JP7062408B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、磁気共鳴イメージング装置に関する。
磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging:MRI)装置は、典型的には、ボアの大きさが小さく、ボアの奥行きが長いため、被検体(患者)にとって閉塞感(或いは、不安や不快感など)を与える可能性がある。近年、MRI装置において、アイグラスやミラー投影などにより、患者に対して映像を見せることによって閉塞感を改善する技術が知られている。
他方、MRI装置は、撮像時の騒音により、患者にとって大きな不安を抱く恐れがある。特に、小児患者では、前述の騒音によって、検査中における身体の静止が困難なことがある。また、この場合、小児患者に対して鎮静剤の投与を必要とする場合が多い。しかし、鎮静剤の投与による副作用のリスクはゼロではない。また、鎮静剤の投与には、麻酔科医の立ち会いが必要となるため、病院側に人的負担が生じる場合がある。
よって、MRI装置における磁気共鳴撮像に関する検査環境を改善することが望まれている。
実開平6-17701号公報
本発明が解決しようとする課題は、磁気共鳴撮像に関する検査環境を改善することである。
実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置は、決定部と、映像選択部と、出力制御部とを備える。決定部は、撮像条件に従って磁気共鳴撮像を実行した場合に発生する発生音に関するパラメータの値を、撮像条件を用いて決定する。映像選択部は、パラメータの値に従って、映像を選択する。出力制御部は、磁気共鳴撮像の少なくとも撮像期間において、映像を被検体に提供する提供装置への、映像の出力を制御する。
図1は、一実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置を含む磁気共鳴イメージングシステムの構成を示す図。 図2は、一実施形態における磁気共鳴イメージング装置の構成を例示する図。 図3は、一実施形態における動作を例示するフローチャート。 図4は、一実施形態におけるシーケンスの種類、撮像領域、およびRFパルスの繰り返し時間と、発生音の音色、音量、およびリズムとを対応付けた音に関するルックアップテーブル。 図5は、一実施形態における発生音の音色、音量、およびリズムと、映像とを対応付けた映像に関するルックアップテーブル。 図6は、一実施形態における複数のシーケンスに対応するパラメータを視覚化した時間チャートと、映像投影装置への出力のタイミングとの対応を例示する図。 図7は、一実施形態における処理の流れを例示する図。 図8は、一実施形態における映像例を示す図。 図9は、一実施形態における小道具のバリエーションを示す図。 図10は、一実施形態における音量および小道具を対応付けたテーブル。 図11は、一実施形態における音色および楽器を対応付けたテーブル。
以下、図面を参照しながら、磁気共鳴イメージング装置の実施形態について詳細に説明する。なお、以降、説明済みの要素と同一または類似の要素には同一または類似の符号を付し、重複する説明については基本的に省略する。
以降の説明において、被検体へ提供される映像は、映像投影装置から、MRI装置のボア内へ挿入される天板上に載置されたスクリーンへ投影されることを想定する。しかし、前述の映像は、ボア内へ直接投影させて、或いはディスプレイに表示させて被検体に提供してもよい。即ち、映像を被検体へ提供するための構成は、検査に支障がない限り、どのような構成でもよい。
一般的に、磁気共鳴撮像中に発生する発生音は、直交三軸(X,Y,Z)方向の傾斜磁場を発生させる傾斜磁場コイルが振動することによって発生する。具体的には、傾斜磁場電源から磁場内に設置された傾斜磁場コイルに対して電流が供給されることにより、電流が供給された傾斜磁場コイルには、ローレンツ力が働く。そして、ローレンツ力は、傾斜磁場コイルに微小の変形および位置変位を与える。傾斜磁場コイルは、ローレンツ力による微小の変形および位置変位の時間変化に従って振動することによって発生音が発生する。
発生音の音量は、傾斜磁場コイルへ供給される電流値および供給される電流値の時間変化率によって異なる。特に、電流値の時間変化率が大きいほどローレンツ力の変化が大きくなる。そして、ローレンツ力の変化が大きい場合、傾斜磁場コイルの振動が大きくなるため、発生音の音量は大きくなる傾向にある。即ち、撮像条件によって発生音の音量が異なる。
また、傾斜磁場コイルへ印加される電流波形は、純粋な正弦波ではなく、台形波形や一部に正弦波を含む台形波形を有する。これらの電流波形は、撮像条件によって電流波高値なども異なる。即ち、撮像条件によって発生音の音色が異なる。
図1において、一実施形態に係る磁気共鳴イメージングシステム1が例示される。磁気共鳴イメージングシステム1は、互いに有線または無線で通信可能に接続されたMRI装置10と、映像投影装置(提供装置)100とを含む。MRI装置10は、架台11と、寝台13と、移動式スクリーン装置15と、撮像制御ユニット17とを有する。
架台11は、磁気共鳴撮像を実現するため磁気共鳴撮像機構を装備する。架台11には、例えば、中空形状を有するボア53が形成されている。架台11の前方には寝台13が設置されている。尚、架台11は、ボアの代わりに、ボア53に対応する空間が開放されていてもよい。
寝台13は、被検体Pが載置される天板を移動自在に支持する。寝台13は、架台11およびコンソールなどによる制御に従い天板を移動する。架台11のボア53内には、移動式スクリーン装置15が移動可能に設けられている。架台11の前方または後方には映像投影装置100が設置されている。移動式スクリーン装置15には映像投影装置100からの映像が投影される。
