JP7064076B2 - タービン翼及びタービン並びにタービン翼の固有振動数のチューニング方法 - Google Patents
タービン翼及びタービン並びにタービン翼の固有振動数のチューニング方法 Download PDFInfo
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Description
そこで、タービン翼における共振の発生を回避するため、タービン翼の固有振動数をチューニングすることが提案されている。
そこで、特定の振動モードの共振周波数を外して、タービン翼に共振現象が生じない固有振動数を選択的に調整することが望まれる。
プラットフォームと、
前記プラットフォームから翼高さ方向に延在し、前縁と後縁との間において延在する圧力面及び負圧面を有する翼形部と、
前記プラットフォームを挟んで前記翼形部とは前記翼高さ方向の反対側に位置し、ベアリング面を有する翼根部と、
前記プラットフォームと前記翼根部との間に位置するシャンクと、を備え、
前記シャンクは、
前記翼形部の前記翼高さ方向に直交し、
且つ、
前記前縁側の前記シャンクの端部の幅方向の中央位置と、前記後縁側の前記シャンクの端部の幅方向の中央位置とを結んだ線分が、前記翼根部の前記圧力面側の輪郭と前記翼根部の前記負圧面側の輪郭との中心線に対して斜めとなる
断面を有する。
前記シャンクは、
(a)前記シャンクの前記圧力面側の第1輪郭のうち前記後縁側の領域は、前記第1輪郭のうち前記前縁側の領域よりも、前記圧力面側へ外側に膨らんだ第1凸部を有する、
または、
(b)前記シャンクの前記負圧面側の第2輪郭のうち前記前縁側の領域は、前記第2輪郭のうち前記後縁側の領域よりも、前記負圧面側へ外側に膨らんだ第2凸部を有する
のうち、少なくとも一方の条件を満たす
前記断面を有する。
前記シャンクの前記圧力面側の第1輪郭が、
前記前縁側に位置する第1前縁側輪郭と、
前記後縁側に位置する第1後縁側輪郭と、
前記第1前縁側輪郭と前記第1後縁側輪郭との間に位置する第1中央輪郭と、
を含み、
前記シャンクの前記負圧面側の第2輪郭が、
前記前縁側に位置する第2前縁側輪郭と、
前記後縁側に位置する第2後縁側輪郭と、
前記第2前縁側輪郭と前記第2後縁側輪郭との間に位置する第2中央輪郭と、
を含み、
前記第1凸部又は前記第2凸部の少なくとも一方が、前記第1中央輪郭と前記第2中央輪郭との間の距離が最小となる前記シャンクの高さ方向位置を含み、且つ、該高さ方向位置の両側を含む高さ方向範囲に亘って、前記シャンクの高さ方向に延在している。
前記第1凸部又は前記第2凸部の少なくとも一方が、前記シャンクの高さ方向において、前記プラットフォームの下面と前記ベアリング面の上端との間の全範囲に亘って延在している。
前記第1凸部又は前記第2凸部の少なくとも一方は、前記断面内において、前記中心線に平行に直線状に延在する。
前記シャンクは、
(c)前記シャンクの前記圧力面側の第1輪郭のうち前記後縁側の領域は、前記第1輪郭のうち前記前縁側の領域よりも、前記圧力面側から内側に凹んだ第1凹部を有する、
または、
(d)前記シャンクの前記負圧面側の第2輪郭のうち前記前縁側の領域は、前記第2輪郭のうち前記後縁側の領域よりも、前記負圧面側から内側に凹んだ第2凹部を有する
のうち、少なくとも一方の条件を満たす
前記断面を有する。
前記シャンクは、前記断面において、
前記シャンクの前記圧力面側の第1輪郭が、前記後縁側の領域を除いた領域において、前記翼根部の前記中心線に平行に直線状に延在する第1直線部を含み、
前記シャンクの前記負圧面側の第2輪郭が、前記前縁側の領域を除いた領域において、前記翼根部の前記中心線に平行に直線状に延在する第2直線部を含む。
前記シャンクの前記圧力面側の第1輪郭が、
前記前縁側に位置する第1前縁側輪郭と、
前記後縁側に位置する第1後縁側輪郭と、
前記第1前縁側輪郭と前記第1後縁側輪郭との間に位置する第1中央輪郭と、
を含み、
前記シャンクの前記負圧面側の第2輪郭が、
前記前縁側に位置する第2前縁側輪郭と、
前記後縁側に位置する第2後縁側輪郭と、
前記第2前縁側輪郭と前記第2後縁側輪郭との間に位置する第2中央輪郭と、
を含み、
前記シャンクは、
(e)前記線分の中点を通り、且つ、前記翼根部の前記中心線に平行な基準線からの距離が、前記第1中央輪郭、前記第1前縁側輪郭、前記第1後縁側輪郭の順に大きくなる、
または、
(f)前記基準線からの距離が、前記第2中央輪郭、前記第2後縁側輪郭、前記第2前縁側輪郭の順に大きくなる
のうち、少なくとも一方の条件を満たす
