JP7047512B2 - レイアウト設計装置、レイアウト設計方法及びプログラム - Google Patents

レイアウト設計装置、レイアウト設計方法及びプログラム Download PDF

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本発明は、空調機又は空調用吹出口のレイアウトを設計するレイアウト設計装置及びレイアウト設計方法に関するとともに、そのレイアウト設計装置のコンピュータが実行するプログラムに関する。
一般に、大きな部屋には、複数の空調機を設置することになる。部屋を効率良く空調するためには、部屋の形及び大きさや空調機の機種及び能力等を考慮して、これら空調機の設置位置を最適に設計する必要がある。
特許文献1には、建物に必要な空調設備を配置した設備図面の作成を支援する装置が開示されている。特許文献1に開示の装置は、建物の部屋の形状として矩形を想定している。
特開平8-87536号公報
ところで、近年、建設技術の向上により、凸部を含む凹多角形或いは直線部を含む閉曲線といった複雑な外形の部屋を有した建物が設計・建設されるようになってきている。そのような複雑な外形の部屋における空調機の設置位置を設計する装置が開発されておらず、設計者の人手によって空調機の設置位置の設計をする必要がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、複雑な外形の天井における空調機又は空調用吹出口の設置位置を設計できるようにすることである。
以上の課題を解決するために、部屋の天井の外形であるとともに直線部を含む閉曲線の内側の空調機又は空調用吹出口の位置を設計するレイアウト設計装置は、前記閉曲線を平面上に設定する閉曲線設定手段と、前記閉曲線に外接する外接矩形を前記平面上に設定する外接矩形設定手段と、2以上の整数を取る変数の昇順で順次、前記外接矩形の辺の長さを前記変数で除することによって得られる商を算出する商算出手段と、前記商算出手段による商の算出の度に、前記商を辺長とした複数の正方形のマスからなる正方形グリッドを前記平面上に設定するグリッド設定手段と、前記グリッド設定手段による設定の度に、前記各マスの中心点の位置を算出するとともに前記各マスから前記閉曲線までの最短距離を算出し、前記各マスの中心点のうち、前記閉曲線の内側にあり且つ前記閉曲線までの最短距離が所定の閾値以上である中心点の数を計数する計数手段と、前記計数手段による計数の度に、前記計数手段によって計数した数を必要最小限設置数と比較することによって、前記計数手段によって計数した数が必要最小限設置数以上であるか否かを判定する比較判定手段と、決定手段と、を備え、前記計数手段によって計数した数が必要最小限設置数以上であると前記比較判定手段が判定するまで、前記商算出手段、前記グリッド設定手段、前記計数手段及び前記比較判定手段が処理を繰り返し、前記計数手段によって計数した数が必要最小限設置数以上であると前記比較判定手段が判定した場合に、前記決定手段が、最後の前記計数手段において計数した中心点の位置を空調機又は空調用吹出口の設置位置として決定する。
部屋の天井の外形であるとともに直線部を含む閉曲線の内側の空調機又は空調用吹出口の位置を設計するレイアウト設計方法は、前記閉曲線を平面上に設定する閉曲線設定工程と、前記閉曲線に外接する外接矩形を前記平面上に設定する外接矩形設定工程と、2以上の整数を取る変数の昇順で順次、前記外接矩形の辺の長さを前記変数で除することによって得られる商を算出する商算出工程と、前記商算出工程による商の算出の度に、前記商を辺長とした複数の正方形のマスからなる正方形グリッドを前記平面上に設定するグリッド設定工程と、前記グリッド設定工程による設定の度に、前記各マスの中心点の位置を算出するとともに前記各マスから前記閉曲線までの最短距離を算出し、前記各マスの中心点のうち、前記閉曲線の内側にあり且つ前記閉曲線までの最短距離が所定の閾値以上である中心点の数を計数する計数工程と、前記計数工程による計数の度に、前記計数工程によって計数した数を必要最小限設置数と比較することによって、前記計数工程によって計数した数が必要最小限設置数以上であるか否かを判定する比較判定工程と、決定工程と、を備え、前記計数工程によって計数した数が必要最小限設置数以上であると前記比較判定工程が判定するまで、前記商算出工程、前記グリッド設定工程、前記計数工程及び前記比較判定工程を繰り返し、前記計数工程によって計数した数が必要最小限設置数以上であると前記比較判定工程が判定した場合に、前記決定工程では、最後の前記計数工程において計数した中心点の位置を空調機又は空調用吹出口の設置位置として決定する。
