JP7045786B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、特別図柄抽選に当選した場合に特定遊技状態を生起させる遊技機に関し、特に、特別図柄抽選の結果を表示する表示手段を備える遊技機に関する。
従来、特別図柄抽選の結果を表示する表示手段を備える遊技機が知られている(特許文献1参照)。
この遊技機では、特別図柄の変動表示及び停止表示を実行することが可能な特別図柄表示器(表示手段)と、特別図柄表示器の表示を制御する主制御基板と、を備えている。特別図柄表示器は、7つの点灯部(いわゆる、「7セグ」)により構成されている。
主制御基板は、始動口への遊技球の入球に応じて、大役抽選(特別図柄抽選)を実行する。具体的には、始動口への遊技球の入球に応じて、大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、変動パターン乱数等の各種の乱数値(以下、「保留情報」とする)を取得し、取得した保留情報に基づいて、まず、大役抽選の結果を判定する。
また、大役抽選の結果が大当たりである場合には、当たり図柄乱数に基づいて、停止図柄(大当たり図柄)の種別を判定する。一方、大役抽選の結果が落選である場合には、停止図柄(ハズレ図柄)の種別を判定する。そして、判定した停止図柄の種別に対応する停止図柄番号(表示データ)を保存する。さらに、変動パターン乱数に基づいて、変動パターン番号を判定し、判定した変動パターン番号に対応する変動時間を、特別図柄変動タイマに設定する。
そして、特別図柄表示器において、特別図柄の変動表示を開始し、特別図柄変動タイマに設定された変動時間が経過した後に、特別図柄の変動表示を終了して、保存された停止図柄番号に基づく特別図柄の停止表示を開始する。
特開2015-112422号公報
しかしながら、従来の遊技機では、表示手段における表示の多様化と表示手段の表示を制御するためのデータ量の抑制とを両立することができない恐れがある。
すなわち、従来の遊技機では、停止図柄の種類と停止図柄番号(表示データ)とが、一対一で対応付けられている。例えば、100種類の停止図柄を表示可能とするには、100種類の停止図柄のそれぞれに対応する表示データを主制御基板の記憶手段に記憶しておくことが必要となる。したがって、停止図柄の種類を増加(表示を多様化)するほど、記憶手段に記憶される表示データのデータ量が増加するため、表示手段における表示の多様化と表示手段の表示を制御するためのデータ量の抑制とを両立することができない。
本発明の課題は、表示手段における表示の多様化と表示手段の表示を制御するためのデータ量の抑制とを両立することにある。
上記目的を達成するために、第一の発明に係る遊技機は、所定条件の成立に応じて乱数値を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された乱数値を記憶する記憶手段と、前記取得された乱数値に基づいて、複数の当選種別のうち、いずれかの当選種別を判定する当選種別判定手段と、第1表示制御情報を格納する格納手段と、前記格納手段に格納されている第1表示制御情報のうち、前記当選種別判定手段により判定された当選種別に対応する第1表示制御情報と、前記取得された乱数値と、に基づいて、第2表示制御情報を生成し、生成した第2表示制御情報に基づいて、表示手段の表示を制御する表示制御手段と、を備え、第2表示制御情報のデータ量は、第1表示制御情報のデータ量以下であり、前記表示制御手段は、前記複数の当選種別のうち少なくとも一の当選種別について、互いに異なる複数の第2表示制御情報を生成することが可能であることを特徴とする。
第一の発明に係る遊技機では、表示制御手段が、格納手段に格納されている第1表示制御情報のうち、判定された当選種別に対応する第1表示制御情報と、当選種別を判定する乱数値と、に基づいて、第2表示制御情報を生成する。そして、表示制御手段が、生成された第2表示制御情報に基づいて、表示手段の表示を制御する。
これによって、一の第1表示制御情報に基づいて、互いに異なる複数の第2表示制御情報を生成することが可能となる。
したがって、格納手段に格納されている一の第1表示制御情報に基づいて、互いに異なる複数の態様による表示手段の表示を実行することが可能となる。
よって、第一の発明に係る遊技機によれば、表示手段における表示の多様化と表示手段の表示を制御するためのデータ量の抑制とを両立することが可能となる。
ここで、当選種別としては、後述する大当たり遊技状態の種別(大当たり図柄の種別)が該当する。当選種別判定としては、後述する停止図柄種別判定が該当する。当選種別判定手段としては、後述する主制御回路200(ステップS226)が該当する。表示手段としては、後述する特図表示装置(特図1表示装置61又は特図2表示装置62)が該当する。表示制御手段としては、後述する主制御回路200(ステップS206、ステップS227)が該当する。第1表示制御情報としては、後述する合成用表示データが該当する。格納手段としては、後述するROM220が該当する。第2表示制御情報としては、後述する出力用表示データが該当する。
本発明によれば、表示手段における表示の多様化と表示手段の表示を制御するためのデータ量の抑制とを両立することが可能となる。
パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。 遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。 特図表示装置の正面図である。 パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。 主制御回路から演出制御回路に対して送信される制御コマンドを説明する図である。 主制御回路が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。 主制御回路が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。 主制御回路が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 特図乱数記憶処理を示すフローチャートである。 特図変動処理を示すフローチャートである。 出力用表示データと点灯部との関係を示す図である。 合成用表示データ及び乱数値データに基づいて生成される出力用表示データを示す図である。 出力用表示データの生成例1を示す図である。 出力用表示データの生成例2を示す図である。 出力用表示データの生成例3を示す図である。 生成例1により生成された出力用表示データに基づく特図表示装置の表示例1を示す図である。 生成例2により生成された出力用表示データに基づく特図表示装置の表示例2を示す図である。 生成例3により生成された出力用表示データに基づく特図表示装置の表示例3を示す図である。 特図停止処理を示すフローチャートである。 小当たり遊技処理を示すフローチャートである。 大当たり遊技処理を示すフローチャートである。 演出制御回路が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。 入賞時演出管理処理を示すフローチャートである。 変動時演出管理処理を示すフローチャートである。 ボタン演出管理処理を示すフローチャートである。 停止時演出管理処理を示すフローチャートである。 当選時演出管理処理を示すフローチャートである。 アウト球カウント処理を示すフローチャートである。 演出図柄の変動表示の一例を示す図である。 変形例1に係る合成用表示データ及び乱数値データに基づいて生成される出力用表示データを示す図である。 変形例1に係る出力用表示データの生成方法を示す図である。 変形例2に係る合成用表示データ及び乱数値データに基づいて生成される出力用表示データを示す図である。 変形例3に係る出力用表示データの生成方法を示す図である。 変形例4に係る出力用表示データの生成方法を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用している。
(パチンコ機1の全体構成)
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すパチンコ機1は、矩形状の外枠2と、外枠2の前側に配設された内枠3と、内枠3の前側に配設された扉ユニット4と、を備えている。
内枠3は、矩形状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。内枠3の内側には、遊技盤ユニット10(図2参照)が取り付けられている。
扉ユニット4は、略方形の扉状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。これによって、扉ユニット4は、内枠3に取り付けられた遊技盤ユニット10(後述する遊技盤11)の正面側を開閉することが可能となっている。扉ユニット4は、略中央部に配設された透明板4aと、透明板4aの周囲に配設された装飾部4bと、透明板4aの下側に配設された受皿ユニット5と、受皿ユニット5の側方に配設された発射ハンドル6と、を備えている。
透明板4aは、樹脂、ガラス等の透明な材料により平板状に形成され、内枠3に取り付けられた遊技盤ユニット10(遊技盤11)の正面側に配設される。これによって、遊技者は、透明板4aを介して、遊技盤10(遊技盤11)を視認することが可能となっている。
装飾部4bは、透明又は半透明の樹脂材料により形成され、前方に向かって膨出する形状を有している。装飾部4bの上側の各角部には、その内部に音発生装置(スピーカ)22(図4参照)が配設された音抜部4cが設けられている。各音抜部4cには、音発生装置22が出力する音声を通過させる複数の音抜孔が設けられている。
また、装飾部4bの内部には、複数の枠ランプ31(図4参照)が配設されている。
受皿ユニット5は、遊技球(貸球及び賞球)を受ける受皿5aと、受皿5aの前側に配設された演出ボタン5b及び回転型セレクター5cと、を有している。
演出ボタン5bは、略円柱状に形成され、受皿ユニット5から上方に向かって突出するように配設されている。演出ボタン5bは、遊技者による押下操作(下方に向かって押し込む操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、演出ボタン5bの押下操作を検出する第1操作検出スイッチ24(図4参照)が配設されている。第1操作検出スイッチ24は、演出ボタン5bが押下操作されるごとに、第1操作信号を演出制御回路300(図4参照)に対して出力する。また、演出ボタン5bの内部には、ボタンランプ32(図3参照)が配設されている。
回転型セレクター5c(いわゆる「ジョグダイヤル」)は、略円筒状に形成され、演出ボタン5bの周囲を囲むように配設されている。回転型セレクター5cは、遊技者による回転操作(円筒軸を中心に回転させる操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、回転型セレクター5cの回転操作を検出する第2操作検出スイッチ25(図4参照)が配設されている。第2操作検出スイッチ25は、回転型セレクター5cが所定角度(例えば、60[°])回転操作されるごとに、第2操作信号を演出制御回路300に対して出力する。
また、受皿ユニット5の上面には、貸出操作部7が配設されている。貸出操作部7は、球貸ボタン7aと、返却ボタン7bと、度数表示装置7cと、を有している。ここで、パチンコ機1は、プリペイドカードに記録されている情報の読出し及び更新を行うことが可能なCRユニット500(図4参照)と通信可能に接続されている。そして、プリペイドカード(図示せず)がCRユニット500に挿入されると、CRユニット500に挿入されたプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。そして、プリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で球貸ボタン7aが操作されると、所定数の遊技球が受皿5aに払い出される。この際、払い出された遊技球の数に応じてプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が更新されて、更新された有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。また、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で返却ボタン7bが操作されると、CRユニット500からプリペイドカードが返却される。
ここで、プリペイドカートとしては、例えば、磁気記憶媒体、記憶IC内蔵媒体等が該当する。
発射ハンドル6は、遊技者による回転操作が可能となっている。そして、発射ハンドル6は、回転操作されたことに応じて、この回転操作量に応じた抵抗値を払出制御回路400(図4参照)に対して出力する。
(遊技盤ユニット10の構成)
次に、遊技盤ユニット10の構成を説明する。
図2は、遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。図3は、特図表示装置の正面図である。
遊技盤ユニット10は、セット板(図示せず)と、セット板の正面側に取り付けられた遊技盤11と、セット板の背面側に取り付けられた画像表示装置20と、を備えている。
セット板は、正面側が開放された箱状に形成されている。セット板の背面板における略中央部には、貫通孔からなる開口部が設けられている。
遊技盤11は、樹脂により、平板状に形成されている。図2に示すように、遊技盤11の略中央部には、貫通孔からなる開口部(図示せず)が設けられている。そして、遊技者は、遊技盤11に設けられた開口部及びセット板に設けられた開口部を介して、画像表示装置20の表示画面20aを視認することが可能となっている。
遊技盤11の正面における開口部の周囲には、発射ハンドル6が操作されることに応じて打ち出された遊技球が流下する遊技領域30が形成されている。
画像表示装置20は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。そして、画像表示装置20の表示画面20aには、演出図柄z1(図29参照)が表示される3つの演出図柄表示領域a1~a3(図29参照)と、演出図柄z2(図29参照)が表示される演出図柄表示領域a4(図29参照)と、を構成することが可能となっている。また、画像表示装置20の表示画面20aには、保留図柄h(図29参照)が表示される保留図柄表示領域b1,b2(図29参照)を構成することが可能となっている。
各演出図柄表示領域a1~a3では、演出図柄z1の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。各演出図柄表示領域a1~a3で表示される演出図柄z1は、数字、文字、記号、キャラクタ等の識別情報(図柄)を含んで構成されている。本実施形態では、演出図柄z1として、数字(「1」~「8」のうちいずれか一つ)を含んで構成された「数字図柄」を有している。
演出図柄表示領域a4では、演出図柄z2の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。本実施形態では、演出図柄表示領域a4で表示される演出図柄z2は、カラーバーから構成されている。
演出図柄z1,z2の変動表示とは、各演出図柄表示領域a1~a3において、複数種類の演出図柄z1をスクロールさせた状態(抽選結果表示位置に表示される演出図柄z1の種類が順次変更される状態)で表示するとともに、演出図柄表示領域a4において、演出図柄z2の種類(カラーバーが表す色)が順次変化される状態で表示することをいう。
演出図柄z1,z2の停止表示とは、各演出図柄表示領域a1~a3の抽選結果表示位置において、一の種類の演出図柄z1を停止させた状態で表示するとともに、演出図柄表示領域a4において、一の種類の演出図柄z2を表示(カラーバーが所定の色を表示)することをいう。
そして、演出図柄表示領域a1~a4では、4つの領域a1~a4において停止表示された演出図柄z1,z2の組み合わせによって、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が表示される。
保留図柄表示領域b1には、報知表示(特別図柄の変動表示及び停止表示)中の始動情報に対応する保留図柄hが表示される。一方、保留図柄表示領域b2には、報知表示が保留されている始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
遊技領域30における表示画面20aの左方の位置には、始動ゲート41が設けられている。始動ゲート41は、常時、遊技球による通過が可能となるように形成されている。始動ゲート41には、普図始動球検知センサ104(図4参照)が配設されている。普図始動球検知センサ104は、遊技球による始動ゲート41の通過の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、普図始動球検知センサ104からの検出信号の入力に応じて、普通図柄抽選を実行する。
遊技領域30における表示画面20aの下方の位置には、第1始動口51が設けられている。第1始動口51は、上向きに開口した入球口(いわゆる「ヘソ」)であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。第1始動口51内には、特図1始動球検知センサ101(図3参照)が配設されている。特図1始動球検知センサ101は、第1始動口51への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力に応じて、第1特別図柄抽選を実行する。
遊技領域30における第1始動口51の下方の位置には、第2始動口52が設けられている。第2始動口52には、第2始動口52への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と遊技球の入球を可能にする開放状態とに変位することが可能な始動口開閉部材52a(いわゆる「電動チューリップ」)が設けられている。始動口開閉部材52aは、始動口ソレノイド64(図4参照)によって開閉される。第2始動口52は、通常時は、始動口開閉部材52aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、普通図柄抽選に当選した場合に、始動口開閉部材52aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第2始動口52内には、特図2始動球検知センサ102(図4参照)が配設されている。特図2始動球検知センサ102は、第2始動口52への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力に応じて、第2特別図柄抽選を実行する。
遊技領域30における第2始動口52の下方には、大入賞口53が設けられている。大入賞口53には、大入賞口53への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と遊技球の入球を可能にする開放状態とに変位することが可能な大入賞口開閉部材53a(いわゆる「アタッカー」)が設けられている。
大入賞口開閉部材53aは、大入賞口ソレノイド65(図4参照)によって開閉される。大入賞口53は、通常時は、大入賞口開閉部材53aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選して、小当たり遊技が実行される場合、又は、大当たり遊技状態が生起された場合に、大入賞口開閉部材53aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。大入賞口53内には、大入賞球検知センサ103(図4参照)が配設されている。大入賞球検知センサ103は、大入賞口53への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、大入賞球検知センサ103からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440(図4参照)による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作を実行する。
遊技領域30における大入賞口53の下方の位置には、いずれの入球口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口54が設けられている。アウト口54内には、アウト球検知センサ26(図4参照)が配設されている。アウト球検知センサ26は、アウト口54から排出された遊技球の検出に応じて、検出信号を演出制御回路300に対して出力する。演出制御回路300は、アウト球検知センサ26からの検出信号の入力に応じて、所定の演出制御処理を実行する。
また、遊技領域30には、各入球口51,52,53やゲート41に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
遊技盤11における第1始動口51の右方の位置には、状態表示装置63が設けられている。状態表示装置63は、LED等によって構成されている。状態表示装置63には、第1特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(いわゆる「保留数」)、第2特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数、普通図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数、大当たり遊技状態の種別(ラウンド遊技の実行回数)等が表示される。
遊技盤11における状態表示装置63の下方の位置には、普図表示装置60、特図1表示装置61及び特図2表示装置62が設けられている。
各表示装置60,61,62は、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成されている。
普図表示装置60は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普図表示装置60では、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果が表示される。ここで、普図表示装置60に停止表示された普通図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である普図当たり遊技状態が生起される。
図3に示すように、各特図表示装置61,62は、8つの点灯部(発光部)s1~s8を備えている(8つのセグメントを備えている)。各点灯部s1~s8の内部には、LED等の発光素子が配設されている。そして、主制御回路200は、各点灯部s1~s8の点灯(発光)・消灯を、独立して制御することが可能となっている。
特図1表示装置61は、第1特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。また、特図2表示装置62は、第2特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。
具体的には、各特図表示装置61,62では、8つの点灯部s1~s8のうち1つ以上の点灯部s1~s8が点灯されることによって、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)が表示される。また、各特図表示装置61,62では、8つの点灯部s1~s8のうち点灯される点灯部s1~s8の組み合わせを変更することによって、複数種類の特別図柄を表示することが可能となっている。
そして、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示とは、8つの点灯部s1~s8によって表示される特別図柄の種類(8つの点灯部s1~s8のうち点灯される点灯部s1~s8の組み合わせ)が、順次、変更されることをいう。また、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の停止表示とは、8つの点灯部s1~s8によって一の種類の特別図柄が表示(8つの点灯部s1~s8のうち所定の点灯部s1~s8が点灯)されることをいう。
そして、特図1表示装置61では、停止表示された第1特別図柄によって、第1特別図柄抽選の結果が表示される。また、特図2表示装置62では、停止表示された第2特別図柄によって、第2特別図柄抽選の結果が表示される。
ここで、特図表示装置61,62における特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の表示と、演出図柄表示領域a1~a4における演出図柄z1,z2の表示とは、変動表示が開始される時期、変動表示が終了して停止表示が開始される時期及び停止表示された図柄が示す抽選結果のそれぞれについて対応付けられている。
そして、特図1表示装置61に停止表示された第1特別図柄が特定の図柄となった場合又は特図2表示装置62において停止表示された第2特別図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である大当たり遊技状態が生起される。
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図4は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、パチンコ機1は、主制御回路200と、演出制御回路300と、払出制御回路400と、各制御回路200,300,400等に電源(電力)を供給する電源回路600と、を備えている。
各制御回路200,300,400は、CPU(Central Processing Unit)と、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータを格納するROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されているプログラムに基づく処理を進行するために使用される一時記憶領域となるRAM(Random Access Memory)と、を備えるマイクロコンピュータである。主制御回路200、演出制御回路300及び払出制御回路400は、それぞれ別々の基板に実装されている。
主制御回路200は、CPU210と、ROM220と、RAM230と、入力ポート240と、第1出力ポート251と、第2出力ポート252と、第3出力ポート253と、周波数発生回路260と、ハード乱数発生回路270と、を備える。
入力ポート240は、各検知センサ・スイッチ101~104から入力された検出信号及び払出制御回路400から入力された制御コマンドのそれぞれを、CPU210に対して出力する。第1出力ポート251は、各表示装置60~63及び各ソレノイド64,65に対して制御信号を出力するとともに、パチンコ機1の賞球の払い出しに関する情報やエラー信号をホールコンピュータ(図示せず)に対して送信する。第2出力ポート252は、演出制御回路300に対して制御コマンドを送信する。第3出力ポート253は、払出制御回路400に対して制御コマンドを送信する。
第1出力ポート251は、出力データバッファ(図示せず)を有している。出力データバッファには、出力データを設定することが可能となっている。特に、出力データバッファには、特図1表示装置61の8つの点灯部s1~s8のそれぞれに対応する出力データ設定領域と、特図2表示装置62の8つの点灯部s1~s8のそれぞれに対応する出力データ設定領域と、が設定されている。
また、第1出力ポート251は、駆動回路(図示せず)を有している。駆動回路は、出力データバッファに設定されている出力データに基づいて、特図1表示装置61の8つの点灯部s1~s8及び特図2表示装置62の8つの点灯部s1~s8のそれぞれが備える発光素子(LED)を駆動するための駆動信号を生成し、生成した駆動信号を、各点灯部s1~s8に対して出力する。
本実施形態では、出力データバッファの各出力データ設定領域には、出力値(出力データ)として、「1」又は「0」が設定される。そして、後述するポート出力処理(ステップS214)によって、出力値として「1」が設定されている出力データ設定領域に対応する点灯部s1~s8に対して駆動信号が出力され、出力値として「0」が設定されている出力データ設定領域に対応する点灯部s1~s8に対する駆動信号の出力が停止される。これによって、出力値として「1」が設定されている出力データ設定領域に対応する点灯部s1~s8が点灯され、出力値として「0」が設定されている出力データ設定領域に対応する点灯部s1~s8が消灯される。
第2出力ポート252及び第3出力ポート253のそれぞれは、送信用データレジスタ(図示せず)と、FIFO(First In First Out)バッファ(図示せず)と、送信用シフトレジスタ(図示せず)と、を有している。
送信用データレジスタは、後述する制御コマンド格納処理(ステップS33)に基づいて入力された制御コマンドを、FIFOバッファに対して出力する。
FIFOバッファは、複数のレジスタから構成され、複数の制御コマンドを記憶することが可能となっている。そして、FIFOバッファは、送信用データレジスタから入力された制御コマンドを記憶するとともに、記憶している制御コマンドを入力された順番で送信用シフトレジスタに対して出力する。
送信用シフトレジスタは、FIFOバッファから入力された制御コマンドについて、パラレル-シリアル変換を行い、シリアルデータとして、演出制御回路300に対して送信する。
