JP7047421B2 - 搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、搬送装置及び画像形成装置に関する。
最近では、商業印刷業界においても小ロットかつ多品種のバリアブルデータ印刷においては、従来のオフセット印刷から電子写真式画像形成装置のようなオンデマンド印刷への移行が進んでいる。電子写真式画像形成装置ではこのニーズに対応するため、オフセット印刷機に匹敵する画像品質が要求されている。
カラー画像を形成する電子写真式画像形成装置では、複数の像担持体上に形成された画像を一つの無端中間転写ベルトに一次転写させ、その後に中間転写ベルト上の一次転写画像を転写シート等の記録媒体に一括して二次転写する方式が一般的である。このため、上述した高品質の画像を確保するためには、複数の像担持体上からの単色トナー像が順次転写される中間転写ベルトの移動速度の安定性が非常に重要となる。これは、中間転写ベルトの移動速度変動が大きい場合には各色トナー像が転写される位置が相対的にずれてしまい、色ずれ画像となって出力されてしまうためである。
上述の中間転写ベルトとして、一定の間隔で反射率がそれぞれ異なる指標を配置したスケールをその全周に付加したり直接ベルト面に一定の間隔で指標をレーザ等で刻印したりすることにより、動作中において指標が通過する間隔を光学センサで読み取り、速度変動が発生しないように駆動モータをフィードバック制御して色ずれの発生を防止しているものが知られている。
上述のフィードバック制御に使用する光学センサは、その特性上、中間転写ベルトの指標との間隔を所定の範囲内に設ける必要がある。このため、両者間の距離が異なった場合や中間転写ベルトの走行中に両者間の距離が安定しない場合には、フィードバック制御が不可能となったり正常な制御ができないまま動作したりし、中間転写ベルトの速度が変動して色ずれが発生する場合がある。
そこで、光学センサと中間転写ベルトとの距離を安定化させるため、光学センサを保持するセンサ保持部材をコイルスプリングによって付勢させる技術が開示されている(例えば「特許文献1」参照)。
「特許文献1」に開示された技術では、中間転写ベルトは搬送ローラに巻き付けられた状態であるが、搬送ローラ間の外側に光学センサが配設されているため、ベルト上のトナーパターンを認識するセンサの表面に飛散したトナー等の異物が付着することから、付着防止機構あるいは清掃機構が必要であるという問題点があった。
本発明は、簡単な構成でコストアップすることなくベルトの走行安定性を図ることが可能な搬送装置及び画像形成装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、内周面に指標を有する走行可能な無端状のベルトと、前記ベルトを支持する複数のローラと、前記指標を検知する検知手段とを有し、前記検知手段による前記指標の検知に基づいて前記ベルトの走行速度を制御する搬送装置であって、前記無端状のベルトが中間転写ベルトであり、
前記中間転写ベルトを支持する複数のローラのうち、ひとつが駆動ローラであり、
前記複数のローラのすべてに空間部及び外輪部を設けており、
前記複数のローラのすべてをそれぞれの回転中心軸方向で複数に分割しており、
ローラの回転中心軸方向に見て、前記検知手段は前記駆動ローラの回転中心軸方向で複数に分割した部分の空間部に配置されており、前記空間部に配置された前記検知手段は、複数の光学センサであり、
前記指標と前記光学センサとは前記回転中心軸を基準として相対的に位置決めされていることを特徴とする。
本発明によれば、ベルトが掛け渡されているローラの内部に検知手段を配置しているので、ベルトをローラに対して押圧する部材を必要とすることなくベルトと検知手段との相対距離を一定とすることができる。これにより、ベルトの走行抵抗や負荷変動、これ等に伴うベルトの張力変動、及びベルトの表面摩耗等の各種不具合の発生が防止され、ベルトの走行安定性が向上すると共に、部品点数が低減されるのでコストダウンを図ることができると共に組立工数も低減することができる。
本発明の一実施形態を適用した転写装置の概略構成図である。 図1におけるC矢視図である。 図2におけるD-D断面図である。 本発明の一実施形態を適用可能な画像形成装置の概略図である。 従来の転写装置の概略構成図である。 図5に示した中間転写ベルトを内周面側から見た概略図である。 従来の光学センサを示す側面図である。 従来の転写装置における画像形成モードにより変化する中間転写ベルトの位置を説明する概略図である。 位置が変化する中間転写ベルトに応じて位置を変化させる従来の光学センサの概略構成図である。