プログラムは、部屋の天井の外形であるとともに直線部を含む閉曲線の内側の空調機又は空調用吹出口の位置を設計するコンピュータに、前記閉曲線を平面上に設定する閉曲線設定手段、前記閉曲線に外接する外接矩形を前記平面上に設定する外接矩形設定手段、2以上の整数を取る変数の昇順で順次、前記外接矩形の辺の長さを前記変数で除することによって得られる商を算出する商算出手段、前記商算出手段による算出の度に、前記商を辺長とした複数の正方形のマスのうち何れかのマスの角を前記外接矩形の頂点に重ねるようにして、前記マスからなる正方形グリッドを前記平面上に設定するグリッド設定手段、前記グリッド設定手段による設定の度に、前記各マスの中心点の位置を算出するとともに前記各マスから前記閉曲線までの最短距離を算出し、前記各マスの中心点のうち、前記閉曲線の内側にあり且つ前記閉曲線までの最短距離が所定の閾値以上である中心点の数を計数する計数手段、前記計数手段による計数の度に、前記計数手段によって計数した数を必要最小限設置数と比較することによって、前記計数手段によって計数した数が必要最小限設置数以上であるか否かを判定する比較判定手段、決定手段、として機能させるとともに、前記計数手段によって計数した数が必要最小限設置数以上であると前記比較判定手段が判定するまで、前記コンピュータに前記商算出手段、前記グリッド設定手段、前記計数手段及び前記比較判定手段の処理を繰り返させ、前記計数手段によって計数した数が必要最小限設置数以上であると前記比較判定手段が判定した場合に、前記決定手段が、最後の前記計数手段において計数した中心点の位置を空調機又は空調用吹出口の設置位置として決定する。
以上によれば、部屋の天井の外形が直線部を含む閉曲線のように複雑な形状であっても、その外形がマスの大きさの順で順次、正方形グリッドの複数のマスによって領域分けされることで、必要最小限設置数以上の空調機又は空調用吹出口の設置位置が最も小さなマスの中心点に決定される。
好ましくは、前記決定手段が、最後の前記計数手段の処理において計数した中心点を1行置きに、その行方向に所定距離シフトさせた上で、前記中心点の位置を前記設置位置として決定する。
以上によれば、空調機又は空調用吹出口の設置レイアウトを千鳥格子にすることができる。
前記レイアウト設計装置が、前記計数手段によって計数した数が必要最小限設置数以上であると前記比較判定手段において判定した場合に、最後の前記計数手段の処理の1つ前の前記計数手段の処理において計数した中心点の位置を空調機又は空調用吹出口の第2の設置位置として決定する第2決定手段を更に備える。
以上によれば、最後の計数手段の処理において計数した中心点の位置のみならず、最後の1つ前の計数手段の処理において計数した中心点の位置も、空調機又は空調用吹出口の設置位置として決定される。これにより、ユーザーの裁量の範囲が広くなる。つまり、ユーザーが、最後の計数手段の処理において計数した中心点の位置と、最後の1つ前の計数手段の処理において計数した中心点の位置とのうちどちらか一方を、空調機又は空調用吹出口の設置位置として選択することができる。
前記第2決定手段が、最後の前記計数手段の処理の1つ前の前記計数手段の処理において計数した中心点を1行置きに、その行方向に所定距離シフトさせた上で、前記中心点の位置を前記第2の設置位置として決定する。
以上によれば、空調機又は空調用吹出口の設置レイアウトを千鳥格子にすることができる。
本発明によれば、部屋の天井の外形が直線部を含む閉曲線のように複雑な形状であっても、必要最小限設置数以上の空調機又は空調用吹出口の設置位置がマスの中心点に自動的に決定される。よって、設計者による設計時間及び設計労力を削減することができる。