ROM220には、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータが格納されている。特に、ROM220には、遊技の進行に必要なデータとして、各種抽選を実行するための判定テーブル、演出制御回路300を制御するために必要な各種制御コマンドが格納されている。
RAM230には、主制御回路200における入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタ等の各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等が一時的に記憶される。
特に、RAM230には、特図1始動球検知センサ101、特図2始動球検知センサ102及び普図始動球検知センサ104のそれぞれからの検出信号の入力を契機として取得される始動情報を記憶する領域が設けられている。ここで、始動情報とは、各検出信号の入力を契機として取得された各種乱数値等の情報をいう。
周波数発生回路260は、所定のクロック周波数(本実施形態では、12[MHz])でクロック(同期信号)を発生させて、このクロックをCPU210及びハード乱数発生回路270のそれぞれに対して出力する。ハード乱数発生回路270は、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の当たり乱数及び第2特別図柄抽選の当たり乱数のそれぞれを発生させる。ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごとに、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0~65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、当たり乱数を発生させる。本実施形態では、ハード乱数発生回路270のループカウンタの値は、0.083[μs](1[s]/12[MHz]=0.083[μs])ごとに更新される。なお、ループカウンタは、普通図柄抽選、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
演出制御回路300は、主制御回路200と同様に、CPUと、ROMと、RAMと、入力ポートと、出力ポートと、を備えている。
演出制御回路300は、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、画像表示装置20における演出画像の表示、各ランプ31,32の点灯、及び、音発生装置22による音の出力のそれぞれを制御する。
演出制御回路300のROMには、演出の進行に係るプログラム、演出の進行に必要なデータが格納されている。また、演出制御回路300のRAMには、主制御回路200から受信した制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
演出制御回路300のCPUは、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出の内容を決定する。そして、決定した演出の内容に対応する演出プログラムにしたがって、表示制御データ、音制御データ、ランプ制御データ等を生成して、生成した各制御データに基づく制御信号を、画像表示装置20、音発生装置22及びランプ31,32(駆動回路)のそれぞれに対して出力する。
また、演出制御回路300のCPUは、演出ボタン5bを用いた演出内容が決定された場合には、第1操作検出スイッチ24からの第1操作信号の入力の有無を監視し、第1操作信号の入力の有無に応じた制御データを読み出して、読み出した制御データを画像表示装置20、音発生装置22及びランプ31,32のそれぞれに対して出力する。
さらに、演出制御回路300のCPUは、回転型セレクター5cを用いた演出内容が決定された場合には、第2操作検出スイッチ25からの第2操作信号の入力の有無を監視し、第2操作信号の入力の有無に応じた制御データを読み出して、読み出した制御データを画像表示装置20、音発生装置22及びランプ31,32のそれぞれに対して出力する。
払出制御回路400は、発射ハンドル6が備える発射ボリューム(図示せず)から入力された信号に基づいて、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
具体的には、払出制御回路400には、発射ボリューム及び遊技球発射装置423が接続されている。発射ボリュームは、発射ハンドル6が回転操作されると、この回転操作量に応じた信号を払出制御回路400に対して出力する。そして、払出制御回路400は、発射ボリュームから入力された信号に応じた強さで遊技球を遊技領域30に発射するように、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
また、払出制御回路400は、主制御回路200から受信した制御コマンド及びCRユニット500から受信した球貸指示信号のそれぞれに基づいて、遊技球払出装置440による遊技球払出動作を制御する。
具体的には、払出制御回路400には、接続基板410が接続され、その接続基板410には、球貸ボタン7a、返却ボタン7b、度数表示装置7c及びCRユニット500のそれぞれが接続されている。
球貸ボタン7aは、押下操作されたことに応じて、球貸操作信号を、接続基板410を介してCRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、球貸操作信号を受信すると、挿入されているプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数から所定数の貸球を払い出すために必要な度数を減算して、プリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新するとともに、所定数の遊技球の払い出しを指示する球貸指示信号を、接続基板410を介して払出制御回路400に送信する。さらに、払出制御回路400は、球貸指示信号を受信すると、所定数の遊技球を払い出すように、遊技球払出装置440による遊技球の払出動作を制御する。
CRユニット500は、プリペイドカートが挿入されたとき及びプリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新したときのそれぞれにおいて、有価媒体の残存度数を示す度数信号を、接続基板410を介して度数表示装置7cに送信する。そして、度数表示装置7cは、度数信号を受信すると、この度数信号が示す有価媒体の残存度数を表示する。
返却ボタン7bは、押下操作されたことに応じて、返却操作信号を、接続基板410を介してCRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、返却操作信号を受信すると、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードを返却(排出)する。
(各種抽選について)
次に、パチンコ機1で実行される各種抽選について説明する。
パチンコ機1では、遊技球による始動ゲート41の通過を契機として、普通図柄抽選が実行される。そして、普通図柄抽選に当選した場合に、普図当たり遊技状態が生起される。普図当たり遊技状態では、始動口開閉部材52aが閉止状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能な状態となる。
本実施形態では、普通図柄抽選に当選した場合に生起される普図当たり遊技状態の種類として、「普図当たり」の1種類が設定されている。
「普図当たり」に当選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「普図当たり図柄」で停止表示させるように制御する。一方、普通図柄抽選に落選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、パチンコ機1では、補助制御として、時短制御を実行することが可能となっている。
時短制御とは、該制御が実行されていないときと比較して、特別図柄の変動表示を行う時間(以下、「変動時間」とする)が短縮される制御をいう。本実施形態では、時短制御が実行されているときには、該制御が実行されていないときと比較して、普通図柄抽選の当選確率が向上され、普図当たり遊技状態における始動口開閉部材52aの開放回数が増加され、普図当たり遊技状態における始動口開閉部材52aの開放時間が延長され、かつ、普通図柄の変動表示を行う時間が短縮される。
「普図当たり」に当選した場合には、始動口開閉部材52aの開放回数が1[回]又は3[回]に設定され、各回における始動口開閉部材52aの開放時間が0.5[s]又は2.0[s]に設定される。この際、始動口開閉部材52aの開放時間及び開放回数は、時短制御の実行中には、2.0[s]×3[回]に設定され、時短制御の停止中には、0.5[s]×1[回]に設定される。各回における始動口開閉部材52aの開放は、始動口開閉部材52aが開放状態とされてから、設定された開放時間が経過した場合に終了する。
また、パチンコ機1では、第1始動口51への遊技球の入球を契機として、第1特別図柄抽選が実行され、第2始動口52への遊技球の入球を契機として、第2特別図柄抽選が実行される。
本実施形態では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果として、「小当たり」と、「大当たり」と、「はずれ」と、が設定されている。
そして、「小当たり」に当選した場合には、大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位される小当たり遊技が実行される。
一方、「大当たり」に当選した場合に、大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行される。本実施形態では、「大当たり」に当選した場合に生起される大当たり遊技状態の種別(種類)として、「大当たり1」~「大当たり4」の4種類が設定されている。
「小当たり」(小当たり)に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「小当たり図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1~a4において、演出図柄z1,z2を「チャンス図柄」で停止表示させるように制御する。
「チャンス図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1~a3に停止表示された演出図柄z1が、「1、2、1」等、所定の「数字図柄」の組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が青色を示す態様とする。
「大当たり1」(16R確変)に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「大当たり1図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1~a4において、演出図柄z1,z2を「確変大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。
「確変大当たり図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1~a3に停止表示された演出図柄z1が、「7、7、7」等、同一の奇数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が赤色を示す態様とする。
「大当たり2」(10R通常)に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「大当たり2図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1~a4において、演出図柄z1,z2を「通常大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。
「通常大当たり図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1~a3に停止表示された演出図柄z1が、「2、2、2」等、同一の偶数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が青色を示す態様とする。
「大当たり3」(8R確変)に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「大当たり3図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1~a4において、演出図柄z1,z2を「確変大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり4」(2R確変)に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「大当たり4図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1~a4において、演出図柄z1,z2を「チャンス図柄」で停止表示させるように制御する。したがって、遊技者は、演出図柄表示領域a1~a4に停止表示された演出図柄z1,z2の組み合わせに基づいて、「小当たり」と「大当たり4」とを見分けることができない。
本実施形態では、「大当たり1図柄」として、32種類の特別図柄(32種類の出力用表示データに基づいて表示される特別図柄)が設定され、「大当たり2図柄」として、6種類の特別図柄(6種類の出力用表示データに基づいて表示される特別図柄)が設定され、「大当たり3図柄」として、6種類の特別図柄(6種類の出力用表示データに基づいて表示される特別図柄)が設定され、「大当たり4図柄」として、2種類の特別図柄(2種類の出力用表示データに基づいて表示される特別図柄)が設定されている。
一方、「はずれ」の場合には、表示装置61,62において特別図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1~a4において、演出図柄z1,z2を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
「はずれ図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1~a3に停止表示された演出図柄z1を、「1、6、9」等、少なくとも一の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字が、他の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が白色を示す態様とする。
「小当たり」に当選した場合には、小当たり遊技が実行される。小当たり遊技では、複数回(本実施形態では、2[回])の開放動作が実行される。各回の開放動作では、大入賞口開閉部材53aが、所定開放上限時間(本実施形態では、0.2[s])閉止状態から開放状態に変位される。
「大当たり1」~「大当たり4」に当選した場合には、大当たり遊技状態において、所定回数のラウンド遊技が実行される。本実施形態では、「大当たり1」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が16[回]に設定され、「大当たり2」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が10[回]に設定され、「大当たり3」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が8[回]に設定され、「大当たり4」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が2[回]に設定される。
各回のラウンド遊技は、当該ラウンド遊技中に大入賞口53へ入球した遊技球の数が所定入賞上限数(本実施形態では、10[球])に達したこと、及び、当該ラウンド遊技の継続時間が所定開放上限時間(本実施形態では、0.2[s]又は30.0[s])に達したこと、のうち一方が成立した場合に終了される。
本実施形態では、ラウンド遊技の種類として、大入賞口53への遊技球の入球が容易となる入賞容易ラウンドと、大入賞口53への遊技球の入球が困難となる入賞困難ラウンドと、が設定されている。
各回の入賞容易ラウンドでは、所定開放上限時間として、第1所定時間が設定される。ここで、第1所定時間は、大入賞口53への遊技球の入球が容易となる時間(本実施形態では、30.0[s])となっている。
各回の入賞困難ラウンドでは、所定開放上限時間として、第2所定時間が設定される。ここで、第2所定時間は、第1所定時間より短い時間であり、大入賞口53への遊技球の入球が困難となる時間(本実施形態では、0.2[s])となっている。
「大当たり4」に当選した場合には、各回のラウンド遊技として、入賞困難ラウンドが設定される。これによって、「大当たり4」に当選した場合には、大当たり遊技状態における大入賞口開閉部材53aの開閉動作の態様が、小当たり遊技における大入賞口開閉部材53aの開閉動作の態様と同一となる。したがって、遊技者は、大入賞口開閉部材53aの開閉動作の態様に基づいて、「小当たり」と「大当たり4」とを見分けることができない。
「大当たり1」~「大当たり3」に当選した場合には、各回のラウンド遊技として、入賞容易ラウンドが設定される。
ここで、パチンコ機1では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選)の当選確率に係る遊技状態として、「特図低確率状態」及び「特図高確率状態」を有している。「特図低確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率(以下、「低確率」とする)(例えば、1/320)に設定される。一方、「特図高確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率より高い第2の確率(以下、「高確率」とする)(例えば、1/32)に設定される。なお、主制御回路200は、第1特別図柄抽選の当選確率と第2特別図柄抽選の当選確率とが同期するように、各抽選の当選確率を設定する。ここで、特別図柄抽選の当選確率とは、大当たり遊技状態が生起される「当たり」(「大当たり1」~「大当たり4」)に当選する確率をいう。
「大当たり1」、「大当たり3」又は「大当たり4」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了後から次回の大当たり遊技状態が生起される前までの期間中に、「特図高確率状態」が生起される。
「大当たり2」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了後から次回の大当たり遊技状態が生起される前までの期間中に、「特図低確率状態」が生起される。
なお、「小当たり」に当選した場合には、当該「小当たり」の当選に基づいて、遊技状態(「特図高確率状態」又は「特図低確率状態」)及び時短制御の実行状況(実行中又は停止中)が変更されることはない。すなわち、当該「小当たり」に当選した時の遊技状態及び時短制御の実行状況が、そのまま継続される。
また、「大当たり1」~「大当たり3」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了後において、時短制御が実行される。時短制御は、大当たり遊技状態の終了に応じて開始され、当該時短制御の開始後、大当たり遊技状態が生起されることなく、所定回数(本実施形態では、100[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたことに応じて終了される。
(制御コマンドについて)
次に、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンド、及び、主制御回路200と払出制御回路400との間で送受信される制御コマンドについて説明する。
図5は、主制御回路から演出制御回路に対して送信される制御コマンドを説明する図である。
主制御回路200と演出制御回路300とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と演出制御回路300との間における通信は、主制御回路200から演出制御回路300への一方向のみで行われ、演出制御回路300から主制御回路200への通信は行われない。
主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される各制御コマンドは、制御コマンドの種類を示す1バイトの先行データと、制御コマンドの内容を示す1バイトの後続データと、から構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、先行データ及び後続データから構成される制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する。演出制御回路300では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。
図5に示すように、パチンコ機1では、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンドとして、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド、第2変動パターン指定コマンド、停止指定コマンド、状態指定コマンド、第1保留数指定コマンド、第2保留数指定コマンド、オーバー入賞指定コマンド、オープニング指定コマンド、ラウンド開始指定コマンド、ラウンド終了指定コマンド、エンディング指定コマンド等が設定されている。
図柄種別指定コマンドは、特別図柄(演出図柄z1,z2)の停止図柄(特別図柄抽選の抽選結果)を指定するコマンドである。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の停止図柄として、「はずれ図柄」、「小当たり図柄」又は「大当たりp図柄」(「大当たり1図柄」、「大当たり2図柄」、「大当たり3図柄」又は「大当たり4図柄」)を指定する。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の変動開始時に送信される。本実施形態では、図柄種別指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、特別図柄(演出図柄z1,z2)の変動表示の変動パターンの内容(変動パターン番号)を指定するコマンドである。本実施形態では、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、変動パターン番号を指定することによって、当該変動パターン番号に対応付けられている変動時間(変動パターンの内容)を指定する。
本実施形態では、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。そして、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動開始時に送信される。
第1変動パターン指定コマンドは、演出図柄の変動表示のうち第1期間(例えば、演出図柄z1,z2の変動表示の開始後から後述する「リーチ表示」の開始前までの期間)の変動パターン(以下、「第1変動パターン」とする)を指定する。本実施形態では、第1変動パターンの内容として、互いに異なる変動時間が対応付けられているm種類のものが設定されている。そして、第1変動パターン指定コマンドは、m種類の第1変動パターンの内容うち一のものを指定する。
本実施形態では、第1変動パターンとして、「通常変動パターン」及び「擬似連続変動パターン」が設定されている。
「通常変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、大当たり遊技状態が生起されることを期待させる表示(後述する「擬似連続変動表示」等)が行われない第1変動パターンの種別をいう。
「擬似連続変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、1回以上の「擬似連続変動表示」が行われる第1変動パターンの種別をいう。
「擬似連続変動表示」とは、演出図柄表示領域a4における演出図柄z2の変動表示が継続されつつ、演出図柄表示領域a1~a3のうち少なくとも1の領域の抽選結果表示位置において演出図柄z1の仮停止表示が行われた後に、再び、全ての演出図柄表示領域a1~a3において演出図柄z1の通常変動表示が行われる表示をいう。
「仮停止表示」とは、抽選結果表示位置において、一の種類の演出図柄z1が揺動(又は回転)される表示(抽選結果表示位置に表示されている演出図柄z1が変更されない表示)をいう。
「通常変動表示」とは、抽選結果表示位置に表示される演出図柄z1が、順次変更される(入れ替わる)表示をいう。
「抽選結果表示位置」とは、演出図柄z1が停止表示される位置をいう。
第2変動パターン指定コマンドは、演出図柄z1,z2の変動表示のうち第2期間(例えば、「リーチ表示」の開始後から演出図柄z1,z2の停止表示の開始前までの期間)の変動パターン(以下、「第2変動パターン」とする)の内容を指定する。ここで、第2期間は、第1期間より後の期間となっている。本実施形態では、第2変動パターンの内容として、互いに異なる変動時間が対応付けられているn種類のものが設定されている。そして、第2変動パターン指定コマンドは、n種類の第2変動パターンの内容のうち一のものを指定する。
本実施形態では、第2変動パターンの種別として、「通常変動パターン」及び「リーチ変動パターン」が設定されている。
「通常変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、大当たり遊技状態が生起されることを期待させる表示(後述する「リーチ表示」等)が行われない第2変動パターンの種別をいう。
「リーチ変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、「リーチ表示」が行われる第2変動パターンの種別をいう。
「リーチ表示」とは、演出図柄表示領域a4における演出図柄z2の変動表示が継続されつつ、演出図柄表示領域a1~a3のうち2以上の領域において演出図柄z1の仮停止表示が行われ、かつ、2以上の領域において仮停止表示されている演出図柄z1が、「大当たり図柄」に含まれる組み合わせとなる状態(例えば、2以上の演出図柄表示領域a1~a3において互いに同一の数字を示す「数字図柄」が仮停止表示されている状態)をいう。
停止指定コマンドは、特別図柄(演出図柄z1,z2)の停止表示を指定するコマンドである。停止指定コマンドは、特別図柄の停止表示の開始時に送信される。
状態指定コマンドは、遊技状態を指定するコマンドである。状態指定コマンドは、時短制御の開始、時短制御の終了、特図高確率状態の設定及び特図低確率状態の設定のうち一のものを指定する。状態指定コマンドは、各制御の開始時又は終了時、各確率の設定時に送信される。
第1保留数指定コマンドは、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」増加したことを指示するコマンドである。第2保留数指定コマンドは、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」減少したことを指示するコマンドである。
ここで、特図1保留数とは、特図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。また、特図2保留数とは、特図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。
第1保留数指定コマンドは、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)の記憶時に送信される。第2保留数指定コマンドは、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動開始時に送信される。本実施形態では、第1保留数指定コマンド及び第2保留数指定コマンドのそれぞれは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
オーバー入賞指定コマンドは、オーバー入賞が検出されたことを指定するコマンドである。ここで、「オーバー入賞」とは、特図1保留数が上限数に達している状態で、第1始動口51への入球が検出されること、又は、特図2保留数が上限数に達している状態で、第2始動口52への入球が検出されること、をいう。オーバー入賞指定コマンドは、オーバー入賞の検出時に送信される。
オープニング指定コマンドは、小当たり遊技の開始(オープニング期間の開始)又は大当たり遊技状態の開始(オープニング期間の開始)を指定するコマンドである。オープニング指定コマンドは、「小当たり」又は「大当たりh」(「大当たり1」、「大当たり2」、「大当たり3」又は「大当たり4」)の開始を指定する。オープニング指定コマンドは、オープニング期間の開始時に送信される。
ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始を指定するコマンドである。ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始時に送信される。
ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了を指定するコマンドである。ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了時に送信される。
エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始を指定するコマンドである。エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始時に送信される。
主制御回路200と払出制御回路400とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と払出制御回路400との間における通信は、双方向に行われる。主制御回路200と払出制御回路400との間において送受信される各制御コマンドは、1バイトのデータから構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、制御コマンドを払出制御回路400に対して送信する。払出制御回路400では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。また、払出制御回路400は、シリアル通信によって、制御コマンドを主制御回路200に対して送信する。主制御回路200では、払出制御回路400から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAM230の所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御回路200から払出制御回路400に対して送信される制御コマンドとして、賞球数指定コマンド等が設定されている。賞球数指定コマンドは、払い出しを行う賞球数を指定するコマンドである。本実施形態では、賞球数指定コマンドは、n個(n=1~5)の賞球の払い出しを指定する。賞球数指定コマンドは、遊技球払出制御回路400による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作の実行時に送信される。
(主制御回路200で実行される処理)
次に、主制御回路200で実行される処理を説明する。
まず、主制御回路200に構成されているハードウェアの機能について説明する。
パチンコ機1に電源が投入されると、ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごと(本実施形態では、0.083[μs]ごと)に、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0~65535の範囲内)において1ずつ更新するハード乱数更新処理を開始する。そして、ハード乱数更新処理によって、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の大当たり乱数及び第2特別図柄抽選の大当たり乱数のそれぞれが更新される。なお、ハード乱数更新処理は、ハード乱数発生回路270(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
また、パチンコ機1に電源が投入されると、第2出力ポート252の送信用シフトレジスタは、FIFOバッファに記憶されている制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する制御コマンド送信処理を開始する。なお、制御コマンド送信処理は、第2出力ポート252(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
次に、主制御回路200のCPU210がROM220に記憶されている遊技の進行に係るプログラム(ソフトウェア)に基づいて実行する遊技制御処理について説明する。
図6は、主制御回路が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。図7は、主制御回路が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。図8は、主制御回路が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
主制御回路200は、パチンコ機1に電源が投入されると、メインルーチンとして、所定の初期化処理を実行した後に、メインループ処理を繰り返し実行する。また、主制御回路200は、所定の割込み発生要因の成立に応じて、割込み処理として、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等を実行する。
シリアル通信受信割込み処理の割込み発生要因は、払出制御回路400からの制御コマンドの受信となっている。タイマ割込み処理の割込み発生要因は、割込み要求信号の受信となっている。ここで、割込み要求信号は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms]周期)で発生する。
まず、CPU210が実行するメインループ処理を説明する。
CPU210は、初期化処理が終了すると、図6に示すメインループ処理を開始する。メインループ処理が開始されると、ステップS30に移行する。
ステップS30では、割込み禁止処理を実行し、ステップS31に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の割込みが禁止される。
ステップS31では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS32に移行する。初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。初期値乱数とは、プログラム上で発生する乱数であるソフト乱数(大当たり図柄乱数、変動パターン乱数等)の初期値及び終了値を更新(変更)するための乱数である。
すなわち、ソフト乱数を発生させるループカウンタは、予め設定された初期値から終了値までの範囲内において更新される。そして、ループカウンタの初期値及び終了値は、ループカウンタの乱数値が終了値に達するごとに変更される。この際、ループカウンタに設定される初期値及び終了値は、初期値乱数に基づいて決定される。
ステップS32では、制御コマンド解析処理を実行し、ステップS33に移行する。制御コマンド解析処理では、払出制御回路400から受信した制御コマンドの解析を行う。
ステップS33では、制御コマンド格納処理を実行し、ステップS34に移行する。制御コマンド格納処理では、RAM230のポート出力要求バッファに記憶されている制御コマンドを、第2出力ポート252の送信用データレジスタに対して出力する。
これによって、送信用データレジスタに入力された制御コマンドは、FIFOバッファに記憶(格納)される。そして、FIFOバッファに記憶された制御コマンドは、送信用シフトレジスタによって、所定の順番で、演出制御回路300に対して送信される。
ステップS34では、割込み許可処理を実行し、ステップS35に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS34の割込み許可処理終了後からステップS30の割込み禁止処理が開始される前までの期間が割込み許可期間となり、当該割込み許可期間中において、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の割込みが許可される。
ステップS35では、その他乱数更新処理を実行し、ステップS30に移行する。その他乱数更新処理では、ソフト乱数のうち大当たり図柄乱数を除いたもの(変動パターン乱数等)の更新を行う。
次に、CPU210が実行するシリアル通信受信割込み処理を説明する。
CPU210は、払出制御回路400から制御コマンドを受信すると、メインループ処理の割込み許可期間中又はタイマ割込み処理の割込み許可期間中において、図7に示すシリアル通信受信割込み処理を開始する。シリアル通信受信割込み処理が開始されると、ステップS100に移行する。
ステップS100では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS101に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理又はタイマ割込み処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS101では、入力ポート240の受信バッファにデータ(制御コマンド)が存在するか否かを判定し、受信バッファにデータが存在すると判定した場合(Yes)には、ステップS102に移行し、受信バッファにデータが存在しないと判定した場合(No)には、ステップS103に移行する。
ステップS102では、受信データ格納処理を実行し、ステップS103に移行する。受信データ格納処理では、受信バッファに存在するデータ(制御コマンド)をRAM230の所定領域に格納する。
ステップS103では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS100で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理又はタイマ割込み処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、CPU210が実行するタイマ割込み処理を説明する。
周波数発生回路260は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。そして、CPU210は、割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中において、図8に示すタイマ割込み処理を開始する。タイマ割込み処理が開始されると、ステップS200に移行する。
ステップS200では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS201に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させ、割込みを許可する。
ステップS201では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS202に移行する。ステップS201の初期値乱数更新処理は、ステップS31の初期値乱数更新処理と同一の処理となっている。
ステップS202では、ソフト乱数更新処理を実行し、ステップS203に移行する。ソフト乱数更新処理では、ソフト乱数のうち大当たり図柄乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS203では、スイッチチェック処理を実行し、ステップS204に移行する。スイッチチェック処理では、入力ポート240における各検知センサ101~104からの検出信号の入力の有無をチェックする。そして、いずれかの検知センサ101~104からの検出信号の入力を検出した場合には、該検出を示す情報をRAM230の所定領域に記憶する。
ステップS204では、特図乱数記憶処理を実行し、ステップS205に移行する。特図乱数記憶処理については、後述する。
ステップS205では、特図変動処理を実行し、ステップS206に移行する。特図変動処理については、後述する。
ステップS206では、特図停止処理を実行し、ステップS207に移行する。特図停止処理については、後述する。
ステップS207では、小当たり遊技処理を実行し、ステップS208に移行する。小当たり遊技処理については、後述する。
ステップS208では、大当たり遊技処理を実行し、ステップS209に移行する。大当たり遊技処理については、後述する。
ステップS209では、普図乱数記憶処理を実行し、ステップS210に移行する。普図乱数記憶処理では、ステップS203の処理結果に基づいて、普図始動球検知センサ104から検出信号が入力されたか否かを判定し、入力されたと判定した場合には、普図乱数記憶処理を実行する。
普図乱数記憶処理では、普通図柄抽選の普図当たり乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した乱数(乱数値)を、普図始動情報として、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶する。
ステップS210では、普図変動処理を実行し、ステップS211に移行する。普図変動処理では、普図始動情報記憶領域において普図始動情報が記憶されているか否かを判定し、普図始動情報が記憶されていると判定した場合には、普図当たり判定処理及び報知表示開始処理を実行する。
普図当たり判定処理では、普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報に含まれる普図当たり乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定し、普図当たり乱数の値が当たり値と一致していると判定した場合には、停止図柄として「普図当たり図柄」を設定し、普図当たり乱数の値が当たり値と一致していないと判定した場合には、停止図柄として「はずれ図柄」を設定する。
報知表示開始処理では、普通図柄の変動時間を設定して、普図表示装置60において、普通図柄の変動表示を開始する。そして、普通図柄の変動表示が開始されてから設定された変動時間が経過した場合には、普図表示装置60において、普通図柄の表示が終了されて、普図当たり判定処理で設定された停止図柄による普通図柄の停止表示が行われる。
ステップS211では、普図当たり遊技処理を実行し、ステップS212に移行する。普図当たり遊技処理では、普図表示装置60において「普図当たり図柄」が停止表示されたか否かを判定し、「普図当たり図柄」が停止表示されたと判定した場合には、普図当たり遊技状態を生起させる。
普図当たり遊技状態では、始動口開閉部材52aが閉止状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能となる。始動口開閉部材52aは、開放状態とされてから所定の開放時間が経過したこと及び第2始動口52への遊技球の入球数が所定数に達したことのうち一方が達成された場合に、閉鎖状態とされる。
ステップS212では、賞球の払い出し動作を実行する賞球払出処理を実行し、ステップS213に移行する。賞球払出処理では、ステップS203の処理結果に基づいて、各検知センサ101~103からの検出信号の入力の有無を判定する。そして、各検知センサ101~103からの検出信号の入力があった場合には、賞球数指定コマンドを払出制御回路400に対して送信する。
本実施形態では、特図1始動球検知センサ101から検出信号の入力があった場合には、3[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンド、特図2始動球検知センサ102から検出信号の入力があった場合には、1[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンド、大入賞球検知センサ103から検出信号の入力があった場合には、5[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンドを払出制御回路400に対して送信する。
ステップS213では、エラー監視処理を実行し、ステップS214に移行する。エラー監視処理では、各種エラーの発生を監視して、エラーの発生を判定した場合には、発生したエラーの種類に応じた処理を実行する。
例えば、払出制御回路400から払出中エラーの発生、満タンエラーの発生又は球詰まりエラーの発生を指定する制御コマンドを受信した場合には、受信した制御コマンドが指定するエラーの発生を判定する。そして、当該エラーの発生の報知を指定する制御コマンドをRAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
また、払出制御回路400から払出中エラーの解除、満タンエラーの解除又は球詰まりエラーの解除を指定する制御コマンドを受信した場合には、受信した制御コマンドが指定するエラーの解除を判定する。そして、当該エラーの発生の報知の停止を指定する制御コマンドをRAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS214では、ポート出力処理を実行し、ステップS215に移行する。ポート出力処理では、各種制御信号(駆動信号)が、普図表示装置60、特図1表示装置61、特図2表示装置62、状態表示装置63、始動口ソレノイド64、大入賞口ソレノイド65等に対して出力される。
ステップS215では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS200で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、ステップS204の特図乱数記憶処理を説明する。
図9は、特図乱数記憶処理を示すフローチャートである。
特図乱数記憶処理は、ステップS204において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS110に移行する。
ステップS110では、ステップS203の処理結果に基づいて、特図1始動球検知センサ101から検出信号が入力されたか否かを判定し、特図1始動球検知センサ101から検出信号が入力されたと判定した場合(Yes)には、ステップS111に移行し、特図1始動球検知センサ101から検出信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS114に移行する。
ステップS111では、特図1保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS112に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS113に移行する。
ここで、特図1保留数とは、特図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、特図1保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS112では、特図1乱数記憶処理を実行し、ステップS114に移行する。特図1乱数記憶処理では、第1特別図柄抽選の大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した各種乱数(乱数値)を、特図1始動情報として、RAM230の特図1始動情報記憶領域に記憶する。
また、特図1乱数記憶処理では、特図1保留数が1増加したことを指定する第1保留数指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、第1保留数指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS113では、オーバー入賞処理を実行し、ステップS114に移行する。オーバー入賞処理では、オーバー入賞指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、オーバー入賞指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS114では、ステップS203の処理結果に基づいて、特図2始動球検知センサ102からの検出信号が入力されたか否かを判定し、特図2始動球検知センサ102からの検出信号が入力されたと判定した場合(Yes)には、ステップS115に移行し、特図2始動球検知センサ102からの検出信号が入力されたていないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS205)に移行する。
ステップS115では、特図2保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS116に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS117に移行する。
ここで、特図2保留数とは、特図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、特図2保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS116では、特図2乱数記憶処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS205)に移行する。特図2乱数記憶処理では、第2特別図柄抽選の大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した各種乱数(乱数値)を、特図2始動情報として、RAM230の特図2始動情報記憶領域に記憶する。
また、特図2乱数記憶処理では、特図2保留数が1増加したことを指定する第1保留数指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、第1保留数指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS117では、オーバー入賞処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS205)に移行する。オーバー入賞処理では、オーバー入賞指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、オーバー入賞指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
次に、ステップS205の特図変動処理を説明する。
図10は、特図変動処理を示すフローチャートである。図11は、出力用表示データと点灯部との関係を示す図である。図12は、合成用表示データ及び乱数値データに基づいて生成される出力用表示データを示す図である。
特図変動処理は、ステップS205において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS220に移行する。
ステップS220では、大当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、大当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、ステップS221に移行し、大当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS206)に移行する。
大当たり遊技状態の生起中であるか否かは、RAM230の所定領域において、大当たり遊技状態中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS221では、小当たり遊技の実行中であるか否かを判定し、小当たり遊技の実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS222に移行し、小当たり遊技の実行中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS206)に移行する。
小当たり遊技の実行中であるか否かは、RAM230の所定領域において、小当たり遊技中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS222では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の停止表示中であるか否かを判定し、特別図柄の停止表示中でないと判定した場合(No)には、ステップS223に移行し、特別図柄の停止表示中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS206)に移行する。
特別図柄の停止表示中であるか否かは、RAM230の所定領域において、停止表示中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS223では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示中であるか否かを判定し、特別図柄の変動表示中でないと判定した場合(No)には、ステップS224に移行し、特別図柄の変動表示中であると判定した場合(Yes)には、ステップS230に移行する。
特別図柄の変動表示中であるか否かは、RAM230の所定領域において、変動表示中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS224では、特図保留数が「0」であるか否かを判定し、特図保留数が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS225に移行し、特図保留数が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS206)に移行する。ここで、特図保留数とは、特図1保留数及び特図2保留数の合計数をいう。
ステップS225では、抽選結果判定処理を実行し、ステップS226に移行する。抽選結果判定処理では、特別図柄抽選の結果を決定する。
具体的には、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれる大当たり乱数を読み出して、読み出した大当たり乱数に基づいて、特別図柄抽選の結果を決定する。
本実施形態では、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されている場合には、特図1始動情報に対して優先して、当該特図2始動情報に基づく抽選結果の判定が実行される。しかしながら、始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報及び特図2始動情報)について、特図1始動情報及び特図2始動情報を通じて、先に取得(記憶)された始動情報から順に、抽選結果の判定を実行する構成としても構わない。
以下、ステップS225において特別図柄抽選の結果の判定が実行される始動情報を、「判定始動情報」とする。
ROM220には、大当たり乱数と大当たり値との対応が登録された大当たり判定テーブルが格納されている。また、大当たり判定テーブルとして、特図低確率状態に対応する大当たり判定テーブル及び特図高確率状態に対応する大当たり判定テーブルが格納されている。
特図低確率状態に対応する大当たり判定テーブルでは、当選確率が第1確率(例えば、1/320)となるように、大当たり値が登録されている。一方、特図高確率状態に対応する大当たり判定テーブルでは、当選確率が第1確率より高い第2確率(例えば、1/32)となるように、大当たり値が登録されている。
また、ROM220には、大当たり乱数と小当たり値との対応が登録された小当たり判定テーブルが格納されている。また、小当たり判定テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する小当たり判定テーブル及び第2特別図柄抽選に対応する小当たり判定テーブルが格納されている。
そして、抽選結果判定処理では、まず、大当たり判定を実行する。
大当たり判定では、現在設定されている遊技状態に対応する大当たり判定テーブルに基づいて、判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が、大当たり値と一致しているか否かを判定する。
そして、大当たり乱数の値が大当たり値と一致していると判定した場合には、特別図柄抽選の結果として、「大当たり」を決定する。
一方、大当たり乱数の値が大当たり値と一致していないと判定した場合には、小当たり判定を実行する。
小当たり判定では、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、第1特別図柄抽選に対応する小当たり判定テーブルに基づいて、判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が、小当たり値と一致しているか否かを判定する。一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、第2特別図柄抽選に対応する小当たり判定テーブルに基づいて、判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が、小当たり値と一致しているか否かを判定する。
そして、大当たり乱数の値が小当たり値と一致していると判定した場合には、特別図柄抽選の結果として、「小当たり」を決定する。
一方、大当たり乱数の値が小当たり値と一致していないと判定した場合には、特別図柄抽選の結果として、「はずれ」を決定する。
ステップS226では、停止図柄種別決定処理を実行し、ステップS227に移行する。停止図柄種別決定処理では、停止表示させる特別図柄の種別(停止図柄の種別)を決定する(停止図柄種別判定)。
具体的には、ステップS225の結果に基づいて、停止図柄の種別を決定する。
ROM220には、大当たり図柄乱数と大当たり図柄の種別(大当たり遊技状態の種別)との対応が登録された大当たり図柄種別判定テーブルが格納されている。また、大当たり図柄種別判定テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄種別判定テーブル及び第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄種別判定テーブルが格納されている。
