JP7043765B2 - 車両走行制御方法及び装置 - Google Patents

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本発明は、車両走行制御方法及び装置に関するものである。
自車両が自動運転で走行している場合に、自車両が走行している道路の前方に合流地点がないと判定された場合には、先行車両と自車両との間の車間距離を他車両の割り込みにくい第1車間距離に設定し、自車両が走行している道路の前方に合流地点があると判定された場合には、その合流地点の手前において、先行車両と自車両との車間距離を第1車間距離よりも長く、且つ、他車両が合流地点で予め定められた車線変更をして先行車両と自車両との間に入りやすい第2車間距離に設定する運転支援方法が知られている(特許文献1)。
特開2015-153153号公報
上記従来の運転支援方法は、自車両が走行している道路の前方に合流地点がある場合には、その合流地点の手前において、先行車両と自車両との車間距離を、他車両が先行車両と自車両との間に入りやすい第2車間距離に設定するが、対象とする合流地点は、他車両が必ず自車両の走行車線に入る車線構造が前提となっている。
しかしながら、道路の車線構造が、他車両が自車両の走行車線に入るとは限らない車線構造である場合、たとえば合流と分岐が同一車線で構成された合流地点(以下、X字状合流地点ともいう。)においても、先行車と自車両との車間距離を広くする。そのため、X字状合流地点において合流車線に他車両が存在する場合、その他車両が自車両の走行車線に合流せずにそのまま直進したときでも、先行車と自車両との車間距離を広くするべく自車両を減速制御する。その結果、自車両に不必要な加減速制御が発生するという問題がある。なお、こうした不必要な加減速制御は、X字状合流地点に限らず、隣接する走行車線間で車両が車線変更可能な有限の区間からなる車線変更区間でも生じ得るし、合流地点に他車両が存在しない場合でも生じ得る。
本発明が解決しようとする課題は、前方に、隣接する走行車線間で車両が車線変更可能な有限の区間からなる車線変更区間がある場合に、不必要な走行制御が発生するのを抑制できる車両走行制御方法及び装置を提供することである。
本発明は、自車両の前方に、隣接する走行車線間で車両が車線変更可能な有限の区間からなる車線変更区間を検出するとともに、自車両の走行車線に対する前記車線変更区間の隣接走行車線に隣接車両が存在することを検出した場合、検出された隣接車両の走行挙動から隣接車両が自車両の走行車線に車線変更するか否かを判断し、隣接車両が自車両の走行車線に車線変更すると判断された場合以外は、隣接車両の存在を考慮することなく、自車両の自動走行制御を継続することによって上記課題を解決する。
本発明によれば、前方に、隣接する走行車線間で車両が車線変更可能な有限の区間からなる車線変更区間がある場合に、不必要な走行制御が発生するのを抑制することができる。
本発明の一実施の形態に係る車両走行制御装置を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る車両走行制御方法を実現するために、制御装置により実現される主たる機能を示す機能ブロック図である。 図1の制御装置により実行される処理手順を示すフローチャートである。 本発明に係る車両走行制御方法及び装置に適用される車線変更区間の一例を示す平面図である。 本発明に係る車両走行制御方法及び装置に適用される車線変更区間の他の例を示す平面図である。 図2のステップS9の処理の前提となるシーン例を説明するための平面図である。 図2のステップS7の処理の前提となるシーン例を説明するための平面図である。 図2のステップS8の処理の前提となるシーン例を説明するための平面図である。 図2のステップS4の処理の前提となるシーンの一例を説明するための平面図である。 図2のステップS4の処理の前提となるシーンの他の例を説明するための平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る車両走行制御装置を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る車両走行制御装置1は、自車位置検出装置11と、地図データベース12と、車速センサ13と、測距センサ14と、カメラ15と、入力装置16と、駆動機構17と、制御装置18と、を備える。これら各装置は、相互に情報の授受を行うためにCAN(Controller Area Network)その他の車載LANによって接続されている。
自車位置検出装置11は、GPSユニットを備え、複数の衛星通信から送信される電波を検出して、自車両の位置情報を周期的に取得するとともに、取得した自車両の位置情報と、車載されたジャイロセンサから取得した角度変化情報と、車速センサ13から取得した車速とに基づいて、自車両の現在位置を検出する。自車位置検出装置11は、周知のマップマッチング技術を用いて、自車両の位置を検出してもよい。