レイアウト設計装置のブロック図である。 レイアウト設計装置のコンピュータが実行する処理の流れを示したフローチャートである。 コンピュータの演算上のXY平面上に設定されるとともに直線部を含む閉曲線を示す図面である。 前記XY平面上に設定されるとともに直線部を含む閉曲線及び外接矩形を示す図面である。 前記外接矩形の長辺の2分の1の長さの辺を有した複数のマスから構成される正方形グリッドを前記閉曲線とともに示す図面である。 前記外接矩形の長辺の3分の1の長さの辺を有した複数のマスから構成される正方形グリッドを前記閉曲線とともに示す図面である。 前記外接矩形の長辺の4分の1の長さの辺を有した複数のマスから構成される正方形グリッドを前記閉曲線とともに示す図面である。 所定の条件を満たしたマスの中心点を前記閉曲線とともに示す図面である。 図8に示すマスの中心点Pを1行置きに、マスの中心点Pを外接矩形の長辺の方向に所定距離シフトすることの説明図である。 所定の条件を満たしたマスの中心点を前記閉曲線とともに示す図面である。 図10に示すマスの中心点Pを1行置きに、マスの中心点Pを外接矩形の長辺の方向に所定距離シフトすることの説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
1.レイアウト設計装置の構成
図1は、本発明の一実施形態であるレイアウト設計装置10のブロック図である。
レイアウト設計装置10は、コンピュータ11、表示デバイス12、入力デバイス13及び記憶部14等を備える。
コンピュータ11は、CPU、MPU、ROM、RAM、システムバス及びハードウェアインタフェース等を有する。
表示デバイス12は、例えば液晶ディスプレイデバイス、有機ELディスプレイデバイス又はプロジェクタである。コンピュータ11が演算処理によって映像信号を生成し、その映像信号を表示デバイス12に出力する。そうすると、映像信号に従った画面が表示デバイス12によって表示される。表示デバイス12とコンピュータ11が一体化されていてもよいし、別体であってもよい。
入力デバイス13は、例えばスイッチ、キーボード若しくはポインティングデバイス又はこれらの組み合わせである。入力デバイス13は、表示デバイス12の表面に設けられたタッチパネルであってもよい。入力デバイス13は、操作されると操作内容に応じた信号をコンピュータ11に出力する。
記憶部14は、半導体メモリ又はハードディスクドライブ等からなる記憶装置である。記憶部14は、コンピュータ11に内蔵されたものでもよいし、コンピュータ11に外付けされたものでもよい。記憶部14には、コンピュータ11によって読取可能且つ実行可能な設計プログラム20が格納されている。設計プログラム20は、BIM(Building Information Modeling:ビルディング インフォメーション モデリング)及びCAD(Computer-Aided Design)を実現する設計用ソフトウェアである。コンピュータ11が設計プログラム20を実行することによってBIM及びCADが実現される。
記憶部14には、BIM及びCADを実現する設計用ソフトウェアによって作成された設計データ30が記憶されている。設計データ30は、建造物の各構成要素(基礎、柱、梁、壁、スラブ、部屋、配管等)をモデリングするための形状データと、それら構成要素の属性を定義する属性データとが含まれている。
コンピュータ11が設計プログラム20を実行して、設計データ30を読み込む。そうすると、コンピュータ11が設計データ30の形状データに従って建造物の各構成要素のモデルを仮想空間に配置して、各構成要素のモデルをレンダリング処理によって表示デバイス12に表示させる。これにより、各構成要素のモデルからなる建造物のモデルが表示デバイス12に表示される。
設計データ30には、部屋の天井の外形であるとともに直線部を含む閉曲線を直交座標系に設定するために、直線部を含む閉曲線上の各点の位置を座標によって表現する外形データ31が含まれている。直交座標系の互いに直交する座標軸のうち一方をX軸といい、他方をY軸という。X軸及びY軸によって規定される平面をXY平面という。なお、外形データ31は、直線部を含む閉曲線を表す関数であってもよい。或いは、外形データ31は、直線部を含む閉曲線を表現したベクタ形式の画像であってもよい。
