JP7059699B2 - パラメータ解析方法、パラメータ解析プログラム、及びパラメータ解析装置 - Google Patents

パラメータ解析方法、パラメータ解析プログラム、及びパラメータ解析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7059699B2
JP7059699B2 JP2018041439A JP2018041439A JP7059699B2 JP 7059699 B2 JP7059699 B2 JP 7059699B2 JP 2018041439 A JP2018041439 A JP 2018041439A JP 2018041439 A JP2018041439 A JP 2018041439A JP 7059699 B2 JP7059699 B2 JP 7059699B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
model
training
optical signal
parameters
parameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018041439A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019161285A (ja
Inventor
崇仁 谷村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2018041439A priority Critical patent/JP7059699B2/ja
Priority to US16/291,086 priority patent/US10972178B2/en
Publication of JP2019161285A publication Critical patent/JP2019161285A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7059699B2 publication Critical patent/JP7059699B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/07Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/60Receivers
    • H04B10/61Coherent receivers
    • H04B10/616Details of the electronic signal processing in coherent optical receivers
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N20/00Machine learning
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N3/00Computing arrangements based on biological models
    • G06N3/02Neural networks
    • G06N3/08Learning methods

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Description

本件は、パラメータ解析方法、パラメータ解析プログラム、及びパラメータ解析装置に関する。
大容量のデータ伝送を実現する技術の1つとして、デジタルコヒーレント光伝送方式がある。デジタルコヒーレント光伝送方式では、例えば、送信器及び受信器に実装されたDSP(Digital Signal Processing)が、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの多値変調処理及びその復調処理などをそれぞれ実行する。
DSPには、多値変復調処理や波形等化などに関する多数のパラメータが設定される。このため、DSPに適切な通信設定を行うには、デジタルコヒーレント光伝送方式の光領域及び信号処理領域の両方の技術について熟練した知識及び経験が必要とされる。
近年、通信サービスを提供する電気通信事業者(通信キャリア)だけでなく、データセンタ間接続(DCI: Data Center Interconnect)を行うデータセンタ事業者や、IT(Information Technology)システムにより広域でビジネスを行う事業者が、デジタルコヒーレント光伝送方式を利用している。電気通信事業者以外の事業者は、安価な通信システムを実現するため、電気通信事業者が使用していない光ファイバ(いわゆるダークファイバ)によりネットワークを構成するケースが多い。
このため、知識及び経験が不十分な担当者が、デジタルコヒーレント光伝送方式の信号処理領域だけでなく、光領域にも関わり、不適切な通信設定を行って伝送品質を劣化させるおそれがある。これに対し、例えば特許文献1には、光コヒーレント受信器において位相再生のフィルタ係数を最適化する点が記載されている。
特表2012-528491号公報
しかし、DSPの通信設定に関するパラメータの組み合わせには、光信号の伝送処理において相関性を有するパラメータ同士の組み合わせが数多く存在し、その組み合わせの全てについて特許文献1の手法を適用することは現実的に困難である。そこで、伝送処理に対するパラメータの影響を解析するための数学的な等価挙動モデルを、実際の光信号を用いたトレーニングにより構築し、そのモデルを用いて通信設定における重要性の高いパラメータを特定する手法が考えられる。
しかし、光信号の特性は、光送受信器内の光学部品及び電気部品や光ファイバなどの種々の条件により決まるため、現実的な時間内にモデルを十分にトレーニングすることができず、その精度を向上させることが難しいという問題がある。なお、この問題は、デジタルコヒーレント光伝送方式に限定されず、他の光信号の伝送方式においても存在する。
そこで本件は、光信号の伝送処理に対する通信設定のパラメータの影響を解析するための高精度な数学的モデルを構築することができるモデルのトレーニング方法、パラメータ解析方法、パラメータ解析プログラム、及びパラメータ解析装置を提供することを目的とする。
1つの態様では、パラメータ解析方法は、光信号の特性に関する指標値を出力するモデルであって、信号処理装置が前記光信号を処理することにより算出する前記指標値を出力として、前記信号処理装置に設定される複数のパラメータが前記指標値に与える影響を解析するためのモデルをトレーニングする工程と、前記モデルのトレーニングに用いられる前記光信号の特性を変動させる工程と、前記モデルのトレーニングに用いられる前記複数のパラメータを生成する工程とを、コンピュータまたは電子回路が実行する方法である。
1つの態様では、パラメータ解析プログラムは、信号処理装置が処理した光信号の品質に関する指標値に対し、前記信号処理装置に設定される複数のパラメータが与える影響を解析するためのモデルをトレーニングし、前記モデルのトレーニングに用いられる前記複数のパラメータを生成し、前記モデルのトレーニングに用いられる前記光信号の特性を変動させる、処理を、コンピュータに実行させるプログラムである。
1つの態様では、パラメータ解析装置は、信号処理装置が処理した光信号の品質に関する指標値に対し、前記信号処理装置に設定される複数のパラメータが与える影響を解析するためのモデルをトレーニングするトレーニング部と、前記モデルのトレーニングに用いられる前記複数のパラメータを生成する生成部と、前記モデルのトレーニングに用いられる前記光信号の特性を変動させる変動発生部とを有する。
