JP7043288B2 - 複合発電システム、複合発電システムの運転切替方法及び複合発電システムの運転切替プログラム - Google Patents
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Description
具体的には、SOFCから排出される排燃料ガスを燃焼器で燃焼させ、燃焼ガスによってタービンを駆動し発電するものである。複合発電システムについては、下記に示すような従来技術が知られている。
また、特許文献2では、要求される負荷に応じて、溶融炭酸塩型燃料電池の発電出力を優先して設定し、その後ガスタービンの発電出力を設定することが開示されている。
本発明の第一態様に係る複合発電システムは、圧縮機を備える発電装置及び燃料電池を備え、電力系統へ連系して電力供給をする連系運転と、前記電力系統と解列した自立運転を備えた複合発電システムであって、前記連系運転および前記自立運転で、前記圧縮機から前記燃料電池へ酸化性ガスが供給され、前記複合発電システムが前記電力系統から解列する際に、前記燃料電池を無瞬断で前記自立運転に切り替え、前記発電装置を前記圧縮機の稼働が整定した後に前記自立運転に切り替える制御部を備える。
また、複合発電システムが電力系統から解列した際に、発電装置の圧縮機から燃料電池へ酸化性ガスの供給が継続されるので、燃料電池の自立運転への切り替えが可能となる。よって、燃料電池を運転停止することなく、負荷への電力供給を継続することができる。ここで、燃料電池は無瞬断で自立運転に切り替えることから、電力供給の瞬断が発生せず電力系統との連系運転時と同様に電力供給を行うことが可能である。
また、発電装置は圧縮機の稼働が整定した後に自立運転に切り替えることから、自立運転での負荷への電力供給を安定した状態で行うことができる。
ここで、圧縮機の稼働が整定するとは、圧縮機の回転数に大きな変動がなく、圧縮空気の送気状態が安定することを意味する。
これにより、複合発電システムが電力系統から解列した際に、連系運転から自立運転に切り替わり、さらに燃料電池は無瞬断で自立運転に切り替えることで少なくとも一部負荷への電力供給を継続することができる。このため、複合発電システムの稼働率が向上し、またBCP(Business Continuity planning、事業継続計画)の観点から経済性の向上にも寄与する。
これにより、燃料電池は、電力系統から解列すると、負荷が要求する電力量に応じた発電出力を行うことができる。
本態様によれば、複合発電システムが電力系統から解列して自立運転を行う際にあたり、発電装置の圧縮機から燃料電池へ酸化性ガスの供給を継続させるため、発電装置はブラックアウトスタートを行なわずに、燃料電池と発電装置との共同運転状態が継続され、燃料電池の運転も継続することができる。
このとき、発電装置の圧縮機の稼働が安定していない期間が発生する可能性がある。そのため、発電装置の発電出力は負荷には接続せずに制動抵抗負荷に接続して、発電出力を制動抵抗負荷に電力供給する無負荷運転とする。これにより、不安定な発電出力を負荷に電力供給することなく、制動抵抗負荷にて消費することができる。
また、無負荷運転では、制動抵抗負荷量と発電装置への燃料供給量とを調整して発電装置の発電出力(回転数)が制御されるため、発電装置の発電出力(回転数)を容易に制御することが可能である。
また、発電装置は、圧縮機の稼働が整定した後に連系運転に切り替えることから、不安定な発電出力を負荷に電力供給することなく、負荷への電力供給を安定した状態で行うことができる。
また、燃料電池は無瞬断で連系運転に切り替えることから、電力供給の瞬断が発生せず自立運転時と同様の電力供給を行うことが可能である。
また、圧縮機の稼働が整定した後に燃料電池を連系運転に切り替えることから、発電装置から燃料電池へ送る空気の状態を安定させておくことができるため、燃料電池の状態も安定させることができる。
これにより、燃料電池は、電力系統に連系して再度の連系運転を開始すると、電流指令に応じた発電出力を行うことができる。
