JP7045339B2 - 車両制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、乗員の意思を反映した車両の走行制御、特に車両進行方向にて車幅方向のオフセットを制御する車両制御装置に関する。
例えば、特許文献1の走行制御装置では、走行路前方空間から衝突時のリスクの高さに応じて、衝突時のリスクを軽減させるように車幅方向のマージンを決めて目標経路(目標軌道)を生成し、十分なマージンが取れない場合には、自車を減速させることで衝突時のリスクを軽減させるようにしている(特許文献1の[0020])。
特開2013-043563号公報
しかしながら、特許文献1に係る技術では、衝突時のリスクを軽減させるようにリスクに応じて車幅方向のマージンを決めて目標軌道を生成しているので、乗員の意思が反映された車両の走行制御がなされているとはいえない。
この発明は、このような課題を考慮してなされたものであって、車両進行方向にて乗員の意思を反映した車幅方向のオフセット制御を行うことを可能とする車両制御装置を提供することを目的とする。
この発明の一態様は、自車両前方の障害物及びランドマークを認識する物標認識部と、
認識された前記障害物及び前記ランドマークに基づき車両進行方向にて車幅方向のオフセットを制御するオフセット制御部と、
前記車両の乗員の視線方向の物標を検知する視線検知装置と、を備え、
前記オフセット制御部は、
前記視線方向の物標として前記障害物が認識されている場合には、車両進行方向にて前記自車両を前記障害物から離間するように制御する第1制御を実施し、前記視線方向の物標として前記ランドマークが認識されている場合には、前記自車両を車両進行方向にて前記ランドマークに接近するように制御する第2制御を実施する車両制御装置を備える。
この発明によれば、乗員の視線方向に認識されている物標の認識結果(障害物かランドマークか)に基づく的確なオフセット走行を実施できる。乗員の視線方向は、乗員の意思が表す方向であるので、車両進行方向にて乗員の意思を反映した車幅方向のオフセット制御を行うことができる。
図1は、実施形態に係る車両制御装置を含む車両の概略ブロック図である。 図2は、図1に示す車両制御ECUの演算装置の構成要素を示すブロック図である。 図3は、車両制御装置の動作説明に供されるフローチャートである。 図4Aは、第1制御の動作説明に供される平面視図、図4Bは、第2制御の動作説明に供される平面視図である。 変形例1の動作説明に供されるフローチャートである。
この発明に係る車両制御装置について実施形態を挙げ、添付の図面を参照して以下に詳細に説明する。
[実施例]
[構成]
図1は、実施形態に係る車両制御装置10を備える車両(自車両)12の構成を示す概略ブロック図である。
車両12は、基本的には、車両制御装置10と、該車両制御装置10により制御される駆動力出力装置34、制動装置36、及び操舵装置38とから構成される。
車両制御装置10は、外界センサ20と、マップ・ポジショニング・ユニット(MPU)22と、ナビゲーション装置24と、車体挙動センサ26と、運転操作センサ28と、ドライバ用センサ106と、通信装置30と、ヒューマン・マシン・インタフェース(HMI)32と、自動運転制御ユニット(自動運転制御部)としても機能する車両制御ECU40とを有する。
外界センサ(外界検出装置)20は、車両12の外界に関する情報を検出する。外界センサ20には、複数のカメラ60と、複数のレーダ62と、複数のLiDAR64とが含まれる。
複数のカメラ60は、車両12の周辺(前方、側方及び後方)を撮像した周辺画像に関する画像情報を出力する。複数のレーダ62は、車両12の周辺(前方、側方及び後方)に送信した電磁波に対する反射波を示すレーダ情報を出力する。複数のLiDAR64は、車両12の全方位にレーザー光を連続的に照射し、その反射波に基づいて反射点の三次元位置を測定して三次元情報を出力する。
MPU22は、地図データベース(地図)70を管理する。地図データベース70には、ナビゲーション装置24が備える地図データベースの地図情報よりも高精度の地図情報が記憶されている。MPU22は、ナビゲーション装置24又は車両制御ECU40からのリクエスト(要求)に応じて地図情報を提供する。
