JP6158661B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技者による操作が可能な操作手段を備える遊技機に関し、特に、1つの操作手段の操作に基づいて、内容が異なる複数の分岐処理のそれぞれを実行することが可能な遊技機に関する。
従来、遊技者による操作が可能な操作手段を備え、操作手段の操作に応じて所定の演出を実行する遊技機が知られている(特許文献1参照)。
この遊技機では、大当たりを生起させるか否かを判定する当否判定の結果を報知する装飾図柄の変動表示中において、当該当否判定の結果を示唆する予告演出が実行される。予告演出の実行中には、チャンスボタン(操作手段)の押下操作の受付を可能とするボタン受付期間が設定されるとともに、ボタン受付期間の残り時間が報知される。そして、ボタン受付期間中において、遊技者によるチャンスボタンの押下操作を受け付けた場合に、当否判定の結果を遊技者に示唆する予告が実行される。
特開2012−200466号公報
しかしながら、従来の遊技機では、1つの操作手段の操作に基づいて、内容が異なる複数の分岐処理のそれぞれを実行することができない。
すなわち、従来の遊技機では、ボタン受付期間中にチャンスボタンの押下操作を受け付けた場合に実行する処理として、当否判定の結果を遊技者に示唆する予告を実行する処理のみが対応付けられているため、チャンスボタンの押下操作に基づいて、内容が異なる複数の処理のそれぞれを実行することができない。
本発明の課題は、1つの操作手段の操作に基づいて、内容が異なる複数の分岐処理のそれぞれを実行可能とすることにある。
上記目的を達成するために、第一の発明に係る遊技機は、遊技者による操作が可能な操作手段と、それぞれに目標画像を表示することが可能な複数の表示領域を設定することが可能な表示手段と、前記複数の表示領域のうち標画像が表示されていない空き表示領域における標画像の表示を開始するか否かを判定する表示開始判定手段と、前記空き表示領域において表示する標画像の種別を決定する種別抽選を実行する種別抽選手段と、前記表示開始判定手段により前記空き表示領域における標画像の表示を開始すると判定された場合に、当該空き表示領域において、前記種別抽選により決定された種別に係る標画像の表示を開始する目標画像表示手段と、所定期間中における前記操作手段の操作に応じて、前記複数の表示領域のうちいずれか一の表示領域において表示されている標画像を選択する目標画像選択手段と、前記目標画像選択手段により選択された目標画像の種別に対応する分岐処理を実行する分岐処理実行手段と、を備え、標画像の種別として、互いに異なる優先順位が対応付けられた複数の種別を含んでおり、前記目標画像選択手段は、前記複数の表示領域において別が互いに異なる複数の標画像が表示されている場合に、当該複数の目標画像のうち、先順位が上位の種別に係る目標画像を選択し、前記複数の表示領域において種別が互いに同一の複数の目標画像が表示されている場合に、当該複数の目標画像のうち、前記目標画像表示手段により先に表示が開始された目標画像を選択し、前記目標画像表示手段は、前記目標画像選択手段により前記複数の表示領域のうちいずれか一の表示領域において表示されている標画像が選択された場合に、当該表示領域における目標画像の表示を終了することを特徴とする。
第一の発明に係る遊技機では、複数の表示領域を設定することが可能な表示手段を有し、複数の表示領域のそれぞれにおいて目標画像を表示することが可能となっている。また、複数の表示領域のうちに空き表示領域がある場合には、種別抽選により決定された種別に係る目標画像の表示が開始される。
そして、所定期間中において、操作手段が操作された場合には、複数の表示領域のうちいずれか一の表示領域において表示されている目標画像が選択されて、選択された目標画像の種別に対応する分岐処理が実行される。
特に、複数の種別のそれぞれには、当該複数の種別で互いに異なる優先順位が対応付けられている。そして、操作手段が操作された際に、二以上の表示領域において目標画像が表示されている場合には、当該二以上の目標画像のうち、優先順位が上位の種別に係る目標画像が選択されて、選択された目標画像の種別に対応する分岐処理が実行される。
さらに、操作手段の操作により複数の表示領域のうちいずれか一の表示領域において表示されている目標画像が選択された場合には、当該表示領域における目標画像の表示が終了されて、当該表示領域が空き表示領域となる。
これによって、所定期間中において、操作手段の操作に基づいて選択される目標画像の種別が、種別抽選の結果に応じてランダムに変更され、その結果、操作手段の操作に基づいて実行される分岐処理の内容が、ランダムに変更される。
したがって、第一の発明に係る遊技機によれば、1つの操作手段の操作に基づいて、内容が異なる複数の分岐処理のそれぞれを実行することが可能となる。
特に、第一の発明に係る遊技機では、操作手段が操作された際に、二以上の表示領域において目標画像が表示されている場合には、まず、それぞれの目標画像の種別に対応付けられている優先順位に基づいて、選択する目標画像が判定される。そして、二以上の目標画像の種別に係る優先順位が互いに同一である場合には、当該二以上の目標画像のうち、先に表示が開始された目標画像が選択され、選択された目標画像の表示が終了される。
これによって、第一の発明に係る遊技機では、目標画像の選択及び表示をより適切に行うことが可能となる。
ここで、操作手段としては、後述する演出ボタン5bが該当する。目標画像としては、後述する目標画像pが該当する。表示領域としては、後述する表示領域h1〜h5が該当する。表示手段としては、後述する画像表示装置20が該当する。表示開始判定手段としては、後述する演出制御装置300(ステップS252)が該当する。目標画像の種別としては、後述するモグラ種別が該当する。種別抽選としては、後述するモグラ種別抽選が該当する。種別抽選手段としては、後述する演出制御装置300(ステップS250)が該当する。目標画像表示手段としては、後述する演出制御装置300(ステップS253)が該当する。所定期間中としては、後述する操作有効期間が該当する。目標画像選択手段としては、後述する演出制御装置300(ステップS224)が該当する。分岐処理としては、後述する点数加算処理(ステップS234)が該当する。分岐処理実行手段としては、後述する演出制御装置300(ステップS234)が該当する。
本発明によれば、1つの操作手段の操作に基づいて、内容が異なる複数の分岐処理のそれぞれを実行することが可能となる。
パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。 遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。 パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。 各種抽選における当たりの種類(種別)を示す図である。 主制御装置から演出制御装置に対して送信される制御コマンドを説明する図である。 主制御装置が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。 主制御装置が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。 主制御装置が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 特図乱数記憶処理を示すフローチャートである。 特図変動処理を示すフローチャートである。 大当たり遊技処理を示すフローチャートである。 普図乱数記憶処理を示すフローチャートである。 普図変動処理を示すフローチャートである。 普図当たり遊技処理を示すフローチャートである。 演出制御装置が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。 報知演出管理処理を示すフローチャートである。 モグラ叩き予告演出画像の第1の例を示す図である。 モグラ叩き予告演出画像の第2の例を示す図である。 予告演出管理処理を示すフローチャートである。 ボタン押下操作時処理を示すフローチャートである。 モグラ出現処理を示すフローチャートである。 モグラ退却処理を示すフローチャートである。 演出図柄の変動表示の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用している。
(パチンコ機1の全体構成)
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すパチンコ機1は、矩形状の外枠2と、外枠2の前側に配設された内枠3と、内枠3の前側に配設された扉ユニット4と、を備えている。
内枠3は、矩形状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。内枠3の内側には、遊技盤10(図2参照)が取り付けられている。
扉ユニット4は、略方形の扉状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。これによって、扉ユニット4は、内枠3に取り付けられた遊技盤10の正面側を開閉することが可能となっている。扉ユニット4は、略中央部に配設された透明板4aと、透明板4aの周囲に配設された装飾部4bと、透明板4aの下側に配設された受皿ユニット5と、受皿ユニット5の側方に配設された発射ハンドル6と、を備えている。
透明板4aは、樹脂、ガラス等の透明な材料により平板状に形成され、内枠3に取り付けられた遊技盤10の正面側に配設される。これによって、遊技者は、透明板4aを介して、遊技盤10を視認することが可能となっている。装飾部4bは、前方に向かって膨出する形状を有している。装飾部4bの上側の各角部には、その内部に音発生装置(スピーカ)22(図3参照)が配設された音抜部4cが設けられている。各音抜部4cには、音発生装置22が出力する音声を通過させる複数の音抜孔が設けられている。また、装飾部4bには、複数のランプ21(図3参照)が配設されている。
受皿ユニット5は、遊技球(貸球及び賞球)を受ける受皿5aと、受皿5aの前側に配設された演出ボタン5b及び回転型セレクター5cと、を有している。
演出ボタン5bは、略円柱状に形成され、受皿ユニット5から上方に向かって突出するように配設されている。演出ボタン5bは、遊技者による押下操作(下方に向かって押し込む操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、演出ボタン5bの押下操作を検出する第1操作検出スイッチ24(図3参照)が配設されている。第1操作検出スイッチ24は、演出ボタン5bが押下操作されるごとに、第1操作信号を演出制御装置300(図3参照)に対して出力する。
回転型セレクター5c(いわゆる「ジョグダイヤル」)は、略円筒状に形成され、演出ボタン5cの周囲を囲むように配設されている。回転型セレクター5cは、遊技者による回転操作(円筒軸を中心に回転させる操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、回転型セレクター5cの回転操作を検出する第2操作検出スイッチ25(図3参照)が配設されている。第2操作検出スイッチ25は、回転型セレクター5cが所定角度(例えば、60[°])回転操作されるごとに、第2操作信号を演出制御装置300に対して出力する。
また、受皿ユニット5の上面には、貸出操作部7が配設されている。貸出操作部7は、球貸ボタン7aと、返却ボタン7bと、度数表示装置7cと、を有している。ここで、パチンコ機1は、プリペイドカードに記録されている情報の読出し及び更新を行うことが可能なCRユニット500(図3参照)と通信可能に接続されている。そして、プリペイドカード(図示せず)がCRユニット500に挿入されると、CRユニット500に挿入されたプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。そして、プリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で球貸ボタン7aが操作されると、所定数の遊技球が受皿5aに払い出される。この際、払い出された遊技球の数に応じてプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が更新されて、更新された有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。また、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で返却ボタン7bが操作されると、CRユニット500からプリペイドカードが返却される。
ここで、プリペイドカートとしては、例えば、磁気記憶媒体、記憶IC内蔵媒体等が該当する。
発射ハンドル6は、遊技者による回転操作が可能となっている。そして、発射ハンドル6は、回転操作されたことに応じて、この回転操作量に応じた抵抗値を払出制御装置400(図3参照)に対して出力する。
(遊技盤10の構成)
次に、遊技盤10の構成を説明する。
図2は、遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図2に示すように、遊技盤10の略中央部には、演出画像を表示することが可能な画像表示装置20が設けられている。遊技盤10の正面には、発射ハンドル6が操作されることに応じて打ち出された遊技球が流下する遊技領域30が形成されている。
画像表示装置20は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。そして、画像表示装置20の表示領域21には、演出図柄z1(図23参照)が表示される3つの演出図柄表示領域a1〜a3(図23参照)を構成することが可能となっている。
また、画像表示装置20の左方には、図柄表示装置23が設けられている。図柄表示装置23は、例えば、LED等によって構成される。そして、図柄表示装置23の演出図柄表示領域a4には、演出図柄z2(図示せず)が表示される。本実施形態では、図柄表示装置23(演出図柄表示領域a4)は、フルカラーLED等によって構成される。
各演出図柄表示領域a1〜a3では、演出図柄z1の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。各演出図柄表示領域a1〜a3で表示される演出図柄z1は、数字、文字、記号、キャラクター等の識別情報(図柄)を含んで構成されている。本実施形態では、演出図柄z1として、数字(「1」〜「8」のうちいずれか一つ)を含んで構成された「数字図柄」を有している。また、各「数字図柄」は、当該「数字図柄」に含まれる数字(「1」〜「8」のうちいずれか)に対応するキャラクター(「A」〜「H」のうちいずれか)を含んで構成されている。
演出図柄表示領域a4では、演出図柄z2の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。本実施形態では、演出図柄表示領域a4で表示される演出図柄z2は、カラーバーから構成されている。
演出図柄z1,z2の変動表示とは、各演出図柄表示領域a1〜a3において、複数種類の演出図柄z1をスクロールさせた状態(抽選結果表示位置に表示される演出図柄z1の種類が順次変更される状態)で表示するとともに、演出図柄表示領域a4において、演出図柄z2の種類(カラーバーが表す色)が順次変化される状態で表示することをいう。一方、演出図柄z1,z2の停止表示とは、各演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、一の種類の演出図柄z1を停止させた状態で表示するとともに、演出図柄表示領域a4において、一の種類の演出図柄z2を表示(カラーバーが所定の色を表示)することをいう。
そして、演出図柄表示領域a1〜a4では、4つの領域a1〜a4において停止表示された演出図柄z1,z2の組み合わせによって、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が表示される。
画像表示装置20の右方には、始動ゲート41が設けられている。始動ゲート41は、常時、遊技球による通過が可能となるように形成されている。始動ゲート41には、普図始動球検知センサ104(図3参照)が配設されている。普図始動球検知センサ104は、遊技球による始動ゲート41の通過の検出に応じて、検出信号を主制御装置200(図3参照)に対して出力する。主制御装置200は、普図始動球検知センサ104からの検出信号の入力に応じて、普通図柄抽選を実行する。
画像表示装置20の下方には、第1始動口51が設けられている。第1始動口51は、上向きに開口した入球口(いわゆる「ヘソ」)であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。第1始動口51内には、特図1始動球検知センサ101(図3参照)が配設されている。特図1始動球検知センサ101は、第1始動口51への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御装置200に対して出力する。主制御装置200は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力に応じて、第1特別図柄抽選を実行する。
第1始動口51の下方には、第2始動口52が設けられている。第2始動口52には、第2始動口52への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と遊技球の入球を可能にする開放状態とに変位することが可能な始動口開閉部材52a(いわゆる「電動チューリップ」)が設けられている。始動口開閉部材52aは、始動口ソレノイド64(図3参照)によって開閉される。第2始動口52は、通常時は、始動口開閉部材52aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、普通図柄抽選に当選した場合に、始動口開閉部材52aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第2始動口52内には、特図2始動球検知センサ102(図3参照)が配設されている。特図2始動球検知センサ102は、第2始動口52への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御装置200に対して出力する。主制御装置200は、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力に応じて、第2特別図柄抽選を実行する。
画像表示装置20の右方には、第1大入賞口53が設けられている。第1大入賞口53には、大入賞口53への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と遊技球の入球を可能にする開放状態とに変位することが可能な第1大入賞口開閉部材53a(いわゆる「アタッカー」)が設けられている。
第1大入賞口開閉部材53aは、第1大入賞口ソレノイド65(図3参照)によって開閉される。第1大入賞口53は、通常時は、第1大入賞口開閉部材53aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選して、所定の大当たり遊技状態が生起された場合に、第1大入賞口開閉部材53aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第1大入賞口53内には、第1大入賞球検知センサ103(図3参照)が配設されている。第1大入賞球検知センサ103は、第1大入賞口53への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御装置200に対して出力する。主制御装置200は、第1大入賞球検知センサ103からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440(図3参照)による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作を実行する。
また、第1大入賞口53には、入球した遊技球を誘導する誘導路53bが接続されている。誘導路53bは、画像表示装置20の外縁に沿って、画像表示装置20の右方から下方まで延びている。具体的には、誘導路53bは、その一方側の端部が、画像表示装置20の右方に配設された第1大入賞口53に連通され、その他方側の端部が、画像表示装置20の下方に設けられた排出孔53cに連通されている。そして、誘導路53bは、第1大入賞口53に入球した遊技球を、排出孔53cに誘導する。また、誘導路53bは、誘導路53b内を通過する遊技球を遊技盤10の正面側から視認することが可能となるように、透明な材料により形成されている。
排出孔53cには、排出検知センサ106(図3参照)が配設されている。排出検知センサ106は、遊技球による排出孔53cの通過の検出に応じて、検出信号を演出制御装置300に対して出力する。演出制御装置300は、排出検知センサ106からの検出信号の入力に応じて、所定の演出を実行する。なお、排出孔53cを通過した遊技球は、始動口51,52、第2大入賞口54、アウト口55等に入球した遊技球と同様に、遊技盤10の背面側に排出される。
第1大入賞口53の下方には、第2大入賞口54が設けられている。第2大入賞口54には、第2大入賞口54への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と遊技球の入球を可能にする開放状態とに変位することが可能な第2大入賞口開閉部材54a(いわゆる「アタッカー」)が設けられている。
第2大入賞口開閉部材54aは、第2大入賞口ソレノイド66(図3参照)によって開閉される。第2大入賞口54は、通常時は、第2大入賞口開閉部材54aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選して、所定の大当たり遊技状態が生起された場合に、第2大入賞口開閉部材54aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第2大入賞口54内には、第2大入賞球検知センサ105(図3参照)が配設されている。第2大入賞球検知センサ105は、第2大入賞口54への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御装置200に対して出力する。主制御装置200は、第2大入賞球検知センサ105からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作を実行する。
遊技領域30における第2始動口52の下方には、いずれの入球口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口55が設けられている。なお、遊技領域30には、各入球口51,52,53,54やゲート41に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
第2大入賞口54の下方には、状態表示装置63が設けられている。状態表示装置63は、LED等によって構成されている。状態表示装置63には、第1特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(いわゆる「保留数」)、第2特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数、普通図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数、大当たり遊技状態の種別(ラウンド遊技の実行回数)等が表示される。なお、後述するように、本実施形態では、全ての種別の大当たり遊技状態について、ラウンド遊技の実行回数は、16回に設定されている。
状態表示装置63の下方には、普図表示装置60、特図1表示装置61及び特図2表示装置62が設けられている。各表示装置60,61,62は、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成されている。
普図表示装置60は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普図表示装置60では、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果が表示される。ここで、普図表示装置60に停止表示された普通図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である普図当たり遊技状態が生起される。
特図1表示装置61は、数字や図柄等からなる第1特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図1表示装置61では、停止表示された第1特別図柄によって、第1特別図柄抽選の結果が表示される。特図2表示装置62は、数字や図柄等からなる第2特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図2表示装置62では、停止表示された第2特別図柄によって、第2特別図柄抽選の結果が表示される。