本実施形態では、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄種別判定テーブルと第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄種別判定テーブルとは、互いに同一の構成となっている。しかしながら、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄種別判定テーブルと、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄種別判定テーブルとで、各種別の大当たり図柄が選択される確率が互いに異なる構成としても構わない。
本実施形態では、特図乱数記憶処理(ステップS112,S116)において、大当たり図柄乱数として、「0」~「99」のうち何れか一の値を示すデータ(乱数値データ)が所定のループカウンタから取得される。そして、各大当たり図柄種別判定テーブルでは、「0」~「85」の各大当たり図柄乱数の値が、「大当たり1図柄」に対応付けられ、「86」~「91」の各大当たり図柄乱数の値が、「大当たり2図柄」に対応付けられ、「92」~「97」の各大当たり図柄乱数の値が、「大当たり3図柄」に対応付けられ、「98」~「99」の各大当たり図柄乱数の値が、「大当たり4図柄」に対応付けられている。
そして、停止図柄種別決定処理では、ステップS225で特別図柄抽選の結果として「大当たり」が決定された場合には、大当たり図柄種別判定を実行する。
大当たり図柄種別判定では、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄種別判定テーブルと、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数の値と、に基づいて、停止図柄の種別(「大当たり1図柄」、「大当たり2図柄」、「大当たり3図柄」又は「大当たり4図柄」)を決定する。
一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄判定テーブルと、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数の値と、に基づいて、停止図柄の種別(「大当たり1図柄」、「大当たり2図柄」、「大当たり3図柄」又は「大当たり4図柄」)を決定する。
一方、ステップS225で特別図柄抽選の結果として「小当たり」が決定された場合には、停止図柄の種別として、「小当たり図柄」を決定する。
一方、ステップS225で特別図柄抽選の結果として「はずれ」が決定された場合には、停止図柄の種別として、「はずれ図柄」を決定する。
さらに、停止図柄種別決定処理では、決定した停止図柄の種別に対応する図柄種別指定コマンド(「はずれ図柄指定」、「小当たり図柄指定」又は「大当たりp図柄指定」)を、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、図柄種別指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS227では、停止図柄設定処理を実行し、ステップS228に移行する。停止図柄設定処理では、停止表示させる特別図柄(停止図柄)に係る出力用表示データ(出力データ)を設定する。
図11に示すように、各出力用表示データは、8桁(8ビット)の2値データ(2進数)から構成されている。なお、図11等において、出力用表示データの横に示されている「B」の文字は、当該出力用表示データがバイナリデータ(binary)であることを示しており、出力用表示データに含まれるものではない(合成用表示データ及び乱数値データについても同様)。
また、出力用表示データの各桁(各ビット)は、特図表示装置61,62の各点灯部s1~s8に対応付けられている。そして、出力用表示データの各桁(各ビット)の2値データが、当該桁(ビット)に対応付けられている点灯部s1~s8の出力値となる。
具体的には、8桁(8ビット)のうち、下位から1桁目(1ビット目)が点灯部s8に対応付けられ、下位から2桁目(2ビット目)が点灯部s7に対応付けられ、下位から3桁目(3ビット目)が点灯部s6に対応付けられ、下位から4桁目(4ビット目)が点灯部s5に対応付けられ、下位から5桁目(5ビット目)が点灯部s4に対応付けられ、下位から6桁目(6ビット目)が点灯部s3に対応付けられ、下位から7桁目(7ビット目)が点灯部s2に対応付けられ、下位から8桁目(8ビット目)が点灯部s1に対応付けられている。
そして、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、1ビット目の2値データが点灯部s8の出力値となり、2ビット目の2値データが点灯部s7の出力値となり、3ビット目の2値データが点灯部s6の出力値となり、4ビット目の2値データが点灯部s5の出力値となり、5ビット目の2値データが点灯部s4の出力値となり、6ビット目の2値データが点灯部s3の出力値となり、7ビット目の2値データが点灯部s2の出力値となり、8ビット目の2値データが点灯部s1の出力値となる。
停止図柄設定処理では、ステップS226の結果に基づいて、停止図柄に係る出力用表示データを設定する。
本実施形態では、ステップS226で決定された停止図柄の種別が「はずれ図柄」である場合には、ROM220に格納されている「はずれ図柄」に対応する出力用表示データを、停止図柄に係る出力用表示データとして設定する。一方、ステップS226で決定された停止図柄の種別が「小当たり図柄」である場合には、ROM220に格納されている「小当たり図柄」に対応する出力用表示データを、停止図柄に係る出力用表示データとして設定する。
具体的には、ROM220には、停止図柄の種別と出力用表示データとの対応が登録された出力用表示データ判定テーブルが格納されている。出力用表示データ判定テーブルには、停止図柄の種別として、「小当たり図柄」及び「はずれ図柄」のみが登録されている(「大当たり図柄」が登録されていない)。
そして、ステップS226で決定された停止図柄の種別が「小当たり図柄」又は「はずれ図柄」である場合には、出力用表示データ判定テーブルに基づいて、ステップS226で決定された停止図柄の種別に対応する出力用表示データを取得する。
一方、ステップS226で決定された停止図柄の種別が「大当たり図柄」(「大当たり1図柄」、「大当たり2図柄」、「大当たり3図柄」又は「大当たり4図柄」)である場合には、ROM220に格納されている合成用表示データに基づいて、出力用表示データを生成し、生成した出力用表示データを、停止図柄に係る出力用表示データとして設定する。
ROM220には、合成用表示データとして、大当たり図柄の各種別に対応する合成用表示データが格納されている。図12に示すように、各合成用表示データは、8桁(8ビット)の2値データ(2進数)から構成されている。
そして、各合成用表示データでは、8桁(8ビット)の2値データのうち、上位3桁の2値データ(6ビット目から8ビット目の2値データ)が、大当たり図柄の種別を示している。すなわち、大当たり図柄の各種別に対応する合成用表示データでは、上位3桁の2値データの値として、当該大当たり図柄の種別に対応する数値(当該大当たり図柄の種別に固有の3桁の数値)が設定されている。
また、各合成用表示データでは、8桁(8ビット)の2値データのうち、下位5桁の2値データ(1ビット目から5ビット目の2値データ)の値として、「00000」が設定されている。
具体的には、図12に示すように、「大当たり1図柄」に対応する合成用表示データとして「11000000B」が設定され、「大当たり2図柄」に対応する合成用表示データとして「00100000B」が設定され、「大当たり3図柄」に対応する合成用表示データとして「01100000B」が設定され、「大当たり4図柄」に対応する合成用表示データとして「10000000B」が設定されている。
そして、「大当たり1図柄」に対応する合成用表示データでは、上位3桁の2値データの値として「110」が設定され、「大当たり2図柄」に対応する合成用表示データでは、上位3桁の2値データの値として「001」が設定され、「大当たり3図柄」に対応する合成用表示データでは、上位3桁の2値データの値として「011」が設定され、「大当たり4図柄」に対応する合成用表示データでは、上位3桁の2値データの値として「100」が設定されている。
ROM220には、大当たり図柄の種別と合成用表示データとの対応が登録された合成用表示データ判定テーブルが格納されている。合成用表示データ判定テーブルには、大当たり図柄の種別として、「大当たり1図柄」、「大当たり2図柄」、「大当たり3図柄」及び「大当たり4図柄」が登録されている。
そして、ステップS226で決定された停止図柄の種別が「大当たり図柄」である場合には、まず、合成用表示データ判定テーブルに基づいて、ステップS226で決定された大当たり図柄の種別に対応する合成用表示データを取得する。
次に、取得した合成用表示データと、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数の値(乱数値データ)と、に基づいて、出力用表示データを生成する出力表示データ生成処理を実行する。
ここで、本実施形態では、特図乱数記憶処理(ステップS112,S116)において、大当たり図柄乱数として、「0」~「99」のうち何れか一の値を示すデータ(乱数値データ)が所定のループカウンタから取得される。そして、図12に示すように、各乱数値データは、8桁(8ビット)の2値データ(2進数)から構成されている。すなわち、各乱数値データは、8ビットのバイナリデータにより、「0」~「99」のうち何れか一の値を示している。
そして、出力表示データ生成処理では、取得した合成用表示データを構成する8ビットの2値データのうち一部の2値データと、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数に係る乱数値データ(大当たり図柄乱数の値)を構成する8ビットの2値データのうち一部の2値データと、を組み合わせて、出力用表示データを生成する。
本実施形態では、取得した合成用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位3桁(6ビット目から8ビット目の2値データ)の2値データと、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数に係る乱数値データを構成する8ビットの2値データのうち、下位5桁(1ビット目から5ビット目の2値データ)と、を組み合わせて、出力用表示データを生成する。
この際、取得した合成用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位3桁(6ビット目から8ビット目の2値データ)の2値データを、そのまま、出力用表示データの上位3桁(6ビット目から8ビット目の2値データ)の2値データとして設定する。
また、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数に係る乱数値データを構成する8ビットの2値データのうち、下位5桁(1ビット目から5ビット目の2値データ)を、そのまま、出力用表示データの下位5桁(1ビット目から5ビット目の2値データ)の2値データとして設定する。
これによって、8桁(8ビット)の2値データ(2進数)からなる出力用表示データが生成される。
本実施形態では、合成用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位3桁の2値データと、乱数値データを構成する8ビットの2値データのうち、下位5桁の2値データ(5ビットのバイナリデータ)と、を用いて、出力用表示データが生成される。ここで、5ビットのバイナリデータにより示すことが可能な数値の範囲は、「0」~「31」となっている。したがって、1つの合成用表示データに基づいて、最大で32種類の出力用表示データ(特別図柄)を生成することが可能となっている。
また、本実施形態では、大当たり図柄の各種別について、1つの合成用表示データが設定されている。したがって、大当たり図柄の各種別について、最大で32種類の出力用表示データ(特別図柄)を生成することが可能となっている。
一方、本実施形態では、「0」~「85」の86種類の大当たり図柄乱数の値が、「大当たり1図柄」に対応付けられている。したがって、「大当たり1図柄」に対応する出力用表示データ(特別図柄)として、32種類(1つの合成用表示データに基づいて生成することが可能な出力用表示データの種類の最大数)の出力用表示データ(特別図柄)を生成することが可能となっている。すなわち、本実施形態では、乱数値データを構成する8ビットの2値データのうち、下位5桁の2値データ(5ビットのバイナリデータ)を用いて、出力用表示データが生成されるため、86種類の大当たり図柄乱数の値(乱数値データ)から生成された「86」の出力用表示データには、互いに同一の内容の出力用表示データが含まれる。具体的には、「86」の出力用表示データのうち、「54」の出力用表示データについては、他の「32」の出力用表示データと同一の内容となる。したがって、「大当たり1図柄」に対応する出力用表示データ(特別図柄)として、32種類の出力用表示データ(特別図柄)を生成することが可能となっている。
一方、上記のように、本実施形態では、「86」~「91」の6種類の大当たり図柄乱数の値が、「大当たり2図柄」に対応付けられている。したがって、「大当たり2図柄」に対応する出力用表示データ(特別図柄)として、6種類の出力用表示データ(特別図柄)を生成することが可能となっている。
一方、上記のように、本実施形態では、「92」~「97」の6種類の大当たり図柄乱数の値が、「大当たり3図柄」に対応付けられている。したがって、「大当たり3図柄」に対応する出力用表示データ(特別図柄)として、6種類の出力用表示データ(特別図柄)を生成することが可能となっている。
一方、上記のように、本実施形態では、「98」~「99」の2種類の大当たり図柄乱数の値が、「大当たり4図柄」に対応付けられている。したがって、「大当たり4図柄」に対応する出力用表示データ(特別図柄)として、2種類の出力用表示データ(特別図柄)を生成することが可能となっている。
さらに、停止図柄設定処理では、停止図柄させる特別図柄に係る出力用表示データとして、生成した出力用表示データを設定する。
これによって、ステップS232の停止表示開始処理において、設定された出力用表示データに基づく特別図柄の停止表示が開始される。
次に、出力用表示データの生成例を説明する。
図13は、出力用表示データの生成例1を示す図である。図14は、出力用表示データの生成例2を示す図である。図15は、出力用表示データの生成例3を示す図である。
まず、出力用表示データの生成例1を説明する。
生成例1は、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数の値が「5」(乱数値データが「00000101B」)であり、ステップS226で大当たり図柄の種別として「大当たり1図柄」が選択された場合の出力用表示データの生成例となっている。
図13に示すように、生成例1では、まず、合成用表示データ判定テーブルに基づいて、「大当たり1図柄」に対応する合成用表示データ「11000000B」を取得する。
次に、取得した合成用表示データ「11000000B」と、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数に係る乱数値データ「00000101B」と、に基づいて、出力用表示データを生成する。この際、合成用表示データ「11000000B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位3桁(6ビット目から8ビット目の2値データ)の2値データと、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数に係る乱数値データ「00000101B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位5桁(1ビット目から5ビット目の2値データ)と、を組み合わせて、出力用表示データを生成する。
具体的には、合成用表示データ「11000000B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から1桁目(8ビット目)の2値データである「1」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から1桁目(8ビット目)の2値データとして設定する。また、合成用表示データ「11000000B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から2桁目(7ビット目)の2値データである「1」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から2桁目(7ビット目)の2値データとして設定する。さらに、合成用表示データ「11000000B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から3桁目(6ビット目)の2値データである「0」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から3桁目(6ビット目)の2値データとして設定する。
また、乱数値データ「00000101B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から4桁目(5ビット目)の2値データである「0」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から4桁目(5ビット目)の2値データとして設定する。また、乱数値データ「00000101B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から5桁目(4ビット目)の2値データである「0」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から5桁目(4ビット目)の2値データとして設定する。また、乱数値データ「00000101B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から6桁目(3ビット目)の2値データである「1」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から6桁目(3ビット目)の2値データとして設定する。また、乱数値データ「00000101B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から7桁目(2ビット目)の2値データである「0」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から7桁目(2ビット目)の2値データとして設定する。さらに、乱数値データ「00000101B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から8桁目(1ビット目)の2値データである「1」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から8桁目(1ビット目)の2値データとして設定する。
以上により、8ビットの2値データからなる出力用表示データ「11000101B」が生成される。
次に、出力用表示データの生成例2を説明する。
生成例2は、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数の値が「94」(乱数値データが「01011110B」)であり、ステップS226で大当たり図柄の種別として「大当たり3図柄」が選択された場合の出力用表示データの生成例となっている。
図14に示すように、生成例2では、まず、合成用表示データ判定テーブルに基づいて、「大当たり3図柄」に対応する合成用表示データ「01100000B」を取得する。
次に、取得した合成用表示データ「01100000B」と、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数に係る乱数値データ「01011110B」と、に基づいて、出力用表示データを生成する。この際、合成用表示データ「01100000B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位3桁(6ビット目から8ビット目の2値データ)の2値データと、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数に係る乱数値データ「01011110B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位5桁(1ビット目から5ビット目の2値データ)と、を組み合わせて、出力用表示データを生成する。
具体的には、合成用表示データ「01100000B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から1桁目(8ビット目)の2値データである「0」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から1桁目(8ビット目)の2値データとして設定する。また、合成用表示データ「01100000B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から2桁目(7ビット目)の2値データである「1」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から2桁目(7ビット目)の2値データとして設定する。さらに、合成用表示データ「01100000B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から3桁目(6ビット目)の2値データである「1」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から3桁目(6ビット目)の2値データとして設定する。
また、乱数値データ「01011110B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から4桁目(5ビット目)の2値データである「1」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から4桁目(5ビット目)の2値データとして設定する。また、乱数値データ「01011110B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から5桁目(4ビット目)の2値データである「1」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から5桁目(4ビット目)の2値データとして設定する。また、乱数値データ「01011110B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から6桁目(3ビット目)の2値データである「1」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から6桁目(3ビット目)の2値データとして設定する。また、乱数値データ「01011110B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から7桁目(2ビット目)の2値データである「1」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から7桁目(2ビット目)の2値データとして設定する。さらに、乱数値データ「01011110B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から8桁目(1ビット目)の2値データである「0」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から8桁目(1ビット目)の2値データとして設定する。
以上により、8ビットの2値データからなる出力用表示データ「01111110B」が生成される。
次に、出力用表示データの生成例3を説明する。
生成例3は、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数の値が「99」(乱数値データが「01100011B」)であり、ステップS226で大当たり図柄の種別として「大当たり4図柄」が選択された場合の出力用表示データの生成例となっている。
図15に示すように、生成例3では、まず、合成用表示データ判定テーブルに基づいて、「大当たり4図柄」に対応する合成用表示データ「10000000B」を取得する。
次に、取得した合成用表示データ「10000000B」と、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数に係る乱数値データ「01100011B」と、に基づいて、出力用表示データを生成する。この際、合成用表示データ「10000000B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位3桁(6ビット目から8ビット目の2値データ)の2値データと、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数に係る乱数値データ「01100011B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位5桁(1ビット目から5ビット目の2値データ)と、を組み合わせて、出力用表示データを生成する。
具体的には、合成用表示データ「10000000B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から1桁目(8ビット目)の2値データである「1」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から1桁目(8ビット目)の2値データとして設定する。また、合成用表示データ「10000000B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から2桁目(7ビット目)の2値データである「0」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から2桁目(7ビット目)の2値データとして設定する。さらに、合成用表示データ「10000000B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から3桁目(6ビット目)の2値データである「0」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から3桁目(6ビット目)の2値データとして設定する。
また、乱数値データ「01100011B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から4桁目(5ビット目)の2値データである「0」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から4桁目(5ビット目)の2値データとして設定する。また、乱数値データ「01100011B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から5桁目(4ビット目)の2値データである「0」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から5桁目(4ビット目)の2値データとして設定する。また、乱数値データ「01100011B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から6桁目(3ビット目)の2値データである「0」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から6桁目(3ビット目)の2値データとして設定する。また、乱数値データ「01100011B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から7桁目(2ビット目)の2値データである「1」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から7桁目(2ビット目)の2値データとして設定する。さらに、乱数値データ「01100011B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から8桁目(1ビット目)の2値データである「1」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から8桁目(1ビット目)の2値データとして設定する。
以上により、8ビットの2値データからなる出力用表示データ「10000011B」が生成される。
ステップS228では、変動時間設定処理を実行し、ステップS229に移行する。変動時間設定処理では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動時間を決定する(変動パターン判定)。
具体的には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数を読み出して、読み出した変動パターン乱数に基づいて、特別図柄の変動時間(第1変動パターンの内容及び第2変動パターンの内容)を決定する。
