JP6178619B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技者による操作が可能な操作手段を備え、操作手段の操作に応じて演出内容を変化させることが可能な遊技機に関する。
従来、遊技者による操作が可能な操作手段を備え、当該操作手段の操作に応じて演出内容を変化させることが可能な遊技機が知られている(特許文献1参照)。
この遊技機では、大当たり抽選の結果を報知するための識別情報の変動表示中に、当該大当たり抽選の結果を示唆する発展演出が実行される。具体的には、識別情報の変動表示中に、演出ボタンの操作が有効となる有効期間が設定される。そして、有効期間中に演出ボタン(操作手段)が押下されてから開放されるまでの操作中時間及び演出ボタンの開放タイミングが検出され、検出された操作中時間及び開放タイミングに基づいて、発展演出の内容が決定される。これによって、遊技者による演出ボタンの操作状況に応じて、発展演出の内容に変化をつけ、演出を多様化している。
特開2012−95768号公報
しかしながら、従来の遊技機では、演出の興趣が低下する恐れがある。
すなわち、従来の遊技機では、発展演出の内容と他の演出の内容とが互いに関連することがなく、演出が単調となり、演出の興趣が低下する恐れがある。
本発明の課題は、演出の興趣を向上することにある。
上記目的を達成するために、第一の発明に係る遊技機は、遊技者による操作が可能な操作手段と、始動口への遊技球の入球を契機として、特定遊技状態を生起させるか否かを決定する当たり抽選を実行する抽選手段と、たり抽選が実行された場合に、識別情報の変動表示を実行した後に、当該当たり抽選の結果に応じた態様による別情報の停止表示を実行する表示制御手段と、別情報の変動表示の実行中に、演出態様が段階的に変化する第1演出を実行する出制御手段とを備え、前記演出制御手段は、最終的に変化する演出態様として所定演出態様が設定される第1演出が実行される場合に、当該第1演出の実行中に、第2演出を実行し、第2演出の実行中に設定される有効期間中において前記操作手段の操作を検出した場合には、第1演出及び第2演出を終了するとともに、特定演出態様による第3演出を実行し、前記有効期間中において前記操作手段の操作を検出しなかった場合には、第1演出を終了せずに、当該有効期間の終了に応じて、第2演出を終了し、前記特定演出態様には、前記所定演出態様と同様の演出態様が含まれることを特徴とする。
第一の発明に係る遊技機は、識別情報の変動表示中に実行される演出として演出態様が段階的に変化する第1演出と、第2演出と、第3演出と、が設定されている。
特に、第2演出は、最終的に変化する演出態様として所定演出態様が設定される第1演出が実行される場合に実行される。また有効期間中に操作手段が操作されたことを検出した場合に、第2演出が終了され、特定演出態様による第3演出が実行される。そして、特定演出態様には、所定演出態様と同様の演出態様が含まれている。
これによって操作手段の操作に基づいて、演出態様を、第1演出の所定演出態様と同様の演出態様に変化させることができる。
したがって、第1演出の演出態様と第3演出の演出態様とを、互いに関連させることができ、演出の興趣を向上することが可能となる。
ここで、操作手段としては、後述する演出ボタン5bが該当する。始動口としては、後述する始動口51,52が該当する。特定遊技状態としては、後述する大当たり遊技状態が該当する。当たり抽選としては、後述する特別図柄抽選(ステップS102,S105,S113)が該当する。抽選手段としては、後述する主制御装置200(ステップS102,S105,S113)が該当する。識別情報としては、後述する演出図柄z1,z2が該当する。表示制御手段としては、後述する演出制御装置300(ステップS203)が該当する。第1演出としては、後述する「擬似連予告演出パターン1」に係る擬似連予告演出が該当する。出制御手段としては、後述する演出制御装置300該当する。第2演出及び第3演出としては、後述する発展会話予告演出が該当する有効期間としては、後述する最長操作有効期間が該当する特定演出態様としては、後述する発展後続演出画像q3,q4が該当する
第二の発明に係る遊技機は、遊技者による操作が可能な操作手段と、始動口への遊技球の入球を契機として、特定遊技状態を生起させるか否かを決定する当たり抽選を実行する抽選手段と、当たり抽選が実行された場合に、識別情報の変動表示を実行した後に、当該当たり抽選の結果に応じた態様による識別情報の停止表示を実行する表示制御手段と、識別情報の変動表示の実行中に、表示される演出画像が段階的に変化する第1演出を実行する演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、最終的に表示される演出画像として所定演出画像が設定される第1演出が実行される場合に、当該第1演出の実行中に、第2演出を実行し、第2演出の実行中に設定される有効期間中において前記操作手段の操作を検出した場合には、第1演出及び第2演出を終了するとともに、特定演出画像の表示を含む第3演出を実行し、前記有効期間中において前記操作手段の操作を検出しなかった場合には、第1演出を終了せずに、当該有効期間の終了に応じて、第2演出を終了し、前記特定演出画像には、前記所定演出画像と同様の演出画像が含まれることを特徴とする
本発明によれば、演出の興趣を向上することが可能となる。
パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。 遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。 パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。 各種抽選における当たりの種類を示す図である。 主制御装置から演出制御装置に対して送信される制御コマンドを説明する図である。 主制御装置が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。 主制御装置が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。 主制御装置が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 特図乱数記憶処理を示すフローチャートである。 特図変動処理を示すフローチャートである。 大当たり遊技処理を示すフローチャートである。 普図乱数記憶処理を示すフローチャートである。 普図変動処理を示すフローチャートである。 普図当たり遊技処理を示すフローチャートである。 演出制御装置が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。 保留演出管理処理を示すフローチャートである。 報知演出管理処理を示すフローチャートである。 第1段階に対応する単位演出画像の一例を示す図である。 第2段階に対応する単位演出画像の一例を示す図である。 第3段階に対応する単位演出画像の一例を示す図である。 第4段階に対応する単位演出画像の一例を示す図である。 第5段階に対応する単位演出画像の一例を示す図である。 擬似連予告演出における段階の変化とそのタイミングを示す図である。 会話予告演出の流れの第1例を示すタイミングチャートである。 会話予告演出の流れの第2例を示すタイミングチャートである。 先行演出画像の一例を示す図である。 通常後続演出画像の一連を示す図である。 発展会話予告演出の流れの第1例を示すタイミングチャートである。 発展会話予告演出の流れの第2例を示すタイミングチャートである。 発展会話予告演出の流れの第3例を示すタイミングチャートである。 発展後続演出画像の内容の一例を示す画像である。 擬似連予告演出管理処理を示すフローチャートである。 会話予告演出管理処理を示すフローチャートである。 演出図柄の変動表示の一例を示す図である。 墨汁擬似連続変動表示において仮停止表示される墨汁擬似図柄の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用している。
(パチンコ機1の全体構成)
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すパチンコ機1は、矩形状の枠本体2と、枠本体2の前側に開閉可能に配設された前枠3と、前枠3の前側に開閉可能に配設された前扉4と、前扉4の下方に配設された受皿ユニット5と、受皿ユニット5の側方に配設された発射ハンドル6と、を備えている。
前枠3の前側には、遊技盤10(図2参照)が配設さている。前扉4は、前枠3に配設された遊技盤10の正面側に配設された透明板4aと、透明板4aの周囲に配設された装飾部4bと、を有している。装飾部4bは、前方に向かって膨出する形状を有している。装飾部4bの各角部には、装飾部4bの内部に配設された音発生装置(スピーカ)22(図3参照)が出力する音声を通過させるための複数の音抜孔が設けられた音抜部4cが設けられている。
受皿ユニット5は、遊技球(貸し球及び賞球)を受ける受皿5aと、受皿5aの前側に配設された演出ボタン5b及び回転型セレクター5cと、を有している。
演出ボタン5bは、略円柱状に形成され、受皿ユニット5から上方に向かって突出するように配設されている。演出ボタン5bは、遊技者による押下操作(下方に向かって押し込む操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、演出ボタン5bの押下操作を検出する第1操作検出スイッチ24(図3参照)が配設されている。第1操作検出スイッチ24は、演出ボタン5bが押下操作されるごとに、第1操作信号を演出制御装置300(図3参照)に対して出力する。
回転型セレクター5c(いわゆる「ジョグダイヤル」)は、略円筒状に形成され、演出ボタン5cの周囲を囲むように配設されている。回転型セレクター5cは、遊技者による回転操作(円筒軸を中心に回転させる操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、回転型セレクター5cの回転操作を検出する第2操作検出スイッチ25(図3参照)が配設されている。第2操作検出スイッチ25は、回転型セレクター5cが所定角度(例えば、60[°])回転操作されるごとに、第2操作信号を演出制御装置300に対して出力する。
また、受皿ユニット5の上面には、貸出操作部7が配設されている。貸出操作部7は、球貸ボタン7aと、返却ボタン7bと、度数表示装置7cと、を有している。ここで、パチンコ機1は、プリペイドカードに記録されている情報の読出し及び更新を行うことが可能なCRユニット500(図3参照)と通信可能に接続されている。そして、プリペイドカード(図示せず)がCRユニット500に挿入されると、CRユニット500に挿入されたプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。そして、プリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で球貸ボタン7aが操作されると、所定数の遊技球が受皿5aに払い出される。この際、払い出された遊技球の数に応じてプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が更新されて、更新された有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。また、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で返却ボタン7bが操作されると、CRユニット500からプリペイドカードが返却される。
ここで、プリペイドカートとしては、例えば、磁気記憶媒体、記憶IC内蔵媒体等が該当する。
(遊技盤10の構成)
次に、遊技盤10の構成を説明する。
図2は、遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図2に示すように、遊技盤10の略中央部には、演出画像を表示することが可能な画像表示装置20が設けられている。遊技盤10の正面には、発射ハンドル6が操作されることに応じて打ち出された遊技球が流下する遊技領域30が形成されている。
画像表示装置20は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。そして、画像表示装置20の表示領域21には、演出図柄z1(図34参照)が表示される3つの演出図柄表示領域a1〜a3(図34参照)を構成することが可能となっている。
また、画像表示装置20の左方には、図柄表示装置23が設けられている。図柄表示装置23は、例えば、LED等によって構成される。そして、図柄表示装置23の演出図柄表示領域a4(図2参照)には、演出図柄z2(図示せず)が表示される。本実施形態では、図柄表示装置23(演出図柄表示領域a4)は、フルカラーLED等によって構成される。
各演出図柄表示領域a1〜a3では、演出図柄z1の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。各演出図柄表示領域a1〜a3で表示される演出図柄z1は、数字、文字、記号、キャラクター等の識別情報(いわゆる「図柄」)を含んで構成されている。本実施形態では、演出図柄z1として、数字(「1」〜「9」のうちいずれか一つ)を含んで構成された「数字図柄」と、所定の文字を含んで構成された「ボーナス図柄」と、所定の文字を含んで構成された「墨汁擬似図柄」と、を有している。
演出図柄表示領域a4では、演出図柄z2の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。本実施形態では、演出図柄表示領域a4で表示される演出図柄z2は、カラーバーから構成されている。
演出図柄z1,z2の変動表示とは、各演出図柄表示領域a1〜a3において、複数種類の演出図柄z1をスクロールさせた状態で表示するとともに、演出図柄表示領域a4において、演出図柄z2の種類(カラーバーが表す色)が順次変化される状態で表示することをいう。一方、演出図柄z1,z2の停止表示とは、各演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、一の種類の演出図柄z1を停止させた状態で表示するとともに、演出図柄表示領域a4において、一の種類の演出図柄z2を表示(カラーバーが所定の色を表示)することをいう。
そして、演出図柄表示領域a1〜a4では、4つの領域a1〜a4において停止表示された演出図柄z1,z2の組み合わせによって、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が表示される。
画像表示装置20の右方には、始動ゲート41が設けられている。始動ゲート41は、常時、遊技球による通過が可能となるように形成されている。始動ゲート41には、普図始動球検知センサ104(図3参照)が配設されている。普図始動球検知センサ104は、遊技球による始動ゲート41の通過の検出に応じて、検出信号を主制御装置200に対して出力する。主制御装置200は、普図始動球検知センサ104からの検出信号の入力に応じて、普通図柄抽選を実行する。
画像表示装置20の下方には、第1始動口51が設けられている。第1始動口51は、上向きに開口した入球口(いわゆる「ヘソ」)であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。第1始動口51内には、特図1始動球検知センサ101(図3参照)が配設されている。特図1始動球検知センサ101は、第1始動口51への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御装置200に対して出力する。主制御装置200は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力に応じて、第1特別図柄抽選を実行する。
第1始動口の下方には、第2始動口52が設けられている。第2始動口52には、第2始動口52への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と遊技球の入球を可能にする開放状態とに変位することが可能な始動口開閉部材52a(いわゆる「電動チューリップ」)が設けられている。始動口開閉部材52aは、始動口ソレノイド64(図3参照)によって開閉される。第2始動口52は、通常時は、始動口開閉部材52aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、普通図柄抽選に当選した場合に、始動口開閉部材52aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第2始動口52内には、特図2始動球検知センサ102(図3参照)が配設されている。特図2始動球検知センサ102は、第2始動口52への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御装置200に対して出力する。主制御装置200は、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力に応じて、第2特別図柄抽選を実行する。
画像表示装置20の右方には、第1大入賞口53が設けられている。第1大入賞口53には、大入賞口53への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と遊技球の入球を可能にする開放状態とに変位することが可能な第1大入賞口開閉部材53a(いわゆる「アタッカー」)が設けられている。
第1大入賞口開閉部材53aは、第1大入賞口ソレノイド65(図3参照)によって開閉される。第1大入賞口53は、通常時は、第1大入賞口開閉部材53aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選して、所定の大当たり遊技状態が生起された場合に、第1大入賞口開閉部材53aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第1大入賞口53内には、第1大入賞球検知センサ103が配設されている。第1大入賞球検知センサ103は、第1大入賞口53への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御装置200に対して出力する。主制御装置200は、第1大入賞球検知センサ103からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440(図3参照)による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作を実行する。
また、第1大入賞口53には、入球した遊技球を誘導する誘導路53bが接続されている。誘導路53bは、画像表示装置20の外縁に沿って、画像表示装置20の右方から下方まで延びている。具体的には、誘導路53bは、その一方側の端部が、画像表示装置20の右方に配設された第1大入賞口53に連通され、その他方側の端部が、画像表示装置20の下方に設けられた排出孔53cに連通されている。そして、誘導路53bは、第1大入賞口53に入球した遊技球を、排出孔53cに誘導する。また、誘導路53bは、誘導路53b内を通過する遊技球を遊技盤10の正面側から視認することが可能となるように、透明な材料により形成されている。なお、排出孔53cを通過した遊技球は、始動口51,52、第2大入賞口54、アウト口55等に入球した遊技球と同様に、遊技盤10の背面側に排出される。
第1大入賞口53の下方には、第2大入賞口54が設けられている。第2大入賞口54には、第2大入賞口54への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と遊技球の入球を可能にする開放状態とに変位することが可能な第2大入賞口開閉部材54a(いわゆる「アタッカー」)が設けられている。
第2大入賞口開閉部材54aは、第2大入賞口ソレノイド66(図3参照)によって開閉される。第2大入賞口54は、通常時は、第2大入賞口開閉部材54aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選して、所定の大当たり遊技状態が生起された場合に、第2大入賞口開閉部材54aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第2大入賞口54内には、第2大入賞球検知センサ105(図3参照)が配設されている。第2大入賞球検知センサ105は、第2大入賞口54への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御装置200に対して出力する。主制御装置200は、第2大入賞球検知センサ105からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作を実行する。
遊技領域30における第2始動口52の下方には、いずれの入球口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口55が設けられている。
なお、遊技領域30には、各入球口51,52,53,54やゲート41に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
第2大入賞口54の下方には、状態表示装置63が設けられている。状態表示装置63は、LED等によって構成されている。状態表示装置63には、第1特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(いわゆる「保留数」)、第2特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数、普通図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数、大当たり遊技状態の種類(ラウンド遊技の実行回数)等が表示される。
状態表示装置63の下方には、普図表示装置60、特図1表示装置61及び特図2表示装置62が設けられている。各表示装置60,61,62は、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成されている。
普図表示装置60は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普図表示装置60では、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果が表示される。ここで、普図表示装置60に停止表示された普通図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である普図当たり遊技状態が生起される。
特図1表示装置61は、数字や図柄等からなる第1特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図1表示装置61では、停止表示された第1特別図柄によって、第1特別図柄抽選の結果が表示される。特図2表示装置62は、数字や図柄等からなる第2特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図2表示装置62では、停止表示された第2特別図柄によって、第2特別図柄抽選の結果が表示される。
