JP7041178B2 - 曲管の製造装置、及び曲管の製造方法 - Google Patents
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Description
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す曲管の製造装置1(以下、単に「製造装置1」ともいう。)は、直管を曲げて曲管を得る装置である。
図2Aに示すように、内側芯金2は、第1配管101の内部に配置されるように構成されている。内側芯金2は、内側芯金本体21と、第1内側可動部22と、第2内側可動部23とを有する。
内側芯金本体21は、円筒状又は円柱状の部材である。内側芯金本体21は、二重管110のストレート部(つまり曲げられない部分)に配置される。
第1内側可動部22は、内側芯金本体21の軸方向における一方の端部に連結された円筒状又は円柱状の部材である。
第2内側可動部23は、第1内側可動部22を挟んで内側芯金本体21とは反対側において第1内側可動部22に連結された円筒状又は円柱状の部材である。
図1に示される中間芯金3は、第1配管101と第2配管102との間に配置されるように構成されている。
中間芯金本体31は、円筒状の部材である。中間芯金本体31は、二重管110のストレート部に配置される。
第1中間可動部32は、中間芯金本体31の軸方向における一方の端部に直接連結された円筒状の部材である。
第2中間可動部33は、第1中間可動部32を挟んで中間芯金本体31とは反対側において第1中間可動部32に連直接連結された円筒状の部材である。
図1に示す曲げ型5は、内側芯金2と中間芯金3とが配置された領域において二重管110を曲げるように構成されている。
曲げ戻し型6は、曲げ型5によって曲げられた二重管110の第2配管102を曲げるように構成されている。曲げ戻し型6は、第2クランプ部61と、第3クランプ部62と、加圧部63とを有する。
制御部8は、例えば、マイクロプロセッサと、RAM、ROM等の記憶媒体と、入出力部とを備えるマイクロコンピュータにより構成される。制御部8は、予め記憶されたプログラムを実行することで、曲げ型5の動きと曲げ戻し型6の動きとを制御する。
以下では、図1の曲管の製造装置1を用いた曲管の製造方法について説明する。図3に示すように、本実施形態の曲管の製造方法は、配置工程S10と、第1曲げ工程S20と、型戻し工程S30と、第2曲げ工程S40と、第1取り出し工程S50と、第1曲げ戻し工程S60と、第2曲げ戻し工程S70と、第2取り出し工程S80とを備える。
本工程では、第1配管101の内部に内側芯金2を配置すると共に、第1配管101と第2配管102との間に中間芯金3を配置する。具体的には、曲げ型5の回転部51と第1クランプ部52との間に保持された内側芯金2と中間芯金3とに対し、二重管110を軸方向に挿入する。
本工程では、二重管110のうち内側芯金2及び中間芯金3が配置された第1領域R1において、曲げ型5により第1配管101及び第2配管102を第1方向D1に曲げる。
本工程では、第1曲げ工程S20後に、内側芯金2、中間芯金3及び曲げ型5を初期位置に戻す。
本工程では、第1曲げ工程S20及び型戻し工程S30の後、二重管110のうち内側芯金2及び中間芯金3が配置された第2領域R2において、曲げ型5により第1配管101及び第2配管102を第2方向D2に曲げる。
本工程では、曲げ加工後の二重管110を内側芯金2、中間芯金3及び曲げ型5から取り出す。
本工程では、第1曲げ工程S20及び第2曲げ工程S40の後、第1領域R1で第2配管102を第1方向D1とは逆向きの第3方向D3に曲げる。
本工程では、第1曲げ戻し工程S60の後、第2領域R2で第2配管102を第2方向D2とは逆向きの第4方向D4に曲げる。なお、第2曲げ戻し工程S70は第1曲げ戻し工程S60の前に行われてもよい。
本工程では、第1曲げ戻し工程S60及び第2曲げ戻し工程S70後の二重管110を曲げ戻し型6から取り出す。
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)第2曲げ処理時に第1領域R1において発生する第1配管101と第2配管102との間の隙間の減少を、第2配管102を逆向きに曲げる曲げ戻し処理によって補填することができる。そのため、第1配管101と第2配管102との隙間を保持しつつ、二重管110に対する複数回の曲げ加工が可能となる。
[2-1.構成]
図10に示す曲管の製造装置1A(以下、単に「製造装置1A」ともいう。)は、直管を曲げて曲管を得る装置である。
制御部8Aは、例えば、マイクロプロセッサと、RAM、ROM等の記憶媒体と、入出力部とを備えるマイクロコンピュータにより構成される。制御部8Aは、予め記憶されたプログラムを実行することで、曲げ型5の動きを制御する。
以下では、図10の曲管の製造装置1Aを用いた曲管の製造方法について説明する。図11に示すように、本実施形態の曲管の製造方法は、配置工程S110と、第1曲げ工程S120と、第1曲げ戻し工程S130と、型戻し工程S140と、第2曲げ工程S150と、第2曲げ戻し工程S160と、取り出し工程S170とを備える。