先ず本発明の説明に先立ち、従来の転写装置における問題点について説明する。
従来の画像形成装置の要部構成を示す図5において、符号50は転写装置を、符号51はイエロ画像形成用の像担持体である感光体ドラムを、符号52はマゼンタ画像形成用の感光体ドラムを、符号53はシアン画像形成用の感光体ドラムを、符号54はブラック画像形成用の感光体ドラムを、符号55は定着装置を、符号56はレジストローラ対をそれぞれ示している。
搬送装置としての転写装置50は、中間転写ベルト57、一次転写ローラ58,59,60,61、二次転写ローラ62等を有している。
中間転写ベルト57は、図示しない転写装置側板にそれぞれ回転自在に支持された各ローラ63,64,65,66及び各一次転写ローラ58,59,60,61に所定の張力を保った状態で掛け渡されており、駆動ローラであるローラ66に接続された図示しない駆動手段によってローラ66が図5において時計回り方向に回転駆動されることにより、図5に矢印Aで示す方向に走行駆動される。また、ローラ65は中間転写ベルト57を介して二次転写ローラ62と対向配置されており、二次転写対向ローラとして機能する。
定着装置55は、加熱ローラ55aと加圧ローラ55bとを有しており、加熱ローラ55aの内部には図示しないヒータ等の熱源が設けられ、加圧ローラ55bは図示しない付勢手段によって所定の圧力で加熱ローラ55aに対して圧接されている。
二次転写ローラ62のシート搬送方向上流側に配設されたレジストローラ対56は、図示しない給紙装置から給送される被記録媒体としてのシートSをそのニップ部において一次停留させた後、所定のタイミングで二次転写ローラ62とローラ65とのニップ部である二次転写ニップ部に向けて給送する。
上述の構成より、回転している各感光体ドラム51,52,53,54上に形成されたトナー像が各一次転写ローラ58,59,60,61によって走行している中間転写ベルト57上にフルカラートナー像として重畳転写される。この後、中間転写ベルト57上のフルカラートナー像に合致するタイミングでシートSがレジストローラ対56によって給送されることにより、二次転写ニップ部においてシートS上にフルカラートナー像が一括して二次転写され、シートS上にフルカラートナー像が形成される。フルカラートナー像が形成されたシートSは、定着装置55に送られて熱と圧力とによりフルカラートナー像を定着された後、機外に排出される。
図5の構成において、中間転写ベルト57の内周面側であってブラック画像形成用の感光体ドラム54のベルト走行方向上流側には、ベルト内周面に向けて光を射出して反射した光を検知する光学センサ67が配設されている。この光学センサ67によって中間転写ベルト57の内周面に形成された後述する指標を検知することにより、中間転写ベルト57の走行速度が検知されている。そして、この検知結果に基づいてローラ66を駆動する図示しない駆動手段の作動が制御されて中間転写ベルト57の走行速度が制御されており、これにより各色色ずれの発生が防止されている。
ブラック画像形成用の感光体ドラム54の近傍に光学センサ67を配設するのは、黒色画像が他の色の画像よりも形成頻度が高く、黒色画像位置が他色画像形成位置の基準であるためである。
図6は、中間転写ベルト57を内周面側から見た図である。中間転写ベルト57の内周面における一方の端部近傍にはスケール68が全周にわたって形成されており、スケール68内にはスケール68とは反射率が異なる複数の指標69が一定の間隔で配設されている。本例では各指標69を中間転写ベルト57の内周面に付加しているが、レーザ等により中間転写ベルト57の内周面に各指標69を直接刻印加工してもよい。
図7は、光学センサ67の側面図である。光学センサ67は発光素子67aと受光素子67bとを有しており、発光素子67aから射出した光がスケール68に反射した反射光を受光素子67bで受光し、受光量の差異によって指標69の有無を検知している。このため、スケール68面から光学センサ67までの距離は、発光及び受光の焦点距離と等しくなるように位置精度を保つ必要がある。
中間転写ベルト57が一定の速度で走行した場合、指標69の有無を検知する時間間隔も一定となるが、中間転写ベルト57の走行速度が変動すると指標69を検知する時間間隔も変動する。このため、検知した時間間隔のデータを基に図示しない制御手段によって逆位相の速度となる制御信号を発生させ、ローラ66を回転駆動する図示しない駆動手段の回転速度を制御することにより、中間転写ベルト57の走行速度を制御している。
