JP7042158B2 - 検査装置及び温度制御方法 - Google Patents

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Description

本開示は、検査装置及び温度制御方法に関する。
特許文献1には、ICチップが使用される気候条件を考慮して、ICチップが形成された半導体ウェハの電気的検査を、種々の温度条件化で行う検査装置が開示されている。特許文献1の検査装置は、半導体ウェハが載置される載置台と、載置台を加熱するヒータと、を有し、載置台には当該載置台を冷却する低温空気が供給されるガス流路が形成されている。
特開平10―135315号公報
本開示にかかる技術は、電子デバイスのコスト高を抑制することができる電子デバイスの検査装置及び当該検査装置における温度制御方法を提供する。
本開示の一態様は、電子デバイスを検査する検査装置であって、前記電子デバイスが設けられた基板が載置されるものであり、前記基板の載置側と反対側が光透過部材で形成されると共に、光を透過可能な冷媒が流れる冷媒流路を内部に有する載置台と、前記載置台における前記基板の載置側と反対側の面と対向するように配置され、前記基板を指向する複数のLEDを有する光照射機構と、前記冷媒流路を流れる冷媒による吸熱と前記LEDからの光による加熱を制御し、検査対象の前記電子デバイスの温度を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、検査対象の電子デバイスの温度の情報を取得する温度情報取得部と、前記LEDからの光による検査対象の前記電子デバイスの加熱の制御を、現在の検査対象の前記電子デバイスの温度に基づく閉ループ制御で行う加熱制御部と、過去の検査における前記電子デバイスの温度の推移に基づいて、次の検査時に前記電子デバイスに加えられる電力の推移を推定し、前記次の検査時における前記冷媒による検査対象の前記電子デバイスからの吸熱の制御を、前記推定された前記電力の推移に基づく開ループ制御で行う吸熱制御部と、を有する。
本開示によれば、電子デバイスのコスト高を抑制することができる電子デバイスの検査装置及び当該検査装置における温度制御方法を提供することができる。
本実施形態にかかる検査装置の構成の概略を示す斜視図である。 本実施形態にかかる検査装置の構成の概略を示す正面図である。 基板の構成を概略的に示す平面図である。 ステージの構成を概略的に示す断面図である。 光照射機構の構成を概略的に示す平面図である。 図1の検査装置における基板の温度測定用の回路の構成を概略的に示す図である。 制御部の構成の概略を模式的に示すブロック図である。
先ず、特許文献1に記載されている従来の検査装置について説明する。
半導体製造プロセスでは、所定の回路パターンを持つ多数の電子デバイスが半導体ウェハ(以下、「ウェハ」ということがある。)上に形成される。形成された電子デバイスは、電気的特性等の検査が行われ、良品と不良品とに選別される。電子デバイスの検査は、例えば、各電子デバイスが分割される前のウェハの状態で、検査装置を用いて行われる。特許文献1の検査装置は、前述のように、半導体ウェハが載置される載置台と、載置台を加熱するヒータと、を有し、載置台には当該載置台を冷却する低温空気が供給されるガス流路が形成されている。
ところで、近年、電子デバイスは高速化や微細化が進み、集積度が高くなり、動作時の発熱量が非常に増大している。そのため、ウェハにおける一の電子デバイスの検査中に隣接する他の電子デバイスに熱負荷が与えられてしまい当該他の電子デバイスに不具合を生じさせるおそれがある。
この不具合が生じるのを防ぐ方法として、特許文献1の検査装置のように低温空気やヒータで、検査中の電子デバイスの温度を制御し、他の電子デバイスへ熱負荷がかかるのを抑制する方法が考えられる。しかしながら、ヒータや低温空気を用いた場合、ウェハの温度を全体的に制御することができるものの、ウェハの温度を局所的、例えば、検査中の電子デバイスの近傍のみに限って制御し、他の電子デバイスへ熱負荷がかかるのを抑制することは不可能である。なぜならば、低温空気が供給されるガス流路やヒータの小型化は困難であり、載置台に対して上記ガス流路やヒータを局所的に配置するのは困難であるからである。
そのため、例えば、検査中の電子デバイスに印加する電圧を、実装環境において印加されるべき比較的高い実装時電圧より小さくすることにより、隣接する他の電子デバイスへ熱負荷が与えられるのを避けている。しかし、その結果、実装時電圧の印加時に発生する不具合を電子デバイスのパッケージング前に発見することができず、パッケージ後の歩留まりを低下させ、コスト高を招くという問題が生じている。