前記断面を有する。
前記シャンクは、前記第1中央輪郭と前記第2中央輪郭との間の距離が最小となる前記シャンクの高さ方向位置において、前記(e)または前記(f)の少なくとも一方の条件を満たす前記断面を有する。
前記シャンクの前記圧力面側の第1輪郭が、
前記前縁側に位置する第1前縁側輪郭と、
前記後縁側に位置する第1後縁側輪郭と、
前記第1前縁側輪郭と前記第1後縁側輪郭との間に位置する第1中央輪郭と、
を含み、
前記シャンクの前記負圧面側の第2輪郭が、
前記前縁側に位置する第2前縁側輪郭と、
前記後縁側に位置する第2後縁側輪郭と、
前記第2前縁側輪郭と前記第2後縁側輪郭との間に位置する第2中央輪郭と、
を含み、
前記シャンクは、
(g)前記線分の中点を通り、且つ、前記翼根部の前記中心線に平行な基準線からの距離が、前記第1中央輪郭、前記第1後縁側輪郭、前記第1前縁側輪郭の順に大きくなる、
または、
(h)前記基準線からの距離が、前記第2中央輪郭、前記第2前縁側輪郭、前記第2後縁側輪郭の順に大きくなる
のうち、少なくとも一方の条件を満たす
前記断面を有する。
前記シャンクは、前記第1中央輪郭と前記第2中央輪郭との間の距離が最小となる前記シャンクの高さ方向位置において、前記(g)または前記(h)の少なくとも一方の条件を満たす前記断面を有する。
上記(1)乃至(11)の何れかに記載のタービン翼と、
前記タービン翼の前記翼根部と係合する翼溝を有するロータディスクと、
を備える。
プラットフォームと、
前記プラットフォームから翼高さ方向に延在し、前縁と後縁との間において延在する圧力面及び負圧面を有する翼形部と、
前記プラットフォームを挟んで前記翼形部とは前記翼高さ方向の反対側に位置し、ベアリング面を有する翼根部と、
前記プラットフォームと前記翼根部との間に位置するシャンクと、を備え、
前記シャンクが、
前記翼形部の前記翼高さ方向に直交し、
且つ、
前記前縁側の前記シャンクの端部の幅方向の中央位置と、前記後縁側の前記シャンクの端部の幅方向の中央位置とを結んだ線分が、前記翼根部の前記圧力面側の輪郭と前記翼根部の前記負圧面側の輪郭との中心線に対して斜めとなる
断面を有するタービン翼の固有振動数のチューニング方法であって、
前記翼根部の前記中心線に対する前記線分の角度が変化するように、前記シャンクの外形を加工するステップを備える。
前記シャンクの外形の加工により、前記タービン翼の前記翼形部が前記中心線に沿って振動するモードの固有振動数を調整する。
前記シャンクは、前記断面において、
(a)前記シャンクの前記圧力面側の第1輪郭のうち前記後縁側の領域は、前記第1輪郭のうち前記前縁側の領域よりも、前記圧力面側へ外側に膨らんだ第1凸部を有する、
または、
(b)前記シャンクの前記負圧面側の第2輪郭のうち前記前縁側の領域は、前記第2輪郭のうち前記後縁側の領域よりも、前記負圧面側へ外側に膨らんだ第2凸部を有する
の少なくとも一方の条件を満たし、
前記外形を加工するステップでは、
前記シャンクの前記幅方向における前記第1凸部の突出量、または、前記第1輪郭のうち前記第1凸部が占める範囲の大きさ、
または、
前記シャンクの前記幅方向における前記第2凸部の突出量、または、前記第2輪郭のうち前記第2凸部が占める範囲の大きさ
のうち、少なくとも一方を調節する。
前記シャンクは、前記断面において、
(c)前記シャンクの前記圧力面側の第1輪郭のうち前記後縁側の領域は、前記第1輪郭のうち前記前縁側の領域よりも、前記圧力面側から内側に凹んだ第1凹部を有する、
または、
(d)前記シャンクの前記負圧面側の第2輪郭のうち前記前縁側の領域は、前記第2輪郭のうち前記後縁側の領域よりも、前記負圧面側から内側に凹んだ第2凹部を有する
の少なくとも一方の条件を満たし、
前記外形を加工するステップでは、
前記シャンクの前記幅方向における前記第1凹部の凹み量、または、前記第1輪郭のうち前記第1凹部が占める範囲の大きさ、
または、
前記シャンクの前記幅方向における前記第2凹部の凹み量、または、前記第2輪郭のうち前記第2凹部が占める範囲の大きさ
のうち、少なくとも一方を調節する。
プラットフォームと、
前記プラットフォームから翼高さ方向に延在し、前縁と後縁との間において延在する圧力面及び負圧面を有する翼形部と、
前記プラットフォームを挟んで前記翼形部とは反対側に位置し、ベアリング面を有する翼根部と、
前記プラットフォームと前記翼根部との間に位置するシャンクと、を備えるタービン翼の固有振動数のチューニング方法であって、
