JP7051462B2 - 記録装置及び調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録装置及び調整方法に関する。
インクジェット記録装置の用紙の搬送方法として、駆動ローラと複数のピンチローラとにより用紙を挟持し、用紙を駆動ローラに圧接させることで用紙に摩擦による搬送力を発生させ、用紙を搬送する方法が知られている。
例えば、特許文献1には、複数のピンチローラと、ピンチローラアームと、加圧バネと、ピンチローラホルダと、メインステイとを備えた大判プリンタが開示されている。ここで、ピンチローラアームは、複数のピンチローラを回転自在に保持する。加圧バネは、ピンチローラアームの後部に所定の加圧力を与える。ピンチローラホルダは、ピンチローラアームを回転自在に保持し、加圧バネの一側端が掛けられている。メインステイは、装置幅方向の全域に亘って配され、ピンチローラホルダが取り付けられている。
特開2006-315816号公報
しかしながら、特許文献1の大判プリンタでは、広い紙幅に対応するためメインステイが装置幅方向に長くなるため、各ピンチローラの加圧力に起因する反力によってメインステイが変形する場合がある。メインステイが変形すると、各ピンチローラと駆動ローラとの圧接点がそれぞれ所定の位置からずれる。その結果、特許文献1の大判プリンタでは、用紙(記録媒体)が斜めに搬送される等、用紙の搬送精度が低下してしまうおそれがある。より高品位の画像記録を行うためには、用紙の搬送精度を所定の精度に保つことが重要となる。
本発明は、複数のピンチローラと駆動ローラとの各圧接点のずれが生じないように各圧接点をそれぞれ所定の位置に調整可能な記録装置の提供を目的とする。
本発明の記録装置は、記録媒体に接触しながら回転して記録媒体を搬送方向に搬送する駆動ローラと、前記駆動ローラによって搬送された記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記駆動ローラとでニップを形成し、前記ニップで記録媒体を圧接する複数のピンチローラと、前記複数のピンチローラを回転可能に保持するアームと、前記複数のピンチローラが記録媒体を圧接するように前記アームを付勢する付勢部材と、前記搬送方向と交差する交差方向に延在し、前記交差方向における両側で装置本体にそれぞれ支持され、前記付勢部材を保持するステイと、を備える記録装置であって、前記ステイに取り付けられ、前記アームを揺動可能に保持し、前記ステイに対する前記アームの保持位置が所定の位置となるように調整可能な調整部材を備え、前記調整部材は、前記ステイへの前記搬送方向における取り付け位置が調整可能であるステイ取り付け部材を有することを特徴とする。
本発明の記録装置によれば、複数のピンチローラと駆動ローラとの各圧接点のずれが生じないように各圧接点をそれぞれ所定の位置に調整可能にできる。これに伴い、本発明の記録装置によれば、記録媒体の搬送精度を所定の精度に調整可能にできる。
第1実施形態のインクジェット記録装置の斜視図である。 第1実施形態の搬送経路及びその周辺部の断面図である。 第1実施形態のピンチローラユニットの断面図である。 第1実施形態のピンチローラユニットの斜視図である。 記録装置に取り付けられた図4のピンチローラユニットの斜視図である。 第1実施形態の位置調整部の一部の正面図である。 第1実施形態の位置調整部の一部の底面図である。 調整工具の斜視図である。 第2実施形態のピンチローラユニットの斜視図である。
以下、本発明の第1実施形態及び第2実施形態について説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態の記録装置(インクジェット記録装置)100の斜視図である。図2は、記録媒体1の搬送経路及びその周辺部の断面図である。本実施形態の記録装置100は、一例として大判インクジェットプリンタである。
記録装置100は、キャリッジ2と、記録ヘッド3と、駆動ローラ4と、プラテン6と、ロール紙ホルダ7と、ピンチローラユニット10と、装置本体20(図5参照)とを備えている。
