JP2017035130A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】識別情報の変動表示を行うために必要となる情報量の増加を抑制した遊技機を提供する。
【解決手段】パチンコ機は、変動態様判定の結果に基づいて、識別情報の変動表示の変動時間を指定する変動時間情報を設定し、設定した変動時間情報に基づく識別情報の変動表示を実行する報知表示制御手段を備える。また、変動時間情報は、第1変動時間情報と、第2変動時間情報と、を含んでなる。そして、第1変動時間情報の値に第1単位時間を乗算した値が、当該第1変動時間情報が指定する変動時間となり、第2変動時間情報の値に第2単位時間を乗算した値が、当該第2変動時間情報が指定する変動時間となる。
【選択図】図10

Description

本発明は、特別図柄抽選が実行された場合に、識別情報の変動表示を実行した後に、当該特別図柄抽選の結果に応じた態様で識別情報の停止表示を実行する遊技機に関する。
従来、特別図柄抽選が実行された場合に、識別情報の変動表示を実行する遊技機が知られている(特許文献1参照)。
この遊技機では、特別図柄抽選が実行された場合に、当該特別図柄抽選の結果を報知する特別図柄(識別情報)の変動表示が実行される。特別図柄の変動表示は、前期変動表示と、後期変動表示と、から構成されている。また、特別図柄抽選が実行された場合に、前期変動表示に係る前半変動パターン(変動時間)と、後期変動表示に係る後半変動パターン(変動時間)と、が選択される。そして、選択された前半変動パターンに対応する変動時間に基づいて、前期変動表示が実行されるとともに、選択された後半変動パターンに対応する変動時間に基づいて、後期変動表示が実行される。
特開2015−3228号公報
しかしながら、従来の遊技機では、識別情報の変動表示を行うために必要となる情報量(データ量)が増加する恐れがある。
すなわち、従来の遊技機では、選択された前半変動パターンに対応する変動時間データに所定単位時間を乗算することによって、前半変動表示の変動時間が算出されるとともに、選択された後半変動パターンに対応する変動時間データに所定単位時間を乗算することによって、後半変動表示の変動時間が算出される。そして、算出された前半変動表示の変動時間と後半変動表示の変動時間とを加算した値が、特別図柄の変動表示の変動時間として設定される。
すなわち、前半変動パターンに係る変動時間データと、後半変動パターンに係る変動時間データとで、互いに同一の時間単位(所定単位時間単位)で、各変動時間データに係る変動時間が指定される。
したがって、識別情報の変動表示の変動時間として、短い時間単位で互いに異なる複数の変動時間を設定するためには、前半変動パターンに係る変動時間データ及び後半変動パターンに係る変動時間データのそれぞれについて、短い時間単位で互いに異なる複数の変動時間を指定する変動時間データを設定する必要があり、変動時間データの数が増加する恐れがある。よって、識別情報の変動表示を行うために必要となる情報量(データ量)が増加する恐れがある。
本発明の課題は、識別情報の変動表示を行うために必要となる情報量の増加を抑制する。
上記目的を達成するために、第一の発明に係る遊技機は、所定条件の成立に応じて、遊技情報を取得する遊技情報取得手段と、前記遊技情報取得手段により取得された前記遊技情報に基づいて、特定遊技状態を生起させるか否かを判定する当落判定と、変動態様を判定する変動態様判定と、を含む始動判定を実行する始動判定手段と、前記変動態様判定の結果に基づいて、識別情報の変動表示の変動時間を指定する変動時間情報を設定する変動時間情報設定手段と、前記変動時間情報設定手段により設定された前記変動時間情報に基づく前記識別情報の変動表示を実行した後に、前記当落判定の結果に応じた態様に基づく識別情報の停止表示を実行する報知表示制御手段と、を備え、前記変動時間情報は、第1変動時間情報と、第2変動時間情報と、を含んでなり、前記第1変動時間情報の値に第1単位時間を乗算した値が、当該第1変動時間情報が指定する変動時間となり、前記第2変動時間情報の値に第2単位時間を乗算した値が、当該第2変動時間情報が指定する変動時間となることを特徴とする。
第一の発明に係る遊技機では、変動態様判定の結果に基づいて、識別情報の変動表示の変動時間を指定する変動時間情報が設定される。変動時間情報は、第1変動時間情報と、第2変動時間情報と、を含んでなる。そして、第1変動時間情報の値に第1単位時間を乗算した値が、当該第1変動時間情報が指定する変動時間となる。また、第2変動時間情報の値に第2単位時間を乗算した値が、当該第2変動時間情報が指定する変動時間となる。
すなわち、第1変動時間情報及び第2変動時間情報のうち、一方の変動時間情報では、短い時間単位(第1単位時間及び第2単位時間のうち一方の時間単位)で変動時間を指定することができ、他方の変動時間情報では、長い時間単位(第1単位時間及び第2単位時間のうち他方の時間単位)で変動時間を指定することができる。そして、第1変動時間情報と第2変動時間情報とを組み合わせることによって、識別情報の変動表示の変動時間を指定する変動時間情報が設定される。
これによって、一方の変動時間情報により短い時間単位で変動時間を指定することができるため、識別情報の変動表示の変動時間として、短い時間単位で互いに異なる複数の変動時間を設定することが可能となる。
一方、他方の変動時間情報については、長い時間単位で互いに異なる複数の変動時間を指定する変動時間情報を設定すれば足りるため、一方の変動時間情報と比較して、当該変動時間情報の数を少なくすることができる。
したがって、第一の発明に係る遊技機によれば、識別情報の変動表示の変動時間として、短い時間単位で互いに異なる複数の変動時間を設定することを可能としつつ、識別情報の変動表示を行うために必要となる情報量(データ量)の増加を抑制することが可能となる。
ここで、所定条件の成立としては、始動口51,52への遊技球の入球が該当する。遊技情報としては、後述する始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)が該当する。遊技情報取得手段としては、後述する主制御回路200(ステップS112,S115)が該当する。特定遊技状態としては、後述する大当たり遊技状態が該当する。当落判定としては、後述する抽選結果判定(ステップS225)が該当する。変動態様としては、後述する変動パターン番号が該当する。変動態様判定としては、後述する変動パターン判定(ステップS227)が該当する。始動判定手段としては、後述する主制御回路200(ステップS225〜S227)が該当する。識別情報としては、後述する特別図柄が該当する。変動時間情報としては、後述する変動時間情報(第1変動時間情報及び第2変動時間情報)が該当する。変動時間情報設定手段としては、後述する主制御回路200(ステップS227)が該当する。報知表示制御手段としては、後述する主制御回路200(ステップS228,S231)が該当する。第1変動時間情報としては、後述する第1変動時間情報が該当する。第2変動時間情報としては、後述する第2変動時間情報が該当する。第1単位時間としては、後述する第1単位時間が該当する。第2単位時間としては、後述する第2単位時間が該当する。
第二の発明に係る遊技機は、第一の発明に係る遊技機おいて、前記第1変動時間情報が指定する変動時間を計測する第1計測手段と、前記第2変動時間情報が指定する変動時間を計測する第2計測手段と、を備え、前記第1計測手段の計測値は、前記第1単位時間毎に更新され、前記第2計測手段の計測値は、前記第2単位時間毎に更新されることを特徴とする。
第二の発明に係る遊技機では、第1変動時間情報及び第2変動時間情報のそれぞれについて、当該変動時間情報が指定する変動時間を計測(計時)する計測手段が設けられている。
これによって、第1変動時間情報が指定する変動時間及び第2変動時間情報が指定する変動時間を1つの計測手段により計測するために必要となる演算処理が不要となり、制御負担を軽減することが可能となる。
ここで、第1計数手段としては、後述する第1変動時間カウンタ及び第1ベースカウンタが該当する。第2計数手段としては、後述する第2変動時間カウンタ及び第2ベースカウンタが該当する。
第三の発明に係る遊技機は、第一又は第二の発明に係る遊技機において、前記第1単位時間は、前記第2単位時間より短く、前記第1変動時間情報は、第1情報量で構成され、前記第2変動時間情報は、前記第1情報量より小さい第2情報量で構成されていることを特徴とする。
第三の発明に係る遊技機では、第1変動時間情報が、第1情報量(例えば、2バイト)で構成され、第2変動時間情報が、第2情報量(例えば、1バイト)で構成されている。
これによって、識別情報の変動表示を行うために必要となる情報量の増加を更に抑制することが可能となる。
本発明によれば、識別情報の変動表示を行うために必要となる情報量の増加を抑制することが可能となる。
パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。 遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。 パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。 主制御回路から演出制御回路に対して送信される制御コマンドを説明する図である。 主制御回路が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。 主制御回路が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。 主制御回路が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 特図乱数記憶処理を示すフローチャートである。 特図変動処理を示すフローチャートである。 変動パターン番号と変動時間情報との対応を示す図である。 変動時間タイマ更新処理を示すフローチャートである。 特図停止処理を示すフローチャートである。 小当たり遊技処理を示すフローチャートである。 大当たり遊技処理を示すフローチャートである。 演出制御回路が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。 入賞時演出管理処理を示すフローチャートである。 変動時演出管理処理を示すフローチャートである。 当選時演出管理処理を示すフローチャートである。 演出図柄の変動表示の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用している。
(パチンコ機1の全体構成)
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すパチンコ機1は、矩形状の外枠2と、外枠2の前側に配設された内枠3と、内枠3の前側に配設された扉ユニット4と、を備えている。
内枠3は、矩形状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。内枠3の内側には、遊技盤10(図2参照)が取り付けられている。
扉ユニット4は、略方形の扉状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。これによって、扉ユニット4は、内枠3に取り付けられた遊技盤10の正面側を開閉することが可能となっている。扉ユニット4は、略中央部に配設された透明板4aと、透明板4aの周囲に配設された装飾部4bと、透明板4aの下側に配設された受皿ユニット5と、受皿ユニット5の側方に配設された発射ハンドル6と、を備えている。
透明板4aは、樹脂、ガラス等の透明な材料により平板状に形成され、内枠3に取り付けられた遊技盤10の正面側に配設される。これによって、遊技者は、透明板4aを介して、遊技盤10を視認することが可能となっている。装飾部4bは、前方に向かって膨出する形状を有している。装飾部4bの上側の各角部には、その内部に音発生装置(スピーカ)22(図3参照)が配設された音抜部4cが設けられている。各音抜部4cには、音発生装置22が出力する音声を通過させる複数の音抜孔が設けられている。また、装飾部4bには、複数のランプ21(図3参照)が配設されている。
受皿ユニット5は、遊技球(貸球及び賞球)を受ける受皿5aと、受皿5aの前側に配設された演出ボタン5b及び回転型セレクター5cと、を有している。
演出ボタン5bは、略円柱状に形成され、受皿ユニット5から上方に向かって突出するように配設されている。演出ボタン5bは、遊技者による押下操作(下方に向かって押し込む操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、演出ボタン5bの押下操作を検出する第1操作検出スイッチ24(図3参照)が配設されている。第1操作検出スイッチ24は、演出ボタン5bが押下操作されるごとに、第1操作信号を演出制御回路300(図3参照)に対して出力する。
回転型セレクター5c(いわゆる「ジョグダイヤル」)は、略円筒状に形成され、演出ボタン5cの周囲を囲むように配設されている。回転型セレクター5cは、遊技者による回転操作(円筒軸を中心に回転させる操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、回転型セレクター5cの回転操作を検出する第2操作検出スイッチ25(図3参照)が配設されている。第2操作検出スイッチ25は、回転型セレクター5cが所定角度(例えば、60[°])回転操作されるごとに、第2操作信号を演出制御回路300に対して出力する。
また、受皿ユニット5の上面には、貸出操作部7が配設されている。貸出操作部7は、球貸ボタン7aと、返却ボタン7bと、度数表示装置7cと、を有している。ここで、パチンコ機1は、プリペイドカードに記録されている情報の読出し及び更新を行うことが可能なCRユニット500(図3参照)と通信可能に接続されている。そして、プリペイドカード(図示せず)がCRユニット500に挿入されると、CRユニット500に挿入されたプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。そして、プリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で球貸ボタン7aが操作されると、所定数の遊技球が受皿5aに払い出される。この際、払い出された遊技球の数に応じてプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が更新されて、更新された有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。また、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で返却ボタン7bが操作されると、CRユニット500からプリペイドカードが返却される。
ここで、プリペイドカートとしては、例えば、磁気記憶媒体、記憶IC内蔵媒体等が該当する。
発射ハンドル6は、遊技者による回転操作が可能となっている。そして、発射ハンドル6は、回転操作されたことに応じて、この回転操作量に応じた抵抗値を払出制御回路400(図3参照)に対して出力する。
(遊技盤10の構成)
次に、遊技盤10の構成を説明する。
図2は、遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図2に示すように、遊技盤10の正面には、発射ハンドル6が操作されることに応じて打ち出された遊技球が流下する遊技領域30が形成されている。また、遊技領域30の略中央部には、画像表示装置20が配設されている。そして、遊技領域30は、遊技球が流下する流路として、画像表示装置20の左側に形成された左側流路と、画像表示装置20の右側に形成された右側流路と、を有している。
画像表示装置20は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。そして、画像表示装置20の表示画面20aには、演出図柄z1(図19参照)が表示される3つの演出図柄表示領域a1〜a3(図19参照)と、演出図柄z2(図19参照)が表示される演出図柄表示領域a4(図19参照)と、を構成することが可能となっている。また、画像表示装置20の表示画面20aには、保留図柄h(図19参照)が表示される保留図柄表示領域b1,b2(図19参照)を構成することが可能となっている。
各演出図柄表示領域a1〜a3では、演出図柄z1の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。各演出図柄表示領域a1〜a3で表示される演出図柄z1は、数字、文字、記号、キャラクター等の識別情報(図柄)を含んで構成されている。本実施形態では、演出図柄z1として、数字(「1」〜「9」のうちいずれか一つ)を含んで構成された「数字図柄」を有している。
演出図柄表示領域a4では、演出図柄z2の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。本実施形態では、演出図柄表示領域a4で表示される演出図柄z2は、カラーバーから構成されている。
演出図柄z1,z2の変動表示とは、各演出図柄表示領域a1〜a3において、複数種類の演出図柄z1をスクロールさせた状態(抽選結果表示位置に表示される演出図柄z1の種類が、順次、変更される状態)で表示するとともに、演出図柄表示領域a4において、演出図柄z2の種類(カラーバーが表す色)が、順次、変更される状態で表示することをいう。
一方、演出図柄z1,z2の停止表示とは、各演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、一の種類の演出図柄z1を停止させた状態で表示するとともに、演出図柄表示領域a4において、一の種類の演出図柄z2を表示(カラーバーが所定の色を表示)することをいう。
そして、演出図柄表示領域a1〜a4では、4つの領域a1〜a4において停止表示された演出図柄z1,z2の組み合わせによって、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が表示される。
保留図柄表示領域b1には、報知表示(特別図柄の変動表示及び停止表示)中の始動情報に対応する保留図柄hが表示される。一方、保留図柄表示領域b2には、報知表示が保留されている始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
画像表示装置20の下方には、始動ゲート41が設けられている。始動ゲート41は、常時、遊技球による通過が可能となるように形成されている。始動ゲート41には、普図始動球検知センサ104(図3参照)が配設されている。普図始動球検知センサ104は、遊技球による始動ゲート41の通過の検出に応じて、検出信号を主制御回路200(図3参照)に対して出力する。主制御回路200は、普図始動球検知センサ104からの検出信号の入力に応じて、普通図柄抽選を実行する。始動ゲート41は、右側流路及び左側流路のそれぞれを流下する遊技球による通過が可能となっている。
始動ゲート41の下方には、第1始動口51が設けられている。第1始動口51は、上向きに開口した入球口(いわゆる「ヘソ」)であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。第1始動口51内には、特図1始動球検知センサ101(図3参照)が配設されている。特図1始動球検知センサ101は、第1始動口51への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力に応じて、第1特別図柄抽選を実行する。第1始動口51は、右側流路及び左側流路のそれぞれを流下する遊技球の入球が可能となっている。
第1始動口51の下方には、第2始動口52が設けられている。第2始動口52には、第2始動口52への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と遊技球の入球を可能にする開放状態とに変位することが可能な始動口開閉部材52a(いわゆる「電動チューリップ」)が設けられている。始動口開閉部材52aは、始動口ソレノイド64(図3参照)によって開閉される。第2始動口52は、通常時は、始動口開閉部材52aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、普通図柄抽選に当選した場合に、始動口開閉部材52aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。
第2始動口52内には、特図2始動球検知センサ102(図3参照)が配設されている。特図2始動球検知センサ102は、第2始動口52への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力に応じて、第2特別図柄抽選を実行する。第2始動口52は、左側流路及び右側流路のそれぞれを流下する遊技球の入球が可能となっている。
第2始動口52の下方には、大入賞口53が設けられている。大入賞口53には、大入賞口53への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と、大入賞口53への遊技球の入球を可能にする開放状態と、に変位することが可能な大入賞口開閉部材53a(いわゆる「アタッカー」)が設けられている。
大入賞口開閉部材53aは、大入賞口ソレノイド65(図3参照)によって開閉される。大入賞口53は、通常時は、大入賞口開閉部材53aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、小当たり遊技状態又は大当たり遊技状態が生起された場合に、大入賞口開閉部材53aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。大入賞口53内には、大入賞球検知センサ103(図3参照)が配設されている。大入賞球検知センサ103は、大入賞口53への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、大入賞球検知センサ103からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440(図3参照)による賞球の払い出しに係る処理を実行する。大入賞口53は、左側流路及び右側流路のそれぞれを流下する遊技球の入球が可能となっている。
大入賞口53の下方には、いずれの入球口51,52,53にも入球しなかった遊技球を回収するためのアウト口55が設けられている。なお、遊技領域30には、各入球口51,52,53やゲート41へ遊技球を導くように、複数の釘(図示せず)が配置されている。