前記シャンクの前記圧力面側の第1輪郭のうち前記後縁側の領域、または、前記シャンクの前記負圧面側の第2輪郭のうち前記前縁側の領域の少なくとも一方において、前記シャンクの外形を加工するステップ
を備える。
図1に示すように、ガスタービン1は、圧縮空気を生成するための圧縮機2と、圧縮空気及び燃料を用いて燃焼ガスを発生させるための燃焼器4と、燃焼ガスによって回転駆動されるように構成されたタービン6と、を備える。発電用のガスタービン1の場合、タービン6には不図示の発電機が連結される。
圧縮機2には、空気取入口12から取り込まれた空気が送られるようになっており、この空気は、複数の静翼16及び複数の動翼18を通過して圧縮されることで高温高圧の圧縮空気となる。
静翼24はタービン車室22側に固定されており、ロータ8の周方向に沿って配列される複数の静翼24が静翼列を構成している。また、動翼26はロータ8に植設されており、ロータ8の周方向に沿って配列される複数の動翼26が動翼列を構成している。静翼列と動翼列とは、ロータ8の軸方向において交互に配列されている。
タービン6では、燃焼ガス通路28に流れ込んだ燃焼器4からの燃焼ガスが複数の静翼24及び複数の動翼26を通過することでロータ8がロータ軸線Cを中心に回転駆動され、これにより、ロータ8に連結された発電機が駆動されて電力が生成されるようになっている。タービン6を駆動した後の燃焼ガスは、排気室30を介して外部へ排出される。
翼形部44は、翼高さ方向に沿って延びる前縁46及び後縁48を有するとともに、前縁46と後縁48との間において延在する圧力面50及び負圧面52を有する。図4に示すように、翼形部44の内部には、翼形部44を冷却するための冷却流体が流れる冷却通路34が形成されていてもよい。なお、図4に示す例示的な実施形態では、翼高さ方向に沿って翼形部44の内部空間を仕切るリブ36が設けられており、翼形部44の内壁面38と、リブ36とによって、複数の冷却通路34が形成されている。
すなわち、上述の中心線Lcは、翼根部51の幅方向中央位置を結んだ線分を含む直線であり、該中心線Lcの方向は、ロータ軸線Cと平行であって、ロータディスク32へのタービン翼40の挿入方向と一致する。
図5~図7は、それぞれ、図3のA-A断面、B-B断面、及び、C-C断面に相当する図であり、翼高さ方向及びシャンク56の幅方向を含む断面(水平方向から見た断面)を示す図である。
図8及び図9は、それぞれ、図3のD-D断面及びE-E断面に相当する図であり、シャンク56の翼高さ方向に直交する断面を示す図である。
また、同図に示すように、本実施形態に係るシャンク56では、翼高さ方向に直交する断面において、負圧面側の第2輪郭86のうち前縁側の領域86aは、第2凸部(余肉)68を有する(図5も参照)。第2凸部68は、第2輪郭86のうち、後縁側の領域86b、及び、前縁側の領域86aの原型輪郭57よりも、負圧面側へ周方向の外側に膨らんでいる。
なお、「圧力面側へ外側」及び「負圧面側へ外側」とは、上述の断面において、シャンク56の幅方向中心位置を基準として、圧力面側及び負圧面側の周方向の外側をそれぞれ意味する。
また、図5、図6、図8及び図9の破線は、チューニングを行う前のシャンクの輪郭(シャンク56に第1凸部58及び第2凸部68が設けられず、圧力面側の第1輪郭84のうち後縁側の領域84bが前縁側の領域84aよりも圧力面側へ膨らんでおらず、負圧面側の第2輪郭86のうち前縁側の領域86aが、後縁側の領域86bよりも負圧面側へ外側に膨らんでいない場合の、シャンク56の原型輪郭)57、67を示している。
したがって、この凸部が設けられた一対の対角の位置において、該凸部が設けられない場合に比べて、シャンク56の剛性が増大することになる。これにより、翼形部44が前述の中心線Lcに沿って振動する振動モード(すなわち、上述の一対の対角の位置において比較的大きな応力が生じる振動モード)の固有振動数を選択的に増大させることができる。このようにして、他の振動モードの固有振動数に与える影響を抑えながら、上述の特定の振動モードの固有振動数を選択的に調節することができる。これにより、タービン翼の振動に起因する損傷を抑制することができる。
このようなタービン翼40では、上述した一対の対角の位置に第1凸部58及び第2凸部68を設けることにより、翼形部44が前述の中心線Lcに沿って振動する振動モード、すなわち、A1モードについて、固有振動数を選択的に増大させることができる。
この場合、図3のE-E断面の位置で翼高さ方向に直交する断面(第2断面;図9参照)は、以下の特徴を有する。
