JP7051640B2 - データ群作成支援装置、解析装置用入力データ作成装置及びデータ群作成支援方法 - Google Patents

データ群作成支援装置、解析装置用入力データ作成装置及びデータ群作成支援方法 Download PDF

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Description

本発明は、プラントの確率論的リスク評価を行う際に用いられる該プラントのインプットデータ群の作成を支援するデータ群作成支援装置、解析装置用入力データ作成装置及びデータ群作成支援方法に関する。
一般に、原子力発電プラントや再処理施設などに代表される大規模かつ複雑なプラントでは、該プラントの事故及び故障が運転員又は公衆に被害を与えないように、事前にリスクや事故時の対策について十分な検討及び評価を行うことが要求される。この種のリスクを定量化してリスクに対する検討材料を提供するリスク評価手法として、従来、確率論的リスク評価(PRA: Probabilistic Risk Assessment)を用いた技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
確率論的リスク評価では、事故のきっかけとなる起因事象を起点に、その後の進展状況及び対処の成功・失敗の組合せを事故シーケンスで表現する。事故シーケンスの骨格は通常、イベントツリー(Event Tree)で表現される。事故シーケンスの定量化は、解析装置が備えるリスク評価用の計算コード(例えば、Lloyd's Register社製のRisk Spectrum(登録商標)等)を用いて、フォールトツリー(Fault Tree)の各基事象を設定し、フォールトツリー解析を実行することにより算出される。
特開2012-008744号公報
ところで、従来の構成では、リスク評価対象となるプラントに対して、評価担当者が、個別に管理されているプラント情報、機器特性または機器操作に関する機器情報から、基事象の設定及びフォールトツリーの構築に必要なデータ(例えば、起因事象発生頻度、機器故障率、人的過誤率等)を抽出して整理する。そして、これらの情報に基づき、評価担当者が、解析装置のリスク評価用の計算コード(例えば、Risk Spectrum)上で、基事象の設定及びフォールトツリーの構築を手入力で行っていた。このため、作業が煩雑になり、誤入力、入力漏れの原因となる恐れがある。また、リスク評価をする際に使用するデータのトレーサビリティを完全な形で担保できるものではなかった。また、通常、プラントのリスク評価をする作業手順に関しては、マニュアルとしての文書が整備されているが、評価担当者として業務に慣れていない者がリスク評価作業にあたる際は、熟練者の指導の下、方法論の習得を要し、プラントのリスク評価を容易に行うことはできなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、プラントのリスク評価に用いるデータの入力作業を軽減できるデータ群作成支援装置、解析装置用入力データ作成装置及びデータ群作成支援方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、プラントの確率論的リスク評価に用いられるプラントのインプットデータ群の作成を支援するデータ群作成支援装置であって、プラントを構成する設備及び機器の、IDデータ及び信頼性データを含むデータを一元的に管理するデータベースと、予め定められた一連の作業手順に沿って、データベースに管理されるIDデータ及び信頼性データを含むデータのうち、該当する作業手順を実行する際に入力を要するデータ名を作業手順ごとに案内表示する案内表示制御部と、案内に従って入力された複数のデータに基づき、リスク評価をするための基事象データ及びフォールトツリー構築データを含むインプットデータ群を作成するデータ群作成部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、案内表示制御部の案内表示に従って、データベースからデータを取得して入力することにより、基事象データ及びフォールトツリー構築データを含むインプットデータ群が作成されるため、プラントのリスク評価に用いるデータの入力作業の軽減を図ることができる。
この構成において、該当する作業手順に対して、正しいデータが入力されたか否かを判別する判別部を備え、正しいデータが入力されていないと判別された場合、案内表示制御部は、正しいデータの入力を求める案内表示をし、正しいデータが入力されたと判別された場合、案内表示制御部は、次の作業手順における案内表示を行う構成としてもよい。この構成によれば、案内されたデータを正確に入力することができ、誤入力、入力漏れを防止することができる。
