以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
[駐車場管理システム]
図1は、本発明の一実施形態に係る駐車場管理システムの構成例を示す概略図である。駐車場管理システム500は、駐車場管制装置5と、携帯端末10と、駐車場管理装置15と、管理機関端末20と、決済機関25が有する決済サーバ装置と、店舗端末30とを有する。
これらの端末及び装置は、ネットワーク1を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク1は、例えばインターネットや広域通信回線網等により構築される。その他、任意のWAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)等が用いられてよく、ネットワーク1を構築するためのプロトコルは限定されない。
駐車場管制装置5は、各駐車場6に設置される。駐車場管制装置5は、駐車場6内に設置される各装置の動作を包括的に制御することが可能である。また駐車場管制装置5は、駐車場6内に設置される各装置から種々の情報を集約し、駐車場管理装置15等に送信することが可能である。また駐車場管制装置5は、駐車場管理装置15や店舗端末30等から種々の情報を受信し、種々の動作を実行することが可能である。
駐車場管制装置5は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等のコンピュータの構成に必要なハードウェアを有する。また駐車場管制装置5は、ネットワーク1を介して他の装置と通信するための通信部を有する。通信部としては、例えばWiFi等の無線LANモジュールや、モデムやルータ等の通信機器が用いられる。駐車場管制装置5として、例えばPC(Personal Computer)等の任意のコンピュータが用いられる。
図1に示す例では、駐車場Aには、ゲート装置48とビーコン装置51とが設置されている。駐車場Bには、ゲート装置48が設置されている。いずれの駐車場に対しても、本発明を適用することが可能である。
なお、ゲート装置48は、車両の入場/出場を規制することが可能である。ゲート装置48に代えて、未精算での駐車スペースからの出庫を規制するフラップ装置(ロック装置)等が設置されてもよい。一方、ゲート装置やフラップ装置が設置されない所謂フラップレス式駐車場に対しても、本発明を適用することが可能である。
携帯端末10は、駐車場6を利用する利用者により使用される端末である。携帯端末10として、典型的にはスマートフォンが用いられるが、これに限定されずタブレット端末等の種々のPDA(Personal Digital Assistant)が用いられてよい。本実施形態において、携帯端末10は、利用者が操作可能な利用者端末の一実施形態として用いられる。
駐車場管理装置15は、本実施形態に係る駐車場管理サービスをWebサービスとし提供可能である。本実施形態では、複数のサーバ装置16と、データベース(DB)17とにより駐車場管理装置15が構成される。本実施形態において、駐車場管理装置15は、情報処理装置の一実施形態として用いられる。
各サーバ装置16は、CPU、ROM、RAM、HDD等のコンピュータの構成に必要なハードウェアを有する。また各サーバ装置16は、ネットワーク1を介して他の装置と通信するための通信部を有する。通信部としては、例えばWiFi等の無線LANモジュールや、モデムやルータ等の通信機器が用いられる。サーバ装置16として、例えばPC等の任意のコンピュータが用いられる。
DB17は記憶部として機能し、本駐車場管理サービスに関する種々の情報を記憶する。例えばDB17内には、入車画像DB(図7参照)及び利用者DB(図8参照)が構築される。その他、例えば会員登録DB、在車DB、駐車場(ビーコン)DB、店舗利用DB、割引DB、出庫情報DB、オーナー情報DB、種々の履歴DB、管理情報DB等の、種々のDBが構築されてもよい。
各種のDBは、駐車場管理装置15内のDBサーバにより包括的に管理され、例えば駐車場管理サービスを利用する利用者の会員登録及び退会、各駐車場6のオーナー情報の登録及び保管、運営収支情報の記録及び保管等が実行される。
また駐車場管理装置15内のWebサーバにより、例えばWWW(World Wide Web)システムを用いて、本実施形態に係る駐車場管理サービスが提供される。例えばWebサーバは、HTML文書でなる種々のWebページを作成する。Webページには、他のWebページへのハイパーリンクや、種々の処理を実行するためのリンク情報(例えば実行ファイル名、URL等)が埋め込まれる。
また、駐車場管理装置15内のWeb/APIサーバにより、種々のリクエストに応じた種々の処理が実行される。例えばWeb/APIサーバにより、各駐車場6の満空車情報の収集及び出力、管理機関端末20からの遠隔操作の中継等が実行される。
駐車場管理装置15内により生成されたWebページは、図1に示す各装置に備えられるWebブラウザにより画面上に表示される。例えば駐車場6を利用する利用者は、携帯端末10を操作することで、種々のWebページを閲覧したり、種々のWebアプリケーションを利用すること可能である。
なお、本駐車場管理システム500では会員登録等の所定の手続きを事前に行うことなく、駐車場6を利用することが可能である。従って、駐車場管理装置15の構成及び機能として、会員登録DBの構築や、会員登録データの管理等を省略することも可能である。
管理機関端末20は、駐車場オーナーから駐車場6の管理業務を委託された管理機関のオペレーターにより使用される。オペレーターにより、例えば日常の問い合わせ対応、ユーザ対応、駐車場管制装置5の故障時の保守メンテ作業の情報提供等が行われる。管理機関端末20としては、PCやタブレット端末等が用いられる。
なお駐車場6を所有するオーナー自身で、駐車場6の管理業務を行う場合もある。この場合、オーナーが所有する端末が管理機関端末20として機能し得る。また管理業務を委託された管理機関が駐車場管理装置15を保有し、本実施形態に係る駐車場管理サービスを提供することもあり得る。
決済機関25は、例えば銀行や信販会社等であり、銀行振り込みやクレジットカード決済等により駐車料金の決済(精算)を実行する。駐車場管理装置15は、決済機関25の決済サーバ装置に対して、駐車料金の精算の指示や、精算が済んでいるか否か等の精算情報の問い合わせ等を実行する。
店舗端末30は、駐車場6と割引サービスに関する提携をする各店舗31に設置される。例えば近隣の商業施設等との間で割引サービスに関する提携が行われる場合等が考えられるが、もちろんこれに限定される訳ではない。
店舗端末30として、例えば通信機能を有するPOSレジが用いられる。図1に示すように、店舗端末30には、リーダ32が接続される。リーダ32は、バーコードやQRコード(登録商標)等のコード画像を読取り、コード画像に格納されている情報を取得する。本実施形態では、リーダ32として、商品に付せられたバーコードを読取り可能なバーコードリーダが用いられる。もちろん店舗端末30及びリーダ32の具体的な構成や種類は限定されない。
図1に示す例では、店舗Bには、案内端末(Kiosk端末)33が設置されている。案内装置33は、店舗Bのフロアー情報等の表示機能に加えて、提携する駐車場6の後述する駐車券画像のプリント等の機能を有してもよい。
図2は、駐車場6の具体的な構成例を示す模式図である。駐車場6は、入場口35及び出場口36を有する。入場口35及び出場口36の間には、中央アイランド37が設置される。駐車場6の外部から中央アイランド37を正面に見て、中央アイランド37の左右には、所定の距離を空けて、入口アイランド38及び出口アイランド39が設置される。
