JP7039823B2 - 炭素繊維強化プラスチック積層体およびその製造方法 - Google Patents

炭素繊維強化プラスチック積層体およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、耐熱性を有する繊維強化プラスチック積層体およびその製造方法に関する。
航空機部材、自動車部材、風力発電用風車部材、スポーツ用具等の様々な分野において、シート状の繊維強化プラスチックをスタンピング成形により賦形した構造材が広く用いられている。該繊維強化プラスチックは、例えば、強化繊維に熱可塑性樹脂を含浸したプリプレグ基材が複数枚積層されて一体化されることで形成される。
プリプレグ基材としては、例えば、連続した繊維長の長い強化繊維を一方向に引き揃えたものに、熱可塑性樹脂を含浸してシート状にしたもの知られている。このような連続した長い強化繊維を用いたプリプレグ基材で形成した繊維強化プラスチックでは、優れた機械物性を有する構造材を製造できる。
しかし、該繊維強化プラスチックでは、連続した強化繊維であるがゆえに賦形時の流動性が低く、3次元形状等の複雑な形状に賦形することが難しい。そのため、該繊維強化プラスチックを用いる場合、製造する構造材は主として平面形状に近いものに限られる。
繊維強化プラスチックを3次元形状等の複雑な形状に賦形して構造材を製造する場合には、賦形時の流動性を確保するために、一般に繊維長が100mm以下の比較的短い強化繊維が用いられる。しかし、強化繊維の繊維長が短くなると、賦形後の構造材の機械物性が低下しやすい。そのため繊維長が短い強化繊維を用いつつ、機械物性の高い構造材が得られるプリプレグ基材が提案されている(特許文献1)。
このような熱可塑性繊維強化プラスチックを自動車部材の塗装工程などの高い温度に一定時間さらされる部材に用いる場合には、マトリックス樹脂に耐熱性の高いものが用いられる。例えば特許文献2には高耐熱樹脂をマトリックスとすることで塗装の耐熱性を持つ熱可塑性繊維強化プラスチックが示されている。
国際公開第2012/140793号 特開2014-95034号
しかしながら、繊維強化プラスチックの耐熱性を向上のために、耐熱性の高いマトリックス樹脂を用いるためには、プリプレグ基材を製造する温度を高く設定する必要がある。強化繊維中に樹脂を含浸させることは、一般的に難易度が高く、さらに高温化が必要な場合には、加熱用の設備コストが増加するだけでなく、高温による樹脂の分解が生じやすく、逆に分解を抑制すべく温度上昇を抑制した場合には加熱不足による含浸不良が生じる。
本発明は、上記のプリプレグ基材の製造時の問題を生じることなく、耐熱性を持つ熱可塑性繊維強化プラスチックを提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。即ち本発明の要旨は、下記の[1]~[9]に存する。
[1] 少なくとも2層構造を有する積層体であって、下記A層と下記B層を有し、B層の軟化点がA層より高く、かつB層の軟化点が230℃以上、300℃以下である、繊維強化プラスチック積層体。
A層:強化繊維と熱可塑性樹脂とを含む繊維強化プラスチックあって、前記強化繊維の平均繊維長が10mm以上である。
B層:熱可塑性樹脂、もしくはフィラー含有物と熱可塑性樹脂とを含む強化プラスチックである。
軟化点:層を構成する熱可塑性樹脂が結晶性樹脂の場合は、当該熱可塑性樹脂の融点が当該層の軟化点であり、層を構成する熱可塑性樹脂が非晶性樹脂の場合は、当該熱可塑性樹脂のガラス転移点が当該層の軟化点である。
[2] 繊維強化プラスチック積層体の全厚みに対して、B層の厚みの割合が0.5以上、0.9以下である、上記[1]に記載の繊維強化プラスチック積層体。
[3] A層における強化繊維の繊維体積含有率が10~60体積%である、上記[1]または[2]に記載の繊維強化プラスチック積層体。
[4] A層中の強化繊維の平均繊維長が10~50mmであり、繊維がランダム配向をしている、上記[1]~[3]のいずれかに記載の繊維強化プラスチック積層体。
[5] A層が、一方向連続繊維プリプレグ複数枚の積層体である、上記[1]~[3]のいずれかに記載の繊維強化プラスチック積層体。
[6] B層のフィラーが、平均繊維長10mm以下の繊維状である、上記[1]~[5]のいずれかに記載の繊維強化プラスチック積層体。