また、案内表示制御部は、該当する作業手順を実行する際に入力または更新を要求されるデータがデータベースに管理されていない場合には、該データベースに必要なデータの入力または更新を求める案内表示をし、入力または更新されたデータをデータベースに記憶させる構成としてもよい。この構成によれば、案内に従って必要なデータをデータベースに入力することができ、データベースの構築を容易に行うことができる。
また、データ群作成部は、インプットデータ群の作成に用いた複数のデータの作業ログを記憶する構成としてもよい。この構成によれば、リスク評価の際に使用するインプットデータ群の作成に用いたデータのトレーサビリティの向上を図ることができる。
また、本発明に係る解析装置用入力データ作成装置は、上記したデータ群作成支援装置と、作成されたインプットデータ群に基づいてプラントの確率論的リスク評価計算を実行するための入力データを確率論的リスク評価計算コードに取り込み可能なフォーマットで出力する出力部とを備えた構成としてもよい。この構成によれば、作成したインプットデータ群を、リスク評価に用いる確率論的リスク評価計算コードに合わせたフォーマットの入力データに容易に加工することができる。
また、本発明は、プラントの確率論的リスク評価に用いられるプラントのインプットデータ群の作成を支援するデータ群作成支援方法であって、プラントを構成する設備及び機器の、IDデータ及び信頼性データを含むデータをデータベースに記憶して管理させるステップと、予め定められた一連の作業手順に沿って、データベースに管理されるデータのうち、該当する作業手順を実行する際に入力を要するデータ名を作業手順ごとに案内表示するステップと、案内に従って入力された複数のデータに基づき、リスク評価をするための基事象データ及びフォールトツリー構築データを含むインプットデータ群を作成するステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、案内表示制御部の案内表示に従って、データベースからデータを取得して入力することにより、基事象データ及びフォールトツリー構築データを含むインプットデータ群が作成されるため、プラントの確率論的リスク評価に用いるデータの入力作業の軽減を図ることができ、誤入力や入力漏れを防止することができる。
図1は、本実施形態に係る解析装置用入力データ作成装置の概略構成図である。 図2は、インプットデータ群の作成手順を示すフローチャートである。 図3は、起因事象に対するプロセスを表現したイベントツリーの一例を示す図である。 図4は、イベントツリーにおける一のプロセスに対応するフォールトツリーの一例を示す図である。 図5は、表示部の一例を示す図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
図1は、本実施形態に係る解析装置用入力データ作成装置の概略構成図である。解析装置用入力データ作成装置は、事故に至る頻度を確率論的リスク評価(PRA: Probabilistic Risk Assessment)の手法を用いて解析する解析装置に対して、解析用の入力データを作成する装置である。図1に示すように、解析装置用入力データ作成装置10は、大別して、データ群作成支援ユニット(データ群作成支援装置)12とデータ加工ユニット13とを備える。データ群作成支援ユニット12は、原子力発電プラントもしくは再処理施設などに代表されるプラント11の設備及び機器に関する各種データから形成されるインプットデータ群の作成を支援するものであり、データ加工ユニット13は、作成されたインプットデータ群を解析装置14が備える計算コード(確率論的リスク評価計算コード:例えば、Lloyd's Register社製のRisk Spectrum等)が取り込み可能なフォーマットに加工するものである。解析装置14は、解析装置用入力データ作成装置10が作成した入力データに基づいて、プラント11の事故(例えば、原子力発電プラントにおける炉心損傷)に対するリスクを数値化し、該事故に至る頻度を評価する。
データ群作成支援ユニット12は、データベース20と、表示部22と、入力部23と、制御部24とを備え、この制御部24は、案内表示制御部25と、判別部26と、データ群作成部27とを備えている。
データベース20は、制御部24の制御の下、プラント情報を取得して一元的に記憶及び管理する。プラント情報は、プラント11の設備及び機器(不図示)、または、プラント11のデータ保管場所(パーソナルコンピュータを含む;不図示)から取得した各種のデータである。プラント情報は、各設備及び各機器のIDデータ、各設備及び各機器の配置データ、各設備・各機器間の依存性データ、各設備及び各機器の故障率データ、各設備及び各機器の人的過誤率データ、各設備及び各機器のフラジリティデータ(耐震性データを含む)、及び、その他データ(設備及び機器に関するデータ)が挙げられる。ここで、少なくとも各設備及び各機器の故障率データ、各設備及び各機器の人的過誤率データ、各設備及び各機器の耐震性データを含むデータを設備及び機器の信頼性データという。また、データベース20には、プラントの系統機能が喪失に至る要因(機器の故障や人的過誤)の組み合わせを樹木状の論理図に展開したフォールトツリー(Fault tree)が記憶されている。このフォールトツリーは、確率論的リスク評価の対象モデル(内部事象PRA,外部事象PRA、地震PRA、津波PRAなど)に応じて記憶されている。また、フォールトツリーだけでなく、プラントの事故(例えば、炉心損傷)のきっかけとなる起因事象(例えば、配管破断による冷却材の漏洩)を起点に、その後の進展状況及び対処の成功・失敗の組合せを表現するイベントツリー(Event Tree)をデータベース20に記憶する構成としてもよい。
