JP7040163B2 - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7040163B2
JP7040163B2 JP2018048767A JP2018048767A JP7040163B2 JP 7040163 B2 JP7040163 B2 JP 7040163B2 JP 2018048767 A JP2018048767 A JP 2018048767A JP 2018048767 A JP2018048767 A JP 2018048767A JP 7040163 B2 JP7040163 B2 JP 7040163B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air temperature
information processing
temperature
predicted value
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018048767A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019154386A (ja
Inventor
勝吉 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2018048767A priority Critical patent/JP7040163B2/ja
Publication of JP2019154386A publication Critical patent/JP2019154386A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7040163B2 publication Critical patent/JP7040163B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Landscapes

  • Greenhouses (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
従来から、温室を利用して野菜や果物等の作物の栽培が行なわれている。温室には、温度や湿度を制御するために暖房装置や窓開閉装置が備えられることがある。この場合、作物の生産者は、栽培する作物の種類に応じて、時間毎に温室内の気温の設定を予め行い、設定値になるように暖房装置や窓開閉装置等の温調設備を制御するのが一般的である。なお、以降の説明では、温室の内部の気温を「内気温」と呼称する。
図1は、1日の期間における内気温の設定値のプロファイルの一例を示している。横軸は時間、縦軸は温度を示しており、日の出、正午、及び日の入りの各時刻が破線で示されている。図1の例によれば、内気温は、昼間に極大となる1日の気温の変化に合わせ、昼間に設定値が極大になるように設定されている。
特開2002-5488号公報 特開2014-57570号公報 特開2017-12056号公報 特開2009-50174号公報
上述の制御方法によれば、設定値に基づいて内気温が制御されるため、エネルギーが非効率に使われることがある。これは、図1に示す内気温の設定値のプロファイルが、実際の温室の外部の気温の変化と同一になるとは限らないことに起因する。なお、以降の説明では、温室の外部の気温を「外気温」と呼称する。
図2は、外気温の変化の例を示す図である。図中の実線は、実際の外気温のプロファイル、破線は内気温の設定値のプロファイルをそれぞれ示している。図2(a)は、1日の期間において、内気温の設定値のプロファイルよりも外気温の方が高くなった例を示している。図2(b)は、1日の期間において、内気温の設定値のプロファイルよりも外気温の方が低くなった例を示している。図2(c)は、1日の期間において、午前中は内気温の設定値のプロファイルよりも外気温の方が低くなり、午後は内気温の設定値のプロファイルよりも外気温の方が高くなった例を示している。
例えば、ある日の午前中が曇っている場合、図2(c)に示すように、内気温が設定値よりも低くなることがある。上述の制御方法を用いる場合、温室内は暖房装置を用いて加温され、設定値に近づくように制御される。しかし、午後になって天気が回復し、図2(c)に示すように、内気温が設定値よりも高くなった場合は、窓開閉装置を用いて窓を開け、内気温が設定値に戻るように制御することとなる。
ところが作物には、生育に適した温度範囲や、温度の単位期間あたりの積算値の下限などの、生育に必要な条件があり、これらの条件は作物の種別により異なる。そして設定値は、これらの条件に基づいて、所定の期間において、作物の生育に適した温度の積算値になるように設定される。このため、例えば午後の気温上昇の程度によっては、午前中に加温を行わなくても、1日の温度の積算値が生育に必要な下限値を超えることがある。この場合、午前中に行う加温は必ずしも必要とならない。
このように、天気や1日の気温の変化は日によって異なるため、天気や気温の変化によらず、温度制御のために使用するエネルギー量が必要最小限の量になるように最適化できることが望ましい。
本発明の1つの側面では、天気や気温の変化によらず、温度制御のために使用するエネルギー量を最適化できる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
発明の一観点によれば、所定の期間における、作物を栽培する部屋の内気温の予測値の時系列情報を取得する取得部と、前記予測値の時系列情報から前記予測値の統計情報を算出する算出部と、前記予測値の統計情報と前記作物の種別に応じて設定された設定値との比較に基づいて、前記所定の期間において前記部屋に設置された暖房装置を作動させない第1期間と、前記所定の期間において前記暖房装置を作動させる第2期間とを決定することによって、前記内気温の制御計画を生成する生成部と、前記制御計画を実行させるための制御指示を、前記内気温を制御する制御装置に送信する制御指示部と、を有する情報処理装置が提供される。
一実施態様によれば、天気や気温の変化によらず、温度制御のために使用するエネルギー量を最適化できる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供することができる。
図1は、1日の期間における温室内の温度の設定値のプロファイルの一例を示す図である。 図2は、外気温の変化の例を示す図である。 図3は、第1の実施形態における、情報処理システムの一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態における、情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態における、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図6は、第1の実施形態における、情報処理装置による情報処理方法の一例を示すフローチャート(その1)である。 図7は、第1の実施形態における、生育条件テーブルの一例を示す図である。 図8は、第1の実施形態における、情報処理装置による情報処理方法の一例を示すフローチャート(その2)である。 図9は、第2の実施形態における、情報処理装置による情報処理方法の一例を示すフローチャート(その1)である。 図10は、第2の実施形態における、情報処理装置による情報処理方法の一例を示すフローチャート(その2)である。 