転写装置50において、中間転写ベルト57はその走行方向とは異なる方向に移動可能に構成されており、その態様としては全ての感光体ドラム51,52,53,54を用いて画像形成を行うフルカラーモード、ブラック画像形成用の感光体ドラム54のみを用いて画像形成を行うモノクロモード、及び画像形成時以外は全ての感光体ドラム51,52,53,54から中間転写ベルト57を離間させる離間モード等、様々な態様がある。
例として、図8に実線で示す位置はフルカラーモード時における中間転写ベルト57の位置を、破線で示す位置はモノクロモード時における中間転写ベルト57の位置をそれぞれ示している。転写装置50では、図示しない転写装置側板に各一次転写ローラ58,59,60がそれぞれ移動可能に支持されており、各一次転写ローラ58,59,60はそれぞれ対応する感光体ドラム58,59,60に対して、図示しない接離手段によって同時に接離可能に構成されている。このため各モード時において中間転写ベルト57の走行位置が変化するので、光学センサ67は中間転写ベルト57の走行位置に合わせて移動可能に構成されている。
図9は、光学センサ67の取付構造を示している。光学センサ67はセンサ保持部材70上に固定されており、上述したように中間転写ベルト57上のスケール68内に形成された指標69に対して一定の距離を保つように構成されている。具体的には、センサ保持部材70はアーム71に固定されており、アーム71は転写装置50を構成する不動部材72に揺動自在に支持されている。不動部材72は、各一次転写ローラ58,59,60の移動時においてもその位置が不変となるように構成されている。
L字形状を呈するアーム71は、支軸73によってその曲折部を不動部材72に支持されており、図9に矢印Bで示す方向に揺動可能に構成されている。アーム71の光学センサ67が取り付けられた一端側の端部には、この端部を下方に向けて付勢する引っ張りばね74の一端が取り付けられており、引っ張りばね74の他端は不動部材72に固定されている。アーム71の他端側には、不動部材72によって回転自在に支持され、モータ76によって回動されるカム75が、アーム71の他端と当接する態様で配設されている。
この構成より、各一次転写ローラ58,59,60の移動量に応じてモータ76を回転駆動し、アーム71を揺動させて光学センサ67と中間転写ベルト57の内周面との距離を一定に保つことが可能となる。
しかし上述の構成では、アーム71の矢印B方向における位置決めのためには、カム75の角度位置精度、支軸73の位置精度、支軸73からセンサ保持部材70までの位置精度、センサ保持部材70における光学センサ67の取付位置精度等、光学センサ67の位置精度を確保するために多くの部品における寸法精度、組立精度等が必要となり、コストアップしてしまうと共に組立工数が多く必要となってしまう。
また、中間転写ベルト57の走行位置が画像形成モードに応じて変化することから、これに合わせて光学センサ67の位置を移動させるためにカム75の回転角度を所定量変化させることになるが、カム75の部品精度やアーム71との当接位置の誤差によりアーム71の回転角度が変化するため、これ等の部品における組立位置精度の確保が必要となり、コストアップしてしまう。
上述した問題点を解決する、本発明の一実施形態を以下に説明する。
図1において、符号1は像担持体である感光体ドラムを示している。黒色画像用の感光体ドラム1の左方には、複数の図示しない他色用の感光体ドラムが、図5に示した従来の構成と同様に配設されている。感光体ドラム1の下方には一次転写ローラ2が配設されており、感光体ドラム1と一次転写ローラ2との間には無端状のベルトである中間転写ベルト3が配設されている。
中間転写ベルト3を有する搬送装置としての転写装置4は、従来技術で示した転写装置50と同様に、各感光体ドラム1に対応して設けられた複数の一次転写ローラ2、中間転写ベルト3、中間転写ベルト3を張架する駆動ローラ5を含む複数のローラ、図示しない二次転写ローラ等を有している。この転写装置4は、転写装置50と同様に、図示しない転写装置側板に一次転写ローラ2を除く図示しない各一次転写ローラがそれぞれ移動可能に支持されており、図示しない各一次転写ローラはそれぞれ対応する図示しない感光体ドラムに対して、画像形成モードの変化に伴い図示しない接離手段によってそれぞれ同時に接離可能に構成されている。
