JP7055702B2 - 物品排出装置 - Google Patents

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Description

本発明は物品排出装置に関するもので、詳しくは、一度のコイン投入で複数回のハンドル操作が可能な物品排出装置に関するものである。
従来、コインを投入し、ハンドル操作によって、カプセル商品(カプセル商品に収容されている商品)を排出する自動販売機が知られている。
この自動販売機では、投入されたコインが所定枚数に至らない場合には、カプセル商品の排出のためのハンドル操作を阻止し、投入されたコインが所定枚数に至った場合に、カプセル商品の排出のためのハンドル操作を可能としている。
また、このような自動販売機として、コインを投入することなく、カプセル商品排出のためのハンドル操作を可能にしたものがある(例えば、特許文献1参照)。この自動販売機によれば、所定枚数のコインが投入されない場合にも、ハンドル操作によってカプセル商品を排出させることができる。
特開2007-59114号公報
しかしながら、上記先行技術文献に開示された発明では、モータ等を必要とし高価となる。また、自動販売機をイベント会場等で使用する場合には、電源を確保することが難しい場合がある。このような問題は、物品排出装置一般に生じる。
本発明は、このような実情に鑑み、電源動力を使用することなく、1回のコイン投入によって複数回のハンドルの排出操作が可能である自動販売機を提供することを目的としている。
第1の手段は、
一方向の回転によって、コイン投入が可能な初期位置からコイン検出位置までの第1ハンドル操作と、前記コイン検出位置から物品排出位置を経て前記初期位置までの第2ハンドル操作とが可能に構成されたハンドルと、
前記ハンドルが前記物品排出位置に来たときに物品を排出させる物品排出機構と、
前記第1ハンドル操作と前記第2ハンドル操作とを許容するハンドル作動機構と、
コイン投入の有無を検出するコイン検出機構と、
第1位置と第2位置とを取り得、前記コイン検出機構でコイン投入が検出されないときに第1位置を取って前記第2ハンドル操作を阻止し、前記コイン検出機構でコイン投入が検出されたときに第2位置を取って前記第2ハンドル操作を許容する係止部を有するハンドルロック機構と、
人手によって前記ハンドルと前記係止部とを連係可能及び連係解除可能に構成され、連係状態では前記第2ハンドル操作に伴って動作して1回のコイン投入によって複数回の前記第2ハンドル操作が行われるまで前記係止部を前記第2位置に保持するハンドルロック解除機構と、を備えることを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、
前記コイン検出機構は、コイン収容部を備え前記第1ハンドル操作及び前記第2ハンドル操作によって動作してコイン保持位置とコイン開放位置とを取り得るスライド体を備えるとともに、前記ハンドルロック機構は、前記係止部として、前記コイン収容部に対して進退可能に構成され、且つ、前記コイン収容部に進出する方向に付勢されたロックレバーを備え、前記係止部は、前記コイン収容部に所定枚数のコインが収容されていないときに前記コイン収容部に進入した前記第1位置を取り、前記コイン収容部に所定枚数のコインが収容されているときには前記コインとの摺接により前記コイン収容部から退出した前記第2位置を取るように構成されたことを特徴とする。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段において、前記ハンドルロック解除機構は1回のコイン投入によって2回の前記第2ハンドル操作を可能とするダブルクリック機構から構成されていることを特徴とする。
第4の手段は、第1の手段又は第2の手段において、前記ハンドルロック解除機構は1回のコイン投入によって3回以上の前記第2ハンドル操作を可能とするカム機構によって構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ハンドルと係止部とが連係状態にあるときには、1回のコイン投入によって第2ハンドル操作が複数回行えるので、イベント会場等での物品排出装置の使用態様を拡げることができる。また、ハンドルと係止部とが連係解除状態にあるときには、1回のコイン投入によって第2ハンドル操作が1回行える。