また、発電装置は無負荷運転を行うことで、制動抵抗負荷に接続して発電出力を制動抵抗負荷に電力供給する。これにより、不安定な発電出力を負荷に電力供給することなく制動抵抗負荷にて消費することができる。
また、無負荷運転では、制動抵抗負荷量と燃料供給量とを調整して発電装置の回転数が制御されるため、発電装置の回転数を容易に制御することが可能である。
以下においては、説明の便宜上、紙面を基準として「上」及び「下」の表現を用いて説明した各構成要素の位置関係は、各々鉛直上方側、鉛直下方側を示すものである。また、本実施形態では、上下方向と水平方向で同様な効果を得られるものは、紙面における上下方向が必ずしも鉛直上下方向に限定することなく、例えば鉛直方向に直交する水平方向に対応してもよい。
また、以下においては、固体酸化物形燃料電池(SOFC)のセルスタックとして円筒形を例として説明するが、必ずしもこの限りである必要はなく、例えば平板形のセルスタックであってもよい。基体上に燃料電池セルを形成するが、基体ではなく電極(燃料極もしくは空気極)が厚く形成されて、基体を兼用したものでも良い。
SOFC10の燃料極109に供給し利用できる燃料ガスとしては、水素(H2)および一酸化炭素(CO)、メタン(CH4)などの炭化水素系ガス、都市ガス、天然ガスのほか、石油、メタノール、石炭などの炭素質原料をガス化設備により製造したガスなどが挙げられる。
空気極113は2層構成とすることもできる。この場合、固体電解質111側の空気極層(空気極中間層)は高いイオン導電性を示し、触媒活性に優れる材料で構成される。空気極中間層上の空気極層(空気極導電層)は、Sr及びCaドープLaMnO3で表されるペロブスカイト型酸化物で構成されても良い。こうすることにより、発電性能をより向上させることができる。
酸化性ガスとは,酸素を略15%~30%含むガスであり、代表的には空気が好適であるが、空気以外にも燃焼排ガスと空気の混合ガスや、酸素と空気の混合ガスなどが使用可能である。
図4は、本発明の一実施形態に係る複合発電システム(以下「発電システム」という。)310の概略構成を示した概略構成図である。図4に示すように、発電システム310は、圧縮機321を備える発電装置の一例としてガスタービン(以下「GT」という。)311、発電機312、及び燃料電池の一例としてSOFC313を備えている。SOFC313は、図示しないSOFCモジュールが1つまたは複数が組み合わされて構成され、以降は単に「SOFC」と記載する。この発電システム310は、GT311による発電と、SOFC313による発電とを組み合わせることで、高い発電効率を得るように構成されている。
燃焼器322には、第1酸化性ガス供給ライン326を介して圧縮機321からの空気Aの少なくとも一部である空気A1が供給されるとともに、第1燃料ガス供給ライン351を介して燃料ガスL1が供給される。第1酸化性ガス供給ライン326には、燃焼器322へ供給する空気A1の空気量を調整するための制御弁327が設けられ、第1燃料ガス供給ライン351には、燃焼器322へ供給する燃料ガス流量を調整するための制御弁352が設けられている。更に、燃焼器322には、後述するSOFC313の燃料ガス再循環ライン344を循環する排燃料ガスL3の一部が排燃料ガス供給ライン345を通じて供給される。排燃料ガス供給ライン345には、燃焼器322に供給する排燃料ガス量を調整するための制御弁347が設けられている。更に、燃焼器322には、後述する排酸化性ガス供給ライン334を通じてSOFC313の空気極113で用いられた排空気A3の一部が供給される。
SOFC313は、空気極113に空気A2が供給され、燃料極109に燃料ガスL2が供給されることで発電して、パワーコンディショナ等の電力変換装置112(インバータなど)により所定の交流電力へと変換される。
本実施形態では、SOFC313に供給される酸化性ガスとして、圧縮機321によって圧縮された空気Aの少なくとも一部(空気A2)を採用する場合を例示して説明する。
また、排酸化性ガス排出ライン333には、空気極113で用いられた排空気A3を系統外へ排出する排酸化性ガス量を調整するための制御弁(もしくは遮断弁)337が設けられている。
