(第1の実施形態)
以下、パチンコ遊技機に具体化した第1の実施形態を図1~図9にしたがって説明する。
図1に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機10は、枠体11を備えている。枠体11は、固定枠12と、搭載枠13と、を備えている。固定枠12は、遊技場などの遊技機設置設備(所謂、島設備)に固定される。また、搭載枠13は、固定枠12の開口前面側に開閉可能に支持されている。搭載枠13には、遊技盤YBを含む遊技盤ユニットが固定される。即ち、遊技盤YBは、搭載枠13に設けられている。パチンコ遊技機10は、施錠部SSを備えている。パチンコ遊技機10では、施錠部SSによって搭載枠13の開放が規制されており、遊技場の管理者が管理する枠キー(鍵)を用いて施錠部SSを操作することで解錠されて搭載枠13を開放させることができる。パチンコ遊技機10は、扉部材としての搭載枠13の開放を検出する扉開放センサKS(図4に示す)を備えている。扉開放センサKSでは、搭載枠13が開放されたことを検出することが可能である。以下の説明において、扉部材が開放された場合とは、搭載枠13が開放された場合に相当し、扉部材が閉鎖された場合とは、搭載枠13が閉鎖された場合に相当する。
また、遊技盤YBの盤面には、正面視ほぼ円形状の遊技領域YBaが画成されている。遊技領域YBaには、パチンコ遊技機10の前面に配設された発射ハンドルHDを遊技者が操作することによって打ち出された遊技球が流下案内されるようになっている。遊技領域YBaのほぼ中央には、各種の装飾が施されたセンター枠SWが設けられている。センター枠SWは、開口部SWaを備えている。開口部SWaは、センター枠SWのほぼ中央に設けられている。なお、センター枠SWは、センター役物と表現してもよい。
また、パチンコ遊技機10には、所定の情報を表示する情報表示装置としての導光板DBが設けられている。導光板DBは、遊技盤YBに設けられている。導光板DBは、センター枠SWの開口部SWaの一部を覆うように設けられている。導光板DBは、アクリル樹脂などの透明性のある材料によって形成されている板状の部材である。導光板DBは、例えば、エッジライト方式により、板状の部材の表示部(表示面)で画像を表示可能に構成されている。導光板DBの表示部は、板状の部材の前面である。板状の部材である導光板DBの外周の一部(例えば、上端部)には、発光体としての導光板ランプDL(図4に示す)が設けられている。導光板ランプDLは、発光により導光板DBに光を照射することが可能になっている。導光板DBは、導光板ランプDLが導光板DBに光を照射することで発光する。具体的に、導光板DBは、導光板ランプDLから導光板DBの内部に導入された光を表示部に向けて放射させることにより、当該表示部で画像を表示可能である。即ち、導光板DBに表示される情報は、画像による情報である。導光板DBは、発光により情報を報知可能である。導光板ランプDLは、導光板DBを発光させる導光板発光手段に相当する。
図2に示すように、導光板DBは、導光板ランプDLからの光の照射によって発光することで、当該導光板DBの表示部において導光板画像Gaを表示可能である。導光板画像Gaは、例えば、男の子のキャラクタを模した画像である。即ち、パチンコ遊技機10では、導光板ランプDLが導光板DBに光を照射することで導光板DBに導光板画像Gaが表示される表示演出を実行可能である。また、パチンコ遊技機10では、導光板ランプDLが導光板DBに光を照射することで導光板DBが発光する発光演出を実行可能である。
図1に示すように、また、遊技領域YBaのほぼ中央には、第1演出表示装置14aが設けられている。第1演出表示装置14aは、画像を表示する画像表示部GH1を有している。第1演出表示装置14aの画像表示部GH1は、例えば液晶ディスプレイ型の表示部である。第1演出表示装置14aは、センター枠SWの開口部SWaを介して、遊技者が画像表示部GH1の一部を視認可能となるように、遊技盤YBに組み付けられている。第1演出表示装置14aは、導光板DBよりも後方に設けられている。即ち、導光板DBは、第1演出表示装置14aの前方に設けられている。第1演出表示装置14aの画像表示部GH1は、導光板DBの表示部(表示面)よりも小さい。第1演出表示装置14aでは、画像を用いた各種の表示演出が表示される。第1演出表示装置14aは、情報(画像)を報知可能である。第1演出表示装置14aは、所定の演出を実行する演出実行部に相当する。また、第1演出表示装置14aは、所定の演出を実行する第1演出実行部に相当する。
また、第1演出表示装置14aの下方には第2演出表示装置14bが設けられている。第2演出表示装置14bは、第1演出表示装置14aの前方に設けられている。第2演出表示装置14bは、画像を表示する画像表示部GH2を有している。第2演出表示装置14bの画像表示部GH2は、例えば液晶ディスプレイ型の表示部である。第2演出表示装置14bは、センター枠SWの開口部SWaを介して、遊技者が画像表示部GH2の一部を視認可能となるように、遊技盤YBに組み付けられている。第2演出表示装置14bは、導光板DBよりも後方に設けられている。即ち、導光板DBは、第2演出表示装置14bの前方に設けられている。第2演出表示装置14bの画像表示部GH2は、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1よりも小さい。また、第2演出表示装置14bの画像表示部GH2は、導光板DBの表示部(表示面)よりも小さい。第2演出表示装置14bでは、画像を用いた各種の表示演出が表示される。第2演出表示装置14bは、情報(画像)を報知可能である。第2演出表示装置14bは、所定の演出を実行する演出実行部に相当する。また、第2演出表示装置14bは、可動式である特定演出実行部に相当する。一方、第1演出表示装置14aは、非可動式である非特定演出実行部に相当する。
第2演出表示装置14bは、アクチュエータから動力を受けて所定方向(この実施形態では上下方向)に動作可能な表示装置である。この実施形態において第2演出表示装置14bを動作させるアクチュエータは、図4に示すアクチュエータAC1である。第2演出表示装置14bは、アクチュエータAC1によって、所定の位置に停止するようになっている。この実施形態において、第2演出表示装置14bが停止可能な位置には、原位置と、特定位置と、がある。原位置は、第1位置に相当する。特定位置は、第2位置に相当する。以下の説明では、第2演出表示装置14bが停止可能な位置を「停止位置」と示す場合がある。
図3(a)に示すように、第2演出表示装置14bが原位置に停止しているとき、当該第2演出表示装置14bの一部は、正面視において第1演出表示装置14aの画像表示部GH1の一部に被るようになっている。一方、第2演出表示装置14bが原位置に停止しているとき、当該第2演出表示装置14bは、導光板DBと被らないようになっている。
図3(b)に示すように、第2演出表示装置14bが特定位置に停止しているとき、当該第2演出表示装置14bの一部は、正面視において第1演出表示装置14aの画像表示部GH1の一部に被るようになっている。また、第2演出表示装置14bは、特定位置に停止しているとき、原位置に停止しているときに比して広い範囲で第1演出表示装置14aの画像表示部GH1に被るようになっている。また、第2演出表示装置14bが特定位置に停止しているとき、当該第2演出表示装置14bの一部は、正面視において導光板DBの一部と被るようになっている。
図1に示すように、遊技盤YBの遊技領域YBaには、遊技球が入球可能な複数の入賞口(入球口)が配設されている。入賞口には、第1始動口15と、第2始動口16と、大入賞口17と、を含む。
第1始動口15は、遊技球の入球によって図柄変動ゲームの始動条件が成立し得る入球口である。また、第1始動口15は、遊技球の入球によって賞球の払出条件が成立する入球口である。この実施形態において第1始動口15は、第1演出表示装置14aの下方に位置しており、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。第1始動口15には入球した遊技球を遊技盤YBの裏側に導く図示しない球通路が連設されており、その球通路には第1始動口15に入球した遊技球を検出する手段(図4に示す始動センサ(スイッチ)SE1)が配設されている。
第2始動口16は、遊技球の入球によって図柄変動ゲームの始動条件が成立し得る入球口である。また、第2始動口16は、遊技球の入球によって賞球の払出条件が成立する入球口である。この実施形態において第2始動口16は、第1始動口15の右方に位置している。第2始動口16は、所定条件(普通図柄の当選)が成立していないときには遊技球を入球させることができない、若しくは入球し難いように閉鎖されている。そして、第2始動口16は、所定条件(普通図柄の当選)の成立により、遊技球を入球させることができる、若しくは入球し易いように開放される。第2始動口16は、アクチュエータから動力を受けて開放する。この実施形態において第2始動口16を開放させるアクチュエータは、図4に示すアクチュエータAC2である。また、第2始動口16には入球した遊技球を遊技盤YBの裏側に導く図示しない球通路が連設されており、その球通路には第2始動口16に入球した遊技球を検出する手段(図4に示す始動センサ(スイッチ)SE2)が配設されている。この実施形態において第2始動口16は、当該第2始動口16の入球口を開閉させるとともにアクチュエータによって動作する開閉部材を有する始動口である。
大入賞口17は、遊技球の入球によって賞球の払出条件が成立する入球口である。この実施形態において大入賞口17は、第2始動口16の下方に位置している。大入賞口17は、所定条件(特別図柄の当選)が成立していないときには遊技球を入球させることができないように閉鎖されている。そして、大入賞口17は、所定条件(特別図柄の当選)の成立により、遊技球を入球させることができる、若しくは入球し易いように開放される。大入賞口17は、アクチュエータ(ソレノイドやモータなど)から動力を受けて開放する。この実施形態において大入賞口17を開放させるアクチュエータは、図4に示すアクチュエータAC3である。また、大入賞口17には入球した遊技球を遊技盤YBの裏側に導く図示しない球通路が連設されており、その球通路には大入賞口17に入球した遊技球を検出する手段(図4に示すカウントセンサ(スイッチ)CS)が配設されている。
また、遊技領域YBaには、作動ゲート18が配設されている。この実施形態において作動ゲート18は、遊技領域YBaの右方の領域であって、第2始動口16や大入賞口17の上方に位置している。作動ゲート18には、常時、遊技球を入球させることができるように開放されたゲート口18aが開口されている。ゲート口18aには、入球し、通過する遊技球を検出する手段(図4に示すゲートセンサ(スイッチ)GS)が配設されている。作動ゲート18のゲート口18aは、遊技球の入球によって普通図柄を用いた普通図柄変動ゲームの始動条件が成立し得る入球口である。第2始動口16は、作動ゲート18へ遊技球が入球することによって行われる普通図柄の当り抽選に当選し、普通図柄の当り図柄が普通図柄変動ゲームで導出された後、閉鎖状態から開放状態へ動作する。
この実施形態において上記した第1始動口15、第2始動口16、及び大入賞口17は、遊技球の入球によって賞球払出しの対象となる入球装置であり、遊技球の入球によって賞球の払出条件が成立する。一方、作動ゲート18は、遊技球の入球によって賞球払出しの対象となる入球装置ではなく、遊技球が入球しても賞球の払出条件は成立しない。
この実施形態において、遊技者は、発射ハンドルHDの発射強度の強弱を調整することで、左方の領域及び右方の領域に遊技球を打ち分け、第1始動口15、第2始動口16、大入賞口17又は作動ゲート18へ遊技球を入球させることが可能となる。具体的には、発射強度を強めに調整して遊技球を発射させた場合(所謂、右打ち)、遊技球は、右方の領域に流下案内され易く、第2始動口16、大入賞口17又は作動ゲート18へ入球する可能性がある。なお、右打ちは、遊技球を右方の領域へ到達させるために勢いよく発射させる必要があることから、発射強度を最大強度若しくは最大強度よりも若干弱い強度で調整して行う。