本実施形態では、中央アイランド37と入口アイランド38とに挟まれた領域が、駐車場6の入場レーン(入場車路)40となる。入場口35から駐車場6の構内41へ向かう方向が、入場レーン40における車両の進行方向となる。
また、中央アイランド37と出口アイランド39とに挟まれた領域が、駐車場6の出場レーン(出場車路)42となる。構内41から出場口36へ向かう方向が、出場レーン42における車両の進行方向となる。
駐車場6の構内41には、事前精算機43、案内装置44、駐車場管制装置5、駐車場管理PC45、駐車場DB46が設置される。中央アイランド37には、入場ゲート装置48a、出場ゲート装置48b、入口カメラ49a、出口カメラ49b、スピーカ50、及びビーコン装置51が設置される。
また入場レーン40の地面には、第1の入口ループコイル52、及び第2の入口ループコイル53が埋設される。出場レーン42の地面には、第1の出口ループコイル54、及び第2の出口ループコイル55が埋設される。
事前精算機43、案内装置44、駐車場管制装置5、駐車場管理PC45、駐車場DB46は、駐車場6の構内41に設置された図示しない構内LANを介して、互いに通信可能に接続されている。このうち駐車場管制装置5は、ネットワーク1に接続され、駐車場管理装置15等の他のデバイスと通信可能である。従って、構内LANに接続された各デバイスは、駐車場管制装置5を介して、ネットワーク1上のデバイスと通信可能である。
事前精算機43は、利用者が駐車場6から車両を出場させる前に事前精算を実行することが可能な装置である。例えば、タッチパネル等を有する装置が、事前精算機43として設置される。
案内装置44は、駐車場6及び本駐車場管理システム500に関する種々の情報を案内するための装置である。例えばディスプレイ装置等を有し案内情報を表示可能な装置等が、案内装置44として用いられる。案内装置44は、前述の店舗Bにおける案内装置33と同様の機能を持つものでもよい。
駐車場管理PC45は、主に駐車場6の係員等により操作され、駐車場6の構内41の各装置の操作や、駐車場DB46に格納された種々のデータの管理等が実行される。本実施形態では、駐車場管理PC45を介して入力された指示等に基づいて、駐車場管制装置5が動作する。そして、各装置の操作やデータ管理等が実行される。
駐車場DB46には、駐車場6に関する種々のデータが格納され、例えば在車DBや履歴DB等の任意のDBが構築される。もちろん図1に示す駐車場管理装置15のDB17に格納されたデータが共有される場合もあり得る。
上記したように、駐車場管制装置5は、駐車場6内に設置される各装置の動作を包括的に制御することが可能である。例えば入場ゲート装置48a、出場ゲート装置48b、入口カメラ49a、出口カメラ49b、スピーカ50、及びビーコン装置51は、駐車場管制装置5に接続され、その動作が制御される。
入口カメラ49aは、入場レーン40に進入する入場車両の画像(以下、入車画像と記載する)を撮影することが可能である。出口カメラ49bは、出場レーン42に進入する出場車両の画像(以下、出車画像と記載する)を撮影することが可能である。入口カメラ49a及び出口カメラ49bとしては、例えばCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)センサやCCD(Charge Coupled Device)センサ等のイメージセンサを備えるデジタルカメラが用いられる。その他の種類のカメラが用いられてもよい。本実施形態において、入口カメラ49a及び出口カメラ49bは、駐車場6への入車画像を撮影する撮影部として機能する
ビーコン装置51は、所定の間隔でビーコン信号を送信する。本実施形態では、BLE(Bluetooth Low Energy:Bluetoothは登録商標)規格に準拠した通信を実行するための近距離無線通信部を備えるビーコン装置51が用いられる。従ってビーコン装置51により、BLE規格に準拠したビーコン信号が送信される。
ビーコン信号には、当該ビーコン信号を識別するためのユニークな識別信号(以下、ビーコンIDと記載する)が付加される。例えばビーコンIDとして、Bluetooth deviceアドレス(BDアドレス)等が用いられる。ビーコンIDは、送信元(ビーコン装置51)を識別可能な識別情報に相当する。
なお、BLE規格に準拠したビーコン信号が用いられる場合に限定されるわけではなく、他の規格に準拠したビーコン信号が用いられてもよい。また送信元が識別可能な識別情報を含む任意の信号が用いられてもよい。本実施形態において、ビーコン装置51は、送信装置として機能する。
スピーカ50は、入場レーン40及び出場レーン42に進入する車両のドライバーに、音声により種々の情報を通知する。図2に示す例では、ビーコン装置51とスピーカ50とが一体的に構成されているが、もちろんこのような構成に限定される訳ではない。
また、例えば駐車場管理装置15や管理機関端末20からの遠隔制御信号が、駐車場管制装置5に送信される。これにより入場ゲート装置48a等の各装置の遠隔操作が可能となる。
図3は、駐車場6の利用者の携帯端末10の構成例を示すブロック図である。携帯端末10は、CPU60と、メモリ61と、これらとバス62を介して接続されるインターフェイス63とを有する。メモリ61は、例えばROM、RAM、フラッシュメモリ等から構成され、種々のデータが記憶される。
インターフェイス63には、表示部64、操作部65、スピーカ66、マイク67、通信部68、近距離無線通信部69、GPSセンサ70、及び加速度センサ71が接続される。各ブロックの動作は、所定のプログラムに従って動作するCPU60により制御される。
表示部64は、例えば液晶、EL(Electro-Luminescence)等を用いた表示デバイスであり、本駐車場管理サービスに関するWebページや種々のGUI(Graphical User Interface)等が表示される。操作部65は、例えばキーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、その他の操作装置である。操作部65がタッチパネルを含む場合、そのタッチパネルは表示部64と一体となり得る。
スピーカ66からは、例えば通話音声、音声ガイダンス、アラーム音、音楽コンテンツ等が出力される。マイク67は、通話や声による指示の入力等を行う際に利用される。
通信部68は、ネットワーク1を介して、駐車場管理装置15等の他の装置と通信するための通信モジュールであり、例えばWiFi等の無線LANモジュールや、所謂3Gや4Gといった移動通信システム対応モジュールが用いられる。
近距離無線通信部69は、他のデバイスと近距離無線通信を実行するためのモジュールである。本実施形態では、BLE通信を実行することが可能なBluetoothモジュールが設けられる。近距離無線通信部69により、ビーコン装置51から送信されたBLE規格に準拠したビーコン信号を受信することが可能である。その他、NFC(Near Field Communication)モジュール等が設けられてもよい。
加速度センサ71は、携帯端末10本体の角度、移動、及び向きの変化を出力する。GPSセンサ70は、携帯端末10本体の位置情報を出力する。加速度センサ71はモーションセンサとして機能し、携帯端末10のユーザの姿勢や動き等を含むユーザの状態を検出することが可能である。加速度センサ71は、他にジャイロセンサや地磁気センサを組み合わせた9軸センサであってもよい。
例えばユーザの状態として、歩行中、走行中、電車にて移動中、運転中等の運動状態を検出することが可能である。またユーザの現在地の情報、さらに詳しく屋内であるか、屋外であるか等の状態も検出可能である。これらユーザの状態は、例えば機械学習を用いた行動解析等の、任意の行動解析技術により検出可能である。