ナビゲーション装置24は、衛星測位センサ、ここではGPSセンサ80を有する。GPSセンサ80は、車両12の現在位置を検出する。ナビゲーション装置24は、現在位置から目的地までの目標経路を算出し、乗員に案内する。目標経路の算出時には、ナビゲーション装置24は、自己が有する、地図データベースから地図情報を取得して利用する。目的地は、タッチパネルとしても機能するディスプレイ(表示装置)103又はマイクロホン105を介して入力される。
車体挙動センサ26は、車両12(車体)の挙動に関する情報(車体挙動情報)を検出する。車体挙動センサ26には、車速センサ、加速度センサ及びヨーレートセンサが含まれる。車速センサは、車両12の車速(現在車速)Vj[km/h]及び進行方向を検出する。加速度センサは、車両12の加速度G[m/s2]を検出する。加速度Gは、前後加速度、横加速度及び上下加速度を含む。ヨーレートセンサは、車両12のヨーレートY[rad/s]を検出する。
運転操作センサ28は、自動運転スイッチ(自動運転SW)100を含み、運転者による運転操作に関する情報(運転操作情報)を検出する。運転操作センサ28には、アクセルペダルセンサ、ブレーキペダルセンサ及びウインカスイッチが含まれる。アクセルペダルセンサは、アクセルペダルの操作量[%]を検出する。ブレーキペダルセンサは、ブレーキペダルの操作量[%]を検出する。運転操作センサ28には、舵角センサ及び操舵トルクセンサ等が含まれている。
自動運転SW100は、乗員の操作により自動運転制御の開始及び終了を指令するためのスイッチである。自動運転SW100に加えて又はこれに代えて、その他の方法(マイクロホン105を介しての音声入力等)により自動運転制御の開始又は終了を指令することも可能である。
ドライバ用センサ(乗員用センサ)106には、ユーザ{ドライバ(運転者)を含む乗員}のステアリングホイールへの接触、把持又は圧力を検出(監視)する静電容量センサ及び/又は圧力センサからなる接触センサ108と、運転者の顔向き、視線を検出するドライバカメラ110とが含まれる。
通信装置30は、外部機器との無線通信を行う。
HMI32は、乗員からの操作入力を受け付けると共に、乗員に対して各種情報の提示を、視覚的、聴覚的及び触覚的に行う。HMI32には、メータパネル102と、ディスプレイ103と、スピーカ104と、マイクロホン105とが含まれる。
駆動力出力装置34は、図示しない走行駆動源(エンジン、走行モータ等)及び駆動電子制御装置(駆動ECU)を有する。駆動ECUは、アクセルペダルの操作量又は車両制御ECU40からの指令に基づいて走行駆動源を制御して車両12の走行駆動力を調整する。
制動装置36は、ブレーキモータ及び/又は油圧機構、ブレーキ部材及び制動電子制御装置(制動ECU)を有する。制動装置36は、エンジンによるエンジンブレーキ及び/又は走行モータによる回生ブレーキを制御するものであってもよい。制動ECUは、ブレーキペダルの操作量又は車両制御ECU40からの指令に基づいてブレーキモータ等を作動させて車両12の制動力を制御する。
操舵装置38は、電動パワーステアリング(EPS)モータ、及びEPS電子制御装置(以下「EPS ECU」という。)を有する。EPS ECUは、運転者によるステアリングホイールの操作又は車両制御ECU40からの指令に応じてEPSモータを制御して、車両12の舵角を制御する。
車両制御ECU40は、運転者による運転操作(加速、減速及び操舵)を要さずに目的地まで車両12を運転する自動運転制御を実行するものであり、中央処理装置(CPU)を含む。車両制御ECU40は、入出力装置120、演算装置122及び記憶装置124を有する。
入出力装置120は、車両制御ECU40以外の機器(センサ20、26、28、106等)との入出力を行う。演算装置122は、各センサ20、26、28、106、通信装置30、HMI32等からの信号に基づいて演算を行う。そして、演算装置122は、演算結果に基づき、通信装置30、HMI32、駆動力出力装置34、制動装置36及び操舵装置38に対する信号を生成する。
