発明の分野
本発明は、ヒトIL-1R7に特異的に結合するモノクローナル抗体又はその抗原結合断片に関する。本発明は前記抗体の使用と、それらを含む医薬組成物にも関する。
背景
IL-1R7はIL-18シグナル伝達のための共受容体であり、IL-18受容体β鎖としても知られている。IL-18はIL-1サイトカインスーパーファミリーのメンバーの1員として分類されており、天然及び獲得免疫応答の重要な調節因子として作用する(Garcia et al., 2003; Dinarello et al., 2013)。それは種々の早期炎症反応においてエフェクター及び調節の役割を果たし、慢性炎症の部位において、自己免疫疾患において、種々のがんにおいて、及び多数の感染性疾患の状況において発現すると知られている(Lebel-Binay et al., 2000; Diakowska et al., 2006; Kinjo et al., 2002; Fabbi et al., 2015)。
サイトカインのIL-18ファミリーは前駆体分子として合成され、細胞から放出される前又はその間に酵素カスパーゼ-1により開裂される。細胞から放出された後に、受容体の結合を介してIL-18のシグナル伝達が起こる。その主たる受容体の1つはIL-1R5であり、IL-18受容体α鎖としても知られている。より具体的には、IL-1R5とIL-1R7からなる受容体複合体が、IL-18のシグナルを伝達すると知られている(Debets et al., 2000)。
リガンドの結合により、炎症性のIL-18シグナリングカスケードが継続し、多数の標的遺伝子の活性化と転写をもたらし、それはマクロファージ、樹状細胞、肥満細胞、B及びT細胞、線維芽細胞並びに多くの他の細胞型など、多様な型の細胞の活性化に影響する。
サイトカインのIL-1とIL-18ファミリーには多くの類似点があり、例えばそれらの受容体の構造と使用されるシグナル伝達経路である。例えばIL-1R5は、IL-1R3がIL-1ファミリーのシグナル経路において行うのと同じ機能を、IL-18の経路において果たしている。
多くのIL-1ファミリーのメンバーのシグナル伝達は、ヘテロダイマ-の原形質膜受容体を介して起こり、それらの多くは共通したシグナル伝達鎖(IL-1R3)を利用する(Riva et al., 2012)。IL-1R3の阻害は問題がある結果を引き起こし、なぜならば、IL-1R3は幾つかのインターロイキンのための受容体であり、よって様々な機能を果たすからである(炎症性のみならず抗炎症性シグナル伝達カスケード)。IL-1R3と同様に、ヒトIL-1R7を阻害することによりシグナル伝達経路を効果的に阻害する抗体を見出すのは非常に困難である。文献中にそのような効果的な抗体が開示されていないという事実により、これが実証される。
IL-18との直接的な結合を介して、IL-18の効果を阻害すると述べられている多くの抗体がある(米国特許出願公開2014/0112915;米国特許出願公開2014/0004128;米国特許出願公開2013/0101595)。それにも関わらず、IL-18を直接に阻害する過去の実験は、相反する結果をもたらしている。よってIL-18シグナル伝達経路を阻害するための他の方法(例えばその受容体であるIL-1R5を阻害することによる)が必要とされている。この目的のために幾つかの抗体が知られている(国際公開2007/096396)。
しかしながら、IL-1R5はIL-18のみならず、抗炎症性サイトカインIL-37のための受容体としても作用し得る。IL-18のIL-1R5への結合は炎症性の作用をもたらすが、一方、IL-37とIL-1R5の結合は抗炎症性の作用をもたらす(Mologora et. al., 2016)。よってIL-1R5受容体の阻害は、抗IL-18モダリティーを用いた患者の治療において逆効果となる可能性があるが、それは、そのような患者にとって利益をもたらすであろう他の機構に干渉するかもしれないからである。よってIL-1R7の阻害は、唯一の選択的な抗炎症性の介入のままである。
さらにIL-1R5はIL-18受容体の機能性成分であるが、そのIL-18にとっての結合親和性は比較的に低く、加えて、IL-18の高親和性の結合のためにIL-1R7が必要とされる。現在まで、IL-18を仲介したシグナル伝達を阻害する目的を有する、IL-1R5とIL-1R7を阻害する既知の抗体は、それらの治療用抗体としての使用を許容するであろう効力を有して作用しない。
Th1細胞におけるIL-1R7の発現が実証され、Th1に仲介される病理学におけるIL-1R7の役割が解明された(Debets el al., 2000)。Debetsらは抗IL-1R7マウス抗体を開発し(抗IL-1R7モノクローナル抗体: TC30-28E3, 抗IL-18モノクローナル抗体: C18.6)、それらはインビトロでIL-18応答を効果的に阻害し、IL-18の作用におけるIL-1R7の重要な役割を示している。しかしながら、Debetsと同僚によって開発された抗体はラット抗マウス抗体であり、インビトロにおいてのみ試験された。ヒトIL-1R7に対する高い特異性を有する強力な抗体の開発は困難であると証明され、現在に至るまで達成されていなかった。
よってヒトIL-1R7に対する有効な抗体についての需要がある。この需要は本発明の抗体により解決される。
本発明の第1の態様は、ヒトIL-1R7に特異的に結合するモノクローナル抗体、又はその抗原結合性断片、又はIL-1R7結合特異性を付与するのに十分な前記抗体の少なくとも一部分を含むポリペプチドを提供する。本発明は前記抗体を含む組成物と、IL-18に仲介された疾患の治療方法にも関連する。
定義
本発明における用語「ウサギ」は、分類学上の目のウサギ目のメンバーの動物を意味し、それはその科(ノウサギとウサギ)及びナキウサギ科(ナキウサギ)、好ましくはアナウサギ属を含む。
用語「抗体」は、全抗体及び抗体断片を含むが、それが本発明に従った性質を示す限り、それらに限定されるものではなく、様々な型の抗体構造を包含する。
本発明における用語「ウサギモノクローナル抗体」は、ウサギを免疫化し、前記ウサギの抗体産生細胞から単離して作製されるモノクローナル抗体のみならず、本発明に従った特徴的な性質が維持されている限り、さらに修飾された抗体など、好ましくはヒト化抗体、キメラ抗体、その断片、又はさらに遺伝子が改変されて組み換えで産生された抗体などの抗体も意味するものである。好ましくはその抗体は、前記ウサギのB細胞又はウサギハイブリドーマ細胞に由来する。
本発明における用語「抗体産生細胞」は、抗体を産生するウサギB細胞、好ましくはB細胞又はウサギハイブリド-マ細胞を意味する。
「天然抗体(native antibody)」は通常は、2つの同一の軽(L)鎖と2つの同一の重(H)鎖から構成される、ヘテロテトラマーの糖タンパク質である。各軽鎖は1つの共有ジスルフィド結合により重鎖と結合しており、一方ジスルフィド結合の数は、異なった免疫グロブリンのアイソタイプの重鎖の間で変化する。各重鎖と軽鎖は、規則的間隔の鎖内ジスルフィド架橋も有する。各重鎖は1端において可変ドメイン(VH)を有し、数多くの定常ドメインが続いている。各軽鎖は1端において可変ドメイン(VL)を有し、その他の端において定常ドメインを有している。軽鎖の定常ドメインは重鎖の最初の定常ドメインと揃えられて(aligned with)おり、軽鎖可変ドメインは重鎖の可変ドメインと揃えられて(aligned with)いる。特定のアミノ酸残基は、軽鎖と重鎖の可変ドメインの間の接合部分(interface)を形成すると信じられている。
