JP7057733B2 - ロック機構付き安全スイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、危険源を包囲する例えば安全柵の開閉部、典型的にはドア部に設置される安全スイッチに関し、より詳しくは、安全柵の開閉部の閉じ状態をロックする機構を備えた安全スイッチに関する。
工場等において作業者が危険源に接触しないようにするために、危険源の周囲は安全柵により包囲されている。安全柵には作業者が出入りするための開閉部、典型的にはドアが設けられる。本明細書及び特許請求の範囲では、安全柵の開閉部を「ドア」と呼ぶ。
危険源と作業者の接触を回避するための安全対策として、例えばドア付き出入り口に安全スイッチが設置される。安全スイッチは、ドアの開け閉め状態を検知するドア開閉状態検知機構を有し、この機構によってドアが閉じ状態であることを検知すると動作許可(運転許可)信号を出力する。安全性確保を確かなものにするために、ドアの開け閉めだけでなく、ドアをロックする機構を含む安全スイッチが提案されている(特許文献1~3)。ロック機構付き安全スイッチは、ロック状態を検知するロック状態検知機構を有している。そして、このロック機構付き安全スイッチは、ユーザが選択可能な2つの動作モードを含むことができる。
第1動作モード:ドアが閉じられた状態であることを検知したら動作許可(運転許可)信号を出力して危険源の稼働を許可する。
第2動作モード:第1にドアが閉じられた状態であること、第2にドアがロックされた状態であることの2つの条件が成立したときに動作許可(運転許可)信号を出力する。換言すれば、少なくとも一方の条件が欠落すると動作不許可(安全運転指示)信号を出力する。そして、この動作不許可(安全運転指示)信号に基づいて危険源は例えば危険でない程度の低速運転やマニュアル低速運転に切り換えられる。
危険源の運転を安全運転に切り換えたとしても慣性運動を伴う危険源の場合、ドアの開け閉めだけに依存して安全信号を出力するのは、必ずしも好ましくない。ロック機構を備えた安全スイッチでは、作業者がドアロックを解除し、次いでドアを開けるまで少なくとも一定の時間が必要である。第2動作モードを選択したときには、この時間の経過を安全性の向上に役立たせることができる。
すなわち、第2動作モードを選択したときには、ドアを開ける、その前に作業者がドアロックを解除した時点で安全信号を出力することができる。したがって、作業者が、その後実際にドアを開けて柵の中に入る頃には、慣性運動を伴う危険源の動作が緩和された状態になる。
特許文献1は、ドアと明記していないが、実質的にドア開閉状態検知機構を構成するところの電磁誘導の原理を用いて検出する非接触近接センサあるいはパスルエコーセンサを開示している。また、特許文献1は、実質的にロック状態検知機構として、実質的にドアの閉じ状態をロックするためのロックピンのロック位置(ロックピンの伸長ストローク限界位置)、アンロック位置(ロックピンの退却ストローク限界位置)を検知する2つの光学センサを用いることを開示している。更に、特許文献1は、ロックピンを駆動する駆動源として電動モータを用い、そしてモータの回転運動を往復運動に変換する機構としてラックアンドピニオン、トグルレバーが採用可能であることを開示している。
特許文献2は、アクチュエータと受動部材とで構成された安全スイッチを開示している。典型的には、アクチュエータがドアに固定され、受動部材が柵本体側に固定される。アクチュエータは棒状の挿入突出部を有する。受動部材は、アクチュエータの挿入突出部を受け入れる受け穴を備えている。そして、特許文献2の安全スイッチは、ドア開閉状態検知機構として、電磁誘導の原理を用いた非接触近接センサを採用している。この近接センサは、既知のように、一対のエレメントで構成されている。第1のエレメントはアクチュエータの棒状挿入突出部に配置され、受動部材側の受け穴に第2のエレメントが配置されている。ドアを閉めて棒状挿入突出部が受け穴の中に進入したときに、一対のエレメントが互いに対向した状態となることで「ドアは閉じられた」と判定する。
特許文献2の安全スイッチは、受動部材の中で往復動するロックピンを有している。このロックピンはロック機構を構成し、ロックピンは、受け穴の第1の軸線と交差する方向に延びる第2の軸線に沿って並進動する。ドアを閉めたときに受け穴の中に進入する挿入突出部は、伸長動作するロックピンによって係止され、これによりドアロック状態が形成される。他方、ロックピンが退却して棒状挿入突出部を解放することでドアアンロック状態が形成される。特許文献2の安全スイッチはロックピンの駆動源としてソレノイドを用いている。
特許文献3のロック機構付き安全スイッチは、特許文献2と同様に、アクチュエータと受動部材とで構成され、そして、ドア開閉状態検知機構として、電磁誘導の原理を用いた非接触近接センサが採用されている。第1のエレメントはアクチュエータに配置され、第2のエレメントは、受動部材の側面に隣接して配置されている。ドアを閉めたときに、アクチュエータの第1エレメントと、受動部材の第2エレメントとが互いに対向した状態となることで「ドアは閉じられた」と判定する。
特許文献3のロック機構付き安全スイッチは、ロック状態検知機構として、一つの光学センサを採用している。この一つの光学センサは、アクチュエータの挿入突出部を係止できるまでロックピンが伸長したロック位置にあること及び挿入突出部を解放できるまでロックピンが退却した退却位置にあることの2つの位置を検出する構成を有している。
特開2011-58354号公報 特表2002-501698号公報 特表2017-500724号公報
特許文献1~3に開示のように、ロック機構付き安全スイッチは、アクチュエータと、アクチュエータの挿入突出部を受け入れる受け穴を含む受動部材とで構成されている。受動部材は、受け穴の第1の軸線と交差する方向に延びる第2の軸線に沿って往復動するロックピンを含む。そして、このロックピンの伸長動作あるいは退却動作によって挿入突出部を係止あるいは解放することによってドアをロックあるいはアンロックすることができる。
ドアが正規の状態であれば、設計通りに、アクチュエータの挿入突出部が受動部材の受け穴の中に進入することができる。そして、この状態は、アクチュエータ側の第1のエレメントと、受動部材側の第2のエレメントとによって検知される。