1つの側面として、光信号の伝送処理に対する通信設定のパラメータの影響を解析するための高精度なモデルを構築することができる。
パラメータ解析装置の一例を示す構成図である。 挙動モデル構築部の一例を示す構成図である。 簡単化された挙動モデルのイメージを示す図である。 偏光状態を変化させる変動発生部の構成の一例を示す。 光キャリア周波数の変化による周波数オフセットを変化させる変動発生部の構成の一例を示す図である。 トレーニングの完了前後の挙動モデルのQ値(Quality factor)の推定値を示す図である。 パラメータ重要度の一例を示す図である。 挙動解析部の一例を示す構成図である。 キーパラメータの変化に対するQ値の変化の一例を示す図である。 パラメータ解析装置の処理を示すフローチャートである。 挙動モデル構築部の他の例を示す構成図である。 挙動モデル構築部の他の例を示す構成図である。 DSPに平均化長を設定する動作の手順の一例を示すフローチャートである。 DSPにフィルタ長を設定する動作の手順の一例を示すフローチャートである。 挙動モデルのトレーニング方法の一例を示す図である。 外部測定器を用いる場合の挙動モデルのトレーニング方法の一例を示す図である。
図1は、パラメータ解析装置1の一例を示す構成図である。パラメータ解析装置1は、送信器2から光ファイバなどの伝送路9を介して光信号Sを受信する受信器3から信号データを取得し、信号データを用いたトレーニングにより数学的な挙動モデルを構築する。
送信器2は、例えばデジタルコヒーレント光伝送方式に従って光信号Sを受信器3に伝送する。送信器2は、例えばイーサネット(登録商標、以下同様)信号をQAMなどの多値変調方式により変調し、さらに送信光をイーサネット信号に基づき光変調することにより偏波多重の光信号Sを生成する。受信器3は、フロントエンド30、アナログ-デジタル変換器(ADC: Analog-to-Digital Converter)31、及びDSP32を有する。
フロントエンド30は、光―電気変換器などを備え、光信号Sを電気的な信号データに変換してADC31に出力する。ADC31は、その信号データをアナログ信号からデジタル信号に変換してDSP32とパラメータ解析装置1に出力する。
DSP32は、信号処理装置の一例であり、光信号Sの信号データの信号処理を行う。信号処理としては、伝送路9における波長分散及び非線形光学効果などの補償処理、光-電気変換の不完全性の補償処理、位相再生処理、及び復調処理などが挙げられる。
DSP32には、信号処理に関する各種のパラメータが不図示の通信設定の担当者(オペレータ)または不図示の設定装置から設定される(点線参照)。パラメータとしては、位相再生処理における位相のオフセット値の平均化長さや、不完全性の補償処理に用いられるフィルタの数及び次数などが挙げられる。
パラメータ解析装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、ROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Access Memory)12、HDD(Hard Disk Drive)13、ハードウェアインターフェース部(HW-IF)14、入力装置15、及び出力装置16を有する。CPU10は、互いに信号の入出力ができるように、ROM11、RAM12、HDD13、HW-IF14、入力装置15、及び出力装置16と、バス19を介して接続されている。なお、CPU10はコンピュータの一例である。
ROM11は、CPU10を駆動するプログラムが格納されている。プログラムには、パラメータ解析方法を実行するパラメータ解析プログラムが含まれる。RAM12は、CPU10のワーキングメモリとして機能する。HW-IF14は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specified Integrated Circuit)などのハードウェアから構成され、受信器3のADC31から光信号Sの信号データが入力される。HW-IF14は、光信号Sの信号データを、バス19を介してCPU10に出力する。
入力装置15は、パラメータ解析装置1に情報を入力する装置である。入力装置15としては、例えばキーボード、マウス、及びタッチパネルなどが挙げられる。入力装置15は、入力された情報を、バス19を介しCPU10に出力する。
出力装置16は、パラメータ解析装置1の情報を出力する装置である。出力装置16としては、例えばディスプレイ、タッチパネル、及びプリンタなどが挙げられる。出力装置16は、CPU10からバス19を介して情報を取得して出力する。
CPU10は、ROM11からプログラムを読み込むと、機能として、信号データ取得部100、挙動モデル構築部101、キーパラメータ抽出部102、挙動解析部103、及び出力処理部104が形成される。また、HDD13には、挙動モデル構築DB(データベース)131、パラメータ重要度DB132、キーパラメータDB133、及び挙動解析結果DB134が格納される。なお、信号データ取得部100、挙動モデル構築部101、キーパラメータ抽出部102、挙動解析部103、及び出力処理部104は、例えばFPGAやASICなどのハードウェアから構成された電子回路であってもよい。
信号データ取得部100は、HW-IF14を介して受信器3から信号データを取得する。信号データ取得部100は、信号データを挙動モデル構築部101及び挙動解析部103に出力する。
挙動モデル構築部101は、信号データ及びDSP32の通信設定のパラメータを用いて挙動モデルをトレーニングする。これにより、挙動モデルが構築される。
挙動モデルは、受信器3の挙動をトレーニングにより学習し、DSP32の通信設定のパラメータを入力とし、DSP32が処理した光信号SのQ値を出力とする数学的なモデルの一例である。挙動モデルは、Q値に対するDSP32の通信設定の複数のパラメータが与える影響を解析するために用いられる。挙動モデル構築部101は、挙動モデルのトレーニングの結果として、挙動モデルを定義する各種の関数及び数値(以下、「トレーニング情報」と表記)を算出し、挙動モデル構築DB131に登録する。
図2は、挙動モデル構築部101の一例を示す構成図である。挙動モデル構築部101は、変動発生部400と、DSPエミュレータ401と、モデルトレーニング部402と、ランダムパラメータ生成部403とを有する。
ランダムパラメータ生成部403は、生成部の一例であり、DSP32の通信設定の各パラメータを乱数により生成する。ランダムパラメータ生成部403は、パラメータをDSPエミュレータ401及びモデルトレーニング部402に出力する。
DSPエミュレータ401は、DSP32の動作を模擬(エミュレーション)する機能を備える。DSPエミュレータ401は、変動発生部400から入力された信号データをDSP32と同様の機能により処理し、光信号SのQ値をモデルトレーニング部402に出力する。Q値は光信号Sの特性に関する指標値の一例であるが、指標値としては、Q値に限定されず、光信号Sの受信側の推定誤り率(Bit error rate)や、受信限界OSNR(Optical Signal-to-Noise Ratio)までのマージン量などが用いられてもよい。
DSPエミュレータ401は、ランダムパラメータ生成部403から入力されたパラメータに基づいて信号データを処理し、処理の完了した信号データからQ値を算出してモデルトレーニング部402に出力する。なお、ランダムパラメータ生成部403は、例えば一定の時間間隔でパラメータの数値をランダムに変化させる。