本発明に係る自動販売機の一実施の形態を示した概念的な全体斜視図である。 本実施形態の自動販売機の概念的な縦断面図である。 本実施形態の自動販売機における商品収容機構の要部を示した概念的な分解斜視図である。 本実施形態の自動販売機における空打ち防止機構を示した概念的な断面図で、待機位置にある商品保持孔にカプセル商品が存在する状態を示している。 本実施形態の自動販売機における空打ち防止機構を示した概念的な断面図で、待機位置にある商品保持孔にカプセル商品が存在しない状態を示している。 本実施形態の自動販売機における操作盤の裏側を示した要部斜視図である。 本実施形態の自動販売機における操作盤の裏側に配設されたハンドル作動機構を示した要部斜視図である。 本実施形態の自動販売機における板カムとスライド体の連結構造を示した側面図である。 本実施形態の自動販売機におけるスライド体ロック機構の動作を示した平面図である。 本実施形態の自動販売機におけるスライド体ロック機構の動作を示した平面図である。 本実施形態の自動販売機におけるハンドルロック解除機構を示した分解斜視図である。 本実施形態の自動販売機におけるコイン選別機構を示した斜視図である。 本実施形態の自動販売機におけるコイン投入阻止機構の要部を示した図である。 本実施形態の自動販売機におけるコイン投入阻止機構を示した概念的な正面図である。 本実施形態の自動販売機におけるコイン投入阻止機構の動作を示した作動図である。 本実施形態の自動販売機におけるハンドルロック解除機構の動作を示した図である。
図1に示した自動販売機1は、例えばカプセル商品(カプセルに封入した商品)Aをボックス2内に予め収容しておき、ボックス2の前面のコイン投入口3に所定のコインCを投入した後、ハンドル4を回転することによって、ボックス2内のカプセル商品Aをボックス2の前面の商品排出口5から1個排出させる。ハンドル4は、1回転によって、コイン投入が可能な初期位置(コイン投入位置)、コイン投入検出位置、商品排出位置、空打ち防止位置を経て初期位置に戻る。
ボックス2の外郭は、ボックス本体2aと、ボックス本体2aの前面の商品充填口を塞ぐ開閉可能な透明な蓋体2bと、ボックス本体2の前面下部の操作盤2cとを含んで構成されている。
ボックス本体2a内には、ボックス2内に収容されているカプセル商品Aを商品排出口5に排出するための商品排出機構10(図2)と、ハンドル作動機構20(図7)とを備えている。
(商品排出機構10)
商品排出機構10は図2及び図3に示すように、ボックス本体2aの内部を上下に区切る仕切板11を備えている。仕切板11の上方の空間は商品収容空間となっており、その商品収容空間には多数のカプセル商品Aが収容される。
仕切板11の上面には図3に示すように上方に向けて開口する円形状の凹部12が形成されている。この凹部12の底には円形状の商品落下孔12aが1個形成されている。商品落下孔12aは図示しないスロープ等で商品排出口5と繋がっており、この商品落下孔12aから落下したカプセル商品Aは商品排出口5まで導かれる。また、凹部12の底にはハンドル作動機構20の歯車23bの上部を露出させる矩形状の孔12bが形成されている。
凹部12には商品保持ドラム(商品保持体)13が収容される。商品保持ドラム13は、図3に示すように、肉厚に形成され、カプセル商品Aを保持するための商品保持孔(商品保持部)14が周方向に所定ピッチで複数個(実施形態では4個)形成されている。この商品保持孔14はカプセル商品Aが1個収容可能な大きさを有している。また、商品保持ドラム13には、下面周縁にラック歯15が全周に亘って形成されている。このラック歯15は、商品保持ドラム13が凹部12に収容された状態では、ハンドル作動機構20の歯車23bに噛合する。そして、歯車23bは、図2に示すように、歯車23bと同じ軸23cに設けられた歯車23a、及び、歯車23aに噛合する歯車21を介して、歯車21と同じハンドル軸4aに設けられたハンドル4に連結されている。その結果、ハンドル4を回転すると、ハンドル軸4a、歯車21、歯車23a、軸23c、歯車23b及びラック歯15を介して、ハンドル4の回転動力が商品保持ドラム13に伝達されて当該商品保持ドラム13が回転される。
