JP7055679B2 - カテーテル組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば患者に対して輸液などを行うに際して血管に穿刺し、留置するカテーテル組立体に関する。
従来、患者に対し輸液などを行う際に使用されるカテーテル組立体は公知である。この種のカテーテル組立体は、中空のカテーテルと、カテーテルの基端に固着されたカテーテルハブと、カテーテル内に挿入され先端に鋭利な針先を有する中空の内針と、この内針の基端に固着された針ハブとを備える。
カテーテル組立体を使用する場合、内針およびカテーテルの各先端が生体の皮膚および血管に穿刺された後、カテーテルが内針に対して進められることで、カテーテルが血管内に所定長さ挿入される。その後、カテーテルハブの基端部には、輸液ライン(チューブ)につながったコネクタが接続される。カテーテルハブは、医療用テープなどにより患者の皮膚に固定される。皮膚への刺激を軽減するとともにカテーテルハブの皮膚への固定を容易にするため、カテーテルハブに翼状部(固定翼)を設けたものが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
特表2005-512610号公報
翼状部が設けられたカテーテルハブは、翼状部が設けられていないカテーテルハブと比較して大きい。カテーテルハブが大きくなると、穿刺時に翼状部が皮膚に当たり、穿刺操作性が低下する。また、カテーテルハブが大きくなると、小児や手背への留置がしにくく、留置箇所が限定される。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、コンパクトな状態で穿刺または留置を行うことが可能なカテーテル組立体を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、カテーテルと、前記カテーテルの基端に設けられたカテーテルハブと、前記カテーテルおよび前記カテーテルハブに抜去可能に挿入された内針と、を備えた、カテーテル組立体であって、前記カテーテルハブは、前記カテーテルの内腔と連通した中空部が形成されたハブ本体と、前記ハブ本体に設けられ、少なくとも一部が前記ハブ本体の外周面に沿って湾曲した第1状態から、前記ハブ本体から翼状に突出した第2状態へと変形可能な翼状部と、を有する、カテーテル組立体である。
このカテーテル組立体によれば、翼状部の第1状態ではハブ本体と翼状部とが一体化しているため、コンパクトな状態で穿刺することができる。従って、穿刺時に翼状部が皮膚にあたりにくく、翼状部を設けることによる穿刺操作性の低下は生じない。また、小児や手背などの比較的狭い場所に留置する場合には、第1状態のままカテーテルハブを皮膚に固定することができるため、留置場所の選択肢を増やすことができる。必要に応じて、穿刺後に翼状部を第2状態に変形させることで、カテーテルハブの皮膚への固定を容易にすることができる。
前記翼状部を前記第1状態に解除可能に保持する保持部を備えてもよい。
この構成により、穿刺時に翼状部を第1状態に確実に保持しておくことができる。
前記翼状部は、軟質材料により構成されていてもよい。
この構成により、翼状部をハブ本体の外周面に密着または近接させやすいため、よりコンパクトな状態で穿刺することができる。また、翼状部が軟らかいため、固定に伴う皮膚への刺激を低減することができる。
前記翼状部には、翼根元部と翼端部との間に、複数の薄肉部が間隔を置いて設けられていてもよい。
この構成により、翼状部が比較的硬い材料で構成されている場合でも、複数の薄肉部の箇所で屈曲可能であるため、ハブ本体に沿って翼状部を湾曲させることができる。
前記翼状部は、前記第2状態で前記ハブ本体から互いに反対方向に突出する一対のウイングを有する。
この構成により、カテーテルハブの皮膚への固定を一層容易にすることができる。
前記翼状部は、前記第2状態で前記ハブ本体から互いに反対方向に突出する一対のウイングを有し、前記第1状態で、前記一対のウイングは前記保持部において互いに接合されていてもよい。
この構成により、保持部の接合を解除するだけで、一対のウイングを第2状態へと変形させることができるため、接合の解除操作を効率的に行うことができる。
前記保持部は、前記一対のウイングの翼端部同士を接続する破断可能な脆弱部であってもよい。
前記保持部は、前記一対のウイングの翼端部同士を貼り付ける貼着部であってもよい。