モデルトレーニング部402は、トレーニング部の一例であり、挙動モデルをトレーニングする。トレーニングには、出力データとしてのQ値、入力データとしての通信設定のパラメータ及び信号データ、及び、Q値を算出するための信号データが用いられる。
図3は、簡単化された挙動モデルのイメージを示す図である。挙動モデルは、例えば、符号Fで示される式「Q値=αX1+βX2」により通信設定のパラメータX1,X2からQ値を算出する。モデルトレーニング部402は、トレーニング情報として式Fの適切な係数α及びβを算出する。
再び図2を参照すると、モデルトレーニング部402は、トレーニングにより得たトレーニング情報を挙動モデル構築DB131に登録する。挙動モデルはトレーニング情報の蓄積により受信器3の挙動を学習する。
挙動モデルは、例えば、以下のような技術を用いて構築される。
・Support Vector Machine
・Logistic Regression
・Random Forest
・Principal Component Analysis
・ニューラルネットワーク(深層学習を用いないものを含む)
・深層ニューラルネットワーク
深層ニューラルネットワークとしては、例えば、全結合型深層ニューラルネットワーク、畳込み型深層ニューラルネットワーク、及び再帰型深層ニューラルネットワーク(LSTM(Long Short-Term Memory)ニューラルネットワークを含む)が挙げられる。これらの深層ニューラルネットワークには、スキップコネクション付きのもの、アテンション機構付きのもの、及びDropOut利用推論機構付きのものを含む。
トレーニングには、光信号Sの信号データが用いられるが、光信号Sの特性は、送信器2や伝送路9などの種々の条件により決まるため、モデルトレーニング部402は、仮に、受信器3から取得された信号データをそのままトレーニングに用いた場合、挙動モデルを十分にトレーニングすることができない。より具体的には、受信器3から取得される信号データは、光信号Sの特性に偏りがあるものとなるため、挙動モデルは、所定の条件に限定された信号データが入力されたときは正確なQ値を出力するが、その条件に該当しない信号データが入力されたときは不正確なQ値を出力する。
偏りのある光信号Sの特性としては、例えば偏光状態及び光キャリア周波数が挙げられる。偏光状態及び光キャリア周波数は、通常、一定であるが、例えば偏光状態であれば、光ファイバの曲げ角の変化などの不確定な要素により急激な変化が生ずる。このような変化は、例えば1年に数回などの頻度で突発的に発生するが、この状況に、トレーニングが不十分な挙動モデルは対応できず、精度の低い解析しかできない。
そこで、変動発生部400は、あえて信号データに突発的な変化を生じさせてモデルトレーニング部402に出力する。すなわち、変動発生部400は、光信号Sの特性を変化させる。これにより、光信号Sの特性に関し、様々な条件に対応できる高精度な挙動モデルの構築が可能となる。以下に変動発生部400の例を挙げる。
図4は、偏光状態を変化させる変動発生部400の構成の一例を示す。変動発生部400は、偏波回転発生器200と、実数-複素数変換器201,202と、複素数-実数変換器203,204と、乗算器205a~205dと、加算器206,207とを有する。なお、変動発生部400は、ソフトウェアにより構成されるが、FPGAやASICなどの回路により構成されてもよい。
光信号Sの信号データには、例えば、X偏波の実数成分xI及び虚数成分xQと、Y偏波の実数成分yI及び虚数成分yQとが含まれる。X偏波の実数成分xI及び虚数成分xQは実数-複素数変換器201に入力され、Y偏波の実数成分yI及び虚数成分yQは実数-複素数変換器202に入力される。実数-複素数変換器201は実数成分xI及び虚数成分xQを複素数の電界信号Exに変換し,実数-複素数変換器202は実数成分yI及び虚数成分yQを複素数の電界信号Eyに変換する。
電界信号Exは乗算器205a,205cに入力され、電界信号Eyは乗算器205b,205dに入力される。偏波回転発生器200は、偏波を回転させるための演算パラメータa11,a12,a21,a22を乗算器205a~205dにそれぞれ出力する。
a11=cosωt ・・・(1)
a12=-sinωt ・・・(2)
a21=sinωt ・・・(3)
a22=cosωt ・・・(4)
演算パラメータa11,a12,a21,a22は、偏波回転を演算する行列の要素であり、上記の式(1)~(4)で表される。式(1)~(4)において、変数ωは偏波の回転速度であり、変数tは時間である。
乗算器205aは、電界信号Exと演算パラメータa11を乗算して、その乗算で得た値を加算器206に出力する。乗算器205bは、電界信号Eyと演算パラメータa12を乗算して、その乗算で得た値を加算器206に出力する。加算器206は、各乗算器205a,205bからの値同士を加算することにより電界信号Ex’を得て、複素数-実数変換器203に出力する。
乗算器205cは、電界信号Exと演算パラメータa21を乗算して、その乗算で得た値を加算器207に出力する。乗算器205dは、電界信号Eyと演算パラメータa22を乗算して、その乗算で得た値を加算器207に出力する。加算器207は、各乗算器205c,205dからの値同士を加算することにより電界信号Ey’を得て、複素数-実数変換器204に出力する。
これにより、偏波回転後の電界信号Ex’,Ey’は、符号Wで示されるように、電界信号Ex,Eyを要素とする2行×1例の行列を、演算パラメータa11,a12,a21,a22を要素とする2行×2例の行列に乗じた行列の要素となる。
複素数-実数変換器203は、電界信号Ex’をX偏波の実数成分xI’及び虚数成分xQ’に変換し、複素数-実数変換器204は、電界信号Ey’をY偏波の実数成分yI’及び虚数成分yQ’に変換する。
このようにして、変動発生部400は光信号Sの偏波を回転させる。このため、挙動モデルは、光信号Sの偏波が回転したときでも、正確なQ値を出力することができる。
図5は、光キャリア周波数の変化による周波数オフセットを変化させる変動発生部400の構成の一例を示す図である。変動発生部400は、乗算器300~304と、加算器305,306と、正弦演算器307と、余弦演算器308と、ランダム周波数発生器309aと、時刻生成器309bとを有する。なお、変動発生部400は、ソフトウェアにより構成されるが、FPGAやASICなどの回路により構成されてもよい。
光信号Sの信号データには、電解信号Einの実数成分(I成分)及び虚数成分(Q成分)が含まれる。I成分は乗算器302,304に入力され、Q成分は乗算器301,303に入力される。
また、ランダム周波数発生器309aは、乱数の周波数fを発生させ、乗算器300に出力する。時刻生成器309bは、刻み幅ΔTごとに変化する時刻t(=ΔT,2×ΔT,3×ΔT,・・・)に定数2πを乗じた値2πtを乗算器300に出力する。乗算器300は、周波数fと値2πtの乗算値2πftを正弦演算器307及び余弦演算器308に出力する。正弦演算器307は、入力値からsin2πftを演算して乗算器301,304に出力する。余弦演算器308は、入力値からcos2πftを演算して乗算器302,303に出力する。
乗算器301は、sin2πftとQ成分を乗算して加算器305に出力する。乗算器302は、cos2πftとI成分を乗算して加算器305に出力する。加算器305は、乗算器302の乗算値から乗算器301の乗算値を減算して、周波数変動させた電解信号EoutのI成分として出力する。
乗算器304は、sin2πftとI成分を乗算して加算器306に出力する。乗算器303は、cos2πftとQ成分を乗算して加算器306に出力する。加算器306は、乗算器304の乗算値と乗算器303の乗算値を加算して、電解信号EoutのQ成分として出力する。