制御装置380は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
燃料ガス再循環ライン344を経由した排燃料ガスL3の再循環を行う場合においては、第2燃料ガス供給ライン341によりSOFC313に供給される燃料ガスL2のS/Cが規定値よりも低いとき、第2燃料ガス供給ライン341に純水供給ライン361を介して純水を供給し、純水が第2燃料ガス供給ライン341内で水蒸気となって供給されることによって、不足する水蒸気を補う。また、SOFCの起動時又は停止動作時など、再循環流量に対して供給される燃料ガスL2の流量が少ないと、相対的にS/Cが高くなるため、SOFC313へ供給する燃料ガスL2を増加もしくは純水量を低減させてもよい。
以下、発電システム310における、SOFC313及びGT311の共同運転について説明する。
制御装置380は、SOFC313とGT311とが相互に各ガスの供給を行い共同して運転する共同運転時、SOFC313とGT311との共同運転状態に応じて、第2燃料ガス供給ライン341の制御弁342を調整する。具体的には、制御装置380は、SOFC313の出力電流を指令される電流指令による運転制御を行い、燃料ガスL2の流量を調整する。
しかし、発電システム310への系統10からの電力供給が停電などの異常発生により停止される場合があり、この時、負荷の少なくとも一部への電力供給を継続するにあたり、SOFC313及びGT311をそれぞれ自立運転させる必要がある。
なお、自立運転とは系統10から解列された状態で発電を継続する状態を示し、SOFC313とGT311との機械的な接続の変更などは関係しない。
次に、本実施形態における系統10の異常発生時における系統10との連系運転から自立運転への切替について説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係る発電システム310の電源系統の結線図である。
また図6は、本発明の一実施形態に係る発電システム310の連系運転から自立運転への切替処理を示したフローチャートである。
ここで停止不可とされる負荷455には、GT311の補機も含まれ、例えばSOFC313の再循環ブロワ348、制御装置380、計装用空気圧縮機(図示せず)等が挙げられる。
一方、UPS454を経由せずGT311に接続される負荷456は、一時的に運転停止してもよいとされる負荷456であり、例えば照明灯(図示せず)などが挙げられる。このように、停止可能とされる負荷456を分けてUPS454に接続しないことにより、UPS454の容量を必要最低限の容量に抑えることができる。
図6に示されるように、系統10に異常などが発生し、系統10の停電や系統10への逆潮流停止などが検知されると(S601)、制御装置380はSOFC313を自立運転に切り替える(S602)。具体的には、制御装置380は、SOFC313を系統10と数ms以内でゲートブロックし、系統10から解列する。このように無瞬断で解列することにより、SOFC313は連系状態から自立運転に切り替わる。また、これに際して、純水供給ライン361のポンプ362(図4参照)が起動し、SOFC313の燃料極109へ純水が供給可能とされる。
また、発電室215の温度制御については、連系運転時には発電室出力制御として、電流による発電室温度制御を行っている。しかし、SOFC自立運転用制御モードに切り替わると出力電流を調整する際に燃料利用率を都度変更しながら運転制御することが難しくなる。このため発電室出力制御を解除し、発電室215の温度が低下した際に発電室215の燃焼を利用して昇温を行う等、大まかに発電室215の温度調整をする制御を行う。例えば、発電室温度が所定の温度よりも低下した場合は、制御弁372を微開として、燃料ガスL2を第2酸化性ガス供給ライン331に小流量にて供給して燃焼させることで、発電室215を加熱してもよい。
さらに、SOFC313の電力変換装置112がパワーコンディショナである場合は、連系運転時には系統周波数と同期を行っているが、SOFC自立運転用制御モードに切り替わるとこれを解除して、パワーコンディショナにより所定の周波数へと制御する。
