JP7043012B2 - 送電コイル、受電コイル、および無線給電システム - Google Patents

送電コイル、受電コイル、および無線給電システム Download PDF

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Description

本発明は、磁界共鳴方式より非接触で送電を行う無線給電システムに関する。
近年、非接触で電力を伝送する無線給電技術がさかんに研究、開発されている。無線給電方式は各種提案されており、電磁誘導方式や磁界共鳴方式などがある。中でも磁界共鳴方式が注目されている。磁界共鳴方式は、送電コイルと受電コイルの相対的な配置の自由度が高く、送電コイルの影響範囲内であれば、複数の受電コイルを配置することが可能である。
特許文献1には、磁界共鳴方式の無線給電システムが記載され、送電コイルに、コイル導体の間隔が密な領域と疎な領域とを設けることが記載されている。また、コイルに生じる寄生容量がコイル導体の間隔やコイル導体間の電位差によって決まることが記載されている。そして、送電コイルと外部回路とを接続する領域を、コイル導体の間隔が疎な領域とすることで、寄生容量の影響を避けることが記載されている。
国際公開第2017/169708号
磁界共鳴方式の無線給電システムに用いる送電装置では、送電コイルのインダクタンスLと、コンデンサの容量Cによって共振周波数を設定し、受電装置においても同様に共振周波数を設定する。高周波帯域では、インダクタンスLが大きく、容量Cは小さくなるため、コンデンサの容量Cの調整には厳密さが必要となる。
しかし、送電コイルや受電コイルの形状や配置により、コイル内に寄生容量が発生してインダクタンスLのずれが生じ、送電効率の低下を引き起こしてしまう場合がある。
そこで本発明の目的は、磁界共鳴方式の無線給電システムにおいて、送電コイルまたは受電コイルに生じる容量を制御可能とすることである。
本発明は、磁界共鳴方式より非接触で電力を送電する線材からなる送電コイルにおいて、2本の前記線材が前記送電コイルの直径の1/10以下の距離に近接する近接部と、前記近接部における2本の前記線材の間隔を所定距離に制御する制御部と、を有し、前記制御部は、2本の前記線材の間隔を可変とする、ことを特徴とする送電コイルである。
また本発明は、磁界共鳴方式より非接触で電力を受電する線材からなる受電コイルにおいて、2本の前記線材が前記受電コイルの直径の1/10以下の距離に近接する近接部と、前記近接部における2本の前記線材の間隔を所定距離に制御する制御部と、を有し、前記制御部は、2本の前記線材の間隔を可変とする、ことを特徴とする受電コイルである。
また本発明は、磁界共鳴方式より非接触で電力を送電する線材からなる送電コイルと、前記送電コイルから非接触で電力を受電する2つの受電コイルと、を有した無線給電システムにおいて、前記送電コイルは、それぞれの前記受電コイルの周りに配置された2つの作用部と、2つの前記作用部を接続する2本の線材であって、その2本の前記線材が前記送電コイルの直径の1/10以下の距離に近接する連結部と、前記連結部における2本の前記線材の間に配置され、その2本の前記線材の間隔を所定距離に固定するスペーサと、を有することを特徴とする無線給電システムである。
本発明において、制御部は、2本の前記線材の間隔を所定距離に固定するものであってもよい。送電コイルまたは受電コイルの寄生容量が変動しないようにすることができ、送電コイルや受電コイルの形状や配置のずれなどが生じたとしても、コイルのインダクタンスの変動を抑制することができ、送電効率の低下を抑制することができる。
また本発明において、制御部は、2本の前記線材の間隔を可変とするものであってもよい。送電コイルまたは受電コイルの寄生容量を調整することができ、送電コイルや受電コイルの形状や配置のずれなどが生じてコイルのインダクタンスが変動しても、インダクタンスの調整が可能であり、送電側回路または受電側回路の共振周波数のずれを補正することができる。これにより、送電効率または受電効率を意図的に変動させることも可能となる。
本発明によれば、送電コイルあるいは受電コイルの寄生容量の調整を行うことができる。
実施例1の無線給電システムの構成を示した図。 実施例1の無線給電システムにおける受電コイル1A、1B、送電コイル2の形状、配置を示した図。 実施例2の無線給電システムにおける受電コイル1A、1B、送電コイル2の形状、配置を示した図。 制御部202の構成を示した図。 制御部202の変形例を示した図。 制御部202の変形例を示した図。
以下、本発明の具体的な実施例について図を参照に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