一方、発射強度を弱めに調整して遊技球を発射させた場合(所謂、左打ち)、遊技球は、左方の領域に流下案内され易く、第1始動口15へ入球する可能性がある。また、左打ちは、右打ちのときほど遊技球を勢いよく発射させる必要がないので、発射させた遊技球が右方の領域へ到達しない程度の強度に調整して行う。この実施形態では、右打ちを行った場合、第1始動口15に遊技球が入球し得ないよう、遊技釘などの遊技部品によって遊技球の流路が形成されている。なお、遊技部品は、右打ちを行ったときには第1始動口15への入球を規制するように配置されていてもよいし、左打ちを行ったときに比べて第1始動口15へ入球し難い(入球する確率を極めて低くする)ように配置されていてもよい。
この実施形態において「左方の領域」とは、遊技盤YBを正面視したときに遊技領域YBaを左右に二等分する中心線Cよりも左側に位置する領域である。また、この実施形態において「右方の領域」とは、遊技盤YBを正面視したときに前記中心線Cよりも右側に位置する領域である。パチンコ遊技機10において発射ハンドルHDの操作によって発射された遊技球は、遊技盤YBを正面視したときの左側に位置する打出通路19で案内され、その打出通路19の最下流に位置する逆戻り防止弁20を通過して遊技領域YBaに到達される。このため、「左方の領域」とは打出通路19寄りの領域でもあり、その逆に「右方の領域」とは打出通路19から離れた領域でもある。そして、左方の領域を流下案内される遊技球は、遊技領域YBaに位置する第1演出表示装置14aの左側をとおり、遊技領域YBaの最下方に位置するアウト口へ向かう。また、右方の領域を流下案内される遊技球は、遊技領域YBaに位置する第1演出表示装置14aの右側をとおり、前記アウト口へ向かう。
また、パチンコ遊技機10には、発光演出を行う複数の装飾ランプが配置されている。この実施形態において、装飾ランプには、下部装飾ランプLa1と、上部装飾ランプLa2と、がある。下部装飾ランプLa1、及び上部装飾ランプLa2は、遊技盤YBに配置されている。下部装飾ランプLa1は、センター枠SWの下方に配置されている。下部装飾ランプLa1は、第1始動口の上方に配置されている。下部装飾ランプLa1は、複数の発光体により構成されるとともに、複数の発光体は、実行が保留されている第1特別図柄の図柄変動ゲーム、及び実行が保留されている第2特別図柄の図柄変動ゲームのそれぞれに各別に対応する。この実施形態では、下部装飾ランプLa1を構成する複数の発光体の発光態様により実行が保留されている第1特別図柄の図柄変動ゲームの数(以下、第1特別保留数と示す)と、実行が保留されている第2特別図柄の図柄変動ゲームの数(以下、第2特別保留数と示す)と、をそれぞれ特定可能である。上部装飾ランプLa2は、センター枠SWの上部に配置されている。即ち、上部装飾ランプLa2は、センター枠SWに設けられている。例えば、装飾ランプには、搭載枠13に配置されている装飾ランプがあってもよい。
また、この実施形態において、下部装飾ランプLa1の報知領域は、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1の表示領域よりも小さい。ここで、装飾ランプLa1,La2の報知領域とは、発光体や、発光体により面発光させる部材などである。また、下部装飾ランプLa1の報知領域は、第2演出表示装置14bの画像表示部GH2の表示領域よりも小さい。下部装飾ランプLa1の報知領域は、導光板DBの表示部(表示面)の表示領域よりも小さい。ここで、導光板DBの表示部(表示面)の表示領域とは、導光板画像Ga1を表示する領域である。下部装飾ランプLa1の報知領域は、上部装飾ランプLa2の報知領域よりも小さい。上部装飾ランプLa2の報知領域は、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1の表示領域よりも小さい。また、上部装飾ランプLa2の報知領域は、第2演出表示装置14bの画像表示部GH2の表示領域よりも小さい。上部装飾ランプLa2の報知領域は、導光板DBの表示部(表示面)の表示領域よりも小さい。装飾ランプLa1,La2は、発光により情報を報知可能である。下部装飾ランプLa1は、所定の演出を実行する第2演出実行部に相当する。また、上部装飾ランプLa2は、所定の情報を報知可能な第1報知部に相当する。また、下部装飾ランプLa1は、所定の情報を報知可能な第2報知部に相当する。
また、パチンコ遊技機10には、効果音や楽曲などの各種の音を出力し、音声演出を行うスピーカ(音出力部)Spが設けられている。また、遊技盤YBには、図4に示す、特別図柄表示装置23a,23b、保留表示装置24a,24b、及び普通図柄表示装置25が配設されている。これらの表示装置は、パチンコ遊技機10を正面視した場合に遊技者が視認可能な遊技盤YBの部位に位置している。例えば、これらの表示装置は、遊技盤YBの遊技領域に配設されている飾り部材や、遊技盤YBのコーナー飾り部材などに配設されている。
特別図柄表示装置23a,23bは、特別図柄を用いた図柄変動ゲームを行い、当該図柄変動ゲームにおいて大当り抽選の抽選結果に応じた特別図柄が導出される。特別図柄表示装置23aは第1特別図柄の図柄変動ゲームを行う表示装置であり、特別図柄表示装置23bは第2特別図柄の図柄変動ゲームを行う表示装置である。第1始動口15に遊技球が入球し、検出された場合には、第1特別図柄の図柄変動ゲームの始動条件が成立する。一方、第2始動口16に遊技球が入球し、検出された場合には、第2特別図柄の図柄変動ゲームの始動条件が成立する。第1特別図柄と第2特別図柄では、始動条件の成立を契機に大当り抽選が行われるが、その大当り抽選に当選する確率は同一確率である。なお、第1特別図柄と第2特別図柄では、大当り抽選に当選した場合に決定される大当りの種類や同一種類の大当りの決定割合を異ならせることにより、大当り抽選に当選した際の有利度(例えば、賞球の多少、入球率向上状態の付与期間など)を異ならせてもよい。
始動条件が成立した場合には、大当り抽選の抽選結果を導出するために特別図柄表示装置23a又は特別図柄表示装置23bで特別図柄の図柄変動ゲームが行われる。このとき、特別図柄表示装置23a又は特別図柄表示装置23bで特別図柄の図柄変動ゲームが行われることに伴って、当該図柄変動ゲームで導出される特別図柄に応じた結果を導出する図柄変動ゲームが第1演出表示装置14aにおいても演出図柄を用いて行われる。
特別図柄表示装置23a,23bは、発光体を備えた表示装置である。特別図柄の図柄変動ゲームでは、表示装置を構成する発光体を任意に組み合わせたものが特別図柄として導出される。特別図柄には、大当り抽選に当選した場合に導出される大当り図柄と大当り抽選に当選しなかった場合に導出されるはずれ図柄とを含む。この実施形態では、大当り抽選に当選し、特別図柄の変動ゲームにおいて大当り図柄が導出された後、大当り遊技が生起される。
大当り遊技は、大入賞口17への遊技球の入球を許容するラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数を上限として複数回行われる。そして、大当り遊技が生起される場合、最初のラウンド遊技が開始する前にオープニング時間が設定され、そのオープニング時間中には大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。また、大当り遊技が生起される場合、最終のラウンド遊技が終了するとエンディング時間が設定され、そのエンディング時間中には大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われる。このように、大当り遊技は、複数回のラウンド遊技を含んで構成される。
保留表示装置24aは第1特別保留数を表示する表示装置であり、保留表示装置24bは第2特別保留数を表示する表示装置である。普通図柄表示装置25は普通図柄を用いた普通図柄変動ゲームを行い、当該普通図柄変動ゲームにおいて普通図柄の当り抽選の抽選結果に応じた普通図柄が導出される。
また、図1に示すように、パチンコ遊技機10には、遊技者が操作可能な複数の操作ボタンが設けられている。複数の操作ボタンには、左ボタンLBTと、右ボタンRBTと、がある。左ボタンLBT及び右ボタンRBTは、搭載枠13の前面側であって、遊技者が操作可能な位置に設けられている。左ボタンLBTは、右ボタンRBTの近傍に設けられている。左ボタンLBTは、所定の操作が可能な操作手段に相当する。右ボタンRBTは、所定の操作が可能な操作手段に相当する。
次に、この実施形態のパチンコ遊技機10の遊技状態について説明する。
この実施形態のパチンコ遊技機10は、確率変動機能を備えている。確率変動機能は、大当り遊技の終了後に大当り抽選の当選確率を低確率(通常確率)から高確率に変動させる確率変動状態(以下、「確変状態」と示す)を付与することができる機能である。確変状態は、大当り抽選の当選確率が低確率である非確率変動状態(以下、「非確変状態」と示す)に比して、大当り抽選に当選し易く、遊技者にとって有利な遊技状態である。確変状態は、例えば、次回、大当り抽選に当選するまで付与される。
また、この実施形態のパチンコ遊技機10は、入球率向上機能を備えている。入球率向上機能は、所定の入球口としての第2始動口16への単位時間あたりの遊技球の入球率が向上される入球率向上状態を付与することができる機能である。入球率向上状態は、所謂「電サポ状態」、「高ベース状態」である。なお、以下の説明では、入球率向上状態が付与されていない状態を「非入球率向上状態」と示す場合がある。非入球率向上状態は、所謂「非電サポ状態」、「低ベース状態」である。
入球率向上状態は、例えば次に示す4つの制御のうち任意に選択された1の制御を実行すること、又は複数の制御を組み合わせて実行すること、により実現できる。第1の制御は、普通図柄変動ゲームの変動時間を、非入球率向上状態のときよりも短くする普通図柄の変動時間短縮制御である。第2の制御は、普通図柄の当り抽選に当選する確率(普通当り確率)を、非入球率向上状態のときよりも高確率に変動させる普通図柄の確率変動制御である。第3の制御は、普通図柄の当り抽選に当選したことに基づく第2始動口16の合計開放時間を、非入球率向上状態のときよりも長くする開放時間延長制御である。なお、開放時間延長制御としては、普通図柄の当り抽選に当選したことに基づく第2始動口16の開放回数を、非入球率向上状態のときよりも多くする制御、及び普通図柄の当り抽選に当選したことに基づく第2始動口16の1回の開放時間を非入球率向上状態のときよりも長くする制御のうち、少なくとも一方の制御を実行するとよい。第4の制御は、特別図柄変動ゲームの変動時間(例えば平均の変動時間)を、非入球率向上状態のときよりも短くなり易くする特別図柄の変動時間短縮制御である。特別図柄の変動時間短縮制御を実行する場合、入球率向上状態は、所謂「変動時間短縮状態」となる。
入球率向上状態は、例えば、次回、大当り抽選に当選するまで、又は入球率向上状態が付与されてから規定上限回数(例えば100回)の特別図柄の図柄変動ゲームが実行されるまで、若しくは規定上限回数に達する前に大当り抽選に当選するまで付与される。この実施形態において入球率向上状態は、大当り抽選に当選したことを契機として大当り遊技の終了後に生起されるとともに、非入球率向上状態(通常遊技)よりも有利な有利遊技である。そして、入球率向上状態の規定上限回数は、図柄変動ゲームの実行回数が所定回数に達したことによって入球率向上状態を終了させる終了条件になり得る。また、入球率向上状態中に大当り抽選に当選することは、入球率向上状態を終了させる契機となり得る抽選結果を得たことによって入球率向上状態を終了させる終了条件となり得る。このように、入球率向上状態では、非入球率向上状態に比して第2始動口16への入球率が向上する。このため、入球率向上状態は、右打ちを推奨する状態である。なお、第1特別図柄と第2特別図柄を用いるパチンコ遊技機10の場合、規定上限回数は第1特別図柄の図柄変動ゲームと第2特別図柄の図柄変動ゲームとの合算回数である。
また、パチンコ遊技機10には、図4に示す、主制御基板30、副制御基板31を含む各種基板が搭載されている。
主制御基板30は、制御動作を所定の手順で実行することができる主制御用CPU30aと、主制御用CPU30aの制御プログラムなどを格納する主制御用ROM30bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM30cと、を有する。また、主制御基板30は、乱数生成回路30dを有する。
主制御用CPU30aは、各種センサSE1,SE2,CS,GS,KSの検出信号を受信するようになっている。また、主制御用CPU30aは、各種表示装置(特別図柄表示装置23a,23b、保留表示装置24a,24b、普通図柄表示装置25など)の表示内容を制御するとともに、アクチュエータAC2,AC3の動作を制御する。