以下、電子デバイスのコスト高を抑制するための、本実施形態にかかる検査装置及び当該検査装置における温度制御方法について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
先ず、本実施形態にかかる検査装置の構成について説明する。図1及び図2はそれぞれ、本実施形態にかかる検査装置1の構成の概略を示す斜視図及び正面図である。図2では、図1の検査装置1の後述の収容室とローダが内蔵する構成要素を示すため、その一部が断面で示されている。
検査装置1は、基板Wに形成された複数の電子デバイス(後述の図3の符号D参照)それぞれの電気的特性の検査を行うものである。この検査装置1は、図1及び図2に示すように、検査時にウェハを収容する収容室2と、収容室2に隣接して配置されるローダ3と、収容室の上方を覆うように配置されるテスタ4とを備える。
収容室2は、内部が空洞の筐体であり、検査対象の基板Wが載置されるステージ10を有する。ステージ10は、該ステージ10に対する基板Wの位置がずれないように基板Wを吸着保持する。また、ステージ10は、水平方向及び鉛直方向に移動自在に構成されており、この構成により、後述のプローブカード11と基板Wの相対位置を調整して基板Wの表面の電極をプローブカード11のプローブ11aと接触させることができる。
収容室2における該ステージ10の上方には、該ステージ10に対向するようにプローブカード11が配置される。プローブカード11は、基板Wに設けられた電子デバイスの電極等に電気的に接触される接触端子であるプローブ11aを有する。
また、プローブカード11は、インターフェース12を介してテスタ4へ接続されている。各プローブ11aが基板Wの各電子デバイスの電極に接触する際、各プローブ11aは、テスタ4からインターフェース12を介して電子デバイスへ電力を供給し、または、電子デバイスからの信号をインターフェース12を介してテスタ4へ伝達する。
ローダ3は、搬送容器であるFOUP(図示省略)に収容されている基板Wを取り出して収容室2のステージ10へ搬送する。また、ローダ3は、電子デバイスDの電気的特性の検査が終了した基板Wをステージ10から受け取り、FOUPへ収容する。
さらに、ローダ3は、検査対象の電子デバイスの温度制御等の各種制御を行う制御部13と、各電子デバイスの電位差生成回路(図示省略)における電位差を測定する電位差測定ユニット14とを有する。上記電位差生成回路は、例えば、ダイオード、トランジスタまたは抵抗である。電位差測定ユニット14は、配線15を介してインターフェース12に接続され、上記電位差生成回路に対応する2つの電極へ接触する2つのプローブ11a間の電位差を取得する。電位差測定ユニット14は、取得した電位差の情報を制御部13へ伝達する。インターフェース12における各プローブ11a及び配線15の接続構造については後述する。ベースユニットとも称される制御部13は、配線16を介してステージ10へ接続され、上記電位差の情報に基づいて、後述の光照射機構40や後述の載置台30への冷媒の流量を調整する流量制御バルブを制御する。なお、制御部13や電位差測定ユニット14は収容室2に設けられてもよく、また、電位差測定ユニット14は、プローブカード11に設けられてもよい。
テスタ4は、電子デバイスが搭載されるマザーボードの回路構成の一部を再現するテストボード(図示省略)を有する。テストボードは、電子デバイスからの信号に基づいて、該電子デバイスの良否を判断するテスタコンピュータ17に接続される。テスタ4では、上記テストボードを取り替えることにより、複数種のマザーボードの回路構成を再現することができる。
さらに、検査装置1は、ユーザ向けに情報を表示したりユーザが指示を入力したりするためのユーザインターフェース部18を備える。ユーザインターフェース部18は、例えば、タッチパネルやキーボード等の入力部と液晶ディスプレイ等の表示部とからなる。
上述の各構成要素を有する検査装置1では、電子デバイスの電気的特性の検査の際、テスタコンピュータ17が、電子デバイスと各プローブ11aを介して接続されたテストボードへデータを送信する。そして、テスタコンピュータ17が、送信されたデータが当該テストボードによって正しく処理されたか否かを当該テストボードからの電気信号に基づいて判定する。
次に、上述の検査装置1の被検査体である基板Wについて図3を用いて説明する。図3は、基板Wの構成を概略的に示す平面図である。
基板Wには、例えば、略円板状のシリコン基板等のウェハにエッチング処理や配線処理を施すことにより、図3に示すように、複数の電子デバイスDが互いに所定の間隔をおいて、表面に形成されている。電子デバイスDには、すなわち基板Wの表面には、電極Eが形成されており、該電極Eは当該電子デバイスDの内部の回路素子に電気的に接続されている。電極Eへ電圧を印加することにより、各電子デバイスDの内部の回路素子へ電流を流すことができる。