ここで、特図表示装置61,62における特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の表示と、演出図柄表示領域a1〜a4における演出図柄z1,z2の表示とは、変動表示が開始される時期、変動表示が終了して停止表示が行われる時期及び停止表示された図柄が示す抽選結果のそれぞれについて対応付けられている。
そして、特図1表示装置61に停止表示された第1特別図柄が特定の図柄となった場合又は特図2表示装置62において停止表示された第2特別図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である大当たり遊技状態が生起される。
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図3は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、パチンコ機1は、主制御装置200と、演出制御装置(サブ制御装置)300と、払出制御装置400と、各制御装置200,300,400に電源(電力)を供給する電源装置600と、を備えている。
各制御装置200,300,400は、CPU(Central Processing Unit)と、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータを格納するROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されているプログラムに基づく処理を進行するために使用される一時記憶領域となるRAM(Random Access Memory)と、を備えるマイクロコンピュータである。
主制御装置200は、CPU210と、ROM220と、RAM230と、入力ポート240と、出力ポート250と、周波数発生回路260と、ハード乱数発生回路270と、を備える。
入力ポート240は、各検知センサ101〜105から入力された検出信号及び払出制御装置400から入力された制御コマンドのそれぞれを、CPU210に対して出力する。出力ポート250は、演出制御装置300及び払出制御装置400のそれぞれに対して制御コマンドを出力するとともに、各表示装置60〜63及び各ソレノイド64〜66に対して制御信号を出力する。また、出力ポート250は、パチンコ機1の賞球の払い出しに関する情報やエラー信号をホールコンピュータ(図示せず)に対して出力する。
ROM220には、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータが格納されている。特に、ROM220には、遊技の進行に必要なデータとして、各種抽選を実行するための判定テーブル、演出制御装置300を制御するために必要な各種制御コマンドが格納されている。
RAM230には、主制御装置200における入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタ等の各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等が一時的に記憶される。特に、RAM230は、特図1始動球検知センサ101、特図2始動球検知センサ102及び普図始動球検知センサ104のそれぞれからの検出信号の入力を契機として取得される始動情報(乱数情報)を記憶することが可能な始動情報記憶領域が設けられている。ここで、始動情報とは、各検出信号の入力を契機として取得された各種乱数値等の情報をいう。
ここで、パチンコ機1は、電源装置600による電源の供給が遮断された際に主制御装置200に対して電源を供給することが可能なバックアップ電源回路(図示せず)を備えている。これにより、RAM230は、電源装置600による電源の供給時には、この電源に基づいて記憶された情報を保持することができ、電源装置600による電源の供給の遮断時には、バックアップ電源回路から供給される電源に基づいて記憶された情報を保持(保存)することができる。
周波数発生回路260は、クロック(同期信号)を発生させて、このクロックをCPU210及びハード乱数発生回路270のそれぞれに対して出力する。ハード乱数発生回路270は、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の当たり乱数及び第2特別図柄抽選の当たり乱数のそれぞれを発生させる。ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごと(例えば、0.005[s]ごと)に、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、当たり乱数を発生させる。なお、ループカウンタは、普通図柄抽選、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
演出制御装置300は、主制御装置200から受信した制御コマンドに基づいて、画像表示装置20における演出画像z1の表示、図柄表示装置23における演出図柄z2の表示、ランプ21の点灯・点滅及び音発生装置22による音の出力のそれぞれを制御する。
演出制御装置300のROMには、演出の進行に係るプログラム、演出の進行に必要なデータが格納されている。演出制御装置300のRAMには、主制御装置200から受信した制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
演出制御装置300のCPUは、主制御装置200から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出内容を決定する。そして、決定した演出内容に係る演出プログラムにしたがって、画像データ、ランプ制御データ及び音制御データを読み出して、読み出した制御データを画像表示装置20、図柄表示装置23、ランプ21及び音発生装置22のそれぞれに対して出力する。
また、演出制御装置300のCPUは、演出ボタン5bを用いた演出内容(例えば、後述する「モグラ叩き予告演出」等)が決定された場合には、第1操作検出スイッチ24からの第1操作信号の入力の有無を監視し、第1操作信号の入力の有無に応じた制御データを読み出して、読み出した制御データを画像表示装置20、ランプ21及び音発生装置22のそれぞれに対して出力する。さらに、演出制御装置300のCPUは、回転型セレクター5cを用いた演出内容が決定された場合には、第2操作検出スイッチ25からの第2操作信号の入力の有無を監視し、第2操作信号の入力の有無に応じた制御データを読み出して、読み出した制御データを画像表示装置20、ランプ21及び音発生装置22のそれぞれに対して出力する。
さらに、演出制御装置300のCPUは、所定の演出内容が決定された場合には、排出検知センサ106からの検知信号の入力の有無を監視し、排出検知センサ106からの検知信号の入力の有無に応じた制御データを読み出して、読み出した制御データを画像表示装置20、ランプ21及び音発生装置22のそれぞれに対して出力する。
払出制御装置400は、発射ハンドル6が備える発射ボリューム(図示せず)から入力された信号に基づいて、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
具体的には、払出制御装置400には、発射ボリューム及び遊技球発射装置423が接続されている。発射ボリュームは、発射ハンドル6が回転操作されると、この回転操作量に応じた信号を払出制御装置400に対して出力する。そして、払出制御装置400は、発射ボリュームから入力された信号に応じた強さで遊技球を遊技領域30に発射するように、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
また、払出制御装置400は、主制御装置200から受信した制御コマンド及びCRユニット500から受信した球貸指示信号のそれぞれに基づいて、遊技球払出装置440による遊技球払出動作を制御する。
具体的には、払出制御装置400には、遊技球払出装置440が接続されている。遊技球払出装置440は、遊技球を受皿5aに払い出す遊技球払出動作を実行する。
そして、払出制御装置400は、主制御装置200から受信した制御コマンドに基づいて、遊技球払出装置440による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作を制御する。
また、払出制御装置400には、接続基板410を介して、球貸スイッチ401、返却スイッチ402、度数表示装置7c及びCRユニット500のそれぞれが接続されている。
球貸スイッチ401は、球貸ボタン7aが操作されたことに応じて、球貸操作信号を、接続基板410を経由してCRユニット500に対して送信する。
CRユニット500は、球貸スイッチ401から球貸操作信号を受信すると、挿入されているプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数から所定数の貸球を払い出すために必要な度数を減算して、プリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新するとともに、所定数の遊技球の払い出しを指示する球貸指示信号を、接続基板410を経由して払出制御装置400に対して送信する。
そして、払出制御装置400は、CRユニット500から受信した球貸指示信号に基づいて、遊技球払出装置440による貸球の払い出しに係る遊技球払出動作を制御する。具体的には、CRユニット500から球貸指示信号を受信するごとに、所定数(例えば、25個)の遊技球の払い出しに係る遊技球払出動作を制御する。
また、CRユニット500は、プリペイドカートが挿入されたとき及びプリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新したときのそれぞれにおいて、有価媒体の残存度数を示す度数信号を、接続基板410を経由して度数表示装置7cに送信する。そして、度数表示装置7cは、度数信号を受信すると、この度数信号が示す有価媒体の残存度数を表示する。
返却スイッチ402は、返却ボタン7bが操作されたことに応じて、返却操作信号を、接続基板410を経由してCRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、返却操作信号を受信すると、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードを返却(排出)する。
(各種抽選について)
次に、パチンコ機1で実行される各種抽選について説明する。
図4は、各種抽選における当たりの種類(種別)を示す図である。
パチンコ機1では、遊技球による始動ゲート41の通過を契機として、普通図柄抽選が実行される。そして、普通図柄抽選に当選した場合に、普図当たり遊技状態が生起される。普図当たり遊技状態では、始動口開閉部材52aが閉止状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能な状態となる。
図4(a)に示すように、本実施形態では、普通図柄抽選に当選した場合に生起される普図当たり遊技状態の種類として、「普図当たり」の1種類が設定されている。
「普図当たり」に当選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「普図当たり図柄」で停止表示させるように制御する。一方、普通図柄抽選に落選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、パチンコ機1では、補助制御として、時短制御を実行することが可能となっている。時短制御とは、該制御が実行されていないときと比較して、特別図柄の変動表示を行う時間(以下、「変動時間」とする)が短縮される制御をいう。本実施形態では、時短制御が実行されているときには、該制御が実行されていないときと比較して、普通図柄抽選の当選確率が向上され、普図当たり遊技状態における始動口開閉部材52aの開放回数が増加され、普図当たり遊技状態における始動口開閉部材52aの開放時間が延長され、かつ、普通図柄の変動表示を行う時間が短縮される。
「普図当たり」に当選した場合には、始動口開閉部材52aの開放回数が1[回]又は3[回]に設定され、各回における始動口開閉部材52aの開放時間が0.5[s]又は2.0[s]に設定される。この際、始動口開閉部材52aの開放時間及び開放回数は、時短制御の実行中には、2.0[s]×3[回]に設定され、時短制御の停止中には、0.5[s]×1[回]に設定される。各回における始動口開閉部材52aの開放は、始動口開閉部材52aが開放状態とされてから、設定された開放時間が経過した場合に終了する。
また、パチンコ機1では、第1始動口51への遊技球の入球を契機として、第1特別図柄抽選が実行され、第2始動口52への遊技球の入球を契機として、第2特別図柄抽選が実行される。そして、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選した場合に、大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、第1大入賞口開閉部材53a又は第2大入賞口開閉部材54aが閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、第1大入賞口53又は第2大入賞口54への遊技球の入球が可能な状態となる。
図4(b)に示すように、本実施形態では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の抽選に当選した場合に生起される大当たり遊技状態の種類(種別)として、「大当たり1」〜「大当たり9」の9種類が設定されている。
「大当たり1」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「通常大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。この際、画像表示装置20及び図柄表示装置23の演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「通常大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。画像表示装置20及び図柄表示装置23において表示される「通常大当たり図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「2、2、2」等、同一の偶数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が青色を示す態様とする。
「大当たり2」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「確変大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。この際、画像表示装置20及び図柄表示装置23の演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「確変大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。画像表示装置20及び図柄表示装置23において表示される「確変大当たり図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「1、1、1」等、同一の奇数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が赤色を示す態様とする。
「大当たり3」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「ボーナス1図柄」で停止表示させるように制御する。この際、画像表示装置20及び図柄表示装置23の演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり4」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「ボーナス2図柄」で停止表示させるように制御する。この際、画像表示装置20及び図柄表示装置23の演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり5」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「ボーナス3図柄」で停止表示させるように制御する。この際、画像表示装置20及び図柄表示装置23の演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり6」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「ボーナス4図柄」で停止表示させるように制御する。この際、画像表示装置20及び図柄表示装置23の演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり7」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「ボーナス5図柄」で停止表示させるように制御する。この際、画像表示装置20及び図柄表示装置23の演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり8」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「ボーナス6図柄」で停止表示させるように制御する。この際、画像表示装置20及び図柄表示装置23の演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり9」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「ボーナス7図柄」で停止表示させるように制御する。この際、画像表示装置20及び図柄表示装置23の演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、画像表示装置20及び図柄表示装置23において表示される「ボーナス図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「1、1、1」、「2、2、2」、「3、3、3」等、同一の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4において停止表示された演出図柄z2が紫色を示す態様とする。
本実施形態では、「ボーナス図柄」として、8種類の「ボーナス図柄」(「1」を示す「数字図柄」を含む「ボーナス図柄」、「2」を示す「数字図柄」を含む「ボーナス図柄」、「3」を示す「数字図柄」を含む「ボーナス図柄」、「4」を示す「数字図柄」を含む「ボーナス図柄」、「5」を示す「数字図柄」を含む「ボーナス図柄」、「6」を示す「数字図柄」を含む「ボーナス図柄」、「7」を示す「数字図柄」を含む「ボーナス図柄」、及び、「8」を示す「数字図柄」を含む「ボーナス図柄」)が設定されている。そして、「大当たり3」〜「大当たり9」に当選した場合には、抽選により、8種類の「ボーナス図柄」のうちから、画像表示装置20及び図柄表示装置23において停止表示させる「ボーナス図柄」が決定される。
また、「大当たり3」〜「大当たり9」に当選した場合には、後述する出玉予告演出が実行される。本実施形態では、出玉予告演出として、8種類の「ボーナス図柄」(画像表示装置20及び図柄表示装置23において停止表示させる「ボーナス図柄」)のそれぞれに対応する出玉予告演出を有している。そして、「大当たり3」〜「大当たり9」に当選した場合には、8種類の「ボーナス図柄」のうち抽選により決定された「ボーナス図柄」に対応する出玉予告演出が実行される。
一方、特別図柄抽選に落選した場合(「はずれ」の場合)には、表示装置61,62において特別図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。この際、画像表示装置20及び図柄表示装置23の演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。画像表示装置20及び図柄表示装置23において停止表示される「はずれ図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1を、「1、6、9」等、少なくとも一の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字が、他の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が白色を示す態様とする。
ここで、パチンコ機1では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選)の当選確率に係る遊技状態として、「特図低確率状態」及び「特図高確率状態」を有している。「特図低確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率(以下、「低確率」とする)(例えば、1/390)に設定される。一方、「特図高確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率より高い第2の確率(以下、「高確率」とする)(例えば、1/39)に設定される。なお、主制御装置200は、第1特別図柄抽選の当選確率と第2特別図柄抽選の当選確率とが同期するように、各抽選の当選確率を設定する。ここで、特別図柄抽選の当選確率とは、大当たり遊技状態が生起される「当たり」(「大当たり1」〜「大当たり9」)に当選する確率をいう。
「大当たり1」〜「大当たり9」に当選した場合には、大当たり遊技状態において、所定回数のラウンド遊技が実行される。各回のラウンド遊技は、1回又は複数回の単開放(最長開放時間を限度として大入賞口開閉部材53a,54aが閉止状態から開放状態に変位されることによる大入賞口53,54の開放)から構成されている。また、各回の単開放として、最長開放時間が第1最長開放時間に設定される短時間開放と、最長開放時間が第1最長開放時間より長い第2最長開放時間に設定される長時間開放と、を有している。
ここで、第1最長開放時間は、当該単開放中における大入賞口53,54への遊技球の入球が困難となる時間(例えば、0.1[s])に設定されている。また、第2最長開放時間は、当該単開放中における大入賞口53,54への遊技球の入球が容易となる時間(例えば、30.0[s])に設定されている。
特に、第2最長開放時間は、後述するラウンド遊技終了条件に係る所定入賞上限数(本実施形態では、10[球])の遊技球が大入賞口53,54に入球するために必要となる時間以上の時間に設定されていることが好ましい。
そして、パチンコ機1では、ラウンド遊技の種類として、当該ラウンド遊技中における大入賞口53,54への遊技球の入球が困難となる入賞困難ラウンドと、当該ラウンド遊技中における大入賞口53,54への遊技球の入球が容易となる入賞容易ラウンドと、を有している。入賞困難ラウンドは、1回又は複数回の短時間開放からなり、長時間開放を含まないラウンド遊技となっている。入賞容易ラウンドは、少なくとも1回(本実施形態では、1[回])の長時間開放を含んでなるラウンド遊技をいう。なお、入賞容易ラウンドは、1回又は複数回の短時間開放を含んでいても、短時間開放を含んでいなくても、どちらでも構わない。
「大当たり1」又は「大当たり2」に当選した場合には、大当たり遊技状態において、第2大入賞口開閉部材54aが閉止状態から開放状態に変位され、第2大入賞口54への遊技球の入球が可能となる。また、「大当たり1」又は「大当たり2」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が16回に設定される。そして、各回のラウンド遊技は、1回の長時間開放からなる入賞容易ラウンドに設定される。これによって、「大当たり1」又は「大当たり2」に当選した場合の実質ラウンド回数(当該大当たり遊技状態において実行される入賞容易ラウンドの回数)は、16回となる。
「大当たり1」又は「大当たり2」に当選した場合には、各回のラウンド遊技(1回の長時間開放)は、第2大入賞口開閉部材54aが開放状態とされてから設定された第2最長開放時間(30.0[s])が経過するか、または、第2大入賞口54への遊技球の入球数が所定入賞上限数(本実施形態では、10[球])に達することにより終了する。
「大当たり3」〜「大当たり9」に当選した場合には、大当たり遊技状態において、第1大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位され、第1大入賞口53への遊技球の入球が可能となる。また、「大当たり3」〜「大当たり9」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が16回に設定される。
「大当たり3」に当選した場合には、16回のラウンド遊技のうち、12回(1回目〜12回目)のラウンド遊技が入賞困難ラウンドに設定され、4回(13回目〜16回目)のラウンド遊技が入賞容易ラウンドに設定される。本実施形態では、各回の入賞困難ラウンドは、1回の短時間開放から構成される。また、各回の入賞容易ラウンドは、1回の長時間開放から構成される。これによって、「大当たり3」に当選した場合の実質ラウンド回数は、4回となる。
