JP7065286B2 - 電気機器の取付カバー、電気機器、及び人検知センサ - Google Patents
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Description
赤外線検出装置100は、図2に示すように、複数(図示では1つ)の赤外線センサ2と、複数の赤外線透過部材3と、ハウジング4と、遮光板9と、を備える。複数の赤外線透過部材3は、複数の赤外線センサ2それぞれの前方に1つずつ配置されている。ハウジング4は、複数の赤外線センサ2を収容し、複数の赤外線透過部材3を保持している。遮光板9は、赤外線を遮光する。遮光板9は、複数の赤外線透過部材3のうち2つの赤外線透過部材3それぞれに重なって配置されている。これにより、赤外線検出装置100の検知エリアA1は、赤外線検出装置100の遮光板9を外した状態での検知エリアA1よりも狭くなる。
(2.1)赤外線センサ
赤外線センサ2は、焦電素子と、信号処理部と、実装基板と、パッケージと、を有する。焦電素子は、クワッドタイプの焦電素子である。焦電素子は、赤外線を受光し、受光した赤外線量の変化に応じて電流信号を出力する。信号処理部は、焦電素子の出力信号を信号処理する。信号処理部は、IC素子(IC:Integrated Circuit)を含んでいる。信号処理部は、電流電圧変換回路と、電圧増幅回路と、判定回路と、出力回路と、を含んでいる。電流電圧変換回路は、焦電素子から出力される出力信号である電流信号を電圧信号に変換して出力する回路である。電圧増幅回路は、電流電圧変換回路から出力された電圧信号のうち所定の周波数帯域(例えば、0.1Hz~10Hz)の電圧信号を増幅して出力する回路である。電圧増幅回路は、バンドパスフィルタとしての機能を有する。バンドパスフィルタとしての機能は、電流電圧変換回路から出力された電圧信号のうち上記所定の周波数帯域の成分を通過させ、かつ雑音となる不要な周波数成分を除去する機能である。判定回路は、電圧増幅回路から出力される電圧信号と予め設定された閾値とを比較し電圧信号が閾値を超えたか否かを判定する回路である。出力回路は、判定回路において電圧信号が閾値を超えたと判定されたときに人体検知信号を出力信号として出す回路である。
赤外線透過部材3は、合成樹脂成形品である。赤外線透過部材3の材料は、例えば、ポリエチレンである。より詳細には、赤外線透過部材3の材料は、白色顔料が添加されたポリエチレンである。白色顔料は、例えば、酸化チタンである。赤外線透過部材3は、成形法により形成されている。赤外線透過部材3は、電気絶縁性を有する。本実施形態では、5個の赤外線透過部材3は、5個の赤外線センサ2に一対一に対応する。以下では、5個の赤外線透過部材3のうち中央に位置する赤外線透過部材3を第1赤外線透過部材31と称し、残りの4個の赤外線透過部材3を第2赤外線透過部材32と称することもある。
ハウジング4は、ハウジング本体5と、化粧カバー8と、を含む。ハウジング本体5は、電源回路モジュールとセンサモジュールとを収容している。化粧カバー8は、複数の赤外線透過部材3それぞれを露出させる複数の窓孔83を有する。化粧カバー8は、ハウジング本体5に取り付けられている。
端子カバー16は、ボディ6に形成されている複数の電線挿入孔を覆うようにボディ6に着脱可能に取り付けられている。端子カバー16は、合成樹脂成形品である。端子カバー16は、電気絶縁性を有する。
取付装置20は、ハウジング本体5を取付カバー200に取り付けるための装置である。取付装置20は、2つのねじ17と、2つの挟み金具18と、2つのブッシュ19と、を含んでいる。
遮光板9は、合成樹脂成形品である。遮光板9は、赤外線を遮光する材料により形成されている。遮光板9の材料は、例えば、ポリカーボネートである。遮光板9は、無色透明である。遮光板9は、複数の赤外線透過部材のうち2つの赤外線透過部材3に重なって配置されている。遮光板9は、複数の赤外線透過部材3のうち2つの赤外線透過部材3に跨ってハウジング4(における化粧カバー8)に取り付けられている。
赤外線検出装置100の検知エリアA1は、複数の赤外線センサ2と複数の赤外線透過部材3とを含む赤外線受光ユニットにより決まる。要するに、検知エリアA1は、複数の単独検知エリアの合成検知エリアである。単独検知エリアは、複数の赤外線センサ2と複数の赤外線透過部材3との組み合わせにおいて一対一に対応する赤外線センサ2と赤外線透過部材3とにより決まる。赤外線検出装置100は、例えば、検知エリアA1の中心線が鉛直下方に向くように配置して使用されることを想定している。検知エリアA1は、四角錐状の3次元領域である。検知エリアA1は、中心線に直交する水平面内では正方形状である。検知エリアA1の立体角は、例えば、複数の赤外線センサ2と複数の赤外線透過部材3とにより規定される。以下では、遮光板9を外した状態での検知エリアA1を赤外線検出装置100の検知エリアA1として説明する。