本実施形態において、中間転写ベルト3に形成された後述する指標を検知する検知手段である光学センサ6は、駆動ローラ5の回転中心軸方向に見て内部に配設されている。従来技術と同様に黒色画像用の感光体ドラム1は他色の画像位置の基準となっており、画像形成モードの変化に伴って図示しない各一次転写ローラが移動して中間転写ベルト3が移動する際にも、駆動ローラ5の位置は変化しない。このため、駆動ローラ5の内部に光学センサ6を配設することにより、中間転写ベルト3に形成された指標と光学センサ6との相対位置は、中間転写ベルト3の移動の前後において変化しないこととなる。
以下に、光学センサ6の取付構造について説明する。
図2は、駆動ローラ5の内周面を図1に示す矢印C側から見た図である。中間転写ベルト3の内周面における端部近傍にはスケール7がその全周にわたって一定の幅で形成されており、スケール7内にはスケール7とは反射率が異なる指標8が一定の間隔で複数形成されている。本実施形態では各指標8を中間転写ベルト3の内周面に付加しているが、レーザ等により中間転写ベルト3の内周面に各指標8を直接刻印加工してもよい。
中間転写ベルト3を支持する駆動ローラ5は、図示しない駆動手段によって図1において時計回り方向に回転駆動され、掛け渡されている中間転写ベルト3を走行駆動する。駆動ローラ5の中間転写ベルト3に形成された各指標8と対応する位置には、その周面と各指標8との接触を防止するための空間部5aが形成されている。駆動ローラ5の空間部5aよりも駆動ローラ5の軸方向外側には、駆動ローラ5と同径となるように形成され中間転写ベルト3の周縁部を支持する外輪部5bが、支軸5cによって駆動ローラ5と一体的に形成されている。
支軸5cの一方の端部は、転写装置4のフレームを構成する不動部材である保持フレーム9に固定された軸受10によって回転自在に支持されており、支軸5の他方の端部も図示しない不動部材に支持された図示しない軸受に回転自在に支持されている。支軸5cには図示しない駆動手段からの回転駆動力が伝達され、これにより駆動ローラ5が回転駆動される。
発光素子6aと受光素子6bとを有する光学センサ6は空間部5aと対応する位置に配設されており、発光素子6aから射出した光を検出媒体であるスケール7によって反射された反射光を受光素子6bによって受光し、受光量の差異から指標8の有無を検知している。
中間転写ベルト3が一定の速度で走行した場合には各指標8の有無を検知する周期も一定となるが、中間転写ベルト3の走行速度が変化すると各指標8を検知する周期も変動する。このため、検知した周期のデータを基に、図示しない制御手段によって逆位相の速度となる制御信号を発生させ、この制御信号に基づいて図示しない駆動手段の動作を制御することにより、中間転写ベルト3の走行速度を制御している。
図3は、図2におけるD-D断面図を示している。光学センサ6は光学センサ保持部材11に着脱可能に取り付けられており、光学センサ保持部材11は転写装置4のフレームを構成する保持フレーム12にねじ13によって固定されている。光学センサ保持部材11には支軸5cが嵌合可能な穴11aが穿設されており、支軸5cと穴11aとは隙間なく嵌合しかつ支軸5cが回転自在に構成されている。なお、位置精度の誤差が許容する範囲であれば、光学センサ保持部材11に支軸5cを回転自在に支持する軸受を設けてもよい。また、光学センサ保持部材11と保持フレーム12とを溶接等によって固定してもよい。
穴11aの中心から光学センサ6の固定面までの距離は、加工可能な範囲で高精度に加工されることにより、支軸5cの中心から光学センサ6の発光素子6a及び受光素子6bまでの距離が高精度に確保されている。
また外輪部5bについても支軸5cの中心から加工可能な範囲で高精度に加工されており、挟持されている中間転写ベルト3に形成されたスケール7及び指標8までの距離が常時高精度に確保されている。
上述の構成より、光学センサ6の発光素子6a及び受光素子6bとスケール7及び指標8との相互間距離が高精度に確保され、かつ中間転写ベルト3の振動や移動等により前述の相互間距離が影響されることなく、安定して光学センサ6により各指標8の検知を行うことができ、中間転写ベルト3の走行制御を安定して行うことができる。
上述したように本発明によれば、中間転写ベルト3が掛け渡されている駆動ローラ5の回転中心軸方向における内部に光学センサ6を配置したので、中間転写ベルト3を支持部材である駆動ローラ5に対して押圧する部材を必要とすることなく中間転写ベルト3と光学センサ6との相対距離を一定とすることができる。これにより中間転写ベルト3の走行抵抗や負荷変動、これ等に伴う中間転写ベルト3の張力変動、及び中間転写ベルト3の表面摩耗等の各種不具合の発生が防止され、ベルトの走行安定性を向上することができる。