更に、データベース20には、評価担当者がプラント情報に基づき整備(収集・整理・分析)したデータを記憶させてもよい。整備したデータは、電子ファイルの形式で所定のサーバ(不図示)に保管されていて、当該サーバから取得してもよい。表示部22は、画像などを表示するディスプレイであり、インプットデータ群を作成する手順を示す案内表示が表示される。入力部23は、制御部24に対して情報を入力するものでありキーボード及びマウスなどを含む。
制御部24は、コンピュータプログラムや入力部23を介して入力された情報(指示情報)に基づいて、データ群作成支援ユニット12の全体の動作を制御するものであり、CPUなどを含んで構成される。案内表示制御部25は、コンピュータプログラムにより予め定められた一連の作業手順に沿って、データベース20に管理されるデータのうち、該当する作業手順を実行する際に入力を要するデータ名を作業手順ごとに表示部22に案内表示する。この場合、入力を要するデータのデータ名だけでなく、データベース20における該データの格納場所を合わせて表示することが好ましい。判別部26は、該当する作業手順において、入力または更新(再入力)を要する正しいデータが入力されたか否かを判別する。「正しいデータ」とは、入力データとして正しいものをいい、必要な情報が更新されている場合には、更新すべきデータ及び更新後のデータを含むものである。データ群作成部27は、案内に従って入力された複数のデータに基づき、インプットデータ群を作成する。また、データ群作成部27は、インプットデータ群の作成に用いた複数のデータの作業ログ情報を記憶する。このインプットデータ群は、確率論的リスク評価をする際に利用されるデータを抽出してまとめたデータ群であり、フォールトツリー構築データや、このフォールトツリーの末端を形成する基事象データを含む。
データ加工ユニット13は、データ群作成支援ユニット12と通信可能に構成されており、制御部31と出力部32と記憶部33とを備える。制御部31は、データ群作成支援ユニット12の制御部24と連携して作動し、データ加工ユニット13の全体を制御する。出力部32は、制御部31の制御の下、作成されたインプットデータ群を解析装置14が備える所定の計算コード(確率論的リスク評価計算コード:例えば、Lloyd's Register社製のRisk Spectrum等)が取り込み可能なフォーマットに加工し、この加工した入力データを解析装置14に向けて出力する。記憶部33は、加工した入力データを記憶する。
本実施形態では、データ加工ユニット13は、データ群作成支援ユニット12と別体に構成しているが、これに限るものではなく、一つの筐体内にデータ群作成支援ユニット12とデータ加工ユニット13とを備える構成としてもよい。この場合、データ加工ユニット13の制御部31は、データ群作成支援ユニット12の制御部24と共通の構成とすることもできる。
次に、インプットデータ群の作成手順について説明する。図2は、インプットデータ群の作成手順を示すフローチャートであり、図3は、起因事象に対するプロセスを表現したイベントツリーの一例を示す図である。図4は、イベントツリーにおける一のプロセスに対応するフォールトツリーの一例を示す図である。図5は、表示部の一例を示す図である。本実施形態では、事故『炉心損傷』の起因事象として『配管破断による冷却材の漏洩』を例示し、この起因事象に対するプロセスとして、『対策システムA』、『対策システムB』、『対策システムC』を例示する。対策システムA~Cは、それぞれ冷却材配管から冷却材が漏れた際に、冷却材配管内に冷却材を供給するシステムである。図2のフローチャートでは、第1のプロセスである『対策システムA』に対するフォールトツリーの構築データ及びフォールトツリーの基事象データを含むインプットデータ群を作成する手順を示している。