前記保持部は、前記一対のウイングの翼端部同士を嵌合させる嵌合構造であってもよい。
前記保持部は、前記翼状部を前記ハブ本体の外周面に仮固定する面ファスナであってもよい。
前記保持部は、前記一対のウイングに跨って設けられた両面テープであってもよい。
前記翼状部は、前記ハブ本体につながる弾性変形可能な基部と、前記基部から前記ハブ本体に沿って基端方向に延出した延出部とを有し、前記保持部による保持が解除されることに伴い、前記基部の弾力性により前記延出部が前記ハブ本体から離間する方向に変位して、前記ハブ本体の基端部と前記延出部との間にコネクタが挿入可能な隙間が形成されてもよい。
この構成により、保持部による保持を解除する前の第1状態では、基部および延出部はハブ本体に近接しているため、翼状部を設けることによる穿刺操作性の低下は生じない。また、保持部による保持を解除すると、延出部とハブ本体との間にはコネクタが挿入可能な隙間が形成される。コネクタが当該隙間に挿入されることで、皮膚への固定時にコネクタが皮膚に直接接触しないため、皮膚への刺激を低減することができる。
本発明のカテーテル組立体によれば、コンパクトな状態で穿刺または留置を行うことが可能となる。
本発明の実施形態に係るカテーテル組立体の斜視図である。 カテーテル組立体の作用説明図(斜視図)である。 カテーテル組立体の作用説明図(側面図)である。 保持部として貼着部を備えたカテーテルハブの斜視図である。 保持部として嵌合構造を備えたカテーテルハブの斜視図である。 保持部として面ファスナを備えたカテーテルハブの斜視図である。 保持部として両面テープを備えたカテーテルハブの斜視図である。 図8Aは、他の態様に係るカテーテルハブの斜視図である。図8Bは、他の態様に係るカテーテルハブの別の斜視図である。
以下、本発明に係るカテーテル組立体について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1に示すカテーテル組立体10は、患者(生体)に輸液や輸血などを行う場合に用いられる。カテーテル組立体10は、末梢静脈カテーテルとして構成され得る。カテーテル組立体10は、末梢静脈カテーテルよりも長さが長いカテーテル(例えば、中心静脈カテーテル、PICC、ミッドラインカテーテルなど)として構成されてもよい。また、カテーテル組立体10は、静脈用カテーテルに限らず、末梢動脈カテーテルなどの動脈用カテーテルとして構成されてもよい。
カテーテル組立体10は、カテーテル12と、カテーテル12の基端側に接続されたカテーテルハブ14と、カテーテル12に抜去可能に挿通された内針16と、内針16に接続された針ハブ18とを備える。カテーテル組立体10は、使用前の初期状態で、カテーテル12および内針16を径方向に重ねた二重針構造を形成している。
カテーテル12は、可撓性を有する医療用細管である。カテーテル12の内部には、内腔が貫通形成されている。カテーテル12の長さは、特に限定されず用途や諸条件などに応じて適宜設計可能である。
カテーテル12の構成材料としては、樹脂材料、特に、軟質樹脂材料が好適である。例えば、軟質樹脂材料としては、ポリウレタン(PU)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)などのフッ素系樹脂、ポリエチレンなどのオレフィン系樹脂が挙げられる。
カテーテル12の基端部は、カテーテルハブ14内の先端部に固定されている。カテーテルハブ14は、カテーテル12が血管内に挿入された状態で患者の皮膚S(図2および図3参照)上に露出され、医療用テープなどにより貼り付けられてカテーテル12とともに留置される。
図1に示すように、カテーテルハブ14は、中空筒状のハブ本体20と、ハブ本体20に設けられた翼状部24と、翼状部24から基端方向に延出した延出部26とを有する。ハブ本体20の先端部にカテーテル12の基端部が固定されている。ハブ本体20の内部には、カテーテル12の内腔に連通して液体を流通可能な中空部21が設けられている。この中空部21には、内針16の穿刺時に血液の逆流を防ぐとともに、輸液チューブ40(送液ライン)のコネクタ42(図2参照)の挿入に伴い輸液を可能とする、図示しない止血弁やプラグなどが収容されてもよい。
