JP7065168B2 - 修理パッチ、被修理部の修理方法及び補修部 - Google Patents

修理パッチ、被修理部の修理方法及び補修部 Download PDF

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本発明は、部材の被修理部を修理するために用いられる修理パッチ、被修理部の修理方法及び補修部に関するものである。
従来、修理対象に形成された被修理部を修理パッチで覆い、修理パッチを修理対象に接着する被修理部の修理方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この修理方法では、予め硬化された複数の修理板を、接着剤を介して積層することで、修理パッチを形成している。
特開2014-188995号公報
しかしながら、特許文献1の被修理部の修理方法では、予め硬化された複数の修理板を、接着剤を介して積層して修理パッチとすることから、修理板同士の間隔が不均一となる可能性がある。修理板同士の間隔が不均一となると、間隔が広い部位においては、接着剤がリッチとなるリッチ部位となり、リッチ部位では、ボイドが発生し易くなったり、接着強度が低下したりする可能性がある。
そこで、本発明は、接着強度の低下を抑制することができる修理パッチ、被修理部の修理方法及び補修部を提供することを課題とする。
本発明の修理パッチの成形方法は、部材の修理対象となる被修理部に用いられる修理パッチの成形方法であって、前記修理パッチは、予め硬化させた複合材により形成される修理パッチ片を複数積層してなり、成形ツール上に、硬化前となる第1の前記修理パッチ片を配置する第1修理パッチ片配置工程と、第1の前記修理パッチ片を被覆するように、第1の前記修理パッチ片上に、離形材を配置する離形材配置工程と、前記離形材を挟んで第1の前記修理パッチ片を被覆するように、前記離形材上に、硬化前となる第2の前記修理パッチ片を配置する第2修理パッチ片配置工程と、第1の前記修理パッチ片と第2の前記修理パッチ片との間に前記離形材を挟んだ状態で、第1の前記修理パッチ片及び第2の前記修理パッチ片を硬化させる成形工程と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、第1の修理パッチ片及び第2の修理パッチ片の硬化時において、離形材を挟んで硬化させることができる。このため、第1の修理パッチ片及び第2の修理パッチ片の間の間隔を、接着剤層を形成するにあたって均一な厚さとなるように、離形材によって均一に維持することができる。このため、第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片との間に形成される接着剤層が均一となり、接着強度の低下を抑制できる修理パッチを成形することができる。
また、修理時において、第1の前記修理パッチ片と第2の前記修理パッチ片との間には、接着剤層が形成され、前記離形材は、第1の前記修理パッチ片に設けられる第1離形フィルムと、第2の前記修理パッチ片に設けられる第2離形フィルムと、前記第1離形フィルムと前記第2離形フィルムとの間に設けられ、前記接着剤層を模擬した層厚となるスペーサと、を有し、前記離形材配置工程では、第1の前記修理パッチ片上に前記第1離形フィルムを配置し、前記第1離形フィルム上に前記スペーサを配置し、前記スペーサ上に前記第2離形フィルムを配置することが、好ましい。
この構成によれば、接着剤層を模擬した層厚となるスペーサを用いて、第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片との間隔を、精度よく均一に成形することができる。また、第1離形フィルム及び第2離形フィルムにより、第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片とを好適に分離させることができる。なお、スペーサは、第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片との間隔を成形できるものであれば、特に限定されず、いずれのものを用いてもよい。
また、前記スペーサは、前記接着剤層を形成するための接着シートであることが、好ましい。
この構成によれば、加熱によって溶融する接着シートの流動を再現することができ、修理時を模擬して、第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片との間隔を成形することができる。
また、修理時において、第1の前記修理パッチ片と第2の前記修理パッチ片との間には、接着剤層が形成され、前記離形材は、前記接着剤層を模擬した層厚となっていることが、好ましい。
この構成によれば、離形材のみによって、第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片との間隔を、精度よく均一に成形することができる。
また、修理時において、第1の前記修理パッチ片と第2の前記修理パッチ片との間には、接着剤層が形成され、前記離形材は、前記接着剤層を模擬した層厚となるように積層した複数の離形フィルムからなることが、好ましい。
この構成によれば、積層した複数の離形フィルムによって、第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片との間隔を、精度よく均一に成形することができる。
また、前記修理パッチ片は、前記修理パッチ片の積層方向に対して直交する面内において、中央部から外側の端部に向かって厚さが薄くなるように、成形されることが、好ましい。