Eout=Ein×exp(2πft) ・・・(5)
これにより、周波数変動させたデータ信号の電解信号Eoutは上記の式(5)から得られる。このように、変動発生部400は、周波数の一例として、光信号Sの光キャリア周波数を変動させる。このため、挙動モデルは、光信号Sの光キャリア周波数が変動したときでも、正確なQ値を出力することができる。なお、変動発生部400は、偏波回転及び周波数変動以外でも、偏波依存損失(PDL: Polarization Dependent Loss)、周波数フィルタリング、偏波モード分散(PMD: Polarization Mode Dispersion)、相互位相変調(XPM: Cross Phase Modulation)、及び自己位相変調(SPM: Self Phase Modulation)などを発生させてもよい。
このように、挙動モデル構築部101は、挙動モデルをトレーニングすることにより受信器3の挙動を挙動モデルに学習させ、Q値に対してDSP32の通信設定のパラメータが与える影響を高精度に解析できる挙動モデルを構築する。
図6は、トレーニングの完了前後の挙動モデルのQ値の推定値を示す図である。符号G1はトレーニング前の推定値のグラフを示し、符号G2はトレーニング後の推定値のグラフを示す。グラフG1,G2において、横軸はQ値の真値(期待値)を示し、縦軸は推定値を示す。
グラフG1,G2を比較すると理解されるように、トレーニングが完了した挙動モデルは、実質的に真値に一致する推定値を出力する。このため、挙動モデルの解析の精度は、トレーニングにより向上する。
再び図1を参照すると、挙動モデル構築部101は、挙動モデルのトレーニングが完了すると、キーパラメータ抽出部にその旨を通知する。なお、トレーニングの完了は、例えば挙動モデル構築DB131の登録されたトレーニング情報の収束度を数学的に解析し、収束度が所定値に達したか否かにより判定される。キーパラメータ抽出部102は、挙動モデル構築部101からの通知に応じて動作を開始する。
キーパラメータ抽出部102は、抽出部の一例であり、トレーニングが完了した挙動モデルを用いて、DSP32の通信設定のパラメータから、Q値に対する影響の度合いが所定値以上である1以上のパラメータを抽出する。例えば、キーパラメータ抽出部102は、挙動モデル構築DB131のトレーニング情報を検索することにより、パラメータごとの重要度(以下「パラメータ重要度」と表記)を、Q値に対する影響の度合いとして算出する。パラメータ重要度は、例えば、図3に示されたパラメータX1,X2にそれぞれ対応する係数α,βの大きさにより判定される。
キーパラメータ抽出部102は、パラメータ重要度を各パラメータの識別番号(パラメータ番号)に対応付けてパラメータ重要度DB132に登録する。また、キーパラメータ抽出部102は、パラメータ重要度DB132に登録されたパラメータ重要度からキーパラメータを抽出して、そのパラメータ番号をキーパラメータDB133に登録する。
図7は、パラメータ重要度の一例を示す図である。図7において、横軸は、パラメータ番号「1」~「5」を示し、縦軸は、パラメータ重要度を示す。キーパラメータ抽出部102は、一例として、キーパラメータの条件としてパラメータ重要度の閾値THを0.3に設定する。この場合、キーパラメータ抽出部102は、パラメータ重要度が0.3以上であるパラメータ番号「2」及び「4」のパラメータをキーパラメータとして抽出する。
再び図1を参照すると、キーパラメータ抽出部102は、キーパラメータの抽出が完了すると、その旨を挙動解析部103及び出力処理部104に通知する。出力処理部104は、その通知に応じてキーパラメータDB133にアクセスし、キーパラメータを出力装置16に出力する。出力装置16は、例えばキーパラメータを画面に表示する。このため、通信設定の担当者は、デジタルコヒーレント光伝送方式に関して知識及び経験が不十分であっても、重要性の高いパラメータを特定することができる。
また、挙動解析部103は、キーパラメータ抽出部102からの通知に応じて動作を開始する。挙動解析部103は、キーパラメータDB133にアクセスしてキーパラメータを取得する。挙動解析部103は、信号データ取得部100から入力される信号データを用いて、キーパラメータが変化したときのQ値の変化量を解析する。挙動解析部103は、解析結果を挙動解析結果DB134に登録し、さらに出力処理部104に出力する。出力処理部104は、解析結果を出力装置16に出力し、出力装置16は、例えば画面に解析結果を表示する。
図8は、挙動解析部103の一例を示す構成図である。挙動解析部103は、変動発生部500と、DSPエミュレータ501と、キーパラメータスイープ部502とを有する。変動発生部500は、挙動モデル構築部101の変動発生部400と同一の機能を有する。また、DSPエミュレータ501は、挙動モデル構築部101のDSPエミュレータ401と同一の機能を有する。なお、変動発生部400,500及びDSPエミュレータ401,501は、それぞれ、共通の機能ブロックとして構成されてもよい。
キーパラメータスイープ部502は、キーパラメータを変化させてDSPエミュレータ501に設定する。また、DSPエミュレータ501には、DSP32に設定されている現状のパラメータが設定される。DSPエミュレータ501は、キーパラメータの変化に応じたQ値の変化量を出力する。
図9は、キーパラメータの変化に対するQ値の変化の一例を示す図である。図9において、横軸はキーパラメータを示し、縦軸はQ値を示す。Q値は、一例として、キーパラメータの変化に対して放物線を描くように変化する。この解析結果から、Q値がピークに近くなる値にキーパラメータを設定すればよいことがわかる。
このように、挙動解析部103は、抽出されたキーパラメータを変化させることにより、キーパラメータの変化に応じたQ値の変化を解析する。このため、通信設定の担当者は、デジタルコヒーレント光伝送方式に関して知識及び経験が不十分であっても、Q値に対しキーパラメータが与える影響を知ることができる。
図10は、パラメータ解析装置1の処理を示すフローチャートである。信号データ取得部100は、受信器3から信号データを取得する(ステップSt1)。次に、変動発生部400は、トレーニングに用いられる信号データの特性を変動させる(ステップSt2)。
ランダムパラメータ生成部403は、トレーニングに用いられるパラメータを生成する(ステップSt3)。生成されたパラメータはDSPエミュレータ401に設定される。
次に、DSPエミュレータ401は、DSP32のエミュレーション処理を実行する(ステップSt4)。DSPエミュレータ401は、信号データからQ値を算出する。
次に、モデルトレーニング部402は、挙動モデルのトレーニングを行う(ステップSt5)。次に、モデルトレーニング部402は、トレーニングが完了したか否かを判定する(ステップSt6)。トレーニングが未完了である場合(ステップSt6のNo)、再びステップSt1以降の各処理が実行される。
また、トレーニングが完了した場合(ステップSt6のYes)、キーパラメータ抽出部102は、トレーニングが完了した挙動モデルを用いて、DSP32の通信設定の複数のパラメータから1以上のキーパラメータを抽出する(ステップSt7)。
次に、挙動解析部103は、キーパラメータを変化させることにより、キーパラメータの変化に応じたQ値の変化を解析する(ステップSt8)。次に、出力処理部104は、キーパラメータと解析結果を出力装置16に出力する(ステップSt9)。オペレータまたは設定装置は、出力装置16に出力された解析結果に基づいてキーパラメータをDSP32に設定する。このため、通信設定の担当者は、デジタルコヒーレント光伝送方式に関して知識及び経験が不十分であっても、DSP32に適切なキーパラメータを設定することができる。このようにして、パラメータ解析装置1の処理は実行される。