ハブ本体20の基端部には、内周面に雌ネジが形成された筒状のコネクタ42(図2参照)と接続可能な接続部28が設けられている。接続部28は、接続筒部28aと、接続筒部28aの基端から径方向外方に突出した一対の接続突起28bとを有する。一対の接続突起28bは、コネクタ42の雌ネジと螺合する雄ネジとして機能する部位である。ハブ本体20の外周部には、ユーザがカテーテルハブ14を軸方向に操作するための突起状のタブが設けられてもよい。
ハブ本体20は、例えば、硬質樹脂などの硬質材料により構成される。ハブ本体20の構成材料は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリスルホン、ポリアリレート、メタクリレート-ブチレン-スチレン共重合体などの熱可塑性樹脂を適用するとよい。ハブ本体20は、軟質材料により構成されてもよい。
翼状部24は、少なくとも一部がハブ本体20の外周面に沿って湾曲した第1状態(図1)から、ハブ本体20から翼状に突出した第2状態(図2)へと変形可能である。図1に示すように、本実施形態における翼状部24は、第1状態で、翼根元部30aから翼端部30bに亘って、ハブ本体20の外周面に巻きつくように弧状に湾曲している。翼状部24は、一対のウイング30を有する。翼状部24(各ウイング30)の背面24bには、ウイング30の前縁から後縁に向かって延びる溝部31が設けられている。
図2に示すように、翼状部24は、ハブ本体20の下部に設けられた基部32を有し、一対のウイング30は基部32の左右からそれぞれ延出している。一対のウイング30は、第2状態でハブ本体20から互いに反対方向(左右方向)に突出する。
翼状部24は、軟質材料により構成されている。翼状部24を構成する軟質材料としては、例えば、塩化ビニール、シリコーンゴム(熱硬化型エラストマー)、オリフィン系熱可塑性エラストマー、ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、イソプレン熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。翼状部24とハブ本体20とは一体成形された部材であってもよい。ハブ本体20が硬質材料で構成され、翼状部24が軟質材料で構成される場合、二色成形により、硬質なハブ本体20と軟質な翼状部24を有する一体成形のカテーテルハブ14を製造することができる。
図1に示すように、カテーテルハブ14には、翼状部24を第1状態に解除可能に保持する保持部34が設けられている。図1に示すカテーテル組立体10の初期状態で、一対のウイング30は保持部34において互いに接合されている。図1に示す態様の保持部34は、一対のウイング30の翼端部30b同士を接続する破断可能な脆弱部34Aである。脆弱部34Aは、図1に示すような断続的破断部(いわゆるミシン目)であってもよく、あるいは薄肉部であってもよい。脆弱部34Aは、翼状部24の他の部位よりも脆弱であるため、ユーザの操作により、脆弱部34Aに所定以上の力がかかると、翼状部24は、脆弱部34Aの箇所では破断する。
延出部26は、カテーテルハブ14が皮膚Sに固定された状態で、皮膚Sに接触する部位であり、コネクタ42の先端エッジ42b(図2参照)が皮膚Sに直接接触することを防止する皮膚プロテクタとして機能するものである。延出部26は、ハブ本体20の下部(翼状部24の基部32)から基端方向に延出(突出)している。
延出部26は、ハブ本体20の軸に対して傾斜した方向に延在する。具体的に、延出部26は、基端方向に向かってハブ本体20の軸から離間する方向に傾斜している。図1に示す翼状部24の第1状態で、延出部26と、ハブ本体20の接続部28との間には、隙間G1が形成されている。延出部26は、ハブ本体20の接続部28の下方で、接続部28に対向している。延出部26は、基部32に一体成形されていてもよく、あるいは、基部32に対して固定された別部品であってもよい。
図1において、内針16は、生体の皮膚Sを穿刺可能な剛性を有する中空管に構成され、カテーテル12の内腔およびカテーテルハブ14の中空部21に貫通配置される。内針16は、カテーテル12よりも長い全長に形成され、その先端には鋭利な針先16aが設けられる。内針16の構成材料としては、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金のような金属材料、硬質樹脂、セラミックスなどが挙げられる。