「大当たり4」に当選した場合には、16回のラウンド遊技のうち、10回(1回目〜10回目)のラウンド遊技が入賞困難ラウンドに設定され、6回(11回目〜16回目)のラウンド遊技が入賞容易ラウンドに設定される。本実施形態では、各回の入賞困難ラウンドは、1回の短時間開放から構成される。また、6回の入賞容易ラウンドのうち初回の入賞容易ラウンド(11回目のラウンド遊技)は、2回の短時間開放と、1回の長時間開放と、から構成されている。さらに、10回の入賞容易ラウンドのうち2回目以降の入賞容易ラウンド(12回目〜16回目のラウンド遊技)は、1回の長時間開放から構成されている。これによって、「大当たり4」に当選した場合の実質ラウンド回数は、6回となる。
「大当たり5」に当選した場合には、16回のラウンド遊技のうち、8回(1回目〜8回目)のラウンド遊技が入賞困難ラウンドに設定され、8回(9回目〜16回目)のラウンド遊技が入賞容易ラウンドに設定される。本実施形態では、各回の入賞困難ラウンドは、1回の短時間開放から構成される。また、8回の入賞容易ラウンドのうち初回の入賞容易ラウンド(9回目のラウンド遊技)は、4回の短時間開放と、1回の長時間開放と、から構成されている。さらに、10回の入賞容易ラウンドのうち2回目以降の入賞容易ラウンド(10回目〜16回目のラウンド遊技)は、1回の長時間開放から構成されている。これによって、「大当たり5」に当選した場合の実質ラウンド回数は、8回となる。
「大当たり6」に当選した場合には、16回のラウンド遊技のうち、6回(1回目〜6回目)のラウンド遊技が入賞困難ラウンドに設定され、10回(7回目〜16回目)のラウンド遊技が入賞容易ラウンドに設定される。本実施形態では、各回の入賞困難ラウンドは、1回の短時間開放から構成される。また、10回の入賞容易ラウンドのうち初回の入賞容易ラウンド(7回目のラウンド遊技)は、6回の短時間開放と、1回の長時間開放と、から構成されている。さらに、10回の入賞容易ラウンドのうち2回目以降の入賞容易ラウンド(8回目〜16回目のラウンド遊技)は、1回の長時間開放から構成されている。これによって、「大当たり6」に当選した場合の実質ラウンド回数は、10回となる。
「大当たり7」に当選した場合には、16回のラウンド遊技のうち、4回(1回目〜4回目)のラウンド遊技が入賞困難ラウンドに設定され、12回(5回目〜16回目)のラウンド遊技が入賞容易ラウンドに設定される。本実施形態では、各回の入賞困難ラウンドは、1回の短時間開放から構成される。また、12回の入賞容易ラウンドのうち初回の入賞容易ラウンド(5回目のラウンド遊技)は、8回の短時間開放と、1回の長時間開放と、から構成されている。さらに、12回の入賞容易ラウンドのうち2回目以降の入賞容易ラウンド(6回目〜16回目のラウンド遊技)は、1回の長時間開放から構成されている。これによって、「大当たり7」に当選した場合の実質ラウンド回数は、12回となる。
「大当たり8」に当選した場合には、16回のラウンド遊技のうち、2回(1回目〜2回目)のラウンド遊技が入賞困難ラウンドに設定され、14回(3回目〜16回目)のラウンド遊技が入賞容易ラウンドに設定される。本実施形態では、各回の入賞困難ラウンドは、1回の短時間開放から構成される。また、14回の入賞容易ラウンドのうち初回の入賞容易ラウンド(3回目のラウンド遊技)は、10回の短時間開放と、1回の長時間開放と、から構成されている。さらに、14回の入賞容易ラウンドのうち2回目以降の入賞容易ラウンド(4回目〜16回目のラウンド遊技)は、1回の長時間開放から構成されている。これによって、「大当たり8」に当選した場合の実質ラウンド回数は、14回となる。
「大当たり9」に当選した場合には、16回のラウンド遊技のそれぞれが、入賞容易ラウンドに設定される。本実施形態では、16回の入賞容易ラウンドのうち初回の入賞容易ラウンド(1回目のラウンド遊技)は、12回の短時間開放と、1回の長時間開放と、から構成されている。さらに、16回の入賞容易ラウンドのうち2回目以降の入賞容易ラウンド(2回目〜16回目のラウンド遊技)は、1回の長時間開放から構成されている。これによって、「大当たり9」に当選した場合の実質ラウンド回数は、16回となる。
ここで、「大当たり3」〜「大当たり9」では、大当たり遊技状態において実行されるラウンド遊技の回数が互いに同一(本実施形態では、16[回])となっており、かつ、実行される長時間開放(単開放)の回数が互いに異なっている。これによって、「大当たり3」〜「大当たり9」では、大当たり遊技状態に当選した際に状態表示装置63において表示されるラウンド遊技の実行回数を互いに同一(本実施形態では、16[回])としつつ、大当たり遊技状態により遊技者が獲得を期待できる賞球の数である期待賞球数を互いに異ならせることが可能となる。
また、「大当たり3」〜「大当たり9」では、大当たり遊技状態において実行される短時間開放(単開放)の回数が互いに同一(本実施形態では、12[回])に設定されている。また、「大当たり3」〜「大当たり9」に係る大当たり遊技状態では、全ての(本実施形態では、12[回])短時間開放が実行された後に、長時間開放が実行されるようになっている。これによって、遊技者において、第1大入賞口開閉部材53aの開閉パターンに基づいて、生起されている大当たり遊技状態の種別(「大当たり3」〜「大当たり9」のうちいずれの大当たり遊技状態であるか)の判別を困難とすることが可能となる。
「大当たり3」〜「大当たり9」に当選した場合には、1回の短時間開放からなるラウンド遊技(入賞困難ラウンド)は、第1大入賞口開閉部材53aが開放状態とされてから設定された第1最長開放時間(0.1[s])が経過するか、または、第1大入賞口53への遊技球の入球数が所定入賞上限数(本実施形態では、10[球])に達することにより終了する。また、1回の長時間開放からなるラウンド遊技(入賞容易ラウンド)は、第1大入賞口開閉部材53aが開放状態とされてから設定された第2最長開放時間(30.0[s])が経過するか、または、第1大入賞口53への遊技球の入球数が所定入賞上限数(本実施形態では、10[球])に達することにより終了する。さらに、複数回の短時間開放及び1回の長時間開放からなるラウンド遊技(例えば、「大当たり4」に係る11回目のラウンド遊技、「大当たり5」に係る9回目のラウンド遊技等)は、全ての単開放が実行されるか、または、当該ラウンド遊技における第1大入賞口53への遊技球の入球数が所定入賞上限数(本実施形態、10[球])に達することにより終了する。例えば、「大当たり6」に係る7回目のラウンド遊技は、全ての単開放(0.1[s](短時間開放)×6[回]+30.0[s](長時間開放)×1[回])が実行されるか、または、当該ラウンド遊技における第1大入賞口53への入球数が10球(所定入賞上限数)に達することにより終了する。
また、「大当たり1」に当選した場合には、この大当たり遊技状態が終了した後から次の大当たり遊技状態が生起される前までの期間において、「特図低確率状態」が生起される。一方、「大当たり2」〜「大当たり9」に当選した場合には、この大当たり遊技状態が終了した後から次の大当たり遊技状態が生起される前までの期間において、「特図高確率状態」が生起される。
さらに、「大当たり1」〜「大当たり9」に当選した場合には、この大当たり遊技状態の終了後において、時短制御が実行される。この時短制御は、「大当たり1」〜「大当たり9」の終了に応じて開始され、この時短制御の開始後、大当たり遊技状態が生起されることなく、所定回数(例えば、70[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたことに応じて終了される。
(制御コマンドについて)
次に、主制御装置200から演出制御装置300に対して送信される制御コマンドについて説明する。
図5は、主制御装置から演出制御装置に対して送信される制御コマンドを説明する図である。
主制御装置200と演出制御装置200とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御装置200と演出制御装置300との間における通信は、主制御装置200から演出制御装置300への一方向のみで行われ、演出制御装置300から主制御装置200への通信は行われない。
主制御装置200から演出制御装置300に対して送信される各制御コマンドは、制御コマンドの種類を示す1バイトの先行データと、制御コマンドの内容を示す1バイトの後続データと、から構成されている。
そして、主制御装置200は、シリアル通信によって、先行データ及び後続データから構成される制御コマンドを演出制御装置300に対して送信する。演出制御装置300では、主制御装置200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。
図5に示すように、パチンコ機1では、主制御装置200から演出制御装置300に対して送信される制御コマンドとして、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド、第2変動パターン指定コマンド、停止指定コマンド、状態指定コマンド、オープニング指定コマンド、ラウンド遊技開始指定コマンド、ラウンド遊技終了指定コマンド、エンディング指定コマンド、入賞指定コマンド等が設定されている。
図柄種別指定コマンドは、特別図柄(演出図柄)の停止図柄(特別図柄抽選の抽選結果)を指定するコマンドである。図柄種別指定コマンドは、停止表示させる演出図柄z1,z2の態様(停止図柄)として、「はずれ図柄」、「通常大当たり図柄」、「確変大当たり図柄」及び「ボーナス1図柄」〜「ボーナス7図柄」のうち一のものを指定する。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の変動開始時に送信される。本実施形態では、図柄種別指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、特別図柄(演出図柄z1,z2)の変動表示の変動パターンを指定するコマンドである。本実施形態では、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、変動時間を指定することによって、当該変動時間に対応付けられている変動パターンを指定する。
第1変動パターン指定コマンドは、演出図柄z1,z2の変動表示のうち第1期間(例えば、演出図柄z1,z2の変動表示の開始後から後述するリーチ表示の開始前までの期間)の変動パターン(以下、「第1変動パターン」とする)を指定する。本実施形態では、第1変動パターンとして、互いに異なる内容の報知演出が対応付けられた、m(複数)種類の変動パターン(変動時間)が設定されている。そして、第1変動パターン指定コマンドは、m種類の第1変動パターンのうち一のものを指定する。
本実施形態では、第1変動パターンとして、「通常変動パターン」及び「擬似連続変動パターン」が設定されている。
「通常変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、大当たり遊技状態が生起されることを期待させる表示(擬似連続変動表示等)が行われない変動パターンをいう。また、「擬似連続変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、1回以上の擬似連続変動表示が行われる変動パターンをいう。
ここで、擬似連続変動表示とは、演出図柄表示領域a4における演出図柄z2の変動表示が継続されつつ、演出図柄表示領域a1〜a3のうち二以上の領域の抽選結果表示位置において演出図柄z1の仮停止表示が行われた後に、再び、全ての演出図柄表示領域a1〜a3において演出図柄z1の通常変動表示が行われる表示をいう。
仮停止表示とは、演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、表示されている演出図柄z1が変更されることなく、一の種類の演出図柄z1が揺れた状態で表示される表示をいう。また、通常変動表示とは、演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置(演出図柄z1が停止表示されて、特別図柄抽選の結果が表示される位置)に表示される演出図柄z1が、順次変更される(入れ替えられる)表示をいう。
特に、本実施形態では、「擬似連続変動パターン」として、1回の擬似連続変動表示が行われる「1回擬似連続変動」、2回の擬似連続変動表示が行われる「2回擬似連続変動」及び3回の擬似連続変動表示が行われる「3回擬似連続変動」が設定されている。
そして、各第1変動パターンの期待値は、期待値が高いものから順に、「3回擬似連続変動」、「2回擬似連続変動」、「1回擬似連続変動」、「通常変動パターン」(期待値高→期待値低)となるように設定されている。ここで、期待値とは、当該「変動パターン」が選択された場合に、大当たり遊技状態が生起される可能性の度合いをいう(以下、同様)。
第2変動パターン指定コマンドは、演出図柄z1,z2の変動表示のうち第2期間(例えば、リーチ表示の開始後から演出図柄z1,z2の停止表示の開始前までの期間)の変動パターン(以下、「第2変動パターン」とする)を指定する。ここで、第2期間は、第1期間より後の期間となっている。本実施形態では、第2変動パターンとして、互いに異なる内容の報知演出が対応付けられた、n(複数)種類の変動パターン(変動時間)が設定されている。そして、第2変動パターン指定コマンドは、n種類の第2変動パターンのうち一のものを指定する。
本実施形態では、第2変動パターンとして、「通常変動パターン」及び「リーチ変動パターン」が設定されている。
「通常変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、大当たり遊技状態が生起されることを期待させる表示(リーチ表示等)が行われない変動パターンをいう。また、「リーチ変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、リーチ表示が行われる変動パターンをいう。
リーチ表示とは、演出図柄z1,z2がリーチ状態を形成するとともに、演出図柄z1,z2がリーチ状態を形成した際に、所定のリーチ演出が実行される表示をいう。リーチ状態とは、演出図柄表示領域a4における演出図柄z2の変動表示が継続されつつ、演出図柄表示領域a1〜a3のうち二以上の領域において演出図柄z1の仮停止表示が行われ、かつ、二以上の領域において仮停止表示されている演出図柄z1が、「大当たり図柄」に含まれる組み合わせとなる状態(例えば、二以上の演出図柄表示領域a1〜a3において互いに同一の数字を示す「数字図柄」が仮停止表示されている状態)をいう。
特に、本実施形態では、「リーチ変動パターン」として、互いに異なるリーチ演出が実行される「ノーマルリーチ」、「スーパーリーチ」及び「スペシャルリーチ」が設定されている。
そして、各第2変動パターンの期待値は、期待値が高いものから順に、「スペシャルリーチ」、「スーパーリーチ」、「ノーマルリーチ」、「通常変動パターン」(期待値高→期待値低)となるように設定されている。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動開始時に送信される。
停止指定コマンドは、特別図柄(演出図柄z1,z2)の停止表示を指定するコマンドである。停止指定コマンドは、特別図柄の停止表示時に送信される。
状態指定コマンドは、遊技状態を指定するコマンドである。状態指定コマンドは、時短制御の開始、時短制御の終了、特図高確率状態の設定及び特図低確率状態の設定のうち一のものを指定する。状態指定コマンドは、各制御の開始時又は終了時、各確率の設定時に送信される。
オープニング指定コマンドは、大当たり遊技状態の開始を指定するコマンドである。オープニング指定コマンドは、「大当たり1」〜「大当たり9」のうちいずれか(「大当たりh」)の開始を指定する。オープニング指定コマンドは、大当たり遊技状態の開始時に送信される。
ラウンド遊技開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始を指定するコマンドである。ラウンド遊技開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始時に送信される。
ラウンド遊技終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了を指定するコマンドである。ラウンド遊技終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了時に送信される。
本実施形態では、入賞容易ラウンドを実行する場合には、ラウンド遊技開始指定コマンド及びラウンド遊技終了指定コマンドを送信するが、入賞困難ラウンドを実行する場合には、ラウンド遊技開始指定コマンド及びラウンド遊技終了指定コマンドを送信しないように構成されている。
エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始を指定するコマンドである。エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始時に送信される。
入賞指定コマンドは、大入賞口53,54への遊技球の入賞(入球)を指定するコマンドである。入賞指定コマンドは、大入賞口53,54への遊技球の入球を検出するごとに送信される。
(主制御装置で実行される処理)
次に、主制御装置200で実行される処理を説明する。
図6は、主制御装置が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に電源が投入されると、主制御装置200のハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごと(例えば、0.005sごと)に、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新するハード乱数更新処理を開始する。そして、ハード乱数更新処理によって、普通図柄抽選の普図当たり乱数、第1特別図柄抽選の大当たり乱数及び第2特別図柄抽選の大当たり乱数のそれぞれが更新される。なお、ハード乱数更新処理は、図6に示すメインループ処理と非同期で実行される。
また、パチンコ機1に対して電源が投入されると、主制御装置200のCPU210は、所定の初期化処理を実行した後に、図6に示すメインループ処理を繰り返し実行する。
メインループ処理は、CPU210により実行されると、まず、ステップS10に移行する。
ステップS10では、割込み禁止処理を実行して、ステップS11に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の実行が禁止される。
ステップS11では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS12に移行する。初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。初期値乱数とは、プログラム上で発生する乱数であるソフト乱数(大当たり図柄乱数、変動パターン乱数等)の初期値及び終了値を更新(変更)するための乱数である。
すなわち、ソフト乱数を発生させるループカウンタは、予め設定された初期値から終了値までの範囲内において更新される。そして、ループカウンタの初期値及び終了値は、ループカウンタの乱数値が終了値に達するごとに変更される。この際、ループカウンタに設定される初期値及び終了値は、初期値乱数に基づいて決定される。
ステップS12では、制御コマンド解析処理を実行し、ステップS13に移行する。制御コマンド解析処理では、払出制御装置400から受信した制御コマンドの解析を行う。
ステップS13では、制御コマンド送信処理を実行し、ステップS14に移行する。制御コマンド送信処理では、演出制御装置300に対する制御コマンドの送信を行う。具体的には、制御コマンド送信処理では、ポート出力要求バッファに記憶されている制御コマンドを、演出制御装置300に対して送信する。
ステップS14では、割込み許可処理を実行し、ステップS15に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS14に係る処理が実行されてからステップS10に係る処理が実行されるまでの期間中が、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の実行が許可された割込み許可期間となる。
ステップS15では、その他乱数更新処理を実行し、ステップS10に移行する。その他乱数更新処理では、ソフト乱数のうち大当たり図柄乱数を除いたもの(変動パターン乱数等)の更新を行う。
次に、CPU210が実行するシリアル通信受信割込み処理を説明する。
図7は、主制御装置が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。
CPU210は、メインループ処理に係る割込み許可期間中又はタイマ割込み処理に係る割込み許可期間中において、払出制御装置400から制御コマンドを受信した場合に、シリアル通信受信割込み処理を実行する。なお、シリアル通信受信割込み処理は、多重割込みを禁止する処理となっている。
図7に示すように、シリアル通信受信割込み処理は、CPU210により実行されると、まず、ステップS20に移行する。
ステップS20では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS21に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していたレジスタ(アキュムレータA及びフラグレジスタF)の値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS21では、制御コマンドを受信するための受信バッファにデータが存在するか否かを判定し、受信バッファにデータが存在すると判定した場合(Yes)には、ステップS22に移行し、受信バッファにデータが存在しないと判定した場合(No)には、ステップS23に移行する。
ステップS22では、受信データ格納処理を実行し、ステップS23に移行する。受信データ格納処理では、受信バッファに存在するデータをRAM230の所定領域に格納する。
ステップS23では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS20で退避しておいたレジスタの値を復帰させ、割込みを許可する。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、CPUが実行するタイマ割込み処理を説明する。
図8は、主制御装置が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
周波数発生回路260は、所定周期(例えば、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。そして、CPU210は、メインループ処理に係る割込み許可期間中において、割込み要求信号の発生に応じて、タイマ割込み処理を実行する。なお、タイマ割込み処理は、多重割込みを許可する処理となっている。
図8に示すように、タイマ割込み処理は、CPU210により実行されると、まず、ステップS30に移行する。
ステップS30では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS31に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させ、割込みを許可する。
ステップS31では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS32に移行する。ステップS31の初期値乱数更新処理は、ステップS11の初期値乱数更新処理と同一の処理となっている。
ステップS32では、ソフト乱数更新処理を実行し、ステップS33に移行する。ソフトランス更新処理では、ソフト乱数のうち大当たり図柄乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS33では、スイッチチェック処理を実行し、ステップS34に移行する。スイッチチェック処理では、入力ポート240における各検知センサ101〜105からの検出信号の入力の有無をチェックする。そして、いずれかの検知センサ101〜105からの検出信号の入力を検出した場合には、該検出を示す情報をRAM230の所定領域に記憶する。
ステップS34では、特別図柄抽選に係る各種乱数を記憶する特図乱数記憶処理を実行し、ステップS35に移行する。特図乱数記憶処理については、後述する。
ステップS35では、特別図柄抽選の抽選結果を報知する特図変動処理を実行し、ステップS36に移行する。特図変動処理については、後述する。
ステップS36では、大当たり遊技状態を制御する大当たり遊技処理を実行し、ステップS37に移行する。大当たり遊技処理については、後述する。