また、設計データ30には、直線部を含む閉曲線の内側の領域に設置する空調機の必要最小限設置数を表す必要最小限設置数データ32が格納されている。必要最小限設置数データ32は、室内の熱負荷及び空調機の能力等から算出されたものである。熱負荷は、熱負荷計算法によって算出されたものである。
設計プログラム20には、空調機のレイアウトを設計するためのレイアウト設計プログラム21が含まれている。レイアウト設計プログラム21が以下に説明する処理をコンピュータ11に実行させて、空調機のレイアウトがコンピュータ11によって設計される。
2.コンピュータが実行する処理
図2に示すフローチャートを参照して、コンピュータ11がレイアウト設計プログラム21に従って行う処理について説明する。コンピュータ11は、レイアウト設計プログラム21によって、直線部を含む閉曲線の内側における空調機の設置位置を決定する。
(1)直線部を含む閉曲線の設定
まず、コンピュータ11が記憶部14から外形データ31を読み込んで、図3に示すように、外形データ31に従って、直線部を含む閉曲線61をXY平面上に設定する(ステップS1)。なお、ユーザーが入力デバイス13を操作することによって、直線部を含む閉曲線61上の各点の座標をコンピュータ11に入力してもよく、その場合、コンピュータ11が、直線部を含む閉曲線61上の各点の座標から、直線部を含む閉曲線61をXY平面上に設定する。
(2)外接矩形の設定
次に、コンピュータ11が、図4に示すように、直線部を含む閉曲線61に外接する外接矩形65をXY平面上に設定する(ステップS2)。具体的には、まず、コンピュータ11が、直線部を含む閉曲線61上の各点のXY座標の中から、X座標の最小値及び最大値と、Y座標の最小値と最大値を算出する。そして、コンピュータ11は、X座標の最小値とY座標の最小値をXY座標とした点65a、X座標の最小値とY座標の最大値をXY座標とした点65b、X座標の最大値とY座標の最大値をXY座標とした点65c、X座標の最大値とY座標の最小値をXY座標とした点65dをXY平面上に設定する。これにより、コンピュータ11は、これら点65a~65dを頂点とした外接矩形65をXY平面上に設定する。そのため、外接矩形65の辺66,68はY軸に対して平行であり、辺67,69はX軸に対して平行である。
(3)外接矩形の辺長の算出
次に、コンピュータ11が、外接矩形65の頂点65aを挟む辺66,69の長さを算出する(ステップS3)。つまり、コンピュータ11が、頂点65b,65aのY座標の差を辺66の長さとして算出し、頂点65d,65aのX座標の差を辺69の長さとして算出する。なお、頂点65bを挟む辺66,67の長さを算出してもよい、頂点65cを挟む辺67,68の長さを算出してもよいし、頂点65dを挟む辺68,69の長さを算出してもよい。
(4)長辺の選定
次に、コンピュータ11が、これらの辺66,69の長さを比較することによって、長い方の辺69を選定する(ステップS4)。なお、外接矩形65が正方形である場合、コンピュータ11が辺66,69の何れかを任意に選定するが、以下の説明ではコンピュータ11が辺69を選定したものとする。
(5)変数のリセット
次に、コンピュータ11は、選定した辺69の等分数を表す変数nを初期の1にリセットする(ステップS5)。
(6)インクリメント
次に、コンピュータ11は、変数nに1を加算する(ステップS6)。
(7)商の算出
次に、コンピュータ11は、外接矩形65の辺69の長さを変数nにて除することによって商を得る(ステップS7)。その商は、後述の正方形グリッド71の各マスの辺の長さである。
(8)正方形グリッドの設定
次に、コンピュータ11は、図5に示すように、頂点65aを基準として正方形グリッド71をXY平面上に設定する(ステップS8)。この際、ステップS7において算出した商を正方形グリッド71の各マスの長さとし、何れかのマスの角を頂点65aに重ねる。
(9)マスの中心点の計数