ペプチド又はポリペプチド配列に関する「アミノ酸配列の同一性パーセント(%)」は、配列のアラインメントとギャップの導入を行った後に、もし必要ならば、最大パーセントの配列同一性を達成するために、如何なる保存的置換も配列同一性の一部分として考慮することなく、候補配列の中のアミノ酸残基が、特定のペプチド又はポリペプチド配列の中のアミノ酸残基と同一であるパーセンテージであると規定される。アミノ酸配列の同一性のパーセントを決定する目的のアラインメントは、例えば、公表されているコンピューターソフトウェアであるBLAST、BLAST-2、ALIGN、又はMegalign(DNASTAR)ソフトウェア等を使用して、本技術分野の技能の範囲内である種々の方法により達成することができる。
「定常ドメイン(定常部分)」は抗体の抗原への結合に直接的には関与していないが、例えばエフェクター機能も示す。ヒトIgG1に対応する重鎖定常領域遺伝子断片はγ1鎖と呼ばれる。ヒトIgG3に対応する重鎖定常領域遺伝子断片はγ3鎖と呼ばれる。ヒト定常γ重鎖は、Kabat, E.A.ら, Sequences of Proteins of Immunological Interest, 第5版, Public Health Service, National Institutes of Health, Bethesda, MD. (1991)により、及びBrueggemann, M.ら, J. Exp. Med. 166 (1987) 1351-1361; Love, T.W., ら, Methods Enzymol. 178 (1989) 515-527により詳細に述べられている。
IgG1又はIgG3型の定常ドメインは、Asn297においてグリコシル化されている。本発明における「Asn297」は、Fc領域の中のおよそ位置297に位置しているアミノ酸であるアスパラギンを意味しており;抗体の小さな配列変化に基づいて、Asn297は数アミノ酸(通常はせいぜい+3アミノ酸である)上流又は下流に位置することも可能である。
本明細書中で使用される場合、用語「抗体エフェクター機能(複数可)」又は「エフェクター機能」は、IgGのFcエフェクタードメイン(複数可)(例えば免疫グロブリンのFc領域)が寄与している機能をいう。そのような機能は、例えば、Fcエフェクタードメイン(複数可)の、貪食若しくは溶解活性を有する免疫細胞上のFc受容体への結合により、又はFcエフェクタードメインの補体系の成分のへの結合によりもたらされる。典型的なエフェクター機能は、ADCC、ADCP、及びCDCである。
「抗体断片」は、無傷抗体が結合する抗原に結合する、無傷抗体の一部を含む、無傷抗体以外の分子をいう。抗体断片の例には、Fv、Fab、Fab’、Fab’-SH、F(ab’)2;ダイアボディー;直鎖抗体;一本鎖抗体分子(例えばscFv);及び抗体断片から形成される多重特異的な抗体が含まれるが、それらに限定される訳ではない。
参照抗体と「同じエピトープに結合する抗体」とは、ある抗体であって、参照抗体のその抗原へ結合を競合アッセイにおいて50%以上阻害する抗体、及び逆に、参照抗体が、その抗体のその抗原への結合を競合アッセイにおいて50%以上阻害する抗体をいう。例示的な競合アッセイを本明細書中で提供する。
「抗体依存性細胞仲介性細胞傷害」と「ADCC」は細胞に仲介された反応をいい、その反応においてFcRを発現する非特異的な細胞傷害性細胞(例えば、ナチュラルキラー(NK)細胞、好中球、及びマクロファージ)が、標的細胞上の結合した抗体を認識し、引き続いてその標的細胞の溶解を引き起こす。ADCCを仲介するための初代細胞、NK細胞はFcγRIIIのみを発現する一方、単球はFcγRI、FcγRII及びFcγRIIIを発現する。造血細胞上のFcR発現は、RavetchとKinet, Annu. Rev. Immunol 9 (1991) 457-492の464ページの表3に要約されている。用語「抗体依存性細胞貪食」と「ADCP」とは、抗体に被覆された細胞が、免疫グロブリンFc領域に結合する貪食性免疫細胞(例えば、マクロファージ、好中球、及び樹状細胞)により、全体的又は部分的のいずれにせよ取り込まれる(internalized)プロセスをいう。
「C1q」は、免疫グロブリンのFc領域のための結合部位を含むポリペプチドをいう。C1qは2つのセリンプロテアーゼであるC1rとC1sと共に、複合体C1を形成し、それは補体依存性細胞障害(CDC)経路の最初の成分である。ヒトのC1qは、例えばQuidel、サンディエゴ、カリフォルニアから商業的に購入することができる。
抗体の「クラス」は、それの重鎖が持つ定常ドメイン又は定常領域の型をいう。抗体の主要なクラスは5つあり:IgA、IgD、IgE、IgG、及びIgM、これらの幾つかをさらにサブクラス(アイソタイプ)、例えばIgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、及びIgA2に分けてもよい。免疫グロブリンの異なったクラスに対応する重鎖定常ドメインは、それぞれ、α、δ、ε、γ、及びμと呼ばれる。
薬剤例えば医薬製剤の「有効量」は、望まれる治療又は予防の結果を達成するために、投与量において必要な期間有効である量をいう。
本明細書中の用語「Fc領域」は、少なくとも定常領域の一部を含む、免疫グロブリン重鎖のC末端領域を規定するために用いられる。その用語は天然配列のFc領域と変異体Fc領域を含む。
本明細書中で特定されない限り、Fc領域又は定常領域のアミノ酸残基の番号付けは、Kabatら, Sequences of Proteins of Immunological Interest, 第5版. Public Health Service, National Institutes of Health, Bethesda, MD (1991)の中に述べられている通りの、EUインデックスとも呼ばれる、EU番号付けシステムに従う。
「変異体Fc領域」はアミノ酸配列を含み、そのアミノ酸配列は、本明細書中で規定された少なくとも1つの「アミノ酸修飾」のために、「天然」又は「野生型」のFc領域配列のそれとは異なっている。
本明細書中で使用される場合用語「Fc変異体」は、Fcドメインの中に修飾を含んでいるポリペプチドをいう。その修飾は付加、欠失、又は置換であることができる。置換は天然に存在するアミノ酸及び天然に存在しないアミノ酸を含むことができる。変異体は非天然アミノ酸を含んでもよい。
用語「Fc領域含有ポリペプチド」は、抗体又はイムノアドヘシン(下記の定義を見よ)などの、Fc領域を含むポリペプチドをいう。