記録装置100は、キャリッジ2に搭載された記録ヘッド3から記録媒体1にインクを吐出して記録を行うシリアルスキャン方式の記録装置である。シリアルスキャン方式とは、主走査方向Xに対してキャリッジ2を移動させながらインクを吐出する記録動作と、副走査方向Yに沿って記録媒体1を搬送する搬送動作とを交互に行いながら記録を行う記録方式である。
図2に示すように、ロール紙ホルダ7、ピンチローラユニット10及びプラテン6は、記録媒体1の搬送方向の上流側からこれらの記載順で配置されている。記録ヘッド3を着脱自在に搭載したキャリッジ2は、プラテン6の上側に配置されている。駆動ローラ4は、記録ヘッド3よりも記録媒体1の搬送方向の上流側かつ後述するピンチローラユニット10の複数のピンチローラ5の下側に配置されている。
ロール紙ホルダ7には、ロール状の記録媒体1がセットされている。駆動ローラ4は、記録媒体1の第2面に接触しながら回転して記録媒体1をその搬送方向である副走査方向Yに沿って搬送する。この場合、駆動ローラ4は、複数のピンチローラ5とでニップN(図2参照)を形成し、ニップNで記録媒体1を挟持しながら記録媒体1を搬送する。
プラテン6には、記録媒体1をプラテン6の上面に吸着させてプラテン6の上面から浮き上がらせないために不図示の多数の吸引孔が形成されている。プラテン6の下側には、記録媒体1をプラテン6の上面に吸着させるためにプラテン6と連通した不図示の吸引手段が配置されている。
記録ヘッド3は、搬送方向に沿って搬送される記録媒体1の第1面(被記録面を意味する。)にインクを吐出する。具体的には、記録ヘッド3は、プラテン6の上面に吸着された記録媒体1の第1面の記録領域に、画像情報に基づいてインクを吐出して、記録媒体1に画像を記録する。画像が記録された記録媒体1は、駆動ローラ4により搬送方向に沿って搬送されて開口部101から記録装置100の機外に排出される。
次に、ピンチローラユニット10について、図3、図4、及び図5を用いて説明する。図3は、ピンチローラユニット10の断面図である。図4は、ピンチローラユニット10の斜視図である。図5は、記録装置100に取り付けられた状態のピンチローラユニット10の斜視図である。
ピンチローラユニット10は、複数のピンチローラ5と、アーム11と、位置調整部40(調整部材)と、付勢ばね15(付勢部材)と、ステイ14とを備えている。
アーム11は、複数のピンチローラ5を回転可能に保持している。アーム11は、後述するZ調整部材12に揺動可能に保持された状態で付勢ばね15により付勢されている。付勢ばね15は、一例としてねじりコイルばねとし、一端側がアーム11の係合部17に、他端側がステイ14の係合部16に掛けられている。複数のピンチローラ5は、付勢ばね15により付勢されているアーム11に保持された状態で駆動ローラ4よりも上側に配置され、駆動ローラ4とでニップNを形成する(図2参照)。以上の構成により、複数のピンチローラ5は、記録動作時に、ニップNで記録媒体1の第1面に圧接しながら搬送される記録媒体1に従動回転される(図2参照)。
ステイ14は、図4に示すように、長尺とされ、その長手方向が主走査方向Xに延在して配置されている。具体的には、ステイ14は、記録媒体1の幅方向(記録媒体の搬送方向と交差する交差方向)における搬送領域の両外側で、装置本体20(本体の一例)に支持されている。ステイ14は、係合部16に付勢ばね15の他端側が掛けられることで付勢ばね15を保持している。
また、ステイ14は、図3に示すように、断面が矩形の長尺の部材とされている。ステイ14の下壁14Aには、主走査方向Xに沿って並ぶ複数の丸穴29(第1丸穴の一例)が形成されている(図7参照)。複数の丸穴29が形成されていることの技術的意義については後述する。
次に、位置調整部40について詳しく説明する。図6は、位置調整部40の一部の正面図である。図7は、位置調整部40の一部の底面図である。図8は、複数のピンチローラ5の位置調整を行うために位置調整部40の取り付け位置の調整を行う調整工具30の斜視図である。