次に、コンピュータ11は、各マスの中心点の位置、つまり各マスの中心点の座標を算出するとともに、各マスの中心点から、直線部を含む閉曲線61までの最短距離を算出する。そして、コンピュータ11は、次の条件を満たすマスの中心点の数を数える(ステップS9)。
条件:マスの中心点が直線部を含む閉曲線61の内側にあり、且つ、マスの中心点から直線部を含む閉曲線61までの最短距離が所定の閾値以上であること。所定の閾値は、ゼロ以上の値である。
(10)比較判定
次に、コンピュータ11が、記憶部14から必要最小限設置数データ32を読み込む。そして、コンピュータ11が、ステップS9において数えた中心点の数と、必要最小限設置数データ32の値とを比較する(ステップS10)。
比較の結果、数えた中心点の数が必要最小限設置数データ32の値以上である場合(ステップS10:YES)、コンピュータ11の処理がステップS11に進む。一方、数えた中心点の数が必要最小限設置数データ32未満である場合(ステップS10:NO)、コンピュータ11の処理がステップS6に戻る。従って、数えた中心点の数が必要最小限設置数データ32の値以上になるまで、コンピュータ11がステップS6~S10の処理を繰り返し実行することになる(図6、図7参照)。ここで、図6は、変数nが3であるときの正方形グリッド71を示し、図7は、変数nが4であるときの正方形グリッド71を示す。
ステップS6では変数nに1が加算されるため、コンピュータ11の処理がステップS6に戻る度に辺69の等分数が1ずつ増える。従って、2回目以降のステップS8においてコンピュータ11が図7に示すように設定する正方形グリッド71のマス目の辺長は、前回のステップS8においてコンピュータ11が図6に示すように設定する正方形グリッド71のマス目の辺長よりも短い。
(11)空調機の第1の設置位置の決定
図8~図11は、必要最小限設置数データ32の値が6である場合の例である。
ステップS11では、コンピュータ11が、図8に示すように、最後のステップS9で数えたマスの中心点Pの位置を空調機の第1の設置位置として決定する。なお、図9に示すように、コンピュータ11が、最後のステップS9で数えたマスの中心点Pを1行置き(1行とは、外接矩形65の辺69の方向に配列されたマスの中心点の列をいう。)に、マスの中心点Pを辺69の方向に所定距離(例えば、マスの辺長の2分の1)シフトした上で、最後のステップS9で数えたマスの中心点Pの位置を空調機の第1の設置位置として決定してもよい。このように決定された空調機の設置レイアウトは千鳥格子となる。
その後、コンピュータ11は、空調機の第1の設置位置を記憶部14に記録する。
(12)空調機の第2の設置位置の決定
次に、コンピュータ11が、図10に示すように、最後のステップS9の1つ前のステップS9で数えたマスの中心点Pの位置を空調機の第2の設置位置として決定する(ステップS12)。なお、コンピュータ11が、図11に示すように、最後のステップS9の1つ前のステップS9で数えたマスの中心点Pを1行置き(1行とは、外接矩形65の辺69の方向に配列されたマスの中心点の列をいう。)に、マスの中心点Pを外接矩形65の辺69の方向に所定距離(例えば、マスの辺長の2分の1)シフトした上で、マスの中心点Pの位置を空調機の第2の設置位置として決定してもよい。このように決定された空調機の設置レイアウトは千鳥格子となる。
その後、コンピュータ11は、空調機の第2の設置位置を記憶部14に記録する。
(13)結果の表示
次に、コンピュータ11が、外形データ31に基づいて、直線部を含む閉曲線61をXY平面上に配置する。更に、コンピュータ11が、ステップS11において決定した第1の設置位置に基づいて、空調機モデルをXY平面上に配置する。
次に、コンピュータ11が、以上のように配置した直線部を含む閉曲線61及び空調機モデルをレンダリング処理によって表示デバイス12に表示させる(ステップS13)。
同様に、コンピュータ11が、外形データ31に基づいて、直線部を含む閉曲線61をXY平面上に配置するとともに、ステップS12において決定した第2の設置位置に基づいて、空調機モデルをXY平面上に配置する。そして、コンピュータ11が、以上のように配置した直線部を含む閉曲線61及び空調機モデルをレンダリング処理によって表示デバイス12に表示させる(ステップS13)。