図4は、携帯端末10の機能的な構成例を示すブロック図である。携帯端末10は、ビーコン受信部73、選択用画像要求部74、精算要求部75、及び車両選択部76を有する。これらのブロックは、CPU60が所定のプログラムを実行することで構成され、本実施形態に係る駐車場管理方法が実現される。なお各ブロックを実現するためにIC(集積回路)等の専用のハードウェアが適宜用いられてもよい。
ビーコン受信部73は、近距離無線通信部69により受信されたビーコン信号の受信状態を検出し、受信状態情報を生成する。本実施形態では、受信したビーコン信号のビーコンID、信号強度(電波強度)、及び受信時間を含む受信状態情報が生成される。なおビーコン信号は、例えば700ms~10s等の間隔で送信される。ビーコン受信部73は、ビーコン信号を受信する度に、受信状態情報を生成する。受信状態情報を生成するタイミングや間隔が、ビーコン信号の送信間隔とは異なるように設定されてもよい。
精算要求部75は、ネットワーク1を介して、駐車場管理装置15に、駐車料金の精算を要求する。例えばユーザの指示に応じて、精算要求が駐車場管理装置15に送信される。あるいは精算方法が固定されている場合は、駐車場料金の発生後、自動的に精算要求が送信されてもよい。
選択用画像要求部74は、選択用画像の送信要求を送信する。例えば利用者により、携帯端末10に、選択用画像を表示するための操作が入力される。当該操作に応じて、選択用画像要求部74により、選択用画像の送信要求が、駐車場管理装置15に送信される。選択用画像を表示するための具体的な操作や、選択用画像の送信要求として送信される具体的な信号(データ)の形式等は限定されない。
車両選択部76は、選択用画像内の入場車両を選択する選択指示を送信する。例えば利用者により、携帯端末10に、選択用画像内の入場車両を選択するための操作が入力される。当該操作に応じて、車両選択部76により、入場車両の選択指示が、駐車場管理装置15に送信される。入場車両を選択するための具体的な操作や、入場車両の選択指示として送信される具体的な信号(データ)の形式等は限定されない。
図5は、駐車場管理装置15の機能的な構成例を示すブロック図である。駐車場管理装置15は、入車画像管理部78、利用者管理部79、駐車場情報プッシュ通知部(以下、プッシュ通知部と記載する)80、及び車両情報読取部81を有する。また駐車場管理装置15は、店舗利用情報取得部82、精算受付部83、選択指示受付部84、画像送信部85、選択用画像生成部86、及び駐車券画像生成部87を有する。
これらのブロックは、例えば駐車場管理装置15内の、DBサーバ、メールサーバ、Webサーバ、Web/APIサーバ等の種々のサーバ装置16により実現される。すなわち各サーバ装置16のCPUが所定のプログラムを実行し、装置内のハードウェア資源と協働することで構成され、本実施形態に係る駐車場管理方法及び情報処理方法が実現される。各サーバ装置16にプログラムをインストールする方法は限定されない。
入車画像管理部78は、各駐車場6にて撮影された入車画像を管理し、入車画像DB(図7参照)への入車画像情報の書き込みや削除等を実行する。利用者管理部79は、各駐車場6を利用する利用者を管理し、利用者DB(図8参照)への利用者情報の書き込みや削除等を実行する。
プッシュ通知部80は、各駐車場6を利用する利用者の携帯端末10に、種々の情報をプッシュ通知で送信する。
車両情報読取部81は、入車画像に基づいて、入場車両に関する車両情報を抽出する。例えば車両情報として、車両ナンバーの少なくとも一部の情報、車両名情報、車体色情報、車両メーカー情報等が抽出される。
車両ナンバー(陸運支局名、分類番号、平仮名、4桁の一連番号等)の少なくとも一部の情報は、例えばナンバープレートの一部分を抽出する画像処理や、OCR(Optical Character Recognition)処理等の技術により、読取り可能である。もちろん他の任意の技術が用いられてもよい。
車両情報等は、後述する会員登録時に利用者が申請して登録する場合もあるが、未登録の場合には、車両情報を抽出するための任意のアルゴリズム等が用いられてよい。また機械学習等が実行されてもよい。また、インターネット等を介して、車両情報の照会等が実行されてもよい。
車両情報として、上記した車両ナンバーの少なくとも一部の情報、車両名情報、車体色情報、車両メーカー情報の少なくとも1つや、これらを組み合わせた情報が抽出されてもよい。もちろんここに挙げた情報とは異なる他の情報が、車両情報として抽出されてもよい。
店舗利用情報取得部82は、駐車場6と提携する店舗31における、利用者の店舗利用状況を含む店舗利用情報を取得する。例えば、店舗31で利用者が買物等をした場合、その買物情報が、店舗端末30から駐車場管理装置15に送信される。店舗利用情報取得部82は、店舗端末30から送信される買物情報を受信する。
精算受付部83は、携帯端末10から送信された精算要求を受付け、駐車料金の精算処理を実行する。例えば図1に示す決済機関25に、駐車料金の精算の指示が送信される。携帯端末10から送信される精算要求として、本駐車場管理サービスに関するポイントによる精算が要求されている場合には、利用者DB内のポイント残高に基づいて、ポイント精算処理が実行される。その他、駐車料金の精算方法は限定されず、商品の購入に応じた料金割引を含む精算方法や、デビッドカード決済や電子マネーによる支払い等、任意の精算方法が採用されてよい。
選択指示受付部84は、携帯端末10の車両選択部76から送信される選択指示を受付ける。
選択用画像生成部86は、後に説明する選択用画像を生成する。本実施形態では、選択用画像生成部86は、選択用画像を含むWebページを生成することが可能である。
駐車券画像生成部87は、後に説明する駐車券画像を生成する。本実施形態では、選択用画像生成部86は、駐車券画像を含むWebページを生成することが可能である。
画像送信部85は、選択用画像生成部86により生成された選択用画像、及び駐車券画像生成部87により生成された駐車券画像を、携帯端末10に送信する。本実施形態では、画像送信部85により、選択用画像を含むWebページや、駐車券画像を含むWebページを送信することが可能である。
本実施形態では、画像送信部85は、携帯端末10の選択用画像要求部74から送信される選択用画像の送信要求に基づいて、選択用画像が携帯端末10に送信される。例えば、利用者により、選択用画像を含むWebページに関連付けられたURLを選択する操作が入力される。当該操作に応じて、選択用画像要求部74から駐車場管理装置15に送信要求が送信される。
あるいは、選択用画像を含むWebページURLの情報が格納されたQRコードが、携帯端末10により読み取られる。当該読取り処理に応じて、選択用画像要求部74から駐車場管理装置15に送信要求が送信される。
画像送信部85は、携帯端末10から送信された送信要求に応じて、選択用画像を含むWebページを携帯端末10に送信する。なお、駐車券画像(Webページ)の送信について、同様な処理が実行されてもよい。
なお図5に示すように、本実施形態では、画像送信部85内に条件判定部が構成される。条件判定部は、選択用画像の送信に関する条件を満たすか否かを判定する。そして条件を満たす場合には、選択用画像を携帯端末10に送信する。この条件判定については、後の<選択用画像の限定公開による管理方法>の中で詳しく説明する。
本実施形態において、入車画像管理部78は、駐車場に入場する入場車両の画像を取得する取得部として機能する。車両情報読取部81は、入場車両の画像に基づいて、入場車両に関する車両情報を抽出する抽出部として機能する。
精算受付部83は、利用者端末を介して入力される精算要求に基づいて、利用者端末を介して選択された選択済車両に関する駐車料金の精算を実行する精算部として機能する。