ステップS37では、普通図柄抽選に係る各種乱数を記憶する普図乱数記憶処理を実行し、ステップS38に移行する。普図乱数記憶処理については、後述する。
ステップS38では、普通図柄抽選の抽選結果を報知する普図変動処理を実行し、ステップS39に移行する。普図変動処理については、後述する。
ステップS39では、普図当たり遊技状態を制御する普図当たり遊技処理を実行し、ステップS40に移行する。普図当たり遊技処理については、後述する。
ステップS40では、賞球の払い出し動作を実行する賞球払出処理を実行し、ステップS41に移行する。賞球払出処理では、ステップS33の処理結果に基づいて、各検知センサ101〜103,105からの検出信号の入力の有無を判定する。そして、各検知センサ101〜103,105からの検出信号の入力があった場合には、賞球数指定コマンドをポート出力要求バッファに記憶する。さらに、賞球払出処理では、払出制御装置400に対する制御コマンドの送信を行う。
本実施形態では、第1始動球検知センサ101から検出信号の入力があった場合には、3[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンド、第2始動球検知センサ102から検出信号の入力があった場合には、5[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンド、大入賞球検知センサ103,105から検出信号の入力があった場合には、13[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンドをポート出力要求バッファに記憶する。そして、ポート出力要求バッファに記憶されている制御コマンドを、払出制御装置400に対して送信する。
払出制御装置400は、主制御装置200から賞球数指定コマンドを受信すると、当該賞球数指定コマンドで指定されている賞球数の遊技球賞球の払い出しに係る遊技球払出動作を遊技球払出装置440に実行させる。
また、大入賞球検知センサ103,105から検出信号の入力があった場合には、入賞指定コマンド、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、入賞指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS41では、ポート出力処理を実行し、ステップS42に移行する。ポート出力処理では、各種制御信号が、普図表示装置60、特図1表示装置61、特図2表示装置62、状態表示装置63、始動口ソレノイド64、第1大入賞口ソレノイド65、第2大入賞口ソレノイド66等に対して出力される。
ステップS42では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS30で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、ステップS34の特図乱数記憶処理を説明する。
図9は、特図乱数記憶処理を示すフローチャートである。
特図乱数記憶処理は、ステップS34において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、ステップS33の処理結果に基づいて、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力を検出したか否かを判定し、入力を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS101に移行し、入力を検出しないと判定した場合(No)には、ステップS103に移行する。
ステップS101では、特図1保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS102に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS103に移行する。
ここで、特図1保留数とは、特図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、特図1保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS102では、特図1乱数記憶処理を実行し、ステップS103に移行する。特図1乱数記憶処理では、第1特別図柄抽選の大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した各種乱数(乱数値)を、特図1始動情報(乱数情報)として、RAM230の特図1始動情報記憶領域に記憶する。
ステップS103では、ステップS33の処理結果に基づいて、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力を検出したか否かを判定し、入力を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS104に移行し、入力を検出しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS104では、特図2保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS105に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、特図2保留数とは、特図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、特図2保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS105では、特図2乱数記憶処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。特図2乱数記憶処理では、第2特別図柄抽選の大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した各種乱数(乱数値)を、特図2始動情報として、RAM230の特図2始動情報記憶領域に記憶する。
次に、ステップS35の特図変動処理を説明する。
図10は、特図変動処理を示すフローチャートである。
特図変動処理は、ステップS35において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS110に移行する。
ステップS110では、大当たり遊技状態中であるか否かを判定し、大当たり遊技状態中でないと判定した場合(No)には、ステップS111に移行し、大当たり遊技状態中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ここで、大当たり遊技状態の生起中であるか否かは、RAM230の所定領域に設定(記憶)されている大当たり遊技状態フラグに基づいて判定する。
ステップS111では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の報知表示中であるか否かを判定し、特別図柄の報知表示中でないと判定した場合(No)には、ステップS112に移行し、特別図柄の報知表示中であると判定した場合(Yes)には、ステップS117に移行する。ここで、特別図柄の報知表示中とは、特別図柄の変動表示又は停止表示が行われている期間中をいう。
ステップS112では、特図保留数が「0」であるか否かを判定し、特図保留数が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS113に移行し、特図保留数が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ここで、特図保留数とは、特図1保留数及び特図2保留数の合計数をいう。
ステップS113では、大当たり判定処理を実行し、ステップS114に移行する。大当たり判定処理では、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれる大当たり乱数を読み出して、この大当たり乱数の値が大当たり値と一致しているか否かを判定(大当たり判定)する。そして、大当たり乱数の値が大当たり値と一致している場合には、「大当たり」と判定し、大当たり乱数の値が大当たり値と一致していない場合には、「はずれ」と判定する。
この際、本実施形態では、始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報及び特図2始動情報)は、特図1始動情報及び特図2始動情報を通じて、先に取得(記憶)された始動情報から順に、大当たり判定が実行される。なお、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されている場合には、特図1始動情報に対して優先して、当該特図2始動情報に基づく大当たり判定を実行する構成としても構わない。以下、ステップS113において大当たり判定が実行された始動情報を、「判定始動情報」とする。
ROM220には、大当たり乱数と当たり値との対応が登録された特別図柄抽選テーブルが格納されている。また、特別図柄抽選テーブルとして、特図低確率状態に対応する特別図柄抽選テーブル及び特図高確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルが格納されている。特図低確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(例えば、1/390)となるように、当たり値が登録されている。一方、特図高確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(例えば、1/39)となるように、当たり値が登録されている。そして、大当たり判定処理では、現在設定されている遊技状態に対応する特別図柄抽選テーブルを読み出して、大当たり判定を行う。これにより、特別図柄抽選の抽選結果(当選又は落選)が判定される。
ここで、現在設定されている遊技状態は、RAM230の所定領域において特図低確率状態フラグ及び特図低確率状態フラグのうちいずれのフラグが設定されているかに基づいて判定する。
ステップS114では、停止図柄設定処理を実行し、ステップS115に移行する。停止図柄設定処理では、ステップS113の処理結果に基づいて、停止表示させる特別図柄の態様(停止図柄)を設定する。
具体的には、大当たり判定により特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)に当選したと判定された場合には、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数を読み出して、読み出した大当たり図柄乱数に基づいて、停止図柄(「大当たり図柄」の種類(大当たり遊技状態の種別))を決定する。一方、大当たり判定により特別図柄抽選に落選したと判定された場合には、停止図柄として、「はずれ図柄」が判定される。
ROM220には、大当たり図柄乱数と大当たり図柄の種類との対応が登録された大当たり図柄決定テーブルが格納されている。また、大当たり図柄決定テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブル及び第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルが格納されている。第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルと第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルとでは、各種類の大当たり図柄が選択される確率が互いに異なっている。
そして、停止図柄設定処理では、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数と、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルとに基づいて、大当たり図柄の種類(「通常大当たり図柄」、「確変大当たり図柄」及び「ボーナス1図柄」〜「ボーナス7図柄」のうちいずれか)が判定される。一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数と、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルとに基づいて、大当たり図柄の種類が判定される。
さらに、停止図柄設定処理では、停止図柄させる特別図柄の態様として、決定した停止図柄を設定する。また、決定した停止図柄に対応する図柄種別指定コマンド(「通常大当たり図柄指定」、「確変大当たり図柄指定」及び「ボーナス1図柄指定」〜「ボーナス7図柄指定」のうちいずれかに対応する図柄種別指定コマンド)を、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、図柄種別指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS115では、変動時間設定処理を実行し、ステップS116に移行する。変動時間設定処理では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動時間を設定する。
具体的には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数を読み出して、読み出した変動パターン乱数に基づいて、特別図柄の変動時間(第1変動パターンの内容及び第2変動パターンの内容)を決定する。
ROM220には、変動パターン乱数と第1変動パターンの内容(変動時間)との対応が登録された第1変動パターン決定テーブルが格納されている。そして、第1変動パターン決定テーブルとして、大当たり判定の各結果(「大当たり」又は「はずれ」)に対応する第1変動パターン決定テーブルが格納されている。また、「はずれ」に対応する第1変動パターン決定テーブルとして、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と保留数との組み合わせのそれぞれに対応する第1変動パターン決定テーブルが格納されている。
そして、時短制御の実行中に対応する第1変動パターン決定テーブルでは、時短制御の停止中に対応する第1変動パターン決定テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])に係る第1変動パターンが登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間に係る第1変動パターンが決定されるように、各保留数に対応する第1変動パターン決定テーブルの内容が設定されている。
また、ROM220には、変動パターン乱数と第2変動パターンの内容(変動時間)との対応が登録された第2変動パターン決定テーブルが格納されている。そして、第2変動パターン決定テーブルとして、大当たり判定の結果(「大当たり」又は「はずれ」)に対応する第2変動パターン決定テーブルが格納されている。また、「はずれ」に対応する第2変動パターン決定テーブルとして、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と保留数との組み合わせのそれぞれに対応する第2変動パターン決定テーブルが格納されている。
そして、時短制御の実行中に対応する第2変動パターン決定テーブルでは、時短制御の停止中に対応する第2変動パターン決定テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])に係る第2変動パターンが登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間に係る第2変動パターンが決定されるように、各保留数に対応する第2変動パターン決定テーブルの内容が設定されている。
そして、変動時間設定処理では、まず、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当たり判定の結果、時短制御の実行状況、保留数等に対応する第1変動パターン決定テーブルとに基づいて、第1変動パターンの内容を判定する。
また、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当たり判定の結果、時短制御の実行状況、保留数等に対応する第2変動パターン決定テーブルとに基づいて、第2変動パターンの内容を判定する。ここで、時短制御の実行状況は、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグに基づいて判定する。
本実施形態では、大当たり判定の結果が当選である場合には、第2変動パターンの内容として、「リーチ変動パターン」が決定される(「通常変動パターン」が決定されることがない)。一方、大当たり判定の結果が落選である場合には、第2変動パターンの内容として、「通像変動パターン」又は「リーチ変動パターン」が決定される
さらに、変動時間設定処理では、判定した第1変動パターンの内容を指定する第1変動パターン指定コマンド(変動パターンm指定)及び判定した第2変動パターンの内容を指定する第2変動パターン指定コマンド(変動パターンn指定)を、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS116では、報知表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。報知表示開始処理では、ステップS115で決定した特別図柄の変動時間(変動パターンに対応する変動時間)を、特図変動時間タイマに設定する。ここで、特別図柄の変動時間とは、第1変動パターンに係る変動時間と第2変動パターンに係る変動時間とを合計した時間をいう。
そして、特図1表示装置61又は特図2表示装置62において、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示を開始するとともに、設定した特図変動時間タイマによる変動時間の計測を開始する。
また、RAM230の始動情報記憶領域に記憶されている判定始動情報を消去して、当該判定始動情報を、RAM230の変動中始動情報記憶領域に記憶する。
ステップS117では、特図変動時間タイマに基づいて、ステップS116で設定した特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、設定した特別図柄の変動時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS118に移行し、設定した特別図柄の変動時間が経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS118では、報知表示終了処理を実行し、ステップS119に移行する。報知表示終了処理では、特図1表示装置61又は特図2表示装置62において、ステップS114で設定された停止図柄による特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の停止表示を行う。なお、特別図柄の停止表示は、予め設定されている所定時間行われる。
また、報知表示終了処理では、停止指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、停止指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS119では、ステップS118で停止表示された停止図柄が「大当たり図柄」(「通常大当たり図柄」、「確変大当たり図柄」及び「ボーナス1図柄」〜「ボーナス7図柄」のうちいずれか)であるか否かを判定し、大当たり図柄であると判定した場合(Yes)には、ステップS120に移行し、大当たり図柄でないと判定した場合(No)には、ステップS121に移行する。
ステップS120では、大当たり遊技状態開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。大当たり遊技状態開始処理では、まず、ステップS118で停止表示された「大当たり図柄」(停止図柄)に基づいて、生起させる大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」〜「大当たり9」のうちいずれか)を確認する。
次に、生起させる大当たり遊技状態の種別に対応する大当たり遊技状態フラグ及びオープニング期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、所定のオープニング時間を、オープニング期間タイマに設定して、オープニング期間タイマによる設定したオープニング時間の計測を開始する。さらに、生起させる大当たり遊技状態の種別に対応するオープニング指定コマンド(大当たりh指定)を、RAM230の所定領域に格納する。
また、現在、時短制御を実行中である場合には、時短制御を停止して、RAM230の所定領域に記載されている時短制御フラグを消去する。また、時短カウンタの値をリセットする。そして、時短制御の終了を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、状態指定コマンド及びオープニング指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS121では、時短制御を実行中であるか否かを判定し、時短制御を実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS122に移行し、時短制御を実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ここで、時短制御を実行中であるか否かは、RAM230の所定領域に記憶されている時短制御フラグに基づいて判定する。
ステップS122では、時短制御を終了するか否かを判定し、時短制御を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS123に移行し、時短制御を終了しないと判定した場合(No)には、ステップS124に移行する。
本実施形態では、後述する時短カウンタの値が「0」となっている場合には、時短制御を終了すると判定し、時短カウンタの値が「1」以上の場合には、時短制御を終了しないと判定する。
ステップS123では、時短制御停止処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。時短制御停止処理では、時短制御を停止して、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグを解除(消去)する。また、時短カウンタの値をリセットする。
また、時短制御停止処理では、時短制御の終了を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、状態指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS124では、時短カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。時短カウンタ更新処理では、時短カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに時短カウンタに設定する。
次に、ステップS36の大当たり遊技処理を説明する。
図11は、大当たり遊技処理を示すフローチャートである。
大当たり遊技処理は、ステップS36において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS130に移行する。
ステップS130では、大当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、大当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、ステップS131に移行し、大当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、大当たり遊技状態の生起中であるか否かは、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態フラグに基づいて判定する。
ステップS131では、オープニング期間中であるか否かを判定し、オープニング期間中であると判定した場合(Yes)には、ステップS132に移行し、オープニング期間中でないと判定した場合(No)には、ステップS134に移行する。
ここで、オープニング期間中であるか否かは、RAM230の所定領域に設定されているオープニング期間中フラグに基づいて判定する。
ステップS132では、オープニング期間を終了するか否かを判定し、オープニング期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS133に移行し、オープニング期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、オープニング期間タイマに設定されたオープニング時間が経過した場合に、オープニング期間を終了すると判定する。