ROM220には、変動パターン乱数と第1変動パターンの内容(変動時間)との対応が登録された第1変動パターン決定テーブルが格納されている。そして、第1変動パターン決定テーブルとして、「大当たり」に対応する第1変動パターン決定テーブル及び「小当たり」・「はずれ」に対応する第1変動パターン決定テーブルが格納されている。また、「小当たり」・「はずれ」に対応する第1変動パターン決定テーブルとして、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と保留数との組み合わせのそれぞれに対応する第1変動パターン決定テーブルが格納されている。
そして、時短制御の実行中に対応する第1変動パターン決定テーブルでは、時短制御の停止中に対応する第1変動パターン決定テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])に係る第1変動パターンが登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間に係る第1変動パターンが決定されるように、各保留数に対応する第1変動パターン決定テーブルの内容が設定されている。
また、ROM220には、変動パターン乱数と第2変動パターンの内容(変動時間)との対応が登録された第2変動パターン決定テーブルが格納されている。そして、第2変動パターン決定テーブルとして、「大当たり」に対応する第2変動パターン決定テーブル及び「小当たり」・「はずれ」に対応する第2変動パターン決定テーブルが格納されている。また、「小当たり」・「はずれ」に対応する第2変動パターン決定テーブルとして、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と保留数との組み合わせのそれぞれに対応する第2変動パターン決定テーブルが格納されている。
そして、時短制御の実行中に対応する第2変動パターン決定テーブルでは、時短制御の停止中に対応する第2変動パターン決定テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])に係る第2変動パターンが登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間に係る第2変動パターンが決定されるように、各保留数に対応する第2変動パターン決定テーブルの内容が設定されている。
そして、変動時間設定処理では、まず、ステップS225で決定された特別図柄抽選の結果、時短制御の実行状況、保留数等に対応する第1変動パターン決定テーブルと、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、に基づいて、第1変動パターンの内容(「通常変動パターン」、「擬似連続変動パターン」等)を判定する。
また、ステップS225で決定された特別図柄抽選の結果、時短制御の実行状況、保留数等に対応する第2変動パターン決定テーブルと、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、に基づいて、第2変動パターンの内容(「通常変動パターン」、「リーチ変動パターン」等)を判定する。
さらに、変動時間設定処理では、判定した第1変動パターンの内容を指定する第1変動パターン指定コマンド(変動パターンm指定)及び判定した第2変動パターンの内容を指定する第2変動パターン指定コマンド(変動パターンn指定)を、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS229では、変動表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS206)に移行する。変動表示開始処理では、特別図柄の変動表示を開始する。
変動表示開始処理では、ステップS228で決定した特別図柄の変動時間(変動パターンに対応する変動時間)を、特図変動時間タイマに設定する。ここで、特別図柄の変動時間とは、第1変動パターンに係る変動時間と第2変動パターンに係る変動時間とを合計した時間をいう。
また、特図1表示装置61又は特図2表示装置62において、変動表示用データに基づく特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示を開始するとともに、設定した特図変動時間タイマによる変動時間の計測を開始する。
また、変動表示開始処理では、変動表示中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。さらに、RAM230の始動情報記憶領域に記憶されている判定始動情報を消去して、当該判定始動情報を、RAM230の変動中始動情報記憶領域に記憶する。
ステップS230では、変動時間タイマ更新処理を実行し、ステップS231に移行する。変動時間タイマ更新処理では、特図変動時間タイマの計数値を更新する。
具体的には、変動時間タイマ更新処理では、特図変動時間タイマに設定されている変動時間から4.0[ms]を減算した変動時間を、新たに特図変動時間タイマに設定する。
ステップS231では、特図変動時間タイマに基づいて、ステップS229で設定した特別図柄の変動時間が経過したか否か(特図変動時間タイマがタイムアップしているか否か)を判定し、設定した特別図柄の変動時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS232に移行し、設定した特別図柄の変動時間が経過していないと判定した場合(No)には、ステップS233に移行する。
ステップS232では、停止表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS206)に移行する。停止表示開始処理では、特別図柄の停止表示を開始する。
停止表示開始処理では、特別図柄の停止時間(本実施形態では、0.5[s])を特図停止時間タイマに設定する。
そして、特図1表示装置61又は特図2表示装置62において、ステップS227で設定された出力用表示データに基づく特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の停止表示を開始するとともに、設定した特図停止時間タイマによる変動時間の計測を開始する。
具体的には、ステップS227で設定された出力用表示データを構成する8ビットの2値データを、出力データバッファの8つの点灯部s1~s8に係る出力データ設定領域に振り分けて設定する。この際、第1特別図柄抽選に係る出力用表示データを設定する場合には、特図1表示装置61の8つの点灯部s1~s8に係る出力データ設定領域に設定する。一方、第2特別図柄抽選に係る出力用表示データを設定する場合には、特図2表示装置62の8つの点灯部s1~s8に係る出力データ設定領域に設定する。
本実施形態では、出力用表示データを構成する8桁(8ビット)の2値データのうち、下位から1桁目(1ビット目)の2値データが点灯部s8に対応する出力データ設定領域に設定され、下位から2桁目(2ビット目)の2値データが点灯部s7に対応する出力データ設定領域に設定され、下位から3桁目(3ビット目)の2値データが点灯部s6に対応する出力データ設定領域に設定され、下位から4桁目(4ビット目)の2値データが点灯部s5に対応する出力データ設定領域に設定され、下位から5桁目(5ビット目)の2値データが点灯部s4に対応する出力データ設定領域に設定され、下位から6桁目(6ビット目)の2値データが点灯部s3に対応する出力データ設定領域に設定され、下位から7桁目(7ビット目)の2値データが点灯部s2に対応する出力データ設定領域に設定され、下位から8桁目(8ビット目)の2値データが点灯部s1に対応する出力データ設定領域に設定される。
これによって、S214のポート出力処理を介して、出力値として「1」が設定されている出力データ設定領域に対応する点灯部s1~s8に対して駆動信号が出力され、当該点灯部s1~s8が点灯される。一方、出力値として「0」が設定されている出力データ設定領域に対応する点灯部s1~s8に対する駆動信号の出力が停止され、当該点灯部s1~s8が消灯される。
また、停止表示開始処理では、RAM230の所定領域に設定されている変動表示中フラグを解除(消去)する。さらに、停止表示中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。
また、停止指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、停止指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
次に、生成された出力用表示データに基づく特図表示装置61,62表示例を説明する。
図16は、生成例1により生成された出力用表示データに基づく特図表示装置の表示例1を示す図である。図17は、生成例2により生成された出力用表示データに基づく特図表示装置の表示例2を示す図である。図18は、生成例3により生成された出力用表示データに基づく特図表示装置の表示例3を示す図である。
まず、生成例1により生成された出力用表示データ「11000101B」に基づく特図表示装置61,62の表示例1を説明する。
生成例1により生成された出力用表示データ「11000101B」に基づく特別図柄の停止表示を実行する際には、まず、生成された出力用表示データを、第1出力ポート251の出力データバッファに設定する。
具体的には、図16に示すように、出力用表示データ「11000101B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から1桁目(1ビット目)の2値データである「1」を、点灯部s8に対応する出力データ設定領域に設定する。また、出力用表示データ「11000101B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から2桁目(2ビット目)の2値データである「0」を、点灯部s7に対応する出力データ設定領域に設定する。また、出力用表示データ「11000101B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から3桁目(3ビット目)の2値データである「1」を、点灯部s6に対応する出力データ設定領域に設定する。また、出力用表示データ「11000101B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から4桁目(4ビット目)の2値データである「0」を、点灯部s5に対応する出力データ設定領域に設定する。また、出力用表示データ「11000101B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から5桁目(5ビット目)の2値データである「0」を、点灯部s4に対応する出力データ設定領域に設定する。また、出力用表示データ「11000101B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から6桁目(6ビット目)の2値データである「0」を、点灯部s3に対応する出力データ設定領域に設定する。また、出力用表示データ「11000101B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から7桁目(7ビット目)の2値データである「1」を、点灯部s2に対応する出力データ設定領域に設定する。さらに、出力用表示データ「11000101B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から8桁目(8ビット目)の2値データである「1」を、点灯部s1に対応する出力データ設定領域に設定する。
これによって、図16に示すように、S214のポート出力処理を介して、特図表示装置61,62の8つの点灯部s1~s8のうち、点灯部s1,s2,s6,s8が点灯され、点灯部s3,s4,s5,s7が消灯され、所定の特別図柄が停止表示される。
次に、生成例2により生成された出力用表示データ「01111110B」に基づく特図表示装置61,62の表示例2を説明する。
生成例2により生成された出力用表示データ「01111110B」に基づく特別図柄の停止表示を実行する際には、まず、生成された出力用表示データを、第1出力ポート251の出力データバッファに設定する。
具体的には、図17に示すように、出力用表示データ「01111110B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から1桁目(1ビット目)の2値データである「0」を、点灯部s8に対応する出力データ設定領域に設定する。また、出力用表示データ「01111110B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から2桁目(2ビット目)の2値データである「1」を、点灯部s7に対応する出力データ設定領域に設定する。また、出力用表示データ「01111110B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から3桁目(3ビット目)の2値データである「1」を、点灯部s6に対応する出力データ設定領域に設定する。また、出力用表示データ「01111110B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から4桁目(4ビット目)の2値データである「1」を、点灯部s5に対応する出力データ設定領域に設定する。また、出力用表示データ「01111110B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から5桁目(5ビット目)の2値データである「1」を、点灯部s4に対応する出力データ設定領域に設定する。また、出力用表示データ「01111110B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から6桁目(6ビット目)の2値データである「1」を、点灯部s3に対応する出力データ設定領域に設定する。また、出力用表示データ「01111110B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から7桁目(7ビット目)の2値データである「1」を、点灯部s2に対応する出力データ設定領域に設定する。さらに、出力用表示データ「01111110B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から8桁目(8ビット目)の2値データである「0」を、点灯部s1に対応する出力データ設定領域に設定する。
これによって、図17に示すように、S214のポート出力処理を介して、特図表示装置61,62の8つの点灯部s1~s8のうち、点灯部s2~s7が点灯され、点灯部s1,s8が消灯され、所定の特別図柄が停止表示される。
次に、生成例3により生成された出力用表示データ「10000011B」に基づく特図表示装置61,62の表示例3を説明する。
生成例3により生成された出力用表示データ「10000011B」に基づく特別図柄の停止表示を実行する際には、まず、生成された出力用表示データを、第1出力ポート251の出力データバッファに設定する。
具体的には、図18に示すように、出力用表示データ「10000011B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から1桁目(1ビット目)の2値データである「1」を、点灯部s8に対応する出力データ設定領域に設定する。また、出力用表示データ「10000011B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から2桁目(2ビット目)の2値データである「1」を、点灯部s7に対応する出力データ設定領域に設定する。また、出力用表示データ「10000011B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から3桁目(3ビット目)の2値データである「0」を、点灯部s6に対応する出力データ設定領域に設定する。また、出力用表示データ「10000011B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から4桁目(4ビット目)の2値データである「0」を、点灯部s5に対応する出力データ設定領域に設定する。また、出力用表示データ「10000011B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から5桁目(5ビット目)の2値データである「0」を、点灯部s4に対応する出力データ設定領域に設定する。また、出力用表示データ「10000011B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から6桁目(6ビット目)の2値データである「0」を、点灯部s3に対応する出力データ設定領域に設定する。また、出力用表示データ「10000011B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から7桁目(7ビット目)の2値データである「0」を、点灯部s2に対応する出力データ設定領域に設定する。さらに、出力用表示データ「10000011B」を構成する8ビットの2値データのうち、下位から8桁目(8ビット目)の2値データである「1」を、点灯部s1に対応する出力データ設定領域に設定する。
これによって、図18に示すように、S214のポート出力処理を介して、特図表示装置61,62の8つの点灯部s1~s8のうち、点灯部s1,s7,s8が点灯され、点灯部s2~s6が消灯され、所定の特別図柄が停止表示される。
ステップS233では、出力データ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS206)に移行する。出力データ更新処理では、変動表示用データに基づいて、特図表示装置61,62の表示を更新する。
これによって、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms]周期)で、特図表示装置61,62の表示が更新され、特別図柄の変動表示が実行される。
次に、ステップS206の特図停止処理を説明する。
図19は、特図停止処理を示すフローチャートである。
特図停止処理は、ステップS206において実行されると、図19に示すように、まず、ステップS240に移行する。
ステップS240では、特別図柄の停止表示中であるか否かを判定し、特別図柄の停止表示中であると判定した場合(Yes)には、ステップS241に移行し、特別図柄の停止表示中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS207)に移行する。
ここで、特別図柄の停止表示中であるか否かは、RAM230の所定領域において、停止表示中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS241では、停止時間タイマ更新処理を実行し、ステップS242に移行する。停止時間タイマ更新処理では、特図停止時間タイマの計数値を更新する。
具体的には、停止時間タイマ更新処理では、特図停止時間タイマに設定されている停止時間から4.0[ms]を減算した停止時間を、新たに特図停止時間タイマに設定する。
ステップS242では、特図停止時間タイマに基づいて、ステップS232で設定した特別図柄の停止時間が経過したか否か(特図停止時間タイマがタイムアップしているか否か)を判定し、設定した特別図柄の停止時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS243に移行し、設定した特別図柄の停止時間が経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS207)に移行する。
ステップS243では、停止表示終了処理を実行し、ステップS244に移行する。停止表示終了処理では、特別図柄の停止表示を終了する。
停止表示終了処理では、特図表示装置61,62において、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の停止表示を終了する。
具体的には、出力データバッファの各点灯部s1~s8に対応する出力データ設定領域に、出力値として「0」を設定する。
これによって、S214のポート出力処理を介して、特図表示装置61,62の8つの点灯部s1~s8の全てが消灯される。
また、停止表示終了処理では、RAM230の所定領域に設定されている停止表示中フラグを解除する。
ステップS244では、ステップS232で停止表示が開始された停止図柄が「大当たり図柄」であるか否かを判定し、「大当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS245に移行し、「大当たり図柄」でない(「はずれ図柄」又は「小当たり図柄」である)と判定した場合(No)には、ステップS246に移行する。
ステップS245では、大当たり遊技状態開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS207)に移行する。大当たり遊技状態開始処理では、大当たり遊技状態を開始する。
具体的には、大当たり遊技状態中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。この際、ステップS232で停止表示が開始された「大当たり図柄」(「大当たり1図柄」、「大当たり2図柄」、「大当たり3図柄」又は「大当たり4図柄」)に対応する大当たり遊技状態中フラグを設定する。
また、オープニング期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。さらに、所定のオープニング時間を、オープニング期間タイマに設定して、オープニング期間タイマによる設定したオープニング時間の計測を開始する。さらに、当選した大当たり遊技状態の種別に対応するオープニング指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
また、時短制御を実行中である場合には、時短制御を停止して、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグを解除するとともに、時短カウンタの値をリセットする。そして、時短制御の終了を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、状態指定コマンド及びオープニング指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS246では、ステップS232で停止表示が開始された停止図柄が「小当たり図柄」であるか否かを判定し、「小当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS247に移行し、「小当たり図柄」でない(「はずれ図柄」である)と判定した場合(No)には、ステップS248に移行する。
ステップS247では、小当たり遊技開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS207)に移行する。小当たり遊技開始処理では、小当たり遊技を開始する。
具体的には、小当たり遊技中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。
また、オープニング期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。さらに、所定のオープニング時間を、オープニング期間タイマに設定して、オープニング期間タイマによる設定したオープニング時間の計測を開始する。さらに、小当たり遊技に対応するオープニング指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、オープニング指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS248では、時短制御を実行中であるか否かを判定し、時短制御を実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS249に移行し、時短制御を実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS207)に移行する。
ここで、時短制御を実行中であるか否かは、RAM230の所定領域において、時短制御フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS249では、時短カウンタ更新処理を実行し、ステップS250に移行する。時短カウンタ更新処理では、時短カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに時短カウンタに設定する。
ステップS250では、時短制御を終了するか否かを判定し、時短制御を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS251に移行し、時短制御を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS207)に移行する。
本実施形態では、時短カウンタの値が「0」となっている場合には、時短制御を終了すると判定し、時短カウンタの値が「1」以上の場合には、時短制御を終了しないと判定する。
ステップS251では、時短制御停止処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS207)に移行する。時短制御停止処理では、時短制御を終了(停止)する。
具体的には、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグを消去する。
また、時短制御の終了を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、状態指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
次に、ステップS207の小当たり遊技処理を説明する。
図20は、小当たり遊技処理を示すフローチャートである。
小当たり遊技処理は、ステップS207において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS260に移行する。
ステップS260では、小当たり遊技の実行中であるか否かを判定し、小当たり遊技の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS261に移行し、小当たり遊技の実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS208)に移行する。
ここで、小当たり遊技の実行中であるか否かは、RAM230の所定領域において、小当たり遊技中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS261では、オープニング期間中であるか否かを判定し、オープニング期間中であると判定した場合(Yes)には、ステップS262に移行し、オープニング期間中でないと判定した場合(No)には、ステップS264に移行する。
ここで、オープニング期間中であるか否かは、RAM230の所定領域において、オープニング期間中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS262では、オープニング期間を終了するか否かを判定し、オープニング期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS263に移行し、オープニング期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS208)に移行する。
ここで、オープニング期間タイマに設定されたオープニング時間が経過した場合に、オープニング期間を終了すると判定する。
ステップS263では、大入賞口開放処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS208)に移行する。大入賞口開放処理では、オープニング期間を終了して、大入賞口53の開放を開始する。
具体的には、大入賞口53の開放回数として、所定回数(本実施形態では、2[回])を開放回数カウンタに設定する。
また、所定の開放上限時間(本実施形態では、0.2[s])を、大入賞口開放タイマに設定する。そして、大入賞口開閉部材53aを開放状態として、設定した大入賞口開放タイマによる大入賞口開閉部材53aの開放時間の計測を開始する。
また、RAM230の所定領域に設定されているオープニング期間中フラグを解除するとともに、大入賞口開放中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。
ステップS264では、インターバル期間中であるか否かを判定し、インターバル期間中であると判定した場合(Yes)には、ステップS265に移行し、インターバル期間中でないと判定した場合(No)には、ステップS267に移行する。
ここで、インターバル期間中であるか否かは、RAM230の所定領域において、インターバル期間中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS265では、インターバル期間を終了するか否かを判定し、インターバル期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS266に移行し、インターバル期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS208)に移行する。
ここで、インターバル期間タイマに設定されたインターバル時間が経過した場合に、インターバル期間を終了すると判定する。