ところで、安全スイッチは、例えば安全柵のドアなどの開閉部に設置されることから小型であることが求められる。他方、安全柵は、アルミニウム合金製の軽量で設置性の良いものが採用されることが多く、ドアへの力のかかり具合によってドアの位置が多少変化することがある。このことから、例えば傾いた状態や正規位置から上下にオフセットした状態のドアの場合、正規に挿入突出部が受け穴に進入するとは必ずしも断定できない。仮に、挿入突出部が受け穴に進入してないにも関わらずドア開閉状態検知機構が動作したときには、システム内では挿入突出部が受け穴に進入したと誤判定してしまうことになる。また、挿入突出部が受け穴に存在している、存在していないに関わり無く、ロックピンはロック位置まで伸長動作する。そして、このロックピンがロック位置にあることをロック状態検知機構が検知して「ロック」と誤判定してしまう。
本発明の目的は、ロック判定の精度を向上することができるロック機構付き安全スイッチを提供することにある。
上記の技術的課題は、本発明によれば、
挿入突出部を含むアクチュエータと、
該アクチュエータの挿入突出部を受け入れる受け穴を備えた受動部材と、
前記アクチュエータに配置されたトランスポンダから前記受動部材に配置されたアンテナコイルを介して受信した無線信号に基づいて前記アクチュエータが前記受動部材にアクセスしたことを検知するドア開閉状態検知機構と、
前記受動部材に設けられ、前記受け穴の第1の軸線と交差する方向に延びる第2の軸線に沿って伸長と退却の往復動可能に配置されたロックピン及び該ロックピンを駆動するロックピン駆動源とで構成され、前記ロックピンが伸長することにより、前記受け穴の中に進入した前記挿入突出部を係止して前記挿入突出部が抜け出すのを阻止するロック機構とを有するロック機構付き安全スイッチであって、
前記ロックピンは、該ロックピンの伸長ストローク限界位置が、前記挿入突出部を係止するロック位置よりも更に伸長した突出位置に設定され、
駆動信号に従って駆動する前記ロックピン駆動源により前記ロックピンが伸長動作したときに、該ロックピンが前記ロック位置にあるか否かを検知するロック状態検知機構と、
前記ドア開閉状態検知機構により検知された第1状態と、前記ロック状態検知機構により検知された第2状態とに基づいて安全信号を出力するスイッチングデバイスとを有することを特徴とするロック機構付き安全スイッチを提供することにより達成される。
本発明のロック機構付き安全スイッチによれば、ロックピンの伸長ストローク限界位置がロック位置で規定するのではなく、ロックピンが更に伸長した突出位置に設定されている。
ロックピンの伸長動作は、ロックピンの駆動源に制御信号が入力されることにより実行される。この制御信号によって、安全スイッチはロックピンの伸長動作を知ることができる。ロックピンが伸長したときに、アクチュエータの挿入突出部が、受動部材の受け穴の中に入っていれば、ロックピンは挿入突出部に突き当たる(「ロック位置」)。しかし、挿入突出部が受け穴の中に無ければ、ロックピンは更に伸長して「突出位置」をとる。
本発明の安全スイッチに含まれるスイッチングデバイスは、ドア開閉状態検知機構により検知された第1状態と、ロック状態検知機構により検知された第2状態とに基づいて安全信号を出力する。これによりロック判定の精度を向上することができる。
実施例のロック機構付き安全スイッチの概要を説明するための図であり、ロックピンがロック位置に位置している状態を示す。 実施例の安全スイッチの概要を説明するための図であり、ロックピンが退却位置に位置している状態を示す。 実施例の安全スイッチの概要を説明するための図であり、ロックピンが突出位置に位置している状態を示す。 ロックピンがロック位置、退却位置、突出位置の3つの位置を取り得ることを説明するための図である。 実施例において安全信号を出力する条件を説明するための図である。 実施例のロック機構付き安全スイッチを安全柵に設置した具体例を示す図であり、 (A)はドアを閉めた状態を示し、(B)はドアを開けた状態を示す。 実施例のロック機構付き安全スイッチに含まれる受動部材の斜視図であり、(A)は受動部材の正面、左側面を示す図であり、(B)は受動部材の左側面、背面を示す図である。 受動部材の各面を示す図であり、(A)は平面、(B)は左側面、(C)は正面、(D)は右側面、(E)は背面、(F)は(D)のF-F線に沿った断面を示す。 実施例のロック機構付き安全スイッチに含まれるアクチュエータの斜視図である。 受動部材の分解斜視図である。 受動部材を主体に各要素の組み込みを説明するための図である。 受動部材に含まれる表蓋の構成を説明するための図である。 アクチュエータの分解斜視図である。 受動部材の断面図であり、ロックピンがロック位置に位置している状態を示す。 受動部材の断面図であり、ロックピンが退却位置に位置している状態を示す。 受動部材の断面図であり、ロックピンが突出位置に位置している状態を示す。 実施例のロック機構付き安全スイッチの電気的な構成を示すブロック図である。 実施例のロック機構付き安全スイッチに含まれるMCUの機能ブロック図である。 安全スイッチの断面図であり、強制ロック解除部材の動作に伴う作用を説明するための図である。 実施例に含まれる受動部材を安全柵に固定する手段の第1変形例を説明するための図である。 実施例に含まれる受動部材を安全柵に固定する手段の第2変形例を説明するための図である。
図1~図5は、実施例のロック機構付き安全スイッチ1の概要を説明するための図である。図示の安全スイッチ1は、受動部材2とアクチュエータ4とで構成されている(図1)。アクチュエータ4は、アクチュエータ本体6から突出する挿入突出部8を含む。図示の例では、典型的な配置として、受動部材2が危険源を囲む安全柵の本体Fに固定され、他方、アクチュエータ4がドアDに固定されている(図1)。
受動部材2は、挿入突出部8を受け入れる受け穴10を有し、この受け穴10は第1の軸線Ax(1)(図3)に沿って延びている。この第1の軸線Ax(1)は、ドアDを閉めたときに挿入突出部8が受け穴10の中に進入することができる方向に指向されている。
受動部材2は、第1の軸線Ax(1)と交差する第2の軸線Ax(2)(図3)に沿って進退動作可能なロックピン12を有している。より具体的には、ロックピン12の第2の軸線Ax(2)は第1の軸線Ax(1)と直交している。
