JP7054134B2 - ベンゾ[b]カルバゾール化合物及びそれを用いたイメージング - Google Patents
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Description
R1は、放射性ハロゲン原子により置換されたC1-6炭化水素基であり、
R2は、
(1)1以上のR3で置換されてもよい4-7員へテロシクロアルキル基
R3:4-7員ヘテロシクロアルキル基、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、ヒドロキシC1-6アルキルスルホニル基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、又は、C1-6アルキルスルホニル基
(2)1以上のR4で置換されてよいC1-6アルコキシ基
R4:4-7員ヘテロシクロアルキル基、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、ヒドロキシC1-6アルキルスルホニル基、アミノ基、又は、C1-6アルキルアミノ基
から選択される。
R5は、ハロゲン原子により置換されたC1-6炭化水素基、又はR6により置換されたC1-6炭化水素基であり、R6は1以上のハロゲン原子により置換されてもよいC1-4アルキルスルホニルオキシ基、又は1以上のR7で置換されたC5-8アリールスルホニルオキシ基であり、R7は、ハロゲン原子、C1-4アルキル基、又はニトロ基であり、
R2は、上記式(I)と同じである。
本開示において「ALK融合遺伝子」とは、ALK遺伝子と他の遺伝子とが、rearrangement(遺伝子再構成)又はtranslocation(転座)により両者が融合して形成される遺伝子をいう。ALK融合遺伝子としては、EML4-ALK遺伝子、TFG-ALK遺伝子、HIF5B-ALK遺伝子等が挙げられるが、これらに限定されなくてもよい。
本開示において、ALK融合遺伝子陽性腫瘍とは、ALK融合遺伝子が発現している腫瘍をいう。ALK融合遺伝子陽性腫瘍としては、原発巣が肺、腸間膜、腹腔内臓器(肝、胃、腸、膀胱など)、頭部、又は四肢である腫瘍が挙げられるが、これらに限定されなくてもよい。なお、EML4-ALK遺伝子は肺癌に特異的である。
本開示において「C1-6アルキル基」とは、炭素数1-6の直鎖状及び分枝鎖状の脂肪族炭化水素から任意の水素原子を1個除いて誘導される1価の基である。具体的にはメチル基、エチル基、イソプロピル基、ブチル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、2,3-ジメチルプロピル基、ヘキシル基などが挙げられる。
本開示において「置換されたC1-6アルキル基」とは、前記C1-6アルキル基上の1以上の水素原子が、所定の置換基により置換された基を意味する。2以上の置換基を有する場合は、各置換基は同一または異なっていてもよい。さらには、アルキル基がスピロ結合によって環状置換基により置換されていてもよい。
本開示において、「置換されたC2-6アルケニル基」とは、前記C2-6アルケニル基上の1以上の水素原子が、所定の置換基により置換された基を意味する。2以上の置換基を有する場合は、各置換基は同一または異なっていてもよい。さらには炭素原子が単結合の部分がスピロ結合によって環状置換基により置換されていてもよい。
本開示において「置換されたC2-6アルキニル基」とは、前記C2-6アルキニル基上の1以上の水素原子が、所定の置換基により置換された基を意味する。2以上の置換基を有する場合は、各置換基は同一または異なっていてもよい。さらには炭素原子が単結合の部分がスピロ結合によって環状置換基により置換されていてもよい。
「置換されたC1-6アルコキシ基」とは、C1-6アルコキシ基上の1以上の水素原子が、所定の置換基により置換された基を意味する。2以上の置換基を有する場合は、各置換基は同一または異なっていてもよい。さらには炭素原子が単結合の部分がスピロ結合によって環状置換基により置換されていてもよい。
本開示において、「放射性ハロゲン原子」とは、ハロゲン原子の放射性同位体をいう。放射性ハロゲン原子としては、123I、124I、125I、131I、18F、75Br、76Br、及び77Brが挙げられる。
C1-6炭化水素基における放射性ハロゲン原子の置換部位は、一又は複数の実施形態において、化合物の合成の観点及びイメージングの観点から、炭化水素基の末端であることが好ましい。
R2は、
(1)1以上のR3で置換されてもよい4-7員へテロシクロアルキル基
R3:4-7員ヘテロシクロアルキル基、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、(ヒドロキシC1-6アルキル)スルホニル基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、又は、C1-6アルキルスルホニル基
(2)1以上のR4で置換されてよいC1-6アルコキシ基
