JP7046530B2 - ボーディングブリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、ボーディングブリッジに関するものである。
ボーディングブリッジ(PBB)は、搭乗橋とも呼ばれ、空港のターミナルビルと航空機との間を連絡するトンネル状の歩行通路であり、ターミナルビルと航空機との間を連結することにより、乗客が直接乗降できるようにしたものである。
ボーディングブリッジの歩行通路は、乗降客がスムーズに通行できるように幅が広く、また、通路部(トンネル)の左右のバランスが安定していることが望ましい。
下記の特許文献1では、従来のボーディングブリッジが航空機の左側のドアに装着されることを配慮して設計されているため、航空機の右側のドアに対応させた場合において、ブリッジヘッドの内部に配置された操作盤が通路を塞いでしまい、歩行通路が曲がりくねり、通路巾が狭くなるという課題が記載されている。また、下記の特許文献2では、ボーディングブリッジの1対の駆動輪の間隔を広くすることで、乗客がトンネル部内を左右いずれか一方に偏って歩行した(偏荷重を生じる)場合であっても、トンネル部が両駆動輪によって安定して支持されるため、横揺れの発生を防止できることが記載されている。
特開2005-219644号公報 特開2006-182060号公報
ボーディングブリッジのヘッドは、航空機の乗降口と接続するため、ヘッドの先端(ヘッドストラクチャー)が左右方向に旋回可能に構成されている。この構成では、ほぼ円筒形状を有する支持部(ヘッドフレーム)が、ヘッドストラクチャーを旋回可能に支持する。
ヘッドストラクチャーが通路部の長手方向軸線に対して約90°近くまで旋回できるようにするには、ヘッドストラクチャーの側壁が通路部の側壁に干渉しないように、各構成部材のサイズを決定する必要がある。
例えば、図5に示すように、ヘッド4のヘッドフレーム21の側壁の半径(R)を大きくすることで、ヘッドストラクチャー20の側壁が通路部3の側壁に干渉しないが、ヘッドフレーム21のサイズが大きくなり、重量が増大してしまう。一方、図6に示すように、通路部3の幅を狭くすることによって、ヘッドフレーム21の側壁の半径(R)を大きくせずに(例えばR<R)、ヘッドストラクチャー20の側壁が通路部3の側壁に干渉しないようなサイズとすることができる。しかし、通路部3の通路幅を狭くすることになるため、乗降客の通行が不便になるという問題がある。
また、ボーディングブリッジの通路部及びヘッドを待機位置から航空機との接続位置まで移動させる際、ヘッドストラクチャーは、開口部が航空機の乗降口に対向するように、通路部の長手方向軸線に対してθ=30°~80°程度旋回させた状態であることが一般的である。この場合、ヘッドでは軸線に対して片側に多くの荷重が作用し、ヘッドに偏心荷重が生じている。その結果、ヘッドと接続された先端側のトンネルにねじれ荷重が加わり、図7に示すように、先端トンネル3bと基端トンネル3aとの間に設けられた複数のローラ18,19のうち軸線に対して片側のローラ18,19により多くの荷重(Rh)が作用する。したがって、片側のローラ18,19の荷重を受けるトンネル側の構造材の強度を上げる必要があり、かつ、ローラ及びローラ荷重を受ける構造材の摩耗が早く、寿命が短くなるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、通路部の通路幅を確保しながら、通路部の先端に設けられたヘッドの重量上昇を抑制でき、かつ、通路部に生じるねじれ荷重を軽減することが可能なボーディングブリッジを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のボーディングブリッジは以