JP7048801B1 - 蓄電池制御方法及び蓄電池制御プログラム - Google Patents

蓄電池制御方法及び蓄電池制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】蓄電池の容量劣化を簡易に抑制できる蓄電池制御方法及び蓄電池制御プログラムを得る。【解決手段】蓄電池制御方法は、蓄電池が設置された場所の気象予想データを取得し、蓄電池が設置された環境の温度が蓄電池の放電停止により容量劣化を他の温度域と比較して抑制可能な温度域になると予想される時間を放電停止時間として気象予想データから決定し、少なくとも放電停止時間では蓄電池を放電停止状態とする。【選択図】図5

Description

本願の開示する技術は、蓄電池制御方法及び蓄電池制御プログラムに関する。
蓄電池の充放電を制御する各種の技術がある。たとえば特許文献1には、電力系統からの電力調整要求に基づき配下の複数の蓄電池に対して充放電制御を行う蓄電池制御システムが記載されている。具体的には、蓄電池の蓄電池情報に基づき該蓄電池の現在の蓄電容量を算出する蓄電容量算出手段と、蓄電池の運転を停止する際の目標蓄電容量を設定する目標蓄電容量設定手段と、予め設定された容量劣化速度相関情報に現在蓄電容量及び目標蓄電容量を適用して、各蓄電容量に対する現在容量劣化速度及び目標容量劣化速度を算出する容量劣化速度算出手段と、運転開始時からの経過時間をt、容量劣化速度が蓄電容量に応じて変動する場合の当該容量劣化速度の時間積分値を容量劣化量DSOC変動(t)、容量劣化速度が蓄電容量にかかわらず一定とした場合の当該容量劣化速度の時間積分値を容量劣化量DSOC一定(t)とした際に、容量劣化量DSOC変動(t)≦容量劣化量DSOC一定(t)の容量劣化量抑制条件を満たすように複数の蓄電池に電力を配分する電力配分手段と、を備えている。
特許文献2には、複数の蓄電池が並列に接続されて、蓄電池の電力を負荷に供給する電力変換システムが記載されている。この電力変換システムは、複数の蓄電池の各々の劣化情報を取得する劣化情報取得装置と、前記蓄電池の温度情報を検出する温度情報取得装置と、前記劣化情報取得装置による前記蓄電池の劣化情報と前記温度情報取得装置による前記蓄電池の温度情報に基づいて前記蓄電池用電力変換器を制御する制御装置とを備え、複数の前記蓄電池の劣化の状態を一致し得るようにしている。
特許文献3には、蓄電池の劣化状態を予測する蓄電池の劣化予測方法が記載されている。この劣化予測方法は、蓄電池の容量の時間経過に伴う劣化状況を、複数の温度域における蓄電池温度Tの在時間をパラメータとして表す演算式を求めておき、蓄電池の、時間経過に伴う予想温度変化から上記各温度域における蓄電池温度Tの在時間を把握し、その各温度域における蓄電池温度Tの在時間を演算式に当てはめることにより、蓄電池の劣化状況を予測する。
特許文献4には、蓄電池の充放電を制御する蓄電池制御装置及び充放電制御方法が記載されている。具体的には、蓄電池の温度を予測する温度予測モデルを学習する温度予測モデル学習手段と、蓄電池における充放電と蓄電池の劣化との関係を表す劣化予測モデルを学習する劣化予測モデル学習手段と、温度予測モデル及び劣化予測モデルを基に蓄電池における充放電計画の最適化に用いられる目的関数を生成する目的関数生成手段と、所定の制約条件の下で目的関数を最適化する蓄電池における充放電計画を作成する計画作成手段とを含んでいる。