R4:4-7員ヘテロシクロアルキル基、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、(ヒドロキシC1-6アルキル)スルホニル基、アミノ基、又は、C1-6アルキルアミノ基
から選択される。
したがって、本開示は、その他の態様において、本開示に係る放射性化合物を含む組成物に関する。
本態様の組成物は、一又は複数の実施形態において、イメージング用試薬、核医学画像診断薬、又は、医薬組成物として使用できる。本態様の組成物の形態は、特に限定されるものではないが、一又は複数の実施形態において、溶液又は粉末が挙げられる。これらは、担体等の医薬品添加物を含んでいてもよい。本開示において医薬品添加物は、日本薬局方、アメリカ薬局方及び/又はヨーロッパ薬局方等で医薬品添加物として許認可を受けている化合物をいう。担体としては、例えば、水性溶媒及び非水性溶媒が使用できる。水性溶媒としては、例えば、リン酸カリウム緩衝液、生理食塩水、リンゲル液、及び蒸留水等が挙げられる。非水性溶媒としては、例えば、ポリエチレングリコール、植物性油脂、エタノール、グリセリン、ジメチルスルホキサイド、及びプロピレングリコール等が挙げられる。
よって、本開示は、一態様において、ALK融合遺伝子陽性腫瘍のイメージング又は核医学画像診断における本開示に係る放射性化合物の使用、又は、ALK融合遺伝子陽性腫瘍のイメージング又は核医学画像診断における本態様の組成物の使用に関する。
R6は、1以上のハロゲン原子により置換されてもよいC1-4アルキルスルホニルオキシ基、又は1以上のR7で置換されたC5-8アリールスルホニルオキシ基である。R7は、ハロゲン原子、C1-4アルキル基、又はニトロ基である。C1-4アルキル基としては、メチル基などが挙げられる。C5-8アリール基としては、フェニル基などが挙げられる。R6としては、一又は複数の実施形態において、メタンスルホニルオキシ基(メシレート、OMs)、トルエンスルホニルオキシ基(トシレート、OTs)、ニトロベンゼンスルホニルオキシ基(ノシレート、ONs)、ブロモベンゼンスルホニルオキシ基(ブロシレート、OBs)、又はトリフルオロメタンスルホニルオキシ基(トリフレート、OTf)などが挙げられる。
R5がフッ素以外のハロゲン原子やR6(上記のアルキルスルホニルオキシ基又はアリールスルホニル基)を有する場合、放射性同位元素を含む本開示に係る化合物の前駆体となりうる。R6(上記のアルキルスルホニルオキシ基又はアリールスルホニル基)は、脱離基として機能し得る。
本態様の組成物は、一又は複数の実施形態において、イメージング用試薬を製造するための組成物、核医学画像診断薬を製造するための組成物、又は、医薬組成物として使用できる。本態様の組成物の形態は、特に限定されるものではないが、一又は複数の実施形態において、溶液又は粉末が挙げられる。これらは、担体等の医薬品添加物を含んでいてもよい。医薬品添加物については、上述のとおりである。
よって、本開示は、一態様において、ALK融合遺伝子陽性腫瘍のイメージング又は核医学画像診断に使用するイメージング用試薬又は核医学画像診断薬の製造のための、本開示に係るcold体/前駆体の使用、並びに、本開示に係るcold体/前駆体を含む組成物の使用に関する。
本開示に係るcold体としては、上記式(III)及び(IV)において、R5がハロゲン原子により置換されたC1-6炭化水素基である、ベンゾ[b]カルバゾール化合物が挙げられる。
本開示は、さらにその他の態様として、本開示に係るcold体/前駆体と、放射性金属核種とを含むキットに関する。さらにその他の態様として、本開示に係る放射性化合物を含むキットに関する。本開示のキットは、一又は複数の実施形態において、本開示に係る放射性化合物を製造するためのキット、ALK融合遺伝子陽性腫瘍のイメージングを行うためのキットなどが挙げられる。キットは、一又は複数の実施形態において、これらの各態様において、それぞれの形態に応じた取扱い説明書を含む。取扱い説明書は、キットに同梱されてもよいし、ウェブ上で提供されてもよい。キットは、一又は複数の実施形態において、本開示に係る放射性化合物又は本開示に係るcold体/前駆体を入れるための容器をさらに含む。容器としては、例えば、シリンジやバイアル瓶等が挙げられる。本開示のキットは、一又は複数の実施形態において、バッファー及び浸透圧調整剤等の分子プローブを調製するための成分、並びに、注射器等の化合物の投与に使用する器具から選択される1つ以上をさらに含む。
本開示に係るcold体は、一又は複数の実施形態において、ALK阻害剤、がん転移の予防剤又は治療剤として使用することができる。よって、本開示は、その他の態様において、本開示に係るcold体又はその製剤上許容される塩を有効成分として含むALK阻害剤、ならびに本開示に係るcold体、又はその製剤上許容される塩を有効成分として含むがん又はがん転移の予防剤又は治療剤に関する。
各化合物の合成において、下記スキームの化合物1は、既報(例えば、特許文献2)を参考にして合成した。
化合物C5-OMs及びC5-Fの合成は、以下のスキームで行った。