次に、ステージ10の構成について図4及び図5を用いて説明する。図4はステージ10の上部構成を概略的に示す断面図であり、図5は後述の光照射機構40の構成を概略的に示す平面図である。
ステージ10は、図4に示すように、上部において、上方から順に、載置台30と、光照射機構40とを有する。載置台30は、その上面に基板Wが載置されるものである。光照射機構40は、載置台30の後述の蓋部材31に向けて光を照射することにより、基板Wを加熱し、該基板W上に形成された電子デバイスDを加熱する。
載置台30は、蓋部材31を基板Wの載置側すなわち上側に、有底部材32を基板Wの載置側と反対側すなわち下側に有し、蓋部材31と有底部材32とはOリング33を介して当接する。
蓋部材31は、円板状に形成されており、例えばSiCから形成される。SiCは、熱伝導率及びヤング率が高く、光照射機構40からの光に対する吸収効率も高い。したがって、蓋部材31をSiCで形成することにより、当該蓋部材31を加熱/冷却したときに当該蓋部材31に載置された基板Wを効率良く加熱/冷却することができる。また、蓋部材31をSiCで形成することにより、蓋部材31に割れ等が生じるのを防止することができ、さらに、光照射機構40からの光により効率的に蓋部材31すなわち基板Wを加熱することができる。また、SiCはグリーンシート法等を用いることができるため、加工性が高く、検査装置1の製造コストを低減させることができる。
蓋部材31の上面には、基板Wを真空吸着するための吸着穴(図示省略)が形成されている。また、蓋部材31には、複数の温度センサ31aが平面視において互いに離間した位置に埋設されている。
有底部材32は、蓋部材31と略同径の円板状に形成されており、光照射機構40からの光を透過する光透過部材で形成される。光照射機構40からの光が近赤外光である場合、上記光透過部材として、ポリカーボネイト、石英、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂又はガラスを用いることができる。また、これらの材料は、加工や成型が容易であるため、検査装置1の製造コストを低減させることができる。
また、有底部材32の上面には、載置台30の内部に冷媒を流すための溝が形成されており、該溝は、蓋部材31に覆われて冷媒流路32aを形成する。言い換えると、載置台30は、蓋部材31と有底部材32とにより形成される冷媒流路32aをその内部に有する。検査装置1では、冷媒流路32aを流れる冷媒で載置台30上に載置された基板Wを冷却することによって、当該基板Wに形成された電子デバイスを冷却し、すなわち、電子デバイスの吸熱を行う。
また、有底部材32の側部には、冷媒流路32aと連通する供給口32bと排出口32cとが形成されている。供給口32bには、冷媒流路32aに冷媒を供給する冷媒配管34が接続されており、排出口32cには、冷媒流路32aから冷媒を排出する排出管35が接続されている。冷媒配管34には、冷媒流路32aに供給する冷媒の流量を制御する流量制御バルブ36が設けられている。また、この流量制御バルブ36として三方バルブを設置し、冷媒流路32aをバイパスするようなバイパス流路を設ける応用も可能である。更に冷媒流路32aとバイパス流路のバルブが可変コンダクタンスバルブの場合、冷媒流路32aのコンダクタンスをCv、バイパス流路のコンダクタンスをCvbとするとCv+Cvb=一定となるようにすることで、全体のコンダクタンスを変えず制御が出来る。
冷媒流路32aを流れる冷媒としては、例えば、光が透過可能な液体である水が用いられ、検査装置1の外部に設けられたポンプ(図示省略)によって冷媒配管34を介して冷媒流路32aへ供給される。なお、冷媒の流量を調整する流量制御バルブ36等の動作は制御部13により制御される。水が凍る温度領域あるいは沸騰する温度領域では、冷媒として、フロン系冷媒を用いることができる。
光照射機構40は、載置台30における基板Wの載置側と反対側の面と対向するように配置されており、言い換えると、有底部材32の下面と対向するように配置されている。
この光照射機構40は、基板Wを指向する複数のLED41を有する。具体的には、光照射機構40は、複数のLED41がユニット化されたLEDユニットUを複数有すると共に、これらLEDユニットUが表面に搭載されるベース42を有する。