特許文献5には、充放電配分制御装置、充放電配分制御システム、および充放電配分制御方法が記載されている。この技術では、電力系統に電力変換器を介して連系接続される蓄電池を含む複数の蓄電ユニットに、充放電要求量を受けて、充放電指令を送信する充放電配分制御装置は、劣化速度導出部と配分率決定部と充放電量算出部と充放電指令部とを備える。劣化速度導出部は、各蓄電池の内部温度と各蓄電池の劣化速度特性に基づいて各蓄電池の劣化速度を求める。配分率決定部は、劣化速度導出部の出力信号を受け、劣化速度がより小さい蓄電池に対してより大きい配分率を設定する。充放電量算出部は、配分率決定部の出力信号を受け、充放電要求量に対し各蓄電池の配分率を乗算して得た各値を各蓄電池の最大充放電量と比較して、各蓄電池の充放電指令値を算出する。充放電指令部は、充放電量算出部の出力信号を受け、複数の蓄電ユニットの各々に充放電指令値による充放電指令を送信する。
国際公開2016/114147号 国際公開2016/132586号 特開2003-161768号公報 国際公開2018/147194号 特開2013-191500号公報
特許文献1~5に記載される従来技術は、いずれも、蓄電池の充放電を制御することで、蓄電池の容量劣化の均一化を図ったり、容量劣化を予測したりするものである。
しかしながら、特許文献1では、現在容量劣化速度及び目標容量劣化速度を算出すると共に容量劣化速度の時間積分値を計算する等、劣化速度の算出が煩雑で、制御も複雑である。
引用文献2に記載される技術においても、複数の蓄電池の劣化情報と、蓄電池の温度情報と、に基づいて蓄電池用電力変換器を制御しており、劣化情報の取得が煩雑であり、制御も複雑である。
引用文献3では、蓄電池の所定の温度域での在時間を計測する必要があり、さらに、パラメータとして表される演算式を求めておく必要もあるため、予測の制御が複雑である。
引用文献4では、蓄電池の温度を予測する温度予測モデルや、蓄電池における充放電と劣化との関係を表す劣化予測モデルから、充放電計画の最適化に用いられる目的関数を生成しており、制御が複雑である。
引用文献5では、各蓄電池の劣化速度を求め、劣化速度が小さい蓄電池に対して大きい配分率を設定し、さらに、各蓄電池の配分率を乗算して得た各値を各蓄電池の最大充放電量と比較して各蓄電池の充放電指令値を算出しており、制御が複雑である。
また、特許文献1、2、5では、複数の蓄電池を前提としており、個別の蓄電池への対応はできなかった。
実際の蓄電池の劣化の進行程度は、蓄電池の放電時において、蓄電池が設置された環境の温度に依存することがある。
本発明は上記事実を考慮し、蓄電池の容量劣化を簡易に抑制できる蓄電池制御方法及び蓄電池制御プログラムを得ることを目的とする。
本発明の他の目的は、単独の蓄電池に対しても、容量劣化を簡易に抑制できるようにすることである。
蓄電池の容量を低下させる原因としては、蓄電池が設置された環境の温度がある。すなわち、たとえば蓄電池の放電時に、蓄電池の周囲が所定の温度範囲であれば、容量の劣化を抑制できる。
第一態様の蓄電池制御方法では、蓄電池が設置された場所の気象予想データを取得し、前記蓄電池が設置された環境の温度が前記蓄電池の放電停止により容量劣化を他の温度域と比較して抑制可能な温度域になると予想される時間を放電停止時間として前記気象予想データから決定し、少なくとも前記放電停止時間では前記蓄電池を放電停止状態とする。
すなわち、気象予想データから、放電停止時間を決定する。この放電停止時間は、蓄電池が設置された環境の温度域が、他の温度域と比較して、蓄電池の放電停止により容量劣化を抑制可能な温度になると予想される時間である。したがって、少なくとも放電停止時間では蓄電池の放電を停止することで、放電する場合と比較して、放電時における蓄電池の容量劣化を抑制できる。
そして、蓄電池の放電劣化を抑制するために、複雑な制御は不要であり、容量劣化を簡易に抑制できる。蓄電池の温度等の内部情報を取得する必要がないので、この点においても、蓄電池の内部情報を取得する構成と比較して、放電劣化を簡易に抑制できる。
また、複数の蓄電池のデータ等を比較しないので、単独の蓄電池に対し、容量劣化を簡易に抑制できる。
第二態様では、前記気象予想データに含まれる予想気温を少なくとも用いて前記蓄電池が設置された環境の温度を予想し前記放電停止時間を決定する。