記憶装置124は、演算装置122が利用するプログラム及びデータを記憶する。記憶装置124は、RAM(不揮発性及び揮発性)及びROMを有する。
図2は、車両制御ECU40の演算装置122の構成要素を示すブロック図である。
車両制御ECU40の演算装置122は、外界認識部200と、視線検知部201と、自車位置認識部202と、通信制御部204と、行動計画部206と、走行制御部208とを有する。これらの各部は、例えば、車両制御ECU40の記憶装置124に記憶されたプログラムを演算装置122(CPU等)が実行することにより実現される。前記プログラムの一部をハードウエアで構成することもできる。
外界認識部200は、外界センサ20からの外界情報に基づいて、自車両12の周囲の状況及び物標を認識する。より詳しくは、外界認識部200は、物標認識部210及びレーン認識部212を有し、カメラ60の画像情報に基づいて、レーンマークの他、道路環境全般、例えば、道路形状、道路幅、レーンマークの位置、レーン数、レーン幅、交通標識、案内標識、交通信号機の点灯状態等の他、走行レーン及び対向レーンを走行する他車両の状況等の交通流等を認識する。
視線検知部201は、ドライバカメラ110の出力情報に基づいて、運転者の視線方向を検知する。運転者の視線方向は、運転者の眼球の動き、特に瞳孔の位置(瞳孔中心)を検出することで検知される。
自車位置認識部202は、外界認識部200の認識結果、MPU22からの地図情報、ナビゲーション装置24からの現在位置に基づいて、地図データベース70(ローカルマップ)上の自車両12の現在位置を高精度に認識する。通信制御部204は、車両制御ECU40と車外機器との通信を制御する。
音声認識部203は、マイクロホン105の出力情報に基づいて、乗員の物標(前走車等の障害物やタワー等のランドマーク)等に係わる会話内容等を認識する。
行動計画部206は、HMI32を介して入力された目的地までの自車両12の目標軌道を算出する。そして、行動計画部206は、外界認識部200及び自車位置認識部202の認識結果と、車体挙動センサ26の検出結果とに基づいて、自車両12の走行状況を判断し、目標軌道を更新して自車両12の各種行動を策定する。
ナビゲーション装置24が算出する目標経路は、運転者に対して進むべき道路を伝えるためのものであり、比較的大まかなもののみである。これに対し、行動計画部206が算出する目標軌道は、ナビゲーション装置24が算出するような大まかなものに加えて、車両12の加速、減速及び操舵を制御するための比較的細かい内容を含む。
物標認識部210は、自車両12の周辺に存在する外部物標を検出して認識する。外部物標には、レーンを含む道路施設に係わる物標であって障害物となり得る先行車両の他、道路外施設の物標であって観覧車、サービスエリア、及びタワー等のランドマークが含まれる。外部物標の検出には、カメラ60の画像情報を用いる。カメラ60の画像情報に加えて、地図データベース70(地図情報)、レーダ62のレーダ情報、及びLiDAR64のLiDAR情報を用いてもよい。あるいは、通信装置30を介して他車両と通信することにより他車両を検出してもよい。カメラ60は、正確な距離検出が可能なステレオカメラとしてもよい。
レーン認識部212は、カメラ60の画像情報を用いて、自車両12の周辺に存在する走行レーン(自車レーン)、代替レーン(追い越しレーン)及び対向レーンを検出して認識する。自車両12の現在位置と地図情報を用いてレーンを検出し認識してもよい。
行動計画部206は、第1制御部221及び第2制御部222を含むオフセット制御部220と、物標判断部224と、隣接レーン属性検出部226とを備える。
物標判断部224は、視線検知部201で検知された視線方向上の物標が障害物(基本的にはレーン上を走行している前走車、対向車)であるかランドマークであるかを判断する。
隣接レーン属性検出部226は、自車両12が走行している自車走行レーンの隣接レーン(車両が左側通行を行う国では車両進行方向右側のレーン、車両が右側通行を行う国では車両進行方向左側のレーン、この実施形態では、車両は、左側通行を行う国を走行しているものとする。)が、自車走行レーンの代替レーン(追い越しレーン等)か、対向車レーンかの属性を外界認識部200又は地図データベース70から検出する。