なお、ハンドル4の1回転によって商品保持ドラム13が回転する角度は、商品保持孔14の個数をNとすれば、360度/Nに設定され、ハンドル4の1回転毎に、商品保持孔14の1つが順次に商品落下孔12aに合致し、商品保持孔14に保持されているカプセル商品Aが商品落下孔12aから落下して商品排出口5から1個ずつ排出される。
(空打ち防止機構(第1ハンドルロック機構)17)
また、この自動販売機1は、図4及び図5に示すように、空打ち防止機構17を備えている。この空打ち防止機構17は次回のハンドル操作によってもカプセル商品4が排出されないようなときに、商品保持ドラム13の回転ひいてはハンドル4の回転をコイン投入位置の直前で止めるものである。
この空打ち防止機構17は、商品保持ドラム13の下方に設けられた検出レバー18を備えている。
検出レバー18は、商品保持ドラム13の半径方向に延在し、上方に突出する検出片18a及び係止片18bを有している。
このうち検出片18aは、商品保持ドラム13の商品保持孔14に対応する部分に位置し、係止片18bは、商品保持ドラム13の商品保持孔14よりも内方に位置している。一方、商品保持ドラム13には、各商品保持孔14よりも内方に各商品保持孔14に対応して被係止壁13cが形成されている。そして、係止片18bは、図5に示すように、検出片18aが商品保持孔14に下方から進入している状態にあるとき、商品保持ドラム13の被係止壁13cに係合して商品保持ドラム13の回転を阻止する。なお、検出レバー18の後端には、検出片18aを商品保持孔14に進入する方向に付勢するスプリング19が設けられている。
この空打ち防止機構17においては、検出レバー18が待機位置の下方に設置されている。この待機位置にある商品保持孔14が次回排出商品の商品保持孔となる。図4に示すようにカプセル商品Aが待機位置の商品保持孔14に存在するとき、カプセル商品Aの自重によって検出レバー18がスプリング19の付勢力に抗して回動され、係止片18bが商品保持ドラム13の被係止壁13cから離間している状態にある。このときには、空打ち防止機構17は、商品保持ドラム13の回転を許可する。一方、図5に示すようにカプセル商品Aが待機位置の商品保持孔14に存在しないときには、検出レバー18がスプリング19の付勢力によって回動され、係止片18bが商品保持ドラム13の被係止壁13cに当接され、商品保持ドラム13の回転が阻止される。また、このとき商品排出ドラム13に連結されたハンドル4の回転も阻止される。
(ハンドル作動機構20)
ハンドル作動機構20は、図6及び図7に示すように操作盤2cの裏側に設けられている。ハンドル作動機構20はハンドル4の回転を許容するものである。ハンドル4の操作は、目的別に分けると、コインCの投入を検出するための第1ハンドル操作と、カプセル商品Aを排出してハンドル4を初期位置に戻す第2ハンドル操作とに分けられる。第1ハンドル操作はコイン投入の有無を条件とせず、第2ハンドル操作はコイン投入を条件として許容される。
このハンドル作動機構20は、ハンドル軸4aの後端に歯車21及び傘歯車22を備えている。歯車21は、上述したように、商品保持ドラム13の矩形孔12bに臨ませた歯車23bに連結されている。一方、ハンドル軸4aと直角に設けた軸24aには傘歯車24が固定され、この傘歯車24にハンドル軸4aの傘歯車22が噛合している。また、軸24aには図8に示すように板カム25が固定されている。そして、この板カム25には軸26aを中心に回動するレバー26の上端部が係合している。板カム25とレバー26とは確動カムを構成している。そして、レバー26の下端部はスライド体27の後端に連結されている。このスライド体27は板カム25によってハンドル4が1回転したときに前後方向に1往復する。
また、このハンドル作動機構20は、スライド体27の移動を阻止するスライド体ロック機構(第2ハンドルロック機構)30を備えている。このスライド体ロック機構30はコインC1の投入が適切になされない場合に、スライド体27をロックしてハンドル4の回転を阻止するものである。