選択用画像生成部86は、入場車両の画像が入車日時を基準として並べられた選択用画像を生成し、駐車場の利用者による車両の選択状況を選択用画像に反映させる生成部として機能する。駐車券画像生成部87も、生成部の一部として機能する。
画像送信部85は、選択用画像を、利用者が操作可能な利用者端末に送信する送信部として機能する。また選択指示受付部84は、利用者端末を介して入力される選択用画像内の入場車両を選択する選択指示を受付ける受付部として機能する。
図6は、駐車場管制装置5の機能的な構成例を示すブロック図である。駐車場管制装置5は、車両検知部89、カメラ制御部90、ビーコン装置制御部91、ゲート装置制御部92、画像送信部93、精算確認部94、及び入場・出場制御部95を有する。
これらのブロックは、駐車場管制装置5のCPUが所定のプログラムを実行し、装置内のハードウェア資源と協働することで構成され、本実施形態に係る駐車場管理方法が実現される。駐車場管制装置5にプログラムをインストールする方法は限定されない。
車両検知部89は、第1及び第2の入口ループコイル52及び53から出力される信号に基づいて、入場レーン40への車両の進入及び構内41への車両の進入を検知する。また第1及び第2の出口ループコイル54及び55から出力される信号に基づいて、出場レーン42への車両の進入及び外部への車両の出場を検知することが可能である。
なお、入場レーン40及び出場レーン42に進入する車両を検知する構成として、他の任意の構成が採用されてもよい。例えば赤外線等を利用した光学式センサ等が用いられてもよい。
カメラ制御部90は、入口カメラ49a及び出口カメラ49bの動作を制御する。例えばカメラ制御部90により、撮影のトリガー信号が送信され、入口カメラ49a及び出口カメラ49bにより入場車両及び出場車両が撮影される。これにより入車画像及び出車画像が生成される。トリガー信号は、例えば第1の入口ループコイル52及び第1の出口ループコイル54の出力を、それぞれ入口カメラ49a及び出口カメラ49b用のトリガー信号として用いてもよいが、別途トリガーセンサを設置してもよい。
ビーコン装置制御部91は、ビーコン装置51の動作を制御する。例えばビーコン装置制御部91が動作することで、所定のタイミングや、所定の間隔でビーコン信号が送信される。
画像送信部93は、入口カメラ49a及び出口カメラ49bにより撮影された入車画像及び出車画像を、駐車場管理装置15に送信する。
精算確認部94は、出場レーン42に進入する出場車両の精算状態について確認する。本実施形態では、精算確認部94により、出車画像の照会、及び精算情報の照会が実行される。もちろん、出車画像の照会等が実行される際には、画像送信部93による出車画像の送信等の、他のブロックによる処理が協働して実行される。
入場・出場制御部95は、入場の可否、及び出場の可否を判断する。例えば入場・出場制御部95により、入場レーン40に進入する入場車両の入車画像に基づいて、入場の可否が判断される。また入場・出場制御部95により、出場車両の精算状態に基づいて、出場の可否が判断される。もちろん精算状態は、精算確認部94により確認される。
図7は、入車画像DBに格納される入車画像情報の一例を示す図である。入車画像情報97は、駐車場6ごとに管理される情報である。図7では、1つの駐車場6に関する入車画像DBが図示されている。
入車画像情報97は、入車画像に付せられる入車画像IDと、入車画像とを含む。また入車画像情報97は、公開ステータス、精算ステータス、入場日時、出場日時、選択フラグ、車両ナンバー、及び車両関連情報を含む。
公開ステータスは、入車画像の公開方法に関する情報である。例えば後に説明する「一般公開」及び「限定公開」等が挙げられる。精算ステータスは、駐車料金の精算状態に関する情報である。例えば、「精算済」「未精算」等が挙げられる。
駐車場6への入場日時を規定する方法は限定されない。本実施形態では、入口カメラ49aにより入車画像が撮影された撮影日時が、入場日時として記憶される。もちろん、入場ゲート装置48aが開いた日時や、車両が通過して入場ゲート装置48aが閉じられた日時等が、入場日時として記憶されてもよい。なお、撮影日時とは異なる日時が、入場日時として採用される場合には、撮影日時が別途入車画像情報97として記憶されてもよい。
同様に、駐車場6からの出場日時を規定する方法は限定されない。本実施形態では、出口カメラ49bにより出場車両が撮影された撮影日時が、出場日時として記憶される。他の日時の情報が、適宜出場日時として記憶されてもよい。この場合、出場車両が撮影された撮影日時が別途入車画像情報97として記憶されてもよい。なお、入車画像情報97に出場日時が記憶された後に所定の条件を満足すれば、当該情報は後述するように履歴DBに格納される。
選択フラグは、選択用画像内において、利用者により入車画像が選択されたか否かを示す情報である。具体的には、選択用画像内の入車画像を選択する選択指示が受付けられたか否かを示す情報となる。例えば、携帯端末10を介して利用者により入車画像を選択する操作が入力された場合には、駐車場管理装置15に選択指示が送信される。その選択指示が受付けられると、選択対象となった入車画像について選択フラグが付せられる。
本開示では、利用者が入車画像を選択することは、利用者が入車画像に映っている入場車両を選択することと同等の意味であるとする。従って、例えば携帯端末10を介して選択用画像内の入場車両を選択するといったことや、選択指示が受付けられた入場車両といったことが成り立つ。
また、選択指示が受付けられた入場車両のことを選択済車両とし、選択指示が受付けられていない入場車両のことを未選択車両とする。図7に示す選択フラグが付せられた入場車両が選択済車両となり、選択フラグが付せられてない入場車両が未選択車両となる。
車両関連情報は、車両ナンバーを除く、他の任意の車両情報を含む情報である。例えば上記した車両名情報、車体色情報、車両メーカー情報等が、車両関連情報として記憶される。
図8は、利用者DBに格納される利用者情報の一例を示す図である。利用者情報98は、利用者ID、入車画像ID、利用者携帯端末ID、携帯電話番号、メールアドレス、クレジット情報、利用履歴、ポイント残高等を含む。
利用者情報98は、利用者により選択用画像内の入車画像(入場車両)が選択された際に生成される。利用者情報98については、後述する。
<選択用画像の一般公開による管理方法>
まず選択用画像の一般公開による駐車場管理方法を説明する。図9は、車両の入場時における処理例を示すフローチャートである。
駐車場管制装置5により、入場車両を検知するか否かが監視される(ステップ101)。入場車両が検知された場合は(ステップ101のYES)、入口カメラ49aにより、入車画像が撮影される(ステップ102)。
入場ゲート装置48aが開けられ(ステップ103)、車両の通過が検知されると、入車画像が駐車場管理装置15に送信される(ステップ104のYESからステップ105)。そして、入場ゲート装置48aが閉じられて、入場が完了する(ステップ106)。
駐車場管理装置15は、入車画像を受信し(ステップ107)、図7に示す入車画像情報97を生成して、入車画像DBに登録する(ステップ108)。車両情報読取部81により車両情報が抽出され(ステップ109)、入車画像情報97として記憶される(ステップ110)。例えば図7に示す車両ナンバーや車両関連情報が記憶される。
図10は、選択用画像内の入場車両の選択に関する処理例を示すフローチャートである。図11~図13は、携帯端末10に表示される操作画面(GUI)の一例を示す模式図である。