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の第1態様に係るボーディングブリッジは、通路部と、前記通路部を移動させる複数の車輪を有し、前記通路部を支持する可動脚と、前記通路部の先端に設けられ、鉛直方向に対し平行な旋回軸周りに旋回可能なヘッドとを備え、前記ヘッドの旋回中心線は、前記通路部の長手軸線方向の延長上に対してずれた位置となるように、前記ヘッドが前記通路部の前記先端に設置され、前記可動脚は、前記通路部の両側面に設けられ、前記通路部と接続された一対の支柱と、前記一対の支柱の下端部に設けられ前記一対の支柱を連結するように水平に延びる支持梁と、前記支持梁の下部に接続され、前記一対の支柱の間で鉛直方向に設けられて前記複数の車輪を支持する1本の接続部とを有し、前記通路部と前記一対の支柱のそれぞれの支柱との間の間隔は同一であり、前記通路部の幅方向において、前記通路部の幅方向中央からずれた位置であって、前記ヘッドが前記通路部の幅方向中央からずれて位置している側に、前記支持梁と前記接続部の接続部分が設けられる。
この構成によれば、支持梁と、車輪を支持する接続部の接続部分が、通路部の幅方向において、通路部の幅方向中央からずれた位置に設けられることから、通路部の先端に設けられたヘッドが、通路部の長手方向軸線上ではなく偏芯した位置にある場合において、通路部に作用するねじれ荷重が低減する。
本発明の第2態様に係るボーディングブリッジは、通路部と、前記通路部を移動させる複数の車輪を有し、前記通路部を支持する可動脚とを備え、前記可動脚は、前記通路部の両側面に設けられ、前記通路部と接続された一対の支柱と、前記支柱の下部に接続され、水平方向に設けられた支持梁と、前記支持梁の下部に接続され、鉛直方向に設けられて前記複数の車輪を支持する1本の接続部とを有し、2本の前記支柱のほぼ中央において、前記支持梁と前記接続部の接続部分が設けられ、前記通路部の幅方向中央が2本の前記支柱の中央からずれた位置となるように、前記通路部が2本の前記支柱の間に設置される。
この構成によれば、2本の支柱のほぼ中央において、支持梁と接続部の接続部分が設けられることから、2本の支柱に作用する荷重がほぼ等しくなる。また、通路部の幅方向中央が2本の支柱の中央からずれた位置となるように、通路部が2本の支柱の間に設置されることから、通路部の先端に設けられたヘッドが、通路部の長手方向軸線上ではなく偏芯した位置にある場合において、通路部に作用するねじれ荷重が低減する。
本発明の参考例に係るボーディングブリッジは、通路部と、前記通路部を移動させる複数の車輪を有し、前記通路部を支持する可動脚と、前記通路部の先端に設けられ、鉛直方向に対し平行な旋回軸周りに旋回可能なヘッドとを備え、前記ヘッドの旋回中心線は、前記通路部の長手軸線方向の延長上に対してずれた位置となるように、前記ヘッドが前記通路部の前記先端に設置される。
この構成によれば、ヘッドの旋回中心線が、通路部の長手方向の軸線の延長上ではなく、通路部の長手方向軸線とずれた位置となるように通路部の先端に設けられる。その結果、ヘッドは、ヘッドの半径を大きくしたり、通路部の幅を狭くしたりすることなく、旋回可能な範囲が大きくなる。
本発明によれば、通路部の通路幅を確保しながら、通路部の先端に設けられたヘッドの重量上昇を抑制でき、かつ、通路部に生じるねじれ荷重を軽減することができる。
本発明の一実施形態に係るボーディングブリッジを示す平面図(A)及び縦断面図(B)である。 本発明の一実施形態に係るボーディングブリッジを示す縦断面図であり、図1(B)のII-II線で切断した矢視図である。 本発明の一実施形態に係るボーディングブリッジの先端を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るボーディングブリッジの変形例を示す縦断面図であり、図1(B)のII-II線で切断した矢視図である。 ボーディングブリッジの比較例の先端を示す平面図である。 ボーディングブリッジの比較例の先端を示す平面図である。 ボーディングブリッジの比較例を示す縦断面図である。