第2始動口52の右方には、状態表示装置63が設けられている。状態表示装置63は、LED等によって構成されている。状態表示装置63には、第1特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(いわゆる「保留数」)、第2特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数、普通図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数、大当たり遊技状態の種別(ラウンド遊技の実行回数)等が表示される。
状態表示装置63の下方には、普図表示装置60、特図1表示装置61及び特図2表示装置62が設けられている。各表示装置60,61,62は、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成されている。
普図表示装置60は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普図表示装置60では、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果が表示される。ここで、普図表示装置60に停止表示された普通図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である普図当たり遊技状態が生起される。
特図1表示装置61は、数字や図柄等からなる第1特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図1表示装置61では、停止表示された第1特別図柄によって、第1特別図柄抽選の結果が表示される。
特図2表示装置62は、数字や図柄等からなる第2特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図2表示装置62では、停止表示された第2特別図柄によって、第2特別図柄抽選の結果が表示される。
ここで、特図表示装置61,62における特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の表示と、演出図柄表示領域a1〜a4における演出図柄z1,z2の表示とは、変動表示が開始される時期、変動表示が終了して停止表示が行われる時期及び停止表示された図柄が示す抽選結果のそれぞれについて対応付けられている。
そして、特図1表示装置61に停止表示された第1特別図柄が特定の図柄となった場合又は特図2表示装置62において停止表示された第2特別図柄が特定の図柄となった場合には、小当たり遊技状態,大当たり遊技状態が生起され、大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位されて、大入賞口53が開放される。
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図3は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、パチンコ機1は、主制御回路200と、演出制御回路300と、払出制御回路400と、各制御回路200,300,400に電源(電力)を供給する電源回路600と、を備えている。
各制御回路200,300,400は、CPU(Central Processing Unit)と、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータを格納するROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されているプログラムに基づく処理を進行するために使用される一時記憶領域となるRAM(Random Access Memory)と、を備えるマイクロコンピュータである。
主制御回路200は、CPU210と、ROM220と、RAM230と、入力ポート240と、出力ポート250と、周波数発生回路260と、ハード乱数発生回路270と、を備える。
入力ポート240は、各検知センサ101〜104から入力された検出信号及び払出制御回路400から入力された制御コマンドのそれぞれを、CPU210に対して出力する。出力ポート250は、演出制御回路300及び払出制御回路400のそれぞれに対して制御コマンドを出力するとともに、各表示装置60〜63及び各ソレノイド64,65に対して制御信号を出力する。また、出力ポート250は、パチンコ機1の賞球の払い出しに関する情報やエラー信号をホールコンピュータ(図示せず)に対して出力する。
ROM220には、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータが格納されている。特に、ROM220には、遊技の進行に必要なデータとして、各種抽選を実行するための判定テーブル、演出制御回路300を制御するために必要な各種制御コマンドが格納されている。
RAM230には、主制御回路200における入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタ等の各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等が一時的に記憶される。
特に、RAM230は、特図1始動球検知センサ101、特図2始動球検知センサ102及び普図始動球検知センサ104のそれぞれからの検出信号の入力を契機として取得される始動情報(遊技情報)を記憶することが可能な始動情報記憶領域が設けられている。始動情報とは、各検出信号の入力を契機として取得された各種乱数値等の情報をいう。
また、始動情報記憶領域として、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力を契機として取得された始動情報(以下、「特図1始動情報」とする)を記憶することが可能な特図1始動情報記憶領域と、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力を契機として取得された始動情報(以下、「特図2始動情報」とする)を記憶することが可能な特図2始動情報記憶領域と、を有している。特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域には、それぞれ、所定数(本実施形態では、4つ)を上限として、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)を記憶することが可能となっている。
ここで、パチンコ機1は、電源回路600による電源の供給が遮断された際に主制御回路200に対して電源を供給することが可能なバックアップ電源回路(図示せず)を備えている。これにより、RAM230は、電源回路600による電源の供給時には、この電源に基づいて記憶された情報を保持することができ、電源回路600による電源の供給の遮断時には、バックアップ電源回路から供給される電源に基づいて記憶された情報を保持(保存)することができる。
周波数発生回路260は、所定のクロック周波数(本実施形態では、12[MHz])でクロック(同期信号)を発生させて、このクロックをCPU210及びハード乱数発生回路270のそれぞれに対して出力する。ハード乱数発生回路270は、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の当たり乱数及び第2特別図柄抽選の当たり乱数のそれぞれを発生させる。ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごとに、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、当たり乱数を発生させる。本実施形態では、ハード乱数発生回路270のループカウンタの値は、0.083[μs](1[s]/12[MHz]=0.083[μs])ごとに更新される。なお、ループカウンタは、普通図柄抽選、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
演出制御回路300は、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、画像表示装置20における演出画像の表示、ランプ21の点灯、音発生装置22による音の出力等を制御する。
演出制御回路300のROMには、演出の進行に係るプログラム、演出の進行に必要なデータが格納されている。演出制御回路300のRAMには、主制御回路200から受信した制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
演出制御回路300のCPUは、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出内容を決定する。そして、決定した演出内容に係る演出プログラムにしたがって、画像データ、ランプ制御データ及び音制御データを読み出して、読み出した制御データを画像表示装置20、ランプ21及び音発生装置22のそれぞれに対して出力する。
また、演出制御回路300のCPUは、演出ボタン5bを用いた演出内容が決定された場合には、第1操作検出スイッチ24からの第1操作信号の入力の有無を監視し、第1操作信号の入力の有無に応じた制御データを読み出して、読み出した制御データを画像表示装置20、ランプ21及び音発生装置22のそれぞれに対して出力する。
さらに、演出制御回路300のCPUは、回転型セレクター5cを用いた演出内容が決定された場合には、第2操作検出スイッチ25からの第2操作信号の入力の有無を監視し、第2操作信号の入力の有無に応じた制御データを読み出して、読み出した制御データを画像表示装置20、ランプ21及び音発生装置22のそれぞれに対して出力する。
払出制御回路400は、発射ハンドル6が備える発射ボリューム(図示せず)から入力された信号に基づいて、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
具体的には、払出制御回路400には、発射ボリューム及び遊技球発射装置423が接続されている。発射ボリュームは、発射ハンドル6が回転操作されると、この回転操作量に応じた信号を払出制御回路400に対して出力する。そして、払出制御回路400は、発射ボリュームから入力された信号に応じた強さで遊技球を遊技領域30に発射するように、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
また、払出制御回路400は、主制御回路200から受信した制御コマンド及びCRユニット500から受信した球貸指示信号のそれぞれに基づいて、遊技球払出装置440による遊技球払出動作を制御する。
具体的には、払出制御回路400には、遊技球払出装置440が接続されている。遊技球払出装置440は、遊技球を受皿5aに払い出す遊技球払出動作を実行する。
そして、払出制御回路400は、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、遊技球払出装置440による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作を制御する。
また、払出制御回路400には、接続基板410を介して、球貸ボタン7a、返却ボタン7b、度数表示装置7c及びCRユニット500のそれぞれが接続されている。
球貸ボタン7aは、押下操作されたことに応じて、球貸操作信号を、接続基板410を経由してCRユニット500に対して送信する。
CRユニット500は、球貸ボタン7aから球貸操作信号を受信すると、挿入されているプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数から所定数の貸球を払い出すために必要な度数を減算して、プリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新するとともに、所定数の遊技球の払い出しを指示する球貸指示信号を、接続基板410を経由して払出制御回路400に対して送信する。
そして、払出制御回路400は、CRユニット500から受信した球貸指示信号に基づいて、遊技球払出装置440による貸球の払い出しに係る遊技球払出動作を制御する。具体的には、CRユニット500から球貸指示信号を受信するごとに、所定数(例えば、25[球])の遊技球の払い出しに係る遊技球払出動作を制御する。
また、CRユニット500は、プリペイドカートが挿入されたとき及びプリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新したときのそれぞれにおいて、有価媒体の残存度数を示す度数信号を、接続基板410を経由して度数表示装置7cに送信する。そして、度数表示装置7cは、度数信号を受信すると、この度数信号が示す有価媒体の残存度数を表示する。
返却ボタン7bは、押下操作されたことに応じて、返却操作信号を、接続基板410を経由してCRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、返却操作信号を受信すると、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードを返却(排出)する。
(各種抽選について)
次に、パチンコ機1で実行される各種抽選について説明する。
パチンコ機1では、遊技球による始動ゲート41の通過を契機として、普通図柄抽選が実行される。そして、普通図柄抽選に当選した場合に、普図当たり遊技状態が生起される。普図当たり遊技状態では、始動口開閉部材52aが閉止状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能な状態となる。
本実施形態では、普通図柄抽選に当選した場合に生起される普図当たり遊技状態の種別として、「普図当たり」の1種類が設定されている。
「普図当たり」に当選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「普図当たり図柄」で停止表示させるように制御する。一方、普通図柄抽選に落選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、パチンコ機1では、補助制御として、時短制御を実行することが可能となっている。
「時短制御」とは、該制御が実行されていないときと比較して、特別図柄の変動表示を行う時間(以下、「変動時間」とする)が短縮される制御をいう。本実施形態では、時短制御が実行されているときには、該制御が実行されていないときと比較して、普通図柄抽選の当選確率が向上され、普図当たり遊技状態における始動口開閉部材52aの開放回数が増加され、普図当たり遊技状態における始動口開閉部材52aの開放時間が延長され、かつ、普通図柄の変動表示を行う時間が短縮される。
「普図当たり」に当選した場合には、始動口開閉部材52aの開放回数が1[回]又は3[回]に設定され、各回における始動口開閉部材52aの開放時間が0.5[s]又は2.0[s]に設定される。この際、始動口開閉部材52aの開放時間及び開放回数は、時短制御の実行中には、2.0[s]×3[回]に設定され、時短制御の停止中には、0.5[s]×1[回]に設定される。各回における始動口開閉部材52aの開放は、始動口開閉部材52aが開放状態とされてから、設定された開放時間が経過した場合に終了する。
また、パチンコ機1では、第1始動口51への遊技球の入球を契機として、第1特別図柄抽選が実行され、第2始動口52への遊技球の入球を契機として、第2特別図柄抽選が実行される。
本実施形態では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果として、「小当たり」と、「大当たり」と、「はずれ」と、が設定されている。
そして、「小当たり」に当選した場合には、小当たり遊技状態が生起される。小当たり遊技状態では、大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位される小当たり遊技が実行される。
一方、「大当たり」に当選した場合に、大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行される。
本実施形態では、「大当たり」に当選した場合に生起される大当たり遊技状態の種別(種類)として、「大当たり1」〜「大当たり5」の5種類が設定されている。
「小当たり」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「小当たり図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「チャンス図柄」で停止表示させるように制御する。
「チャンス図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「1、2、1」等、所定の「数字図柄」の組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が青色を示す態様とする。
「大当たり1」(16R確変)に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「大当たり1図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「確変大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。
「確変大当たり図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「7、7、7」等、同一の奇数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が赤色を示す態様とする。
「大当たり2」(8R確変)に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「大当たり2図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「確変大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり3」(4R確変)に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「大当たり3図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「確変大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり4」(2R確変)に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「大当たり4図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「チャンス図柄」で停止表示させるように制御する。したがって、遊技者は、演出図柄表示領域a1〜a4に停止表示された演出図柄z1,z2の組み合わせに基づいて、「小当たり」と「大当たり4」とを見分けることができない。
「大当たり5」(8R通常)に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「大当たり5図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「通常大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。
「通常大当たり図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「2、2、2」等、同一の偶数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が青色を示す態様とする。
一方、「はずれ」の場合には、表示装置61,62において特別図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
「はずれ図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1を、「1、6、9」等、少なくとも一の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字が、他の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が白色を示す態様とする。
「小当たり」に当選した場合には、小当たり遊技状態において、所定回数(本実施形態では、2[回])の小当たり遊技が実行される。各回の小当たり遊技では、大入賞口開閉部材53aが、所定開放上限時間(本実施形態では、0.2[s])閉止状態から開放状態に変位される。
「大当たり1」〜「大当たり5」に当選した場合には、大当たり遊技状態において、所定回数のラウンド遊技が実行される。
本実施形態では、「大当たり1」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が16[回]に設定され、「大当たり2」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が8[回]に設定され、「大当たり3」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が4[回]に設定され、「大当たり4」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が2[回]に設定され、「大当たり5」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が8[回]に設定される。
各回のラウンド遊技は、当該ラウンド遊技中に大入賞口53へ入球した遊技球の数が所定入賞上限数(本実施形態では、10[球])に達したこと、及び、当該ラウンド遊技の継続時間が所定開放上限時間(本実施形態では、0.2[s]又は30.0[s])に達したこと、のうち一方が成立した場合に終了される。
本実施形態では、ラウンド遊技の種類として、大入賞口53への遊技球の入球が容易となる入賞容易ラウンドと、大入賞口53への遊技球の入球が困難となる入賞困難ラウンドと、が設定されている。
各回の入賞容易ラウンドでは、所定開放上限時間として、第1所定時間が設定される。ここで、第1所定時間は、大入賞口53への遊技球の入球が容易となる時間(本実施形態では、30.0[s])となっている。
各回の入賞困難ラウンドでは、所定開放上限時間として、第2所定時間が設定される。ここで、第2所定時間は、第1所定時間より短い時間であり、大入賞口53への遊技球の入球が困難となる時間(本実施形態では、0.2[s])となっている。
「大当たり4」に当選した場合には、各回のラウンド遊技として、入賞困難ラウンドが設定される。これによって、「大当たり4」に当選した場合には、大当たり遊技状態における大入賞口開閉部材53aの開閉動作の態様が、小当たり遊技における大入賞口開閉部材53aの開閉動作の態様と同一となる。したがって、遊技者は、大入賞口開閉部材53aの開閉動作の態様に基づいて、「小当たり」と「大当たり4」とを見分けることができない。