地図データベース12には、高精細の地図情報を含む地図情報が格納されている。地図データベース12が記憶する地図情報には、各地図座標における境界情報、二次元位置情報、三次元位置情報、道路情報、道路属性情報、上り/下り情報、レーン識別情報、接続先レーン情報などが含まれている。境界情報とは、高精細の地図情報で示された領域とそれより低精細で示された領域との境界の位置情報であり、この境界情報を用いると、自車両の現在位置又は経路上の各地点が高精細の領域内に属するか否かを判断することができる。二次元位置情報とは、地図座標の平面座標のみを示す情報であるのに対し、三次元位置情報とは、地図座標を平面座標及び高さ座標で示す情報である。三次元位置情報を用いると、道路が交差した地点が、交差点であるのか、高架であるのかを識別することができ、高精細の地図情報には二次元位置情報に加えて三次元位置情報が含まれている。高精細の地図情報及び低精細の地図情報のいずれにも、道路情報、道路属性情報、道路の上り/下り情報が含まれ、道路情報及び道路属性には、道路幅、曲率半径、合流・分岐地点、路肩構造物、道路交通法規(制限速度、車線変更の可否)などの情報が含まれている。レーン識別情報と接続先レーン情報は高精細の地図情報にのみ含まれている。レーン識別情報とは、一の道路に複数の走行レーンが含まれる場合に、ある地点がどのレーンに属するかを識別することができる精密な位置情報であり、接続先レーン情報とは、各レーンの接続先のレーンを識別することができる精密な位置情報である。本実施形態で用いられる高精細の地図情報には、少なくとも走行レーンを識別できるレーン識別情報が含まれている。
車速センサ13は、ドライブシャフトなどの車両の駆動系の回転速度を計測し、これに基づいて自車両の走行速度(以下、車速ともいう)を検出する。車速センサ13により検出された自車両の車速情報は制御装置18に出力される。
測距センサ14は、自車両の周囲に存在する障害物を検出する。また、測距センサ14は、自車両と障害物との相対距離および相対速度も算出する。測距センサ14により検出された障害物の情報は制御装置18に送信される。なお、このような測距センサ14として、レーザーレーダー、ミリ波レーダーなどを用いることができる。
カメラ15は、自車両周囲の道路や障害物(人間、他車両、信号、標識、構造物などを含む)を撮像する。カメラ15は、車両の所定箇所に複数設けられ、自車両周囲の全周(自車両の走行レーンの前後左右、これに隣接するレーンの前後など)が所定時間間隔で撮像され、このカメラ15により撮像された画像情報は制御装置18に送信される。制御装置18は画像処理プログラムを備え、カメラ15で撮像された画像情報を画像処理して、自車両周囲の道路や障害物の検出処理を実行する。この点については後述する。
入力装置16は、ドライバーが操作可能な操作部材である。本実施形態において、ドライバーは入力装置16を操作することで、車両の自動走行制御のオン/オフを設定することができる。なお、本実施形態に係る車両の自動走行制御では、自車両の前方に先行車両が存在する場合には、自車両と先行車両との車間距離をドライバーが設定した車間距離に維持して自車両を走行させる車間距離制御が行われ、自車両の前方に先行車両が存在しない場合には、ドライバーが設定した車速で自車両を走行させる速度制御が行われる。また、本実施形態において、ドライバーは入力装置16を操作することで、速度制御における自車両の設定車速(例えば、具体的な速度値)および車間距離制御における設定車間距離(たとえば、短、中、長の三段階)を設定することができる。
駆動機構17には、自車両を自動走行させるためのエンジン及び/又はモータ(動力系)、ブレーキ(制動系)およびステアリングアクチュエータ(操舵系)などが含まれる。本実施形態では、後述する自動走行制御が行われる際に、制御装置18により、駆動機構17の動作が制御される。
制御装置18は、自車両の走行を制御するためのプログラムを格納したROM(Read Only Memory)と、このROMに格納されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)とから構成される。なお、動作回路としては、CPU(Central Processing Unit)に代えて又はこれとともに、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などを用いることができる。
図2は、制御装置18により実現される主たる機能を示すブロック図である。本実施形態の制御装置18は、ROMに格納されたプログラムをCPUにより実行することにより、自車両の現在位置から運転者が入力した目的地までの経路を算出して経路案内情報を出力するナビゲーション機能と、自車両の走行状態に関する自車情報を取得する自車情報取得機能と、自車両の周囲に存在する障害物に関する周囲情報を取得する周囲情報取得機能と、自車両の前方に、隣接する走行車線間で車両が車線変更可能な有限区間を有する車線変更区間が存在するか否かを検出する車線変更区間検出機能と、自車両の走行車線に対する車線変更区間の隣接走行車線に隣接車両が存在するか否かを検出する隣接車両検出機能と、その隣接車両が自車両の走行車線に車線変更するか否かを判断する車線変更判断機能と、隣接車両の車線変更の有無に応じて自車両の走行を制御する走行制御機能と、を実現する。以下において、制御装置18が備える各機能について説明する。