映像投影装置100は、撮像制御ユニット17からのデータに対応する映像を移動式スクリーン装置15に投影する。
撮像制御ユニット17は、MRI装置10の中枢として機能する。例えば、撮像制御ユニット17は、磁気共鳴撮像を行うために架台11を制御する。また、撮像制御ユニット17は、磁気共鳴撮像において架台11により収集された磁気共鳴データに基づいて被検体Pに関する磁気共鳴画像(以降、MR画像と呼ぶ)を再構成する。尚、磁気共鳴イメージングシステム1の構成は上記に限定されない。
図2において、一実施形態に係るMRI装置10の構成が例示される。撮像制御ユニット17は、傾斜磁場電源21と、送信回路23と、受信回路25と、撮像制御回路31と、処理回路33と、ディスプレイ35と、インタフェース36と、記憶装置37とを有する。
撮像制御回路31は、処理回路33、ディスプレイ35、インタフェース36、記憶装置37、および傾斜磁場電源21、送信回路23、受信回路25、架台11と接続され、相互通信を可能としている。
架台11は、静磁場磁石41と、傾斜磁場コイル43と、RFコイル45とを有する。また、静磁場磁石41および傾斜磁場コイル43は、架台11の筐体(以降、架台筐体51と呼ぶ)に収容されている。架台筐体51のボア53内にRFコイル45が配置される。また、架台筐体51のボア53内に移動式スクリーン装置15が配置される。
静磁場磁石41は、例えば中空の略円筒形状を有し、略円筒内部に静磁場を発生する。静磁場磁石41としては、例えば、永久磁石、超伝導磁石または常伝導磁石などが使用される。ここで、静磁場磁石41の中心軸をZ軸に規定し、Z軸に対して鉛直に直交する軸をY軸と呼び、Z軸に水平に直交する軸をX軸と呼ぶことにする。
傾斜磁場コイル43は、静磁場磁石41の内側に取り付けられ、例えば中空の略円筒形状に形成されたコイルユニットである。傾斜磁場コイル43は、傾斜磁場電源21からの電流の供給を受けて傾斜磁場を発生する。傾斜磁場コイル43は、静磁場を補正する不図示のシムコイルを搭載してもよい。
傾斜磁場電源21は、撮像制御回路31による制御に従い傾斜磁場コイル43に電流を供給する。傾斜磁場電源21は、傾斜磁場コイル43に電流を供給することにより、傾斜磁場コイル43に傾斜磁場を発生させる。
RFコイル45は、傾斜磁場コイル43の内側に配置される。RFコイル45は、送信回路23からRFパルスの供給を受けて高周波磁場を発生する。RFコイル45から発生された高周波磁場は、対象原子核に固有の共鳴周波数で振動し、被検体P内に存在する対象原子核を励起させる。RFコイル45は、励起された対象原子核から発せられる磁気共鳴信号(以降、MR信号と呼ぶ)を受信する。受信されたMR信号は、有線又は無線を介して受信回路25に供給される。尚、前述のRFコイル45は、送受信機能を有するコイルであるとしたが、送信用RFコイルと受信用RFコイルとが別々に設けられてもよい。
移動式スクリーン装置15は、移動体61、スクリーン63、フレーム65、および反射板67を有する。移動体61は、スクリーン63とフレーム65とを支持する。移動体61は、架台筐体51の内壁において中心軸Zに平行に設けられた不図示のレールに沿って移動可能な構造体(移動台車)である。レールおよび移動体61は、磁場に作用しない非磁性材料により形成される。移動体61の下部には、レールにおける走行性を高めるため、レールを転がる不図示の車輪が設けられる。なお、移動体61がレールを走行可能であれば、必ずしも車輪が設けられる必要は無く、レールに接触する面が低摩擦係数を有する材料により形成されればよい。
スクリーン63は、移動体61に設けられている。スクリーン63には、映像投影装置100からの映像がボア53への天板13aの挿入側とは反対側から投影される。すなわち、映像投影装置100は、スクリーン63を挟んで寝台13とは反対側に配置される。スクリーン63における少なくとも上半分は、ボア53においてZ軸に垂直な断面形状と同様な形状、或いは楕円形状を有し、ボア53内を移動可能なサイズで構成される。スクリーン63の下端は、移動体61の形状に合わせた形状を有する。ここで、スクリーン63の映像投影装置100側の面を表面、寝台13側の面を裏面と呼ぶことにする。
映像投影装置100から射出された投影光は、スクリーン63の表面に照射され、投影光に対応する映像が裏面に映し出される。このとき、移動体61と天板13a上の被検体Pとの位置関係を移動体61の位置を調整することにより、反射板67は、被検体Pの視線上に設定される。これにより被検体Pなどは、寝台13側から、スクリーン63に映し出された映像を、反射板67を介して見ることができる。
送信回路23は、被検体P内に存在する例えばプロトンなどの対象原子核を励起するための高周波磁場を、RFコイル45を介して被検体Pに送信する。
受信回路25は、励起された対象原子核から発生されるMR信号を、RFコイル45を介して受信する。受信回路25は、受信されたMR信号を信号処理してデジタルのMR信号を発生する。デジタルのMR信号は、有線又は無線を介して処理回路33に供給される。
寝台13は、架台11に隣接して設置される。寝台13は、天板13aと、基台13bとを有する。天板13aには被検体Pが載置される。基台13bは、天板13aをX軸、Y軸、およびZ軸の各々に沿ってスライド可能に支持する。基台13bには寝台駆動装置13cが収容される。寝台駆動装置13cは、撮像制御回路31からの制御を受けて天板13aを移動させる。寝台駆動装置13cとしては、例えば、サーボモータやステッピングモータなどのモータが用いられてもよい。