まず、評価担当者が入力部23を介して、確率論的リスク評価を行う評価モデルを選択する(ステップS1)。本実施形態では、例えば、内部事象PRAとして、『配管破断による冷却材の漏洩』を起因事象とするイベントツリーが選択される。このイベントツリーは、起因事象ごとに予め規定されている。また、イベントツリーを上記したデータベース20から読み出す構成としてもよい。選択されたイベントツリーは、図5に示す表示部22の作業領域22Aに表示される。このイベントツリーは、図3に示すように、起因事象に対する3つのプロセス50A,50B,50Cとして、『対策システムA』、『対策システムB』、『対策システムC』を有し、最初に第1のプロセス50Aとして『対策システムA』が選択される。次に、制御部24は、データベース20内に、イベントツリーのデータ、及び、関連する設備及び機器に関するデータが存在しているか否かを判別する(ステップS2)。この判別において、上記データがデータベース20内に存在していない(ステップS2;No)場合には、案内表示制御部25は、図5の表示部22の案内領域22Bに「該当するデータをデータベース20に記憶させる」旨の案内表示をする(ステップS3)。ここで、該当するデータは、上記したプラント情報としてプラント11のデータ保管場所(例えばパーソナルコンピュータなど)に保管されている。この案内表示に従い、評価担当者が操作することで、該当するデータをデータベース20に記憶させることができ、データベース20に格納される必要データが追加される。なお、イベントツリーのデータ、及び、関連する設備及び機器に関するデータの形式は問わず、例えばデータファイルとして取り扱ってもよい。
一方、上記データがデータベース20内に存在している(ステップS2;Yes)場合、またはステップS3により必要データがデータベース20に追加された後、制御部24は、これらのデータが更新されているか否かを判別する(ステップS4)。データの更新は、例えば、データベース20内に存在しているデータが、データベース20内に存在する別のデータをインプット情報として作成されている場合で、インプット情報になるデータ側が変更された際に生じる。本実施形態では、データベース20に保管されている各種データの従属関係の情報(どのデータが変わった場合にどのデータに影響を及ぼすか)が記憶されている。制御部24は、この情報に基づき、あるデータが更新された場合にどのデータの更新が必要かを判別して表示する。この判別において、データが更新されている(ステップS4;Yes)場合には、案内表示制御部25は、表示部22の案内領域22Bに「更新により影響を受ける各プロセスを確認する」旨の案内表示をする(ステップS5)。評価担当者は、この案内表示に従い、各プロセスで更新されたデータの再入力を行うことにより、データ更新によるデータの誤入力や入力漏れの発生を抑制することができる。
一方、データが更新されていない(ステップS4;No)場合には、またはステップS5による案内表示が実施された後、案内表示制御部25は、表示部22の案内領域22Bに、基事象のパラメータn(n=1、2・・・)の設定に必要なデータの入力を要求する案内表示をする(ステップS6)。『対策システムA』に対応するフォールトツリーは、図4に示すように、対策システムAが失敗する場合の条件として、3つの基事象60A,60B,60Cを有する。本実施形態では、第1の基事象60Aである『運転員操作失敗』に対応するパラメータ1の設定に必要なデータの入力が要求され、具体的には、『対策システムAに関して、人的過誤率データの入力を要求する』旨の案内表示がなされる。この場合、入力を要するデータ名「人的過誤率データ」だけでなく、データベース20における格納場所も合わせて表示することが好ましい。
次に、評価担当者は、案内に従ってデータを入力する(ステップS7)。これにより、本実施形態では、データベース20内に一元的に管理されているデータを用いて表示された案内に従ってデータを入力することができ、データの入力作業の負担が軽減される。
次に、判別部26は、案内に従って正しいデータが入力されたか否かを判別する(ステップS8)。この判別において、正しいデータが入力されていない(ステップS8;No)場合には、案内表示制御部25は、表示部22の案内領域22Bに「正しいデータを入力する」旨の案内表示をする(ステップS9)。その後、処理がステップS7に戻る。これにより、評価担当者は、データ入力が必要である事を認識し、案内されたデータを正確に入力することができ、誤入力や入力漏れを防止することができる。
一方、正しいデータが入力されている(ステップS8;Yes)場合には、パラメータnの内容が更新されているか否かを判別する(ステップS10)。パラメータnの内容の更新は、例えば、データベース20内に存在しているデータが、データベース20内に存在する別のデータをインプット情報として作成されている場合で、インプット情報になるデータ側が変更された際に生じる。ここでは、『運転員操作失敗』に対応するパラメータ1の内容が、インプット情報にとなるデータの変更に伴い更新されているか否かを判別する。この判別において、パラメータnの内容が更新されている(ステップS10;Yes)場合には、案内表示制御部25は、表示部22の案内領域22Bに「更新により影響を受ける他の基事象を確認する」旨の案内表示をする(ステップS11)。評価担当者は、この案内表示により、他の基事象60B,60Cが影響を受けることを認識する。なお、その後のステップにおいて、他の基事象60B,60Cにおけるデータ入力の際に影響を考慮したデータでの書き換えを要する項目にはハイライトなどによって評価担当者が注目する表示態様とすることが好ましい。