オフセット制御部220は、基本的には、視線検知部201で検出された視線方向の物標として障害物が認識されている場合には、車両進行方向にて自車両12を障害物から離間する(レーン中心線から障害物から離れるようにオフセットする)ように走行制御部208及び操舵装置38を通じて操舵制御する第1制御部221による制御(第1制御)を実施する。
その一方、視線方向の物標としてランドマークが認識されている場合には、自車両12を車両進行方向にてランドマークに接近する(レーン中心線からランドマークに近づくようにオフセットする)ように走行制御部208及び操舵装置38を通じて操舵制御する第2制御部222による制御(第2制御)を実施する。
なお、記憶装置124中の実施履歴記憶部130には、第2制御部222が第2制御を実施したランドマーク(ランドマーク名称)が地図データベース70の地図情報(地図位置)に紐付け(対応付け)られ、履歴情報として記憶される。
走行制御部208は、行動計画部206から供給された行動計画(目標軌道、速度、加減速度情報)に基づいて駆動力出力装置34、制動装置36及び操舵装置38に対する制御指令を算出及び送信する。換言すると、走行制御部208は、車体挙動を制御する各アクチュエータの出力を制御する。ここにいうアクチュエータには、エンジン、ブレーキモータ及びEPSモータ等が含まれる。走行制御部208は、アクチュエータの出力を制御することで、車両12(特に車体)の挙動量を制御することとなる。ここにいう車体挙動量には、例えば、車速、前後加速度、舵角、横加速度及びヨーレートが含まれる。
[詳細動作]
基本的には以上のように構成され、且つ動作する車両制御装置10の動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。なお、フローチャートに係るプログラムを実行するのは、オフセット制御部220である。
自動運転スイッチ100がオン状態とされていて、自車両12が走行レーンを自動運転又はレーンキープアシスト・アダプティブクルーズコントロール等の運転支援による走行中、ステップS1にて、オフセット制御部220は、ドライバカメラ110を通じ視線検知部201により検知されている運転者の視線方向に関し、注視点がないかを判断する。
注視点がないと判断した(ステップS1:YES)場合には、ステップS2にて、自車両12に対し、走行制御部208を通じて、レーン中心線を目標軌道とし、該レーン中心線に沿って走行させる通常走行を実施する。
注視点があると判断した(ステップS2:NO)場合には、外界センサ20、特にカメラ60により撮像した画像情報から、物標認識部210及び物標判断部224を通じて代替レーン(同一走行方向の他レーン)である隣接レーン上の障害物の有無を判断する。
障害物(隣接障害物)が存在する(ステップS3:YES)場合、ステップS4にて、存在している障害物が視線方向上にある(視線方向と一致する)か否かを、視線検知部201を通じて判断し、視線方向と一致しない(ステップS4:NO)場合には、ステップS2の通常走行を実施する。
図4Aは、自車両12が走行レーン301を破線で示す目標軌道302に沿って自動運転走行中であり、視線方向304上にレーン区分線305によって分離された代替レーン306を走行中の障害物(ここではトラック)308を運転者310が注視している状態を模式的に示す平面視図である。
ステップS4の判断にて、図4Aに示すように、障害物308の位置が運転者310の視線方向304に一致している(ステップS4:YES)場合には、ステップS5にて、障害物308に対して所定距離まで接近したか否かを判断する。
所定距離まで接近していない(ステップS5:NO)場合には、ステップS4に戻る。所定距離まで接近した(ステップS5:YES)場合には、ステップS6にて、第1制御部221により、実線で示す目標軌道302Aに沿うレーン中心線に対して障害物308から離間オフセットして走行するように操舵を制御する。
