JP7064735B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技盤の前側に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射することによって遊技を行う遊技機(パチンコ機)に関する。
遊技盤の前側に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射することによって遊技を行う遊技機では、遊技球が入球可能な入球口を遊技領域に備えているのが一般的であり、入球口に遊技球が入球すると、賞球が払い出されたり、遊技に関する抽選が行なわれたりするようになっている。
また、入球口には、遊技球の入球可能性が変化するもの(以下、可変入球口)がある。こうした可変入球口では、遊技領域を前後方向に移動可能な可動板を備えたものが知られており(例えば、特許文献1)、可動板が前後移動することによって、遊技球が入球不能(入球困難)な閉鎖状態と、遊技球が入球可能(入球容易)な開放状態とを切り換えることが可能になっている。
特開2016-106754号公報
しかし、上述のような可動板を備えた遊技機では、動作中の可動板が移動する軌道上で偶発的に通り掛かった遊技球が挟まれてしまい、球噛みが生じることがあるという問題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、遊技領域を移動可能な可動板に遊技球が挟まれることを抑制可能な遊技機の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の遊技機は次の構成を採用した。すなわち、
遊技盤の前側に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射することによって遊技を行う遊技機において、
前記遊技盤との間に遊技球が通過可能な間隔を空けて設けられ、前記遊技領域の中の所定の特定領域へ遊技球が進入する経路の前側に位置する前板と、
前記遊技領域を前後方向に移動することにより、前記経路の下側を構成した前進状態と、前記経路の下側を開放した後退状態とを切り換えることが可能な可動板と
を備え、
前記前板には、一部分を欠いた欠落部が前記可動板に臨む位置に設けられており、
前記可動板の上面の前端部分には、前記欠落部に向かって下がる傾斜面が形成されており、
前記前板は、前記前進状態で前記可動板の前記傾斜面に接する遊技球が、前記欠落部の上縁部分に当接可能に設けられている
ことを特徴とする。
本発明によれば、遊技領域を移動可能な可動板に遊技球が挟まれることを抑制することができる。
本実施例のパチンコ機の正面図である。 本実施例の遊技盤の盤面構成を示す説明図である。 本実施例のパチンコ機における制御回路の構成を示すブロック図である。 本実施例の始動口ユニットの構成を示す斜視図である。 始動口ユニットから前板を省略して示した斜視図である。 球噛みが生じる始動口ユニットを例示した説明図である。 本実施例の始動口ユニットでスライド部材が前方に移動する過程を示した説明図である。 本実施例の始動口ユニットのスライド部材が前進した状態で、遊技球が前板の欠落部に位置する態様を示した説明図である。 本実施例の始動口ユニットのスライド部材が前進した状態で、遊技球が誘導板の上面に接する態様を示した説明図である。
上述した本発明の内容を明確にするために、本発明を「セブン機」や「デジパチ」と呼ばれるタイプのパチンコ機(遊技機)に適用した実施例について説明する。尚、実施例において、「前」および「表」は「遊技機を基準とする前方」、つまり「遊技者に近接する方向(遊技者から見て手前側)」を示し、「後」および「裏」は「遊技機を基準とする後方」、つまり「遊技者から離間する方向(遊技者から見て奥側)」を示す。また、「上」とは遊技者から見て「上」であることを示し、「下」とは遊技者から見て「下」であることを示し、「左」とは遊技者から見て「左」であることを示し、「右」とは遊技者から見て「右」であることを示す。
A.パチンコ機の装置構成 :
A-1.装置前面側の構成 :
図1は、本実施例のパチンコ機1の正面図である。図1に示すように、パチンコ機1の前面部には、前面枠4が設けられている。前面枠4は、一端(図1における左側)が中枠3に対して回動可能に軸支されている。中枠3の前面側には遊技盤20(図2参照)が着脱可能に取り付けられており、前面枠4が中枠3に対してパチンコ機1の前方側に回動(開放)されると、遊技盤20が露出した状態となる。中枠3は、一端(図1における左側)が本体枠2に対して回動可能に軸支されている。本体枠2は、木製の板状部材を組み立てて構成された略長方形の枠体であり、パチンコ機1の外枠を形成している。
前面枠4の略中央部には窓部4aが形成されており、この窓部4aにはガラス板等の透明板4bが嵌め込まれている。遊技者は、窓部4a(透明板4b)を通して奥側に配置される遊技盤20の遊技領域を視認可能である。また、前面枠4における窓部4aの右下方には、小窓部4cが形成されており、この小窓部4cには合成樹脂板等の透明板4dが嵌め込まれている。遊技者は、小窓部4c(透明板4d)を通して奥側に配置された遊技盤20のセグメント表示部を視認可能である。
前面枠4における窓部4aの上方には上部ランプ5aが設けられ、窓部4aの右側の周縁部には右サイドランプ5bが設けられ、窓部4aの左側の周縁部には左サイドランプ5cが設けられている。また、窓部4aの上方の左右には一対の上部スピーカー6aが設けられており、本体枠2の下部の前面側には下部スピーカー6bが設けられている。これらの上部ランプ5a、右サイドランプ5b、左サイドランプ5c、上部スピーカー6a、および下部スピーカー6bは、遊技上の演出効果を高めるために駆動される。