位置調整部40は、図3~図7に示すように、Z調整部材12(アーム保持部材)と、Y調整部材13(ステイ取り付け部材)とを有している。位置調整部40は、ステイ10に取り付けられつつアーム11を揺動可能に保持する機能を有する。Z調整部材12及びY調整部材13は、図3に示すように、主走査方向Xから見ると、L字状とされている。
Y調整部材13は、図3及び図6に示すように、その一方の辺13Aを下側に向けた状態で他方の辺13Bをステイ14の下面に接触させて、ステイ14に取り付けられている。Y調整部材13の辺13Bには、図7に示すように、主走査方向Xに沿って並ぶ複数の長丸穴28(第1長穴の一例)が形成されている。
Y調整部材13がステイ14に取り付けられている状態において、複数の長丸穴28はそれぞれ複数の丸穴29に対応して各丸穴29を囲んでいる。Y調整部材13の辺13Aには、図6に示すように、主走査方向Xに沿って並ぶ複数の丸穴26(第2丸穴)が形成されている。
なお、本実施形態では、Y調整部材13に複数の丸穴29、ステイ14に複数の長丸穴28が形成されているとしたが、その逆でもよい。すなわち、ステイ14及びY調整部材13の一方に複数の丸穴29が形成され、他方に複数の長丸穴28が形成されていてもよい。
Z調整部材12は、図3に示すように、Y調整部材13の辺13Aに辺12Aで取り付けられつつ、アーム11を揺動可能に保持している。Z調整部材12の辺12Aには、図6に示すように、主走査方向Xに沿って並ぶ複数の長丸穴25(第2長穴)が形成されている。
Z調整部材12がY調整部材13に取り付けられている状態において、複数の長丸穴25はそれぞれY調整部材13の複数の丸穴26に対応して各丸穴26を囲んでいる。
なお、本実施形態では、Z調整部材12に複数の長丸穴25、Y調整部材13に複数の丸穴26が形成されているとしたが、その逆でもよい。すなわち、Z調整部材12及びY調整部材13の一方に複数の丸穴26が形成され、他方に複数の長丸穴25が形成されていてもよい。
Z調整部材12は、Y調整部材13に対して複数のビス21で締結固定されながらも、高さ方向Zにおいてその取り付け位置が調整可能な構成となっている。
具体的には、図6に示すように、Z調整部材12はY調整部材13に対して複数のビス21で締結固定されると、各長丸穴25は対応する各丸穴26を囲むように設定されている。そして、調整者が図8の調整工具30の先端32を丸穴26に差し込んで調整工具30を回転させると、長丸穴25の縁が偏心軸31に押されてZ調整部材12がY調整部材13に対し高さ方向Zに移動されるようになっている。
以上のとおり、Z調整部材12は、Y調整部材13への高さ方向Zでの取り付け位置が調整可能とされている。
また、Y調整部材13は、ステイ14に対して複数のビス22で締結固定されながらも、副走査方向Yにおいてその取り付け位置が調整可能な構成となっている。
具体的には、図7に示すように、Y調整部材13はステイ14に対して複数のビス22で締結固定されると、各長丸穴28は対応する各丸穴29を囲むように設定されている。そして、調整者が調整工具30の先端32を丸穴29に差し込んで調整工具30を回転させると、長丸穴28の縁が偏心軸31に押されてY調整部材13がステイ14に対し副走査方向Yに移動されるようになっている。
以上のとおり、Y調整部材13は、ステイ14への副走査方向Yでの取り付け位置が調整可能とされている。また、位置調整部40は、Z調整部材12及びY調整部材13を有することで、ステイ10に対するアーム11の保持位置が所定の位置となるように調整可能とされている。
本実施形態では、図4に示すように、ステイ14には、主走査方向Xに沿って並ぶ3個の位置調整部40が取り付けられている。各位置調整部40には、主走査方向Xに沿って並ぶ3個のアーム11が保持されている。各アーム11は、主走査方向Xに沿って並ぶ3個の付勢ばね15により付勢されている。なお、位置調整部40、アーム11及び付勢ばね15の個数は、本実施形態の場合と異なる個数であってもよい。
