JP7049914B2 - 充電コネクタ - Google Patents
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Description
ケーブルの先端部に設けられ、蓄電池を備える電動装置のインレットに接続される充電コネクタであって、
前記ケーブルが導入されて、前記ケーブルを把持する把持部と、
前記ケーブルと前記把持部との間に着脱自在に介在されて、前記ケーブルと前記把持部との径差を埋める筒状の介在部材とを備える。
最初に本発明の実施態様の内容を列記して説明する。
ケーブルの先端部に設けられ、蓄電池を備える電動装置のインレットに接続される充電コネクタであって、
前記ケーブルが導入されて、前記ケーブルを把持する把持部と、
前記ケーブルと前記把持部との間に着脱自在に介在されて、前記ケーブルと前記把持部との径差を埋める筒状の介在部材とを備える。
前記把持部は、その内周面から内側に突出し、前記ケーブルの軸方向を分断するように並列する複数の突起部を有し、
前記介在部材は、
隣り合う前記突起部同士の間に嵌まる嵌合部と、
前記嵌合部と一体に形成されて前記突起部に重なり、前記把持部の把持力により前記ケーブルの外周面に噛み込むことで前記ケーブルの軸方向の動きを規制するストッパ部とを有することが挙げられる。
前記介在部材は、前記ケーブルの軸方向に分離する複数の介在片を有することが挙げられる。
本発明の実施形態に係る充電コネクタの詳細を、以下に図面を参照しつつ説明する。図中の同一符号は、同一名称物を示す。
図1から図7を参照して、実施形態に係る充電コネクタ1を説明する。実施形態に係る充電コネクタ1は、充電器本体(図示略)から延びるケーブル200の先端部に設けられ、蓄電池を備える電動装置(例えば、電気自動車)のインレット(図示略)に接続されて蓄電池の充電に利用される(図1)。この充電コネクタ1の特徴の一つは、ケーブル200を把持する把持部5と、ケーブル200と把持部5との間に着脱自在に介在されて、ケーブル200と把持部5との径差を埋める介在部材6とを備える点にある。以下の説明は、充電コネクタ1の全体概要、充電コネクタ1の特徴部分及び特徴部分に関連する部分の構成、の順に行う。
充電コネクタ1は、本体部2とハンドル部9とを備える(図1)。本体部2は、ケーブル200が導入されてケーブル200の先端部を覆う。本体部2のうち、ケーブル200の導入される側を後方、その反対側で充電対象のインレットに挿し込まれる側を前方(先端側)とする。本例では、本体部2の形状は、L字状であり、この本体部2は、左右半割れのケース21,22で外装されている。ケース21、22は、複数のネジ150(図3から図5)で締結されることで互いに組み合わされている。ケース21,22の材質は、金属が挙げられ、本例ではアルミニウム合金としている。本体部2は、前方から後方に向かって順に、インレットに差し込まれる挿入部3と、充電コネクタ1の機械部品や電気部品が格納される格納部4と、上述したように充電コネクタ1の特徴の一つである把持部5とを有する。ハンドル部9は、充電コネクタ1のユーザが把持する。ハンドル部9の形状は、本例ではC字状であり、ハンドル部9は、本体部2の後方側(把持部5の上部)に形成されている。
把持部5は、ケーブル200が後方から導入されて、ケーブル200を把持する(図1,図2)。この把持部5は、介在部材6を介してケーブル200を間接的に把持する。詳しくは後述するが、把持部5は、その構成にもよるが、介在部材6を介して把持するケーブル200とは外径の異なるケーブルを、介在部材6を介さず直接把持することもできる。
介在部材6は、ケーブル200と把持部5との間に着脱自在に介在されてケーブル200と把持部5との径差を埋める(図2,図3)。それにより、介在部材6の内径に対応した外径を有するケーブル200に対応できる。
嵌合部63は、隣り合う突起部55同士の間(上記溝)に嵌まる(図4,図5、図7)。それにより、嵌合部63のケーブル200の軸方向への移動が規制され、各介在片60(介在部材6)の把持部5に対する位置決めができる。そのため、介在部材6自体のケーブル200の軸方向への移動を規制できる。
ストッパ部64は、把持部5の把持力によりケーブル200の外周面に噛み込むことでケーブル200の軸方向の動きを規制する(図6)。それにより、ストッパ部64の内径に対応した外径を有するケーブル200をその軸方向の動きを規制するように掴むことができる。ストッパ部64は、突起部55に重なるように嵌合部63に一体に形成されていて、嵌合部63から内側に突出している(図4,図7)。
本例の各介在片60(介在部材6)は、更に、位置決め機構65(図4から図6)を有することが好ましい。