また、モデルトレーニング部402は、DSPエミュレータ401が信号データから算出したQ値に応じて信号データの信頼性の重み付けを行い、重み付けの結果に基づきトレーニングを制御してもよい。
図11は、挙動モデル構築部101の他の例を示す構成図である。図11において、図2と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
本例において、挙動モデル構築部101には、データ信頼度決定部404が追加されている。DSPエミュレータ401は、信号データからQ値を算出してデータ信頼度決定部404に出力する。データ信頼度決定部404は、重み付け処理部の一例であり、Q値を信号データの信頼度とみなして、信号データに重み付けを行い、その結果をモデルトレーニング部402に通知する。
モデルトレーニング部402は、重み付けの結果に基づきトレーニングを制御する。このため、モデルトレーニング部402は、トレーニングの効率を向上することができる。
また、モデルトレーニング部402は、光信号Sの信号データと、受信器3のDSP32に設定される各パラメータを用いて挙動モデルをトレーニングするが、さらに送信器2に設定される送信側パラメータを用いてトレーニングを行ってもよい。
図12は、挙動モデル構築部101の他の例を示す構成図である。図11において、図2と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
挙動モデル構築部101は、変動発生部400と、DSPエミュレータ401aと、モデルトレーニング部402aと、ランダムパラメータ生成部403とを有する。DSPエミュレータ401a及びモデルトレーニング部402aには、ランダムパラメータ生成部403が生成したDSP32の各パラメータと信号データだけでなく、送信器2に設定される送信側パラメータも入力される。
パラメータ解析装置1は、例えば管理用ネットワークなどを介して送信器2から送信側パラメータを取得する。送信側パラメータとしては、例えば、送信器2のDSP(不図示)が行う光信号Sの予等化処理で用いられるフィルタ数及びフィルタの次数などが挙げられる。
DSPエミュレータ401aは、信号データと、DSP32の各パラメータと、送信器2の送信側パラメータとから送信器2及び受信器3間の光信号Sの伝送処理をエミュレーションして、その結果から受信器3側のQ値を算出する。モデルトレーニング部402aは、信号データ、DSP32の各パラメータと、送信側パラメータとを用いて挙動モデルをトレーニングする。このとき、モデルトレーニング部402aは、送信側パラメータ及びDSP32の各パラメータを挙動モデルの入力とし、Q値を挙動モデルの出力とする。
このように、パラメータ解析装置1は、挙動モデルのトレーニングに送信側パラメータを用いることにより、送信器2における伝送処理の各種の条件を考慮して高精度な挙動モデルを構築することができる。
次に、DSP32のパラメータとして、位相再生処理の平均化長と不完全性の補償処理のフィルタ長を例に挙げて、送信器2、受信器3、及びパラメータ解析装置1の全体的な動作の手順を説明する。
(位相再生処理の平均化長)
例えば、伝送路9が、分散係数の大きいSMF(Single Mode Fiber)などである場合、その非線形性による位相雑音が光信号Sに与える影響は小さい。しかし、伝送路9が、分散係数の小さいNZ-DSF(Non-Zero Dispersion Fiber)などである場合、その非線形性による位相雑音が光信号Sに与える影響は大きい。
このような場合、DSP32に設定される位相再生処理の平均化長は短いほど、Q値が大きくなる傾向があるが、Q値は、受信器3におけるOSNRにも影響されるため、十分な知識及び経験がなければ平均化長をDSP32に設定することは難しい。しかし、パラメータ解析装置1によれば、以下の動作により平均化長を容易に設定することが可能となる。
図13は、DSP32に平均化長を設定する動作の手順の一例を示すフローチャートである。送信器2は光信号Sを送信する(ステップSt11)。光信号Sは伝送路9を伝送する(ステップSt12)。受信器3は光信号Sを受信する(ステップSt13)。
次に、受信器3は、フロントエンド30及びADC31により光信号Sの信号データをパラメータ解析装置1に出力する(ステップSt14)。次に、パラメータ解析装置1は、信号データを用いてモデルトレーニング部402,402aにより挙動モデルをトレーニングする(ステップSt15)。
次に、パラメータ解析装置1は、トレーニングが完了した挙動モデルを用いて、キーパラメータ抽出部102により平均化長をキーパラメータとして抽出する(ステップSt16)。次に、パラメータ解析装置1は、挙動解析部103により平均化長の変化に対するQ値の変化量を解析する(ステップSt17)。
次に、パラメータ解析装置1は、その解析結果として、例えば図9に示されるようなグラフを出力装置16の画面に出力する(ステップSt18)。次に、通信設定の担当者は、画面に出力された解析結果に基づき、DSP32に設定する平均化長を変更する(ステップSt19)。
このため、担当者は、光ファイバに関する知識及び経験が不十分であっても、解析結果を見れば、伝送路9が光信号Sに与える位相雑音の影響の大きさを把握し、OSNRを確認する必要もなく、Q値が改善するように平均化長を設定することができる。
(不完全性の補償処理のフィルタ長)
例えば、送信器2及び受信器3が、64QAMや128QAMなどの多値度の高い多値変調方式により光信号Sの送受信処理を行う場合、受信器3における光信号SのQ値は、送信器2及び受信器3内の光学系部品やアナログ系電気部品の不完全性に応じて変化する。このため、送信器2のDSP(不図示)と受信器3のDSP32は、フィルタなどを用いて不完全性の補償処理を行う。
不完全性の補償量は、フィルタ長を長く設定することにより増加するが、フィルタ長が長くなるほど、送信器2のDSPと受信器3のDSP32の消費電力は増加するため、十分な知識及び経験がなければフィルタ長を設定することは難しい。しかし、パラメータ解析装置1によれば、以下の動作によりフィルタ長を容易に設定することが可能となる。
図14は、DSP32にフィルタ長を設定する動作の手順の一例を示すフローチャートである。図14において、図13と共通する手順については同一の符号を付し、その説明は省略する。
パラメータ解析装置1は、トレーニングが完了した挙動モデルを用いて、キーパラメータ抽出部102によりフィルタ長をキーパラメータとして抽出する(ステップSt16a)。次に、パラメータ解析装置1は、挙動解析部103によりフィルタ長の変化に対するQ値の変化量を解析する(ステップSt17a)。
次に、パラメータ解析装置1は、その解析結果として、例えば図9に示されるようなグラフを出力装置16の画面に出力する(ステップSt18a)。次に、通信設定の担当者は、画面に出力された解析結果に基づき、DSP32に設定するフィルタ長を変更する(ステップSt19a)。
このため、担当者は、不完全性の補償処理に関する知識及び経験が不十分であっても、解析結果を見れば、フィルタ長に応じた消費電力が許容される範囲内において、Q値が改善するようにフィルタ長を設定することができる。
(モデルのトレーニング方法)
次に、上述したパラメータ解析方法に用いられるモデルのトレーニング方法について述べる。このトレーニング方法は、図2に示された挙動モデル構築部101の構成により実行される。
