JP7057047B2 - 錠剤用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、錠剤を収容する錠剤用容器に関するものであり、特に、偏平な錠剤いわゆるタブレットを収容するために好適な錠剤用容器に関する。
従来の錠剤用容器では、特許文献1に記載されているように、容器本体3はスライダー4とスライダー4に対してスライド方向奥側に錠剤収容空間を有し、スライダー4に設けられた錠剤計量部8に所定の錠剤が収容され、スライダー4を引き出すことにより、錠剤計量部8に収納された錠剤を取り出すことが出来るようなっている。
ここで、錠剤計量部8にはストッパー12が設けられており、スライダー4が引き出し位置(錠剤を取り出し可能な位置)にある時には、錠剤計量部8の後端開口が前記ストッパー12と当該ストッパー12に対向する位置にある案内壁7とによって狭められ、錠剤収容空間からの錠剤の流入が阻止される構造になっている(段落0025、0028、図5等)。
上述した構造により、特許文献1に記載されている錠剤用容器では、錠剤計量部8に収納可能な所定量以上の錠剤は、スライダー4が引き出された時には錠剤計量部8に流入しないため、錠剤計量部8に収納された所定量の錠剤を取り出すことが可能である。
特許第6086776号
しかし、特許文献1に記載されている錠剤用容器では、図4に示されたように、錠剤(錠剤の偏平な面)が本体3の底面に載置されるような状態で収納されているため、錠剤収容空間を大きくしなければならず容器本体が大きくなるという問題があった。
また、スライダー4には錠剤計量部8が設けられ、錠剤収容空間部から当該錠剤収容空間部に収容されたままの姿勢で所定量の錠剤を取り出すこととなり、また、スライダー4自体は一定の長さ(奥行)を持っているので、錠剤計量部8には常時複数の錠剤が収容され、一錠ずつ取り出しにくいという問題があった。
そこで本発明はこの様な問題に鑑みなされたものであり、その目的は、錠剤用容器本体をなるべくコンパクトな構造にし、かつ錠剤を1錠ずつ確実に取り出すことができる錠剤用容器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る錠剤用容器は、扁平な錠剤を収納する錠剤用容器であって、外筒と、前記外筒に対して相対的にスライド可能な内筒と、
前記内筒の上端を塞ぐキャップと、を有して構成され、前記内筒には、前記錠剤を横置き姿勢の状態で高さ方向に複数重ねて収納する収納部と前記錠剤を取り出す取り出し口が設けられ、前記外筒の下端には、前記収納部内に収納された錠剤が取り出される際に、前記取り出し口を前記外筒の外部に突出させる突出口が設けられており、前記外筒と前記内筒の一方又は双方に、前記収納部から移動する錠剤を前記横置き姿勢から縦置き姿勢に変換させて前記取り出し口に導く姿勢変換部と、前記取り出し口が前記突出口から前記外筒の外部に突出する際に弾性変形し、前記錠剤を前記外筒の内周面に押し付けて前記錠剤の移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、錠剤が投入された姿勢で収納される収納部から錠剤の取り出し口までの間に姿勢変換部が設けられているため、例えば、錠剤を錠剤の平面(タブレットでいえば偏平な面)が錠剤の移動方向(下方)に対して交差するような姿勢で投入すれば、すなわち、収納部により多くの錠剤が収納されるような姿勢で投入すれば、その姿勢で収納部に収容され、その後、姿勢変換部によって錠剤の平面が移動方向と同じ方向になるように錠剤の姿勢が変換されるので、取り出し口において、変換された後の姿勢で錠剤を取り出すことができる。
このため、特許文献1に記載された従来の錠剤用容器のように、錠剤を収容する収容空間を大きくする必要が無く容器本体をコンパクトな構造にすることができる。よって、本態様の錠剤用容器は携帯用としても用いることができる。
また、前記収納部から取り出し口に移動する錠剤の移動を規制する規制部が設けられていることから、変換された後の錠剤の姿勢を規制することもできるので、取り出す錠剤の次位の錠剤(取り出す錠剤の上にある錠剤)を規制して、錠剤を1錠ずつ取り出すことが可能となる。