「大当たり1」、「大当たり2」、「大当たり3」又は「大当たり5」に当選した場合には、各回のラウンド遊技として、入賞容易ラウンドが設定される。
ここで、パチンコ機1では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選)の当選確率に係る遊技状態として、「特図低確率状態」及び「特図高確率状態」を有している。「特図低確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率(以下、「低確率」とする)(例えば、1/320)に設定される。一方、「特図高確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率より高い第2の確率(以下、「高確率」とする)(例えば、1/32)に設定される。なお、主制御回路200は、第1特別図柄抽選の当選確率と第2特別図柄抽選の当選確率とが同期するように、各抽選の当選確率を設定する。ここで、特別図柄抽選の当選確率とは、大当たり遊技状態が生起される「当たり」(「大当たり1」〜「大当たり5」)に当選する確率をいう。
「大当たり1」〜「大当たり4」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了後から次回の大当たり遊技状態が生起される前までの期間中に、「特図高確率状態」が生起される。
一方、「大当たり5」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了後から次回の大当たり遊技状態が生起される前までの期間中に、「特図低確率状態」が生起される。
なお、「小当たり」に当選した場合には、当該「小当たり」の当選に基づいて、遊技状態(「特図高確率状態」又は「特図低確率状態」)及び時短制御の実行状況(実行中又は停止中)が変更されることはない。すなわち、当該「小当たり」に当選した時の遊技状態及び時短制御の実行状況が、そのまま継続される。
また、「大当たり1」、「大当たり2」、「大当たり3」又は「大当たり5」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了に応じて、時短制御が開始される。時短制御は、大当たり遊技状態の終了に応じて開始され、当該時短制御の開始後、大当たり遊技状態が生起されることなく、所定回数(本実施形態では、100[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたことに応じて終了される。
一方、「大当たり4」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了に応じて時短制御が開始されることはない。
(制御コマンドについて)
次に、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンド、及び、主制御回路200と払出制御回路400との間で送受信される制御コマンドについて説明する。
図4は、主制御回路から演出制御回路に対して送信される制御コマンドを説明する図である。
主制御回路200と演出制御回路300とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と演出制御回路300との間における通信は、主制御回路200から演出制御回路300への一方向のみで行われ、演出制御回路300から主制御回路200への通信は行われない。
主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される各制御コマンドは、制御コマンドの種類を示す1バイトの先行データと、制御コマンドの内容を示す1バイトの後続データと、から構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、先行データ及び後続データから構成される制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する。演出制御回路300では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。
図4に示すように、パチンコ機1では、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンドとして、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド、第2変動パターン指定コマンド、停止指定コマンド、状態指定コマンド、第1保留数指定コマンド、第2保留数指定コマンド、オープニング指定コマンド、ラウンド開始指定コマンド、ラウンド終了指定コマンド、エンディング指定コマンド等が設定されている。
図柄種別指定コマンドは、特別図柄(演出図柄z1,z2)の停止図柄(特別図柄抽選の抽選結果)を指定するコマンドである。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の停止図柄として、「はずれ図柄」、「小当たり図柄」又は「大当たりp図柄」(「大当たり1図柄」、「大当たり2図柄」、「大当たり3図柄」、「大当たり4図柄」又は「大当たり5図柄」)を指定する。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の変動開始時に送信される。本実施形態では、図柄種別指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、特別図柄(演出図柄z1,z2)の変動表示の変動パターンの内容(変動パターン番号)を指定するコマンドである。本実施形態では、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、変動パターン番号を指定することによって、当該変動パターン番号に対応付けられている変動時間(変動パターンの内容)を指定する。
本実施形態では、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。そして、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動開始時に送信される。
第1変動パターン指定コマンドは、演出図柄z1,z2の変動表示のうち第1期間(例えば、演出図柄z1,z2の変動表示の開始後から後述する「リーチ表示」の開始前までの期間)の変動パターン(以下、「第1変動パターン」とする)を指定する。本実施形態では、第1変動パターンの内容として、互いに異なる変動時間が対応付けられているm種類のものが設定されている。そして、第1変動パターン指定コマンドは、m種類の第1変動パターンの内容うち一のものを指定する。
本実施形態では、第1変動パターンとして、「通常変動パターン」及び「擬似連続変動パターン」が設定されている。
「通常変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、大当たり遊技状態が生起されることを期待させる表示(後述する「擬似連続変動表示」等)が行われない第1変動パターンの種別をいう。
「擬似連続変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、1回以上の「擬似連続変動表示」が行われる第1変動パターンの種別をいう。
「擬似連続変動表示」とは、演出図柄表示領域a4における演出図柄z2の変動表示が継続されつつ、演出図柄表示領域a1〜a3のうち少なくとも1の領域の抽選結果表示位置において演出図柄z1の仮停止表示が行われた後に、再び、全ての演出図柄表示領域a1〜a3において演出図柄z1の通常変動表示が行われる表示をいう。
「仮停止表示」とは、抽選結果表示位置において、一の種類の演出図柄z1が揺動(又は回転)される表示(抽選結果表示位置に表示されている演出図柄z1が変更されない表示)をいう。
「通常変動表示」とは、抽選結果表示位置に表示される演出図柄z1が、順次、変更される(入れ替わる)表示をいう。
「抽選結果表示位置」とは、演出図柄z1が停止表示される位置をいう。
本実施形態では、「擬似連続変動パターン」として、1回の「擬似連続変動表示」が行われる「擬似1変動」と、2回の「擬似連続変動表示」が行われる「擬似2変動」と、3回の「擬似連続変動表示」が行われる「擬似3変動」と、が設定されている。
そして、第1変動パターンの期待値は、期待値が高いものから「擬似3変動」、「擬似2変動」、「擬似1変動」、「通常変動パターン」の順に期待値が低くなるように設定されている。ここで、期待値とは、当該「変動パターン」が決定された場合に、大当たり遊技状態が生起される可能性の度合いをいう。
第2変動パターン指定コマンドは、演出図柄z1,z2の変動表示のうち第2期間(例えば、「リーチ表示」の開始後から演出図柄z1,z2の停止表示の開始前までの期間)の変動パターン(以下、「第2変動パターン」とする)の内容を指定する。ここで、第2期間は、第1期間より後の期間となっている。本実施形態では、第2変動パターンの内容として、互いに異なる変動時間が対応付けられているn種類のものが設定されている。そして、第2変動パターン指定コマンドは、n種類の第2変動パターンの内容のうち一のものを指定する。
本実施形態では、第2変動パターンの種別として、「通常変動パターン」及び「リーチ変動パターン」が設定されている。
「通常変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、大当たり遊技状態が生起されることを期待させる表示(後述する「リーチ表示」等)が行われない第2変動パターンの種別をいう。
「リーチ変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、「リーチ表示」が行われる第2変動パターンの種別をいう。
「リーチ表示」とは、演出図柄表示領域a4における演出図柄z2の変動表示が継続されつつ、演出図柄表示領域a1〜a3のうち2以上の領域において演出図柄z1の仮停止表示が行われ、かつ、2以上の領域において仮停止表示されている演出図柄z1が、「大当たり図柄」に含まれる組み合わせとなる状態(例えば、2以上の演出図柄表示領域a1〜a3において互いに同一の数字を示す「数字図柄」が仮停止表示されている状態)をいう。
本実施形態では、「リーチ変動パターン」として、所定のリーチ演出が実行されない「ノーマルリーチ」と、所定のリーチ演出が実行される「スーパーリーチ」と、が設定されている。
そして、第2変動パターンの期待値は、期待値が高いものから「スーパーリーチ」、「ノーマルリーチ」、「通常変動パターン」の順に期待値が低くなるように設定されている。ここで、期待値とは、当該「変動パターン」が決定された場合に、大当たり遊技状態が生起される可能性の度合いをいう。
停止指定コマンドは、特別図柄(演出図柄z1,z2)の停止表示を指定するコマンドである。停止指定コマンドは、特別図柄の停止表示の開始時に送信される。
状態指定コマンドは、遊技状態を指定するコマンドである。状態指定コマンドは、時短制御の開始、時短制御の終了、特図高確率状態の設定及び特図低確率状態の設定のうち一のものを指定する。状態指定コマンドは、各制御の開始時又は終了時、各確率の設定時に送信される。
第1保留数指定コマンドは、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」増加したことを指示するコマンドである。第2保留数指定コマンドは、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」減少したことを指示するコマンドである。
ここで、特図1保留数とは、特図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。また、特図2保留数とは、特図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。
第1保留数指定コマンドは、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)の記憶時に送信される。第2保留数指定コマンドは、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動開始時に送信される。本実施形態では、第1保留数指定コマンド及び第2保留数指定コマンドのそれぞれは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
オープニング指定コマンドは、小当たり遊技状態の開始(オープニング期間の開始)又は大当たり遊技状態の開始(オープニング期間の開始)を指定するコマンドである。オープニング指定コマンドは、「小当たり」又は「大当たりh」(「大当たり1」、「大当たり2」、「大当たり3」、「大当たり4」又は「大当たり5」)の開始を指定する。オープニング指定コマンドは、オープニング期間の開始時に送信される。
ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始を指定するコマンドである。ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始時に送信される。
ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了を指定するコマンドである。ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了時に送信される。
エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始を指定するコマンドである。エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始時に送信される。
主制御回路200と払出制御回路400とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と払出制御回路400との間における通信は、双方向に行われる。主制御回路200と払出制御回路400との間において送受信される各制御コマンドは、1バイトのデータから構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、制御コマンドを払出制御回路400に対して送信する。払出制御回路400では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。また、払出制御回路400は、シリアル通信によって、制御コマンドを主制御回路200に対して送信する。主制御回路200では、払出制御回路400から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAM230の所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御回路200から払出制御回路400に対して送信される制御コマンドとして、賞球数指定コマンド等が設定されている。賞球数指定コマンドは、払い出しを行う賞球数を指定するコマンドである。本実施形態では、賞球数指定コマンドは、n個(n=1〜5)の賞球の払い出しを指定する。賞球数指定コマンドは、遊技球払出制御回路400による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作の実行時に送信される。
(主制御回路200で実行される処理)
次に、主制御回路200で実行される処理を説明する。
まず、主制御回路200に構成されているハードウェアの機能について説明する。
パチンコ機1に電源が投入されると、ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごと(本実施形態では、0.083[μs]ごと)に、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新するハード乱数更新処理を開始する。そして、ハード乱数更新処理によって、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の大当たり乱数及び第2特別図柄抽選の大当たり乱数のそれぞれが更新される。なお、ハード乱数更新処理は、ハード乱数発生回路270(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
次に、主制御回路200のCPU210がROM220に記憶されている遊技の進行に係るプログラム(ソフトウェア)に基づいて実行する遊技制御処理について説明する。
図5は、主制御回路が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。図6は、主制御回路が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。図7は、主制御回路が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
主制御回路200は、パチンコ機1に電源が投入されると、メインルーチンとして、所定の初期化処理を実行した後に、メインループ処理を繰り返し実行する。また、主制御回路200は、所定の割込み発生要因の成立に応じて、割込み処理として、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等を実行する。
シリアル通信受信割込み処理の割込み発生要因は、払出制御回路400からの制御コマンドの受信となっている。タイマ割込み処理の割込み発生要因は、割込み要求信号の受信となっている。ここで、割込み要求信号は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms]周期)で発生する。
まず、CPU210が実行するメインループ処理を説明する。
CPU210は、初期化処理が終了すると、図5に示すメインループ処理を開始する。メインループ処理が開始されると、ステップS30に移行する。
ステップS30では、割込み禁止処理を実行し、ステップS31に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の割込みが禁止される。
ステップS31では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS32に移行する。初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。初期値乱数とは、プログラム上で発生する乱数であるソフト乱数(大当たり図柄乱数、変動パターン乱数等)の初期値及び終了値を更新(変更)するための乱数である。
すなわち、ソフト乱数を発生させるループカウンタは、予め設定された初期値から終了値までの範囲内において更新される。そして、ループカウンタの初期値及び終了値は、ループカウンタの乱数値が終了値に達するごとに変更される。この際、ループカウンタに設定される初期値及び終了値は、初期値乱数に基づいて決定される。
ステップS32では、制御コマンド解析処理を実行し、ステップS33に移行する。制御コマンド解析処理では、払出制御回路400から受信した制御コマンドの解析を行う。
ステップS33では、制御コマンド格納処理を実行し、ステップS34に移行する。制御コマンド格納処理では、RAM230のポート出力要求バッファに記憶されている制御コマンドを、出力ポート250の送信用データレジスタに対して出力する。
これによって、送信用データレジスタに入力された制御コマンドは、FIFOバッファに記憶(格納)される。そして、FIFOバッファに記憶された制御コマンドは、送信用シフトレジスタによって、所定の順番で、演出制御回路300に対して送信される。
ステップS34では、割込み許可処理を実行し、ステップS35に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS34の割込み許可処理終了後からステップS30の割込み禁止処理が開始される前までの期間が割込み許可期間となり、当該割込み許可期間中において、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の割込みが許可される。
ステップS35では、その他乱数更新処理を実行し、ステップS30に移行する。その他乱数更新処理では、ソフト乱数のうち大当たり図柄乱数を除いたもの(変動パターン乱数等)の更新を行う。
次に、CPU210が実行するシリアル通信受信割込み処理を説明する。
CPU210は、払出制御回路400から制御コマンドを受信すると、メインループ処理の割込み許可期間中又はタイマ割込み処理の割込み許可期間中において、図6に示すシリアル通信受信割込み処理を開始する。シリアル通信受信割込み処理が開始されると、ステップS100に移行する。
ステップS100では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS101に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理又はタイマ割込み処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS101では、入力ポート240の受信バッファにデータ(制御コマンド)が存在するか否かを判定し、受信バッファにデータが存在すると判定した場合(Yes)には、ステップS102に移行し、受信バッファにデータが存在しないと判定した場合(No)には、ステップS103に移行する。
ステップS102では、受信データ格納処理を実行し、ステップS103に移行する。受信データ格納処理では、受信バッファに存在するデータ(制御コマンド)をRAM230の所定領域に格納する。
ステップS103では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS100で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理又はタイマ割込み処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、CPU210が実行するタイマ割込み処理を説明する。
周波数発生回路260は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。そして、CPU210は、割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中において、図7に示すタイマ割込み処理を開始する。タイマ割込み処理が開始されると、ステップS200に移行する。
ステップS200では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS201に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させ、割込みを許可する。