例えば、図2に示す案内装置44に、「画像公開サイトにアクセスして、お客さまの車両を選択してください」といった、選択用画像から入車画像を選択する旨の案内が表示される。案内には、例えば選択用画像を含むWebページに関連付けられたURLが表示されている。あるいは、選択用画像を含むWebページURLの情報が格納されたQRコードが表示されている。
利用者は、携帯端末10を介して、表示されているURLを入力する。あるいは、利用者は、携帯端末10を用いて、表示されているQRコードを読み取る。これにより、図10に示すように、携帯端末10から選択用画像の送信要求が、駐車場管理装置15に送信される(ステップ201)。
駐車場管理装置15は、送信要求を受信する(ステップ202)。そして選択用画像を生成し(ステップ203)、携帯端末10に送信する(ステップ204)。送信された選択用画像は、携帯端末10により受信され表示される(ステップ205)。
図11は、選択用画像の一例を示す模式図である。図11に示すように、選択用画像100は、入車画像101が、入場日時を基準として並べられた画像である。本実施形態では、入場日時が直近のもの(現在時刻に最も近いもの)が上位に表示されるように、入車画像101が並べられる。これにより、駐車場に車両を停めた利用者がすぐに選択用画像100を表示させた場合には、一覧の上位に表示される自車両を容易に見つけることが可能となる。
このような、できるだけ早く選択用画像を表示させた方が自車両を見つけやすいという効果は、車両を停めたらすぐに選択用画像を表示させ自車両を選択するという操作を、利用者に促すことが可能となる。
図11等に示すように、本実施形態では、入車画像101と合わせて、入場車両に関する情報が表示される。具体的には、入場時刻、入場ゲート名、車両ナンバーが表示される。このように、入車画像101と合わせて、車両情報の少なくとも一部を含む選択用画像を生成することも可能である。これにより、利用者は、車両情報等を確認しつつ自車両を探すことが可能となり、高いユーザビリティが発揮される。もちろん入車画像101のみが、入場日時を基準として並べられてよい。
また図11Bに示すように、選択用画像100には、駐車場の利用者による車両の選択状況が反映される。具体的には、他の利用者により選択された選択済車両101aが、未選択車両101bと区別可能に表示される。例えば選択済車両101aよりも未選択車両101bが強調されるように、各々の表示が制御される。これにより、ユーザは、さらに容易に自車両を選択することが可能となる。
例えば、車両を停めてから時間が経過した後(例えば2時間後等)に自車両を選択する場合を考える。この場合、自車両の入車画像は、選択用画像100の一覧において、下位の方に表示されていしまっている場合があり得る。
図11Bに示すように、本実施形態では、未選択車両101bと選択済車両101aとが区別可能に表示される。従って、利用者は、選択用画像100をスクロールしながら、2時間前あたりに入場した入場車両の中から。容易に自車両を見つけることが可能となる。しかも、自車両以外の車両は、もっと早いタイミングで選択されている場合が多い。従って選択されていない自車両は十分に強調されて表示されている場合が多く、容易に見つけることが可能である。
なお、選択用画像100の画像構成は限定されず任意に設計されてよい。また未選択車両101bと選択済車両101aとを区別して表示する具体的な方法や、未選択車両101bを選択済車両101aよりも強調して表示具体的な方法等も限定されず、任意の表示方法が採用されてよい。
例えば、選択済車両101aを非表示にすることも可能である。これにより未選択車両101bのみが絞り込まれるので、容易に自車両を選択することが可能となる。
図10に戻り、利用者により入車画像検索が実行される(ステップ206)。入車画像検索は、検索条件を入力することで、入車画像101の絞り込みを実行する処理である。
図12は、入車画像検索の一例を示す模式図である。例えば図12Aに示す例では、入場時間に関する検索条件として「2時間前に入場した車両」が画面上部のスクロールバー上に表示され、その表記部を選択することで入力される。携帯端末10には、検索条件に基づいて、入場時刻が2時間以上前の入場車両が、入場日時を基準として並べられた選択用画像100'が表示される。
入力可能な検索条件は限定されない。例えば図12Bに例示するように、「出場車は除く」「精算済みは除く」「入場ゲート別」「全部表示」「時刻検索」「ナンバー検索」「車名検索」「車体色検索」「メーカー名検索」等の任意の検索条件が入力可能であってよい。例えば車両情報読取部81により抽出された車両情報に関する検索条件により絞り込むを行うことで、容易に自車両を見つけることが可能となる。
検索条件を入力する具体的な方法は限定されず、任意に設定されてよい。例えば、図12Bに示すような検索条件選択部102の中から、所望の検索条件が選択されて入力される。その他、キーワードを入力するキーワード検索等が実行可能であってもよい。
また検索処理の具体的な方法も限定されない。例えば、携帯端末10から検索条件を含む検索要求が駐車場管理装置15に送信される。そして駐車場管理装置15により、検索条件に基づいて、選択用画像100が更新されてもよい。更新された選択用画像100は、携帯端末10に送信され表示される。
あるいは、携帯端末10にて、検索条件に基づいて、選択用画像100が更新されてもよい。この場合、入車画像DBに格納された車両ナンバーや車両関連情報が、適宜携帯端末10に送信され利用されてもよい。その他、入車画像検索を実現するために任意の処理が実行されてよい。
入車画像検索により、自車両の選択時の候補が絞りやすくなるので、利用者は容易に自車両を選択することが可能となる。
図13Aは、入場車両の選択時のGUIの一例を示す模式図である。例えば図11等に示す選択用画像100から、入車画像101が選択される。そうすると図13Aに示すように、詳細画像103が表示される。
詳細画像103は、入車画像101の拡大画像と、入場車両に関する詳細情報が表示される。図13Aに示す例では、入場時刻、入場ゲート名、車両ナンバー、車両名、車体色、車両メーカーが表示される。利用者は、詳細画像103を確認しながら、最終的な判断を行うことが可能である。
自車両ではないと判断した場合は、例えば戻るボタンが押される。これにより選択用画像100の表示に戻る。あるいは次へボタンが押される。これにより選択用画像100内の次の入車画像101に関する詳細画像103が表示される。
自車両であると判断した場合には、決定ボタンが押される。決定ボタンを押す操作は、入車画像の選択操作の入力に相当する。
図10に戻り、自車両を選択する操作が入力されると、携帯端末10から入車画像の選択指示が、駐車場管理装置15に送信される(ステップ207)。
駐車場管理装置15は、入車画像の選択指示を受信する(ステップ208)。受信した入車画像に関する入車画像情報97について、選択フラグが付与される(ステップ209)。これにより、選択された入場車両は、選択済車両となる。
また駐車場管理装置15により、図8に示す利用者情報98が生成され、利用者DBに登録される(ステップ210)。まず利用者IDが設定され、選択された入車画像の入車画像IDが記憶される。
利用者携帯端末IDは、例えば受信した選択指示に基づいて、適宜設定される。あるいは、機器を識別可能な情報が、駐車場管理装置15から携帯端末10に要求され、その応答情報から、利用者携帯端末IDが生成されてもよい。
携帯電話番号、メールアドレス、クレジット情報、利用履歴、ポイント残高等の利用者情報は、例えば、入車画像の選択後、所定の入力画面等を表示させることで、利用者に入力してもらう。この利用者情報の入力を、会員登録の処理として、利用者に行ってもらってもよい。すなわち、入車画像の選択をきっかけとして、会員登録が行われてもよい。