ここで、特図表示装置61,62における特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の表示と、演出図柄表示領域a1〜a4における演出図柄z1,z2の表示とは、変動表示が開始される時期、変動表示が終了して停止表示が行われる時期及び停止表示された図柄が示す抽選結果のそれぞれについて対応付けられている。
そして、特図1表示装置61に停止表示された第1特別図柄が特定の図柄となった場合又は特図2表示装置62において停止表示された第2特別図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である大当たり遊技状態が生起される。
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図3は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、パチンコ機1は、主制御装置200と、演出制御装置(サブ制御装置)300と、払出制御装置400と、各制御装置200,300,400に電源(電力)を供給する電源装置600と、を備えている。
各制御装置200,300,400は、CPU(Central Processing Unit)と、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータを格納するROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されているプログラムに基づく処理を進行するために使用される一時記憶領域となるRAM(Random Access Memory)と、を備えるマイクロコンピュータである。
主制御装置200は、CPU210と、ROM220と、RAM230と、入力ポート240と、出力ポート250と、周波数発生回路260と、ハード乱数発生回路270と、を備える。
入力ポート240は、各検知センサ101〜105から入力された検出信号及び払出制御装置400から入力された制御コマンドのそれぞれを、CPU210に対して出力する。出力ポート250は、演出制御装置300及び払出制御装置400のそれぞれに対して制御コマンドを出力するとともに、各表示装置60〜63及び各ソレノイド64〜66に対して制御信号を出力する。また、出力ポート250は、パチンコ機1の賞球の払い出しに関する情報やエラー信号をホールコンピュータ(図示せず)に対して出力する。
ROM220には、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータが格納されている。特に、ROM220には、遊技の進行に必要なデータとして、各種抽選を実行するための判定テーブル、演出制御装置300を制御するために必要な各種制御コマンドが格納されている。
RAM230には、主制御装置200における入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタ等の各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等が一時的に記憶される。特に、RAM230は、特図1始動球検知センサ101、特図2始動球検知センサ102及び普図始動球検知センサ104のそれぞれからの検出信号の入力を契機として取得される始動情報(乱数情報)を記憶することが可能な始動情報記憶領域が設けられている。ここで、始動情報とは、各検出信号の入力を契機として取得された各種乱数値等の情報をいう。
ここで、パチンコ機1は、電源装置600による電源の供給が遮断された際に主制御装置200に対して電源を供給することが可能なバックアップ電源回路(図示せず)を備えている。これにより、RAM230は、電源装置600による電源の供給時には、この電源に基づいて記憶された情報を保持することができ、電源装置600による電源の供給の遮断時には、バックアップ電源回路から供給される電源に基づいて記憶された情報を保持(保存)することができる。
周波数発生回路260は、クロック(同期信号)を発生させて、このクロックをCPU210及びハード乱数発生回路270のそれぞれに対して出力する。ハード乱数発生回路270は、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の当たり乱数及び第2特別図柄抽選の当たり乱数のそれぞれを発生させる。ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごと(例えば、0.005[s]ごと)に、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、当たり乱数を発生させる。なお、ループカウンタは、普通図柄抽選、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
演出制御装置300は、主制御装置200から受信した制御コマンドに基づいて、画像表示装置20における演出画像z1の表示、図柄表示装置23における演出図柄z2の表示、ランプ21の点灯・点滅及び音発生装置22による音の出力のそれぞれを制御する。
演出制御装置300のROMには、演出の進行に係るプログラム、演出の進行に必要なデータが格納されている。演出制御装置300のRAMには、主制御装置200から受信した制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
演出制御装置300のCPUは、主制御装置200から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出内容を決定する。そして、決定した演出内容に係る演出プログラムにしたがって、画像データ、ランプ制御データ及び音制御データを読み出して、読み出した制御データを画像表示装置20、図柄表示装置23、ランプ21及び音発生装置22のそれぞれに対して出力する。
また、演出制御装置300のCPUは、演出ボタン5bを用いた演出内容(例えば、後述する「会話予告演出」等)が決定された場合には、第1操作検出スイッチ24からの第1操作信号の入力の有無を監視し、第1操作信号の入力の有無に応じた制御データを読み出して、読み出した制御データを画像表示装置20、ランプ21及び音発生装置22のそれぞれに対して出力する。さらに、演出制御装置300のCPUは、回転型セレクター5cを用いた演出内容が決定された場合には、第2操作検出スイッチ25からの第2操作信号の入力の有無を監視し、第2操作信号の入力の有無に応じた制御データを読み出して、読み出した制御データを画像表示装置20、ランプ21及び音発生装置22のそれぞれに対して出力する。
払出制御装置400は、発射ハンドル6が備える発射ボリューム(図示せず)から入力された信号に基づいて、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
具体的には、払出制御装置400には、発射ボリューム及び遊技球発射装置423が接続されている。発射ボリュームは、発射ハンドル6が回転操作されると、この回転操作量に応じた信号を払出制御装置400に対して出力する。そして、払出制御装置400は、発射ボリュームから入力された信号に応じた強さで遊技球を遊技領域30に発射するように、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
また、払出制御装置400は、主制御装置200から受信した制御コマンド及びCRユニット500から受信した球貸指示信号のそれぞれに基づいて、遊技球払出装置440による遊技球払出動作を制御する。
具体的には、払出制御装置400には、遊技球払出装置440が接続されている。遊技球払出装置440は、遊技球を受皿5aに払い出す遊技球払出動作を実行する。
そして、払出制御装置400は、主制御装置200から受信した制御コマンドに基づいて、遊技球払出装置440による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作を制御する。
また、払出制御装置400には、接続基板410を介して、球貸スイッチ401、返却スイッチ402、度数表示装置7c及びCRユニット500のそれぞれが接続されている。
球貸スイッチ401は、球貸ボタン7aが操作されたことに応じて、球貸操作信号を、接続基板410を経由してCRユニット500に対して送信する。
CRユニット500は、球貸スイッチ401から球貸操作信号を受信すると、挿入されているプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数から所定数の貸球を払い出すために必要な度数を減算して、プリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新するとともに、所定数の遊技球の払い出しを指示する球貸指示信号を、接続基板410を経由して払出制御装置400に対して送信する。
そして、払出制御装置400は、CRユニット500から受信した球貸指示信号に基づいて、遊技球払出装置440による貸球の払い出しに係る遊技球払出動作を制御する。具体的には、CRユニット500から球貸指示信号を受信するごとに、所定数(例えば、25個)の遊技球の払い出しに係る遊技球払出動作を制御する。
また、CRユニット500は、プリペイドカートが挿入されたとき及びプリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新したときのそれぞれにおいて、有価媒体の残存度数を示す度数信号を、接続基板410を経由して度数表示装置7cに送信する。そして、度数表示装置7cは、度数信号を受信すると、この度数信号が示す有価媒体の残存度数を表示する。
返却スイッチ402は、返却ボタン7bが操作されたことに応じて、返却操作信号を、接続基板410を経由してCRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、返却操作信号を受信すると、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードを返却(排出)する。
(各種抽選について)
次に、パチンコ機1で実行される各種抽選について説明する。
図4は、各種抽選における当たりの種類を示す図である。
パチンコ機1では、遊技球による始動ゲート41の通過を契機として、普通図柄抽選が実行される。そして、普通図柄抽選に当選した場合に、普図当たり遊技状態が生起される。普図当たり遊技状態では、始動口開閉部材52aが閉止状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能な状態となる。
図4(a)に示すように、本実施形態では、普通図柄抽選に当選した場合に生起される普図当たり遊技状態の種類として、「普図当たり」の1種類が設定されている。
「普図当たり」に当選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「普図当たり図柄」で停止表示させるように制御する。一方、普通図柄抽選に落選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、パチンコ機1では、補助制御として、時短制御を実行することが可能となっている。時短制御とは、該制御が実行されていないときと比較して、特別図柄の変動表示を行う時間(以下、「変動時間」とする)が短縮される制御をいう。本実施形態では、時短制御が実行されているときには、該制御が実行されていないときと比較して、普通図柄抽選の当選確率が向上され、普図当たり遊技状態における始動口開閉部材52aの開放回数が増加され、普図当たり遊技状態における始動口開閉部材52aの開放時間が延長され、かつ、普通図柄の変動表示を行う時間が短縮される。
「普図当たり」に当選した場合には、始動口開閉部材52aの開放回数が1[回]又は3[回]に設定され、各回における始動口開閉部材52aの開放時間が0.5[s]又は2.0[s]に設定される。この際、始動口開閉部材52aの開放時間及び開放回数は、時短制御の実行中には、2.0[s]×3[回]に設定され、時短制御の停止中には、0.5[s]×1[回]に設定される。各回における始動口開閉部材52aの開放は、始動口開閉部材52aが開放状態とされてから、設定された開放時間が経過した場合に終了する。
また、パチンコ機1では、第1始動口51への遊技球の入球を契機として、第1特別図柄抽選が実行され、第2始動口52への遊技球の入球を契機として、第2特別図柄抽選が実行される。そして、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選した場合に、大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、第1大入賞口開閉部材53a又は第2大入賞口開閉部材54aが閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、第1大入賞口53又は第2大入賞口54への遊技球の入球が可能な状態となる。
図4(b)に示すように、本実施形態では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の抽選に当選した場合に生起される大当たり遊技状態の種別として、「大当たり1」〜「大当たり5」の5種類が設定されている。
「大当たり1」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「通常大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。この際、画像表示装置20及び図柄表示装置23の演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「通常大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。画像表示装置20及び図柄表示装置23において表示される「通常大当たり図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「2、2、2」等、同一の偶数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が青色を示す態様とする。
「大当たり2」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「確変大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。この際、画像表示装置20及び図柄表示装置23の演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「確変大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。画像表示装置20及び図柄表示装置23において表示される「確変大当たり図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「1、1、1」等、同一の奇数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が赤色を示す態様とする。
「大当たり3」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「ボーナス1図柄」で停止表示させるように制御する。この際、画像表示装置20及び図柄表示装置23の演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス1図柄」で停止表示させるように制御する。画像表示装置20及び図柄表示装置23において表示される「ボーナス1図柄」は、例えば、演出図柄表示領域a1,a3に停止表示された演出図柄z1が、「ボーナス図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4において停止表示された演出図柄z2が白色を示す態様とする。
「大当たり4」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「ボーナス2図柄」で停止表示させるように制御する。この際、画像表示装置20及び図柄表示装置23の演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス2図柄」で停止表示させるように制御する。画像表示装置20及び図柄表示装置23において表示される「ボーナス2図柄」は、例えば、演出図柄表示領域a1,a3に停止表示された演出図柄z1が、「ボーナス図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4において停止表示された演出図柄z2が緑色を示す態様とする。
「大当たり5」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「ボーナス3図柄」で停止表示させるように制御する。この際、画像表示装置20及び図柄表示装置23の演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス3図柄」で停止表示させるように制御する。画像表示装置20及び図柄表示装置23において表示される「ボーナス3図柄」は、例えば、演出図柄表示領域a1,a3に停止表示された演出図柄z1が、「ボーナス図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4において停止表示された演出図柄z2が赤色を示す態様とする。
ここで、画像表示装置20及び図柄表示装置23において表示される「ボーナス1図柄」、「ボーナス2図柄」及び「ボーナス3図柄」は、演出図柄表示領域a1〜a3において停止表示された演出図柄z1の組み合わせのみからは、互いに区別することができないようになっている。
一方、特別図柄抽選に落選した場合(「はずれ」の場合)には、表示装置61,62において特別図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。この際、画像表示装置20及び図柄表示装置23の演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。画像表示装置20及び図柄表示装置23において停止表示される「はずれ図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1を、「1、6、9」等、少なくとも一の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字が、他の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が白色を示す態様とする。
ここで、パチンコ機1では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選)の当選確率に係る遊技状態として、「特図低確率状態」及び「特図高確率状態」を有している。「特図低確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率(以下、「低確率」とする)(例えば、1/390)に設定される。一方、「特図高確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率より高い第2の確率(以下、「高確率」とする)(例えば、1/39)に設定される。なお、主制御装置200は、第1特別図柄抽選の当選確率と第2特別図柄抽選の当選確率とが同期するように、各抽選の当選確率を設定する。ここで、特別図柄抽選の当選確率とは、大当たり遊技状態が生起される「当たり」(「大当たり1」〜「大当たり5」)に当選する確率をいう。
「大当たり1」又は「大当たり2」に当選した場合には、大当たり遊技状態において、第2大入賞口開閉部材54aが閉止状態から開放状態に変位され、第2大入賞口54への遊技球の入球が可能となる。また、「大当たり1」又は「大当たり2」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が15[回]に設定され、各回のラウンド遊技における第2大入賞口開閉部材54aの最長開放時間が所定時間(例えば、30.0[s])に設定される。各回のラウンド遊技における第2大入賞口開閉部材54aの開放は、第2大入賞口開閉部材54aが開放状態とされてから設定された最長開放時間が経過するか、または、第2大入賞口54への遊技球の入球数が所定数(例えば、10[球])に達することにより終了する。
一方、「大当たり3」、「大当たり4」又は「大当たり5」に当選した場合には、大当たり遊技状態において、第1大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位され、第1大入賞口53への遊技球の入球が可能となる。また、「大当たり3」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が5[回]に設定され、「大当たり4」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が10[回]に設定され、「大当たり5」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が15[回]に設定され、各回のラウンド遊技における第1大入賞口開閉部材53aの最長開放時間が所定時間(例えば、30.0[s])に設定される。各回のラウンド遊技における第1大入賞口開閉部材53aの開放は、第1大入賞口開閉部材53aが開放状態とされてから設定された最長開放時間が経過するか、または、第1大入賞口53への遊技球の入球数が所定数(例えば、10[球])に達することにより終了する。
また、「大当たり1」に当選した場合には、この大当たり遊技状態が終了した後から次の大当たり遊技状態が生起される前までの期間において、「特図低確率状態」が生起される。一方、「大当たり2」〜「大当たり5」に当選した場合には、この大当たり遊技状態が終了した後から次の大当たり遊技状態が生起される前までの期間において、「特図高確率状態」が生起される。
さらに、「大当たり1」〜「大当たり5」に当選した場合には、この大当たり遊技状態の終了後において、時短制御が実行される。この時短制御は、「大当たり1」〜「大当たり5」の終了に応じて開始され、この時短制御の開始後、大当たり遊技状態が生起されることなく、所定回数(例えば、70[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたことに応じて終了される。
(制御コマンドについて)
次に、主制御装置200から演出制御装置300に対して送信される制御コマンドについて説明する。
図5は、主制御装置から演出制御装置に対して送信される制御コマンドを説明する図である。