気象予想データに含まれる予想気温を利用するので、蓄電池が設置された環境の温度の予想が容易である。
第三態様では、前記放電停止時間の開始時刻に、前記蓄電池の放電停止を開始する。
放電停止時間の開始時刻に合わせて蓄電池の放電停止状態を開始するので、たとえば放電開始時間の開始より後に蓄電池の放電停止状態を開始する構成と比較して、確実に蓄電池の容量劣化を抑制できる。
第四態様では、前記蓄電池の放電停止を終了する。
放電停止時間の終了時刻に合わせて蓄電池の放電停止状態を終了するので、たとえば放電開始時間の終了より前に蓄電池の放電停止状態を終了する構成と比較して、確実に蓄電池の容量劣化を抑制できる。
本願では、蓄電池の容量劣化を簡易に抑制できる。また、単独の蓄電池に対しても、容量劣化を簡易に抑制できる。
図1は第一実施形態の蓄電池制御方法に係る蓄電池を備えた蓄電池を示す構成図である。 図2は第一実施形態の蓄電池制御方法に係る蓄電池を放電状態で示す図である。 図3は第一実施形態の蓄電池制御方法に係る蓄電池を充電状態で示す図である。 図4は第一実施形態の蓄電池制御方法を行う制御部のハードウエア構成を示す構成図である。 図5は第一実施形態の蓄電池制御方法の制御を示すフローチャートである。 図6は蓄電池が設置された環境の温度の時間変化と、蓄電池の放電停止時間との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1には、第一実施形態の蓄電池16を備えた蓄電システム12の構成が示されている。また、図2及び図3には、蓄電池16の構成が概念的に示されている。
蓄電システム12は、複数の蓄電池16を備えた蓄電池ユニット14を有している。この蓄電池ユニット14のそれぞれの蓄電池16に対し、制御部18が、運転状態(充電及び放電のサイクルを行う動作)、及び、運転以外も含めた各種の制御を行う。
図2及び図3に示すように、蓄電池16は、容器20、正極22、負極24、電解質26及びセパレータ28を有している。正極22、負極24、電解質26及びセパレータ28は、容器20内に収容されている。本実施形態では、電解質26は液状の電解液であるが、液体ではない電解質を用いた蓄電池(いわゆる全固体電池)であってもよい。
正極22は正極活物質(本実施形態では、一例としてリチウムイオンを含有する金属酸化物)を、負極24は負極活物質(本実施形態では一例としてカーボン)を含有している。
放電時には、図2に示すように蓄電池16に負荷30が接続された状態となる。この状態で、負極活物質から稼働イオン(本実施形態ではリチウムイオン)34が離脱し、酸化反応が生じる。稼働イオン34は、電解質26を正極22側に移動して正極活物質に吸蔵される。負極では電子36が放出されるので、この電子36が負荷30を経て正極22に移動する。この電子36は、正極22において正極活物質に吸蔵され、還元反応が生じる。
これに対し、充電時には、図2に示すように蓄電池16に外部電源32が接続された状態となる。負極24に外部電源32から電子36が流れると共に、負極24では稼働イオン34が吸蔵される。正極22では、電子36が離脱して外部電源32へ流れると共に、稼働イオン34が放出され、電解質26を経て負極24に流れる。
蓄電池16では、このような放電と充電とを1つのサイクルとして運転され、このサイクルを繰り返し行うことが可能である。
図4には、蓄電池16の動作を制御する制御部18のハードウエア構成がブロック図として示されている。
制御部18は、コンピュータ40を有する。コンピュータ40は、プロセッサ42、メモリ44、ストレージ46、入力装置48、出力装置50、記憶媒体読取装置52及び通信I/F(Interface)54を有する。これらの各要素は、バス56を介して相互に通信可能に接続されている。