このスライド体ロック機構30は、図9及び図10に示すように、スライド体27のコイン収容凹部27aに対して先端が出没するロックレバー31を備えている。このロックレバー31は、スライド体27の隣に設けられ、先端がスライド体27のコイン収容凹部27aに入出可能となるように軸31aによって回動可能に支持されている。そして、ロックレバー31は、スプリング32によって、図9に示すように、先端がスライド体27のコイン収容凹部27aに入り込む方向に付勢されている。
このスライド体ロック機構30のロックレバー31は、スライド体27が初期位置(コイン投入位置)にあるとき、図10に示すように、スライド体27のコイン収容凹部27aの縁によって、スライド体27に平行に保持されている。そして、ハンドル4が回転(第1操作)されると、スライド体4が操作盤2cの方向に移動する。この場合、図10に示すように、スライド体27のコイン収容凹部27aに所定枚数のコインC1が収容されていると、ロックレバー31がコインC1の露出面に摺接して、ロックレバー31の先端がコイン収容凹部27aに入り込まない。その結果、スライド体27の移動が許容され、スライド体27の移動によって、当該スライド体27に保持されているコインC1は所定位置まで運ばれ落下して図示しないコイン収容箱に収容される。一方、図9に示すように、スライド体27のコイン収容凹部27aに所定枚数のコインC1が収容されていないと、ロックレバー31の先端がスプリング32の付勢力によって回動されてコイン収容凹部27aに入り込み、コイン収容凹部27aの壁に当接してスライド体27の移動が阻止される。これによって、ハンドル4の回転が阻止される。
(コイン選別機構35)
また、この自動販売機1には、コイン投入口3とコイン収容凹部27aとの間に、コインCを選別するためのコイン選別機構35(図11)が設けられている。このコイン選別機構35は正規のコインC1と偽のコインとを選別するためのものである。
このコイン選別機構35は、先ず、コイン投入口3において、コイン投入口3を通過するか否かで所定の径および厚み以下のコインを選別する。次に、コイン投入口3を通過してコインCについて、図11に示すコイン選別部36において、軸37aによって回動可能に支持された回動プレート37で、正規のコインC1と、それよりも径の小さなコインC2とを選別する。即ち、回動プレート37には、正規のコインC1の径よりも僅かに小さな間隔で突起37b,37bが形成され、正規のコインC1よりも小さな径のコインC2は、突起37b,37b間を通過してコイン返却口7へ返却される。そして、正規のコインC1は、突起37b,37bによって落下が阻止される。そして、回動プレート37は、その正規のコインC1の重量で回動され、正規のコインC1はスライド体27のコイン収容凹部27aに送られる。
(コイン投入阻止機構40)
また、本実施形態の自動販売機1では、図13に示すように、コインの投入を阻止するコイン投入阻止機構40を備えている。このコイン投入阻止機構40は、少なくとも空打ち防止機構17で商品保持ドラム13の回転がコイン投入位置の直前で阻止された際にコインの投入を阻止するものである。
このコイン投入阻止機構40は、図12に示すように、コイン投入口3に対して直交するように延在する棒状のコインブロッカ41を備える。このコインブロッカ41は、コイン投入口3に対して離接する方向に移動可能にスライド体42に設置されており、スプリング43によってコイン投入口3の方向に付勢されている。スプリング43は、コインブロッカ41がコイン投入口3を塞ごうとした際にコイン投入口3に邪魔があるときに、その衝撃を吸収してコインブロッカ41の破損を防止する。また、スライド体42は、スプリング44によってコイン投入口3から離間する方向に付勢されている。スライド体42には作動片(カムフォロア)45が軸45aを中心に回動可能に設置され、その先端部はスリット42aを介して外方に突出し、ハンドル軸4aに固定された板カム46に対峙している。板カム46の周縁には切欠き46aが形成され、カム面は大径部と、切欠きの底部である小径部とによって構成されている。