図11は、第2の実施形態における、情報処理装置による情報処理方法の一例を示すフローチャート(その3)である。 図12は、第3の実施形態における、情報処理装置による情報処理方法の一例を示すフローチャート(その1)である。 図13は、第2の実施形態における、生育条件テーブルの一例を示す図である。 図14は、第3の実施形態における、情報処理装置による情報処理方法の一例を示すフローチャート(その2)である。 図15は、第3の実施形態における、情報処理装置による情報処理方法の一例を示すフローチャート(その3)である。 図16は、情報処理システムの変形例を示す図である。 図15は、S108又はS308の処理の変形例を示すフローチャートである。 図16は、優先順位テーブルの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図3から図15を参照して具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図3は、第1の実施形態における、情報処理システムの一例を示す図である。図3に示すように、情報処理システム1は、情報処理装置10と、気象データ提供装置20と、温度測定装置30と、制御装置40と、暖房装置50と、窓開閉装置60とを有している。情報処理装置10と、気象データ提供装置20と、温度測定装置30と、制御装置40とは、インターネット等のネットワークを通じて相互に通信可能に接続されている。
情報処理装置10は、作物を栽培する部屋として利用される温室の内気温を制御するための装置である。情報処理装置10は、気象データに基づいて温室の内気温の制御計画を生成し、生成した制御計画に基づいて温室の内気温の制御を実行させる装置である。情報処理装置10は、例えばサーバである。情報処理装置10が実行する処理の方法については後述する。
気象データ提供装置20は、例えば気象庁や気象協会など、天気や気温の予測をする団体、会社などに設置される装置である。気象データ提供装置20は、所定のエリアを複数の正方形で規則正しく区切り、その正方形の各々において予測される気象データを通知するためのメッシュ予報(天気分布予報とも呼ばれる)を、情報処理装置10に対して送信する。正方形のサイズは、例えば1km×1kmである。このメッシュ予報には、温室が存在するエリアにおける気温(外気温)の予測値の時系列情報が含まれている。気象データ提供装置20は、例えばサーバである。
温度測定装置30は、温室の内気温を測定するための装置である。温度測定装置30は、内気温を測定した結果を情報処理装置10へ送信することができる。温度測定装置30は、例えば温度センサである。
制御装置40は、温室内に設置されている装置である。制御装置40は、情報処理装置10から制御方法を指示するための制御指示を受信し、受信した制御指示に基づいて暖房装置50及び窓開閉装置60の動作を制御することができる。
暖房装置50は、温室内で加温するための装置である。暖房装置50は、例えばヒータ等の暖房機器である。暖房装置50は、制御装置40からの制御指示に基づいて動作することができる。
窓開閉装置60は、温室の天窓等の窓を開閉させるための制御機器である。窓開閉装置60は、制御装置40からの制御指示に基づいて動作することができる。
以下、情報処理装置10を構成する各部の機能について説明する。
図4は、第1の実施形態における、情報処理装置10の機能構成の一例を示す図である。図4に示すように、情報処理装置10は、第1記憶部11と、第2記憶部12と、実測温度取得部13と、予測温度取得部14と、算出部15と、判定部16と、計画生成部17と、制御指示部18とを備えている。
第1記憶部11は、例えば後述する図5のROM82、ストレージ装置84、可搬型記憶媒体用ドライブ87あるいは可搬型記憶媒体88に対応し、電力の制御計画を立案するための情報処理プログラムを記憶することができる。
第2記憶部12は、例えば後述する図5のROM82、RAM83、ストレージ装置84、可搬型記憶媒体用ドライブ87あるいは可搬型記憶媒体88に対応し、情報処理装置10が実行する処理に用いられる情報を格納する。第2記憶部12は、例えば、生育パラメータ格納部121と、温度情報格納部122と、設定値格納部123とを格納している。生育パラメータ格納部121、温度情報格納部122及び設定値格納部123の詳細については後述する。
実測温度取得部13は、温室内に設置されている温度測定装置30から、内気温の実測値の時系列情報を取得する。そして、実測温度取得部13は、取得した内気温の実測値の情報を、第2記憶部12の温度情報格納部122に格納する。
予測温度取得部14は、気象データ提供装置20からエリア毎の外気温の予測値の時系列情報を含むメッシュ予報を取得する。また、予測温度取得部14は、メッシュ予報を参照することによって、温室が存在するエリアにおける外気温の予測値の時系列情報を取得する。そして、予測温度取得部14は、取得した外気温の予測値の情報を、第2記憶部12の温度情報格納部122に格納する。また、予測温度取得部14は、外気温の予測値の時系列情報に基づいて、内気温の予測値の時系列情報を取得する。予測温度取得部14は、取得部の一例である。実測温度取得部13及び予測温度取得部14は、例えば図5のCPU81あるいはMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサ、及びネットワークインタフェース85によって実現される。
算出部15は、情報処理装置10が実行する処理の中で行なわれる、各種の算出処理を実行する。算出部15は、例えば内気温の予測値の統計情報を算出する処理等を実行する。統計情報は、例えば平均値又は積算値である。算出部15による処理の詳細は後述する。
判定部16は、情報処理装置10が実行する処理の中で行なわれる、各種の判定処理を実行する。判定部16は、例えば図5のCPU81あるいはMPU等のプロセッサによって実現される。算出部15及び判定部16は、例えば図5のCPU81あるいはMPU等のプロセッサによって実現される。
計画生成部17は、制御装置40に送信するための、温室の内気温の制御計画を生成する。計画生成部17は、生成部の一例である。
制御指示部18は、温室の温度の制御計画に従った温度制御を指示するための制御指示を、温室内に設置されている制御装置40に送信する。制御指示部18は、例えば図5のCPU81あるいはMPU等のプロセッサ、及びネットワークインタフェース85によって実現される。
次に、情報処理装置10のハードウェア構成について説明する。
図5は、第1の実施形態における、情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図5に示すように、情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)81、ROM(Read Only Memory)82、RAM(Random Access Memory)83、ストレージ装置84、ネットワークインタフェース85、ディスプレイ86、可搬型記憶媒体用ドライブ87等を備えている。
CPU81は、情報処理装置10の処理を管理又は実行するハードウェアであり、プロセッサの一例である。プロセッサとして、MPU(Micro Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)などの他の処理回路が使用されてもよい。CPU81は、図4に示す実測温度取得部13、予測温度取得部14、算出部15、判定部16、計画生成部17、及び制御指示部18の一例である。