図1は、実施例1の無線給電システムの構成を示した図である。図1のように、実施例1の無線給電システムは、2つの受電コイル1A、1Bと、1つの送電コイル2と、送電コイル2に接続された交流電源3、回路4と、受電コイル1A、1Bにそれぞれ接続された回路5A、5Bとを有している。
(無線給電システムの構成)
実施例1の無線給電システムは、1つの送電コイル2から、2つの受電コイル1A、1Bへと磁界共鳴方式により非接触で電力を伝送するシステムである。送電電力の出力は、たとえば10W以下である。
交流電源3は、送電コイル2に交流電流を供給する電源である。その周波数は、たとえば500kHz~15MHzである。回路4は、送電側の共振周波数を設定するための回路であり、キャパシタの容量やインダクタのインダクタンスによって所定の周波数となるように設定されている。また、回路5A、5Bは、受電側の共振周波数を送電側の共振周波数と整合させるための回路であり、キャパシタの容量やインダクタのインダクタンスによって所定の周波数となるように設定されている。回路5A、5Bには図示しない負荷が接続されている。負荷が直流駆動の機器であれば、受電電力を直流に変換して負荷に供給している。負荷は、たとえば発光素子である。
受電コイル1A、1Bおよび送電コイル2は、線材によって構成されている。線材は導電性材料であれば任意であり、たとえばリッツ線、銅単線を用いる。また、線材に限らず、FPCなどプリント基板上へのパターン印刷で構成してもよい。
次に、受電コイル1A、1Bおよび送電コイル2の形状や配置について、図2を参照に説明する。図2では、コイル1巻分の形状を示しており、送電コイル2の1巻分が成す平面に垂直な方向から見た図である。説明の簡便のため、図2に示すように座標系を定める。
(受電コイル1A、1Bの構成)
まず、受電コイル1A、1Bについて説明する。受電コイル1A、1Bは、図2に示すように、x軸方向に所定の間隔を開けて配置されている。その間隔は、受電コイル1Aと受電コイル1Bとの干渉が十分に低減された範囲であれば任意である。また、受電コイル1A、1Bの軸方向はz軸方向で一致しており、受電コイル1A、1Bの成す平面と送電コイル2の成す平面とが同一平面となるように配置されている。
受電コイル1A、1Bは、線材を円形に巻いた円形コイルである。軸方向はz軸方向である。受電コイル1A、1Bの中心部には円柱状のフェライトコア10A、10Bがそれぞれ挿入されている。受電コイル1A、1Bの断面積は12mm2 、巻き数は4.5巻き、コイルの軸方向の長さ(z軸方向の長さ)は6.5mmである。また、フェライトコア10A、10Bの直径は8mm、長さは7mmである。
なお、受電コイル1A、1Bの断面積や巻き数は、実施例1で示した値に限られるものではなく、受電電力、受電効率などに応じて設定される。たとえば、送電電力が10W以下の場合、受電コイル1A、1Bのx軸方向およびy軸方向の幅(コイルの直径)は3~200mm、コイルの軸方向の長さ(z軸方向の長さ)は1~20mmとすることが好ましい。受電効率を向上させることができ、また受電電力差をより低減することができる。
また、受電コイル1A、1Bの形状は円形に限らず、正方形、長方形、などの形状であってもよい。また、受電コイル1Aと受電コイル1Bとで異なる形状であってもよい。ただし、受電コイル1Aと受電コイル1Bとでの受電電力差の制御を容易とする点で、同一形状とすることが好ましい。
また、受電コイル1A、1Bはコア材を必ずしも必要とするものではなく、空心コイルとしてもよい。ただし、受電コイル1A、1Bの断面積を20mm2 以下とする場合には、受電効率向上の点からフェライトコアを用いることが好ましい。
また、受電コイル1A、1Bの成す平面は、必ずしも送電コイル2の成す平面と同一平面である必要はなく、送電コイル2からの電力を受電できる範囲であれば、送電コイル2の成す平面とは平行な異なる面であってよいし、角度を成した面であってもよい。また、受電コイル1Aの成す平面と受電コイル1Bの成す平面とでは、平行な異なる面であってもよいし、角度を成していてもよい。
また、受電コイル1A、1Bの巻き方向は左巻き、右巻きのいずれでもよく、受電コイル1Aと受電コイル1Bとで巻き方向を変えてもよい。
(送電コイル2の構成)
次に、送電コイル2について説明する。送電コイル2は、軸方向がz軸方向となるように複数回巻かれた線材であり、各巻きごとに、図2に示すように、2つの作用部20A、20Bと、作用部20Aと作用部20Bとを接続する連結部21と、によって構成されていて、全体として瓢箪型あるいはメガネ型の形状である。作用部20A、20B、連結部21のそれぞれについて、図2中において点線で囲うことによりその部分を明示している。送電コイル2の巻き数は、送電電力や送電効率などに応じて適宜設定され、たとえば1~3巻きである。また、巻き方向は左巻き、右巻きのいずれでもよい。