撮像制御回路31は、処理回路33から出力された撮像プロトコルに従って、傾斜磁場電源21、送信回路23、受信回路25、および撮像制御回路31を制御し、被検体Pに対する撮像を行う。撮像プロトコルは、検査に応じた各種パルスシーケンスを有する。撮像プロトコルには、傾斜磁場電源21により傾斜磁場コイル43に供給される電流の大きさ、傾斜磁場電源21により電流が傾斜磁場コイル43に供給されるタイミング、送信回路23によりRFコイル45に供給されるRFパルスの大きさや時間幅、送信回路23によりRFコイル45にRFパルスが供給されるタイミング、受信回路25によりMR信号が受信されるタイミングなどが定義されている。
処理回路33は、ハードウェア資源として、プロセッサと各種メモリとを有する。処理回路33は、システム制御機能(システム制御部)33a、再構成機能(再構成部)33b、決定機能(決定部)33c、映像選択機能(映像選択部)33d、および映像出力制御機能(出力制御部)33eなどの各種処理機能を有する。システム制御機能33a、再構成機能33b、決定機能33c、映像選択機能33d、および映像出力制御機能33eなどの各種処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶装置37に記憶されている。処理回路33は、これら各種機能に対応するプログラムを記憶装置37から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読みだした状態の処理回路33は、図2の処理回路33内に示された各機能を有することになる。
なお、図2においては単一の処理回路33にてこれら各種機能が実現されるものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路33を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。換言すると、前述のそれぞれの機能がプログラムとして構成され、1つの処理回路が各プログラムを実行する場合であってもよいし、特定の機能が専用の独立したプログラム実行回路に実装される場合であってもよい。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))などの回路を意味する。
プロセッサは、記憶装置37に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶装置37にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成してもよい。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。送信回路23、受信回路25、および撮像制御回路31なども同様に、上記プロセッサなどの電子回路により構成される。
処理回路33は、システム制御機能33aにより、MRI装置10を統括的に制御する。具体的には、処理回路33は、記憶装置37に記憶されているシステム制御プログラムを読み出してメモリ上に展開し、展開されたシステム制御プログラムに従ってMRI装置10の各回路を制御する。例えば、処理回路33は、システム制御機能33aにより、インタフェース36を介して操作者から入力された撮像条件に基づいて、撮像プロトコルを記憶装置37から読み出す。処理回路33は、インタフェース36を介して操作者から入力された撮像開始の指示に従って撮像プロトコルを撮像制御回路31に出力し、撮像を制御する。このとき、処理回路33は、撮像開始の指示と同時に、所望の映像開始の指示を、映像出力制御機能33eに対して行う。また、処理回路33は、インタフェース36を介して操作者から入力された事前映像開始の指示を、映像出力制御機能33eに対して行ってもよい。
前述の事前映像は、例えば、磁気共鳴撮像中の息止め指示の予告または撮像開始の予告などに関する映像などに相当する。前述の撮像条件は、例えば、磁気共鳴撮像に関するシーケンスの種類、磁気共鳴撮像に関する撮像領域、および磁気共鳴撮像に関するRFパルスの繰り返し時間などが含まれる。
シーケンスは、スピンエコー法(Spin Echo Imaging)、グラディエントエコー法(Gradient Echo Imaging)、ファストスピンエコー法(Fast Spin Echo Imaging)、ファストグラディエントエコー法(Fast Gradient Echo Imaging)、およびエコープラナー法(Echo Planar Imaging)など、撮像の目的ごとに選択される撮像方法である。撮像方法が異なると、傾斜磁場コイルに流れる電流のタイミングが異なるため、発生音が変化する。
撮像領域は、スライス厚やFOV(Field Of View)によって決められる。MRI装置10は、Axial、Sagittal、およびColonalなど任意のスライス断面を選択することができる。撮像領域の選択では、傾斜磁場コイルの各軸に流れる電流比が変わるため発生音に変化が生じる。具体的には、MRI装置10は、スライス厚が小さくなるほど、傾斜磁場コイルに流れる電流が大きくなるため、発生音も大きくなる。また、MRI装置10は、FOVのサイズに反比例して傾斜磁場コイルに流れる電流が大きくなるため、発生音も大きくなる。
繰り返し時間は、あるシーケンスに対して少しずつ条件を変えて繰り返しデータ収集を行う際の一回分の期間である。例えば、繰り返し時間が1ミリ秒の場合、単純には1kHzの音が発生することとなる。また、繰り返し時間は、必要により行われるIRパルス繰り返し時間やサチュレーションパルスの繰り返し時間など、比較的長い繰り返し時間(例えば、500ミリ秒)を持つものが含まれていてもよい。この場合、繰り返し時間は、所定の時間周期で繰り返される発生音の発生タイミングと密接に関係する。
