JP7061556B2 - 蓄電システム - Google Patents
蓄電システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7061556B2 JP7061556B2 JP2018223476A JP2018223476A JP7061556B2 JP 7061556 B2 JP7061556 B2 JP 7061556B2 JP 2018223476 A JP2018223476 A JP 2018223476A JP 2018223476 A JP2018223476 A JP 2018223476A JP 7061556 B2 JP7061556 B2 JP 7061556B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- relay
- line
- lightning surge
- power storage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
本発明は、蓄電システムに関する。
従来の蓄電システムとしては、例えば、特許文献1に記載のものや、図3に示す蓄電システム1’が知られている。蓄電システム1’は、蓄電池BTと、パワーコンディショナ10と、制御電源20と、ノイズフィルタ回路30と、リレーS1~S9とを備える。
通常時(系統通電時)の蓄電システム1’では、リレーS1~S4,S7~S9がオン状態になり、リレーS5,S6がオフ状態になる。この時の蓄電システム1’は、系統入力端T1,T2に入力された系統電力を自立出力端T3,T4から出力しながら、パワーコンディショナ10で低価格の深夜電力を使用して蓄電池BTを充電したり、電力が高価格となる昼間に蓄電池BTを放電させたりする。
停電時の蓄電システム1’では、リレーS1~S4,S8,S9がオフ状態になり、リレーS5~S7がオン状態になる。この時の蓄電システム1’は、パワーコンディショナ10で蓄電池BTを放電させ、蓄電池BTの放電電力を自立出力端T3,T4から出力して、自立出力端T3,T4に接続された負荷(例えば、停電時でも使用したい冷蔵庫などの家電製品)を動作させる。
蓄電システム1’は、雷サージ吸収手段として、バリスタX1,X2,X3’と、放電管Z1とを備える。バリスタX1および放電管Z1の直列回路は、系統ラインL1とフレームグランドFG間の雷サージを吸収し、バリスタX2および放電管Z1の直列回路は、系統ラインL2とフレームグランドFG間の雷サージを吸収する。バリスタX3’は、系統ラインL1,L2間の雷サージを吸収する。
リレーS8,S9は、停電時に、ノイズフィルタ回路30に含まれるYコンデンサから系統入力端T1,T2へ流出するノイズを防ぐためのリレーである。
ところで、蓄電システムを一般家庭に広く普及させるには価格が高く、手軽に購入することができないのが現状で、特に蓄電池が価格を押し上げている。低価格に対応するため、蓄電池の容量を削減する(電池の直列数を減らす)ことも考えられるが、そうすると蓄電池電圧が低下する。
一般的な蓄電システムでは、系統入力端が系統のU-W間(AC200V)に接続されるため、パワーコンディショナを構成する双方向DC/DCコンバータと双方向インバータの接続電圧はDC380V程度である。蓄電池電圧が低下すると、双方向DC/DCコンバータの蓄電池側の電圧とDC380Vとの間に大きな電圧差が発生し、双方向DC/DCコンバータの変換効率が大幅に悪化するという問題がある。
上記の問題を回避するため、蓄電システム1’では、系統入力端T1,T2をU-W間(AC200V)に接続するのではなく、U-O間またはW-O間(AC100V)に接続し、DC380VをDC190Vに低下させ、双方向DC/DCコンバータ11の変換効率の悪化を抑制している。すなわち、蓄電システム1’を100V連系型の蓄電システムとして用いている。
100V連系型として用いた場合、工事業者が誤って系統入力端T1,T2をU-W間(AC200V)に接続することが考えられる。蓄電システム1’では、AC200Vに誤接続してもバリスタX3’が破損しないように、バリスタX3’の動作電圧(バリスタ電圧)を470Vに設定している。
系統ラインL1に介装され、系統と直列接続の関係にあるヒューズF1は、電流定格が大きく、バリスタX3’がショートで破損しても溶断しない。このため、蓄電システム1’では、系統ラインL1,L2間において、バリスタX3’に直列接続する形態で電流定格の小さいヒューズF3を挿入している。
したがって、従来の蓄電システム1’では、バリスタX3’の動作電圧が比較的高い値(470V)に設定されているためにサージ対策が不十分になるだけでなく、破損したバリスタX3’を保護するためのヒューズF3が必要になり、コストアップにつながるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、AC200Vに誤接続されても、系統ライン間の雷サージ吸収手段が破損することなく、かつ十分なサージ対策を行うことが可能な蓄電システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る蓄電システムは、