この場合、目標軌道302Aは、自車両12が現に走行中の走行レーン301内での目標軌道302、この場合、レーン中心線からのオフセット量に止める。すなわち、走行レーン301をはみ出すオフセット量には設定しない。なお、障害物308から離間オフセットして走行する際には、離間オフセット走行をする旨を、スピーカ104を通じて乗員に報知してもよい。
ステップS7にて、障害物308を通過していない(ステップS7:NO)と判断した場合には、ステップS6に戻る。ステップS7にて、障害物308を通過した(ステップS7:YES)と判断した場合には、ステップS2にてレーン中心線に沿う目標軌道302に沿って通常走行させる。
一方、上述したステップS3の判断にて、障害物308が存在しない(ステップS3:NO)場合、ステップS8にて、外界センサ20、特にカメラ60により撮像した画像情報から、物標認識部210及び物標判断部224を通じてランドマーク312(図4B)がないかを判断する。
ランドマーク312がない(ステップS8:YES)場合には、ステップS2の通常走行を継続する。
ランドマークがある(ステップS8:NO)場合には、ステップS9にて、存在しているランドマーク312が視線方向304上にある(視線方向304と一致する)か、否かを、視線検知部201を通じて判断し、視線方向304と一致しない(ステップS9:NO)場合には、ステップS2の通常走行を継続する。
図4Bは、自車両12が走行レーン301を破線で示す目標軌道302に沿って自動運転走行中であり、視線方向304上に存在するランドマーク(ここではタワー)312を運転者310が注視している状態を模式的に示す平面視図である。なお、ランドマーク312であるか否かを判断する際に、視線方向304を地図データベース70に当てはめることで、該地図データベース70に基づきランドマーク312を判断することもできる。
ステップS9の判断にて、図4Bに示すように、ランドマーク312の位置が運転者310の視線方向304に一致し、且つランドマーク312を通過する地点を含む近傍の領域(後述する第2制御の実施地点での目標軌道302B上の領域)に運転者310の視線を遮る遮蔽物が存在しないことが確認された(ステップS9:YES)場合には、ステップS10にて、ランドマーク312に対して所定距離まで接近したか否かを判断する。
なお、ステップS9の判断において、ランドマーク312を通過する地点を含む近傍の領域で視線を遮る遮蔽物は、走行レーン301のランドマーク312側に設けられている壁(背の高いガードレールを含む。)、植栽、及び切土等であり、オフセット制御部220が地図データベース70に基づき判断することができる。
所定距離まで接近していない(ステップS10:NO)場合には、ステップS9に戻る。所定距離まで接近した(ステップS10:YES)場合には、ステップS11にて、第2制御部222により、実線で示す目標軌道302Bに沿うレーン中心線に対してランドマーク312に対して接近オフセットして走行するように制御する。この場合においても、目標軌道302Bは、自車両12が現に走行中の走行レーン301内での目標軌道302、この場合、レーン中心線からのオフセット量に止める。すなわち、走行レーン301をはみ出すオフセット量には設定しない。なお、ランドマーク312側に接近オフセットして走行する際には、接近オフセット走行をする旨を、スピーカ104を通じて乗員に報知してもよい。
ステップS12にて、ランドマーク312を通過していない(ステップS12:NO)と判断した場合には、ステップS11に戻る。ステップS12にて、ランドマーク312を通過した(ステップS12:YES)と判断した場合には、ステップS2にてレーン中心線に沿う目標軌道302に沿う通常走行に戻る。
[変形例1]
変形例1において、オフセット制御部220は、視線方向304に障害物308及びランドマーク312の両方が認識されている場合、障害物308の認識を優先し、障害物308から離間オフセットして走行する第1制御部221による第1制御を実施する。
図5のフローチャートを参照して、変形例1について説明する。