処理回路33は、再構成機能33bにより、リードアウト傾斜磁場の勾配強度に従ってk空間のリードアウト方向に沿ってMRデータを配列する。処理回路33は、k空間に配列されたMRデータに対してフーリエ変換を行うことにより、MR画像を再構成する。処理回路33は、MR画像を、ディスプレイ35および記憶装置37へと出力する。
処理回路33は、決定機能33cにより、撮像条件に従って磁気共鳴撮像を実行した場合に発生する発生音に関するパラメータの値を、撮像条件を用いて決定する。ここで、パラメータは、発生音の音量、発生音の音色、およびリズムなどである。パラメータの値は、例えば後述する音に関するルックアップテーブルを用いて決定される。具体的には、処理回路33は、決定機能33cにより、撮像条件に含まれる磁気共鳴撮像に関するシーケンスの種類、磁気共鳴撮像に関する撮像領域、および磁気共鳴撮像に関するRFパルスの繰り返し時間の少なくとも一つを用いてパラメータの値を決定する。また、処理回路33は、決定機能33cにより、撮像条件と、MRI装置10が設置された室内の音響特性とを用いてパラメータの値を調整してもよい。尚、パラメータの値は、別の方法として撮像条件から求められるX,Y,Z軸それぞれの傾斜磁場電流波形を、高速フーリエ変換を用いて算出することによって決定してもよい。
室内の音響特性は、例えばMRI装置10が設置される撮影室の容積、表面積、および内装状態(壁面の吸音率)などに関係する。具体的には、撮影室の内装において、音を吸収しやすい素材が多く用いられている場合には、反響音が小さくなり、音を吸収しにくい素材が多く用いられている場合には、反響音が大きくなる。例えば、反響音が小さい場合には、被検体Pは、MRI装置10から直接発生する発生音が支配的に聞こえる。一方、反響音が大きい場合には、被検体Pは、発生音と反響音が混じりあった不快な騒音が聞こえる可能性がある。従って、音響特性は、音量やリズムに影響を与えることが考えられる。よって、被検体Pが感じる音は、装置の設置環境にも依存することが考えられる。
処理回路33は、映像選択機能33dにより、決定されたパラメータの値に従って、映像を選択する。具体的には、処理回路33は、映像選択機能33dにより、発生音の音色および音量に関する値の少なくともどちらかに基づいて映像を選択する。映像は、例えば映像に関するルックアップテーブルを用いて選択する。
処理回路33は、映像出力制御機能33eにより、磁気共鳴撮像の少なくとも撮像期間において、映像を被検体Pに提供する提供装置への、選択された映像の出力を制御する。具体的には、処理回路33は、映像出力制御機能33eにより、発生音の発生前の第1の時刻に、映像を映像投影装置100へ出力するように制御する。また、処理回路33は、システム制御機能33aにより、事前映像開始の指示があった場合、映像出力制御機能33eにより、第1の時刻よりも前の第2の時刻に、事前映像を映像投影装置100へ出力するように制御してもよい。
ディスプレイ35は、種々の情報を表示する。例えば、ディスプレイ35は、再構成されたMR画像などを表示する。また、ディスプレイ35は、映像投影装置100により投影される映像を表示してもよい。
インタフェース36は、操作者からの各種指示や情報入力を受け付ける回路などを有する。インタフェース36は、例えば、マウス等のポインティングデバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスに関する回路により実現される。なお、インタフェース36の回路は、マウス、キーボードなどの物理的な操作部品に関する回路に限定されない。例えば、MRI装置10とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、受け取った電気信号を種々の回路へ出力するような電気信号の処理回路もインタフェース36の回路の例に含まれる。尚、インタフェース36は、有線のケーブル、無線、およびネットワークなどを介して、映像投影装置100およびPACSサーバなどの外部装置との間でデータ通信を行う回路を有していてもよい。
記憶装置37は、k空間に配列されたMRデータ、MR画像のデータ、音に関するルックアップテーブル、映像に関するルックアップテーブル、および各種映像などを記憶する。記憶装置37は、各種撮像プロトコル、および撮像プロトコルを規定する複数の撮像パラメータを含む撮像条件などを記憶する。記憶装置37は、処理回路33で実行される各種機能に対応するプログラムを記憶する。
音に関するルックアップテーブルは、例えばシーケンスの種類、撮像領域、およびRFパルスの繰り返し時間と、発生音の音色、音量、およびリズムとを対応付けている。映像に関するルックアップテーブルは、例えば発生音の音色、音量、およびリズムと映像とを対応付けている。
記憶装置37は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)、ソリッドステートドライブ(Solid State Drive)、および光ディスクなどである。また、記憶装置37は、CD-ROMドライブ、DVDドライブ、およびフラッシュメモリなどの可搬性記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置などであってもよい。
