JP7065561B2 - 包装袋 - Google Patents
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Description
具体的に、本発明は、以下の構成を有する。
y>0.1x+30
上記式中、xは、梱包対象物、本体フィルム及び把手フィルムの総重量(g)であり、xは1200以上である;また、yはテンシロン引張破断強度(N)を表す。
[2] 梱包対象物は、トイレットロールであり、トイレットロールは、横方向に2列、縦方向に2段以上となるように収容されており、把手フィルムは、トイレットロールを収容した本体フィルムの上面の長軸方向に沿って設けられている[1]に記載の包装袋。
[3] 把手フィルムの両端部には接着部が設けられており、接着部の幅が28mm以上100mm以下である[1]又は[2]に記載の包装袋。
[4] 把手フィルムの両端部には接着部が設けられており、接着部の長さが46mm以上120mm以下である[1]~[3]のいずれかに記載の包装袋。
[5] 梱包対象物は、トイレットロールであり、トイレットロール1個当たりの重量は150g以上である[1]~[4]のいずれかに記載の包装袋。
本発明は、梱包対象物を収容するための包装袋に関する。本発明の包装袋は、梱包対象物を収容する袋状の本体フィルムと、本体フィルムの上面を跨いで、両端部が、本体フィルムの両側面にそれぞれ接合した帯状の把手フィルムと、を備えるものである。ここで、包装袋の把手フィルムを本体フィルムに接合した状態でテンシロン引張試験機を用いて上方向に引っ張った場合、テンシロン引張破断強度は以下式の条件を満たす。
y>0.1x+30
上記式中、xは、梱包対象物、本体フィルム及び把手フィルムの総重量(g)であり、xは1200以上である。また、yはテンシロン引張破断強度(N)を表す。
y>0.1x+30
上記式中、xは、梱包対象物、本体フィルム及び把手フィルムの総重量(g)であり、xは1200以上である。また、yはテンシロン引張破断強度(N)を表す。
yは、0.1x+30より大きい値であればよいが、0.1x+35より大きい値であることが好ましく、0.1x+40より大きい値であることがより好ましい。yの値を上記条件を満たす範囲内に制御することにより、包装袋の振動耐久性を高めることができる。このため、1200g以上の重量を有する梱包対象物を包装した包装袋の把手フィルムを把持して、長時間歩行した場合であっても本体フィルムが破断したり、本体フィルムから把手フィルムが離脱する等の不具合が生じることがない。なお、上記条件式はxが1200以上である場合に特に、振動耐久性等の効果が得られる条件を示している。なお、xの上限値は特に制限されるものではないが、例えば6000とすることができる。
本体フィルムとしては、1枚の樹脂フィルム(フクスケ社製、LDPE(低密度ポリエチレン)とLLDPE(リニア低密度ポリエチレン)の混合樹脂フィルム、厚み30μm)を用いた。把手フィルムは、32.4cmの長さ切り出した幅30mmの粘着テープ(3M社製、スコッチ透明テープ、基材:ポリプロピレンフィルム、粘着剤:特殊ゴム系、総厚み65μm、基材厚み40μm)の両端部(長さ47mm×幅30mm)を除く領域に、長さ23cm、幅30mmに切り出した樹脂フィルム(フクスケ社製、エコ取っ手(商品名)、厚み35μm)を貼り合わせることで作製した。実施例1の把手フィルムでは、1つの接着部における接着部長さ(a)は47mmであり、接着部幅(b)は30mmであった。
以上のようにして、包装袋に梱包対象物を収容した包装体を得た。なお、本体フィルム、把手フィルム及び梱包対象物の総重量を包装体重量として表1に記載した。
接着部長さ(a)と接着部幅(b)を表1の通りとなるように変更した以外は、実施例1と同様にして包装体を作製した。なお、把手フィルムの幅は接着部幅(b)と同様とした。
接着部長さ(a)と接着部幅(b)を表1の通りとなるように変更し、かつ梱包対象物の個数を増やし、包装体重量を表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして包装体を作製した。なお、把手フィルムの幅は接着部幅(b)と同様とした。