前面枠4における窓部4aの下方には、上皿部7が設けられている。上皿部7には、カードユニット242(図3参照)を介して貸し出される遊技球や、パチンコ機1から払い出される遊技球が貯留される。また、上皿部7の下方には下皿部8が設けられており、上皿部7の容量を超えて貸し出された遊技球や、上皿部7の容量を超えて払い出された遊技球が貯留される。
前面枠4における下皿部8の右方には、遊技者による回転操作が可能な発射ハンドル9が設けられている。発射ハンドル9の回転軸は、発射ハンドル9の奥側に搭載された発射装置ユニット261(図3参照)に接続されている。この発射装置ユニット261には、上皿部7に貯留された遊技球が供給される。遊技者が発射ハンドル9を回転させると、その回転が発射装置ユニット261に伝達され、発射装置ユニット261に内蔵された発射モーターが作動して、発射ハンドル9の回転角度に応じた強さで遊技球が発射される。
また、上皿部7の手前側の縁部には、遊技者による押下操作が可能な演出ボタン10aが設けられており、下皿部8の左方には、遊技者による押込操作や回転操作が可能なジョグシャトル10bが設けられている。これらの演出ボタン10aやジョグシャトル10bは、何れも遊技者によって操作される演出操作部であり、所定の条件成立時に遊技者によって操作されると、所定の遊技演出が行われる。
A-2.遊技盤の構成 :
図2は、遊技盤20の盤面構成を示す説明図である。前述したように遊技盤20は、中枠3の前面側に着脱可能に取り付けられている。図2に示すように、遊技盤20の中央には略円形状の遊技領域21が形成されている。発射装置ユニット261(図3参照)から発射された遊技球は、外レール22と内レール23との間を通って遊技領域21に放出され、遊技領域21の上方から下方に向かって流下する。遊技領域21は、前面枠4の窓部4a(透明板4b)を通して遊技者に視認されるので、当然ながら、遊技領域21を流下する遊技球の様子も窓部4aを通して遊技者が視認可能である。
遊技領域21の略中央には中央装置40が設けられており、中央装置40には、液晶表示器によって構成された演出表示装置41が設けられている。演出表示装置41の表示画面上には、演出用の種々の画像を表示することが可能である。例えば、演出図柄として3つの識別図柄41a,41b,41cを表示可能であり、これらの識別図柄41a,41b,41cが、複数の数字(例えば「1」~「9」の9つの数字)を次々と切り換えて変動表示を実行する。
遊技領域21における中央装置40(演出表示装置41)の右下方には、普通図柄作動ゲート27が設けられている。遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過すると、内蔵のゲートセンサー27s(図3参照)によって検知されて、下方へと流下していく。
遊技領域21における普通図柄作動ゲート27の下方には、略長方形状に大きく開口した大入賞口28が設けられている。大入賞口28は、下端側を軸に上端側を前方に傾けて回動可能な開閉扉29を備えており、開閉扉29が略直立して遊技球が入球不能な閉鎖状態と、開閉扉29が前方に回動して遊技球が入球可能な開放状態とに変化可能である。図2では、大入賞口28が開放状態となっている様子が示されている。大入賞口28に入球した遊技球は、内部の通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれて、大入賞口センサー28s(図3参照)によって検知される。
遊技領域21における中央装置40(演出表示装置41)の下方には、始動口ユニット60が設けられている。始動口ユニット60は、2つの入球口(始動口)を上下に組み合わせて構成されており、上側に設けられた第1始動口61は、遊技球の入球可能性が変化せず(一定で)遊技球が常時入球可能な入球口となっている。第1始動口61に入球した遊技球は、通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれて、第1始動口センサー61s(図3参照)によって検知される。一方、下側に設けられた第2始動口62は、遊技球の入球可能性が変化する入球口となっている。第2始動口62の詳細な構成については、別図を用いて後述するが、本実施例の第2始動口62は、遊技領域21を前後方向に移動可能なスライド部材を備えており、スライド部材が前後移動することによって、遊技球が入球不能な閉鎖状態と、遊技球が入球可能な開放状態とを切り換えることが可能になっている。第2始動口62に入球した遊技球は、内蔵の第2始動口センサー62s(図3参照)によって検知され、通路を通って遊技盤20の裏面側へと導かれる。
本実施例のパチンコ機1において、上述した第1始動口61には、中央装置40(演出表示装置41)の左方の領域を流下する遊技球が入球可能である。これに対して、第2始動口62、普通図柄作動ゲート27、大入賞口28には、中央装置40(演出表示装置41)の右方の領域を流下する遊技球が入球または通過可能である。以下では、中央装置40の左方の領域を流下させるように遊技球を発射することを「左打ち」とも表現し、中央装置40の右方の領域を流下させるように遊技球を発射することを「右打ち」とも表現する。尚、本実施例のパチンコ機1では、第1始動口61および第2始動口62の何れかに遊技球が入球した場合は、賞球として3個の遊技球が払い出され、大入賞口28に遊技球が入球した場合は、13個の遊技球が払い出される。
遊技領域21における上述した各遊技装置の周辺には、遊技球が流下する経路に影響を与える風車型ホイール31や多数の遊技釘32などが設けられている。さらに、遊技領域21の最下部であって第2始動口62の左方、右方、および下方には、アウト口33が設けられており、上述した第1始動口61、第2始動口62、大入賞口28の何れにも入球しなかった遊技球は、アウト口33から遊技盤20の裏面側に排出される。
また、遊技盤20における遊技領域21の右下方には、複数のLEDの組み合わせによって遊技に係る情報を表示するセグメント表示部50が設けられている。セグメント表示部50は、前面枠4に設けられた小窓部4c(図1参照)を通して遊技者が視認可能である。