取付カバー200は、図1及び図2に示すように、カバー本体201と、取付部203と、一対の肩部(機器取付部)206と、を備えている。カバー本体201は、図2に示すように、有底円筒状に形成されている。カバー本体201は、赤外線検出装置100(電気機器300)を収容可能な大きさである。カバー本体201の一方向D1の第1端(図2における下端)には、開口202が設けられている。ここでいう「一方向」は、カバー本体201の軸方向(高さ方向)と平行な方向である。開口202は、一方向D1から見て円形状である。カバー本体201の一方向D1の第2端(図2における上端)は、カバー本体201の底壁203である。つまり、カバー本体201は、一方向D1において電気機器300の一部が通る開口202、及び一方向D1において開口202と対向する底壁203を有している。また、本実施形態では、底壁203には、造営材400が取り付けられる。つまり、底壁203は、取付部203である。
赤外線検出装置100(電気機器300)は、以下のようにして取付カバー200に取り付けることが可能である。まず、一対の挟み金具18をそれぞれ一対のスリット60Aに収めた状態で、赤外線検出装置100のボディ6を、取付カバー200の開口202に通す。次に、フランジ部72の後面に設けられた一対の凹部に、取付カバー200の一対の突起部207を嵌め合わせることで、赤外線検出装置100の取付カバー200に対する位置決めを行う。そして、例えばドライバー等の治具を用いて一対のねじ17の各々を締め付ける。これにより、一対の挟み金具18は、それぞれ一対の肩部206に押されることで撓みながら回転し、一対の肩部206の一方向D1の第2面(図2における上面)に接触する。このため、一対の肩部206は、一対の挟み金具18の弾性力を受けながら、それぞれ一対の挟み金具18とフランジ部72とで挟まれる。このようにして、赤外線検出装置100が取付カバー200に取り付けられる。
取付カバー200は、以下のようにして造営材400(図4~図6参照)に取り付けることが可能である。まず、赤外線検出装置100(電気機器300)を外した状態で、取付カバー200の底壁203を造営材400に押し当てる。このとき、複数の取付孔群20A,…,20Fのうちのいずれかの取付孔群の一対の取付孔204と、造営材400に設けられた一対の取付孔401(図4~図6参照)とが重なり合うように、取付カバー200の造営材400に対する位置を調整する。そして、カバー本体201の内側から一対の取付孔204及び一対の取付孔401にそれぞれ一対の取付ねじ500を挿入し、一対の取付ねじ500の各々を締め付ける。これにより、底壁203が造営材400に固定されるので、取付カバー200が造営材400に取り付けられる。
まず、図4に示すように、取付カバー200を天井材600に取り付ける。具体的には、天井材600に設けられた一対の取付孔601(401)と、複数の取付孔群20A,…,20Fのうちのいずれかの取付孔群の一対の取付孔204とを重ね合わせる。そして、カバー本体201の内側から一対の取付孔204及び一対の取付孔601にそれぞれ一対の取付ねじ500を挿入し、一対の取付ねじ500の各々を締め付ける。これにより、取付カバー200が天井材600に取り付けられる。
図5に示すように、第1配管700は、合成樹脂管(合成樹脂製の電線管)であって、露出ボックス701を有している。露出ボックス701は、一方向D1から見て円形状の筒体であって、一方向D1における一端(図5における下端)が開口している。露出ボックス701には、複数(図示では4つ)の電線管703が接続されている。露出ボックス701の一端縁には、一対の取付孔702(401)が設けられている。一対の取付孔702の中心を結ぶ直線と、複数の電線管703の軸方向とは、所定の角度θ1をなしている。
図6に示すように、第2配管800は、金属線ぴであり、特に一種金属線ぴに該当するメタルモールである。第2配管800は、露出ボックス801を有している。露出ボックス801は、一方向D1から見て円形状の筒体であって、一方向D1における一端(図6における下端)が開口している。露出ボックス801には、複数(図示では2つ)の線ぴ803が接続されている。露出ボックス801の一端縁には、一対の取付孔802(401)が設けられている。一対の取付孔802の中心を結ぶ直線と、複数の線ぴ803の軸方向とは、平行である。