すなわち、シャンク56の圧力面50側の第1輪郭84は、前縁側に位置する第1前縁側輪郭84a(上述の前縁側領域84aに相当)と、後縁側に位置する第1後縁側輪郭84b(上述の後縁側領域84bに相当)と、第1前縁側輪郭84aと第1後縁側輪郭84bとの間に位置する第1中央輪郭84dと、を含む。
また、シャンク56の負圧面52側の第2輪郭86は、前縁側に位置する第2前縁側輪郭86a(上述の前縁側領域86aに相当)と、後縁側に位置する第2後縁側輪郭86b(上述の後縁側領域86bに相当)と、第2前縁側輪郭86aと第2後縁側輪郭86bとの間に位置する第2中央輪郭86dと、を含む。
そして、上述の第2断面(図9参照)において、上述の線分S1の中点Pcを通り、且つ、翼根部51の中心線Lcに平行な基準線Loからの第1中央輪郭84dまでの周方向の距離D1d、基準線Loからの第1前縁側輪郭84aまでの周方向の距離D1a、及び、基準線Loからの第1後縁側輪郭84bまでの周方向の距離D1bは、D1d<D1a<D1bの関係を満たす。
また、基準線Loからの第2中央輪郭86dまでの周方向の距離D2d、基準線Loからの第2前縁側輪郭86aまでの周方向の距離D2a、及び、基準線Loからの第2後縁側輪郭86bまでの周方向の距離D2bは、D2d<D2b<D2aの関係を満たす。
なお、ベアリング面54の上端55とは、タービン翼40の翼根部51がロータディスク32の翼溝33に係合した状態において、翼根部51と翼溝33とが互いに接触する部分のうちの翼高さ方向の上端を指す。
すなわち、第1凸部58及び/又は第2凸部68(余肉)が、前縁―後縁方向において、ある程度の範囲に亘って設けられている。
上述の実施形態では、シャンク56は、上述の断面において、一対の対角の両方に、幅方向に突出した形状を有していたが、他の実施形態では、シャンク56は、上述の断面において、一対の対角の片方(一方側)に、突出した形状を有していてもよい。
例えば、図10に示すように、シャンク56は、上述の断面において、圧力面50側かつ後縁48側の領域84b、及び、負圧面52側かつ前縁46側の領域86aを含む一対の対角の位置(領域)のうち、片方にのみ(図10では負圧面52側かつ前縁46側の領域86aにのみ)凸部(第2凸部68)が設けられている。
1と、中心線Lcとの間の角度θが0度よりも大きい。
図11及び図12は、それぞれ、図3のD-D断面及びE-E断面に相当する図であり、シャンク56の翼高さ方向に直交する断面を示す図である。
また、同図に示すように、本実施形態に係るシャンク56では、翼高さ方向に直交する断面において、負圧面側の第2輪郭86のうち前縁側の領域86a(第2前縁側輪郭86a)は、第2凹部(切欠き)88を有する。第2凹部88は、第2輪郭86のうち後縁側の領域86bよりも、負圧面側から内側の圧力面側に凹んでいる。
なお、「圧力面側から内側」及び「負圧面側から内側」とは、上述の断面において、圧力面側の第1輪郭84及び負圧面側の第2輪郭86を基準として、シャンク56の幅方向中心位置側を意味する。
また、図11及び図12の破線は、シャンク56に第1凹部78及び第2凹部88が設けられず、圧力面側の第1輪郭84のうち後縁側の領域84bが前縁側の領域84aよりも圧力面側から内側に凹んでおらず、負圧面側の第2輪郭86のうち前縁側の領域86aが、後縁側の領域86bよりも負圧面側から内側に凹んでいないことを仮定した場合の、シャンク56の輪郭(原型輪郭67、57)を示している。
したがって、この凹部が設けられた一対の対角の位置において、該凹部が設けられない場合に比べて、シャンク56の剛性が減少することになる。これにより、翼形部44が前述の中心線Lcに沿って振動する振動モード(すなわち、上述の一対の対角の位置において比較的大きな応力が生じる振動モード;典型的にはA1モード)の固有振動数を選択的に減少させることができる。このようにして、他の振動モードの固有振動数に与える影響を抑えながら、上述の特定の振動モードの固有振動数を選択的に調節することができる。これにより、タービン翼の振動に起因する損傷を抑制することができる。
この場合、図3のE-E断面の位置で翼高さ方向に直交する断面(第3断面;図12参照)は、以下の特徴を有する。
すなわち、シャンク56の圧力面50側の第1輪郭84は、前縁側に位置する第1前縁側輪郭84a(上述の前縁側領域84aに相当)と、後縁側に位置する第1後縁側輪郭84b(上述の後縁側領域84bに相当)と、第1前縁側輪郭84aと第1後縁側輪郭84bとの間に位置する第1中央輪郭84dと、を含む。