この構成によれば、修理パッチ片の端部に加わる応力を分散させることができるため、修理パッチの端部への応力集中を低減することができる。
また、前記修理パッチ片の積層方向における少なくとも一方側の面を接着面とし、前記接着面を活性化させるために引き剥がされるピール材を、前記接着面に設けるピール材配置工程を、さらに備えることが、好ましい。
この構成によれば、ピール材を設けた修理パッチ片を成形することができるため、修理パッチ片を用いた修理時において、ピール材を引き剥がすことで、修理パッチ片の接着面を活性化させることができる。
また、前記成形ツールは、硬化前の前記修理パッチ片が配置されるツール面を有し、前記ツール面は、平坦面となっていることが、好ましい。
この構成によれば、成形ツールの平坦なツール面に、硬化前の修理パッチ片を積層して、修理パッチを成形することができる。また、成形ツールのツール面が平坦であることから、成形ツールを簡素なものとすることができる。
また、前記成形ツールは、硬化前の前記修理パッチ片が配置されるツール面を有し、前記ツール面は、前記被修理部を模擬した面となっていることが、好ましい。
この構成によれば、修理パッチ片を被修理部の形状に合わせて成形することができるため、修理時において、修理パッチ片を変形させることなく、修理パッチ片を被修理部に配置することができる。このため、修理後の修理パッチ片に発生する残留応力を低減することができる。
また、第1の前記修理パッチ片と第2の前記修理パッチ片との間に、脱気回路を形成するための脱気回路形成部材を設置する脱気回路形成部材工程を、さらに備えることが、好ましい。
この構成によれば、第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片との間に脱気回路を形成することができるため、修理時において、第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片との間を適切に脱気することができる。このため、第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片との間の接着剤層に形成されるボイドの発生を抑制することができる。
本発明の修理パッチは、部材の修理対象となる被修理部に用いられる修理パッチであって、予め硬化させた複合材により形成される第1の修理パッチ片と、第1の前記修理パッチ片を被覆するように、第1の前記修理パッチ片上に配置され、予め硬化させた複合材により形成される第2の修理パッチ片と、を備え、第1の前記修理パッチ片と第2の前記修理パッチ片との間に形成される隙間は、均一な厚さとなっていることを特徴とする。
この構成によれば、第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片との間に形成される接着剤層を均一な厚さとすることができるため、接着剤がリッチとなる部位の形成を抑制でき、接着強度の低下を抑制することができる。
また、第1の前記修理パッチ片と第2の前記修理パッチ片との間に設けられる接着シートを、さらに備えることが、好ましい。
この構成によれば、第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片との間に接着シートを挟んだ状態で、これらを取り扱うことができる。
また、第1の前記修理パッチ片は、第2の前記修理パッチ片と対向する方向から見た形状が、非円形状となっており、第2の前記修理パッチ片は、第1の前記修理パッチ片よりも大きい、第1の前記修理パッチ片と相似形となる非円形状となっていることが、好ましい。
この構成によれば、非円形状の第1の修理パッチ片と、相似形となる非円形状の第2の修理パッチ片とを、各修理パッチ片の形状に基づいて、各修理パッチ片の中心が重なり合うように配置することができる。このため、第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片との間に形成される隙間が均一な厚さとなるように、第1の修理パッチ片に対する第2の修理パッチ片の位置決めを精度よく行うことができる。なお、非円形状としては、例えば、楕円形状または矩形形状等であり、第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片とを位置決め可能な形状であれば、特に限定されない。
本発明の被修理部の修理方法は、上記の修理パッチを用いて、部材の修理対象となる被修理部を修理する被修理部の修理方法であって、前記被修理部上に、第1の接着シートを配置する第1接着シート配置工程と、第1の前記接着シートを挟んで前記被修理部を被覆するように、第1の前記接着シート上に、第1の前記修理パッチ片を配置する第1修理パッチ片積層工程と、第1の前記修理パッチ片上に、第2の接着シートを配置する第2接着シートと、第2の前記接着シートを挟んで第1の前記修理パッチ片を被覆するように、第2の前記接着シート上に、第2の前記修理パッチ片を配置する第2修理パッチ片積層工程と、第1の前記接着シート及び第2の前記接着シートを溶融させて硬化させる成形工程と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片との間に形成される接着剤層(溶融して硬化した接着シート)を均一な厚さとすることができるため、接着剤がリッチとなる部位の形成を抑制でき、接着強度の低下を抑制することができる。