ステップS4の判断にて、障害物308の位置が運転者310の視線方向304に一致している(ステップS4:YES)場合には、さらにステップS21にて、ランドマーク312がないかを判断する。ランドマーク312が存在し(ステップS21:NO)、視線方向304がランドマーク312にも一致している(ステップS22:YES)場合には、ランドマーク312よりも障害物308を優先し、障害物308に接近した(ステップS5:YES)とき、上述したステップS6の離間オフセット制御を実施する。
[変形例2]
変形例2において、オフセット制御部220は、第1制御(離間オフセット)及び第2制御(接近オフセット)を実行する際に、隣接レーン属性検出部226により検出されている隣接レーンが、走行方向が同一の代替レーンか走行方向が反対の対向車レーンかを確認する。
現に走行中のレーンの隣接レーンの走行方向が現に走行中のレーンと同一である場合(図4A、図4Bの場合)には、前記第1制御又は前記第2制御を実施し、前記隣接レーンの走行方向が現に走行中のレーンとは反対である場合に、前記第1制御又は前記第2制御を抑制(オフセット量を小さくする。)又は中止する。
[変形例3]
変形例3において、オフセット制御部220は、マイクロホン105と音声認識部203とからなる音声認識装置から乗員の会話を認識する。
オフセット制御部220は、視線検知部201を通じて視線方向304の物標として障害物308が認識されている場合であっても、「右前方にタワーが見える。」等のランドマーク312に係わる会話を認識したことが音声認識部203から通知されたとき、該会話を優先して第2制御(接近オフセット)を実施する。
逆に、視線検知部201を通じて視線方向の物標としてランドマーク312が認識されている場合であっても、「右前方を巨大なトラックが走っているね。」等の障害物308に係わる会話を認識したことが音声認識部203から通知されたとき、オフセット制御部220は、該会話を優先して第1制御(離間オフセット制御)を実施する。
[変形例4]
変形例4において、オフセット制御部220は、第2制御(特定のランドマークへの接近オフセット)の実施履歴を実施地点と共に記憶している実施履歴記憶部(第2制御実施記憶部)130を参照し、自車両12の走行地点が特定のランドマークが見え始める地点となった場合、前記視線方向の物標として特定のランドマークが認識されていない場合であっても、第2制御(特定のランドマークへの接近オフセット)を行う旨を、スピーカ104等を通じて乗員に通知し、第2制御(履歴のある特定のランドマークへの接近オフセット)を実施する。
[実施形態から把握し得る発明]
ここで、上記実施例及び変形例1~4から把握し得る発明について、以下に記載する。なお、理解の便宜のために構成要素には実施形態で用いた符号をかっこ書きで付けているが、該構成要素は、その符号をつけたものに限定されない。
この発明に係る車両制御装置(10)は、
自車両(12)前方の障害物(308)及びランドマーク(312)を認識する物標認識部(210)と、
認識された前記障害物(308)及び前記ランドマーク(312)に基づき車両進行方向にて車幅方向のオフセットを制御するオフセット制御部(220)と、
前記車両(12)の乗員の視線方向(304)の物標を検知する視線検知装置(110、201)と、を備え、
前記オフセット制御部(220)は、
前記視線方向(304)の物標として前記障害物(308)が認識されている場合には、車両進行方向にて前記自車両(12)を前記障害物(308)から離間するように制御する第1制御を実施し、前記視線方向(304)の物標として前記ランドマーク(312)が認識されている場合には、前記自車両(12)を車両進行方向にて前記ランドマーク(312)に接近するように制御する第2制御を実施する。
この構成によれば、乗員の視線方向(304)に認識されている物標の認識結果(障害物(308)かランドマーク(312)か)に基づく的確なオフセット走行を実施できる。乗員の視線方向(304)は、乗員の意思が表す方向であるので、車両進行方向にて乗員の意思を反映した車幅方向のオフセット制御を行うことができる。
また、前記オフセット制御部(220)は、