次に、アーム11の位置調整ができない構成の場合の技術的課題を説明し、Z調整部材12及びY調整部材13の具体的な調整方法並びに本実施形態の効果について説明する。
ピンチローラユニット10の下側が記録媒体1の搬送経路となる構成では、図5に示すように、記録媒体1の搬送領域の両外側でピンチローラユニット10が支持される構成となる。具体的には、本実施形態の場合のように、ステイ14はその長手方向の両端側で装置本体20により支持される。そのため、ステイ14は、付勢ばね15の反力を受けて、その長手方向の中央又は中央付近が最大変形量となるように上側に向けて凸形状に変形してしまう。その結果、アーム11の位置調整ができない構成の場合、複数のピンチローラ5と駆動ローラ4との圧接点が前述の変形の影響により所定の位置からずれてしまう。これに伴い、当該構成の場合、記録媒体1の搬送精度を所定の精度に保つことができなくなる。別言すれば、当該構成の場合、記録媒体1の搬送精度が悪化する。特に、このような問題は、ステイ14の長さが長くなるほど顕著になる。例えば、最大幅36インチ幅(約91.44cm幅)の記録媒体1に対応する大判インクジェットプリンタの場合、複数のピンチローラ5による駆動ローラ4の付勢力は記録媒体1の記録領域の全幅で10数kgfにもなり前述の変形の影響が顕著になる。
これに対して、本実施形態の場合、前述の変形量を元にピンチローラユニット10の状態で複数のピンチローラ5の位置調整を行う。具体的には、調整者は、不図示の3次元測定器等を用いて付勢ばね15による付勢力が与えられている場合と与えられていない場合とでのピンチローラユニット10の各形状を装置全域に亘って測定する。測定の結果、調整者は、各形状を比較することで、高さ方向Z及び副走査方向Yの変形量を把握する。次いで、調整者は、調整工具30を用いて、把握した副走査方向Yの変形量分、ステイ14に対してY調整部材13を移動させ、把握した高さ方向Zの変形量分、Y調整部材13に対してZ調整部材12を移動させる。以上の位置調整を行うと、ステイ14が付勢ばね15の反力を受けて変形した状態で、複数のピンチローラ5と駆動ローラ4との圧接点がそれぞれ所定の位置となる(又は所定の位置に近くなる)。すなわち、Z調整部材12及びY調整部材13は、アーム11に付勢ばね15の付勢力が与えられてニップNが形成されている状態で、複数のピンチローラ5と駆動ローラ4との各圧接点がそれぞれ所定の位置となるように調整される。
なお、本調整では、調整者が付勢ばね15による付勢力が与えられていない場合とアーム11に対する付勢力が与えられている場合のアーム11の位置のずれを把握し、その結果、調整工具30を用いて把握したずれがなくなるように調整するといえる。
前述した本実施形態の構成又は位置調整方法により、本実施形態は以下の効果を奏する。
本実施形態の記録装置100は、位置調整部40を備えることにより、複数のピンチローラ5と駆動ローラ4との各圧接点のずれが生じないように各圧接点をそれぞれ所定の位置に調整可能にできる。また、本実施形態の記録装置100は、ピンチローラユニット10の各要素の部品ばらつき又は組み立てばらつき等があっても、上記の各圧接点をそれぞれ所定の位置に調整可能にできる。これらに伴い、本実施形態の記録装置100は、記録媒体1の搬送精度を所定の精度に調整可能にできる。その結果、本実施形態の記録装置100は、記録媒体1に高画質の記録を行うことができる。
本実施形態の記録装置100は、各長丸穴28及び各丸穴29の配置関係、各長丸穴25及び各丸穴26の配置関係並びに調整工具30を用いることで、Z調整部材12及びY調整部材13の位置調整が簡単にできる。そのため、本実施形態の記録装置100は、簡単に、上記の各圧接点をそれぞれ所定の位置に調整できる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について図9を参照して説明する。本実施形態は、第1実施形態のピンチローラユニット10に換えてピンチローラユニット10Aとなっている点が第1実施形態と異なる。