ステップS133では、ラウンド遊技開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ラウンド遊技開始処理では、オープニング期間を終了して、ラウンド遊技を開始する。
具体的には、ラウンド遊技開始処理では、まず、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態フラグに基づいて、現在の大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」〜「大当たり9」のうちいずれか)を確認する。
次に、ラウンド遊技において開放する大入賞口として、確認した大当たり遊技状態の種別に対応する大入賞口(第1大入賞口53又は第2大入賞口54)を設定する。また、確認した大当たり遊技状態の種別に対応するラウンド遊技回数(本実施形態では、全ての種別について、16[回])を、ラウンド遊技カウンタに設定する。さらに、確認した大当たり遊技状態の種別に応じて、各ラウンド遊技における大入賞口53,54(大入賞口開閉部材53a,54a)の開閉パターン(以下、「ラウンド開閉パターン」とする)を設定する。ここで、ラウンド開閉パターンには、当該ラウンド遊技において実行される単開放の回数、単開放の種類(短時間開放又は長時間開放)、当該ラウンド遊技において複数回の単開放が実行される場合には単開放の順序等が含まれる。
例えば、「大当たり1」又は「大当たり2」に当選した場合には、開放される大入賞口の種類として第2大入賞口54が設定され、ラウンド遊技回数として16回が設定される。また、各回のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンとして、1回の長時間開放(最長開放時間が30.0[s]に設定される単開放)を実行するパターンが設定される。
また、「大当たり3」〜「大当たり9」に当選した場合には、開放される大入賞口の種類として第1大入賞口53が設定され、ラウンド遊技回数として16回が設定される。
そして、「大当たり3」に当選した場合には、1回目〜12回目の各回のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンとして、1回の短時間開放(0.1[s])を実行するパターンが設定され、13回目〜16回目の各回のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンとして、1回の長時間開放(30.0[s])を実行するパターンが設定される。
また、「大当たり4」に当選した場合には、1回目〜10回目の各回のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンとして、1回の短時間開放(0.1[s])を実行するパターンが設定され、11回目のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンとして、2回の短時間開放(0.1[s])を実行した後に1回の長時間開放(30.0[s])を実行するパターンが設定され、12回目〜16回目の各回のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンとして、1回の長時間開放(30.0[s])を実行するパターンが設定される。
また、「大当たり5」に当選した場合には、1回目〜8回目の各回のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンとして、1回の短時間開放(0.1[s])を実行するパターンが設定され、9回目のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンとして、4回の短時間開放(0.1[s])を実行した後に1回の長時間開放(30.0[s])を実行するパターンが設定され、10回目〜16回目の各回のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンとして、1回の長時間開放(30.0[s])を実行するパターンが設定される。
また、「大当たり6」に当選した場合には、1回目〜6回目の各回のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンとして、1回の短時間開放(0.1[s])を実行するパターンが設定され、7回目のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンとして、6回の短時間開放(0.1[s])を実行した後に1回の長時間開放(30.0[s])を実行するパターンが設定され、8回目〜16回目の各回のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンとして、1回の長時間開放(30.0[s])を実行するパターンが設定される。
また、「大当たり7」に当選した場合には、1回目〜4回目の各回のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンとして、1回の短時間開放(0.1[s])を実行するパターンが設定され、5回目のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンとして、8回の短時間開放(0.1[s])を実行した後に1回の長時間開放(30.0[s])を実行するパターンが設定され、6回目〜16回目の各回のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンとして、1回の長時間開放(30.0[s])を実行するパターンが設定される。
また、「大当たり8」に当選した場合には、1回目〜2回目の各回のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンとして、1回の短時間開放(0.1[s])を実行するパターンが設定され、3回目のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンとして、10回の短時間開放(0.1[s])を実行した後に1回の長時間開放(30.0[s])を実行するパターンが設定され、4回目〜16回目の各回のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンとして、1回の長時間開放(30.0[s])を実行するパターンが設定される。
さらに、「大当たり9」に当選した場合には、1回目のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンとして、12回の短時間開放(0.1[s])を実行した後に1回の長時間開放(30.0[s])を実行するパターンが設定され、2回目〜16回目の各回のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンとして、1回の長時間開放(30.0[s])が実行されるパターンが設定される。
そして、ラウンド遊技開始処理では、設定した1回目のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンに基づいて、設定した大入賞口53,54(大入賞口開閉部材53a,54a)の開放を開始するとともに、大入賞口入球数カウンタによる大入賞口53,54への遊技球の入球数のカウントを開始する。
また、RAM230の所定領域に設定されているオープニング期間中フラグを解除するとともに、ラウンド遊技中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。
さらに、開始するラウンド遊技が入賞容易ラウンドである場合には、ラウンド遊技開始指定コマンドを、RAM230の所定領域に格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、ラウンド遊技開始指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS134では、インターバル期間中であるか否かを判定し、インターバル期間中であると判定した場合(Yes)には、ステップS135に移行し、インターバル期間中でないと判定した場合(No)には、ステップS137に移行する。
ここで、インターバル期間中であるか否かは、RAM230の所定領域に設定されているインターバル期間中フラグに基づいて判定する。
ステップS135では、インターバル期間を終了するか否かを判定し、インターバル期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS136に移行し、インターバル期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、インターバル期間タイマに設定されたインターバル時間が経過した場合に、インターバル期間を終了すると判定する。
ステップS136では、ラウンド遊技開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ラウンド遊技開始処理では、インターバル期間を終了して、ラウンド遊技を開始する。
具体的には、ラウンド遊技開始処理では、ラウンド遊技カウンタの計数値に基づいて、開始するラウンド遊技の回数(何回目のラウンド遊技を開始するか)を確認する。そして、ステップS133で設定した内容に基づいて、確認した回数のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンによる大入賞口53,54(大入賞口開閉部材53a,54a)の開放を開始するとともに、大入賞口入球数カウンタによる大入賞口53,54への遊技球の入球数のカウントを開始する。
また、RAM230の所定領域に設定されているインターバル期間中フラグを解除(消去)するとともに、ラウンド遊技中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。
さらに、開始するラウンド遊技が入賞容易ラウンドである場合には、ラウンド遊技開始指定コマンドを、RAM230の所定領域に格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、ラウンド遊技開始指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS137では、ラウンド遊技中であるか否かを判定し、ラウンド遊技中であると判定した場合(Yes)には、ステップS138に移行し、ラウンド遊技中でないと判定した場合(No)には、ステップS143に移行する。
ここで、ラウンド期間中であるか否かは、RAM230の所定領域に設定されているラウンド遊技中フラグに基づいて判定する。
ステップS138では、ラウンド遊技終了条件を満たすか否かを判定し、ラウンド遊技終了条件を満たすと判定した場合(Yes)には、ステップS139に移行し、ラウンド遊技終了条件を満たさないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、ステップS133で設定した当該ラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンに基づく大入賞口53,54の開放が完了したこと(当該ラウンド遊技における全ての単開放に係る最長開放時間が経過したこと)及び大入賞口入球数カウンタによりカウントされた大入賞口53,54への遊技球の入球数が所定入賞上限数(本実施形態では、10[球])に達したことのうち一方が達成された場合に、ラウンド遊技終了条件を満たすと判定する。
ステップS139では、ラウンド遊技終了処理を実行し、ステップS140に移行する。ラウンド遊技終了処理では、開閉部材53a,54aを閉鎖して、大入賞口入球数カウンタの値をリセットする。
また、ラウンド遊技カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たにラウンド遊技カウンタに設定するとともに、RAM230の所定領域に設定されているラウンド遊技中フラグを解除する。
さらに、終了したラウンド遊技が入賞容易ラウンドである場合には、ラウンド遊技終了指定コマンドを、RAM230の所定領域に格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、ラウンド遊技終了指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS140では、最終回のラウンド遊技が終了したか否かを判定し、最終回のラウンド遊技が終了していないと判定した場合(No)には、ステップS141に移行し、最終回のラウンド遊技が終了したと判定した場合(Yes)には、ステップS142に移行する。
ここで、ラウンド遊技カウンタに設定されている値が「1」以上である場合には、最終回のラウンド遊技が終了していないと判定し、ラウンド遊技カウンタに設定されている値が「0」である場合には、最終回のラウンド遊技が終了したと判定する。
ステップS141では、インターバル期間開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。インターバル期間開始処理では、インターバル期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、所定のインターバル時間を、インターバル期間タイマに設定して、インターバル期間タイマによる設定したインターバル時間の計測を開始する。
ステップS142では、エンディング期間開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。エンディング期間開始処理では、エンディング期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、所定のエンディング時間を、エンディング期間タイマに設定して、エンディング期間タイマによる設定したエンディング時間の計測を開始する。
さらに、エンディング指定コマンドを、RAM230の所定領域に格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、エンディング指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS143では、エンディング期間を終了するか否かを判定し、エンディング期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS144に移行し、エンディング期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、エンディング期間タイマに設定されたエンディング時間が経過した場合に、エンディング期間を終了すると判定する。
ステップS144では、大当たり遊技状態終了処理を実行し、ステップS145に移行する。大当たり遊技状態終了処理では、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態フラグを解除する。
また、終了に係る大当たり遊技状態の種別が「大当たり2」〜「大当たり9」である場合には、特図高確率状態フラグをRAM230の所定領域に設定して、特図高確率状態の設定を指定する状態指定コマンドをRAM230の所定領域に格納する。
一方、終了に係る大当たり遊技状態の種別が「大当たり1」である場合には、特図低確率状態フラグをRAM230の所定領域に設定して、特図低確率状態の設定を指定する状態指定コマンドをRAM230の所定領域に格納する。
これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、状態指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS145では、時短制御を開始するか否かを判定し、時短制御を開始すると判定した場合(Yes)には、ステップS146に移行し、時短制御を開始しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。本実施形態では、全ての種類の大当たり遊技状態の終了後に時短制御を開始すると判定する。したがって、ステップS145では、必ず、時短制御を開始すると判定される。
ステップS146では、時短制御実行処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。時短制御実行処理では、時短制御フラグをRAM230の所定領域に設定して、時短制御を開始する。また、所定回数(本実施形態では、70[回])を、時短カウンタに設定する。
また、時短制御実行処理では、時短制御の開始を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、状態指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
次に、ステップS37の普図乱数記憶処理を説明する。
図12は、普図乱数記憶処理を示すフローチャートである。
普図乱数記憶処理は、ステップS37において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS180に移行する。
ステップS180では、ステップS33の処理結果に基づいて、普図始動球検知センサ104からの検出信号の入力を検出したか否かを判定し、入力を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS181に移行し、入力を検出しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS181では、普図保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS182に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、普図保留数とは、普図表示装置60における普通図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、普図保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS182では、普図乱数記憶処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。普図乱数記憶処理では、普通図柄抽選の普図当たり乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した乱数(乱数値)を、普図始動情報として、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶する。
次に、ステップS38の普図変動処理を説明する。
図13は、普図変動処理を示すフローチャートである。
普図変動処理は、ステップS38において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS150に移行する。
ステップS150では、普図当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、普図当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、ステップS151に移行し、普図当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ここで、普図当たり遊技状態の生起中であるか否かは、RAM230の所定領域に記憶されている普図当たり遊技状態フラグに基づいて判定する。
ステップS151では、普通図柄の報知表示中であるか否かを判定し、普通図柄の報知表示中でないと判定した場合(No)には、ステップS152に移行し、普通図柄の報知表示中であると判定した場合(Yes)には、ステップS157に移行する。ここで、普通図柄の報知表示中とは、普通図柄の変動表示又は停止表示が行われている期間中をいう。
ステップS152では、普図保留数が「0」であるか否かを判定し、普図保留数が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS153に移行し、普図保留数が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS153では、普図当たり判定処理を実行し、ステップS154に移行する。普図当たり判定処理では、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報に含まれる普図当たり乱数を読み出して、この普図当たり乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定(普図当たり判定)する。
ROM220には、普図当たり乱数と当たり値との対応が登録された普通図柄抽選テーブルが格納されている。また、普通図柄抽選テーブルとして、時短制御停止時に対応する普通図柄抽選テーブル及び時短制御実行時に対応する普通図柄抽選テーブルが格納されている。時短制御停止時に対応する普通図柄抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(例えば、1/80)となるように、当たり値が登録されている。一方、時短制御実行時に対応する普通図柄抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(例えば、1/1.1)となるように、当たり値が登録されている。そして、普図当たり判定処理では、現在の時短制御の実行状況に対応する普通図柄抽選テーブルを読み出して、普図当たり判定を行う。これにより、普通図柄抽選の抽選結果(当選又は落選)が判定される。なお、時短制御の実行状況は、RAM230の所定領域に記憶されている時短制御フラグに基づいて判定する。
ステップS154では、停止図柄設定処理を実行し、ステップS155に移行する。停止図柄設定処理では、まず、ステップS153の処理結果に基づいて、停止表示させる普通図柄の態様(停止図柄)を判定する。
具体的には、ステップS153において普通図柄抽選に当選したと判定された場合には、停止図柄として「普図当たり図柄」を判定し、普通図柄抽選に落選したと判定された場合には、停止図柄として「はずれ図柄」を判定する。
そして、停止図柄設定処理では、停止図柄させる特別図柄の態様として、決定した停止図柄を設定する。
ステップS155では、変動時間設定処理を実行し、ステップS156に移行する。変動時間設定処理では、普通図柄の変動時間を設定する。
本実施形態では、時短制御停止時には、普通図柄の変動時間として第1の時間(例えば、2.0[s])を設定し、時短制御実行時には、普通図柄の変動時間として第1の時間より短い第2の時間(例えば、0.5[s])を設定する。なお、時短制御の実行状況は、RAM230の所定領域に記憶されている時短制御フラグに基づいて判定する。
ステップS156では、報知表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。報知表示開始処理では、ステップS155で決定した普通図柄の変動時間を、普図変動時間タイマに設定する。そして、普図表示装置60において、普通図柄の変動表示を開始して、設定した普図変動時間タイマによる変動時間の計測を開始する。
ステップS157では、普図変動時間タイマに基づいて、ステップS156で設定した普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、設定した普通図柄の変動時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS158に移行し、設定した普通図柄の変動時間が経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS158では、報知表示終了処理を実行し、ステップS159に移行する。報知表示終了処理では、普図表示装置60において、ステップS154で設定された停止図柄による普通図柄の停止表示を行う。なお、普通図柄の停止表示は、予め設定されている所定時間行われる。
ステップS159では、ステップS158で停止表示された停止図柄が「普図当たり図柄」であるか否かを判定し、「普図当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS160に移行し、普図当たり図柄でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS160では、普図当たり遊技状態開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
普図当たり遊技状態開始処理では、普図当たり遊技状態フラグを、RAM230の所定領域に設定するとともに、現在の時短制御の実行状況に応じて開放時間(0.5[s]又は2.0[s])を、始動口開閉部材開放タイマに設定する。
そして、始動口開閉部材52aの開放を開始するとともに、設定した始動口開閉部材開放タイマによる始動口開閉部材52aの開放時間の計測を開始する。さらに、第2始動口入球数カウンタによる第2始動口52への遊技球の入球数のカウントを開始する。
次に、ステップS39の普図当たり遊技処理を説明する。
図14は、普図当たり遊技処理を示すフローチャートである。