A-3.制御回路の構成 :
次に、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成について説明する。図3は、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成を示したブロック図である。図示されているようにパチンコ機1の制御回路は、多くの制御基板や、各種基板などから構成されている。機能に着目して大別すると、遊技の基本的な進行に係る制御を司る主制御基板200と、遊技の演出に係る制御を司るサブ制御基板220と、サブ制御基板220の制御下で画像の表示や音声の出力に係る制御を司る画像音声制御基板230と、サブ制御基板220の制御下でランプの発光に係る制御を司るランプ制御基板226と、遊技球の貸し出しや払い出しに係る制御を司る払出制御基板240と、遊技球の発射に係る制御を司る発射制御基板260などから構成されている。これら制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPU(図3におけるCPU201、221、231等)や、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM(図3におけるROM202、222、232等)、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM(図3における203、223、233等)、入出力用回路など、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。
主制御基板200には、第1始動口61へ入球した遊技球を検知する第1始動口センサー61sや、第2始動口62へ入球した遊技球を検知する第2始動口センサー62s、大入賞口28へ入球した遊技球を検知する大入賞口センサー28s、普通図柄作動ゲート27を通過する遊技球を検知するゲートセンサー27sなどが接続されている。主制御基板200のCPU201は、第1始動口センサー61sや、第2始動口センサー62s、大入賞口センサー28s、ゲートセンサー27sなどから遊技球の検知信号の入力があると、その検知信号の入力のあったセンサーに対応したコマンドを、サブ制御基板220や、払出制御基板240などに向けて送信する。
また、主制御基板200には、第2始動口62で遊技球の入球可能性を変化させるスライド部材を駆動する始動口ソレノイド62mや、大入賞口28に設けられた開閉扉29を駆動する(大入賞口28の開放状態と閉鎖状態とを切り換える)大入賞口ソレノイド29m、セグメント表示部50などが接続されている。主制御基板200のCPU201は、始動口ソレノイド62m、大入賞口ソレノイド29m、セグメント表示部50に向けて駆動信号を送信することにより、これらの動作の制御を行う。
サブ制御基板220には、画像音声制御基板230や、ランプ制御基板226、演出操作基板228が接続されている。サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200からの各種コマンドを受信すると、コマンドの内容を解析して、その内容に応じた遊技演出を行う。すなわち、画像音声制御基板230に対して、出力画像や出力音声を指定するコマンドを送信したり、ランプ制御基板226に対して、上部ランプ5a、右サイドランプ5b、左サイドランプ5c(以下「各種ランプ5a~5c」ともいう)の発光パターンを指定するコマンドを送信したりすることによって、遊技演出を行う。また、サブ制御基板220のCPU221は、演出操作基板228を介して、演出ボタン10aやジョグシャトル10b(以下「演出操作部10a,10b」)に対する遊技者の操作を検知すると、その操作に対応する遊技演出を行う。
画像音声制御基板230は、CPU231、ROM232、RAM233に加えて、VDP234、画像ROM235、音声ROM236を備えている。画像音声制御基板230のCPU231は、サブ制御基板220からコマンドを受信すると、そのコマンドに対応した画像の表示をVDP234に指示する。VDP234は、指示された画像の表示に利用する画像データ(例えば、スプライトデータや動画データなど)を画像ROM235から読み出して画像を生成し、演出表示装置41の表示画面に出力する。また、画像音声制御基板230のCPU231は、サブ制御基板220からコマンドを受信すると、そのコマンドに対応した音声データを音声ROM236から読み出して、その音声データの信号をアンプ基板224に送信することにより、上部スピーカー6aおよび下部スピーカー6b(以下「各種スピーカー6a,6b」ともいう)から音声を出力する。
払出制御基板240には、上皿部7に設けられた球貸ボタン241(図1では図示省略)や、パチンコ機1に並設されたカードユニット242、払出モーター243などが接続されている。球貸ボタン241が操作されると、その信号は、払出制御基板240を介してカードユニット242に伝達される。カードユニット242は、払出制御基板240とデータを通信しながら、払出モーター243を駆動して遊技球の貸し出しを行う。また、払出制御基板240は、主制御基板200から遊技球の払い出しを指示する払出コマンドを受信すると、払出モーター243を駆動して遊技球の払い出しを行う。
また、払出制御基板240には発射制御基板260が接続されており、発射制御基板260には発射装置ユニット261が接続されている。発射装置ユニット261は、遊技球を発射させるための発射モーター262や、遊技者が発射ハンドル9に触れていることを検知するタッチスイッチ263などを有している。遊技者が発射ハンドル9に触れていることをタッチスイッチ263で検知すると、発射モーター262の作動が可能となり、発射制御基板260は、発射モーター262の駆動によって、発射ハンドル9の回転角度に応じた強さで遊技球を発射する。
B.遊技の概要 :