本発明の第2の態様に係る錠剤用容器は、第1の態様において、前記姿勢変換部と前記規制部は、前記内筒に設けられており、前記収納部と前記取り出し口の間において、前記姿勢変換部は、前記収納部と前記規制部の間に設けられ、前記規制部は、前記姿勢変換部と取り出し口の間に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、外筒に対してスライド可能な内筒に姿勢変換部と規制部が設けられ、内筒の上端を塞ぐキャップ側から収納部、姿勢変換部、規制部、取り出し口の順番でそれぞれが内筒に設けられているので、内筒以外の部分に姿勢変換部や規制部を設けることなく、キャップ部分を押して内筒をスライドさせることにより第1の態様と同様の効果を得ることができる。
本発明の第3の態様に係る錠剤用容器は、第1又は第2の態様において、前記規制部は、前記内筒がスライドして前記取り出し口を前記突出口に突出させる際に、取り出し口から取り出される最下位の錠剤の上にある次位の錠剤を、前記規制部に対向する面に押し付けて、前記規制部と前記対向する面とで挟持することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された錠剤用容器。
本態様によれば、内筒がスライドして前記取り出し口を前記突出口に突出させる過程において、取り出し口から取り出される最下位の錠剤の上にある次位の錠剤を、規制部に対向する面に押し付けて、規制部と規制部に対向する面とで挟持するので、取り出し口から錠剤を出した後であっても、前記次位の錠剤は規制部とそれに対向する面とで挟持されているため、落下してくることはない。そのため、錠剤を確実に1錠ずつ取り出すことができる。
本発明の第4の態様に係る錠剤用容器は、第3の態様において、前記規制部は、前記外筒の下端から上端に向かって立設された接触部と当接することにより、前記次位の錠剤を、前記規制部の対向する面に押し付けることを特徴とする。
本態様によれば、内筒に設けられた規制部が、当該内筒がスライドする過程において、前記接触部と接触することにより、当該接触部から受ける力によって、前記次位の錠剤を規制部と規制部に対向する面とで、より一層しっかりと挟持することができる。
本発明の第5の態様に係る錠剤用容器は、第1から第4の態様のいずれか一の態様において、前記規制部は、弾性変形可能な部材で形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、規制部が弾性変形可能な部材で形成されているので、錠剤にしっかりとフィットして、確実に錠剤を規制することができる。
本発明の第6の態様に係る錠剤用容器は、第1から第5の態様のいずれか一の態様において、前記取り出し口には、前記錠剤が取り出される方向に向かって凹面となるような面を有する錠剤取り出し補助部が形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、錠剤取り出し補助部は、錠剤が取り出される方向に向かって凹面となるような面を有しているので、当該面に沿って最下位の錠剤が移動可能なため当該錠剤が取り出し易くなる。
本発明の第7の態様に係る錠剤用容器は、第1から第6の態様のいずれか一の態様において、前記姿勢変換部は、前記収納部に収容されている錠剤を前記取り出し口方向に送る経路を狭くする方向に傾斜した傾斜面で形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、姿勢変換部が、収納部に収容されている錠剤を取り出し口方向に送る経路を狭くする方向に傾斜した傾斜面で形成されているので、錠剤が収納部に収容されている姿勢から取り出し口で取り出される姿勢への返還をスムーズかつ確実に行うことができる。
本発明の第8の態様係る錠剤用容器は、第1から第7の態様のいずれか一の態様において、前記外筒と前記内筒は、前記外筒の下端を形成する端面に対応する内側の面と前記内筒との間に設けられた付勢部材によって互いに付勢されていることを特徴とする。
本態様によれば、外筒と内筒の間に互いを付勢するような付勢部材が設けられているので、内筒の上端を塞ぐキャップを押したり離したりすることによって、内筒が外筒に対して相対的にスライドし、取り出し口が外筒の外部に突出したり内部に収納されたりすることが可能なため、簡単に収納部に収容された錠剤を一錠ずつ取り出すことができる。
本発明は、錠剤用容器をコンパクトな構造にすることができるとともに、簡単な操作で錠剤を1錠ずつ確実に取り出すことができる効果を有している。