化合物1(164 mg, 0.30 mmol)、ジクロロビス(アセトニトリル)パラジウム(II)(17 mg, 0.065 mmol)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4',6’-トリイソプロピルビフェニル(以下X-Phosと略)(64 mg, 0.13 mmol)、炭酸セシウム(530 mg, 1.6 mmol)および5-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-1-ペンチン(310 mg, 1.6 mmol)を脱水アセトニトリル (4.0 mL)に溶解させ、オイルバス(85 ℃)で加熱した。4時間後、反応容器をオイルバスからはずし、室温に戻したのち、別容器に用意した過剰の酢酸エチルに注ぎ込んだ。生じた沈殿をろ過で除去し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて粗精製し、化合物2aを含む生成物を得た。得られた粗生成物はこれ以上の精製を行わずそのまま次の反応に使用した。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.7 (1H, s), 8.31 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.06 (1H, s), 8.00 (1H, s), 7.60 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.24 (1H, s), 3.86 (2H, d, J = 11.5 HZ), 3.74 (2H, dd, J = 6.5 Hz, 5.5 Hz), 3.58 (4H, m), 2.79 (2H, t, J = 11.5 Hz), 2.56 (2H, dd, J = 7.0 Hz, 6.5 Hz), 2.51 (4H, m), 2.32 (1H, m), 1.90 (2H, d, J = 11.0 Hz), 1.79-1.74 (8H, m), 1.57 (2H, m), 0.89 (9H, s), 0.06 (6H, s).
化合物2a含む粗生成物とパラジウム炭素(10%パラジウム)(87 mg)をテトラヒドロフラン(9.0 mL)とメタノール(6.0 mL)の混合溶媒に懸濁させ、反応容器を水素で置換(0.2 MPa)したのち、室温で22時間反応させた。反応後、パラジウムをセライトろ過で除去し、酢酸エチルで洗浄、回収した溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し目的化合物3aを92 mg(収率 45%, 2ステップ)で得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.7 (1H, s), 8.31 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.00 (2H, m), 7.60 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.34 (1H, s), 3.60-3.57 (6H, m), 3.17 (2H, m), 2.76 (2H, m), 2.66 (2H, m), 2.51 (4H, m), 2.31 (1H, m), 1.90 (2H, m), 1.73 (6H, m), 1.66 (2H, m), 1.55 (2H m), 1.37 (2H, m), 0.84 (9H, s), 0.082 (6H, s).
化合物3a(92 mg, 0.14 mmol)をテトラヒドロフラン(5.0 mL)に溶解させ、フッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(1.0 mol/L)(400 μL, 0.40 mmol)を加え、原料がなくなるまで撹拌した。反応を水で停止させ、酢酸エチル/テトラヒドロフラン混合溶媒で抽出し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し目的化合物4aを69 mg(収率 92%)で得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.7 (1H, s), 8.32 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.01 (1H, s), 8.00 (1H, s), 7.61 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.34 (1H, s), 4.38 (1H, m), 3,.60 (4H, m), 3.42 (2H, m), 3.19 (2H, m), 2.76 (2H, t, J = 6.5 Hz), 2.66 (2H, m), 2.51 (4H, m), 2.30 (1H, m), 1.93 (2H, d, J = 11.0 Hz), 1.75 (6H, m), 1.68-1.49 (6H, m), 1.40 (2H, m).