具体的には、本実施形態のピンチローラユニット10Aは、第1実施形態のピンチローラユニット10における長手方向の両端側の位置調整部40がそれぞれ保持部材41に換えられている。ここで、保持部材41は、ステイ14に取り付けられてアーム11を保持するが、ステイ14に対する取り付け位置の調整はできない。以上より、本実施形態のピンチローラユニット10Aは、その長手方向の中央の範囲のみに位置調整部40が配置されている。なお、本実施形態のピンチローラユニット10Aにおける位置調整部40は、複数のピンチローラ5、アーム11、付勢ばね15、Z調整部材12、及びY調整部材13で構成されるユニットの一例である。そのため、本実施形態における位置調整部40は、記録媒体1の幅方向における記録媒体1の搬送領域よりも幅が狭い。
本実施形態の場合、ピンチローラユニット10Aにおける主走査方向Xの両端側がそれぞれ保持部材41であることから、両端側では複数のピンチローラ5と駆動ローラ4との各圧接点を調整することはできない。
しかしながら、ステイ14は主走査方向Xの中央又は中央付近が最大変形量となるように上側に向けて凸形状に変形するため、本実施形態は主走査方向Xの全範囲に亘ってアーム11の位置調整ができない場合に比べて、第1実施形態と同等の効果を奏する。また、本実施形態の場合、各ピンチローラ5と駆動ローラ4との各圧接点のずれが主走査方向Xの両端側において比較的小さい場合には第1実施形態の効果と同等の効果を奏する。
なお、主走査方向Xの中央領域のみに位置調整部40を配置する構成であれば、位置調整部40又は保持部材41の個数は、本実施形態の場合と異なってもよい。
以上のとおり、本発明について前述の各実施形態を例として説明したが、本発明の技術的範囲は前述の各実施形態に限定されるものではない。
例えば、ピンチローラユニットと、ステイとを備え、ピンチローラユニットの下側を記録媒体が搬送され、ステイがピンチローラユニットから反力を受ける構成を有するインクジェット記録装置であればよい。
1 記録媒体
3 記録ヘッド
4 駆動ローラ
5 ピンチローラ
11 アーム
12 Z調整部材(アーム保持部材)
13 Y調整部材(ステイ取り付け部材)
14 ステイ
15 付勢ばね(付勢部材)
20 装置本体
100 記録装置(インクジェット記録装置)
N ニップ

Claims (10)

  1. 録媒体に接触しながら回転して記録媒体を搬送方向に搬送する駆動ローラと、
    前記駆動ローラによって搬送された記録媒体に画像を記録する記録手段と、
    前記駆動ローラとでニップを形成し、前記ニップで記録媒体を圧接する複数のピンチローラと、
    前記複数のピンチローラを回転可能に保持するアームと、
    前記複数のピンチローラが記録媒体を圧接するように前記アームを付勢する付勢部材と、
    前記搬送方向と交差する交差方向に延在し、前記交差方向における両側で装置本体にそれぞれ支持され、前記付勢部材を保持するステイと、を備える記録装置であって、
    前記ステイに取り付けられ、前記アームを揺動可能に保持し、前記ステイに対する前記アームの保持位置が所定の位置となるように調整可能な調整部材を備え
    前記調整部材は、前記ステイへの前記搬送方向における取り付け位置が調整可能であるステイ取り付け部材を有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記複数のピンチローラ、前記アーム、前記付勢部材、及び前記調整部材は、前記交差方向における記録媒体の搬送領域よりも幅が狭いユニットを構成し、
    前記ユニットは、少なくとも前記交差方向における前記搬送領域の中央を含む領域に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記ステイ及び前記ステイ取り付け部材の一方には前記交差方向に沿って並ぶ複数の第1丸穴が形成され、他方には前記複数の第1丸穴に対応して各第1丸穴を囲む複数の第1長穴が形成されており、