100V連系型の蓄電システムであって、
系統に接続される系統入力端と、
負荷に接続される自立出力端と、
直流電源に接続されるパワーコンディショナと、
前記パワーコンディショナに制御電圧を供給する制御電源と、
前記パワーコンディショナと前記系統入力端とを接続する系統ラインおよび前記パワーコンディショナと前記自立出力端とを接続する自立出力ラインに設けられた第1リレー回路と、
前記制御電源に接続されたノイズフィルタ回路と、
前記系統入力端と前記第1リレー回路との間において前記系統ラインから分岐し、前記ノイズフィルタ回路に接続される系統分岐ラインと、
前記系統分岐ラインに設けられた第2リレー回路と、
前記第2リレー回路と前記ノイズフィルタ回路との間において前記系統分岐ライン間に設けられた雷サージ吸収手段と、
を備え、
前記第2リレー回路は、前記系統の停電時と、前記系統から入力される系統電圧が所定値よりも高い異常時に、前記系統分岐ラインを非導通状態にすることを特徴とする。
100V連系型の蓄電システムであって、
系統に接続される系統入力端と、
負荷に接続される自立出力端と、
直流電源に接続されるパワーコンディショナと、
前記パワーコンディショナに制御電圧を供給する制御電源と、
前記パワーコンディショナと前記系統入力端とを接続する系統ラインおよび前記パワーコンディショナと前記自立出力端とを接続する自立出力ラインに設けられた第1リレー回路と、
前記制御電源に接続されたノイズフィルタ回路と、
前記系統入力端と前記第1リレー回路との間において前記系統ラインから分岐し、前記ノイズフィルタ回路に接続される系統分岐ラインと、
前記系統分岐ラインに設けられた第2リレー回路と、
前記第2リレー回路と前記ノイズフィルタ回路との間において前記系統分岐ライン間に設けられた雷サージ吸収手段と、
を備え、
前記第2リレー回路は、前記系統の停電時と、前記系統から入力される系統電圧が所定値よりも高い異常時に、前記系統分岐ラインを非導通状態にすることを特徴とする。
この構成によれば、第2リレー回路は系統電圧が所定値よりも高い異常時(例えば、AC200Vに誤接続された時)に系統分岐ラインを非導通状態にするので、系統電圧により雷サージ吸収手段が破損することはない。その結果、雷サージ吸収手段の動作電圧を下げることが可能となり、十分なサージ対策を行うことが可能となる。
前記第2リレー回路は、
前記系統分岐ラインに介装されたリレー接点と、
前記停電時の場合に前記リレー接点をオフ状態にする一方、前記系統が通電時の場合に前記リレー接点をオン状態にするリレー駆動回路と、
前記系統電圧が前記所定値よりも高いことを検出して、前記リレー駆動回路に前記リレー接点をオフ状態にさせる異常電圧検出回路と、を備えるよう構成できる。
前記系統分岐ラインに介装されたリレー接点と、
前記停電時の場合に前記リレー接点をオフ状態にする一方、前記系統が通電時の場合に前記リレー接点をオン状態にするリレー駆動回路と、
前記系統電圧が前記所定値よりも高いことを検出して、前記リレー駆動回路に前記リレー接点をオフ状態にさせる異常電圧検出回路と、を備えるよう構成できる。
上記蓄電システムは、
前記系統ラインからの前記系統分岐ラインの分岐点と前記系統入力端との間において、前記系統ラインに介装された第1ヒューズと、
前記分岐点と前記第2リレー回路との間において、前記系統分岐ラインに介装された、前記第1ヒューズよりも電流定格の小さい第2ヒューズと、を備えるよう構成できる。
前記系統ラインからの前記系統分岐ラインの分岐点と前記系統入力端との間において、前記系統ラインに介装された第1ヒューズと、
前記分岐点と前記第2リレー回路との間において、前記系統分岐ラインに介装された、前記第1ヒューズよりも電流定格の小さい第2ヒューズと、を備えるよう構成できる。
上記蓄電システムは、
前記系統ラインに含まれる第1系統ラインとフレームグランド間の雷サージを吸収する第1雷サージ吸収回路と、
前記系統ラインに含まれる第2系統ラインと前記フレームグランド間の雷サージを吸収する第2雷サージ吸収回路と、を備えるよう構成できる。
前記系統ラインに含まれる第1系統ラインとフレームグランド間の雷サージを吸収する第1雷サージ吸収回路と、
前記系統ラインに含まれる第2系統ラインと前記フレームグランド間の雷サージを吸収する第2雷サージ吸収回路と、を備えるよう構成できる。
前記第1雷サージ吸収回路は、第1バリスタおよび放電管の直列回路からなり、
前記第2雷サージ吸収回路は、第2バリスタおよび前記放電管の直列回路からなり、
前記雷サージ吸収手段は、第3バリスタからなるよう構成できる。
前記第2雷サージ吸収回路は、第2バリスタおよび前記放電管の直列回路からなり、
前記雷サージ吸収手段は、第3バリスタからなるよう構成できる。