すなわち、SOFC313の電力変換装置112の交流出力電圧を一定にして、出力電流が負荷451の電力需要に対応するように変動するため、電力需要に追従するようにSOFC313への燃料ガスL2の供給量を変更するような制御を行う。しかし、燃料ガスL2の供給量指令を増加させても燃料ガスL2の実際の供給量が増加するまでには少しの時間遅れが発生する場合がある。例えば負荷451の電力需要が急激に上昇すると、SOFC313の出力電流が上昇し燃料使用量も大きく上昇する。しかし、出力の増加に対して燃料ガスL2の供給には時間遅れが発生し、電力需要に対してSOFC313の燃料ガスL2の流量増加が応答よく追従できない場合がある。この時、燃料利用率が一時的に急増し、場合によっては燃料不足が発生する。そのため、燃料利用率に余裕を持たせて小さめに設定しておき、急な負荷451の増加変動に対応できるようにする。ここで、燃料利用率とは燃料供給量に対する燃料使用量の割合である。本実施形態では、燃料利用率を連系運転時よりも小さい値(例えば連系運転時の85%以上95%以下)に設定するように変更を行う。これにより、電力需要の急増に応じて燃料使用量が急激に上昇しても、燃料利用率、すなわち燃料供給量に余裕があるため、急速な電力需要増加に応じたSOFC313の電流出力の追従が可能である。
また、再循環ブロワ348の回転数を低下させて排燃料ガスの再循環流量を減少させてもよい。これにより、排燃料ガスに含まれる炭素が減少するため、S/Cが上昇し、所望のS/Cを維持することができる。また、再循環ブロワ348の回転数を低下させることにより、SOFC313の燃料極109の入口温度を上昇させて発電室215の温度制御に利用してもよい。再循環ブロワ348の回転数は、燃料極109の入口でのS/Cが3~4以上になるように調整することが好ましい。
また、発電機312の発電出力は全て制動抵抗負荷453に供給されることから、発電機312から電力が供給されていた負荷455、負荷456への電力供給は停止される。この時、GT311の補機を含む停止不可とされる負荷455へは、UPS454から電力が供給される。これにより、GT311の補機を含む停止不可の負荷455の運転を無瞬断で継続させることができる。
一方、一時的に運転停止してもよいとされる負荷456については、電力供給を一時的に停止する。
ステップS607において、タービン323の回転数が所定定格回転数の所定範囲以内に整定したと判定された場合は、ステップS608へ遷移する。一方、整定していないと判定された場合は、再度ステップS607に戻り、タービン323の回転数が所定定格回転数の所定範囲以内に整定するまで判定を続ける。
ここで、負荷455、負荷456の電力需要よりも発電機312の発電出力が上回る場合は、その余剰電力分を制動抵抗負荷453へ電力供給して消費する。
以上のようにして、本実施形態の発電システム310は、系統異常発生などの時に、負荷451及び負荷455に対し無瞬断での電力供給を行いながら自立運転への切替を行う。
なお、前述したようにSOFC313及びGT311はそれぞれ自立運転しているが、SOFC313とGT311との機械的な接続は継続させる。
次に、本実施形態における系統10の異常発生などからの復帰時における自立運転から連系運転への切替について説明する。
図7には、本発明の一実施形態に係る発電システムの自立運転から連系運転への切替処理がフローチャートに示されている。
系統10が異常などから復帰したことを検知すると(S701)、制御装置380は、GT311を負荷455及び負荷456から切り離して無負荷となるように準備するよう制御する(S702)。
ステップS704において、タービン323の回転数が所定定格回転数の所定範囲以内に整定したと判定された場合はステップS705へ遷移する。一方、整定していないと判定された場合は再度ステップS704に戻り、タービン323の回転数が所定定格回転数の所定範囲以内に整定するまで判定を続ける。