本発明の一実施形態に係るボーディングブリッジ1は、空港のターミナルビルと航空機との間に乗客の通行路を形成して、ターミナルビルと航空機とを連絡し、乗客の直接の乗り降りを可能にする。
ボーディングブリッジ1は、例えば、航空機到着前の接続準備のための待機位置と、航空機と接続されるときの接続位置との間で移動する。
ボーディングブリッジ1は、図1に示すように、ターミナルビル又はターミナルビルへ通じる固定橋付近に固定して設けられるロタンダ2と、ロタンダ2に対して水平方向及び垂直方向に回動可能に接続されている基端トンネル3aと、基端トンネル3aの先端側(航空機側)で、入れ子式に基端トンネル3aの外側に嵌合され、移動可能な先端トンネル3bと、連結トンネル3cと、連結トンネル3cの先端部に固定されたヘッド4などを備える。
先端トンネル3bの長手方向先端側には、可動脚5が設けられる。可動脚5には、先端トンネル3bの両側面に取り付けられ、上下方向に延在する左右一対の支柱11が備えられている。ロタンダ2の下部には、固定脚6が地面に固定して設置される。ボーディングブリッジ1は、可動脚5と固定脚6とによって支持される。基端トンネル3a、先端トンネル3b及び連結トンネル3cは、通路部3を構成し、通路部3とヘッド4は、可動脚5によって移動可能である。なお、ロタンダ2は、ターミナルビルによって支持されて、下部に固定脚6が設置されない場合もある。
先端トンネル3bの中空部の横断面積は、基端トンネル3aの横断面積よりも大きい。先端トンネル3bは、基端トンネル3aの外周面に沿って移動する。先端トンネル3bが航空機の駐機側へ移動することで通路部3の全長が伸長し、先端トンネル3bがロタンダ2側へ移動することで通路部3の全長が収縮する。なお、本発明の通路部は、基端トンネル3aと先端トンネル3bの二つのトンネル部の組み合わせに限定されず、三つ以上のトンネル部が連結されて、2段以上の伸縮機構を有するものでもよい。
基端トンネル3aは、ロタンダ2に設けられた鉛直方向に平行な回動軸周りに回動可能である。したがって、基端トンネル3a,先端トンネル3b、連結トンネル3c及びヘッド4は、回動軸を中心にして水平面内を例えば左右方向に回動可能である。
先端トンネル3bは、可動脚5に設けられた車輪8が駆動して可動脚5が移動することによって、基端トンネル3aや先端トンネル3bの長手方向や左右方向に移動する。車輪8は、モータによって駆動する駆動輪であり、図2に示すように、中央に1対のみ設置される場合と、図示しないが、左右に一対の走行装置7が設置される場合もある。
基端トンネル3aは、ロタンダ2に設けられた水平方向に平行な回動軸周りに回動可能である。可動脚5は、昇降装置10によって先端トンネル3bの高さ方向の調整が可能である。昇降装置10は、例えばモータとボールねじ機構を備える。したがって、可動脚5の高さが調整され、基端トンネル3a,先端トンネル3b,連結トンネル3c及びヘッド4が、回動軸を中心にして上下方向に回動することによって、航空機の高さに応じて傾斜される。
このようにボーディングブリッジ1が伸縮したり、ロタンダ2に設けられた回動軸を中心にして左右方向及び上下方向に回動したりするため、航空機の駐機状態に応じて、ボーディングブリッジ1を航空機に対して適切に接続することができる。
ヘッド4は、先端側に開口が形成され、先端側が航空機の乗降口に接続される。ヘッド4の内部には、ボーディングブリッジ1の走行装置7の駆動を開始させたり、走行装置7の車輪8の走行方向(ステアリング角度)を操作したりするための操作盤(図示せず。)が設けられている。