主制御用ROM30bに格納されている情報には、遊技に関する処理を実行するためのメイン制御プログラム、特別図柄の変動パターン(メイン変動パターン)を特定する情報や、各種の判定値などがある。メイン変動パターンは、特別図柄が変動を開始してから特別図柄が確定停止表示される迄の間の変動時間(演出時間)を特定可能である。メイン変動パターンは、大当り変動用の変動パターンと、はずれ変動用の変動パターンとに分類可能である。大当り変動は、大当り抽選に当選した場合に行われる演出であって、特別図柄の図柄変動ゲームにおいては最終的に大当り図柄が導出される。はずれ変動は、大当り抽選に当選しなかった場合に行われる演出であって、特別図柄の図柄変動ゲームにおいては最終的にはずれ図柄が導出される。なお、はずれ変動には、演出図柄の図柄変動ゲームにおいてリーチ演出が行われてはずれとなる変動と、演出図柄の図柄変動ゲームにおいてリーチ演出が行われずにはずれとなる変動と、がある。また、各種の判定値には、大当り抽選に用いる大当り判定値、普通図柄の当り抽選に用いる普通当り判定値などを含む。また、主制御用RAM30cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグ、始動保留数など)が記憶される。
主制御用CPU30aは、各種のソフトウェア乱数の値を所定の制御周期(割込み周期)毎に更新し、主制御用RAM30cに記憶させる乱数更新処理(ソフトウェア乱数生成処理)を実行する。ソフトウェア乱数には、特別図柄の大当り図柄を決定するときに用いる大当り図柄乱数、変動パターンを振分けるときに用いる変動パターン振分乱数などを含む。乱数生成回路30dは、マイクロプロセッサに搭載された図示しないクロック回路から供給される内部システムクロック(例えば10MHz)の1周期毎に値を1更新することにより、ハードウェア乱数を生成する。ハードウェア乱数は、特別図柄の大当り抽選に用いる大当り乱数、普通図柄の当り抽選に用いる普通当り乱数などがある。
図4に示すように、副制御基板31は、主制御基板30から一方向で制御情報(制御信号)が送信されるように主制御基板30と電気的に接続されている。副制御基板31は、制御動作を所定の手順で実行することができる副制御用CPU31aと、副制御用CPU31aの制御プログラムを格納する副制御用ROM31bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる副制御用RAM31cと、を有する。
副制御基板31の副制御用CPU31aは、主制御基板30から送信される制御情報(制御コマンド)をもとに当該制御情報に応じた制御を行う。例えば、主制御用CPU30aは、特別図柄の図柄変動ゲームを開始させる場合、特別図柄表示装置23a,23bの表示内容の制御に加えて、変動の開始(ゲームの開始)を指示する制御情報を副制御用CPU31aに送信する。当該制御情報を受信した副制御用CPU31aは、第1演出表示装置14aにおいて演出図柄の図柄変動ゲームを行わせるように表示内容を制御する。また、副制御用CPU31aは、第2演出表示装置14bや、導光板DBなどで所定の画像を表示させる制御、パチンコ遊技機10の枠や遊技盤YBに設けられた各種の装飾ランプLa1,La2の点灯/非点灯の制御や、スピーカSpの音声出力の制御などを行う。これらの第2演出表示装置14bや、導光板DB、装飾ランプLa1,La2や、スピーカSpなどによる演出は、演出図柄の図柄変動ゲームに合わせて行われたり、待機状態であるときなどに行われたりする。副制御用CPU31aは、演出の実行を制御する演出制御手段に相当する。
また、副制御基板31には、左ボタンLBTの検出信号が入力されるようになっている。左ボタンLBTには操作状態を検出する図示しない検出部が内蔵されている。検出部は、左ボタンLBTが押下操作されると、操作されたことを特定可能とした検出信号を出力する。検出部は、電気信号を出力可能とした例えば近接センサや接点式スイッチである。また、検出信号はON/OFFからなる2値の信号である。また、副制御基板31には、右ボタンRBTの検出信号が入力されるようになっている。右ボタンRBTには操作状態を検出する図示しない検出部が内蔵されている。検出部は、右ボタンRBTが押下操作されると、操作されたことを特定可能とした検出信号を出力する。検出部は、電気信号を出力可能とした例えば近接センサや接点式スイッチである。また、検出信号はON/OFFからなる2値の信号である。
以下、主制御基板30の主制御用CPU30aが、遊技を制御するために行う処理(通常処理)について説明する。
最初に、各種センサSE1,SE2,CS,GS,KSからの遊技球の検出信号の受信に関する処理(受信処理(入力処理))について説明する。
主制御用CPU30aは、第1始動口15への入球によって始動センサSE1からの検出信号を受信している場合、第1特別保留数が上限数(この実施形態では4)未満であるかを判定する。そして、主制御用CPU30aは、第1特別保留数が上限数未満である場合、第1特別保留数を1加算して書き換えるとともに、加算後の第1特別保留数を表示させるように保留表示装置24aを制御する。また、主制御用CPU30aは、更新後の第1特別保留数を特定可能な情報(以下、第1保留数コマンドと示す)を副制御基板31に送信する。一方、主制御用CPU30aは、第1特別保留数が上限数に達している場合、第1特別保留数を加算しない。
また、主制御用CPU30aは、第2始動口16への入球によって始動センサSE2からの検出信号を受信している場合、第2特別保留数が上限数(この実施形態では4)未満であるかを判定する。そして、主制御用CPU30aは、第2特別保留数が上限数未満である場合、第2特別保留数を1加算して書き換えるとともに、加算後の第2特別保留数を表示させるように保留表示装置24bを制御する。また、主制御用CPU30aは、更新後の第2特別保留数を特定可能な情報(以下、第2保留数コマンドと示す)を副制御基板31に送信する。一方、主制御用CPU30aは、第2特別保留数が上限数に達している場合、第2特別保留数を加算しない。以下の説明では、第1特別保留数と、第2特別保留数とを区別しない場合、これらを纏めて「始動保留数」と示す場合がある。
主制御用CPU30aは、始動保留数の上限数未満で遊技球が入球した場合、その入球を契機に各種乱数の値を取得するとともに、該取得した各種乱数の値を特定可能な乱数情報を、主制御用RAM30cに記憶させる。乱数情報は、乱数の値によって構成されていてもよいし、乱数の値を、当該値を特定可能な他の情報に変換した情報によって構成されていてもよい。また、主制御用CPU30aは、乱数情報を記憶させる場合、その乱数の値の取得契機となった遊技球の入球順序(情報の記憶順序)と、先に入球した遊技球の入球順序(情報の記憶順序)とを特定可能なように主制御用RAM30cに記憶させる。なお、主制御用CPU30aは、乱数の値を取得する場合、大当り乱数の値などを乱数生成回路30dから取得し、大当り図柄乱数の値や変動パターン振分乱数の値を主制御用RAM30cから取得する。
また、主制御用CPU30aは、始動センサSE1,SE2及びカウントセンサCSからの検出信号を受信した場合の処理において、所定個数の賞球を払出すための賞球処理を行う。賞球処理では、パチンコ遊技機10が備える図示しない払出制御基板に送信する払出指定コマンド(払出信号)を生成して、送信する。払出指定コマンドを受信した払出制御基板は、パチンコ遊技機10が備える図示しない球払出装置を作動させて、所定個数の遊技球を賞球として払出す。
また、主制御用CPU30aは、ゲートセンサGSからの検出信号を受信した場合の処理において、作動ゲート18を遊技球が通過したことを特定可能なゲート通過コマンド(ゲート通過情報)を副制御基板31に送信する。また、主制御用CPU30aは、ゲートセンサGSからの検出信号を受信した場合の処理において、普通保留数(普図ゲームの数)を記憶する処理や普通当り抽選などに用いる各種乱数を取得する処理を行う。普通保留数は、第1特別図柄及び第2特別図柄の各始動保留数と同様に上限数(この実施形態では4)が定められている。このため、主制御用CPU30aは、普通保留数が上限数未満である場合、普通保留数を1加算して書き換えるとともに、加算後の普通保留数を表示させるように図示しない普通図柄保留表示装置を制御する。
また、主制御用CPU30aは、所定の制御周期(割込み周期)毎に実行される扉部材の開放に係る扉エラーを検出する扉エラー検出処理において、扉開放センサKSからの検出信号に基づいて、扉部材が開放されたことを特定可能な扉開放コマンド(扉開放情報)を副制御基板31に送信可能である。また、主制御用CPU30aは、扉エラー検出処理において、扉開放センサKSからの検出信号に基づいて、扉部材が閉鎖されたことを特定可能な扉閉鎖コマンド(扉閉鎖情報)を副制御基板31に送信可能である。扉開放センサKSは、所定のエラーを検出可能なエラー検出手段に相当する。
次に、大当り抽選の抽選結果を導出させる特別図柄の図柄変動ゲームの実行に関する処理(特図変動処理)について説明する。なお、主制御用CPU30aは、所定の制御周期(例えば4ms)毎に特図変動処理を実行する。
特図変動処理において主制御用CPU30aは、特別図柄の図柄変動ゲームの開始条件が成立したかを判定する。この判定において主制御用CPU30aは、特別図柄の図柄変動ゲームの実行中ではなく、且つ大当り遊技中ではない場合に開始条件が成立したと判定する一方で、特別図柄の図柄変動ゲームの実行中、又は大当り遊技中である場合に開始条件が成立していないと判定する。そして、主制御用CPU30aは、開始条件が成立していない場合、特図変動処理を終了する。
主制御用CPU30aは、前述した開始条件が成立している場合、第2特別保留数を読み出し、その読み出した第2特別保留数が零よりも大きいかを判定する。そして、第2特別保留数が零よりも大きい場合、主制御用CPU30aは、第2特別図柄の図柄変動ゲームを開始させるように所定の処理を行う。一方、主制御用CPU30aは、第2特別保留数が零の場合、第1特別保留数を読み出し、その読み出した第1特別保留数が零よりも大きいかを判定する。そして、第1特別保留数が零よりも大きい場合、主制御用CPU30aは、第1特別図柄の図柄変動ゲームを開始させるように所定の処理を行う。この実施形態のパチンコ遊技機10は、第1特別図柄の図柄変動ゲームと第2特別図柄の図柄変動ゲームとを同時に実行させず、第2特別図柄の図柄変動ゲームを優先的に実行させる仕様である。
なお、第1特別保留数と第2特別保留数の何れもが零の場合、主制御用CPU30aは、デモンストレーション演出(以下、「デモ演出」と示す)を実行させるための処理を行う。デモ演出は、パチンコ遊技機10が待機状態であることを例えば、第1演出表示装置14aなどの装置を利用して報知し、客寄せ効果を得るための演出である。
第2特別図柄の図柄変動ゲームを開始させる場合、主制御用CPU30aは、第2特別保留数を1減算して書き換えるとともに、減算後の第2特別保留数を表示させるように保留表示装置24bを制御する。また、主制御用CPU30aは、第2特別保留数を減算した場合、減算後の第2特別保留数を特定可能な情報(保留指定コマンドなど)を副制御基板31に送信する。
次に、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶されている乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を取得する。
乱数情報を取得した主制御用CPU30aは、大当り乱数の値と大当り判定値とを比較し、大当り抽選を行う。大当り抽選において主制御用CPU30aは、遊技状態を特定可能な情報をもとに大当り抽選時(即ち、特図変動処理の実行時)が確変状態であるか、非確変状態であるかを判定し、その判定結果をもとに異なる当選確率で大当り抽選を行う。
大当り抽選において主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cから取得した大当り乱数の値が大当り判定値と一致するかを判定する。そして、大当り乱数の値と大当り判定値とが一致した場合には、大当り抽選に当選する。大当り抽選に当選した場合、主制御用CPU30aは、大当り処理を行う。具体的に言えば、主制御用CPU30aは、取得した乱数情報から特定される大当り図柄乱数の値に基づき、特別図柄の大当り図柄を決定する。この決定した大当り図柄が、特別図柄の図柄変動ゲームにて導出される確定停止図柄となる。なお、特別図柄の大当り図柄は、大当りの種類に対応付けられている。このため、大当り図柄を決定することは大当りの種類を決定することになる。