図15は、挙動モデルのトレーニング方法の一例を示す図である。図15において、図2と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
変動発生部400は、挙動モデルのトレーニングに用いられる信号データの特性を変動させる。モデルトレーニング部402は、変動発生部400により特性が変動した信号データが入力され、その信号データを用いて挙動モデルをトレーニングする。挙動モデルは、上述したように、Q値を出力するため、モデルトレーニング部402は、Q値を含むトレーニング情報を出力する。
本例のトレーニング方法によると、トレーニングに用いられる光信号の特性が変動するため、パラメータ解析方法と同様に、高精度な挙動モデルを構築することができる。
上記の実施例において、モデルトレーニング部402は、DSPエミュレータ401が算出したQ値を教師データ(教師ラベル)として挙動モデルのトレーニングを行うが、教師データは、これに限定されず、例えば外部測定装置が測定した各種の測定値とすることもできる。
図16は、外部測定器8を用いる場合の挙動モデルのトレーニング方法の一例を示す図である。本例では、モデルトレーニング部402に代えて、外部測定器8から教師データとして測定値を取得するモデルトレーニング部402bが用いられる。
外部測定器8は、例えば管理用ネットワークを介してモデルトレーニング部402bに測定値を出力する。外部測定器8の測定値としては、例えば、光スペクトラムアナライザが検出したOSNR、設定データベースの読み出しによる変調形式、及び波長分散量測定器が測定した波長分散量などが挙げられる。
本例においても、変動発生部400は、光信号の特性を変動させた場合の信号データをモデルトレーニング部402bに出力するため、上記の実施例と同様に高精度な挙動モデルを構築することができる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、処理装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(ただし、搬送波は除く)に記録しておくことができる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD(Digital Versatile Disc)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記録媒体の形態で販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) 光信号の特性に関する指標値を出力するモデルをトレーニングする工程と、
前記モデルのトレーニングに用いられる前記光信号の特性を変動させる工程とを、コンピュータまたは電子回路が実行することを特徴とするモデルのトレーニング方法。
(付記2) 前記特性を変動させる工程には、前記光信号の偏波を回転させることが含まれることを特徴とする付記1に記載のモデルのトレーニング方法。
(付記3) 前記特性を変動させる工程には、前記光信号の周波数を変化させることが含まれることを特徴とする付記1または2に記載のモデルのトレーニング方法。
(付記4) 付記1乃至3の何れかに記載のモデルのトレーニング方法を用いるパラメータ解析方法であって、
信号処理装置が前記光信号を処理することにより算出する前記指標値を出力として、前記信号処理装置に設定される複数のパラメータが前記指標値に与える影響を解析するためのモデルをトレーニングする工程と、
前記モデルのトレーニングに用いられる前記複数のパラメータを生成する工程とを、前記コンピュータまたは前記電子回路が実行することを特徴とするパラメータ解析方法。
(付記5) トレーニングが完了した前記モデルを用いて、前記複数のパラメータから前記影響の度合いが所定値以上である1以上のパラメータを抽出する工程を、さらに前記コンピュータまたは前記電子回路が実行することを特徴とする付記4に記載のパラメータ解析方法。
(付記6) 抽出された前記1以上のパラメータを変化させることにより、前記1以上のパラメータの変化に応じた前記指標値の変化を解析する工程を、さらに前記コンピュータまたは前記電子回路が実行することを特徴とする付記4または5に記載のパラメータ解析方法。
(付記7) 前記特性が変動する前記光信号から前記指標値を算出する工程と、
前記指標値に応じて前記光信号に重み付けを行う工程とを、さらに前記コンピュータまたは前記電子回路が実行し、
前記モデルをトレーニングする工程には、前記重み付けの結果に基づき前記モデルのトレーニングを制御することが含まれることを特徴とする付記4乃至6の何れかに記載のパラメータ解析方法。
(付記8) 前記モデルをトレーニングする工程には、前記光信号と、前記複数のパラメータと、前記信号処理装置に前記光信号を送信する送信装置に設定される送信側パラメータとを用いて前記モデルをトレーニングすることが含まれることを特徴とする付記4乃至7の何れかに記載のパラメータ解析方法。
(付記9) 信号処理装置が処理した光信号の特性に関する指標値に対し、前記信号処理装置に設定される複数のパラメータが与える影響を解析するためのモデルをトレーニングし、
前記モデルのトレーニングに用いられる前記複数のパラメータを生成し、
前記モデルのトレーニングに用いられる前記光信号の特性を変動させる、処理を、コンピュータに実行させることを特徴とするパラメータ解析プログラム。
(付記10) 前記特性を変動させる処理には、前記光信号の偏波を回転させることが含まれることを特徴とする付記9に記載のパラメータ解析プログラム。
(付記11) 前記特性を変動させる処理には、前記光信号の周波数を変化させることが含まれることを特徴とする付記9または10に記載のパラメータ解析プログラム。
(付記12) トレーニングが完了した前記モデルを用いて、前記複数のパラメータから前記影響の度合いが所定値以上である1以上のパラメータを抽出する処理を、さらに前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記9乃至11の何れかに記載のパラメータ解析プログラム。
(付記13) 抽出された前記1以上のパラメータを変化させることにより、前記1以上のパラメータの変化に応じた前記指標値の変化を解析する処理を、さらに前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記9乃至12の何れかに記載のパラメータ解析プログラム。
(付記14) 信号処理装置が処理した光信号の品質に関する指標値に対し、前記信号処理装置に設定される複数のパラメータが与える影響を解析するためのモデルをトレーニングするトレーニング部と、
前記モデルのトレーニングに用いられる前記複数のパラメータを生成する生成部と、
前記モデルのトレーニングに用いられる前記光信号の特性を変動させる変動発生部とを有することを特徴とするパラメータ解析装置。
(付記15) 前記変動発生部は、前記光信号の偏波を回転させることを特徴とする付記14に記載のパラメータ解析装置。
(付記16) 前記変動発生部は、前記光信号の周波数を変化させることを特徴とする付記14または15に記載のパラメータ解析装置。
(付記17) トレーニングが完了した前記モデルを用いて、前記複数のパラメータから前記影響の度合いが所定値以上である1以上のパラメータを抽出する抽出部を有することを特徴とする付記14乃至16の何れかに記載のパラメータ解析装置。
(付記18) 抽出された前記1以上のパラメータを変化させることにより、前記1以上のパラメータの変化に応じた前記指標値の変化を解析する解析部を有することを特徴とする付記17に記載のパラメータ解析装置。