主制御装置200と演出制御装置200とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御装置200と演出制御装置300との間における通信は、主制御装置200から演出制御装置300への一方向のみで行われ、演出制御装置300から主制御装置200への通信は行われない。
主制御装置200から演出制御装置300に対して送信される各制御コマンドは、制御コマンドの種類を示す1バイトの先行データと、制御コマンドの内容を示す1バイトの後続データと、から構成されている。
そして、主制御装置200は、シリアル通信によって、先行データ及び後続データから構成される制御コマンドを演出制御装置300に対して送信する。演出制御装置300では、主制御装置200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。
図5に示すように、パチンコ機1では、主制御装置200から演出制御装置300に対して送信される制御コマンドとして、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド、第2変動パターン指定コマンド、停止指定コマンド、状態指定コマンド、第1保留数指定コマンド、第2保留数指定コマンド等が設定されている。
図柄種別指定コマンドは、特別図柄(演出図柄)の停止図柄(特別図柄抽選の抽選結果)を指定するコマンドである。図柄種別指定コマンドは、停止表示させる演出図柄z1,z2の態様(停止図柄)として、「はずれ図柄」、「通常大当たり図柄」、「確変大当たり図柄」、「ボーナス1図柄」、「ボーナス2図柄」及び「ボーナス3図柄」のうち一のものを指定する。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の変動開始時に送信される。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、特別図柄(演出図柄z1,z2)の変動表示の変動パターンを指定するコマンドである。本実施形態では、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、変動時間を指定することによって、当該変動時間に対応付けられている変動パターンを指定する。
第1変動パターン指定コマンドは、演出図柄z1,z2の変動表示のうち第1期間(例えば、演出図柄z1,z2の変動表示の開始後から後述するリーチ表示の開始前までの期間)の変動パターン(以下、「第1変動パターン」とする)を指定する。本実施形態では、第1変動パターンとして、互いに異なる内容の報知演出(後述する擬似連続変動表示の内容等)が対応付けられた、m(複数)種類の変動パターン(変動時間)が設定されている。そして、第1変動パターン指定コマンドは、m種類の第1変動パターンのうち一のものを指定する。
本実施形態では、第1変動パターンとして、「通常変動パターン」及び「擬似連続変動パターン」が設定されている。
「通常変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、大当たり遊技状態が生起されることを期待させる表示(「擬似連続変動表示」等)が行われない変動パターンをいう。また、「擬似連続変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、1回以上の擬似連続変動表示が行われる変動パターンをいう。
ここで、擬似連続変動表示とは、演出図柄表示領域a4における演出図柄z2の変動表示が継続されつつ、演出図柄表示領域a1〜a3のうち二以上の領域の抽選結果表示位置において演出図柄z1の仮停止表示が行われた後に、再び、全ての演出図柄表示領域a1〜a3において演出図柄z1の通常変動表示が行われる表示をいう。
仮停止表示とは、演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、表示されている演出図柄z1が変更されることなく、一の種類の演出図柄z1が揺れた状態で表示される表示をいう。また、通常変動表示とは、演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置(演出図柄z1が停止表示されて、特別図柄抽選の結果が表示される位置)に表示される演出図柄z1が、順次変更される(入れ替えられる)表示をいう。
特に、本実施形態では、「擬似連続変動パターン」として、「通常擬似連続変動」及び「墨汁擬似連続変動」が設定されている。「通常擬似連続変動」とは、擬似連続変動表示として、「数字図柄」が仮停止表示される通常擬似連続変動表示が実行される擬似連続変動パターンをいう。また、「墨汁擬似連続変動」は、擬似連続変動表示として、「墨汁擬似図柄」が仮停止表示される墨汁擬似連続変動表示が実行される擬似連続変動パターンをいう。
さらに、「通常擬似連続変動」として、1回の通常擬似連続変動表示が行われる「1回通常擬似連続変動」、2回の通常擬似連続変動表示が行われる「2回通常擬似連続変動」及び3回の通常擬似連続変動表示が行われる「3回通常擬似連続変動」が設定されている。また、「墨汁擬似連続変動」として、1回の墨汁擬似連続変動表示が行われる「1回墨汁擬似連続変動」、2回の墨汁擬似連続変動表示が行われる「2回墨汁擬似連続変動」及び3回の墨汁擬似連続変動表示が行われる「3回墨汁擬似連続変動」が設定されている。
ここで、「墨汁擬似連続変動」では、後述する「タイミング6」の到来に応じて、初回の墨汁擬似連続変動表示が開始されるように設定されている。
そして、各第1変動パターンの期待値は、期待値が高いものから順に、「3回墨汁擬似連続変動」、「2回墨汁擬似連続変動」、「1回墨汁擬似連続変動」、「3回通常擬似連続変動」、「2回通常擬似連続変動」、「1回通常擬似連続変動」、「通常変動パターン」(期待値高→期待値低)となるように設定されている。ここで、期待値とは、当該「変動パターン」が選択された場合に、大当たり遊技状態が生起される可能性の度合いをいう(以下、同様とする)。
第2変動パターン指定コマンドは、演出図柄z1,z2の変動表示のうち第2期間(例えば、リーチ表示の開始後から演出図柄z1,z2の停止表示の開始前までの期間)の変動パターン(以下、「第2変動パターン」とする)を指定する。ここで、第2期間は、第1期間より後の期間となっている。本実施形態では、第2変動パターンとして、互いに異なる内容の報知演出(後述するリーチ表示の内容等)が対応付けられた、n(複数)種類の変動パターン(変動時間)が設定されている。そして、第2変動パターン指定コマンドは、n種類の第2変動パターンのうち一のものを指定する。
本実施形態では、第2変動パターンとして、「通常変動パターン」及び「リーチ変動パターン」が設定されている。
「通常変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、大当たり遊技状態が生起されることを期待させる表示(リーチ表示等)が行われない変動パターンをいう。また、「リーチ変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、リーチ表示が行われる変動パターンをいう。
リーチ表示とは、演出図柄z1,z2がリーチ状態を形成するとともに、演出図柄z1,z2がリーチ状態を形成した際に、所定のリーチ演出が実行される表示をいう。リーチ状態とは、演出図柄表示領域a4における演出図柄z2の変動表示が継続されつつ、演出図柄表示領域a1〜a3のうち二以上の領域において演出図柄z1の仮停止表示が行われ、かつ、二以上の領域において仮停止表示されている演出図柄z1が、「大当たり図柄」に含まれる組み合わせとなる状態(例えば、二以上の演出図柄表示領域a1〜a3において互いに同一の数字を示す「数字図柄」が仮停止表示されている状態)をいう。
特に、本実施形態では、「リーチ変動パターン」として、互いに異なるリーチ演出が実行される「ノーマルリーチ」、「スーパーリーチ」及び「スペシャルリーチ」が設定されている。
そして、各第2変動パターンの期待値は、期待値が高いものから順に、「スペシャルリーチ」、「スーパーリーチ」、「ノーマルリーチ」、「通常変動パターン」(期待値高→期待値低)となるように設定されている。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動開始時に送信される。
停止指定コマンドは、特別図柄(演出図柄z1,z2)の停止表示を指定するコマンドである。停止指定コマンドは、特別図柄の停止表示時に送信される。
状態指定コマンドは、遊技状態を指定するコマンドである。状態指定コマンドは、時短制御の開始、時短制御の終了、特図高確率状態の設定及び特図低確率状態の設定のうち一のものを指定する。状態指定コマンドは、各制御の開始時又は終了時、各確率の設定時に送信される。
第1保留数指定コマンド及び第2保留数指定コマンドは、それぞれ、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)を指示するコマンドである。ここで、特図1保留数とは、特図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。また、特図2保留数とは、特図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。第1保留数指定コマンドは、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)の記憶時に送信される。第2保留数指定コマンドは、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動開始時に送信される。
なお、本実施形態では、図柄種別指定コマンド、第1保留数指定コマンド及び第2保留数指定コマンドは、それぞれ、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
(主制御装置で実行される処理)
次に、主制御装置200で実行される処理を説明する。
図6は、主制御装置が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に電源が投入されると、主制御装置200のハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごと(例えば、0.005sごと)に、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新するハード乱数更新処理を開始する。そして、ハード乱数更新処理によって、普通図柄抽選の普図当たり乱数、第1特別図柄抽選の大当たり乱数及び第2特別図柄抽選の大当たり乱数のそれぞれが更新される。なお、ハード乱数更新処理は、図6に示すメインループ処理と非同期で実行される。
また、パチンコ機1に対して電源が投入されると、主制御装置200のCPU210は、所定の初期化処理を実行した後に、図6に示すメインループ処理を繰り返し実行する。
メインループ処理は、CPU210により実行されると、まず、ステップS10に移行する。
ステップS10では、割込み禁止処理を実行して、ステップS11に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の実行が禁止される。
ステップS11では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS12に移行する。初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。初期値乱数とは、プログラム上で発生する乱数であるソフト乱数(大当たり図柄乱数、変動パターン乱数等)の初期値及び終了値を更新(変更)するための乱数である。
すなわち、ソフト乱数を発生させるループカウンタは、予め設定された初期値から終了値までの範囲内において更新される。そして、ループカウンタの初期値及び終了値は、ループカウンタの乱数値が終了値に達するごとに変更される。この際、ループカウンタに設定される初期値及び終了値は、初期値乱数に基づいて決定される。
ステップS12では、制御コマンド解析処理を実行し、ステップS13に移行する。制御コマンド解析処理では、払出制御装置400から受信した制御コマンドの解析を行う。
ステップS13では、制御コマンド送信処理を実行し、ステップS14に移行する。制御コマンド送信処理では、演出制御装置300に対する制御コマンドの送信を行う。具体的には、制御コマンド送信処理では、ポート出力要求バッファに記憶されている制御コマンドを、演出制御装置300に対して送信する。
ステップS14では、割込み許可処理を実行し、ステップS15に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS14に係る処理が実行されてからステップS10に係る処理が実行されるまでの期間中が、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の実行が許可された割込み許可期間となる。
ステップS15では、その他乱数更新処理を実行し、ステップS10に移行する。その他乱数更新処理では、ソフト乱数のうち大当たり図柄乱数を除いたもの(変動パターン乱数等)の更新を行う。
次に、CPU210が実行するシリアル通信受信割込み処理を説明する。
図7は、主制御装置が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。
CPU210は、メインループ処理に係る割込み許可期間中又はタイマ割込み処理に係る割込み許可期間中において、払出制御装置400から制御コマンドを受信した場合に、シリアル通信受信割込み処理を実行する。なお、シリアル通信受信割込み処理は、多重割込みを禁止する処理となっている。
図7に示すように、シリアル通信受信割込み処理は、CPU210により実行されると、まず、ステップS20に移行する。
ステップS20では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS21に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していたレジスタ(アキュムレータA及びフラグレジスタF)の値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS21では、制御コマンドを受信するための受信バッファにデータが存在するか否かを判定し、受信バッファにデータが存在すると判定した場合(Yes)には、ステップS22に移行し、受信バッファにデータが存在しないと判定した場合(No)には、ステップS23に移行する。
ステップS22では、受信データ格納処理を実行し、ステップS23に移行する。受信データ格納処理では、受信バッファに存在するデータをRAM230の所定領域に格納する。
ステップS23では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS20で退避しておいたレジスタの値を復帰させ、割込みを許可する。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、CPUが実行するタイマ割込み処理を説明する。
図8は、主制御装置が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
周波数発生回路260は、所定周期(例えば、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。そして、CPU210は、メインループ処理に係る割込み許可期間中において、割込み要求信号の発生に応じて、タイマ割込み処理を実行する。なお、タイマ割込み処理は、多重割込みを許可する処理となっている。
図8に示すように、タイマ割込み処理は、CPU210により実行されると、まず、ステップS30に移行する。
ステップS30では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS31に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させ、割込みを許可する。
ステップS31では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS32に移行する。ステップS31の初期値乱数更新処理は、ステップS11の初期値乱数更新処理と同一の処理となっている。
ステップS32では、ソフト乱数更新処理を実行し、ステップS33に移行する。ソフトランス更新処理では、ソフト乱数のうち大当たり図柄乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS33では、スイッチチェック処理を実行し、ステップS34に移行する。スイッチチェック処理では、入力ポート240における各検知センサ101〜105からの検出信号の入力の有無をチェックする。そして、いずれかの検知センサ101〜105からの検出信号の入力を検出した場合には、該検出を示す情報をRAM230の所定領域に記憶する。
ステップS34では、特別図柄抽選に係る各種乱数を記憶する特図乱数記憶処理を実行し、ステップS35に移行する。特図乱数記憶処理については、後述する。
ステップS35では、特別図柄抽選の抽選結果を報知する特図変動処理を実行し、ステップS36に移行する。特図変動処理については、後述する。
ステップS36では、大当たり遊技状態を制御する大当たり遊技処理を実行し、ステップS37に移行する。大当たり遊技処理については、後述する。
ステップS37では、普通図柄抽選に係る各種乱数を記憶する普図乱数記憶処理を実行し、ステップS38に移行する。普図乱数記憶処理については、後述する。
ステップS38では、普通図柄抽選の抽選結果を報知する普図変動処理を実行し、ステップS39に移行する。普図変動処理については、後述する。
ステップS39では、普図当たり遊技状態を制御する普図当たり遊技処理を実行し、ステップS40に移行する。普図当たり遊技処理については、後述する。
ステップS40では、賞球の払い出し動作を実行する賞球払出処理を実行し、ステップS41に移行する。賞球払出処理では、ステップS33の処理結果に基づいて、各検知センサ101〜103,105からの検出信号の入力の有無を判定する。そして、各検知センサ101〜103,105からの検出信号の入力があった場合には、賞球数指定コマンドをポート出力要求バッファに記憶する。さらに、賞球払出処理では、払出制御装置400に対する制御コマンドの送信を行う。
本実施形態では、第1始動球検知センサ101から検出信号の入力があった場合には、3[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンド、第2始動球検知センサ102から検出信号の入力があった場合には、5[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンド、大入賞球検知センサ103,105から検出信号の入力があった場合には、15[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンドをポート出力要求バッファに記憶する。そして、ポート出力要求バッファに記憶されている制御コマンドを、払出制御装置400に対して送信する。
払出制御装置400は、主制御装置200から賞球数指定コマンドを受信すると、当該賞球数指定コマンドで指定されている賞球数の遊技球賞球の払い出しに係る遊技球払出動作を遊技球払出装置440に実行させる。
ステップS41では、ポート出力処理を実行し、ステップS42に移行する。ポート出力処理では、各種制御信号が、普図表示装置60、特図1表示装置61、特図2表示装置62、状態表示装置63、始動口ソレノイド64、第1大入賞口ソレノイド65、第2大入賞口ソレノイド66等に対して出力される。
ステップS42では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS30で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、ステップS34の特図乱数記憶処理を説明する。
図9は、特図乱数記憶処理を示すフローチャートである。
特図乱数記憶処理は、ステップS34において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、ステップS33の処理結果に基づいて、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力を検出したか否かを判定し、入力を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS101に移行し、入力を検出しないと判定した場合(No)には、ステップS103に移行する。
ステップS101では、特図1保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS102に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS103に移行する。
ここで、特図1保留数とは、特図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、特図1保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS102では、特図1乱数記憶処理を実行し、ステップS103に移行する。特図1乱数記憶処理では、第1特別図柄抽選の大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した各種乱数(乱数値)を、特図1始動情報(乱数情報)として、RAM230の特図1始動情報記憶領域に記憶する。
また、特図1乱数記憶処理では、特図1始動情報が特図1始動情報記憶領域に記憶された後の特図1保留数を指定する第1保留数指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、第1保留数指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS103では、ステップS33の処理結果に基づいて、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力を検出したか否かを判定し、入力を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS104に移行し、入力を検出しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS104では、特図2保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS105に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、特図2保留数とは、特図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、特図2保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS105では、特図2乱数記憶処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。特図2乱数記憶処理では、第2特別図柄抽選の大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した各種乱数(乱数値)を、特図2始動情報として、RAM230の特図2始動情報記憶領域に記憶する。