また、前記成形工程前に、第1の前記修理パッチ片及び第2の前記修理パッチ片を被覆するように、耐雷部材を配置する耐雷部材配置工程を、さらに備えることが、好ましい。
この構成によれば、被修理部の修理と共に耐雷部材を設置することができるため、作業効率の向上を図ることができる。
また、第1の前記修理パッチ片と第2の前記修理パッチ片との間に、第2の前記接着シートと共に、脱気回路となる脱気回路部材を配置する脱気回路部材配置工程を、さらに備えることが、好ましい。
この構成によれば、脱気回路部材により第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片との間に脱気回路を形成することができるため、第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片との間を適切に脱気することができる。このため、第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片との間の接着剤層に形成されるボイドの発生を抑制することができる。
また、第1の前記修理パッチ片は、第2の前記修理パッチ片と対向する方向から見た形状が、非円形状となっており、第2の前記修理パッチ片は、第1の前記修理パッチ片よりも大きい、第1の前記修理パッチ片と相似形となる非円形状となっており、前記第2修理パッチ片積層工程では、第2の前記修理パッチ片の内側に、第1の前記修理パッチ片が収まり、第1の前記修理パッチ片の中心と第2の前記修理パッチ片の中心とが重なり合うように、第2の前記修理パッチ片を配置することが、好ましい。
この構成によれば、第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片との間に形成される隙間が均一な厚さとなるように、第1の修理パッチ片に対する第2の修理パッチ片の位置決めを精度よく行うことができる。
本発明の補修部は、部材の修理対象となる被修理部を、修理パッチを用いて修理することで形成された補修部であって、前記被修理部に、第1の接着剤層を介して接着される第1の修理パッチ片と、第1の前記修理パッチ片を被覆するように、第2の接着剤層を介して接着される第2の修理パッチ片と、を備え、第2の前記接着剤層は、均一な厚さとなっていることを特徴とする。
この構成によれば、第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片との間に形成される接着剤層が均一な厚さとなる補修部を形成することができるため、接着剤がリッチとなる部位の形成を抑制でき、補修部における接着強度の低下を抑制することができる。
図1は、実施形態1に係る修理パッチの一例を模式的に示す断面図である。 図2は、実施形態1に係る修理パッチの他の一例を模式的に示す断面図である。 図3は、実施形態1に係る修理パッチの成形方法に関する一例の説明図である。 図4は、実施形態1に係る修理パッチの成形方法に関する他の一例の説明図である。 図5は、実施形態1に係る修理パッチの成形方法に関する他の一例の説明図である。 図6は、実施形態1に係る修理パッチを用いた被修理部の修理方法に関する一例の説明図である。 図7は、実施形態2に係る修理パッチを用いた被修理部の修理方法に関する一例の説明図である。 図8は、実施形態3に係る修理パッチの成形方法を模式的に示した一例の断面図である。 図9は、実施形態4に係る修理パッチの成形方法を模式的に示した一例の断面図である。 図10は、実施形態5に係る修理パッチの成形方法に関する他の一例の説明図である。 図11は、実施形態6に係る修理パッチを用いた被修理部の修理方法に関する一例の説明図である。 図12は、実施形態7に係る修理パッチの成形方法に関する他の一例の説明図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
[実施形態1]
実施形態1に係る修理パッチ10は、部材1に形成された損傷等による欠損部を修理対象としており、この修理対象となる被修理部5を修理する際に用いられるものである。
図1及び図2は、実施形態1に係る修理パッチの一例を模式的に示す断面図である。図3から図5は、実施形態1に係る修理パッチの成形方法に関する一例の説明図である。図6は、実施形態1に係る修理パッチを用いた被修理部の修理方法に関する一例の説明図である。先ず、修理パッチ10の成形方法に先立ち、修理パッチ10について説明する。
図1に示すように、修理パッチ10は、複数の修理パッチ片11,12を積層したものとなっている。実施形態1では、2つの修理パッチ片11,12を積層した修理パッチ10に適用して説明するが、積層数は、特に限定されず、3つ以上であってもよい。
修理パッチ10は、第1の修理パッチ片11と、第2の修理パッチ片12とを有している。これらの修理パッチ片11,12は、強化繊維と樹脂とが一体に成形された複合材を用いて形成されている。そして、これらの修理パッチ片11,12は、予め硬化させた複合材となっている。複合材は、例えば、強化繊維として炭素繊維が用いられた炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastic)である。なお、強化繊維は、炭素繊維に限定されず、その他のプラスチック繊維、ガラス繊維又は金属繊維でもよい。樹脂は、例えば、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂である。熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂である。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)、及びポリフェニレンサルファイド(PPS)等である。なお、樹脂は、これらに限定されず、その他の樹脂を用いてもよい。