光照射機構40におけるLEDユニットUは、例えば、図5に示すように、基板W上に形成された電子デバイスD(図3参照)と同数で同様に配列された平面視正方形状のユニットU1と、その外周を覆う平面視非方形状のユニットU2とを有する。そして、LEDユニットUは、上述のユニットU1とユニットU2とでベース42の略全面を覆っている。これにより、LEDユニットUのLED41からの光で、少なくとも蓋部材31における基板Wが搭載される部分全体を照射することができる。
各LED41は、基板Wに向けて光を照射する。本例では、各LED41は近赤外光を出射する。LED41から出射された光(以下、「LED光」ということがある。)は、光透過部材からなる載置台30の有底部材32を通過する。有底部材32を通過した光は、載置台30の冷媒流路32aを流れる、光を透過可能な冷媒を通過し、蓋部材31に入射する。
光照射機構40では、載置台30において基板Wが載置される蓋部材31に入射するLED光は、LEDユニットU単位で制御される。したがって、光照射機構40は、蓋部材31における任意の箇所へのみLED光を照射したり、また、照射する光の強度を任意の箇所と他の箇所とで異ならせたりすることができる。
検査装置1では、光照射機構40からの光による加熱と冷媒流路32aを流れる冷媒による吸熱とにより、載置台30上の基板Wに形成された検査対象の電子デバイスDの温度を目標温度で一定になるように制御する。この温度制御のために、検査装置1では、電子デバイスDの温度を測定している。
図6は、検査装置1における電子デバイスDの温度測定用の回路の構成を概略的に示す図である。
検査装置1では、図6に示すように、各プローブ11aがインターフェース12に配置された複数の配線20によってテスタ4に接続される。そして、各配線20のうち、電子デバイスDにおける電位差生成回路(例えば、ダイオード)の2つの電極Eに接触する2つのプローブ11aとテスタ4を接続する2つの配線20のそれぞれに、リレー21が設けられる。
各リレー21は、各電極Eの電位をテスタ4及び電位差測定ユニット14のいずれかへ切り替えて伝達可能に構成される。各リレー21は、例えば、電子デバイスDの電気的特性の検査を行う際、各電極Eへ実装時電圧が印加されてから所定のタイミングで各電極Eの電位を電位差測定ユニット14へ伝達する。上記電位差生成回路では所定の電流を流した際に生じる電位差が温度によって異なることが知られている。したがって、電子デバイスDの電位差生成回路の電位差、すなわち、電位差生成回路の2つの電極E(プローブ11a)間の電位差に基づいて、電子デバイスDの温度を検査中においてリアルタイムに測定することができる。検査装置1では、電位差測定ユニット14が各リレー21から伝達された各電極Eの電位に基づいて電子デバイスDの電位差生成回路の電位差を取得し、さらに、取得した電位差を制御部13へ伝達する。制御部13は、伝達された電位差と、電位差生成回路の電位差の温度特性とに基づいて、電子デバイスDの温度を測定する。
なお、電子デバイスDの温度の測定方法は、上述に限られず、電子デバイスDの温度が測定可能であれば他の方法であってもよい。
続いて、制御部13の電子デバイスDの温度制御にかかる構成について図7を用いて説明する。図7は制御部13の構成の概略を模式的に示すブロック図である。
制御部13は、例えばコンピュータ等から構成され、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、検査装置1における電子デバイスDの温度制御処理等の各種処理を制御するプログラム等が格納されている。なお、上記プログラムは、例えばコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御部13にインストールされたものであってもよい。
制御部13は、記憶部13aと、温度情報取得部13bと、温度算出部13cと、加熱制御部13dと、吸熱制御部13eと、別の温度情報取得部13fと、を有する。
記憶部13aは、電子デバイスDの目標温度、冷媒の温度、LED41の最大光出力等を記憶する。冷媒の温度は、例えば電子デバイスDの目標温度やLED41の最大出力等から予め決定される。また、記憶部13aは、電子デバイスDにおける電位差生成回路の電位差の温度特性の情報も記憶する。さらに、記憶部13aは、温度算出部13c等での算出結果を記憶する。
温度情報取得部13bは、検査中、検査終了までの各時点において、検査対象の電子デバイスDの温度の情報として、当該電子デバイスDにおける前述の電位差生成回路の電位差の情報を電位差測定ユニット14から取得する。
温度算出部13cは、検査中、検査終了までの各時点において、温度情報取得部13bが取得した、検査対象の電子デバイスDの電位差生成回路の電位差の情報と、電位差生成回路の電位差の温度特性の情報とに基づいて、当該電子デバイスDの温度を算出する。検査終了までの各時点において算出された電子デバイスDの温度は検査毎に記憶部13aに記憶される。つまり、電子デバイスDの温度の推移は検査毎に記憶部13aに記憶される。