ステップS201では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS202に移行する。ステップS201の初期値乱数更新処理は、ステップS31の初期値乱数更新処理と同一の処理となっている。
ステップS202では、ソフト乱数更新処理を実行し、ステップS203に移行する。ソフト乱数更新処理では、ソフト乱数のうち大当たり図柄乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS203では、スイッチチェック処理を実行し、ステップS204に移行する。スイッチチェック処理では、入力ポート240における各検知センサ101〜104からの検出信号の入力の有無をチェックする。そして、いずれかの検知センサ101〜104からの検出信号の入力を検出した場合には、該検出を示す情報をRAM230の所定領域に記憶する。
ステップS204では、特図乱数記憶処理を実行し、ステップS205に移行する。特図乱数記憶処理については、後述する。
ステップS205では、特図変動処理を実行し、ステップS206に移行する。特図変動処理については、後述する。
ステップS206では、特図停止処理を実行し、ステップS207に移行する。特図停止処理については、後述する。
ステップS207では、小当たり遊技処理を実行し、ステップS208に移行する。小当たり遊技処理については、後述する。
ステップS208では、大当たり遊技処理を実行し、ステップS209に移行する。大当たり遊技処理については、後述する。
ステップS209では、普図乱数記憶処理を実行し、ステップS210に移行する。普図乱数記憶処理では、ステップS203の処理結果に基づいて、普図始動球検知センサ104から検出信号が入力されたか否かを判定し、入力されたと判定した場合には、普図乱数記憶処理を実行する。
普図乱数記憶処理では、普通図柄抽選の普図当たり乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した乱数(乱数値)を、普図始動情報として、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶する。
ステップS210では、普図変動処理を実行し、ステップS211に移行する。普図変動処理では、普図始動情報記憶領域において普図始動情報が記憶されているか否かを判定し、普図始動情報が記憶されていると判定した場合には、普図当たり判定処理及び報知表示開始処理を実行する。
普図当たり判定処理では、普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報に含まれる普図当たり乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定し、普図当たり乱数の値が当たり値と一致していると判定した場合には、停止図柄として「普図当たり図柄」を設定し、普図当たり乱数の値が当たり値と一致していないと判定した場合には、停止図柄として「はずれ図柄」を設定する。
報知表示開始処理では、普通図柄の変動時間を設定して、普図表示装置60において、普通図柄の変動表示を開始する。そして、普通図柄の変動表示が開始されてから設定された変動時間が経過した場合には、普図表示装置60において、普通図柄の表示が終了されて、普図当たり判定処理で設定された停止図柄による普通図柄の停止表示が行われる。
ステップS211では、普図当たり遊技処理を実行し、ステップS212に移行する。普図当たり遊技処理では、普図表示装置60において「普図当たり図柄」が停止表示されたか否かを判定し、「普図当たり図柄」が停止表示されたと判定した場合には、普図当たり遊技状態を生起させる。
普図当たり遊技状態では、始動口開閉部材52aが閉止状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能となる。始動口開閉部材52aは、開放状態とされてから所定の開放時間が経過したこと及び第2始動口52への遊技球の入球数が所定数に達したことのうち一方が達成された場合に、閉止状態とされる。
ステップS212では、賞球の払い出し動作を実行する賞球払出処理を実行し、ステップS213に移行する。賞球払出処理では、ステップS203の処理結果に基づいて、各検知センサ101〜103からの検出信号の入力の有無を判定する。そして、各検知センサ101〜103からの検出信号の入力があった場合には、賞球数指定コマンドを払出制御回路400に対して送信する。
本実施形態では、特図1始動球検知センサ101から検出信号の入力があった場合には、3[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンド、特図2始動球検知センサ102から検出信号の入力があった場合には、1[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンド、大入賞球検知センサ103から検出信号の入力があった場合には、5[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンドを払出制御回路400に対して送信する。
ステップS213では、エラー監視処理を実行し、ステップS214に移行する。エラー監視処理では、各種エラーの発生を監視して、エラーの発生を判定した場合には、発生したエラーの種類に応じた処理を実行する。
例えば、払出制御回路400から払出中エラーの発生、満タンエラーの発生又は球詰まりエラーの発生を指定する制御コマンドを受信した場合には、受信した制御コマンドが指定するエラーの発生を判定する。そして、当該エラーの発生の報知を指定する制御コマンドをRAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
また、払出制御回路400から払出中エラーの解除、満タンエラーの解除又は球詰まりエラーの解除を指定する制御コマンドを受信した場合には、受信した制御コマンドが指定するエラーの解除を判定する。そして、当該エラーの発生の報知の停止を指定する制御コマンドをRAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS214では、ポート出力処理を実行し、ステップS215に移行する。ポート出力処理では、各種制御信号が、普図表示装置60、特図1表示装置61、特図2表示装置62、状態表示装置63、始動口ソレノイド64、大入賞口ソレノイド65等に対して出力される。
ステップS215では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS200で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、ステップS204の特図乱数記憶処理を説明する。
図8は、特図乱数記憶処理を示すフローチャートである。
特図乱数記憶処理は、ステップS204において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS110に移行する。
ステップS110では、ステップS203の処理結果に基づいて、特図1始動球検知センサ101から検出信号が入力されたか否かを判定し、特図1始動球検知センサ101から検出信号が入力されたと判定した場合(Yes)には、ステップS111に移行し、特図1始動球検知センサ101から検出信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS113に移行する。
ステップS111では、特図1保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS112に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS113に移行する。
ここで、特図1保留数とは、特図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、特図1保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS112では、特図1乱数記憶処理を実行し、ステップS113に移行する。特図1乱数記憶処理では、第1特別図柄抽選の大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した各種乱数(乱数値)を、特図1始動情報として、RAM230の特図1始動情報記憶領域に記憶する。
本実施形態では、変動パターン乱数として、第1変動パターン乱数、第2変動パターン乱数及び第3変動パターン乱数を取得する。
また、特図1乱数記憶処理では、特図1保留数が1増加したことを指定する第1保留数指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、第1保留数指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS113では、ステップS203の処理結果に基づいて、特図2始動球検知センサ102からの検出信号が入力されたか否かを判定し、特図2始動球検知センサ102からの検出信号が入力されたと判定した場合(Yes)には、ステップS114に移行し、特図2始動球検知センサ102からの検出信号が入力されたていないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS205)に移行する。
ステップS114では、特図2保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS115に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS205)に移行する。
ここで、特図2保留数とは、特図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、特図2保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS115では、特図2乱数記憶処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS205)に移行する。特図2乱数記憶処理では、第2特別図柄抽選の大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した各種乱数(乱数値)を、特図2始動情報として、RAM230の特図2始動情報記憶領域に記憶する。
本実施形態では、変動パターン乱数として、第1変動パターン乱数、第2変動パターン乱数及び第3変動パターン乱数を取得する。
また、特図2乱数記憶処理では、特図2保留数が1増加したことを指定する第1保留数指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、第1保留数指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
次に、ステップS205の特図変動処理を説明する。
図9は、特図変動処理を示すフローチャートである。図10は、変動パターン番号と変動時間情報との対応を示す図である。
特図変動処理は、ステップS205において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS220に移行する。
ステップS220では、大当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、大当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、ステップS221に移行し、大当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS206)に移行する。
大当たり遊技状態の生起中であるか否かは、RAM230の所定領域において、大当たり遊技状態中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS221では、小当たり遊技状態の生起中(小当たり遊技の実行中)であるか否かを判定し、小当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、ステップS222に移行し、小当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS206)に移行する。
小当たり遊技状態の生起中であるか否かは、RAM230の所定領域において、小当たり遊技状態中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS222では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の停止表示中であるか否かを判定し、特別図柄の停止表示中でないと判定した場合(No)には、ステップS223に移行し、特別図柄の停止表示中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS206)に移行する。
特別図柄の停止表示中であるか否かは、RAM230の所定領域において、停止表示中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS223では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示中であるか否かを判定し、特別図柄の変動表示中でないと判定した場合(No)には、ステップS224に移行し、特別図柄の変動表示中であると判定した場合(Yes)には、ステップS229に移行する。
特別図柄の変動表示中であるか否かは、RAM230の所定領域において、変動表示中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS224では、特図保留数が「0」であるか否かを判定し、特図保留数が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS225に移行し、特図保留数が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS206)に移行する。ここで、特図保留数とは、特図1保留数及び特図2保留数の合計数をいう。
ステップS225では、抽選結果判定処理を実行し、ステップS226に移行する。抽選結果判定処理では、特別図柄抽選の結果を決定する。
具体的には、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれる大当たり乱数を読み出して、読み出した大当たり乱数に基づいて、特別図柄抽選の結果を決定する(抽選結果判定)。
本実施形態では、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されている場合には、特図1始動情報に対して優先して、当該特図2始動情報に基づく抽選結果の判定が実行される。しかしながら、始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報及び特図2始動情報)について、特図1始動情報及び特図2始動情報を通じて、先に取得(記憶)された始動情報から順に、抽選結果の判定を実行する構成としても構わない。
以下、ステップS225において特別図柄抽選の結果の判定が実行される始動情報を、「判定始動情報」とする。
ROM220には、大当たり乱数と大当たり値との対応が登録された大当たり判定テーブルが格納されている。また、大当たり判定テーブルとして、特図低確率状態に対応する大当たり判定テーブル及び特図高確率状態に対応する大当たり判定テーブルが格納されている。
特図低確率状態に対応する大当たり判定テーブルでは、当選確率が第1確率(例えば、1/320)となるように、大当たり値が登録されている。一方、特図高確率状態に対応する大当たり判定テーブルでは、当選確率が第1確率より高い第2確率(例えば、1/32)となるように、大当たり値が登録されている。
また、ROM220には、大当たり乱数と小当たり値との対応が登録された小当たり判定テーブルが格納されている。また、小当たり判定テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する小当たり判定テーブル及び第2特別図柄抽選に対応する小当たり判定テーブルが格納されている。本実施形態では、第1特別図柄抽選に対応する小当たり判定テーブルには、小当たり値が登録されているが、第2特別図柄抽選に対応する小当たり判定テーブルには、小当たり値が登録されていない。
そして、抽選結果判定処理では、まず、大当たり判定を実行する。
大当たり判定では、現在設定されている遊技状態に対応する大当たり判定テーブルに基づいて、判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が、大当たり値と一致しているか否かを判定する。
そして、大当たり乱数の値が大当たり値と一致していると判定した場合には、特別図柄抽選の結果として、「大当たり」を決定する。
一方、大当たり乱数の値が大当たり値と一致していないと判定した場合には、小当たり判定を実行する。
小当たり判定では、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、第1特別図柄抽選に対応する小当たり判定テーブルに基づいて、判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が、小当たり値と一致しているか否かを判定する。一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、第2特別図柄抽選に対応する小当たり判定テーブルに基づいて、判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値が、小当たり値と一致しているか否かを判定する。
そして、大当たり乱数の値が小当たり値と一致していると判定した場合には、特別図柄抽選の結果として、「小当たり」を決定する。
一方、小当たり判定において、大当たり乱数の値が小当たり値と一致していないと判定した場合には、特別図柄抽選の結果として、「はずれ」を決定する。
ステップS226では、停止図柄設定処理を実行し、ステップS227に移行する。停止図柄設定処理では、ステップS225の処理結果に基づいて、停止表示させる特別図柄の態様(停止図柄)を決定する(停止図柄判定)。
ROM220には、大当たり図柄乱数と大当たり図柄の種別(大当たり遊技状態の種別)との対応が登録された大当たり図柄判定テーブルが格納されている。また、大当たり図柄判定テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄判定テーブル及び第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄判定テーブルが格納されている。
本実施形態では、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄判定テーブルには、「大当たり4」が登録されているが、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄判定テーブルには、「大当たり4」が登録されていない。
そして、停止図柄設定処理では、ステップS225で特別図柄抽選の結果として「大当たり」が決定された場合には、大当たり図柄判定を実行する。
大当たり図柄判定では、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄判定テーブルと、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数の値と、に基づいて、停止図柄の種別(「大当たり1図柄」、「大当たり2図柄」、「大当たり3図柄」、「大当たり4図柄」又は「大当たり5図柄」)を決定する。
一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄判定テーブルと、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数の値と、に基づいて、停止図柄の種別(「大当たり1図柄」、「大当たり2図柄」、「大当たり3図柄」又は「大当たり5図柄」)を決定する。
一方、ステップS225で特別図柄抽選の結果として「小当たり」が決定された場合には、停止図柄の種別として、「小当たり図柄」を決定する。
一方、ステップS225で特別図柄抽選の結果として「はずれ」が決定された場合には、停止図柄の種別として、「はずれ図柄」を決定する。
そして、停止図柄設定処理では、停止表示させる特別図柄の態様として、決定した停止図柄を設定する。
さらに、停止図柄設定処理では、決定した停止図柄の種別に対応する図柄種別指定コマンド(「はずれ図柄指定」、「小当たり図柄指定」又は「大当たりp図柄指定」)を、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、図柄種別指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS227では、変動時間設定処理を実行し、ステップS228に移行する。変動時間設定処理では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動時間を設定する。
変動時間設定処理では、まず、判定始動情報に含まれる第1変動パターン乱数に基づいて、当該特別図柄の変動表示に係る変動区分を決定する変動区分決定処理を実行する。
本実施形態では、「変動区分」として、「通常系変動」と、「リーチ系変動」と、「スーパーリーチ系変動」と、が設定されている。各変動種別の期待値は、期待値が高いものから「スーパーリーチ系変動」、「リーチ系変動」、「通常系変動」の順に期待値が低くなるように設定されている。
ROM220には、第1変動パターン乱数と、変動区分と、の対応が登録された変動区分抽選テーブルが格納されている。そして、変動区分抽選テーブルとして、「大当たり」、「小当たり」及び「はずれ」のそれぞれに対応する変動区分抽選テーブルが格納されている。
また、「小当たり」に対応する変動区分抽選テーブルとして、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と、保留数と、の組み合わせのそれぞれに対応する変動区分抽選テーブルが格納されている。さらに、「はずれ」に対応する変動区分抽選テーブルとして、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と、保留数と、の組み合わせのそれぞれに対応する変動区分抽選テーブルが格納されている。