用語「Fc受容体」又は「FcR」は、抗体のFc領域に結合する受容体を述べるために使用される。IgG抗体に結合するFcR(ガンマ受容体)には、FcγRI、FcγRII、及びFcγRIIIサブクラスの受容体(これらの受容体の対立遺伝子の変異体及びオルタナティブスプライシング型を含む)が含まれる。FcγRII受容体はFcγRIIA(「活性化受容体」)及びFcγRIIB(「抑制性受容体」)を含み、それらは類似したアミノ酸配列を有するが、主としてその細胞質ドメインにおいて異なっている。活性化受容体であるFcγRIIAは、その細胞質ドメインの中に、免疫受容体チロシン活性化モチーフ(ITAM)を含む。抑制性受容体であるFcγRIIBは、その細胞質ドメインの中に免疫受容体抑制性チロシンモチーフ(ITIM)を含む(Daeron, M., Annu. Rev. Immunol. 15 (1997) 203-234の中の総説を見よ)。FcRは、Ravetch及びKinet, Annu. Rev. Immunol 9 (1991) 457-492; CapelらImmunomethods 4 (1994) 25-34;及びde Haasら J. Lab. Clin. Med. 126 (1995) 330-41に総説されている。将来に同定されるべきものを含めて他のFcRは、本明細書中の用語「FcR」に包含される。その用語は新生児の受容体であるFcRnも含み、それは母親のIgGの胎児への運搬を担っている(Guyerら J. Immunol. 117 (1976) 587 及びKimら., J. Immunol. 24 (1994) 249)。
本明細書中で使用される「IgG Fcリガンド」は、任意の生物に由来する、IgG抗体のFc領域に結合してFc/Fcリガンド複合体を形成する分子、好ましくはポリペプチドを意味する。FcリガンドにはFcγR、FcRn、C1q、C3、マンナン結合レクチン、マンノース受容体、ブドウ球菌タンパク質A、連鎖球菌タンパク質G、及びウイルスFcγRが含まれるが、それらに限定される訳ではない。FcリガンドはFc受容体のホモログ(FcRH)も含むが、それはFcγRと相同性を有するFc受容体のファミリーである(Davisら Immunological Reviews 190 (2002) 123-136、全体として参照することにより組み込まれる)。FcリガンドはFcと結合する未発見の分子を含んでもよい。特定のIgG FcリガンドはFcRnとFcガンマ受容体である。本明細書中で使用される場合「Fcリガンド」により、任意の生物に由来し、抗体のFc領域と結合してFc/Fcリガンド複合体を形成する分子、好ましくはポリペプチドを意味する。
本明細書中で使用される場合「Fcガンマ受容体」、「FcγR」、又は「FcガンマR」は、IgG抗体のFc領域に結合し、FcγR遺伝子によりコードされるタンパク質のファミリーの任意のメンバーを意味するものである。ヒトにおいてこのファミリーは、アイソフォームであるFcγRIA、FcγRIB、及びFcγRICを含むFcγRI(CD64);アイソフォームであるFcγRIIA(アロタイプH131とR131を含む)、FcγRIIB(FcγRIIB-1とFcγRIIB-2を含む)、及びFcγRIIcを含むFcγRII(CD32);並びにアイソフォームであるFcγRIIIA(アロタイプV158とF158を含む)、及びFcγRIIIb(アロタイプFcγRIIB-NA1とFcγRIIB-NA2を含む)を含むFcγRIII(CD16)(Jefferisら Immunol Lett 82(2002) 57-65、全体として参照することにより組み込まれる)のみならず、任意の未発見のヒトFcγR若しくはFcγRアイソフォーム又はアロタイプを含むが、それらに限定されるものではない。FcγRは、ヒト、マウス、ラット、ウサギ、及びサルを含むが、それらに限定されるものではなく、任意の生物に由来してよい。マウスFcγRは、FcγRI(CD64)、FcγRII(CD32)、FcγRIII(CD16)、及びFcγRIII-2(CD16-2)のみならず、任意の未発見のマウスFcγR若しくはFcγRアイソフォーム又はアロタイプを含むが、それらに限定されるものではない。
本明細書中で使用される場合「FcRn」又は「新生児のFc受容体」は、IgG抗体Fc領域に結合し、少なくとも部分的にFcRn遺伝子によりコードされるタンパク質を意味するものである。FcRnは、ヒト、マウス、ラット、ウサギ、及びサルを含むが、それらに限定されるものではなく、任意の生物に由来してもよい。本技術分野で知られているように、機能を有するFcRnタンパク質は、しばしば重鎖と軽鎖と呼ばれる2つのポリペプチドを含む。軽鎖はベータ-2-ミクログロブリンであり、重鎖はFcRn遺伝子によりコードされている。本明細書中で特に明記しない限り、FcRn又はFcRnタンパク質は、FcRn重鎖とベータ-2-ミクログロブリンの複合体をいう。
「免疫コンジュゲート」は、1つ以上の細胞傷害性薬剤、例えば化学療法剤、薬剤、成長抑制剤、毒、他の抗体又は放射活性アイソトープとコンジュゲートした抗体を意味する。
本明細書中で使用される場合用語「モノクローナル抗体」又は「モノクロ-ナル抗体組成物」は、単一のアミノ酸組成の抗体分子の調製物をいう。
用語「ヒト化抗体」又は「ヒト化バージョンの抗体」は、抗体エンジニアリングの結果として、重鎖と軽鎖の両者がヒト化されている抗体をいう。ヒト化された鎖は典型的にはV領域のアミノ酸配列が変えられている鎖であって、それによって、全体として解析されると、元の種の生殖系列配列よりもヒトの生殖系列配列に、ホモロジーにおいてより近いものである。ヒト化の評価は、結果として得られたアミノ酸配列に基づいて行われ、方法論それ自体に基づいて行われるものではない。
本明細書中で使用される場合、用語「標的又は抗標的抗体に対して特異的に結合する」とは、ELISAにより測定された、それぞれの抗原(標的)又は抗原発現細胞への抗体の結合をいうものであり、ここで前記ELISAは好ましくは、それぞれの抗原を固相担体へ被覆すること、それぞれの抗原又はタンパク質との免疫複合体の形成を許容する条件下において前記抗体を添加すること、本発明に従った抗体に対して結合する第2抗体を使用し、且つペルオキシダーゼに仲介された発色を使用した、光学密度値(OD)の測定による前記免疫複合体を検出することを含む。
本発明に従った用語「抗原」は、免疫付与のために使用される抗原、又はタンパク質であって前記抗原をそのタンパク質配列の一部として含むものをいう。例えば免疫付与のために、タンパク質の細胞外ドメインの断片(例えば最初の20アミノ酸)を使用することができ、検出/アッセイなどのために、そのタンパク質の細胞外ドメイン又は全長タンパク質を使用することができる。
本明細書中の用語「特異的に結合する」又は「特異的に認識される」とは、抗原について適切な親和性を示す抗体、好ましくは顕著な交差反応性を示さない抗体を意味する。
「顕著な交差反応性を示さない」抗体とは、望ましくない他のタンパク質と、かなりの結合をしない(と思われる)ものである。特異的な結合は、そのような結合を測定するための任意の本技術分野で認識される手段、例えばELISAなどの競合的結合アッセイにより測定することができる。
本明細書中で使用される場合、「本発明による抗体の可変領域(又はドメイン)」(軽鎖の可変領域(VL)、重鎖の可変領域(VH))とは、抗体の抗原への結合に直接的に関与する、軽鎖と重鎖の領域のペアのそれぞれを意味する。可変軽鎖及び重鎖領域は同じ一般構造を有し、それぞれの領域は4つのフレームワーク(FR)領域を含み、その配列は広く保存され、3つの相補性決定領域であるCDRにより連結されている。