タービン323の回転数が整定(すなわち圧縮機321の稼働が整定)し、状態が安定すると、制御装置380は、GT311を系統10に接続し連系運転に復帰させ、GT311の出力を連系運転時用の出力に調整する(S705)。GT311の出力を連系運転時の出力に戻す際には、GT311の圧縮機321からSOFC313へ供給する空気A2の流量と状態(例えば、温度)を安定させることができるため、SOFC313の状態も安定させることができる。
次に、連系運転と自立運転との切り替えにおける、電力系統の切替について説明する。
図5に示されるように、発電システム310の各装置と系統10とは遮断器などを介して接続されている。
SOFC313から系統10へは本実施形態では例えば、遮断器406、電力変換装置112、遮断器404、自立切替用高速スイッチ403、SOFC分電盤402、遮断器401を順に介して接続されている。
また、遮断器404と自立切替用高速スイッチ403との間に、負荷451が接続されている。
また、電力変換装置112内部には、遮断器405が備えられている。
また、GT分電盤407から発電機312とは並列に、負荷455及び負荷456が接続されている。GT分電盤407から負荷455へは、遮断器410、UPS454、遮断器411を順に介して接続されている。また、GT分電盤407から負荷456へは、遮断器412を介して接続されている。
また、GT用発電インバータ452は、GT分電盤407へ接続する電力線と並列に遮断器409を有し、遮断器409を介して負荷455及び負荷456へ接続している。
さらにGT用発電インバータ452には制動抵抗負荷453が接続され、また内部には遮断器408が備えられている。
図8(a)は連系運転から自立運転に切り替える場合の遮断器の開閉状態を示す。縦方向は各運転状態を示し、状態Oは図6のステップS602及びS603、状態PはステップS605及びS607、状態QはステップS606、状態RはステップS609を示す。
図8(b)は自立運転から連系運転に切り替える場合の遮断器の開閉状態を示す。縦方向は各運転状態を示し、状態Vは図7のステップS702、状態WはステップS703、状態XはステップS704及びS705、状態YはステップS706及びS707、状態ZはステップS708を示す。
また図8(a)及び(b)において、横方向は遮断器の位置を示し、遮断器(1)は遮断器401、遮断器(2)はSOFC分電盤402、遮断器(3)は自立切替用高速スイッチ403、遮断器(4)は遮断器404、遮断器(5)は遮断器405、遮断器(6)は遮断器406、遮断器(7)はGT分電盤407、遮断器(8)は遮断器408、遮断器(9)は遮断器409、遮断器(10)は遮断器410、遮断器(11)は遮断器411、遮断器(12)は遮断器412をそれぞれ示す。
ここで、負荷451は、遮断器404、405及び406がONであることから、SOFC313と接続状態であり、SOFC313から電力供給がなされる。
ここで、負荷455は、遮断器411がONであることから、UPS454と接続状態であり、UPS454から電力供給がなされる。
ここで、負荷451は、遮断器404、405及び406がONであることから、SOFC313と接続状態であり、SOFC313から電力供給がなされる。また負荷455は、遮断器411がONであることから、UPS454と接続状態であり、UPS454から電力供給がなされる。
本態様では、圧縮機321を有するGT311とSOFC313を組み合わせた発電システム310において、GT311及びSOFC313のいずれも連系運転から自立運転に切り替えることができる。
また、発電システム310が系統10から解列した際に、GT311の圧縮機321からSOFC313へ酸化性ガスの供給が継続される。そのため、SOFC313の自立運転に切り替えが可能となることから、SOFC313を運転停止することなく、負荷451への電力供給を継続することができる。
ここで、SOFC313は無瞬断で自立運転に切り替えることから、電力供給の瞬断が発生せず系統10との連系運転時と同様に電力供給を行うことが可能である。
また、GT311は、圧縮機321の稼働が整定した後に自立運転に切り替えることから、自立運転での負荷455、負荷456への電力供給を安定した状態で行うことができる。