ここで、作動片45は、図12に示すように、摘み45bによって回転操作可能に構成され、摘み45を回転操作することでスプリング45cの作用によってスライド体43から突出する位置とスライド体43に没する位置とに保持される。これによって、コイン投入阻止機構40を作動状態と不作動状態に保持できる。
このコイル投入阻止機構40は、図14(A)に示した位置(ハンドル4がコイン投入位置)にあるとき、作動片45が板カム46の切欠き(小径部)46a内に位置している。この状態においては、スライド体42はスプリング44の付勢力によって左端位置にあり、コインブロッカ41はコイン投入口3から離間した位置にあり、コイン投入口3へのコイン投入が可能な状態となっている。
ハンドル4を時計方向に回転させると、図14(B)に示すように作動片45は切欠き46aの後端壁によってスプリング44の付勢力に抗して右方に作動され、それに伴ってコインブロッカ41の先端部がコイン投入口3を塞ぐように突出する。この状態では、コイン投入口3へのコイン投入が阻止される。
続いてハンドル4を回転させても、図14(C)に示すように作動片45はカム板46の周面(大径部)によって作動片45の復帰が阻止される。したがって、コイン投入口3は、コイン投入阻止状態に維持される。
そして、ハンドル4が1回転してほぼ初期位置(コイン投入位置)に達すると、作動片45がカム板46の切欠き46aに達し、切欠き46aに落下する。すると、スライド体42はスプリング44の付勢力によって左端位置に移動され、コインブロッカ41はコイン投入口3から離間する。即ちコイン投入口3へのコイン投入が可能な状態になる。
このようなコイン投入阻止機構40は、例えば空打ちとなる時に未然にコイン投入を阻止するのに役立つ。このためには、空打ち防止機構17による商品保持ドラム13の回転阻止は、ハンドル4が商品排出位置を過ぎた後次のコイン投入位置に達するまでになされる必要がある。即ち、ハンドル4がコイン投入位置に達すると、コイン投入阻止機構40のコインブロッカ41がコイン投入口3から退避してしまうので、それよりも前のタイミングでハンドル4の回転を阻止する必要がある。
(ハンドルロック解除機構50)
この自動販売機1では、図9及び図10に示すように、ハンドルロック解除機構50を備えている。図9の下向き矢印はハンドルロック解除機構50がハンドル4及びロックレバー31と連係していない状態、図10の上向き矢印はハンドルロック解除機構50がハンドル4及びロックレバー31と連係している状態を示している。連係解除状態では、ハンドル4を操作してもハンドルロック解除機構50が不作動状態に置かれる。このハンドルロック解除機構50は、ハンドル4及びロックレバー31と連係している状態では、1回のコイン投入で2回の第2ハンドル操作を許容する。
このハンドルロック解除機構50は、ダブルクリック機構(カム機構の1種)から構成され、図9および図10に示すように、ロックレバー31をロック解除位置に保持するための係止棒51と、スライド体27の押圧部27bによって押圧される被押圧棒52と、筒状のケース54と、係止棒51に嵌合する回転子55とを備えている(図11参照)。
このハンドルロック解除機構50は、ボックス2内に設けられる。このハンドルロック機構50の係止棒51は支持部50aを介して基台50bに支持され、ケース54は基台50bに固定されている。以下、各部について図11を参照して説明する。
係止棒51はスライド体27の移動方向に平行に延在している。そして、この係止棒51はスライド体27の移動方向に平行な方向に移動可能となっており、スプリング51aによってケース54側に向けて付勢されている。
ケース54の孔54aの内側には軸線と平行に延在する3個の溝54bが円周方向に等間隔に形成されている。また、ケース54の孔54aの内側には、隣り合う溝54b,54bの間に、鋸歯状のラチェット歯54cが形成されている。各ラチェット歯54cは段部を挟む2つの傾斜面によって構成されている。
回転子55には一端に係止棒51が嵌合する孔55cが形成されている。また、回転子55の外周には軸線と平行に延在する3個の羽根55aが円周方向に等間隔に形成されている。各羽根55aの先端は斜に形成されラチェット歯55bを構成している。
被押圧棒52の一端には山状の歯52aが全周に亘って形成されている。