本実施例のパチンコ機1では、次のようにして遊技が進行する。上皿部7に遊技球が貯留された状態で遊技者が発射ハンドル9を回転させると、上皿部7に貯留された遊技球が1球ずつ発射装置ユニット261に供給されて、図2を用いて前述した遊技領域21に向けて発射される。遊技球を打ち出す強さは発射ハンドル9の回転角度に対応するので、遊技者は発射ハンドル9の回転角度を変化させることによって、遊技者の所望する領域に遊技球を流下させることができる。例えば、中央装置40(演出表示装置41)の左方の領域を流下するように遊技球を発射したり(左打ちを行ったり)、中央装置40の右方の領域を流下するように遊技球を発射したり(右打ちを行ったり)することができる。
図2を用いて前述したように、第1始動口61には左打ちされた遊技球が入球可能である。遊技球が第1始動口61に入球して、第1始動口センサー61sによって検知されると、所定の判定乱数(大当り判定乱数など)を取得し、その判定乱数の値に基づいて大当りか外れかを判定する大当り判定を行う。そして、大当り判定の結果に基づいて、セグメント表示部50にて第1の特別図柄(以下「第1特図」ともいう)を表す複数の第1特図LEDを点滅させて第1特図を変動表示させた後、LEDを所定の組合せで点灯させて第1特図を停止表示させる。このとき、大当り判定の結果が大当りであれば、大当り図柄に対応する組合せのLEDを点灯させ、外れであれば、外れ図柄に対応する組合せのLEDを点灯させる。
また、前述したように第2始動口62には右打ちされた遊技球が入球可能である。遊技球が第2始動口62に入球して、第2始動口センサー62sによって検知されると、判定乱数を取得して大当り判定を行う。そして、大当り判定結果に基づいて、セグメント表示部50にて第2の特別図柄(以下「第2特図」ともいう)を表す複数の第2特図LEDを点滅させて第2特図を変動表示させた後、第1特図と同様に、大当り判定の結果に応じた組合せでLEDを点灯させて第2特図を停止表示させる。
尚、第1始動口61または第2始動口62に遊技球が入球しても、第1特図や第2特図の変動表示中などで大当り判定が直ぐに行われない場合には、第1始動口61への入球で取得した判定乱数の値を第1特図保留として記憶し、第2始動口62への入球で取得した判定乱数の値を第2特図保留として記憶する。その後、大当り判定が可能になると、第1特図保留または第2特図保留に基づいて大当り判定を行い、対応する特別図柄(第1特図または第2特図)の変動表示を行う。本実施例のパチンコ機1では、このような第1特図保留および第2特図保留を、それぞれ最大4つまで記憶可能である。
さらに、特別図柄の変動表示と連動して、演出表示装置41では識別図柄41a,41b,41cが複数の数字(例えば「1」~「9」の9つの数字)を次々と切り換えて変動表示する演出(以下「図柄変動演出」ともいう)が行われる。3つの識別図柄41a,41b,41cは、特別図柄が外れ図柄で停止表示される場合は、同じ数字で揃わない組合せ(バラケ目)で停止表示されるのに対して、特別図柄が大当り図柄で停止表示される場合は、同じ数字で揃う組合せ(ゾロ目)で停止表示される。このため、3つの識別図柄のうち2つが停止表示されたときに同じ数字であると、最後に停止表示される識別図柄も同じ数字で揃うのではないかと、遊技者は識別図柄の変動表示(図柄変動演出)を注視することになる。このように、2つの識別図柄が同じ図柄で停止表示された状態で最後の識別図柄を変動表示させながら行われる演出は「リーチ演出」と呼ばれており、このリーチ演出を発生させることで遊技興趣を高めることが可能である。
第1特図または第2特図が大当り図柄で停止表示されると、大入賞口28が開放状態となる大当り遊技を実行する。大当り遊技では、開放した大入賞口28を、規定数(例えば9個)の遊技球が入球するか、あるいは所定の開放時間(例えば30秒)が経過したら閉鎖するラウンド遊技が複数回繰り返される。本実施例のパチンコ機1では、複数の大当り図柄が設けられており、停止表示された大当り図柄の種類によって、大当り遊技で行われるラウンド遊技の回数が異なる(例えば、4回、6回、15回)。前述したように大入賞口28には、右打ちされた遊技球が入球可能である。そして、大入賞口28に遊技球が入球すると、賞球として13個の遊技球が払い出されることから、ラウンド回数が多い大当り遊技であるほど、遊技者は多量の賞球を獲得することが可能である。
また、前述したように、中央装置40(演出表示装置41)の右下方には、普通図柄作動ゲート27が設けられており、右打ちされた遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過可能である。普通図柄作動ゲート27を通過する遊技球がゲートセンサー27sによって検知されると、所定の判定乱数(普図当り判定乱数など)を取得し、その判定乱数の値に基づいて普図当りか外れかを判定する普図当り判定を行う。続いて、普図当り判定の結果に基づいて、セグメント表示部50にて普通図柄を表す左右2つの普通図柄LEDを点滅させて普通図柄を変動表示させた後、何れかのLEDを点灯させて普通図柄を停止表示させる。このとき、本実施例のパチンコ機1では、普図当り判定の結果が普図当りであれば、普図当り図柄に対応する左のLEDを点灯させ、外れであれば、外れ図柄に対応する右のLEDを点灯させる。そして、普通図柄が普図当り図柄で停止表示された場合は、第2始動口62が開放状態となった後に閉鎖状態となる普図当り遊技が行われるので、第2始動口62に遊技球が入球する可能性(すなわち、第2特図の変動表示が行われる可能性)が高まる。
尚、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過しても、普通図柄の変動表示中などで普図当り判定が直ぐに行われない場合には、取得した判定乱数の値を普図保留として最大4つまで記憶することが可能である。その後、普図当り判定が可能になると、普図保留に基づいて普図当り判定や、普通図柄の変動表示を行う。