第1の修理パッチ片11は、例えば、円板状に形成されており、被修理部5に接着される。第1の修理パッチ片11の周縁部は、第1の修理パッチ片11が積層される積層方向に対して直交する面内において、中央部から外側の端部に向かって厚さが薄くなるように成形されている。このため、第1の修理パッチ片11は、被修理部5に接着される一方側(図1では、上面)の面積が広く、他方側(図1では、下面)の面積が、一方側の面積に比して狭いものとなる。
第2の修理パッチ片12は、第1の修理パッチ片11を被覆するように、第1の修理パッチ片11に対向して設けられるものである。第2の修理パッチ片12は、例えば、第1の修理パッチ片11よりも大径の円板状に形成されており、第1の修理パッチ片11及び被修理部5に接着される。第2の修理パッチ片12の周縁部は、第1の修理パッチ片11と同様に、第2の修理パッチ片12が積層される積層方向に対して直交する面内において、中央部から外側の端部に向かって厚さが薄くなるように成形されている。
そして、この修理パッチ10は、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との間に形成される隙間が均一な厚さとなるように、後述する成形方法によって成形される。
なお、修理パッチ10は、図1に示すように、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12とが重ね合わせられた状態で、保管及び管理されるように取り扱われてもよい。また、修理パッチ10は、図2に示すように、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との間に、接着シート13(後述する第2の接着シート42)を挟んだ状態で、保管及び管理されるように取り扱われてもよい。
次に、図3を参照して、修理パッチ10の成形方法について説明する。この成形方法では、上面がツール面25となる成形ツール21が用いられている。このツール面25は、水平な平坦面となっており、このツール面25上に、硬化前の上記の第1の修理パッチ片11及び第2の修理パッチ片12が配置される。
修理パッチ10の成形方法では、先ず、成形ツール21のツール面25上に、硬化前となる第1の修理パッチ片11を配置する(ステップS1:第1修理パッチ片配置工程)。なお、成形ツール21のツール面25は、離形面となっており、硬化後の第1の修理パッチ片11は、成形ツール21から適切に離形される。なお、成形ツール21と硬化前の第1の修理パッチ片11との間に、離形フィルムを設けてもよい。第1修理パッチ片配置工程S1では、例えば、プリプレグ等の樹脂が含浸した繊維シートを、複数積層することで、第1の修理パッチ片11とする。このとき、第1の修理パッチ片11は、中央部から外側の端部に向かって厚さが薄くなるように、複数の繊維シートが積層される。
第1修理パッチ片配置工程S1の後、第1の修理パッチ片11を被覆するように、第1の修理パッチ片11上に、離形材を配置する(ステップS2:離形材配置工程)。ここで、実施形態1の離形材配置工程S2において用いられる離形材は、第1離形フィルム31と、第2離形フィルム32と、スペーサとしての接着シート33とを含んで構成されている。第1離形フィルム31は、第1の修理パッチ片11よりも一回り大きい円形のフィルムとなっており、第1の修理パッチ片11上に設けられる。第2離形フィルム32は、第1離形フィルム31とほぼ同じ大きさの円形のフィルムとなっており、第2の修理パッチ片12側に設けられ、第1離形フィルム31と対向して設けられる。接着シート33は、被修理部5への修理時において用いられる接着シートと同様のものとなっており、第1離形フィルム31と第2離形フィルム32との間に設けられる。接着シート33は、例えば、修理パッチ10に含まれる樹脂と同様のものが用いられる。このため、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との隙間は、第1離形フィルム31、第2離形フィルム32及び接着シート33からなる離形材により、均一な間隔が維持される。
そして、離形材配置工程S2では、第1の修理パッチ片11上に第1離形フィルム31を配置する(ステップS2a)。続いて、離形材配置工程S2では、第1離形フィルム上に接着シート33を配置する(ステップS2b)。この後、離形材配置工程S2では、接着シート33上に第2離形フィルム32を配置する(ステップS2c)。
離形材配置工程S2の後、離形材を挟んで第1の修理パッチ片11を被覆するように、第2離形フィルム32上に、硬化前となる第2の修理パッチ片を配置する(ステップS3:第2修理パッチ片配置工程)。第2修理パッチ片配置工程S3でも、第1修理パッチ片配置工程S1と同様に、例えば、プリプレグ等の樹脂が含浸した繊維シートを、複数積層することで、第2の修理パッチ片12とする。このとき、第2の修理パッチ片12も、第1の修理パッチ片11と同様に、中央部から外側の端部に向かって厚さが薄くなるように、複数の繊維シートが積層される。