本発明によれば、AC200Vに誤接続されても、系統ライン間の雷サージ吸収手段が破損することなく、かつ十分なサージ対策を行うことが可能な蓄電システムを提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る蓄電システムの実施形態について説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る蓄電システム1を示す。蓄電システム1は、蓄電池BTと、パワーコンディショナ10と、制御電源20と、ノイズフィルタ回路30と、リレーS1~S9と、バリスタX1~X3と、放電管Z1と、ヒューズF1,F2と、系統入力端T1,T2と、自立出力端T3,T4とを備える。リレーS1~S9のうち、リレーS1~S6は第1リレー回路40を構成し、リレーS8,S9は第2リレー回路50を構成する。
蓄電システム1は、系統入力端T1,T2を系統のU-W間(AC200V)に接続するのではなく、系統のU-O間またはW-O間(AC100V)に接続する100V連系型の蓄電システムである。
蓄電池BTは、本発明の「直流電源」に相当し、少なくとも1個の電池ユニットと、電池ユニットに取り付けられたバッテリーマネージメントシステム(BMS)とを含む。バッテリーマネージメントシステムは、電池ユニットの電池情報(例えば、蓄電量)を取得し、パワーコンディショナ10の制御回路13に送信する。なお、バッテリーマネージメントシステムは、制御回路13に含まれていてもよい。
パワーコンディショナ10は、双方向DC/DCコンバータ11と、双方向インバータ12と、制御回路13と、ノイズフィルタ14とを備える。
双方向DC/DCコンバータ11は、一端側にリレーS7を介して蓄電池BTが接続され、他端側に双方向インバータ12が接続される。双方向DC/DCコンバータ11は、制御回路13の制御下で、双方向インバータ12から供給された直流電圧を昇圧または降圧して蓄電池BTに供給したり、蓄電池BTから供給された直流の放電電圧を昇圧または降圧して双方向インバータ12に供給したりする。
双方向インバータ12は、一端側に双方向DC/DCコンバータ11が接続され、他端側にノイズフィルタ14が接続される。双方向インバータ12は、制御回路13の制御下で、ノイズフィルタ14側から供給された交流電圧を直流化して双方向DC/DCコンバータ11に供給したり、双方向DC/DCコンバータ11から供給された直流電圧を交流化してノイズフィルタ14側に供給したりする。
制御回路13は、例えば、マイコンおよび/または専用のICからなり、蓄電池BTの状態を監視しつつ、双方向DC/DCコンバータ11および双方向インバータ12を制御する。
ノイズフィルタ14は、一方側に双方向インバータ12が接続され、他方側にリレーS1~S6を含む第1リレー回路40が接続される。ノイズフィルタ14は、例えば、双方向インバータ12から入力された交流電圧のノイズを除去して、第1リレー回路40に出力する。
制御電源20は、一端側にリレーS7を介して蓄電池BTが接続され、他端側にノイズフィルタ回路30が接続される。また、制御電源20は、パワーコンディショナ10の制御回路13に制御電圧(電源電圧)を供給する。
ノイズフィルタ回路30は、一方側に制御電源20が接続され、他方側にリレーS8,S9を含む第2リレー回路50が接続される。ノイズフィルタ回路30は、例えば、第2リレー回路50側から入力された交流電圧のノイズを除去して、制御電源20に出力する。また、ノイズフィルタ回路30は、グランド接続された少なくとも1つのYコンデンサを備える。
第1リレー回路40は、リレーS1~S6と、リレーS1~S6を駆動する駆動回路(図示略)とを備える。なお、駆動回路は、パワーコンディショナ10の制御回路13に含まれていてもよい。
リレーS1は、系統入力端T1とパワーコンディショナ10とを接続する交流ラインL1に介装され、リレーS2は、系統入力端T2とパワーコンディショナ10とを接続する交流ラインL2に介装される。交流ラインL1,L2は、本発明の「系統ライン」に相当する。
リレーS5は、自立出力端T3とパワーコンディショナ10とを接続する交流ラインL5に介装され、リレーS6は、自立出力端T4とパワーコンディショナ10とを接続する交流ラインL6に介装される。交流ラインL5,L6は、本発明の「自立出力ライン」に相当する。
リレーS3は、リレーS1と系統入力端T1との間でかつリレーS5と自立出力端T3との間において、交流ラインL1と交流ラインL5とを接続する交流ラインL3に介装される。リレーS4は、リレーS2と系統入力端T2との間でかつリレーS6と自立出力端T4との間において、交流ラインL2と交流ラインL6とを接続する交流ラインL4に介装される。
第1リレー回路40のリレーS1~S6は、系統の状態によって、オン状態とオフ状態とが切り替わる。例えば、系統通電時は、リレーS1~S4がオン状態になり、リレーS5,S6がオフ状態になる。一方、系統停電時は、リレーS1~S4がオフ状態になり、リレーS5,S6がオン状態になる。
第2リレー回路50は、系統入力端T1,T2と第1リレー回路40との間において交流ラインL1,L2から分岐してノイズフィルタ回路30に接続される交流ラインL7,L8(本発明の「系統分岐ライン」に相当)に設けられている。