まず、本実施形態において、「車線変更区間S」とは、隣接する走行車線間で車両が車線変更可能な有限の区間からなる車線区間を言い、一般に車線変更を行う区間とは区別するものとする。図4Aは、本発明に係る車両走行制御装置1に適用される車線変更区間Sの一例を示す平面図である。図4Aの道路は、左から右へ向かって走行する左側通行の道路であって、4つの走行レーンD1~D4で構成されている。最左端の走行レーンD1と、これに隣接する左から2番目の走行レーンD2との間には、地点P1より後方と地点P2より前方に、進路変更禁止の道路標示を意味する黄色の実線L1,L1が標示され、地点P1とP2との間に、進路変更可能の道路標示を意味する破線の白線L2が標示されている。
2つの走行レーンD1,D2の間に標示された進路変更禁止の道路標示(黄色の実線L1,L1)は、走行レーンD1からD2への進路変更を禁止するとともに、走行レーンD2からD1への「進路変更」を禁止する標示であるから、本例の場合、走行レーンD1,D2の間において「車線変更」が禁止されているのと同義である。また、地点P1からP2の間に標示された破線の白線L2は、この間において進路変更が可能である旨の道路標示であるから、図4Aに示す道路Dの2つの走行レーンD1,D2において、地点P1からP2の区間が、隣接する走行車線間で車両が車線変更可能な有限の区間からなる車線変更区間Sであって、車線変更区間Sの有限の区間(地点P1~P2)の前後が道路交通法規(黄色の実線L1,L1)に依り、車両の車線変更が不可能とされている車線変更区間Sに相当する。
こうした車線変更区間Sを含む道路Dの走行レーンD1,D2にあっては、図4Aに示すように、最左端の走行レーンD1を走行している車両V1が、車線変更区間Sにて隣接する走行レーンD2に車線変更したり、左から2番目の走行レーンD2を走行している車両V2が、車線変更区間Sにて最左端の走行レーンD1に車線変更したりすることができる。その意味で、この種の車線変更区間SをX字状合流分岐区間とも称する。なお、図4Aにおいては、道路Dの最左端の走行レーンD1と左から2番目の走行レーンD2との間に車線変更区間Sが存在する例を示したが、本発明に係る車線変更区間Sが設定される走行レーンの位置はこれにのみ限定されず、他の走行レーンの間、たとえば走行レーンD2とD3や、走行レーンD3とD4との間に設定された道路でもよい。
ここで、最左端の走行レーンD1を走行している車両V1は、車線変更区間Sにて隣接する走行レーンD2に車線変更するほか、車線変更区間Sを通過して最左端の走行レーンD1をそのまま直進することもできる。したがって、図4Aに示す車両V3が、自動走行制御を実行する自車両である場合に、最左端の走行レーンD1を車両V1が走行しているときは、当該車両V1が車線変更区間Sで車線変更して走行レーンD2に入ってくるのか、走行レーンD1をそのまま直進するのかによって、自車両である車両V3の前方にスペースを作るか否かを判断する必要が生じる。
図4Bは、本発明に係る車両走行制御装置1に適用される車線変更区間Sの他の例を示す平面図である。図4Bの道路は、左から右へ向かって走行する左側通行の道路であって、4つの走行レーンD1~D4で構成されている。最左端の走行レーンD1は、走行レーンD2への合流及び走行レーンD2からの分岐を行う走行レーンである。最左端の走行レーンD1と、これに隣接する左から2番目の走行レーンD2との間には、地点P1より後方と地点P2より前方に、壁面W1,W1などの構造物が設けられ、地点P1とP2との間に、進路変更が可能な道路標示を意味する破線の白線L2が標示されている。
2つの走行レーンD1,D2の間に設けられた壁面W1,W1により、走行レーンD1からD2への進路変更も、走行レーンD2からD1への進路変更も、物理的に不可能である。また、地点P1からP2の間に標示された破線の白線L2は、この間において進路変更、すなわち車線変更が可能である旨の道路標示であるから、図4Bに示す道路Dの2つの走行レーンD1,D2において、地点P1からP2の区間が、隣接する走行車線間で車両が車線変更可能な有限の区間からなる車線変更区間Sであって、車線変更区間Sの有限の区間(地点P1~P2)の前後が物理的物体(壁面W1,W1)に依り、車両の車線変更が不可能とされている車線変更区間Sに相当する。
こうした車線変更区間Sを含む道路Dの走行レーンD1,D2にあっては、図4Bに示すように、最左端の走行レーンD1を走行している車両V1が、車線変更区間Sにて隣接する走行レーンD2に合流すべく車線変更したり、左から2番目の走行レーンD2を走行している車両V2が、車線変更区間Sにて最左端の走行レーンD1に分岐すべく車線変更したりすることができる。その意味で、この種の車線変更区間SをX字状合流分岐区間とも称する。