また、主制御用CPU30aは、取得した乱数情報から特定される変動パターン振分乱数の値に基づき、大当りに当選した場合に選択可能な大当り変動用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。
また、主制御用CPU30aは、大当り抽選に当選しなかった場合、はずれ処理を行う。はずれ処理において主制御用CPU30aは、特別図柄のはずれ図柄を決定する。この決定したはずれ図柄が、特別図柄の図柄変動ゲームにて導出される確定停止図柄となる。また、主制御用CPU30aは、取得した乱数情報から特定される変動パターン振分乱数の値に基づき、はずれ変動用の変動パターンを決定する。はずれ変動用の変動パターンを決定する場合、主制御用CPU30aは、リーチありの変動パターン又はリーチなしの変動パターンの何れかを決定する。
なお、主制御用CPU30aは、第1特別図柄の図柄変動ゲームを開始させる場合、前述した第2特別図柄の制御と同様の制御を第1特別図柄を対象にして行う。つまり、主制御用CPU30aは、第1特別保留数の減算、大当り抽選、大当り抽選の結果に基づく大当り処理又ははずれ処理を行う。
また、主制御用CPU30aは、特別図柄の図柄変動ゲームの実行に関する処理として、前述した処理の結果をもとに、副制御基板31の副制御用CPU31aに遊技演出の制御を指示する制御情報(制御コマンド)を生成する処理を行う。当該処理で生成された各種の制御情報は、主制御用CPU30aが行うコマンド送信処理によって所定のタイミングで副制御用CPU31aに送信される。
主制御用CPU30aは、特別図柄の図柄変動ゲームを開始させる場合、制御情報として図柄変動ゲームを開始させることを特定可能な変動開始コマンド(変動開始情報)を生成する。変動開始コマンドには、前述した大当り処理又ははずれ処理において決定した変動パターンを特定可能な情報も含む。また、主制御用CPU30aは、特別図柄の図柄変動ゲームを開始させる場合、制御情報として特別図柄を特定可能な特図コマンド(特図情報)を生成する。特別図柄の大当り図柄は大当りの種類と対応していることから、特図情報によって大当りの種類を特定可能である。このため、特図コマンドは、当否を特定可能な情報でもあり、また大当りの種類を特定可能な情報でもある。
また、主制御用CPU30aは、特別図柄の図柄変動ゲームを開始させてからの経過時間が所定の変動時間(変動パターンに定められている時間)に達した場合、制御情報として特別図柄の図柄変動ゲームを終了させることを特定可能な変動停止コマンド(変動終了情報)を生成する。なお、主制御用CPU30aは、特別図柄の図柄変動ゲームを開始させる場合、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動を開始させるように特別図柄表示装置23a又は特別図柄表示装置23bの表示内容を制御するとともに、変動時間の計測を開始する。そして、主制御用CPU30aは、決定したメイン変動パターンに定められている変動時間の経過時に、決定している特別図柄を導出させるように特別図柄表示装置23a又は特別図柄表示装置23bの表示内容を制御する。
次に、大当り抽選に当選したことによって行われる大当り遊技の進行に関する処理について説明する。
この実施形態の大当り遊技は、大当り遊技の開始に伴うオープニングと、大入賞口17を開放させるラウンド遊技と、大当り遊技の終了に伴うエンディングと、から構成されている。つまり、大当り遊技は、オープニング→ラウンド遊技→エンディングというように段階的に進行する。そして、主制御用CPU30aは、大当り遊技の進行に関する処理として、副制御基板31の副制御用CPU31aに遊技演出の制御を指示する制御情報(制御コマンド)を生成する処理と、大入賞口を開放及び閉鎖させる処理を行う。前記処理で生成された各種の制御情報は、主制御用CPU30aが行うコマンド送信処理によって所定のタイミングで副制御用CPU31aに送信される。
次に、遊技状態に関する処理について説明する。
この処理において主制御用CPU30aは、制御情報として遊技状態を特定可能な制御情報を生成する。前記処理で生成された各種の制御情報は、主制御用CPU30aが行うコマンド送信処理によって所定のタイミングで副制御用CPU31aに送信される。
主制御用CPU30aは、遊技状態を非確変状態かつ非入球率向上状態とする場合、その遊技状態を特定可能な状態指定コマンドとして状態1指定コマンド(遊技状態情報)を生成する。また、主制御用CPU30aは、遊技状態を確変状態かつ入球率向上状態とする場合、その遊技状態を特定可能な状態指定コマンドとして状態2指定コマンド(遊技状態情報)を生成する。また、主制御用CPU30aは、遊技状態を非確変状態でかつ入球率向上状態とする場合、その遊技状態を特定可能な状態指定コマンドとして状態3指定コマンド(遊技状態情報)を生成する。また、主制御用CPU30aは、入球率向上状態の付与期間を変動回数で管理する場合、実行された特別図柄の図柄変動ゲームの回数をカウントし、入球率向上状態の終了条件が成立したときに入球率向上状態の終了を特定可能な状態指定コマンドとして終了コマンド(遊技状態情報)を生成する。
生成された遊技状態情報は、例えば電源投入時(復電時)や遊技状態の変遷時などに、副制御用CPU31aに送信される。例えば、大当り遊技終了後の遊技状態を確変状態かつ入球率向上状態とする場合、大当り遊技の終了に伴って状態2指定コマンドが副制御用CPU31aに送信される。なお、遊技状態情報は、例示した制御情報に限らず、副制御用CPU31aに認識させる必要のある遊技状態毎に設定されている。
次に、普通当り抽選の抽選結果を導出させる普通図柄変動ゲームの実行に関する処理(普図変動処理)について説明する。
普図変動処理において主制御用CPU30aは、普通図柄変動ゲームの開始条件が成立したかを判定する。この判定において主制御用CPU30aは、普通図柄変動ゲームの実行中ではなく、且つ普通図柄の当り遊技中ではない場合に開始条件が成立したと判定する一方で、普通図柄変動ゲームの実行中、又は普通図柄の当り遊技中である場合に開始条件が成立していないと判定する。そして、主制御用CPU30aは、開始条件が成立していない場合、普図変動処理を終了する。
主制御用CPU30aは、前述した開始条件が成立している場合、普通保留数を読み出し、その読み出した普通保留数が零よりも大きいかを判定する。そして、普通保留数が零よりも大きい場合、主制御用CPU30aは、普通図柄変動ゲームを開始させるように所定の処理を行う。一方、主制御用CPU30aは、普通保留数が零の場合、普図変動処理を終了する。
普通図柄変動ゲームを開始させる場合、主制御用CPU30aは、普通保留数を1減算して書き換える。そして、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶されている乱数情報(普通当り乱数)のうち、最先に記憶された乱数情報を取得する。そして、主制御用CPU30aは、取得した乱数情報から特定される普通当り乱数の値と普通当り判定値とを比較し、普通当り抽選を行う。この実施形態のパチンコ遊技機10は、入球率向上機能を備えている。このため、入球率向上状態において普通図柄の確率変動制御を実行するように構成する場合、普通当り抽選において主制御用CPU30aは、普通当り抽選時が入球率向上状態であるか、非入球率向上状態であるかによって異なる当選確率で普通当り抽選を行う。
この実施形態では、非入球率向上状態時の当選確率を零(普通当りなし)としており、入球率向上状態時の当選確率を100%(はずれなし)としている。なお、普通当り抽選の当選確率は、普通当り乱数の取り得る数値に対して普通当りに当選する値(普通当り判定値)の個数の割合によって規定できる。
普図変動処理の説明に戻り、普通当り抽選において主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cから取得した普通当り乱数の値が普通当り判定値と一致するかを判定する。そして、普通当り乱数の値と普通当り判定値とが一致した場合には、普通当り抽選に当選する。普通当り抽選に当選した場合、主制御用CPU30aは、普通当り処理を行う。普通当り処理において主制御用CPU30aは、普通図柄の当り図柄を決定するとともに、普通図柄変動ゲームの変動時間を特定可能な普通図柄の変動パターンを決定する。この決定した普通図柄の当り図柄が、普通図柄変動ゲームで導出される確定停止図柄となる。一方、主制御用CPU30aは、普通当り抽選に当選しなかった場合、普通はずれ処理を行う。普通はずれ処理において主制御用CPU30aは、普通図柄のはずれ図柄を決定するとともに、普通図柄の変動パターンを決定する。この決定した普通図柄のはずれ図柄が、普通図柄変動ゲームで導出される確定停止図柄となる。
そして、主制御用CPU30aは、普通当り抽選の抽選結果をもとに行う普通当り処理又は普通はずれ処理での決定結果にしたがい、普通図柄表示装置25で普通図柄変動ゲームを実行させるとともに、変動時間の経過後に普通図柄の当り図柄又は普通図柄のはずれ図柄を確定停止表示させる。また、主制御用CPU30aは、普通当り抽選に当選している場合、普通図柄変動ゲームの終了後、普通当り遊技を生起させる。普通当り遊技では、第2始動口16を所定の開放パターンで開放させることにより、遊技球の入球を許容する許容状態を取り得るように制御する。
次に、演出制御プログラムに基づいて、副制御基板31の副制御用CPU31aが実行する各種処理について説明する。副制御用CPU31aは、主制御用CPU30aから制御コマンドを受信すると、その制御コマンドに応じて各種処理を実行する。そして、この実施形態において副制御用CPU31aは演出の実行を制御する演出制御手段として機能する。
最初に、演出図柄変動処理について説明する。
演出図柄変動処理において、副制御用CPU31aは、特図コマンドを受信すると、特図コマンドにより指定された特別図柄に基づき、演出図柄の図柄変動ゲームで導出させる演出図柄の組み合わせを決定する。副制御用CPU31aは、特別図柄の大当り図柄が指定された場合には、演出図柄による大当りの組み合わせを決定する。また、副制御用CPU31aは、特別図柄のはずれ図柄が指定された場合には、変動開始コマンドから特定されるメイン変動パターンに基づき、演出図柄の図柄変動ゲームで導出させる演出図柄の組み合わせを決定する。具体的に言えば、副制御用CPU31aは、リーチありのはずれ変動用の変動パターンが指定されたときには、リーチ形成図柄を含むはずれの組み合わせを決定する。また、副制御用CPU31aは、リーチなしのはずれ変動用の変動パターンが指定されたときには、リーチ形成図柄を含まないはずれの組み合わせを決定する。
この実施形態において、演出図柄の図柄変動ゲームでは、左列、中列、右列からなる3列の演出図柄による組み合わせが導出される。そして、演出図柄の図柄変動ゲームでは、所定の複数列(この実施形態では左列と右列の2列)に同一の演出図柄が導出されることによってリーチが形成され、残りの列(この実施形態では中列の1列)を導出させるためのリーチ演出が行われる。このため、所定の複数列に導出された同一の演出図柄がリーチ形成図柄となり、リーチ形成図柄を含むはずれの組み合わせは所定の複数列が同一の演出図柄であって、残りの列が所定の複数列の演出図柄とは異なる演出図柄である組み合わせとなる。また、リーチ形成図柄を含まないはずれの組み合わせは所定の複数列が異なる図柄であって、残りの列については所定の複数列の演出図柄との一致性を問わない組み合わせとなる。因みに、この実施形態の大当りの組み合わせは、全列の演出図柄が同一の演出図柄となる組み合わせである。つまり、大当りの組み合わせにも、リーチ形成図柄を含んでいる。
また、副制御用CPU31aは、変動開始コマンドを受信すると、当該コマンドから特定可能なメイン変動パターンの種類をもとに、第1演出表示装置14aの表示内容などを制御するためのサブ変動パターンを決定する。サブ変動パターンは、演出図柄の図柄変動ゲームの変動内容(演出内容)を特定可能である。
サブ変動パターンを決定した副制御用CPU31aは、そのサブ変動パターンで特定される変動内容で演出図柄の図柄変動ゲームが表示されるように第1演出表示装置14aの表示内容を制御する。そして、副制御用CPU31aは、メイン変動パターンから特定される変動時間の経過により、演出図柄の図柄変動ゲームを終了させ、演出図柄の組み合わせを導出させるように第1演出表示装置14aの表示内容を制御する。なお、この実施形態では、変動停止コマンドの受信を契機として、演出図柄の図柄変動ゲームを終了させているが、副制御用CPU31aの制御によりメイン変動パターンから特定される変動時間を計測し、演出図柄の図柄変動ゲームを終了させるようにしてもよい。つまり、主制御基板30から変動停止コマンドを送信せずに、演出図柄の図柄変動ゲームの終了を制御してもよい。