針ハブ18は、内針16の基端部に固定されている。初期状態で、針ハブ18の先端部はカテーテルハブ14(具体的には、ハブ本体20)の基端部に挿入されている。針ハブ18は、カテーテルハブ14から基端方向に離脱可能である。針ハブ18を構成する樹脂材料は、特に限定されるものではないが、例えば、カテーテルハブ14で挙げた材料を適宜選択し得る。
次に、上記のように構成されたカテーテル組立体10の作用を説明する。
図1に示すカテーテル組立体10の使用においては、ユーザにより、カテーテル組立体10を患者の皮膚Sに穿刺する穿刺操作が行われる。穿刺前の初期状態では、一対のウイング30は保持部34(脆弱部34A)により連結されているため第1状態(翼状部がハブ本体20の外周面に沿って湾曲した状態)が保持されている。また、穿刺前の初期状態では、一対のウイング30は保持部34(脆弱部34A)により連結されているため、翼状部24の基部32(図2参照)は弾性変形して圧縮された状態となっており、ハブ本体20と延出部26との間の隙間G1は小さい。
穿刺操作では、カテーテル組立体10は、一対のウイング30がハブ本体20の外周面に巻き付いた第1状態のまま、患者の皮膚Sに穿刺される。これにより、内針16およびカテーテル12の各先端部が皮膚Sおよび穿刺目標の血管に穿刺される。
穿刺後、ユーザは、針ハブ18の位置を固定しつつ、カテーテルハブ14を把持しながら、カテーテル12を前進させる。これによりカテーテル12を血管内の目標位置まで挿入する。次に、ユーザは、カテーテル12の位置を保持しつつ、針ハブ18を基端方向に引っ張る。これにより、内針16がカテーテル12およびカテーテルハブ14から基端方向に抜去される。
次に、図2および図3に示すように、ユーザは、保持部34による翼状部24の保持を解除する解除操作を行って翼状部24を第2状態(展開状態)にするとともに、輸液チューブ40の端部に設けられたコネクタ42をカテーテルハブ14に接続する接続操作を行う。
具体的に、上記の解除操作では、一対のウイング30に力をかけ、脆弱部34Aを破断させる。これにより、一対のウイング30が左右方向に展開可能となる。保持部34による保持が解除されることに伴い、圧縮されていた基部32の圧力が開放される。すなわち、基部32の弾力性により延出部26がハブ本体20から離間する方向に変位して、ハブ本体20の基端部(接続部28)と延出部26との間にコネクタ42が挿入可能な隙間G2(図1における隙間G1よりも大きい)が形成される。
上記の接続操作では、内針16が抜き取られた状態のカテーテル12およびカテーテルハブ14の基端側(ハブ本体20の基端部)に、輸液チューブ40の端部に設けられたコネクタ42を接続する。この場合、ハブ本体20の接続部28に、コネクタ42のロック筒42aが螺合により接続される。カテーテルハブ14に設けられた延出部26(具体的には、延出部26の下面)は、皮膚Sに接触している。この状態で、この延出部26とハブ本体20との間に、コネクタ42のロック筒42aが挿入されている。
次に、ユーザは、医療用テープなどによりカテーテルハブ14を皮膚Sに固定する。そして、輸液チューブ40から患者への輸液剤(薬液)の投与が実施される。
この場合、カテーテル組立体10は、以下の効果を奏する。
カテーテル組立体10によれば、翼状部24の第1状態ではハブ本体20と翼状部24とが一体化している(翼状部24がハブ本体20に巻き付いている)ため、コンパクトな状態で穿刺することができる。従って、穿刺時に翼状部24が皮膚Sに当たりにくく、翼状部24を設けることによる穿刺操作性の低下は生じない。また、小児や手背などの比較的狭い場所に留置する場合には、第1状態のままカテーテルハブ14を皮膚Sに固定することができるため、留置場所の選択肢を増やすことができる。必要に応じて、穿刺後に翼状部24を第2状態に変形させることで、カテーテルハブ14の皮膚Sへの固定を容易にすることができる。
カテーテル組立体10は、翼状部24を第1状態に解除可能に保持する保持部34を備える。この構成により、穿刺時に翼状部24を第1状態に確実に保持しておくことができる。翼状部24の背面24bには、翼状部24の前縁から後縁に向かって延びる溝部31が設けられているため、ハブ本体20の外周面に沿って翼状部24を容易に湾曲させることができる。
翼状部24は、軟質材料により構成されている。この構成により、翼状部24をハブ本体20の外周面に密着または近接させやすいため、よりコンパクトな状態で穿刺することができる。また、翼状部24が軟らかいため、固定に伴う皮膚Sへの刺激を低減することができる。