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
以上述べたように、第1の態様に係る電気機器(300)の取付カバー(200)は、電気機器(300)が取り付けられるカバー本体(201)と、取付部(203)と、を備える。カバー本体(201)は、一方向(D1)において電気機器(300)の一部が通る開口(202)、及び一方向(D1)において開口(202)と対向する底壁(203)を有する。取付部(203)は、底壁(203)であって、造営材(400)に取り付けられる。取付部(203)は、一対の取付孔(204)からなる取付孔群(20A,…,20D)を有している。一対の取付孔(204)は、一方向(D1)から見てカバー本体(201)の中心(C1)を挟んで対向し、カバー本体(201)を造営材(400)に取り付けるための取付ねじ(500)が挿入される。取付孔群(20A,…,20D)は複数である。複数の取付孔群(20A,…,20D)は、一方向(D1)から見て、カバー本体(201)の径方向(D2)に並んでいる。
200 取付カバー
201 カバー本体
202 開口
203 底壁(取付部)
204 取付孔
206 肩部(機器取付部)
208 孔
20A,…,20D 取付孔群
300 電気機器
400 造営材
500 取付ねじ
A1 検知エリア
C1 中心
D1 一方向
D2 径方向
D3 周方向
L1 第1直線
L2 第2直線
L3 第3直線
W1 所定長さ
θ1 所定の角度
Claims (7)
- 一方向において電気機器の一部が通る開口、及び前記一方向において前記開口と対向する底壁を有し、前記電気機器が取り付けられるカバー本体と、
前記底壁であって、造営材に取り付けられる取付部と、を備え、
前記取付部は、前記一方向から見て前記カバー本体の中心を挟んで対向し、前記カバー本体を前記造営材に取り付けるための取付ねじが挿入される一対の取付孔からなる取付孔群を有しており、
前記取付孔群は複数であって、
前記複数の取付孔群のうち2以上の取付孔群は、前記一方向から見て、前記カバー本体の径方向に並んでおり、
前記一方向から見て、前記開口と前記底壁とが重なっている
電気機器の取付カバー。 - 前記複数の取付孔群は、前記一方向から見て、前記カバー本体の周方向に並んでいる2以上の取付孔群を含んでいる
請求項1記載の電気機器の取付カバー。 - 前記カバー本体に設けられて、前記一方向から見て前記カバー本体の中心を挟んで対向する一対の機器取付部を更に備え、
前記周方向に並んでいる前記2以上の取付孔群は、
前記一方向から見て前記一対の機器取付部を結ぶ第1直線と直交する第2直線上に位置する取付孔群と、
前記一方向から見て前記第1直線と所定の角度をなす第3直線上に位置する取付孔群と、を有する
請求項2記載の電気機器の取付カバー。 - 前記周方向に並んでいる前記2以上の取付孔群のうち1以上の取付孔群において、前記一対の取付孔は、それぞれ前記一方向から見て、前記カバー本体の周方向に前記取付ねじの径よりも長い所定長さを有している
請求項2又は3に記載の電気機器の取付カバー。 - 前記周方向に並んでいる前記2以上の取付孔群のうち1以上の取付孔群において、前記一対の取付孔は、それぞれ前記一方向から見て、前記カバー本体の周方向に並ぶ複数の孔を有している
請求項2又は3に記載の電気機器の取付カバー。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電気機器の取付カバーを備える
電気機器。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電気機器の取付カバーを備える電気機器であって、
検知エリア内における人の存否を検知する機能を備え、
前記検知エリアは、前記一方向から見て多角形状である
人検知センサ。
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- 2017-08-31 JP JP2017168046A patent/JP7065286B2/ja active Active
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