一方、パラメータnの内容が更新されていない(ステップS10;No)場合には、制御部24は、該当するパラメータnの内容の入力が終了したか否かについて判別する(ステップS12)。ここでは、『運転員操作失敗』に対応するパラメータ1の内容の入力が終了したか否かを判別する。この判別において、該当するパラメータnの内容の入力が終了していない(ステップS12;No)場合には、案内表示制御部25は、表示部22の案内領域22Bに「該当するパラメータnの内容の入力を要求する」旨の案内表示をする(ステップS13)。その後、処理がステップS7に戻る。これにより、評価担当者は、該当するパラメータnの入力が必要である事を認識し、案内表示に従い、該当するパラメータnの内容の入力を行うため、パラメータnの設定が不十分となる事態の発生を抑制することができる。
該当するパラメータnの内容の入力が終了している(ステップS12;Yes)場合には、制御部24は、すべてのパラメータnの内容の入力が終了しているか否かを判別する(ステップS14)。この判別において、すべてのパラメータnの内容の入力が終了していない(ステップS14;No)場合には、制御部24は、nに1を加えて(ステップS15)処理をステップS6に戻し、今度は『ポンプ冷却失敗、ポンプ故障、電源喪失』に対応するパラメータ2の設定に必要なデータの入力が要求される。一方、すべてのパラメータnの内容の入力が終了している(ステップS14;Yes)場合には、データ群作成部27は、『対策システムA』に対応するフォールトツリーの構築データ及び基事象のパラメータ(設定データ)を含むインプットデータ群を作成する(ステップS16)。ここで、作成されたインプットデータ群は、最終的に作成されるインプットデータ群の一部である。このため、案内表示制御部25は、表示部22の案内領域22Bに「次にプロセス(『対策システムB』)に移行する」旨の案内表示をし(ステップS17)、処理を終了する。
作成されたインプットデータ群は、上述したデータ加工ユニット13に送られ、このデータ加工ユニット13で解析装置14が備える所定の計算コードが取り込み可能なフォーマットの入力データに加工される。
このように、本実施形態に係るデータ群作成支援ユニット12は、プラント11の確率論的リスク評価に用いられる該プラント11のインプットデータ群の作成を支援するものであって、プラント11を構成する設備及び機器の、IDデータ及び信頼性データを含むデータを一元的に管理するデータベース20と、予め定められた一連の作業手順に沿って、データベース20に管理されるデータのうち、該当する作業手順を実行する際に入力を要するデータ名を作業手順ごとに案内表示する案内表示制御部25と、案内に従って入力された複数のデータに基づき、リスク評価をするための基事象データ及びフォールトツリー構築データを含むインプットデータ群を作成するデータ群作成部27と、を備える。本実施形態によれば、案内表示制御部25の案内表示に従って、データベース20からデータを取得して入力することにより、基事象データ及びフォールトツリー構築データを含むインプットデータ群が作成されるため、プラント11の確率論的リスク評価に用いるデータの入力作業の軽減を図ることができる。このため、評価担当者に対する入力作業のミス低減を図ることができ、評価初心者または経験の浅い評価担当者に対して、関連する基事象を順を追って対応することで作業プロセスの習得を図ることができる。
また、本実施形態に係るデータ群作成支援ユニット12は、該当する作業手順の入力作業に対して、正しいデータが入力されたか否かを判別する判別部26を備え、正しいデータが入力されていないと判別された場合、案内表示制御部25は、正しいデータの入力を求める案内表示をし、正しいデータが入力されたと判別された場合、案内表示制御部25は、次の作業手順における入力作業の案内表示を行う構成としてもよい。この構成によれば、案内されたデータを正確に入力することができ、誤入力や入力漏れを防止することができる。
また、本実施形態によれば、案内表示制御部25は、該当する作業手順を実行する際に入力を要求されるデータがデータベース20に管理されていない場合には、該データベース20に必要なデータの入力を求める案内表示をし、入力されたデータをデータベース20に記憶させる構成としてもよい。この構成によれば、案内に従って必要なデータをデータベース20に入力することができ、データベース20の構築を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、データ群作成部27は、インプットデータ群の作成に用いた複数のデータの作業ログを記憶するため、リスク評価の際に使用するインプットデータ群の作成に用いたデータのトレーサビリティの向上を図ることができる。