ステップS266では、大入賞口開放処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS208)に移行する。大入賞口開放処理では、インターバル期間を終了して、大入賞口53の開放を開始する。
具体的には、所定の開放上限時間(本実施形態では、0.2[s])を、大入賞口開放タイマに設定する。そして、大入賞口開閉部材53aを開放状態として、設定した大入賞口開放タイマによる大入賞口開閉部材53aの開放時間の計測を開始する。
また、RAM230の所定領域に設定されているインターバル期間中フラグを解除する。さらに、大入賞口開放中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。
ステップS267では、大入賞口開放中であるか否かを判定し、大入賞口開放中であると判定した場合(Yes)には、ステップS268に移行し、大入賞口開放中でないと判定した場合(No)には、ステップS273に移行する。
ここで、大入賞口開放中であるか否かは、RAM230の所定領域において、大入賞口開放中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS268では、大入賞口53の開放終了条件を満たすか否かを判定し、開放終了条件を満たすと判定した場合(Yes)には、ステップS269に移行し、開放終了条件を満たさないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS208)に移行する。
ここで、当該大入賞口開閉部材53aが開放状態とされてから所定の開放上限時間が経過した(大入賞口開放タイマがタイムアウトした)場合に、大入賞口53の開放終了条件を満たすと判定する。
ステップS269では、大入賞口閉鎖処理を実行し、ステップS270に移行する。大入賞口閉鎖処理では、大入賞口53の開放を終了(閉鎖)する。
具体的には、大入賞口開閉部材53aを閉鎖状態とする。また、大入賞口入球数カウンタの値をリセットする。
また、開放回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに開放回数カウンタに設定するとともに、RAM230の所定領域に設定されている大入賞口開放中フラグを解除する。
ステップS270では、最終回の開放が終了したか否かを判定し、最終回の開放が終了していないと判定した場合(No)には、ステップS271に移行し、最終回の開放が終了したと判定した場合(Yes)には、ステップS272に移行する。
ここで、開放回数カウンタに設定されている値が「1」以上である場合には、最終回の開放が終了していないと判定し、開放回数カウンタに設定されている値が「0」である場合には、最終回の開放が終了したと判定する。
ステップS271では、インターバル期間開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS208)に移行する。インターバル期間開始処理では、インターバル期間を開始する。
具体的には、インターバル期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、所定のインターバル時間を、インターバル期間タイマに設定して、インターバル期間タイマによる設定したインターバル時間の計測を開始する。
ステップS272では、エンディング期間開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS208)に移行する。エンディング期間開始処理では、エンディング期間を開始する。
具体的には、エンディング期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、所定のエンディング時間を、エンディング期間タイマに設定して、エンディング期間タイマによる設定したエンディング時間の計測を開始する。
さらに、エンディング指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、エンディング指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS273では、エンディング期間を終了するか否かを判定し、エンディング期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS274に移行し、エンディング期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS208)に移行する。
ここで、エンディング期間タイマに設定されたエンディング時間が経過した場合に、エンディング期間を終了すると判定する。
ステップS274では、小当たり遊技終了処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS208)に移行する。小当たり遊技終了処理では、小当たり遊技を終了する。
具体的には、RAM230の所定領域に設定されている小当たり遊技中フラグを解除する。また、RAM230の所定領域に設定されているエンディング期間中フラグを解除する。
次に、ステップS208の大当たり遊技処理を説明する。
図21は、大当たり遊技処理を示すフローチャートである。
大当たり遊技処理は、ステップS208において実行されると、図21に示すように、まず、ステップS280に移行する。
ステップS280では、大当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、大当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、ステップS281に移行し、大当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。
ここで、大当たり遊技状態の生起中であるか否かは、RAM230の所定領域において、大当たり遊技状態中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS281では、オープニング期間中であるか否かを判定し、オープニング期間中であると判定した場合(Yes)には、ステップS282に移行し、オープニング期間中でないと判定した場合(No)には、ステップS284に移行する。
ここで、オープニング期間中であるか否かは、RAM230の所定領域において、オープニング期間中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS282では、オープニング期間を終了するか否かを判定し、オープニング期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS283に移行し、オープニング期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。
ここで、オープニング期間タイマに設定されたオープニング時間が経過した場合に、オープニング期間を終了すると判定する。
ステップS283では、ラウンド遊技開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。ラウンド遊技開始処理では、オープニング期間を終了して、ラウンド遊技を開始する。
具体的には、まず、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態中フラグに基づいて、生起させる大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」、「大当たり2」、「大当たり3」又は「大当たり4」)を確認する。
次に、確認した大当たり遊技状態の種別に基づいて、ラウンド遊技の回数をラウンド遊技カウンタに設定する。
この際、「大当たり1」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数として、16回が設定され、「大当たり2」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数として、10回が設定され、「大当たり3」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数として、8回が設定され、「大当たり4」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数として、2回が設定される。
また、確認した大当たり遊技状態の種別に基づいて、開放上限時間を、ラウンド遊技タイマに設定する。
この際、「大当たり1」~「大当たり3」に当選した場合には、開放上限時間として、30.0[s]が設定される。一方、「大当たり4」に当選した場合には、開放上限時間として、0.2[s]が設定される。
そして、大入賞口開閉部材53aを開放状態として、設定したラウンド遊技タイマによる大入賞口開閉部材53aの開放時間の計測を開始する。また、大入賞口入球数カウンタによる大入賞口53への遊技球の入球数のカウントを開始する。
また、RAM230の所定領域に設定されているオープニング期間中フラグを解除する。さらに、ラウンド遊技中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。
また、ラウンド開始指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、ラウンド開始指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS284では、インターバル期間中であるか否かを判定し、インターバル期間中であると判定した場合(Yes)には、ステップS285に移行し、インターバル期間中でないと判定した場合(No)には、ステップS287に移行する。
ここで、インターバル期間中であるか否かは、RAM230の所定領域において、インターバル期間中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS285では、インターバル期間を終了するか否かを判定し、インターバル期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS286に移行し、インターバル期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。
ここで、インターバル期間タイマに設定されたインターバル時間が経過した場合に、インターバル期間を終了すると判定する。
ステップS286では、ラウンド遊技開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。ラウンド遊技開始処理では、インターバル期間を終了して、ラウンド遊技を開始する。
具体的には、まず、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態中フラグに基づいて、生起させる大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」、「大当たり2」、「大当たり3」又は「大当たり4」)を確認する。
次に、確認した大当たり遊技状態の種別に基づいて、開放上限時間を、ラウンド遊技タイマに設定する。
この際、「大当たり1」~「大当たり3」に当選した場合には、開放上限時間として、30.0[s]が設定される。一方、「大当たり4」に当選した場合には、開放上限時間として、0.2[s]が設定される。
そして、大入賞口開閉部材53aを開放状態として、設定したラウンド遊技タイマによる大入賞口開閉部材53aの開放時間の計測を開始する。また、大入賞口入球数カウンタによる大入賞口53への遊技球の入球数のカウントを開始する。
また、RAM230の所定領域に設定されているインターバル期間中フラグを解除する。さらに、ラウンド遊技中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。
また、ラウンド開始指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、ラウンド開始指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS287では、ラウンド遊技中であるか否かを判定し、ラウンド遊技中であると判定した場合(Yes)には、ステップS288に移行し、ラウンド遊技中でないと判定した場合(No)には、ステップS293に移行する。
ここで、ラウンド期間中であるか否かは、RAM230の所定領域において、ラウンド遊技中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS288では、ラウンド遊技終了条件を満たすか否かを判定し、ラウンド遊技終了条件を満たすと判定した場合(Yes)には、ステップS289に移行し、ラウンド遊技終了条件を満たさないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。
ここで、当該ラウンド遊技中における大入賞口53への遊技球の入球数が所定の入賞上限数に達したこと(大入賞口入球数カウンタによりカウントされた大入賞口53への遊技球の入球数が所定の入賞上限数に達したこと)、及び、当該ラウンド遊技の継続時間が所定の開放上限時間に達したこと(ラウンド遊技タイマがタイムアウトしたこと)、のうち一方が成立した場合に、ラウンド遊技終了条件を満たすと判定する。
ステップS289では、ラウンド遊技終了処理を実行し、ステップS290に移行する。ラウンド遊技終了処理では、ラウンド遊技を終了する。
具体的には、大入賞口開閉部材53aを閉鎖状態とする。また、大入賞口入球数カウンタの値をリセットする。
また、ラウンド遊技カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たにラウンド遊技カウンタに設定する。さらに、RAM230の所定領域に設定されているラウンド遊技中フラグを解除する。
また、ラウンド終了指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、ラウンド終了指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS290では、最終回のラウンド遊技が終了したか否かを判定し、最終回のラウンド遊技が終了していないと判定した場合(No)には、ステップS291に移行し、最終回のラウンド遊技が終了したと判定した場合(Yes)には、ステップS292に移行する。
ここで、ラウンド遊技カウンタに設定されている値が「1」以上である場合には、最終回のラウンド遊技が終了していないと判定し、ラウンド遊技カウンタに設定されている値が「0」である場合には、最終回のラウンド遊技が終了したと判定する。
ステップS291では、インターバル期間開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。インターバル期間開始処理では、インターバル期間を開始する。
具体的には、インターバル期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、所定のインターバル時間を、インターバル期間タイマに設定して、インターバル期間タイマによる設定したインターバル時間の計測を開始する。
ステップS292では、エンディング期間開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。エンディング期間開始処理では、エンディング期間を開始する。
具体的には、エンディング期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、所定のエンディング時間を、エンディング期間タイマに設定して、エンディング期間タイマによる設定したエンディング時間の計測を開始する。
さらに、エンディング指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、エンディング指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS293では、エンディング期間を終了するか否かを判定し、エンディング期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS294に移行し、エンディング期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。
ここで、エンディング期間タイマに設定されたエンディング時間が経過した場合に、エンディング期間を終了すると判定する。
ステップS294では、大当たり遊技状態終了処理を実行し、ステップS295に移行する。大当たり遊技状態終了処理では、大当たり遊技状態を終了する。
具体的には、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態中フラグを解除する。また、RAM230の所定領域に設定されているエンディング期間中フラグを解除する。
また、終了に係る大当たり遊技状態の種別が「大当たり2」である場合には、特図低確率状態フラグをRAM230の所定領域に設定して、特図低確率状態の設定を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
一方、終了に係る大当たり遊技状態の種別が「大当たり1」、「大当たり3」又は「大当たり4」である場合には、特図高確率状態フラグをRAM230の所定領域に設定して、特図高確率状態の設定を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、状態指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS295では、時短制御を開始するか否かを判定し、時短制御を開始すると判定した場合(Yes)には、ステップS296に移行し、時短制御を開始しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。
本実施形態では、終了に係る大当たり遊技状態が「大当たり1」、「大当たり2」又は「大当たり3」である場合には、時短制御を開始すると判定する。一方、終了に係る大当たり遊技状態が「大当たり4」である場合には、時短制御を開始しない判定する。
ステップS296では、時短制御開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。時短制御実行処理では、時短制御を開始する。
具体的には、時短制御フラグをRAM230の所定領域に設定して、時短制御を開始する。
また、所定回数(本実施形態では、100[回])を、時短カウンタに設定する。
さらに、時短制御の開始を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、状態指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
(演出制御回路300で実行される処理)
次に、演出制御回路300で実行される処理を説明する。
図22は、演出制御回路が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に電源が投入されると、演出制御回路300のCPUは、所定の初期設定処理を実行した後に、図示しないメイン処理を繰り返し実行する。そして、演出制御回路300のCPUは、メイン処理の実行中において、所定の割込周期(例えば、2.0[ms])でタイマ割り込みを発生させて、図22に示す演出制御処理を繰り返し実行する。
演出制御処理は、演出制御回路300のCPUにより実行されると、まず、ステップS300に移行する。
ステップS300では、コマンド受信処理を実行し、ステップS301に移行する。コマンド受信処理では、主制御回路200が送信した制御コマンドの受信の有無をチェックして、制御コマンドの受信があった場合には、受信した制御コマンドを解析して、RAMのコマンドバッファ領域に保存する。
また、コマンド受信処理では、第1操作検出スイッチ24及び第2操作検出スイッチ25のそれぞれからの操作信号の入力の有無をチェックして、操作信号の入力があった場合には、当該操作信号の入力を示す情報を、RAMの所定領域に保存する。
さらに、コマンド受信処理では、アウト球検知センサ26からの検出信号の入力の有無をチェックして、検出信号の入力があった場合には、当該検出信号の入力を示す情報を、RAMの所定領域に保存する。
ステップS301では、演出フラグ設定処理を実行し、ステップS302に移行する。演出フラグ設定処理では、状態指定コマンドを受信したか否かを判定し、状態指定コマンドを受信したと判定した場合(状態指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されている場合)には、各種演出フラグの設定を行う。
具体的には、時短制御の開始を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、時短演出フラグを、RAMの所定領域に設定する。一方、時短制御の終了を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、RAMの所定領域に設定されている時短演出フラグを解除する。
また、「特図高確率状態」を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、特図高確率状態中フラグを、RAMの所定領域に設定する。一方、「特図低確率状態」を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、RAMの所定領域に設定されている特図高確率状態中フラグを解除する。
ステップS302では、入賞時演出管理処理を実行し、ステップS303に移行する。入賞時演出管理処理については、後述する。
ステップS303では、変動時演出管理処理を実行し、ステップS304に移行する。変動時演出管理処理については、後述する。
ステップS304では、ボタン演出管理処理を実行し、ステップS305に移行する。ボタン演出管理処理については、後述する。
ステップS305では、停止時演出管理処理を実行し、ステップS306に移行する。停止時演出管理処理については、後述する。
ステップS306では、当選時演出管理処理を実行し、ステップS307に移行する。当選時演出管理処理については、後述する。
ステップS307では、アウト球カウント処理を実行し、ステップS308に移行する。アウト球カウント処理については、後述する。
ステップS308では、演出用乱数更新処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。演出用乱数更新処理では、演出の抽選に用いる各種乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
次に、ステップS302の入賞時演出管理処理を説明する。
図23は、入賞時演出管理処理を示すフローチャートである。
入賞時演出管理処理は、ステップS302において実行されると、図23に示すように、まず、ステップS320に移行する。
ステップS320では、第1保留数指定コマンドを受信したか否かを判定し、第1保留数指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS321に移行し、第1保留数指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS322に移行する。
第1保留数指定コマンドを受信したか否かは、第1保留数指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS321では、保留数増加表示処理を実行し、ステップS322に移行する。保留数増加表示処理では、保留図柄表示領域b2において、新たに取得された始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に対応する保留図柄hの表示を開始する。
ステップS322では、第2保留数指定コマンドを受信したか否かを判定し、第2保留数指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS323に移行し、第2保留数指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS324に移行する。
第2保留数指定コマンドを受信したか否かは、第2保留数指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS323では、保留数減少表示処理を実行し、ステップS324に移行する。保留数減少表示処理では、保留図柄表示領域b2において、特別図柄の報知表示が開始された始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に対応する保留図柄hの表示を終了するとともに、保留図柄表示領域b1において、当該特別図柄の報知表示が開始された始動情報に対応する保留図柄hの表示を開始する。
これによって、当該特別図柄の報知表示が開始された始動情報に対応する保留図柄hが、保留図柄表示領域b2から保留図柄表示領域b1に移動される。
ここで、保留図柄表示領域b1には、特別図柄の報知表示中に係る始動情報に対応する保留図柄h(後述する変動中保留情報記憶領域に記憶されている保留情報に対応する保留図柄h)が表示される。一方、保留図柄表示領域b2には、特別図柄の報知表示の保留中に係る始動情報に対応する保留図柄h(後述する保留情報記憶領域に記憶されている保留情報に対応する保留図柄h)が表示される。
ステップS324では、オーバー入賞指定コマンドを受信したか否かを判定し、オーバー入賞指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS325に移行し、オーバー入賞指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS303)に移行する。
オーバー入賞指定コマンドを受信したか否かは、オーバー入賞指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS325では、演出モードとして「潜伏モード」が設定されているか否かを判定し、「潜伏モード」が設定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS326に移行し、「潜伏モード」が設定されていないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS303)に移行する。
「潜伏モード」が設定されているか否かは、演出制御回路300のRAMの所定領域において、潜伏モード中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ここで、「演出モード」とは、演出(画像表示装置20に表示される演出画像、ランプ31,32の点灯、音発生装置22から出力される効果音等)の種別をいう。本実施形態では、演出モードとして、「通常モード」と、「確変モード」と、「潜伏モード」と、が設定されている。
「通常モード」は、「特図低確率状態」が生起されていることを示唆する演出に係る種別をいう。「通常モード」は、「特図低確率状態」の生起中にのみ設定され得る。具体的には、「通常モード」は、「大当たり2」の終了、又は、「小当たり」の当選に応じて設定される「潜伏モード」の終了(後述する遊技状態報知条件の成立)に応じて開始(設定)される。そして、「通常モード」は、「大当たり」又は「小当たり」に当選した特別図柄抽選に係る特別図柄(演出図柄z1,z2)の報知表示の終了に応じて終了(解除)される。「通常モード」の設定中には、画像表示装置20の表示画面20aにおいて、演出図柄z1,z2の報知表示の背景画像として、「特図低確率状態」の生起中であることを示唆する「通常背景画像」が表示される。
「確変モード」は、「特図高確率状態」が生起されていることを示唆する演出に係る種別をいう。「確変モード」は、「特図高確率状態」の生起中にのみ設定され得る。具体的には、「確変モード」は、「大当たり1」若しくは「大当たり3」の終了、又は、「大当たり4」の当選に応じて設定される「潜伏モード」の終了(遊技状態報知条件の成立)に応じて開始される。そして、「確変モード」は、「大当たり」又は「小当たり」に当選した特別図柄抽選に係る特別図柄(演出図柄z1,z2)の報知表示の終了に応じて終了される。「確変モード」の設定中には、画像表示装置20の表示画面20aにおいて、演出図柄z1,z2の報知表示の背景画像として、「特図高確率状態」の生起中であることを示唆する「確変背景画像」が表示される。
「潜伏モード」は、生起されている遊技状態(「特図低確率状態」又は「高確率状態」)を示唆しない演出(遊技者が遊技状態を判別することができない演出)に係る種別をいう。「潜伏モード」は、「特図低確率状態」又は「特図高確率状態」の生起中に設定され得る。具体的には、「潜伏モード」は、「大当たり4」又は「小当たり」の終了に応じて開始される。そして、「潜伏モード」は、遊技状態報知条件の成立、又は、「大当たり」又は「小当たり」に当選した特別図柄抽選に係る特別図柄(演出図柄z1,z2)の報知表示の終了に応じて終了される。
ここで、「遊技状態報知条件」とは、遊技状態の示唆(報知)を実行する条件(「潜伏モード」を終了する条件)となっている。
本実施形態では、「潜伏モード」の設定中に実行された特別図柄(演出図柄z1,z2)の報知表示の回数(以下、「報知表示回数」とする)が、設定されている報知基準回数に達したこと、及び、「潜伏モード」の設定中に発生したアウト球の数(以下、「アウト球数」とする)が、設定されている排出基準数に達したこと、のうち一方が成立した場合に、遊技状態報知条件が成立したものされる。