[7] 少なくとも3層構造を有する積層体であって、両表面層にA層を有し、両表面層の間に下記B層を有する、上記[1]~[6]のいずれかに記載の繊維強化プラスチック積層体。
[8] A層とB層を、プレス成形で一体化する、上記[1]~[7]のいずれかに記載の繊維強化プラスチック積層体の製造方法。
[9] A層とB層を、射出成形で一体化する、上記[1]~〔7〕のいずれかに記載の繊維強化プラスチック積層体の製造方法。
熱分解や含浸不良などの製造時の問題を生じることなく優れた耐熱性もつ繊維強化プラスチック積層体を提供することができる。
材料を一対のプレスロールで加圧する様子を示した斜視図である。 ダブルベルト式加熱加圧貴の一例を示した模式図である。
本発明の繊維強化プラスチック積層体は、少なくとも2層構造を有する積層体であって、下記A層と下記B層を有し、B層の軟化点がA層より高く、かつB層の軟化点が230℃以上、300℃以下である、繊維強化プラスチック積層体である。
B層の軟化点がA層よりも高いことにより、生産性を維持しつつ低コストで耐熱性をもつ繊維強化繊維強化プラスチック積層体を得ることができる。
また、成形後の塗装時の焼付温度に耐えるためには、軟化点は230℃以上が好ましく、かつ優れた成形加工性を維持するために軟化点は300℃以下が好ましい。さらにはこの軟化点は230℃以上280℃以下が好ましい。
<A層>
強化繊維と熱可塑性樹脂とを含む繊維強化プラスチックあって、前記強化繊維の平均繊維長が10mm以上である。
<B層>
熱可塑性樹脂、もしくはフィラー含有物と熱可塑性樹脂とを含む強化プラスチックである。
なお、本発明における層の軟化点とは、層を構成する熱可塑性樹脂が結晶性樹脂の場合は、当該熱可塑性樹脂の融点が当該層の軟化点であり、層を構成する熱可塑性樹脂が非晶性樹脂の場合は、当該熱可塑性樹脂のガラス転移点が当該層の軟化点である。
本発明の繊維強化プラスチック積層体は2層以上の層構造を有するものであれば良いが、強度の観点から、3層以上の層構造を有することが好ましい。また、3層以上の層構造を有する場合は、強度の観点から、両表面層にA層を有し、当該両表面の間にB層を有することが好ましい。また、強度や耐熱性の関連から、繊維強化プラスチック積層体の全厚みに対して、B層の厚みの割合が0.5以上、0.9以下であることが好ましい。
(強化繊維)
A層に用いられる強化繊維としては、特に限定されず、例えば、無機繊維、有機繊維、金属繊維、又はこれらを組み合わせたハイブリッド構成の強化繊維が使用できる。無機繊維としては、炭素繊維、黒鉛繊維、炭化珪素繊維、アルミナ繊維、タングステンカーバイド繊維、ボロン繊維、ガラス繊維等が挙げられる。有機繊維としては、アラミド繊維、高密度ポリエチレン繊維、その他一般のナイロン繊維、ポリエステル繊維等が挙げられる。金属繊維としては、ステンレス、鉄等の繊維が挙げられ、また金属を被覆した炭素繊維でもよい。これらの中では、最終成形物である構造材の強度等の機械物性を考慮すると、炭素繊維が好ましい。
炭素繊維としては、特に限定されず、ポリアクリロニトリル(PAN)系炭素繊維、PICH系炭素繊維等が挙げられる。好ましい炭素繊維は、JIS R7601(1986)に準じて測定したストランド引張強度が1.0GPa以上9.0GPa以下で、かつストランド引張弾性率が150GPa以上1000GPa以下の炭素繊維である。より好ましい炭素繊維は、JIS R7601(1986)に準じて測定したストランド引張強度が1.5GPa以上9.0GPa以下で、かつストランド引張弾性率が200GPa以上1000GPa以下の炭素繊維である。
A層に用いられる強化繊維の平均繊維長は、10mm以上が好ましい。スタンピング成形に用いられる場合には10~100mmが好ましく、10~50mmがさらに好ましく、20~50mmが特に好ましい。一般に強化繊維が長いほど機械物性に優れた構造材が得られるが、特にスタンピング成形時において、流動性が低下するために複雑な3次元形状の構造材が得られにくくなる。強化繊維の平均繊維長が上限値以下であれば、賦形時に優れた流動性が得られ、強化繊維とマトリックス樹脂が流動しやすい。そのため、リブやボス等の複雑な3次元形状の構造材を得ることが容易である。また、強化繊維の平均繊維長が下限値以上であれば、機械物性に優れた構造材を製造できる。
繊維強化プラスチック中に強化繊維の平均繊維長は、以下の方法で測定できる。繊維強化プラスチック中のマトリックス樹脂を焼き飛ばして、強化繊維のみを取り出し、該強化繊維の繊維長をノギス等で測定する。測定は無作為に選択した100本の強化繊維について行い、平均繊維長はそれらの質量平均として算出する。