また、本実施形態に係る解析装置用入力データ作成装置10は、上記したデータ群作成支援ユニット12とデータ加工ユニット13とを備え、このデータ加工ユニット13は、作成されたインプットデータ群に基づいてプラント11の確率論的リスク評価計算を実行するための入力データを確率論的リスク評価計算コードに取り込み可能なフォーマットで出力する出力部32を備えるため、作成したインプットデータ群を、リスク評価に用いる確率論的リスク評価計算コードに合わせたフォーマットの入力データに容易に加工することができる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。本実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。本実施形態では、プラント11の一例として、原子力発電プラントや再処理施設の確率論的リスク評価に用いられるインプットデータ群を作成する構成について説明したが、火力発電プラントなどの他のプラントについて適用することができる。
10 解析装置用入力データ作成装置
11 プラント
12 データ群作成支援ユニット(データ群作成支援装置)
13 データ加工ユニット
14 解析装置
20 データベース
22 表示部
23 入力部
24 制御部
25 案内表示制御部
26 判別部
27 データ群作成部
31 制御部
32 出力部
33 記憶部

Claims (6)

  1. プラントの確率論的リスク評価に用いられる前記プラントのインプットデータ群の作成を支援するデータ群作成支援装置であって、
    前記プラントを構成する設備及び機器の、IDデータ及び信頼性データを含むデータを一元的に管理するデータベースと、
    予め定められた一連の作業手順に沿って、前記データベースに管理される前記IDデータ及び前記信頼性データを含むデータのうち、該当する作業手順を実行する際に入力を要するデータ名を作業手順ごとに案内表示する案内表示制御部と、
    案内に従って入力された複数のデータに基づき、リスク評価をするための基事象データ及びフォールトツリー構築データを含む前記インプットデータ群を作成するデータ群作成部と、
    を備えることを特徴とするデータ群作成支援装置。
  2. 該当する作業手順に対して、正しい前記データが入力されたか否かを判別する判別部を備え、
    正しい前記データが入力されていないと判別された場合、前記案内表示制御部は、正しい前記データの入力を求める案内表示をし、
    正しい前記データが入力されたと判別された場合、前記案内表示制御部は、次の作業手順における案内表示を行うことを特徴とする請求項1に記載のデータ群作成支援装置。
  3. 前記案内表示制御部は、該当する作業手順を実行する際に入力または更新を要求される前記データが前記データベースに管理されていない場合には、該データベースに必要な前記データの入力または更新を求める案内表示をし、入力または更新された前記データを前記データベースに記憶させることを特徴とする請求項1または2に記載のデータ群作成支援装置。
  4. 前記データ群作成部は、前記インプットデータ群の作成に用いた複数の前記データの作業ログを記憶することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のデータ群作成支援装置。
  5. 請求項1から3のいずれか一項に記載のデータ群作成支援装置と、作成された前記インプットデータ群に基づいて前記プラントの確率論的リスク評価計算を実行するための入力データを確率論的リスク評価計算コードに取り込み可能なフォーマットで出力する出力部とを備えたことを特徴とする解析装置用入力データ作成装置。
  6. データベースと制御部とを備えたデータ群作成支援装置を用いて、
    プラントの確率論的リスク評価に用いられる前記プラントのインプットデータ群の作成を支援するデータ群作成支援方法であって、
    前記制御部が、前記プラントを構成する設備及び機器の、IDデータ及び信頼性データを含むデータを前記データベースに記憶して管理させるステップと、
    予め定められた一連の作業手順に沿って、前記データベースに管理される前記データのうち、該当する作業手順を実行する際に入力を要するデータ名を作業手順ごとに案内表示するステップと、
    案内に従って入力された複数のデータに基づき、リスク評価をするための基事象データ及びフォールトツリー構築データを含む前記インプットデータ群を作成するステップと、
    実行することを特徴とするデータ群作成支援方法。
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