作用部20Aは、受電コイル1Aへの送電に主として寄与する部分であり、作用部20Bは、受電コイル1Bへの送電に主として寄与する部分である。作用部20A、20Bは、断面形状が矩形となる線材の部分であり、x軸方向に間隔を開けて配置されている。また、作用部20Aの成す面と作用部20Bの成す面は同一面である。また、作用部20A、20Bは各辺をx軸方向、y軸方向に揃えて配置されている。また、作用部20Aの中心に受電コイル1Aが、作用部20Bの中心に受電コイル1Bが来るように配置されている。作用部20A、20Bのx軸方向の幅は140mm、y軸方向の幅は90mmである。
このように作用部20A、20Bが、受電コイル1A、1Bの四方を囲うように配置されている。つまり、受電コイル1A、1Bの中心に対して+x方向、-x方向、+y方向、-y方向のそれぞれに、作用部20A、20Bの各辺が等距離に位置している。そのため、作用部20A、20Bの各辺から生じる磁界強度の分布が均一となり、受電コイル1A、1Bが受電する電力も差が小さくなる。
なお、受電コイル1A、1Bが受電する電力の差をより低減するために、受電コイル1A、1Bの中心から作用部20A、20Bまでの最長距離と最短距離との差が、作用部20A、20Bの直径(作用部20A、20Bの外接円の直径)の8倍以下となるようにするとよい。
また、受電コイル1A、1Bの断面積は、作用部20A、20Bの断面積の1/2以下に設定されている。このように受電コイル1A、1Bの断面積あるいは作用部20A、20Bの断面積を設定することで、作用部20A、20Bからの受電電力差を抑制することができる。より好ましくは作用部20A、20Bの断面積の1/50以下である。
なお、実施例1では、作用部20A、20Bの平面パターンを矩形としたが、受電コイル1A、1Bの四方を囲う形状であれば任意の形状でよく、作用部20Aの平面パターンと作用部20Bの平面パターンとで異なる形状、異なる大きさとしてもよい。たとえば、作用部20A、20Bの平面パターンは、正方形、長方形、菱形、円、半円、楕円、多角形、などである。送電コイル2を筐体に巻き付けて実装する場合には、その筐体の形状に合わせた形状としてもよい。
また、実施例1では作用部20Aの成す面と作用部20Bの成す面を同一平面としているが、受電コイル1A、1Bに送電可能な範囲であれば、平行な異なる面としてもよいし、角度を成していてもよい。
また、受電コイル1A、1Bは、必ずしも作用部20A、20Bの中心でなくともよいが、受電電力差を抑制する観点からなるべく中心付近が好ましい。
連結部21は、作用部20Aと作用部20Bとを接続する部分であり、x軸方向に延びる2本の直線状の線材21a、21bである。作用部20Aと作用部20Bとが対向する側において、作用部20Aの角部のうち一方とそれに対向する作用部20Bの角部とが連結部21によって連結されている。ここで連結部分は、線材が分岐することなく、作用部20A、20B、および連結部21の全体で一筆となるように連結されていれば任意である。連結部21の2本の直線のうち一方(線材21b)は、作用部20A、20Bの一辺と連続して一つの直線を成している。
連結部21には、連結部21を構成する2本の線材21a、21bの間隔が所定距離から変動しないように固定する制御部22が設けられている。制御部22は、短辺が2本の線材の間隔と等しく、長辺が連結部21の長さ(x軸方向の幅)と等しい長方形状のスペーサである。制御部22は、送電コイル2の特性に影響を与えない部材(非導電性で低誘電率の材料)であれば任意である。たとえば、発泡性樹脂を用いることができる。なお、送電コイル2が2巻き以上である場合には、1つのスペーサによって各巻きごとの連結部12をまとめて固定してもよい。
実施例1の無線給電システムにおける送電コイル2は、線材で構成されているため、送電コイル2の変形や配置ずれによってコイルのインダクタンスの変化が起きる。特に、送電コイル2の連結部21は、2本の線材21a、21bが近接しており、連結部21により送電コイル2に寄生容量が発生してコイルのインダクタンスに大きな影響を与える。そこで実施例1の送電コイル2では、制御部22によって連結部21を構成する2本の線材21a、21bの間隔を固定することで寄生容量が変動しないようにしている。そして、これによりコイルのインダクタンスの変動を抑制し、送電効率が低下しないようにしている。