また、特図2乱数記憶処理では、特図2始動情報が特図2始動情報記憶領域に記憶された後の特図2保留数を指定する第1保留数指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、第1保留数指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
次に、ステップS35の特図変動処理を説明する。
図10は、特図変動処理を示すフローチャートである。
特図変動処理は、ステップS35において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS110に移行する。
ステップS110では、大当たり遊技状態中であるか否かを判定し、大当たり遊技状態中でないと判定した場合(No)には、ステップS111に移行し、大当たり遊技状態中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ここで、大当たり遊技状態の生起中であるか否かは、RAM230の所定領域に設定(記憶)されている大当たり遊技状態フラグに基づいて判定する。
ステップS111では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の報知表示中であるか否かを判定し、特別図柄の報知表示中でないと判定した場合(No)には、ステップS112に移行し、特別図柄の報知表示中であると判定した場合(Yes)には、ステップS117に移行する。ここで、特別図柄の報知表示中とは、特別図柄の変動表示又は停止表示が行われている期間中をいう。
ステップS112では、特図保留数が「0」であるか否かを判定し、特図保留数が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS113に移行し、特図保留数が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ここで、特図保留数とは、特図1保留数及び特図2保留数の合計数をいう。
ステップS113では、大当たり判定処理を実行し、ステップS114に移行する。大当たり判定処理では、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれる大当たり乱数を読み出して、この大当たり乱数の値が大当たり値と一致しているか否かを判定(大当たり判定)する。そして、大当たり乱数の値が大当たり値と一致している場合には、「大当たり」と判定し、大当たり乱数の値が大当たり値と一致していない場合には、「はずれ」と判定する。
この際、本実施形態では、始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報及び特図2始動情報)は、特図1始動情報及び特図2始動情報を通じて、先に取得(記憶)された始動情報から順に、大当たり判定が実行される。なお、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されている場合には、特図1始動情報に対して優先して、当該特図2始動情報に基づく大当たり判定を実行する構成としても構わない。以下、ステップS113において大当たり判定が実行された始動情報を、「判定始動情報」とする。
ROM220には、大当たり乱数と当たり値との対応が登録された特別図柄抽選テーブルが格納されている。また、特別図柄抽選テーブルとして、特図低確率状態に対応する特別図柄抽選テーブル及び特図高確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルが格納されている。特図低確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(例えば、1/390)となるように、当たり値が登録されている。一方、特図高確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(例えば、1/39)となるように、当たり値が登録されている。そして、大当たり判定処理では、現在設定されている遊技状態に対応する特別図柄抽選テーブルを読み出して、大当たり判定を行う。これにより、特別図柄抽選の抽選結果(当選又は落選)が判定される。
ここで、現在設定されている遊技状態は、RAM230の所定領域において特図低確率状態フラグ及び特図低確率状態フラグのうちいずれのフラグが設定されているかに基づいて判定する。
ステップS114では、停止図柄設定処理を実行し、ステップS115に移行する。停止図柄設定処理では、ステップS113の処理結果に基づいて、停止表示させる特別図柄の態様(停止図柄)を設定する。
具体的には、大当たり判定により特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)に当選したと判定された場合には、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数を読み出して、読み出した大当たり図柄乱数に基づいて、停止図柄(「大当たり図柄」の種類)を決定する。一方、大当たり判定により特別図柄抽選に落選したと判定された場合には、停止図柄として、「はずれ図柄」が判定される。
ROM220には、大当たり図柄乱数と大当たり図柄の種類との対応が登録された大当たり図柄決定テーブルが格納されている。また、大当たり図柄決定テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブル及び第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルが格納されている。第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルと第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルとでは、各種類の大当たり図柄が選択される確率が互いに異なっている。
そして、停止図柄設定処理では、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数と、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルとに基づいて、大当たり図柄の種類(「通常大当たり図柄」、「確変大当たり図柄」、「ボーナス1図柄」、「ボーナス2図柄」又は「ボーナス3図柄」)が判定される。一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数と、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄決定テーブルとに基づいて、大当たり図柄の種類が判定される。
さらに、停止図柄設定処理では、停止図柄させる特別図柄の態様として、決定した停止図柄を設定する。また、決定した停止図柄に対応する図柄種別指定コマンド(「通常大当たり図柄指定」、「確変大当たり図柄指定」、「ボーナス1図柄指定」、「ボーナス2図柄指定」、「ボーナス3図柄指定」又は「はずれ図柄指定」)を、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、図柄種別指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS115では、変動時間設定処理を実行し、ステップS116に移行する。変動時間設定処理では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動時間を設定する。
具体的には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数を読み出して、読み出した変動パターン乱数に基づいて、特別図柄の変動時間(第1変動パターンの内容及び第2変動パターンの内容)を決定する。
ROM220には、変動パターン乱数と第1変動パターンの内容(変動時間)との対応が登録された第1変動パターン決定テーブルが格納されている。そして、第1変動パターン決定テーブルとして、大当たり判定の各結果(「大当たり」又は「はずれ」)に対応する第1変動パターン決定テーブルが格納されている。また、「はずれ」に対応する第1変動パターン決定テーブルとして、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と保留数との組み合わせのそれぞれに対応する第1変動パターン決定テーブルが格納されている。
そして、時短制御の実行中に対応する第1変動パターン決定テーブルでは、時短制御の停止中に対応する第1変動パターン決定テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])に係る第1変動パターンが登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間に係る第1変動パターンが決定されるように、各保留数に対応する第1変動パターン決定テーブルの内容が設定されている。
また、ROM220には、変動パターン乱数と第2変動パターンの内容(変動時間)との対応が登録された第2変動パターン決定テーブルが格納されている。そして、第2変動パターン決定テーブルとして、大当たり判定の結果(「大当たり」又は「はずれ」)に対応する第2変動パターン決定テーブルが格納されている。また、「はずれ」に対応する第2変動パターン決定テーブルとして、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と保留数との組み合わせのそれぞれに対応する第2変動パターン決定テーブルが格納されている。
そして、時短制御の実行中に対応する第2変動パターン決定テーブルでは、時短制御の停止中に対応する第2変動パターン決定テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])に係る第2変動パターンが登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間に係る第2変動パターンが決定されるように、各保留数に対応する第2変動パターン決定テーブルの内容が設定されている。
そして、変動時間設定処理では、まず、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当たり判定の結果、時短制御の実行状況、保留数等に対応する第1変動パターン決定テーブルとに基づいて、第1変動パターンの内容を判定する。
本実施形態では、第1変動パターンの内容として、「通常変動パターン」、「1回通常擬似連続変動」、「2回通常擬似連続変動」、「3回通常擬似連続変動」、「1回墨汁擬似連続変動」、「2回墨汁擬似連続変動」又は「3回墨汁擬似連続変動」が決定される。
また、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当たり判定の結果、時短制御の実行状況、保留数等に対応する第2変動パターン決定テーブルとに基づいて、第2変動パターンの内容を判定する。ここで、時短制御の実行状況は、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグに基づいて判定する。
本実施形態では、大当たり判定の結果が当選である場合には、第2変動パターンの内容として、「リーチ変動パターン」(「ノーマルリーチ」、「スーパーリーチ」又は「スペシャルリーチ」)が決定される(「通常変動パターン」が決定されることがない)。一方、大当たり判定の結果が落選である場合には、第2変動パターンの内容として、「通常変動パターン」又は「リーチ変動パターン」が決定される。
さらに、変動時間設定処理では、判定した第1変動パターンの内容を指定する第1変動パターン指定コマンド(変動パターンm指定)及び判定した第2変動パターンの内容を指定する第2変動パターン指定コマンド(変動パターンn指定)を、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS116では、報知表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。報知表示開始処理では、ステップS115で決定した特別図柄の変動時間(変動パターンに対応する変動時間)を、特図変動時間タイマに設定する。ここで、特別図柄の変動時間とは、第1変動パターンに係る変動時間と第2変動パターンに係る変動時間とを合計した時間をいう。
そして、特図1表示装置61又は特図2表示装置62において、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示を開始するとともに、設定した特図変動時間タイマによる変動時間の計測を開始する。
また、RAM230の始動情報記憶領域に記憶されている判定始動情報を消去して、当該判定始動情報を、RAM230の変動中始動情報記憶領域に記憶する。
さらに、判定始動情報が始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)から消去された後の保留数(特図1保留数又は特図2保留数)を指定する第2保留数指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、第2保留数指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS117では、特図変動時間タイマに基づいて、ステップS116で設定した特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、設定した特別図柄の変動時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS118に移行し、設定した特別図柄の変動時間が経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS118では、報知表示終了処理を実行し、ステップS119に移行する。報知表示終了処理では、特図1表示装置61又は特図2表示装置62において、ステップS114で設定された停止図柄による特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の停止表示を行う。なお、特別図柄の停止表示は、予め設定されている所定時間行われる。
また、報知表示終了処理では、停止指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、停止指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS119では、ステップS118で停止表示された停止図柄が「大当たり図柄」(「通常大当たり図柄」、「確変大当たり図柄」、「ボーナス1図柄」、「ボーナス2図柄」又は「ボーナス3図柄」)であるか否かを判定し、大当たり図柄であると判定した場合(Yes)には、ステップS120に移行し、大当たり図柄でないと判定した場合(No)には、ステップS121に移行する。
ステップS120では、大当たり遊技状態開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。大当たり遊技状態開始処理では、まず、ステップS118で停止表示された「大当たり図柄」(停止図柄)に基づいて、生起させる大当たり遊技状態の種類(「大当たり1」〜「大当たり5」のうちいずれか)を確認する。
次に、生起させる大当たり遊技状態の種類に対応する大当たり遊技状態フラグ及びオープニング期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、所定のオープニング時間を、オープニング期間タイマに設定して、オープニング期間タイマによる設定したオープニング時間の計測を開始する。
また、現在、時短制御を実行中である場合には、時短制御を停止して、RAM230の所定領域に記載されている時短制御フラグを消去する。また、時短カウンタの値をリセットする。そして、時短制御の終了を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、状態指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS121では、時短制御を実行中であるか否かを判定し、時短制御を実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS122に移行し、時短制御を実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ここで、時短制御を実行中であるか否かは、RAM230の所定領域に記憶されている時短制御フラグに基づいて判定する。
ステップS122では、時短制御を終了するか否かを判定し、時短制御を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS123に移行し、時短制御を終了しないと判定した場合(No)には、ステップS124に移行する。
本実施形態では、後述する時短カウンタの値が「0」となっている場合には、時短制御を終了すると判定し、時短カウンタの値が「1」以上の場合には、時短制御を終了しないと判定する。
ステップS123では、時短制御停止処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。時短制御停止処理では、時短制御を停止して、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグを解除(消去)する。また、時短カウンタの値をリセットする。
また、時短制御停止処理では、時短制御の終了を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、状態指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS124では、時短カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。時短カウンタ更新処理では、時短カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに時短カウンタに設定する。
次に、ステップS36の大当たり遊技処理を説明する。
図11は、大当たり遊技処理を示すフローチャートである。
大当たり遊技処理は、ステップS36において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS130に移行する。
ステップS130では、大当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、大当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、ステップS131に移行し、大当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、大当たり遊技状態の生起中であるか否かは、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態フラグに基づいて判定する。
ステップS131では、オープニング期間中であるか否かを判定し、オープニング期間中であると判定した場合(Yes)には、ステップS132に移行し、オープニング期間中でないと判定した場合(No)には、ステップS134に移行する。
ここで、オープニング期間中であるか否かは、RAM230の所定領域に設定されているオープニング期間中フラグに基づいて判定する。
ステップS132では、オープニング期間を終了するか否かを判定し、オープニング期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS133に移行し、オープニング期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、オープニング期間タイマに設定されたオープニング時間が経過した場合に、オープニング期間を終了すると判定する。
ステップS133では、ラウンド遊技開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ラウンド遊技開始処理では、オープニング期間を終了して、ラウンド遊技を開始する。
具体的には、ラウンド遊技開始処理では、まず、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態フラグに基づいて、現在の大当たり遊技状態の種類(「大当たり1」〜「大当たり5」のうちいずれか)を確認する。
次に、ラウンド遊技において開放する大入賞口として、確認した大当たり遊技状態の種類に対応する大入賞口(第1大入賞口53又は第2大入賞口54)を設定する。また、確認した大当たり遊技状態の種類に対応するラウンド遊技回数(5[回]、10[回]又は15[回])を、ラウンド遊技カウンタに設定するとともに、この大当たり遊技状態の種類に対応する最長開放時間(本実施形態では、全て、30.0[s])を、ラウンド遊技タイマに設定する。
そして、設定した大入賞口53,54の開閉部材53a,54aの開放を開始して、設定したラウンド遊技タイマによる開閉部材53a,54aの開放時間の計測を開始するとともに、大入賞口入球数カウンタによる大入賞口53,54への遊技球の入球数のカウントを開始する。
また、RAM230の所定領域に設定されているオープニング期間中フラグを解除するとともに、ラウンド遊技中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。
ステップS134では、インターバル期間中であるか否かを判定し、インターバル期間中であると判定した場合(Yes)には、ステップS135に移行し、インターバル期間中でないと判定した場合(No)には、ステップS137に移行する。
ここで、インターバル期間中であるか否かは、RAM230の所定領域に設定されているインターバル期間中フラグに基づいて判定する。
ステップS135では、インターバル期間を終了するか否かを判定し、インターバル期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS136に移行し、インターバル期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、インターバル期間タイマに設定されたインターバル時間が経過した場合に、インターバル期間を終了すると判定する。
ステップS136では、ラウンド遊技開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ラウンド遊技開始処理では、インターバル期間を終了して、ラウンド遊技を開始する。