ここで、圧縮機321の稼働が整定するとは、圧縮機321の回転数に大きな変動がなく、圧縮機321の送気状態が安定することを意味する。
これにより、発電システム310が系統10から解列した際に、連系運転から自立運転に切り替わり、さらにSOFC313は無瞬断で自立運転に切り替えることで負荷451への電力供給を継続することができる。このため、発電システム310の稼働率が向上し、またBCP(Business Continuity planning、事業継続計画)の観点から経済性の向上にも寄与する。
これにより、SOFC313は、系統10から解列すると、負荷451が要求する電力量に応じた発電出力を行うことができる。
本実施形態によれば、発電システム310が系統10から解列して自立運転を行う際にあたり、GT311の圧縮機321からSOFC313へ酸化性ガスの供給を継続させる運転を継続する。そのため、GT311がBOSを行なわずに、SOFC313とGT311との共同運転状態が継続され、SOFC313の運転も継続することができる。
またこのとき、GT311の圧縮機321の稼働が安定していない期間が発生する可能性がある。本実施形態では、GT311の発電出力は負荷455及び負荷456には接続せずに、制動抵抗負荷453に接続して、発電出力を制動抵抗負荷453に電力供給する。これにより、不安定な発電出力を負荷455及び負荷456に電力供給することなく制動抵抗負荷453にて消費することができる。
また、ガスタービン無負荷運転では、制動抵抗453の負荷量と燃焼器322への燃料ガスL1の燃料供給量とを調整してGT311の回転数が制御されるため、GT311の回転数を容易に制御することが可能である。
また、GT311は、圧縮機321の稼働が整定した後に連系運転に切り替えることから、負荷455、負荷456への電力供給を安定した状態で行うことができる。
また、SOFC313は無瞬断で連系運転に切り替えることから、電力供給の瞬断が発生せず自立運転時と同様に電力供給を行うことが可能である。
また、GT311が整定した後にSOFC313を連系運転に切り替えることから、GT311からSOFC313へ送る空気の状態を安定させておくことができるため、SOFC313の状態も安定させることができる。
また、GT311はガスタービン無負荷運転を行うことで、制動抵抗負荷453に接続して発電出力を制動抵抗負荷453に供給する。これにより、不安定な発電出力を負荷455、負荷456に電力供給することなく制動抵抗負荷453にて消費することができる。
また、ガスタービン無負荷運転では、制動抵抗負荷量と燃焼器322への燃料ガスL1の燃料供給量とを調整してGT311の回転数が制御されるため、GT311の回転数を容易に制御することが可能である。
これにより、SOFC313は、系統10へ連系して再度の連系運転を行うと、電流指令に応じた発電出力を行うことができる。
たとえば、上述した各実施形態においては発電システム(複合発電システム)310はGT(圧縮機を備える発電装置)311及びSOFC(燃料電池)313のハイブリッド発電システムであるとしたが、トリプルコンバインドシステムであるとしてもよい。また圧縮機321を備える発電装置311は、GT(ガスタービン)311であるとしたが、ターボチャージャーやマイクロガスタービン(MGT)であるとしてもよい。
310 発電システム(複合発電システム)
311 GT(ガスタービン)(発電装置)
312 発電機
313 SOFC(固体酸化物型燃料電池)(燃料電池)
321 圧縮機
380 制御装置(制御部)
451 負荷(第1の負荷)
455 負荷(第2の負荷)
456 負荷(第3の負荷)
453 制動抵抗負荷
454 UPS(無停電電源装置)
Claims (13)
- 圧縮機を備える発電装置及び燃料電池を備え、電力系統へ連系して電力供給をする連系運転と、前記電力系統と解列した自立運転を備えた複合発電システムであって、
前記連系運転および前記自立運転で、前記圧縮機から前記燃料電池へ酸化性ガスが供給され、