ROM82、RAM83及びストレージ装置84は、CPU81が実行する処理に用いられるデータ及びプログラムを格納するハードウェアである。ストレージ装置84は、例えばHDD(Hard Disk Drive)である。ROM82及びストレージ装置84は、図4に示す第1記憶部11の一例である。RAM83及びストレージ装置84は、図4に示す第2記憶部12の一例である。
ネットワークインタフェース85は、他の装置とネットワークを介して通信するためのハードウェアである。実測温度取得部13、予測温度取得部14、及び制御指示部18の各々の通信機能は、ネットワークインタフェース85によって実現される。
ディスプレイ86は、画像を表示するためのハードウェアである。
情報処理装置10の構成各部は、バス89を介して相互にデータ通信可能なようにバス89に接続されている。情報処理装置10では、ROM82あるいはストレージ装置84に格納されているプログラム、或いは可搬型記憶媒体用ドライブ87が可搬型記憶媒体88から読み取ったプログラムをCPU81等のプロセッサが実行することにより、情報処理装置10の機能が実現される。なお、当該プログラムは、RAM83にロードされ、CPU81等のプロセッサによって実行されてもよい。
次に、本発明の実施形態における、情報処理装置10による情報処理方法について説明する。
図6は、第1の実施形態における、情報処理装置10による情報処理方法の一例を示すフローチャート(その1)である。
まず、温室内に設置されている温度測定装置30は、温室の内気温を測定し、測定により得られた実測値を情報処理装置10へ送信する。そして、情報処理装置10の実測温度取得部13は、温度測定装置30から送信された内気温の実測値を取得する(S101)。温度測定装置30は、情報処理装置10からの指示をトリガとして内気温の実測値を測定し、送信する。あるいは温度測定装置30は、予め設定された時間間隔に従って、定期的に内気温の実測値を実測温度取得部13へ送信してもよい。
続いて、判定部16は、内気温の実測値が所定の範囲に含まれるか否かを判定する(S102)。S102では、生育パラメータ格納部121に格納されている生育条件テーブルの情報を参照しながら判定処理を実行する。
図7は、第1の実施形態における、生育条件テーブルの一例を示す図である。生育条件テーブル121aは、作物、品種、生育ステージ、生育限界値(高温)、及び生育限界値(低温)の項目を有している。品種は、作物の種別を示している。生育ステージは、生育を開始してから収穫までの期間を複数のステージ(段階)に区分けした場合に、どの段階であるかを示すパラメータである。生育限界値(高温)は、生育にとって最適な温度の上限値を示している。生育限界値(低温)は、生育にとって最適な温度の下限値を示している。
S102では、内気温の実測値と、所定の範囲の一例である、温室内で栽培されている作物の生育限界値の範囲(生育限界範囲)とを比較する。例えば、温室内で栽培されている作物が「トマト」で、品種が「ミニ」、生育ステージが「初期」である場合、「生育限界値(高温)」は、33℃であり、「生育限界値(低温)」は、15℃であるため、生育限界範囲は「15~33℃」である。S101で取得した内気温の実測値が18℃である場合、内気温の実測値が生育限界範囲に含まれるため、判定部16はYesと判定する。一方、内気温の実測値が12℃である場合、内気温の実測値が生育限界範囲に含まれないため、判定部16はNoと判定する。
S102において、判定部16によって内気温の実測値が所定の範囲内に含まれないと判定された場合(S102:No)、作物の生育に影響があるため、制御指示部18は、暖房装置50及び窓開閉装置60を用いた内気温の制御指示を制御装置40に送信する(S103)。S103が実行されると、一連の処理が終了する。一方、制御装置40は、制御指示を受信すると、内気温が「生育限界値(高温)」を超えた場合には、内気温が下がるように暖房装置50及び窓開閉装置60を制御する。具体的には、例えば、暖房装置50を作動させず、窓開閉装置60は窓の開閉を制御する。また、制御装置40は、内気温が「生育限界値(低温)」を下回った場合には、内気温が上がるように暖房装置50及び窓開閉装置60を制御する。具体的には、例えば、暖房装置50を作動させ、窓開閉装置60は窓が閉まった状態を維持する。
S102において、判定部16によって内気温の実測値が所定の範囲に含まれると判定された場合(S102:Yes)、予測温度取得部14は、気象データ提供装置20からメッシュ予報を取得し、第2記憶部12の温度情報格納部122に格納する。そして、予測温度取得部14は、メッシュ予報を参照することによって、温室が存在するエリアにおける外気温の1時間毎の予測値を取得する(S104)。S104では、例えば1日の期間における、外気温の1時間毎の予測値を取得する。
続いて、予測温度取得部14は、S104で取得した1時間毎の外気温の予測値に基づいて、内気温の1時間毎の予測値を取得する(S105)。内気温の1時間毎の予測値は、例えば外気温と内気温の実測値に基づいて、両者の対応関係を示す対応マトリクスを予め生成しておき、この対応マトリクスを参照することによって取得することができる。あるいは、温室の資材及び寸法に基づいて算出式を予め作成しておき、この算出式を用いて算出することによって取得することもできる。
続いて、算出部15は、S105で取得した内気温の1時間毎の予測値に基づいて、内気温の予測値の平均値を算出する(S106)。
続いて、判定部16は、内気温の予測値の平均値が、設定値よりも大きいか否かを判定する(S107)。S107で用いられる設定値は、温室内で栽培される作物の種別に応じて設定された値であり、一例として、1日の期間における1時間毎の設定温度の平均値を用いることができる。この1時間毎の設定温度の平均値は、作物の生育に適した温度の積算値を1時間毎に分割した値を示している。設定値は、生育条件テーブル121aのエントリ毎に予め算出されており、設定値格納部123に格納されている。
内気温の予測値の平均値が、設定値よりも大きいと判定された場合(S107:Yes)、作物の生育に適した温度の積算値を超えることが予想される。このため、制御指示部18は、暖房装置50を作動させず、窓開閉装置60を用いた内気温の制御指示を制御装置40へ送信する(S108)。S108が実行されると、一連の処理が終了する。
一方、内気温の予測値の平均値が、設定値以下であると判定された場合(S107:No)、S109へ移行する。S109以降では、1日の期間の中の時間帯毎に制御方法を設定する処理を実行する。
図8は、第1の実施形態における、情報処理装置10による情報処理方法の一例を示すフローチャート(その2)である。
S107でNoと判定された場合、算出部15は、変数nに1を設定する(S109)。
続いて、算出部15は、時間帯Pにおける内気温の設定値の平均値を算出する(S110)。S110では、1日の期間をn個の時間帯に分割し、分割された各々の時間帯をP、P、P、・・Pとしている。本実施形態では、分割数を8としている。すなわち、時間帯Pの幅は、24÷8=3時間である。S110において、算出部15は、変数nに設定された値に対応する時間帯における、内気温の設定値の平均値を算出する。例えば、変数nに1が設定されている場合、算出部15は、P1における内気温の設定値の平均値を算出する。
続いて、算出部15は、S105で算出された内気温の1時間毎の予測値に基づいて、時間帯Pに対応する内気温の予測値の平均値を算出する(S111)。時間帯Pが3時間を示す場合、算出部15は、1時間毎の内気温の予測値の中から、時間帯Pに対応する3個の予測値を抽出し、抽出した予測値の平均値を算出する。