化合物4a(69 mg, 0.13 mmol)とジイソプロピルエチルアミン(1.2 mL, 7.0 mmol)をアセトニトリル(4.0 mL)に懸濁させ、塩化メタンスルホニル(254 μL, 3.3 mmol)をゆっくり加えた。原料の消失を確認したのち、反応を水で停止させ、クロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤をろ過で除去し、溶媒を減圧留去したのち、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し目的化合物C5-OMsを51 mg(収率 65%)で得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.7 (1H, s), 8.32 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.02 (1H, s), 8.01 (1H, s), 7.61 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.35 (1H, s), 4.23 (1H, t, J = 7.0 Hz), 3.66 (1H, t, J = 6.5 Hz), 3.60 (4H, m), 3.35 (1H, s), 3.20-3.17 (4H, m), 2.78-2.66 (4H, m), 2.53 (4H, m), 2.30 (1H, m), 1.90 (2H, m), 1.79-1.69 (10H, m), 1.57 (2H, m), 1.46 (2H, m).
化合物C5-OMs(47 mg, 0.077 mmol)をアセトニトリル(5.0 mL)に溶解させ、フッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(1.0 mol/L)(384 μL, 0.38 mmol)を加えた。この溶液をオイルバス(70 ℃)で加熱し反応させた。6.5 時間後、反応を水で停止させ、酢酸エチルで抽出、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤をろ過で除去し、溶媒を減圧留去したのち、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製したところ、目的化合物C5-Fを30 mg (収率 71%)で得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.7 (1H, s), 8.32 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.02 (1H, s), 7.97 (1H, s), 7.56 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.30 (1H, s), 4.46 (2H, d, JH-F = 47.5 Hz), 3,.65-3.60 (4H, m), 3.20 (2H, m), 2.77-2.67 (4H,m), 2.53 (4H, m), 2.33 (1H, m), 1.93 (2H,m ), 1.78-1.70 (12H, m), 1.61 (2H, m).
化合物C4-OMs及びC4-Fの合成は、以下のスキームで行った。
化合物1(52 mg, 0.10 mmol)、ジクロロビス(アセトニトリル)パラジウム(II)(2.9 mg, 0.011 mml)、X-Phos(11 mg, 0.032 mmol)、炭酸セシウム(200 mg, 0.61 mmol)および4-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-1-ブチン(105 mg, 0.57 mmol)を脱水アセトニトリル (10 mL) に溶解させ、オイルバス(85 ℃)で加熱した。原料の消失後、反応容器をオイルバスからはずし、室温に戻したのち、別容器に用意した過剰の酢酸エチルに注ぎ込んだ。生じた沈殿をろ過で除去し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、目的化合物2bを35 mg(収率 55%)で得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.7 (1H, s), 8.31 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.08 (1H, s), 8.00 (1H, s), 7.60 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.12 (1H, s), 3.87 (2H, d, J = 11.5 HZ), 3.81 (2H, dd, 7.0 Hz, 6.0 Hz), 3.59 (4H, m), 2.78 (2H, t, J = 11.5 Hz), 2.70 (2H, dd, J = 7.0 Hz, 6.0 Hz), 2.51 (4H, m), 2.33 (1H, m), 1.90 (2H, d, J = 11.0 Hz), 1.70 (6H, m), 1.57 (2H, m), 0.89 (9H, s), 0.09 (6H, s).