そして、「大当たり」に対応する変動区分抽選テーブルには、変動区分として、「リーチ系変動」及び「スーパーリーチ系変動」のみが登録されている(「通常系変動」が登録されていない)。一方、「小当たり」・「はずれ」に対応する変動区分抽選テーブルには、変動区分として、「通常系変動」、「リーチ系変動」及び「スーパーリーチ系変動」が登録されている。
さらに、時短制御の実行中に対応する変動区分抽選テーブルでは、時短制御の停止中に対応する変動区分抽選テーブルと比較して、「通常変動」に当選する確率が高くなるように設定されている。また、保留数が多いほど「通常変動」に当選する確率が高くなるように各保留数に対応する変動区分抽選テーブルの内容が設定されている。
そして、変動区分決定処理では、まず、ステップS225で決定された特別図柄抽選の結果、時短制御の実行状況、保留数等に対応する変動区分抽選テーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれる第1変動パターン乱数と、読み出した変動区分抽選テーブルと、に基づいて、変動区分を判定する。
変動時間設定処理では、次に、判定始動情報に含まれる第2変動パターン乱数に基づいて、第2変動パターンの内容(第2変動パターン番号)を決定する第2変動パターン番号決定処理を実行する(変動パターン判定)。ここで、第2変動パターン番号とは、第2変動パターンに係る変動パターン番号をいう。
ROM220には、第2変動パターン乱数と、第2変動パターン番号と、の対応が登録された第2変動パターン番号抽選テーブルが格納されている。そして、第2変動パターン番号抽選テーブルとして、各変動区分に対応する第2変動パターン番号抽選テーブルが格納されている。
また、「通常系変動」に対応する第2変動パターン番号抽選テーブルとして、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と、保留数と、の組み合わせのそれぞれに対応する第2変動パターン番号抽選テーブルが格納されている。
そして、「通常系変動」に対応する第2変動パターン番号抽選テーブルには、「通常変動パターン」に対応する第2変動パターン番号のみが登録されている(「ノーマルリーチ」に対応する第2変動パターン番号及び「スーパーリーチ」に対応する第2変動パターン番号が登録されていない)。一方、「リーチ系変動」に対応する第2変動パターン番号抽選テーブルには、「ノーマルリーチ」に対応する第2変動パターン番号のみが登録されている(「通常変動パターン」に対応する第2変動パターン番号及び「スーパーリーチ」に対応する第2変動パターン番号が登録されていない)。一方、「スーパーリーチ系変動」に対応する第2変動パターン番号抽選テーブルには、「スーパーリーチ」に対応する第2変動パターン番号のみが登録されている(「通常変動パターン」に対応する第2変動パターン番号及び「ノーマルリーチ」に対応する第2変動パターン番号が登録されていない)。
さらに、時短制御の実行中に対応する第2変動パターン番号抽選テーブル(「通常系変動」に対応する第2変動パターン番号抽選テーブル)には、短縮変動時間(例えば、1.0[s])に対応する第2変動パターン番号のみが登録されている。また、保留数が多いほど、短い変動時間に対応する第2変動パターン番号に当選する確率が高くなるように、各保留数に対応する第2変動パターン番号抽選テーブル(「通常系変動」に対応する第2変動パターン番号抽選テーブル)の内容が設定されている。
第2変動パターン番号決定処理では、まず、変動区分決定処理で決定された変動区分に対応する第2変動パターン番号抽選テーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれる第2変動パターン乱数と、読み出した第2変動パターン番号抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターン番号を判定する。
変動時間設定処理では、次に、判定始動情報に含まれる第3変動パターン乱数に基づいて、第1変動パターンの内容(第1変動パターン番号)を決定する第1変動パターン番号決定処理を実行する(変動パターン判定)。ここで、第1変動パターン番号とは、第1変動パターンに係る変動パターン番号をいう。
ROM220には、第3変動パターン乱数と、第1変動パターン番号と、の対応が登録された第1変動パターン番号抽選テーブルが格納されている。そして、第1変動パターン番号抽選テーブルとして、各第2変動パターン番号に対応する第1変動パターン番号抽選テーブルが格納されている。
そして、各第2変動パターン番号に対応する第1変動パターン番号抽選テーブルには、「通常変動パターン」に対応する第1変動パターン番号及び「擬似連続変動パターン」に対応する第1変動パターン番号が登録されている。
また、短縮変動時間に係る第2変動パターン番号に対応する第1変動パターン番号抽選テーブルでは、短縮変動時間(例えば、0[s]、0.2[s]、0.5[s])に対応する第1変動パターン番号のみが登録されている。
第1変動パターン番号決定処理では、まず、第2変動パターン番号決定処理で決定された第2変動パターン番号に対応する第1変動パターン番号抽選テーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれる第3変動パターン乱数と、読み出した第1変動パターン番号抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターン番号を判定する。
変動時間設定処理では、次に、決定された変動パターン番号(第1変動パターン番号及び第2変動パターン番号)に基づいて、特別図柄の変動時間情報を設定する変動時間情報設定処理を実行する。
ROM220には、変動時間情報が格納されている。「変動時間情報」は、変動時間を指定する情報(データ)となっている。
また、変動時間情報として、第1変動パターンに対応する第1変動時間情報と、第2変動パターンに対応する第2変動時間情報と、が設定されている。第1変動時間情報は、第1変動パターンに基づく変動表示の変動時間を指定する。第2変動時間情報は、第2変動パターンに基づく変動表示の変動時間を指定する。
本実施形態では、第1変動時間情報として、m種類(1〜m)の第1変動パターン(第1変動パターン番号)のそれぞれに対応する第1変動時間情報が設定されている(m種類の第1変動時間情報が設定されている)。そして、m種類の第1変動時間情報は、互いに異なる変動時間を指定している。
また、第2変動時間情報として、第2変動時間情報として、n種類(1〜n)の第2変動パターン(第2変動パターン番号)のそれぞれに対応する第2変動時間情報が設定されている(n種類の第2変動時間情報が設定されている)。そして、n種類の第2変動時間情報は、互いに異なる変動時間を指定している。
第1変動時間情報は、2バイト(16桁の2進数)で構成されている。これによって、第1変動時間情報は、0〜65535の数値のうちいずれか一の数値を表すことが可能となっている。そして、第1変動時間情報の値に第1単位時間(本実施形態では、100[ms])を乗算した値が、当該第1変動時間情報が指定する変動時間となっている。これによって、第1変動時間情報は、0[ms]〜6553500[ms]の範囲内において、100[ms]単位で、変動時間を指定することが可能となっている。
一方、第2変動時間情報は、1バイト(8桁の2進数)で構成されている。これによって、第2変動時間情報は、0〜255の数値のうちいずれか一の数値を表すことが可能となっている。そして、第2変動時間情報の値に第2単位時間(本実施形態では、1000[ms])を乗算した値が、当該第2変動時間情報が指定する変動時間となっている。これによって、第2変動時間情報は、0[ms]〜255000[ms]の範囲内において、1000[ms]単位で、変動時間を指定することが可能となっている。
例えば、本実施形態では、図10に示すように、「第1変動パターン番号1」に対応する第1変動時間情報として「0」が設定され、「第1変動パターン番号2」に対応する第1変動時間情報として「2」が設定され、「第1変動パターン番号3」に対応する第1変動時間情報として「5」が設定され、「第1変動パターン番号8」に対応する第1変動時間情報として「100」が設定されている。
これによって、「第1変動パターン番号1」に対応する第1変動時間情報が指定する変動時間は、0[s](0×100[ms]=0[ms])となり、「第1変動パターン番号2」に対応する第1変動時間情報が指定する変動時間は、0.2[s](2×100[ms]=200[ms])となり、「第1変動パターン番号3」に対応する第1変動時間情報が指定する変動時間は、0.5[s](5×100[ms]=500[ms])となり、「第1変動パターン番号8」に対応する第1変動時間情報が指定する変動時間は、10.0[s](100×100[ms]=10000[ms])となる。
一方、図10に示すように、「第2変動パターン番号1」に対応する第2変動時間情報として「1」が設定され、「第2変動パターン番号3」に対応する第2変動時間情報として「5」が設定され、「第2変動パターン番号5」に対応する第2変動時間情報として「50」が設定され、「第2変動パターン番号6」に対応する第2変動時間情報として「100」が設定されている。
これによって、「第2変動パターン番号1」に対応する第2変動時間情報が指定する変動時間は、1.0[s](1×1000[ms]=1000[ms])となり、「第2変動パターン番号3」に対応する第2変動時間情報が指定する変動時間は、5.0[s](5×1000[ms]=5000[ms])となり、「第2変動パターン番号5」に対応する第2変動時間情報が指定する変動時間は、50.0[s](50×1000[ms]=50000[ms])となり、「第2変動パターン番号6」に対応する第2変動時間情報が指定する変動時間は、100.0[s](100×1000[ms]=100000[ms])となる。
主制御回路200は、特別図柄の変動表示に係る変動時間を計測する変動時間カウンタを備えている。ここで、特別図柄の変動表示に係る変動時間とは、第1変動パターンに係る変動時間と第2変動パターンに係る変動時間とを合計した時間をいう。
そして、変動時間カウンタとして、第1変動パターンに係る変動時間を計測(計時)する第1変動時間カウンタと、第2変動パターンに係る変動時間を計測(計時)する第2変動時間カウンタと、を備えている。
第1変動時間カウンタは、第1変動時間情報が指定する変動時間(第1変動パターンに係る変動時間)を計測する。一方、第2変動時間カウンタは、第2変動時間情報が指定する変動時間(第2変動パターンに係る変動時間)を計測する。
変動時間カウンタによる変動時間の計測は、まず、第1変動時間カウンタ及び第2変動時間カウンタのうち、一方の変動時間カウンタによる変動時間の計測が開始され、当該一方のカウンタによる変動時間の計測の終了に応じて、他方のカウンタによる変動時間の計測が開始される。
本実施形態では、まず、第1変動時間カウンタによる変動時間の計測が開始され、当該第1変動時間カウンタによる変動時間の計測が終了した後に、第2変動時間カウンタによる変動時間の計測が開始される。
さらに、主制御回路200は、変動時間カウンタの計測値を更新するためのベースカウンタを備えている。
また、ベースカウンタとして、第1変動時間カウンタに対応する第1ベースカウンタと、第2変動時間カウンタに対応する第2ベースカウンタと、を備えている。
第1ベースカウンタは、第1単位時間(本実施形態では、100[ms])を計測(計時)する。そして、第1ベースカウンタがタイムアップする毎(第1ベースカウンタにより第1単位時間が計測される毎)に、第1変動時間カウンタの計測値が更新される。これによって、第1単位時間(本実施形態では、100[ms])毎に、第1変動時間カウンタの計数値が更新される。
本実施形態では、第1変動時間情報の値が、そのまま、第1変動時間カウンタに設定される。このため、第1ベースカウンタがタイムアップする毎に、第1変動時間カウンタに設定されている値から「1」を減算した値が、新たに第1変動時間カウンタに設定される。
なお、第1変動時間情報が指定する実際の変動時間(第1変動時間情報の値に第1単位時間(100[ms])を乗算した値)を、第1変動時間カウンタに設定し、第1ベースカウンタがタイムアップする毎(100[ms]毎)に、第1変動時間カウンタに設定されている値から100[ms]を減算した値を、新たに第1変動時間カウンタに設定する構成としても構わない。
一方、第2ベースカウンタは、第2単位時間(本実施形態では、1000[ms])を計測(計時)する。そして、第2ベースカウンタがタイムアップする毎(第2ベースカウンタにより第2単位時間が計測される毎)に、第2変動時間カウンタの計測値が更新される。これによって、第2単位時間(本実施形態では、1000[ms])毎に、第2変動時間カウンタの計数値が更新される。
本実施形態では、第2変動時間情報の値が、そのまま、第2変動時間カウンタに設定される。このため、第2ベースカウンタがタイムアップする毎に、第2変動時間カウンタに設定されている値から「1」を減算した値が、新たに第2変動時間カウンタに設定される。
なお、第2変動時間情報が示す実際の変動時間(第2変動時間情報の値に第2単位時間(1000[ms])を乗算した値)を、第2変動時間カウンタに設定し、第2ベースカウンタがタイムアップする毎(1000[ms]毎)に、第2変動時間カウンタに設定されている値から1000[ms]を減算した値を、新たに第2変動時間カウンタに設定する構成としても構わない。
変動時間情報設定処理では、まず、第1変動パターン番号決定処理で決定された第1変動パターン番号に対応する第1変動時間情報を読み出して、当該第1変動時間情報の値を、第1変動時間カウンタに設定する。
また、第2変動パターン番号決定処理で決定された第2変動パターン番号に対応する第2変動時間情報を読み出して、当該第2変動時間情報の値を、第2変動時間カウンタに設定する。
さらに、第1変動パターン番号決定処理で決定された第1変動パターン番号を指定する第1変動パターン指定コマンド(変動パターンm指定)及び第2変動パターン番号決定処理で決定された第2変動パターン番号を指定する第2変動パターン指定コマンド(変動パターンn指定)を、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS228では、変動表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS206)に移行する。変動表示開始処理では、特別図柄の変動表示を開始する。
変動表示開始処理では、特図1表示装置61又は特図2表示装置62において、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示を開始するとともに、ステップS227で設定した第1変動時間カウンタによる変動時間の計測を開始する。
具体的には、第1カウンタ作動中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、第1ベースカウンタの初期値として「25」を設定する。そして、第1ベースカウンタによる第1単位時間(100[ms])の計測を開始する。
本実施形態では、4.0[ms]周期で発生する割込み要求信号の受信に応じて、図7に示すタイマ割込み処理が実行される。そして、当該タイマ割込み処理に含まれる第1ベースカウンタ更新処理(ステップS401)において、第1ベースカウンタに設定されている値から「1」を減算した値が、新たに第1ベースカウンタに設定される。すなわち、4.0[ms]毎に、第1ベースカウンタの計数値から「1」が減算される。このため、第1ベースカウンタの初期値として「25」を設定することによって、100[ms](4.0[ms]×25=100[ms])を計測することができる。
なお、第1ベースカウンタの初期値として実際の計測時間(100[ms])を設定し、第1ベースカウンタ更新処理(ステップS401)において、第1ベースカウンタに設定されている値から4.0[ms]を減算した値を、新たに第1ベースカウンタに設定する構成としても構わない。
また、変動表示開始処理では、変動表示中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、RAM230の始動情報記憶領域に記憶されている判定始動情報を消去して、当該判定始動情報を、RAM230の変動中始動情報記憶領域に記憶する。
さらに、変動表示開始処理では、特図1保留数が1減少したことを指定する第2保留数指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、第2保留数指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS229では、変動時間タイマ更新処理を実行し、ステップS230に移行する。変動時間タイマ更新処理については、後述する。
ステップS230では、ステップS227で設定した特別図柄の変動表示に係る変動時間が経過したか否かを判定し、設定した変動時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS231に移行し、設定した変動時間が経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS206)に移行する。
ここで、第2変動時間カウンタの値が「0」である場合には、設定した変動時間が経過したと判定し、第2変動時間カウンタの値が「1」以上である場合には、設定した変動時間が経過していないと判定する。
ステップS231では、停止表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS206)に移行する。停止表示開始処理では、特別図柄の停止表示を開始する。
停止表示開始処理では、特別図柄の停止時間(本実施形態では、0.8[s])を特図停止時間カウンタに設定する。
そして、特図1表示装置61又は特図2表示装置62において、ステップS226で設定された停止図柄に基づく特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の停止表示を開始するとともに、設定した特図停止時間カウンタによる変動時間の計測を開始する。
また、停止表示開始処理では、RAM230の所定領域に設定されている第2カウンタ作動中フラグを解除(消去)する。また、RAM230の所定領域に設定されている変動表示中フラグを解除(消去)する。さらに、停止表示中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。
さらに、停止表示開始処理では、停止指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、停止指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
次に、ステップS229の変動時間タイマ更新処理を説明する。
図11は、変動時間タイマ更新処理を示すフローチャートである。
変動時間タイマ更新処理は、ステップS229において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS400に移行する。
ステップS400では、RAM230の所定領域において第1カウンタ作動中フラグが設定されているか否かを判定し、第1カウンタ作動中フラグが設定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS401に移行し、第1カウンタ作動中フラグが設定されていないと判定した場合(No)には、ステップS407に移行する。
ステップS401では、第1ベースカウンタ更新処理を実行し、ステップS402に移行する。第1ベースカウンタ更新処理では、第1ベースカウンタの計測値を更新する。
具体的には、第1ベースカウンタ更新処理では、第1ベースカウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに第1ベースカウンタに設定する。
ステップS402では、第1ベースカウンタの値が「0」であるか否かを判定し、第1ベースカウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS403に移行し、第1ベースカウンタの値が「0」でない(第1ベースカウンタの値が「1」以上である)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS230)に移行する。
ステップS403では、第1変動時間カウンタ更新処理を実行し、ステップS404に移行する。第1変動時間カウンタ更新処理では、第1変動時間カウンタの計測値を更新する。
具体的には、第1変動時間カウンタ更新処理では、第1変動時間カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに第1変動時間カウンタに設定する。
ステップS404では、第1変動時間カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、第1変動時間カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS405に移行し、第1変動時間カウンタの値が「0」でない(第1変動時間カウンタの値が「1」以上である)と判定した場合(No)には、ステップS406に移行する。
ステップS405では、第2変動時間カウンタ作動処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS230)に移行する。第2変動時間カウンタ作動処理では、ステップS227で設定した第2変動時間カウンタによる変動時間の計測を開始する。
具体的には、第2変動時間カウンタ作動処理では、RAM230の所定領域に設定されている第1カウンタ作動中フラグを解除する。また、第2カウンタ作動中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。さらに、第2ベースカウンタの初期値として「250」を設定する。そして、第2ベースカウンタによる第2単位時間(1000[ms])の計測を開始する。
本実施形態では、4.0[ms]周期で発生する割込み要求信号の受信に応じて、図7に示すタイマ割込み処理が実行される。そして、当該タイマ割込み処理に含まれる第2ベースカウンタ更新処理(ステップS408)において、第2ベースカウンタに設定されている値から「1」を減算した値が、新たに第1ベースカウンタに設定される。すなわち、4.0[ms]毎に、第2ベースカウンタの計数値から「1」が減算される。このため、第2ベースカウンタの初期値として「250」を設定することによって、1000[ms](4.0[ms]×250=1000[ms])を計測することができる。