挿入突出部8はロックピン12に向けて開放した凹所8aを有し(図1)、この凹所8aにロックピン12の先端部が進入して挿入突出部8を係止することにより挿入突出部8が抜け出すのを阻止する。この結果ドアDの閉じ状態をロックできる。図1は、ロックピン12のロック位置、つまり、ロックピン12が伸長して挿入突出部8の凹所8aに入り込んだ状態を示す。
ロックピン12は、駆動源としてのソレノイド14とバネ16とを有し、ソレノイド14及びバネ16は、受動部材2の筐体の中に配置されている。この実施例では、ソレノイド14を励磁することによりロックピン12が引き寄せられて凹所8aから退却することにより挿入突出部8を解放することができる。この結果ドアDがアンロック状態となりドアDを開けることができる。図2は、ロックピン12がアンロック位置に退却した状態を示す。なお、上述したロックピン12の伸長動作はソレノイド14が消磁してバネ16の付勢力によって行われる。
ロックピン12の伸長ストローク限界位置は「ロック位置」で規定されていない。伸長ストローク限界位置は「ロック位置」よりも更にロックピン12が伸長した第3の位置に設定されている(図3)。この第3の位置つまり突出位置は、挿入突出部8が受け穴10の中に存在しないときに、ロックピン12がバネ16の付勢力によって伸長動作することにより取ることができる。
上述したように、ロックピン12は、図4に図示するように、第1位置つまりロック位置(図1)、第2位置つまりアンロック位置(図2)、第3位置つまり突出位置(図3)の3つの位置を取ることができる。
受動部材2はロック状態検知機構18を備え、ロック状態検知機構18は、好ましくは位置センサ20によって構成されている。この位置センサ20はロックピン12が「ロック位置」にあるか否かを検知する。
位置センサ20は、具体的には、透過型光電スイッチあるいは反射型光電スイッチで構成されるのが好ましい。図1~図3に図示の例は、透過型光電スイッチを含む位置センサ20を示している。線図の錯綜を避けるために、透過型光電スイッチを一つの○で図示してあるが、透過型光電スイッチは、投光素子と、これに対抗して位置する受光素子とを含み、これらは遮光部材24を挟んで互いに対抗して配置されていると理解されたい。遮光部材24は光透過窓26を有している。そして、遮光部材24はロックピン12に組み込まれてロックピン12と一体化される。遮光部材24がロックピン12の並進動と一緒に第2の軸線Ax(2)に沿って変位する。
遮光部材24の光透過窓26は、ロックピン12が「ロック位置」(図1)のときに発光素子が発する光を通過させる位置に位置決めされる。つまり、ロックピン12が「ロック位置」にあるとき、透過型光電スイッチの発光素子が発した光を受光素子が受光することができる。換言すれば、ロックピン12が「退却位置(アンロック位置)」(図2)及び「突出位置」(図3)にあるときには、共に、遮光部材24によって遮光され、発光素子が発した光を受光素子は受光できない。ロックピン12は、ソレノイド14の励磁/消磁によって伸長又は短縮する。このソレノイド14を駆動する信号と、位置センサ20の出力信号との組み合わせで、ロックピン12は、「ロック位置」にあるか否かだけでなく、上記の3つの位置を判別することができる。
(1)ソレノイド14の消磁(ロックピン12が伸長)及び位置センサ20がON信号の場合には、ロックピン12は「ロック位置」にある。
(2)ソレノイド14の消磁(ロックピン12が伸長)及び位置センサ20がOFF信号の場合には、ロックピン12は「突出位置」にある。
(3)ソレノイド14の励磁(ロックピン12が退却)及び位置センサ20がOFF信号の場合には、ロックピン12は「退却位置」にある。
ソレノイド14を駆動する信号によってロックピン12が伸長動作したか退却動作したかを知ることができる。ソレノイド14が消磁したとき、つまりロックピン12が伸長動作したとき、ロック状態検知機構18に含まれる透過型光電スイッチのON/OFF出力によって、ロックピン12が「ロック位置」にあるか否かを区別できる。
例えば、上記(1)~(3)以外の違う組み合わせとして(4)ソレノイド14の励磁(ロックピン12が退却)及び位置センサ20によるON信号の場合には、センサの異常、ロックピン12の動作異常など何らかの故障が発生していると判断できる。この場合には安全スイッチ1からエラー表示の点灯やエラー信号を出力しても良く、また、安全性を確保するために、動作不許可(安全運転指示)信号を出力するのがよい。
変形例として、透過型光電スイッチの代わりに反射型光電スイッチを採用してもよい。この場合、遮光部材24の光透過窓26を2つ用意し、ロックピン12が退却位置(図2)及び突出位置(図3)にあるときに光を透過させ、ロックピン12がロック位置(図1)にあるときに光を反射する構成を採用するのが好ましい。
突出位置にあるロックピン12を図示する図3を参照して、ロックピン12と一体の遮光部材24がストッパ28によって受け止められることによりロックピン12の伸長ストローク限界位置が規定される。この伸長ストローク限界位置は、上述した「ロック位置」ではなくて、更にロックピン12が伸長した「突出位置」である。ストッパ28は受動部材2の筐体Cの中に定置されている。
図1~図3に図示の参照符号30はドア開閉状態検知機構を示す。ドア開閉状態検知機構30は好ましくは非接触近接センサで構成される。具体的には、受動部材2の内部に配置されたアンテナコイル32と、アクチュエータ本体8の内部に配置されたトランスポンダ34とを含む例えばFID(Radio Frequency Identification)で構成されるのがよい。アンテナコイル32とトランスポンダ34は、アクチュエータ6が受動部材2にアクセスしたときに互いに対向する位置に配置されている。
受動部材2は、電源回路40、スイッチングデバイス42、制御回路44を有し、これらは、従来と同様に多重化されている。例えば、ドア開閉状態検知機構30によってアクチュエータ4のアクセスを検知してドア閉め状態を検知し且つロック状態検知機構18によってロックピン12がロック位置(図1)にあることを検知した、この2つの条件が満足されたことを制御回路44で判定したときに、例えばPLC(図示せず)に向けて運転許可信号を出力する(図5)。