次に、以上のように構成されたMRI装置10の動作例について、図3のフローチャート、図4および図5のルックアップテーブル(Look Up Table:LUT)を用いて説明する。図4において、シーケンスの種類、撮像領域、およびRFパルスの繰り返し時間と、発生音の音色、音量、およびリズムとを対応付けた音に関するルックアップテーブルを示す。図5において、発生音の音色、音量、およびリズムと、映像とを対応付けた映像に関するルックアップテーブルを示す。以下の説明は、撮像条件毎の磁気共鳴撮像中の発生音に対応した映像を出力する処理について述べる。
始めに、MRI装置10は、操作者の指示により、撮像条件が入力されると、前述の処理が実行され、ステップS301の動作を開始する。
(ステップS301)
処理回路33は、決定機能33cにより、撮像条件に従って磁気共鳴撮像を実行した場合に発生する発生音に関するパラメータの値を、撮像条件を用いて決定する。具体的には、処理回路33は、図4のテーブルを記憶装置37から読み出す。そして、処理回路33は、撮像条件に対応する、発生音に関するパラメータの値を決定する。例えば、処理回路33は、インタフェース36を介して操作者から入力されたシーケンスの種類「SEQ1」、撮像領域「小」、およびRFパルスの繰り返し時間「長い」により、音色「s11」、音量「大」、およびリズム「r1」のパラメータの値を決定する。
(ステップS302)
処理回路33は、映像選択機能33dにより、決定されたパラメータの値に従って、映像を選択する。具体的には、処理回路33は、図5のテーブルを記憶装置37から読み出す。そして、処理回路33は、パラメータの値に対応する映像を選択する。例えば、処理回路33は、ステップ301で決定された音色「s11」、音量「大」、およびリズム「r1」により、映像「m1a」を選択する。
(ステップS303)
処理回路33は、映像出力制御機能33eにより、磁気共鳴撮像の少なくとも撮像期間において、映像を被検体Pに提供する提供装置への、映像の出力を制御する。具体的には、処理回路33は、磁気共鳴撮像の少なくとも撮像期間において、映像「m1a」を映像投影装置100へと出力する。
図6において、各々のシーケンスに対応するパラメータを視覚化した時間チャート600と、各々のパラメータに対応する映像を映像投影装置100へ出力するタイミングを示すタイミングチャート610とが示される。
時間チャート600は、ある被検体Pの一連の検査プランに係るシーケンスに対応する各々のパラメータを視覚化したものである。検査プランは、例えば、操作者がインタフェース36を介して撮像条件などを入力することによって、撮像制御回路31により生成される。時間チャート600において、棒の高さは発生音の音量(音の高さ)を示し、ハッチングの種類は発生音の音色を示す。
時間チャート600は、シーケンス601と、シーケンス602と、シーケンス603と、シーケンス604と、シーケンス605とを含む。尚、それぞれのシーケンス間には、撮像を行わない期間がある。
シーケンス601は、例えばロケータ撮像に相当する。シーケンス601は、撮像条件に基づく撮像期間Δt601を有する。シーケンス602は、例えばT1強調撮像に相当する。シーケンス602は、撮像条件に基づく撮像期間Δt602を有する。シーケンス603は、例えばT2強調撮像に相当する。シーケンス603は、撮像条件に基づく撮像期間Δt603を有する。
シーケンス604は、例えばディフュージョン撮像に相当する。シーケンス604は、撮像条件に基づく撮像期間Δt604を有する。尚、シーケンス604は、息止め撮像を必要とする。息止め撮像は、例えば、一定期間呼吸を停止させた状態で撮像を必要とする撮像方法である。
シーケンス605は、例えばアンギオ撮像に相当する。シーケンス605は、撮像条件に基づく撮像期間Δt605を有する。
タイミングチャート610は、各シーケンスに対応する映像の出力タイミングを示したものである。具体的には、タイミングチャート610は、ONの期間において、各シーケンスに対応する映像が出力され、OFFの期間において、任意の映像が出力される。
タイミングチャート610は、映像611、映像612、映像613、映像614、映像615、および映像621を含む。
映像611は、シーケンス601に対応する映像に相当する。映像611は、実際に撮像が開始される時点よりも予備期間Δt1だけ早い時刻t11に、映像投影装置100からスクリーンへ投影される。映像611は、予備期間Δt1と撮像期間Δt601とを合わせた期間(即ち、時刻t11から時刻t12までの期間)において、被検体Pに提供される。
映像612は、シーケンス602に対応する映像に相当する。映像612は、実際に撮像が開始される時点よりも予備期間Δt2だけ早い時刻t13に、映像投影装置100からスクリーンへ投影される。映像612は、予備期間Δt2と撮像期間Δt602とを合わせた期間(即ち、時刻t13から時刻t14までの期間)において、被検体Pに提供される。
映像613は、シーケンス603に対応する映像に相当する。映像613は、実際に撮像が開始される時点よりも予備期間Δt3だけ早い時刻t15に、映像投影装置100からスクリーンへ投影される。映像613は、予備期間Δt3と撮像期間Δt603とを合わせた期間(即ち、時刻t15から時刻t16までの期間)において、被検体Pに提供される。
映像614は、シーケンス604に対応する映像に相当する。映像614は、実際に撮像が開始される時点よりも予備期間Δt4だけ早い時刻t18に、映像投影装置100からスクリーンへ投影される。映像614は、予備期間Δt4と撮像期間Δt604とを合わせた期間(即ち、時刻t18から時刻t19までの期間)において、被検体Pに提供される。尚、映像614は、断続的な息止め指示が含まれている。そのため、タイミングチャート610において、映像614の直前に、息止め指示の予告などに関する映像621が挿入されている。