ストレージ46には、後述する蓄電池制御処理を実行するための蓄電池制御プログラム58が格納されている。プロセッサ42は、各種のプログラムを実行したり、各要素を制御したりすることが可能である。具体的には、プロセッサ42は、ストレージ46からプログラムを読み出し、メモリ44を作業領域としてプログラムを実行する。すなわち、プロセッサ42は、ストレージ46に格納されているプログラムに従って、各要素の制御及び各種の演算処理を行う。
メモリ44には、作業領域として、一時的にプログラム及び各種のデータを記憶可能である。
ストレージ46は、たとえば、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)、及びSDD(Solid State Drive)等であり、各種プログラム及び各種データが格納される。このプログラムには、上記した蓄電池制御プログラム等のアプリケーションプログラムだけでなく、オペレーティングシステムも含まれる。
入力装置48は、コンピュータ40に対し各種の入力を行うための装置である。入力装置48としては、操作スイッチや操作ボタン等が含まれる他、パーソナルコンピュータ等に使用されるキーボードやマウス等のポインティングデバイス等を含んでいてもよい。
出力装置50は、コンピュータ40からの各種の情報を出力するための装置であり、たとえば、ディスプレイや表示ランプ、スピーカー等が含まれる。出力装置50としてタッチパネルディスプレイを用いることも可能であり、この場合には、タッチパネルディスプレイが入力装置48としても機能する。
記憶媒体読取装置52は、各種の記憶媒体に記憶されたデータの読み込み、及び、記憶媒体に対するデータの書き込みを行う装置である。記憶媒体としては、たとえば、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM、ブルーレイディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ等を挙げることができる。
通信I/F54は、他の機器と通信するためのインターフェースである。通信のためには、たとえば、イーサネット(登録商標)、FDDI(Fiber Distributed Dsta Interface)等の規格が用いられる。
本実施形態では、通信I/F54は、外部のサーバやウエブサイト等と通信することで、蓄電池16が設置された場所の気象予想データを取得可能である。この通信は、無線であってもよいし、有線であってもよい。
さらに、ストレージ46には、蓄電池16の運転スケジュールが格納されている。この運転スケジュールは、たとえば一日のうちで蓄電池16の放電及び充電を行う時間帯を含む運転計画である。運転スケジュールは、たとえば、日ごとに異なっていてもよいし、月ごとに、あるいは季節に応じて運転スケジュールが組まれていてもよい。運転スケジュールは、入力装置48から入力されてもよいし、たとえば、外部サーバ等からの運転スケジュールのデータを通信I/F54で受信するようになっていてもよい。
本願の開示の技術において、上記したように、通信I/F54は、外部のサーバやウエブサイト等から、蓄電池16が設置された場所の気象予想データを取得する。取得した気象予想データには、蓄電池16が設置された場所の予想気温が含まれる。この気象予想データとしては、一般的な天気予報の情報が該当する。また、天気予報ではなく、特定の天気情報を提供する事業者から提供されるデータでもよい。