以下に、実施例の安全スイッチ1を詳細に説明する。図6の(A)、(B)は安全スイッチ1を設置した安全柵の一部を示している。図1の(A)はドアDを閉じた状態を示し、(B)はドアDを開けた状態を示す。安全柵の本体F及びドアDのフレームは一般的に幅3-4cmを有しており、受動部材2とアクチュエータ4は、ドアDを閉めたときに互いに対向する位置に位置決めされる。
図7は受動部材2の斜視図である。図7から分かるように、受動部材2は縦長の立体形状、具体的には長手方向一端から他端まで同じ略正方形の断面形状を有している。図示の矢印zは高さ方向(長手方向)を示し、矢印yは幅方向(短手方向)を示し、矢印xは奥行方向を示す。
図8は、4つの側面を有する受動部材2の各面を示す。図8において、 (A)は平面図であり、 (B)は左側面図であり、 (C)は正面図であり、 (D)は右側面図であり、 (E)は背面図であり、(F)は(D)のF-F線に沿った断面図である。図8の(A)及び(F)から分かるように受動部材2の断面形状は略正方形であり、また、受動部材は、その一端部から他端部に達するまで同じ断面形状を有している。
図7の(A)及び図8の(C)を参照して、受動部材2の正面には、その長手方向中間部分に表示部50を有し、表示部50は、受動部材2の状態を表示するための二つの大型表示灯52と5つの小型表示灯54とで構成されている。2つの大型表示灯52は、受動部材2の正面を規定する互いに平行な長手方向に延びる2つの辺に、夫々、配置され、各大型表示灯52は、その一部が左右の側面まで広がっている。これにより、大型表示灯52は、正面から見たとき、左側面から見たとき、右側面から見たときの何れからでも確認することができる。5つの小型表示灯54は、2つの大型表示灯52の間に配置されている。
受動部材2は、少なくともその長手方向一端部が金属のような堅牢な材料で構成され、アクチュエータ4の挿入突出部8(図1、図9)を受け入れる受け穴10が形成されている。受け穴10は3つ用意されている。受動部材2の一端部において、同じ断面位置において、正面受け穴10aが正面の幅方向中央に設けられ(図8の(C))、左側面受け穴10bが左側面の幅方向中央に設けられ(図8の(B))、右側面受け穴10cが右側面の幅方向中央に設けられている(図8の(D))。すなわち、受動部材2は、正面、右側面、左側面の三方向からアクチュエータ4の挿入突出部8を受け入れることが可能である。
図7の(B)及び図8の(E)を参照して、受動部材2の長手方向一端部には、背面の幅方向中央に第1のボルト挿通穴56が形成されている。この第1のボルト挿通穴56を使って、典型的には安全柵本体Fにフレームに固定することができる。
実施例の受動部材2は、長手方向一端部つまり受け穴10が形成されている部分が、それ以外の部分に対して軸回転可能である。受け穴10を含む一端部を「キャッチャ」と呼び、参照符号60を付す。キャッチャ60以外の部分を「受動部材本体」と呼び、参照符号62を付す。
すなわち、受動部材2は、キャッチャ60と受動部材本体62とを含む組立体で構成されている。キャッチャ60は、受動部材本体62に対してキャッチャ60の中心軸を中心にして回転可能である。キャッチャ60の回転軸線は、ロックピン12の第2の軸線Ax(2)と整合している。そして、キャッチャ60は、その背面の第1のボルト挿通穴56を使って安全柵本体Fに固定することができる。ロックピン12の第2の軸線Ax(2)は、受動部材2の長手方向に延びる中心線上に位置している。
受動部材本体62は、その下端に断面コ字状に板金成形した金属製の固定具64を有し、固定具64には、各辺の幅方向中央に合計3つの第2のボルト挿通穴66が形成されている。具体的には、第2のボルト挿通穴66は、背面ボルト挿通穴66a、左側面ボルト挿通穴66b、右側面ボルト挿通穴66cで構成され、この3つの何れかの第2のボルト挿通穴66を使って受動部材本体62を柵本体Fのフレームに固定することができる。
図中、Cabはケーブルを示す。ケーブルCabは、固定具64の内部において片寄せした状態で位置決めされている。
受動部材2は、その長手方向一端部のキャッチャ60と、長手方向他端部の固定具64を使って柵本体Fに固定される。そして、キャッチャ60及び固定具64は高い強度の材料、典型的には金属で作られているため、ドアロック中に強制的にドアDを開ける操作に伴う挿入突出部8の引き抜き力に対する堅牢性を確保することができる。
アクチュエータ4の配置と受動部材2の配置との関係(安全柵の本体FとドアDとの関係)において、例えばキャッチャ60の左側面に対してアクチュエータ4の挿入突出部8がアクセスする場合、つまり、キャッチャ60の左側面受け穴10b(図8の(B))に対して挿入突出部8がアクセスする場合、この挿入突出部8がアクセスする方向に受動部材本体62の正面(図8の(C))が位置するようにキャッチャ60に対して受動部材本体62が軸回転した状態にして、左側面第2ボルト挿通穴66b(図8の(B))を使って受動部材本体62を安全柵の本体Fに固定することができる。
図8の(C)及び(E)を参照して、受動部材本体62の正面及び背面には、夫々、強制ロック解除部材70が配置されている。2つのロック解除部材70に関し、受動部材本体62の正面に配置された強制ロック解除部材には「a」を付記し(図8の(C))、背面に配置された強制ロック解除部材には「b」を付記して(図8の(E))、必要に応じて識別する。後に説明するように、強制ロック解除部材70をマニュアル操作することにより、ロック位置のロックピン12を強制的に退却位置に戻してドアDのロックを解除することができる。
図9はアクチュエータ4の斜視図である。アクチュエータ4は典型的にはドアDに設置される。アクチュエータ4は略直方体形状のアクチュエータ本体6と、アクチュエータ本体6の長手方向一端部から突出する金属製の挿入突出部8とを有している。挿入突出部8は、ヘッド部72と、基端部74と、これらの間の首部76とで構成され、ヘッド部72、基端部74、首部76は断面円形である。そして、ヘッド部72と基端部74は同一の直径を有し、また、他方、首部76の直径はヘッド部72、基端部74の直径よりも小さい。この相対的に小さな直径を有する首部76によって前述した凹所8a(図1)が構成されている。なお、ヘッド部72の頂面の円周縁部72aは傾斜面、好ましくはラウンドした傾斜面で構成され、同じように、ヘッド部72と首部76との間及び首部76と基端部74との間の境界部78は傾斜面で構成されている。