3.有利な効果
(1) 部屋の天井の外形であるとともに直線部を含む閉曲線61の外形が複雑であっても、その外形がマスの大きさの順で順次、正方形グリッド71の複数のマスによって領域分けされることで、必要最小限設置数以上の空調機の設置位置が図8又は図9に示すような最も小さなマスの中心点Pに自動的に決定される。
(2) また、必要最小限設置数よりも僅かに少ない空調機の設置位置が図10又は図11に示すように2番目に小さいマスの中心点Pに自動的に決定される。従って、ユーザーが、図8又は図9に示す中心点Pの位置と、図10又は図11に示す中心点Pの位置とのうちどちらか一方を、空調機の設置位置として選択することができる。これにより、ユーザーの裁量の範囲が広くなる。
(3) 図9又は図11に示すように、中心点Pを辺69の方向に所定距離シフトするので、空調機の設置レイアウトを千鳥格子にすることができる。
(4) 以上のようなレイアウト設計装置10を用いれば、設計者による設計時間及び設計労力を削減することができる。
4.変形例
上述の実施形態では、空調機のレイアウトを例に挙げて説明したが、上述の実施形態を空調機の代わりに空調用吹出口のレイアウトに適用してもよい。この場合、上述の説明における「空調機」という用語を「空調用吹出口」と読み替える。空調用吹出口とは、空調機から部屋の天井まで配管されたダクトの開口をいう。
また、図面における直線部を含む閉曲線61の形状は一例である。外形データ31の具体的な値を変更すれば、直線部を含む閉曲線61の形状も変更される。従って、レイアウト設計装置10は、形状が変更された直線部を含む閉曲線61に空調機或いは空調用吹出口の設置位置を計算することができる。
10…レイアウト設計装置
11…コンピュータ
14…記憶部
21…レイアウト設計プログラム
31…外形データ
32…必要最小限設置数データ
61…直線部を含む閉曲線
65…外接矩形
69…辺
71…正方形グリッド
P…マスの中心点

Claims (6)

  1. 部屋の天井の外形であるとともに直線部を含む閉曲線の内側の空調機又は空調用吹出口の位置を設計するレイアウト設計装置であって、
    前記閉曲線を平面上に設定する閉曲線設定手段と、
    前記閉曲線に外接する外接矩形を前記平面上に設定する外接矩形設定手段と、
    2以上の整数を取る変数の昇順で順次、前記外接矩形の辺の長さを前記変数で除することによって得られる商を算出する商算出手段と、
    前記商算出手段による商の算出の度に、前記商を辺長とした複数の正方形のマスからなる正方形グリッドを前記平面上に設定するグリッド設定手段と、
    前記グリッド設定手段による設定の度に、前記各マスの中心点の位置を算出するとともに前記各マスから前記閉曲線までの最短距離を算出し、前記各マスの中心点のうち、前記閉曲線の内側にあり且つ前記閉曲線までの最短距離が所定の閾値以上である中心点の数を計数する計数手段と、
    前記計数手段による計数の度に、前記計数手段によって計数した数を必要最小限設置数と比較することによって、前記計数手段によって計数した数が必要最小限設置数以上であるか否かを判定する比較判定手段と、
    決定手段と、を備え、
    前記計数手段によって計数した数が必要最小限設置数以上であると前記比較判定手段が判定するまで、前記商算出手段、前記グリッド設定手段、前記計数手段及び前記比較判定手段が処理を繰り返し、
    前記計数手段によって計数した数が必要最小限設置数以上であると前記比較判定手段が判定した場合に、前記決定手段が、最後の前記計数手段において計数した中心点の位置を空調機又は空調用吹出口の設置位置として決定する
    レイアウト設計装置。
  2. 前記決定手段が、最後の前記計数手段の処理において計数した中心点を1行置きに、その行方向に所定距離シフトさせた上で、前記中心点の位置を前記設置位置として決定する
    請求項1に記載のレイアウト設計装置。