なお、ボーディングブリッジ1のロタンダ2、基端トンネル3a、先端トンネル3b,連結トンネル3c及びヘッド4の内部には、乗客が通行する通路がロタンダ2からヘッド4に向けて設置される。
図2に示すように、一対の支柱11の下端部には、それらを連結するように水平に延びる支持梁12が固定して取り付けられている。
走行装置7は、鉛直方向に平行な軸線周りに回転自在に支持されている旋回部13と、旋回部13の下部に固定して取り付けられた接続部14と、接続部14に対してピン15によって取り付けられた軸保持部16を備える。また、走行装置7は、軸保持部16に支持された車軸17と、車軸17の両端部に軸受(図示せず。)を介して取り付けられた2本のゴム製の車輪8と、車輪8を回転駆動する車輪駆動部(図示せず。)を備える。車輪駆動部は、減速機付のモータや伝達機構を有する。
走行装置7は、左右の車輪8に速度差を付けたり、左右の車輪8を逆方向に回転させることで、車軸17が旋回軸周りに回転するので、車輪8の走行方向が変化することとなる。
走行装置7の走行速度は、駆動輪の回転速度を変更することによって調整可能である。
入れ子式に嵌合された基端トンネル3aと先端トンネル3bの間には、基端トンネル3aと先端トンネル3bの間で互いに力を伝達し合う支持構造が設けられる。支持構造は、図1(b)及び図2に示すように、基端トンネル3a又は先端トンネル3bと当接可能なローラ18,19を備える。例えば、基端トンネル3aの下部かつヘッド4側にローラ18aが設けられ、ローラ18aは、先端トンネル3bの下部内面に沿って移動する。また、先端トンネル3bの下部かつロタンダ2側にローラ18bが設けられ、ローラ18bは基端トンネル3aの下部外面を支持する。また、先端トンネル3bの上部にローラ19が設けられ、ローラ19は、基端トンネル3aの上部外面を支持する。ローラ19は、例えばヘッド4側にローラ19aが設けられ、ロタンダ2側にローラ19bが設けられる。先端トンネル3bの下部内面や基端トンネル3aの上部外面は、下部のローラ18及び上部のローラ19から受ける荷重に耐えられるような強度を有している。
ヘッド4は、図1に示すように、ヘッド4の先端側に設けられるヘッドストラクチャー20と、ヘッドストラクチャー20を旋回可能に支持するヘッドフレーム21を備える。
ヘッドストラクチャー20は、例えば、板状の壁部及び屋根部を有するカバー部や、門型形状であり幌を有するキャノピー部を更に備える。ヘッドフレーム21は、ほぼ円筒形状を有し、一端が連結トンネル3cに接続され、ヘッドストラクチャー20を支えている。ヘッドフレーム21の壁部は、ヘッドストラクチャー20の旋回位置に応じて、伸縮可能に構成されている。これにより、ヘッドストラクチャー20の位置に関わらず、ヘッドストラクチャー20とヘッドフレーム21は常に一定の開口部が確保された状態で連結されている。
連結トンネル3cは、図1に示すように、先端トンネル3bの先端側に設置される。ヘッドストラクチャー20が図1(A)の実線で示す位置にあるとき、ヘッドストラクチャー20の開口側の中央部と、ヘッドフレーム21の中心とを結ぶ線は、先端トンネル3bの長手方向の軸線に対しずれている。したがって、連結トンネル3cは、先端トンネル3bの長手方向の軸線に対し傾斜して延設されている。
ヘッド4の軸線は、図1(A)に示すように、ヘッドストラクチャー20が先端トンネル3bの長手方向の軸線に対して0°の方向を向いているときのヘッドストラクチャー20の開口側の中央部とヘッドフレーム21の中心を結ぶ線とする。本実施形態では、ヘッド4の軸線が、先端トンネル3bの長手方向軸線の延長線上ではなく、先端トンネル3bの長手方向軸線とずれた位置となるように、ヘッド4が連結トンネル3cと接続されている。図1(A)に示す例では、ヘッド4側を前方、ロタンダ2側を後方としたとき、ヘッド4の軸線は、先端トンネル3bの長手方向軸線よりも左側にずれている。