映像615は、シーケンス605に対応する映像に相当する。映像615は、実際に撮像が開始される時点よりも予備期間Δt5だけ早い時刻t20に、映像投影装置100からスクリーンへ投影される。映像615は、予備期間Δt5と撮像期間Δt605とを合わせた期間(即ち、時刻t20から時刻t21までの期間)において、被検体Pに提供される。
映像621は、例えば、磁気共鳴撮像中の息止め指示の予告などに関する映像である。具体的には、映像621は、後続する映像614に含まれる断続的な息止め指示の練習をするための映像である。映像621は、映像614の投影開始よりも前の時刻t17に、映像投影装置100からスクリーンへ投影され、所定の期間(即ち、時刻t17から時刻t18までの期間)において、被検体Pに提供される。尚、映像621は、撮像開始の予告などに関する映像でもよい。
なお、上記の各予備期間に対応する映像には、いずれも事前に被検体Pに対して撮像開始のタイミング(即ち、発生音の発生するタイミング)を認識させる映像が含まれる。すなわち、被検体Pにとって不快な音が発生することを音が発生する前に認識させることができるため、心の準備を持たせる効果をもつ。本効果を有効に機能させるため、この予備期間は0.5秒から2秒程度であることが望ましい。
図7において、処理回路33によって映像621および映像614を出力する際の処理の流れが例示される。尚、説明を容易にするため、以下の説明では、映像614に対応するシーケンス604だけの検査プランとする。
(ステップS701)
処理回路33は、システム制御機能33aにより、インタフェース36を介して操作者から入力された撮像条件に基づいて、撮像プロトコルを記憶装置37から読み出す。入力された撮像条件は、決定機能33cへと出力される。
(ステップS702)
処理回路33は、決定機能33cにより、撮像条件に従って磁気共鳴撮像を実行した場合に発生する発生音に関するパラメータの値を、撮像条件を用いて音に関するルックアップテーブルにより決定する。決定されたパラメータの値は、シーケンス604の少なくとも音量および音色の値に対応する。このとき、処理回路33は、シーケンス604の撮像期間Δt604を算出してもよい。決定されたパラメータの値は、映像選択機能33dへと出力される。
(ステップS703)
処理回路33は、映像選択機能33dにより、パラメータの値に従って、映像を映像に関するルックアップテーブルにより選択する。選択された映像(映像614)は、映像出力制御機能33eへと出力される。
(ステップS704)
処理回路33は、システム制御機能33aにより、インタフェース36を介して操作者から入力された事前映像(映像621)開始の指示を、映像出力制御機能33eに対して行う。尚、図6に記載の通り、事前映像(映像621)が不要な場合には省略される。
(ステップS705)
処理回路33は、映像出力制御機能33eにより、に、映像投影装置100への映像621の出力を制御する。尚、図6に記載の通り、事前映像(映像621)が不要な場合には省略される。
(ステップS706)
処理回路33は、システム制御機能33aにより、インタフェース36を介して操作者から入力された撮像開始の指示に従って撮像プロトコルを撮像制御回路31に出力すると共に、所望の映像(映像614)開始の指示を、映像出力制御機能33eに対して行う。
(ステップS707)
処理回路33は、映像出力制御機能33eにより、時刻t18(第1の時刻)に、映像投影装置100への映像614の出力を制御する。
なお、処理回路33は、システム制御機能33aにより、事前映像開始の指示と同時に、所望の映像の開始の指示を行ってもよい。この場合には、処理回路33は、映像出力制御機能33eにより、事前映像の出力を行った後に、続けて所望の映像の出力を行う。
図8において、被検体Pに提示される映像800が例示される。映像800は、領域810と、キャラクタ820と、情報ウィンドウ830とを含む。
領域810は、映像800の大部分を占めており、例えばくまの人形の周囲に様々な打楽器が置かれている様子が表示される。具体的には、領域810には、キャラクタ811と、小道具812と、楽器813と、楽器814と、楽器815と、楽器816とが表示される。
キャラクタ811は、領域810の略中心に配置される。キャラクタ811は、周囲に配置された楽器813、楽器814、楽器815、および楽器816を叩く動作などを行う。また、キャラクタ811は、被検体Pの注意を引きつけるような動作をしてもよい。具体例では、キャラクタ811は、くまの人形の画像である。また、キャラクタ811は、右手に楽器を叩くための小道具812を持っている。尚、キャラクタ811は、両方の手に小道具を持っていてもよい。
小道具812は、キャラクタ811によって周囲の楽器を叩くことに用いられる。小道具812は、発生音の音量に応じて他の小道具と代替可能である。他の小道具として、例えば、図9に示すように、視覚的に大きさの異なる小道具901および小道具902が用いられてもよい。従って、発生音が小さい場合には、小さい小道具をキャラクタ811が利用し、発生音が大きい場合には、大きい小道具をキャラクタが利用することによって、視覚的に音量の大小がくみ取れる素材を提示できればよい。
楽器813は、キャラクタ811の左側に配置される。楽器813は、例えば、高い音を発する楽器に相当する。具体例では、楽器813は、ベルの画像である。
楽器814は、キャラクタ811の左下に配置される。楽器814は、例えば、やや高い音を発する楽器に相当する。具体例では、楽器814は、鉄琴の画像である。
楽器815は、キャラクタ811の右下に配置される。楽器815は、例えば、やや低い音を発する楽器に相当する。具体例では、楽器815は、木琴の画像である。