    前記第1丸穴に対応する前記第1長穴をずらすことで前記ステイ取り付け部材の前記ステイへの取り付け位置が調整可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 記録媒体に接触しながら回転して記録媒体を搬送方向に搬送する駆動ローラと、
    前記駆動ローラによって搬送された記録媒体に画像を記録する記録手段と、
    前記駆動ローラとでニップを形成し、前記ニップで記録媒体を圧接する複数のピンチローラと、
    前記複数のピンチローラを回転可能に保持するアームと、
    前記複数のピンチローラが記録媒体を圧接するように前記アームを付勢する付勢部材と、
    前記搬送方向と交差する交差方向に延在し、前記交差方向における両側で装置本体にそれぞれ支持され、前記付勢部材を保持するステイと、を備える記録装置であって、
    前記ステイに取り付けられ、前記ステイに対する前記アームの保持位置が所定の位置となるように調整可能な調整部材を備え、
    前記調整部材は、前記アームを揺動可能に保持し、前記ステイに対する高さ方向における取り付け位置が調整可能であるアーム保持部材を有することを特徴とする記録装置。
  5. 前記調整部材は、前記ステイへの前記搬送方向における取り付け位置が調整可能であるステイ取り付け部材を有し、
    前記アーム保持部材は、前記ステイ取り付け部材に取り付けられていることを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  6. 前記ステイ取り付け部材及び前記アーム保持部材の一方には搬送される記録媒体の幅方向に沿って並ぶ複数の第2丸穴が形成され、他方には前記複数の第2丸穴に対応して各第2丸穴を囲む複数の第2長穴が形成されており、
    前記第2丸穴に対応する前記第2長穴をずらすことで前記アーム保持部材の前記ステイ取り付け部材への取り付け位置が調整可能であることを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  7. 前記調整部材は、前記付勢部材により前記アームが付勢されている状態で、前記複数のピンチローラと前記駆動ローラとの各圧接点がそれぞれ所定の位置となるように調整されていることを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載の記録装置。
  8. 前記記録手段は、記録媒体にインクを吐出して画像を記録する記録ヘッドであることを特徴とする請求項1ないし7の何れか1項に記載の記録装置。
  9. 請求項に記載の記録装置を用いて、前記付勢部材により前記アームが付勢されている状態での前記複数のピンチローラと前記駆動ローラとの各圧接点がそれぞれ所定の位置となるように調整する調整方法であって、
    前記付勢部材により前記アームが付勢されていない場合と前記付勢部材により前記アームが付勢されている場合の前記アームの位置のずれを把握し、
    前記ずれがなくなるように、偏心軸を有する調整工具の先端を前記第1丸穴に差し込んで前記調整工具を回転させ、前記第1長穴の縁を前記偏心軸で押して調整する調整方法。
  10. 請求項に記載の記録装置を用いて、前記付勢部材により前記アームが付勢されている状態での前記複数のピンチローラと前記駆動ローラとの各圧接点がそれぞれ所定の位置となるように調整する調整方法であって、
    前記付勢部材により前記アームが付勢されていない場合と前記付勢部材により前記アームが付勢されている場合の前記アームの位置のずれを把握し、
    前記ずれがなくなるように、偏心軸を有する調整工具の先端を前記第2丸穴に差し込んで前記調整工具を回転させ、前記第2長穴の縁を前記偏心軸で押して調整する調整方法。
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