なお、第2ベースカウンタの初期値として実際の計測時間(1000[ms])を設定し、第2ベースカウンタ更新処理(ステップS408)において、第2ベースカウンタに設定されている値から4.0[ms]を減算した値を、新たに第2ベースカウンタに設定する構成としても構わない。
ステップS406では、第1ベースカウンタ設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS230)に移行する。第1ベースカウンタ設定処理では、第1ベースカウンタの初期値として「25」を設定する。そして、第1ベースカウンタによる第1単位時間(100[ms])の計測を改めて開始する。
ステップS407では、RAM230の所定領域において第2カウンタ作動中フラグが設定されているか否かを判定し、第2カウンタ作動中フラグが設定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS408に移行し、第2カウンタ作動中フラグが設定されていないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS230)に移行する。
ステップS408では、第2ベースカウンタ更新処理を実行し、ステップS409に移行する。第2ベースカウンタ更新処理では、第2ベースカウンタの計測値を更新する。
具体的には、第2ベースカウンタ更新処理では、第2ベースカウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに第2ベースカウンタに設定する。
ステップS409では、第2ベースカウンタの値が「0」であるか否かを判定し、第2ベースカウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS410に移行し、第2ベースカウンタの値が「0」でない(第2ベースカウンタの値が「1」以上である)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS230)に移行する。
ステップS410では、第2変動時間カウンタ更新処理を実行し、ステップS411に移行する。第2変動時間カウンタ更新処理では、第2変動時間カウンタの計測値を更新する。
具体的には、第2変動時間カウンタ更新処理では、第2変動時間カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに第2変動時間カウンタに設定する。
ステップS411では、第2変動時間カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、第2変動時間カウンタの値が「0」でない(第2変動時間カウンタの値が「1」以上である)と判定した場合(No)には、ステップS412に移行し、第2変動時間カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS230)に移行する。
ステップS412では、第2ベースカウンタ設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS230)に移行する。第2ベースカウンタ設定処理では、第2ベースカウンタの初期値として「250」を設定する。そして、第2ベースカウンタによる第2単位時間(1000[ms])の計測を改めて開始する。
次に、ステップS206の特図停止処理を説明する。
図12は、特図停止処理を示すフローチャートである。
特図停止処理は、ステップS206において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS240に移行する。
ステップS240では、特別図柄の停止表示中であるか否かを判定し、特別図柄の停止表示中であると判定した場合(Yes)には、ステップS241に移行し、特別図柄の停止表示中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS207)に移行する。
ここで、特別図柄の停止表示中であるか否かは、RAM230の所定領域において、停止表示中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS241では、停止時間タイマ更新処理を実行し、ステップS242に移行する。停止時間タイマ更新処理では、特図停止時間カウンタの計数値を更新する。
具体的には、停止時間タイマ更新処理では、特図停止時間カウンタに設定されている停止時間から4.0[ms]を減算した停止時間を、新たに特図停止時間カウンタに設定する。
ステップS242では、特図停止時間カウンタに基づいて、ステップS231で設定した特別図柄の停止時間が経過したか否か(特図停止時間カウンタの値が「0」であるか否か)を判定し、設定した特別図柄の停止時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS243に移行し、設定した特別図柄の停止時間が経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS207)に移行する。
ステップS243では、停止表示終了処理を実行し、ステップS244に移行する。停止表示終了処理では、特別図柄の停止表示を終了する。
停止表示終了処理では、特図表示装置61,62において、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の停止表示を終了する。
また、停止表示終了処理では、RAM230の所定領域に設定されている停止表示中フラグを解除する。
ステップS244では、ステップS231で停止表示が開始された停止図柄が「大当たり図柄」であるか否かを判定し、「大当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS245に移行し、「大当たり図柄」でない(「はずれ図柄」又は「小当たり図柄」である)と判定した場合(No)には、ステップS246に移行する。
ステップS245では、大当たり遊技状態開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS207)に移行する。大当たり遊技状態開始処理では、条件装置及び役物連続作動装置の作動を開始して、大当たり遊技状態を開始する。
具体的には、大当たり遊技状態中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。この際、ステップS232で停止表示が開始された「大当たり図柄」(「大当たり1図柄」、「大当たり2図柄」、「大当たり3図柄」、「大当たり4図柄」又は「大当たり5」)に対応する大当たり遊技状態中フラグを設定する。
また、ラウンド遊技の回数をラウンド遊技カウンタに設定する。この際、「大当たり1」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数として、16回が設定され、「大当たり2」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数として、8回が設定され、「大当たり3」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数として、4回が設定され、「大当たり4」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数として、2回が設定され、「大当たり5」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数として、8回が設定される。
また、オープニング期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。さらに、所定のオープニング時間を、オープニング期間タイマに設定して、オープニング期間タイマによる設定したオープニング時間の計測を開始する。さらに、当選した大当たり遊技状態の種別に対応するオープニング指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
また、時短制御を実行中である場合には、時短制御を停止して、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグを解除するとともに、時短カウンタの値をリセットする。そして、時短制御の終了を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、状態指定コマンド及びオープニング指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS246では、ステップS231で停止表示が開始された停止図柄が「小当たり図柄」であるか否かを判定し、「小当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS247に移行し、「小当たり図柄」でない(「はずれ図柄」である)と判定した場合(No)には、ステップS248に移行する。
ステップS247では、小当たり遊技状態開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS207)に移行する。小当たり遊技状態開始処理では、小当たり遊技状態を開始する。
具体的には、小当たり遊技状態中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。
また、小当たり遊技の回数(本実施形態では、2[回])を小当たり遊技カウンタに設定する。また、オープニング期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。さらに、所定のオープニング時間を、オープニング期間タイマに設定して、オープニング期間タイマによる設定したオープニング時間の計測を開始する。さらに、小当たり遊技状態に対応するオープニング指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、オープニング指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS248では、時短制御を実行中であるか否かを判定し、時短制御を実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS249に移行し、時短制御を実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS207)に移行する。
ここで、時短制御を実行中であるか否かは、RAM230の所定領域において、時短制御フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS249では、時短カウンタ更新処理を実行し、ステップS250に移行する。時短カウンタ更新処理では、時短カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに時短カウンタに設定する。
ステップS250では、時短制御を終了するか否かを判定し、時短制御を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS251に移行し、時短制御を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS207)に移行する。
本実施形態では、時短カウンタの値が「0」となっている場合には、時短制御を終了すると判定し、時短カウンタの値が「1」以上の場合には、時短制御を終了しないと判定する。
ステップS251では、時短制御停止処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS207)に移行する。時短制御停止処理では、時短制御を終了(停止)する。
具体的には、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグを消去する。
また、時短制御の終了を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、状態指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
次に、ステップS207の小当たり遊技処理を説明する。
図13は、小当たり遊技処理を示すフローチャートである。
小当たり遊技処理は、ステップS207において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS260に移行する。
ステップS260では、小当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、小当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、ステップS261に移行し、小当たり遊技状態の実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS208)に移行する。
ここで、小当たり遊技状態の生起中であるか否かは、RAM230の所定領域において、小当たり遊技状態中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS261では、オープニング期間中であるか否かを判定し、オープニング期間中であると判定した場合(Yes)には、ステップS262に移行し、オープニング期間中でないと判定した場合(No)には、ステップS264に移行する。
ここで、オープニング期間中であるか否かは、RAM230の所定領域において、オープニング期間中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS262では、オープニング期間を終了するか否かを判定し、オープニング期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS263に移行し、オープニング期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS208)に移行する。
ここで、オープニング期間タイマに設定されたオープニング時間が経過した場合に、オープニング期間を終了すると判定する。
ステップS263では、小当たり遊技開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS208)に移行する。小当たり遊技開始処理では、小当たり遊技を開始する。
具体的には、小当たり遊技開始処理では、所定の開放上限時間(本実施形態では、0.2[s])を、小当たり遊技タイマに設定する。そして、大入賞口開閉部材53aを開放状態として、設定した小当たり遊技タイマによる大入賞口開閉部材53aの開放時間の計測を開始する。
また、小当たり遊技開始処理では、RAM230の所定領域に設定されているオープニング期間中フラグを解除する。さらに、小当たり遊技中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。
ステップS264では、インターバル期間中(球はけ待機期間中)であるか否かを判定し、インターバル期間中であると判定した場合(Yes)には、ステップS265に移行し、インターバル期間中でないと判定した場合(No)には、ステップS267に移行する。
ここで、インターバル期間中であるか否かは、RAM230の所定領域において、インターバル期間中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS265では、インターバル期間を終了するか否かを判定し、インターバル期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS266に移行し、インターバル期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS208)に移行する。
ここで、インターバル期間タイマに設定されたインターバル時間が経過した場合に、インターバル期間を終了すると判定する。
ステップS266では、小当たり遊技開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS208)に移行する。小当たり遊技開始処理では、小当たり遊技を開始する。
具体的には、小当たり遊技開始処理では、所定の開放上限時間(本実施形態では、0.2[s])を、小当たり遊技タイマに設定する。そして、大入賞口開閉部材53aを開放状態として、設定した小当たり遊技タイマによる大入賞口開閉部材53aの開放時間の計測を開始する。
また、小当たり遊技開始処理では、RAM230の所定領域に設定されているインターバル期間中フラグを解除する。さらに、小当たり遊技中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。
ステップS267では、小当たり遊技中(大入賞口開閉部材53aの開放動作中)であるか否かを判定し、小当たり遊技中であると判定した場合(Yes)には、ステップS268に移行し、小当たり遊技中でないと判定した場合(No)には、ステップS273に移行する。
ここで、小当たり遊技中であるか否かは、RAM230の所定領域において、小当たり遊技中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS268では、小当たり遊技終了条件を満たすか否かを判定し、小当たり遊技終了条件を満たすと判定した場合(Yes)には、ステップS269に移行し、小当たり遊技終了条件を満たさないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS208)に移行する。
本実施形態では、当該小当たり遊技の継続時間(大入賞口開閉部材53aが開放状態とされている時間)が所定の開放上限時間(本実施形態では、0.2[s])に達した場合(小当たり遊技タイマがタイムアウトした場合)に、小当たり遊技終了条件を満たすと判定する。
ステップS269では、小当たり遊技終了処理を実行し、ステップS270に移行する。小当たり遊技終了処理では、大入賞口53の開放を終了(閉鎖)する。
具体的には、小当たり遊技終了処理では、小当たり遊技を終了する(大入賞口開閉部材53aを閉止状態とする)。また、小当たり遊技カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに小当たり遊技カウンタに設定する。さらに、RAM230の所定領域に設定されている小当たり遊技中フラグを解除する。
ステップS270では、最終回の小当たり遊技が終了したか否かを判定し、最終回の小当たり遊技が終了していないと判定した場合(No)には、ステップS271に移行し、最終回の小当たり遊技が終了したと判定した場合(Yes)には、ステップS272に移行する。
ここで、小当たり遊技カウンタに設定されている値が「1」以上である場合には、最終回の小当たり遊技が終了していないと判定し、小当たり遊技カウンタに設定されている値が「0」である場合には、最終回の小当たり遊技が終了したと判定する。
ステップS271では、インターバル期間開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS208)に移行する。インターバル期間開始処理では、インターバル期間を開始する。
具体的には、インターバル期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、所定のインターバル時間を、インターバル期間タイマに設定して、インターバル期間タイマによる設定したインターバル時間の計測を開始する。
ステップS272では、エンディング期間開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS208)に移行する。エンディング期間開始処理では、エンディング期間を開始する。
具体的には、エンディング期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、所定のエンディング時間を、エンディング期間タイマに設定して、エンディング期間タイマによる設定したエンディング時間の計測を開始する。
さらに、エンディング指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、エンディング指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS273では、エンディング期間を終了するか否かを判定し、エンディング期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS274に移行し、エンディング期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS208)に移行する。
ここで、エンディング期間タイマに設定されたエンディング時間が経過した場合に、エンディング期間を終了すると判定する。
ステップS274では、小当たり遊技状態終了処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS208)に移行する。小当たり遊技状態終了処理では、小当たり遊技状態を終了する。
具体的には、小当たり遊技状態終了処理では、RAM230の所定領域に設定されている小当たり遊技状態中フラグを解除する。また、RAM230の所定領域に設定されているエンディング期間中フラグを解除する。
次に、ステップS208の大当たり遊技処理を説明する。
図14は、大当たり遊技処理を示すフローチャートである。
大当たり遊技処理は、ステップS208において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS280に移行する。
ステップS280では、大当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、大当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、ステップS281に移行し、大当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。
ここで、大当たり遊技状態の生起中であるか否かは、RAM230の所定領域において、大当たり遊技状態中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS281では、オープニング期間中であるか否かを判定し、オープニング期間中であると判定した場合(Yes)には、ステップS282に移行し、オープニング期間中でないと判定した場合(No)には、ステップS284に移行する。