参考例1及び2では、包装体重量がそれぞれ640gと1070gの市販品を用いた。
包装体重量が表1の通りとなるよう変更し、接着部長さ(a)と接着部幅(b)を表1の通りとなるように変更した以外は、実施例1と同様にして包装体を作製した。
<引張破断強度の測定>
テンシロン引張試験機(エー・アンド・デイ社製)のテンシロン頂部に固定されている上部チャックに図3に示したようなL字型治具(L字長辺長さ9cm、横幅7cm、L字短辺長さ3cm)を取付けた。この際、L字型治具長辺側頂部から上部チャックの下端までの距離が40mmとなるようにL字型治具の長辺側部材を上部チャックに取り付けた。実施例及び比較例で得られた包装袋の把手フィルムの長手方向中央部にL字型治具を引っ掛けた。そして、包装体の両側面(把手フィルムの接着部の下部)を手で押さえた状態でテンシロン引張り試験機のスタートボタンを押し、把手フィルムが本体フィルムから破断するまで500mm/minの速度で上方向に引っ張り上げた。把手フィルムが本体フィルムから破断した際の引張強度をテンシロン引張破断強度として記録した。
腕を伸ばして把手フィルムをしっかり握った状態から包装体を垂直上方向に20cm±5cm持ち上げ、素早く腕を伸ばす操作を繰り返し行った。素早く腕を伸ばす際に、包装体は自然落下し、腕が伸びた時に把手フィルムで落下の衝撃を受け止めるようにした。垂直上方向に持ち上げて下ろす操作を1回の振動回数としてカウントし、このような操作を15±1回/10秒のスピードで行った。そして把手フィルムが破断するまで連続的に上記操作を繰り返し、破断したときの回数を表1の振動回数の項目に記録した。振動耐久性については、以下の基準で評価を行った。
◎:振動回数を100回とした場合であっても把手フィルムが本体フィルムから破断しない(長時間の歩行搬送や走行搬送でも全く問題がないレベルである)。
○:振動回数が50回以上100回未満で把手フィルムが本体フィルムから破断する(通常の歩行搬送で概ね問題のないレベル)。
×:振動回数が1回以上50回未満で把手フィルムが本体フィルムから破断する(通常の歩行搬送で問題があるレベル)。
10 本体フィルム
10a 上面
10b 下面
20 把手フィルム
22 粘着テープ
24 樹脂フィルム
30 接着部
35 持手部
100 包装袋
Claims (3)
- 梱包対象物と、
前記梱包対象物を横方向に2列、縦方向に3段以上となるように収容する袋状の本体フィルムと、前記本体フィルムの上面を跨いで、両端部が、前記本体フィルムの両側面にそれぞれ接合した帯状の把手フィルムと、を備えた包装袋と、
を有する包装体であって、
前記把手フィルムの両端部には接着部が設けられており、前記接着部の幅が28mm以上100mm以下であり、前記接着部の長さが46mm以上120mm以下であり、
前記把手フィルムを前記本体フィルムに接合した状態でテンシロン引張試験機を用いて上方向に引っ張った際に、テンシロン引張破断強度が以下式の条件を満たすことを特徴とする包装体;
y>0.1x+30
上記式中、xは、梱包対象物、本体フィルム及び把手フィルムの総重量(g)であり、xは1200以上である;また、yはテンシロン引張破断強度(N)を表す。 - 前記梱包対象物は、トイレットロールであり、
前記トイレットロールは、横方向に2列、縦方向に3段以上となるように収容されており、
前記把手フィルムは、前記トイレットロールを収容した前記本体フィルムの上面の長軸方向に沿って設けられている請求項1に記載の包装体。 - 前記梱包対象物は、トイレットロールであり、
前記トイレットロール1個当たりの重量は150g以上である請求項1又は2に記載の包装体。
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- 2016-08-09 JP JP2016156378A patent/JP7065561B2/ja active Active
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