本明細書中で使用される場合、用語「抗体の抗原結合部分」は、抗原結合を担っている抗体のアミノ酸残基をいう。抗体の抗原結合部分は、好ましくは、「相補性決定領域」又は「CDR」に由来するアミノ酸残基を含む。CDR配列は、Kabatら, Sequences of Proteins of Immunological Interest, 第5版. Public Health Service, National Institutes of Health, Bethesda, Md. (1991)に従って規定される。この番号付けシステムを使用して、実際の直鎖のアミノ酸配列は、可変領域のFR又はCDRの短縮、又はそれへの挿入に相当する、より少ない又は追加のアミノ酸を含んでもよい。例えば重鎖可変領域は、H2の残基52の後の単一のアミノ酸挿入(Kabatによる残基52a)と、重鎖FR残基82の後に挿入された残基(例えば、Kabatによる残基82a、82b、及び82c等)を含んでもよい。所定の抗体についての残基のKabat番号付けは、「標準」のKabat番号付けがされた配列との、その抗体の配列の相同な領域におけるアラインメントにより決定されてもよい。
本明細書中において使用される場合、用語「がん」は、例えば、肺がん、非小細胞肺(NSCL)がん、細気管支肺胞細胞(bronchioloalviolar cell)肺がん、骨がん、膵臓がん、皮膚がん、頭部又は頸部のがん、皮膚又は眼内黒色腫、子宮がん、卵巣がん、直腸がん、肛門領域のがん、胃がん(stomach cancer)、胃がん(gastric cancer)、結腸がん、乳がん、子宮がん、卵管のがん、子宮内膜の癌腫、子宮頸部の癌腫、膣の癌腫、外陰部の癌腫、ホジキン病、食道のがん、小腸のがん、内分泌系のがん、甲状腺のがん、副甲状腺のがん、副腎のがん、軟組織の肉腫、尿道のがん、陰茎のがん、前立腺がん、膀胱のがん、腎臓又は尿管のがん、腎細胞癌腫、腎盂の癌腫、中皮腫、肝細胞がん、胆道がん、中枢神経系(CNS)の新生物、脊髄軸腫瘍、脳幹グリオーマ、多形神経膠芽腫、星状細胞腫、神経鞘腫(schwanomas)、上衣腫(ependymonas)、髄芽腫、髄膜腫、扁平上癌腫、下垂体線腫、リンパ腫、リンパ球性白血病(上記のがんの何れかの難治性のバージョンを含む)又は上記のがんの1つ以上の組み合わせであってもよい。好ましくはそのようながんは乳がん、結腸がん、肺がん、又は膵臓がんである。
本明細書中において使用される場合、用語「IL-18関連疾患」は、関節リウマチ、変形性関節症、若年性慢性関節炎、ライム関節炎、乾癬性関節炎、反応性関節炎、脊髄関節症、ループス(例えば、全身性ループスエリテマトーデス及びループス腎炎)、クローン病、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、インスリン依存性糖尿病、甲状腺炎、喘息、アレルギー性疾患、乾癬、1型乾癬、2型乾癬、強皮症、移植片対宿主病、臓器移植拒絶、臓器移植に関連した急性又は慢性免疫疾患、サルコイドーシス、アテローム性動脈硬化症、播種性血管内凝固症候群、川崎病、グレーブス病、ネフローゼ症候群、慢性疲労症候群、ウェゲナー肉芽腫症、ヘノッホ・シェーンライン紫斑病(Henoch-Schoenlein purpurea)、腎臓の顕微鏡的血管炎、慢性活動性肝炎、ぶどう膜炎、敗血症性ショック、毒素性ショック症候群、敗血症症候群、悪液質、感染性疾患、寄生虫疾患、急性横断性脊髄炎、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、アルツハイマー病、脳卒中、原発性胆汁性肝硬変、溶結性貧血、悪性腫瘍、心不全、心筋梗塞、アジソン病、散発性、多腺性機能不全I型及び多腺性機能不全II型、シュミット症候群、成人性呼吸促迫症候群、脱毛症、円形脱毛症(alopecia greata)、血清陰性関節症(seronegative arthopathy)、関節症、ライター病、乾癬性関節症、潰瘍性大腸炎関節症、腸疾患性滑膜炎、クラミジア、エルシニア及びサルモネラ関連関節症、脊椎関節症、アテローム性疾患、動脈硬化、アトピー性アレルギー、自己免疫性水泡症、尋常性天疱瘡、落葉性天疱瘡、類天疱瘡、線状IgA病、自己免疫性溶結性貧血、クームス陽性溶血性貧血、後天性悪性貧血、若年性悪性貧血、筋痛性脳脊髄炎/ロイヤルフリー病、慢性皮膚粘膜カンジダ症、巨細胞動脈炎、原発性硬化性肝炎、特発性自己免疫性肝炎、後天性免疫不全疾患症候群、後天性免疫不全関連疾患、C型肝炎、分類不能型免疫不全症、分類不能型低ガンマグロブリン血症、拡張型心筋症、女性の不妊、卵巣不全、早発卵巣不全、線維化性肺疾患、特発性線維化性肺胞炎、炎症後の間質性肺疾患、間質性肺炎、結合組織疾患関連の間質性肺疾患、混合性結合組織疾患と関連した肺疾患、全身性強皮症と関連した間質性肺疾患、関節リウマチと関連した間質性肺疾患、全身性ループスエリテマトーデスと関連した肺疾患、皮膚筋炎/多発性筋炎と関連した肺疾患、シェ-グレン病と関連した肺疾患、強直性脊椎炎と関連した肺疾患、血管炎びまん性肺疾患、ヘモジデリン沈着症に関連した肺疾患、薬剤誘導性間質性肺疾患、放射線線維症、閉塞性細気管支炎、慢性好酸球性肺炎、リンパ球浸潤性肺疾患、感染後の間質性肺疾患、痛風性関節炎、痛風性関節炎、自己免疫性肝炎、1型自己免疫性肝炎、古典的な自己免疫性又はルポイド肝炎、2型自己免疫性肝炎、抗LKM抗体肝炎、自己免疫介在性低血糖、黒色表皮腫に伴うB型インスリン抵抗性、副甲状腺機能低下症、臓器移植に伴う急性免疫疾患、臓器移植に伴う慢性免疫疾患、変形性関節症、原発性硬化性胆管炎、特発性白血球減少症(idiopathic leucopaenia)、自己免疫性好中球減少症、他に特定されない(NOS)腎疾患、糸球体腎炎(glomerulonephritides)、腎臓の顕微鏡的血管炎(vasulitis)、ライム病、円板状ループスエリテマトーデス、特発性又は他に特定されない(NOS)男性不妊、精子自己免疫、多発性硬化症の全てのサブタイプ、交感性眼炎、結合組織疾患に続発する肺高血圧、グッドパスチャー症候群、結節性多発性動脈炎の肺症状、急性リウマチ熱、リウマチ性脊椎炎、スティル病、全身性硬化症、シェーングレン症候群、高安病/動脈炎、自己免疫性血小板減少症、特発性血小板減少症、自己免疫性甲状腺疾患、甲状腺機能亢進症、甲状腺腫性自己免疫性甲状腺機能低下症又は橋本病、委縮性自己免疫性甲状腺機能低下症、原発性粘液水腫(primary myxoedema)、水晶体起因性ブドウ膜炎、原発性血管炎、白斑、急性肝疾患、慢性肝疾患、アレルギー及び喘息、精神疾患、うつ病、統合失調症、Th2型及びTh1型介在性疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、炎症性、自己免疫性及び骨疾患を含むが、それらに限定されるものではない。用語「IL-18関連疾患」は、腫瘍誘発性慢性炎症などのがん誘発性モダリティー(modalities)をさらに含む。
IL-18機能アッセイ。実施例1の中に詳細に示されたようにして行われた実験の結果が示されている。
IL-18機能アッセイ。実施例1の中に詳細に示されたようにして行われた実験の結果が示されている。
IL-18機能アッセイ。実施例1の中に詳細に示されたようにして行われた実験の結果が示されている。
IL-18機能アッセイ。実施例1の中に詳細に示されたようにして行われた実験の結果が示されている。
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huIL-1R7細胞結合アッセイ。実施例2に従って行われた実験の結果を示す。