加熱制御部13dは、LED41からの光出力を制御し、LED41からの光による電子デバイスDの加熱を制御する。特に、加熱制御部13dは、検査時のLED41からの光出力の制御を、現在の検査対象の電子デバイスDの温度に基づく閉ループ制御(例えばPID制御)で行う。具体的には、加熱制御部13dは、現在の検査対象の電子デバイスDの温度が目標温度で一定となるように、検査終了までの各時点におけるLED41の操作量を決定する。さらに具体的には、加熱制御部13dは、例えば、温度算出部13cが算出した検査対象の電子デバイスDの温度と記憶部13aに記憶された電子デバイスDの目標温度との偏差を算出する。そして、加熱制御部13dは、検査対象の電子デバイスDに対応するLED41の操作量を上記偏差からPID動作により算出/決定する。算出/決定した操作量に基づいて、加熱制御部13dは上記対応するLED41の光出力を調節する。これにより、LED41からの光による検査対象の電子デバイスDの加熱が制御される。なお、検査開始から検査終了までの各時点において算出/決定されたLED41の操作量は、例えばLED41からの光出力による加熱量Qに変換され、検査毎に記憶部13aに記憶される。つまり、LED41からの光出力による加熱量Qの推移は検査毎に記憶部13aに記憶される。
吸熱制御部13eは、載置台30の冷媒流路32aを流れる冷媒の流量の制御を行うものである。この吸熱制御部13eは、n回目までの検査における電子デバイスDの温度Tの推移(プロファイル)に基づいて、n+1回目の検査時にテスタ4から電子デバイスDに加えられる電力PE,n+1の推移を推定する。つまり、吸熱制御部13eは、過去の検査における電子デバイスDの温度Tの推移に基づいて、次の検査時にテスタ4から電子デバイスDに加えられる電力Pの推移を推定する。
このように次の検査時にテスタ4から電子デバイスDに加えられる電力Pの推移を推定する理由は以下の通りである。すなわち、検査は複数の試験を含み、試験毎に電子デバイスDに加えられる電力が異なり、試験の順番は検査装置1の操作者により変更される可能性がある。そして、試験の順番及び種類の情報がテスタ4から制御部13に送信されていれば、当該試験の順番及び種類を検査装置1が判別でき上記電力の推移を推定せずに決定できるが、制御部13には上述のような情報は送信されないから、である。
吸熱制御部13eは、n+1回目の検査時に載置台30の冷媒流路32aを流れる冷媒の流量の制御を、推定されたn+1回目の上記電力PE,n+1の推移に基づく開ループ制御で行う。具体的には、推定されたn+1回目の上記電力PE,n+1の推移に基づいて、n+1回目の検査時の検査終了までの各時点における流量制御バルブ36の開度を算出/決定する。そして、吸熱制御部13eは、算出/決定した流量制御バルブ36の開度に基づいて、載置台30の冷媒流路32aを流れる冷媒の流量を調整する。これにより、上記冷媒による検査対象の電子デバイスDの吸熱が制御される。
上述のように吸熱を制御することにより、以下の効果がある。
LED41による加熱で電子デバイスDを目標温度に温度調整することができる範囲は、LED41の最大出力やLED41の密度で決まるが、LED41として最大出力が小さいものや密度の低いLED41を用いる場合がある。この場合であっても、上述のように、過去の検査から推定された次の検査時の電力Pの推移に基づいて吸熱を制御することにより、LED41による加熱で電子デバイスDを目標温度に温度調整することができる。
なお、前述のように算出/決定された、検査終了までの各時点における流量制御バルブ36の開度は、例えば、冷媒による吸熱量Qに変換され、検査毎に記憶部13aに記憶される。つまり、冷媒による吸熱量のQの推移は検査毎に記憶部13aに記憶される。
制御部13の別の温度情報取得部13fは、載置台30の温度の情報、具体的には蓋部材31の温度の情報を温度センサ31aから取得する。
ここで、吸熱制御部13eが行う、n+1回目の検査時にテスタ4から電子デバイスDに加えられる電力PE,n+1の推移の推定について、さらに説明する。
過去の検査であるn回目の検査の各時点においてテスタ4から電子デバイスDに加えられる電力PE,nは、n回目の検査の各時点において該電力PE,nにより電子デバイスDに与えられる熱量QE,nに比例する。そして、n回目の検査の各時点において、電子デバイスDに温度変化ΔTをもたらす熱量QΔT,nは、以下の式(1)で表すことができる。
ΔT,n=QL,n-QR,n+QE,n …(1)