普図当り遊技における第2始動口62の開放時間は、「電サポ状態」であるか「非電サポ状態」であるかで異なる。電サポ状態では、非電サポ状態よりも第2始動口62の開放時間が長く設定される。また、電サポ状態では、非電サポ状態よりも普図当り判定の結果が普図当りとなる確率(普図当り確率)が高く、且つ、普通図柄の変動時間が短く設定される。従って、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて第2始動口62に遊技球が入球する可能性(すなわち、第2特図の変動表示が行われる可能性)が高まる。
本実施例のパチンコ機1では、複数設けられた大当り図柄が「通常図柄」と「確変図柄」とに大別されており、特別図柄(第1特図または第2特図)が何れの大当り図柄で停止表示された場合でも、大当り遊技の終了後に電サポ状態が設定される。そして、通常図柄が停止表示された場合は、大当り遊技の終了後に大当り判定の結果が大当りとなる確率(大当り確率)が所定の通常確率(低確率)に設定され、特別図柄の変動回数が所定回数(例えば100回)に達すると非電サポ状態に設定される。一方、確変図柄が停止表示された場合は、大当り遊技の終了後に大当り確率が通常確率よりも高い高確率に設定され、電サポ状態と共に次回の大当り遊技まで継続される。
C.始動口ユニットの構成 :
図4は、本実施例の始動口ユニット60の構成を示す斜視図である。前述したように始動口ユニット60は、第1始動口61と、第2始動口62とが上下に組み合わされて構成されている。この始動口ユニット60は、後面の取付板60aが遊技盤20の盤面に接して取り付けられる。上側に設けられた第1始動口61は、取付板60aから前方に突設されて上面が開口した断面U字形の受け部61aを備え、遊技球が常時入球可能なポケット式の入球口である。受け部61aの上面の開口部から入球した遊技球は、遊技盤20の裏面側に導かれて、第1始動口センサー61s(図3参照)によって検知される。
一方、下側に設けられた第2始動口62は、前後方向に移動可能なスライド部材63や、取付板60aの前方に取付板60a(遊技盤20)と略平行に配置された前板64を備えている。尚、前板64と取付板60aとの間隔は、遊技球が通過可能に遊技球の直径よりも広く設定されており、前板64の前方は、ガラス板などの透明板4bで覆われている。また、本実施例の前板64には、スライド部材63に臨む位置に、一部分を欠いた欠落部64aや、貫通した貫通孔64bが設けられている。
図5は、始動口ユニット60から前板64を省略して示した斜視図である。まず、図5(a)には、スライド部材63が前進した状態である第2始動口62の開放状態が示されている。図示されるように本実施例の始動口ユニット60は、取付板60aから前方に突設されて前板64を左右両側で支持する左支柱65および右支柱66を備えており、左支柱65と右支柱66との間にスライド部材63が配置されている。
スライド部材63には、取付板60aを貫通して形成された通し孔60bから前方に突出し、左側に向かって下方に傾斜した誘導板63aと、誘導板63aの前面左端部分から前方に突設された連結部63bと、連結部63bの上面前端部分から上方に立設された立設部63cとが設けられている。そして、本実施例の始動口ユニット60では、図5(a)のスライド部材63が前進した状態になると、立設部63cが前板64の貫通孔64b(図4参照)に収容されるように設定されている。
また、左支柱65の上部には、右側に向かって下方に傾斜し、第1始動口61の左側を流下する遊技球をスライド部材63側に誘導する左誘導面65aが形成されており、右支柱66の上部には、左側に向かって下方に傾斜し、第1始動口61の右側を流下する遊技球をスライド部材63側に誘導する右誘導面66aが形成されている。尚、図示されるように左誘導面65aは、右誘導面66aよりも高い位置に形成されている。
そして、スライド部材63に到達した遊技球は、前板64と取付板60aとの間を、誘導板63aの上面の傾斜に沿って左支柱65に向けて転動する。左支柱65には、遊技球が通過可能な通過孔62tを有する第2始動口センサー62sが内蔵されており、誘導板63aの上面に沿って転動した遊技球は、通過孔62tを通過することで第2始動口センサー62sによって検知された後、遊技盤20の裏面側へと導かれる。前述したように、スライド部材63が前進した状態において、立設部63cは前板64の貫通孔64bに収容されているので、誘導板63aの上面に沿って転動する遊技球が立設部63cに衝突することはない。
尚、第2始動口センサー62sを内蔵する本実施例の左支柱65の内部は、本発明の「特定領域」に相当しており、本実施例の第2始動口センサー62sは、本発明の「検知部」に相当している。また、左支柱65と右支柱66との間を通って第2始動口センサー62sに至る道筋は、本発明の「経路」に相当している。
一方、図5(b)には、スライド部材63が後退した状態である第2始動口62の閉鎖状態が示されている。前述したように本実施例のパチンコ機1には、第2始動口62のスライド部材63を駆動する始動口ソレノイド62m(図3参照)が搭載されており、始動口ソレノイド62mを制御してスライド部材63を前後移動させることにより、第2始動口62を図5(a)の開放状態と、図5(b)の閉鎖状態とに切り換えることが可能である。
図5(b)に示されるように、スライド部材63が後退した状態では、誘導板63aが通し孔60bに引き込まれて取付板60aの前面よりも後方に位置している。そのため、左誘導面65aや右誘導面66aによって誘導されて遊技球がスライド部材63の位置(左支柱65と右支柱66との間)に到達したとしても、遊技球が誘導板63aの上面によって支えられることはなく、遊技球はそのまま下方に流下してアウト口33(図2参照)から遊技盤20の裏面側に排出される。