また、シャンク56の負圧面52側の第2輪郭86は、前縁側に位置する第2前縁側輪郭86a(上述の前縁側領域86aに相当)と、後縁側に位置する第2後縁側輪郭86b(上述の前縁側領域86bに相当)と、第2前縁側輪郭86aと第2後縁側輪郭86bとの間に位置する第2中央輪郭86dと、を含む。
そして、上述の第3断面(図12参照)において、上述の線分S1の中点Pcを通り、且つ、翼根部51の中心線Lcに平行な基準線Loからの第1中央輪郭84dまでの周方向の距離D1d、基準線Loからの第1前縁側輪郭84aまでの周方向の距離D1a、及び、基準線Loからの第1後縁側輪郭84bまでの周方向の距離D1bは、D1d<D1b<D1aの関係を満たす。
また、基準線Loからの第2中央輪郭86dまでの周方向の距離D2d、基準線Loからの第2前縁側輪郭86aまでの周方向の距離D2a、及び、基準線Loからの第2後縁側輪郭86bまでの距離周方向のD2bは、D2d<D2a<D2bの関係を満たす。
すなわち、第1凹部78及び/又は第2凹部88(切欠き)が、前後方向において、ある程度の範囲に亘って設けられている。
上述の実施形態では、シャンク56は、上述の断面において、一対の対角の両方に、幅方向に突出した形状を有していたが、他の実施形態では、シャンク56は、上述の断面において、一対の対角の片方に、幅方向に突出した形状を有していてもよい。
例えば、図13に示すように、シャンク56は、上述の断面において、圧力面50側かつ後縁48側の領域84b、及び、負圧面52側かつ前縁46側の領域86aを含む一対の対角の位置(領域)のうち、片方にのみ(図13では負圧面52側かつ前縁46側の領域86aにのみ)凹部(第2凹部88)が設けられている。
上述の実施形態では、第1凸部58及び第2凸部68の形状が、図8に示される一実施形態の形状と異なっている。すなわち、第1凸部58は、第1直線部84c(原型輪郭67)を基準に、後縁側の圧力面側の周方向外側に膨らむ形状のうち、後縁側の最後端面101側を向く第1傾斜面58aを備えている。つまり、第1傾斜面58aは、最後端面101の圧力面側の端縁P4を起点に、周方向の外側方向、且つ、前縁側方向に向かって延在し、第1後縁側輪郭84bに接続する面であり、最後端面101に対して傾斜している。同様に、第2凸部68は、第2直線部86c(原型輪郭57)を基準に、前縁側の負圧面側の周方向外側に膨らむ形状のうち、前縁側の最前端面100側を向く第2傾斜面68aを備えている。つまり、第2傾斜面68aは、最前端面100の負圧面側の端縁P3を起点に、負圧面側の周方向の外側方向、且つ、後縁側方向に向かって延在し、第2前縁側輪郭86aに接続する面であり、最前端面100に対して傾斜している。本実施形態は、第1凸部58が第1傾斜面58aを備え、第2凸部68が第2傾斜面68aを備える点が、図8に示す実施形態とは異なっている。
なお、上述の端部において、シャンク56の幅方向の長さが可変である場合、当該範囲におけるシャンク56の幅方向の平均の中央位置を、上述の最前端面100又は最後端面101まで中心線Lcと平行に移動した点を、上述の端部80の幅方向の中央位置P1及び端部82の幅方向の中央位置P2とする。
すなわち、チューニング対象のタービン翼40は、上述したように、プラットフォーム42、翼形部44、翼根部51及び、シャンク56を備える。そして、シャンク56は、翼高さ方向におけるいずれかの位置において、上述した断面(例えば、第1断面~第3断面)を有する。すなわち、この断面は、翼高さ方向に直交する断面で合って、かつ、前縁46側のシャンク56の端部80の幅方向の中央位置P1と、後縁48側のシャンク56の端部82の幅方向の中央位置P2とを結んだ線分S1が、翼根部51の圧力面50側の輪郭53Pと翼根部51の負圧面52側の輪郭53Sとの中心線Lcに対して斜めとなる断面である。
この実施形態に係るチューニング方法では、シャンク56の圧力面50側の第1輪郭84のうち後縁48側の領域、または、シャンク56の負圧面52側の第2輪郭86のうち前縁46側の領域の少なくとも一方において(例えば図8や図11参照)、シャンク56の外形を加工するステップを備える。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
また、本明細書において、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
また、本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
2 圧縮機
4 燃焼器
6 タービン
8 ロータ
10 圧縮機車室