前記視線方向(304)の物標として前記障害物(308)又は前記ランドマーク(312)が一方向に認識されている場合、前記第1制御では、現に走行中のレーン内で、レーン中心線の他方向側に離間するように制御し、前記第2制御では、現に走行中のレーン内で、レーン中心線の前記一方向側に接近するように制御してもよい。
これによれば、レーン内でのオフセット走行になるので、車両走行の適応性に優れる。
さらに、前記物標認識部(60、210)は、
前記ランドマーク(312)であるか否かを地図情報に基づき判断するようにしてもよい。
これによれば、物標認識部(60、210)で認識された物標が、ランドマーク(312)であるか否かをより確実に判断することができる。
さらにまた、前記オフセット制御部(220)は、
前記視線方向(304)に前記障害物(308)及び前記ランドマーク(312)が認識されている場合、前記障害物(308)を優先して、前記第1制御を実施するようにしてもよい。
これによれば、障害物(308)を優先することで、リスクを低減することができる。
さらにまた、前記オフセット制御部(220)は、
前記ランドマーク(312)及び前記障害物(308)を通過したとき、前記第1制御及び前記第2制御の実施を解消するようにしてもよい。
これにより、ランドマーク(312)及び障害物(308)を通過したとき、第1制御及び第2制御の実施を解消することで、円滑に通常制御(レーン中心線上を走行する制御)に戻ることができる。
さらにまた、前記オフセット制御部(220)は、
前記第1制御及び第2制御を実行する際に、現に走行中のレーンの隣接レーンの走行方向が現に走行中のレーンと同一である場合に、前記第1制御又は前記第2制御を実施し、前記隣接レーンの走行方向が現に走行中のレーンとは反対である場合に、前記第1制御又は前記第2制御を抑制又は中止するようにしてもよい。
これによれば、オフセット走行の適応性に優れる。
さらに、前記乗員の会話を認識する音声認識装置(105、203)を備え、
前記オフセット制御部(220)は、
前記視線方向(304)の物標として前記障害物(308)が認識されている場合に、前記ランドマーク(312)に係わる会話を認識したとき、該会話を優先して前記第2制御を実施し、
前記視線方向(304)の物標として前記ランドマーク(312)が認識されている場合に、前記障害物(308)に係わる会話を認識したとき、該会話を優先して前記第1制御を実施するようにしてもよい。
これによれば、乗員の会話、すなわち意思に即したオフセット走行を行うことができる。
さらに、前記第2制御の実施履歴を実施地点と共に記憶する第2制御実施記憶部(130)を設け、
前記オフセット制御部(220)は、
前記視線方向(304)の物標として前記ランドマーク(312)が認識されていない場合であっても、前記第2制御の実施履歴のある前記実施地点近傍を通りかかったとき、前記第2制御を行う旨を前記乗員に通知して、前記第2制御を実施するようにしてもよい。
これによれば、乗員に対する車両(12)のエンタテインメント性の提供能力を向上させることができる。
さらに、前記オフセット制御部(220)は、
前記視線方向304の物標として前記ランドマーク(312)が認識されている場合には、さらに、前記第2制御の実施予定地点(302B)で前記ランドマーク(312)方向に前記ランドマーク(312)への視線を遮る遮蔽物があるかないかを判断し、遮蔽物がない場合に前記第2制御を実施するようにしてもよい。
これによれば、第2制御時には、確実に視線方向にランドマーク(312)を見ることができる。
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両制御装置 12…車両(自車両)
70…地図データベース(地図) 105…マイクロホン
110…ドライバカメラ 130…実施履歴記憶部
200…外界認識部 201…視線検知部
210…物標認識部 212…レーン認識部
220…オフセット制御部 221…第1制御部
222…第2制御部 224…物標判断部
226…隣接レーン属性検出部 301…走行レーン
302、302A、302B…目標軌道
304…視線方向 306…代替レーン
308…障害物 310…運転者
312…ランドマーク

Claims (9)

  1. 自車両前方の障害物及びランドマークを認識する物標認識部と、