そして、「潜伏モード」の設定中には、画像表示装置20の表示画面20aにおいて、演出図柄z1,z2の報知表示の背景画像として、生起されている遊技状態を判別することができない「潜伏背景画像」が表示されるとともに、必要報知表示回数情報、及び、必要アウト球数情報が表示される。
「必要報知表示回数情報」は、遊技状態報知条件を成立させるために必要となる報知表示回数(残り回数)を示唆する情報となっている。なお、必要報知表示回数情報が示唆する報知表示回数は、設定されている報知基準回数から報知回数カウンタの計数値を減算した値と一致する。
「必要アウト球数情報」は、遊技状態報知条件を成立させるために必要となるアウト球数(残り数)を示唆する情報となっている。なお、必要アウト球数情報が示唆するアウト球数は、設定されている排出基準数からアウト球数カウンタの計数値を減算した値と一致する。
ステップS326では、オーバー入賞数カウンタ更新処理を実行し、ステップS327に移行する。オーバー入賞数カウンタ更新処理では、オーバー入賞数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たにオーバー入賞数カウンタに設定する。
ここで、「オーバー入賞数カウンタ」は、オーバー入賞が検出された回数(以下、「オーバー入賞数」とする)を計数する。
ステップS327では、オーバー入賞数カウンタの値に基づいて、オーバー入賞数が所定数(本実施形態では、50[回])に達したか否かを判定し、オーバー入賞数が所定数に達したと判定した場合(Yes)には、ステップS328に移行し、オーバー入賞数が所定数に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS303)に移行する。
ステップS328では、遊技状態報知条件変更処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS303)に移行する。遊技状態報知条件変更処理では、遊技状態報知条件を変更する。
遊技状態報知条件変更処理では、遊技状態報知条件を、遊技者に有利となる条件に変更する。
具体的には、現在設定されている報知基準回数から所定回数(本実施形態では、10[回])を減算した回数を、新たに報知基準回数として設定する。これに伴い、画像表示装置20において表示されている必要報知表示回数情報により示唆されている報知表示回数が、所定回数(本実施形態では、10[回])減少する。
また、現在設定されている排出基準数から所定数(本実施形態では、10[球])を減算した数を、新たに排出基準数として設定する。これに伴い、画像表示装置20において表示されている必要アウト球数情報により示唆されているアウト球数が、所定数(本実施形態では、10[球])減少する。
次に、ステップS303の変動時演出管理処理を説明する。
図24は、変動時演出管理処理を示すフローチャートである。
変動時演出管理処理は、ステップS303において実行されると、図24に示すように、まず、ステップS330に移行する。
ステップS330では、所定の制御コマンドを受信したか否かを判定し、所定の制御コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS331に移行し、所定の制御コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS304)に移行する。
ここで、所定の制御コマンドとは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドをいう。
所定の制御コマンドを受信したか否かは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS331では、停止図柄決定処理を実行し、ステップS332に移行する。停止図柄決定処理では、停止表示させる演出図柄z1,z2の具体的態様を決定する。
具体的には、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄(「はずれ図柄」、「小当たり図柄」又は「大当たりp図柄」)に基づいて、演出図柄z1,z2に係る停止図柄の具体的態様(組み合わせ)を決定する。
演出制御回路300のROMには、停止図柄抽選乱数と停止図柄の具体的態様との対応が登録された停止図柄抽選テーブルが格納されている。そして、停止図柄抽選テーブルとして、図柄種別指定コマンドにより指定され得る複数種類の停止図柄(「はずれ図柄」、「小当たり図柄」及び「大当たりp図柄」)のそれぞれに対応する停止図柄抽選テーブルを有している。
「はずれ図柄」に対応する停止図柄抽選テーブルには、停止図柄の具体的態様として、複数種類の「はずれ図柄」が登録されている。本実施形態では、各種類の「はずれ図柄」は、3つの演出図柄表示領域a1~a3のうち少なくとも一の領域に停止表示される「数字図柄」が示す数字が、他の領域に停止表示される「数字図柄」が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示される演出図柄z2が白色を示す態様となっている。
「小当たり図柄」に対応する停止図柄抽選テーブル及び「大当たり4図柄」に対応する停止図柄抽選テーブルのそれぞれには、停止図柄の具体的態様として、複数種類の「チャンス図柄」が登録されている。演出図柄z1,z2を「チャンス図柄」で停止表示させるように制御する。本実施形態では、各種類の「チャンス図柄」は、3つの演出図柄表示領域a1~a3に停止表示された演出図柄z1が、所定の「数字図柄」の組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が青色を示す態様となっている。
「大当たり2図柄」に対応する停止図柄抽選テーブルには、停止図柄の具体的態様として、複数種類の「通常大当たり図柄」が登録されている。本実施形態では、各種類の「通常大当たり図柄」は、3つの演出図柄表示領域a1~a3に停止表示された演出図柄z1が、同一の偶数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が青色を示す態様となっている。
「大当たり1図柄」に対応する停止図柄抽選テーブル及び「大当たり3図柄」に対応する停止図柄抽選テーブルのそれぞれには、停止図柄の具体的態様として、複数種類の「確変大当たり図柄」が登録されている。本実施形態では、各種類の「確変大当たり図柄」は、3つの演出図柄表示領域a1~a3に停止表示された演出図柄z1が、同一の奇数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が赤色を示す態様となっている。
そして、停止図柄決定処理では、まず、所定の乱数カウンタから停止図柄抽選乱数を取得する。また、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種類を確認して、この確認結果に対応する停止図柄抽選テーブルを読み出す。そして、取得した停止図柄抽選乱数と、停止図柄抽選テーブルと、に基づいて、停止図柄の具体的態様を決定する。
さらに、決定した停止図柄の具体的態様に係る画像データ(以下、「停止図柄データ」)を読み出して、読み出した画像データを、停止表示させる演出図柄z1,z2に係るデータとして設定する。
ステップS332では、変動演出決定処理を実行し、ステップS333に移行する。変動演出決定処理では、演出図柄z1,z2の変動表示の具体的な内容を決定する。
具体的には、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容に基づいて、第1変動パターンの具体的な内容を決定する。また、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容に基づいて、第2変動パターンの具体的な内容を決定する。
ステップS333では、予告演出決定処理を実行し、ステップS334に移行する。予告演出決定処理では、予告演出を実行するか否かを決定する。
「予告演出」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に実行される演出であって、当該変動表示に係る特別図柄抽選の結果(「当選」(大当たり)又は「落選」(「小当たり」又は「はずれ」))を示唆(予告)する演出となっている。
演出制御回路300のROMには、予告演出抽選乱数と予告演出抽選の当たり値との対応が登録された予告演出抽選テーブルが格納されている。また、予告演出抽選テーブルとして、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄が「大当たりp図柄」である場合に対応する第1予告演出抽選テーブルと、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄が「はずれ図柄」又は「小当たり図柄」である場合に対応する第2予告演出抽選テーブルと、が格納されている。そして、第1予告演出抽選テーブルでは、第2予告演出抽選と比較して当選確率が高くなるように、予告演出抽選の当たり値が設定されている。
予告演出決定処理では、まず、所定の乱数カウンタから予告演出抽選乱数を取得する。また、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種別に対応する予告演出抽選テーブルを読み出す。そして、取得した予告演出抽選乱数及び予告演出抽選テーブルに基づいて、予告演出を実行するか否かを決定する。
ステップS334では、演出モードとして「潜伏モード」が設定されているか否かを判定し、「潜伏モード」が設定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS335に移行し、「潜伏モード」が設定されていないと判定した場合(No)には、ステップS336に移行する。
「潜伏モード」が設定されているか否かは、演出制御回路300のRAMの所定領域において、潜伏モード中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS335では、ボタン演出決定処理を実行し、ステップS336に移行する。ボタン演出決定処理では、ボタン演出を実行するか否かを決定する。
「ボタン演出」とは、「潜伏モード」の設定中において、演出図柄z1,z2の変動表示中に実行される演出であって、遊技状態報知条件が変更される契機となる演出となっている。
ボタン演出は、演出図柄z1,z2の変動表示の開始から所定時間が経過したことに応じて開始される。また、ボタン演出は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。
ボタン演出の実行中には、第1操作検出スイッチ24からの第1操作信号の入力が有効とされる操作有効期間が設定される。本実施形態では、操作有効期間は、ボタン演出の開始から終了までの期間と一致している。
また、ボタン演出の実行中には、画像表示装置20の表示画面20aにおいて、ボタン演出画像が表示される。ボタン演出画像では、演出ボタン5bを連続して押下操作する旨を指示する情報が表示されるとともに、操作有効期間の残り時間を示す情報が表示される。
そして、操作有効期間中に演出ボタン5bが押下操作された回数(以下、「押下回数」とする)が所定回数に達した場合には、遊技状態報知条件が、遊技者に有利となる条件に変更される。一方、押下回数が所定回数に達していない場合には、現在の遊技状態報知条件が維持される。
なお、押下回数が所定回数に達していない場合に、遊技状態報知条件が、遊技者に不利となる条件に変更される構成(現在設定されている報知基準回数に所定回数を加算した回数が、新たに報知基準回数として設定されるとともに、現在設定されている排出基準数に所定数を加算した数が、新たに排出基準数として設定される構成)としても構わない。
演出制御回路300のROMには、ボタン演出抽選乱数とボタン演出抽選の当たり値との対応が登録されたボタン演出抽選テーブルが格納されている。
ボタン演出決定処理では、まず、所定の乱数カウンタからボタン演出抽選乱数を取得する。そして、取得したボタン演出抽選乱数及びボタン演出抽選テーブルに基づいて、ボタン演出を実行するか否かを決定する(ボタン演出抽選)。
ステップS336では、変動演出データ設定処理を実行し、ステップS337に移行する。変動演出データ設定処理では、演出図柄z1,z2の変動表示に係る演出データを設定する。
具体的には、ステップS332で決定された第1変動パターンの具体的な内容に対応する演出プログラム及び第2変動パターンの具体的な内容に対応する演出プログラムにしたがって、第1期間の変動表示に係る演出データ(シナリオデータ)及び第2期間の変動表示に係る演出データ(シナリオデータ)を読み出す。
また、ステップS333で予告演出を実行することが決定された場合には、予告演出の演出プログラムにしたがって、予告演出の演出データ(シナリオデータ)を読み出す。
さらに、ステップS335でボタン演出を実行することが決定された場合には、ボタン演出の演出プログラムにしたがって、ボタン演出の演出データ(シナリオデータ)を読み出す。
そして、第1期間の変動表示に係る演出データ及び第2期間の変動表示に係る演出データを合わせて、変動演出データを編集して、編集した変動演出データを演出図柄z1,z2の変動表示に係る演出データとして設定する。この際、予告演出を実行することが決定された場合には、予告演出の演出データが変動演出データに合成される。また、ボタン演出を実行することが決定された場合には、ボタン演出の演出データが変動演出データに合成される。ここで、ボタン演出の演出データには、ボタン演出の開始契機を示す情報、ボタン演出の終了契機を示す情報等が含まれている。
そして、編集された変動演出データを、実行する演出図柄z1,z2の変動表示に係る演出データとして設定する。
また、ステップS335でボタン演出を実行することが決定された場合には、ボタン演出フラグを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定するとともに、ボタン演出の開始契機及び終了契機を設定する。
ステップS337では、変動演出開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS304)に移行する。変動演出開始処理では、変動時間タイマによる変動時間の計測を開始して、ステップS336で設定した変動演出データに基づく演出を開始する。これによって、画像表示装置20の表示画面20aにおいて、演出図柄z1,z2の変動表示が開始される。
次に、ステップS304のボタン演出管理処理を説明する。
図25は、ボタン演出管理処理を示すフローチャートである。
ボタン演出管理処理は、ステップS304において実行されると、図25に示すように、まず、ステップS340に移行する。
ステップS340では、演出制御回路300のRAMの所定領域において、ボタン演出フラグが設定されているか否かを判定し、ボタン演出フラグが設定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS341に移行し、ボタン演出フラグが設定されていないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS305)に移行する。
ステップS341では、ボタン演出を実行中であるか否かを判定し、ボタン演出を実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS342に移行し、ボタン演出を実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS344に移行する。
ここで、ボタン演出を実行中であるか否かは、演出制御回路300のRAMの所定領域において、操作有効期間中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS342では、ステップS336で設定されたボタン演出の開始契機が到来したか否かを判定し、ボタン演出の開始契機が到来したと判定した場合(Yes)には、ステップS343に移行し、ボタン演出の開始契機が到来していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS305)に移行する。
ステップS343では、ボタン演出開始処理を実行し、ステップS344に移行する。ボタン演出開始処理では、ボタン演出を開始する。
具体的には、操作有効期間中フラグを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。これによって、操作有効期間が開始されて、第1操作検出スイッチ24からの第1操作信号の入力が有効となる。そして、ステップS336で設定された演出データに基づくボタン演出を開始する。これによって、画像表示装置20の表示画面20aにおいて、ボタン演出画像の表示が開始される。さらに、押下回数カウンタによる押下回数の計数を開始する。
ステップS344では、ステップS336で設定されたボタン演出の終了契機が到来したか否かを判定し、ボタン演出の終了契機が到来したと判定した場合(Yes)には、ステップS345に移行し、ボタン演出の終了契機が到来していないと判定した場合(No)には、ステップS348に移行する。
ステップS345では、ボタン演出終了処理を実行し、ステップS346に移行する。ボタン演出終了処理では、ボタン演出を終了する。
具体的には、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されている操作有効期間中フラグを解除する。これによって、操作有効期間が終了されて、第1操作検出スイッチ24からの第1操作信号の入力が無効となる。そして、ステップS336で設定された演出データに基づくボタン演出を終了する。これによって、画像表示装置20の表示画面20aにおいて、ボタン演出画像の表示が終了される。
また、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されているボタン演出フラグを解除する。
ステップS346では、押下回数カウンタの値に基づいて、押下回数が所定回数に達したか否かを判定し、押下回数が所定回数に達したと判定した場合(Yes)には、ステップS347に移行し、押下回数が所定回数に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS305)に移行する。
ステップS347では、遊技状態報知条件変更処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS305)に移行する。遊技状態報知条件変更処理では、遊技状態報知条件を変更する。
遊技状態報知条件変更処理では、遊技状態報知条件を、遊技者に有利となる条件に変更する。
具体的には、現在設定されている報知基準回数から所定回数(本実施形態では、10[回])を減算した回数を、新たに報知基準回数として設定する。これに伴い、画像表示装置20において表示されている必要報知表示回数情報により示唆されている報知表示回数が、所定回数(本実施形態では、10[回])減少する。
また、現在設定されている排出基準数から所定数(本実施形態では、10[球])を減算した数を、新たに排出基準数として設定する。これに伴い、画像表示装置20において表示されている必要アウト球数情報により示唆されているアウト球数が、所定数(本実施形態では、10[球])減少する。
さらに、遊技状態報知条件変更処理では、押下回数カウンタの値をリセットする。
ステップS348では、第1操作検出スイッチ24から第1操作信号が入力されたか否かを判定し、第1操作検出スイッチ24から第1操作信号が入力されたと判定した場合(Yes)には、ステップS349に移行し、第1操作検出スイッチ24から第1操作信号が入力されていないと判定された場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS305)に移行する。
第1操作検出スイッチ24から第1操作信号が入力されたか否かは、演出制御回路300のRAMの所定領域において、第1操作信号の入力を示す情報が保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS349では、押下回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS305)に移行する。押下回数カウンタ更新処理では、押下回数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに押下回数カウンタに設定する。
次に、ステップS305の停止時演出管理処理を説明する。
図26は、停止時演出管理処理を示すフローチャートである。
停止時演出管理処理は、ステップS305において実行されると、図26に示すように、まず、ステップS360に移行する。
ステップS360では、停止指定コマンドを受信したか否かを判定し、停止指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS361に移行し、停止指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS306)に移行する。
停止指定コマンドを受信したか否かは、停止指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS361では、停止表示開始処理を実行し、ステップS362に移行する。停止表示開始処理では、演出図柄表示領域a1~a4において、演出図柄z1,z2の変動表示を終了して、ステップS331で設定した停止図柄データに基づく演出図柄z1,z2の停止表示(報知表示)を開始する。また、停止表示開始処理では、変動時間タイマによる変動時間の計測を終了して、変動時間タイマをリセットする。
さらに、停止表示開始処理では、はまり回数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たにはまり回数カウンタに設定する。ここで、はまり回数カウンタは、各回の大当たり遊技状態の終了後から次回の大当たり遊技状態が生起されるまでの期間中に実行される特別図柄(演出図柄z1,z2)の報知表示の回数(以下、「はまり回数」とする)を計数する。
ステップS362では、演出モードとして「潜伏モード」が設定されているか否かを判定し、「潜伏モード」が設定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS363に移行し、「潜伏モード」が設定されていないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS306)に移行する。
「潜伏モード」が設定されているか否かは、演出制御回路300のRAMの所定領域において、潜伏モード中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS363では、報知回数カウンタ更新処理を実行し、ステップS364に移行する。報知回数カウンタ更新処理では、報知回数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに報知回数カウンタに設定する。ここで、報知回数カウンタは、「潜伏モード」の設定中における報知表示回数を計数する。
ステップS364では、遊技状態報知条件を満たすか否かを判定し、遊技状態報知条件を満たすと判定した場合(Yes)には、ステップS365に移行し、遊技状態報知条件を満たさないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS306)に移行する。
ステップS364では、報知回数カウンタの値が現在設定されている報知基準回数に達しているか否かを判定し、報知回数カウンタの値が現在設定されている報知基準回数に達していると判定した場合には、遊技状態報知条件を満たすと判定し、報知回数カウンタの値が現在設定されている報知基準回数に達していないと判定した場合には、遊技状態報知条件を満たさないと判定する。
ステップS365では、遊技状態報知処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS306)に移行する。遊技状態報知処理では、現在の遊技状態を示唆(報知)する遊技状態示唆演出を実行する。
具体的には、現在の遊技状態として「特図低確率状態」が生起されている場合には、遊技状態示唆演出として、画像表示装置20の表示画面20aにおいて、「特図低確率状態」の生起を示唆する情報が表示される。また、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されている潜伏モード中フラグを解除する。さらに、通常モード中フラグを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。これによって、画像表示装置20の表示画面20aにおいて、「潜伏背景画像」の表示が終了されて、「通常背景画像」の表示が開始される。
一方、現在の遊技状態として「特図高確率状態」が生起されている場合には、遊技状態示唆演出として、画像表示装置20の表示画面20aにおいて、「特図高確率状態」の生起を示唆する情報が表示される。また、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されている潜伏モード中フラグを解除する。さらに、確変モード中フラグを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。これによって、画像表示装置20の表示画面20aにおいて、「潜伏背景画像」の表示が終了されて、「確変背景画像」の表示が開始される。
ここで、RAMの所定領域に特図高確率状態中フラグが設定されている場合には、現在の遊技状態として「特図高確率状態」が生起されていると判定し、RAMの所定領域に特図高確率状態中フラグが設定されていない場合には、現在の遊技状態として「特図低確率状態」が生起されていると判定する。
また、遊技状態報知処理では、報知回数カウンタの値をリセットする。また、アウト球数カウンタの値をリセットする。さらに、オーバー入賞数カウンタの値をリセットする。
次に、ステップS306の当選時演出管理処理を説明する。
図27は、当選時演出管理処理を示すフローチャートである。
当選時演出管理処理は、ステップS308において実行されると、図27に示すように、まず、ステップS370に移行する。
ステップS370では、オープニング指定コマンドを受信したか否かを判定し、オープニング指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS371に移行し、オープニング指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS372に移行する。
オープニング指定コマンドを受信したか否かは、オープニング指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS371では、当選演出開始処理を実行し、ステップS372に移行する。当選演出開始処理では、当選演出を開始する。
「当選演出」とは、大当たり遊技状態の生起中、又は、小当たり遊技の実行中に実行される演出をいう。
本実施形態では、「小当たり」、「大当たり1」、「大当たり2」、「大当たり3」及び「大当たり4」のそれぞれに対応する当選演出が設定されている。ここで、「小当たり」に対応する当選演出と、「大当たり4」に対応する当選演出とは、同一の演出となっている。
そして、当選演出開始処理では、オープニング指定コマンドが指定する特別図柄抽選の結果(「小当たり」又は「大当たりh」)を確認する。また、確認した特別図柄抽選の結果に対応する演出プログラムにしたがって、当選演出に係る演出データ(シナリオデータ)を読み出し、読み出した演出データを、実行する演出データとして設定する。そして、設定した演出データに基づく当選演出を開始する。
また、特別図柄抽選の結果(「小当たり」、「大当たり1」、「大当たり2」、「大当たり3」又は「大当たり4」)に対応する当選フラグを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。
また、当選演出開始処理では、報知回数カウンタの値をリセットする。また、アウト球数カウンタの値をリセットする。さらに、オーバー入賞数カウンタの値をリセットする。
ステップS372では、エンディング指定コマンドを受信したか否かを判定し、エンディング指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS373に移行し、エンディング指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS307)に移行する。
エンディング指定コマンドを受信したか否かは、エンディング指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS373では、エンディング演出開始処理を実行し、ステップS374に移行する。エンディング演出開始処理では、当選演出を終了して、エンディング演出を開始する。
「エンディング演出」とは、大当たり遊技状態又は小当たり遊技のエンディング期間中に実行される演出をいう。本実施形態では、「小当たり」及び全ての種別の「大当たり」について、同一のエンディング演出が実行される。