具体的には、ラウンド遊技開始処理では、まず、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態フラグに基づいて、現在の大当たり遊技状態の種類(「大当たり1」〜「大当たり5」のうちいずれか)を確認する。
次に、ラウンド遊技において開放する大入賞口として、確認した大当たり遊技状態の種類に対応する大入賞口(第1大入賞口53又は第2大入賞口54)を設定する。また、確認した大当たり遊技状態の種類に対応する最長開放時間(本実施形態では、全て、30.0[s])を、ラウンド遊技タイマに設定する。
そして、設定した大入賞口53,54の開閉部材53a,54aの開放を開始して、設定したラウンド遊技タイマによる開閉部材53a,54aの開放時間の計測を開始するとともに、大入賞口入球数カウンタによる大入賞口53,54への遊技球の入球数のカウントを開始する。
また、RAM230の所定領域に設定されているインターバル期間中フラグを解除(消去)するとともに、ラウンド遊技中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。
ステップS137では、ラウンド遊技中であるか否かを判定し、ラウンド遊技中であると判定した場合(Yes)には、ステップS138に移行し、ラウンド遊技中でないと判定した場合(No)には、ステップS143に移行する。
ここで、ラウンド期間中であるか否かは、RAM230の所定領域に設定されているラウンド遊技中フラグに基づいて判定する。
ステップS138では、ラウンド遊技終了条件を満たすか否かを判定し、ラウンド遊技終了条件を満たすと判定した場合(Yes)には、ステップS139に移行し、ラウンド遊技終了条件を満たさないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、ラウンド遊技タイマに設定された最長開放時間が経過したこと及び大入賞口入球数カウンタによりカウントされた大入賞口53,54への遊技球の入球数が所定数(例えば、10[個])に達したことのうち一方が達成された場合に、ラウンド遊技終了条件を満たすと判定する。
ステップS139では、ラウンド遊技終了処理を実行し、ステップS140に移行する。ラウンド遊技終了処理では、開閉部材53a,54aを閉鎖して、ラウンド遊技タイマ及び大入賞口入球数カウンタのそれぞれの値をリセットする。
また、ラウンド遊技カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たにラウンド遊技カウンタに設定する。さらに、RAM230の所定領域に設定されているラウンド遊技中フラグを解除する。
ステップS140では、最終回のラウンド遊技が終了したか否かを判定し、最終回のラウンド遊技が終了していないと判定した場合(No)には、ステップS141に移行し、最終回のラウンド遊技が終了したと判定した場合(Yes)には、ステップS142に移行する。
ここで、ラウンド遊技カウンタに設定されている値が「1」以上である場合には、最終回のラウンド遊技が終了していないと判定し、ラウンド遊技カウンタに設定されている値が「0」である場合には、最終回のラウンド遊技が終了したと判定する。
ステップS141では、インターバル期間開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。インターバル期間開始処理では、インターバル期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、所定のインターバル時間を、インターバル期間タイマに設定して、インターバル期間タイマによる設定したインターバル時間の計測を開始する。
ステップS142では、エンディング期間開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。エンディング期間開始処理では、エンディング期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、所定のエンディング時間を、エンディング期間タイマに設定して、エンディング期間タイマによる設定したエンディング時間の計測を開始する。
ステップS143では、エンディング期間を終了するか否かを判定し、エンディング期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS144に移行し、エンディング期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、エンディング期間タイマに設定されたエンディング時間が経過した場合に、エンディング期間を終了すると判定する。
ステップS144では、大当たり遊技状態終了処理を実行し、ステップS145に移行する。大当たり遊技状態終了処理では、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態フラグを解除する。
また、終了に係る大当たり遊技状態の種類が「大当たり2」〜「大当たり5」である場合には、特図高確率状態フラグをRAM230の所定領域に設定して、特図高確率状態の設定を指定する状態指定コマンドをRAM230の所定領域に格納する。
一方、終了に係る大当たり遊技状態の種類が「大当たり1」である場合には、特図低確率状態フラグをRAM230の所定領域に設定して、特図低確率状態の設定を指定する状態指定コマンドをRAM230の所定領域に格納する。
これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、状態指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS145では、時短制御を開始するか否かを判定し、時短制御を開始すると判定した場合(Yes)には、ステップS146に移行し、時短制御を開始しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。本実施形態では、全ての種類の大当たり遊技状態の終了後に時短制御を開始すると判定する。したがって、ステップS145では、必ず、時短制御を開始すると判定される。
ステップS146では、時短制御実行処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。時短制御実行処理では、時短制御フラグをRAM230の所定領域に設定して、時短制御を開始する。また、所定回数(本実施形態では、70[回])を、時短カウンタに設定する。
また、時短制御実行処理では、時短制御の開始を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理において、状態指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
次に、ステップS37の普図乱数記憶処理を説明する。
図12は、普図乱数記憶処理を示すフローチャートである。
普図乱数記憶処理は、ステップS37において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS180に移行する。
ステップS180では、ステップS33の処理結果に基づいて、普図始動球検知センサ104からの検出信号の入力を検出したか否かを判定し、入力を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS181に移行し、入力を検出しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS181では、普図保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS182に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、普図保留数とは、普図表示装置60における普通図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、普図保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS182では、普図乱数記憶処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。普図乱数記憶処理では、普通図柄抽選の普図当たり乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した乱数(乱数値)を、普図始動情報として、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶する。
次に、ステップS38の普図変動処理を説明する。
図13は、普図変動処理を示すフローチャートである。
普図変動処理は、ステップS38において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS150に移行する。
ステップS150では、普図当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、普図当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、ステップS151に移行し、普図当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ここで、普図当たり遊技状態の生起中であるか否かは、RAM230の所定領域に記憶されている普図当たり遊技状態フラグに基づいて判定する。
ステップS151では、普通図柄の報知表示中であるか否かを判定し、普通図柄の報知表示中でないと判定した場合(No)には、ステップS152に移行し、普通図柄の報知表示中であると判定した場合(Yes)には、ステップS157に移行する。ここで、普通図柄の報知表示中とは、普通図柄の変動表示又は停止表示が行われている期間中をいう。
ステップS152では、普図保留数が「0」であるか否かを判定し、普図保留数が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS153に移行し、普図保留数が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS153では、普図当たり判定処理を実行し、ステップS154に移行する。普図当たり判定処理では、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報に含まれる普図当たり乱数を読み出して、この普図当たり乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定(普図当たり判定)する。
ROM220には、普図当たり乱数と当たり値との対応が登録された普通図柄抽選テーブルが格納されている。また、普通図柄抽選テーブルとして、時短制御停止時に対応する普通図柄抽選テーブル及び時短制御実行時に対応する普通図柄抽選テーブルが格納されている。時短制御停止時に対応する普通図柄抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(例えば、1/80)となるように、当たり値が登録されている。一方、時短制御実行時に対応する普通図柄抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(例えば、1/1.1)となるように、当たり値が登録されている。そして、普図当たり判定処理では、現在の時短制御の実行状況に対応する普通図柄抽選テーブルを読み出して、普図当たり判定を行う。これにより、普通図柄抽選の抽選結果(当選又は落選)が判定される。なお、時短制御の実行状況は、RAM230の所定領域に記憶されている時短制御フラグに基づいて判定する。
ステップS154では、停止図柄設定処理を実行し、ステップS155に移行する。停止図柄設定処理では、まず、ステップS153の処理結果に基づいて、停止表示させる普通図柄の態様(停止図柄)を判定する。
具体的には、ステップS153において普通図柄抽選に当選したと判定された場合には、停止図柄として「普図当たり図柄」を判定し、普通図柄抽選に落選したと判定された場合には、停止図柄として「はずれ図柄」を判定する。
そして、停止図柄設定処理では、停止図柄させる特別図柄の態様として、決定した停止図柄を設定する。
ステップS155では、変動時間設定処理を実行し、ステップS156に移行する。変動時間設定処理では、普通図柄の変動時間を設定する。
本実施形態では、時短制御停止時には、普通図柄の変動時間として第1の時間(例えば、2.0[s])を設定し、時短制御実行時には、普通図柄の変動時間として第1の時間より短い第2の時間(例えば、0.5[s])を設定する。なお、時短制御の実行状況は、RAM230の所定領域に記憶されている時短制御フラグに基づいて判定する。
ステップS156では、報知表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。報知表示開始処理では、ステップS155で決定した普通図柄の変動時間を、普図変動時間タイマに設定する。そして、普図表示装置60において、普通図柄の変動表示を開始して、設定した普図変動時間タイマによる変動時間の計測を開始する。
ステップS157では、普図変動時間タイマに基づいて、ステップS156で設定した普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、設定した普通図柄の変動時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS158に移行し、設定した普通図柄の変動時間が経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS158では、報知表示終了処理を実行し、ステップS159に移行する。報知表示終了処理では、普図表示装置60において、ステップS154で設定された停止図柄による普通図柄の停止表示を行う。なお、普通図柄の停止表示は、予め設定されている所定時間行われる。
ステップS159では、ステップS158で停止表示された停止図柄が「普図当たり図柄」であるか否かを判定し、「普図当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS160に移行し、普図当たり図柄でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS160では、普図当たり遊技状態開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
普図当たり遊技状態開始処理では、普図当たり遊技状態フラグを、RAM230の所定領域に設定するとともに、現在の時短制御の実行状況に応じて開放時間(0.5[s]又は2.0[s])を、始動口開閉部材開放タイマに設定する。
そして、始動口開閉部材52aの開放を開始するとともに、設定した始動口開閉部材開放タイマによる始動口開閉部材52aの開放時間の計測を開始する。さらに、第2始動口入球数カウンタによる第2始動口52への遊技球の入球数のカウントを開始する。
次に、ステップS39の普図当たり遊技処理を説明する。
図14は、普図当たり遊技処理を示すフローチャートである。
普図当たり遊技処理は、ステップS39において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS170に移行する。
ステップS170では、普図当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、普図当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、ステップS171に移行し、普図当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ここで、普図当たり遊技状態の生起中であるか否かは、RAM230の所定領域に記憶されている普図当たり遊技状態フラグに基づいて判定する。
ステップS171では、第1開放部材52aの閉鎖条件を満たすか否かを判定し、始動口開閉部材52aの閉鎖条件を満たすと判定した場合(Yes)には、ステップS172に移行し、始動口開閉部材52aの閉鎖条件を満たさない(No)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、始動口開閉部材開放タイマに設定された開放時間が経過した場合に、第1開放部材52aの閉鎖条件を満たすと判定する。
ステップS172では、普図当たり遊技状態終了処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。普図当たり遊技状態終了処理では、始動口開閉部材52aを閉鎖して、RAM230の所定領域に設定されている普図当たり遊技状態フラグを解除する。また、始動口開閉部材開放タイマ及び第2始動口入球数カウンタのそれぞれの値をリセットする。
(演出制御装置で実行される処理)
次に、演出制御装置300で実行される処理を説明する。
図15は、演出制御装置が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に電源が投入されると、演出制御装置300のCPUは、所定の初期設定処理を実行した後に、図示しないメイン処理を繰り返し実行する。そして、演出制御装置300のCPUは、メイン処理の実行中において、所定の割込周期(例えば、2.0[ms])でタイマ割り込みを発生させて、図15に示す演出制御処理を繰り返し実行する。
演出制御処理は、演出制御装置300のCPUにより実行されると、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、コマンド受信処理を実行し、ステップS201に移行する。コマンド受信処理では、主制御装置200が送信した制御コマンドの受信の有無をチェックして、制御コマンドの受信があった場合には、受信した制御コマンドを解析して、RAMのコマンドバッファ領域に保存する。
また、コマンド受信処理では、第1操作検出スイッチ24及び第2操作検出スイッチ25のそれぞれからの操作信号の入力の有無をチェックして、操作信号の入力があった場合には、当該操作信号の受信を示す情報を、RAMの所定領域に保存する。
ステップS201では、演出フラグ設定処理を実行し、ステップS202に移行する。演出フラグ設定処理では、状態指定コマンドを受信したか否かを判定し、状態指定コマンドを受信したと判定した場合(状態指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されている場合)には、各種演出フラグの設定を行う。
具体的には、時短制御の開始を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、時短演出フラグを、RAMの所定領域に設定する。一方、時短制御の終了を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、RAMの所定領域に設定されている時短演出フラグを解除する。
また、特図高確率状態を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、確変演出フラグを、RAMの所定領域に設定する。一方、特図低確率状態を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、RAMの所定領域に設定されている確変演出フラグを解除する。
ステップS202では、保留演出管理処理を実行し、ステップS203に移行する。保留演出管理処理については、後述する。
ステップS203では、報知演出管理処理を実行し、ステップS204に移行する。報知演出管理処理については、後述する。
ステップS204では、擬似連予告演出管理処理を実行し、ステップS205に移行する。擬似連予告演出管理処理については、後述する。
ステップS205では、会話予告管理処理を実行し、ステップS206に移行する。会話予告管理処理については、後述する。
ステップS206では、演出用乱数更新処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。演出用乱数更新処理では、演出の抽選に用いる各種乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。ここで、演出用乱数としては、後述する擬似連予告演出乱数、会話予告演出乱数等が該当する。
次に、ステップS202の保留演出管理処理を説明する。
図16は、保留演出管理処理を示すフローチャートである。
保留演出管理処理は、ステップS202において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS210に移行する。
ステップS210では、第1保留数指定コマンドを受信したか否かを判定し、第1保留数指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS211に移行し、第1保留数指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS212に移行する。
第1保留数指定コマンドを受信したか否かは、第1保留指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS211では、保留数増加表示処理を実行し、ステップS212に移行する。保留数増加表示処理では、画像表示装置20の表示領域21に設定された保留数表示領域(図示せず)において、新たに取得された始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に対応する保留数表示図柄(図示せず)を表示する。
ステップS212では、第2保留数指定コマンドを受信したか否かを判定し、第2保留数指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS213に移行し、第2保留数指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
第2保留数指定コマンドを受信したか否かは、第2保留数指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS213では、保留数減少表示処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。保留数減少表示処理では、画像表示装置20の表示領域21に設定された保留数表示領域において、特別図柄の報知表示が開始された始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に対応する保留数表示図柄を消去する。
次に、ステップS203の報知演出管理処理を説明する。
図17は、報知演出管理処理を示すフローチャートである。
報知演出管理処理は、ステップS203において実行されると、図17に示すように、まず、ステップS220に移行する。
ステップS220では、所定の制御コマンドを受信したか否かを判定し、所定の制御コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS221に移行し、所定の制御コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ここで、所定の制御コマンドとは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドをいう。