12 空気取入口
16 静翼
18 動翼
20 ケーシング
22 タービン車室
24 静翼
26 動翼
28 燃焼ガス通路
30 排気室
32 ロータディスク
33 翼溝
34 冷却通路
36 リブ
38 内壁面
40 タービン翼
42 プラットフォーム
43 下面
44 翼形部
46 前縁
48 後縁
50 圧力面
51 翼根部
52 負圧面
53P 輪郭
53S 輪郭
54 ベアリング面
55 上端
56 シャンク
57 原型輪郭
58 第1凸部
67 原型輪郭
68 第2凸部
70 ぬすみ部
78 第1凹部
80 端部
82 端部
84 第1輪郭
84a 第1前縁側輪郭(前縁側領域)
84b 第1後縁側輪郭(後縁側領域)
84c 第1直線部
84d 第1中央輪郭
86 第2輪郭
86a 第2前縁側輪郭(前縁側領域)
86b 第2後縁側輪郭(後縁側領域)
86c 第2直線部
86d 第2中央輪郭
88 第2凹部
100 最前端面
100a 最前端延長部
101 最後端面
101a 最後端延長部
Lc 中心線
Lo 基準線
P1 中央位置
P2 中央位置
Pc 中点
S1 線分
Claims (16)
- プラットフォームと、
前記プラットフォームから翼高さ方向に延在し、前縁と後縁との間において延在する圧力面及び負圧面を有する翼形部と、
前記プラットフォームを挟んで前記翼形部とは前記翼高さ方向の反対側に位置し、ベアリング面を有する翼根部と、
前記プラットフォームと前記翼根部との間に位置するシャンクと、を備え、
前記シャンクは、
前記翼形部の前記翼高さ方向に直交し、
且つ、
前記前縁側の前記シャンクの端部の幅方向の中央位置と、前記後縁側の前記シャンクの端部の幅方向の中央位置とを結んだ線分が、前記翼根部の前記圧力面側の輪郭と前記翼根部の前記負圧面側の輪郭との中心線に対して斜めとなる
断面を有し、
前記シャンクは、
(a)前記シャンクの前記圧力面側の第1輪郭のうち前記後縁側の領域は、前記第1輪郭のうち前記前縁側の領域よりも、前記圧力面側へ外側に膨らんだ第1凸部を有する、
または、
(b)前記シャンクの前記負圧面側の第2輪郭のうち前記前縁側の領域は、前記第2輪郭のうち前記後縁側の領域よりも、前記負圧面側へ外側に膨らんだ第2凸部を有する
のうち、少なくとも一方の条件を満たす
前記断面を有する
タービン翼。 - 前記シャンクの前記圧力面側の第1輪郭が、
前記前縁側に位置する第1前縁側輪郭と、
前記後縁側に位置する第1後縁側輪郭と、
前記第1前縁側輪郭と前記第1後縁側輪郭との間に位置する第1中央輪郭と、
を含み、
前記シャンクの前記負圧面側の第2輪郭が、
前記前縁側に位置する第2前縁側輪郭と、
前記後縁側に位置する第2後縁側輪郭と、
前記第2前縁側輪郭と前記第2後縁側輪郭との間に位置する第2中央輪郭と、
を含み、
前記第1凸部又は前記第2凸部の少なくとも一方が、前記第1中央輪郭と前記第2中央輪郭との間の距離が最小となる前記シャンクの翼高さ方向位置を含み、且つ、該翼高さ方向位置の両側を含む翼高さ方向範囲に亘って、前記シャンクの高さ方向に延在している
請求項1に記載のタービン翼。 - 前記第1凸部又は前記第2凸部の少なくとも一方が、前記シャンクの翼高さ方向において、前記プラットフォームの下面と前記ベアリング面の上端との間の全範囲に亘って延在している
請求項2に記載のタービン翼。 - 前記第1凸部又は前記第2凸部の少なくとも一方は、前記断面内において、前記中心線に平行に直線状に延在する
請求項1乃至3の何れか一項に記載のタービン翼。 - プラットフォームと、
前記プラットフォームから翼高さ方向に延在し、前縁と後縁との間において延在する圧力面及び負圧面を有する翼形部と、
前記プラットフォームを挟んで前記翼形部とは前記翼高さ方向の反対側に位置し、ベアリング面を有する翼根部と、
前記プラットフォームと前記翼根部との間に位置するシャンクと、を備え、
前記シャンクは、
前記翼形部の前記翼高さ方向に直交し、
且つ、
前記前縁側の前記シャンクの端部の幅方向の中央位置と、前記後縁側の前記シャンクの端部の幅方向の中央位置とを結んだ線分が、前記翼根部の前記圧力面側の輪郭と前記翼根部の前記負圧面側の輪郭との中心線に対して斜めとなる
断面を有し、
前記シャンクは、
(c)前記シャンクの前記圧力面側の第1輪郭のうち前記後縁側の領域は、前記第1輪郭のうち前記前縁側の領域よりも、前記圧力面側から内側に凹んだ第1凹部を有する、
または、
(d)前記シャンクの前記負圧面側の第2輪郭のうち前記前縁側の領域は、前記第2輪郭のうち前記後縁側の領域よりも、前記負圧面側から内側に凹んだ第2凹部を有する