強化繊維の平均繊維直径は、1~50μmが好ましく、5~20μmがより好ましい。
(A層中の強化繊維の繊維体積含有率)
本発明の繊維強化プラスチック中の強化繊維の繊維体積含有率(Vf)は、10~60体積%が好ましく、15~55体積%がより好ましく、20~50体積%がさらに好ましい。強化繊維のVfが上限値以下であれば、靭性低下による界面強度の低下が生じにくく、また賦型時の流動性も低下しにくい。強化繊維のVfが下限値以上であれば、繊維強化プラスチックとして必要とされる機械物性が得られやすい。
なお、繊維強化プラスチックのVf値は、繊維強化プラスチックにおける強化繊維、マトリックス樹脂、及びボイド(気体)を除く添加剤等のその他の成分の合計体積に対する強化繊維の割合を意味する。JIS K7075に基づいて測定されたVf値は繊維強化プラスチック中のボイドの存在量により変動する値であるため、本発明においてはボイドの存在量に依存しない繊維体積含有率を採用する。
(A層のマトリックス樹脂)
A層に用いられるマトリックス樹脂は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。マトリックス樹脂としては、熱可塑性樹脂が好ましい。熱可塑性樹脂は一般的に熱硬化性樹脂よりも靱性値が高いため、マトリックス樹脂として熱可塑性樹脂を用いることで、強度、特に耐衝撃性に優れた構造材が得られやすくなる。また、熱可塑性樹脂は化学反応を伴うことなく冷却固化により形状が定まる。そのため、熱可塑性樹脂を用いる場合は短時間成形が可能となり、繊維強化プラスチックや構造材の生産性に優れる。
熱可塑性樹脂としては、特に限定されず、ポリアミド樹脂(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ナイロンMXD6等)、ポリオレフィン樹脂(低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等)、変性ポリオレフィン樹脂(変性ポリプロピレン樹脂等)、ポリエステル樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等)、ポリカーボネート樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、液晶ポリエステル樹脂、アクリロニトリルとスチレンの共重合体、ナイロン6とナイロン66の共重合体等が挙げられる。変性ポリオレフィン樹脂としては、例えば、マレイン酸等の酸によりポリオレフィン樹脂を変性した樹脂等が挙げられる。熱可塑性樹脂は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
A層に用いられる熱可塑性樹脂としては、強化繊維との接着性、強化繊維への含浸性及び熱可塑性樹脂の原料コストの各々のバランスの点から、ポリオレフィン樹脂、変性ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂及びポリカーボネート樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。
(A層)
A層の具体例としては、A層中の強化繊維の平均繊維長が10~50mmであり、繊維がランダム配向をしているランダム材や、一方向連続繊維プリプレグ複数枚の積層体等が挙げられる。
(B層の熱可塑性樹脂)
B層に用いられる熱可塑性樹脂としては、A層より耐熱性に優れることが好ましい。結晶性樹脂の場合は、塗装時の焼付温度に耐えるためには軟化点は230℃以上が好ましく、かつ優れた成形加工性を維持するために軟化点は300℃以下が好ましい。さらにはこの軟化点は230℃以上280℃以下が好ましい。このような軟化点を持つ熱可塑性樹脂としては、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂及びポリフェニレンサルファイド樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。
(B層に含有されるフィラー)
B層はフィラーを含有していなくてもよいが、強度や耐熱性の観点から、フィラーを含有してもよい。