所定の制御コマンドを受信したか否かは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS221では、変動表示内容設定処理を実行し、ステップS222に移行する。変動表示内容設定処理では、演出図柄z1,z2の変動表示に係る演出データを設定する。
具体的には、変動表示内容設定処理では、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容に対応する演出プログラムを読み出して、この演出プログラムにしたがって、第1変動パターンに係る演出データ(画像データ、ランプ制御データ、音制御データ等)を読み出す。
また、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容に対応する演出プログラムを読み出して、この演出プログラムにしたがって、第2変動パターンに係る演出データ(画像データ、ランプ制御データ、音制御データ等)を読み出す。
そして、第1変動パターンに係る演出データ及び第2変動パターンに係る演出データを合わせた演出図柄z1,z2の変動表示(報知表示)に係る演出データ(以下、「変動演出データ」とする)を編集して、編集した変動演出データを設定する。
さらに、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄(「はずれ図柄」、「通常大当たり図柄」、「確変大当たり図柄」、「ボーナス1図柄」、「ボーナス2図柄」又は「ボーナス3図柄」)に基づいて、演出図柄z1,z2の停止表示に係る画像データを決定して、決定した画像データ(以下、「停止画像データ」とする)を設定する。
ステップS222では、擬似連予告演出抽選処理を実行し、ステップS223に移行する。擬似連予告演出抽選処理では、擬似連予告演出を実行するか否かを決定する擬似連予告演出抽選を実行する。
ここで、擬似連予告演出とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に実行される演出であって、当該変動表示に係る特別図柄抽選の結果を示唆(予告)する演出となっている。本実施形態では、擬似連予告演出は、変動表示における所定内容に係る報知演出の実行を示唆することによって、当該変動表示に係る特別図柄抽選の結果を示唆する演出となっている。具体的には、擬似連予告演出は、「墨汁擬似連続変動」に係る「墨汁擬似連続表示」の実行を示唆する演出となっている。
演出制御装置300のROMには、擬似連予告演出乱数と擬似連予告演出抽選の当たり値との対応が登録された擬似連予告演出抽選テーブルが格納されている。また、擬似連予告演出抽選テーブルとして、当該報知表示に係る第1変動パターンが「墨汁擬似連続変動」である場合に対応する擬似連予告演出抽選テーブルと、当該報知表示に係る第1変動パターンが「墨汁擬似連続変動」でない(「通常変動パターン」又は「通常擬似連続変動」である)場合に対応する擬似連予告演出抽選テーブルと、が格納されている。そして、当該報知表示に係る第1変動パターンが「墨汁擬似連続変動」である場合に対応する擬似連予告演出抽選テーブルでは、擬似連予告演出抽選の当選確率が100%となるように、当たり値が設定されている。
擬似連予告演出抽選処理では、まず、擬似連予告演出乱数を、所定の乱数カウンタから取得する。また、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容を確認して、確認した第1変動パターンの内容に対応する擬似連予告演出抽選テーブルを読み出す。そして、取得した擬似連予告演出乱数及び擬似連予告演出抽選テーブルに基づいて、擬似連予告演出を実行するか否かを決定する。
ステップS223では、ステップS222で実行した擬似連予告演出抽選に当選したか否かを判定し、擬似連予告演出抽選に当選したと判定した場合(Yes)には、ステップS224に移行し、擬似連予告演出抽選に当選していない(落選した)と判定した場合(No)には、ステップS225に移行する。
ステップS224では、擬似連予告演出内容設定処理を実行し、ステップS225に移行する。擬似連予告演出内容設定処理では、擬似連予告演出に係る演出データを設定する。
ここで、擬似連予告演出の内容について説明する。
図18は、第1段階に対応する単位演出画像の一例を示す図である。図19は、第2段階に対応する単位演出画像の一例を示す図である。図20は、第3段階に対応する単位演出画像の一例を示す図である。図21は、第4段階に対応する単位演出画像の一例を示す図である。図22は、第5段階に対応する単位演出画像の一例を示す図である。図23は、擬似連予告演出における段階の変化とそのタイミングを示す図である。
擬似連予告演出(段階演出)は、下限段階(本実施形態では、第1段階)から上限段階(本実施形態では、第5段階)までのうち、1の段階に対応する演出態様による又は2以上の段階に演出態様を変化させる演出となっている。
具体的には、擬似連予告演出を構成する演出として、第1段階から第5段階のそれぞれに対応する単位演出が設定されている。そして、擬似連予告演出は、第1段階から第5段階までのうち1の段階に対応する単位演出又は2以上の段階に対応する単位演出から構成される。
本実施形態では、各段階に対応する単位演出として、画像表示装置20の表示領域21において、当該段階に対応する単位演出画像を表示する。そして、各段階に対応する単位演出画像として、第1段階に対応する単位演出画像p1、第2段階に対応する単位演出画像p2、第3段階に対応する単位演出画像p3、第4段階に対応する単位演出画像p4及び第5段階に対応する単位演出画像p5が設定されている。すなわち、擬似連予告演出は、単位演出画像p1〜p5のうち1又は2以上の単位演出画像を含んで構成される。
各段階に対応する単位演出画像p1〜p5には、当該段階に対応する表示領域が設定されている。そして、上位の段階に対応する単位演出画像p1〜p5の表示領域は、下位の段階に対応する単位演出画像p1〜p5の表示領域と比較して広く設定されている。
また、各単位演出画像p1〜p5は、画像表裏領域21において、演出図柄z1の変動表示に係る画像等の各種演出画像に対して、正面側に重ねて表示される。具体的には、各単位演出画像p1〜p5のレイヤーは、他の各種演出画像のレイヤーに対して上層に配置される。
図18から図22に示すように、各段階に対応する単位演出画像p1〜p5は、表示領域21に墨汁が垂下された状態を示す画像となっている。なお、図18から図22では、黒色で塗りつぶされた範囲(本実施形態では、離間した複数の範囲からなる)が、各単位演出画像p1〜p5となっている。
図18に示すように、第1段階に対応する単位演出画像p1は、表示領域21のうち第1領域に墨汁が垂下された状態を示す画像となっている。また、図19に示すように、第2段階に対応する単位演出画像p2は、表示領域21のうち第1領域に加えて第2領域に墨汁が垂下された状態を示す画像となっている。また、図20に示すように、第3段階に対応する単位演出画像p3は、表示領域21のうち第1領域及び第2領域に加えて第3領域に墨汁が垂下された状態を示す画像となっている。また、図21に示すように、第4段階に対応する単位演出画像p4は、表示領域21のうち第1領域、第2領域及び第3領域に加えて第4領域に墨汁が垂下された状態を示す画像となっている。さらに、図22に示すように、第5段階に対応する単位演出画像p5は、表示領域21のうち第1領域、第2領域、第3領域及び第4領域に加えて第5領域(表示領域21の略全領域)に墨汁が垂下された状態を示す画像となっている。
ここで、第5段階に対応する単位演出画像p5が表示される際には、当該単位演出画像p5によって表示領域21の略全域が覆われた状態となるため、当該単位演出画像p5の表示領域内の一部において、変動表示中の演出図柄z1が表示される。この際、第5段階に対応する単位演出画像p5が表示される前(図34参照)と比較して、演出図柄表示領域の数が減少(本実施形態では、演出図柄表示領域a3の1つのみ設定される)し、また、演出図柄表示領域(演出図柄z1)の大きさが縮小される。
図23に示すように、擬似連予告演出では、第1段階から第5段階のまでうち複数の段階に対応する単位演出画像p1〜p5が表示される場合には、下位の段階に対応する単位演出画像p1〜p5から上位の段階に対応する単位演出画像p1〜p5の順に、各段階に対応する単位演出画像p1〜p5が表示される。また、表示が開始された各単位演出画像p1〜p5は、次の段階に対応する単位演出画像p1〜p5の表示が開始されるまで、又は、当該擬似連予告演出が終了するまで、継続して表示される。これによって、擬似連予告演出は、垂らされた墨汁によって画像表示装置20の表示領域21が段階的に覆われていく演出となる。
擬似連予告演出は、第1段階から第5段階(単位演出画像p1〜p5)までのうち何れか一の段階から開始し、第1段階から第5段階(単位演出画像p1〜p5)までのうち何れか一の段階で終了する。そして、擬似連予告演出において段階が変化する回数は、最少で0回、最大で4回となっている。
また、図23に示すように、擬似連予告演出では、各単位演出画像p1〜p5の表示が開始されるタイミング(擬似連予告演出が開始されるタイミング又は演出態様が上位の段階に変化するタイミング)として、複数のタイミング(本実施形態では、「タイミング1」〜「タイミング5」)が設定されている。
具体的には、「タイミング1」は、演出図柄z1,z2の変動表示が開始されてから0.5[s]が経過した時、「タイミング2」は、演出図柄z1,z2の変動表示が開始されてから3.5[s]が経過した時、「タイミング3」は、演出図柄z1,z2の変動表示が開始されてから6.0[s]が経過した時、「タイミング4」は、演出図柄z1,z2の変動表示が開始されてから8.5[s]が経過した時、「タイミング5」は、演出図柄z1,z2の変動表示が開始されてから10.5[s]が経過した時となっている。
そして、擬似連予告演出は、「タイミング1」〜「タイミング5」のうち何れか一のタイミングで開始(最初の段階に対応する単位演出画像p1〜p5の表示が開始)される。また、擬似連予告演出中には、「タイミング2」〜「タイミング5」のそれぞれのタイミングで、演出態様を上位の段階(単位演出画像p2〜p5)に変化させることが可能となっている。さらに、擬似連予告演出は、「タイミング6」(演出図柄z1,z2の変動表示が開始されてから12.0[s]が経過した時)で終了される。
本実施形態では、擬似連予告演出の内容(以下、「擬似連予告演出パターン」とする)として、当該擬似連予告演出を構成する単位演出画像p1〜p5及び各単位演出画像p1〜p4の表示が開始されるタイミング(「タイミング1」〜「タイミング5」)が互いに異なる複数種類の擬似連予告演出パターンが設定されている。
本実施形態では、当該報知表示の第1変動パターンの内容が「墨汁擬似連続変動」である場合(「墨汁擬似連続変動表示」が実行される場合)には、第5段階(単位演出画像p5)で終了する擬似連予告演出パターンが選択されるようになっている。一方、当該報知表示の第1変動パターンの内容が「墨汁擬似連続変動」でない場合(「墨汁擬似連続表示」が実行されない場合)には、第1段階から第4段階までのうち何れかの段階(単位演出画像p1〜単位演出画像p4のうち何れか)で終了する擬似連予告演出パターンが選択されるようになっている。
また、第5段階に対応する単位演出画像p5のみから構成される擬似連予告演出パターンでは、当該擬似連予告演出が「タイミング1」〜「タイミング4」から開始されることがなく、「タイミング5」から開始されるように設定されている。また、演出態様が第5段階まで変化される擬似連予告演出パターンでは、「タイミング1」〜「タイミング4」において第5段階に変化されることがなく、「タイミング5」において第5段階に変化されるように設定されている。以上により、擬似連予告演出では、「タイミング5」が到来する前の期間において、第5段階に対応する単位演出画像p5の表示が開始されないように設定されている。これによって、単位演出画像p5によって表示領域21の略全領域が覆われた状態が長時間続くことを防止している。
そして、擬似連予告内容設定処理では、まず、複数種類の擬似連予告演出パターンのうちから実行する擬似連予告演出の擬似連予告演出パターンを決定する。
演出制御装置300のROMには、擬似連予告演出乱数と擬似連予告演出パターンとの対応が登録された擬似連予告演出内容決定テーブルが格納されている。また、擬似連予告演出内容決定テーブルとして、当該報知表示の第1変動パターンの内容が「墨汁擬似連続変動」である場合に対応する第1擬似連予告演出内容決定テーブルと、当該報知表示の第1変動パターンの内容が「墨汁擬似連続変動」でない場合に対応する第2擬似連予告演出内容決定テーブルと、が格納されている。
第1擬似連予告演出内容決定テーブルには、第5段階(単位演出画像p5)で終了する擬似連予告演出パターンのみが登録されている。一方、第2擬似連予告演出内容決定テーブルには、第5段階(単位演出画像p5)で終了する擬似連予告演出パターンが登録されていない。
具体的には、第1擬似連予告演出内容決定テーブルには、例えば、以下に示す擬似連予告演出パターン1〜3等が登録されている。
擬似連予告演出パターン1は、「タイミング1」で単位演出画像p1の表示が開始(擬似連予告演出が開始)され、「タイミング2」で単位演出画像p2の表示が開始され、「タイミング3」で単位演出画像p3の表示が開始され、「タイミング4」で単位演出画像p4の表示が開始され、「タイミング5」で単位演出画像p5の表示が開始され、「タイミング6」で擬似連予告演出が終了されるパターン(第1段階から第5段階のそれぞれが表示されるパターン)となっている。
擬似連予告演出パターン2は、「タイミング2」で単位演出画像p3の表示が開始(擬似連予告演出が開始)され、「タイミング5」で単位演出画像p5の表示が開始され、「タイミング6」で擬似連予告演出が終了されるパターン(第3段階と第5段階のみが表示されるパターン)となっている。
擬似連予告演出パターン3は、「タイミング5」で単位演出画像p5の表示が開始(擬似連予告演出が開始)され、「タイミング6」で擬似連予告演出が終了されるパターン(第5段階のみが表示されるパターン)となっている。
一方、第2擬似連予告演出内容決定テーブルには、例えば、以下に示す擬似連予告演出パターン4〜6等が登録されている。
擬似連予告演出パターン4は、「タイミング1」で単位演出画像p1の表示が開始(擬似連予告演出が開始)され、「タイミング2」で単位演出画像p2の表示が開始され、「タイミング3」で単位演出画像p3の表示が開始され、「タイミング4」で単位演出画像p4の表示が開始され、「タイミング6」で擬似連予告演出が終了されるパターン(最終的に第4段階で終了するパターン)となっている。
擬似連予告演出パターン5は、「タイミング2」で単位演出画像p1の表示が開始(擬似連予告演出が開始)され、「タイミング4」で単位演出画像p2の表示が開始され、「タイミング6」で擬似連予告演出が終了されるパターン(最終的に第2段階で終了するパターン)となっている。
擬似連予告演出パターン6は、「タイミング2」で単位演出画像p3の表示が開始(擬似連予告演出が開始)され、「タイミング6」で擬似連予告演出が終了されるパターン(最終的に第3段階で終了するパターン)となっている。
そして、擬似連予告内容設定処理では、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容を確認して、確認した第1変動パターンの内容に対応する擬似連予告演出内容決定テーブルを読み出す。そして、ステップS222で取得した擬似連予告演出乱数及び擬似連予告演出内容決定テーブルに基づいて、実行する擬似連予告演出パターンを判定する。
また、決定された擬似連予告演出パターンに係る演出プログラムを読み出して、読み出した演出プログラムに基づいて、擬似連予告演出に係る演出データ(画像データ、ランプ制御データ、音制御データ等)を設定する。具体的には、読み出した演出プログラムに基づいて、当該擬似連予告演出を開始するタイミング(「タイミング1」〜「タイミング5」)、各タイミング(「タイミング2」〜「タイミング5」)における段階の変化の有無、各タイミング(「タイミング1」〜「タイミング5」)の到来に応じて表示を開始する単位演出画像p1〜p5、当該擬似連予告演出を終了するタイミング(「タイミング6」)等を設定する。
ステップS225では、会話予告演出抽選処理を実行し、ステップS226に移行する。会話予告演出抽選処理では、会話予告演出を実行するか否かを決定する会話予告演出抽選を実行する。
ここで、会話予告演出とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に実行される演出であって、当該変動表示に係る特別図柄抽選の結果を示唆(予告)する演出となっている。特に、会話予告演出のうち後述する発展会話予告演出は、「墨汁擬似連続変動」に係る「墨汁擬似連続表示」の実行を示唆する演出となっている。
演出制御装置300のROMには、会話予告演出乱数と会話予告演出抽選の当たり値との対応が登録された会話予告演出抽選テーブルが格納されている。
会話予告演出抽選処理では、まず、会話予告演出乱数を、所定の乱数カウンタから取得する。そして、取得した会話予告演出乱数及び会話予告演出抽選テーブルに基づいて、会話予告演出を実行するか否かを決定する。
ステップS226では、ステップS225で実行した会話予告演出抽選に当選したか否かを判定し、会話予告演出抽選に当選したと判定した場合(Yes)には、ステップS227に移行し、会話予告演出抽選に当選していない(落選した)と判定した場合(No)には、ステップS228に移行する。
ステップS227では、会話予告演出内容設定処理を実行し、ステップS228に移行する。会話予告演出内容設定処理では、会話予告演出に係る演出データを設定する。
ここで、会話予告演出の内容について説明する。
図24は、会話予告演出の流れの第1例を示すタイミングチャートである。図25は、会話予告演出の流れの第2例を示すタイミングチャートである。ここで、図24では、最長操作有効期間中に演出ボタン5bの押下操作が行われた場合を示し、図25では、最長操作有効期間中に演出ボタン5bの押下操作が行われなかった場合を示す。図26は、先行演出画像の一例を示す図である。図27は、通常後続演出画像の一連を示す図である。
図28は、発展会話予告演出の流れの第1例を示すタイミングチャートである。図29は、発展会話予告演出の流れの第2例を示すタイミングチャートである。図30は、発展会話予告演出の流れの第3例を示すタイミングチャートである。ここで、図28では、最長操作有効期間のうち第1期間中に演出ボタン5bの押下操作が行われた場合を示し、図29では、最長操作有効期間のうち第2期間中に演出ボタン5bの押下操作が行われた場合を示し、図30では、最長操作有効期間中に演出ボタン5bの押下操作が行われなかった場合を示す。図31は、発展後続演出画像の内容の一例を示す画像である。
会話予告演出は、演出ボタン5bの押下操作に基づいて演出態様を変化させることが可能な演出となっている。
具体的には、会話予告演出は、先行演出と、演出ボタン5bの押下操作に基づいて実行される後続演出と、から構成されている。
会話予告演出では、先行演出の実行中に、演出ボタン5bの押下操作が有効となる操作有効期間(操作有効状態)が設定される。
操作有効期間中には、第1操作検出スイッチ24から入力された第1操作信号が有効なものとして取り扱われるとともに、第1操作信号の入力に基づく演出切替処理の実行が許可される。これによって、操作有効期間中には、第1操作信号の入力に応じて、演出切替処理が実行される。ここで、演出切替処理とは、会話予告演出の演出態様を、先行演出から後続演出に切り替える処理をいう。なお、操作有効期間中には、演出制御装置300のRAMの所定領域において、操作有効フラグが設定される。
一方、操作有効期間が設定されていないときには、第1操作検出スイッチ24から入力された第1操作信号が無効なものとして取り扱われる。これによって、操作有効期間が設定されていないときには、演出ボタン5bの押下操作に基づく演出切替処理が禁止された状態となる。
操作有効期間の開始時機(以下、「操作有効期間開始時機」とする)は、会話予告演出(先行演出)の開始から所定操作開始時間が経過したときとなっている。そして、操作有効期間は、当該操作有効期間の開始から所定操作終了時間が経過したこと及び当該操作有効期間中に第1操作検出スイッチ24からの第1操作信号が入力されたことのうち一方の成立に応じて終了される。すなわち、操作有効期間は、最長で、操作有効期間開始時機の到来から、当該操作有効期間開始時機の到来から所定操作終了時間が経過したとき(以下、「操作有効期間終了時機」とする)までとなる。以下、操作有効期間開始時機の到来から操作有効期間終了時機の到来までの期間を「最長操作有効期間」とする。
会話予告演出は、所定会話予告開始タイミングの到来に応じて開始される。本実施形態では、会話予告演出は、第1変動パターンに基づく演出図柄z1,z2の変動表示中に実行される。そして、所定会話予告開始タイミングは、演出図柄z1,z2の変動表示が開始されてから1.5[s]が経過した時となっている。会話予告演出では、まず、先行演出が開始され、先行演出の実行中に操作有効期間が設定される。
そして、図24に示すように、最長操作有効期間中に演出ボタン5bの押下操作が検出された場合には、演出切替処理が実行されて、実行中の先行演出が終了されて、後続演出が開始される。この際、演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、操作有効期間も終了される。さらに、後続演出は、所定後続演出終了時機に終了される。
一方、図25に示すように、最長操作有効期間中に演出ボタン5bの押下操作が検出されなかった場合には、当該最長操作有効期間の終了(操作有効期間終了時機の到来)に応じて、会話予告演出(先行演出)が終了される。この場合には、後続演出は実行されない。
本実施形態では、会話予告演出の内容(以下、「会話予告演出パターン」とする)として、後続演出の内容が互いに異なる「通常会話予告演出」及び「発展会話予告演出」が設定されている。「通常会話予告演出」は、後続演出の内容により特別図柄抽選の結果を示唆する会話予告演出となっている。一方、「発展会話予告演出」は、後続演出の内容により「墨汁擬似連続変動表示」の実行を示唆する会話予告演出となっている。
「通常会話予告演出」では、先行演出として、画像表示装置20の表示領域21において、先行演出画像q1が表示され、後続演出として、表示領域21において、通常後続演出画像q2が表示される。
図26に示すように、先行演出画像q1では、演出図柄表示領域a1〜a3(演出図柄z1)の大きさが、会話予告演出が開始される前の演出図柄表示領域a1〜a3(演出図柄z1)の大きさ(図34参照)と比較して縮小される。また、先行演出画像q1では、キャラクターk1が表示されるとともに、キャラクターk1が発する台詞文字s1が表示される。