第2修理パッチ片配置工程S3の後、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との間に離形材を挟んだ状態で、第1の修理パッチ片11及び第2の修理パッチ片12を硬化させる(ステップS4:成形工程)。具体的に、成形工程S4では、硬化前の第1の修理パッチ片11及び第2の修理パッチ片12を被覆するように、図示しないシール材を介してバッグフィルム35を配置する。そして、成形工程S4では、バッグフィルム35の内部に連通して配置される真空ポートから、バッグフィルム35の内部を真空吸引し、この状態で加熱することで樹脂を熱硬化させ、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12とを成形する。そして、成形後(硬化後)の第2の修理パッチ片12は、第2離形フィルム32から分離され、硬化後の接着シート33は、第1離形フィルム31から分離され、成形後(硬化後)の第1の修理パッチ片11は、成形ツール21から分離される。なお、硬化後の接着シート33は不要となるため、除去される。
なお、実施形態1において、離形材は、第1離形フィルム31、第2離形フィルム32及び接着シート33を含む構成となっていたが、図4に示す構成であってもよい。つまり、離形材37は、修理時において、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との間に形成される接着剤層を模擬した層厚となる単一の材料であってもよい。また、図5に示すように、離形材38は、接着剤層を模擬した層厚となるように積層した複数の離形フィルムにより構成されていてもよい。
次に、図6を参照して、上記の修理パッチ10を用いて、部材1の被修理部5を修理する修理方法について説明する。ここで、部材1は、例えば、修理パッチ10と同様に、複合材を用いて構成されている。被修理部5の修理方法では、先ず、部材1の被修理部5上に、第1の接着シート41を配置する(ステップS11:第1接着シート配置工程)。第1の接着シート41は、第1の修理パッチ片11の一方側の面(図6では、下面)と、ほぼ同じ大きさとなっている。
続いて、第1の接着シート41を挟んで被修理部5を被覆するように、第1の接着シート41上に、第1の修理パッチ片11を配置する(ステップS12:第1修理パッチ片積層工程)。第1修理パッチ片積層工程S12では、第1の修理パッチ片11の面積が広い一方側の面を、第1の接着シート41に接して配置する。
次に、第1の修理パッチ片11上に、第2の接着シート42を配置する(ステップS13:第2接着シート配置工程)。第2の接着シート42は、第1の修理パッチ片11の他方側の面(図6では、上面)よりも大きく、第2の修理パッチ片12の一方側の面(図6では、下面)と、ほぼ同じ大きさとなっている。
そして、第2の接着シート42を挟んで第1の修理パッチ片11を被覆するように、第2の接着シート42上に、第2の修理パッチ片12を配置する(ステップS14:第2修理パッチ片積層工程)。第2修理パッチ片積層工程S14では、第2の修理パッチ片12の一方側の面を、第2の接着シート42に接して配置する。これにより、第2の接着シート42は、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との間に挟まれた状態となる。
この後、第1の接着シート41及び第2の接着シート42を加熱し、各接着シート41,42を溶融させて熱硬化させることで、補修部8を成形する(ステップS14:成形工程)。このように成形された補修部8は、第1の修理パッチ片11が、第1の接着シート41を熱硬化させることで形成された第1の接着剤層を介して、被修理部5に接着される。また、補修部8は、第2の修理パッチ片12が、第2の接着シート42を熱硬化させることで形成された第2の接着剤層を介して、被修理部5及び第1の修理パッチ片11に接着される。そして、補修部8は、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との間に形成される第2の接着剤層が、均一な厚さとなるように形成される。
なお、第2修理パッチ片積層工程S14の後に、第2の修理パッチ片12上に、第3の接着シートを配置してもよい。
以上のように、実施形態1によれば、第1の修理パッチ片11及び第2の修理パッチ片12の成形硬化時において、離形材を挟んで硬化させることができる。このため、第1の修理パッチ片11及び第2の修理パッチ片12の間の間隔を、接着剤層を形成するにあたって均一な厚さとなるように、離形材によって均一に維持することができる。このため、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との間に形成される接着剤層が均一となり、接着強度の低下を抑制できる修理パッチ10を成形することができる。
また、実施形態1によれば、第2の接着剤層を模擬した層厚となるスペーサとしての接着シート33を用いて、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との間隔を、精度よく均一に成形することができる。また、第1離形フィルム31及び第2離形フィルム32により、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12とを好適に分離させることができる。
また、実施形態1によれば、スペーサとして接着シート33を用いたため、修理時において加熱によって溶融する第2の接着シート42の流動を再現することができ、修理時を模擬して、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との間隔を成形することができる。