化合物2b(35 mg, 0.050 mmol)とパラジウム炭素(10%パラジウム)(15 mg)をテトラヒドロフラン(3.0 mL)とメタノール(2.0 mL)の混合溶媒に懸濁させ、反応容器を水素で置換(0.20 MPa)したのち、室温で原料が消失するまで撹拌した。反応後、反応溶液をセライトろ過しパラジウムなどの不溶物を除去し、酢酸エチルで洗浄した。回収した溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し目的化合物3bを24 mg(収率 70%)で得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.7 (1H, s), 8.32 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.01 (1H, s), 8.00 (1H, s), 7.60 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.34 (1H, s), 3.64-3.56 (6H, m), 3.35 (1H, m), 3.16 (2H, d, J = 11.0 Hz), 2.74 (2H, t, J = 11.0 Hz), 2.66 (2H, m), 2.49 (4H, m), 2.32 (1H, m), 1.88 (2H, m), 1.73 (6H, m), 1.70 (2H, m), 1.54 (4H m), 0.85 (9H, s), 0.02 (6H, s).
化合物3b(116 mg, 0.18 mmol)をテトラヒドロフラン(5.0 mL)に溶解させ、フッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(1.0 mol/L)(400 μL, 0.40 mmol)を加え、原料がなくなるまで撹拌した。反応を水で停止させ、酢酸エチル/テトラヒドロフラン混合溶媒で抽出し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し目的化合物4bを75 mg(収率 79%)で得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.7 (1H, s), 8.32 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.01 (1H, s), 8.00 (1H, s), 7.66 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.34 (1H, s), 4.38 (1H, t, J = 10.5 Hz), 3.60 (4H, m), 3.46 (2H, m), 3.34 (1H, m), 3.18 (2H, m), 2.76 (2H,m), 2.66 (2H, t, J = 8.0 Hz), 2.51 (4H, m), 2.23 (1H, m), 1.92 (2H, d, J = 10.5 Hz), 1.75 (6H, m), 1.69 (2H, t, J = 7.5 Hz), 1.55 (4H, m).
化合物4b(31 mg, 0.060 mmol)とジイソプロピルエチルアミン(500 μL, 2.9 mmol)をアセトニトリル(8.0 mL)に懸濁させ、塩化メタンスルホニル(115 μL, 1.5 mmol)をゆっくり加えた。原料の消失を確認したのち、反応を水で停止させ、クロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤をろ過で除去し、溶媒を減圧留去したのち、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し目的化合物C4-OMsを19 mg(収率 65%)で得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.7 (1H, s), 8.32 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.03 (1H, s), 8.00 (1H, s), 7.62 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.35 (1H, s), 4.27 (1H, m), 3.60 (4H, m), 3.35 (4H, m), 3.18 (4H, m), 2.79-2.69 (4H, m), 2.52 (2H, m), 2.32 (1H, m), 1.91 (2H, m), 1.80-1.75 (10H, m), 1.24 (2H, m).
化合物C4-OMs(19 mg, 0.032 mmol)をアセトニトリル(3.0 mL)に溶解させ、フッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(1.0 mol/L)(320 μL, 0.32 mmol)を加えた。この溶液をオイルバス(70 ℃)で加熱し反応させた。4 時間後、反応を水で停止させ、酢酸エチルで抽出、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤をろ過で除去し、溶媒を減圧留去したのち、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製したところ、目的化合物C4-Fを10 mg (収率 60%)で得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.6 (1H, s), 8.34 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.05 (1H, s), 7.92 (1H, s), 7.52 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.30 (1H, s), 4.50 (2H, d, JH-F = 47.5 Hz), 3.67 (7H, m), 3.22 (2H, m), 2.81-2.72 (4H,m), 2.33 (1H, m), 1.96 (2H,m ), 1.83-1.79 (10H, m), 1.64 (2H, m).
化合物C3-OMs及びC3-Fの合成は、以下のスキームで行った。
化合物1(203 mg, 0.38 mmol)、ジクロロビス(アセトニトリル)パラジウム(II)(11 mg, 0.042 mml)、X-Phos(37 mg, 0.077 mmol)、炭酸セシウム(616 mg, 1.9 mmol)および3-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-1-プロピン(760 μL, 3.8 mmol)を脱水アセトニトリル (4.0 mL)に溶解させ、オイルバス(85 ℃)で2時間加熱した。反応後オイルバスをはずし、室温に戻したのち、別容器に用意した過剰の酢酸エチルに注ぎ込んだ。生じた沈殿をろ過で除去し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、目的化合物2cを209 mg(収率 89%)で得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.7 (1H, s), 8.30 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.09 (1H, s), 8.00 (1H, s), 7.59 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.22 (1H, s), 4.62 (2H, s), 3.85 (2H, d, J = 12.0Hz), 3.58 (4H, m), 3.34 (2H, m), 2.80 (2H, t, J = 11.5 Hz), 2.50 (2H, m), 2.33 (1H, m), 1.88 (2H, m), 1.76 (6H, m), 1.60 (2H, m), 0.90 (9H, s), 0.14 (6H, s).