翼状部24は、第2状態でハブ本体20から互いに反対方向に突出する一対のウイング30を有する。この構成により、カテーテルハブ14の皮膚Sへの固定を一層容易にすることができる。
第1状態で、一対のウイング30は保持部34において互いに接合されている。この構成により、保持部34の接合を解除するだけで、一対のウイング30を第2状態へと変形させることができるため、接合の解除操作を効率的に行うことができる。
翼状部24は、ハブ本体20につながる弾性変形可能な基部32と、基部32からハブ本体20に沿って基端方向に延出した延出部26とを有する。そして、保持部34による保持が解除されることに伴い、基部32の弾力性により延出部26がハブ本体20から離間する方向に変位して、ハブ本体20の基端部と延出部26との間にコネクタ42が挿入可能な隙間G2が形成される。この構成により、保持部34による保持を解除する前の第1状態では、基部32および延出部26はハブ本体20に近接しているため、翼状部24を設けることによる穿刺操作性の低下は生じない。また、コネクタ42がハブ本体20と延出部26との間に形成された隙間G2に挿入されることで、皮膚Sへの固定時にコネクタ42が皮膚Sに直接接触しないため、皮膚Sへの刺激を低減することができる。
翼状部24を第1状態に解除可能に保持する保持部34の構成は、上記の態様に限らず、例えば、図4~図7に示す態様が採用されてもよい。
図4に示す保持部34は、一対のウイング30Lの翼端部30b同士を貼り付ける貼着部34B(粘着テープ)である。初期状態で、一対のウイング30Lの翼端部30b同士がハブ本体20の上部で重なっており、その重なり部において、貼着部34Bにより一対のウイング30Lが互いに保持されている。図4に示す一対のウイング30Lは、上述した翼状部24の一対のウイング30(図2参照)よりも長く構成されている。一対のウイング30は貼着部34Bにより仮固定されており、ユーザが一方のウイング30Lの翼端部30bをめくることにより、一方のウイング30Lを他方のウイング30Lから引き剥がすことができる。
図5に示す保持部34は、一対のウイング30Lの翼端部30b同士を嵌合させる嵌合構造34Cである。初期状態で、一対のウイング30Lの翼端部30b同士がハブ本体20の上部で重なっており、その重なり部において、嵌合構造34Cにより一対のウイング30Lが互いに保持されている。仮想線で示すように、嵌合構造34Cは、一方のウイング30Lに設けられた突起46と、他方のウイング30Lに設けられた孔部48とからなる。一対のウイング30Lは嵌合構造34Cにより仮固定されており、ユーザが一方のウイング30Lの翼端部30bをめくることにより、一方のウイング30Lを他方のウイング30Lから分離することができる。
図6に示す保持部34は、翼状部24をハブ本体20の外周面に仮固定する面ファスナ34Dである。図6では、展開した状態(第2状態)の翼状部24を示している。面ファスナ34Dは、ハブ本体20に固定された第1部材50と、一対のウイング30にそれぞれ固定された第2部材52とからなる。第1部材50と第2部材52は互いに着脱可能である。
図6において仮想線で示すように、初期状態では、一対のウイング30にそれぞれ固定された第2部材52が、ハブ本体20に固定された第1部材50に重なることで、一対のウイング30がハブ本体20に沿って湾曲した(巻き付いた)状態が保持されている(仮固定されている)。ユーザが一対のウイング30の翼端部30bをそれぞれめくることにより、一対のウイング30をハブ本体20の外周面から引き剥がすことができる。
図7に示す保持部34は、一対のウイング30に跨って設けられた両面テープ34Eである。初期状態で、両面テープ34Eは、ハブ本体20の外周面に沿って湾曲する翼状部24の全周を囲むようにリング状に貼り付けられている。一対のウイング30は両面テープ34Eにより仮固定されており、ユーザが一方または両方のウイング30に力をかけることにより、一対のウイング30を跨ぐ部分54で両面テープ34Eを破断することができる(仮想線で破断箇所54aを示す)。両面テープ34Eは翼状部24の背面24b(皮膚に接触する側)に設けられているため、カテーテルハブ14を皮膚Sに固定する際に両面テープ34Eをそのまま利用することができ、便利である。