また部品点数が低減されるので、コストダウンを図ることができると共に組立工数も低減することができる。
上述した実施形態では、中間転写ベルト3を走行駆動する部材である駆動ローラ5の回転中心軸方向における内部に光学センサ6を配設しているので、中間転写ベルト3の走行速度の変化をタイムラグなくほぼ直接的に検知することができ、中間転写ベルト3の走行速度制御を短時間で行うことができ、中間転写ベルト3の走行速度を常時一定とすることができる。
また、上記実施形態では中間転写ベルト3が走行方向とは異なる方向に移動可能である構成を示したが、中間転写ベルト3が移動可能ではない構成にも本発明は適用可能である。また、中間転写ベルト3が移動可能である構成において、光学センサ6は中間転写ベルト3の移動前後において中間転写ベルト3との相対距離が不変である駆動ローラ5の内部に配設されているので、中間転写ベルト3の移動に拘わらず上述した作用効果を得ることができる。
上記実施形態では、中間転写ベルト3を支持するローラの一つである駆動ローラ5に空間部5a及び外輪部5bを設ける構成を示したが、中間転写ベルト3を支持する全てのローラに空間部及び外輪部を設ける構成としてもよい。この構成とすることにより、中間転写ベルト3の走行時において全てのローラがスケール7及び各指標8に干渉することがないため、トナー等の飛散する異物がスケール7及び各指標8と各ローラとの間に巻き込まれることを防止することができ、スケール7及び各指標8に傷が発生したり汚れが付着したりすることを防止することができる。これにより、スケール7及び各指標8における反射率の低下を防止することができ、寿命を長期化することができる。
また上記実施形態では、駆動ローラ5の回転中心軸方向における端部側に空間部5a及び外輪部5bを設ける構成を示したが、駆動ローラ5をその回転中心軸方向で複数に分割し、その分割した部分の空間部に検知手段である光学センサ6を配設する構成としてもよい。このとき、光学センサ6は複数配置してもよい。
さらに上述と同様に、中間転写ベルト3を支持する全てのローラをそれぞれの回転中心軸方向で複数に分割し、その分割した部分に検知手段を配設する構成としてもよい。
次に、本発明の一実施形態で示した転写装置4が適用可能な画像形成装置について説明する。図4は、本発明の一実施形態を適用可能な画像形成装置としてのカラープリンタを示している。同図においてカラープリンタ14は、タンデム型の画像形成部である複数の作像ユニット15によってカラー画像を形成する電子写真方式のカラー画像形成装置であり、装置本体16の内部に作像部17、給紙部18、転写部としての転写装置4、定着部19、排紙部20を有している。
作像部17は、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に加え、無色透明や白色といった特色であるスペシャル(S)のトナー像を形成して出力する5個の作像ユニット15S,15Y,15M,15C,15Kから構成されている。画像形成手段として機能する各作像ユニット15は、画像形成材料として互いに異なる色のスペシャルトナー、イエロトナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーを用いるが、このトナー以外の構成はそれぞれ同様であって寿命到達時に交換される。各作像ユニット15はそれぞれ装置本体16に対して着脱可能であり、それぞれプロセスカートリッジを構成している。以下、ブラックトナー像を形成する作像ユニット15Kを例に、各作像ユニット15を説明する。
作像ユニット15Kは、帯電装置21K、像担持体である感光体ドラム1K、現像装置22K、除電装置23K、感光体クリーニング装置24K等を備えている。これ等の装置が共通の保持部材であるユニット本体に保持されており、装置本体16に対してユニット本体を一体的に着脱することにより、上述した各装置を同時に交換可能に構成されている。
各作像ユニット15の上方には露光装置25が配設されている。露光装置25は、パーソナルコンピュータ等の外部機器から送られてくる画像情報に基づいて、レーザダイオードから発せられたレーザ光により感光体ドラム1S,1Y,1M,1C,1Kを露光走査する。