また、第1演出表示装置14aの制御において副制御基板31の副制御用CPU31aは、実行させる画像演出を選択し、その選択した画像演出に必要なデータをROMから読み出す。なお、副制御基板31には、第1演出表示装置14aに表示させるキャラクタ画像データ、具体的には人物、文字、図形又は記号(飾り図柄を含む)を予め格納したキャラクタROMを備え、キャラクタROMから必要なデータを読み出してもよい。そして、副制御基板31の副制御用CPU31aは、読み出したデータをVDP(ビデオディスプレイプロセッサ)に出力する。VDPは、入力されたデータに基づいて表示制御を実行し、画像表示部GH1に画像を表示させる。
また、副制御用CPU31aは、主制御用CPU30aから扉開放コマンド、及び扉閉鎖コマンドの何れかを受信すると、扉開放エラー実行処理を開始する。扉開放エラー実行処理は、扉開放エラーが検出されたことを報知する演出を実行するための処理である。
図5に示すように、扉エラー開放処理において、副制御用CPU31aは、扉開放コマンドを受信すると、扉開放エラーが検出されたことを特定可能な扉エラー画像Gb1を表示するように第1演出表示装置14aを制御する。一方、扉エラー開放処理において、副制御用CPU31aは、扉閉鎖コマンドを受信すると、扉エラー画像Gb1の表示を終了するように第1演出表示装置14aを制御する。例えば、扉エラー画像Gb1は、「扉が開いています」の文字列を模したが画像である。この実施形態において、扉エラー画像Gb1は、第1演出表示装置14aの上端部の近傍に表示される。扉エラー画像Gb1の全部は、正面視において導光板DBの一部と被る位置に表示される。一方、扉エラー画像Gb1は、正面視において導光板画像Gaと被らない位置に表示される。このように、第1演出表示装置14aでは、扉開放エラーが検出されると、扉開放エラーが検出されたことを報知する扉エラー画像Gb1が表示される。扉開放エラーは、所定のエラーに相当する。第1演出表示装置14aは、所定のエラーが検出されたことを報知可能なエラー報知部に相当する。
また、副制御用CPU31aは、主制御用CPU30aから第1保留数コマンドを受信すると、当該第1保留数コマンドに基づいて、第1特別保留数を特定可能なように第1保留数情報を更新する。また、副制御用CPU31aは、主制御用CPU30aから第2保留数コマンドを受信すると、当該第2保留数コマンドに基づいて、第2特別保留数を特定可能なように第2保留数情報を更新する。副制御用CPU31aは、第1保留数情報、又は第2保留数情報を更新すると、更新後の第1保留数情報、及び第2保留数情報に基づいて、第1特別保留数、及び第2特別保留数のそれぞれを特定可能なように下部装飾ランプLa1を制御する。具体的に、副制御用CPU31aは、下部装飾ランプLa1を構成する発光体のうち、第1特別保留数、及び第2特別保留数のそれぞれと同数の発光体を点灯させるように下部装飾ランプLa1を制御する。例えば、副制御用CPU31aは、第1特別保留数と同数の発光体を白色で発光するように下部装飾ランプLa1を制御する。一方、副制御用CPU31aは、第2特別保留数と同数の発光体を赤色で発光するように下部装飾ランプLa1を制御する。
また、副制御用CPU31aは、第1保留数情報、又は第2保留数情報を更新すると、更新後の第1保留数情報、及び第2保留数情報に基づいて、第1特別保留数、及び第2特別保留数のそれぞれを特定可能なように第1演出表示装置14aを制御する。図6に示すように、第1演出表示装置14aでは、第1保留表示領域HR1において第1特別保留数を特定可能な保留画像が表示されるとともに、第2保留表示領域HR2において第2特別保留数を特定可能な保留画像が表示される。例えば、第1特別保留数が「1」であり、第2特別保留数が「0」である場合、第1演出表示装置14aでは、第1保留表示領域HR1において、第1特別保留数を示す「1」を模した画像が表示され、第2保留表示領域HR2において、第2特別保留数を示す「0」を模した画像が表示される。この実施形態において、第1保留表示領域HR1、及び第2保留表示領域HR2は、第2演出表示装置14bが原位置、及び特定演出位置の何れに位置するときであっても第2演出表示装置14bと被らない位置に設けられている。また、第1保留表示領域HR1、及び第2保留表示領域HR2は、第2演出表示装置14bが原位置から特定演出位置へと移動する際の第2演出表示装置14bの軌跡上とは異なる位置に設けられている。例えば、第1保留表示領域HR1、及び第2保留表示領域HR2は、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1において右下端部に設けられている。以下の説明では、第1演出表示装置14aにおいて、第1保留表示領域HR1、及び第2保留表示領域HR2を特定領域と示し、第1演出表示装置14aにおいて、第1保留表示領域HR1、及び第2保留表示領域HR2とは異なる領域を非特定領域と示す場合がある。
その他、副制御用CPU31aは、主制御用CPU30aから送信される制御コマンドを受信すると、その制御コマンドに応じた制御を実行する。
例えば、大当り遊技中、副制御用CPU31aには、大当り遊技であることを特定可能な制御コマンドが送信されている。例えば、このような制御コマンドには、オープニングの開始を特定可能なオープニングコマンド、各ラウンド遊技の開始を特定可能なラウンドコマンド、エンディングの開始を特定可能なエンディングコマンドを含む。そして、これらのコマンドを受信した副制御用CPU31aは、オープニング演出、各ラウンド演出、エンディング演出を画像表示部GH1,GH2などで実行させる。
また、副制御用CPU31aは、左ボタンLBT及び右ボタンRBTの検出信号を入力すると、装飾ランプの発光強度を調整可能な発光強度調整処理を実行可能である。この実施形態のパチンコ遊技機10は、装飾ランプの発光強度として、第1強度、第2強度、第3強度、第4強度及び第5強度の5段階の発光強度を備えている。パチンコ遊技機10では、第1強度~第5強度の何れかの発光強度に調整可能である。装飾ランプの発光強度は、第1強度<第2強度<第3強度<第4強度<第5強度の順に発光強度が強くなっている。
発光強度調整処理において、左ボタンLBTの検出信号を入力した場合、副制御用CPU31aは、副制御用RAM31cに記憶されている発光強度情報を参照し、現在の発光強度を特定するとともに、現在の発光強度が第1強度であるか否かを判定する。現在の発光強度が第1強度である場合、副制御用CPU31aは、発光強度調整処理を終了する。現在の発光強度が第1強度でない場合、副制御用CPU31aは、発光強度が1段階低くなるように、発光強度情報を更新した後、発光強度調整処理を終了する。
また、発光強度調整処理において、右ボタンRBTの検出信号を入力した場合、副制御用CPU31aは、副制御用RAM31cに記憶されている発光強度情報を参照し、現在の発光強度を特定するとともに、現在の発光強度が第5強度であるか否かを判定する。現在の発光強度が第5強度である場合、副制御用CPU31aは、発光強度調整処理を終了する。現在の発光強度が第5強度でない場合、副制御用CPU31aは、発光強度が1段階高くなるように、発光強度情報を更新した後、発光強度調整処理を終了する。即ち、装飾ランプの発光強度は、右ボタンRBTを操作することによって強くなり、左ボタンLBTを操作することによって弱くなる。
図7に示すように、この実施形態において、上部装飾ランプLa2は、発光強度が変化することで発光量が変化する装飾ランプである。一方、下部装飾ランプLa1は、発光強度が変化しても発光量が変化しない装飾ランプである。また、導光板ランプDLは、発光強度が変化しても発光量が変化しないランプである。この実施形態において、発光量とは、装飾ランプLa1,La2に内蔵された発光体が発光するときの輝度である。副制御用CPU31aは、発光強度調整処理とは別の処理において、現在の発光強度と、実行する演出に対応する発光パターンに基づいて発光量を決定するとともに、決定した発光量で発光させるように上部装飾ランプLa2を制御する。一方、副制御用CPU31aは、発光強度調整処理とは別の処理において、第1特別保留数、及び第2特別保留数に対応する発光パターンに基づいて発光量を決定するとともに、決定した発光量で発光させるように下部装飾ランプLa1を制御する。また、副制御用CPU31aは、発光強度調整処理とは別の処理において、実行する演出に対応する発光パターンに基づいて発光量を決定するとともに、決定した発光量で発光させるように導光板ランプDLを制御する。このように、この実施形態では、上部装飾ランプLa2は、発光強度の調整が可能な装飾ランプである。下部装飾ランプLa1は、発光強度の調整が不能な装飾ランプである。導光板ランプDLは、発光強度の調整が不能な装飾ランプである。装飾ランプLa1,La2、及び導光板ランプDLは、発光により情報を報知するランプである。即ち、下部装飾ランプLa1の報知強度(発光強度)は、設定不能である。一方、上部装飾ランプLa2の報知強度(発光強度)は、設定可能である。また、導光板DBの報知強度(発光強度)は、設定不能である。この実施形態において、発光量(報知量)が低下することは、視認性が低下することである。また、この実施形態において、発光量(報知量)が低下することは、発光量(報知量)が0になること、即ち、発光体が消灯することを含む。下部装飾ランプLa1は、情報の報知強度を設定不能な報知手段として機能する。一方、上部装飾ランプLa2は、情報の報知強度を設定可能な報知手段として機能する。副制御用CPU31aは、左ボタンLBT、及び右ボタンRBTの操作に基づいて報知強度を制御する強度制御手段に相当する。
次に、上記のように構成したパチンコ遊技機10において実行可能である特徴的な演出について説明する。
この実施形態のパチンコ遊技機10は、第2演出表示装置14bによる可動体演出を実行可能に構成されている。可動体演出には、第2演出表示装置14bが原位置に停止しているときに実行可能な原位置演出と、第2演出表示装置14bが特定位置に停止しているときに実行可能な特定位置演出と、がある。この実施形態の可動体演出は、原位置演出から特定位置演出に段階的に実行される演出である。
図8(a)に示すように、原位置演出は、第2演出表示装置14bが原位置に停止しており、第2演出表示装置14bの画像表示部GH2において、第1演出画像Gc1を表示する表示演出である。例えば、第1演出画像Gc1は、「猫」のキャラクタを模した画像である。図8(b)に示すように、特定位置演出は、第2演出表示装置14bが特定位置に停止しており、第2演出表示装置14bの画像表示部GH2において、第2演出画像Gc2を表示する表示演出である。例えば、第2演出画像Gc2は、「馬」のキャラクタを模した画像である。
また、この実施形態のパチンコ遊技機10では、原位置演出から特定位置演出に変化するとき、導光板DBによる導光板演出が実行されるように構成されている。
図9(a)に示すように、第1演出表示装置14aにおいて演出図柄の図柄変動ゲームが開始されてから原位置演出の実行タイミングが到来すると、第2演出表示装置14bでは、第1演出画像Gc1が表示されることで、原位置演出が実行される。このとき、この実施形態では、下部装飾ランプLa1が第1特別保留数、及び第2特別保留数に対応する発光パターンPt1に基づく発光量で発光するとともに、上部装飾ランプLa2が現在の発光強度と、実行中の原位置演出に対応する原位置発光パターンPt2と、に基づく発光量で発光する。