ここで、オープニング期間中であるか否かは、RAM230の所定領域において、オープニング期間中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS282では、オープニング期間を終了するか否かを判定し、オープニング期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS283に移行し、オープニング期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。
ここで、オープニング期間タイマに設定されたオープニング時間が経過した場合に、オープニング期間を終了すると判定する。
ステップS283では、ラウンド遊技開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。ラウンド遊技開始処理では、ラウンド遊技を開始する。
具体的には、ラウンド遊技開始処理では、まず、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態中フラグに基づいて、生起させる大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」、「大当たり2」、「大当たり3」、「大当たり4」又は「大当たり5」)を確認する。
次に、確認した大当たり遊技状態の種別に基づいて、所定の開放上限時間を、ラウンド遊技タイマに設定する。
この際、「大当たり1」、「大当たり2」、「大当たり3」又は「大当たり5」に当選した場合には、開放上限時間として、30.0[s]が設定される。一方、「大当たり4」に当選した場合には、開放上限時間として、0.2[s]が設定される。
そして、大入賞口開閉部材53aを開放状態として、設定したラウンド遊技タイマによる大入賞口開閉部材53aの開放時間の計測を開始する。また、大入賞口入球数カウンタによる大入賞口53への遊技球の入球数のカウントを開始する。
また、ラウンド遊技開始処理では、RAM230の所定領域に設定されているオープニング期間中フラグを解除する。さらに、ラウンド遊技中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。
さらに、ラウンド遊技開始処理では、ラウンド開始指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、ラウンド開始指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS284では、インターバル期間中(球はけ待機期間中)であるか否かを判定し、インターバル期間中であると判定した場合(Yes)には、ステップS285に移行し、インターバル期間中でないと判定した場合(No)には、ステップS287に移行する。
ここで、インターバル期間中であるか否かは、RAM230の所定領域において、インターバル期間中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS285では、インターバル期間を終了するか否かを判定し、インターバル期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS286に移行し、インターバル期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。
ここで、インターバル期間タイマに設定されたインターバル時間が経過した場合に、インターバル期間を終了すると判定する。
ステップS286では、ラウンド遊技開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。ラウンド遊技開始処理では、ラウンド遊技を開始する。
具体的には、ラウンド遊技開始処理では、まず、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態中フラグに基づいて、生起させる大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」、「大当たり2」、「大当たり3」、「大当たり4」又は「大当たり5」)を確認する。
次に、確認した大当たり遊技状態の種別に基づいて、所定の開放上限時間を、ラウンド遊技タイマに設定する。
この際、「大当たり1」、「大当たり2」、「大当たり3」又は「大当たり5」に当選した場合には、開放上限時間として、30.0[s]が設定される。一方、「大当たり4」に当選した場合には、開放上限時間として、0.2[s]が設定される。
そして、大入賞口開閉部材53aを開放状態として、設定したラウンド遊技タイマによる大入賞口開閉部材53aの開放時間の計測を開始する。また、大入賞口入球数カウンタによる大入賞口53への遊技球の入球数のカウントを開始する。
また、ラウンド遊技開始処理では、RAM230の所定領域に設定されているインターバル期間中フラグを解除する。さらに、ラウンド遊技中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。
さらに、ラウンド遊技開始処理では、ラウンド開始指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、ラウンド開始指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS287では、ラウンド遊技中(大入賞口開閉部材53aの開放動作中)であるか否かを判定し、ラウンド遊技中であると判定した場合(Yes)には、ステップS288に移行し、ラウンド遊技中でないと判定した場合(No)には、ステップS293に移行する。
ここで、ラウンド期間中であるか否かは、RAM230の所定領域において、ラウンド遊技中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS288では、ラウンド遊技終了条件を満たすか否かを判定し、ラウンド遊技終了条件を満たすと判定した場合(Yes)には、ステップS289に移行し、ラウンド遊技終了条件を満たさないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。
ここで、当該ラウンド遊技中における大入賞口53への遊技球の入球数が所定の入賞上限数(本実施形態では、10[球])に達したこと(大入賞口入球数カウンタによりカウントされた大入賞口53への遊技球の入球数が所定の入賞上限数に達したこと)、及び、当該ラウンド遊技の継続時間が所定の開放上限時間(本実施形態では、0.2[s]又は30.0[s])に達したこと(ラウンド遊技タイマがタイムアウトしたこと)、のうち一方が成立した場合に、ラウンド遊技終了条件を満たすと判定する。
ステップS289では、ラウンド遊技終了処理を実行し、ステップS290に移行する。ラウンド遊技終了処理では、ラウンド遊技を終了する。
具体的には、大入賞口開閉部材53aを閉止状態とする。また、大入賞口入球数カウンタの値をリセットする。
また、ラウンド遊技カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たにラウンド遊技カウンタに設定する。さらに、RAM230の所定領域に設定されているラウンド遊技中フラグを解除する。
また、ラウンド終了指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、ラウンド終了指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS290では、最終回のラウンド遊技が終了したか否かを判定し、最終回のラウンド遊技が終了していないと判定した場合(No)には、ステップS291に移行し、最終回のラウンド遊技が終了したと判定した場合(Yes)には、ステップS292に移行する。
ここで、ラウンド遊技カウンタに設定されている値が「1」以上である場合には、最終回のラウンド遊技が終了していないと判定し、ラウンド遊技カウンタに設定されている値が「0」である場合には、最終回のラウンド遊技が終了したと判定する。
ステップS291では、インターバル期間開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。インターバル期間開始処理では、インターバル期間を開始する。
具体的には、インターバル期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、所定のインターバル時間を、インターバル期間タイマに設定して、インターバル期間タイマによる設定したインターバル時間の計測を開始する。
ステップS292では、エンディング期間開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。エンディング期間開始処理では、エンディング期間を開始する。
具体的には、エンディング期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、所定のエンディング時間を、エンディング期間タイマに設定して、エンディング期間タイマによる設定したエンディング時間の計測を開始する。
さらに、エンディング指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、エンディング指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS293では、エンディング期間を終了するか否かを判定し、エンディング期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS294に移行し、エンディング期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。
ここで、エンディング期間タイマに設定されたエンディング時間が経過した場合に、エンディング期間を終了すると判定する。
ステップS294では、大当たり遊技状態終了処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS209)に移行する。大当たり遊技状態終了処理では、大当たり遊技状態を終了する。
具体的には、大当たり遊技状態終了処理では、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態中フラグを解除する。また、RAM230の所定領域に設定されているエンディング期間中フラグを解除する。
また、大当たり遊技状態終了処理では、終了に係る大当たり遊技状態の種別が「大当たり5」である場合には、特図低確率状態フラグをRAM230の所定領域に設定して、特図低確率状態の設定を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
一方、終了に係る大当たり遊技状態の種別が「大当たり1」、「大当たり2」、「大当たり3」又は「大当たり4」である場合には、特図高確率状態フラグをRAM230の所定領域に設定して、特図高確率状態の設定を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、状態指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
さらに、大当たり遊技状態終了処理では、終了に係る大当たり遊技状態の種別が「大当たり1」、「大当たり2」、「大当たり3」又は「大当たり5」である場合には、時短制御フラグをRAM230の所定領域に設定して、時短制御を開始する。また、所定回数(本実施形態では、100[回])を、時短カウンタに設定する。さらに、時短制御の開始を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
これにより、ステップS33の制御コマンド格納処理を介して、状態指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
一方、終了に係る大当たり遊技状態の種別が「大当たり4」である場合には、時短制御を開始しない。
(演出制御回路で実行される処理)
次に、演出制御回路300で実行される処理を説明する。
図15は、演出制御回路が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に電源が投入されると、演出制御回路300のCPUは、所定の初期設定処理を実行した後に、図示しないメイン処理を繰り返し実行する。そして、演出制御回路300のCPUは、メイン処理の実行中において、所定の割込周期(例えば、2.0[ms])でタイマ割り込みを発生させて、図15に示す演出制御処理を繰り返し実行する。
演出制御処理は、演出制御回路300のCPUにより実行されると、まず、ステップS300に移行する。
ステップS300では、コマンド受信処理を実行し、ステップS301に移行する。コマンド受信処理では、主制御回路200が送信した制御コマンドの受信の有無をチェックして、制御コマンドの受信があった場合には、受信した制御コマンドを解析して、RAMのコマンドバッファ領域に保存する。
また、コマンド受信処理では、第1操作検出スイッチ24及び第2操作検出スイッチ25のそれぞれからの操作信号の入力の有無をチェックして、操作信号の入力があった場合には、当該操作信号の入力を示す情報を、RAMの所定領域に保存する。
ステップS301では、演出フラグ設定処理を実行し、ステップS302に移行する。演出フラグ設定処理では、状態指定コマンドを受信したか否かを判定し、状態指定コマンドを受信したと判定した場合(状態指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されている場合)には、各種演出フラグの設定を行う。
具体的には、時短制御の開始を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、時短演出フラグを、RAMの所定領域に設定する。一方、時短制御の終了を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、RAMの所定領域に設定されている時短演出フラグを解除する。
また、「特図高確率状態」を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、特図高確率状態中フラグを、RAMの所定領域に設定する。一方、「特図低確率状態」を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、RAMの所定領域に設定されている特図高確率状態中フラグを解除する。
ステップS302では、入賞時演出管理処理を実行し、ステップS303に移行する。入賞時演出管理処理については、後述する。
ステップS303では、変動時演出管理処理を実行し、ステップS304に移行する。変動時演出管理処理については、後述する。
ステップS304では、当選時演出管理処理を実行し、ステップS305に移行する。当選時演出管理処理については、後述する。
ステップS305では、演出用乱数更新処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。演出用乱数更新処理では、演出の抽選に用いる各種乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
次に、ステップS302の入賞時演出管理処理を説明する。
図16は、入賞時演出管理処理を示すフローチャートである。
入賞時演出管理処理は、ステップS302において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS310に移行する。
ステップS310では、第1保留数指定コマンドを受信したか否かを判定し、第1保留数指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS311に移行し、第1保留数指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS312に移行する。
第1保留数指定コマンドを受信したか否かは、第1保留数指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS311では、保留数増加表示処理を実行し、ステップS312に移行する。保留数増加表示処理では、保留図柄表示領域b2において、新たに取得された始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に対応する保留図柄hの表示を開始する。
ステップS312では、第2保留数指定コマンドを受信したか否かを判定し、第2保留数指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS313に移行し、第2保留数指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS303)に移行する。
第2保留数指定コマンドを受信したか否かは、第2保留数指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS313では、保留数減少表示処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS303)に移行する。保留数減少表示処理では、保留図柄表示領域b2において、特別図柄の報知表示が開始された始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に対応する保留図柄hの表示を終了するとともに、保留図柄表示領域b1において、当該特別図柄の報知表示が開始された始動情報に対応する保留図柄hの表示を開始する。
これによって、当該特別図柄の報知表示が開始された始動情報に対応する保留図柄hが、保留図柄表示領域b2から保留図柄表示領域b1に移動される。
ここで、保留図柄表示領域b1には、特別図柄の報知表示中に係る始動情報に対応する保留図柄h(後述する変動中保留情報記憶領域に記憶されている保留情報に対応する保留図柄h)が表示される。一方、保留図柄表示領域b2には、特別図柄の報知表示の保留中に係る始動情報に対応する保留図柄h(後述する保留情報記憶領域に記憶されている保留情報に対応する保留図柄h)が表示される。
次に、ステップS303の変動時演出管理処理を説明する。
図17は、変動時演出管理処理を示すフローチャートである。
変動時演出管理処理は、ステップS303において実行されると、図17に示すように、まず、ステップS320に移行する。
ステップS320では、所定の制御コマンドを受信したか否かを判定し、所定の制御コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS321に移行し、所定の制御コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS304)に移行する。
ここで、所定の制御コマンドとは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドをいう。
所定の制御コマンドを受信したか否かは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS321では、停止図柄決定処理を実行し、ステップS322に移行する。停止図柄決定処理では、停止表示させる演出図柄z1,z2の具体的態様を決定する。
具体的には、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄(「はずれ図柄」、「小当たり図柄」又は「大当たりp図柄」)に基づいて、演出図柄z1,z2に係る停止図柄の具体的態様(組み合わせ)を決定する。
演出制御回路300のROMには、停止図柄抽選乱数と停止図柄の具体的態様との対応が登録された停止図柄抽選テーブルが格納されている。そして、停止図柄抽選テーブルとして、図柄種別指定コマンドにより指定され得る複数種類の停止図柄(「はずれ図柄」、「小当たり図柄」及び「大当たりp図柄」)のそれぞれに対応する停止図柄抽選テーブルを有している。
「はずれ図柄」に対応する停止図柄抽選テーブルには、停止図柄の具体的態様として、複数種類の「はずれ図柄」が登録されている。本実施形態では、各種類の「はずれ図柄」は、3つの演出図柄表示領域a1〜a3のうち少なくとも一の領域に停止表示される「数字図柄」が示す数字が、他の領域に停止表示される「数字図柄」が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示される演出図柄z2が白色を示す態様となっている。
「大当たり1図柄」、「大当たり2図柄」及び「大当たり3図柄」のそれぞれに対応する停止図柄抽選テーブルには、停止図柄の具体的態様として、複数種類の「確変大当たり図柄」が登録されている。本実施形態では、各種類の「確変大当たり図柄」は、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「1、1、1」等、同一の奇数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が赤色を示す態様となっている。
「大当たり5図柄」に対応する停止図柄抽選テーブルには、停止図柄の具体的態様として、複数種類の「通常大当たり図柄」が登録されている。本実施形態では、各種類の「通常大当たり図柄」は、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「2、2、2」等、同一の偶数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が青色を示す態様となっている。
「大当たり4図柄」及び「小当たり図柄」のそれぞれに対応する停止図柄抽選テーブルには、停止図柄の具体的態様として、複数種類の「チャンス図柄」が登録されている。本実施形態では、各種類の「チャンス図柄」は、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「1、2、1」等、所定の「数字図柄」の組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が青色を示す態様となっている。
そして、停止図柄決定処理では、まず、所定の乱数カウンタから停止図柄抽選乱数を取得する。また、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種別を確認して、この確認結果に対応する停止図柄抽選テーブルを読み出す。そして、取得した停止図柄抽選乱数と、停止図柄抽選テーブルと、に基づいて、停止図柄の具体的態様を決定する。
さらに、決定した停止図柄の具体的態様に係る画像データ(以下、「停止図柄データ」)を読み出して、読み出した画像データを、停止表示させる演出図柄z1,z2に係るデータとして設定する。
ステップS322では、変動演出決定処理を実行し、ステップS323に移行する。変動演出決定処理では、演出図柄z1,z2の変動表示の具体的な内容を決定する。