化合物2c(209 mg, 0.33 mmol)とパラジウム炭素(10%パラジウム)(85 mg)をテトラヒドロフラン(8.0 mL)とメタノール(5.0 mL)の混合溶媒に懸濁させ、反応容器を水素で置換(0.20 MPa)したのち、室温で17時間撹拌した。反応後、反応溶液をセライトろ過してパラジウムなどの不溶物を除去し、酢酸エチルで洗浄した。回収した溶媒を減圧留去し、目的化合物3cを含む粗生成物を得た(203 mg)。得られた粗生成物はこれ以上の精製を行わずそのまま次の反応に使用した。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.4 (1H, s), 8.36 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.07 (1H, s), 8.06 (1H, s), 7.88 (1H, s), 7.49 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.24 (1H, s), 3.72-3.66 (6H, m), 3.26 (2H, m), 2.77 (4H, m), 2.55 (2H, m), 2.36 (1H, m), 1.97-1.90 (4H, m), 1.78 (6H, m), 1.70-1.67 (2H, m), 1.26 (1H, m), 0.85 (9H, s), 0.06 (6H, s).
化合物3cを含む粗生成物(203 mg)をテトラヒドロフラン(3.6 mL)に溶解させ、フッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(1 mol/L)(1.6 μL, 1.6 mmol)を加え、原料がなくなるまで撹拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し目的化合物4cを120 mg(収率 71%, 2ステップ)で得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.7 (1H, s), 8.34 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.04 (1H, s), 7.92 (1H, s), 7.52 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.28 (1H, s), 4.47 (1H, t, J = 5.0 Hz), 3.64 (4H, br), 3.51 (2H, m), 3.33 (4H, m), 3.24 (2H, m), 2.80-2.71 (4H, m), 2.32 (1H, m), 1.95 (2H, m), 1.85 (2H, m), 1.76 (6H, m), 1.64 (2H, m).
化合物4c (70 mg, 0.14 mmol)をピリジン(2.8 mL)に懸濁させ、塩化メタンスルホニル(50 μL, 0.63 mmol)をゆっくり加えた。2時間後、反応を水で停止させ、10%クエン酸水溶液でpHを5.0に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤をろ過で除去し、溶媒を減圧留去したのち、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製したところ、目的化合物C3-OMsを23 mg(収率 28%)で得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.7 (1H, s), 8.32 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.03 (1H, m), 8.01(1H, s), 7.61 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.38 (1H, s), 4.30 (1H, m), 3.64-3.60 (6H, m), 3.36 (1H, m), 3.19 (5H, m), 2.77 (5H, m), 2.34 (1H, m), 2.09 (3H, m), 1.89 (2H, m), 1.85 (6H, m), 1.61 (2H, m).
化合物C3-OMs (54 mg, 0.091 mmol)をアセトニトリル(3.0 mL)に溶解させ、フッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(1.0 mol/L)(1.1 mL, 1.1 mmol)を加えた。この溶液をオイルバス(70 ℃)で加熱し反応させた。2時間後、オイルバスをはずし、室温まで冷やした。反応溶媒を減圧留去したのち、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し、目的化合物C3-Fを25 mg (収率 54%)で得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.7 (1H, s), 8.33 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.04 (1H, s), 7.96 (1H, s), 7.55 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.34 (1H, s), 4.45 (2H, d, JH-F = 47.0 Hz), 3.64 (4H, m), 3.21 (2H, m) , 2.78 (4H, m), 2.52 (4H, br),2.36 (1H, m), 2.10-1.94 (4H,m), 1.76 (6H,m ), 1.61 (2H, m).