huIL-1R7細胞結合アッセイ。実施例2に従って行われた実験の結果を示す。
huIL-1R7細胞結合アッセイ。実施例2に従って行われた実験の結果を示す。
huIL-1R7細胞結合アッセイ。実施例2に従って行われた実験の結果を示す。
huIL-1R7細胞結合アッセイ。実施例2に従って行われた実験の結果を示す。
huIL-1R5細胞結合アッセイ。実施例2において詳細に述べたように行われた実験の結果が示されている。
huIL-1R5細胞結合アッセイ。実施例2において詳細に述べたように行われた実験の結果が示されている。
huIL-1R5細胞結合アッセイ。実施例2において詳細に述べたように行われた実験の結果が示されている。
huIL-1R5細胞結合アッセイ。実施例2において詳細に述べたように行われた実験の結果が示されている。
huIL-1R5細胞結合アッセイ。実施例2において詳細に述べたように行われた実験の結果が示されている。
配列(1文字表記におけるアミノ酸)可変領域(VR)の完全な配列:重鎖:完全なVH:配列番号1~148軽鎖:完全なVL:配列番号149~296相補性決定領域(CDR):重鎖:CDR-H1:配列番号297-444 CDR-H2:配列番号445-592 CDR-H3:配列番号593-740軽鎖:CDR-L1:配列番号741-888 CDR-L2:配列番号889-1036 CDR-L3:配列番号1037-1184、1205、1206
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配列(1文字表記におけるアミノ酸)可変領域(VR)の完全な配列:重鎖:完全なVH:配列番号1~148軽鎖:完全なVL:配列番号149~296相補性決定領域(CDR):重鎖:CDR-H1:配列番号297-444 CDR-H2:配列番号445-592 CDR-H3:配列番号593-740軽鎖:CDR-L1:配列番号741-888 CDR-L2:配列番号889-1036 CDR-L3:配列番号1037-1184、1205、1206
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配列(1文字表記におけるアミノ酸)可変領域(VR)の完全な配列:重鎖:完全なVH:配列番号1~148軽鎖:完全なVL:配列番号149~296相補性決定領域(CDR):重鎖:CDR-H1:配列番号297-444 CDR-H2:配列番号445-592 CDR-H3:配列番号593-740軽鎖:CDR-L1:配列番号741-888 CDR-L2:配列番号889-1036 CDR-L3:配列番号1037-1184、1205、1206
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生化学的ELISAにおけるヒト化抗1L1R7抗体のヒトIL-1R7への結合 実施例3において詳細に述べたように行われた実験の結果が示されている。ヒト化抗1L-1R7 IgG1-LALA抗体の、組み換えヒトIL-1R7タンパク質への結合を、生化学的ELISAで試験した。EC50結合値は2.1ng/ml~4.5ng/mlの範囲である。
ヒト化抗1L1R7抗体のHEK-293-hIL1R7細胞への結合 実施例4において詳細に述べたように行われた実験の結果が示されている。ヒト化抗1L-1R7 IgG1-LALA抗体の、細胞表面に発現したヒトIL1R7への結合を、ヒトIL1R7をコードしているDNAによりトランスフェクトされたHEK-293細胞を使用して試験した。EC50結合値は1.7~8.3ng/mlの範囲であった。
HEK-Blue-IL18(商標)レポーター細胞株におけるIL-18に誘導されたNF-κBシグナル伝達の中和 実施例5において詳細に述べたように行われた実験の結果が示されている。100pg/mlのヒトIL-18により刺激されたHEK-Blue-IL18(商標)レポーター細胞を、濃度を増加させた、ヒト化された、モノクローナル抗IL1R7 IgG1-LALA抗体により処理し、IL-18に誘導されたNF-κBシグナル伝達に干渉した。阻害のEC50値は、3.2と50μg/ml超の間の範囲であった。
IL-18に誘導されたA-549_IL18Rb_IL1R9細胞によるIL-6の放出の中和 実施例6において詳細に述べたように行われた実験の結果が示されている。A-549_IL18Rb_IL1R9細胞を使用して、IL-18に誘導されたIL-6の分泌の中和を試験した。10ng/mlのIL-18と共に、細胞を、濃度を増加させた、ヒト化された、モノクローナル抗IL1R7 IgG1-LALA抗体、又はR&Dシステム(MAB1181)の参照のマウス抗hlL1R7抗体と6時間インキュベートした。培養上清の中のIL-6放出をELISAにより定量化した。
IL-18に誘導されたKG-1骨髄芽球によるIFN-gの放出の中和 実施例7において詳細に述べたように行われた実験の結果が示されている。KG-1骨髄芽球を、ヒト化された、モノクローナル抗IL1R7 IgG1-LALA抗体、又はR&Dシステム(MAB1181)の参照マウス抗hlL1R7抗体により処理し、それらがhIL-18に誘導されたIFN-γ放出を阻害する能力を試験した。図9Aは、1.4μg/mlの抗体濃度におけるIFN-γ放出の阻害を示す。図9Bには、抗体用量滴定(5000から0.03ng/ml)実験に由来する阻害EC50値が示されている。
ヒト化抗体の配列 可変領域の完全な配列とそれぞれのCDR
ヒト化抗体の配列 可変領域の完全な配列とそれぞれのCDR
ヒト化抗体の配列 可変領域の完全な配列とそれぞれのCDR
ヒト化抗体の配列 可変領域の完全な配列とそれぞれのCDR
ヒト化抗体の配列 可変領域の完全な配列とそれぞれのCDR
ヒト化抗体の配列 可変領域の完全な配列とそれぞれのCDR
発明の詳細な説明
本発明はヒトIL-1R7に結合することができる、モノクローナル抗体又はその抗原結合断片に関する。上記で概略を説明したように、そのような抗体の開発は非常に困難であることが証明され、本発明の抗体が存在する前には、ヒトバージョンのIL-1R7に結合する入手可能な抗体はなかった。ましてや、それらを治療剤として使用するのを許容するのに十分に、特異性と効率性を有してヒトIL-1R7に結合する抗体は存在していなかった。そのような抗体の作製において過去に経験された困難さのために、そのような抗体を開発して手に入れる可能性は予測されなかった。
よって本発明の抗体が、述べられた及びさらに下記に詳細に述べられるように有益であり且つ有利な特性を示すと見出したことは、本発明者らにとって非常に驚くべきことであった。
本発明の1態様において、抗体又は抗原結合断片は、配列番号297+nのCDR1H領域、配列番号445+nのCDR2H領域、及び配列番号593+nのCDR3H領域からなる群から選択されるCDR領域を含むVH領域の群から選択されるVH領域、ここでnは0~147からなる群から選択される数である、並びに、配列番号741+mのCDR1L領域、配列番号889+mのCDR2L領域、及び配列番号1037+m又は配列番号1205若しくは1206のCDR3L領域からなる群から選択されるCDR領域を含むVL領域の群から選択されるVL領域、ここでmは0~147からなる群から選択される数である、を含み、ここでVH又はVL鎖のCDRは、本発明によるそれらの活性を減少させない、任意の1つ以上のアミノ酸置換を含んでもよい。