図10は、固定具64を装着する前の受動部材本体62の分解斜視図である。受動部材本体62の筐体80は合成樹脂の成型品である。断面コ字状の筐体80の中には、ソレノイドユニット82と、ロックピンユニット84と電子部品を含む電子回路基板86とが収容されている。
ソレノイドユニット82は、可動鉄心88及び前述したバネ16を含むソレノイド14を有している。ロックピンユニット84は、前述したロックピン12と、このロックピン12に一体化された遮光部材24を有している。遮光部材24は、その一部を切り欠いた形状の前述の光透過窓26を有している。
前述した電源回路40、スイッチングデバイス42、制御回路44を含む電子回路基板86にはアンテナコイル32が組み込まれている。アンテナコイル32は、前述したドア開閉状態検知機構30の一部を構成する。各ユニット82、84を筐体80の中に組み込むことで(図11)、ソレノイドの可動鉄心88がロックピン12と一体化される。図11に図示の参照符号92は、筐体80の表蓋であり、その詳細を図12に示す。この表蓋92によって受動部材本体62の正面が構成される(図8の(C))。
筐体80は、その長手方向一端面に略円筒状の突起94を備えた円形開口96を有し(図10)、ロックピン12はその先端部が円形開口96を通じて外部に延出する。ロックピン12は、その先端部に2つの互いに対向する傾斜面98を有し、この2つの傾斜面98によって先細りの先端が形成されている。
前述したキャッチャ60は上記の略円筒状突起94と嵌合する穴を有し、この略円筒状突起94に案内されて回転することができる。キャッチャ60の回転軸線はロックピン12の軸線Ax(2)と共通である。
図13はアクチュエータ4の分解斜視図である。アクチュエータ4は、前述したように、金属製の挿入突出部8を有し、挿入突出部8は、ヘッド部72と、基端部74と、これらの間の相対的に小径の首部76とで構成されている。アクチュエータ本体6は、挿入突出部8にクッション性を付与するバネ100と、ドア開閉状態検知機構30の一部を構成するトランスポンダ34とを含む。図13において、参照符号104はベローズを示し、参照符号106はケースを示し、108は裏蓋を示す。
図14~図16は、実施例に含まれる受動部材2を断面した図であり、ロックピン12の3つのストローク位置でのロック状態検知機構18の作用を説明するための図である。
図14は、ソレノイド14が消磁されてバネ力によってロックピン12がロック位置(図1)に位置しているときのロック状態検知機構18の状態を示す。透過型光電スイッチで構成される位置センサ20は光透過窓26を通る光を受けてON信号を出力する。ソレノイド14を消磁させる制御信号(ロック動作信号)と位置センサ20のON信号との組み合わせで、ロックピン12が「ロック位置」にあると判定できる。
図15は、ソレノイド14が励磁されてロックピン12がアンロック位置(図2)に位置しているときのロック状態検知機構18の状態を示す。遮光部材24の光透過窓26が光学素子22から図面では下方にオフセットした位置に位置している。これにより、透過型光電スイッチで構成される位置センサ20は投光素子を受け取ることができずOFF信号を出力する。ソレノイド14を励磁させる制御信号(退却動作信号)と位置センサ20のOFF信号との組み合わせで、ロックピン12が「ロック位置」にないと判定できる。勿論、更に積極的にロックピン12が「退却位置」にあると判定してもよい。
図16は、ソレノイド14が消磁されてバネ力によってロックピン12が突出位置(図3)に位置したときのロック状態検知機構18の状態を示す。遮光部材24の光透過窓26が光学素子22から図面では上方にオフセットした位置に位置している。これにより、透過型光電スイッチで構成される位置センサ20は投光素子を受け取ることができずOFF信号を出力する。ソレノイド14を消磁させる制御信号(ロック動作信号)と位置センサ20のOFF信号との組み合わせで、ロックピン12が少なくとも「ロック位置」にないと判定できる。勿論、更に積極的にロックピン12が「突出位置」にあると判定してもよい。
それ以外の組み合わせ、「ソレノイド14が励磁(ロックピン12が退却動作)及び位置センサ20がON信号出力」の場合には、前述したように何らかの故障が発生していると判定できる。
図17はロック機構付き安全スイッチ1の電気的な構成を説明するためのブロック図である。制御回路44は、第一MCU120と第二MCU122を含む。第一MCU120と第二MCU122は相互に通信することで相手方を監視している。
第一MCU120は送信回路124に接続されている。送信回路124はアンテナコイル32に接続されている。アンテナコイル32は受信回路126に接続されている。受信回路126は、第一MCU120と第二MCU122との両方に接続されている。第一MCU120は、送信回路124を介してアンテナコイル32を駆動して、アンテナコイル32から無線信号をトランスポンダ34に供給する。第一MCU120と第二MCU122は、トランスポンダ34からの無線信号をアンテナコイル32及び受信回路126を介して受信する。トランスポンダ34は、アンテナコイル32と応答回路を有している。トランスポンダ34は無線タグ(RF-IDタグ)であってもよい。応答回路はアンテナコイル32に発生する誘導電流を電源として動作する。応答回路はアンテナコイル32により受信された無線信号を復調して情報を取得し、さらにアンテナコイル32を介して無線信号(応答信号)を送信する。
図18を参照して、第一MCU120の測定部128aと第二MCU122の測定部128bは、それぞれ、トランスポンダ34から受信された無線信号の強度を測定し、無線信号の強度に基づき受動部材2からアクチュエータ4までの距離を推定する。なお、距離の代わりに無線信号の強度がそのままアクチュエータ4の位置の検知に使用されてもよい。第一MCU120の復調部130aと第二MCU122の復調部130bは、それぞれ、トランスポンダ34から受信された無線信号により搬送されてきた情報を復調し、この情報に基づきアクチュエータ4を識別する。この情報には、固有の識別情報が含まれていてもよい。第一MCU120の安全判定回路132aは、測定された距離が閾値以下であるかどうかを判定し、判定結果を第二MCU122に送信する。同様に、第二MCU122の安全判定回路132bは、測定された距離が閾値以下であるかどうかを判定し、判定結果を第一MCU120に送信する。第一MCU120の安全判定回路132aは、自己の判定結果と相手方の判定結果とが一致している場合(双方とも測定距離が閾値以内であると判定している場合)に、挿入突出部8がキャッチャ60に挿入されている状態(ドア閉状態)であると判定する。同様に、第二MCU122の安全判定回路132bは、自己の判定結果と相手方の判定結果とが一致している場合(双方とも測定距離が閾値以内であると判定している場合)に、挿入突出部8がキャッチャ60に挿入されている状態(ドア閉状態)であると判定する。