本発明の実施形態に係る錠剤用容器において、錠剤が収容されている状態の 外観図。 図1の状態における錠剤用容器のI-Iの縦断面図。 本発明の実施形態に係る錠剤用容器において、錠剤が取り出される状態の外 観図。 図3の状態における錠剤用容器のII-IIの縦断面図。 本発明の実施形態に係る錠剤用容器における内筒の斜視図。
以下、図面を参照しながら本発明に係る錠剤用容器の実施形態について説明するが、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。
先ず、図1及び図2を参照にしながら本発明の実施態様に係る錠剤用容器において、当該容器内に錠剤が収容されている状態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る錠剤用容器1において、錠剤が収容されている状態の外観図であり、図2は図1の状態における錠剤用容器のI-Iの縦断面図である。
図1において、本態様の錠剤用容器1は、外筒2、内筒3及び内筒3の上端を塞ぐキャップ4から構成されており、キャップ4を下方に押すことによって外筒2に対して相対的に内筒3がスライドする構造になっている。本態様では、外筒2は直方体状の筒体形状をしているが、当該形状に限られるものではない。例えば、円柱状の筒体形状であってもよい。
また、外筒2及び内筒3の素材については、成形し易い樹脂が好ましいが金属であってもよい。
次に、図2を参照しながら本態様の錠剤用容器1の詳細な構造について説明する。
本態様では、偏平な錠剤、いわゆるタブレットを収納および取り出す錠剤用容器について説明するが、もちろん錠剤はタブレットに限られるものではない。一般に公知な錠剤、例えばカプセル等であってもよい。
本態様の錠剤用容器1を構成する内筒3には、タブレットtを収納する収納部31とタブレットtを取り出す取り出し口34が設けられている。そして、外筒2の下端には、収納部31内に収納されたタブレットt(t1)が取り出される際に、前記取り出し口34を外筒の外部に突出させる突出口21(図4参照)が設けられている。
また、内筒3には、キャップ4側から取り出し口34側に向かって、前記収納部31、当該収納部31から移動する錠剤tの姿勢を変換させて取り出し口34に導く姿勢変換部32、取り出し口34において取り出される最下位のタブレットt1の上にある次位のタブレットt2の移動を規制する規制部33、取り出し口34の順番で各部が設けられている構造となっている。
ここで、姿勢変換部32は、収納部31に収容されているタブレットtを取り出し口34方向に送る経路を狭くする方向に傾斜した傾斜面dで形成されている。このためタブレットtは傾斜面に沿って移動するので、タブレットtの姿勢変換がスムーズに行うことができる。
また、初期状態においては、錠剤容器1のキャップ4は取り付けられておらず、図2の状態にするには、すなわち、タブレットを詰める際には、内筒3上端部から、収納部31にタブレットの偏平な面が移動方向(下方)に対して交差するような姿勢で投入した後、キャップ4を取り付けて閉める。そうすれば、投入されたタブレットtは重力によって取り出し口34の方へ移動するが、傾斜面dが形成されていることで、移動している際に、簡単に姿勢を変えて、タブレットの偏平な面が移動方向と同じ方向になるように姿勢が変換され図2の状態が完成する。
収容されているタブレットtが、全て取り出されて無くなった場合は、キャップ4を取り外し、上述したタブレットtを詰める際と同様の手順で、錠剤容器1にタブレットtを再充填すればよい。
なお、図2においては、まだ、最下位のタブレットt1が取り出される状態にないので、当該最下位のタブレットt1の上にある次位のタブレットt2は、規制部33によって規制されている状態にはない。当該規制部33の先端には、次位のタブレットt2と反対方向に突出する凸部331が設けられている。当該凸部331は、最下位のタブレットt1が取り出される状態において、外筒2の端面24から上端に向かって立設された接触部22と当接する部分である。詳しくは後述する。
上述した構造により、収納部31においては、タブレットtの偏平な面が移動方向(下方)に対して交差する姿勢で収容されているが、姿勢変換部によってタブレットtの偏平な面が移動方向と同じ方向になるように姿勢が変換されるので、錠剤用容器1の高さ方向が大きくならないため、錠剤用容器全体をコンパクトな構成とすることが可能となる。