楽器816は、キャラクタ811の右側に配置される。楽器816は、例えば、低い音を発する楽器に相当する。具体例では、楽器816は、大太鼓の画像である。
キャラクタ820は、映像800の右下に配置される。キャラクタ820は、被検体Pにとって見本となる動作を行う。見本となる動作とは、例えば、おとなしくする、息止めの動作を行うなどの動作である。具体的には、キャラクタ820は、被検体Pに見立てた人形の画像である。尚、キャラクタ820は、被検体Pの性別に合わせて容姿が変更されてもよい。
情報ウィンドウ830は、映像800の左下に配置される。情報ウィンドウ830は、撮像に関する様々な情報を表示する。撮像に関する様々な情報とは、例えば、撮像タイミング、撮像期間、撮像の残時間、息止め時間、息止め指示、および呼吸同期などの情報である。具体的には、情報ウィンドウ830には、例えば、撮像の残り時間「おわりまであと120びょう」が表示される。
次に、MRI装置10の撮像開始前、撮像開始直前、撮像中、および撮像終了後にそれぞれ対応する映像800の具体例について説明する。
(撮像開始前)
キャラクタ811は、撮像開始前において、被検体Pの注意を向けるような動きをする。具体的には、キャラクタ811は、例えば、きょろきょろと周囲を見ているような動きをする。このとき、キャラクタ811の動きに対して、被検体Pの集中を途切れさせないように、表情や仕草などに変化を与えてもよい。尚、このときの映像800は、数秒間の映像を繰り返し再生させてもよい。
(撮像開始直前)
映像800は、磁気共鳴撮像を開始する(即ち、発生音が発生する)少なくとも1秒前に、発生音が発生することを知らせる内容を含む。具体的には、キャラクタ811は、図10に例示するように、発生音の音量に対応した小道具を所持する。例えば、小道具812はマレットに対応し、小道具901はスティックに対応し、小道具902はハンマーに対応する。
キャラクタ811は、図11に例示するように、発生音の音色に対応した所望の楽器に狙いを定める。所望の楽器は、例えば、音色「s1」の場合には、楽器「ベル」(楽器813)に対応する。そして、キャラクタ811は、発生音が発生すると同時に、或いは発生音が発生する直前に所望の楽器を演奏し始めるような動きをする。被検体Pにとって事前に音が鳴り出すことを予感させ、心の準備期間を設けるため、キャラクタ811の動作は発生音が発生する0.5秒程度前が望ましい。
(撮像中)
キャラクタ811は、所持した小道具で所望の楽器を演奏するような動きをする。撮像期間が長い場合には、キャラクタ811の動きに対して、被検体Pの集中を途切れさせないように、表情や仕草などに変化を与えてもよい。また、演奏するような動きは撮像条件のリズムパラメータにより繰り返しても良い。この時、被検体Pに見立てたキャラクタ820は、じっとした姿勢を保ち、被検体Pに対して動いてはいけないことを示唆させる。
なお、息止め撮像が必要な場合には、キャラクタ811は、被検体Pに指示する動作と同様の動きをしてもよい。被検体Pに指示する動作は、例えば、息を吸う動作、息を吐く動作、および息を止める動作である。具体的には、キャラクタ811は、頬を膨らまして顔を紅潮させるなど、前述の各動作に対応する動きをする。
(撮像終了後)
キャラクタ811は、演奏を終了しほっとした表情の動きをする。この時、被検体Pに見立てたキャラクタ820は、ほっとした表情に変わり、被検体Pに対して撮像が終了しリラックスしてよいことを示唆させる。
なお、本実施形態では、映像800は、楽器の演奏を発生音に見立てて表現しているが、これに限らない。例えば、映像800は、複数の乗り物の画像が準備され、発生音の音色によって乗り物を変えて動かすようにしてもよい。また、映像800は、動物や恐竜の画像など、被検体P(特に、小児患者)が喜びそうなものを発生音に合わせて動かすようにしてもよい。即ち、映像800は、磁気共鳴撮像によって発生する発生音が、被検体Pに提示される映像の効果音(或いは、音声)を想起させるものであればよい。
以上説明したように、一実施形態によれば、磁気共鳴イメージング装置は、撮像条件に従って磁気共鳴撮像を実行した場合に発生する発生音に関するパラメータの値を、撮像条件を用いて決定する。そして、磁気共鳴イメージング装置は、決定したパラメータの値に従って、映像を選択する。そして、磁気共鳴イメージング装置は、磁気共鳴撮像の少なくとも撮像期間において、選択された映像を被検体に提供する提供装置への、選択された映像の出力を制御する。よって、この磁気共鳴イメージング装置は、被検体に対して発生音の発生源を疑似的に視認させる映像を提供することができる。従って、この磁気共鳴イメージング装置は、被検体の不安や不快感を低減させ、磁気共鳴撮像に関する検査環境を改善することができる。
また、一実施形態によれば、磁気共鳴イメージング装置は、発生音の発生前の第1の時刻に、映像を提供装置へ出力するように制御する。よって、この磁気共鳴イメージング装置は、被検体に対して撮像が始まる一瞬前に撮像開始、即ち発生音の発生開始を認識させる映像を提供することができる。従って、この磁気共鳴イメージング装置は、被検体の不安や不快感を低減させ、磁気共鳴撮像に関する検査環境を改善することができる。