(付記19) 前記特性が変動する前記光信号から前記指標値を算出する算出部と、
前記指標値に応じて前記光信号に重み付けを行う重み付け処理部とを有し、
前記トレーニング部は、前記重み付けの結果に基づき前記モデルのトレーニングを制御することを特徴とする付記14乃至18の何れかに記載のパラメータ解析装置。
(付記20) 前記トレーニング部は、前記光信号と、前記複数のパラメータと、前記信号処理装置に前記光信号を送信する送信装置に設定される送信側パラメータとを用いて前記モデルをトレーニングすることを特徴とする付記14乃至19の何れかに記載のパラメータ解析装置。
1 パラメータ解析装置
3 受信器
10 CPU
32 DSP
101 挙動モデル構築部
102 キーパラメータ抽出部
400,500 変動発生部
401,501,401a,501a DSPエミュレータ
402,402a モデルトレーニング部
403 ランダムパラメータ生成部

Claims (9)

  1. 光信号の特性に関する指標値を出力するモデルであって、信号処理装置が前記光信号を処理することにより算出する前記指標値を出力として、前記信号処理装置に設定される複数のパラメータが前記指標値に与える影響を解析するためのモデルをトレーニングする工程と、
    前記モデルのトレーニングに用いられる前記光信号の特性を変動させる工程と
    前記モデルのトレーニングに用いられる前記複数のパラメータを生成する工程とを、コンピュータまたは電子回路が実行することを特徴とするパラメータ解析方法
  2. 前記特性を変動させる工程には、前記光信号の偏波を回転させることが含まれることを特徴とする請求項1に記載のパラメータ解析方法
  3. 前記特性を変動させる工程には、前記光信号の周波数を変化させることが含まれることを特徴とする請求項1または2に記載のパラメータ解析方法
  4. トレーニングが完了した前記モデルを用いて、前記複数のパラメータから前記影響の度合いが所定値以上である1以上のパラメータを抽出する工程を、さらに前記コンピュータまたは前記電子回路が実行することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のパラメータ解析方法。
  5. 抽出された前記1以上のパラメータを変化させることにより、前記1以上のパラメータの変化に応じた前記指標値の変化を解析する工程を、さらに前記コンピュータまたは前記電子回路が実行することを特徴とする請求項に記載のパラメータ解析方法。
  6. 前記特性が変動する前記光信号から前記指標値を算出する工程と、
    前記指標値に応じて前記光信号に重み付けを行う工程とを、さらに前記コンピュータまたは前記電子回路が実行し、
    前記モデルをトレーニングする工程には、前記重み付けの結果に基づき前記モデルのトレーニングを制御することが含まれることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のパラメータ解析方法。
  7. 前記モデルをトレーニングする工程には、前記光信号と、前記複数のパラメータと、前記信号処理装置に前記光信号を送信する送信装置に設定される送信側パラメータとを用いて前記モデルをトレーニングすることが含まれることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のパラメータ解析方法。
  8. 信号処理装置が処理した光信号の品質に関する指標値に対し、前記信号処理装置に設定される複数のパラメータが与える影響を解析するためのモデルをトレーニングし、
    前記モデルのトレーニングに用いられる前記複数のパラメータを生成し、
    前記モデルのトレーニングに用いられる前記光信号の特性を変動させる、処理を、コンピュータに実行させることを特徴とするパラメータ解析プログラム。
  9. 信号処理装置が処理した光信号の品質に関する指標値に対し、前記信号処理装置に設定される複数のパラメータが与える影響を解析するためのモデルをトレーニングするトレーニング部と、
    前記モデルのトレーニングに用いられる前記複数のパラメータを生成する生成部と、
    前記モデルのトレーニングに用いられる前記光信号の特性を変動させる変動発生部とを有することを特徴とするパラメータ解析装置。
JP2018041439A 2018-03-08 2018-03-08 パラメータ解析方法、パラメータ解析プログラム、及びパラメータ解析装置 Active JP7059699B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018041439A JP7059699B2 (ja) 2018-03-08 2018-03-08 パラメータ解析方法、パラメータ解析プログラム、及びパラメータ解析装置
US16/291,086 US10972178B2 (en) 2018-03-08 2019-03-04 Parameter analysis method and apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018041439A JP7059699B2 (ja) 2018-03-08 2018-03-08 パラメータ解析方法、パラメータ解析プログラム、及びパラメータ解析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019161285A JP2019161285A (ja) 2019-09-19
JP7059699B2 true JP7059699B2 (ja) 2022-04-26

Family

ID=67842892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018041439A Active JP7059699B2 (ja) 2018-03-08 2018-03-08 パラメータ解析方法、パラメータ解析プログラム、及びパラメータ解析装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10972178B2 (ja)
JP (1) JP7059699B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003524919A (ja) 1998-10-23 2003-08-19 コニンクリジケ ケーピーエヌ エヌブィー 光wdmネットワークを監視するための方法および装置
JP2012529665A (ja) 2009-06-12 2012-11-22 エックステラ コミュニケーションズ,インコーポレイテッド 偏光制御装置
JP2013198164A (ja) 2012-03-22 2013-09-30 Fujitsu Ltd 光ネットワーク・シミュレーションの最適化
JP2016127599A (ja) 2015-01-05 2016-07-11 富士通株式会社 マルチキャリア光通信システムにおける非線形補償方法、装置及びシステム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5464271B2 (ja) 2009-05-27 2014-04-09 富士通株式会社 フィルタ係数制御装置および方法
JP6019887B2 (ja) * 2012-07-26 2016-11-02 富士通株式会社 光伝送システムおよび光伝送路の偏波依存特性をモニタする方法
JP6206545B1 (ja) 2016-06-17 2017-10-04 Nttエレクトロニクス株式会社 伝送特性補償装置、伝送特性補償方法及び通信装置