ここで、最左端の走行レーンD1を走行している車両V1は、車線変更区間Sにて隣接する走行レーンD2に車線変更するほか、車線変更区間Sを通過して最左端の走行レーンD1をそのまま直進することもできる。したがって、図4Bに示す車両V3が、自動走行制御を実行する自車両である場合に、最左端の走行レーンD1を車両V1が走行しているときは、当該車両V1が車線変更区間Sで車線変更して走行レーンD2に入ってくるのか、走行レーンD1をそのまま直進するのかによって、自車両である車両V3の前方にスペースを作るか否かを判断する必要が生じる。
図2に戻り、制御装置18は、自車情報取得機能(図2の自車位置検出)により、自車両の走行状態に関する自車情報を取得する。たとえば、制御装置18は、自車情報取得機能により、自車位置検出装置11から自車両の位置情報を、車速センサ13から自車両の車速情報を、自車情報として取得する。
制御装置18は、ナビゲーション機能(車載ナビゲーション装置が備えてもよい。)により、入力装置16から入力された目的地と、自車位置検出装置11により検出された現在位置と、地図データベース12の地図情報とから、走行ルートを検索し、車載ディスプレイなどに出力するとともに、走行ルートの位置情報を保持する。また、制御装置18は、車線変更区間検出機能(図2の車線変更区間Sの検出)により、検索された走行ルートにおいて、上述した車線変更区間Sが存在するか否か、存在する場合はその位置情報を保持する。
制御装置18は、周囲情報取得機能(図2の他車両との相対目標位置の演算)により、自車両の周囲の障害物に関する周囲情報を取得する。たとえば、制御装置18は、周囲情報取得機能により、測距センサ14から自車両の周囲を走行する周囲車両の有無、また自車両の周囲に周囲車両が存在する場合には、周囲車両の位置、自車両と周囲車両との相対距離および相対速度の情報を、周囲情報として保持する。また、制御装置18は、周囲情報取得機能により、自車情報取得機能により取得された自車両の車速と、自車両と周囲車両との相対速度とに基づいて周囲車両の絶対車速を算出し、算出した周囲車両の絶対車速を周囲情報として保持する。
制御装置18は、隣接車両検出機能により、周囲情報取得機能により取得された周囲情報に基づいて、自車両の周囲に存在する他車両が隣接車両または先行車両であるかを特定する。ここで、隣接車両とは、自車両が図4A又は図4Bに示す走行レーンD2を走行する車両V3である場合、車線変更区間Sが設定された走行レーンD1を走行する車両V1をいい、先行車両とは、自車両V3が走行する走行レーンD2の前方を走行する車両をいう。これらの他車両について、たとえば、制御装置18は、隣接車両検出機能により、カメラ15から自車両の前方の撮像画像を取得し、自車両の前方のレーンマークを検出する。そして、制御装置18は、隣接車両検出機能により、周囲情報に含まれる周囲の車両の位置情報と、自車両の前方の道路のレーンマークとに基づいて、自車両の周囲の車両が走行する車線を特定する。上述したとおり、地図データベース12は高精細の地図情報を含むため、走行レーンまで特定することができる。
そして、制御装置18は、隣接車両検出機能により、自車両の周囲の車両が、自車両V3の走行レーンD2に隣接する走行レーンD1を走行している場合には、この周囲の車両V1を隣接車両として特定することができる。また、隣接車両検出機能により、自車両の周囲の車両が、自車両V3の走行レーンD2を走行している場合には、この周囲の車両を先行車両として特定する。
制御装置18は、車線変更判断機能(図2の他車両の挙動情報の検出)により、図4A,図4Bに示す自車両V3が走行する走行レーンD2に対し、これに隣接する走行レーンD1を走行する他車両V1が自車両V3の走行レーンD2に車線変更するか否かを判断する。なお、車線変更判断機能による判断方法の詳細については後述する。
制御装置18は、走行制御機能(図2の自車両の走行速度の制御)により、駆動機構17を制御することで、自車両の走行の全部または一部を自動で行う自動走行制御を実行する。たとえば、本実施形態における走行制御機能は、自車両の前方に先行車両が存在する場合には、アクセルやブレーキなどの駆動機構17の動作を自動制御することで、自車両と先行車両との車間距離を入力装置16により設定された車間距離に維持して、自車両を走行させる車間距離制御を実行する。また、本実施形態における走行制御機能は、自車両の前方に先行車両が存在しない場合には、アクセルやブレーキなどの駆動機構17の動作を自動制御することで、ドライバーが入力装置16により設定した所定の設定車速で自車両を走行させる速度制御を実行する。
次に、図4A又は図4Bに示す車線変更区間Sを含む道路Dにおいて、走行レーンD1を走行する他車両V1との関係で自車両V3をどのように走行制御するかを、図3を参照して説明する。図3は、制御装置18により実行される処理手順を示すフローチャートである。
ステップS1では、ドライバーが入力装置16から入力した目的地と、自車位置検出装置11により検出された現在位置と、地図データベース12の地図情報とから、走行ルートを検索し、車載ディスプレイなどに出力するとともに、走行ルートの位置情報を保持する。そして、入力装置16から入力した走行速度及び車間距離と、カメラ15により検出される周囲の他車両の有無とに基づいて、自車両の走行の全部または一部を自動で行う自動走行制御、いわゆる自動運転を開始する。以下の自動走行制御においては、少なくともアクセル及びブレーキなどの駆動機構17の動作を自動制御するものとする。