図17に戻って、入力回路140は第一安全入力部142、第二安全入力部144、第一アンロック入力部146および第二アンロック入力部148を有している。第一安全入力部142と第二安全入力部144は他の受動部材2とデイジーチェーンするための入力回路である。たとえば、第一安全入力部142と第二安全入力部144は、それぞれ他の受動部材2の第一OSSD150と第二OSSD152に接続される。OSSDとは、Output Signal Switching Device(出力信号切換デバイス)の略称である。
第一アンロック入力部146や第二アンロック入力部148は安全PLCや安全制御機器などの外部制御機器に接続されており、外部制御機器が出力する信号を受け付ける。第一アンロック入力部146は第一MCU120に接続し、入力信号を第一MCU120に出力する。第二アンロック入力部148は第二MCU122に接続しており、入力信号を第二MCU122に出力する。第一MCU120の安全判定回路132a(図18)は、第一アンロック入力部146から入力された第一入力信号がOFF(Lock)信号であるかどうかを判定する。同様に、安全判定回路132bは第二アンロック入力部148から入力された第二入力信号がOFF(Lock)信号であるかどうかを判定し、判定結果を第一MCU120に出力する。第一MCU120の安全判定回路132aは、第一入力信号がOFF(Lock)信号であり、かつ、第二入力信号がOFF(Lock)信号であるかどうかを判定する。安全判定回路132aは、第一入力信号がOFF(Lock)信号であり、かつ、第二入力信号がOFF(Lock)信号である場合に、ロックピン12をロック状態にする。たとえば、第一MCU120は、駆動部164を介してソレノイド14を駆動しないことで、バネ16の付勢力によりロックピン12をロック位置にする。第一MCU120の安全判定回路132aは、第一入力信号がON(Un Lock)信号であるか、または、第二入力信号がON(Un Lock)信号であると判定すると、ロックピン12をアンロック状態にする。たとえば、安全判定回路132aはソレノイド14を駆動する信号を出力して可動鉄心88を吸引することで、ロックピン12がアンロック位置に遷移する。
ここでは、第一MCU120は、第一入力信号がOFF(Lock)信号であり、かつ、第二入力信号がOFF(Lock)信号であるときに、ロックピン12をロック位置に遷移させているが、さらに、前提条件が付加される。前提条件とは、第一MCU120と第二MCU122の双方がアクチュエータ4の状態をドア閉じ状態であると判定していることである。そのため、第一MCU120と第二MCU122のどちらかがアクチュエータ4の状態をドア開き状態であると判定している場合、第一MCU120は、アンロック状態を維持する。なお、安全判定回路132aは、アクチュエータ4のドア開閉状態に関する安全判定回路132aの判定結果と、安全判定回路132bとの判定結果との不一致が一定時間以上にわたり継続すると、エラーと判定する。この場合、安全判定回路132aは、ソレノイド14の状態を現状状態に維持する。
位置センサ20は、第一MCU120と第二MCU122の双方に接続されている。安全判定回路132aは、位置センサ20から出力される検出信号に基づき、ロックピン12がロック位置にあるか、それ以外の位置にあるかを判定し、判定結果を安全判定回路132bに出力する。同様に、安全判定回路132bは、位置センサ20から出力される検出信号に基づき、ロックピン12がロック位置にあるか否かを判定し、判定結果を安全判定回路132aに出力する。
安全判定回路132aは、安全判定回路132aの判定結果と安全判定回路132bの判定結果がともにロック位置を示していれば、スイッチングデバイス42の第一OSSD150を介して、ON信号を出力する。ON信号は安全状態信号や安全信号、動作許可信号と呼ばれてもよい。同様に、安全判定回路132bは、安全判定回路132aの判定結果と安全判定回路132bの判定結果がともにロック位置を示していれば、スイッチングデバイス42の第二OSSD152を介して、運転許可信号を出力する。なお、安全判定回路132aは、安全判定回路132aの判定結果と安全判定回路132bの判定結果とのいずれか一方がロック位置とは異なっていれば、第一OSSD150を介して、動作不許可(安全運転指令)信号を出力する。安全判定回路132bは、安全判定回路132aの判定結果と安全判定回路132bの判定結果とのいずれか一方がロック位置とは異なっていれば、第二OSSD152を介して、動作不許可(安全運転指令)信号を出力する。
他の制御モードとして、ロックピン12の状態は運転許可信号を出力する際に考慮されなくてもよい。つまり、安全判定回路132aは、アクチュエータ4のアクセスによるドア開閉状態のみに応じて第一OSSD150を制御してもよい。安全判定回路132bは、アクチュエータ4のアクセスのみに応じて第二OSSD152を制御してもよい。つまり、安全判定回路132は、位置センサ20の検出信号に依存することなく、ドア開閉状態検知機構30によるアクチュエータ4の「アクセス有り」のときに運転許可信号を出力し、アクチュエータ4の「アクセス無し」のときに動作不許可(安全運転指令)信号を出力してもよい。
第一OSSD150および第二OSSD152は、たとえば、PNP型のトランジスタにより構成される。PNP型のトランジスタがONすると、出力端子には+側電源が接続されるため、ON信号が出力される。一方、PNP型のトランジスタがOFFすると、出力端子はプルダウン抵抗を介して接地されるため、OFF信号が出力される。