なお、制御部22は、スペーサ以外の方法によって2本の線材の間隔を所定距離に固定するものであってもよい。たとえば、線材を巻き付ける筐体に溝や突起を設け、そこに線材をはめ込むことで固定してもよい。また、筐体に接着剤や接着テープで固定するものであってもよいし、2本の線材21a、21b同士を接着テープ、接着剤などによって固定するものであってもよい。線材が絶縁材により被覆されているものであれば、2本の線材21a、21bの間隔を0に固定するものであってもよい。間隔を0とする場合には、2本の線材21a、21bを二重螺旋状に縒り合わせてもよい。
連結部21の2本の線材21a、21bの間隔は、送電コイル2の直径(送電コイル2全体の内接円の直径)に比べて十分に小さければ任意の間隔でよく、たとえば送電コイル2の直径の1/10以下であればよい。実施例1においては、0~15mmに固定することが好ましい。
送電コイル2全体としての形状、大きさは特に限定されないが、送電電力が10W以下である場合、x軸方向およびy軸方向の幅(コイルの直径)は10~400mm、コイルの軸方向の長さ(z軸方向の長さ)は1~100mmとすることが好ましい。受電効率を向上させることができ、また受電電力差をより低減することができる。また、この場合、作用部20A、20Bおよび連結部21の形状、大きさは、全体として上記大きさに収まる範囲であれば任意である。
また、実施例1では、回路4と接続する2本の線材を作用部20Aから引き出しているが、引き出し位置は任意でよく、連結部21から引き出してもよい。
以上、実施例1の無線給電システムでは、送電コイル2の連結部21に、その連結部21の2本の線材21a、21bの間隔を固定する制御部22を設けており、制御部22によって送電コイル2の寄生容量が変動しないようにしている。したがって、送電コイル2の形状や配置のずれなどが生じたとしても、コイルのインダクタンスの変動が抑制されており、送電効率の低下が抑制されている。
図3は、実施例2の無線給電システムにおける、受電コイル1A、1B、送電コイル2の形状、配置を示した図である。実施例2の無線給電システムは、図3のように、送電コイル2の連結部21に設けられた制御部22を、下記制御部202に置き換えたものである。他の構成は実施例1と同様である。
制御部202は、連結部21を構成する2本の線材の間隔を可変とする装置である。制御部202は、送電コイル2の特性に影響を与えない部材であれば任意である。図4のように、制御部202は、2つの突起部203A、203Bと、歯車204とを有している。
突起部203A、Bは、細長い長方形状である。突起部203Aの一端は連結部21を構成する2本の線材の一方(21aとする)に固定され、突起部203Aの他端は他方の線材(21bとする)側に突出している。また、突起部203Bの一端は線材21bに固定され、突起部203Bの他端は線材21a側に突出している。また、突起部203A、203Bは一定間隔を開けて配置されている。また、突起部203A、203Bの向かい合う側の辺には、鋸歯205が設けられている。
歯車204は、突起部203Aと突起部203Bとが向かい合う空間部分に配置され、歯車204の歯と突起部203A、203Bの歯とが噛み合うように配置されている。
制御部202では、歯車204を回転させることにより、これと噛み合う突起部203A、203Bが互いに離れる方向、あるいは互いに近づく方向に移動する。これに伴い、突起部203A、203Bが接続された線材21a、21bも互いに離れる方向、あるいは近づく方向に引っ張られる。この結果、線材21a、21bの間隔を制御することができる。
なお、制御部202は、上記の機構に限らず、2本の線材21a、21bの間隔を可変とする機構であれば任意でよい。また、2本の線材21a、21bの全領域にわたって間隔を可変とする必要はなく、一部分のみ間隔が可変であればよい。
たとえば、図5のようにリンク機構を設けたものであってもよい。リンク機構は、3本の棒状体210A、B、Cを端部で回転可能に直列的に連結したものである。棒状体210Aの一端は線材21aに回転可能に連結され、棒状体210Aの他端は棒状体210Bの一端に回転可能に連結されている。また、棒状体210Cの一端は線材21bに回転可能に連結され、棒状体210Cの他端は棒状体210Bの他端に回転可能に連結されている。
棒状体210Bの中央には、回転軸211が接続されている。この回転軸211を回転させることにより、リンク機構を動作させ、線材21a、21bの間隔を制御可能としている。
また、図6(a)のように、円錐スクリュー220A、220Bを設けた構成であってもよい。円錐スクリュー220A、220Bは、円錐形状の回転体であり、その円錐の軸が線材21a、bが成す平面に対して垂直となるように配置されている。また、円錐スクリュー220A、Bを回転させることにより、その軸方向に円錐スクリュー220A、220Bが移動可能となっている。また、円錐スクリュー220Aは、線材21aと線材21bが向かい合う側とは反対側において線材21aと接し、円錐スクリュー220Bは、線材21aと線材21bが向かい合う側とは反対側において線材21bと接している。