尚、本実施例の誘導板63aは、本発明の「可動板」に相当している。そして、本実施例における第2始動口62の開放状態(誘導板63aが通し孔60bから突出した状態)は、本発明の「前進状態」に相当しており、第2始動口62の閉鎖状態(誘導板63aが通し孔60bに引き込まれた状態)は、本発明の「後退状態」に相当している。
また、スライド部材63が後退した状態において、立設部63cは前板64の貫通孔64b(図4参照)から抜け出て前板64と取付板60aとの間に位置している。そのため、仮に遊技球が右誘導面66aによって誘導されて勢いで左支柱65の第2始動口センサー62sに向けて飛んだとしても、立設部63cに衝突することから、遊技球が第2始動口センサー62sによって検知される(第2始動口62に入球する)ことはなく、遊技球は下方に流下してアウト口33から排出される。
以上のように前後方向に移動可能なスライド部材63を備えた第2始動口62では、スライド部材63の移動過程で偶発的に通り掛かった遊技球が挟まれてしまい、球噛みが生じることがある。以下では、こうした球噛みを抑制するために本実施例の始動口ユニット60に採用された構成について説明するが、比較として、球噛みが生じる始動口ユニット60について先に説明しておく。
図6は、球噛みが生じる始動口ユニット60を例示した説明図である。図6では、始動口ユニット60を手前側から奥側に垂直な平面で切断した断面を右側から見た状態を表している。また、図6では、第2始動口62が閉鎖状態(図5(b)参照)から開放状態(図5(a)参照)に変化する際にスライド部材63が前方(図中の左側)に移動する過程を表している。
スライド部材63が前方に移動するのに伴い、誘導板63aは通し孔60bから前方に突出して前板64に向けて移動する。このとき、左支柱65と右支柱66との間を流下する遊技機が、偶々誘導板63aの移動の軌道上を通り掛かると、誘導板63aが遊技球を前板64に押し付けることにより、誘導板63aと前板64との間に遊技球が挟まれてしまい、球噛みが生じる。
第2始動口62の開放状態(図5(a)参照)において誘導板63aは、上方から流下する遊技球の衝突を受けるため、衝突時の衝撃に耐える強度を確保するには誘導板63aに厚みが必要とされる。ただし、誘導板63aを厚くすると、図6のように球噛みが生じる際には、前板64との間で遊技球を挟む(遊技球に接する)ことが可能な誘導板63aの前端面の面積が大きくなるので、遊技球が2つの平行な面(誘導板63aの前端面と前板64の後面)の間に挟まれることで安定に保持されてしまう。
一方、図7~図9は、本実施例の始動口ユニット60の構成を示した説明図である。図7~図9では、図6と同様に、始動口ユニット60を手前側から奥側に垂直な平面で切断した断面を右側から見た状態を表している。また、図7では、スライド部材63が前方に移動する過程を表している。
図示されるように、本実施例の始動口ユニット60における誘導板63aは、厚みが均一ではなく、前側に向かって厚みが薄くなる形状に形成されている。このため、誘導板63aの後端側では厚みを厚くして遊技球の衝突時の衝撃に耐える強度を確保しつつ、誘導板63aの前端側では厚みを薄くして前板64との間で遊技球を挟む(遊技球に接する)ことが可能な部分(前端面)の面積を小さくすることにより、誘導板63aと前板64との間に遊技球が挟まれることを抑制することができる。
特に、本実施例の始動口ユニット60では、誘導板63aの上面の前端部分に、前側に向かって下がる傾斜面63sが形成されており、この傾斜面63sで遊技球に接することにより、誘導板63aが下側から遊技球をすくい上げるので、誘導板63aと前板64との間に遊技球が挟まれることを一層抑制することが可能となる。
また、前述したように本実施例の前板64には、一部分を欠いた欠落部64aがスライド部材63の誘導板63aに臨む位置に設けられている(図4参照)。このため、図8に示されるように、誘導板63aが前端で遊技球を前板64に押し付けようとしても、遊技球が欠落部64aに逃げることにより、誘導板63aと前板64との間に遊技球が挟まれることを抑制することができる。
ここで、前述したように前板64の前方は、ガラス板などの透明板4bで覆われている。本実施例の始動口ユニット60では、図8に示されるようにスライド部材63が前進した状態(誘導板63aの前進状態)において、この透明板4bと誘導板63aの前端との間隔が、遊技球の直径よりも広く設定されているので、前板64の欠落部64aへと逃げた遊技球が誘導板63aによって透明板4bに押し付けられることはなく、誘導板63aと透明板4bとの間に遊技球が挟まれることを回避することができる。尚、欠落部64aに逃げた遊技球は、下方へと流下してアウト口33から排出される。
そして、図9に示されるように、誘導板63aの前進状態(第2始動口62の開放状態)では、上方から流下する遊技球が左支柱65と右支柱66との間に到達すると、誘導板63aの上面に接する。このとき、遊技球が誘導板63aの傾斜面63sに接して前のめりになると、前板64の欠落部64aの上縁部分に接するように設定されている。そのため、誘導板63aの前進状態において、上方から流下する遊技球は、前板64の欠落部64aへと逃げることはなく、誘導板63aの傾斜面63sと前板64の欠落部64aの上縁部分との2か所で支えられながら、左支柱65の第2始動口センサー62sに向けて転動することにより(図5(a)参照)、第2始動口62に入球する(第2始動口センサー62sによって検知される)ことが可能である。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、上述した実施例では、スライド部材63に誘導板63aと立設部63cとが一体に形成されており、一緒に前後移動するようになっていた。しかし、誘導板63aと立設部63cとを別体に設けておき、前後移動を別々に制御してもよい。例えば、第2始動口62の閉鎖状態では、誘導板63aを後退させて取付板60aの通し孔60bに引き込むと共に、立設部63cを前進させて取付板60aの通し孔60bから突出させるのに対して、第2始動口62の開放状態では、誘導板63aを前進させて取付板60aの通し孔60bから突出させると共に、立設部63cを後退させて取付板60aの通し孔60bに引き込むようにしてもよい。この場合は、前板64に立設部63cを収容するための貫通孔64bを設ける必要はない。