具体的には、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容に基づいて、第1変動パターンの具体的な内容を決定する。また、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容に基づいて、第2変動パターンの具体的な内容を決定する。
ステップS323では、予告演出決定処理を実行し、ステップS324に移行する。予告演出を実行するか否かを決定する。
「予告演出」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に実行される演出であって、当該変動表示に係る特別図柄抽選の結果(「当選」又は「落選」)を示唆(予告)する演出となっている。
演出制御回路300のROMには、予告演出抽選乱数と予告演出抽選の当たり値との対応が登録された予告演出抽選テーブルが格納されている。また、予告演出抽選テーブルとして、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄が「大当たりp図柄」である場合に対応する第1予告演出抽選テーブルと、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄が「はずれ図柄」又は「小当たり図柄」である場合に対応する第2予告演出抽選テーブルと、が格納されている。そして、第1予告演出抽選テーブルでは、第2予告演出抽選と比較して当選確率が高くなるように、予告演出抽選の当たり値が設定されている。
予告演出決定処理では、まず、所定の乱数カウンタから予告演出抽選乱数を取得する。また、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種別に対応する予告演出抽選テーブルを読み出す。そして、取得した予告演出抽選乱数及び予告演出抽選テーブルに基づいて、予告演出を実行するか否かを決定する。
ステップS324では、変動演出データ設定処理を実行し、ステップS325に移行する。変動演出データ設定処理では、演出図柄z1,z2の変動表示に係る演出データを設定する。
具体的には、ステップS322で決定された第1変動パターンの具体的な内容に対応する演出プログラム及び第2変動パターンの具体的な内容に対応する演出プログラムにしたがって、第1期間の変動表示に係る演出データ(シナリオデータ)及び第2期間の変動表示に係る演出データ(シナリオデータ)を読み出す。
また、ステップS323で予告演出を実行することが決定された場合には、予告演出の演出プログラムにしたがって、予告演出の演出データ(シナリオデータ)を読み出す。
そして、第1期間の変動表示に係る演出データ及び第2期間の変動表示に係る演出データを合わせて、変動演出データを編集して、編集した変動演出データを演出図柄z1,z2の変動表示に係る演出データとして設定する。この際、予告演出を実行することが決定された場合には、予告演出の演出データが変動演出データに合成される。
そして、編集された変動演出データを、実行する演出図柄z1,z2の変動表示に係る演出データとして設定する。
ステップS325では、変動演出開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS304)に移行する。変動演出開始処理では、変動時間タイマによる変動時間の計測を開始して、ステップS324で設定した変動演出データに基づく演出を開始する。これによって、演出図柄z1,z2の変動表示が開始される。
次に、ステップS304の当選時演出管理処理を説明する。
図18は、当選時演出管理処理を示すフローチャートである。
当選時演出管理処理は、ステップS304において実行されると、図18に示すように、まず、ステップS330に移行する。
ステップS330では、オープニング指定コマンドを受信したか否かを判定し、オープニング指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS331に移行し、オープニング指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS332に移行する。
オープニング指定コマンドを受信したか否かは、オープニング指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS331では、オープニング演出開始処理を実行し、ステップS332に移行する。オープニング演出開始処理では、オープニング演出を開始する。
ここで、「オープニング演出」とは、大当たり遊技状態の生起中のうちオープニング期間中に実行される演出となっている。
そして、オープニング演出開始処理では、オープニング演出に対応する演出プログラムにしたがって、オープニング演出に係る演出データ(シナリオデータ)を読み出して、読み出した演出データに基づく演出を開始する。
ステップS332では、ラウンド開始指定コマンドを受信したか否かを判定し、ラウンド開始指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS333に移行し、ラウンド開始指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS335に移行する。
ラウンド開始指定コマンドを受信したか否かは、ラウンド開始指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS333では、「大当たり4」の生起中であるか否かを判定し、「大当たり4」の生起中でないと判定した場合(No)には、ステップS334に移行し、「大当たり4」の生起中であると判定した場合(Yes)には、ステップS335に移行する。
ここで、大当たり遊技状態の種別は、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態中フラグに基づいて判定する。
ステップS334では、ラウンド演出開始処理を実行し、ステップS335に移行する。ラウンド演出開始処理では、ラウンド演出を開始する。
ここで、「ラウンド演出」とは、大当たり遊技状態の生起中のうちラウンド遊技中に実行される演出をいう。
ラウンド演出開始処理では、オープニング演出の実行中である場合には、当該オープニング演出を終了する。そして、ラウンド演出に対応する演出プログラムにしたがって、ラウンド演出に係る演出データ(シナリオデータ)を読み出して、読み出した演出データに基づく演出を開始する。
ステップS335では、ラウンド終了指定コマンドを受信したか否かを判定し、ラウンド終了指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS336に移行し、ラウンド終了指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS338に移行する。
ラウンド終了指定コマンドを受信したか否かは、ラウンド終了指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS336では、「大当たり4」の生起中であるか否かを判定し、「大当たり4」の生起中でないと判定した場合(No)には、ステップS337に移行し、「大当たり4」の生起中であると判定した場合(Yes)には、ステップS338に移行する。
ここで、大当たり遊技状態の種別は、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態中フラグに基づいて判定する。
ステップS337では、ラウンド演出終了処理を実行し、ステップS338に移行する。ラウンド演出終了処理では、ラウンド演出を終了する。
ステップS338では、エンディング指定コマンドを受信したか否かを判定し、エンディング指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS339に移行し、エンディング指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS305)に移行する。
エンディング指定コマンドを受信したか否かは、エンディング指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS339では、エンディング演出開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS305)に移行する。エンディング演出開始処理では、エンディング演出を開始する。
ここで、「エンディング演出」とは、大当たり遊技状態の生起中のうちエンディング期間中に実行される演出をいう。
エンディング演出開始処理では、エンディング演出に対応する演出プログラムにしたがって、エンディング演出に係る演出データ(シナリオデータ)を読み出して、読み出した演出データに基づく演出を開始する。
(パチンコ機1の動作)
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
図19は、演出図柄の変動表示の一例を示す図である。
パチンコ機1では、始動口(第1始動口51又は第2始動口52)への遊技球の入球が検出されると、大当たり乱数、大当たり図柄乱数、変動パターン乱数等の各種乱数が取得されて、取得した各種乱数が、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)として、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶される。
始動情報記憶領域に記憶されている始動情報は、所定の順序で、抽選結果判定が行われる。そして、抽選結果判定が行われると、当該抽選結果判定の結果を報知するための報知表示の態様が決定される。具体的には、停止表示させる特別図柄の態様(停止図柄の種別)が決定されるとともに、特別図柄の変動表示の変動時間(変動パターン)が決定される。
その後、表示装置61,62において、決定された変動時間に基づいて、特別図柄の変動表示が開始された後に、決定された停止図柄の種別に基づいて、特別図柄の停止表示が行われる。
また、図19に示すように、特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)に同期して、画像表示装置20の表示画面20aに構成された演出図柄表示領域a1〜a4において、決定された変動パターンに基づいて、演出図柄z1,z2の変動表示が行われた後に、決定された停止図柄の種別に基づいて、演出図柄z1,z2の停止表示が行われる。
抽選結果判定により「大当たり」に当選したと判定された場合には、「大当たり図柄」の停止表示が終了した後に、大当たり遊技状態が生起される。
大当たり遊技状態の生起中には、所定回数のラウンド遊技(大入賞口開閉部材53aの開放動作)が実行される。
一方、抽選結果判定により「小当たり」に当選したと判定された場合には、「小当たり図柄」の停止表示が終了した後に、小当たり遊技状態が生起される。
小当たり遊技状態の生起中には、所定回数(本実施形態では、2[回])の小当たり遊技(大入賞口開閉部材53aの開放動作)が実行される。
特に、パチンコ機1では、変動時間設定処理(ステップS227)によって、特別図柄の変動表示の変動時間が設定される。
変動時間設定処理では、まず、第1変動パターンの内容(第1変動パターン番号)及び第2変動パターンの内容(第2変動パターン番号)が決定される。
これには、まず、判定始動情報に含まれる第1変動パターン乱数に基づいて、当該特別図柄の変動表示に係る変動区分が決定される。次に、決定された変動区分及び判定始動情報に含まれる第2変動パターン乱数に基づいて、第2変動パターン番号が決定される。さらに、決定された第2変動パターン番号及び判定始動情報に含まれる第3変動パターン乱数に基づいて、第1変動パターン番号が決定される。
変動時間設定処理では、次に、特別図柄の変動時間が設定される。
これには、まず、m種類の第1変動時間情報のうちから、決定された第1変動パターン番号に対応する第1変動時間情報が選択され、選択された第1変動時間情報(当該変動時間情報が示す変動時間)が、特別図柄の変動表示のうち第1期間の変動時間として設定される。次に、n種類の第2変動時間情報のうちから、決定された第2変動パターン番号に対応する第2変動時間情報が選択され、選択された第2変動時間情報(当該変動時間情報が示す変動時間)が、特別図柄の変動表示のうち第2期間の変動時間として設定される。
これによって、設定された第1変動時間情報が示す変動時間と、設定された第2変動時間情報が示す変動時間と、を加算した時間が、当該特別図柄の変動表示に係る変動時間となる。
ここで、各第1変動時間情報は、2バイト(16桁の2進数)で構成されている。そして、各第1変動時間情報の値に第1単位時間(本実施形態では、100[ms])を乗算した値が、当該第1変動時間情報が指定する変動時間となっている。これによって、第1変動時間情報は、0[ms]〜6553500[ms]の範囲内において、100[ms]単位で、変動時間を指定することが可能となっている。
一方、各第2変動時間情報は、1バイト(8桁の2進数)で構成されている。そして、各第2変動時間情報の値に第2単位時間(本実施形態では、1000[ms])を乗算した値が、当該第2変動時間情報が指定する変動時間となっている。これによって、第2変動時間情報は、0[ms]〜255000[ms]の範囲内において、1000[ms]単位で、変動時間を指定することが可能となっている。
ここで、本実施形態では、演出内容が互いに異なる多くの種類の「リーチ変動パターン」を設定するために、第1変動パターンと比較して多くの種類の第2変動パターンが設定されている。具体的には、第1変動パターンとして、15種類(m=15)の第1変動パターンが設定され、第2変動パターンとして、100種類(n=100)の第2変動パターンが設定されている。
そこで、本実施形態では、第2変動時間情報を、第1変動時間情報と比較して小さい情報量で構成することによって、特別図柄の変動表示を行うために必要となる情報量(データ量)を、大きく低減することが可能となる。
すなわち、第1変動時間情報及び第2変動時間情報を、共に、2バイトで構成した場合には、全ての変動時間情報に係る情報量が、230バイト(2[バイト]×15[種類](全ての第1変動時間情報に係る情報量)+2[バイト]×100[種類](全ての第2変動時間情報に係る情報量)=230[バイト])となる。
これに対して、本実施形態では、全ての変動時間情報に係る情報量が、130バイト(2[バイト]×15[種類](全ての第1変動時間情報に係る情報量)+1[バイト]×100[種類](全ての第2変動時間情報に係る情報量)=130[バイト])となり、特別図柄の変動表示を行うために必要となる情報量(データ量)を、大きく低減することが可能となる。
なお、第2変動パターンと比較して多くの種類の第1変動パターンが設定されている遊技機では、第1変動時間情報を、第2変動時間情報と比較して小さい情報量で構成することが好ましい。
また、第1変動時間情報は、第1変動時間カウンタに設定される。一方、第2変動時間情報は、第2変動時間カウンタに設定される。ここで、第1変動時間カウンタと第2変動時間カウンタとは、別個のカウンタ(タイマ)となっている。
そして、特別図柄の変動表示の開始に応じて、まず、第1変動時間カウンタによる設定された変動時間の計測が開始され、当該第1変動時間カウンタによる設定された変動時間の計測が終了した後に、第2変動時間カウンタによる設定された変動時間の計測が開始される。
ここで、第1変動時間カウンタによる設定された変動時間の計測は、第1ベースカウンタを用いて実行される。一方、第2変動時間カウンタによる設定された変動時間の計測は、第2ベースカウンタを用いて実行される。ここで、第1ベースカウンタと第2ベースカウンタとは、別個のカウンタ(タイマ)となっている。
具体的には、第1ベースカウンタは、第1単位時間(本実施形態では、100[ms])の計測(計時)を繰り返す。そして、第1ベースカウンタにより第1単位時間が計測される毎に、第1変動時間カウンタの計測値から第1単位時間が減算される。これによって、第1単位時間毎に、第1変動時間カウンタの計数値が更新される。
一方、第2ベースカウンタは、第2単位時間(本実施形態では、1000[ms])の計測を繰り返す。そして、第2ベースカウンタにより第2単位時間が計測される毎に、第2変動時間カウンタの計測値から第2単位時間が減算される。これによって、第2単位時間毎に、第2変動時間カウンタの計数値が更新される。
一般的に、第2変動パターン(特に、「リーチ変動パターン」)では、大当たり遊技状態が生起されることに対する遊技者の期待感を向上させることを目的として、多様な演出(特に、リーチ演出)が実行されるため、第1変動パターンと比較して長い変動時間が設定される。このため、第2変動パターンでは、短い時間単位(例えば、0・5[s]単位)による変動時間の設定(調整)が必要とならない。一方、第1変動パターンでは、第2変動パターンと比較して短い変動時間が設定されるため、短い時間単位(例えば、0.5[s]単位)による変動時間の設定(調整)が必要となる。
そこで、本実施形態では、第1変動時間情報の値に第1単位時間(本実施形態では、100[ms])を乗算した値を、当該第1変動時間情報が指定する変動時間とし、第2変動時間情報の値に第2単位時間(本実施形態では、1000[ms])を乗算した値を、当該第2変動時間情報が指定する変動時間とすることによって、第2変動時間情報について情報量を低減しつつ、第1変動パターンについて短い時間単位による変動時間の設定が可能となる。
(パチンコ機1の作用)
次にパチンコ機1の作用について説明する。
パチンコ機1では、変動パターン判定の結果に基づいて、特別図柄の変動表示の変動時間を指定する変動時間情報が設定される。変動時間情報は、第1変動時間情報と、第2変動時間情報と、を含んでなる。
そして、第1変動時間情報の値に第1単位時間(本実施形態では、100[ms])を乗算した値が、当該第1変動時間情報が指定する変動時間となる。また、第2変動時間情報の値に第2単位時間(本実施形態では、1000[ms])を乗算した値が、当該第2変動時間情報が指定する変動時間となる。
すなわち、第1変動時間情報及び第2変動時間情報のうち、第1変動時間情報では、短い時間単位(本実施形態では、100[ms]単位)で変動時間を指定することができ、第2変動時間情報では、長い時間単位(本実施形態では、1000[ms]単位)で変動時間を指定することができる。そして、第1変動時間情報と、第2変動時間情報と、を組み合わせることによって、特別図柄の変動表示の変動時間を指定する変動時間情報が設定される。
これによって、第1変動時間情報により短い時間単位で変動時間を指定することができるため、特別図柄の変動表示の変動時間として、短い時間単位で互いに異なる複数の変動時間を設定することが可能となる。
一方、第2変動時間情報については、長い時間単位で互いに異なる複数の変動時間を指定する第2変動時間情報を設定すれば足りるため、第1変動時間情報と比較して、第2変動時間情報の数を少なくすることができる。
したがって、パチンコ機1によれば、特別図柄の変動表示の変動時間として、短い時間単位で互いに異なる複数の変動時間を設定することを可能としつつ、特別図柄の変動表示を行うために必要となる情報量(データ量)の増加を抑制することが可能となる。
特に、パチンコ機1では、第1変動時間情報及び第2変動時間情報のそれぞれについて、当該変動時間情報が指定する変動時間を計測(計時)する変動時間カウンタが設けられている。
これによって、第1変動時間情報が指定する変動時間及び第2変動時間情報が指定する変動時間を1つの変動時間カウンタにより計測するために必要となる演算処理が不要となり、制御負担を軽減することが可能となる。
また、パチンコ機1では、第1変動時間情報が、2バイトで構成され、第2変動時間情報が、1バイトで構成されている。
これによって、特別図柄の変動表示を行うために必要となる情報量の増加を更に抑制することが可能となる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、第1変動時間情報が、第1単位時間(100[ms])単位で、変動時間を指定し、第2変動時間情報が、第1単位時間より長い第2単位時間(1000[ms])単位で、変動時間を指定する。
しかしながら、第2変動時間情報が、第1単位時間(100[ms])単位で、変動時間を指定し、第1変動時間情報が、第1単位時間より長い第2単位時間(1000[ms])単位で、変動時間を指定する構成としても構わない。
かかる構成とした場合には、第1変動時間情報を、1バイトで構成し、第2変動時間情報を、2バイトで構成することが好ましい。
1 パチンコ機
10 遊技盤
20 画像表示装置
20a 表示画面
30 遊技領域
51 第1始動口
52 第2始動口
52a 始動口開閉部材
53 大入賞口
53a 大入賞口開閉部材
200 主制御回路
210 CPU
220 ROM
230 RAM
300 演出制御回路

Claims (3)

  1. 所定条件の成立に応じて、遊技情報を取得する遊技情報取得手段と、
    前記遊技情報取得手段により取得された前記遊技情報に基づいて、特定遊技状態を生起させるか否かを判定する当落判定と、変動態様を判定する変動態様判定と、を含む始動判定を実行する始動判定手段と、
    前記変動態様判定の結果に基づいて、識別情報の変動表示の変動時間を指定する変動時間情報を設定する変動時間情報設定手段と、
    前記変動時間情報設定手段により設定された前記変動時間情報に基づく前記識別情報の変動表示を実行した後に、前記当落判定の結果に応じた態様に基づく識別情報の停止表示を実行する報知表示制御手段と、を備え、
    前記変動時間情報は、第1変動時間情報と、第2変動時間情報と、を含んでなり、
    前記第1変動時間情報の値に第1単位時間を乗算した値が、当該第1変動時間情報が指定する変動時間となり、
    前記第2変動時間情報の値に第2単位時間を乗算した値が、当該第2変動時間情報が指定する変動時間となることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1変動時間情報が指定する変動時間を計測する第1計測手段と、
    前記第2変動時間情報が指定する変動時間を計測する第2計測手段と、を備え、
    前記第1計測手段の計測値は、前記第1単位時間毎に更新され、
    前記第2計測手段の計測値は、前記第2単位時間毎に更新されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第1単位時間は、前記第2単位時間より短く、
    前記第1変動時間情報は、第1情報量で構成され、
    前記第2変動時間情報は、前記第1情報量より小さい第2情報量で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。


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