第一OSSD150と第二OSSD152にはそれぞれOSSD監視回路160が接続されてもよい。OSSD監視回路160は第一MCU120と第二MCU122に接続されている。第一MCU120は、OSSD監視回路160を通じて、第二OSSD152の動作が正常かどうかを監視する。第二MCU122は、OSSD監視回路160を通じて、第一OSSD150の動作が正常かどうかを監視する。たとえば、第一OSSD150と第二OSSD152はそれぞれ、ON信号を出力するときに定期的に微小時間にわたり出力信号をOFFに遷移させる。OSSD監視回路160はON信号の出力期間中に微小時間のOFFを検出できればOSSDを正常と判定し、微小時間のOFFを検出できなければOSSDを正常ではないと判定する。なお、ON信号が継続するケースは、出力端子と+側電源との短絡が原因である。この場合、安全判定回路132a、132bはそれぞれOFF信号を出力させるための制御信号を第一OSSD150と第二OSSD152とに出力する。これにより、第一OSSD150と第二OSSD152とのうち正常なほうがOFF信号を出力する。外部機器は、第一OSSD150と第二OSSD152とがともにON信号を出力している期間にだけ動作できる。よって、外部機器は、第一OSSD150と第二OSSD152とのうち少なくとも一方がOFF信号を出力している期間には動作しない。なお、外部機器は、ON信号における微小時間のOFFには反応しないように構成されている。
電源回路40は、外部からDC+24Vと0Vの供給を受け、DC+10V、+5Vや+3.3Vなどの直流電圧を生成するDC-DCコンバータである。電源回路40は制御回路44、アンテナコイル32、ソレノイド14、表示部50など、電力を必要とするすべての回路に電力を供給する。ところで、外部電源からの供給電圧や電源回路40から出力される電圧が所定の範囲内でない場合、制御回路44などが正常に動作しない可能性がある。そこで、電源監視回路162は、外部電源からの供給電圧が所定の範囲内であるかどうかを判定するとともに、電源回路40から出力される電圧が所定の範囲内かどうかを判定し、判定結果を第一OSSD150と第二OSSD152へ出力する。第一OSSD150と第二OSSD152は、それぞれ、電源回路40が正常に動作していないことを示す判定結果を入力されると、制御回路44から出力される制御信号に依存することなく、動作不許可(安全運転指令)信号を出力する。第一OSSD150と第二OSSD152は、それぞれ、電源回路40が正常に動作していることを示す判定結果を入力されると、制御回路44から出力される制御信号に依存して、安全信号を出力する。
第一安全入力部142および第二安全入力部144はそれぞれ、他の受動部材2とのカスケード接続に利用される。危険源を包囲する鉄柵に対して複数のドアが設けられている場合、すべてのドアが安全状態でなければ、危険源は動作できない。第一MCU120は第一安全入力部142に接続されている。第一MCU120は、第一安全入力部142を通じてON信号が入力されているときに、ドア開閉状態検知機構30の信号と、ロック状態検知機構18の信号に基づいて第一OSSD150を制御する。第一MCU120は、第一安全入力部142を通じて動作不許可(安全運転指令)信号が入力されているときに、ドア開閉状態検知機構30の信号と、ロック状態検知機構18の信号に依拠することなく、第一OSSD150に動作不許可(安全運転指令)信号を出力させる。同様に、第二MCU122は第二安全入力部144に接続されている。第二MCU122は、第二安全入力部144を通じてON信号が入力されているときに、アクチュエータ4の開閉状態とロックピン12のロック状態に基づいて第二OSSD152を制御する。第二MCU122は、第二安全入力部144を通じて動作不許可(安全運転指令)信号が入力されているときに、ドア開閉状態検知機構30の信号と、ロック状態検知機構18の信号に依拠することなく、第二OSSD152に動作不許可(安全運転指令)信号を出力させる。これにより、複数の受動部材2のカスケード接続が可能となる。複数の受動部材2のうちいずれかの受動部材2が安全状態でない場合に、外部機器には動作不許可(安全運転指令)信号が出力される。また、複数の受動部材2のすべてが安全状態のときに、運転許可信号が外部機器に出力される。
図8の(C)及び(E)などに図示の強制ロック解除部材70について、図19を参照して説明する。図19は、安全スイッチ1の断面図である。強制ロック解除部材70は、フィンガFgを有している。強制ロック解除部材70を回転させる操作を行うと、フィンガFgによってロックピン12を強制的に退却位置に戻すことができる。図19では、正面側の強制ロック解除部材70aが回転させられて、このロック解除部材70aのフィンガFgがロックピン12を退却位置まで押し下げた状態を図示している。例えば、作業者が安全柵の中に居るにも関わらずドアロックしたような場合に、この強制ロック解除部材70を使ってドアロック解除を行うことができる。
実施例に含まれる受動部材2は、全体として縦長の立体形状を有し、その長手方向一端部と下端部とにボルト挿通穴56、66を設けて、このボルト挿通穴56、66を使って安全柵に受動部材2を直に固定する構成が採用されている。そして、この一端部、他端部を高強度の材料、典型的には金属材料で作ったキャッチャ60、固定具64で構成し、また、キャッチャ60に、アクチュエータ4の挿入突出部8を受け入れる受け穴10を形成する構成が採用されている。これにより堅牢性を確保することができる。
変形例として、図20に図示するように、キャッチャ60と固定具64とを板状部材200で連結した一体構造を採用してもよい。この場合、キャッチャ60と固定具64を鋳造により一体成型してもよいし、固定具64と板状部材200をプレス成形し、このプレス成形品をキャッチャ60に溶着又は溶接してもよい。
また、図21に図示するように、固定具64と板状部材200を一体構造したブラケット202を用意し、このブラケット202の長手方向一端部にボルト挿通穴202aを形成して、キャッチャ60をブラケット202を介して安全柵に固定する構造を採用すると共に、共通ボルトを使ってキャッチャ60とブラケット202を共締めしてもよい。また、このブラケット202に受動部材本体62を固定するようにしてもよい。勿論、受動部材本体62とキャッチャ60は互いに相対回転した状態で設置できるのが好ましく、ブラケット202を使う場合には、ロックピン12の軸線Ax(2)とキャッチャ60の回転軸線を整合させるのがよい。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれに限定されず、以下の変形例を包含する。