US10560303B2 (en) * 2017-07-17 2020-02-11 Cox Communications, Inc. System and methods for a smart adaptive communication channel

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003524919A (ja) 1998-10-23 2003-08-19 コニンクリジケ ケーピーエヌ エヌブィー 光wdmネットワークを監視するための方法および装置
JP2012529665A (ja) 2009-06-12 2012-11-22 エックステラ コミュニケーションズ,インコーポレイテッド 偏光制御装置
JP2013198164A (ja) 2012-03-22 2013-09-30 Fujitsu Ltd 光ネットワーク・シミュレーションの最適化
JP2016127599A (ja) 2015-01-05 2016-07-11 富士通株式会社 マルチキャリア光通信システムにおける非線形補償方法、装置及びシステム

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Xiaoxia Wu et al.,Applications of Artificial Neural Networks in Optical Performance Monitoring,JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY,2009年,VOL. 27, NO. 16,pp. 3580 - 3589

Also Published As

Publication number Publication date
US10972178B2 (en) 2021-04-06
US20190280766A1 (en) 2019-09-12
JP2019161285A (ja) 2019-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Saif et al. Machine learning techniques for optical performance monitoring and modulation format identification: A survey
Khan et al. Joint OSNR monitoring and modulation format identification in digital coherent receivers using deep neural networks
CN110971295B (zh) 光纤非线性噪声监测装置以及光接收机
Choutagunta et al. Characterizing mode-dependent loss and gain in multimode components
JP7292502B2 (ja) 送信機テストパラメータを獲得するための方法および装置、ならびに記憶媒体
JP2011089945A (ja) 非線形歪検出回路、光受信機、光伝送システム、および非線形歪検出方法
JP7460890B2 (ja) 伝送路監視装置及び伝送路監視方法
Li et al. Low-complexity adaptive chromatic dispersion estimation scheme using machine learning for coherent long-reach passive optical networks
Yang et al. Fast and accurate waveform modeling of long-haul multi-channel optical fiber transmission using a hybrid model-data driven scheme
JP2009537100A (ja) 分散を検出するための方法およびデバイス、ならびに光信号伝送システム
JP7059699B2 (ja) パラメータ解析方法、パラメータ解析プログラム、及びパラメータ解析装置
JP2013501982A (ja) シミュレーション装置およびシミュレーション方法
Kim et al. Modulation format identification of square and non-square M-QAM signals based on amplitude variance and OSNR
Aref et al. An efficient nonlinear Fourier transform algorithm for detection of eigenvalues from continuous spectrum
Rabbani et al. Analysis of nonlinear fiber Kerr effects for arbitrary modulation formats
Ma et al. Training sequence-based chromatic dispersion estimation with ultra-low sampling rate for optical fiber communication systems
Ye et al. OSNR monitoring based on a low-bandwidth coherent receiver and LSTM classifier
Chai et al. Cost-effective OSNR monitoring with large chromatic dispersion tolerance using random forest for intermediate nodes
CN113364519B (zh) 一种光性能监测方法、装置、电子设备以及存储介质
Zhao et al. Nonlinear SNR estimation based on the data augmentation-assisted DNN with a small-scale dataset
Cai et al. Optical filtering impairment monitoring based on model fusion for optical networks
Li et al. Enhanced adaptive DA-ML carrier phase estimator and its application to accurate laser linewidth and SNR estimation
McDonald et al. Performance of a coherent free-space optical communications link with wavefront sensorless adaptive optics
Chen et al. Combined PMD-PDL effects on BERs in simplified optical systems: an analytical approach
Garcia et al. An optimal polarization tracking algorithm for Lithium-Niobate-based polarization controllers

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7059699

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150