JP7052317B2 - 水中油型日焼け止め化粧料及びその製造方法 - Google Patents
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SiR1(OR2)3 (1)
(式中、R1は、炭素数6~12の炭化水素基を表す。
R2は、メチル基又はエチル基を表す)
で表される化合物で表面処理された酸化亜鉛粒子(a)、多価アルコール(b)及びポリエーテル変性シリコーン(c)を含有し、
油相にp-メトキシ桂皮酸エチルヘキシルを含有する
ことを特徴とする水中油型日焼け止め化粧料である。
SiR1(OR2)3(1)
(式中、R1は、炭素数6~12の炭化水素基を表す。
R2は、メチル基又はエチル基を表す)
で表される化合物で表面処理された酸化亜鉛粒子(a)、多価アルコール(b)及びポリエーテル変性シリコーン(c)を含有する水分散体を調製する工程(1)、及び、
前記工程(1)で得られた水分散体を油性成分と混合し、水中油型分散体を得る工程(2)
からなることを特徴とする上述した水中油型日焼け止め化粧料の製造方法でもある。
しかしながら、このような化粧料において、酸化亜鉛粒子は水相中に分散するものであることから、撥水化処理を行ったとしてもごく微量の亜鉛イオンの溶出を生じてしまう。このようにして生じた亜鉛イオンがp-メトキシ桂皮酸エチルヘキシルの分解の原因になると推測される。
以下、本発明において使用される各成分について詳述する。
SiR1(OR2)3 (1)
(式中、R1は、炭素数6~12の炭化水素基を表す。
R2は、メチル基又はエチル基を表す)
によって被覆した酸化亜鉛粒子を使用するものである。このような酸化亜鉛粒子は、亜鉛イオンの水中への溶出を抑制する効果が強い点で好ましいものである。更に、化粧料に使用したとき、白っぽくなりにくく、べたつき、きしみ、よれなどの使用感においても優れた性質を有するものとすることができる点でも好ましい。
このような化合物による被覆は、公知の通常の方法によって行うことができる。
NHLB=(E+P)/5
(NHLB:HLB値、E:ポリオキシエチレン部の分散剤分子全体に対する質量%、P:多価アルコール部の分散剤分子全体に対する質量%)
p-メトキシ桂皮酸エチルヘキシルは、化粧料における配合量が1~20質量%であることが好ましい。
上記親油性非イオン界面活性剤としては特に限定されず、例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α´-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリセリンポリグリセリン脂肪酸類、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル等を挙げることができる。
1,3-ブチレングリコール5.0gとKF-6013(PEG-9ジメチコン:信越化学工業製)10.0gと一次粒子径35nmの酸化亜鉛に4wt%のトリエトキシオクチルシランで処理された表面処理酸化亜鉛(堺化学工業製FINEX-30-OTS)60gとを混合した後、水25.0gを加えて撹拌し、酸化亜鉛水分散体1を作製した。
1,3-ブチレングリコール5.0gとKF-6013(PEG-9ジメチコン:信越化学工業製)10.0gと一次粒子径35nmの酸化亜鉛に4wt%のデシルトリメトキシシランで処理された表面処理酸化亜鉛60gとを混合した後、水25.0gを加えて撹拌し、酸化亜鉛水分散体2を作製した。
1,3-ブチレングリコール5.0gとKF-6013(PEG-9ジメチコン:信越化学工業製)10.0gと一次粒子径35nmの酸化亜鉛に5wt%のシリカで表面処理を施した後に4wt%のトリエトキシオクチルシランで処理された表面処理酸化亜鉛60gとを混合した後、水25.0gを加えて撹拌し、酸化亜鉛水分散体3を作製した。
1,3-ブチレングリコール10.0gとKF-6013(PEG-9ジメチコン:信越化学工業製)5.0gと一次粒子径35nmの酸化亜鉛に5wt%のシリカで表面処理を施した後に4wt%のハイドロゲンジメチコンで処理された表面処理酸化亜鉛(堺化学工業製FINEX-33W-LP2)60gとを混合した後、水25.0gを加えて撹拌し、酸化亜鉛水分散体4を作製した。
1,3-ブチレングリコール10.0gとKF-6013(PEG-9ジメチコン:信越化学工業製)5.0gと一次粒子径35nmの酸化亜鉛に21wt%のシリカで処理された表面処理酸化亜鉛(堺化学工業製FINEX-30W)40gを混合した後、水45.0gを加えて撹拌し、酸化亜鉛水分散体5を作製した。
A:油相材料を混合する。
B:水相材料を混合する。
C:BにAを添加し、日焼け止めO/W乳液を得た。
実際に塗布した際の白さ、べたつき、きしみ、よれ、匂いについて10人のパネラーによる官能試験を実施した。
その結果を表2に示す。なお、各評価はそれぞれの評価項目で実施例及び比較例で作製したものを順位付けし、その順位を平均化したものである。
べたつきの評価は塗っている最中にべたつきを最も感じたものを1とし、最もべたつきを感じなかったものを5としている。
きしみの評価は塗っている最中にきしみを最も感じたものを1とし、最もきしみを感じなかったものを5としている。
よれの評価は塗ってから3分後に指の腹で塗布膜を10回擦り、最もよれが発生する方を1とし、最もよれが発生しなかったものを5としている。
匂いの評価は作製後に40℃で1日静置保管した乳液の臭いを嗅いでもらい、最も臭いが強いものを1とし、最も臭いが弱いものを5としている。
これは、酸化亜鉛粒子表面が特定のアルキルシランによって被覆されることにより、分散剤として使用したポリエーテル変性シリコーン(c)が粒子により均一に付着し、その結果、メトキシ桂皮酸エチルヘキシルの加水分解の促進を抑制したものと推測される。
Claims (3)
- 水相に
SiR1(OR2)3 (1)
(式中、R1は、炭素数6~12の炭化水素基を表す。
R2は、メチル基又はエチル基を表す)
で表される化合物で表面処理された酸化亜鉛粒子(a)、多価アルコール(b)及びポリエーテル変性シリコーン(c)を含有し、
油相にp-メトキシ桂皮酸エチルヘキシルを含有する
ことを特徴とする水中油型日焼け止め化粧料。 - 表面処理された酸化亜鉛粒子(a)は、水中油型日焼け止め化粧料の全量に対して、7~25重量%の割合で含まれるものである請求項1記載の水中油型日焼け止め化粧料。
- SiR1(OR2)3
(式中、R1は、炭素数6~12の炭化水素基を表す。
R2は、メチル基又はエチル基を表す)
で表される化合物で表面処理された酸化亜鉛粒子(a)、多価アルコール(b)及びポリエーテル変性シリコーン(c)を含有する水分散体を調製する工程(1)、及び、
前記工程(1)で得られた水分散体を油性成分と混合し、水中油型分散体を得る工程(2)
からなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の水中油型日焼け止め化粧料の製造方法。
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JP2017226552A JP7052317B2 (ja) | 2017-11-27 | 2017-11-27 | 水中油型日焼け止め化粧料及びその製造方法 |
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JP2017226552A JP7052317B2 (ja) | 2017-11-27 | 2017-11-27 | 水中油型日焼け止め化粧料及びその製造方法 |
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JP2019094303A JP2019094303A (ja) | 2019-06-20 |
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JP2007532541A (ja) | 2004-04-06 | 2007-11-15 | ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト | ZnOナノ粒子を含む化粧品製剤 |
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