そして、エンディング演出開始処理では、エンディング演出の演出プログラムにしたがって、エンディング演出に係る演出データ(シナリオデータ)を読み出し、読み出した演出データを、実行する演出データとして設定する。そして、設定した演出データに基づくエンディング演出を開始する。
ステップS374では、演出モード設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS307)に移行する。演出モード設定処理では、演出モードを設定する。
具体的には、「小当たり」又は「大当たり4」が終了する場合には、潜伏モード中フラグを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。これによって、「潜伏モード」が設定され、画像表示装置20の表示画面20aにおいて、「潜伏背景画像」の表示が開始される。また、報知回数カウンタによる報知表示回数の計数を開始する。また、アウト球数カウンタによるアウト球数の計数を開始する。さらに、オーバー入賞数カウンタによるオーバー入賞数の計数を開始する。
また、「小当たり」又は「大当たり4」が終了する場合には、報知基準回数の初期値を設定するとともに、排出基準数の初期値を設定する。この際、報知基準回数の初期値及び排出基準数の初期値は、それぞれ、現在のはまり回数カウンタの値に応じて設定される。
すなわち、はまり回数が多いほど、遊技状態報知条件の初期値として、遊技者に有利な条件が設定される。具体的には、はまり回数カウンタの値が多いほど、報知基準回数の初期値として小さい値が設定されるとともに、排出基準数の初期値として小さい値が設定される。本実施形態では、はまり回数カウンタの値が500[回]以上である場合には、報知基準回数の初期値として、50[回]が設定されるとともに、排出基準数の初期値として、500[球]が設定される。一方、はまり回数カウンタの値が500[回]未満である場合には、報知基準回数の初期値として、100[回]が設定されるとともに、排出基準数の初期値として、1000[球]が設定される。
一方、「大当たり2」が終了する場合には、通常モード中フラグを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。これによって、「通常モード」が設定され、画像表示装置20の表示画面20aにおいて、「通常背景画像」の表示が開始される。
一方、「大当たり1」又は「大当たり3」が終了する場合には、確変モード中フラグを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。これによって、「確変モード」が設定され、画像表示装置20の表示画面20aにおいて、「確変背景画像」の表示が開始される。
さらに、演出モード設定処理では、「大当たり1」、「大当たり2」、「大当たり3」又は「大当たり4」が終了する場合には、はまり回数カウンタの値をリセットする。一方、「小当たり」が終了する場合には、はまり回数カウンタの値をリセットしない。
ここで、特別図柄抽選の抽選結果(「小当たり」、「大当たり1」、「大当たり2」、「大当たり3」又は「大当たり4」)は、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されている当選フラグに基づいて判定する。
また、演出モード設定処理では、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されている当選フラグを解除する。
次に、ステップS307のアウト球カウント処理を説明する。
図28は、アウト球カウント処理を示すフローチャートである。
アウト球カウント処理は、ステップS307において実行されると、図28に示すように、まず、ステップS380に移行する。
ステップS380では、アウト球検知センサ26から検出信号が入力されたか否かを判定し、アウト球検知センサ26から検出信号が入力されたと判定した場合(Yes)には、ステップS381に移行し、アウト球検知センサ26から検出信号が入力されていないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS308)に移行する。
アウト球検知センサ26から検出信号が入力されたか否かは、演出制御回路300のRAMの所定領域において、アウト球検知センサ26からの検出信号の入力を示す情報が保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS381では、演出モードとして「潜伏モード」が設定されているか否かを判定し、「潜伏モード」が設定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS382に移行し、「潜伏モード」が設定されていないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS308)に移行する。
「潜伏モード」が設定されているか否かは、演出制御回路300のRAMの所定領域において、潜伏モード中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS382では、アウト球数カウンタ更新処理を実行し、ステップS383に移行する。アウト球数カウンタ更新処理では、アウト球数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たにアウト球数カウンタに設定する。
ステップS383では、遊技状態報知条件を満たすか否かを判定し、遊技状態報知条件を満たすと判定した場合(Yes)には、ステップS384に移行し、遊技状態報知条件を満たさないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS308)に移行する。
ステップS383では、アウト球数カウンタの値が現在設定されている排出基準数に達しているか否かを判定し、アウト球数カウンタの値が現在設定されている排出基準数に達していると判定した場合には、遊技状態報知条件を満たすと判定し、アウト球数カウンタの値が現在設定されている排出基準数に達していないと判定した場合には、遊技状態報知条件を満たさないと判定する。
ステップS384では、遊技状態報知処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS308)に移行する。遊技状態報知処理では、現在の遊技状態を示唆(報知)する遊技状態示唆演出を実行する。
具体的には、現在の遊技状態として「特図低確率状態」が生起されている場合には、遊技状態示唆演出として、画像表示装置20の表示画面20aにおいて、「特図低確率状態」の生起を示唆する情報が表示される。また、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されている潜伏モード中フラグを解除する。さらに、通常モード中フラグを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。これによって、画像表示装置20の表示画面20aにおいて、「潜伏背景画像」の表示が終了されて、「通常背景画像」の表示が開始される。
一方、現在の遊技状態として「特図高確率状態」が生起されている場合には、遊技状態示唆演出として、画像表示装置20の表示画面20aにおいて、「特図高確率状態」の生起を示唆する情報が表示される。また、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されている潜伏モード中フラグを解除する。さらに、確変モード中フラグを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。これによって、画像表示装置20の表示画面20aにおいて、「潜伏背景画像」の表示が終了されて、「確変背景画像」の表示が開始される。
ここで、RAMの所定領域に特図高確率状態中フラグが設定されている場合には、現在の遊技状態として「特図高確率状態」が生起されていると判定し、RAMの所定領域に特図高確率状態中フラグが設定されていない場合には、現在の遊技状態として「特図低確率状態」が生起されていると判定する。
また、遊技状態報知処理では、報知回数カウンタの値をリセットする。また、アウト球数カウンタの値をリセットする。さらに、オーバー入賞数カウンタの値をリセットする。
(パチンコ機1の動作)
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
図29は、演出図柄の変動表示の一例を示す図である。
パチンコ機1では、始動口51,52への遊技球の入球があると、大当たり乱数、大当たり図柄乱数、変動パターン乱数等の各種乱数が取得されて、取得した各種乱数が、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)として、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶される。
始動情報記憶領域に記憶されている始動情報は、所定の順序で、特別図柄抽選の結果の判定(大当たり判定、小当たり判定)が行われる。そして、特別図柄抽選の結果の判定が行われると、当該結果を報知するための報知表示の態様が決定される。
これには、まず、停止表示させる特別図柄(停止図柄)の種別が決定される。具体的には、特別図柄抽選の結果が「はずれ」である場合には、停止図柄の種別として、「はずれ図柄」が決定される。一方、特別図柄抽選の結果が「小当たり」である場合には、停止図柄の種別として、「小当たり図柄」が決定される。一方、特別図柄抽選の結果が「大当たり」である場合には、始動情報に含まれる大当たり図柄乱数の値に基づいて、大当たり図柄の種別(「大当たり1図柄」、「大当たり2図柄」、「大当たり3図柄」又は「大当たり4図柄」)が決定される。
停止図柄の種別が決定されると、次に、停止図柄に係る出力用表示データ(出力データ)が設定される。具体的には、停止図柄の種別として「はずれ図柄」が決定された場合には、ROM220に格納されている出力用表示データのうち「はずれ図柄」に対応する出力用表示データが、停止図柄に係る出力用表示データとして設定される。一方、停止図柄の種別として「小当たり図柄」が決定された場合には、ROM220に格納されている出力用表示データのうち「小当たり図柄」に対応する出力用表示データが、停止図柄に係る出力用表示データとして設定される。
一方、停止図柄の種別として「大当たり図柄」が決定された場合には、ROM220に格納されている合成用表示データに基づいて、出力用表示データが生成され、生成された出力用表示データが、停止図柄に係る出力用表示データとして設定される。
これには、まず、ROM220に格納されている合成用表示データのうち、決定された大当たり図柄の種別に対応する合成用表示データを取得する。次に、取得した合成用表示データと、始動情報に含まれる大当たり図柄乱数の値(乱数値データ)と、に基づいて、出力用表示データを生成する。
具体的には、取得した合成用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位3桁(6ビット目から8ビット目の2値データ)の2値データと、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数に係る乱数値データを構成する8ビットの2値データのうち、下位5桁(1ビット目から5ビット目の2値データ)と、を組み合わせて、出力用表示データを生成する。
この際、取得した合成用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位3桁(6ビット目から8ビット目の2値データ)の2値データを、そのまま、出力用表示データの上位3桁(6ビット目から8ビット目の2値データ)の2値データとして設定する。
また、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数に係る乱数値データを構成する8ビットの2値データのうち、下位5桁(1ビット目から5ビット目の2値データ)を、そのまま、出力用表示データの下位5桁(1ビット目から5ビット目の2値データ)の2値データとして設定する。
これによって、8桁(8ビット)の2値データ(2進数)からなる出力用表示データが生成される。
そして、生成された出力用表示データが、停止図柄に係る出力用表示データとして設定される。
停止図柄に係る出力用表示データが設定されると、次に、特別図柄の変動表示の変動時間(変動パターン)が決定される。
具体的には、始動情報に含まれる変動パターン乱数の値に基づいて、第1変動パターンの内容(変動時間)及び第2変動パターンの内容(変動時間)が判定される。
そして、報知表示の態様が決定されると、特図表示装置61,62において、決定された変動時間に基づいて、特別図柄の変動表示が実行され、その後、設定された出力用表示データに基づいて、特別図柄の停止表示が実行される。
また、図29に示すように、特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)に同期して、画像表示装置20の表示画面20aに設定された演出図柄表示領域a1~a4において、決定された変動パターンに基づいて、演出図柄z1,z2の変動表示が実行された後に、決定された停止図柄の種別に基づいて、演出図柄z1,z2の停止表示が実行される。
そして、特別図柄抽選により「小当たり」に当選した場合には、特図表示装置61,62において「小当たり図柄」が停止表示された後に、小当たり遊技が実行される。
一方、特別図柄抽選により「大当たり1」に当選した場合には、特図表示装置61,62において「大当たり1図柄」(「大当たり1図柄」に係る32種類の出力用表示データのうち一の出力用表示データに基づいて表示される特別図柄)が停止表示された後に、大当たり遊技状態が生起される。
一方、特別図柄抽選により「大当たり2」に当選した場合には、特図表示装置61,62において「大当たり2図柄」(「大当たり2図柄」に係る6種類の出力用表示データのうち一の出力用表示データに基づいて表示される特別図柄)が停止表示された後に、大当たり遊技状態が生起される。
一方、特別図柄抽選により「大当たり3」に当選した場合には、特図表示装置61,62において「大当たり3図柄」(「大当たり3図柄」に係る6種類の出力用表示データのうち一の出力用表示データに基づいて表示される特別図柄)が停止表示された後に、大当たり遊技状態が生起される。
一方、特別図柄抽選により「大当たり4」に当選した場合には、特図表示装置61,62において「大当たり4図柄」(「大当たり4図柄」に係る2種類の出力用表示データのうち一の出力用表示データに基づいて表示される特別図柄)が停止表示された後に、大当たり遊技状態が生起される。
(パチンコ機1の作用)
次に、パチンコ機1の作用を説明する。
パチンコ機1では、主制御回路200のCPU210が、ROM220に格納されている合成用表示データに基づいて、出力用表示データを生成し、生成した出力用表示データに基づいて、複数の点灯部s1~s8の点灯を制御する。
これによって、主制御回路200のCPU210により、一の合成用表示データに基づいて、互いに異なる複数の出力用表示データを生成することが可能となる。
したがって、ROM220に格納されている一の合成用表示データに基づいて、互いに異なる複数の態様による特図表示装置61,62(複数の点灯部s1~s8の点灯)を実行することが可能となる。
よって、パチンコ機1によれば、特図表示装置61,62における表示の多様化と特図表示装置61,62の表示を制御するためのデータ量の抑制とを両立することが可能となる。
特に、パチンコ機1では、主制御回路200のCPU210が、停止図柄種別判定により判定された大当たり図柄の種別に対応する合成用表示データに基づいて、出力用表示データを生成する。
これによって、主制御回路200のCPU210により、大当たり図柄の各種別に対応する合成用表示データに基づいて、互いに異なる複数の出力用表示データを生成することが可能となる。
したがって、ROM220に格納されている大当たり図柄の各種別に対応する合成用表示データに基づいて、互いに異なる複数の態様による特図表示装置61,62の表示(複数の点灯部s1~s8の点灯)を実行することが可能となる。
よって、パチンコ機1によれば、データ量を抑制しつつ、各大当たり種別に対応する表示(停止図柄)を多様化することが可能となる。
また、パチンコ機1では、主制御回路200のCPU210が、合成用表示データと大当たり図柄乱数に係る乱数値データとに基づいて、出力用表示データを生成する。
これによって、パチンコ機1によれば、出力用表示データを生成するにあたって、主制御回路200の制御負担の増加を抑制することが可能となる。
さらに、パチンコ機1では、主制御回路200のCPU210が、合成用表示データを構成する複数ビットの2値データの一部と、大当たり図柄乱数に係る乱数値データを構成する複数ビットの2値データの一部と、を組み合わせて、出力用表示データを生成する。
これによって、パチンコ機1によれば、出力用表示データを生成するにあたって、主制御回路200の制御負担の増加を抑制することが可能となる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
(変形例1)
図30は、変形例1に係る合成用表示データ及び乱数値データに基づいて生成される出力用表示データを示す図である。図31は、変形例1に係る出力用表示データの生成方法を示す図である。
上記実施形態では、図12に示すように、各合成用表示データでは、8桁(8ビット)の2値データのうち、上位3桁の2値データ(6ビット目から8ビット目の2値データ)によって、大当たり図柄の種別を示している。
ここで、3ビットのバイナリデータにより示すことが可能な数値の範囲は、「0」~「7」となっている。したがって、上記実施形態では、最大で8種類の大当たり図柄の種別(大当たり遊技状態の種別)を設定することが可能となっている。
しかしながら、各合成用表示データでは、8桁(8ビット)の2値データのうち、4桁以上の所定桁の2値データによって、大当たり図柄の種別を示す構成としても構わない。
例えば、図30に示すように、各合成用表示データでは、8桁(8ビット)の2値データのうち、上位4桁の2値データ(5ビット目から8ビット目の2値データ)によって、大当たり図柄の種別を示す構成としても構わない。
すなわち、大当たり図柄の各種別に対応する合成用表示データにおいて、上位4桁の2値データの値として、当該大当たり図柄の種別に対応する数値(当該大当たり図柄の種別に固有の4桁の数値)が設定される構成としても構わない。
ここで、4ビットのバイナリデータにより示すことが可能な数値の範囲は、「0」~「15」となっている。したがって、変形例1では、最大で16種類の大当たり図柄の種別(大当たり遊技状態の種別)を設定することが可能となる。
かかる構成とした場合には、合成用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位4桁(5ビット目から8ビット目の2値データ)の2値データと、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数に係る乱数値データを構成する8ビットの2値データのうち、所定の4桁(例えば、下位4桁(1ビット目から4ビット目の2値データ))と、を組み合わせて、出力用表示データを生成する。
例えば、図31に示すように、取得した合成用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位4桁(5ビット目から8ビット目の2値データ)の2値データを、そのまま、出力用表示データの上位4桁(5ビット目から8ビット目の2値データ)の2値データとして設定する。
また、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数に係る乱数値データを構成する8ビットの2値データのうち、下位4桁(1ビット目から4ビット目の2値データ)を、そのまま、出力用表示データの下位4桁(1ビット目から4ビット目の2値データ)の2値データとして設定する。
(変形例2)
図32は、変形例2に係る合成用表示データ及び乱数値データに基づいて生成される出力用表示データを示す図である。
上記実施形態では、図12に示すように、大当たり図柄の1つの種別(大当たり遊技状態の1つの種別)について、1つの合成用表示データが設定されている。
しかしながら、複数の種別(大当たり図柄の種別)のうち少なくとも1つの種別について、2つ以上の合成用表示データが設定されていても構わない。
例えば、図32に示すように、「大当たり1図柄」に対応する合成用表示データとして、2つの合成用表示データ(「00010000B」及び「00100000B」)が設定されていても構わない。
また、各大当たり図柄種別判定テーブルでは、「0」~「13」の各大当たり図柄乱数の値が、「大当たり1図柄」に対応付けられている。
そして、かかる構成とした場合には、合成用表示データ判定テーブルにおいて、大当たり図柄乱数の値(大当たり図柄の種別)と、合成用表示データと、の対応が登録されている構成とする。
例えば、図32に示すように、合成用表示データ判定テーブルにおいて、大当たり図柄乱数の値「0」~「6」に対応する合成用表示データとして「00010000B」(大当たり1図柄)を登録し、大当たり図柄乱数の値「7」~「13」に対応する合成用表示データとして「00100000B」(大当たり1図柄)を登録し、大当たり図柄乱数の値「14」~「20」に対応する合成用表示データとして「00110000B」(大当たり2図柄)を登録する。
そして、停止図柄設定処理において、まず、合成用表示データ判定テーブルに基づいて、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数に対応する合成用表示データを取得する。次に、取得した合成用表示データと、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数の値(乱数値データ)と、に基づいて、出力用表示データを生成する。
なお、変形例2に係る各合成用表示データでは、8桁(8ビット)の2値データのうち、上位4桁の2値データ(5ビット目から8ビット目の2値データ)によって、大当たり図柄の種別を示している。
(変形例3)
図33は、変形例3に係る出力用表示データの生成方法を示す図である。
上記実施形態では、取得した合成用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位3桁(6ビット目から8ビット目の2値データ)の2値データを、そのまま、出力用表示データの上位3桁(6ビット目から8ビット目の2値データ)の2値データとして設定する。
また、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数に係る乱数値データを構成する8ビットの2値データのうち、下位5桁(1ビット目から5ビット目の2値データ)を、そのまま、出力用表示データの下位5桁(1ビット目から5ビット目の2値データ)の2値データとして設定する。これによって、8桁(8ビット)の2値データ(2進数)からなる出力用表示データを生成する。
しかしながら、出力用表示データにおける、合成用表示データを構成する各ビットの2値データの配置、及び、乱数値データを構成する各ビットの2値データの配置は、それぞれ、適宜、変更することが可能である。
例えば、図33に示すように、合成用表示データ「11000000B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から1桁目(8ビット目)の2値データである「1」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から1桁目(8ビット目)の2値データとして設定する。また、合成用表示データ「11000000B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から2桁目(7ビット目)の2値データである「1」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から7桁目(2ビット目)の2値データとして設定する。さらに、合成用表示データ「11000000B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から3桁目(6ビット目)の2値データである「0」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から8桁目(1ビット目)の2値データとして設定する。
また、乱数値データ「00000101B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から4桁目(5ビット目)の2値データである「0」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から2桁目(7ビット目)の2値データとして設定する。また、乱数値データ「00000101B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から5桁目(4ビット目)の2値データである「0」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から3桁目(6ビット目)の2値データとして設定する。また、乱数値データ「00000101B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から6桁目(3ビット目)の2値データである「1」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から4桁目(5ビット目)の2値データとして設定する。また、乱数値データ「00000101B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から7桁目(2ビット目)の2値データである「0」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から5桁目(4ビット目)の2値データとして設定する。さらに、乱数値データ「00000101B」を構成する8ビットの2値データのうち、上位から8桁目(1ビット目)の2値データである「1」を、出力用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から6桁目(3ビット目)の2値データとして設定する。
以上により、8ビットの2値データからなる出力用表示データ「10010110B」が生成される。
なお、変形例3は、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数の値が「5」(乱数値データが「00000101B」)であり、ステップS226で大当たり図柄の種別として「大当たり1図柄」が選択された場合の出力用表示データの生成方法となっている。
(変形例4)
図34は、変形例4に係る出力用表示データの生成方法を示す図である。
上記実施形態では、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数に係る乱数値データを構成する8ビットの2値データのうち、下位5桁の2値データ(1ビット目から5ビット目の2値データ)を用いて、出力用表示データを生成する。
しかしながら、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数に係る乱数値データを構成する8ビットの2値データのうち、他の5桁の2値データを用いて出力用表示データを生成する構成としても構わない。
例えば、図34に示すように、合成用表示データを構成する8ビットの2値データのうち、上位3桁(6ビット目から8ビット目の2値データ)の2値データと、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数に係る乱数値データを構成する8ビットの2値データのうち、上位から3桁目~7桁目の2値データ(2ビット目から6ビット目の2値データ)と、を組み合わせて、出力用表示データを生成する構成としても構わない。
(変形例5)
さらに、上記実施形態では、上記変形例1~変形例4のうち2つ以上のものを組み合わせて適用しても構わない。
1 パチンコ機
10 遊技盤ユニット
11 遊技盤
20 画像表示装置
51 第1始動口
52 第2始動口
53 大入賞口
61 特図1表示装置
62 特図2表示装置
200 主制御回路
210 CPU
220 ROM
230 RAM
300 演出制御回路
s1~s8 点灯部

Claims (1)

  1. 所定条件の成立に応じて乱数値を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された乱数値を記憶する記憶手段と、
    前記取得された乱数値に基づいて、複数の当選種別のうち、いずれかの当選種別を判定する当選種別判定手段と、
    第1表示制御情報を格納する格納手段と、
    前記格納手段に格納されている第1表示制御情報のうち、前記当選種別判定手段により判定された当選種別に対応する第1表示制御情報と、前記取得された乱数値と、に基づいて、第2表示制御情報を生成し、生成した第2表示制御情報に基づいて、表示手段の表示を制御する表示制御手段と、を備え、
    第2表示制御情報のデータ量は、第1表示制御情報のデータ量以下であり、
    前記表示制御手段は、前記複数の当選種別のうち少なくとも一の当選種別について、互いに異なる複数の第2表示制御情報を生成することが可能であることを特徴とする遊技機。
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