式(1)中、QL,nは、n回目の検査の各時点におけるLED41からの光出力による検査対象の電子デバイスDの加熱量である。QR,n、QE,nは、同様にn回目の検査の各時点におけるものであり、QR,nは冷媒による検査対象の電子デバイスDからの吸熱量、QE,nはテスタ4からの電力により電子デバイスDに与えられる熱量である。
上記式(1)を変形することにより、n回目の検査の各時点における、テスタ4からの電力により電子デバイスDへ与えられる熱量QE,nは以下の式(2)で表すことができる。
E,n=QΔT,n-QL,n+QR,n …(2)
また、前述のように、検査毎に、各時点の電子デバイスDの温度は記憶部13aに記憶されている。各時点の電子デバイスDの温度から、各時点における電子デバイスDに温度変化ΔTをもたらす熱量QΔTは算出することができる。さらに、前述のように、検査毎に、各時点におけるLED41による上記加熱量Qと、各時点における冷媒による上記吸熱量Qとが、記憶部13aに記憶されている。
したがって、吸熱制御部13eは、上記式(2)と、記憶部13aに記憶されているn回目の検査についての情報から、n回目の検査の各時点におけるテスタ4からの電力により電子デバイスDへ与えられる熱量QE,nを算出する。
ここで、テスタ4から電子デバイスDへの電力Pは、該電力Pにより電子デバイスDに与えられる熱量Qに比例する。そのため、n回目の検査の各時点におけるテスタ4からの電力による熱量QE,nを算出することができることは、n回目の検査の各時点においてテスタ4から電子デバイスDに加えられる電力PE,nを算出することができることを意味する。検査の終了までの各時点において算出された、上記電子デバイスDへの電力は、検査毎に記憶部13aに記憶される。
そして、吸熱制御部13eは、検査終了までの各時点について、n回目までの検査におけるテスタ4から電子デバイスDへの電力に基づいて、n+1回目の検査におけるテスタ4から電子デバイスDへの電力PE,n+1を推定する。つまり、n+1回目の検査における上記電力のPE,n+1の推移を推定する。上記推定には、例えば逐次型最小二乗法等が用いられる。
逐次型最小二乗法を用いる場合、忘却係数付きのものを用いることが好ましい。新しい検査における電子デバイスDへの電力についての算出結果に対して重み付けを大きくし、古い検査における上記算出結果に対して重み付けを小さくすることができ、より正確な推定を行うことができるからである。
また、逐次型最小二乗法を用いる場合、検査終了までの各時点について、1回目から所定回数目までの検査におけるテスタ4から電子デバイスDへの電力の平均値を算出してもよい。そして、m(m>所定回数)回目の検査については、上記平均値を初期値とした逐次型最小二乗法で、当該検査におけるテスタ4から電子デバイスDへの電力PE,mを推定する。なお、この場合、1回目から所定回数目までの検査では、吸熱制御部13eは、例えば、載置台30の冷媒流路32aを流れる冷媒の流量を、予め定められた流量に制御する。また、上記所定回数とは、例えば、1枚目の基板Wに設けられた全ての電子デバイスDについての検査が完了する回数や、1ロット分の基板Wについての検査が全て完了する回数である。
なお、検査装置1が行う検査では、当該検査に含まれる試験の全てが完了する前に、検査が途中で終了することがある。例えば、当該検査に含まれる最後の試験より前の試験で、検査対象の電子デバイスDの温度が異常となった場合、当該検査は途中で終了する。次の検査におけるテスタ4から電子デバイスDへの電力Pの推移を推定する際に、参照する過去の検査の中から、上述のように途中で終了した検査を除外することが好ましい。検査が途中で終了したか否かの判定は、制御部13が、検査開始信号と検査終了信号をテスタ4から取得するようにし、検査開始信号の受信から検査終了信号の受信までの間隔が所定時間より短いか否かに基づいて行うことができる。また、取得した電子デバイスDの温度プロファイルすなわち温度の推移を正常と推測される電子デバイスDの温度プロファイルと比較することでも除外すべき検査を判断することが可能である。
次に、検査装置1を用いた基板Wに対する検査処理の一例について説明する。
まず、ローダ3のFOUPから基板Wが取り出されてステージ10に搬送され載置される。次いで、ステージ10が所定の位置に移動される。
そして、光照射機構40の全てのLED41が点灯され、蓋部材31の温度センサ31aから取得される情報に基づいて、蓋部材31の温度が面内で均一になるように、LED41からの光出力と、載置台30内を流れる冷媒の流量が調整される。