化合物C1-F及びC1-Clの合成は、以下のスキームで行った。
化合物1(378 mg, 0.71 mmol)、ジクロロビス(アセトニトリル)パラジウム(II)(19 mg, 0.071 mml)、X-Phos(68 mg, 0.14 mmol)、塩化リチウム(61 mg, 1.4 mmol)およびビニルトリブチルスズ(518 μL, 1.8 mmol)を脱水ジメチルホルムアミド(7.0 mL)に溶解させ、オイルバスで24時間110 ℃で加熱した。反応を飽和の炭酸水素ナトリウム水溶液で停止させ、酢酸エチル/テトラヒドロフラン混合溶媒で抽出、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤をろ過で除去し、溶媒を減圧留去したのち、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し目的化合物5を207 mg(収率 61%)で得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.7 (1H, s), 8.32 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.25 (1H, s), 8.01 (1H, s), 7.61 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.31 (1H, s), 6.89 (1H, dd, J = 17.5 Hz, 11.0 Hz), 5.87 (d, 1H, J = 17.5 Hz), 5.37 (1H, d, J = 12.0 Hz), 3.60 (4H, m), 3.38-3.35 (3H, m), 2.77 (2H, m), 2.53 (4H, m), 2.32 (1H, m), 1.93 (2H, m), 1.77 (6H, s), 1.61 (2H, m).
化合物5(156 mg, 0.32 mmol)をTHF/H2O(5.0 mL/2.0 mL)に溶解させ、2.0 Mの四酸化オスミウム水溶液(160 μL, 3.2 mmol)加えた。反応溶液をオイルバス(50℃)で12 時間加熱した。室温まで冷ましたのち、2.0 Mの四酸化オスミウム水溶液(160 μL, 3.2 mmol)と過ヨウ素酸ナトリウム水溶液((140 mg, 0.66 mmol)を水(1.5 mL)に溶解させたもの)を加え、室温で反応させた。24時間後、反応をチオ硫酸ナトリウム水溶液にて停止させ、酢酸エチル/テトラヒドロフラン混合溶媒で抽出、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤をろ過で除去し、溶媒を減圧留去した。このとき、化合物6は単離精製せず、粗生成物のNMRによりホルミル基の生成の確認のみ行った。得られた残渣を、テトラヒドロフラン/エタノールの混合溶媒に溶解させ、約5.0当量の水素化ホウ素ナトリウムを0 ℃にて加えた。2時間後、反応を飽和塩化アンモニウム水溶液で停止させ、酢酸エチル/テトラヒドロフラン混合溶媒で抽出、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤をろ過で除去し、溶媒を減圧留去したのち、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し目的化合物7を37 mg(収率 22%)で得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.7 (1H, s), 8.34-8.33 (2H, m), 8.00 (1H, s), 7.60 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.29 (1H, s), 5.29 (1H, t, J = 5.5 Hz), 4.55 (2H, d, J = 5.0 Hz), 3.56 (4H, m), 3.28 (1H, br), 3.26 (2H, m), 2.77 (2H, t, J = 11.0 Hz), 2.54 (4H, m), 2.31 (1H, m), 1.90 (2H, d, J = 11.0 Hz), 1.76 (6H, s), 1.57 (2H, m).
化合物7(54 mg, 0.11 mmol)をテトラヒドロフラン(2.0 mL)に溶解させ、フッ化メタンスルホニル(38 μL, 0.56 mmol)、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(165 μL, 1.1 mmol)を加えた。5日間室温で撹拌したのち、蒸留水で反応を停止させた。酢酸エチル/テトラヒドロフラン混合溶媒で抽出、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤をろ過で除去し、溶媒を減圧留去したのち、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し目的化合物C1-Fを5.0 mg(収率 9%)で得た。
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.8 (1H, s), 8.33 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.24 (1H, s), 8.02 (1H, s), 7.61 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.41 (1H, s), 5.54 (2H, d, JH-F = 47.5 Hz), 3.60 (4H, m), 3.40-3.26 (3H, m), 2.84 (2H, m, J = 12.0 Hz), 2.53 (4H, m), 2.33 (1H, m), 1.90 (2H, m), 1.78 (6H, s), 1.62 (2H, m).