図9(b)に示すように、原位置演出から特定位置演出に変化するとき、導光板ランプDLが白色に発光することにより導光板DBには、白色の導光板画像Ga1が表示される。このとき、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1、及び第2演出表示装置14bの画像表示部GH2では、実行される演出の視認性が低下する。ここで、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1、及び第2演出表示装置14bの画像表示部GH2において実行される演出の視認性が低下するとは、表示中であった画像を暗くすること、及び表示中であった画像に代えて黒の画像を表示することなどである。この実施形態では、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1において、特定領域の演出は、継続して表示される一方で、非特定領域では、黒の画像が表示される。また、第2演出表示装置14bの画像表示部GH2では、全ての領域で黒の画像が表示される。即ち、導光板DBが白色で発光するとき、第1演出表示装置14aでは、実行中の演出に代えて視認性の低い演出が実行される。また、導光板DBが白色で発光するとき、第2演出表示装置14bでは、実行中の演出に代えて視認性の低い演出が実行される。また、第2演出表示装置14bは、画像表示部GH2の全ての領域で黒の画像を表示させたまま原位置から特定演出位置に動作する。このとき、第2演出表示装置14bの画像表示部GH2の全ての領域で黒の画像が表示されており、導光板DBが白色で発光していることにより、当該第2演出表示装置14bの視認性が低くなっている。また、下部装飾ランプLa1は、第1特別保留数、及び第2特別保留数に対応する発光パターンPt1に基づく発光量での発光を継続する。一方、上部装飾ランプLa2では、発光量が低下する。この実施形態では、現在の発光強度と、実行中の原位置演出に対応する原位置発光パターンPt2と、に基づく発光量での発光を終了することで、発光量が低下する。上述したように、装飾ランプLa1,La2、及び導光板DBは、発光により情報を報知するランプである。即ち、導光板DBの白色の発光による報知を実行するとき、上部装飾ランプLa2の報知量が低下する一方、下部装飾ランプLa1の報知量は低下しない。なお、原位置演出から特定位置演出に変化しないとき、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1では、演出図柄が継続して表示されるとともに、第2演出表示装置14bの画像表示部GH2では、原位置演出の演出時間の経過に伴って原位置演出が終了するようになっている。原位置演出から特定位置演出に変化しないとき、導光板ランプDLは、発光しない。
図9(c)に示すように、第2演出表示装置14bが原位置から特定演出位置に動作した後、第2演出表示装置14bの画像表示部GH2では、第2演出画像Gc2が表示されることで特定位置演出が実行される。このとき、導光板ランプDLが赤色に発光することにより導光板DBには、赤色の導光板画像Ga2が表示される。また、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1では、演出が開始される。また、下部装飾ランプLa1は、第1特別保留数、及び第2特別保留数に対応する発光パターンPt1に基づく発光量での発光を継続する。一方、上部装飾ランプLa2では、発光量が向上する。具体的に、上部装飾ランプLa2では、現在の発光強度と、実行中の特定位置演出に対応する特定位置発光パターンPt3と、に基づく発光量で発光することで発光量が向上する。また、特定位置発光パターンPt3は、原位置発光パターンPt2に比して発光量が多い発光パターンである。この実施形態において、導光板ランプDLが白色に発光することにより導光板DBに白色の導光板画像Ga1が表示される発光パターンは、特別発光態様に相当する。導光板ランプDLが赤色に発光することにより導光板DBに赤色の導光板画像Ga2が表示される発光パターンは、特定発光態様に相当する。
次に、可動体演出、及び導光板演出を実行させるか否かを決定するために副制御用CPU31aが実行する演出決定処理について説明する。副制御用CPU31aは、変動開始コマンドを受信すると演出決定処理を開始する。
演出決定処理において、副制御用CPU31aは、変動開始コマンドから特定可能な変動パターンの種類に基づいて、可動体演出を実行させるか否か、及び可動体演出を実行させる場合の演出パターンを決定する。ここで、可動体演出の演出パターンには、原位置演出を実行する一方、特定位置演出を実行しない演出パターン(以下、原位置演出パターンと示す)と、原位置演出を実行した後、特定位置演出に変化する演出パターン(以下、特定位置演出パターンと示す)とがある。このとき、副制御用CPU31aは、変動開始コマンドから特定した変動パターンの種類が大当りの変動パターンである場合、はずれの変動パターンである場合に比して可動体演出の実行を決定し易いように可動体演出を実行させるか否か、及び可動体演出を実行させる場合の演出パターンを決定する。また、副制御用CPU31aは、変動開始コマンドから特定した変動パターンの種類が大当りの変動パターンである場合、はずれの変動パターンである場合に比して特定位置演出パターンを決定し易いように可動体演出を実行させるか否か、及び可動体演出を実行させる場合の演出パターンを決定する。可動体演出の実行を決定しない場合、及び原位置演出パターンの可動体演出の実行を決定した場合、副制御用CPU31aは、演出決定処理を終了する。特定位置演出パターンの可動体演出の実行を決定した場合、副制御用CPU31aは、導光板演出の実行を決定した後、演出決定処理を終了する。即ち、この実施形態において、導光板演出は、特定位置演出パターンの可動体演出の実行に伴って実行される演出である。
次に、可動体演出、及び導光板演出を実行させるために副制御用CPU31aが実行する演出制御処理について説明する。
演出図柄の図柄変動ゲームが開始してから、原位置演出の実行タイミングが到来すると、副制御用CPU31aは、可動体演出の実行を決定したか否かを判定する。可動体演出の実行を決定していない場合、副制御用CPU31aは、演出制御処理を終了する。可動体演出の実行を決定している場合、副制御用CPU31aは、原位置演出を実行させるように第2演出表示装置14bを制御する。また、副制御用CPU31aは、現在の発光強度と、原位置演出に対応する原位置発光パターンPt2と、に基づく発光量で発光するように上部装飾ランプLa2を制御する。原位置演出が開始してから原位置演出の演出時間が経過すると、副制御用CPU31aは、特定位置演出パターンの可動体演出の実行を決定したか否かを判定する。特定位置演出パターンの可動体演出の実行を決定していない場合、副制御用CPU31aは、原位置演出を終了させるように第2演出表示装置14bを制御する。
特定位置演出パターンの可動体演出の実行を決定している場合、副制御用CPU31aは、原位置演出を終了させるとともに、黒の画像を表示させるように第2演出表示装置14bを制御する。また、副制御用CPU31aは、導光板ランプDLを白色に発光させることで白色の導光板画像Ga1を表示させるように導光板ランプDLを制御する。即ち、導光板DBが特別発光態様で発光しているとき、副制御用CPU31aは、導光板DBが特別発光態様で発光していないときよりも第2演出表示装置14bで実行される演出の視認性を低下させるように第2演出表示装置14bを制御する。また、このとき、副制御用CPU31aは、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1のうち非特定領域で表示中の演出を終了させるとともに、黒の画像を表示させるように第1演出表示装置14aを制御する。即ち、導光板DBが特別発光態様で発光しているとき、副制御用CPU31aは、導光板DBが特別発光態様で発光していないときよりも第1演出表示装置14aで実行される演出の視認性を低下させるように第1演出表示装置14aを制御する。より詳しく言えば、導光板DBが特別発光態様で発光しているとき、副制御用CPU31aは、導光板DBが特別発光態様で発光していないときよりも第1演出表示装置14aの表示領域のうち非特定領域で実行される演出の視認性を低下させるように第1演出表示装置14aを制御する。また、副制御用CPU31aは、上部装飾ランプLa2を消灯させるように上部装飾ランプLa2を制御する。即ち、導光板DBが特別発光態様で発光しているとき、副制御用CPU31aは、導光板DBが特別発光態様で発光していないときよりも上部装飾ランプLa2で実行される演出の視認性を低下させるように上部装飾ランプLa2を制御する。この実施形態において、副制御用CPU31aは、導光板DBが特別発光態様で発光しているときであっても、下部装飾ランプLa1で実行される演出の視認性を低下させない。即ち、導光板DBが特別発光態様で発光するとき、副制御用CPU31aは、導光板DBが特別発光態様で発光しないときよりも下部装飾ランプLa1及び上部装飾ランプLa2のうち上部装飾ランプLa2で実行される演出の視認性を低下させるように上部装飾ランプLa2を制御する。また、副制御用CPU31aは、第2演出表示装置14bにおいて視認性が低い演出が実行される間に第2演出表示装置14bが特定演出位置に停止するようにアクチュエータAC1を制御する。即ち、導光板DBが特別発光態様で発光しているとき、副制御用CPU31aは、導光板DBが特別発光態様で発光していないときよりも視認性が低い動作態様で動作させるように第2演出表示装置14bを制御する。
このように、副制御用CPU31aは、導光板DBにおいて白色の導光板画像Ga1が表示されている間、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1、及び第2演出表示装置14bの画像表示部GH2において実行される演出の視認性を低下させる。ここで、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1、及び第2演出表示装置14bの画像表示部GH2において実行される演出の視認性を低下させるとは、表示中であった画像を暗くすること、及び表示中であった画像に代えて黒の画像を表示させることなどである。この実施形態において、副制御用CPU31aは、画像表示部GH2,及び画像表示部GH1の非特定領域において黒の画像を表示するように第1演出表示装置14a、及び第2演出表示装置14bをそれぞれ制御することで、第1演出表示装置14a、及び第2演出表示装置14bの視認性をそれぞれ低下させる。
その後、副制御用CPU31aは、特定位置演出を実行させるように第2演出表示装置14bを制御するとともに、導光板ランプDLを赤色に発光させるように導光板ランプDLを制御する。即ち、副制御用CPU31aは、赤色の導光板画像Ga2を表示させるように導光板ランプDLを制御する。また、このとき、副制御用CPU31aは、演出を開始させるように第1演出表示装置14aを制御する。また、副制御用CPU31aは、現在の発光強度と、実行中の特定位置演出に対応する特定位置発光パターンPt3と、に基づく発光量で発光するように上部装飾ランプLa2を制御する。
次に、導光板演出規制処理について説明する。
この実施形態では、扉エラー画像Gb1が表示されているとき、即ち、副制御用CPU31aが扉開放コマンドを受信してから扉閉鎖コマンドを受信するまでの間、導光板演出が規制される。
副制御用CPU31aは、導光板演出の実行中に扉開放コマンドを受信すると、導光板DBの発光を終了するように導光板ランプDLを制御する。このとき、導光板DBが白色で発光しているとき、副制御用CPU31aは、第1演出表示装置14a、第2演出表示装置14b、及び上部装飾ランプLa2において、演出を再開させるように第1演出表示装置14a、第2演出表示装置14b、及び上部装飾ランプLa2のそれぞれを制御する。また、副制御用CPU31aは、扉閉鎖コマンドを受信するまで、導光板DBが発光しないように導光板ランプDLを制御する。即ち、副制御用CPU31aは、扉開放コマンドを受信してから扉閉鎖コマンドを受信するまでの間に導光板演出の実行タイミングが到来する場合であっても導光板演出を実行させないための特定処理を実行する。副制御用CPU31aは、扉閉鎖コマンドを受信すると、特定処理の実行を終了することで導光板演出の実行を許容する。このように、扉開放エラー報知が実行されているときには、導光板DBの発光による報知が開始されず、導光板DBの発光による報知が実行されているときに扉開放エラー報知が開始されると、導光板DBの発光による報知が終了するとともに、上部装飾ランプLa2の報知量が増加する。
この実施形態のパチンコ遊技機10の作用について説明する。
図10には、特定位置演出パターンの可動体演出が実行される状況を示している。時点T0では、原位置演出が実行されているとする。このとき、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1では、演出図柄の図柄変動ゲームが実行されている。また、前提より第2演出表示装置14bの画像表示部GH2では、原位置演出が実行されている。また、前提より、上部装飾ランプLa2は、現在の発光強度と、実行中の原位置演出に対応する原位置発光パターンPt2と、に基づく発光量で発光している。時点T1において、原位置演出が開始されてから原位置演出の演出時間が経過すると、導光板DBでは、白色の導光板画像Ga1が表示される。このとき、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1、及び第2演出表示装置14bの画像表示部GH2では、表示中であった画像に代えて黒の画像が表示される。また、このとき、上部装飾ランプLa2が消灯する。一方、下部装飾ランプLa1は、消灯しない。具体的に、下部装飾ランプLa1は、第1特別保留数、及び第2特別保留数に対応する発光パターンPt1に基づく発光量での発光を継続する。