感光体ドラム1Kは、図示しないモータによって図4において反時計回り方向に回転駆動される。帯電装置21Kは、帯電ワイヤに帯電バイアスを印加することにより帯電ワイヤと感光体ドラム1Kの外周面との間に放電を生じさせ、これにより感光体ドラム1Kの表面が一様に帯電される(帯電工程)。
帯電後の感光体ドラム1Kの表面には、露光装置25から照射されるレーザ光の光走査によってブラック用の静電潜像が形成される(露光工程)。このブラック用の静電潜像は、ブラックトナーを用いる現像装置22Kによって現像されることによりブラックトナー像となる(現像工程)。形成されたブラックトナー像は搬送され、中間転写ベルト3上に一次転写される(一次転写工程)。
除電装置23Kは、中間転写ベルト3上にブラックトナー像が一次転写された後の感光体ドラム1Kの表面を除電する(除電工程)。感光体クリーニング装置24Kはクリーニングブレードとクリーニングブラシとを備えており、除電装置23Kによって除電された感光体ドラム1Kの表面に残存した転写残トナーを除去及び回収する(クリーニング工程)。
図4において、他の作像ユニット15S,15Y,15M,15Cにおいても作像ユニット15Kと同様である一連の作像プロセスが行われ、各感光体ドラム1S,1Y,1M,1C上にそれぞれスペシャルトナー像、イエロトナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像が形成される。
給紙部18は給紙路26を介して転写装置4に対して転写紙等のシートSを供給するものであり、シート収容部である給紙トレイ27、給紙ローラ28、分離ローラ対29を有している。
給紙ローラ28は、その回転によって給紙トレイ27に積載されているシートSのうち最上位に位置するシートSを分離ローラ対29に給送する。
分離ローラ対29は、給紙ローラ28によって給送されたシートSを一枚ずつに分離して給紙路26に向けて給送する。給紙部18では、シート搬送方向Xと直交するシート幅方向Yの中央を基準としてシートを給送する中央基準通紙を採用している。
レジストローラ対30は、中間転写ベルト3上のトナー像形成部分が二次転写部31の二次転写ニップ部に到達するタイミングでシートSを二次転写ニップ部に向けて給送する。レジストローラ対30は、シート幅方向Yにおいて複数に分割されて構成されている。なお、シート搬送経路である給紙路26を含める各給紙路は、シート搬送方向Xの下流側にシートを案内するための薄板部材からなるシート案内部材を適宜有している。
転写装置4は各作像ユニット15の下方に配設されており、駆動ローラ5、従動ローラ32、中間転写ベルト3、一次転写ローラ2S,2Y,2M,2C,2K、二次転写ローラ33、二次転写対向ローラ34、ベルトクリーニング装置35を有している。
中間転写ベルト3は、そのループ内側に配設された複数のローラである駆動ローラ5、従動ローラ32、二次転写対向ローラ34、各一次転写ローラ2等によって張架されている。中間転写ベルト3は、図示しない駆動手段により図4において時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ5によって走行駆動され、各感光体ドラム1に接触しつつ走行移動する。
各一次転写ローラ2は、中間転写ベルト3を介してそれぞれ対応する各感光体ドラム1に対向して配置されており、それぞれ中間転写ベルト3の走行駆動に従動して回転する。これにより、中間転写ベルト3の表面と各感光体ドラム1の表面とが当接する一次転写ニップ部が形成される。各一次転写ローラ2には一次転写バイアス電源からそれぞれ一次転写バイアスが印加され、これにより各感光体ドラム1上の各色トナー像と各一次転写ローラ2との間に一次転写電界が形成される。そして、中間転写ベルト3上に各色トナー像が順次重畳転写されて搬送される。
スペシャル画像用の感光体ドラム1Sの表面に形成されたトナー像は、感光体ドラム1Sの回転に伴ってスペシャル画像用の一次転写ニップ部に進入する。そして、転写電界やニップ圧の作用により、感光体ドラム1Sから中間転写ベルト3上にスペシャルトナー像が一次転写される。このようにして、スペシャルトナー像が一次転写された中間転写ベルト3は、その後イエロ、マゼンタ、シアン、ブラックの各色画像用の一次転写ニップ部を順次通過し、各感光体ドラム1Y,1M,1C,1K上のイエロ、マゼンタ、シアン、ブラックの各色トナー像がスペシャルトナー像上に順次重畳転写される。この一次転写により、中間転写ベルト3上にはフルカラートナー像と無色透明等の特色トナー像とを併せ持った重ね合わせトナー像が形成される。