普図当たり遊技処理は、ステップS39において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS170に移行する。
ステップS170では、普図当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、普図当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、ステップS171に移行し、普図当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ここで、普図当たり遊技状態の生起中であるか否かは、RAM230の所定領域に記憶されている普図当たり遊技状態フラグに基づいて判定する。
ステップS171では、第1開放部材52aの閉鎖条件を満たすか否かを判定し、始動口開閉部材52aの閉鎖条件を満たすと判定した場合(Yes)には、ステップS172に移行し、始動口開閉部材52aの閉鎖条件を満たさない(No)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、始動口開閉部材開放タイマに設定された開放時間が経過した場合に、第1開放部材52aの閉鎖条件を満たすと判定する。
ステップS172では、普図当たり遊技状態終了処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。普図当たり遊技状態終了処理では、始動口開閉部材52aを閉鎖して、RAM230の所定領域に設定されている普図当たり遊技状態フラグを解除する。また、始動口開閉部材開放タイマ及び第2始動口入球数カウンタのそれぞれの値をリセットする。
(演出制御装置で実行される処理)
次に、演出制御装置300で実行される処理を説明する。
図15は、演出制御装置が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に電源が投入されると、演出制御装置300のCPUは、所定の初期設定処理を実行した後に、図示しないメイン処理を繰り返し実行する。そして、演出制御装置300のCPUは、メイン処理の実行中において、所定の割込周期(例えば、2.0[ms])でタイマ割り込みを発生させて、図15に示す演出制御処理を繰り返し実行する。
演出制御処理は、演出制御装置300のCPUにより実行されると、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、コマンド受信処理を実行し、ステップS201に移行する。コマンド受信処理では、主制御装置200が送信した制御コマンドの受信の有無をチェックして、制御コマンドの受信があった場合には、受信した制御コマンドを解析して、RAMのコマンドバッファ領域に保存する。
また、コマンド受信処理では、第1操作検出スイッチ24及び第2操作検出スイッチ25のそれぞれからの操作信号の入力の有無をチェックして、操作信号の入力があった場合には、当該操作信号の入力を示す情報を、RAMの所定領域に保存する。
さらに、コマンド受信処理では、排出検知センサ106からの検知信号の入力の有無をチェックして、検知信号の入力があった場合には、当該検知信号の入力を示す情報を、RAMの所定領域に保存する。
ステップS201では、演出フラグ設定処理を実行し、ステップS202に移行する。演出フラグ設定処理では、状態指定コマンドを受信したか否かを判定し、状態指定コマンドを受信したと判定した場合(状態指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されている場合)には、各種演出フラグの設定を行う。
具体的には、時短制御の開始を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、時短演出フラグを、RAMの所定領域に設定する。一方、時短制御の終了を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、RAMの所定領域に設定されている時短演出フラグを解除する。
また、特図高確率状態を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、確変演出フラグを、RAMの所定領域に設定する。一方、特図低確率状態を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、RAMの所定領域に設定されている確変演出フラグを解除する。
ステップS202では、報知演出管理処理を実行し、ステップS203に移行する。報知演出管理処理については、後述する。
ステップS203では、予告演出管理処理を実行し、ステップS204に移行する。予告演出管理処理については、後述する。
ステップS204では、演出用乱数更新処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。演出用乱数更新処理では、演出の抽選に用いる各種乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。ここで、演出の抽選に用いる各種乱数としては、後述する停止図柄決定乱数、予告演出決定乱数、モグラ出現抽選乱数等が該当する。
次に、ステップS202の報知演出管理処理を説明する。
図16は、報知演出管理処理を示すフローチャートである。図17は、モグラ叩き予告演出画像の第1の例を示す図である。図18は、モグラ叩き予告演出画像の第2の例を示す図である。
報知演出管理処理は、ステップS202において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS210に移行する。
ステップS210では、所定の制御コマンドを受信したか否かを判定し、所定の制御コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS211に移行し、所定の制御コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS217に移行する。ここで、所定の制御コマンドとは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドをいう。
所定の制御コマンドを受信したか否かは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS211では、変動内容設定処理を実行し、ステップS212に移行する。変動内容設定処理では、演出図柄z1,z2の変動表示に係る演出データを設定する。
具体的には、変動内容設定処理では、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容に対応する演出プログラムを読み出す。そして、読み出した演出プログラムにしたがって、第1変動パターンに係る演出データ(画像データ、ランプ制御データ、音制御データ等)を読み出す。
また、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容に対応する演出プログラムを読み出す。そして、読み出した演出プログラムにしたがって、第2変動パターンに係る演出データ(画像データ、ランプ制御データ、音制御データ等)を読み出す。
そして、第1変動パターンに係る演出データ及び第2変動パターンに係る演出データを合わせた演出図柄z1,z2の変動表示(報知表示)に係る演出データ(以下、「変動演出データ」とする)を編集して、編集した変動演出データを設定する。
ステップS212では、停止図柄設定処理を実行し、ステップS213に移行する。停止図柄設定処理では、演出図柄z1,z2の停止表示に係る画像データを設定する。
具体的には、停止図柄設定処理では、まず、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄(「はずれ図柄」、「通常大当たり図柄」、「確変大当たり図柄」及び「ボーナス1図柄」〜「ボーナス7図柄」のうちいずれか)に基づいて、演出図柄z1,z2に係る停止図柄の具体的態様(組み合わせ)を決定する。
ここで、演出制御装置300のROMには、停止図柄決定乱数と停止図柄の具体的態様との対応が登録された停止図柄決定テーブルが格納されている。そして、停止図柄決定テーブルとして、図柄種別指定コマンドにより指定され得る複数種類の停止図柄(「はずれ図柄」、「通常大当たり図柄」、「確変大当たり図柄」及び「ボーナス1図柄」〜「ボーナス7図柄」)のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルを有している。
「はずれ図柄」に対応する停止図柄決定テーブルでは、停止図柄の具体的態様として、複数種類の「はずれ態様」が登録されている。本実施形態では、各種類の「はずれ態様」は、3つの演出図柄表示領域a1〜a3のうち少なくとも一の領域に停止表示される「数字図柄」が示す数字が、他の領域に停止表示される「数字図柄」が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示される演出図柄z2が白色を示す態様となっている。
「通常大当たり図柄」に対応する停止図柄決定テーブルでは、停止図柄の具体的態様として、複数種類の「通常大当たり態様」が登録されている。本実施形態では、各種類の「通常大当たり態様」は、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示される演出図柄z1が同一の偶数の数字を示す「数字図柄」(「2」、「4」、「6」及び「8」のうちいずれか一の数字を示す「数字図柄」)で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示される演出図柄z2が青色を示す態様となっている。
「確変大当たり図柄」に対応する停止図柄決定テーブルでは、停止図柄の具体的態様として、複数種類の「確変大当たり態様」が登録されている。本実施形態では、各種類の「確変大当たり態様」は、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示される演出図柄z1が同一の奇数の数字を示す「数字図柄」(「1」、「3」、「5」及び「7」のうちいずれか一の数字を示す「数字図柄」)で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示される演出図柄z2が赤色を示す態様となっている。
「ボーナス1図柄」〜「ボーナス7図柄」のそれぞれに対応する停止図柄決定テーブルでは、停止図柄の具体的態様として、複数種類の「ボーナス態様」が登録されている。本実施形態では、各種類の「ボーナス態様」は、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示される演出図柄z1が同一の数字を示す「数字図柄」(「1」〜「8」のうちいずれか一の数字を示す「数字図柄」)で揃うとともに、演出図柄表示領域a4において停止表示される演出図柄z2が紫色を示す態様となっている。
以下の説明では、「1」の数字を示す「数字図柄」からなる「ボーナス態様」を「1図柄」、「2」の数字を示す「数字図柄」からなる「ボーナス態様」を「2図柄」、「3」の数字を示す「数字図柄」からなる「ボーナス態様」を「3図柄」、「4」の数字を示す「数字図柄」からなる「ボーナス態様」を「4図柄」、「5」の数字を示す「数字図柄」からなる「ボーナス態様」を「5図柄」、「6」の数字を示す「数字図柄」からなる「ボーナス態様」を「6図柄」、「7」の数字を示す「数字図柄」からなる「ボーナス態様」を「7図柄」、「8」の数字を示す「数字図柄」からなる「ボーナス態様」を「8図柄」とする。
特に、本実施形態では、「7図柄」は、「ボーナス7図柄」に対応する停止図柄決定テーブルにおいてのみ登録されており、他の種類の「ボーナス図柄」に対応する停止図柄決定テーブルには登録されていない。
そして、停止図柄設定処理では、まず、所定の乱数カウンタから停止図柄決定乱数を取得する。また、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種類を確認して、この確認結果に対応する停止図柄決定テーブルを読み出す。そして、取得した停止図柄決定乱数及び停止図柄決定テーブルに基づいて、停止図柄の具体的態様を決定する。さらに、決定した停止図柄の具体的態様に係る画像データ(以下、「停止図柄データ」)を読み出して、読み出した画像データを設定する。
ステップS213では、予告演出抽選処理を実行し、ステップS214に移行する。予告演出抽選処理では、予告演出を開始するか否かを決定する予告演出抽選を実行する。
ここで、予告演出とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に実行される演出であって、当該変動表示に係る特別図柄抽選の結果を示唆(予告)する演出となっている。本実施形態では、予告演出の種類として、「モグラ叩き予告演出」の1種類が設定されている。
「モグラ叩き予告演出」では、演出ボタン5bの操作が有効となる操作有効期間が設定されるとともに、図17及び図18に示すように、画像表示装置20の表示領域21において、モグラ叩き予告演出画像yが表示される。
モグラ叩き予告演出画像yでは、目標画像pを表示することが可能な表示領域hが設定(表示)される。本実施形態では、複数(5つ)の表示領域h1〜h5が設定され、各表示領域h1〜h5において、1つの目標画像pを出現(表示を開始)又は退却(表示を終了)させることが可能となっている。また、目標画像pは、キャラクター(モグラ)により構成され、各表示領域h1〜h5には、穴を示す画像が表示されている。
本実施形態では、目標画像pの種別として、互いに異なる優先順位及び点数が対応付けられた複数のモグラ種別(「モグラA」、「モグラB」、「モグラC」及び「モグラD」)が設定されている。各モグラ種別の優先順位は、優先順位が上位のものから順に、「モグラA」、「モグラB」、「モグラC」、「モグラD」(優先順位上位→優先順位下位)となるように設定されている。また、「モグラA」の点数は、200[点]、「モグラB」の点数は、100[点]、「モグラC」の点数は、50[点]、「モグラD」の点数は、10[点]となっている。そして、各表示領域h1〜h5では、複数のモグラ種別のうちから選択されたモグラ種別に係る目標画像pが表示される。
また、モグラ叩き予告演出画像yでは、実行中の「モグラ叩き予告演出」において獲得した得点を示す得点情報sが表示されるとともに、現在の得点情報sが示す得点に対応する示唆情報k1〜k3が表示される。ここで、演出制御装置300は、獲得した得点を計数する得点カウンタを有している。得点情報sが示す得点は、得点カウンタの計数値に対応している。
また、示唆情報k1〜k3は、当該演出図柄z1,z2の変動表示に係る特別図柄抽選の結果を示唆する情報となっている。本実施形態では、示唆情報k1〜k3として、後述する3種類の得点上限値(「2500点」、「2499点」及び「1999点」)のそれぞれに対応する示唆情報k1〜k3が表示される。具体的には、得点上限値「2500点」に対応する示唆情報k1には、「当たり確定」の文字が含まれている。得点上限値「2499点」に対応する示唆情報k2には、「激熱」の文字が含まれている。得点上限値「1999点」に対応する示唆情報k3には、「残念」の文字が含まれている。
「モグラ叩き予告演出」では、5bの押下操作に応じて、得点情報sが示す得点(得点カウンタの計数値)が増加される。この際、得点情報sが示す得点は、設定された得点上限値を上限として増加させることが可能となっている。そして、「モグラ叩き予告演出」では、3つの示唆情報k1〜k3のうち、現在の得点情報sが示す得点に対応する示唆情報k1〜k3が、選択枠qによって選択される(囲われる)。
さらに、モグラ叩き予告演出画像yでは、縮小された演出図柄表示領域a1〜a3において、演出図柄z1の変動表示が実行されるとともに、演出ボタン5bの押下操作を促す画像が表示される。
「モグラ叩き予告演出」の開始時には、得点情報sが示す得点の初期値(得点カウンタの計数値の初期値)として、0[点]が設定される。そして、「モグラ叩き予告演出」が開始されると、演出ボタン5bの操作が有効となるとともに、後述するモグラ出現処理(ステップS226)によって、図17に示すように、5つの表示領域h1〜h5のうち目標画像pが表示されていない表示領域h1〜h5(以下、「空き表示領域」とする)において、目標画像pが出現する。この際、出現する目標画像pのモグラ種別は、後述するモグラ種別抽選により決定される。
また、5つの表示領域h1〜h5のうち少なくとも一の表示領域h1〜h5において目標画像pが出現している際に、演出ボタン5bが押下操作された場合には、後述するボタン押下操作時処理(ステップS224)によって、5つの表示領域h1〜h5のうちいずれか一の表示領域h1〜h5において表示されている目標画像pが選択されて、図18に示すように、選択された目標画像pをハンマーにより叩く動作が成功する成功時押下演出が実行される。この際、5つの表示領域h1〜h5のうち二以上の表示領域h1〜h5において目標画像pが表示されている場合には、表示されている二以上の目標画像pのモグラ種別に対応付けられている優先順位と、表示されている二以上の目標画像pの出現順位と、に基づいて、一の目標画像pが選択される。そして、一の目標画像pが選択されると、予め決定された得点上限値を上限として、選択された目標画像pのモグラ種別に対応する点数が、得点情報sが示す得点(得点カウンタの計数値)に加算されるとともに、選択された目標画像pが退却して、当該目標画像pが表示されていた表示領域h1〜h5が、空き表示領域となる。
一方、各表示領域h1〜h5において出現している目標画像pについて設定された出現時間が経過した場合には、後述するモグラ退却処理(ステップS227)によって、当該目標画像pが退却して、当該目標画像pが表示されていた表示領域h1〜h5が、空き表示領域となる。
そして、操作有効期間中において演出ボタン5bの押下操作が十分に行われることによって、得点情報sが示す得点(得点カウンタの計数値)が、設定された得点上限値に達した場合には、当該得点上限値に対応する示唆情報k1〜k3が選択枠qによって選択され、選択枠qによって選択されている示唆情報k1〜k3によって、実行中の演出図柄z1,z2の変動表示に係る特別図柄抽選の結果が示唆される。
演出制御装置300のROMには、予告演出決定乱数と予告演出抽選の当たり値との対応が登録された予告演出抽選テーブルが格納されている。また、予告演出抽選テーブルとして、第1変動パターンの内容と第2変動パターンの内容との組み合わせのそれぞれに対応する予告演出抽選テーブルが格納されている。
第1変動パターンの内容が「擬似連続変動パターン」である場合に対応する予告演出抽選テーブルでは、当たり値が登録されていない(予告演出抽選に当選することがない)。また、第2変動パターンの内容が「リーチ変動パターン」である場合に対応する予告演出抽選テーブルでは、第2変動パターンの内容が「通常変動パターン」である場合に対応する予告演出抽選テーブルと比較して当選確率が高くなるように、当たり値が設定されている。
そして、予告演出抽選処理では、まず、所定の乱数カウンタから予告演出決定乱数を取得する。また、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容及び第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容を確認して、この確認結果に対応する予告演出抽選テーブルを読み出す。そして、取得した予告演出決定乱数及び予告演出抽選テーブルに基づいて、予告演出を開始するか否かを決定する。
ステップS214では、ステップS213で実行された予告演出抽選に当選したか否かを判定し、予告演出抽選に当選したと判定した場合(Yes)には、ステップS215に移行し、予告演出抽選に当選していない(落選した)と判定した場合(No)には、ステップS216に移行する。
ステップS215では、予告演出内容設定処理を実行し、ステップS216に移行する。予告演出内容設定処理では、演出図柄z1,z2の変動表示中において実行する予告演出(「モグラ叩き予告演出」)の内容を設定する。本実施形態では、「モグラ叩き予告演出」は、演出図柄z1,z2の変動表示のうち第1期間中(第1変動パターンに基づく変動表示中)において実行される。
具体的には、予告演出内容設定処理では、まず、実行する「モグラ叩き予告演出」における得点(得点カウンタの計数値)の上限値(以下、「得点上限値」とする)を決定する。本実施形態では、得点上限値として、「2500点」、「2499点」及び「1999点」の3種類が設定されている。そして、各得点上限値の期待値は、期待値が高いものから順に、「2500点」、「2499点」、「1999点」(期待値高→期待値低)となるように設定されている。ここで、期待値とは、当該「変動パターン」が選択された場合に、大当たり遊技状態が生起される可能性の度合いをいう。
演出制御装置300のROMには、予告演出決定乱数と得点上限値との対応が登録された得点上限値決定テーブルが格納されている。また、得点上限値決定テーブルとして、特別図柄抽選の結果(「大当たり」又は「はずれ」)と第2変動パターンの内容との組み合わせのそれぞれに対応する得点上限値決定テーブルが格納されている。
得点上限値「2500点」は、特別図柄抽選の結果が「大当たり」の場合に対応する得点上限値決定テーブルにのみ登録されている(特別図柄抽選の結果が「はずれ」の場合に対応する得点上限値決定テーブルには登録されていない)。また、期待値が高い第2変動パターンの内容に対応する得点上限値決定テーブルほど、高い得点上限値が選択される確率が高くなるように設定されている。
そして、予告演出内容設定処理では、まず、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄(特別図柄抽選の結果)及び第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容を確認して、この確認結果に対応する得点上限値決定テーブルを読み出す。そして、ステップS213で取得した予告演出決定乱数及び読み出した得点上限値決定テーブルに基づいて、実行する「モグラ叩き予告演出」の得点上限値を決定する。そして、決定した得点上限値を、実行する「モグラ叩き予告演出」に係る得点上限値として設定する。また、得点情報sが示す得点(得点カウンタの計数値)の初期値として、0[点]を設定する。
また、「モグラ叩き予告演出」に演出プログラムを読み出して、読み出した演出プログラムにしたがって、「モグラ叩き予告演出」に係る演出データ(画像データ、ランプ制御データ、音制御データ等)を読み出す。そして、読み出した演出データを、実行する「モグラ叩き予告演出」に係る演出データとして設定する。
さらに、読み出した演出プログラムにしたがって、「モグラ叩き予告演出」の開始契機を設定する。本実施形態では、「モグラ叩き予告演出」は、演出図柄z1,z2の変動表示が開始されてから所定時間が経過したことに応じて開始されるように、その開始契機が設定される。
ステップS216では、変動表示開始処理を実行し、ステップS217に移行する。変動表示開始処理では、ステップS211で設定した変動演出データに基づく演出を開始する。これによって、画像表示装置20の演出図柄表示領域a1〜a3において、演出図柄z1の変動表示が開始されるとともに、図柄表示装置23の演出図柄表示領域a4において、演出図柄z2の変動表示が開始される。
ステップS217では、停止指定コマンドを受信したか否かを判定し、停止指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS218に移行し、停止指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
停止指定コマンドを受信したか否かは、停止指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS218では、停止表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。停止表示開始処理では、画像表示装置20の演出図柄表示領域a1〜a3及び図柄表示装置23の演出図柄表示領域a4において、演出図柄z1,z2の変動表示を終了して、ステップS212で設定した停止画像データに基づく演出図柄z1,z2の停止表示(報知表示)を開始する。ここで、演出図柄z1,z2の停止表示は、所定時間継続して実行される。
次に、ステップS203の予告演出管理処理を説明する。
図19は、予告演出管理処理を示すフローチャートである。
予告演出管理処理は、ステップS203において実行されると、図19に示すように、まず、ステップS220に移行する。
ステップS220では、予告演出の開始契機が到来したか否かを判定し、予告演出の開始契機が到来したと判定した場合(Yes)には、ステップS221に移行し、予告演出の開始契機が到来していないと判定した場合(No)には、ステップS222に移行する。
予告演出の開始時機が到来したか否かは、ステップS215で設定した「モグラ叩き予告演出」の開始契機が到来したか否か(演出図柄z1,z2の変動表示が開始されてから所定時間が経過したか否か)に基づいて判定する。