すなわち、ヘッドフレーム21は、ヘッド4の旋回中心線が、先端トンネル3bの長手方向の軸線の延長上ではなく、先端トンネル3bの長手方向軸線とずれた位置となるように連結トンネル3cに対して配置される。
ボーディングブリッジ1が航空機の左側の乗降口に接続される場合、図1(A)に示すように、ヘッド4は、先端トンネル3bの長手方向軸線よりも左側に旋回する範囲(θ)が、右側に旋回する範囲(θ)よりも大きいことが望ましい。上述したとおり、ヘッド4の軸線が、先端トンネル3bの長手方向軸線の延長線上ではなく、先端トンネル3bの長手方向軸線とずれた位置とされることで、ヘッド4は、先端トンネル3bの長手方向軸線よりも左側に旋回する範囲が大きくなる。
そして、本実施形態によれば、図3に示すように、ヘッドフレーム21の半径を大きくしたり、先端トンネル3bの幅を狭くしたりすることなく、ヘッドストラクチャー20の側壁が先端トンネル3bの側壁に干渉することを防止できる。その結果、ヘッドフレーム21のサイズが大きくなることによる重量の増大や、先端トンネル3bの幅を狭くすることによる不便性を回避できる。
なお、航空機の右側の乗降口に接続するボーディングブリッジの場合は、上述した実施例とは反対に、ヘッド4は先端トンネル3bの長手方向軸線よりも右側に旋回する範囲(θ)が、左側に旋回する範囲(θ)よりも大きいことが望ましい。したがって、ヘッド4の軸線は、先端トンネル3bの長手方向軸線よりも右側にずれた位置となるように、ヘッド4が連結トンネル3cに接続される。
また、図2に示すように、本実施形態において、先端トンネル3bと2本の支柱11との間の間隔は同一である。先端トンネル3bと支柱11の間にはブラケット22が設けられ、先端トンネル3bと支柱11はブラケット22に接続されて、ブラケット22を介して互いに接続される。
支持梁12と接続部14の接続部分は、通路部3の幅方向において、通路部3の長手軸線方向の延長上からずれた位置、すなわち、通路部3の幅方向中央からずれた位置に設けられる。
図1(A)や図3に示すように、先端トンネル3bの長手方向軸線の左側にヘッド4が偏芯しているとき、ヘッド4が偏芯している側(ヘッド4の先端を前としたときの左側)に重心が偏り、荷重が多くかかる。そのため、図7に示すように、通路部3の幅方向中央に、支持梁12と接続部14の接続部分が設けられた場合、ヘッド4が偏芯している側に可動脚5が傾斜する力が作用し、先端トンネル3bにねじれ荷重が加わる。その結果、ヘッド4が偏芯している側のローラ18,19に大きな力(Rh)が作用する。
これに対し、本実施形態では、図2に示すように、支持梁12と接続部14の接続部分は、通路部3の幅方向において、通路部3の幅方向中央からずれた位置であって、ヘッド4が偏芯している側に設けられる。これより、ヘッド4が偏芯している側のローラ18,19に作用する力(ローラ荷重)を低減できる。
支持梁12と接続部14の接続部分と、通路部3の幅方向中央との間の偏芯量Δsは、ヘッド4が偏芯している側のローラ18,19に作用する力を低減できるように設定すればよい。
ヘッド4が偏芯している側のローラ18,19に作用するローラ荷重を低減するには、下記のバランス式を満たすように偏芯量Δsを算出する。
Rs×Δs=Wh×(Δ-Δs)
上記バランス式より、
Δs=Wh×Δ/(Rs+Wh)
である。
ここで、Rs:走行装置7が受ける反力(Rs=Wt+Wh+Wr)、Wt:通路部3の荷重、Wh:ヘッド4の荷重、Wr:可動脚5の荷重、Δs:支持梁12と接続部14の接続部分と通路部3の幅方向中央との間の偏芯量、Δ:ヘッド4の偏芯量である。