なお、本願の開示の技術では、後述するように、蓄電池16が設置された環境の温度を得て、この温度が、蓄電池16の放電を停止することにより容量劣化を抑制可能な温度域になっているか否かを予想により判断する。ここで、通信I/F54が取得した気象予想データには、蓄電池16の設置場所の予想気温が含まれるので、蓄電池16が設置された環境の温度予想に、この予想気温を用いることが可能である。これに対し、通信I/F54が取得した気象予想データに、蓄電池16の設置場所の予想気温が含まれていなくても、たとえば日時、天候、日照時間、風速、湿度等により、蓄電池16が設置された環境の温度を予想できるようになっていてもよい。また、通信I/F54が取得した気象予想データに、蓄電池16の設置場所の予想気温が含まれている場合でも、蓄電池16が設置された環境の温度予想を、日時、天候、日照時間、風速、湿度等の情報を用いて補正してもよい。なお、蓄電池16の設置場所の日照時間や風速等のデータを得るために、本実施形態では、設置場所の環境に関する情報も、あらかじめストレージ46に格納されている。たとえば、蓄電池16が屋外に設置されている場合は、周囲の建造物の位置や形状との関係によって、日照時間及び風向が変化することがある。さらには、蓄電池16の設置高さ(地面からの高さ)等によっても、蓄電池16が設置された環境の温度が変化することがある。このような各種の条件を考慮して、蓄電池16が設置された環境の温度予想を補正してもよい。
なお、蓄電池16が設置された環境に、温度計等の温度検知部材が設けられている場合がある。たとえば、蓄電池16が室内に設置されている状態では、この室に設けられた温度計が温度検知部材に該当する。この場合は、温度検知部材で検知した温度情報を、蓄電池16が設置された環境の温度予想に補助的に用いてもよい。ただしこの場合おいても、蓄電池16が設置された環境の温度を検知すれば足り、蓄電池16自体の内部温度を取得する必要はない。
次に、第一実施形態の蓄電池16を制御する蓄電池制御方法について説明する。蓄電池制御方法では、図5に示すフローに従って、蓄電池制御処理が実行される。
制御部18は、ステップS102において、蓄電池16が設置された場所の気象予想データを取得する。具体的には、たとえば、いわゆる天気予報のウエブサイトやサーバ等を利用して、気象予想データを取得することができる。また、前述のように、蓄電池16が設置された場所の気温を予想可能なデータとして、たとえば日時、天候、日照時間、風速、湿度等の情報を取得してもよい。
次に、制御部18は、ステップS104において、蓄電池16が設置された環境の温度を予想する。この予想には、ステップS102において取得した気象予想データを用いる。気象予報データが予想気温の情報を含んでいる場合は、この予想気温を用いて、たとえば蓄電池16が設置された環境に応じて補正を加えることで、蓄電池16が設置された環境の温度を推定できる。たとえば、取得した気象予想データと、蓄電池16が設置された環境の温度との関係を示す簡易なテーブル等があれば充分であり、複雑な計算や制御は不要である。また、気象予想データが予想気温の情報を含んでいなくても、たとえば日時、天候、日照時間、風速、湿度等を含んでいれば、蓄電池16が設置された環境の温度を推定可能である。
なお、ステップS102及びステップS104の各処理は所定のタイミング、すなわち所定時刻に行われる。たとえば一日に1回行い(特定の時刻、たとえば0時に更新し)、蓄電池16が設置された環境の温度を24時間先まで推定する。
次に、制御部18は、ステップS106において、蓄電池16の放電停止時間を決定する。
図6には、蓄電池16が設置された環境における温度予想の時間変化の一例が示されている。蓄電池16は、環境の温度が所定の閾値より高い状態で放電を行うと、容量の劣化が著しい。本実施形態では、放電により容量の劣化が著しくなる温度の閾値を24℃に設定している。すなわち、24℃以上の温度域は、24度未満の温度域と比較して、蓄電池16の放電停止により容量劣化を抑制可能な温度域である。そして、放電停止時間とは、蓄電池16の放電停止により容量劣化を抑制可能な温度域になっていると予想される時間であり、この時間を避けて放電する(ピークシフトを行う)ことで、容量劣化を抑制できる。図6に示す例では、放電停止時間は、概ね14時30分から19時00分である。換言すれば、蓄電池16の放電停止状態を開始する「放電停止開始時刻」が14時30分であり、放電停止状態を終了する「放電停止終了時刻」が19時である。「放電停止終了時刻」は、放電を再開する「放電再開時刻」でもある。