ステップ2では、検索された自車両の走行ルートに、上述した車線変更区間Sが存在するか否か、存在する場合はその位置情報を保持する。ステップS3では、カメラ15により検出された周囲情報に基づいて、自車両の周囲に存在する他車両が、隣接車両または先行車両であるかを特定する。そして、隣接車両が検出された場合には、ステップS4にて、その隣接車両の挙動を予測する。ここでいう隣接車両とは、自車両が図4A又は図4Bに示す走行レーンD2を走行する車両V3である場合、車線変更区間Sが設定された走行レーンD1を走行する車両V1をいうものとする。
ステップS4にて実行される隣接車両の挙動の予測、すなわち、隣接走行車線を走行する隣接車両が自車両の走行車線に車線変更するか否かの判断は、隣接車両の走行姿勢(又は車両姿勢の時間的変化)、方向指示器の点滅の有無、又は自車両に対する隣接車両の相対位置及び相対位置の変化量の少なくとも一つから推定する。
図5A~図5Cは、隣接車両の挙動の予測処理の前提となるシーン例を説明するための平面図である。図5A~図5Cの道路は、図4Bと同様、左から右へ向かって走行する左側通行の道路であって、4つの走行レーンD1~D4で構成されている(このうちの3つの走行レーンD1~D3のみを示す。)最左端の走行レーンD1は、走行レーンD2への合流及び走行レーンD2からの分岐を行う走行レーンである。最左端の走行レーンD1と、これに隣接する左から2番目の走行レーンD2との間には、地点P1より後方と地点P2より前方に、壁面W1,W1などの構造物が設けられ、地点P1とP2との間に、進路変更が可能な道路標示を意味する破線の白線L2が標示されて、ここが車線変更区間Sに相当する。自車両V3は走行レーンD2を走行し、同じ走行レーンD2の前方を先行車V4が走行し、隣接する走行レーンD1を隣接車両V1が走行しているものとする。
この状況において、カメラ15を用いて隣接車両V1の存在を検出したら、時間の経過に応じて、当該隣接車両の走行姿勢、具体的にはたとえば隣接車両V1のヨー角(車両の前後軸に対する路面周りの角度、路面に対する車両の相対的な方向)を検出する。そして、図6Aに示すように、隣接車両V1のヨー角方向が、地図情報に含まれる走行レーンD1の接線方向と一致している場合には、隣接車両V1は車線変更の挙動がないと判断する。またはこれに代えて、地図情報に含まれる走行レーンD1の接線方向と隣接車両V1のヨー角方向との差が所定範囲内である場合には、隣接車両V1は車線変更の挙動がないと判断する。これに対して、地図情報に含まれる走行レーンD1の接線方向と隣接車両V1のヨー角方向との差が、自車両V3の走行レーンD2に向かって所定範囲外である場合には、隣接車両V1は車線変更の挙動があると判断する。なお、隣接車両V1の走行姿勢として、隣接車両V1のヨー角の時間的変化を検出してもよく、この場合、ヨー角の時間的変化が、自車両V3の走行レーンD2に向かって変化しているときは、隣接車両V1は車線変更の挙動があると判断する。隣接車両V1の走行姿勢又は走行姿勢の時間的変化を検出することで、隣接車両V1が車線変更しようとしているか否かを直接的に検出することができ、検出精度の信頼性が高くなる。
またこれに代えてもしくはこれに加えて、カメラ15を用いて隣接車両V1の方向指示器の点滅の有無を検出し、方向指示器が点滅している場合には、隣接車両V1は車線変更の挙動があると判断し、方向指示器が点滅していない場合には、隣接車両V1は車線変更の挙動がないと判断する。隣接車両V1の方向指示器の点滅の有無を検出することで、隣接車両V1が車線変更しようとしているか否かを直接的に検出することができ、検出精度の信頼性が高くなる。
またこれらに代えてもしくはこれらに加えて、カメラ15を用いて自車両V3に対する隣接車両V1の相対位置及び相対位置の変化量を検出し、相対位置及び相対速度の変化量が所定範囲内である場合には、隣接車両V1のドライバーが車線変更しようとする場所とタイミングを図っているものと推察できるため、隣接車両V1は車線変更の挙動があると判断する。これに対して、相対位置及び相対速度の変化量が所定範囲外である場合には、隣接車両V1は車線変更の挙動がないと判断する。
このように、隣接車両V1の走行姿勢若しくは走行姿勢の時間的変化、方向指示器の点滅の有無、又は自車両V3に対する隣接車両V1の相対位置及び相対位置の変化量、の少なくとも一つから、隣接車両V1が自車両V3の走行レーンD2に車線変更するか否かの推定する場合に、図6Bに示すように、車線変更区間Sの終点P2までの距離が長いほど、隣接車両V1は自車両V3の走行レーンD2に車線変更する可能性(合流確率)を小さく推定し、これに対して、車線変更区間Sの終点P2までの距離が短くなるほど、隣接車両V1は自車両V3の走行レーンD2に車線変更する可能性(合流確率)を大きく推定してもよい。車線変更区間Sの始点P1の近傍では、上述した隣接車両V1の走行姿勢若しくは走行姿勢の時間的変化、方向指示器の点滅の有無、又は自車両V3に対する隣接車両V1の相対位置及び相対位置の変化量の少なくとも一つにより、隣接車両V1の車線変更の有無が確定する可能性が高いので、できる限りこれら直接的で信頼性の高い判断手法を用いる。これに対して、車線変更区間Sの終点P2近くになっても、隣接車両V1の車線変更の有無が確定しない場合には、車線変更する可能性(合流確率)を大きく推定することで、万が一に備えることができる。