ステップS221では、予告演出開始時処理を実行し、ステップS222に移行する。予告演出開始時処理では、ステップS215で設定した演出データに基づく演出を開始する。これによって、「モグラ叩き予告演出」が開始され、画像表示装置20の表示領域21において、モグラ叩き予告演出画像yの表示が開始される。なお、「モグラ叩き予告演出」の開始時には、モグラ叩き予告演出画像yにおいて、得点情報sが示す得点の初期値として、0[点]が設定されているとともに、全ての表示領域h1〜h5が、空き表示領域となっている。
また、予告演出開始時処理では、操作有効期間中フラグを演出制御装置300のRAMの所定領域に設定して、演出ボタン5bの操作が有効となる操作有効期間を開始する。本実施形態では、操作有効期間は、「モグラ叩き予告演出」が実行される期間と一致している。そして、操作有効期間中には、演出ボタン5bの押下操作の検出(第1操作信号の入力)に基づく後述するボタン押下操作時処理(ステップS224)の実行が許可される。一方、操作有効期間外には、演出ボタン5bの押下操作の検出(第1操作信号の入力)に基づくボタン押下操作時処理の実行が禁止される。
また、予告演出開始時処理では、予告演出中フラグを、演出制御装置300のRAMの所定領域に設定する。
また、予告演出開始時処理では、「モグラ叩き予告演出」に係る演出時間を、演出時間タイマに設定して、設定した演出時間タイマによる演出時間の計測を開始する。
さらに、予告演出開始時処理では、所定時間(本実施形態では、1/6[s])を、モグラ出現契機タイマに設定して、設定したモグラ出現契機タイマによる所定時間の計測を開始する。
ステップS222では、予告演出の実行中であるか否かを判定し、予告演出の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS223に移行し、予告演出の実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
予告演出の実行中であるか否かは、演出制御装置300のRAMの所定領域において、予告演出中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS223では、第1操作検出スイッチ24から第1操作信号が入力されたか否かを判定し、第1操作信号が入力されたと判定した場合(Yes)には、ステップS224に移行し、第1操作信号が入力されてないと判定した場合(No)には、ステップS225に移行する。
ここで、第1操作信号が入力されたか否かは、第1操作信号の入力を示す情報がRAMの所定領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS224では、ボタン押下操作時処理を実行し、ステップS225に移行する。ボタン押下操作時処理は、5つの表示領域h1〜h5において出現している目標画像pのうちから一の目標画像pを選択して、選択された目標画像pのモグラ種別に対応する処理(本実施形態では、モグラ種別に対応する点数を得点情報sが示す得点に加算する処理)を実行するための処理となっている。ボタン押下操作時処理については、後述する。
ステップS225では、モグラ出現契機が到来したか否かを判定し、モグラ出現契機が到来したと判定した場合(Yes)には、ステップS226に移行し、モグラ出現契機が到来していないと判定した場合(No)には、ステップS227に移行する。
モグラ出現契機は、後述するモグラ出現処理(ステップS226)を実行する契機となっている。本実施形態では、所定時間(例えば、1/6[s])ごとに、モグラ出現処理を実行するようになっている。そして、モグラ出現契機タイマがタイムアウトしている(モグラ出現契機タイマに設定された出現契機判定時間が経過した)場合に、モグラ出現契機が到来したと判定する。
ステップS226では、モグラ出現処理を実行し、ステップS227に移行する。モグラ出現処理は、空き表示領域において、目標画像pを出現させるための処理となっている。モグラ出現処理につては、後述する。
ステップS227では、モグラ退却処理を実行し、ステップS228に移行する。モグラ退却処理は、設定された出現時間が経過した目標画像pを退却させて、当該目標画像pが出現していた表示領域h1〜h5を空き表示領域とするための処理となっている。モグラ退却処理については、後述する。
ステップS228では、予告演出の終了契機が到来したか否かを判定し、予告演出の終了契機が到来したと判定した場合(Yes)には、ステップS229に移行し、予告演出の終了契機が到来していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、演出時間タイマがタイムアウトしている(演出時間タイマに設定された演出時間が経過した)場合に、予告演出の終了契機が到来したと判定する。
ステップS229では、予告演出終了時処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。予告演出終了処理では、実行中の「モグラ叩き予告演出」を終了して、演出制御装置300のRAMの所定領域に設定されている予告演出中フラグを解除する。
また、演出制御装置300のRAMの所定領域に設定されている操作有効期間中フラグを解除する。これによって、操作有効期間が終了する。
また、演出時間タイマ及びモグラ出現契機タイマのそれぞれを停止して、各タイマの値をリセットする。
また、各表示領域h1〜h5に対応させて設定されているモグラ情報(出現順位情報及びモグラ種別情報)をクリア(消去)するとともに、各表示領域h1〜h5に対応する出現時間タイマ及び出現禁止時間タイマのそれぞれを停止して、各タイマの値をリセットする。
さらに、演出制御装置300のRAMの優先種別指定情報記憶領域において、目標画像pが表示されていないことを指定する優先種別指定情報を設定する。
次に、ステップS224のボタン押下操作時処理を説明する。
図20は、ボタン押下操作時処理を示すフローチャートである。
ボタン押下操作時処理は、ステップS224において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS230に移行する。
ステップS230では、5つの表示領域h1〜h5のうち少なくとも一の表示領域h1〜h5において目標画像p(モグラ)が存在する(表示されている)か否かを判定し、目標画像pが存在すると判定した場合(Yes)には、ステップS231に移行し、目標画像pが存在しないと判定した場合(No)には、ステップS240に移行する。
ここで、演出制御装置300のRAMには、演出ボタン5bの押下操作に応じて選択する目標画像pのモグラ種別を指定する情報(以下、「優先種別指定情報」とする)を記憶することが可能な優先種別指定情報記憶領域が設定されている。そして、5つの表示領域h1〜h5のうち1つの表示領域h1〜h5のみにおいて目標画像pが表示されている場合には、当該目標画像pのモグラ種別を指定する優先種別指定情報が、優先種別指定情報記憶領域に設定される。一方、5つの表示領域h1〜h5のうち二以上の表示領域h1〜h5において目標画像pが表示されている場合には、表示されている二以上の目標画像pに係るモグラ種別のうち優先順位が最も上位のモグラ種別を指定する優先種別指定情報が、優先種別指定情報記憶領域に設定される。一方、目標画像pが表示されている表示領域h1〜h5が存在しない場合には、目標画像pが表示されていないことを指定する優先種別指定情報が、優先種別指定情報記憶領域に設定される。
そして、各表示領域h1〜h5において目標画像pが表示されているか否かは、優先種別指定情報記憶領域において設定されている優先種別指定情報の内容に基づいて判定される。
ステップS231では、モグラ種別選択処理を実行し、ステップS232に移行する。モグラ種別選択処理では、押下演出を実行する目標画像pのモグラ種別(「モグラA」〜「モグラD」のうちいずれか)を決定する。
具体的には、モグラ種別選択処理では、演出ボタン5bの押下操作に応じて選択する目標画像pのモグラ種別として、優先種別指定情報記憶領域において設定されている優先種別指定情報が示すモグラ種別が決定される。
ステップS232では、表示領域選択処理を実行し、ステップS233に移行する。表示領域選択処理では、演出ボタン5bの押下操作に応じて選択する目標画像pに係る表示領域h1〜h5(成功時押下演出又は失敗時押下演出を実行する表示領域h1〜h5)を決定する。
ここで、演出制御装置300のRAMには、5つの表示領域h1〜h5のそれぞれに対応するモグラ情報記憶領域が設定されており、各モグラ情報記憶領域には、当該モグラ情報表示領域に対応する表示領域h1〜h5において表示されている目標画像pに係るモグラ情報を記憶することが可能となっている。本実施形態では、モグラ情報には、目標画像pの出現順(表示を開始した順番)に基づく順位(以下、「出現順位」とする)を示す情報(以下「出現順位情報」とする)と、表示されている目標画像pのモグラ種別を示す情報(以下、「モグラ種別情報」)と、が含まれている。
また、演出制御装置300では、5つの表示領域h1〜h5のそれぞれに対応する出現時間タイマが設定されており、当該出現時間タイマに対応する表示領域h1〜h5における目標画像pに係る出現時間(表示時間)を計測することが可能となっている。さらに、演出制御装置300では、5つの表示領域h1〜h5のそれぞれに対応する出現禁止時間タイマが設定されており、当該出現禁止時間タイマに対応する表示領域h1〜h5における目標画像pの出現禁止時間(表示禁止時間)を計測することが可能となっている。
そして、表示領域選択処理では、演出ボタン5bの押下操作に応じて選択する目標画像pに係る表示領域h1〜h5として、ステップS231で決定されたモグラ種別に係る目標画像pが表示されている表示領域h1〜h5のうち、出現順位情報が示す出現順位が最も上位の表示領域h1〜h5が決定される。なお、出現順位が上位とは、目標画像pの表示が開始された順番が先であることを意味する。
ここで、各表示領域h1〜h5において表示されている目標画像pのモグラ種別及び出現順位情報は、当該表示領域h1〜h5に対応するモグラ情報記憶領域に記憶されているモグラ情報に基づいて判定する。
例えば、5つの表示領域h1〜h5において、ステップS231で決定されたモグラ種別に係る目標画像pを表示している表示領域h1〜h5が1つのみ存在する場合には、当該表示領域h1〜h5が、演出ボタン5bの押下操作に応じて選択する目標画像pに係る表示領域h1〜h5として決定される。一方、5つの表示領域h1〜h5において、ステップS231で決定されたモグラ種別に係る目標画像pを表示している表示領域h1〜h5が二以上存在する場合には、当該二以上の表示領域h1〜h5のうち、出現順位情報が示す出現順位が最も上位の目標画像pが表示されている表示領域h1〜h5が、演出ボタン5bの押下操作に応じて選択する目標画像pに係る表示領域h1〜h5として決定される。
以下の説明では、ステップS232で決定された表示領域h1〜h5を、「押下演出対象表示領域」とする。
ステップS233では、ステップS231で決定されたモグラ種別に対応する点数を得点情報sが示す得点に加算した後の得点(ステップS231で決定されたモグラ種別に対応する点数を加算した後の得点カウンタの計数値)が、ステップS215で設定された得点上限値を超えるか否かを判定し、加算後の得点が得点上限値を超えないと判定した場合(No)には、ステップS234に移行し、加算後の得点が得点上限値を超えると判定した場合(Yes)には、ステップS241に移行する。
ステップS234では、点数加算処理を実行し、ステップS235に移行する。点数加算処理では、ステップS231で決定されたモグラ種別に対応する点数を、得点情報sが示す得点(得点カウンタの計数値)に加算する。
具体的には、点数加算処理では、ステップS234で「モグラA」が決定された場合には、得点情報sが示す得点に200[点]を加算し、「モグラB」が決定された場合には、得点情報sが示す得点に100[点]を加算し、「モグラC」が決定された場合には、得点情報sが示す得点に50[点]を加算し、「モグラD」が決定された場合には、得点情報sが示す得点に10[点]を加算する。
また、画像表示装置20の表示領域21に表示されているモグラ叩き予告演出画像yにおいて、ステップS231で決定されたモグラ種別に対応する点数が加算された後の得点に対応する示唆情報k1〜k3が選択枠qにより選択されるように、選択枠qの表示を更新する。
ステップS235では、成功時押下演出開始処理を実行し、ステップS236に移行する。成功時押下演出開始処理では、成功時押下演出を開始する。
本実施形態では、図18に示すように、成功時押下演出は、押下演出対象表示領域に表示されている目標画像pをハンマーで叩く動作が成功した後に、当該目標画像pが押下演出対象表示領域から退却する表示を含む演出となっている。そして、成功時押下演出の終了によって、押下演出対象表示領域における目標画像pの表示が終了されて、押下演出態様表示領域が、空き表示領域となる。
ステップS236では、成功時出現禁止時間設定処理を実行し、ステップS237に移行する。成功時出現禁止時間設定処理では、成功時出現禁止時間(例えば、5.0[s])を、押下演出対象表示領域に対応する出現禁止時間タイマに設定して、設定した出現禁止時間タイマによる出現禁止時間の計測を開始する。
ここで、成功時出現禁止時間は、後述する失敗時出現禁止時間より長い時間に設定されている。
ステップS237では、モグラ情報クリア処理を実行し、ステップS238に移行する。モグラ情報クリア処理では、押下演出対象表示領域に対応するモグラ情報記憶領域に設定されているモグラ情報(出現順位情報及びモグラ種別情報)をクリア(消去)する。また、押下演出対象表示領域に対応する出現時間タイマを停止して、出現時間タイマの値をリセットする。
また、モグラ情報クリア処理では、5つの表示領域h1〜h5のうち押下演出対象表示領域を除く各表示領域h1〜h5に対応するモグラ情報記憶領域に記憶されている出現順位情報を更新する。具体的には、押下演出対象表示領域に対応するモグラ情報記憶領域に記憶されていた出現順位情報(クリアされた出現順位情報)が示す出現順位より下位の出現順位に係る各出現順位情報について、当該出現順位情報が示す出現順位を1つ繰り上げる。
例えば、表示領域h1に対応するモグラ情報記憶領域において1位(最上位)を示す出現順位情報が記憶され、表示領域h2に対応するモグラ情報記憶領域において2位を示す出現順位情報が記憶され、表示領域h3に対応するモグラ情報記憶領域において3位を示す出現順位情報が記憶され、表示領域h4に対応するモグラ情報記憶領域において4位を示す出現順位情報が記憶され、表示領域h5が空き表示領域となっている状態において、表示領域h2(押下演出対象表示領域)に対応するモグラ情報記憶領域に記憶されていたモグラ情報がクリアされた場合(押下演出により表示領域h2に表示されていた目標画像pの表示が終了された場合)には、表示領域h3に対応するモグラ情報記憶領域において設定されている出現順位情報が2位を示す出現順位情報に更新され、表示領域h4に対応するモグラ情報記憶領域において設定されている出現順位情報が3位を示す出現順位情報に更新される。
ステップS238では、5つの表示領域h1〜h5のうち、押下演出対象表示領域を除いた4つの表示領域h1〜h5において、ステップS231で決定されたモグラ種別と同一のモグラ種別に係る目標画像p(モグラ)が存在する(表示されている)か否かを判定し、同一のモグラ種別に係る目標画像pが存在しないと判定した場合(No)には、ステップS239に移行し、同一のモグラ種別に係る目標画像pが存在すると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、各表示領域h1〜h5において表示されている目標画像pのモグラ種別は、当該表示領域h1〜h5に対応するモグラ情報記憶領域に記憶されているモグラ情報に基づいて判定する。
ステップS239では、優先種別指定情報更新処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。優先種別指定情報更新処理では、優先種別指定情報記憶領域において設定されている優先種別指定情報を更新する。
具体的には、優先種別指定情報更新処理では、5つのモグラ情報記憶領域(5つの表示領域h1〜h5に係るモグラ情報記憶領域)のうち1つのモグラ情報記憶領域のみにおいてモグラ情報(モグラ種別情報)が設定されている場合には、当該モグラ種別情報が示すモグラ種別を指定する優先種別指定情報を、優先種別指定情報記憶領域に設定する。一方、5つのモグラ情報記憶領域のうち二以上のモグラ情報記憶領域においてモグラ情報(モグラ種別情報)が設定されている場合には、当該二以上のモグラ情報記憶領域に設定されているモグラ種別情報が示すモグラ種別のうち優先順位が最も上位のモグラ種別を指定する優先種別指定情報を、優先種別指定情報記憶領域に設定する。一方、モグラ情報が設定されているモグラ情報記憶領域が存在しない場合には、目標画像pが表示されていないことを指定する優先種別指定情報を、優先種別指定情報記憶領域に設定する。
例えば、表示領域h1に対応するモグラ情報記憶領域において「モグラB」を示すモグラ種別指定情報が設定され、表示領域h2に対応するモグラ情報記憶領域において「モグラC」を示すモグラ種別指定情報が設定され、表示領域h3に対応するモグラ情報記憶領域において「モグラD」を示すモグラ種別指定情報が設定されている場合には、「モグラB」を指定する優先種別指定情報を、優先種別指定情報記憶領域に設定する。
ステップS240では、ガセ押下演出処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ガセ押下演出処理では、ガセ押下演出を実行する。
本実施形態では、ガセ押下演出は、5つの表示領域h1〜h5のうちいずれか一の表示領域h1〜h5において、ハンマーが空振りする表示を含む演出となっている。
ステップS241では、失敗時押下演出開始処理を実行し、ステップS242に移行する。失敗時押下演出開始処理では、失敗時押下演出を開始する。
本実施形態では、失敗時押下演出は、押下演出対象表示領域に表示されている目標画像pをハンマーで叩く動作が失敗した後に、当該目標画像pが押下演出対象表示領域から退却する表示を含む演出となっている。そして、失敗時押下演出の終了によって、押下演出対象表示領域における目標画像pの表示が終了されて、押下演出対象表示領域が、空き表示領域となる。なお、失敗時押下演出が実行される場合には、ステップS231で決定されたモグラ種別に対応する点数が、得点情報sが示す得点に加算されることはない。
ステップS242では、失敗時出現禁止時間設定処理を実行し、ステップS237に移行する。失敗時出現禁止時間設定処理では、失敗時出現禁止時間(例えば、3.0[s])を、押下演出対象表示領域h1〜h5に対応する出現禁止時間タイマに設定して、設定した出現禁止時間タイマによる出現禁止時間の計測を開始する。
次に、ステップS226のモグラ出現処理を説明する。
図21は、モグラ出現処理を示すフローチャートである。
モグラ出現処理は、ステップS226において実行されると、図21に示すように、まず、ステップS250に移行する。
ステップS250では、モグラ出現抽選処理を実行し、ステップS251に移行する。モグラ出現抽選処理では、空き表示領域において目標画像pの表示を開始するか否か(表示を開始する場合には、表示を開始する目標画像pのモグラ種別及び出現時間)を決定する。
具体的には、モグラ出現抽選処理では、まず、所定時間(本実施形態では、1/6[s])を、モグラ出現契機タイマに設定して、設定したモグラ出現契機タイマによる所定時間の計測を開始する。
また、モグラ出現抽選処理では、空き表示領域において目標画像p(モグラ)を出現させるか否かを決定するモグラ出現抽選を実行する。
演出制御装置300のROMには、モグラ出現抽選乱数とモグラ出現抽選の当たり値との対応が登録されたモグラ出現抽選テーブルが格納されている。また、モグラ出現抽選テーブルとして、ステップS215で設定された得点上限値と得点情報sが示す得点(得点カウンタの計数値)との差(以下、「加算可能点数」(加算可能点数=得点上限値−現在の得点)とする)に応じたモグラ出現抽選テーブルが格納されている。そして、加算可能点数が多いほど、出現抽選に当選する確率が高くなるように、各モグラ出現抽選テーブルの当たり値が設定されている。
そして、出現抽選では、まず、所定の乱数カウンタからモグラ出現抽選乱数を取得する。また、加算可能点数を算出して、算出した加算可能点数に対応するモグラ出現抽選テーブルを読み出す。そして、取得したモグラ出現抽選乱数及びモグラ出現抽選テーブルに基づいて、空き表示領域において目標画像pを出現させるか否かを決定する。
また、モグラ出現抽選に当選した場合には、出現させる目標画像pのモグラ種別を決定するモグラ種別抽選を実行する。
演出制御装置300のROMには、モグラ出現抽選乱数とモグラ種別との対応が登録されたモグラ種別抽選テーブルが格納されている。また、モグラ種別抽選テーブルとして、加算可能点数に応じたモグラ種別抽選テーブルが格納されている。そして、加算可能点数が多いほど、より高い点数のモグラ種別が選択される確率が高くなるように、各モグラ種別抽選テーブルの内容が設定されている。
そして、モグラ種別抽選では、まず、モグラ出現抽選で算出した加算可能点数に対応するモグラ種別抽選テーブルを読み出す。そして、モグラ出現抽選で取得したモグラ出現抽選乱数及び読み出したモグラ種別抽選テーブルに基づいて、出現させる目標画像pのモグラ種別を決定する。
さらに、モグラ出現抽選に当選した場合には、出現させる目標画像pの出現時間を決定する出現時間抽選を実行する。本実施形態では、出現時間として、互いに異なる複数の出現時間(例えば、0.5[s]、1.0[s]、2.0[s]及び3.0[s])が設定されている。
演出制御装置300のROMには、モグラ出現抽選乱数と出現時間との対応が登録された出現時間抽選テーブルが格納されている。また、出現時間抽選テーブルとして、加算可能点数に応じた出現時間抽選テーブルが格納されている。そして、加算可能点数が多いほど、より長い出現時間が選択される確率が高くなるように、各出現時間抽選テーブルの内容が設定されている。
そして、出現時間抽選では、まず、モグラ出現抽選で算出した加算可能点数に対応する出現時間抽選テーブルを読み出す。そして、モグラ出現抽選で取得したモグラ出現抽選乱数及び読み出した出現時間抽選テーブルに基づいて、出現させる目標画像pの出現時間を決定する。
ステップS251では、ステップS250で実行されたモグラ出現抽選に当選したか否かを判定し、モグラ出現抽選に当選したと判定した場合(Yes)には、ステップS252に移行し、モグラ出現抽選に当選していない(落選した)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS252では、5つの表示領域h1〜h5において、目標画像pを出現させることが可能な表示領域h1〜h5(以下、「出現可能表示領域」とする)が存在するか否かを判定し、出現可能表示領域が存在すると判定した場合(Yes)には、ステップS253に移行し、出現可能表示領域が存在しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、出現可能表示領域とは、空き表示領域(目標画像pが表示されていない表示領域h1〜h5)であって、当該空き表示領域に対応する出現禁止時間タイマがタイムアウトしている(出現禁止時間の計測中でない)表示領域h1〜h5をいう。
ステップS253では、出現演出開始処理を実行し、ステップS254に移行する。出現演出開始処理では、出現可能表示領域において、目標画像pを出現させる出現演出を開始する。
具体的には、出現演出開始処理では、まず、5つの表示領域h1〜h5のうち出現演出を実行する表示領域h1〜h5(以下、「出現演出実行表示領域」とする)を決定する。この際、5つの表示領域h1〜h5において、出現可能表示領域が1つのみ存在する場合には、当該出現可能表示領域を、出現演出実行表示領域として決定する。一方、5つの表示領域h1〜h5において、複数の出現可能表示領域が存在する場合には、当該複数の出現可能表示領域のうちから抽選により決定された一の出現可能表示領域を、出現演出実行表示領域として決定する。
次に、ステップS250で決定されたモグラ種別に対応する演出プログラム(出現演出に係る演出プログラム)を読み出して、読み出した演出プログラムにしたがって、出現演出に係る演出データ(画像データ、ランプ制御データ、音制御データ等)を読み出す。そして、読み出した演出データを、決定された出現演出実行表示領域において実行する出現演出に係る演出データとして設定して、設定した演出データに基づく出現演出を開始する。これによって、決定された出現演出実行表示領域において、ステップS250で決定されたモグラ種別に係る目標画像pの表示が開始される。
ステップS254では、出現時間計数開始処理を実行し、ステップS255に移行する。出現時間計数開始処理では、ステップS250で決定した出現時間を、ステップS253で決定された出現演出実行表示領域に対応する出現時間タイマに設定して、設定した出現時間タイマによる出現時間の計測を開始する。