利用者DBに記憶される情報は限定されない。例えば、精算処理に必要な情報が、利用者により入力される。もちろん、入車画像の選択時に代えて、精算が行われるタイミングで、精算処理に必要な情報が利用者により入力されてもよい。
駐車場管理装置15により、駐車券画像が生成され(ステップ211)、携帯端末10に送信される(ステップ212)。送信された駐車券画像は、携帯端末10により受信され表示される(ステップ213)。
図13Bは、駐車券画像の一例を示す模式図である。駐車券画像105は、実物の駐車券画像を模した画像であり、コード画像106を含む。コード画像106は、駐車場6と提携する店舗31の店舗端末30が、選択済車両に関する情報を読取り可能なコード画像である。
図13Bに示す例では、店舗端末30のリーダ32が読取り可能なバーコードが、コード画像106として表示される。コード画像106には、選択済車両に関する情報として、例えば図7に示す入車画像IDや図8に示す利用者IDが記憶される。その他、利用者が選択した入場車両(選択済車両)を特定可能な任意の情報が記憶されてよい。
例えば利用者が提携店舗にて買物をした場合には、レジにてコード画像106を含む駐車券画像105を提示する。店舗端末30のリーダ32によりバーコードが読み取られ、例えば入車画像IDが取得される。店舗端末30により、利用者の買物に関する買物情報が、入車画像IDとともに、駐車場管理装置15に送信される。
これにより駐車場管理装置15の精算受付部83は、買物情報に基づいて、利用者により選択された入場車両の駐車料金の買物情報に基づいた割引料金を含む精算処理を実行することが可能となる。このように、駐車券画像105を生成して携帯端末10に表示させることで、駐車場6で駐車券を発行しなくとも、商業施設等での買物の際に、駐車場6の利用情報と買物情報とを紐付けることが可能となる。この結果、買物に応じた割引サービス等を実施することが可能となる。
また駐車券画像105として、実物の駐車券を模した画像を生成することで、実物の駐車券を取り扱うように、駐車券画像を利用することが可能となる。この結果、駐車券画像の提示を忘れてしまうといったことを防ぐことが可能となり、高いユーザビリティが発揮される。
例えば図13Bに示すダウンロードボタン107を選択することで、駐車券画像105を携帯端末10の写真フォルダ等にダウンロードすることが可能である。これにより、時間と場所を選ばすいつでも駐車券画像105を提示することが可能となり、利用者にとって時間が有効に使える。また使い勝手がよい。さらに、駐車券画像105の使用法についてどこにいる係員にでも尋ねることができるので利便性がよい。
なお、コード画像106として、バーコード以外のコード画像が用いられてもよい。例えばQRコード等、店舗端末30で読取り可能な任意のコード画像が用いられてよい。また駐車券画像105の具体的な構成も限定されない。例えば実物の駐車券を模していない画像が用いられてもよい。
店舗端末30から送信される買物情報は、例えば所定の買物情報DBに、入車画像と紐づけて記憶される。あるいは、図7に示す入車画像DBや、図8に示す利用者DBに、買物情報が格納されてもよい。
図14及び図15は、利用者による精算時のGUIの一例を示す模式図である。ここでは、選択用画像100を介して入車画像101を選択した利用者により、本駐車場管理サービスを利用するためのアプリケーション(プログラム)がダウンロードされた場合を例に挙げる。すなわち、ネイティブアプリケーションが利用されて、精算処理が実行される場合を例に挙げる。もちろん、Webアプリケーションを介して、Webブラウザにより表示されるWebページ上で、精算処理が実行可能であってもよい。
図14Aに示すように、携帯端末10には、まずプッシュ通知画面108が表示される。本駐車場管理サービスでは、駐車場6から出場する前の事前精算が推奨されている。従ってプッシュ通知画面108には、精算処理を実行するためのアプリケーションの起動ボタン109が表示される。
プッシュ通知画面108を介してアプリケーションが起動されると、図14Bに示すように、現状表示画面110が表示される。現状表示画面110には、入場時刻を含む駐車ステータス情報111と、現在までの駐車料金に関する情報112と、駐車場及び車両の情報113と、精算操作ボタン114と、設定ボタン115と、利用履歴ボタン116とが表示される。
設定ボタン115は、利用者情報の変更等を行う場合に選択され、所定の設定画面に遷移される。利用履歴ボタン116が選択されると、本駐車場管理サービスの現在までの利用履歴が表示される。
現状表示画面110の精算操作ボタン114が選択されると、図15Aに示すように、精算操作初期画面117が表示される。精算操作初期画面117には、精算ボタン118と、精算対象となる駐車料金に関する情報119と、利用情報ボタン120と、ポイント残高の情報121とが表示される。利用情報ボタン120が選択されると、利用情報の詳細が表示される。
精算操作初期画面117の精算ボタン118が選択されると、図15Bに示すように、精算操作確認画面122が表示される。精算操作確認画面122は、精算対象となる駐車料金、入場時刻、車両の情報等を含む精算情報123と、支払い方法の選択用のラジオボタン124と、クレジットカード情報125と、他のカードへの切り替えボタン126と、精算の実行ボタン127とが表示される。
所望する支払い方法を変更する場合にはラジオボタン124を選択し、精算の実行ボタン127が選択されると、精算要求が駐車場管理装置15に送信される。そして精算処理が完了すると、その旨が携帯端末10に返され、図15Cに示す精算完了画面128が表示される。
精算完了画面128には、精算内容の情報129が表示される。また所定の時間(本例では5分)以内に、車両を出場すべき旨のテキスト情報が表示される。なお常時クレジット精算を実行する旨の登録がされている場合には、支払い方法は、カード支払いに固定される。
また常時クレジット精算を実行する旨の登録がされている場合には、例えば図14Aに示すプッシュ通知画面108、あるいは図14Bに示す現状表示画面110において、その旨が表示されてもよい。そして精算操作を促すことなく、図15Cに示す精算完了画面122に進んでもよい。
なお駐車料金の算出については、例えば入場時刻と、精算要求を受付けたタイミングでの現在時刻との差異により駐車時間を算出する。この駐車時間と、所定の料金体系の情報とに基づいて、駐車料金が算出される。また店舗端末30から買物情報を取得している場合には、買物情報に基づいて割引料金を算出し、駐車料金に適宜反映させる。
精算処理が完了した場合には、図7に示す入車画像情報97の精算ステータスが、「未精算」から「精算済」に更新される。
図16は、車両の出場時における処理例を示すフローチャートである。駐車場管制装置5により、出場車両を検知するか否かが監視される(ステップ301)。出場車両が検知された場合は(ステップ301のYES)、出口カメラ49bにより、出車画像が撮影される(ステップ302)。
駐車場管制装置5により、出車画像及び精算情報が照会される(ステップ303、304)。具体的には、出車画像が駐車場管理装置15に送信され、対応する車両の入車画像情報97が存在するか否かが照会される。そして入車画像情報97が存在する場合は、精算ステータスは「精算済」であるか否かが照会される。駐車場管理装置15は、照会に応答して、照会結果を駐車場管制装置5に送信する。
駐車場管制装置5は、駐車場管理装置15から送信される照会結果に基づいて、出場可か否かを判定する(ステップ305)。出場車両に関する入車画像情報97が存在しない場合、あるいは精算ステータスが「未精算」である場合には、出場不可として判定する(ステップ305のNO)。そして、未精算通知を実行する(ステップ306)。本実施形態では、スピーカ50から未精算である旨の音声が出力される。