続いて、判定部16は、内気温の予測値の平均値が、設定値の平均値よりも大きいか否かを判定する(S112)。内気温の予測値の平均値が、設定値の平均値よりも大きいと判定された場合(S112:Yes)、計画生成部17は、制御計画の中で、時間帯Pに対し、暖房装置50を作動させず、窓開閉装置60は窓が閉まった状態を維持する制御方法を設定する(S113)。S113で設定対象となった時間帯Pは、第1期間の一例である。S113が実行されると、一連の処理が終了する。
一方、内気温の予測値の平均値が、設定値の平均値以下であると判定された場合(S112:No)、加温を行わないと、1日の中で作物の生育に適した温度の積算値に達しないと判定される。このため、計画生成部17は、制御計画の中で、時間帯Pに対し、窓開閉装置60は窓が閉まった状態を維持し、暖房装置50を作動させて内気温を制御する制御方法を設定する(S114)。S114で設定対象となった時間帯Pは、第2期間の一例である。
続いて、算出部15は、変数nにn+1を設定する(S115)。
続いて、判定部16は、変数nが分割数よりも大きいか否かを判定する(S116)。変数nが分割数以下であると判定された場合(S116:No)、全ての時間帯に対して制御方法が設定されていないと判定され、S110へ戻り、S110以降の処理を再び実行する。一方、変数nが分割数よりも大きいと判定された場合(S116:Yes)、全ての時間帯に対して制御方法が設定され、制御計画の生成が完了したと判定される。そして、制御指示部18は、制御計画、すなわち時間帯毎の制御方法を指示するための制御指示を、制御装置40へ送信する(S117)。そして、一連の処理が終了する。
以上のようにして、情報処理装置10による情報処理を行うことができる。
このように、本発明の第1の実施形態によれば、1日の期間における、作物を栽培する部屋の内気温の予測値の時系列情報を取得し、該予測値の時系列情報から該予測値の平均値を算出し、該平均値と作物の種別に応じて設定された設定値との比較に基づいて、1日の期間において該部屋に設置された暖房装置を作動させない第1期間と、1日の期間において該暖房装置を作動させる第2期間とを決定することによって、該内気温の制御計画を生成する。この方法によれば、例えば午前中に加温を行わなくても1日の温度の積算値が生育に必要な値に達すると予想された場合には、午前中の加温を省略することができる。このように、前述の関連技術よりも加温を行わない時間帯を増やすことができるため、温度制御のために使用するエネルギー量が必要最小限の量になるように最適化することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、1日の期間内で変化する内気温の予測値に基づいて、内気温の制御方法を時間帯毎に設定している。これに対して第2の実施形態では、1週間の期間における内気温の日毎の予測値に基づいて、内気温の制御方法を日毎に設定することを特徴としている。
以下、第2の実施形態について、図9乃至図11を参照して具体的に説明する。第2の実施形態における情報処理システム及び情報処理装置の構成は、第1の実施形態で説明した構成と略同一であるため、説明を省略する。
図9は、第2の実施形態における、情報処理装置10による情報処理方法の一例を示すフローチャート(その1)である。
S201からS203までの処理は、第1の実施形態におけるS101からS103までの処理と同一であるため、説明を省略する。
S202において、判定部16によって内気温の実測値が所定の範囲内であると判定された場合(S202:Yes)、予測温度取得部14は、気象データ提供装置20からメッシュ予報を取得し、第2記憶部12の温度情報格納部122に格納する。そして、予測温度取得部14は、メッシュ予報を参照することによって、温室が存在するエリアにおける外気温の1時間毎の予測値を日毎に取得する(S204)。本実施形態では、期間を1週間として、1週間先までの予測値を取得する。
続いて、予測温度取得部14は、S204で日毎に取得した外気温の1時間毎の予測値に基づいて、内気温の1時間毎の予測値を日毎に取得する(S205)。内気温の日毎の予測値も、前述の対応マトリクス又は温室の資材及び寸法に基づいて作成した算出式を用いて取得することができる。
続いて、算出部15は、S205で日毎に取得した内気温の1時間毎の予測値に基づいて、内気温の予測値の平均値を日毎に算出する(S206)。S206の処理の後、S207に移る。
図10は、第2の実施形態における、情報処理装置10による情報処理方法の一例を示すフローチャート(その2)である。第2の実施形態では、日毎に内気温の制御方法を決定する。
S106の処理の後、まず算出部15は、変数nに1を設定する(S207)。
続いて、算出部15は、変数nに対応する日Dにおける内気温の予測値の平均値を算出する(S208)。S208では、1週間の期間に含まれる日をD、D、D、・・Dとしている。そして、例えば変数nに1が設定されている場合、算出部15は、Dにおける内気温の予測値の平均値を算出する。
続いて、算出部15は、S208で算出された内気温の予測値の平均値と、設定値との差分を算出する(S209)。S209で用いられる設定値は、S107で用いられる設定値と同一である。
続いて、判定部16は、S209で算出された差分が正であるか否かを判定する(S210)。差分が正であると判定された場合(S210:Yes)、内気温の1日の平均値が設定値の1日の平均値を上回ることが予想される。そこで計画生成部17は、制御計画の中で、変数nに対応する日Dに対し、暖房装置50を作動させず、窓開閉装置60を用いて内気温を制御する制御方法を設定する(S211)。この制御方法は、第1の実施形態におけるS108と同様である。S211の処理が実行されると、一連の処理が終了する。一方、差分が正でないと判定された場合(S210:No)、算出部15は、変数nにn+1を設定する(S212)。
続いて、判定部16は、変数nが期間内の日数よりも大きいか否かを判定する(S213)。期間を1週間とすると、期間内の日数は7である。すなわち、S213では、変数nが7よりも大きいか否かを判定する。
変数nが期間内の日数よりも大きくないと判定された場合(S213:No)、期間内の全ての日に対して制御方法が設定されていないと判定され、S208へ戻り、S208以降の処理を再び実行する。一方、変数nが期間内の日数よりも大きいと判定された場合(S213:Yes)、期間内の全ての日に対して、S210の差分についての判定が終了したと判定される。そして、S214へ移る。
図11は、第2の実施形態における、情報処理装置10による情報処理方法の一例を示すフローチャート(その3)である。
S213の処理の後、計画生成部17は、差分が正でない日の中から、差分の絶対値が最大となる日を抽出する(S214)。S214において、差分の絶対値が最大となる日が複数存在する場合は、当該複数の日を抽出する。S214で抽出された日は、1週間の中で最も内気温の予測値と設定値との差が大きく、暖房装置50を用いた加温による内気温の制御が必要であると判断された日である。このため、計画生成部17は、制御計画の中で、変数nに対応する日Dに対し、窓開閉装置60は窓が閉まった状態を維持し、暖房装置50を作動させて内気温を制御する制御方法を設定する(S215)。
続いて、計画生成部17は、S214で抽出されなかった残りの日の各々に対し、暖房装置50を作動させず、窓開閉装置60は窓が閉まった状態を維持する制御方法を設定する(S216)。これにより、期間内の全ての日に対して制御方法が設定され、制御計画の生成が完了したこととなる。
続いて、制御指示部18は、制御計画、すなわち期間内の日毎の制御方法を指示するための制御指示を制御装置40へ送信する(S217)。そして、一連の処理が終了する。
このように、第2の実施形態によれば、1週間の期間における、作物を栽培する部屋の内気温の予測値の時系列情報を取得し、該予測値の時系列情報から該予測値の平均値を算出し、該平均値と作物の種別に応じて設定された設定値との比較に基づいて、1週間の期間において該部屋に設置された暖房装置を作動させない第1期間と、1日の期間において該暖房装置を作動させる第2期間とを決定することによって、該内気温の制御計画を生成する。この方法によれば、例えば加温を行わなくても、1週間の温度の積算値が生育に必要な下限値を超える場合には、その日に行う加温を省略することができる。このように、作物の生育に適した温度の1週間あたりの積算値の範囲内で加温を行わない時間帯を増やすことができるため、温度制御のために使用するエネルギー量が必要最小限の量になるように最適化することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第1の実施形態では、1日の期間内で変化する内気温の予測値の平均値を用いて、内気温の制御方法を時間帯毎に設定している。これに対して第3の実施形態では、1日の期間内で変化する内気温の予測値の積算値を用いて、内気温の制御方法を時間帯毎に設定することを特徴としている。
以下、第3の実施形態について、図12乃至図15を参照して具体的に説明する。第3の実施形態における情報処理システム及び情報処理装置の構成は、第1の実施形態で説明した構成と略同一であるため、説明を省略する。
図12は、第3の実施形態における、情報処理装置10による情報処理方法の一例を示すフローチャート(その1)である。
S301からS305までの処理は、第1の実施形態におけるS101からS105までの処理と同一であるため、説明を省略する。
S305の処理の後、算出部15は、S305で取得した内気温の1時間毎の予測値に基づいて、内気温の予測値の積算値を算出する(S306)。
続いて、判定部16は、内気温の予測値の積算値が、設定値よりも大きいか否かを判定する(S307)。S307では、設定値として、1日の期間における1時間毎の設定温度の積算値を用いる。この積算値は、作物の生育に適した温度の積算値を示している。設定値は、生育条件テーブル121bのエントリ毎に予め算出されており、設定値格納部123に格納されている。
図13は、第2の実施形態における、生育条件テーブルの一例を示す図である。生育条件テーブル121bは、作物、品種、生育ステージ、必要積算温度(日)、及び必要積算温度(週)の項目を有している。「必要積算温度(日)」は、作物の生育に最適な1日あたりの積算温度を示しており、1日の中の1時間毎の内気温の平均値、即ち、24個の内気温の平均値データを合算した値を示している。また、「必要積算温度(週)」は、作物の生育に最適な1週間あたりの積算温度を示しており、7日間の「必要積算温度(日)」を合算した値を示している。
図12に戻り、内気温の予測値の積算値が、設定値よりも大きいと判定された場合(S307:Yes)、作物の生育に適した温度の積算値を超えると判定される。このため、制御指示部18は、暖房装置50を作動させず、窓開閉装置60を用いた内気温の制御指示を制御装置40へ送信する(S308)。S308が実行されると、一連の処理が終了する。
一方、内気温の予測値の積算値が、設定値以下であると判定された場合(S307:No)、S309へ移行する。S309以降では、1日の期間の中の時間帯毎に、制御方法を設定する処理を実行する。
図14は、第3の実施形態における、情報処理装置10による情報処理方法の一例を示すフローチャート(その2)である。
S307でNoと判定された場合、算出部15は、変数nに1を設定する(S309)。
続いて、算出部15は、時間帯Pにおける内気温の設定値の積算値を算出する(S310)。S310では、第1の実施形態と同様に、1日の期間をn個の時間帯に分割し、分割された各々の時間帯をP、P、P、・・Pとしている。本実施形態でも分割数を8としている。すなわち、時間帯Pの幅は、24÷8=3時間である。S310において、算出部15は、変数nに設定された値に対応する時間帯における、内気温の設定値の積算値を算出する。例えば、変数nに1が設定されている場合、算出部15は、Pにおける内気温の設定値の積算値を算出する。
続いて、算出部15は、S305で算出された内気温の1時間毎の予測値に基づいて、時間帯Pに対応する内気温の予測値の積算値を算出する(S311)。時間帯Pが3時間を示す場合、算出部15は、1時間毎の内気温の予測値の中から、時間帯Pに対応する3個の予測値を抽出し、抽出した予測値の積算値を算出する。
続いて、算出部15は、時間帯Pにおける、内気温の予測値の積算値と設定値との差分を算出する(S312)。
続いて、判定部16は、S312で算出された差分が正であるか否かを判定する(S313)。差分が正であると判定された場合(S313:Yes)、内気温の1日の積算値が設定値の1日の積算値を上回ることが予想される。そこで計画生成部17は、制御計画の中で、時間帯Pに対し、暖房装置を作動させず、窓開閉装置60を用いて内気温を制御する制御方法を設定する(S314)。この制御方法は、第1の実施形態におけるS113と同様である。S314の処理が実行されると、一連の処理が終了する。一方、差分が正でないと判定された場合(S313:No)、算出部15は、変数nにn+1を設定する(S315)。
続いて、判定部16は、変数nが分割数よりも大きいか否かを判定する(S316)。分割数を8とした場合、S316では、変数nが8よりも大きいか否かを判定する。変数nが分割数よりも大きくないと判定された場合(S316:No)、全ての時間帯に対して制御方法が設定されていないと判定され、S3x10へ戻り、S310以降の処理を再び実行する。一方、変数nが分割数よりも大きいと判定された場合(316:Yes)、全ての時間帯に対して、S313の差分についての判定が終了したと判定される。そして、S317へ移る。
図15は、第3の実施形態における、情報処理装置10による情報処理方法の一例を示すフローチャート(その3)である。
S316の処理の後、計画生成部17は、差分が正でない時間帯の中から、差分の絶対値が最大の時間帯を抽出する(S317)。S317において、差分の絶対値が最大となる時間帯が複数存在する場合は、当該複数の時間帯を抽出する。S317で抽出された時間帯は、1日の中で最も内気温の予測値と設定値との差が大きく、暖房装置50を用いた加温による内気温の制御が必要であると判断された時間帯である。このため、計画生成部17は、制御計画の中で、変数nに対応する時間帯Pに対し、窓開閉装置60は窓が閉まった状態を維持し、暖房装置50を用いて内気温を制御する制御方法を設定する(S318)。
続いて、計画生成部17は、S317で抽出されなかった残りの時間帯の各々に対し、暖房装置50を作動させず、窓開閉装置60は窓が閉まった状態を維持する制御方法を設定する(S319)。これにより、1日の中の全ての時間帯に対して制御方法が設定され、制御計画の生成が完了したこととなる。
続いて、制御指示部18は、制御計画、すなわち時間帯毎の制御方法を指示するための制御指示を、制御装置40へ送信する(S320)。そして、一連の処理が終了する。
このように、第3の実施形態によれば、1日の期間における、作物を栽培する部屋の内気温の予測値の時系列情報を取得し、該予測値の時系列情報から該予測値の積算値を算出し、該積算値と作物の種別に応じて設定された設定値との比較に基づいて、1日の期間において該部屋に設置された暖房装置を作動させない第1期間と、1日の期間において該暖房装置を作動させる第2期間とを決定することによって、該内気温の制御計画を生成する。この方法によっても、第1の実施形態と同様に、作物の生育に適した温度の1日あたりの積算値の範囲内で加温を行わない時間帯を増やすことができるため、温度制御のために使用するエネルギー量が必要最小限の量になるように最適化することができる。
(変形例)
第1の実施形態におけるS108、第2の実施形態におけるS211、及び第3の実施形態におけるS308では、窓開閉装置60を用いた内気温の制御指示を制御装置40へ送信している。しかし、この制御指示は、窓開閉装置60を含む複数の装置を用いた内気温の制御指示であってもよい。この場合、制御装置40は、複数の装置の各々に設定した優先順位に基づいて装置を選択し、選択された装置を用いて内気温の制御を実行する。以下、この実施形態について説明する。
図16は、情報処理システムの変形例を示す図である。図16に示すように、情報処理システム2は、情報処理装置10と、気象データ提供装置20と、温度測定装置30と、制御装置40と、暖房装置50と、天窓開閉装置61と、側窓開閉装置62と、保温カーテン63と、ミスト撒水装置64とを有している。図3に示す情報処理システム1の構成ブロックと同一の構成ブロックには図3と同一の符号を付しているため、説明を省略する。
天窓開閉装置61は、窓開閉装置60の一例であり、温室の天窓を開閉させるための制御機器である。側窓開閉装置62も、窓開閉装置60の一例であり、温室の側窓を開閉させるための制御機器である。保温カーテン63は、温室の窓に設置され、温室内の保温を行うためのカーテンである。ミスト撒水装置64は、温室内の作物に霧状のミストを撒水するための装置である。以上の天窓開閉装置61、側窓開閉装置62、保温カーテン63、及びミスト撒水装置64は、いずれも制御装置40からの制御指示に基づいて動作することができる。
図17は、S108、S211、又はS308の処理の変形例を示すフローチャートである。S108及びS308の処理は、以下に説明する処理に置き換えることができる。
まず、制御装置40は、変数mに1を設定する(S401)。
続いて、制御装置40は、優先順位テーブルを参照し、優先順位mに対応する温室内装置を稼働させる(S402)。ここで、優先順位テーブルについて説明する。
図18は、優先順位テーブルの一例を示す図である。優先順位テーブル51は、温室内装置、制御内容、制御要素、高温時動作優先順位及び低温時動作優先順位の各項目を有している。温室内装置は、温室内に設置され、制御装置40による制御によって動作する装置である。制御内容は、温室内装置が制御する内容を示している。制御要素は、温室内装置によって制御されるパラメータを示している。高温時動作優先順位は、内気温が目標とする温度よりも高い場合に動作させる温室内装置の優先順位を示している。低温時動作優先順位は、内気温が目標とする温度よりも低い場合に動作させる温室内装置の優先順位を示している。
優先順位テーブル51によると、内気温が目標とする温度よりも高い場合、低い場合いずれにおいても、優先順位m=1に対応する温室内装置は天窓開閉装置61である。そこで、図17に戻り、制御装置40は、S402において天窓開閉装置61を稼働させ、温度制御を実行する。
続いて、制御装置40は、温度制御の効果があるか否かを判定する(S403)。S403において、制御装置40は、S402の処理を開始してから所定の時間後に内気温が目標とする温度に達したか否かを判定することによって、温度制御の効果があるか否かを判定する。温度制御の効果があると判定された場合(S403:Yes)、一連の処理を終了する。一方、温度制御の効果がないと判定された場合(S403:No)、制御装置40は、変数mにm+1を設定する(S404)。
続いて、判定部16は、変数mが温室内装置の数よりも大きいか否かを判定する(S405)。変数mが温室内装置の数よりも大きくないと判定された場合(S405:No)、全ての温室内装置が温度制御に用いられていないと判定され、S402へ戻り、S402以降の処理を再び実行する。この実行の際には、優先順位m=1に対応する天窓開閉装置61に加え、新たに優先順位m=2に対応する側窓開閉装置62も稼働を開始する。
一方、変数mが温室内装置の数よりも大きくないと判定された場合(S405:Yes)、制御装置40は、全ての温室内装置を稼働させても内気温の制御ができないと判定し、アラームを出力する(S406)。このアラームは、例えば制御装置40に備えられているディスプレイ(非表示)に、音声や文字情報等を表示することによって出力される。その後、一連の処理を終了する。
以上のようにして、制御装置40による処理が実行される。
本変形例によれば、温室の中に設置され、内気温を制御する複数の温室内装置の各々に優先順位を設定し、前記優先順位に基づいて、複数の装置の中から稼働させる装置を選択し、選択した装置の稼働によって内気温の温度制御の効果がないと判定された場合に、優先順位に基づいて、複数の装置の中から新たに稼働させる装置を選択する。この方法によれば、温度制御の効果の有無に応じて稼働させる温室内装置を選択できるため、温度制御のために使用するエネルギー量を最適化することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、第1の実施形態では、1日の期間における1時間毎の設定温度の平均値を設定値としているが、1日の期間における最高気温と最低気温との平均値を設定値として用いることもできる。また、第1乃至第3の実施形態では、温室内の温度制御に暖房装置50と窓開閉装置60とを用いる例について説明したが、これらに加えてファン等の換気扇を用いることもできる。また、第1乃至第3の実施形態では、温室内の温度制御の例について説明したが、第1乃至第3の実施形態で開示した方法は、温室内の湿度の制御にも適応することができる。
なお、前述した情報処理装置及び情報処理方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム、及びそのプログラムを記録した、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の範囲に含まれる。ここで、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例えばSDメモリカードなどのメモリカードである。なお、前記コンピュータプログラムは、前記記録媒体に記録されたものに限られず、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送されてもよい。
10:情報処理装置
11:第1記憶部
12:第2記憶部
13:実測温度取得部
14:予測温度取得部
15:算出部
16:判定部
17:計画生成部
18:制御指示部
20:気象データ提供装置
30:温度測定装置
40:制御装置
50:暖房装置
51:優先順位テーブル
60:窓開閉装置
61:天窓開閉装置
62:側窓開閉装置
63:保温カーテン
64:ミスト撒水装置
81:CPU
82:ROM
83:RAM
84:ストレージ装置
85:ネットワークインタフェース
86:ディスプレイ
87:可搬型記憶媒体用ドライブ
88:可搬型記憶媒体
89:バス
121:生育パラメータ格納部
121a、121b:生育条件テーブル
122:温度情報格納部
123:設定値格納部

Claims (9)

  1. 所定の期間における、作物を栽培する部屋の内気温の予測値の時系列情報を取得する取得部と、
    前記予測値の時系列情報から前記予測値の統計情報を算出する算出部と、
    前記作物の種別に応じて設定された所定の期間における所定の時間単位毎の前記内気温の積算値と前記予測値の統計情報との比較に基づいて、前記所定の期間において前記部屋に設置された暖房装置を作動させない第1期間と、前記所定の期間において前記暖房装置を作動させる第2期間とを決定することによって、前記内気温の制御計画を生成する生成部と、
    前記制御計画を実行させるための制御指示を、前記内気温を制御する制御装置に送信する制御指示部と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記取得部は、
    気象データ提供装置からメッシュ予報を受信し、
    前記メッシュ予報を参照することによって、前記部屋が存在するエリアの所定の期間における外気温の時系列情報を取得し、
    予め設定された前記外気温と前記内気温との対応関係に基づいて、前記外気温の時系列情報に対応する前記内気温の前記予測値の時系列情報を取得する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記算出部は、
    前記予測値の時系列情報に基づいて、前記所定の期間における前記予測値の統計情報を算出し、
    前記生成部は、
    前記所定の期間における前記統計情報が前記設定値よりも大きいと判定された場合、前記所定の期間に対し、前記暖房装置を作動させずに内気温を制御する制御方法を設定し、
    前記所定の期間における前記予測値の統計情報が前記設定値以下であると判定された場合、前記複数の時間帯の各々について、暖房装置を作動させるか否かを決定する処理を実行する
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御方法は、
    前記部屋の中に設置され、前記内気温を制御する複数の装置の各々に優先順位を設定し、
    前記優先順位に基づいて、複数の装置の中から稼働させる装置を選択し、
    前記選択した装置の稼働によって前記内気温の温度制御の効果がないと判定された場合に、前記優先順位に基づいて、複数の装置の中から新たに稼働させる装置を選択することを含む、請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記生成部は、
    前記所定の期間のうちで前記予測値の統計情報が前記設定値よりも大きいと判定された期間を、前記第1期間と決定し、
    前記所定の期間のうちで前記予測値の統計情報が前記設定値以下であると判定された期間を、前記第2期間と決定する
    ことを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記統計情報は、前記所定の期間における前記予測値の平均値または積算値であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 情報処理装置と、
    前記情報処理装置に接続され、作物を栽培する部屋の内気温を制御する制御装置と、
    を有し、
    前記情報処理装置は、
    所定の期間における、作物を栽培する部屋の内気温の予測値の時系列情報を取得する取得部と、
    前記予測値の時系列情報から前記予測値の統計情報を算出する算出部と、
    前記作物の種別に応じて設定された所定の期間における所定の時間単位毎の前記内気温の積算値と前記予測値の統計情報との比較に基づいて、前記所定の期間において前記部屋に設置された暖房装置を作動させない第1期間と、前記所定の期間において前記暖房装置を作動させる第2期間とを決定することによって、前記内気温の制御計画を生成する生成部と、
    前記制御計画を実行させるための制御指示を、前記内気温を制御する制御装置に送信する制御指示部と
    を含むことを特徴とする情報処理システム。
  8. 情報処理装置によって実行される情報処理方法であって、
    所定の期間における、作物を栽培する部屋の内気温の予測値の時系列情報を取得し、
    前記予測値の時系列情報から前記予測値の統計情報を算出し、
    前記作物の種別に応じて設定された所定の期間における所定の時間単位毎の前記内気温の積算値と前記予測値の統計情報との比較に基づいて、前記所定の期間において前記部屋に設置された暖房装置を作動させない第1期間と、前記所定の期間において前記暖房装置を作動させる第2期間とを決定することによって、前記内気温の制御計画を生成し、
    前記制御計画を実行させるための制御指示を、前記内気温を制御する制御装置に送信する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  9. 情報処理装置に、
    所定の期間における、作物を栽培する部屋の内気温の予測値の時系列情報を取得する処理と、
    前記予測値の時系列情報から前記予測値の統計情報を算出する処理と、
    前記作物の種別に応じて設定された所定の期間における所定の時間単位毎の前記内気温の積算値と前記予測値の統計情報との比較に基づいて、前記所定の期間において前記部屋に設置された暖房装置を作動させない第1期間と、前記所定の期間において前記暖房装置を作動させる第2期間とを決定することによって、前記内気温の制御計画を生成する処理と、
    前記制御計画を実行させるための制御指示を、前記内気温を制御する制御装置に送信する処理と
    を実行させるためのプログラム。
JP2018048767A 2018-03-16 2018-03-16 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム Active JP7040163B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018048767A JP7040163B2 (ja) 2018-03-16 2018-03-16 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018048767A JP7040163B2 (ja) 2018-03-16 2018-03-16 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019154386A JP2019154386A (ja) 2019-09-19
JP7040163B2 true JP7040163B2 (ja) 2022-03-23

Family

ID=67992121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018048767A Active JP7040163B2 (ja) 2018-03-16 2018-03-16 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7040163B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021126082A (ja) * 2020-02-14 2021-09-02 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 環境制御装置、環境制御システム、及びプログラム
JP2021126081A (ja) * 2020-02-14 2021-09-02 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 環境制御装置、環境制御システム、及びプログラム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002005488A (ja) 2000-06-21 2002-01-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 室内環境制御システム
JP2007124932A (ja) 2005-11-02 2007-05-24 National Agriculture & Food Research Organization 植物生育情報処理システム
JP2009268427A (ja) 2008-05-09 2009-11-19 Bishindo Kenkyusho:Kk 温度制御装置、温度設定方法、およびプログラム
JP2014219220A (ja) 2013-05-01 2014-11-20 富士通株式会社 温度推測方法、温度推測装置及びコンピュータプログラム
JP2017127281A (ja) 2016-01-22 2017-07-27 学校法人酪農学園 栽培環境管理装置、栽培環境管理方法および栽培環境管理プログラム
WO2018047726A1 (ja) 2016-09-07 2018-03-15 ボッシュ株式会社 情報処理装置および情報処理システム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04278031A (ja) * 1991-03-04 1992-10-02 Toshiba Corp 温室の環境制御装置
JPH07215612A (ja) * 1994-02-02 1995-08-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 乗降人数管理装置
JPH0870711A (ja) * 1994-09-03 1996-03-19 Atsushi Kano 植物栽培室気温制御方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002005488A (ja) 2000-06-21 2002-01-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 室内環境制御システム
JP2007124932A (ja) 2005-11-02 2007-05-24 National Agriculture & Food Research Organization 植物生育情報処理システム
JP2009268427A (ja) 2008-05-09 2009-11-19 Bishindo Kenkyusho:Kk 温度制御装置、温度設定方法、およびプログラム
JP2014219220A (ja) 2013-05-01 2014-11-20 富士通株式会社 温度推測方法、温度推測装置及びコンピュータプログラム
JP2017127281A (ja) 2016-01-22 2017-07-27 学校法人酪農学園 栽培環境管理装置、栽培環境管理方法および栽培環境管理プログラム
WO2018047726A1 (ja) 2016-09-07 2018-03-15 ボッシュ株式会社 情報処理装置および情報処理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019154386A (ja) 2019-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3534689B1 (en) Controlling agricultural production areas
JP2017127281A (ja) 栽培環境管理装置、栽培環境管理方法および栽培環境管理プログラム
EP3039957A1 (en) Cultivating box for plants and cultivating method used by the cultivating box
Jones et al. Pattern of respiration of a perennial ryegrass crop in the field
US20160146497A1 (en) Maintaining an attribute of a building
CN113163725A (zh) 植物生长控制系统
JP7040163B2 (ja) 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
CN104750146A (zh) 用于种植植物的调控方法和装置
JP2019083746A (ja) 作物生産管理装置
JP2014150759A (ja) 施設栽培の環境制御システム
JP2017038547A (ja) 農業用ハウス内環境制御システム
Wright et al. A phenology model for tropical species that flower multiple times each year
KR20160118672A (ko) 지능형 스마트 온실 관리 장치
KR20170080825A (ko) 작물의 수확량 영향 요인 평가 방법 및 장치
CN115088595A (zh) 针对农作物的自动灌溉方法、装置、系统及处理器
US20120286062A1 (en) Network based sprinkler controller
KR102134397B1 (ko) 작물활성지수 기반 시설원예 복합환경 제어시스템 및 방법
KR20220024480A (ko) 정보 처리 장치 및 방법
WO2020255678A1 (ja) 情報処理装置及び方法
JP6943725B2 (ja) 生長状態予測装置
JP2021013340A (ja) 栽培支援システム、コントローラ及び制御方法
KR102471743B1 (ko) 스마트팜의 미래 생산량 예측 방법
Singels et al. Determination of optimum wheat cultivar characteristics using a growth model
WO2023119529A1 (ja) 生育予測装置、生育予測方法、及び生育予測プログラム
Kamelia et al. Design Of Smart Green House Control System For Chrysanthemum Sp. Cultivation Based On Humidity Light And Temperature Sensors

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20180528

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7040163

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150