本工程は、図3の曲管の製造方法における配置工程S10と同じであるため、説明を省略する。
本工程は、図3の曲管の製造方法における第1曲げ工程S20と同じであるため、説明を省略する(図4A及び図4B参照)。
本工程は、第1曲げ工程S120の後、第2曲げ工程S150の前に、第1領域R1で第2配管102を第1方向D1とは逆向きの第3方向D3に曲げる。
本工程は、第1曲げ戻し工程S130後に、内側芯金2、中間芯金3及び曲げ型5を初期位置に戻す。
本工程は、図3の曲管の製造方法における第1曲げ工程S20と同じであるため、説明を省略する(図6A、図6B及び図7A参照)。第2曲げ工程S150において、第1領域R1で第1配管101の曲げ戻しが発生するため、第1領域R1にて、第1配管101と第2配管102との隙間の大きさが補正される。
本工程は、第2曲げ工程S150の後、第2領域R2で第2配管102を第2方向D2とは逆向きの第4方向D4に曲げる。
本工程では、曲げ加工及び曲げ戻し加工後の二重管110を内側芯金2、中間芯金3及び曲げ型5から取り出す。
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(2a)曲げ型5に二重管110が配置された状態で曲げ戻しを行うことができるので、曲管の製造工程が短縮される。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
8,8A…制御部、21…内側芯金本体、22…第1内側可動部、
23…第2内側可動部、31…中間芯金本体、32…第1中間可動部、
33…第2中間可動部、51…回転部、51A…チャック部、52…第1クランプ部、
53…滑り部、54…送り部、61…第2クランプ部、62…第3クランプ部、
63…加圧部、101…第1配管、102…第2配管、110…二重管、
111…第1端部、112…第2端部。
Claims (6)
- 第1配管と、前記第1配管が内部に配置された第2配管とを備える二重管を曲げて曲管を得る曲管の製造装置であって、
前記第1配管の内部に配置されるように構成された内側芯金と、
前記第1配管と前記第2配管との間に配置されるように構成された中間芯金と、
前記二重管を曲げるように構成された曲げ型と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記二重管のうち前記内側芯金及び前記中間芯金が配置された第1領域において、前記曲げ型により前記第1配管及び前記第2配管を第1方向に曲げる第1曲げ処理と、
前記第1曲げ処理の後、前記二重管のうち前記内側芯金及び前記中間芯金が配置された第2領域において、前記曲げ型により前記第1配管及び前記第2配管を第2方向に曲げる第2曲げ処理と、
前記第1曲げ処理の後、前記第1領域で前記第2配管を前記第1方向とは逆向きに曲げる第1曲げ戻し処理と、
を実行するように構成される、曲管の製造装置。 - 請求項1に記載の曲管の製造装置であって、
前記制御部は、前記第2曲げ処理の後、前記第2領域で前記第2配管を前記第2方向とは逆向きに曲げる第2曲げ戻し処理を実行するように構成される、曲管の製造装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の曲管の製造装置であって、
前記曲げ型によって曲げられた前記第2配管を曲げるように構成された曲げ戻し型をさらに備え、
前記制御部は、前記第2曲げ処理の後に前記曲げ戻し型を用いて前記第1曲げ戻し処理を実行するように構成される、曲管の製造装置。 - 請求項3に記載の曲管の製造装置であって、
前記曲げ戻し型は、前記第1領域の中心を支点として前記第2配管を回転させることで前記第2配管を曲げるように構成される、曲管の製造装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の曲管の製造装置であって、
前記制御部は、前記第2曲げ処理の前に前記第1曲げ戻し処理を実行するように構成される、曲管の製造装置。 - 第1配管と、前記第1配管が内部に配置された第2配管とを備える二重管を曲げて曲管を得る曲管の製造方法であって、
前記第1配管の内部に内側芯金を配置すると共に、前記第1配管と前記第2配管との間に中間芯金を配置する工程と、
前記二重管のうち前記内側芯金及び前記中間芯金が配置された第1領域において、曲げ型により前記第1配管及び前記第2配管を第1方向に曲げる工程と、
前記第1方向に曲げる工程の後、前記二重管のうち前記内側芯金及び前記中間芯金が配置された第2領域において、前記曲げ型により前記第1配管及び前記第2配管を第2方向に曲げる工程と、
前記第1方向に曲げる工程の後、前記第1領域で前記第2配管を前記第1方向とは逆向きに曲げ戻す工程と、
を備える、曲管の製造方法。
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