この状態で、電位差測定ユニット14が、検査対象の電子デバイスDにおける前述の電位差生成回路の電位差を取得する。そして、面内で均一とされた蓋部材31の温度が検査対象の電子デバイスDの温度と略一致するものとして、上記電位差の校正が行われ、すなわち、上記電位差の温度特性の情報が補正される。上記補正までの工程は、例えば基板W毎に行われる。
その後、ステージ10が移動され、ステージ10の上方に設けられているプローブ11aと、基板Wの検査対象の電子デバイスDの電極Eとが接触する。
そして、プローブ11aに検査用に信号が入力される。これにより、電子デバイスDの検査が開始される。この検査中、検査対象の電子デバイスDの電位差生成回路に生じる電位差の情報から当該電子デバイスDの温度が算出される。そして、加熱制御部13dは、上記温度に基づく閉ループ制御で、当該電子デバイスDに対応するLEDユニットUのLED41からの光出力の制御を行う。また、上記検査中、吸熱制御部13eは、前述した方法で、載置台30の冷媒流路32aを流れる冷媒の流量を制御する。
以後、電子デバイスDにおける電位差生成回路の電位差の校正より後の工程は、基板Wに設けられた全ての電子デバイスDの検査が完了するまで繰り返される。なお、検査中の電子デバイスDの温度の推移や、LED41からの光出力による加熱量の推移、冷媒による吸熱量の推移は記憶部13aに検査毎に記憶される。
全ての電子デバイスDの検査が完了すると、基板Wはローダ3のFOUPに戻され、次の基板Wがステージ10に搬送され、以降、上述の工程が、全ての基板Wについての検査が完了するまで実行される。
以上、本実施形態によれば、電子デバイスDを検査する検査装置1は、電子デバイスDが設けられた基板Wが載置されるものであり、基板Wの載置側と反対側が光透過部材で形成されると共に、光を透過可能な冷媒が流れる冷媒流路32aを内部に有する載置台30と、載置台30における基板Wの載置側と反対側の面と対向するように配置され、基板Wを指向する複数のLED41を有する光照射機構40と、冷媒流路32aを流れる冷媒による吸熱とLED41からの光による加熱を制御し、検査対象の電子デバイスDの温度を制御する制御部13と、を備え、制御部13は、検査対象の電子デバイスDの温度の情報を取得する温度情報取得部13bと、LED41からの光による検査対象の電子デバイスDの加熱の制御を、現在の検査対象の電子デバイスDの温度に基づく閉ループ制御で行う加熱制御部13dと、過去の検査における電子デバイスDの温度の推移に基づいて、次の検査時に電子デバイスDに加えられる電力の推移を推定し、次の検査時における冷媒による検査対象の電子デバイスDからの吸熱の制御を、上記推定された電力の推移に基づく開ループ制御で行う吸熱制御部13eと、を有する。
上述のような載置台30と光照射機構40を有するため、各LED41からのLED光を、冷媒等を透過させて載置台30の蓋部材31に到達させることができる。さらに、光照射機構40はLED41によって蓋部材31へ局所的にLED光を照射することができる。冷媒による吸熱を制御する構成を有していれば、LED光の制御によらずに冷媒による吸熱の制御のみで電子デバイスDの温度を制御することも考えられる。それに対し、本実施形態では、冷媒による吸熱だけでなくLED光の制御も行って電子デバイスDの温度を制御する。したがって、基板Wにおいて、検査対象の電子デバイスDのみの温度を制御しつつ他の電子デバイスDを冷却することができる。そのため、検査対象の電子デバイスDからの熱負荷が他の電子デバイスDへ与えられるのを抑制することができる。その結果、電子デバイスDへ所望の実装時電圧を印加させることができ、もって、実装時電圧の印加時に発生する不具合をパッケージング前に発見することができ、パッケージ後の歩留まりの低下を抑制してコスト高を招くのを防止することができる。
また、検査対象の電子デバイスDの温度を上述のように制御するため、最大出力の大きいLED41を用いたりLED41の密度を増やしたりする必要がない。最大出力の大きいLED41は高価であり、また、LED41の密度を増やすとコストが増加する。また、最大出力の大きいLED41を用いたりLED41の密度を増やしたりする場合は、LED41自体の冷却が必要となる。したがって、本実施形態では、コスト増を防ぐことができ、また、LED41の冷却を不要とすることも可能となる。さらに、LED41を冷却しない場合の当該LED41の故障率が低いため、検査装置1の信頼性を維持することができる。
なお、光照射機構40は、各LEDユニットUによって、蓋部材31に照射する光の強度を局所的に変更することもできる。したがって、載置台30内の冷媒によって蓋部材31を全体的に冷却しつつ、蓋部材31へのLED光の照射状態を局所的に変更することもでき、もって、検査中の電子デバイスDの加熱状態を他の電子デバイスと異ならせることもできる。すなわち、基板Wにおいて、検査対象の電子デバイスDと、他の電子デバイスDとの両方を温度制御しながら検査対象の電子デバイスDの検査をすることができる。