また、操作有効期間中には、先行演出画像q1において、遊技者に対して演出ボタン5bの押下操作を促すための画像である操作催促画像g(図26に示す破線で囲まれた範囲内の画像)が表示される。操作催促画像gは、演出ボタン5bの押下操作を示すオブジェクトと、「PUSH!」の文字と、操作有効期間を示すタイムバーと、を含んで構成されている。これによって、遊技者に対して、演出ボタン5bの押下操作を促している。
図27に示すように、通常後続演出画像q2では、キャラクターk1及びキャラクターk2が表示されるとともに、キャラクターk2がキャラクターk1に対して返答する台詞文字s2が表示される。
本実施形態では、「通常会話予告演出」として、通常後続演出画像q2において表示される台詞文字s2の内容が互いに異なる複数種類の「通常会話予告演出」が設定されている。具体的には、「通常会話予告演出」として、通常後続演出画像q2において、「激熱かも!」という台詞文字s2が表示される「第1通常会話予告演出」、通常後続演出画像q2において、「まあまあ」という台詞文字s2が表示される「第2通常会話予告演出」及び通常後続演出画像q2において、「どうかな」という台詞文字s2が表示される「第3通常会話予告演出」が設定されている。
そして、各種類の「通常会話予告演出」の期待値は、期待値が高いものから順に、「第1通常会話予告演出」、「第2通常会話予告演出」、「第3通常会話予告演出」(期待値高→期待値低)となるように設定されている。これによって、各種類の「通常会話予告演出」に含まれる通常後続演出画像q2では、表示される台詞文字s2の内容によって、特別図柄抽選の結果が示唆される。
「通常会話予告演出」は、演出図柄z1,z2の変動表示の開始から所定会話予告開始時間が経過したことに応じて開始される。「通常会話予告演出」が開始されると、まず、表示領域21において、先行演出画像q1の表示が開始される。そして、図24に示すように、先行演出画像q1の表示中に設定される操作有効期間中に演出ボタン5bの押下操作が検出された場合には、先行演出画像q1の表示が終了されて、通常後続演出画像q2の表示が開始される。そして、通常後続演出画像q2の表示(後続演出)は、所定後続演出終了時機の到来に応じて終了される。本実施形態では、「通常会話予告演出」の所定後続演出終了時機は、演出図柄z1,z2の変動表示の開始から所定後続演出終了時間が経過したときに設定されている。一方、図25に示すように、最長操作有効期間中に演出ボタン5bの押下操作が検出されなかった場合には、最長有効期間の終了に応じて、先行演出画像q1の表示が終了されて、「通常会話予告演出」が終了される。
「発展会話予告演出」では、先行演出として、「通常会話予告」と同様に、画像表示装置20の表示領域21において、先行演出画像q1が表示され、後続演出として、表示領域21において、発展後続演出画像が表示される。
ここで、「発展会話予告演出」は、所定の擬似連予告演出パターンに基づく擬似連予告演出が実行される場合に、当該擬似連予告演出の実行中において実行される。本実施形態では、「発展会話予告演出」は、上記「擬似連予告演出パターン1」(演出態様が第1段階から第5段階までの各段階に変化される擬似連予告演出パターン)に基づく擬似連予告演出が実行される場合に、当該擬似連予告演出の実行中において実行される。なお、「通常会話予告演出」は、擬似連予告演出の実行に関わらず実行される。
そして、「発展会話予告演出」では、擬似連予告演出における演出態様(段階)が変化するタイミング(「タイミング2」〜「タイミング5」)のうち少なくとも1つのタイミングが最長操作有効期間中に到来するように、当該最長操作有効期間が設定される。本実施形態では、図28から図30に示すように、擬似連予告演出における演出態様が第2段階から第3段階に変化するタイミング(「タイミング3」)が最長操作有効期間中に到来するように、当該最長操作有効期間が設定される。
また、「発展会話予告演出」では、発展後続演出画像として、最長操作有効期間中に実行され得る擬似連予告演出の段階のそれぞれに対応する発展後続画像が設定されている。本実施形態では、図28から図30に示すように、最長操作有効期間中に、擬似連予告演出の演出態様が第2段階から第3段階に変化する「タイミング3」が到来するため、最長操作有効期間中に第2段階及び第3段階が実行され得る。したがって、発展後続演出画像として、第2段階に対応する第1発展後続演出画像q3及び第3段階に対応する第2発展後続演出画像q4が設定されている。
「発展会話予告演出」の後続演出の演出態様には、擬似連予告演出の第5段階(上限段階)に対応する単位演出の演出態様と同様(本実施形態では、同一)の演出態様が含まれている。具体的には、図31に示すように、発展後続演出画像q3,q4は、第1区分と、第1区分の後の時期に設定された第2区分と、を含んで構成されている。そして、発展後続演出画像q3,q4の第2区分に係る画像は、図22に示す擬似連予告演出の第5段階に対応する単位演出画像p5と同一の画像となっている。
また、第1発展後続演出画像q3の第1区分に係る画像は、擬似連予告演出の演出態様のうち当該第1発展後続演出画像q3に対応する第2段階に係る単位演出と第5段階に対応する単位演出とを繋げる内容の画像となっている。具体的には、図31に示すように、第1発展後続演出画像q3の第1区分に係る画像は、図20に示す擬似連予告演出の第3段階に対応する単位演出画像p3と、図21に示す擬似連予告演出の第4段階に対応する単位演出画像p4と、を含む画像となっている。
一方、第2発展後続演出画像q4の第1区分に係る画像は、擬似連予告演出の演出態様のうち当該第2発展後続演出画像q4に対応する第3段階に係る単位演出と第5段階に対応する単位演出とを繋げる内容の画像となっている。具体的には、図31に示すように、第2発展後続演出画像q4の第1区分に係る画像は、図21に示す擬似連予告演出の第4段階に対応する単位演出画像p4と、を含む画像となっている。
「発展会話予告演出」は、演出図柄z1,z2の変動表示の開始から所定会話予告開始時間が経過したことに応じて開始される。本実施形態では、「発展会話予告演出」の開始時機は、「擬似連予告演出パターン1」に基づく擬似連予告演出の実行中に設定されている。
「発展会話予告演出」が開始されると、まず、表示領域21において、先行演出画像q1の表示が開始される。そして、先行演出画像q1の表示中に設定される操作有効期間中に演出ボタン5bの押下操作が検出された場合には、先行演出画像q1の表示が終了されて、発展後続演出画像q3,q4の表示が開始される。
この際、図28に示すように、最長操作有効期間のうち「タイミング3」が到来する前の第1期間中に演出ボタン5bの押下操作が検出された場合には、第1発展後続演出画像q3の表示が開始される。一方、図29に示すように、最長操作有効期間のうち「タイミング3」が到来した後の第2期間中に演出ボタン5bの押下操作が検出された場合には、第2発展後続演出画像q4の表示が開始される。
ここで、「発展会話予告演出」において発展後続演出画像q3,q4の表示が開始される場合には、当該発展後続演出画像q3,q4の表示が開始に応じて、擬似連予告演出が終了される。そして、発展後続演出画像q3,q4の表示は、所定後続演出終了時機の到来に応じて終了される。本実施形態では、「発展会話予告演出」の所定後続演出終了時機は、「タイミング6」に設定されている。
一方、図30に示すように、最長操作有効期間中に演出ボタン5bの押下操作が検出されなかった場合には、最長有効期間の終了に応じて、先行演出画像q1の表示が終了されて、「通常会話予告演出」が終了される。この場合には、擬似連続予告演出が継続して実行される。
会話予告内容設定処理では、まず、複数種類の会話予告演出(「第1通常会話予告演出」、「第2通常会話予告演出」、「第3通常会話予告演出」及び「発展会話予告演出」)のうちから実行する会話予告演出の種類を決定する。
演出制御装置300のROMには、会話予告演出乱数と会話予告演出パターンとの対応が登録された会話予告演出内容決定テーブルが格納されている。また、会話予告演出内容決定テーブルとして、ステップS224で「擬似連予告演出パターン1」が設定された場合に対応する第1会話予告演出内容決定テーブルと、会話予告演出抽選に落選した場合又はステップS224で「擬似連予告演出パターン1」以外の擬似連予告演出パターンが設定された場合に対応する第2会話予告演出内容決定テーブルと、を有している。第1会話予告演出内容決定テーブルには、「第1通常会話予告演出」、「第2通常会話予告演出」、「第3通常会話予告演出」及び「発展会話予告演出」が登録されている。一方、第2会話予告演出内容決定テーブルには、「第1通常会話予告演出」、「第2通常会話予告演出」及び「第3通常会話予告演出」が登録されている(「発展会話予告演出」が登録されていない)。
そして、会話予告内容設定処理では、擬似連予告抽選の結果及びステップS224で設定された擬似連予告演出パターンの内容(擬似連予告抽選に当選した場合)を確認して、確認した内容に対応する会話予告演出内容決定テーブルを読み出す。そして、ステップS225で取得した会話予告演出乱数及び会話予告演出内容決定テーブルに基づいて、実行する会話予告演出パターンを判定する。
また、決定された会話予告演出パターンに係る演出プログラムを読み出して、読み出した演出プログラムに基づいて、会話予告演出に係る演出データ(画像データ、ランプ制御データ、音制御データ等)を設定する。具体的には、読み出した演出プログラムに基づいて、当該会話予告を開始するタイミング(「所定会話予告開始タイミング」)、所定操作開始時間、所定操作終了時間、先行演出の内容(先行演出画像q1)、後続演出の内容(通常後続演出画像q2又は発展後続演出画像q3,q4)、後続演出を終了するタイミング等を設定する。
ステップS228では、ステップS227で「発展会話予告演出」が設定されたか否かを判定し、「発展会話予告演出」が設定されたと判定した場合(Yes)には、ステップS229に移行し、「発展会話予告演出」が設定されていないと判定した場合(No)には、ステップS230に移行する。
ステップS229では、発展予告フラグ設定処理を実行し、ステップS230に移行する。発展予告フラグ設定処理では、発展予告フラグを、演出制御装置300のRAMの所定領域に設定する。
ステップS230では、変動表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。変動表示開始処理では、ステップS221で設定した変動演出データに基づく演出を開始する。これによって、画像表示装置20の表示領域21において、演出図柄z1の変動表示が開始されるとともに、図柄表示装置23において、演出図柄z2の変動表示が開始される。
また、変動表示開始処理では、ステップS223で擬似連予告演出抽選に当選したと判定した場合には、擬似連予告タイマによる擬似連予告制御時間の計測を開始するとともに、擬似連予告待機フラグを、演出制御装置300のRAMの所定領域に設定する。さらに、ステップS226で会話予告演出抽選に当選したと判定した場合には、会話予告タイマによる会話予告制御時間の計測を開始するとともに、会話予告待機フラグを、演出制御装置300のRAMの所定領域に設定する。
次に、ステップS204の擬似連予告演出管理処理を説明する。
図32は、擬似連予告演出管理処理を示すフローチャートである。
擬似連予告演出管理処理は、ステップS204において実行されると、図32に示すように、まず、ステップS240に移行する。
ステップS240では、擬似連予告演出の待機中であるか否かを判定し、擬似連予告演出の待機中であると判定した場合(Yes)には、ステップS241に移行し、擬似連予告演出の待機中でないと判定した場合(No)には、ステップS243に移行する。
ここで、演出制御装置300のRAMの所定領域において擬似連予告待機フラグが設定されている場合には、擬似連予告演出の待機中であると判定し、擬似連予告待機フラグが設定されていない場合には、擬似連予告演出の待機中でないと判定する。
ステップS241では、擬似連予告演出開始時機が到来したか否かを判定し、擬似連予告演出開始時機が到来したと判定した場合(Yes)には、ステップS242に移行し、擬似連予告演出開始時機が到来していないと判定した場合(No)には、ステップS243に移行する。
擬似連予告開始時機が到来したか否かは、擬似連予告タイマが計測した擬似連予告制御時間と、ステップS224で設定した擬似連予告演出を開始するタイミングと、に基づいて判定する。
ステップS242では、擬似連予告演出開始処理を実行し、ステップS243に移行する。擬似連予告演出開始処理では、ステップS224で設定した演出データに基づく擬似連予告演出を開始する。
具体的には、擬似連予告演出開始処理では、画像表示装置20の表示領域21において、ステップS224で擬似連予告演出を開始するタイミングの到来に応じて表示を開始することが設定された単位演出画像p1〜p5の表示を開始する。
ここで、演出制御装置300のRAMには、擬似連予告演出の演出態様の段階を示す情報(以下、「段階情報」とする)を記憶することが可能な段階情報記憶領域が設定されている。そして、擬似連予告演出開始処理では、開始される擬似連予告演出の演出態様の段階を示す段階情報(表示を開始する単位演出画像p1〜p5に対応する段階を示す段階情報)を、段階情報記憶領域に記憶する。
また、擬似連予告演出開始処理では、演出制御装置300のRAMの所定領域において設定されている擬似連予告待機フラグを解除する。さらに、擬似連予告演出フラグを、演出制御装置300のRAMの所定領域に設定する。
ステップS243では、擬似連予告演出の実行中であるか否かを判定し、擬似連予告演出の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS244に移行し、擬似連予告演出の実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
擬似連予告演出の実行中であるか否かは、演出制御装置300のRAMの所定領域において擬似連予告演出フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS244では、段階変更時機が到来したか否かを判定し、段階変更時機が到来したと判定した場合(Yes)には、ステップS245に移行し、段階変更時機が到来していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
段階変更時機が到来したか否かは、擬似連予告タイマが計測した擬似連予告制御時間と、ステップS224で設定した各タイミング(「タイミング1」〜「タイミング5」)における段階の変化の有無と、に基づいて判定する。
ステップS245では、段階変更処理を実行し、ステップS246に移行する。段階変更処理では、擬似連予告演出の演出態様の段階を変更する。
具体的には、段階変更処理では、画像表示装置20の表示領域21において、表示中の単位演出画像p1〜p5に替えて、ステップS224で当該タイミング(ステップS244で到来したと判定されたタイミング)の到来に応じて表示を開始することが設定された単位演出画像p1〜p5の表示を開始する。
また、段階変更処理では、段階情報記憶領域に記憶されている段階情報を、変更後の擬似連予告演出の演出態様の段階を示す段階情報(新たに表示を開始する単位演出画像p1〜p5に対応する段階を示す段階情報)に変更する。
ステップS246では、擬似連予告演出終了時機が到来したか否かを判定し、擬似連予告演出終了時機が到来したと判定した場合(Yes)には、ステップS247に移行し、擬似連予告演出終了時機が到来していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
擬似連予告終了時機が到来したか否かは、擬似連予告タイマが計測した擬似連予告制御時間と、ステップS224で設定した擬似連予告演出を終了するタイミング(「タイミング6」)と、に基づいて判定する。
ステップS247では、擬似連予告演出終了処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。擬似連予告演出終了処理では、ステップS224で設定した擬似連予告演出の演出データに基づく擬似連予告演出を終了する。これによって、画像表示装置20の表示領域21において、単位演出画像p1〜p5の表示が終了される。
また、擬似連予告演出終了処理では、設定されている擬似連予告演出の演出データを消去するとともに、擬似連予告タイマによる擬似連予告制御時間の計測を停止して、擬似連予告タイマの計測値をリセットする。また、演出制御装置300のRAMの所定領域において設定されている擬似連予告演出フラグを解除する。さらに、段階情報記憶領域に記憶されている段階情報を消去する。
次に、ステップS205の会話予告演出管理処理を説明する。
図33は、会話予告演出管理処理を示すフローチャートである。
会話予告演出管理処理は、ステップS205において実行されると、図33に示すように、まず、ステップS250に移行する。
ステップS250では、会話予告演出の待機中であるか否かを判定し、会話予告演出の待機中であると判定した場合(Yes)には、ステップS251に移行し、会話予告演出の待機中でないと判定した場合(No)には、ステップS253に移行する。
ここで、演出制御装置300のRAMの所定領域において会話予告待機フラグが設定されている場合には、会話予告演出の待機中であると判定し、会話予告待機フラグが設定されていない場合には、会話予告演出の待機中でないと判定する。
ステップS251では、会話予告演出開始時機が到来したか否かを判定し、会話予告演出開始時機が到来したと判定した場合(Yes)には、ステップS252に移行し、会話予告演出開始時機が到来していないと判定した場合(No)には、ステップS253に移行する。
会話予告開始時機が到来したか否かは、会話予告タイマが計測した会話予告制御時間と、ステップS227で設定した会話予告演出を開始するタイミングと、に基づいて判定する。
ステップS252では、会話予告演出開始処理を実行し、ステップS253に移行する。会話予告演出開始処理では、ステップS227で設定した演出データに基づく会話予告演出を開始する。
具体的には、会話予告演出開始処理では、ステップS227で設定した演出データに基づいて、先行演出を開始する。これにより、画像表示装置20の表示領域21において、ステップS227で設定した先行演出画像q1の表示が開始される。
また、会話予告演出開始処理では、演出制御装置300のRAMの所定領域において設定されている会話予告待機フラグを解除する。さらに、会話予告演出フラグ及び先行演出フラグのそれぞれを、演出制御装置300のRAMの所定領域に設定する。
さらに、会話予告演出処理では、操作有効期間タイマによる操作有効期間制御時間の計測を開始する。
ステップS253では、会話予告演出の実行中であるか否かを判定し、会話予告演出の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS254に移行し、会話予告演出の実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
会話予告演出の実行中であるか否かは、演出制御装置300のRAMの所定領域において会話予告演出フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS254では、先行演出の実行中であるか否かを判定し、先行演出の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS255に移行し、先行予告演出の実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS267に移行する。
先行演出の実行中であるか否かは、演出制御装置300のRAMの所定領域において先行演出フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS255では、操作有効期間中であるか否かを判定し、操作有効期間中でないと判定した場合(No)には、ステップS256に移行し、操作有効期間中であると判定した場合(Yes)には、ステップS258に移行する。
操作有効期間中であるか否かは、演出制御装置300のRAMの所定領域において操作有効フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS256では、操作有効期間の開始時機が到来したか否かを判定し、操作有効期間の開始時機が到来したと判定した場合(Yes)には、ステップS257に移行し、操作有効期間の開始時機が到来していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、操作有効期間タイマにより計測された操作有効期間制御時間が、ステップS227で設定した所定操作開始時間に達した場合に、操作有効期間の開始時機が到来したと判定する。
ステップS257では、操作有効期間開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。操作有効期間開始処理では、操作有効フラグを、演出制御装置300のRAMの所定領域に設定する。
また、操作有効期間開始処理では、画像表示装置20の表示領域21に表示されている先行演出画像q1において、操作催促画像gの表示を開始する。
ステップS258では、第1操作検出スイッチ24から第1操作信号が入力されたか否かを判定し、第1操作信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS259に移行し、第1操作信号が入力されたと判定した場合(Yes)には、ステップS262に移行する。
ここで、第1操作信号が入力されたか否かは、第1操作信号の入力を示す情報がRAMの所定領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS259では、最長操作有効期間の終了時機が到来したか否かを判定し、最長操作有効期間の終了時機が到来したと判定した場合(Yes)には、ステップS260に移行し、最長操作有効期間の終了時機が到来していないと判定した場合には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、操作有効期間タイマにより計測された操作有効期間制御時間が、ステップS227で設定した所定操作終了時間に達した場合に、最長操作有効期間の終了時機が到来したと判定する。
ステップS260では、操作有効期間終了処理を実行し、ステップS261に移行する。操作有効期間終了処理では、演出制御装置300のRAMの所定領域に設定されている操作有効フラグを解除する。また、操作有効期間タイマによる操作有効期間制御時間の計測を停止して、操作有効期間タイマの計測値をリセットする。
また、操作有効期間終了処理では、画像表示装置20の表示領域21において、操作催促画像gの表示を終了する。
ステップS261では、会話予告演出終了処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。会話予告演出終了処理では、ステップS227で設定した会話予告演出の演出データに基づく会話予告演出(先行演出)を終了する。これによって、画像表示装置20の表示領域21において、先行演出画像q1の表示が終了される。