図8Aおよび図8Bに示す他の態様に係るカテーテルハブ14Aは、翼状部60に複数の薄肉部64が設けられている点で、図1などに示したカテーテルハブ14と異なる。具体的には、翼状部60(一対のウイング62)には、翼根元部62aと翼端部62bとの間に、複数の薄肉部64が間隔を置いて設けられている。この構成により、翼状部60が比較的硬い材料で構成されている場合でも、複数の薄肉部64の箇所で屈曲可能であるため、ハブ本体20に沿って翼状部60を湾曲させることができる。初期状態で、一対のウイング62は保持部34(脆弱部34A)により互いに連結されている。保持部34としては、図4~図7に示したいずれかの態様が採用されてもよい。
各ウイング62において、複数の薄肉部64は、互いに平行に延在している。ウイング62の一方面(上面63a)には複数の筋状溝64aが設けられている。ウイング62の他方面(背面63b)には複数の筋状溝64bが設けられている。1つの筋状溝64aと1つの筋状溝64bとにより、1つの薄肉部64が形成されている。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
10…カテーテル組立体 12…カテーテル
14、14A…カテーテルハブ 16…内針
20…ハブ本体 24、60…翼状部
30、62…ウイング 34…保持部
34A…脆弱部 34B…貼着部
34C…嵌合構造 34D…面ファスナ
34E…両面テープ

Claims (10)

  1. カテーテルと、
    前記カテーテルの基端に設けられたカテーテルハブと、
    前記カテーテルおよび前記カテーテルハブに抜去可能に挿入された内針と、
    を備えた、カテーテル組立体であって、
    前記カテーテルハブは、
    前記カテーテルの内腔と連通した中空部が形成されたハブ本体と、
    前記ハブ本体に設けられ、少なくとも一部が前記ハブ本体の外周面に沿って湾曲した第1状態から、前記ハブ本体から翼状に突出した第2状態へと変形可能な翼状部と、
    前記翼状部を前記第1状態に解除可能に保持する保持部と、
    を有し、
    前記翼状部は、前記第1状態で、前記ハブ本体の前記外周面に巻きつくように弧状に湾曲しており
    前記翼状部は、前記ハブ本体につながる弾性変形可能な基部と、前記基部から前記ハブ本体に沿って基端方向に延出した延出部とを有し、
    前記保持部による保持が解除されることに伴い、前記基部の弾力性により前記延出部が前記ハブ本体から離間する方向に変位して、前記ハブ本体の基端部と前記延出部との間にコネクタが挿入可能な隙間が形成される、カテーテル組立体。
  2. 請求項1記載のカテーテル組立体において、
    前記翼状部は、軟質材料により構成されている、カテーテル組立体。
  3. 請求項1または2記載のカテーテル組立体において、
    前記翼状部には、翼根元部と翼端部との間に、複数の薄肉部が間隔を置いて設けられている、カテーテル組立体。
  4. 請求項1~のいずれか1項に記載のカテーテル組立体において、
    前記翼状部は、前記第2状態で前記ハブ本体から互いに反対方向に突出する一対のウイングを有する、カテーテル組立体。
  5. 請求項記載のカテーテル組立体において、
    前記翼状部は、前記第2状態で前記ハブ本体から互いに反対方向に突出する一対のウイングを有し、
    前記第1状態で、前記一対のウイングは前記保持部において互いに接合されている、カテーテル組立体。
  6. 請求項記載のカテーテル組立体において、
    前記保持部は、前記一対のウイングの翼端部同士を接続する破断可能な脆弱部であるである、カテーテル組立体。
  7. 請求項記載のカテーテル組立体において、
    前記保持部は、前記一対のウイングの翼端部同士を貼り付ける貼着部である、カテーテル組立体。
  8. 請求項記載のカテーテル組立体において、
    前記保持部は、前記一対のウイングの翼端部同士を嵌合させる嵌合構造である、カテーテル組立体。
  9. 請求項1~5のいずれか1項に記載のカテーテル組立体において、
    前記保持部は、前記翼状部を前記ハブ本体の外周面に仮固定する面ファスナである、カテーテル組立体。
  10. 請求項1記載のカテーテル組立体において
    記翼状部は、前記第2状態で前記ハブ本体から互いに反対方向に突出する一対のウイングを有し、
    前記保持部は、前記一対のウイングに跨って設けられた両面テープである、カテーテル組立体。

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