分かり易く説明すれば、図2に示したように、横置きの姿勢で収納されているタブレットtが縦置きの姿勢に変換されるので(タブレットt1、t2)、特許文献1に記載されたような従来の錠剤容器と同量の錠剤を収納する場合には、錠剤用容器1の高さ方向を大きくする必要はなく、錠剤用容器1をコンパクトにすることができる。このため、本態様の錠剤用容器は携帯用として好適である。
ここで、外筒2と内筒3の関係について説明する。
内筒3は、外筒2に対して相対的にスライド可能に設けられている。そして、本態様では、収納部31に設けられ姿勢変換部32に繋がる錠剤係止部36の外筒2側の面と、外筒2の下端の一部を形成する端面24に対応する内側の面23とに接するように設けられ、内筒3と外筒2の両者を互いに付勢し合う付勢部材の一態様であるコイルバネ5によって、内筒3は外筒2内に自動的に戻る状態になっている。
なお、付勢部材はコイルバネに限らない。付勢力を有するものであればよく、材質も金属製、樹脂製などの物が挙げられる。また、内筒3、外筒2に対して別体又は一体に設けてもよい。
次に、図3、図4及び図5を参照にしながら本発明の実施形態に係る錠剤用容器において、錠剤が取り出される状態および内筒3について説明する。なお、図1及び図2の内容と重複する部分については、その詳細な説明は省略する。
図3は本発明の実施形態に係る錠剤用容器1において、錠剤が取り出される状態の外観図であり、図4は図3の状態における錠剤用容器1のII-IIの縦断面図であり、図5は本発明の実施形態に係る錠剤用容器1における内筒の斜視図である。
図3に示したように、錠剤(最下位のタブレットt1)を取り出せる状態にするには、キャップ4を矢印方向に押し込み、外筒2の下端に設けられた突出口21から内筒3に設けられた取り出し口34を突出させた状態にすればよい。
次に、図4(適宜図2、図5)を参照して、錠剤(最下位のタブレットt1)が取り出される状態になっている本態様の錠剤用容器1の詳細な構造について説明する。
図4に示したように、最下位のタブレットt1が取り出される状態においては、その上にある次位のタブレットt2は、規制部33によって移動が規制されている。すなわち、最下位のタブレットt1を取り出しても、落下しない様に規制部33によって支持される構造になっている。当該構造により、本態様の錠剤用容器1は、1錠ずつ錠剤(タブレット)を取り出すことができる。
本態様の規制部33は、取り出し口側に固定端を設け、反対側に自由端で構成されている、弾性変形可能なベント片が使用されている(図5参照)。規制部33の一態様であるベント片の先端には、固定端側から自由端側に向かって緩やかな傾斜も持ちながら次位のタブレットt2側と反対方向に突出する凸部331(図2参照)が設けられている。なお、規制部33は、弾性変形可能なベント片に限定されるものではない。
また、次位のタブレットt2の上にあるタブレットtは、内筒に設けられた錠剤係止部36によって収納部31に係止されている。
ここで、最下位のタブレットt1(以下、「タブレットt1」という)の上にある次位のタブレットt2(以下、「タブレットt2」という)の移動を規制する構造について説明する。
当該構造は、本態様における錠剤用容器1の状態が、図2に示すように、錠剤用容器1にタブレットt、タブレットt1、タブレットt2が収納されて、外筒2に設けられた突出口21から内筒3に設けられた取り出し口34が突出していない状態(以下、「閉状態」という)から、図4に示すように、タブレットt1が取り出される状態、すなわち、突出口21から内筒3に設けられた取り出し口34が突出している状態(以下、「開状態」という)に移行する際に、規制部33がタブレットt2を規制部33に対向する面(外筒2の内周面)に押し付けて、規制部33であるベント片と前記対向する面とで挟持することによってタブレットt2を支持する構造である。
さらに、詳しく述べることとする。
錠剤容器1の状態を、「閉状態」(図2)から「開状態」(図4)にするためには、キャップ4を押し込み内筒3が外筒2に対して相対的にスライドして、突出口21から取り出し口34を突出させることが必要となる。