また、前述した実施例では、第2始動口62を例に本発明の適用について説明し、スライド部材63が前後移動することによって、第2始動口62の閉鎖状態と開放状態とを切り換える(誘導板63aの後退状態と前進状態とを切り換える)ようになっていた。しかし、本発明の適用は第2始動口62に限られず、遊技領域21の中の所定の特定領域へ遊技球が進入する経路にスライド部材63を設けることとして、スライド部材63の前後移動によって、経路の下側を開放した状態と、経路の下側を構成した状態とを切り換える場合にも、本発明を好適に適用することが可能である。
また、上述した実施例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を払い出すことによって、遊技の結果としての利益(遊技価値)を遊技者に付与するパチンコ機1に本発明を適用した例を説明した。これに限らず、「遊技球の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適用することができる。例えば、各種入球口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与するタイプのパチンコ機にも本発明を適用することができ、この場合にも、上述した実施例と同様の効果を得ることができる。なお、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化して遊技者に付与するタイプのパチンコ機としては、パチンコ機に内蔵された複数個の遊技球を循環させて使用する遊技機、具体的には、各種入球口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成されたパチンコ機(いわゆる封入式遊技機)を例示できる。
<上述した実施例から抽出できる遊技機A1~A4>
上述した実施例のパチンコ機1は、次のような遊技機A1~A4として捉えることができる。
<遊技機A1>
遊技盤の前側に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射することによって遊技を行う遊技機において、
前記遊技盤との間に遊技球が通過可能な間隔を空けて設けられ、前記遊技領域の中の所定の特定領域へ遊技球が進入する経路の前側に位置する前板と、
前記遊技領域を前後方向に移動することにより、前記経路の下側を構成した前進状態と、前記経路の下側を開放した後退状態とを切り換えることが可能な可動板と
を備え、
前記可動板は、前側に向かって厚みが薄くなる形状に形成されている
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機A1では、可動板の後端側では厚みを厚くして遊技球の衝突時の衝撃に耐える可動板の強度を確保しながらも、可動板の前端側では厚みを薄くして前板との間で遊技球を挟む(遊技球に接する)ことが可能な部分の面積を小さくすることにより、可動板と前板との間に遊技球が挟まれることを抑制することができる。
<遊技機A2>
遊技機A1において、
前記可動板の上面には、前側に向かって下がる傾斜が付けられている
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機A2では、前板に向けて可動板の移動中に上面の傾斜で遊技球に接することにより、可動板が下側から遊技球をすくい上げるので、可動板と前板との間に遊技球が挟まれることを一層抑制することが可能となる。
<遊技機A3>
遊技機A1または遊技機A2において、
前記前板には、一部分を欠いた欠落部が前記可動板に臨む位置に設けられており、
前記前板は、前記前進状態で前記可動板の上面に接する遊技球が、前記欠落部の上縁部分に当接可能に設けられている
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機A3では、前板に向けて移動する可動板が遊技球を前板に押し付けようとしても、遊技球が欠落部に逃げることにより、可動板と前板との間に遊技球が挟まれることを抑制することができる。そして、前進状態では、可動板の上面に接して転動する遊技球が前板の欠落部の上縁部分に接することで、欠落部へと遊技球が逃げることはない。こうして遊技球は誘導板と前板とで支えられながら転動することにより、特定領域へと進入することが可能となる。
<遊技機A4>
遊技機A3において、
前記前板の前方には、前記遊技盤と略平行に前記遊技領域を視認可能に覆う透明板が設置されており、
前記前進状態における前記可動板の前端と前記透明板との間隔は、遊技球の直径よりも広く設定されている
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機A4では、前板の欠落部へと逃げた遊技機が可動板によって透明板に押し付けられることはないので、可動板と透明板との間に遊技球が挟まれることを回避することができる。
<上述した実施例から抽出できる遊技機B1~B4>
上述した実施例のパチンコ機1は、次のような遊技機B1~B4として捉えることができる。
<遊技機B1>
遊技盤の前側に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射することによって遊技を行う遊技機において、
前記遊技領域の中の所定の特定領域に進入した遊技球を検知する検知部と、
前記遊技盤との間に遊技球が通過可能な間隔を空けて設けられ、前記特定領域へ遊技球が進入する経路の前側に位置する前板と、