ヘッド4の偏芯量Δは、通路部3の幅方向中央とヘッド4の重心位置との間のずれであり、下記の式で表される。
Δ={Wf×Δ+Ws×(Δ+Δ)}/Wh
ここで、Wf:ヘッド4のヘッドフレーム21の荷重、Ws:ヘッド4のヘッドストラクチャー20の荷重であり、Wh=Wf+Wsである。また、Δ:通路部3の幅方向中央とヘッドフレーム21の重心位置との間の偏芯量、Δ:ヘッドフレーム21の重心位置とヘッドストラクチャー20の重心位置の間の偏芯量である。
なお、ヘッド4の偏芯量Δは、ヘッド4のヘッドストラクチャー20の旋回位置によって変化する。ヘッドストラクチャー20の旋回位置は、ボーディングブリッジ1が航空機に接近するときの航空機の乗降口の位置などに応じて変わるため、ヘッド4の偏芯量Δは、接機運転ごとに変化する。しかし、本実施形態では、ヘッド4が偏芯している側のローラ18,19に作用するローラ荷重を左右共同じにする必要はない。したがって、ボーディングブリッジ1が接近する可能性のある航空機の機種や、駐機範囲などを考慮して、ローラ荷重が極力小さくなるように偏芯量Δsを設定すればよい。
上記実施形態では、支持梁12と接続部14の接続部分が、通路部3の幅方向において、通路部3の幅方向中央からずれた位置であって、ヘッド4が偏芯している側に設けられるようにしたが、本発明はこの例に限定されない。
支持梁12と接続部14の接続部分が、ヘッド4が偏芯している側に設けられるようにすると、可動脚5の左右の支柱11にかかる荷重がアンバランスになる。そのため、昇降装置10による先端トンネル3bの上昇量が左右の支柱11で差が生じるおそれがある。
そこで、図4に示すように、支持梁12と接続部14の接続部分は、通路部3の幅方向において、通路部3の幅方向中央と一致又はほぼ一致する位置に設けられるようにする。そして、ヘッド4が偏芯している側のローラ荷重が極力小さくなるように、通路部3は可動脚5との接続において、通路部3の幅方向中央が、左右の支柱11間の中央からずれた位置に設けられるようにする。すなわち、本変形例において、先端トンネル3bと一方の支柱11との間の間隔と、先端トンネル3bと他方の支柱11との間の間隔は異なる。先端トンネル3bと支柱11の間にはブラケット22が設けられ、先端トンネル3bと支柱11はブラケット22に接続されて、ブラケット22を介して互いに接続される。
通路部3の幅方向中央と一方の支柱11との間の間隔Lと、通路部3の幅方向中央と他方の支柱11との間の間隔Lは、ヘッド4が偏芯している側のローラ18,19に作用する力を低減できるように設定すればよい。
ヘッド4が偏芯している側のローラ18,19に作用するローラ荷重を低減するには、下記のバランス式を満たすように間隔L,Lを算出する。
Wt×L+Wh×(L+Δ)+Wr×L/2=Rs×L/2
L=L+L
ここで、Rs:走行装置7が受ける反力(Rs=Wt+Wh+Wr)、Wt:通路部3の荷重、Wh:ヘッド4の荷重、Wr:可動脚5の荷重、Δ:ヘッド4の偏芯量である。
なお、ヘッド4の偏芯量Δは、上記実施形態と同様に、ヘッド4のヘッドストラクチャー20の旋回位置によって変化する。本変形例においても、ヘッド4が偏芯している側のローラ18,19に作用するローラ荷重を左右共同じにする必要はない。したがって、ボーディングブリッジ1が接近する可能性のある航空機の機種や、駐機範囲などを考慮して、ローラ荷重が極力小さくなるように間隔L,Lを設定すればよい。
以上、本実施形態によれば、ヘッド4のヘッドフレーム21は、ヘッド4の旋回中心線が、先端トンネル3bの長手方向の軸線の延長上ではなく、先端トンネル3bの長手方向軸線とずれた位置となるように連結トンネル3cに対して配置される。その結果、ヘッド4は、先端トンネル3bの長手方向軸線よりも左側に旋回する範囲が大きくなる。