また、地図データベース12の地図情報を用いて、隣接車両V1の走行レーンD1と自車両V3の走行レーンD2との道路の優先性を比較し、隣接車両V1の走行レーンD1が自車両V3の走行レーンD2より優先である場合には、隣接車両V1は自車両V3の走行レーンD2に車線変更する可能性を大きく推定してもよい。道路の優先性は、一般的な規則に従い、優先道路の標識がある場合はそれに依り、優先道路の標識がない場合には明らかに幅の広い方の道路が優先道路となり、徐行・一時停止の道路標識がない方の道路が優先道路となり、これらで優先関係が定まらない場合には、左方優先となる。
図3のステップS5に戻り、ステップS4にて判断された隣接車両V1の走行挙動から、隣接車両V1が自車両V3の走行レーンD2に車線変更しないと判断された場合には、ステップS9へ進み、図5Aに示すように、隣接車両V1の存在を考慮することなく、自車両V3の現在の自動走行制御を継続する。これにより、不必要な加減速制御の発生を抑制することができる。ただし、自車両V3の周辺の走行道路情報及び隣接車両V1以外の他車両、たとえば図5Aに示す先行車V4や他の隣接車両V5の走行挙動情報により自動走行制御が変更されないことを前提とする。これらの条件が変更された場合には、変更された条件に応じた自動走行制御が実行される。
ステップS5において、ステップS4にて判断された隣接車両V1の走行挙動から、隣接車両V1が自車両V3の走行レーンD2に車線変更すると判断された場合には、ステップS6へ進み、隣接車両V1が車線変更しようとする相対位置が自車両V3の前方か後方かを判断する。この判断は、自車両V3の速度及び位置と、隣接車両V1の速度及び位置とから判断することができる。ステップS6において、隣接車両V1が車線変更しようとする相対位置が自車両V3の前方であると判断された場合には、ステップS7へ進み、図5Bに示すように、自車両V3を減速制御し、走行レーンD2における先行車V4との車間距離Xを大きくして、自車両V3の前方に、隣接車両V1が車線変更可能なスペースを確保する。これに対して、ステップS6において、隣接車両V1が車線変更しようとする相対位置が自車両V3の後方であると判断された場合には、ステップS8へ進み、図5Cに示すように、自車両V3を加速制御し、走行レーンD2における先行車V4との車間距離Xを小さくして、自車両V3の後方に、隣接車両V1が車線変更可能なスペースを確保する。これにより、隣接車両V1の合流を円滑に実現することができる。
図3のステップS5の判断のタイミングは、隣接車両V1を走行レーンD1に検出してから当該隣接車両V1が車線変更区間Sの終点P2に到着するまでの間であれば、特に限定されないが、隣接車両V1から車線変更区間Sの終点P2までの距離が所定距離以上である場合は、自車両V3の現在の自動走行制御を継続し、隣接車両V1から車線変更区間Sの終点P2までの距離が前記所定距離未満になっても当該隣接車両V1が自車両V3の走行レーンD2に車線変更するか否かを判断できない場合は、自車両V3の前方に隣接車両V1が車線変更可能なスペースができるように、自車両V3を減速制御してもよい。
以上のとおり、本実施形態の車両走行制御方法及び装置によれば、自車両V3の前方に、隣接する走行車線D1,D2間で車両が車線変更可能な有限の区間からなる車線変更区間S(X字状合流分岐区間を含む)が検出された場合において、隣接車両V1が自車両V3の走行車線D2に車線変更すると判断された場合以外は、特に自車両周辺の走行道路情報及び隣接車両V1以外の他車両の走行挙動情報により自動走行制御が変更されない限り、隣接車両V1の存在を考慮することなく、自車両V3の自動走行制御を継続するので、隣接車両V1が車線変更区間Sをそのまま通過する場合に、不必要な加減速の発生を抑制することができる。
本実施形態の車両走行制御方法及び装置によれば、隣接車両V1から車線変更区間Sの終点P2までの距離が所定距離以上であって当該隣接車両V1が自車両V3の走行車線D2に車線変更するか否かを判断できない場合は、自車両V3の現在の自動走行制御を継続するので、隣接車両V1の車線変更の有無の判断時間を十分に確保できる。これにより、隣接車両V1の車線変更の有無の判断の信頼性が向上し、不必要な加減速の発生をより一層抑制することができる。また、隣接車両V1から車線変更区間Sの終点P2までの距離が前記所定距離未満になっても当該隣接車両V1が自車両V3の走行車線D2に車線変更するか否かを判断できない場合は、自車両V3の前方に、隣接車両V1が車線変更可能なスペースができるように、自車両を減速制御するので、十分な時間をかけても判断できない場合でも隣接車両V1の車線変更に備えることができる。