出場車両が精算済の車両である場合には、出場可として出場ゲート装置48bが開けられる(ステップ305のYESからステップ307)。
車両の通過が検知されると、出場情報が駐車場管理装置15に送信される(ステップ308のYESからステップ309)。出場情報は、出場日時や駐車料金等の出場車両に関する任意の情報を含む。出場情報は、例えば駐車場管理装置15のDB17に構築された履歴DB等に格納される。また出場情報に基づいて、図7に示す入車画像情報97に出場日時が記憶される。
出場ゲート装置48bが閉じられて、出場が完了する(ステップ310)。
<選択用画像の限定公開による管理方法>
次に、選択用画像の限定公開による駐車場管理方法を説明する。限定公開とは、選択用画像の公開に条件が設定され、条件を満たす場合に選択用画像が携帯端末10に送信される管理方法である。
図17は、限定公開における処理例を示すフローチャートである。図17に示すステップ402までの処理(図示省略)は、図10に示すステップ202までの処理と同様である。また図17に示すステップ404及び405以降の処理(図示省略)は、図10に示すステップ203及び204以降の処理と同様である。
すなわち限定公開における処理では、携帯端末10から送信された選択用画像の送信要求が受信されると、駐車場管理装置15の画像送信部85内に構築される条件判定部により、選択用画像を送信するための送信条件が満たされているかどうかが判定される(ステップ403)。
本実施形態では、携帯端末10に関する条件が、送信条件として設定される。例えば、送信条件として、携帯端末10の位置が所定の範囲内であるか否かが判定される。携帯端末10のGPSセンサ70により出力される位置情報に基づいて、送信条件を満たしているか否かを判定することが可能である。
所定の範囲としては、例えば駐車場6の敷地内や、駐車場6の周辺も含む範囲等が設定される。また、提携している店舗31の敷地内やその周辺を含む範囲も含めて、所定の範囲が設定されてもよい。その他、本駐車場管理サービスを利用する利用者が存在するであろう範囲や、行くであろう範囲が適宜設定されてよい。
送信条件の他の例として、携帯端末10が、所定の信号を受信しているか否かが判定されてもよい。本実施形態では、例えば、ビーコン装置51から出力されたビーコン信号が受信されているか否かを、送信条件として設定することが可能である。例えば携帯端末10のビーコン受信部73により生成されるビーコンIDを含む受信状態情報に基づいて、送信条件を満たしているか否かを判定することが可能である。
駐車場6に設置されたビーコン装置51から出力されるビーコン信号の受信の有無を送信条件とすることは、利用者が駐車場6内やその周辺に存在することを送信条件とすることと同様の意味であるとも言える。例えば、提携している店舗31にビーコン装置を設置し、そのビーコン装置から出力されるビーコン信号の受信の有無を送信条件とすることも可能である。すなわち、本駐車場管理サービスを利用する利用者が存在するであろう範囲や、行くであろう範囲に設置されるビーコン装置からのビーコン信号の受信の有無が、送信条件として設定されてもよい。
送信条件の他の例として、携帯端末10から送信される送信要求が、所定の通信経路を介して送信されているか否かが判定されてもよい。例えば、駐車場6に設置されたWiFiアクセスポイント等を介して送信要求が送信された場合には、送信条件を満たすと判定される。このような処理も可能である。
駐車場6に設置されたアクセスポイント等を経由する通信経路が利用されているか否かを送信条件とすることは、利用者が駐車場6内やその周辺に存在することを送信条件とすることと同様の意味であるとも言える。例えば、提携している店舗31に設置されたアクセスポイントを経由している場合は、送信条件が満たされていると判定さてもよい。すなわち、本駐車場管理サービスを利用する利用者が存在するであろう範囲や、行くであろう範囲に設置されるアクセスポイントを介して送信要求が送信されているか否かが、送信条件として設定されてもよい。
その他、任意の送信条件が設定されてよい。例えば、提携している店舗31の案内装置33に表示されたQRコード等の所定のコード画像を読み取ったか否かが、送信条件として設定されてもよい。すなわち本駐車場管理サービスを利用する利用者が存在するであろう範囲や、行くであろう範囲にて表示される所定のコード画像等を読み取ったか否かが、送信条件として設定されてもよい。
その他、駐車場6を利用していることを判定可能な情報の取得の有無が、送信条件として設定されてもよい。駐車場6を利用していることを判定可能な情報は、任意に設定されてよい。例えば上記した位置情報、ビーコン信号のビーコンID、アクセスポイントの情報等は、駐車場6を利用していることを判定可能な情報とも言える。
なお、送信条件を満たすか否かを判定するための情報が、携帯端末10と駐車場管理装置15との間で、送信及び受信されてもよい。例えば、駐車場管理装置15から携帯端末10に、位置情報、受信状態情報、アクセスポイント情報等が要求され、携帯端末10からの応答に基づいて、送信条件が満たされているか否かが判定されてもよい。
あるいは、携帯端末10側で、送信要求を送信する際に、位置情報、受信状態情報、アクセスポイント情報等が、合わせて駐車場管理装置15に送信されてもよい。その他、送信条件を満たしているか否かの判定するために、種々の処理が実行されてよい。
送信条件が満たされている場合には(ステップ403のYES)、選択用画像が生成されて送信される(ステップ404、405)。送信条件が満たされていない場合には(ステップ403のNO)、非公開処理が実行される(ステップ406)。
例えば選択用画像の部分がブランクとなっているWebページが携帯端末10に送信される。あるいは、選択用画像を送信できない旨のエラー通知を含むWebページが携帯端末10に送信される。もちろん、送信条件を満たさない旨の通知や、送信条件を満たすために必要な操作等を指示する通知等を含むWebページが送信されてもよい。
このように限定公開による管理方法では、選択用画像の送信に関して条件が設定される。これにより駐車場6を利用していない外部の人間が、選択用画像を覗き見するような行為を防止することが可能となる。この結果、駐車場6の利用に関するセキュリティを向上させることが可能となる。
図18は、フラップレス式駐車場に対して実行される処理例を示すフローチャートである。例えば、ゲート装置やフラップ装置が設置されないフラップレス式駐車場において、精算ステータスが「未精算」である車両が、駐車場6から出場したとする。この場合、駐車場管制装置5から駐車場管理装置15へ、未精算で不正に出場した旨の未精算出場情報が送信される。
駐車場管理装置15は、未精算情報を受信すると(ステップ501)、該当する車両に関して不正フラグを付与する(ステップ502)。例えば図7に示す入車画像情報97として、不正フラグが付与される。もちろん他のDB等が構築され、そこに不正フラグが付与されてもよい。
そして、駐車場管理装置15は、不正フラグが付与された車両の入車画像及び出車画像を公開する(ステップ503)。例えば、不正車両を公開するためのWebページ等が、誰でもアクセス可能に生成される。そして、不正フラグが付与された車両の入車画像及び出車画像が、当該Webページ上に公開される。あるいは、誰でもアクセス可能な動画配信サービス等に、不正フラグが付与された車両が入場する動画や、出場する動画がアップロードされてもよい。
例えば、図2に示す案内装置44に、「不正利用者については車両の画像を一般公開します」といった内容の案内が表示される。これにより、駐車場6の不正利用を十分に抑止することが可能となる。