第2リレー回路50は、ノイズフィルタ回路30のYコンデンサから系統へ流出するノイズを防ぐために、系統停電時に交流ラインL7,L8を非導通状態にする。また、第2リレー回路50は、系統入力端T1,T2に入力された系統電圧が所定値よりも高い異常時(例えば、系統入力端T1,T2がAC200Vに誤接続された時)にも、交流ラインL7,L8を非導通状態にする。
図2に、第2リレー回路50の回路図を示す。同図に示すとおり、第2リレー回路50は、リレーS8,S9と、リレー駆動回路51と、異常電圧検出回路52とを備える。
リレーS8,S9は、本発明の「リレー接点」に相当する。リレーS8は、交流ラインL7に介装され、リレーS9は、交流ラインL8に介装される。
リレー駆動回路51は、サーミスタTH1と、ブリッジダイオードD1と、コンデンサC1と、抵抗R1~R4と、ダイオードD2~D4と、リレーS8用のリレーコイルRC1と、リレーS9用のリレーコイルRC2と、トランジスタQ1とを備える。
ブリッジダイオードD1の入力端は、突入電流防止用のサーミスタTH1を介して、交流ラインL7,L8間に接続される。ブリッジダイオードD1の出力端間には、平滑用のコンデンサC1が接続され、抵抗R1およびリレーコイルRC1,RC2の直列回路がトランジスタQ1の電流路(コレクタ-エミッタ間)を介して接続される。
リレーコイルRC1にはダイオードD2が逆並列接続され、リレーコイルRC2にはダイオードD3が逆並列接続される。また、ブリッジダイオードD1の出力端間には、抵抗R2,R3、ダイオードD4および抵抗R4の直列回路が接続される。ダイオードD4のカソードと抵抗R4の接続点に、トランジスタQ1のベースが接続される。
異常電圧検出回路52は、コンデンサC2と、トランジスタQ2と、定電圧ダイオードZD1と、抵抗R5,R6とを備える。
コンデンサC2は、抵抗R4に並列接続される。定電圧ダイオードZD1および抵抗R5,R6は直列接続され、当該直列回路はブリッジダイオードD1の出力端間に接続される。トランジスタQ2は、ベースが抵抗R5,R6の接続点に接続され、コレクタがダイオードD4のアノードに接続され、エミッタが抵抗R6とコンデンサC2の接続点に接続される。定電圧ダイオードZD1は、系統入力端T1,T2がAC100Vに接続された場合は導通せず、系統入力端T1,T2がAC200Vに誤接続された場合に導通して電流が流れる。
系統入力端T1,T2がAC200Vに誤接続され、定電圧ダイオードZD1に電流が流れると、トランジスタQ2がオンするので、トランジスタQ1にはベース電流が流れない。このため、トランジスタQ1はオフし、リレーコイルRC1,RC2に電流が流れず、リレーS8,S9はオフする。その結果、制御電源20は系統から切り離されるので、AC200Vへの誤接続により制御電源20が破損することはない。なお、リレー駆動回路51および異常電圧検出回路52は、系統入力端T1,T2がAC200Vに誤接続されても耐えられるように設計されている。
再び図1を参照して、交流ラインL1とフレームグランドFGとの間には、交流ラインL1とフレームグランドFG間の雷サージを吸収するための、バリスタX1および放電管Z1の直列回路(本発明の「第1雷サージ吸収回路」に相当)が設けられている。バリスタX1の動作電圧(バリスタ電圧)は、例えば270Vであり、放電管Z1の動作電圧(放電開始電圧)は、例えば3000Vである。
交流ラインL2とフレームグランドFGとの間には、交流ラインL2とフレームグランドFG間の雷サージを吸収するための、バリスタX2および放電管Z1の直列回路(本発明の「第2雷サージ吸収回路」に相当)が設けられている。バリスタX2の動作電圧は、例えば270Vである。
第2リレー回路50とノイズフィルタ回路30との間における交流ラインL7,L8間には、交流ラインL1,L2間および交流ラインL7,L8間の雷サージを吸収するためのバリスタX3(本発明の「雷サージ吸収手段」に相当)が設けられている。
本実施形態では、系統入力端T1,T2がAC200Vに誤接続された場合にリレーS8,S9はオフするので、バリスタX3の動作電圧を従来の470Vから270Vに下げることができる。その結果、従来よりも多くの雷サージを吸収することが可能になり、十分なサージ対策を行うことが可能になる。
ヒューズF1は、本発明の「第1ヒューズ」に相当し、交流ラインL7の分岐点と系統入力端T1との間において、交流ラインL1に介装される。ヒューズF1は、電流定格が大きく、バリスタX3がショートで破損しても溶断しない。
ヒューズF2は、本発明の「第2ヒューズ」に相当し、リレーS8よりも系統入力端T1側において、交流ラインL7に介装される。ヒューズF2は、制御電源20に異常が発生した場合を考慮して設けられているが、電流定格がヒューズF1よりも小さく、バリスタX3がショートで破損した場合に溶断するので、バリスタX3の保護を兼ねることができる。すなわち、本実施形態では、従来のヒューズF3(図3参照)を必要としない。