そして、ケース54の孔54aには一方側から被押圧棒52の羽根52a側部分が挿入され、また、他方側から回転子55のラチェット歯55b側部分が挿入されている。回転子55のラチェット歯55b側部分が挿入された状態では、ケース54のラチェット歯54cと回転子55のラチェット歯55bとが対向配置されている。また、係止棒51の一端部51bは回転子55の孔55cに嵌合されている。
このハンドルロック解除機構50によれば、スライド体27に設けられた押圧部27bに押されて被押圧棒52がケース54内に深く入り込むと、被押圧棒52の歯52aが回転子55における羽根55aのラチェット爪55bの傾斜面に摺接して、回転子55を周方向に所定角度回転させる。その後、スライド体27の移動によって被押圧棒52から押圧部27bが離間すると、スプリング51aの付勢力によって今度は回転子55がケース54に深く入り込み、ラチェット爪55bはラチェット爪54cの一方の傾斜面に摺接し、回転子55は更に回転して、図16(A)に示すように、ケース54のラチェット爪54bの段部に突き当たり、回転子55の回転はそこに留まる。したがって、係止棒51は突出した状態に維持され、ハンドルロックが解除された状態となり、次の第1ハンドル操作及び第2ハンドル操作が可能となる。
また、次の第2ハンドル操作の際に、スライド体27に設けられた押圧部27bに押されて被押圧棒52がケース54内に深く入り込むと、被押圧棒52の歯52aが回転子55における羽根55aのラチェット爪55bの傾斜面に摺接して、回転子55を周方向に所定角度回転させる。そして、スライド体27の移動によって被押圧棒52から押圧部27bが離間すると、スプリング51aの付勢力によって今度は回転子55がケース54に深く入り込み、ラチェット爪55bはラチェット爪54cの一方の傾斜面に摺接し、回転子55は更に回転して、羽根55bは溝54bの場所まで来る。すると、スプリング51aの付勢力によって、図16(B)に示すように、羽根55bは溝54bに入り込む。その結果、スプリング51aの付勢力によって係止棒51は退避する。これにより、係止棒51によるロックレバー31の係止が解除される。
その後は、コイン投入毎に上記動作を繰り返す。このハンドルロック解除機構50によれば、1回のコイン投入によって連続して2回の第2ハンドル操作が可能となる。
なお、ケース54のラチェット歯54cの段部の数を増やしたり、被押圧棒52の歯数を増やしたりすることにより、1回のコイン投入によって連続して3回以上のハンドル操作も可能となる。
(作用)
次に、自動販売機1の作用を説明する。
この自動販売機1では、ハンドル4を回転させると、ハンドル軸4a,傘歯車22,24を介して板カム25が回転される。すると、板カム25によってレバー26が回動され、それによってスライド部材27が動き始める。
その際、コイン収容凹部27aにコインC1が所定枚数無い状態では、ロックレバー31の先端が図8に示すように、コイン収容凹部27aに入り込むため、コイン収容凹部27aの側壁がロックレバー31の先端に突き当たり、それ以上の移動が阻止される。したがって、ハンドル4をそれ以上回転させることはできない。
一方、コイン投入口3にコインCが投入され、正規のコインC1がコイン選別機構35を経てコイン収容凹部27aに所定枚数収容されると、ロックレバー31の先端はコイン収容凹部27aから外へ排除されるため、スライド体21の移動は阻止されることはない。したがって、ハンドル4を継続して回転させることができる。これによって、カプセル商品Aが商品排出口5から排出される。
また、この自動販売機1では、空打ち防止機構17によって、次回排出商品の有無が検出され、次回排出商品がある場合には、ハンドル4が初期位置に戻るので次のコインの投入を許可し、コイン投入後にハンドル4を回転させることでカプセル商品Aが商品排出口5から排出される。
一方、コイン投入前に、空打ち防止機構17によって、次回排出商品が無しとされたときには、検出レバー18がスプリング19の付勢力によって回動され、係止片18bが商品保持ドラム13の被係止壁13cに当接され、商品保持ドラム13ひいてはハンドル4の回転が阻止される。また、このとき、コインブロッカ41の先端部がコイン投入口3を塞ぎ、コイン投入が阻止される。これによって無駄なコイン投入を防ぐことができる。