この際、内筒3がスライド移動する過程において、内筒3に設けられた規制部33であるベント片の先端に設けられた凸部331(図2参照)が、内筒3の移動とともに外筒2の下端24から上端に向かって立設された接触部22と当接しつつ(図4)、ベント片が徐々にタブレットt2側に移動して、タブレットt2を押圧すると共に、規制部33であるベント片に対向する面(外筒2の内周面)に押し付けて挟持する。
なお、凸部331は、「閉状態」にある場合は接触部22とは接触していない(図2)。
この様な規制部33(ベント片)の構成により、タブレットt2の移動を規制することができる。更に、タブレットt2は姿勢変換部32によって、姿勢が変換され、偏平な面が規制部33であるベント片と接触することになるので、接触面積も大きくなり、より一層安定してタブレット2を規制(挟持)することが可能となる。
次に、錠剤取り出し補助部35について説明する。図4、図5に示されているように、錠剤取り出し口34には、タブレットt1が取り出される方向に向かって凹面となるような円弧状の面を有する錠剤取り出し補助部35が形成されている。
このため、凹面に沿って移動してきたタブレットt1は取り出される方向にその姿勢を変えることが出来る。
従って、タブレットt1は円弧状の面に沿って取り出し口34に移動してくるのでタブレットt1を簡単に取り出すことができる。また、タブレットt1が前記円弧上の面に載った状態であっても、タブレットt1を指で手前(取り出す方向)に引けば、タブレットt1が円弧状の面に沿って移動するので、簡単にタブレットt1を取り出すことができる。
タブレットt1を取り出した後は、キャップ4を離すことにより付勢部材5であるコイルバネの付勢力によって、内筒3が外筒2に対し相対的にスライドして、「開状態」(図4)から「閉状態」(図2)の状態に戻る。
詳しく述べると、「閉状態」となる際に、タブレットt2は規制部33のベント片と外筒2の内周面との挟持から解放され、重力の作用によって取り出し口34側に移動し、次に取り出されるタブレットt1となり、更にタブレットt2の上にあったタブレットtが姿勢変換部32によって姿勢が変換されて、重力の作用により取り出し口34側に移動し次のタブレットt2になり、図2の状態である「閉状態」となる。
最後に、図5を参照にして内筒3について説明する。図1から図4において説明した内容と重複する部分については、その詳細な説明は省略する。
図5には、本発明の実施形態に係る内筒3の斜視図が示されている。
内筒3において、収納部31は上端部にタブレットtを投入する投入口を有する円柱状の筒体で形成され、収納部31の上部に設けられた外周面にはネジ山37が設けられ、キャップ4の内周面に形成されたネジ溝41(図2、図4参照)と螺合して、収納部31を封止する。
ネジ山37が形成された(キャップ4が設けられている部分)下方には、本態様において直方体の筒体形状を有する外筒2とスライド可能とするため、円柱の外周面を外筒2の形状に合わせるために一定の長さの直方体形状に加工している直方体形状加工部Aが設けられている。
直方体形状加工部Aの下方には収納部31の円柱状の筒体が設けられ、さらにその先(下方)は、収納部31の下端の少し手前から内筒3の下端部まで、タブレットt1、タブレットt2が対向する外筒2の内周面側(図2参照)が開放された箱型形状で構成されている。
そして、当該箱型形状において、付勢部材5であるコイルバネと対向する面には、収納部31の下端の端部から姿勢変換部32(傾斜面d)、規制部33であるベント片が設けられ、箱型形状下端の面(内筒3の下端の端面に対応する内側の面)には、錠剤取り出し補助部35が形成されている。
以上が本発明の実施形態についての説明であるが、本発明は上述した態様に限られるものではない。
例えば、本態様では外筒2の形状を直方体の筒体形状としたが、円柱状の筒体形状としてもよい。その際は、内筒が外筒に対して相対的にスライド可能となるように、内筒の形状を外筒の形状に合わせて加工すればよい。
また、本態様では外筒2と内筒3の間に付勢部材5を設けたが、付勢部材5を設けない構造であってもよい。この場合は、キャップ4を押して「開状態」にした後タブレットt1を取り出し、突出した内筒の下端部を押して「閉状態」とすればよい。
さらに、本態様では、姿勢変換部32によって、姿勢変換されているタブレットtがタブレットt1とタブレットt2の2錠の態様であるが、2錠以上の態様とすることも可能である。