また、実施形態1によれば、接着剤層を模擬した層厚となる離形材37を用いることにより、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との間隔を、精度よく均一に成形することができる。
また、実施形態1によれば、離形材38として、積層した複数の離形フィルムを用いることにより、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との間隔を、精度よく均一に成形することができる。
また、実施形態1によれば、修理パッチ片11,12は、修理パッチ片11,12の積層方向に対して直交する面内において、中央部から外側の端部に向かって厚さが薄くなるように成形されるため、修理パッチ片11,12の端部に加わる応力を分散させることができ、修理パッチ10の端部への応力集中を低減することができる。
また、実施形態1によれば、成形ツール21の平坦なツール面25に、硬化前の修理パッチ片11,12を積層して、修理パッチ10を成形することができる。この場合、成形ツール21のツール面25が平坦であることから、成形ツール21を簡素なものとすることができる。
また、実施形態1によれば、上記のように成形された修理パッチ片11,12を用いることで、第1の修理パッチ片と第2の修理パッチ片との間に形成される接着剤層を均一な厚さとすることができるため、接着剤がリッチとなる部位の形成を抑制でき、接着強度の低下を抑制することができる。
また、実施形態1によれば、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との間に接着シート13を設ける場合、これらを一体に取り扱うことが可能となる。なお、接着シート13を省いて、第1の修理パッチ片11及び第2の修理パッチ片12を修理パッチ10として取り扱ってもよい。
また、実施形態1では、第1の修理パッチ片11及び第2の修理パッチ片12を円板状に形成したが、各修理パッチ片11の積層方向から見た形状が非円形状となるように、第1の修理パッチ片11及び第2の修理パッチ片12を形成してもよい。つまり、第1の修理パッチ片11は、非円形状に形成され、第2の修理パッチ片12は、第1の修理パッチ片11よりも大きい、第1の修理パッチ片11と相似形となる非円形状に形成されている。具体的に、非円形状としては、例えば、楕円形状または矩形形状等である。この場合、第2修理パッチ片積層工程S14では、各修理パッチ片11,12の形状に基づいて、各修理パッチ片11,12の中心が重なり合うように、また、第2の修理パッチ片12の内側に、第1の修理パッチ片11が収まるように、第2の修理パッチ片12を配置する。例えば、各修理パッチ片11,12が楕円形状である場合、第2修理パッチ片積層工程S14では、各修理パッチ片11,12の長軸方向と短軸方向とが同じ方向となるように、各修理パッチ片11,12の中心を重ね合わせる。このように、第2修理パッチ片積層工程S14では、第1の修理パッチ片11に対する第2の修理パッチ片12の位置決めを精度よく行うことができることから、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との間に形成される隙間を均一な厚さにすることができる。なお、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12の形状は、相互に位置決め可能な形状であれば、特に限定されない。
[実施形態2]
次に、図7を参照して、実施形態2に係る被修理部5の修理方法について説明する。なお、実施形態2では、重複した記載を避けるべく、実施形態1と異なる部分について説明し、実施形態1と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明する。図7は、実施形態2に係る修理パッチを用いた被修理部の修理方法に関する一例の説明図である。
実施形態2の被修理部の修理方法では、第2修理パッチ片積層工程S14の後に、第2の修理パッチ片12上に、第3の接着シート43と共に、耐雷メッシュ51を配置する耐雷部材配置工程S31を行っている。耐雷部材配置工程S31では、修理パッチ10の最表面に、第3の接着シート43を配置し、耐雷メッシュ51は、第2の修理パッチ片12と第3の接着シート43との間に配置される。
以上のように、実施形態2によれば、被修理部5の修理と共に耐雷メッシュ51を設置することができるため、作業効率の向上を図ることができる。
なお、耐雷メッシュ51は、修理パッチ10の最表面に配置してもよく、この場合、第3の接着シート43は、第2の修理パッチ片12と耐雷メッシュ51との間に配置される。
[実施形態3]
次に、図8を参照して、実施形態3に係る修理パッチ10の成形方法について説明する。なお、実施形態3でも、重複した記載を避けるべく、実施形態1及び2と異なる部分について説明し、実施形態1及び2と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明する。図8は、実施形態3に係る修理パッチの成形方法を模式的に示した一例の断面図である。
実施形態3の修理パッチ10の成形方法では、実施形態1の第1修理パッチ片配置工程S1において、第1の修理パッチ片11を、中央部から外側の端部に向かって厚さが薄くなるよう、図8に示すように複数の繊維シート53を積層している。具体的に、第1修理パッチ片配置工程S1では、成形ツール21側の繊維シート53を小さく、第2の修理パッチ片12側に向かって繊維シート53が大きくなるように、複数の繊維シート53を積層している。同様に、第2修理パッチ片配置工程S3でも、成形ツール21側の繊維シート53を小さく、外側に向かって繊維シート53が大きくなるように、複数の繊維シート53を積層している。