また、一実施形態によれば、磁気共鳴イメージング装置は、第1の時刻よりも前の第2の時刻に、前述の映像とは異なる映像を提供装置へ出力するように制御する。よって、この磁気共鳴イメージング装置は、被検体に対して磁気共鳴撮像前あるいは撮像中に行って欲しい動作を、撮像前に予め知らせることができる。従って、この磁気共鳴イメージング装置は、被検体の不安や不快感を低減させ、更に被検体に対して行ってほしい動作を視覚的に促すことができるため、磁気共鳴撮像に関する検査環境並びに被検体が行う動作に伴う画質を改善することができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、磁気共鳴撮像に関する検査環境を改善することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…磁気共鳴イメージングシステム、10…磁気共鳴イメージング装置(MRI装置)、11…架台、13…寝台、13a…天板、13b…基台、13c…寝台駆動装置、15…移動式スクリーン装置、17…撮像制御ユニット、21…傾斜磁場電源、23…送信回路、25…受信回路、27…コンソール、31…撮像制御回路、33…処理回路、33a…システム制御機能、33b…再構成機能、33c…決定機能、33d…映像選択機能、33e…映像出力制御機能、35…ディスプレイ、36…インタフェース、37…記憶装置、41…静磁場磁石、43…傾斜磁場コイル、45…コイル、51…架台筐体、53…ボア、61…移動体、63…スクリーン、65…フレーム、67…反射板、100…映像投影装置、600…時間チャート、601,602,603,604,605…シーケンス、610…タイミングチャート、611,612,613,614,615,621,800…映像、810…領域、811,820…キャラクタ、812,901,902…小道具、813,814,815,816…楽器、830…情報ウィンドウ、Δt1,Δt2,Δt3,Δt4,Δt5…予備期間、Δt601,Δt602,Δt603,Δt604,Δt605…撮像期間、P…被検体、t11,t12,t13,t14,t15,t16,t17,t18,t19,t20,t21…時刻。

Claims (10)

  1. 撮像条件に従って磁気共鳴撮像を実行した場合に発生する発生音に関するパラメータの値を、前記撮像条件を用いて決定する決定部と、
    前記パラメータの値に従って、映像を選択する映像選択部と、
    前記磁気共鳴撮像の少なくとも撮像期間において、前記映像を被検体に提供する提供装置への、前記映像の出力を制御する出力制御部と
    を具備
    前記決定部は、前記撮像条件と前記磁気共鳴撮像が実行される室内の音響特性とを用いて前記パラメータの値を調整する、磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記出力制御部は、前記発生音の発生前の第1の時刻に、前記映像を前記提供装置へ出力するように制御する、請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記出力制御部は、前記第1の時刻よりも前の第2の時刻に、前記映像とは異なる映像を前記提供装置へ出力するように制御する、請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 撮像条件に従って磁気共鳴撮像を実行した場合に発生する発生音に関するパラメータの値を、前記撮像条件を用いて決定する決定部と、
    前記パラメータの値に従って、映像を選択する映像選択部と、
    前記磁気共鳴撮像の少なくとも撮像期間において、前記映像を被検体に提供する提供装置への、前記映像の出力を制御する出力制御部と
    を具備
    前記出力制御部は、前記発生音の発生前の第1の時刻に、前記映像を前記提供装置へ出力するように制御し、前記第1の時刻よりも前の第2の時刻に、前記映像とは異なる映像を前記提供装置へ出力するように制御する、磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記異なる映像は、息止め指示の予告または撮像開始の予告に関する映像であり、
    前記出力制御部は、前記第2の時刻に、前記息止め指示の予告に関する映像を前記提供装置へ出力するように制御する、請求項3または請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記撮像条件は、少なくとも前記磁気共鳴撮像に関するシーケンスの種類を有し、
    前記決定部は、少なくとも前記シーケンスの種類を用いて前記パラメータの値を決定する、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記撮像条件は、少なくとも前記磁気共鳴撮像に関する撮像領域を有し、
    前記決定部は、少なくとも前記撮像領域を用いて前記パラメータの値を決定する、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記撮像条件は、少なくとも前記磁気共鳴撮像に関するRFパルスの繰り返し時間を有し、
    前記決定部は、少なくとも前記繰り返し時間を用いて前記パラメータの値を決定する、請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記パラメータの値は、音色に関する値を含み、
    前記映像選択部は、少なくとも前記音色に関する値に基づいて前記映像を選択する、請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 前記パラメータの値は、音量に関する値を含み、
    前記映像選択部は、少なくとも前記音量に関する値に基づいて前記映像を選択する、請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
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