本実施形態の車両走行制御方法及び装置によれば、隣接車両V1の走行姿勢若しくは走行姿勢の時間的変化、方向指示器の点滅の有無、又は自車両V3に対する隣接車両V1の相対位置及び相対位置の変化量、の少なくとも一つから、隣接車両V1が自車両V3の走行車線に車線変更するか否かを直接的に判断するので、検出精度の信頼性が高くなり、不必要な加減速の発生をより一層抑制することができる。
本実施形態の車両走行制御方法及び装置によれば、自車両V3に対する隣接車両V1の相対位置が所定距離以内にあり、相対位置の変化量が所定値以内である場合には、隣接車両V1のドライバーが車線変更しようとする場所とタイミングを図っているものと推察できるため、隣接車両V1は自車両V3の走行レーンD2に車線変更すると推定する。これにより、隣接車両V1の走行姿勢若しくは走行姿勢の時間的変化、方向指示器の点滅の有無に依らなくても、隣接車両V1の車線変更の有無を判断することができる。
本実施形態の車両走行制御方法及び装置によれば、隣接車両V1から車線変更区間Sの終点P2までの距離が短くなるほど、隣接車両V1は自車両V3の走行レーンD2に車線変更する可能性を大きく推定するので、検出精度の信頼性が高くなり、不必要な加減速の発生をより一層抑制することができる。
本実施形態の車両走行制御方法及び装置によれば、隣接車両V1の走行レーンD1が、自車両V3の走行レーンD2より優先である場合には、隣接車両V1は自車両V3の走行レーンD2に車線変更する可能性を大きく推定するので、検出精度の信頼性が高くなり、不必要な加減速の発生をより一層抑制することができる。
1…車両走行制御装置
11…自車位置検出装置
12…地図データベース
13…車速センサ
14…測距センサ
15…カメラ
16…入力装置
17…駆動機構
18…制御装置
D…道路
D1~D4…走行レーン(走行車線)
L1…黄色の実線(進路変更禁止の道路標示)
V1…隣接車両
V3…自車両
V4…先行車両
W1…壁面
S…車線変更区間
P1…車線変更区間の始点
P2…車線変更区間の終点
X…車間距離

Claims (10)

  1. 自車両周辺の走行道路情報及び他車両の走行挙動情報により自車両を自動走行制御する車両走行制御方法において、
    前記自車両の前方に、隣接する走行車線間で車両が車線変更可能な有限の区間からなる車線変更区間を検出するとともに、自車両の走行車線に対する前記車線変更区間の隣接走行車線に隣接車両が存在することを検出した場合、
    前記隣接車両の走行挙動を検出し、
    検出された前記隣接車両の走行挙動から前記隣接車両が前記自車両の走行車線に車線変更するか否かを判断し、
    前記隣接車両が前記自車両の走行車線に車線変更すると判断された場合以外は、前記隣接車両の存在を考慮することなく、前記自車両の自動走行制御を継続し、
    前記隣接車両から前記車線変更区間の終点までの距離が所定距離以上であって当該隣接車両が前記自車両の走行車線に車線変更するか否かを判断できない場合は、前記自車両の現在の自動走行制御を継続し、
    前記隣接車両から前記車線変更区間の終点までの距離が前記所定距離未満になっても当該隣接車両が前記自車両の走行車線に車線変更するか否かを判断できない場合は、自車両の前方に前記隣接車両が車線変更可能なスペースができるように、前記自車両を減速制御する車両走行制御方法
  2. 自車両周辺の走行道路情報及び他車両の走行挙動情報により自車両を自動走行制御する車両走行制御方法において、
    前記自車両の前方に、隣接する走行車線間で車両が車線変更可能な有限の区間からなる車線変更区間を検出するとともに、自車両の走行車線に対する前記車線変更区間の隣接走行車線に隣接車両が存在することを検出した場合、
    前記隣接車両の走行挙動を検出し、
    検出された前記隣接車両の走行挙動から前記隣接車両が前記自車両の走行車線に車線変更するか否かを判断し、
    前記隣接車両から前記車線変更区間の終点までの距離が短くなるほど、前記隣接車両は前記自車両の走行車線に車線変更する可能性を大きく推定し、
    前記隣接車両が前記自車両の走行車線に車線変更すると判断された場合以外は、前記隣接車両の存在を考慮することなく、前記自車両の自動走行制御を継続する車両走行制御方法。
  3. 自車両周辺の走行道路情報及び他車両の走行挙動情報により自車両を自動走行制御する車両走行制御方法において、
    前記自車両の前方に、隣接する走行車線間で車両が車線変更可能な有限の区間からなる車線変更区間を検出するとともに、自車両の走行車線に対する前記車線変更区間の隣接走行車線に隣接車両が存在することを検出した場合、
    前記隣接車両の走行挙動を検出し、
    検出された前記隣接車両の走行挙動から前記隣接車両が前記自車両の走行車線に車線変更するか否かを判断し、
    前記隣接車両の走行車線が、前記自車両の走行車線より優先である場合には、前記隣接車両は前記自車両の走行車線に車線変更する可能性を大きく推定し、