会員登録された車両や、選択済車両の場合には、車両の画像の公開前に、不正利用者に警告が通知されてもよい。そして警告の通知にかかわらず駐車料金が精算されない場合に、車両の画像が公開されてもよい。あるいは、実際には車両の画像は公開せず、公開する旨の警告のみが不正利用者に通知されてもよい。この場合でも、不正利用の抑止効果は十分に発揮される。
以上、本実施形態に係る駐車場管理システム500では、入場車両の画像が入場日時を基準として並べられた選択用画像100が生成される。この選択用画像100には、駐車場6の利用者による車両の選択状況が反映される。これにより駐車場6を利用する利用者の利便性が向上される。
有料の駐車場や、商業施設の駐車場では、車両の入場時刻を記録する駐車券を入場口で発行し、商業施設での買物などの情報は駐車券の情報と紐付けすることで、駐車料金の割引等をおこない、駐車場の出場口で駐車券を読取って料金精算して出場するシステムが普及している。
また、出場口で駐車券を読取るのに手間取ってしまうと、出場口で渋滞していしまうため、利用者が出場前に駐車料金を精算する事前精算機を駐車場内に配置し、出場に先立って料金精算するシステムも大規模駐車場等では導入されている。
一方、上記した特許文献1や特許文献2に記載のように、駐車場の料金を低額に設定して、近隣の駐車場よりもより集客性を高めるために、使い捨ての駐車券を廃止して、ランニングコストを削減できるシステムも提案されてきている。
しかしながら特許文献1に記載されたシステムでは、利用者が事前精算機の操作に手間取ると事前精算前に行列ができてしまい、利用者にとって使い勝手が良いシステムとは言えない。利用者に説明する係員を配置したり、インターホン等での案内対応を強化したりすれば、折角のランニングコストの削減効果が相殺されかねないという問題がある。
また特許文献2に記載されたシステムでは、駐車場の入場時に携帯端末と入場機が直接通信をするためには、予め利用者の携帯端末のIDを駐車場管理システムに登録し、さらに入場時に携帯端末と入場機が通信できる状態に準備しておく必要があり、利用者にとって利便性が良いとは言えず、入場機の前で通信接続の操作をする利用者によって、入場渋滞に成りかねない。
上記で説明したように、本発明に係る駐車場管理システム500では、入場時に特別な操作をする必要もなく、さらに事前精算機で行列ができる様なことがない。従って、利用者にとって高いユーザビリティを発揮することが可能となる。
例えば、本駐車場管理システム500によれば、利用者は入場時はもとより、事前精算時にも車両ナンバーの入力や時刻の入力等の面倒な操作の必要なく、利便性がよい。また利用者は駐車場に入場してすぐに画像を閲覧すれば自身の車両の選択のみし易く使い勝手がよい。また、他の利用者にとっても、すでに他人が選択した車両の情報が区別して閲覧できるため、自車両の選択時の候補数が減り、選択し易い。
<その他の実施形態>
本発明は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態で実現することができる。
上記では、特別な操作をすることなく駐車場に車両を入場させた後、Webアプリケーション(Webページ)を介して表示された選択用画像から、自車両が選択された。そしてその後、本技術に係るネイティブアプリケーションがダウンロードされ、事前精算等の処理が実行された。
このような構成及び動作に限定されず、本技術は適用可能である。すなわち、選択用画像内の自車両の選択から、その後の事前精算等までの全ての処理が、Webアプリケーション(Webページ)を介して実行可能であってもよい。
あるいは、特別な操作をすることなく駐車場に車両を入場させた後に、本技術に係るネイティブアプリケーションがダウンロードされる。そして、選択用画像内の自車両の選択から、その後の事前精算等までの全ての処理が、ネイティブアプリケーションを介して実行可能であってもよい。
いずれにせよ、スマートフォン等の既存の携帯端末を用いて、本駐車場管理サービスを利用することが可能である。これにより高いユーザビリティを発揮することが可能となる。また既存のWeb技術やネットワーク技術、及び汎用品により、駐車場管理システムを構築することが可能であるので、設備費用等を十分に抑えることが可能となる。
例えば、各駐車場の満空車情報の収集及び出力、駐車場の予約の受付け等の他のサービスを実現するためのWebサーバやWeb/APIサーバ等の機器や設備を使用・兼用できるので、導入が容易に行える。
もちろん、駐車券を廃止することや、フラップレス式駐車場を構築することでも、設備費用の抑制を図ることが可能である。
図1に示す店舗31の案内装置33や、図2に示す駐車場6の案内装置44や事前精算機43により、選択用画像内の自車両の選択が可能であってもよい。すなわち、本発明に係る利用者端末の一実施形態として、駐車場6に設置された端末、又は駐車場6と連携する店舗31に設置された端末が用いられてもよい。この場合、案内装置31、案内装置44や事前精算機43等のレシートプリンタ等で駐車券画像がプリントされ利用者に提示されてもよい。
また、従来の事前精算システムと、本発明に係る駐車場管理システムとが混在され、いずれかの事前精算方法が選択可能であってもよい。例えば、現金による精算は従来の事前精算機によっておこない、クレジット決済、電子マネー決済は利用者の携帯端末でおこなうように併用してもよい。
本技術の実施例は、車両として普通自動車や大型自動車等を問わず、または二輪車も併用で管理することもできる。すなわち本開示では、車両は、自動車に限定されず、自転車や二輪車(バイク)等も含む。また駐車場は、自転車や二輪車(バイク)等を駐車するための駐輪場を含む概念である。すなわち本技術は、自動車を駐車可能な駐車場に限定されず、駐輪場等にも適用可能である。
上記で説明した駐車場管理システム500において、駐車場管制装置5、携帯端末10、及び駐車場管理装置15にそれぞれ備えられた機能が、他の装置に備えられてもよい。例えば、図5に示す駐車場管理装置15の機能の一部が、携帯端末10や駐車場管制装置5に備えられてもよい。すなわち本発明に係る駐車場管理システムが備える「撮像部」「生成部」「送信部」「受付部」「抽出部」「精算部」「取得部」等が、駐車場管理システムを構成する各装置のいずれかにより実現されるかは限定されず、任意に設定可能である。また複数の装置が協働することにより、これらの要素が実現されてもよい。
同様に、本発明に係る情報処理方法、及びプログラムは、単体のコンピュータにより実行されてもよいし、複数のコンピュータが連動することで実行されてもよい。すなわち入車画像の取得、選択用画像の生成、精算、条件判定等が、単体のコンピュータにより実行される場合と、各処理が異なるコンピュータにより実行される場合とのいずれもが有り得る。また所定のコンピュータによる各処理の実行は、当該処理の一部または全部を他のコンピュータに実行させその結果を取得することを含む。例えば本技術に係る情報処理方法及びプログラムは、クラウドコンピューティングの構成にも適用することが可能である。
各図面を参照して説明した駐車場、携帯端末、駐車場管制装置、駐車場管理装置、選択用画像、駐車券画像、各処理フロー等はあくまで一実施形態であり、本技術の趣旨を逸脱しない範囲で、任意に変形可能である。すなわち本技術を実施するための他の任意の構成やアルゴリズム等が採用されてよい。
以上説明した本発明に係る特徴部分のうち、少なくとも2つの特徴部分を組み合わせることも可能である。すなわち各実施形態で説明した種々の特徴部分は、各実施形態の区別なく、任意に組み合わされてもよい。また上記で記載した種々の効果は、あくまで例示であって限定されるものではなく、また他の効果が発揮されてもよい。
また、本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う駐車場管理システムもまた本発明の技術思想に含まれる。