したがって、図3、図5及び図6に示すように、ヘッドフレーム21の半径(R)を大きくしたり、先端トンネル3bの幅を狭くしたりすることなく、ヘッドストラクチャー20の側壁が先端トンネル3bの側壁に干渉することを防止できる。その結果、ヘッドフレーム21のサイズが大きくなることによる重量の増大や、先端トンネル3bの幅を狭くすることによる不便性を回避できる。
また、図2に示すように、先端トンネル3bと2本の支柱11との間の間隔が同一である場合において、支持梁12と接続部14の接続部分は、通路部3の幅方向において、通路部3の幅方向中央からずれた位置であって、ヘッド4が偏芯している側に設けられる。これより、ヘッド4が偏芯している側のローラ18,19に作用する力(ローラ荷重)を低減できる。
さらに、図4に示すように、支持梁12と接続部14の接続部分が、通路部3の幅方向において、通路部3の幅方向中央と一致又はほぼ一致する位置に設けられるとき、通路部3は可動脚5に対して、通路部3の幅方向中央が、左右の支柱11間の中央からずれた位置に設けられる。これにより、ヘッド4が偏芯している側のローラ18,19に作用する力(ローラ荷重)を低減でき、かつ、可動脚5の左右の支柱11にかかる荷重差も小さくすることができる。
1 :ボーディングブリッジ
2 :ロタンダ
3 :通路部
3a :基端トンネル
3b :先端トンネル
3c :連結トンネル
4 :ヘッド
5 :可動脚
6 :固定脚
7 :走行装置
8 :車輪
10 :昇降装置
11 :支柱
12 :支持梁
13 :旋回部
14 :接続部
15 :ピン
16 :軸保持部
17 :車軸
18,18a,18b,19,19a,19b :ローラ
20 :ヘッドストラクチャー
21 :ヘッドフレーム
22 :ブラケット

Claims (2)

  1. 通路部と、
    前記通路部を移動させる複数の車輪を有し、前記通路部を支持する可動脚と、
    前記通路部の先端に設けられ、鉛直方向に対し平行な旋回軸周りに旋回可能なヘッドと、
    を備え、
    前記ヘッドの旋回中心線は、前記通路部の長手軸線方向の延長上に対してずれた位置となるように、前記ヘッドが前記通路部の前記先端に設置され、
    前記可動脚は、
    前記通路部の両側面に設けられ、前記通路部と接続された一対の支柱と、
    前記一対の支柱の下端部に設けられ前記一対の支柱を連結するように水平に延びる支持梁と、
    前記支持梁の下部に接続され、前記一対の支柱の間で鉛直方向に設けられて前記複数の車輪を支持する1本の接続部と、
    を有し、
    前記通路部と前記一対の支柱のそれぞれの支柱との間の間隔は同一であり、
    前記通路部の幅方向において、前記通路部の幅方向中央からずれた位置であって、前記ヘッドが前記通路部の幅方向中央からずれて位置している側に、前記支持梁と前記接続部の接続部分が設けられるボーディングブリッジ。
  2. 通路部と、
    前記通路部を移動させる複数の車輪を有し、前記通路部を支持する可動脚と、
    を備え、
    前記可動脚は、
    前記通路部の両側面に設けられ、前記通路部と接続された一対の支柱と、
    前記支柱の下部に接続され、水平方向に設けられた支持梁と、
    前記支持梁の下部に接続され、鉛直方向に設けられて前記複数の車輪を支持する1本の接続部と、
    を有し、
    2本の前記支柱のほぼ中央において、前記支持梁と前記接続部の接続部分が設けられ、
    前記通路部の幅方向中央が2本の前記支柱の中央からずれた位置となるように、前記通路部が2本の前記支柱の間に設置されるボーディングブリッジ。
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