位置決め機構65は、左右半割れの分割片61,62同士を互いに位置決めする。位置決め機構65は、本例では、各分割片61,62に一体に形成される凸部661、662と切欠部671(分割片62側の切欠部は図示略)とを有する。即ち、一方の分割片61は、凸部661と切欠部671とを備え、他方の分割片62は、一方の分割片61の凸部661が嵌まり込む切欠部と、一方の分割片61の切欠部671に嵌まり込む凸部662とを備える。図4,図5では、説明の便宜上、一方の分割片61の切欠部671のみを示しており、他方の分割片62の切欠部は、一方の分割片61の切欠部671と同様の構成であるため、図示を省略している。一方の分割片61の凸部661を他方の分割片62の切欠部に嵌め込み、他方の分割片62の凸部662を一方の分割片61の切欠部671に嵌め込むことで、両分割片61,62を互いに組み合わせることができる。
介在部材6の材質は、例えば、ケーブル200の使用時の最高温度に対する耐熱性と、ケーブル200を適切に把持できる強度とを備える樹脂系の材料が好適に利用できる。介在部材6の材質は、ポリカーボネート樹脂やポリブチレンテレフタレート樹脂、繊維強化プラスチックなどが挙げられる。
実施形態に係る充電コネクタ1は、蓄電池を備える電動装置のインレットに接続し、充電器から電動装置の蓄電池に充電するための充電コネクタに好適に利用でき、例えば、電気自動車用充電器に好適に利用できる。
実施形態に係る充電コネクタ1は、外径の異なる複数種のケーブルをその軸方向の動きを規制するように掴むことができる。各介在片60(介在部材6)の嵌合部63により、各介在片60の把持部5に対する位置決めを行えるため、各介在片60自体のケーブル200の軸方向への移動を規制できる。把持部5に対して位置決めされた各介在片60がストッパ部64を有することで、ストッパ部64の内径に対応した外径を有するケーブル200をその軸方向の動きを規制するように掴むことができる。各介在片60が着脱自在なため各介在片60を取り外せば、突起部55の内径に対応した外径を有するケーブルの外周面に把持部5の複数の突起部55を噛み込ませることができてケーブルの軸方向の動きを規制することができる。そのため、少なくとも外径の異なる二種類のケーブルをその軸方向の動きを規制するように掴むことができる。内径の異なる複数種の介在部材6を用意すれば、外径の異なる三種類以上のケーブルをその軸方向の動きを規制するように掴むことができる。従って、外径の異なるケーブルごとに本体部2(充電コネクタ1)を用意しなくてもよく、一種類の本体部2(充電コネクタ1)で外径の異なる複数種のケーブルに対応できる。
2 本体部
21、22 ケース
3 挿入部
4 格納部
5 把持部
51,52 把持片
55 突起部
551 突片
6 介在部材
60 介在片
61,62 分割片
63 嵌合部
631、632 嵌合片
64 ストッパ部
641、642 ストッパ片
65 位置決め機構
661、662 凸部
671 切欠部
68 フランジ部
9 ハンドル部
110 フック
120 プッシュボタンスイッチ
150 ネジ
150h ネジ孔
200 ケーブル
Claims (5)
- ケーブルの先端部に設けられ、蓄電池を備える電動装置のインレットに接続される充電コネクタであって、
前記ケーブルが導入されて、前記ケーブルを把持する把持部と、
前記ケーブルと前記把持部との間に着脱自在に介在されて、前記ケーブルと前記把持部との径差を埋める筒状の介在部材とを備え、
前記把持部は、その内周面から内側に突出し、前記ケーブルの軸方向を分断するように並列する複数の突起部を有し、
前記介在部材は、
隣り合う前記突起部同士の間に嵌まる嵌合部と、
前記嵌合部と一体に形成されて前記突起部に重なり、前記把持部の把持力により前記ケーブルの外周面に噛み込むことで前記ケーブルの軸方向の動きを規制するストッパ部とを有する、
充電コネクタ。 - 前記介在部材は、前記ケーブルの軸方向に分離する複数の介在片を有する、請求項1に記載の充電コネクタ。
- 前記複数の介在片のそれぞれの形状は円筒状であり、かつ同一形状である、請求項2に記載の充電コネクタ。
- 前記複数の介在片のそれぞれは半割れの半円筒状の分割片が組み合わされて円筒状に構成される、請求項2又は請求項3に記載の充電コネクタ。
- 前記介在部材は半割れの半円筒状の分割片が組み合わされて円筒状に構成され、
各分割片は各分割片の周方向の両端のそれぞれに前記ケーブルの径方向外方に突出するように形成された一対のフランジ部を有し、
前記介在部材が円筒状に組み合わされた状態では各分割片の周方向の両端のそれぞれに各分割片のフランジ部が向かい合って配置されており、
前記把持部は、前記把持部の内周面から内側に突出する突起部を有し、
前記突起部は、向かい合って配置された前記フランジ部同士を挟む端面を有する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の充電コネクタ。
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