また、本実施形態では、吸熱制御部13eは、冷媒流路32aに通ずる冷媒配管34に設けられた流量制御バルブ36の開度を制御して、冷媒流路32aを流れる冷媒の流量を調整し、冷媒による検査対象の電子デバイスDからの吸熱を制御する。したがって、冷媒の温度を調整することにより上記吸熱を制御する場合に比べて応答性が高い。
さらに、本実施形態では、吸熱制御部13eは、過去の検査における電子デバイスDの温度の推移に基づいて、逐次型最小二乗法を用いて、次の検査時に電子デバイスDに加えられる電力の推移を推定する。したがって、上記電力の推移を正確に推定することができる。また、電子デバイスDに加えられる電力の推定値に基づいて吸熱量を事前に調整できるので、LED41の制御性が良い領域での温度制御が可能となる。
本実施形態では、吸熱にかかる冷媒に水を用いている。したがって、フロン系冷媒を用いた場合に比べて、冷媒による吸熱を高速に行うことができる。なお、さらに広範囲の温度制御を行う場合はフロン系冷媒を使うことができる。
さらに、本実施形態では、吸熱にかかる冷媒に水を用いて載置台30の蓋部材31にSiCを用いているため、温度応答特性が高い。
また、本実施形態では、電子デバイスDの検査に際し、当該電子デバイスDをチップに切り出す必要がなく、ウェハ単位で行うことができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
1 検査装置
13 制御部
13b 温度情報取得部
13c 温度算出部
13d 加熱制御部
13e 吸熱制御部
30 載置台
32a 冷媒流路
40 光照射機構
41 LED
W 基板

Claims (4)

  1. 電子デバイスを検査する検査装置であって、
    前記電子デバイスが設けられた基板が載置されるものであり、前記基板の載置側と反対側が光透過部材で形成されると共に、光を透過可能な冷媒が流れる冷媒流路を内部に有する載置台と、
    前記載置台における前記基板の載置側と反対側の面と対向するように配置され、前記基板を指向する複数のLEDを有する光照射機構と、
    前記冷媒流路を流れる冷媒による吸熱と前記LEDからの光による加熱を制御し、検査対象の前記電子デバイスの温度を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    検査対象の電子デバイスの温度の情報を取得する温度情報取得部と、
    前記LEDからの光による検査対象の前記電子デバイスの加熱の制御を、現在の検査対象の前記電子デバイスの温度に基づく閉ループ制御で行う加熱制御部と、
    過去の検査における前記電子デバイスの温度の推移に基づいて、次の検査時に前記電子デバイスに加えられる電力の推移を推定し、前記次の検査時における前記冷媒による検査対象の前記電子デバイスからの吸熱の制御を、前記推定された前記電力の推移に基づく開ループ制御で行う吸熱制御部と、を有する、検査装置。
  2. 前記吸熱制御部は、前記冷媒流路に通ずる冷媒配管に設けられた流量制御バルブの開度を制御して、前記冷媒流路を流れる前記冷媒の流量を調整し、前記吸熱を制御する、請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記吸熱制御部は、過去の検査における前記電子デバイスの温度の推移に基づいて、逐次型最小二乗法を用いて、前記電力の推移を推定する、請求項1または2に記載の検査装置。
  4. 電子デバイスを検査する検査装置における温度制御方法であって、
    前記検査装置は、
    前記電子デバイスが設けられた基板が載置されるものであり、前記基板の載置側と反対側が光透過部材で形成されると共に、光を透過可能な冷媒が流通する冷媒流路を内部に有する載置台と、
    前記載置台における前記基板の載置側と反対側の面と対向するように配置され、前記基板を指向する複数のLEDを有する光照射機構と、を備え、
    当該温度制御方法は、
    前記LEDからの光による検査対象の前記電子デバイスの加熱の制御を、現在の検査対象の前記電子デバイスの温度に基づく閉ループ制御で行う工程と、
    過去の検査における前記電子デバイスの温度の推移に基づいて、次の検査時に前記電子デバイスに加えられる電力の推移を推定し、前記次の検査時における前記冷媒による検査対象の前記電子デバイスからの吸熱の制御を、前記推定された前記電力の推移に基づく開ループ制御で行う工程と、を有する、温度制御方法。
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