また、会話予告演出終了処理では、設定されている会話予告演出の演出データを消去するとともに、会話予告タイマによる会話予告制御時間の計測を停止して、会話予告タイマの計測値をリセットする。また、演出制御装置300のRAMの所定領域において設定されている会話予告演出フラグ及び先行演出フラグのそれぞれを解除する。さらに、演出制御装置300のRAMの所定領域において発展予告フラグが設定されている場合には、当該発展予告フラグを解除する。
ステップS262では、操作有効期間終了処理を実行し、ステップS263に移行する。ステップS262の操作有効期間終了処理は、ステップS260の操作有効期間終了処理と同様の処理となっている。
ステップS263では、演出制御装置300のRAMの所定領域において発展予告フラグが設定されているか否かを判定し、発展予告フラグが設定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS264に移行し、発展予告フラグが設定されていないと判定した場合(No)には、ステップS266に移行する。
ステップS264では、擬似連予告演出終了処理を実行し、ステップS265に移行する。ステップS263の擬似連予告演出終了処理は、ステップS247の擬似連予告演出終了処理と同様の処理となっている。
ステップS265では、後続演出開始処理を実行し、ステップS267に移行する。後続演出開始処理では、ステップS227で設定した演出データに基づく後続演出を開始する。
具体的には、後続演出開始処理では、まず、段階情報記憶領域において記憶されている段階情報を確認する。そして、ステップS227で設定した後続演出の内容(第1発展後続演出画像q3及び第2発展後続演出画像q4)のうち、当該段階情報に対応する後続演出の内容(第1発展後続演出画像q3又は第2発展後続演出画像q4)を選択する。そして、選択した内容に基づく後続演出を開始する。
これにより、画像表示領域20の表示領域において、先行演出画像q1の表示が終了されて、第1発展後続演出画像q3又は第2発展後続演出画像q4の表示が開始される。すなわち、ステップS263の擬似連予告演出終了処理により第2段階で擬似連予告演出が終了された場合には、第1発展後続演出画像q3の表示が開始され、第3段階で擬似連予告演出が終了された場合には、第2発展後続演出画像q4の表示が開始される。
また、後続演出開始処理では、演出制御装置300のRAMの所定領域において設定されている先行演出フラグを解除する。
ステップS266では、後続演出開始処理を実行し、ステップS267に移行する。後続演出開始処理では、ステップS227で設定した演出データに基づく後続演出を開始する。
これにより、画像表示領域20の表示領域において、先行演出画像q1の表示が終了されて、通常後続演出画像q2の表示が開始される。
また、後続演出開始処理では、演出制御装置300のRAMの所定領域において設定されている先行演出フラグを解除する。
ステップS267では、後続演出終了時機が到来したか否かを判定し、後続演出終了時機が到来したと判定した場合(Yes)には、ステップS268に移行し、後続演出終了時機が到来していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
後続演出終了時機が到来したか否かは、会話予告タイマが計測した会話予告制御時間と、ステップS227で設定した後続演出を終了するタイミングと、に基づいて判定する。具体的には、「発展会話予告演出」に係る後続演出が実行されている場合には、「タイミング6」の到来により、後続演出終了時機が到来したと判定される。一方、「通常会話予告演出」に係る後続演出が実行されている場合には、所定後続演出終了時機(演出図柄z1,z2の変動表示の開始から所定後続演出終了時間が経過したとき)の到来により、後続演出終了時機が到来したと判定される。
ステップS268では、会話予告演出終了処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。会話予告演出終了処理では、ステップS227で設定した会話予告演出データに基づく会話予告演出を終了する。これによって、画像表示装置20の表示領域21において、後続演出画像q2,q3,q4の表示が終了される。
また、会話予告演出終了処理では、設定されている会話予告演出の演出データを消去するとともに、会話予告タイマによる会話予告制御時間の計測を停止して、会話予告タイマの計測値をリセットする。また、演出制御装置300のRAMの所定領域において設定されている会話予告演出フラグを解除する。さらに、演出制御装置300のRAMの所定領域において発展予告フラグが設定されている場合には、当該発展予告フラグを解除する。
(パチンコ機1の動作)
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
図34は、演出図柄の変動表示の一例を示す図である。図35は、墨汁擬似連続変動表示において仮停止表示される墨汁擬似図柄の一例を示す図である。
パチンコ機1では、始動口(第1始動口51又は第2始動口52)への遊技球の入球があると、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)が実行されて、表示装置61,62において、特別図柄の変動表示が開始された後に、当該特別図柄抽選の結果に応じた態様による特別図柄の停止表示が行われる。
また、図34に示すように、特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示のそれぞれ)に同期して、画像表示装置20及び図柄表示装置23の演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2の変動表示が行われた後に、演出図柄z1,z2の停止表示が行われる。
そして、特別図柄抽選に当選した場合には、特別図柄の停止表示が行われた後に、大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、大入賞口開閉部材(第1大入賞口開閉部材53a又は第2大入賞口開閉部材54a)が閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口(第1大入賞口53又は第2大入賞口54)への遊技球の入球が可能となる。ここで、「大当たり1」又は「大当たり2」に当選した場合には、第2大入賞口54への遊技球の入球が可能となり、「大当たり3」、「大当たり4」又は「大当たり5」に当選した場合には、第1大入賞口53への遊技球の入球が可能となる。
また、パチンコ機1では、演出図柄z1,z2の変動表示を開始する際に、当該変動表示の実行中において擬似連予告演出を実行するか否かを決定する擬似連予告演出抽選が実行される。ここで、擬似連予告演出は、当該変動表示において「墨汁擬似連続変動表示」が実行されるか否か(当該変動表示の第1変動パターンが「墨汁擬似連続変動」であるか否か)を示唆する演出となっている。
そして、擬似連予告演出を実行することが決定された場合には、実行する擬似連予告演出の内容(擬似連予告演出パターン)が抽選により決定される。この際、当該変動表示の第1変動パターンが「墨汁擬似連続変動」である場合には、第5段階に到達する擬似連予告演出パターンが選択される。一方、当該変動表示の第1変動パターンが「墨汁擬似連続変動」でない場合には、第1段階から第4段階までのうちいずれかの段階で終了する擬似連予告演出パターンが選択される。
例えば、擬似連予告演出パターンとして「擬似連予告演出パターン1」が選択された場合には、以下に示す演出態様に係る擬似連予告演出が実行される。
すなわち、図34に示す演出図柄z1の変動表示が開始された後、「タイミング1」の到来により、図18に示す単位演出画像p1(第1段階)の表示が開始されて、擬似連予告演出が開始される。
そして、「タイミング2」の到来により、単位演出画像p1の表示が終了されて、同時に、図19に示す単位演出画像p2(第2段階)の表示が開始される。これによって、擬似連予告演出の演出態様が、第1段階から第2段階に変化する。
また、「タイミング3」の到来により、単位演出画像p2の表示が終了されて、同時に、図20に示す単位演出画像p3(第3段階)の表示が開始される。これによって、擬似連予告演出の演出態様が、第2段階から第3段階に変化する。
また、「タイミング4」の到来により、単位演出画像p3の表示が終了されて、同時に、図21に示す単位演出画像p4(第4段階)の表示が開始される。これによって、擬似連予告演出の演出態様が、第3段階から第4段階に変化する。
さらに、「タイミング5」の到来により、単位演出画像p4の表示が終了されて、同時に、図22に示す単位演出画像p5(第5段階(所定最終段階))の表示が開始される。これによって、擬似連予告演出の演出態様が、第4段階から第5段階に変化する。
その後、「タイミング6」の到来により、単位演出画像p5の表示が終了されて、擬似連予告演出が終了される。また、擬似連予告演出の終了と同時に、図35に示すように、墨汁擬似図柄が仮停止表示されて、1回目の墨汁擬似連続変動表示が開始される。この際、仮停止表示される墨汁擬似図柄は、単位演出画像p5を割くように出現される。
さらに、パチンコ機1では、演出図柄z1,z2の変動表示を開始する際に、当該変動表示の実行中において会話予告演出を実行するか否かを決定する会話予告演出抽選が実行される。そして、会話予告演出を実行することが決定された場合には、実行する会話予告演出の内容(会話予告演出パターン)が抽選により決定され、決定された会話予告演出パターンに基づく会話予告演出が実行される。
特に、パチンコ機1では、会話予告演出パターンとして、後続演出の内容が互いに異なる「通常会話予告演出」及び「発展会話予告演出」が設定されている。ここで、「発展会話予告演出」は、擬似連予告演出抽選に当選し、かつ、擬似連予告演出パターンとして「擬似連予告演出パターン1」が選択された場合に選択される会話予告演出パターンとなっている。
そして、「通常会話予告演出」では、後続演出の内容により、特別図柄抽選の結果が示唆される。一方、「発展会話予告演出」では、後続演出の内容により、当該変動表示において「墨汁擬似連続変動表示」が実行されるか否か(当該変動表示の第1変動パターンが「墨汁擬似連続変動」であるか否か)が示唆される。
会話予告演出パターンとして「通常会話予告演出」が選択された場合には、以下に示す演出態様に係る会話予告演出が実行される。
すなわち、図34に示す演出図柄z1の変動表示が開始された後、「所定会話予告開始タイミング」の到来により、図26に示す先行演出画像q1の表示(先行演出)が開始されて、会話予告演出が開始される。
また、先行演出の開始後、「操作有効期間開始時機」の到来により、演出ボタン5bの押下操作が有効となる操作有効期間が開始される。
そして、操作有効期間開始時機が到来してから所定操作終了時間が経過するまでの期間(最長操作有効期間)中に、演出ボタン5bが押下操作された場合には、先行演出画像q1の表示が終了されて、同時に、図27に示す通常後続演出画像q2の表示(後続演出)が開始される。その後、「所定後続演出終了時機」の到来により、通常後続演出画像q2の表示が終了されて、会話予告演出が終了される。
一方、最長操作有効期間中に、演出ボタン5bが押下操作されなかった場合には、最長操作有効期間の終了により、先行演出画像q1の表示が終了されて、会話予告演出が終了される。
また、会話予告演出パターンとして「発展会話予告演出」が選択された場合には、以下に示す演出態様に係る会話予告演出が実行される。
すなわち、図34に示す演出図柄z1の変動表示が開始された後、「所定会話予告開始タイミング」の到来により、図26に示す先行演出画像q1の表示(先行演出)が開始されて、会話予告演出が開始される。
また、先行演出の開始後、「操作有効期間開始時機」の到来により、演出ボタン5bの押下操作が有効となる操作有効期間が開始される。ここで、「発展会話予告演出」では、「タイミング3」が最長操作有効期間中に到来するように、操作有効期間開始時機及び操作有効期間終了時機が設定されている。これにより、最長操作有効期間中に、擬似連予告演出(「擬似連続予告演出パターン1」)の演出態様が第2段階から第3段階に変化するタイミング(「タイミング3」)が到来する。
そして、最長操作有効期間中に演出ボタン5bが押下操作された場合には、先行演出画像q1の表示及び擬似連予告演出が終了されて、同時に、図31に示す発展後続演出画像の表示(後続演出)が開始される。この際、第2段階に係る擬似連予告演出の実行中(図28から図30に示す第1期間中)に演出ボタン5bが押下操作された場合には、第1発展後続演出画像q3が表示され、第3段階に係る擬似連予告演出の実行中(図28から図30に示す第2期間中)に演出ボタン5bが押下操作された場合には、第2発展後続演出画像q4が表示される。
第1発展後続演出画像q3では、擬似連予告演出の第5段階に対応する単位演出画像p5と、第2段階に対応する単位演出画像p2及び第5段階に対応する単位演出画像pを互いに繋げる内容の画像と、を含んでいる。これによって、第2段階に係る擬似連予告演出の実行中に演出ボタン5bが押下操作された場合には、第1発展後続演出画像q3により、単位演出画像p2から、単位演出画像p3及び単位演出画像p4を介して、単位演出画像p5へと演出態様が変化される。
一方、第2発展後続演出画像q4では、擬似連予告演出の第5段階に対応する単位演出画像p5と、第3段階に対応する単位演出画像p3及び第5段階に対応する単位演出画像p5を互いに繋げる内容の画像と、を含んでいる。これによって、第3段階に係る擬似連予告演出の実行中に演出ボタン5bが押下操作された場合には、第2発展後続演出画像q4により、単位演出画像p3から、単位演出画像p4を介して、単位演出画像p5へと演出態様が変化される。
その後、「タイミング6」の到来により、発展後続演出画像q3,q4の表示が終了されて、会話予告演出が終了される。また、会話予告演出の終了と同時に、図35に示すように、墨汁擬似図柄が仮停止表示されて、1回目の墨汁擬似連続変動表示が開始される。この際、仮停止表示される墨汁擬似図柄は、発展後続演出画像q3,q4を割くように出現される。
一方、最長操作有効期間中に、演出ボタン5bが押下操作されなかった場合には、最長操作有効期間の終了により、先行演出画像q1の表示が終了されて、会話予告演出が終了される。
(パチンコ機1の作用)
次にパチンコ機1の作用について説明する。
パチンコ機1では、演出図柄z1,z2の変動表示中に実行される演出として、下限段階(第1段階)から上限段階(第5段階)までのうち2以上の段階に演出態様が変化する「擬似連予告演出パターン1」と、演出ボタン5bの操作に基づいて演出態様を変化させることが可能な「発展会話予告演出」と、が設定されている。
特に、「発展会話予告演出」は、最終的に変化する演出態様の段階が下限段階から上限段階のうち所定段階(第5段階)となる「擬似連予告演出パターン1」が実行される場合に実行される。また、「発展会話予告演出」では、操作有効期間中に演出ボタン5bが操作されたことを検出した場合に、演出態様が発展後続演出画像q3,q4に変化する。そして、発展後続演出画像q3,q4には、「擬似連予告演出パターン1」の所定段階(第5段階)の演出態様(単位演出画像p5)と同様(本実施形態では、同一)の演出態様が含まれている。
これによって、発展会話予告演出において、演出ボタン5bの操作に基づいて、演出態様を、「擬似連予告演出パターン1」の所定段階(第5段階)の演出態様と同様の演出態様に変化させることができる。
したがって、擬似連予告演出の演出態様と会話予告演出の演出態様とを、互いに関連させることができ、演出の興趣を向上することが可能となる。
また、パチンコ機1では、発展会話予告演出の演出態様が発展後続演出画像q3,q4に変化されることに応じて擬似連予告演出が終了されるため、擬似連予告演出の演出態様と発展会話予告演出の演出態様との間に矛盾が生じることを防止することが可能となる。
さらに、パチンコ機1では、擬似連予告演出の実行中に、実行中の擬似連予告演出に係る演出態様の段階を示す段階情報が記憶される。そして、発展会話予告演出において、操作有効期間中に演出ボタン5bが操作されたことを検出した場合に、演出態様が、記憶されている段階情報に対応する発展後続演出画像q3,q4に変化する。
これによって、発展会話予告演出において、演出ボタン5bの操作に基づいて、演出態様を、実行中の「擬似連予告演出パターン1」に係る演出態様の段階に対応する発展後続演出画像q3,q4に変化させることができる。
したがって、例えば、各段階に対応する発展後続演出画像q3,q4に、「擬似連予告演出パターン1」の演出態様のうち当該発展後続演出画像q3,q4に対応する段階(第2段階又は第3段階)に係る演出態様と所定段階(第5段階)に係る演出態様とを繋げる演出態様を含ませることで、発展会話予告演出の演出態様が発展後続演出画像q3,q4に変化する際に、実行中の「擬似連予告演出パターン1」の演出態様と発展会話予告演出の演出態様とを、円滑に連続させることが可能となる。
また、パチンコ機1では、演出ボタン5bの操作に基づいて発展会話予告演出の演出態様を変化させることが可能となる最長有効期間中に、「擬似連予告演出パターン1」の演出態様が第2段階から第3段階に変化する「タイミング3」が到来する。
これによって、最長操作有効期間中において、「タイミング3」の到来前に演出ボタン5bが操作された場合と、「タイミング3」の到来後に演出ボタン5bが操作された場合とで、変化する発展会話予告演出の演出態様(発展後続演出画像q3,q4)を異ならせることができ、演出の興趣をさらに向上することが可能となる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、発展会話予告演出は、「擬似連予告演出パターン1」が実行される場合に実行される。しかしながら、発展会話予告演出は、他の擬似連予告演出パターンが実行される場合に実行される構成としても構わない。例えば、最終的に到達する段階が第1段階から第4段階までの何れかの段階となる擬似連予告演出パターンの実行中において発展会話予告演出を実行しても構わない。この場合には、発展会話予告演出を構成する発展後続演出画像のうち第2区分に係る画像として、当該擬似連予告演出を構成する単位演出画像p1〜p4のうち最終的に到達する段階に対応する単位演出画像p1〜p4と同一の画像に設定する。
また、上記実施形態では、各段階に対応する単位演出画像p1〜p5は、画像表示装置20の表示領域21に墨汁が垂下された状態を示す画像となっている。しかしながら、単位演出画像p1〜p5のデザイン、形等は、適宜、変更することが可能となっている。例えば、各単位演出画像p1〜p5は、段階に応じた範囲に花弁等の物体が舞う画像であっても構わない。また、各単位演出画像p1〜p5は、透過性を有する画像としても構わない。各単位演出画像p1〜p5を透過性を有する画像とした場合には、各単位演出画像p1〜p5を介して、変動表示されている演出図柄z1等の各種演出画像を視認することが可能となる。
また、上記実施形態では、擬似連予告演出及び発展会話予告演出は、それぞれ、「墨汁擬似連続変動表示」の実行を示唆している。しかしながら、擬似連予告演出及び発展会話予告演出は、それぞれ、特別図柄抽選の結果を示唆する演出であれば、他の演出の実行を示唆しても構わない。
さらに、上記実施形態においては、本発明をパチンコ機1に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
1 パチンコ機
5b 演出ボタン
5c 回転型セレクター
10 遊技盤
20 画像表示装置
21 表示領域
23 図柄表示装置
24 第1操作検出スイッチ
25 第2操作検出スイッチ
30 遊技領域
41 始動ゲート
51 第1始動口
52 第2始動口
52a 始動口開閉部材
53 第1大入賞口
53a 第1大入賞口開閉部材
54 第2大入賞口
54a 第2大入賞口開閉部材
60 普図表示装置
61 特図1表示装置
62 特図2表示装置
63 状態表示装置
64 始動口ソレノイド
65 第1大入賞口ソレノイド
66 第2大入賞口ソレノイド
101 特図1始動球検知センサ
102 特図2始動球検知センサ
103 第1大入賞球検知センサ
104 普図始動球検知センサ
105 第2大入賞球検知センサ
200 主制御装置
300 演出制御装置
400 払出制御装置
440 遊技球払出装置
p1〜p5 単位演出画像
q1 先行演出画像
q2 通常後続演出画像
q3 第1発展後続演出画像
q4 第2発展後続演出画像


Claims (2)

  1. 遊技者による操作が可能な操作手段と、
    始動口への遊技球の入球を契機として、特定遊技状態を生起させるか否かを決定する当たり抽選を実行する抽選手段と、
    たり抽選が実行された場合に、識別情報の変動表示を実行した後に、当該当たり抽選の結果に応じた態様による別情報の停止表示を実行する表示制御手段と、
    別情報の変動表示の実行中に、演出態様が段階的に変化する第1演出を実行する出制御手段とを備え、
    前記演出制御手段は、
    最終的に変化する演出態様として所定演出態様が設定される第1演出が実行される場合に、当該第1演出の実行中に、第2演出を実行し、
    第2演出の実行中に設定される有効期間中において前記操作手段の操作を検出した場合には、第1演出及び第2演出を終了するとともに、特定演出態様による第3演出を実行し、
    前記有効期間中において前記操作手段の操作を検出しなかった場合には、第1演出を終了せずに、当該有効期間の終了に応じて、第2演出を終了し、
    前記特定演出態様には、前記所定演出態様と同様の演出態様が含まれることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技者による操作が可能な操作手段と、
    始動口への遊技球の入球を契機として、特定遊技状態を生起させるか否かを決定する当たり抽選を実行する抽選手段と、
    当たり抽選が実行された場合に、識別情報の変動表示を実行した後に、当該当たり抽選の結果に応じた態様による識別情報の停止表示を実行する表示制御手段と、
    識別情報の変動表示の実行中に、表示される演出画像が段階的に変化する第1演出を実行する演出制御手段と、を備え、
    前記演出制御手段は、
    最終的に表示される演出画像として所定演出画像が設定される第1演出が実行される場合に、当該第1演出の実行中に、第2演出を実行し、
    第2演出の実行中に設定される有効期間中において前記操作手段の操作を検出した場合には、第1演出及び第2演出を終了するとともに、特定演出画像の表示を含む第3演出を実行し、
    前記有効期間中において前記操作手段の操作を検出しなかった場合には、第1演出を終了せずに、当該有効期間の終了に応じて、第2演出を終了し、
    前記特定演出画像には、前記所定演出画像と同様の演出画像が含まれることを特徴とする遊技機。
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