  3. 前記計数手段によって計数した数が必要最小限設置数以上であると前記比較判定手段において判定した場合に、最後の前記計数手段の処理の1つ前の前記計数手段の処理において計数した中心点の位置を空調機又は空調用吹出口の第2の設置位置として決定する第2決定手段を更に備える
    請求項1又は2に記載のレイアウト設計装置。
  4. 前記第2決定手段が、最後の前記計数手段の処理の1つ前の前記計数手段の処理において計数した中心点を1行置きに、その行方向に所定距離シフトさせた上で、前記中心点の位置を前記第2の設置位置として決定する
    請求項3に記載のレイアウト設計装置。
  5. 部屋の天井の外形であるとともに直線部を含む閉曲線の内側の空調機又は空調用吹出口の位置を設計するレイアウト設計方法であって、
    前記閉曲線を平面上に設定する閉曲線設定工程と、
    前記閉曲線に外接する外接矩形を前記平面上に設定する外接矩形設定工程と、
    2以上の整数を取る変数の昇順で順次、前記外接矩形の辺の長さを前記変数で除することによって得られる商を算出する商算出工程と、
    前記商算出工程による商の算出の度に、前記商を辺長とした複数の正方形のマスからなる正方形グリッドを前記平面上に設定するグリッド設定工程と、
    前記グリッド設定工程による設定の度に、前記各マスの中心点の位置を算出するとともに前記各マスから前記閉曲線までの最短距離を算出し、前記各マスの中心点のうち、前記閉曲線の内側にあり且つ前記閉曲線までの最短距離が所定の閾値以上である中心点の数を計数する計数工程と、
    前記計数工程による計数の度に、前記計数工程によって計数した数を必要最小限設置数と比較することによって、前記計数工程によって計数した数が必要最小限設置数以上であるか否かを判定する比較判定工程と、
    決定工程と、を備え、
    前記計数工程によって計数した数が必要最小限設置数以上であると前記比較判定工程が判定するまで、前記商算出工程、前記グリッド設定工程、前記計数工程及び前記比較判定工程を繰り返し、
    前記計数工程によって計数した数が必要最小限設置数以上であると前記比較判定工程が判定した場合に、前記決定工程では、最後の前記計数工程において計数した中心点の位置を空調機又は空調用吹出口の設置位置として決定する
    レイアウト設計方法。
  6. 部屋の天井の外形であるとともに直線部を含む閉曲線の内側の空調機又は空調用吹出口の位置を設計するコンピュータに、
    前記閉曲線を平面上に設定する閉曲線設定手段、
    前記閉曲線に外接する外接矩形を前記平面上に設定する外接矩形設定手段、
    2以上の整数を取る変数の昇順で順次、前記外接矩形の辺の長さを前記変数で除することによって得られる商を算出する商算出手段、
    前記商算出手段による算出の度に、前記商を辺長とした複数の正方形のマスのうち何れかのマスの角を前記外接矩形の頂点に重ねるようにして、前記マスからなる正方形グリッドを前記平面上に設定するグリッド設定手段、
    前記グリッド設定手段による設定の度に、前記各マスの中心点の位置を算出するとともに前記各マスから前記閉曲線までの最短距離を算出し、前記各マスの中心点のうち、前記閉曲線の内側にあり且つ前記閉曲線までの最短距離が所定の閾値以上である中心点の数を計数する計数手段、
    前記計数手段による計数の度に、前記計数手段によって計数した数を必要最小限設置数と比較することによって、前記計数手段によって計数した数が必要最小限設置数以上であるか否かを判定する比較判定手段、
    決定手段、として機能させるとともに、
    前記計数手段によって計数した数が必要最小限設置数以上であると前記比較判定手段が判定するまで、前記コンピュータに前記商算出手段、前記グリッド設定手段、前記計数手段及び前記比較判定手段の処理を繰り返させ、
    前記計数手段によって計数した数が必要最小限設置数以上であると前記比較判定手段が判定した場合に、前記決定手段が、最後の前記計数手段において計数した中心点の位置を空調機又は空調用吹出口の設置位置として決定する
    プログラム。
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