以上、本発明に係る蓄電システムの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、本発明の第2リレー回路は、系統停電時と、系統から入力される系統電圧が所定値よりも高い異常時(例えば、AC200Vに誤接続された時)に、系統分岐ライン(交流ラインL7,L8)を非導通状態にするのであれば、適宜構成を変更できる。
本発明の雷サージ吸収手段は、第2リレー回路50とノイズフィルタ回路30との間において系統分岐ライン(交流ラインL7,L8)間に設けられるのであれば、バリスタX3以外のものを用いてもよい。
本発明のパワーコンディショナおよび/または本発明の第1リレー回路は、適宜構成を変更できる。
上記実施形態では、蓄電システム1が直流電源(蓄電池BT)を含む構成をとっているが、本発明の蓄電システムは、直流電源に接続可能な構成であれば、直流電源を含まなくてもよい。
1 蓄電システム
10 パワーコンディショナ
11 双方向DC/DCコンバータ
12 双方向インバータ
13 制御回路
14 ノイズフィルタ
20 制御電源
30 ノイズフィルタ回路
40 第1リレー回路
50 第2リレー回路
51 リレー駆動回路
52 異常電圧検出回路
10 パワーコンディショナ
11 双方向DC/DCコンバータ
12 双方向インバータ
13 制御回路
14 ノイズフィルタ
20 制御電源
30 ノイズフィルタ回路
40 第1リレー回路
50 第2リレー回路
51 リレー駆動回路
52 異常電圧検出回路
Claims (5)
- 100V連系型の蓄電システムであって、
系統に接続される系統入力端と、
負荷に接続される自立出力端と、
直流電源に接続されるパワーコンディショナと、
前記パワーコンディショナに制御電圧を供給する制御電源と、
前記パワーコンディショナと前記系統入力端とを接続する系統ラインおよび前記パワーコンディショナと前記自立出力端とを接続する自立出力ラインに設けられた第1リレー回路と、
前記制御電源に接続されたノイズフィルタ回路と、
前記系統入力端と前記第1リレー回路との間において前記系統ラインから分岐し、前記ノイズフィルタ回路に接続される系統分岐ラインと、
前記系統分岐ラインに設けられた第2リレー回路と、
前記第2リレー回路と前記ノイズフィルタ回路との間において前記系統分岐ライン間に設けられた雷サージ吸収手段と、
を備え、
前記第2リレー回路は、前記系統の停電時と、前記系統から入力される系統電圧が所定値よりも高い異常時に、前記系統分岐ラインを非導通状態にすることを特徴とする蓄電システム。 - 前記第2リレー回路は、
前記系統分岐ラインに介装されたリレー接点と、
前記停電時の場合に前記リレー接点をオフ状態にする一方、前記系統が通電時の場合に前記リレー接点をオン状態にするリレー駆動回路と、
前記系統電圧が前記所定値よりも高いことを検出して、前記リレー駆動回路に前記リレー接点をオフ状態にさせる異常電圧検出回路と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。 - 前記系統ラインからの前記系統分岐ラインの分岐点と前記系統入力端との間において、前記系統ラインに介装された第1ヒューズと、
前記分岐点と前記第2リレー回路との間において、前記系統分岐ラインに介装された、前記第1ヒューズよりも電流定格の小さい第2ヒューズと、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の蓄電システム。 - 前記系統ラインに含まれる第1系統ラインとフレームグランド間の雷サージを吸収する第1雷サージ吸収回路と、
前記系統ラインに含まれる第2系統ラインと前記フレームグランド間の雷サージを吸収する第2雷サージ吸収回路と、を備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の蓄電システム。 - 前記第1雷サージ吸収回路は、第1バリスタおよび放電管の直列回路からなり、
前記第2雷サージ吸収回路は、第2バリスタおよび前記放電管の直列回路からなり、
前記雷サージ吸収手段は、第3バリスタからなることを特徴とする請求項4に記載の蓄電システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018223476A JP7061556B2 (ja) | 2018-11-29 | 2018-11-29 | 蓄電システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018223476A JP7061556B2 (ja) | 2018-11-29 | 2018-11-29 | 蓄電システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020089176A JP2020089176A (ja) | 2020-06-04 |
JP7061556B2 true JP7061556B2 (ja) | 2022-04-28 |
Family