制御部18は、ステップS108において、現在時刻が放電停止開始時刻になったか否かを判断する。放電停止開始時刻になっていないと判断した場合はステップS108に戻ってこの判断を繰り返すが、放電停止開始時刻になっていると判断した場合は、ステップS110に移行する。ステップS110では、制御部18は、蓄電池16の放電を停止する。蓄電池16は放電停止状態になるので、負荷30(図2参照)からの電力要求があっても放電しない。このように蓄電池16が放電停止状態にある場合、負荷30への電力供給は、たとえば系統電源から行えばよい。ただし、たとえばいわゆるピークカット等によって、系統電源からの電力供給が困難な場合は、放電停止時間であっても、蓄電池16から負荷30への電力供給を行うことを妨げるものではない。
次に、制御部18は、ステップS112において、現在時刻が放電停止終了時刻になったか否かを判断する。放電停止終了時刻になっていないと判断した場合はステップS112に戻ってこの判断を繰り返すが、放電停止終了時刻になっていると判断した場合は、ステップS114に移行する。ステップS114では、制御部18は、蓄電池16の放電停止状態を終了し、放電を再開する。蓄電池16は、放電停止状態を終了しているので、負荷30からの電力要求があった場合は、これに対応して電力を供給する。
そして、制御部18は、ステップS116において、蓄電池制御処理の終了条件を満足しているか否かを判断する。終了条件とは、たとえば、蓄電池16の電源がオフにされた場合や、蓄電池16の使用者によって、蓄電池制御処理を終了する操作がなされた場合等である。この判断が肯定された場合は、蓄電池制御処理を終了し、否定された場合は、ステップS102に戻る。
以上の説明から分かるように、本実施形態では、蓄電池16が設置された場所の気象予想データから、蓄電池16の放電を停止する放電停止時間を決定する。この放電停止時間は、蓄電池16が設置された環境の温度域が、他の温度域と比較して、蓄電池16の放電停止により容量劣化を抑制可能な温度域になると予想される時間である。
すなわち、本実施形態では、蓄電池16の放電を行うと容量劣化が進行しやすい時間帯では、放電を停止することで、容量劣化を抑制している。蓄電池16の容量劣化を抑制するために複雑な制御等は不要であり、蓄電池16の容量劣化を簡易に抑制できる。
しかも、本実施形態では、蓄電池16の容量劣化を抑制するために、蓄電池16の温度等の内部情報を取得する必要がない。したがって、蓄電池16の内部情報を取得する構成と比較して、放電劣化を簡易に抑制できる。蓄電池16の内部情報を取得するための装置が不要であるので、構成を簡素化することも可能である。
なお、上記では、放電停止開始時刻(図6の例では14時30分)に、実際に蓄電池16の放電を停止している。これに対し、蓄電池16の放電を停止する時刻を、放電停止開始時刻(14時30分)よりも前の時刻としてもよい。この場合であっても放電停止開始時刻には、蓄電池16の放電停止状態が実現されているので、蓄電池16の容量劣化を抑制できる。
同様に、上記では、放電停止終了時刻(図6の例では19時)に、実際に蓄電池16の放電停止を終了(放電を再開)している。これに対し、実際に蓄電池16の放電を再開する時刻を、放電停止終了時刻(19時)よりも後の時刻としてもよい。この場合であっても、放電停止終了時刻には、蓄電池16の放電停止状態が実現されているので、蓄電池16の容量劣化を抑制できる。
蓄電池16において、放電停止時間では負荷30(図2参照)に対する電力供給を行わない。放電停止開始時刻と、実際に蓄電池16の放電を停止させる時刻とを一致させれば、負荷30に対する電力供給を、放電停止開始時刻の直前まで行うことができる。また、放電停止終了時刻と、実際に蓄電池16の放電停止を終了する時刻を一致させれば、負荷30に対する電力供給を、放電開始時間の終了の直後から再開できる。