B層に含有されるフィラーとしては、ガラス繊維や炭素繊維等を挙げることができる。製造が容易であるとの観点から、B層に含有されるフィラーは、平均繊維長が10mm以下の繊維状であることが好ましく、平均繊維長が0.01~5.0mmの繊維状であることがより好ましい。
(他の成分)
本発明のB層には、目的の構造材の要求特性に応じて、難燃剤、耐候性改良剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、可塑剤、滑剤、着色剤、相溶化剤、非繊維状フィラー、導電性フィラー、離型剤、界面活性剤等の添加剤が配合されていてもよい。なおこれらは、A層に配合されていてもよい。
(一方向配向繊維強化プラスチックの製造方法)
本発明の一方向配向繊維強化プラスチックの製造方法としては、下記工程(i)~(iii)を有する方法が好ましい。
工程(i):一方向に引き揃えた強化繊維を開繊し、均一目付のシート状の強化繊維束を形成する工程。
工程(ii):フィルム状のマトリックス樹脂でこのシート状の強化繊維束を両側から挟み込み、加熱加圧ロールを通して、マトリックス樹脂を含浸する工程。
工程(iii):前記マトリックス樹脂を含浸した繊維強化束を冷却固化することにより、一方向配向繊維強化プラスチックを得る工程。
(ランダム配向繊維強化プラスチックの製造方法)
本発明のランダム配向繊維強化プラスチックの製造方法としては、下記工程(iv)~(vi)を有する方法が好ましい。
工程(iv):前記工程(i)~(iii)で得られた一方向配向繊維強化プラスチックの繊維軸に交差するように切込みが形成されたプリプレグ基材を含む材料を得る工程。
工程(v):前記材料の走行方向に対する直交方向に略均一に加圧する加圧装置を用い、前記強化繊維の繊維軸の方向が前記走行方向と交差するようにして、前記材料を一方向に走行させつつ、前記マトリックス樹脂の融点以上、又は融点を有しないときはガラス転移温度以上の温度Tに加熱した状態で加圧する工程。
工程(vi):前記加圧装置で加圧された前記材料を冷却してランダム配向繊維強化プラスチックを得る工程。
(繊維強化プラスチック積層体の製造方法)
上記により得られた繊維強化プラスチック(A層)と耐熱樹脂(B層)を積層することにより繊維強化プラスチック積層体を得るが、その製造方法としては下記のいずれかの方法で行うことが好ましい。いずれの場合もA層の前記繊維強化プラスチックは1枚で利用しても良いし、適当な厚みになるように積層して用いても良い。
(1)耐熱樹脂(B層)をあらかじめシート状に加工しておき、前記繊維強化プラスチック(A層)と積層したものを加熱プレスにより積層する方法。
(2)前記繊維強化プラスチック(A層)を金型内に仕込み、射出成形により残りの空間に耐熱樹脂(B層)を充填させることにより積層体得る方法。
繊維強化プラスチック積層体を評価する方法としては、以下の方法が挙げられる。
(軟化点の測定方法)
結晶性樹脂の場合、軟化点とは融点と同義であり、JISK7121に記載の融解ピーク温度(Tpm)とする。また非晶性樹脂の場合には、軟化点とはガラス転移温度と同義であり、JISK7121に記載の中間点ガラス転移温度(Tmg)とする。
(荷重たわみ温度の測定方法)
JISK7191-2に記載の方法のうち、フラットワイズでの試験とする。試験片サイズは、長さ80mm、幅10mm、厚さ4mmとし、荷重はB法である0.45MPa、規定たわみ量0.34mmに到達する温度を、荷重たわみ温度と定義する。
(耐熱性の評価)
前記荷重たわみ温度が200℃以上であるものを耐熱性がある繊維強化プラスチック積層体と判断する。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、実施例に記載の発明に限定されるものではない。
[実施例1]
(A層)
一方向に炭素繊維(三菱レイヨン社製、製品名:パイロフィル(登録商標)TR-50S15L)を平面状に引き揃えて目付が72.0g/mとなる強化繊維シートとし、強化繊維シートの両面を、ポリアミド6樹脂(宇部興産社製、製品名:1013B)からなる目付が45.6g/mのフィルムで挟み、280℃に加熱したカレンダロールを通して、熱可塑性樹脂を繊維シートに含浸し、繊維体積含有率(Vf)が33%、厚さが、0.12mmの一方向繊維強化プラスチックを得た。得られた一方向繊維強化プラスチックを300mm角に切り出し、8層を疑似等方([0/45/90/-45]s)に重ねた。
(B層)