のうち、少なくとも一方の条件を満たす
前記断面を有する
タービン翼。 - プラットフォームと、
前記プラットフォームから翼高さ方向に延在し、前縁と後縁との間において延在する圧力面及び負圧面を有する翼形部と、
前記プラットフォームを挟んで前記翼形部とは前記翼高さ方向の反対側に位置し、ベアリング面を有する翼根部と、
前記プラットフォームと前記翼根部との間に位置するシャンクと、を備え、
前記シャンクは、
前記翼形部の前記翼高さ方向に直交し、
且つ、
前記前縁側の前記シャンクの端部の幅方向の中央位置と、前記後縁側の前記シャンクの端部の幅方向の中央位置とを結んだ線分が、前記翼根部の前記圧力面側の輪郭と前記翼根部の前記負圧面側の輪郭との中心線に対して斜めとなる
断面を有し、
前記シャンクは、前記断面において、
前記シャンクの前記圧力面側の第1輪郭が、前記後縁側の領域を除いた領域において、前記翼根部の前記中心線に平行に直線状に延在する第1直線部を含み、
前記シャンクの前記負圧面側の第2輪郭が、前記前縁側の領域を除いた領域において、前記翼根部の前記中心線に平行に直線状に延在する第2直線部を含む
タービン翼。 - プラットフォームと、
前記プラットフォームから翼高さ方向に延在し、前縁と後縁との間において延在する圧力面及び負圧面を有する翼形部と、
前記プラットフォームを挟んで前記翼形部とは前記翼高さ方向の反対側に位置し、ベアリング面を有する翼根部と、
前記プラットフォームと前記翼根部との間に位置するシャンクと、を備え、
前記シャンクは、
前記翼形部の前記翼高さ方向に直交し、
且つ、
前記前縁側の前記シャンクの端部の幅方向の中央位置と、前記後縁側の前記シャンクの端部の幅方向の中央位置とを結んだ線分が、前記翼根部の前記圧力面側の輪郭と前記翼根部の前記負圧面側の輪郭との中心線に対して斜めとなる
断面を有し、
前記シャンクの前記圧力面側の第1輪郭が、
前記前縁側に位置する第1前縁側輪郭と、
前記後縁側に位置する第1後縁側輪郭と、
前記第1前縁側輪郭と前記第1後縁側輪郭との間に位置する第1中央輪郭と、
を含み、
前記シャンクの前記負圧面側の第2輪郭が、
前記前縁側に位置する第2前縁側輪郭と、
前記後縁側に位置する第2後縁側輪郭と、
前記第2前縁側輪郭と前記第2後縁側輪郭との間に位置する第2中央輪郭と、
を含み、
前記シャンクは、
(e)前記線分の中点を通り、且つ、前記翼根部の前記中心線に平行な基準線からの距離が、前記第1中央輪郭、前記第1前縁側輪郭、前記第1後縁側輪郭の順に大きくなる、
または、
(f)前記基準線からの距離が、前記第2中央輪郭、前記第2後縁側輪郭、前記第2前縁側輪郭の順に大きくなる
のうち、少なくとも一方の条件を満たす
前記断面を有する
タービン翼。 - 前記シャンクは、前記第1中央輪郭と前記第2中央輪郭との間の距離が最小となる前記シャンクの高さ方向位置において、前記(e)または前記(f)の少なくとも一方の条件を満たす前記断面を有する
請求項7に記載のタービン翼。 - プラットフォームと、
前記プラットフォームから翼高さ方向に延在し、前縁と後縁との間において延在する圧力面及び負圧面を有する翼形部と、
前記プラットフォームを挟んで前記翼形部とは前記翼高さ方向の反対側に位置し、ベアリング面を有する翼根部と、
前記プラットフォームと前記翼根部との間に位置するシャンクと、を備え、
前記シャンクは、
前記翼形部の前記翼高さ方向に直交し、
且つ、
前記前縁側の前記シャンクの端部の幅方向の中央位置と、前記後縁側の前記シャンクの端部の幅方向の中央位置とを結んだ線分が、前記翼根部の前記圧力面側の輪郭と前記翼根部の前記負圧面側の輪郭との中心線に対して斜めとなる
断面を有し、
前記シャンクの前記圧力面側の第1輪郭が、
前記前縁側に位置する第1前縁側輪郭と、
前記後縁側に位置する第1後縁側輪郭と、
前記第1前縁側輪郭と前記第1後縁側輪郭との間に位置する第1中央輪郭と、
を含み、
前記シャンクの前記負圧面側の第2輪郭が、
前記前縁側に位置する第2前縁側輪郭と、
前記後縁側に位置する第2後縁側輪郭と、
前記第2前縁側輪郭と前記第2後縁側輪郭との間に位置する第2中央輪郭と、
を含み、
前記シャンクは、
(g)前記線分の中点を通り、且つ、前記翼根部の前記中心線に平行な基準線からの距離が、前記第1中央輪郭、前記第1後縁側輪郭、前記第1前縁側輪郭の順に大きくなる、
または、
(h)前記基準線からの距離が、前記第2中央輪郭、前記第2前縁側輪郭、前記第2後縁側輪郭の順に大きくなる
のうち、少なくとも一方の条件を満たす