前記複合発電システムが前記電力系統から解列する際に、前記燃料電池を無瞬断で前記自立運転に切り替え、前記発電装置を前記圧縮機の稼働が整定した後に前記自立運転に切り替える制御部を備える複合発電システム。 - 前記燃料電池は、前記自立運転において前記発電装置への排燃料ガス及び排酸化性ガスの供給を継続する請求項1に記載の複合発電システム。
- 前記複合発電システムは、前記燃料電池の発電出力の少なくとも一部が電力供給される第1の負荷を備え、
前記燃料電池は、前記電力系統から解列して前記自立運転を開始する際は、前記制御部からの電流指令に基づき制御が行われる燃料電池連系運転用制御モードから、前記第1の負荷が要求する電力量に基づき制御が行われる燃料電池自立運転用制御モードに切り替える請求項1に記載の複合発電システム。 - 前記燃料電池自立運転用制御モードは、前記燃料電池連系運転用制御モードに対して、燃料利用率が前記連系運転時の85%以上95%以下に設定される請求項3に記載の複合発電システム。
- 前記燃料電池自立運転用制御モードは、前記燃料電池連系運転用制御モードに対して、前記燃料電池へ供給する燃料への純水流量を増加させる設定を行う請求項4に記載の複合発電システム。
- 前記発電装置は、前記電力系統から解列して前記自立運転を開始する前に、制動抵抗負荷に接続し、前記発電装置の発電出力を前記制動抵抗負荷へ電力供給し、制動抵抗負荷量と前記発電装置へ供給される燃料供給量とを調整することにより前記発電装置の発電出力を制御して運転を継続させる無負荷運転を行う請求項1に記載の複合発電システム。
- 前記複合発電システムは、停止不可とされる第2の負荷と、停止可能とされる第3の負荷と、無停電電源装置とを備え、前記電力系統から解列すると、前記無停電電源装置から前記第2の負荷へ電力供給が行われる請求項6に記載の複合発電システム。
- 前記発電装置は、前記制動抵抗負荷へ接続して電力供給を開始した後、前記圧縮機の稼働が整定すると、前記制動抵抗負荷への電力供給を停止し、前記第2の負荷と前記第3の負荷に接続して電力供給し、前記自立運転を開始する請求項7に記載の複合発電システム。
- 前記複合発電システムが前記電力系統へ連系して再度の前記連系運転を行う際に、前記発電装置を、前記圧縮機の稼働が整定した後に前記連系運転に切り替え、前記燃料電池を、無瞬断で前記連系運転に切り替える請求項1に記載の複合発電システム。
- 前記燃料電池は、前記電力系統へ連系して再度の前記連系運転を開始する際に、前記燃料電池自立運転用制御モードから前記燃料電池連系運転用制御モードに切り替える請求項3に記載の複合発電システム。
- 前記発電装置は、前記電力系統へ連系して再度の前記連系運転を開始する前に、前記無負荷運転を行い、
前記無停電電源装置から前記第2の負荷への電力供給が行われ、
前記圧縮機の稼働が整定すると、前記制動抵抗負荷への電力供給を停止して、前記連系運転を開始する請求項7に記載の複合発電システム。 - 圧縮機を備える発電装置及び燃料電池を備え、電力系統へ連系して電力供給をする連系運転と、前記電力系統と解列した自立運転を備えた複合発電システムの運転切替方法であって、
前記連系運転および前記自立運転で、前記圧縮機から前記燃料電池へ酸化性ガスが供給され、
前記複合発電システムが前記電力系統から解列する際に、
前記燃料電池を無瞬断で前記自立運転に切り替える工程と、
前記発電装置を前記圧縮機の稼働が整定した後に前記自立運転に切り替える工程と、
を備える複合発電システムの運転切替方法。 - 圧縮機を備える発電装置及び燃料電池を備え、電力系統へ連系して電力供給をする連系運転と、前記電力系統と解列した自立運転を備えた複合発電システムの運転切替プログラムであって、
前記連系運転および前記自立運転で、前記圧縮機から前記燃料電池へ酸化性ガスが供給され、
前記複合発電システムが前記電力系統から解列する際に、
前記燃料電池を無瞬断で前記自立運転に切り替えるステップと、
前記発電装置を前記圧縮機の稼働が整定した後に前記自立運転に切り替えるステップと、
を備える複合発電システムの運転切替プログラム。
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