化合物7(46 mg, 0.095 mmol)をクロロホルム(5.0 mL)に懸濁させ、塩化チオニル(100 μL, 1.4 mmol)とピリジン(50 μL, 0.62 mmol)を加えた。12時間室温で撹拌したのち、反応フラスコを水浴にいれ、蒸留水で反応を停止させた。酢酸エチル/テトラヒドロフラン混合溶媒で抽出、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。乾燥剤をろ過で除去し、溶媒を減圧留去したのち、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)で精製し目的化合物C1-Clを6.4 mg(収率 13%)で得た。
1H-NMR (500 MHz, CDCl3): δ 11.2 (1H, s), 8.50 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.43 (1H, s), 7.74 (1H, s), 7.51 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.15 (1H, s), 4.52 (2H, s), 3.64 (4H, br), 3.44 (3H, m), 2.80 (2H, t, J = 11.5 Hz), 2.66 (4H, br), 2.38 (1H, m), 2.05-1.74 (10H, m).
[18F]fluoride溶液(1415 MBq)を入れた反応バイアルに、Kryptofix(R) 2.2.2(7.1 mg)およびアセトニトリル(0.5 mL)を加え、N2気流下120 ℃で加熱し共沸脱水した。再度アセトニトリルを加え共沸脱水を繰り返し行った。これに、前駆体(C3-OMs、C4-OMs又はC5-OMs)(0.3 mg)を無水アセトニトリル(0.3 mL)に溶解させてものを加え、150 ℃で30分間反応させた。反応後室温に冷ました後、逆相HPLCにて分取精製した[COSMOSIL 5C18-AR-II, 10x250 mm, gradient of 70:30(2 min)→10:90(20 min)by(0.1%TFA水溶液):(0.1%TFAアセトニトリル溶液), RT=8.0-8.5 min, flow rate 5.0mL/min]。目的物のフラクションを集め、ロータリーエバポレーターを用い溶媒を減圧留去し目的物(C3-18F、C4-18F及びC5-18F)を得た。
化合物C1-F、C3-F、C4-F、C5-F、C1-Cl、C3-OMs、及びC4-OMsについて、ALK阻害能を確認した。具体的には、下記の条件で行った。
Assay principles:
HTRF (High Fluorescence Resonance Energy Transfer)
Kinase Reaction:
・Assay buffer: 50 mM Hepes, 0.1 mM Orthovanadate, 5 mM MgCl2, 0.01% BSA, 1 mM DTT
・0.5 nM ALK WT
・1 μM TK-peptide, 30 μM ATP, 50 nM SEB
・90 minutes @ 23 ℃
Detection Reaction:
・Detection buffer: 50 mM Hepes, 0.8 M KF, 20 mM EDTA, 0.01% BSA
・0.67 nM TK-Antibody, 62.5 nM XL665
・60 minutes @ 23 ℃
Detection Equipment:
Envision (PerkinElmer # 2104)
その結果を下記表2に示す。
化合物C3-18Fについて、EML4-ALK融合遺伝子陽性肺癌細胞株NCI-H2228を皮下に移植した担ガンマウスを用いて体内動態評価を行った。具体的には、前述の方法で合成したC3-18Fを4.5 μCi/100 μLとなるように生理食塩水で溶液を調製し、担がんマウスに100 μLずつ尾静脈投与した。投与後15分、30分、1時間にマウスを断頭屠殺した。血液を回収し組織を摘出して質量と集積した放射能を測定し、単位重量あたりの放射能から集積量を(%dose/g)を算出して組織への集積を評価した。その結果を図1及び下記表3に示す。
化合物C3-18Fについて、EML4-ALK融合遺伝子陽性肺癌細胞株NCI-H2228を皮下に移植した担ガンマウスを用い、PET/CTスペクトル撮像により腫瘍のイメージングを行った。具体的には、担がんマウスC3-18Fの(61.9 μCi/300 μL)をマウスの尾静脈より投与した。投与後5分からイソフラン(2.0%)を吸引麻酔し投与後15分からPET/CT装置(FX-3300)を用いて30分間撮像した。その後CT撮像(60 kV,320 nA)を行った。画像再構成は、3D-OSEMを用いて行った。化合物C3-18F投与後30分後に撮像した結果を図2に示す。
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