ステップS255では、モグラ情報設定処理を実行し、ステップS256に移行する。モグラ情報設定処理では、ステップS253で決定された出現演出実行表示領域に対応するモグラ情報記憶領域(以下、「対象モグラ情報記憶領域」とする)において、モグラ情報を設定する。
具体的には、モグラ情報設定処理では、まず、対象モグラ情報記憶領域において、出現順位情報を設定する。この際、対象モグラ情報記憶領域を除いた4つのモグラ情報記憶領域(出現演出実行表示領域を除いた4つの表示領域h1〜h5に係るモグラ情報記憶領域)のうち少なくとも一のモグラ情報記憶領域においてモグラ情報(出現順位情報)が設定されている場合には、当該少なくとも一のモグラ情報表示領域において設定されている出現順位情報が示す出現順位のうち最も下位の出現順位に対して1つ下位の出現順位を示す出現順位情報を、対象モグラ情報記憶領域において設定する。一方、対象モグラ情報記憶領域を除いた4つのモグラ情報記憶領域において、モグラ情報が設定されているモグラ情報記憶領域が存在しない場合には、1位(最上位)の出現順位を示す出現順位情報を、対象モグラ情報記憶領域において設定する。
例えば、表示領域h1に対応するモグラ情報記憶領域において1位を示す出現順位情報が記憶され、表示領域h2に対応するモグラ情報記憶領域において2位を示す出現順位情報が記憶されている状態で、表示領域h3が出現演出実行表示領域として決定された場合には、表示領域h3に対応するモグラ情報記憶領域に、3位を示す出現順位情報を記憶する。一方、モグラ情報が記憶されているモグラ情報記憶領域が存在しない状態で、表示領域h3が出現演出実行表示領域として決定された場合には、表示領域h3に対応するモグラ情報記憶領域に、1位を示す出現順位情報を記憶する。
また、モグラ情報設定処理では、対象モグラ情報記憶領域において、モグラ種別情報を設定する。この際、ステップS250で決定したモグラ種別を示すモグラ種別情報を、対象モグラ情報記憶領域において設定する。
ステップS256では、5つの表示領域h1〜h5のうち、出現演出実行表示領域を除いた4つの表示領域h1〜h5において、ステップS250で決定されたモグラ種別と同一のモグラ種別に係る目標画像p(モグラ)が存在する(表示されている)か否かを判定し、同一のモグラ種別に係る目標画像pが存在しないと判定した場合(No)には、ステップS257に移行し、同一のモグラ種別に係る目標画像pが存在すると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、各表示領域h1〜h5において表示されている目標画像pのモグラ種別は、当該表示領域h1〜h5に対応するモグラ情報記憶領域に記憶されているモグラ情報に基づいて判定する。
ステップS257では、優先種別指定情報更新処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。優先種別指定情報更新処理では、優先種別指定情報記憶領域において設定されている優先種別指定情報を更新する。
具体的には、優先種別指定情報更新処理では、5つのモグラ情報記憶領域(5つの表示領域h1〜h5に係るモグラ情報記憶領域)のうち1つのモグラ情報記憶領域のみにおいてモグラ情報(モグラ種別情報)が記憶されている場合には、当該モグラ種別情報が示すモグラ種別を指定する優先種別指定情報を、優先種別指定情報記憶領域に設定する。一方、5つのモグラ情報記憶領域のうち二以上のモグラ情報記憶領域においてモグラ情報(モグラ種別情報)が記憶されている場合には、当該二以上のモグラ情報記憶領域に記憶されているモグラ種別のうち優先順位が最も上位のモグラ種別を指定する優先種別指定情報を、優先種別指定情報記憶領域に設定する。
例えば、表示領域h1に対応するモグラ情報記憶領域(対象モグラ情報記憶領域)において「モグラA」を示すモグラ種別指定情報が設定され、表示領域h2に対応するモグラ情報記憶領域において「モグラC」を示すモグラ種別指定情報が設定され、表示領域h3に対応するモグラ情報記憶領域において「モグラD」を示すモグラ種別指定情報が設定されている場合には、「モグラA」を指定する優先種別指定情報を、優先種別指定情報記憶領域に設定する。
次に、ステップS227のモグラ退却処理を説明する。
図22は、モグラ退却処理を示すフローチャートである。
モグラ退却処理は、ステップS227において実行されると、図22に示すように、まず、ステップS260に移行する。
ステップS260では、目標画像pが表示されており、かつ、目標画像pに係る出現時間が経過した表示領域h1〜h5が存在するか否かを判定し、目標画像pが表示されており、かつ、目標画像pに係る出現時間が経過した表示領域h1〜h5が存在すると判定した場合(Yes)には、ステップS261に移行し、目標画像pが表示されており、かつ、目標画像pに係る出現時間が経過した表示領域h1〜h5が存在しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、各表示領域h1〜h5において目標画像pが表示されているか否かは、各表示領域h1〜h5に対応するモグラ情報記憶領域においてモグラ情報が設定されているか否かに基づいて判定する。また、各表示領域h1〜h5において表示されている目標画像pに係る出現時間が経過したか否かは、各表示領域h1〜h5に対応する出現時間タイマがタイムアウト(ステップS254で出現時間タイマに設定した出現時間が経過)しているか否かに基づいて判定する。
ステップS261では、モグラ退却演出開始処理を実行し、ステップS262に移行する。モグラ退却演出開始処理では、出現時間タイマがタイムアウトした表示領域h1〜h5(以下、「退却演出実行表示領域」とする)において、目標画像pを退却させる退却演出を開始する。
具体的には、モグラ退却演出開始処理では、退却演出に係る演出プログラムを読み出して、読み出した演出プログラムにしたがって、出現演出に係る演出データ(画像データ、ランプ制御データ、音制御データ等)を読み出す。そして、読み出した演出データを、退却演出実行表示領域において実行する退却演出に係る演出データとして設定して、設定した演出データに基づく退却演出を開始する。これによって、退却演出実行表示領域における目標画像pの表示が終了されて、退却演出実行表示領域が、空き表示領域となる。
ステップS262では、モグラ情報クリア処理を実行し、ステップS263に移行する。モグラ情報クリア処理では、退却演出実行表示領域に対応するモグラ情報記憶領域に設定されているモグラ情報(出現順位情報及びモグラ種別情報)をクリア(消去)する。
また、モグラ情報クリア処理では、5つの表示領域h1〜h5のうち退却演出実行表示領域を除く各表示領域h1〜h5に対応するモグラ情報記憶領域に記憶されている出現順位情報を更新する。具体的には、退却演出実行表示領域に対応するモグラ情報記憶領域に記憶されていた出現順位情報(クリアされた出現順位情報)が示す出現順位より下位の出現順位に係る各出現順位情報について、当該出現順位情報が示す出現順位を1つ繰り上げる。
例えば、表示領域h1に対応するモグラ情報記憶領域において1位(最上位)を示す出現順位情報が記憶され、表示領域h2に対応するモグラ情報記憶領域において2位を示す出現順位情報が記憶され、表示領域h3に対応するモグラ情報記憶領域において3位を示す出現順位情報が記憶され、表示領域h4に対応するモグラ情報記憶領域において4位を示す出現順位情報が記憶され、表示領域h5が空き表示領域となっている状態において、表示領域h2(退却演出実行表示領域)に対応するモグラ情報記憶領域に記憶されていたモグラ情報がクリアされた場合(出現時間の経過により表示領域h2に表示されていた目標画像pの表示が終了された場合)には、表示領域h3に対応するモグラ情報記憶領域において設定されている出現順位情報が2位を示す出現順位情報に更新され、表示領域h4に対応するモグラ情報記憶領域において設定されている出現順位情報が3位を示す出現順位情報に更新される。
ステップS263では、5つの表示領域h1〜h5のうち、退却演出実行表示領域を除いた4つの表示領域h1〜h5において、退却演出実行表示領域において表示されていた目標画像pのモグラ種別と同一のモグラ種別に係る目標画像p(モグラ)が存在する(表示されている)か否かを判定し、同一のモグラ種別に係る目標画像pが存在しないと判定した場合(No)には、ステップS264に移行し、同一のモグラ種別に係る目標画像pが存在すると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、各表示領域h1〜h5において表示されている目標画像pのモグラ種別は、各表示領域h1〜h5に対応するモグラ情報記憶領域に記憶されているモグラ情報(モグラ種別情報)に基づいて判定する。
ステップS264では、優先種別指定情報更新処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。優先種別指定情報更新処理では、優先種別指定情報記憶領域において設定されている優先種別指定情報を更新する。
具体的には、優先種別指定情報更新処理では、5つのモグラ情報記憶領域(5つの表示領域h1〜h5に係るモグラ情報記憶領域)のうち1つのモグラ情報記憶領域のみにおいてモグラ情報(モグラ種別情報)が設定されている場合には、当該モグラ種別情報が示すモグラ種別を指定する優先種別指定情報を、優先種別指定情報記憶領域に設定する。一方、5つのモグラ情報記憶領域のうち二以上のモグラ情報記憶領域においてモグラ情報(モグラ種別情報)が設定されている場合には、当該二以上のモグラ情報記憶領域に設定されているモグラ種別情報が示すモグラ種別のうち優先順位が最も上位のモグラ種別を指定する優先種別指定情報を、優先種別指定情報記憶領域に設定する。一方、モグラ情報が設定されているモグラ情報記憶領域が存在しない場合には、目標画像pが表示されていないことを指定する優先種別指定情報を、優先種別指定情報記憶領域に設定する。
例えば、表示領域h1に対応するモグラ情報記憶領域において「モグラB」を示すモグラ種別指定情報が設定され、表示領域h2に対応するモグラ情報記憶領域において「モグラC」を示すモグラ種別指定情報が設定され、表示領域h3に対応するモグラ情報記憶領域において「モグラD」を示すモグラ種別指定情報が設定されている場合には、「モグラB」を指定する優先種別指定情報を、優先種別指定情報記憶領域に設定する。
(パチンコ機1の動作)
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
図23は、演出図柄の変動表示の一例を示す図である。
パチンコ機1では、始動口(第1始動口51又は第2始動口52)への遊技球の入球があると、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)が実行されて、表示装置61,62において、特別図柄の変動表示が開始された後に、当該特別図柄抽選の結果に応じた態様による特別図柄の停止表示が行われる。
また、図23に示すように、特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示のそれぞれ)に同期して、画像表示装置20及び図柄表示装置23の演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2の変動表示が行われた後に、演出図柄z1,z2の停止表示が行われる。
そして、特別図柄抽選に当選した場合には、特別図柄の停止表示が行われた後に、大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、大入賞口開閉部材(第1大入賞口開閉部材53a又は第2大入賞口開閉部材54a)が閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口(第1大入賞口53又は第2大入賞口54)への遊技球の入球が可能となる。ここで、「大当たり1」又は「大当たり2」に当選した場合には、第2大入賞口54への遊技球の入球が可能となり、「大当たり3」〜「大当たり9」のうちいずれかに当選した場合には、第1大入賞口53への遊技球の入球が可能となる。
特に、パチンコ機1では、予告演出抽選(ステップS213)に当選した場合に、第1変動パターンに基づく演出図柄z1,z2の変動表示中において、「モグラ叩き予告演出」が実行される。ここで、「モグラ叩き予告演出」は、実行されている変動表示に係る特別図柄抽選の結果(第2変動パターンの内容)を示唆する演出となっている。
予告演出抽選に当選した場合には、実行する「モグラ叩き予告演出」に係る得点上限値(「2500点」、「2499点」及び「1999点」のうちいずれか)が抽選により決定される。
そして、「モグラ叩き予告演出」が開始されると、演出ボタン5bの操作が有効となり、画像表示装置20の表示領域21において、モグラ叩き予告演出画像yが表示される。
図17及び図18に示すように、モグラ叩き予告演出画像yでは、5つの表示領域h1〜h5が設定され、各表示領域h1〜h5において、目標画像pを出現させることが可能となっている。また、モグラ叩き予告演出画像yでは、実行中の「モグラ叩き予告演出」において獲得した得点を示す得点情報sが表示され、3つの示唆情報k1〜k3のうち現在の得点に対応する示唆情報k1〜k3が選択枠qによって選択される。
「モグラ叩き予告演出」では、所定時間(本実施形態では、1/6[s])ごとに、モグラ出現抽選が実行され(ステップS250)、モグラ出現抽選に当選した場合に、5つの表示領域h1〜h5のうち出現可能表示領域において目標画像p(モグラ)を出現させることが決定される。
モグラ出現抽選に当選した場合には、モグラ種別抽選及び出現時間抽選が実行され(ステップS250)、出現させる目標画像pのモグラ種別(「モグラA」、「モグラB」、「モグラC」及び「モグラD」のうちいずれか)及び出現時間(0.5[s]、1.0[s]、2.0[s]及び3.0[s]のうちいずれか)が決定される。
そして、5つの表示領域h1〜h5のうち出現可能表示領域において、決定されたモグラ種別に係る目標画像pの表示が開始される。
「モグラ叩き予告演出」では、5つの表示領域h1〜h5のうち少なくとも一の表示領域h1〜h5において目標画像pが表示されている際に、演出ボタン5bが押下操作された場合には、5つの表示領域h1〜h5のうちいずれか一の表示領域h1〜h5において表示されている目標画像pが選択される。
この際、5つの表示領域h1〜h5のうち二以上の表示領域h1〜h5において目標画像pが表示されている場合には、表示されている二以上の目標画像pのモグラ種別に対応付けられている優先順位と、表示されている二以上の目標画像pの出現順位と、に基づいて、一の目標画像pが選択される。
具体的には、表示されている二以上の目標画像pのうち、優先順位が上位のモグラ種別に係る目標画像pが選択される。ここで、各モグラ種別の優先順位は、優先順位が上位のものから順に、「モグラA」、「モグラB」、「モグラC」、「モグラD」(優先順位上位→優先順位下位)となっている。また、優先順位が同一のモグラ種別に係る目標画像pが二以上存在する場合(最も上位のモグラ種別に係る目標画像pが二以上存在する場合)には、当該二以上の目標画像pのうち先に表示が開始された目標画像p(出現順位情報が示す出現順位が上位の目標画像p)が選択される。
そして、選択された目標画像pのモグラ種別に対応する点数を現在の得点に加算した後の値が、予め設定された得点上限値を超えない場合には、図18に示すように、選択された目標画像pをハンマーで叩く動作が成功した後に、当該目標画像pが押下演出対象表示領域から退却する成功時押下演出が実行され、当該押下演出実行対象表示領域が、空き表示領域となる。また、選択された目標画像pのモグラ種別に対応する点数が、得点情報sが示す得点に加算される。
一方、選択された目標画像pのモグラ種別に対応する点数を現在の得点に加算した後の値が、予め設定された得点上限値を超える場合には、選択された目標画像pをハンマーで叩く動作が失敗する失敗時押下演出が実行され、押下演出実行対象表示領域が、空き表示領域となる。なお、この場合には、選択された目標画像pのモグラ種別に対応する点数が得点情報sが示す得点に加算されることはない。
また、各表示領域h1〜h5において出現している目標画像pについて設定された出現時間が経過した場合には、当該表示領域h1〜h5(退却演出実行表示領域)から目標画像pが退却する退却演出が実行され、当該退却演出実行表示領域が、空き表示領域となる。
そして、「モグラ叩き予告演出」では、演出ボタン5bの押下操作が十分に行われることによって、得点情報sが示す得点が、予め設定された得点上限値に達した場合には、当該得点上限値に対応する示唆情報k1〜k3が選択枠qによって選択され、選択枠qにより選択されている示唆情報k1〜k3によって、実行中の演出図柄z1,z2の変動表示に係る特別図柄抽選の結果が示唆される。
(パチンコ機1の作用)
次にパチンコ機1の作用について説明する。
パチンコ機1では、複数の表示領域h1〜h5を設定することが可能な画像表示装置20を有し、複数の表示領域h1〜h5のそれぞれにおいて目標画像pを表示することが可能となっている。また、複数の表示領域h1〜h5のうちに空き表示領域がある場合には、モグラ種別抽選により決定されたモグラ種別に係る目標画像pの表示が開始される。
そして、操作有効期間中において、演出ボタン5bが押下操作された場合には、複数の表示領域h1〜h5のうちいずれか一の表示領域h1〜h5において表示されている目標画像pが選択されて、選択された目標画像pのモグラ種別に対応する分岐処理(本実施形態では、選択された目標画像pのモグラ種別に対応する得点を、現在の得点に加算する処理)が実行される。
特に、パチンコ機1では、複数のモグラ種別のそれぞれには、当該複数のモグラ種別で互いに異なる優先順位が対応付けられている。そして、演出ボタン5bが押下操作された際に、二以上の表示領域h1〜h5において目標画像pが表示されている場合には、当該二以上の目標画像pのうち、優先順位が上位のモグラ種別に係る目標画像pが選択されて、選択された目標画像pのモグラ種別に対応する分岐処理が実行される。
さらに、演出ボタン5bの押下操作により複数の表示領域h1〜h5のうちいずれか一の表示領域h1〜h5において表示されている目標画像pが選択された場合には、当該表示領域h1〜h5における目標画像pの表示が終了されて、当該表示領域h1〜h5が空き表示領域となる。
これによって、操作有効期間中において、演出ボタン5bの押下操作に基づいて選択される目標画像pのモグラ種別が、モグラ種別抽選の結果に応じてランダムに変更され、その結果、演出ボタン5bの押下操作に基づいて実行される分岐処理の内容が、ランダムに変更される。
したがって、パチンコ機1によれば、1つの演出ボタン5bの押下操作に基づいて、内容が異なる複数の分岐処理のそれぞれを実行することが可能となる。
また、パチンコ機1では、演出ボタン5bが押下操作された際に、二以上の表示領域h1〜h5において目標画像pが表示されている場合には、まず、それぞれの目標画像pのモグラ種別に対応付けられている優先順位に基づいて、選択する目標画像pが判定される。そして、二以上の目標画像pのモグラ種別に係る優先順位が互いに同一である場合には、当該二以上の目標画像pのうち、先に表示が開始された目標画像pが選択され、選択された目標画像pの表示が終了される。これによって、目標画像pの選択及び表示をより適切に行うことが可能となる。
さらに、パチンコ機1では、各表示領域h1〜h5において表示が開始された目標画像pは、当該目標画像pの表示が開始されてから当該目標画像pについて設定された出現時間が経過するまでの期間(以下、「最長表示期間」とする)中に、演出ボタン5bの押下操作に基づいて当該目標画像pが選択された場合には、当該選択に応じて表示が終了され、最長表示期間中に、演出ボタン5bの押下操作に基づいて当該目標画像pが選択されることがなかった場合には、当該最長表示期間の終了に応じて表示が終了される。これによって、より高い頻度で、複数の表示領域h1〜h5において表示される目標画像pのモグラ種別を変更することが可能となる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、「モグラ叩き予告演出」は、当該変動表示に係る特別図柄抽選の結果を示唆する演出となっている。しかしながら、「モグラ叩き予告演出」は、所定の擬似連続変動表示の実行、所定のリーチ演出の実行、大当たり遊技状態において実行されるラウンド遊技(入賞容易ラウンド)の回数等を示唆する演出として構成しても構わない。
また、上記実施形態では、モグラ出現抽選に当選した場合に、出現させる目標画像pの出現時間を抽選(出現時間抽選)により決定している。しかしながら、出現時間は、所定時間に固定されていても構わない。この構成では、モグラ出現抽選に当選した場合には、出現時間抽選が実行されず、出現させる目標画像pの出現時間として所定時間が設定される。
さらに、上記実施形態では、ステップS233において、ステップS231で決定されたモグラ種別に対応する点数を加算した後の得点カウンタの計数値が、ステップS215で設定された得点上限値を超えないと判定された場合には、必ず、ステップS231で決定されたモグラ種別に対応する点数が得点カウンタの計数値に加算される(ステップS234)とともに、成功時押下演出が実行される(ステップS235)。しかしながら、ステップS233において、ステップS231で決定されたモグラ種別に対応する点数を加算した後の得点カウンタの計数値が、ステップS215で設定された得点上限値を超えないと判定された場合に、ステップS231で決定されたモグラ種別に対応する点数を得点カウンタの計数値に加算するか否かを決定する点数加算抽選を実行する構成としても構わない。この構成では、点数加算抽選に当選した場合には、ステップS231で決定されたモグラ種別に対応する点数が得点カウンタの計数値に加算される(ステップS234)とともに、成功時押下演出が実行される(ステップS235)。一方、点数加算抽選に落選した場合には、ステップS231で決定されたモグラ種別に対応する点数が得点カウンタの計数値に加算されず、失敗時押下演出が実行される(ステップS241)。
また、上記実施形態においては、本発明をパチンコ機1に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
1 パチンコ機
5b 演出ボタン
5c 回転型セレクター
10 遊技盤
20 画像表示装置
21 表示領域
23 図柄表示装置
24 第1操作検出スイッチ
25 第2操作検出スイッチ
30 遊技領域
41 始動ゲート
51 第1始動口
52 第2始動口
52a 始動口開閉部材
53 第1大入賞口
53a 第1大入賞口開閉部材
54 第2大入賞口
54a 第2大入賞口開閉部材
61 特図1表示装置
62 特図2表示装置
63 状態表示装置
64 始動口ソレノイド
65 第1大入賞口ソレノイド
66 第2大入賞口ソレノイド
101 特図1始動球検知センサ
102 特図2始動球検知センサ
103 第1大入賞球検知センサ
104 普図始動球検知センサ
105 第2大入賞球検知センサ
200 主制御装置
300 演出制御装置
400 払出制御装置
440 遊技球払出装置
h1〜h5 表示領域
k1〜k3 示唆情報
p 目標画像
q 選択枠
s 得点情報
y モグラ叩き予告演出画像

Claims (1)

  1. 遊技者による操作が可能な操作手段と、
    それぞれに目標画像を表示することが可能な複数の表示領域を設定することが可能な表示手段と、
    前記複数の表示領域のうち標画像が表示されていない空き表示領域における標画像の表示を開始するか否かを判定する表示開始判定手段と、
    前記空き表示領域において表示する標画像の種別を決定する種別抽選を実行する種別抽選手段と、
    前記表示開始判定手段により前記空き表示領域における標画像の表示を開始すると判定された場合に、当該空き表示領域において、前記種別抽選により決定された種別に係る標画像の表示を開始する目標画像表示手段と、
    所定期間中における前記操作手段の操作に応じて、前記複数の表示領域のうちいずれか一の表示領域において表示されている標画像を選択する目標画像選択手段と、
    前記目標画像選択手段により選択された目標画像の種別に対応する分岐処理を実行する分岐処理実行手段と、を備え、
    標画像の種別として、互いに異なる優先順位が対応付けられた複数の種別を含んでおり、
    前記目標画像選択手段は、前記複数の表示領域において別が互いに異なる複数の標画像が表示されている場合に、当該複数の目標画像のうち、先順位が上位の種別に係る目標画像を選択し、前記複数の表示領域において種別が互いに同一の複数の目標画像が表示されている場合に、当該複数の目標画像のうち、前記目標画像表示手段により先に表示が開始された目標画像を選択し、
    前記目標画像表示手段は、前記目標画像選択手段により前記複数の表示領域のうちいずれか一の表示領域において表示されている標画像が選択された場合に、当該表示領域における目標画像の表示を終了することを特徴とする遊技機。
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