以上のように、実施形態3によれば、修理パッチ片11,12を、中央部から外側の端部に向かって厚さが薄くなるよう好適に成形することができる。
[実施形態4]
次に、図9を参照して、実施形態4に係る修理パッチ10の成形方法について説明する。なお、実施形態4でも、重複した記載を避けるべく、実施形態1から3と異なる部分について説明し、実施形態1から3と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明する。図9は、実施形態4に係る修理パッチの成形方法を模式的に示した一例の断面図である。
実施形態4の修理パッチ10の成形方法では、第1の修理パッチ片11の積層方向における表裏両面に、ピール材としてピールプライ54を配置するピール材配置工程S35を行っている。ピールプライ54は、各修理パッチ片11,12の接着面に接して設けられ、このピールプライ54を引き剥がすことにより、各修理パッチ片11,12の接着面を活性化させている。ピール材配置工程S35は、各修理パッチ片11,12の接着面となる表裏両面を活性化すべく、各修理パッチ片11,12の配置工程S1,S3の前後に行われる。
実施形態4によれば、ピールプライ54を設けた修理パッチ片11,12を成形することができるため、修理パッチ片11,12を用いた修理時において、ピールプライ54を引き剥がすことで、修理パッチ片11,12の接着面を活性化させることができる。
[実施形態5]
次に、図10を参照して、実施形態5に係る修理パッチ10の成形方法について説明する。なお、実施形態5でも、重複した記載を避けるべく、実施形態1から4と異なる部分について説明し、実施形態1から4と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明する。図10は、実施形態5に係る修理パッチの成形方法に関する他の一例の説明図である。
実施形態5の修理パッチ10の成形方法では、成形ツール61のツール面25を、被修理部5を模擬した面となっている。具体的に、被修理部5が湾曲する面である場合、成形ツール61のツール面25は、被修理部5に倣って湾曲する面に形成されている。
実施形態5によれば、修理パッチ片11,12を被修理部5の形状に合わせて成形することができるため、修理時において、修理パッチ片11,12を変形させることなく、修理パッチ片11,12を被修理部5に配置することができる。このため、修理後の修理パッチ片11,12に発生する残留応力を低減することができる。
[実施形態6]
次に、図11を参照して、実施形態6に係る被修理部5の修理方法について説明する。なお、実施形態6でも、重複した記載を避けるべく、実施形態1から5と異なる部分について説明し、実施形態1から5と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明する。図11は、実施形態6に係る修理パッチを用いた被修理部の修理方法に関する一例の説明図である。
実施形態6の被修理部5の修理方法では、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との間に、第2の接着シート42と共に、脱気回路となる脱気回路部材63を配置する脱気回路部材配置工程S37を行っている。脱気回路部材63は、例えば、不織布である。脱気回路部材配置工程S37は、第2接着シート配置工程S13に前後して行われ、第1の修理パッチ片11と第2の接着シート42との間、または、第2の接着シート42と第2の修理パッチ片12との間に、脱気回路部材63を配置する。
実施形態6によれば、脱気回路部材63により第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との間に脱気回路を形成することができるため、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との間を適切に脱気することができる。このため、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との間の第2の接着剤層に形成されるボイドの発生を抑制することができる。
[実施形態7]
次に、図12を参照して、実施形態7に係る修理パッチ10の成形方法について説明する。なお、実施形態7でも、重複した記載を避けるべく、実施形態1から6と異なる部分について説明し、実施形態1から6と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明する。図12は、実施形態7に係る修理パッチの成形方法に関する他の一例の説明図である。
実施形態7の修理パッチ10の成形方法では、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との間に、脱気回路を形成するための脱気回路形成部材65を設置する脱気回路形成部材工程S39を行っている。具体的に、脱気回路形成部材工程S39では、第1離形フィルム31と第2離形フィルム32との間に、接着シート33と共に脱気回路形成部材65を設置する。脱気回路形成部材65は、接着シート33とほぼ同じ厚さとなっている。脱気回路形成部材65は、第1離形フィルム31を介して第1の修理パッチ片11と接する面に脱気回路の一部を凹状に窪ませて形成する。同様に、脱気回路形成部材65は、第2離形フィルム32を介して第2の修理パッチ片12と接する面に脱気回路の一部を凹状に窪ませて形成する。脱気回路形成部材65は、例えば、金属メッシュである。