時点T2では、導光板DBにおいて白色の導光板画像Ga1が表示されているときに、扉部材が開放されたとする。このとき、扉部材が開放されたことで、導光板DBでは、導光板DBの発光が終了する結果、白色の導光板画像Ga1の表示が終了する。一方、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1、及び第2演出表示装置14bの画像表示部GH2では、白色の導光板画像Ga1の表示が終了したことで、特定位置演出の実行タイミングが到来する前に黒の画像の表示が終了し、別の演出が開始される。例えば、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1では、演出図柄の表示が再開し、第2演出表示装置14bの画像表示部GH2では、第1演出画像Gc1の表示が再開される。また、上部装飾ランプLa2では、白色の導光板画像Ga1の表示が終了したことで、特定位置演出の実行タイミングが到来する前に上部装飾ランプLa2が発光する。例えば、上部装飾ランプLa2は、現在の発光強度と、原位置演出に対応する原位置発光パターンPt2と、に基づく発光量での発光を再開する。
時点T3では、特定位置演出の実行タイミングが到来した後に扉部材が閉鎖される状況を示している。扉部材が閉鎖されたことで、導光板DBでは、赤色の導光板画像Ga2が表示される。このとき、特定位置演出が実行中であることから第1演出表示装置14aの画像表示部GH1、及び第2演出表示装置14bの画像表示部GH2では、演出が終了しない。また、特定位置演出が実行中であることから上部装飾ランプLa2は、消灯しない。その後、時点T4において、特定位置演出が終了すると、導光板DBの発光が終了し、赤色の導光板画像Ga2の表示が終了する。
以上詳述したように、この実施形態は、以下の効果を有する。
(1-1)この実施形態によれば、導光板DBが白色に発光するときには、導光板DBの後方に設けられた第1演出表示装置14aで実行中の演出の視認性を低下させることで、導光板DBの発光によって表示される白色の導光板画像Ga1へ遊技者を注目させ易くすることができる。したがって、遊技者の興趣を向上させることができる。
(1-2)この実施形態によれば、導光板DBが白色に発光するときには、導光板DBの後方に設けられた第2演出表示装置14bで実行中の演出の視認性を低下させることで、導光板DBの発光によって表示される白色の導光板画像Ga1へ遊技者を注目させ易くすることができる。したがって、遊技者の興趣を向上させることができる。
(1-3)この実施形態によれば、導光板DBが白色に発光するときには、導光板DBの後方に設けられた上部装飾ランプLa2で実行中の演出の視認性を低下させることで、導光板DBの発光によって表示される白色の導光板画像Ga1へ遊技者を注目させ易くすることができる。したがって、遊技者の興趣を向上させることができる。
(1-4)この実施形態によれば、導光板DBが特別発光態様で発光するとき、導光板が特別発光態様で発光していないときよりも視認性が低い動作態様で可動式である第2演出表示装置14bを動作させる。これにより、可動式の第2演出表示装置14bが動作している状況であっても導光板DBの発光によって表示される白色の導光板画像Ga1へ遊技者を注目させ易くすることができる。
(1-5)この実施形態によれば、導光板DBが発光するとき、第1演出表示装置14a、及び下部装飾ランプLa1のうち導光板DBの後方に設けられる第1演出表示装置14aで実行する演出の視認性は導光板DBが発光しないときよりも低下する。これにより、導光板DBの発光によって表示される白色の導光板画像Ga1へ遊技者を注目させ易くするとともに、下部装飾ランプLa1では、視認性を低下させないことで、第2演出実行部で実行する演出を楽しませることができる。
(1-6)この実施形態によれば、下部装飾ランプLa1の演出領域は、第1演出表示装置14aの演出領域よりも小さいことで、下部装飾ランプLa1の視認性が低下しなくとも、下部装飾ランプLa1で実行される演出に注目し過ぎてしまうことを抑制できる。これにより、導光板DBの発光によって表示される白色の導光板画像Ga1を楽しませるとともに、下部装飾ランプLa1で実行する演出を楽しませることができる。
(1-7)この実施形態によれば、下部装飾ランプLa1では左ボタンLBT、及び右ボタンRBTの操作により発光強度が変更できないとともに、導光板DBが発光することにより消灯しない。このため、導光板DBが発光するときには、上部装飾ランプLa2での報知を制限することで、導光板DBの発光によって表示される白色の導光板画像Ga1へ遊技者を注目させ易くできるとともに、下部装飾ランプLa1での報知内容を認識させ易くすることができる。
(1-8)この実施形態によれば、導光板DBの報知強度は設定不能であることで、導光板DBの発光による白色の導光板画像Ga1の特別感を高めることができる。また、導光板DBよりも報知領域が狭い下部装飾ランプLa1では、発光強度が設定不能であることにより、下部装飾ランプLa1での報知内容を認識し難くなることを抑制することができる。
(1-9)この実施形態によれば、扉開放エラーが検出されたことを遊技者や、遊技場の従業員などに認識させ易くすることができる。また、導光板DBの発光による白色の導光板画像Ga1の表示中に報知量を低下させていた上部装飾ランプLa2の報知量を増加させることで、導光板DBの発光による白色の導光板画像Ga1の表示を終了することによる興趣の低下を抑制できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態のパチンコ遊技機10について説明する。なお、以下の説明では、すでに説明した実施形態と同一の構成、及び同一の制御については同一の符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
第2の実施形態では、演出図柄の変動ゲームの実行中に加えて、又は代えて、大当り遊技の実行中に可動体演出、及び導光板演出を実行可能に構成されている。
図11に示すように、この実施形態において、大当り遊技の実行中に導光板演出が実行されるとき、第1演出表示装置14a、第2演出表示装置14b、上部装飾ランプLa2に加えて、下部装飾ランプLa1でも実行される演出の視認性が低下する。この実施形態では、大当り遊技の実行中に導光板演出が実行されるとき、下部装飾ランプLa1が消灯する。このように、大当り遊技の実行中、導光板DBが白色に発光するとき、下部装飾ランプLa1では演出が実行されない。この実施形態では、大当り遊技の実行中が予め定められた特定条件が成立しているときに相当する。即ち、特定条件は、大当り遊技において成立する。
次に、この実施形態の演出制御処理について説明する。
この実施形態の演出制御処理において、原位置演出が開始してから原位置演出の演出時間が経過すると、副制御用CPU31aは、特定位置演出パターンの可動体演出の実行を決定したか否かを判定する。特定位置演出パターンの可動体演出の実行を決定していない場合、副制御用CPU31aは、原位置演出を終了させるように第2演出表示装置14bを制御する。特定位置演出パターンの可動体演出の実行を決定している場合、副制御用CPU31aは、原位置演出を終了させるように第2演出表示装置14bを制御するとともに、導光板ランプDLを白色に発光させるように導光板ランプDLを制御する。このとき、副制御用CPU31aは、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1のうち非特定領域で表示中の演出を終了させるように第1演出表示装置14aを制御する。また、副制御用CPU31aは、上部装飾ランプLa2に加えて、下部装飾ランプLa1を消灯させるように下部装飾ランプLa1、及び上部装飾ランプLa2をそれぞれ制御する。
第2の実施形態の効果について説明する。
(2-1)この実施形態によれば、特定条件が成立しているか否かに応じて、第1演出表示装置14a、及び下部装飾ランプLa1のうち第1演出表示装置14aで実行する演出の視認性を低下させる場合と、第1演出表示装置14aで実行する演出の視認性を低下させることに加えて、下部装飾ランプLa1で演出を実行させない場合と、がある。これにより、特定条件の成立状況に応じて第1演出表示装置14a、及び下部装飾ランプLa1で実行される演出に変化を与えることができる。
(2-2)大当り遊技において導光板DBが発光するとき、第1演出表示装置14aで実行する演出の視認性を低下させることに加えて、下部装飾ランプLa1で演出を実行させない。大当り遊技は、多数の賞球を獲得できることから遊技者にとって極めて有利な状態である。このような状態において、第1演出表示装置14aで実行する演出の視認性を低下させることに加えて、下部装飾ランプLa1で演出を実行させず、導光板DBの発光によって表示される情報へ遊技者を注目させ易くすることで、導光板DBが発光することに対する特別感を高めることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・各実施形態において、導光板DBが特定発光態様で発光するとき、副制御用CPU31aは、導光板DBが特定発光態様で発光していないときよりも第2演出表示装置14bで実行される演出の視認性を低下させるように第2演出表示装置14bを制御するようにしてもよい。即ち、導光板DBが発光するとき、副制御用CPU31aは、導光板DBが発光していないときよりも第2演出表示装置14bで実行される演出の視認性を低下させるように第2演出表示装置14bを制御するようにしてもよい。
・各実施形態において、導光板DBが特定発光態様で発光しているとき、副制御用CPU31aは、導光板DBが特定発光態様で発光していないときよりも第1演出表示装置14aで実行される演出の視認性を低下させるように第1演出表示装置14aを制御するようにしてもよい。即ち、導光板DBが発光しているとき、副制御用CPU31aは、導光板DBが発光していないときよりも第1演出表示装置14aで実行される演出の視認性を低下させるように第1演出表示装置14aを制御するようにしてもよい。
・各実施形態において、導光板DBが特定発光態様で発光しているとき、副制御用CPU31aは、導光板DBが特定発光態様で発光していないときよりも第1演出表示装置14aの表示領域のうち非特定領域で実行される演出の視認性を低下させるように第1演出表示装置14aを制御するようにしてもよい。即ち、導光板DBが発光しているとき、副制御用CPU31aは、導光板DBが発光していないときよりも第1演出表示装置14aの表示領域のうち非特定領域で実行される演出の視認性を低下させるように第1演出表示装置14aを制御するようにしてもよい。
・各実施形態において、導光板DBが特定発光態様で発光しているとき、副制御用CPU31aは、導光板DBが特定発光態様で発光していないときよりも上部装飾ランプLa2で実行される演出の視認性を低下させるように上部装飾ランプLa2を制御するようにしてもよい。即ち、導光板DBが発光しているとき、副制御用CPU31aは、導光板DBが発光していないときよりも上部装飾ランプLa2で実行される演出の視認性を低下させるように上部装飾ランプLa2を制御する。
・各実施形態において、導光板DBが特定発光態様で発光するとき、副制御用CPU31aは、導光板DBが特定発光態様で発光しないときよりも下部装飾ランプLa1及び上部装飾ランプLa2のうち上部装飾ランプLa2で実行される演出の視認性を低下させるように上部装飾ランプLa2を制御するようにしてもよい。即ち、導光板DBが発光するとき、副制御用CPU31aは、導光板DBが発光しないときよりも下部装飾ランプLa1及び上部装飾ランプLa2のうち上部装飾ランプLa2で実行される演出の視認性を低下させるように上部装飾ランプLa2を制御するようにしてもよい。
・各実施形態において、導光板DBが特定発光態様で発光しているとき、副制御用CPU31aは、導光板DBが特定発光態様で発光していないときよりも視認性が低い動作態様で動作させるように第2演出表示装置14bを制御するようにしてもよい。即ち、導光板DBが発光しているとき、副制御用CPU31aは、導光板DBが発光していないときよりも視認性が低い動作態様で動作させるように第2演出表示装置14bを制御するようにしてもよい。