    認識された前記障害物及び前記ランドマークに基づき車両進行方向にて車幅方向のオフセットを制御するオフセット制御部と、
    前記車両の乗員の視線方向の物標を検知する視線検知装置と、を備え、
    前記オフセット制御部は、
    前記視線方向の物標として前記障害物が認識されている場合には、車両進行方向にて前記自車両を前記障害物から離間するように制御する第1制御を実施し、前記視線方向の物標として前記ランドマークが認識されている場合には、前記自車両を車両進行方向にて前記ランドマークに接近するように制御する第2制御を実施する
    車両制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両制御装置において、
    前記オフセット制御部は、
    前記視線方向の物標として前記障害物又は前記ランドマークが一方向に認識されている場合、前記第1制御では、現に走行中のレーン内で、レーン中心線の他方向側に離間するように制御し、前記第2制御では、現に走行中のレーン内で、レーン中心線の前記一方向側に接近するように制御する。
    車両制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両制御装置において、
    前記物標認識部は、
    前記ランドマークであるか否かを地図情報に基づき判断する
    車両制御装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の車両制御装置において、
    前記オフセット制御部は、
    前記視線方向に前記障害物及び前記ランドマークが認識されている場合、前記障害物を優先して、前記第1制御を実施する
    車両制御装置。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の車両制御装置において、
    前記オフセット制御部は、
    前記ランドマーク及び前記障害物を通過したとき、前記第1制御及び前記第2制御の実施を解消する
    車両制御装置。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の車両制御装置において、
    前記オフセット制御部は、
    前記第1制御及び第2制御を実行する際に、現に走行中のレーンの隣接レーンの走行方向が現に走行中のレーンと同一である場合に、前記第1制御又は前記第2制御を実施し、前記隣接レーンの走行方向が現に走行中のレーンとは反対である場合に、前記第1制御又は前記第2制御を抑制又は中止する
    車両制御装置。
  7. 請求項1に記載の車両制御装置において、
    さらに、前記乗員の会話を認識する音声認識装置を備え、
    前記オフセット制御部は、
    前記視線方向の物標として前記障害物が認識されている場合に、前記ランドマークに係わる会話を認識したとき、該会話を優先して前記第2制御を実施し、
    前記視線方向の物標として前記ランドマークが認識されている場合に、前記障害物に係わる会話を認識したとき、該会話を優先して前記第1制御を実施する
    車両制御装置。
  8. 請求項1に記載の車両制御装置において、
    さらに、前記第2制御の実施履歴を実施地点と共に記憶する第2制御実施記憶部を設け、
    前記オフセット制御部は、
    前記視線方向の物標として前記ランドマークが認識されていない場合であっても、前記第2制御の実施履歴のある前記実施地点近傍を通りかかったとき、前記第2制御を行う旨を前記乗員に通知して、前記第2制御を実施する
    車両制御装置。
  9. 請求項1に記載の車両制御装置において、
    前記オフセット制御部は、
    前記視線方向の物標として前記ランドマークが認識されている場合には、さらに、前記第2制御の実施予定地点で前記ランドマーク方向に前記ランドマークへの視線を遮る遮蔽物があるかないかを判断し、遮蔽物がない場合に前記第2制御を実施する
    車両制御装置。
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