本発明の他の態様において、抗体又は抗原結合断片は、配列番号297+nのCDR1H領域、配列番号445+nのCDR2H領域、及び配列番号593+nのCDR3H領域からなる群から選択される3つのCDR領域の群と少なくとも90%同一である3つのCDRを含むVH領域の群から選択されるVH領域、ここでnは0~147からなる群から選択される数である、並びに、配列番号741+mのCDR1L領域、配列番号889+mのCDR2L領域、及び配列番号1037+m又は配列番号1205及び1206のCDR3L領域からなる群から選択される3つのCDR領域の群と少なくとも90%同一である3つのCDRを含むVL領域の群から選択されるVL領域、ここでmは0~147からなる群から選択される数である、を含む。
好ましくは、CDRは、それらのそれぞれの配列番号と、少なくとも91%、好ましくは92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%の配列同一性を有する。
最も好ましい効果は、配列番号297+nのCDR1H領域、配列番号445+nのCDR2H領域、及び配列番号593+nのCDR3H領域を含むVH領域の群から選択されるVH領域、ここでnは0~147からなる群から選択される数である、並びに、配列番号741+mのCDR1L領域、配列番号889+mのCDR2L領域、及び配列番号1037+m又は配列番号1205及び1206のCDR3L領域を含むVL領域の群から選択されるVL領域、ここでmは0~147からなる群から選択される数である、を含む抗体又は抗原結合断片について見出された。
本発明の他の態様において、抗体又は抗原結合断片は、配列番号1~148及び配列番号1185~1193のVH領域からなる群から選択されるVH領域と少なくとも85%同一である重鎖可変(VH)領域を含む。
本発明による抗体は、配列番号149~296及び配列番号1194~1204のVL領域からなる群から選択されるVL領域と少なくとも85%同一である軽鎖可変(VL)領域も含んでもよい。
この抗体が、配列番号1+nのVH領域と少なくとも85%同一であるVH領域と、配列番号149+mのVL領域と少なくとも85%同一であるVL領域を含むことは好適であり、ここでnとmは0~147からなる群から選択される数である。さらに抗体が、配列番号1185~1193のVH領域と少なくとも85%同一であるVH領域と、配列番号1194~1204のVL領域と少なくとも85%同一であるVL領域を含むことは好適である。
さらに好ましくは、この抗体は、配列番号1+n又は配列番号1185~1193のVH領域と、少なくとも86%同一、好ましくは87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%同一であるVH領域、及び、配列番号149+m又は配列番号1194~1204のVL領域と、少なくとも86%同一、好ましくは87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%同一であるVL領域を含み、ここでnとmは0~147からなる群から選択される数である。
最も好ましくはそのような抗体は、配列番号1+n及び配列番号1185~1193のVH領域からなる群から選択されるVH領域、並びに、配列番号149+m及び配列番号1194~1204のVL領域からなる群から選択されるVL領域を含み、ここでnとmは0~147からなる群から選択される数である。
上記の態様において、nとmは好ましくは同じである。
前記VH領域が、配列番号1~148及び配列番号1185~1193のVH領域からなる群から選択され、前記VL領域が、配列番号149~296及び配列番号1194~1204のVL領域からなる群から選択されるときに、特に良い効果が達成された。
特に好適であるのは、配列番号を表している下記の表の単一の行の中に示される重鎖と軽鎖の配列の6つのCDRの下記の組み合わせの1つを含んでいる抗体である。
そのような抗体の好適な効果は、例えば、ヒトIL-1R7への結合についての特に高い選択性と、IL-18のシグナル伝達の阻害におけるそれらの効力である。IL-1R7(そしてIL-1R5ではない)への結合におけるこの高い特異性と選択性は、図2と図3に示されている。IL-18シグナル伝達阻害における効力は、例として図1に見ることができる。
本発明によると、モノクローナル抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-1R7に結合することができ、実施例1の中で述べられるように、IL-18機能アッセイにおいて、IL-18シグナル伝達の少なくとも30%の阻害を示す。
好ましくは、IL-18シグナル伝達の前記阻害は、IL-18機能アッセイにおいて、少なくとも35%、好ましくは40%、50%、60%、70%、80%、そして最も好ましくは90%である。
本発明の別の実施形態において、モノクローナル抗体又はその抗原結合断片は、ヒトIL-1R7に結合することができ、実施例2の中で述べられたhuIL-1R7細胞結合アッセイにおいて、10,000RFU(相対蛍光単位)を上回るヒトIL-1R7受容体を発現している細胞に対して結合特異性を示す。
好ましくは、前記結合特異性は20,000RFUを上回り、より好ましくは、30,000RFU、40,000RFU、50,000RFU、60,000RFU、70,000RFU、80,000RFU、90,000RFUを上回り、最も好ましくは100,000RFUを上回る。
これらの値は本発明による抗体の、IL-1R7受容体への結合と、IL-18シグナル伝達の阻害における、特に高い効率を描くものである。それは、疾患のIL-18シグナル伝達を低下させるべき治療における使用のための、それらの効力をさらに強調するものである。
イントロダクションにおいて詳細に述べたように、IL-18の経路は高度に制御されており、IL-18を介した阻害の過去の経験は、矛盾する結果を直接にもたらした。IL-1R5とIL-1R7を介したシグナル伝達を伴う、IL-18の活性に関連する炎症性効果の記述があった。IL-1R5と他の受容体IL-1R8(TIR8/SIGIRR)を介したシグナル伝達を伴う、IL-37活性に関連する強力な抗炎症効果の記述もあった。これはIL-1R5は、IL-18のみならず、抗炎症性サイトカインIL-37のための受容体としても作用することができ、IL-1R5受容体の阻害は免疫応答が低減した患者においてリスクを構成する可能性があることを意味している。
よってIL-1R7の阻害は、抗IL-18モダリティーにより治療された患者にとって有利ではないかもしれない他の機構に干渉するリスクがない、唯一の選択的な抗炎症性の介入である。
よって、本発明による抗体がIL-1R7受容体への非常に強い結合を、IL-1R5受容体への非常に弱い結合を示すことは、本分野において特に評価されるであろう。
本発明による抗体は、実施例2で述べられたようなhuIL-1R5細胞結合アッセイにおいて、1,000RFU未満のヒトIL-1R5受容体を発現している細胞への結合特異性を示すかもしれない。