ID=70909317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018223476A Active JP7061556B2 (ja) | 2018-11-29 | 2018-11-29 | 蓄電システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7061556B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016220435A (ja) | 2015-05-22 | 2016-12-22 | 株式会社ノーリツ | パワーコンディショナ |
JP2017022884A (ja) | 2015-07-10 | 2017-01-26 | ニチコン株式会社 | 制御電源装置および蓄電システム |
JP2017158229A (ja) | 2016-02-29 | 2017-09-07 | ニチコン株式会社 | 電力系統に連系する電力供給装置 |
-
2018
- 2018-11-29 JP JP2018223476A patent/JP7061556B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016220435A (ja) | 2015-05-22 | 2016-12-22 | 株式会社ノーリツ | パワーコンディショナ |
JP2017022884A (ja) | 2015-07-10 | 2017-01-26 | ニチコン株式会社 | 制御電源装置および蓄電システム |
JP2017158229A (ja) | 2016-02-29 | 2017-09-07 | ニチコン株式会社 | 電力系統に連系する電力供給装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020089176A (ja) | 2020-06-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4729330B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
JP4400880B2 (ja) | 車両用灯具の点灯制御回路 | |
JP5210424B2 (ja) | 保護機能付きスイッチング電源回路およびそれを用いた電子機器 | |
JP2004088857A (ja) | 入力過電圧保護回路およびそれを備えた電気装置 | |
US9444388B2 (en) | Medium voltage inverter system | |
US11486600B2 (en) | Air conditioner | |
US3678368A (en) | Overvoltage protection arrangement for power converters | |
JP4318662B2 (ja) | 保護回路,電源装置 | |
JP7061556B2 (ja) | 蓄電システム | |
CN101083433A (zh) | 开关电源装置 | |
CN105720554A (zh) | 过电压保护装置及其操作方法 | |
JP3089166U (ja) | スイッチング電源 | |
JP2018011439A (ja) | 電源装置 | |
JP6106981B2 (ja) | 電子回路装置 | |
JP6567930B2 (ja) | 空気調和機 | |
US10461528B2 (en) | Electrical bypass apparatus | |
JP5999141B2 (ja) | 電力変換装置 | |
JP6898210B2 (ja) | 電源システム | |
JP7405704B2 (ja) | 蓄電システム | |
KR102609382B1 (ko) | 소손 시 동작 유지를 위한 커패시터 뱅크 | |
JP7045968B2 (ja) | パワーコンディショナおよび配電システム | |
CN108075673B (zh) | 多路共地整流电路及开关电源 | |
JP2022024631A (ja) | スイッチング電源装置および空気調和機 | |
JP4240849B2 (ja) | 電源装置およびこれを用いた電源モジュール | |
JP2015195670A (ja) | 電源ユニット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210513 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220413 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220418 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7061556 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |