JP7040429B2 - 負極 - Google Patents

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Description

本開示は、全固体リチウムイオン電池に用いられる負極に関する。
全固体電池は、正極および負極の間に固体電解質層を有する電池であり、可燃性の有機溶媒を含む電解液を有する液系電池に比べて、安全装置の簡素化が図りやすいという利点を有する。
特許文献1および特許文献2には、例えばSiやSiO等のSi系粒子を負極活物質として用い、Liをプレドープした負極および全固体電池が開示されている。
特開2014-086222号公報 特開2015-088450号公報
Si系粒子は理論容量が大きく、電池の高エネルギー密度化に有効である。その反面、Si系粒子は、充放電時の体積変化が大きい。
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、充放電による体積変化を抑制できる負極を提供することを主目的とする。
上記課題を解決するために、本開示においては、全固体リチウムイオン電池に用いられる負極であって、Si系活物質を含有する負極層と、上記負極層の集電を行う負極集電体とを有し、上記負極層は、内部に、Li元素を含有する金属箔を有し、上記金属箔は、固体電解質と導電材とが充填された1つ以上の貫通孔を有する、負極を提供する。
本開示によれば、負極層が貫通孔を有する金属箔を含有し、上記貫通孔では内部に固体電解質および導電材が充填されているため、負極の体積変化を抑制することができる。
本開示においては、充放電による体積変化を抑制できる負極を得ることができるという効果を奏する。
本開示における負極の一例を示す概略断面図である。 本開示における金属箔の一例を示す概略図である。 本開示における金属箔の位置を説明するための図である。 本開示における全固体リチウムイオン電池の一例を示す概略断面図である。 実施例1-1~1-5における金属箔の概略平面図である。 実施例2-1~2-4における金属箔の概略平面図である。 実施例1-1~1-5および比較例1の結果を示したグラフである。 実施例2-1~2-4および比較例1の結果を示したグラフである。 実施例3-1~3-4および比較例3の結果を示したグラフである。 実施例4-1~4-4の結果を示したグラフである。
以下、本開示における負極およびこれを有する全固体リチウムイオン電池について、詳細に説明する。
1.負極
図1に示したように、本開示における負極10は、負極層1と、負極集電体2とを有しており、Li元素を含有する金属箔3が、負極層1の内部に、厚み方向に交差する方向に沿って配置されている。図2に示したように、金属箔3は1つ以上の貫通孔Hを有している。また、貫通孔Hは内部に固体電解質と導電材とが充填されている。
本開示によれば、負極層が貫通孔を有する金属箔を含有し、上記貫通孔では内部に固体電解質および導電材が充填されているため、負極の体積変化を抑制することができる。より具体的には、金属箔からSi系活物質へのLiのプレドープによって生じる隙間が、Si系活物質の充電時の膨張を吸収できるため、特に初回充電時の拘束圧の増加を抑制できる。また、金属箔が、固体電解質および導電材を内部に充填された1つ以上の貫通孔を有しているため、負極層の厚み方向のイオンパスが確保でき、負極層の局所的な膨張を抑制できる。つまり、特に金属箔を挟んで負極集電体と対向する側、例えば全固体電池における固体電解質層側、の活物質が集中的に使われるような圧力増加を抑制できる。
(1)負極層
本開示における負極層は、負極活物質としてSi系活物質を含有する。Si系活物質は、Liと合金化可能な活物質であることが好ましい。Si系活物質としては、例えば、Si単体、Si合金、Si酸化物が挙げられ、特にSi酸化物(例えばSiO)が好ましい。Si合金は、Si元素を主成分として含有することが好ましい。Si合金中のSi元素の割合は、例えば、50mol%以上であってもよく、70mol%以上であってもよく、90mol%以上であってもよい。
負極層における負極活物質の割合は、例えば20重量%以上であり、30重量%以上であってもよく、40重量%以上であってもよい。一方、負極層における負極活物質の割合は、例えば95重量%以下であり、90重量%以下であってもよく、80重量%以下であってもよい。なお、負極活物質の上記割合は、金属箔を考慮しないで求められる割合である。
負極活物質の平均粒径(D50)は、特に限定されないが、例えば5μm以上であり、10μm以上であってもよい。一方、平均粒径(D50)は、例えば20μm以下であり、15μm以下であってもよい。なお、平均粒径(D50)は、例えば、レーザー回折式粒度分布計、走査型電子顕微鏡(SEM)による測定から算出できる。
また、本開示における負極層は、Li元素を含有する金属箔を内部に有する。金属箔は、Li元素のみを含有していてもよいし、Li元素以外の元素も含有していてもよいが、Li元素のみを含有する方が好ましい。金属箔がLi元素以外の元素を含有する場合、金属箔中のLi元素の割合は、例えば、50mol%以上であってもよく、70mol%以上であってもよく、90mol%以上であってもよい。
金属箔は、負極層中に配置されており、その位置は特に限定されない。例えば図3に示したように、負極集電体の上面から金属箔の下面までの距離をa、負極層の全体の厚みをb、とした場合に、a/b(%)は、例えば15%以上であり、30%以上であってもよく、50%以上であってもよい。また、a/bは、例えば80%以下であり、60%以下であってもよい。金属箔をこのような位置に配置することで、負極集電体と負極層、および負極層と固体電解質層の密着性を阻害することなく、金属箔と活物質とを円滑に反応させることができ、これによって、容量を確保することができる。
また、金属箔の厚さは、特に限定されないが、例えば20μm以上、50μm以下である。
本開示における金属箔は、固体電解質および導電材が内部に充填された1つ以上の貫通孔を有する。貫通孔の数は、1つ以上であれば特に限定されないが、例えば2つ以上であり、10以上、100以上であってもよい。また、貫通孔の数が2つ以上である場合、貫通孔は金属箔において一部の領域に偏らず、満遍なく散らばって配置されていることが好ましい。複数の貫通孔が満遍なく散らばって配置されることで、負極の膨張を偏りなく抑制できるからである。
金属箔における貫通孔1つあたりの面積は、特に限定されないが、例えば0.2mm以上であり、1mm以上であってもよい。また、1つあたりの貫通孔の面積は、例えば8mm以下であり、5mm以下であってもよく、3mm以下であってもよい。なお、貫通孔が2つ以上ある場合、それぞれの面積は同じであることが好ましい。偏りが少なくなるためである。
また、金属箔における貫通孔の占める割合(面積比率)は、特に限定されないが、例えば5%以上であり、10%以上でもよく、20%以上でもよい。また、面積比率は、例えば60%以下であり、50%以下でもよく、30%以下でもよい。面積比率が小さすぎると、負極内においてSi系活物質の局所的な膨張を抑制できない恐れがある。また、面積比率が大きすぎると、本開示の効果を十分に享受できない恐れがある。
貫通部の平面視形状は、特に限定されないが、丸型でもよく、角型でもよく、ひし形でもよく、スリット状でもよい。
金属箔における貫通孔は、例えばハトメ抜きを用いて形成することができる。なお、貫通孔の大きさは、ハトメ抜きのサイズを変更することで調整できる。
金属箔における貫通孔は、内部に固体電解質(第一の固体電解質)および導電材(第一の導電材)が充填されている。また、必要に応じて、上記負極活物質およびバインダーの少なくとも一つが充填されていてもよい。
第一の固体電解質としては、典型的には、硫化物固体電解質、酸化物固体電解質、窒化物固体電解質、ハロゲン化物固体電解質等の無機固体電解質;ポリマー電解質等の有機高分子電解質が挙げられる。第一の導電材としては、例えば、炭素材料、金属粒子、導電性ポリマーが挙げられる。炭素材料としては、例えば、アセチレンブラック(AB)、ケッチェンブラック(KB)等の粒子状炭素材料;炭素繊維、カーボンナノチューブ(CNT)、カーボンナノファイバー(CNF)等の繊維状炭素材料が挙げられる。また、バインダーとしては、例えば、ブチレンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)等のゴム系バインダー;ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等のフッ化物系バインダーが挙げられる。
また、本開示における負極層は、上記貫通孔の内部以外にも、必要に応じて、固体電解質(第二の固体電解質)、導電材(第二の導電材)、およびバインダーの少なくとも一つを含有していてもよい。第二の固体電解質は、第一の固体電解質と同様の固体電解質が例示でき、第一の固体電解質とは同じであってもよく、異なっていてもよい。また、第二の導電材も、第一の導電材と同じ導電材が例示でき、第一の導電材と同じであってもよく、異なっていてもよい。
負極層において、負極活物質および第二の固体電解質の合計体積に対する、負極活物質の体積の割合は、特に限定されないが、例えば25%以上であり、35%以上であってもよく、45%以上であってもよい。一方で、上記体積割合は、例えば90%以下であり、80%以下であってもよく、70%以下であってもよく、60%以下であってもよい。なお、負極活物質の上記体積割合は、金属箔の貫通部分を考慮しないで求められる割合である。
負極層の厚さは、例えば、30μm以上、1000μm以下である。
(2)負極集電体
本開示における負極は、負極層の集電を行う負極集電体を有する。負極集電体には、全固体リチウムイオン電池の集電体として使用可能な金属を適宜用いることができる。そのような金属としては、Cu、Ni、Al、V、Au、Pt、Mg、Fe、Ti、Co、Cr、Zn、Ge、Inからなる群から選択される一または二以上の元素を含む金属材料を例示することができる。なお、負極集電体の厚さ、形状については、電池の用途に応じて適宜選択することができる。
(3)負極の製造方法
本開示における全固体リチウムイオン電池用負極の製造方法は、負極集電体上に、第一の負極合材層を形成する工程と、上記第一の負極合材層上に、1つ以上の貫通孔を有するLi箔を配置する工程と、上記Li箔上に、固体電解質と導電材を含むスラリーを塗工する工程と、上記スラリーを塗工した上記Li箔上に、第二の負極合材層を形成する工程と、を有する、全固体リチウムイオン電池用負極の製造方法とすることができる。
上記第一の負極合材層および第二の負極合材層は、例えば、負極活物質と、導電材と、バインダーと、有機溶媒とを含有するスラリーを、ベーカーアプリケータを用いて塗工および乾燥させて形成することができる。通常、上記第一の負極合材層および第二の負極合材層は、同じ組成である。
2.全固体リチウムイオン電池
図4に示したように、本開示における電池20は、正極層4および正極集電体5を有する正極11と、負極層1および負極集電体2を有する上述した負極10と、上記正極層4と上記負極層1の間に形成された固体電解質層12とを有する、全固体リチウムイオン電池とすることができる。
本開示における全固体リチウムイオン電池は、上述した負極を有している。そのため、充放電による体積変化を抑制できる。
(1)負極
負極については、上記「1.負極」に記載した内容と同様であるので、ここでの記載は省略する。
(2)正極
正極は、正極層と正極層の集電を行う正極集電体とを有する。正極層は、少なくともLiを含有する正極活物質を含み、さらに、固体電解質、導電材、バインダーの少なくとも一つをさらに含有していてもよい。
正極活物質としては、例えば、酸化物活物質が挙げられる。酸化物活物質としては、例えば、LiCoO、LiMnO、LiNiO、LiVO、LiNi1/3Co1/3Mn1/3、LiNi3/5Co1/5Mn1/5、LiNi0.8Co0.15Al0.05等の岩塩層状型活物質、LiMn、LiTi12、Li(Ni0.5Mn1.5)O等のスピネル型活物質、LiFePO、LiMnPO、LiNiPO、LiCoPO等のオリビン型活物質が挙げられる。また、正極活物質の表面には、Liイオン伝導性酸化物を含有するコート層が形成されていてもよい。正極活物質と、固体電解質との反応を抑制できるからである。
正極活物質の形状としては、例えば、粒子状が挙げられる。正極活物質の平均粒径(D50)は、特に限定されないが、例えば10nm以上であり、100nm以上であってもよい。一方、正極活物質の平均粒径(D50)は、例えば50μm以下であり、20μm以下であってもよい。
正極層における正極活物質の割合は、例えば、20重量%以上であり、30重量%以上であってもよく、40重量%以上であってもよい。一方、正極活物質の割合は、例えば、80重量%以下であり、70重量%以下であってもよく、60重量%以下であってもよい。
正極層の厚さは、例えば、0.1μm以上、1000μm以下である。正極層の形成方法としては、例えば、正極活物質および分散媒を少なくとも含有するスラリーを塗工し、乾燥する方法が挙げられる。
固体電解質、導電材、およびバインダーについては、上記「1.負極」に記載した内容と同様であるので、ここでの記載は省略する。
正極集電体の材料としては、特に限定されないが、例えば、SUS、アルミニウム、ニッケル、鉄、チタンおよびカーボンが挙げられる。
(3)固体電解質層
固体電解質層(セパレート層とも称する)は、固体電解質を含有する層であり、バインダーをさらに含有していてもよい。固体電解質としては、例えば無機固体電解質が挙げられる。無機固体電解質としては、例えば、硫化物固体電解質、酸化物固体電解質、窒化物固体電解質、ハロゲン化物固体電解質が挙げられる。
電解質層の厚さは、特に限定されないが、例えば、0.1μm以上であり、1μm以上であってもよい。一方、電解質層の厚さは、例えば、1000μm以下であり、300μm以下であってもよく、100μm以下であってもよい。
(4)全固体リチウムイオン電池
本開示における全固体リチウムイオン電池は、一次電池であってもよく、二次電池であってもよいが、中でも二次電池であることが好ましい。繰り返し充放電でき、例えば車載用電池として有用だからである。また、全固体電池は、正極活物質層、固体電解質層および負極活物質層を有する発電要素を一つ有する電池であってもよく、複数の発電要素を有する電池であってもよい。後者の場合、全固体電池は、複数の発電要素を並列に接続した電池であってもよく、複数の発電要素を直列に接続した電池であってもよい。また、隣り合う発電要素は、集電体を共有していてもよい。
なお、本開示は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本開示における特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本開示における技術的範囲に包含される。
[実施例1-1]
(硫化物固体電解質の合成)
LiS(日本化学工業社製)0.7656g、P(アルドリッチ社製)1.2344gを出発原料として秤量し、メノウ乳鉢で5分混合した。その後、得られた混合物にヘプタン4gを加え、遊星型ボールミルを用いて40時間メカニカルミリングすることで固体電解質を得た。
(負極の作製)
上記固体電解質792mg、活物質としてSiO1g、導電材としてVGCF(昭和電工社製)15mg、バインダー溶液(PVDFを75mol%含有するバインダーの、5重量%酪酸ブチル溶液)150mg、を有機溶媒(酪酸ブチル)に溶かしてスラリーを調製した。このスラリーを、負極集電体(Cu箔)上に、ベーカーアプリケータを用いて均一な厚みとなるように塗工した。その後、乾燥させて、第一の負極合材層を形成した。この第一の負極合材層上に、ハトメ抜きにて所定の大きさ、面積量の孔をあけた金属箔(Li箔)を隙間なくかぶせた。そして、Li箔上に、上記固体電解質とVGCFとを有機溶媒(ヘプタン)中で混合して調製したスラリーを塗工して、Li箔上をへらで擦切った。さらに、このLi箔上に上記第一の負極合剤層と同様の方法で、第二の負極合材層を形成し、負極集電体および負極層を有する負極を得た。なお、Li箔の貫通部分を考慮しないで求められる、負極活物質および固体電解質の合計体積に対する、負極活物質の体積の割合(SiO/(SiO+SE))は55vol%であった。
(正極の作製)
ニッケルコバルトマンガン酸リチウム(LiNi3/5Co1/5Mn1/5)の表面をLiNbOで表面処理して、正極活物質を準備した。この正極活物質1g、導電材としてVGCF(昭和電工社製)15mg、上記固体電解質300mg、バインダー溶液(PVDFを75mol%含有するバインダーの、5重量%酪酸ブチル溶液)150mg、を有機溶媒(酪酸ブチル)に溶かしてスラリーを調製した。このスラリーを、正極集電体(Al箔)上に、ペーカーアプリケータを用いて均一な厚みとなるように塗工した。その後、乾燥させて、正極を得た。なお、正極容量に対する負極容量が2.5となるように、厚さおよび重量を調整した。
(電池の作製)
1.2cmのセラミックス製の型に上記固体電解質を12.5mg秤量し、1ton/cmでプレスしてペレット状のセパレート層を作製した。上記負極を、Φ11.84mmで打ち抜き、負極層上に上記セパレート層を載せた。また、上記正極を、Φ11.28mmで打ち抜いた。正極の正極層と、負極の負極層とを、セパレート層を介して対向するように配置し、6ton/cmでプレスすることにより、電池を得た。
[実施例1-2~1-5]
表1および図5に示したように、Li箔における貫通孔1つあたりの面積を変更したこと以外は、実施例1-1と同様にして電池を得た。
[実施例2-1~2-4]
表2および図6に示したように、Li箔における貫通孔の面積比率およびLi箔の厚みを変更したこと以外は、実施例1-1と同様にして電池を得た。なお、Li箔の厚みを調整することで、Li量(Liドープで生じる空隙の量)が一定となるようにした。
[実施例3-1~3-4]
表3に示したように、負極層中のLi箔の位置を変更したこと以外は、実施例1-1と同様にして電池を得た。
[実施例4-1~4-4]
表4に示したように、Li箔の貫通部分を考慮しないで求められる、負極活物質および固体電解質の合計体積に対する、負極活物質の体積の割合を変更したこと以外は、実施例1-1と同様にして電池を得た。なお、負極層の厚みを調整することで、容量比が一定となるようにした。
[比較例1~3]
比較例1および2は、貫通孔を有しないLi箔を用いたこと、または、Li箔自体用いなかったこと以外は実施例1-1と同様にして電池を得た。比較例3は、比較例1(貫通孔なし)において、Li箔の位置を、負極層と負極集電体との界面に配置したこと以外は、比較例1と同様にして電池を得た。
[評価]
拘束冶具により、作製した各電池を3MPaで拘束して4時間以上保持した。その後、0.2mAで4.35VまでCC/CV充電を行って、圧力増加量ΔPを測定した。Li箔自体を有しない比較例2(Li箔なし)のΔPを100として、相対値で各電池を評価した。結果を表1~4、図7~10に示す。
Figure 0007040429000001
Figure 0007040429000002
Figure 0007040429000003
Figure 0007040429000004
表1~4および図7~10に示したように、負極層が、貫通孔を有するLi箔を内部に含有することで、初回充電時の圧力増加量を抑制できることが確認された。
表1および図7に示したように、貫通孔1つあたりの面積が1.13mm(実施例1-1)で圧力増加が最も抑制されていた。これは、孔の面積が大きすぎると、膨張を吸収するLi箔部分に偏りが生じたためと推測される。
また、表2および図8に示したように、Li箔における貫通孔の面積比率が28%(実施例1-1)で圧力増加が最も抑制されていた。これは、貫通孔の面積比率が小さすぎるとSiOの局所的な膨張が生じたため、貫通孔の面積比率が大きすぎるとLi箔がなくなって生じた隙間を十分に活かせなかったためと推測される。
また、表3および図9に示したように、負極層において、厚みの中心付近にLi箔が配置された場合に最も拘束圧増加量が抑制されていた。Li箔の位置が、負極集電体または固体電解質層に近すぎる場合、負極活物質の局所的な膨張が発生してしまったためと推測される。
さらに、表4および図10に示したように、SiOの体積の割合が55%で最も拘束圧増加量が抑制されていた。一方、SiOの体積の割合が小さすぎたり、大きすぎたりする場合、拘束圧を十分に抑制することができなかった。これは、SiOの体積の割合が小さい場合は、負極の容量が低下するために負極層の厚みを大きくする必要が生じたため、また、SiOの体積の割合が大きい場合は、緩衝材となる固体電解質が少なかったためと推測される。
1 …負極層
2 …負極集電体
3 …金属箔
4 …正極層
5 …正極集電体
10…負極
11…正極
12…固体電解質層
20…全固体電池
H …貫通孔

Claims (1)

  1. 全固体リチウムイオン電池に用いられる負極であって、
    Si系活物質を含有する負極層と、前記負極層の集電を行う負極集電体とを有し、
    前記負極層は、内部に、Li元素を含有する金属箔を有し、
    前記金属箔は、固体電解質と導電材とが充填された1つ以上の貫通孔を有する、負極。
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