前記断面を有する
タービン翼。 - 前記シャンクは、前記第1中央輪郭と前記第2中央輪郭との間の距離が最小となる前記シャンクの高さ方向位置において、前記(g)または前記(h)の少なくとも一方の条件を満たす前記断面を有する
請求項9に記載のタービン翼。 - 請求項1乃至10の何れか一項に記載のタービン翼と、
前記タービン翼の前記翼根部と係合する翼溝を有するロータディスクと、
を備えるタービン。 - プラットフォームと、
前記プラットフォームから翼高さ方向に延在し、前縁と後縁との間において延在する圧力面及び負圧面を有する翼形部と、
前記プラットフォームを挟んで前記翼形部とは前記翼高さ方向の反対側に位置し、ベアリング面を有する翼根部と、
前記プラットフォームと前記翼根部との間に位置するシャンクと、を備え、
前記シャンクが、
前記翼形部の前記翼高さ方向に直交し、
且つ、
前記前縁側の前記シャンクの端部の幅方向の中央位置と、前記後縁側の前記シャンクの端部の幅方向の中央位置とを結んだ線分が、前記翼根部の前記圧力面側の輪郭と前記翼根部の前記負圧面側の輪郭との中心線に対して斜めとなる
断面を有するタービン翼の固有振動数のチューニング方法であって、
前記翼根部の前記中心線に対する前記線分の角度が変化するように、前記シャンクの外形を加工するステップ
を備えるタービン翼の固有振動数のチューニング方法。 - 前記シャンクの外形の加工により、前記タービン翼の前記翼形部が前記中心線に沿って振動するモードの固有振動数を調整する
請求項12に記載のタービン翼の固有振動数のチューニング方法。 - 前記シャンクは、前記断面において、
(a)前記シャンクの前記圧力面側の第1輪郭のうち前記後縁側の領域は、前記第1輪郭のうち前記前縁側の領域よりも、前記圧力面側へ外側に膨らんだ第1凸部を有する、
または、
(b)前記シャンクの前記負圧面側の第2輪郭のうち前記前縁側の領域は、前記第2輪郭のうち前記後縁側の領域よりも、前記負圧面側へ外側に膨らんだ第2凸部を有する
の少なくとも一方の条件を満たし、
前記外形を加工するステップでは、
前記シャンクの前記幅方向における前記第1凸部の突出量、または、前記第1輪郭のうち前記第1凸部が占める範囲の大きさ、
または、
前記シャンクの前記幅方向における前記第2凸部の突出量、または、前記第2輪郭のうち前記第2凸部が占める範囲の大きさ
のうち、少なくとも一方を調節する
請求項12又は13に記載のタービン翼の固有振動数のチューニング方法。 - 前記シャンクは、前記断面において、
(c)前記シャンクの前記圧力面側の第1輪郭のうち前記後縁側の領域は、前記第1輪郭のうち前記前縁側の領域よりも、前記圧力面側から内側に凹んだ第1凹部を有する、
または、
(d)前記シャンクの前記負圧面側の第2輪郭のうち前記前縁側の領域は、前記第2輪郭のうち前記後縁側の領域よりも、前記負圧面側から内側に凹んだ第2凹部を有する
の少なくとも一方の条件を満たし、
前記外形を加工するステップでは、
前記シャンクの前記幅方向における前記第1凹部の凹み量、または、前記第1輪郭のうち前記第1凹部が占める範囲の大きさ、
または、
前記シャンクの前記幅方向における前記第2凹部の凹み量、または、前記第2輪郭のうち前記第2凹部が占める範囲の大きさ
のうち、少なくとも一方を調節する
請求項12又は13に記載のタービン翼の固有振動数のチューニング方法。 - プラットフォームと、
前記プラットフォームから翼高さ方向に延在し、前縁と後縁との間において延在する圧力面及び負圧面を有する翼形部と、
前記プラットフォームを挟んで前記翼形部とは反対側に位置し、ベアリング面を有する翼根部と、
前記プラットフォームと前記翼根部との間に位置するシャンクと、を備えるタービン翼の固有振動数のチューニング方法であって、
前記シャンクの前記圧力面側の第1輪郭のうち前記後縁側の領域、または、前記シャンクの前記負圧面側の第2輪郭のうち前記前縁側の領域の少なくとも一方において、前記シャンクの外形を加工するステップ
を備え、
前記ステップでは、前記シャンクが、前記翼形部の前記翼高さ方向に直交し、且つ、前記前縁側の前記シャンクの端部の幅方向の中央位置と、前記後縁側の前記シャンクの端部の幅方向の中央位置とを結んだ線分が、前記翼根部の前記圧力面側の輪郭と前記翼根部の前記負圧面側の輪郭との中心線に対して斜めとなる断面を有するように、前記翼根部の前記中心線に対する前記線分の角度を変化させる
タービン翼の固有振動数のチューニング方法。
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