・各実施形態において、導光板DBが特別発光態様で発光しているとき、副制御用CPU31aは、導光板DBが特別発光態様で発光していないときよりも第1演出表示装置14aの表示領域のうち非特定領域に加えて、特定領域で実行される演出の視認性を低下させるように第1演出表示装置14aを制御するようにしてもよい。
・各実施形態において、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1の少なくとも一部は、正面視において導光板DBの少なくとも一部と被るようにしてもよい。ここで、1の部材(又は画像)の少なくとも一部と、別の部材(又は画像)の少なくとも一部が被るとは、1の部材(又は画像)の一部と、別の部材(又は画像)の一部とが被ることに加えて、1の部材(又は画像)の一部と、別の部材(又は画像)の全部とが被ること、1の部材(又は画像)の全部と、別の部材(又は画像)の一部とが被ること及び1の部材(又は画像)の全部と、別の部材(又は画像)の全部とが被ることを言う。
・各実施形態において、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1は、正面視において導光板DBと被らないようにしてもよい。
・各実施形態において、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1の少なくとも一部は、正面視において第2演出表示装置14bの少なくとも一部と被るようにしてもよい。
・各実施形態において、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1は、正面視において第2演出表示装置14bと被らないようにしてもよい。
・各実施形態において、第2演出表示装置14bの画像表示部GH2の少なくとも一部は、正面視において導光板DBの少なくとも一部と被るようにしてもよい。
・各実施形態において、第2演出表示装置14bの画像表示部GH2は、正面視において導光板DBと被らないようにしてもよい。
・各実施形態において、下部装飾ランプLa1の少なくとも一部は、正面視において導光板DBの少なくとも一部と被るようにしてもよい。
・各実施形態において、下部装飾ランプLa1は、正面視において導光板DBと被らないようにしてもよい。
・各実施形態において、上部装飾ランプLa2の少なくとも一部は、正面視において導光板DBの少なくとも一部と被るようにしてもよい。
・各実施形態において、上部装飾ランプLa2は、正面視において導光板DBと被らないようにしてもよい。
・各実施形態において、第1演出表示装置14aは、可動式の演出表示装置であってもよい。
・各実施形態において、第2演出表示装置14bは、非可動式の演出表示装置であってもよい。
・各実施形態において、導光板DBは、可動式の導光板であってもよい。
・各実施形態において、第2演出表示装置14bとは別の可動体を備えていてもよい。別の可動体は、画像を表示する画像表示部を有していてもよく、有していなくてもよい。別の可動体が画像を表示する画像表示部を有していない場合、別の可動体は、装飾ランプを有しているとよい。別の可動体が装飾ランプを有している場合には、当該装飾ランプの発光量を増減させることで、別の可動体による演出の視認性を変化させるようにしてもよい。
・各実施形態において、第1保留表示領域HR1、及び第2保留表示領域は、第2演出表示装置14bが原位置に停止しているときに正面視で被る位置に設けられていてもよい。即ち、特定領域は、第2演出表示装置14bが原位置に停止しているときに正面視で被る位置に設けられていてもよい。
・各実施形態において、第1保留表示領域HR1、及び第2保留表示領域は、第2演出表示装置14bが特定演出位置に停止しているときに正面視で被る位置に設けられていてもよい。即ち、特定領域は、第2演出表示装置14bが特定演出位置に停止しているときに正面視で被る位置に設けられていてもよい。
・各実施形態において、第1保留表示領域HR1、及び第2保留表示領域は、第2演出表示装置14bの位置に応じて変化してもよい。即ち、特定領域は、第2演出表示装置14bの位置に応じて変化してもよい。例えば、特定領域は、第2演出表示装置14bが原位置に停止しているとき、第2演出表示装置14bが特定演出位置に停止しているときに正面視で被る位置に設けられているとよい。また例えば、特定領域は、第2演出表示装置14bが特定演出位置に停止しているとき、第2演出表示装置14bが原位置に停止しているときに正面視で被る位置に設けられているとよい。
・各実施形態において、第1保留表示領域HR1、及び第2保留表示領域は、第2演出表示装置14bが原位置から特定演出位置へと移動する際の第2演出表示装置14bの軌跡上に設けられていてもよい。即ち、特定領域は、第2演出表示装置14bが原位置から特定演出位置へと移動する際の第2演出表示装置14bの軌跡上に設けられていてもよい。
・各実施形態において、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1は、導光板DBの表示部(表示面)よりも大きくてもよい。
・各実施形態において、第2演出表示装置14bの画像表示部GH2は、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1よりも大きくてもよい。
・各実施形態において、第2演出表示装置14bは、導光板DBよりも大きくてもよい。
・各実施形態において、下部装飾ランプLa1の報知領域は、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1よりも大きくてもよい。
・各実施形態において、下部装飾ランプLa1の報知領域は、第2演出表示装置14bの画像表示部GH2よりも大きくてもよい。
・各実施形態において、下部装飾ランプLa1の報知領域は、導光板DBの表示部(表示面)よりも大きくてもよい。
・各実施形態において、下部装飾ランプLa1の報知領域は、上部装飾ランプLa2の報知領域よりも大きくてもよい。
・各実施形態において、上部装飾ランプLa2の報知領域は、第1演出表示装置14aの画像表示部GH1よりも大きくてもよい。
・各実施形態において、上部装飾ランプLa2の報知領域は、第2演出表示装置14bの画像表示部GH2よりも大きくてもよい。
・各実施形態において、上部装飾ランプLa2の報知領域は、導光板DBの表示部(表示面)よりも大きくてもよい。
・各実施形態において、第1演出表示装置14aは、演出強度(報知強度)を設定可能であってもよい。例えば、液晶ディスプレイ型の表示装置である第1演出表示装置14aは、バックライトの発光強度を設定可能であってもよい。
・各実施形態において、第2演出表示装置14bは、演出強度(報知強度)を設定可能であってもよい。例えば、液晶ディスプレイ型の表示装置である第2演出表示装置14bは、バックライトの発光強度を設定可能であってもよい。
・各実施形態において、導光板DBは、演出強度(報知強度)を設定可能であってもよい。例えば、導光板DBは、導光板ランプDLの発光強度を設定可能であることによって演出強度(報知強度)を設定可能であってもよい。
・各実施形態において、下部装飾ランプLa1は、発光強度(報知強度)を設定可能であってもよい。
・各実施形態において、上部装飾ランプLa2は、発光強度(報知強度)を設定不能であってもよい。
・各実施形態において、副制御用CPU31aは、第1演出表示装置14aで実行中の演出の視認性を低下させる場合、第1演出表示装置14aで実行中の演出の少なくとも一部を終了させるようにしてもよく、第1演出表示装置14aで実行中の演出の少なくとも一部を暗くするようにしてもよい。
・各実施形態において、副制御用CPU31aは、第2演出表示装置14bで実行中の演出の視認性を低下させる場合、第2演出表示装置14bで実行中の演出の少なくとも一部を終了させるようにしてもよく、第2演出表示装置14bで実行中の演出の少なくとも一部を暗くするようにしてもよい。
・各実施形態において、副制御用CPU31aは、第1演出表示装置14aで実行中の演出の視認性を低下させる場合、正面視において導光板DBに被る演出の視認性を低下させるようにしてもよく、導光板画像Gaに被る演出の視認性を低下させるようにしてもよい。
・各実施形態において、副制御用CPU31aは、第2演出表示装置14bで実行中の演出の視認性を低下させる場合、正面視において導光板DBに被る演出の視認性を低下させるようにしてもよく、導光板画像Gaに被る演出の視認性を低下させるようにしてもよい。
・各実施形態において、扉エラーに加えて、又は代えて別のエラーを検出可能であるとともに、当該別のエラーが検出されると、当該別のエラーが検出されたことを報知する別のエラー報知が実行可能であってもよい。例えば、別のエラーは、パチンコ遊技機の貯留皿の満杯状態に関する満杯エラー、磁気に関する磁気エラー、及び電波に関する電波エラーなどである。別のエラー報知が実行可能である場合、別のエラー報知の実行中、導光板DBが発光しないようにしてもよく、導光板DBが発光するようにしてもよい。
・各実施形態において、特定領域では、第1特別保留数、及び第2特別保留数に加えて、又は代えて、別の画像(情報)を表示可能であってもよい。例えば、別の画像(情報)は、3列の演出図柄の一部又は全部、3列の演出図柄とは別の演出図柄、及び遊技球の発射を推奨する領域を示唆する画像(情報)などである。
・各実施形態において、パチンコ遊技機10は、導光板DBに加えて、別の導光板を備えていてもよい。この場合、原位置演出が終了するときに導光板DB、及び別の導光板の一方が発光し、特定位置演出が開始するときに導光板DB、及び別の導光板の他方が発光するようにしてもよい。
・各実施形態において、導光板DBは、遊技領域YBaの全部を覆うように設けられていてもよい。例えば、導光板DBは、搭載枠13の前方に設けられた開口部の全てを覆うように設けられることで、遊技領域YBaの全部を覆うように設けられる。
・各実施形態において、副制御基板31をサブ統括制御基板とし、副制御基板31とは別に演出表示装置14a,14bを専門に制御する表示制御基板、装飾ランプLa1,La2を専門に制御する発光制御基板、スピーカSpを専門に制御する音声制御基板を設けてもよい。このようなサブ統括制御基板とその他の演出を制御する基板を含めて副制御基板としてもよい。
・また、単一の基板に主制御基板30の主制御用CPU30aと副制御基板31の副制御用CPU31aとを搭載してもよい。また、上記の別例において、表示制御基板、発光制御基板、及び音声制御基板を任意に組み合わせて単数の基板、若しくは複数の基板としてもよい。
・各実施形態のパチンコ遊技機10を、遊技球が特定領域を通過することを契機に大当り遊技を付与する遊技機(所謂1種2種混合機)に具体化してもよい。
・確率変動機能を搭載したパチンコ遊技機10として、次回の大当りに当選するまで確率変動状態を付与する仕様や、転落抽選に当選するまで確率変動状態を付与する仕様(転落機)、あるいは予め定めた回数分の図柄変動ゲームが終了するまで確率変動状態を付与する仕様(ST機)がある。また、確率変動機能を搭載したパチンコ遊技機には、遊技球が特定領域を通過することを契機に確率変動状態を付与する仕様(V確変機)がある。実施形態のパチンコ遊技機10は、これらの何れの仕様のパチンコ遊技機に具体化してもよい。また、パチンコ遊技機10は、上記した転落機とV確変機を混合させた仕様のパチンコ遊技機であってもよい。
・各実施形態において、小当り抽選や小当り遊技を利用した状態(例えば、小当りRUSH)を生起可能に構成してもよい。例えば、小当り抽選や小当り遊技を利用した状態は、高ベース状態に比して、有利な状態であってもよい。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)導光板発光手段が導光板に光を照射することで前記導光板が発光する発光演出を実行可能な遊技機において、所定の演出を実行する演出実行部と、前記演出実行部の前方に設けられる導光板と、前記導光板を発光させる導光板発光手段と、を備え、前記導光板は、前記導光板発光手段が前記導光板に光を照射することで発光し、前記導光板が特別発光態様で発光するとき、前記演出実行部では、実行中の演出に代えて、当該実行中の演出よりも視認性が低い演出が実行される遊技機。
(ロ)前記特定演出実行部の表示領域は、前記導光板の前面の表面積よりも小さいとよい。