    前記隣接車両が前記自車両の走行車線に車線変更すると判断された場合以外は、前記隣接車両の存在を考慮することなく、前記自車両の自動走行制御を継続する車両走行制御方法。
  4. 前記車線変更区間は、一方の走行車線が、本線への合流と本線からの分岐とを同一走行車線で構成されたX字状合流分岐区間を含み、
    前記車線変更区間の前後が、物理的物体の存在又は道路交通法規に依り車両の車線変更が不可能とされている請求項1~3のいずれか一項に記載の車両走行制御方法。
  5. 前記隣接車両が前記自車両の走行車線に車線変更すると判断された場合以外は、自車両周辺の走行道路情報及び前記隣接車両以外の他車両の走行挙動情報により自動走行制御が変更されない限り、前記自車両の現在の自動走行制御を継続する請求項1~4のいずれか一項に記載の車両走行制御方法。
  6. 前記隣接車両が前記自車両の走行車線に車線変更するか否かの判断は、前記隣接車両の走行姿勢若しくは走行姿勢の時間的変化、方向指示器の点滅の有無、又は前記自車両に対する前記隣接車両の相対位置及び相対位置の変化量、の少なくとも一つから推定する請求項1~5のいずれか一項に記載の車両走行制御方法。
  7. 前記自車両に対する前記隣接車両の相対位置が所定距離以内にあり、前記相対位置の変化量が所定値以内である場合には、前記隣接車両は前記自車両の走行車線に車線変更すると推定する請求項に記載の車両走行制御方法。
  8. 自車両の前方に、隣接する走行車線間で車両が車線変更可能な有限の区間からなる車線変更区間を検出する第1検出器と、
    前記自車両の走行車線に対する前記車線変更区間の隣接走行車線に隣接車両が存在することを検出する第2検出器と、
    前記隣接車両の走行挙動を検出する第3検出器と、
    自車両周辺の走行道路情報及び他車両の走行挙動情報により前記自車両を自動走行制御する制御器と、を備える車両走行制御装置において、
    前記制御器は、
    前記隣接車両が存在することを検出した場合、
    検出された前記隣接車両の走行挙動から前記隣接車両が前記自車両の走行車線に車線変更するか否かを判断し、
    前記隣接車両が前記自車両の走行車線に車線変更すると判断された場合以外は、前記隣接車両の存在を考慮することなく、前記自車両の自動走行制御を継続し、
    前記隣接車両から前記車線変更区間の終点までの距離が所定距離以上であって当該隣接車両が前記自車両の走行車線に車線変更するか否かを判断できない場合は、前記自車両の現在の自動走行制御を継続し、
    前記隣接車両から前記車線変更区間の終点までの距離が前記所定距離未満になっても当該隣接車両が前記自車両の走行車線に車線変更するか否かを判断できない場合は、自車両の前方に前記隣接車両が車線変更可能なスペースができるように、前記自車両を減速制御する車両走行制御装置。
  9. 自車両の前方に、隣接する走行車線間で車両が車線変更可能な有限の区間からなる車線変更区間を検出する第1検出器と、
    前記自車両の走行車線に対する前記車線変更区間の隣接走行車線に隣接車両が存在することを検出する第2検出器と、
    前記隣接車両の走行挙動を検出する第3検出器と、
    自車両周辺の走行道路情報及び他車両の走行挙動情報により前記自車両を自動走行制御する制御器と、を備える車両走行制御装置において、
    前記制御器は、
    前記隣接車両が存在することを検出した場合、
    検出された前記隣接車両の走行挙動から前記隣接車両が前記自車両の走行車線に車線変更するか否かを判断し、
    前記隣接車両から前記車線変更区間の終点までの距離が短くなるほど、前記隣接車両は前記自車両の走行車線に車線変更する可能性を大きく推定し、
    前記隣接車両が前記自車両の走行車線に車線変更すると判断された場合以外は、前記隣接車両の存在を考慮することなく、前記自車両の自動走行制御を継続する車両走行制御装置。
  10. 自車両の前方に、隣接する走行車線間で車両が車線変更可能な有限の区間からなる車線変更区間を検出する第1検出器と、
    前記自車両の走行車線に対する前記車線変更区間の隣接走行車線に隣接車両が存在することを検出する第2検出器と、
    前記隣接車両の走行挙動を検出する第3検出器と、
    自車両周辺の走行道路情報及び他車両の走行挙動情報により前記自車両を自動走行制御する制御器と、を備える車両走行制御装置において、
    前記制御器は、
    前記隣接車両が存在することを検出した場合、
    検出された前記隣接車両の走行挙動から前記隣接車両が前記自車両の走行車線に車線変更するか否かを判断し、
    前記隣接車両の走行車線が、前記自車両の走行車線より優先である場合には、前記隣接車両は前記自車両の走行車線に車線変更する可能性を大きく推定し、
    前記隣接車両が前記自車両の走行車線に車線変更すると判断された場合以外は、前記隣接車両の存在を考慮することなく、前記自車両の自動走行制御を継続する車両走行制御装置。
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