本発明によれば、構造自体がコンパクトで、錠剤を1錠ずつ確実に取り出すことができる錠剤用容器への分野に用途展開できる。
1 :錠剤用容器
2 :外筒
3 :内筒
4 :キャップ
5 :付勢部材(コイルバネ)
21 :突出口
22 :接触部
23 :外筒の下端を形成する端面に対応する内側の面
24 :外筒の下端を形成する端面
31 :収納部
32 :姿勢変換部
33 :規制部(ベント片)
331:凸部
34 :取り出し口
35 :錠剤取り出し補助部
36 :錠剤係止部
37 :ネジ山
41 :ネジ溝
A :直方体形状加工部

Claims (8)

  1. 扁平な錠剤(t)を収納する錠剤用容器(1)であって、
    外筒(2)と、前記外筒(2)に対して相対的にスライド可能な内筒(3)と、前記内筒(3)の上端を塞ぐキャップ(4)と、を有して構成され、
    前記内筒(3)には、前記錠剤(t)を横置き姿勢の状態で高さ方向に複数重ねて収納する収納部(31)と前記錠剤(t)を取り出す取り出し口(34)が設けられ、
    前記外筒(2)の下端には、前記収納部(31)内に収納された錠剤(t)が取り出される際に、前記取り出し口(34)を前記外筒(3)の外部に突出させる突出口(21)が設けられており、
    前記外筒(2)と前記内筒(3)の一方又は双方に、前記収納部(31)から移動する錠剤(t)を前記横置き姿勢から縦置き姿勢に変換させて前記取り出し口(34)に導く姿勢変換部(32)と、前記取り出し口(34)が前記突出口(21)から前記外筒(2)の外部に突出する際に弾性変形し、前記錠剤(t)を前記外筒(2)の内周面に押し付けて前記錠剤(t)の移動を規制する規制部(33)が設けられていることを特徴とする錠剤用容器。
  2. 前記姿勢変換部(32)と前記規制部(33)は、前記内筒(3)に設けられており、
    前記収納部(31)と前記取り出し口(34)の間において、前記姿勢変換部(32)は、前記収納部(31)と前記規制部(33)の間に設けられ、前記規制部(33)は、前記姿勢変換部(32)と取り出し口(34)の間に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載された錠剤用容器。
  3. 前記規制部(33)は、前記内筒(3)がスライドして前記取り出し口(34)を前記突出口(21)に突出させる際に、取り出し口(34)から取り出される最下位の錠剤(t1)の上にある次位の錠剤(t2)を、前記規制部(33)に対向する面に押し付けて、前記規制部(33)と前記対向する面とで挟持することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された錠剤用容器。
  4. 前記規制部(33)は、前記外筒の下端から上端に向かって立設された接触部(22)と当接することにより、前記次位の錠剤(t2)を、前記規制部(33)の対向する面に押し付けることを特徴とする請求項3に記載された錠剤用容器。
  5. 前記規制部(33)は、弾性変形可能な部材で形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載された錠剤用容器。
  6. 前記取り出し口(34)には、前記錠剤(t)が取り出される方向に向かって凹面となるような面を有する錠剤取り出し補助部(35)が形成されていることを特徴とする、請求項1ら請求項5のいずれか1項に記載された錠剤用容器。
  7. 前記姿勢変換部(32)は、前記収納部(31)に収容されている錠剤を前記取り出し口(34)方向に送る経路を狭くする方向に傾斜した傾斜面(d)で形成されていることを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載された錠剤用容器。
  8. 前記外筒(2)と前記内筒(3)は、前記外筒(2)の下端を形成する端面(24)に対応する内側の面(23)と前記内筒(3)との間に設けられた付勢部材(5)によって互いに付勢されていることを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載された錠剤用容器。
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