上記では、放電停止時間を決定する温度の閾値を24℃とし、蓄電池16が設置された環境の温度がこの温度よりも高い温度域にあると予想される時間を放電停止時間としている。これに代えて、あるいは併用して、所定温度、たとえば0℃よりも低い温度を閾値として設定し、蓄電池16が設置された環境の温度がこの温度よりも低い温度域にあると予想される時間を放電停止時間としてもよい。たとえば、気象予想データにより未明から早朝の予想気温が、蓄電池16の放電時の容量低下に大きく影響する程度に低下すると予想される場合は、未明から早朝にかけての蓄電池16の放電を停止する。
また、本願の開示の技術において、蓄電池16を設置した後に、設置場所の固有の情報から、放電停止時間の決定を補正してもよい。たとえば、蓄電池設置後に日照の変化を観測する一定時間を設け、気象予想データから得られた気温予想と、日照の影響を受けた実際の気温との相関関係を得ることで、放電停止時間をより的確に決定することも可能である。この場合、日照の変化と温度上昇量との簡単な関係式を得て、この関係式を用いれば、日照時間以外のパラメータを含む相関関係式や学習モデルは不要であり、複雑な制御を要しない。なお、日照時間は、1年のうち季節に応じて変化する。したがって、1件を複数の季、たとえば夏季と冬季の2季、又は春季、夏季、秋季及び冬季の4季に分け、それぞれの季ごとに、気象予想データから得られた気温予想と、日照の影響を受けた実際の気温との相関関係をより的確に得られるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、蓄電池16の容量劣化を、気象予報データから決定して放電停止時間に蓄電池16の放電を停止することで抑制できる。蓄電池16の容量劣化を抑制するために複雑な制御等は不要であり、蓄電池16の容量劣化を簡易に抑制できる。
本実施形態では、上記したように、複数の蓄電池16を備えた蓄電池ユニット14を例に挙げているが、複数の蓄電池16の間で各種パラメータ等を比較しないので、単独の蓄電池16に対し本願の開示の技術である蓄電池制御方法を適用可能である。
12 蓄電システム
14 蓄電池ユニット
16 蓄電池
18 制御部
40 コンピュータ
42 プロセッサ
58 蓄電池制御プログラム

Claims (5)

  1. 制御部により蓄電池の放電を制御する蓄電池制御方法であって、
    前記制御部は、蓄電池が設置された場所の気象予想データを取得し、前記蓄電池が設置された環境の温度が前記蓄電池の放電停止により容量劣化を他の温度域と比較して抑制可能な温度域になると予想される時間を放電停止時間として前記気象予想データから決定し、少なくとも前記放電停止時間では前記蓄電池を放電停止状態とする、
    蓄電池制御方法。
  2. 前記気象予想データに含まれる予想気温を少なくとも用いて前記蓄電池が設置された環境の温度を予想し前記放電停止時間を決定する請求項1に記載の蓄電池制御方法。
  3. 前記放電停止時間の開始時刻に、前記蓄電池の放電停止を開始する請求項1又は請求項2に記載の蓄電池制御方法。
  4. 前記放電停止時間の終了時刻に、前記蓄電池の放電停止を終了する請求項1又は請求項2に記載の蓄電池制御方法。
  5. コンピュータに、
    蓄電池が設置された場所の気象予想データを取得し、前記蓄電池が設置された環境の温度が前記蓄電池の放電停止により容量劣化を他の温度域と比較して抑制可能な温度域になると予想される時間を放電停止時間として前記気象予想データから決定し、少なくとも前記放電停止時間では前記蓄電池を放電停止状態とする、
    処理を実行させるための蓄電池制御プログラム。
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