また、イベント会場等で、1回のコイン投入で2回の第2ハンドル操作を行わせようとする場合には、ハンドルロック解除機構50を用いる。この場合、空打ち防止機構17を次々回商品を検出できる位置に移動可能としておくことが望ましい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、1回のコイン投入で1回の第2ハンドル操作を許容する態様と、1回のコイン投入で複数回の第2ハンドル操作を許容する態様とを切換え可能な構造とするためには、ハンドルロック解除機構50をボックス2内の固定部にねじ、磁石、面ファスナー、鋲、フック又は差し込みによって取り付け、基台50b毎着脱できるようにする。或いは、ボックス2内でコインロック解除機構50を取り付けたままで、基台50を、ハンドル4とロックレバー31との連係される位置(ハンドルロック解除機構50が機能する位置)と、ハンドル4とロックレバー31との連係が解除される位置(ハンドルロック解除機構50が機能しない位置)との間で動作可能に構成してもよい。具体的には、基台50bを所定の軸を中心に回転可能な構成としたり、上下動可能な構成としたり、水平方向からロックレバー31に離接する方向に移動可能な構成とすればよい。
1 自動販売機(物品排出装置)
3 コイン投入口
4 ハンドル
20 ハンドル作動機構
27 スライド体
31 ロックレバー
50 ハンドルロック解除機構
51 係止棒
52 被押圧棒
54 ケース
55 回転子
A カプセル商品
C コイン

Claims (4)

  1. 一方向の回転によって、コイン投入が可能な初期位置からコイン検出位置までの第1ハンドル操作と、前記コイン検出位置から物品排出位置を経て前記初期位置までの第2ハンドル操作とが可能に構成されたハンドルと、
    前記ハンドルが前記物品排出位置に来たときに物品を排出させる物品排出機構と、
    前記第1ハンドル操作と前記第2ハンドル操作とを許容するハンドル作動機構と、
    コイン投入の有無を検出するコイン検出機構と、
    第1位置と第2位置とを取り得、前記コイン検出機構でコイン投入が検出されないときに第1位置を取って前記第2ハンドル操作を阻止し、前記コイン検出機構でコイン投入が検出されたときに第2位置を取って前記第2ハンドル操作を許容する係止部を有するハンドルロック機構と、
    人手によって前記ハンドルと前記係止部とを連係可能及び連係解除可能に構成され、連係状態では前記第2ハンドル操作に伴って動作して1回のコイン投入によって複数回の前記第2ハンドル操作が行われるまで前記係止部を前記第2位置に保持するハンドルロック解除機構と、を備えることを特徴とする物品排出装置。
  2. 前記コイン検出機構は、コイン収容部を備え前記第1ハンドル操作及び前記第2ハンドル操作によって動作してコイン保持位置とコイン開放位置とを取り得るスライド体を備えるとともに、前記ハンドルロック機構は、前記係止部として、前記コイン収容部に対して進退可能に構成され、且つ、前記コイン収容部に進出する方向に付勢されたロックレバーを備え、前記係止部は、前記コイン収容部に所定枚数のコインが収容されていないときに前記コイン収容部に進入した前記第1位置を取り、前記コイン収容部に所定枚数のコインが収容されているときには前記コインとの摺接により前記コイン収容部から退出した前記第2位置を取るように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の物品排出装置。
  3. 前記ハンドルロック解除機構は1回のコイン投入によって2回の前記第2ハンドル操作を可能とするダブルクリック機構から構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の物品排出装置。
  4. 前記ハンドルロック解除機構は1回のコイン投入によって3回以上の前記第2ハンドル操作を可能とするカム機構によって構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の物品排出装置。
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