(1)ドア開閉状態検知機構30は、RFID、パスルエコーセンサなどの非接触近接センサの他に、アクチュエータ4又は挿入突出部8との接触によって動作するスイッチであってもよい。
(2)特許文献2に開示のように、ドア開閉状態検知機構30を構成する一つのエレメントを挿入突出部8に設け、他のエレメントを受け穴10に設ける構成を採用してもよい。
(3)受動部材2に含まれるソレノイド14は、これを励磁することでロックピン12を退却位置に戻す構成を採用したが、これとは逆に、励磁することでロックピン12を伸長させる構成を採用してもよい。
(4)ロックピン12の駆動源として、特許文献1に開示のように、電動モータを採用してもよい。そして、モータの回転運動を往復運動に変換する機構としてラックアンドピニオン、トグルレバーを採用してもよい。
(5)実施例に含まれる受動部材2は、キャッチャ60が受動部材本体62に対して360°回転自在な構成が採用されているが、キャッチャ60は、少なくとも一方向に90°、他方向に90°回転できる構成であってもよい。
(6)ロック状態検知機構18を構成する位置センサ20の典型例として透過型光電スイッチを例示し、この透過型光電センサのON/OFF信号によってロックピン12が少なくとも「ロック位置」にあるか否かを判定したが、ロックピン12が「ロック位置」にあることを検知する第1のセンサと、この第1のセンサとは別に、「突出位置」にあることを検知する第2センサとの組み合わせを採用してもよい。
(7)上記(6)の第1のセンサ、第2のセンサに加えて、ロックピン12が「退却位置」にあることを検知する第3のセンサを有していてもよい。
1 実施例のロック機構付き安全スイッチ
F 安全柵の本体
D ドア
2 受動部材
4 アクチュエータ
8 アクチュエータの挿入突出部
8a 挿入突出部に形成された凹所(ロックピンの先端部を受け入れる)
10 挿入突出部が挿入可能な受け穴(受動部材に含まれる)
Ax(1) 受け穴の第1の軸線
12 ロックピン
Ax(2) ロックピンの第2の軸線
14 ソレノイド
16 ロックピンを付勢するバネ
18 ロック状態検知機構
20 位置センサ(光電スイッチ)
24 遮光部材
26 遮光部材の光透過窓
30 ドア開閉状態検知機構
42 スイッチングバイス
44 制御回路
60 受動部材に含まれるキャッチャ
62 受動部材本体
64 受動部材に一体化された固定具

Claims (9)

  1. 挿入突出部を含むアクチュエータと、
    該アクチュエータの挿入突出部を受け入れる受け穴を備えた受動部材と、
    前記アクチュエータに配置されたトランスポンダから前記受動部材に配置されたアンテナコイルを介して受信した無線信号に基づいて前記アクチュエータが前記受動部材にアクセスしたことを検知するドア開閉状態検知機構と、
    前記受動部材に設けられ、前記受け穴の第1の軸線と交差する方向に延びる第2の軸線に沿って伸長と退却の往復動可能に配置されたロックピン及び該ロックピンを駆動するロックピン駆動源とで構成され、前記ロックピンが伸長することにより、前記受け穴の中に進入した前記挿入突出部を係止して前記挿入突出部が抜け出すのを阻止するロック機構とを有するロック機構付き安全スイッチであって、
    前記ロックピンは、該ロックピンの伸長ストローク限界位置が、前記挿入突出部を係止するロック位置よりも更に伸長した突出位置に設定され、
    駆動信号に従って駆動する前記ロックピン駆動源により前記ロックピンが伸長動作したときに、該ロックピンが前記ロック位置にあるか否かを検知するロック状態検知機構と、
    前記ドア開閉状態検知機構により検知された第1状態と、前記ロック状態検知機構により検知された第2状態とに基づいて安全信号を出力するスイッチングデバイスとを有することを特徴とするロック機構付き安全スイッチ。
  2. 前記アクチュエータの前記挿入突出部が、前記ロックピンの先端部を受け入れる凹所を有し、
    伸長する前記ロックピンが前記凹所に入り込むことにより、前記受け穴の中に進入した前記挿入突出部を係止する、請求項1に記載のロック機構付き安全スイッチ。
  3. 前記受動部材が、前記受け穴を有する金属製のキャッチャと、前記ロックピンを含む受動部材本体とを含む組立体で構成され、
    前記受動部材本体は縦長の立体形状を有し、
    該受動部材本体の長手方向一端に前記キャッチャが配置され、
    該キャッチャは、前記受動部材を安全柵にボルト止めするための第1ボルト挿通穴を有する、請求項1又は2に記載のロック機構付き安全スイッチ。
  4. 前記受動部材本体は、その長手方向他端部に金属製の固定具を有し、
    該固定具は、前記受動部材を前記安全柵にボルト止めするための第2ボルト挿通穴を有する、請求項3に記載のロック機構付き安全スイッチ。
  5. 前記受動部材は、その長手方向一端から他端に亘って同じ略正方形の断面形状を有し、
    前記キャッチャの4つの側面のうち、隣接する少なくとも2つの側面に前記受け穴が形成されている、請求項3又は4に記載のロック機構付き安全スイッチ。
  6. ロック状態検知機構が、前記ロックピンが前記ロック位置にあることを検出する位置センサで構成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載のロック機構付き安全スイッチ。
  7. 前記ロック状態検知機構が、投光素子と受光素子を備えた光電スイッチと、光透過窓を備えた遮光部材との組み合わせで構成され、
    前記遮光部材が前記ロックピンと一体化されて、該ロックピンの並進運動と一緒に変位する、請求項1~5のいずれか一項に記載のロック機構付き安全スイッチ。
  8. 前記ロックピンが前記ロック位置に位置するときに、前記投光素子が発する光が前記光透過窓を通って前記受光素子により受け取られる、請求項7に記載のロック機構付き安全スイッチ。
  9. ドア開閉状態検知機構が非接触近接センサで構成されている、請求項1~8のいずれか一項に記載のロック機構付き安全スイッチ。
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