好ましくは、ヒトIL-1R5受容体を発現している細胞への前記結合特異性は1,000RFU、800RFU未満であり、より好ましくは700RFU、600RFU、500RFU、400RFU、300RFU、200RFU、100RFU未満である。
本発明によるモノクロ-ナル抗体はウサギ抗体であってもよい。好適な態様において、本発明の抗体はウサギ/ヒトのキメラ抗体である。さらに好適なバージョンにおいて、その抗体はヒト化抗体である。
幾つかの例示的なヒト化抗体のアミノ酸配列は、図10に示されている。最も好ましい効果は、配列番号1185~1193の中に示された重鎖可変領域(VH)と、配列番号1194~1204の中に示された軽鎖可変領域(VL)を有するヒト化抗体において見出された。特に好適であるのは、重鎖と軽鎖可変領域の下記の組み合わせの1つを含むヒト化抗体である:配列番号1185のVHと配列番号1194のVL;配列番号1186のVHと配列番号1195のVL;配列番号1187のVHと配列番号1196のVL;配列番号1188のVHと配列番号1197のVL;配列番号1189のVHと配列番号1198のVL;配列番号1190のVHと配列番号1199のVL;配列番号1191のVHと配列番号1200のVL;配列番号1192のVHと配列番号1201のVL;配列番号1193のVHと配列番号1202のVL;配列番号1189のVHと配列番号1203のVL;及び配列番号1192のVHと配列番号1204のVL。
本発明による抗体の好適な治療適用によると、本発明の抗体のエフェクター機能(ADCC、CDC、及びADCPなど)は低下又は欠損している。よって本発明の抗体は、免疫細胞の望まない枯渇を回避し、及び有害事象(例えば日和見感染)のリスクを低下させる。
一態様において本発明による抗体は、FcR受容体との相互作用を低下させる1つ以上の変異を含む。
本発明による抗体が、野生型IgGFcγと比較して、ヒトFcγ受容体に対する低下した親和性を示すことは好適である。これは野生型IgG Fcγ受容体シグナル伝達と比較して、ヒトFcγ受容体を介したシグナル伝達の低下をもたらすことができる。
1つの特定の態様において、本発明による抗体は、ヒトIgG1 Fc領域のL234AとL235Aにおけるアミノ酸置換を少なくとも含む。別の実施形態においてその抗体は、ヒトIgG4 Fc領域のS228PとL235Eにおけるアミノ酸置換を少なくとも含んでもよい。
加えて本発明による抗体は、IL-18に仲介された疾患の治療において使用されてもよい。
本発明の抗体の精製された調製物は、下記に概説されるものなどとして、ヒトの疾患及び障害(disorder)の治療において使用するための医薬組成物の中に導入されてもよい。典型的には、そのような組成物は、既知であって許容可能な医薬上の実務で求められる、医薬的に許容可能な(例えば不活性な)担体をさらに含む。そのような担体の例には、適切な緩衝液によりpHを5~8の範囲内に緩衝した生理食塩水リンゲル液又はデキストロース溶液などの、滅菌された担体が含まれる。注射又は継続的な注入のための医薬組成物は、適切には目に見える粒子状物質を含むことがなく、0.1ng~100mgの間の抗体、典型的には5mgから35mgの間の抗体を含んでもよい。いずれの場合でも本発明による医薬組成物は、医薬的に許容可能な担体と、治療有効量の本発明による抗体を含む。そのような医薬組成物の調製方法は、当業者に周知である。
本発明の抗体を投与するための有効な投与量と治療計画は、一般的には実験により決定され、患者の年齢、体重、及び健康状態、並びに治療されるべき疾患などの因子に依存する。そのような因子は主治医の権限の範囲内である。一般的にはそれらは、1mgから1000mgであろう。1実施形態において、ヒト患者を治療するための投与計画では、1週間に1回又は4週毎に1回又は3か月毎に1回、静脈注射又は皮下注射で投与される。本発明の組成物は1回使用されても又は予防的にさえ使用されてもよい。
治療されるべき疾患又は障害に依り、本発明の抗体を治療上活性な量で含む医薬組成物を、他の抗炎症剤又は抗腫瘍剤などの別の医薬の有効量と、同時に、別途に、又は順次に使用してもよい。
本発明による抗体又は医薬組成物により治療される疾患は、免疫疾患又は自己免疫疾患又は炎症性若しくは自己炎症性疾患又は心血管系疾患であってもよい。その疾患はインフラマソームが介在する疾患であってもよい。
本発明による抗体又は医薬組成物により治療される疾患は、1型又は2型糖尿病、炎症性腸疾患、クローン病(CD);潰瘍性大腸炎(UC)、多発性硬化症、サルコイドーシス、巨細胞動脈炎(GCA)、加齢性黄斑変性症(AMD)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、成人スティル病(AOSD)、全身型若年性特発性関節炎(SJIA)、重篤な喘息、ぶどう膜炎(Uvenitis)、地図状委縮、アテローム性動脈硬化症、及び腫瘍誘導性慢性炎症を含む疾患の群からなる群から選択される疾患であり得る。
本発明は患者においてIL-18が介在する疾患を治療する方法も含む。そのような方法は、本発明の抗体又は医薬組成物の薬学的有効量を患者に投与することを含む。
本方法を、患者が抗TNF療法に反応しない場合において適用してもよい。
本方法を、免疫疾患又は自己免疫疾患又は炎症性若しくは自己炎症性疾患又は心血管系疾患の治療に使用してもよい。本発明による方法により、インフラマソームが介在する疾患を治療してもよい。
本発明の別の態様において、本方法によって治療される疾患は、1型又は2型糖尿病、炎症性腸疾患、クローン病(CD)、潰瘍性大腸炎(UC)、多発性硬化症、サルコイドーシス、巨細胞動脈炎(GCA)、加齢性黄斑変性症(AMD)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、成人スティル病(AOSD)、全身型若年性特発性関節炎(SJIA)、重篤な喘息、ぶどう膜炎(Uvenitis)、地図状委縮、アテローム性動脈硬化症、及び腫瘍誘導性慢性炎症を含む疾患の群から選択される1つである。
下記の実施例は本発明を説明するために図および表と組み合わせて使用される。
実施例1:IL-18機能アッセイ
1.HEK-Blue(商標)細胞(インビボゲン;タカログ番号:hkb-hmil18)を製造業者のプロトコールに従って培養する。
2.ウェルあたり15μLの培地中の12.5kのHEK-Blue(商標)細胞を、清澄な細胞培地液で処理された平底を有する384ウェルのプレートの中に播種する。
3.5μLのB細胞上清又は標準抗体希釈系列を、各ウェルに加える。
4.37℃/5%CO2で1時間インキュベートする。
5.5μLの0.1mg/mlのhuIL-18溶液を、各ウェルに添加する。
6.37℃/5%CO2で一晩インキュベートする。
7.20μLのQUANTI-Blue(商標)(50ml中に1袋を溶解する)を、新たな清澄な非結合プレート中に添加する。
8.5μLのHEK-Blue(商標)細胞の上清を添加し、37℃/5%CO2で45分間インキュベートする。
9.分光計を用いて620~655nmでSEAPレベルを測定する。
実施例2:huIL-1R7とhuIL-1R5細胞の結合アッセイ
1.20μlの培地中の、huIL-1R7又はhuIL-1R5によりトランスフェクトされたHEK293細胞の適切な量(1,000~2,000細胞/ウェル)を、清澄な底を有する黒い384ウェルプレートの中に播種する。