前記遊技領域を前後方向に移動することにより、前記経路の下側を構成した前進状態と、前記経路の下側を開放した後退状態とを切り換えることが可能な可動板と
を備え、
前記可動板は、前側に向かって厚みが薄くなる形状に形成されている
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機B1では、遊技球が検知部で検知されるには、前進状態において可動板の上面(経路)を遊技球が転動して特定領域に進入する必要がある。この可動板は、後端側の厚みを厚くして遊技球の衝突時の衝撃に耐える強度を確保しながらも、前端側の厚みを薄くして前板との間で遊技球を挟む(遊技球に接する)ことが可能な部分の面積を小さくすることにより、後退状態から前進状態へと移動する可動板と前板との間に遊技球が挟まれることを抑制することができる。
<遊技機B2>
遊技機B1において、
前記可動板の上面には、前側に向かって下がる傾斜が付けられている
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機B2では、前板に向けて可動板の移動中に上面の傾斜で遊技球に接することにより、可動板が下側から遊技球をすくい上げるので、可動板と前板との間に遊技球が挟まれることを一層抑制することが可能となる。
<遊技機B3>
遊技機B1または遊技機B2において、
前記前板には、一部分を欠いた欠落部が前記可動板に臨む位置に設けられており、
前記前板は、前記前進状態で前記可動板の上面に接する遊技球が、前記欠落部の上縁部分に当接可能に設けられている
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機B3では、前板に向けて移動する可動板が遊技球を前板に押し付けようとしても、遊技球が欠落部に逃げることにより、可動板と前板との間に遊技球が挟まれることを抑制することができる。そして、前進状態では、可動板の上面に接して転動する遊技球が前板の欠落部の上縁部分に接することで、欠落部へと遊技球が逃げることはない。こうして遊技球は誘導板と前板とで支えられながら転動することにより、特定領域へと進入して検知部で検知されることが可能となる。
<遊技機B4>
遊技機B3において、
前記前板の前方には、前記遊技盤と略平行に前記遊技領域を視認可能に覆う透明板が設置されており、
前記前進状態における前記可動板の前端と前記透明板との間隔は、遊技球の直径よりも広く設定されている
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機B4では、前板の欠落部へと逃げた遊技機が可動板によって透明板に押し付けられることはないので、可動板と透明板との間に遊技球が挟まれることを回避することができる。
<上述した実施例から抽出できる遊技機C1>
上述した実施例のパチンコ機1は、次のような遊技機C1として捉えることができる。
<遊技機C1>
遊技盤の前側に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射することによって遊技を行う遊技機において、
前記遊技盤との間に遊技球が通過可能な間隔を空けて設けられ、前記遊技領域の中の所定の特定領域へ遊技球が進入する経路の前側に位置する前板と、
前記前板に接近して前記経路の下側を構成した前進状態と、前記前板から離隔して前記経路の下側を開放した後退状態とを切り換えることが可能な可動板と
を備え、
前記可動板は、前側に向かって厚みが薄くなる形状に形成されている
ことを特徴とする遊技機。
<上述した実施例から抽出できる遊技機D1>
上述した実施例のパチンコ機1は、次のような遊技機D1として捉えることができる。
<遊技機D1>
遊技盤の前側に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射することによって遊技を行う遊技機において、
前記遊技領域を前後方向に移動することにより、前記遊技領域の中の所定の特定領域へ遊技球が進入する経路の下側を構成した前進状態と、前記経路の下側を開放した後退状態とを切り換えることが可能な可動板を備え、
前記可動板は、前側に向かって厚みが薄くなる形状に形成されている
ことを特徴とする遊技機。
本発明は、遊技ホールで用いられる遊技機に利用することができる。
1…パチンコ機(遊技機)、 4…前面枠、 4a…窓部、
4b…透明板、 20…遊技盤、 21…遊技領域、
60…始動口ユニット、 60a…取付板、 60b…通し孔、
61…第1始動口、 61s…第1始動口センサー、 62…第2始動口、
62m…始動口ソレノイド、 62s…第2始動口センサー(検知部)、
62t…通過孔、 63…スライド部材、 63a…誘導板(可動板)、
63b…連結部、 63c…立設部、 63s…傾斜面、
64…前板、 64a…欠落部、 64b…貫通孔、
65…左支柱、 65a…左誘導面、 66…右支柱、
66a…右誘導面。

Claims (1)

  1. 遊技盤の前側に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射することによって遊技を行う遊技機において、
    前記遊技盤との間に遊技球が通過可能な間隔を空けて設けられ、前記遊技領域の中の所定の特定領域へ遊技球が進入する経路の前側に位置する前板と、
    前記遊技領域を前後方向に移動することにより、前記経路の下側を構成した前進状態と、前記経路の下側を開放した後退状態とを切り換えることが可能な可動板と
    を備え、
    前記前板には、一部分を欠いた欠落部が前記可動板に臨む位置に設けられており、
    前記可動板の上面の前端部分には、前記欠落部に向かって下がる傾斜面が形成されており、
    前記前板は、前記前進状態で前記可動板の前記傾斜面に接する遊技球が、前記欠落部の上縁部分に当接可能に設けられている
    ことを特徴とする遊技機。
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