二次転写ローラ33は、二次転写対向ローラ34との間に中間転写ベルト3とシートSとを挟み込んで回転する。これにより、中間転写ベルト3の表面と二次転写ローラ33とが当接する二次転写ニップ部が形成され、中間転写ベルト3上のトナー像をシートSに転写して搬送している。二次転写ローラ33は接地されているのに対し、二次転写対向ローラ34には二次転写バイアス電源により二次転写バイアスが印加される。
二次転写ニップ部を通過した二次転写後の中間転写ベルト3上には、シートSに転写されなかった転写残トナーが残留している。この転写残トナーは、中間転写ベルト3の表面に当接しているクリーニングブレードを備えたベルトクリーニング装置35によって中間転写ベルト3の表面から除去され、これにより中間転写ベルト3がクリーニングされる。
定着部19は、加熱ローラ36、加熱ローラ36に圧接して定着ニップ部を形成する加圧ローラ37を有している。定着部19に送られたシートSは、その未定着トナー像担持面を加熱ローラ36に密着させつつ定着ニップ部に挟持され、加熱及び加圧によってトナー像中のトナーが溶融及び軟化することにより、未定着トナー像がシートS上に定着される。トナー像が定着されたシートSは、排紙路38に配設されている搬送ローラ対によって搬送され、排紙部20に配設された排紙ローラ対39によって装置本体16から機外へと排出され、排紙トレイ40上に排出積載される。
上記実施形態及び各変形例では、画像形成装置として中間転写ベルトを用いたカラープリンタを用いた例を示したが、画像形成装置としてはこれに限られず、他のタイプの直接転写ベルトや感光体ベルト、二次転写ベルトを用いた搬送ベルトのプリンタ、ファクシミリ、複写装置、複合機等にも本発明は適用可能である。また本実施形態及び変形例では、画像が形成される被記録媒体としてシートSを用いる構成を示したが、このシートSとは記録紙には限定されず、厚紙、ハガキ、封筒、普通紙、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート、OHPフィルム、樹脂フィルム等も含まれ、シート状を呈し画像形成可能な物質であればどのようなものを用いてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を例示したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 像担持体(感光体ドラム)
2 複数のローラ(一次転写ローラ)
3 ベルト(中間転写ベルト)
4 搬送装置(転写装置)
5 複数のローラ(駆動ローラ)
6 検知手段(光学センサ)
14 画像形成装置(カラープリンタ)
32 複数のローラ(従動ローラ)
34 複数のローラ(二次転写対向ローラ)
特開2003-76111号公報

Claims (3)

  1. 内周面に指標を有する走行可能な無端状のベルトと、
    前記ベルトを支持する複数のローラと、
    前記指標を検知する検知手段とを有し、
    前記検知手段による前記指標の検知に基づいて前記ベルトの走行速度を制御する搬送装
    置であって、
    前記無端状のベルトが中間転写ベルトであり、
    前記中間転写ベルトを支持する複数のローラのうち、ひとつが駆動ローラであり、
    前記複数のローラのすべてに空間部及び外輪部を設けており、
    前記複数のローラのすべてをそれぞれの回転中心軸方向で複数に分割しており、
    ローラの回転中心軸方向に見て、前記検知手段は前記駆動ローラの回転中心軸方向で複数に分割した部分の空間部に配置されており、前記空間部に配置された前記検知手段は、複数の光学センサであり、
    前記指標と前記光学センサとは前記回転中心軸を基準として相対的に位置決めされている搬送装置。
  2. 請求項記載の搬送装置において、
    前記ベルトが走行方向とは異なる方向に移動可能であり、前記ベルトの移動前後におい
    て内部に前記検知手段が配設された前記ローラと前記ベルトとの相対距離が不変であるこ
    とを特徴とする搬送装置。
  3. 外周面に静電潜像が形成される像担持体を備え、
    前記像担持体上に形成された静電潜像を被記録媒体に転写する転写装置として請求項1
    ないしの何れか一つに記載の搬送装置が用いられることを特徴とする画像形成装置。
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