図6(b)、(c)のように、円錐スクリュー220A、220Bを回転させると、線材21a、bが成す平面における円錐スクリュー220A、220Bの断面の直径が変化し、直径が大きくなると、円錐スクリュー220A、220Bに接する線材21a、21bは、円錐スクリュー220A、220Bによって互いに向かい合う側へと引っ張られる。このようにして、線材21a、21bの間隔を制御可能としている。
以上、実施例2の無線給電システムでは、送電コイル2の連結部21に、その連結部21の2本の線材の間隔を可変とする制御部202を設けており、制御部202によって送電コイル2の寄生容量を調整可能としている。したがって、送電コイル2の形状や配置のずれなどが生じてコイルのインダクタンス変動しても、インダクタンスの調整が可能であり、送電側回路の共振周波数のずれを補正することができる。これにより、送電効率を意図的に変動させることも可能となる。
(変形例)
実施例1、2は、送電コイル2の2つの作用部20A、Bの連結部21に寄生容量を固定、可変とする制御部を設けたものであったが、送電コイル2に2本の線材が近接する近接部を有し、その近接部に制御部を設けた構成であれば任意である。ここで近接部は、2本の線材が十分に近接している領域であり、送電コイルの直径の1/10以下に近接している領域である。2本の線材が平行である必要もない。また、近接部を複数有する場合には、それぞれに制御部を設けてもよい。
実施例1、2は、送電コイル2側に制御部を設けて、近接部(連結部21)による寄生容量を固定、あるいは調整するものであったが、受電コイル1A、1B側にも同様の構成を設け、受電コイル1A、1Bの寄生容量を固定、調整するようにしてもよい。もちろん、送電コイル2と受電コイル1A、1Bの双方について寄生容量を固定、調整するようにしてもよい。
本発明の無線給電システムは、各種電気機器への無線給電に利用することができる。
1A、1B:受電コイル
2:送電コイル
3:交流電源
4、5A、5B:回路
20A、20B:作用部
21:連結部
22、202:制御部

Claims (6)

  1. 磁界共鳴方式より非接触で電力を送電する線材からなる送電コイルにおいて、
    2本の前記線材が前記送電コイルの直径の1/10以下の距離に近接する近接部と、
    前記近接部における2本の前記線材の間隔を所定距離に制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、2本の前記線材の間隔を可変とする、
    ことを特徴とする送電コイル。
  2. 磁界共鳴方式より非接触で電力を受電する線材からなる受電コイルにおいて、
    2本の前記線材が前記受電コイルの直径の1/10以下の距離に近接する近接部と、
    前記近接部における2本の前記線材の間隔を所定距離に制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、2本の前記線材の間隔を可変とする、
    ことを特徴とする受電コイル。
  3. 磁界共鳴方式より非接触で電力を送電する請求項1に記載の送電コイルと、
    前記送電コイルから非接触で電力を受電する受電コイルと、
    を有することを特徴とする無線給電システム。
  4. 磁界共鳴方式より非接触で電力を送電する送電コイルと、
    前記送電コイルから非接触で電力を受電する請求項2に記載の受電コイルと、
    を有することを特徴とする無線給電システム。
  5. 磁界共鳴方式より非接触で電力を送電する請求項1に記載の送電コイルと、
    前記送電コイルから非接触で電力を受電する請求項2に記載の受電コイルと、
    を有することを特徴とする無線給電システム。
  6. 磁界共鳴方式より非接触で電力を送電する線材からなる送電コイルと、前記送電コイルから非接触で電力を受電する2つの受電コイルと、を有した無線給電システムにおいて、
    前記送電コイルは、
    それぞれの前記受電コイルの周りに配置された2つの作用部と、
    2つの前記作用部を接続する2本の線材であって、その2本の前記線材が前記送電コイルの直径の1/10以下の距離に近接する連結部と、
    前記連結部における2本の前記線材の間に配置され、その2本の前記線材の間隔を所定距離に固定するスペーサと、
    を有することを特徴とする無線給電システム。
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