2.プレートを37℃と5%CO2で4時間インキュベートする。
3.5μlのB細胞上清又は標準抗体希釈系列を、細胞に添加する。
4.プレートを37℃と5%CO2で一晩インキュベートする。
5.プレートを25μLのPBSで3回洗浄し、20μlの適切な検出抗体を添加する(アッセイ濃度0.8μg/ml)。
6.プレートを37℃と5%CO2で、暗闇の中で4時間インキュベートする。
7.5μlの25μg/mlのヘキスト溶液を添加し、アルミニウムホイルで覆う。細胞を室温で10分間インキュベートする一方、すぐにプレートを300xgで10秒間スピンダウンする。
8.CellInsight(商標)ハイコンテントスクリーニングプラットフォームにより抗体の細胞への結合を解析する。
実施例3:ヒトIL1R7の生化学的なELISA
ヒト化した抗IL1R7-IgG1-LALAモノクローナル抗体の、ヒトIL1R7タンパク質への結合を、生化学的ELISAにより試験した。組み換えヒト-IL1R7-Fcタンパク質(MABディスカバリー)を384ウェルのNunc(商標)MaxiSorp(商標)プレートの中で、PBS中の0.5μg/mlの濃度で、室温で1時間インキュベートした。洗浄緩衝液(PBS、0.1%ツイーン)で3回洗浄した後に、プレートをPBS、2%BSA、0.05%ツイーンにより室温で1時間ブロッキングした。プレートを洗浄緩衝液により再び3回洗浄し、PBS中の10μg/mlから6pg/mlの範囲の濃度の抗体、0.5%BSA、0.05%ツイーンを、室温で1時間インキュベートした。洗浄緩衝液で3回洗浄した後にウェルを、ELISA緩衝液中の抗ヒトペルオキシダーゼが結合した、ヤギ由来の種特異的なF(ab)2断片(AbDセロテック)の1:5000の希釈液の12.5μlと共に、室温で1時間インキュベートした。ウェルを洗浄緩衝液で6回洗浄し、15μl/ウェルのTMB基質溶液(インビトロゲン)を添加した。室温で30分後に、15μlの停止溶液(1M HCl)をウェル当たり15μl添加し、テカンM1000マイクロタイタープレートリーダーを使用して450nmと620nmの波長における吸光度を測定した。エクセル(マイクロソフト)とXLfit(IDBS)を使用して、適合曲線とEC50の計算を得た。図5に見られるように、EC50結合値は2.1ng/mlと4.5ng/mlの範囲の間であった。
実施例4:hIL1R7発現細胞に対する細胞の結合
細胞が発現したヒトIL1R7への結合における、ヒト化抗IL1R7 IgG1-LALAモノクローナル抗体の効力を測定するために、HEK-293細胞をヒトIL1R7をコードするDNAによりトランスフェクトした。トランスフェクトして48時間後に、細胞培地で処理された清澄な底の384ウェルのプレートの中の、10%のFBS、1xPen/Strep(ペニシリン/ストレプトマイシン)を含んでいる20μlのDMEM中に、2000個の細胞を播種した。培地5μl中に抗体を添加して、最終濃度を10μg/mlから2pg/mlの範囲とした。アレクサ-フルオロ-488が結合したヤギ抗ヒトIgG(ジャクソンラボラトリーズ)を、20μlの培地中に0.8μg/mlの濃度で添加する前に、24時間後に25μlの洗浄緩衝液(PBS、0.05%ツイーン)により細胞を3回洗浄した。4時間後に、培地中の5μlのヘキスト色素を添加して、最終濃度を5μg/mlにした。蛍光細胞の結合シグナルを、CellInsight自動化高含有量イメージャー(サーモフィッシャーサイエンティフィック)を使用して測定した。エクセル(マイクロソフト)とXLfit(IDBS)を使用して、適合曲線とEC50の計算を得た。図6は、1.7~8.3ng/mlの範囲のEC50結合値の概要である。
実施例5:IL-18に誘導されたNF-κBシグナル伝達の中和
ヒト化されたモノクローナル抗IL1R7 IgG1-LALA抗体が、IL-18が誘導したNF-κBシグナル伝達に干渉する能力を、HEK-Blue18(商標)レポーター細胞(インビトロゲン)を使用して試験した。384ウェルの組織培養プレートの中に、12500細胞/ウェルの細胞密度で、15μlのDMEM、10%FCS、1%Pen/Strept(ペニシリン/ストレプトマイシン)の中に細胞を播種した。抗体を添加して最終濃度を50から0.024μg/mlの範囲にして、1時間インキュベートした。ヒトIL-18を100pg/mlの最終濃度で添加し、細胞を24時間インキュベートした。各ウェルの5μlの培地上清を、20μlの2xQUANT-Blue(商標)試薬(インビボゲン)を含んでいる、白く清澄な底の384ウェルのプレートに移した。37℃と5%CO2で45分間インキュベートした後に、NF-κBに依存しているホスファターゼ分泌の活性化を反映している、655nmの波長における光学密度を測定した。エクセル(マイクロソフト)とXLfit(IDBS)を使用して、適合曲線とEC50の計算を得た。図7のEC50値は、抗IL-1R7抗体が、HEK-Blue18(商標)レポーター細胞の中でNF-κBシグナル伝達を誘導する効力を示す。
実施例6:IL-18に誘導されたIL-6サイトカイン放出の中和
A-549_IL18Rb_IL1R9細胞をhIL-18で刺激して、ヒト化したモノクローナル抗IL1R7 IgG1-LALA抗体が、IL-18に誘導されたIL-6サイトカイン放出を阻害する能力を試験した。384ウェルの細胞培養プレートの中の、F-12K栄養混合物Kaighn改変培地+10%FCSの中に、12500細胞/ウェルの密度で細胞をプレートした。24時間後に細胞を細胞洗浄緩衝液(PBS、0.05%、ツイーン)で3回洗浄し、15μlの培地と10μlの抗体を添加して、最終抗体濃度を33.3~0.016μl/mlの範囲にした。1時間後にヒトIL18を添加して最終濃度を10ng/mlとし、細胞を6時間インキュベートした。細胞培養上清中のIL-6濃度を、R&DシステムズのヒトIL-6DuoSetELISAキットを使用して定量化した。エクセル(マイクロソフト)とXLfit(IDBS)を使用して、適合曲線とEC50の計算を得た。図8は、133~6350ng/mlの範囲のEC50値の概要である。
実施例7:IL-18に誘導されたIFN-γ放出の中和
ヒト化された、モノクローナル抗IL1R7 IgG1-LALA抗体が、IL-18に誘導されたIFN-γの放出を阻害する能力を、KG-1骨髄芽球を使用して試験した。KG-1細胞を6750細胞/ウェルの密度で、384ウェルの培養プレート中の、20%FBSと2mMのL-グルタミンを含んでいる15μlのRPMI1640培地の中に播種した。抗体を添加して最終濃度を1.4μg/mlにするか、又は用量滴定実験のために5000~0.03ng/mlの範囲にした。1時間インキュベーションした後に、ヒトIL-18(最終濃度5ng/ml)とTNF-α(最終濃度10ng/ml)を添加し、細胞を37℃と5%CO2で48時間インキュベートした。培地上清中のINF-γ濃度を、R&Dシステムズのヒト-IFN-γELISAキットを用いて定量化した。図9Aは、KG-1細胞を1.4μg/ml抗体により処理した後に測定されたIFN-γ濃度の概要である。図9Bは、用量滴定実験において測定された、IFN-γ放出のEC50阻害値を示す。エクセル(マイクロソフト)とXLfit(IDBS)を使用して、適合曲線とEC50の計算を得た。