実施形態7によれば、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との間に脱気回路を形成することができるため、修理時において、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片2との間を適切に脱気することができる。このため、第1の修理パッチ片11と第2の修理パッチ片12との間の接着剤層に形成されるボイドの発生を抑制することができる。
1 部材
5 被修理部
8 補修部
10 修理パッチ
11 第1の修理パッチ片
12 第2の修理パッチ片
13 接着シート
21 成形ツール
25 ツール面
31 第1離形フィルム
32 第2離形フィルム
33 接着シート
35 バッグフィルム
37 離形材
38 離形材
41 第1の接着シート
42 第2の接着シート
43 第3の接着シート
51 耐雷メッシュ
53 繊維シート
54 ピールプライ
63 脱気回路部材
65 脱気回路形成部材

Claims (8)

  1. 部材の修理対象となる被修理部に用いられる修理パッチであって、
    予め硬化させた複合材により形成される第1の修理パッチ片と、
    第1の前記修理パッチ片を被覆するように、第1の前記修理パッチ片上に積層され、予め硬化させた複合材により形成される第2の修理パッチ片と、を備え、
    前記第1の修理パッチ片の周縁部は、前記第1の修理パッチ片が前記第2の修理パッチ片に積層される積層方向に対して直交する面内において、中央部から外側の端部に向かって厚さが薄くなっており、
    第1の前記修理パッチ片と第2の前記修理パッチ片との間に形成される隙間は、均一な厚さとなっていることを特徴とする修理パッチ。
  2. 第1の前記修理パッチ片と第2の前記修理パッチ片との間に設けられる接着シートを、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の修理パッチ。
  3. 第1の前記修理パッチ片は、第2の前記修理パッチ片と対向する方向から見た形状が、非円形状となっており、
    第2の前記修理パッチ片は、第1の前記修理パッチ片よりも大きい、第1の前記修理パッチ片と相似形となる非円形状となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の修理パッチ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の修理パッチを用いて、部材の修理対象となる被修理部を修理する被修理部の修理方法であって、
    前記被修理部上に、第1の接着シートを配置する第1接着シート配置工程と、
    第1の前記接着シートを挟んで前記被修理部を被覆するように、第1の前記接着シート上に、第1の前記修理パッチ片を配置する第1修理パッチ片積層工程と、
    第1の前記修理パッチ片上に、第2の接着シートを配置する第2接着シート配置工程と、
    第2の前記接着シートを挟んで第1の前記修理パッチ片を被覆するように、第2の前記接着シート上に、第2の前記修理パッチ片を配置する第2修理パッチ片積層工程と、
    第1の前記接着シート及び第2の前記接着シートを溶融させて硬化させる成形工程と、を備えることを特徴とする被修理部の修理方法。
  5. 前記成形工程前に、第2の前記修理パッチ片を被覆するように、耐雷部材を配置する耐雷部材配置工程を、さらに備えることを特徴とする請求項4に記載の被修理部の修理方法。
  6. 第1の前記修理パッチ片と第2の前記修理パッチ片との間に、第2の前記接着シートと共に、脱気回路となる脱気回路部材を配置する脱気回路部材配置工程を、さらに備えることを特徴とする請求項4または5に記載の被修理部の修理方法。
  7. 第1の前記修理パッチ片は、第2の前記修理パッチ片と対向する方向から見た形状が、非円形状となっており、
    第2の前記修理パッチ片は、第1の前記修理パッチ片よりも大きい、第1の前記修理パッチ片と相似形となる非円形状となっており、
    前記第2修理パッチ片積層工程では、第2の前記修理パッチ片の内側に、第1の前記修理パッチ片が収まり、第1の前記修理パッチ片の中心と第2の前記修理パッチ片の中心とが重なり合うように、第2の前記修理パッチ片を配置することを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の被修理部の修理方法。
  8. 部材の修理対象となる被修理部を、修理パッチを用いて修理することで形成された補修部であって、
    前記被修理部に、第1の接着剤層を介して接着される第1の修理パッチ片と、
    第1の前記修理パッチ片を被覆するように、第2の接着剤層を介して接着される第2の修理パッチ片と、を備え、
    前記第1の修理パッチ片の周縁部は、前記第1の修理パッチ片が前記第2の修理パッチ片に積層される積層方向に対して直交する面内において、中央部から外側の端部に向かって厚さが薄くなっており、
    第2の前記接着剤層は、均一な厚さとなっていることを特徴とする補修部。
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