次いでポリアミド66樹脂(デュポン社製、製品名:ザイデル101F)のペレット250gを300mm角で深さ5.0mmの印籠型内に配置して加熱し圧縮成形機(神藤金属工業所製、製品名:SFA-50HH0)を用いて、高温側プレスにて280℃、油圧指示0MPaの条件で7分間保持し、次いで同一温度にて油圧指示2MPa(プレス圧0.55MPa)の条件で7分間保持後、型を冷却プレスに移動させ、80℃,油圧指示5MPa(プレス圧1.38MPa)にて3分間保持することで約2mm厚みのシート状成形品を得た。
このようにして得たA層とB層をA層/B層/A層の順に重ね、前記型内に配置して加熱し前記圧縮成形機を用いて、高温側プレスにて280℃、油圧指示0MPaの条件で7分間保持し、次いで同一温度にて油圧指示2MPa(プレス圧0.55MPa)の条件で7分間保持後、型を冷却プレスに移動させ、80℃,油圧指示5MPa(プレス圧1.38MPa)にて3分間保持することで、厚み4mmの繊維強化プラスチック積層体を得た。
[評価結果]
A層の軟化温度は220℃、B層の軟化温度は263℃、またA層とB層を積層した繊維強化プラスチック積層体の荷重たわみ温度は200℃と十分に高いものであった。
[実施例2]
(A層)
実施例1に記載の方法で得られた一方向繊維強化プラスチックを、300mm(繊維軸に対して0゜方向)×900mm(繊維軸に対して90゜方向)の矩形に切り出し、その後カッティングプロッター(レザック製L-2500カッティングプロッター)を用いて、切込みと強化繊維の繊維軸となす角度φの絶対値が45゜、強化繊維の繊維長Lが25mmになるように、一方向繊維強化プラスチックに強化繊維を切断する深さの切込みを入れ、切込入り一方向繊維強化プラスチックを得た。該切込入りプリプレグ基材を強化繊維の繊維軸が同一方向となるように4枚積層してプリプレグ積層体を得た。該プリプレグ積層体を、上下のベルトが1.0m/分で駆動する図2で例示したダブルベルト式加熱加圧機に、プレスロールの軸線方向に対してプリプレグ積層体における強化繊維の繊維軸の方向がなす角度θが0°となるように、投入した。該ダブルベルト式加熱加圧機では、ロール温度310℃、ロール直下のベルト間クリアランス300μmの条件の2段式のプレスロールにより、プリプレグ積層体を加熱して熱可塑性樹脂を溶融させた状態で加圧した。その後、ロール温度30℃、ロール直下のベルト間クリアランス300μmの条件の1段式の温水ロールを備えた1.5mの冷却区間を通過させ、熱可塑性樹脂を固化させて繊維強化プラスチックを得た。
(B層)
実施例と同様の方法にて2mm厚みのシート状成形品を得た。
このようにして得たA層とB層を、実施例1と同一の方法で積層、加熱プレスして、厚み4mmの繊維強化プラスチック積層体を得た。
[評価結果]
A層の軟化温度は220℃、B層の軟化温度は263℃、A層とB層を積層した繊維強化プラスチック積層体の荷重たわみ温度は200℃と十分に高いものであった。
[比較例1]
実施例1と同一の方法でA層を得た後、実施例1と同一方法でポリアミド6樹脂(宇部興産社製,製品名:1013B)を用いて2mm厚みのシートを作成した。次いで実施例1と同一の方法で積層、加熱プレスを行い4mm厚みの繊維強化プラスチック積層体を得た。
その結果、A層の軟化温度は220℃、B層の軟化温度は220℃、A層とB層を積層した繊維強化プラスチック積層体の荷重たわみ温度は155℃と不十分であった。
[実施例3]
A層のフィルムにポリカーボネート樹脂(三菱エンジニアリング社製,製品名:ユーピロンH-4000)とポリブチレンテレフタレート樹脂(三菱エンジニアリング社製,製品名:ノバデュラン5010R5)を80:20のブレンド比で混ぜた樹脂を用いた以外は実施例1と全く同一の方法で、A層とB層を得、ついでそれらを積層して加熱プレスを行い、4mm厚みの繊維強化プラスチック積層体を得た。
その結果、A層の軟化温度は222℃、B層の軟化温度は263℃、A層とB層を積層した繊維強化プラスチック積層体の荷重たわみ温度は200℃と十分高いものであった。
[比較例2]
A層のフィルムにポリカーボネート樹脂(三菱エンジニアリング社製,製品名:ユーピロンH-4000)とポリブチレンテレフタレート樹脂(三菱エンジニアリング社製,製品名:ノバデュラン5010R5)を80:20のブレンド比で混ぜた樹脂を用いた以外は実施例2と全く同一の方法で、A層とB層を得、ついでそれらを積層して加熱プレスを行い、4mm厚みの繊維強化プラスチック積層体を得た。
その結果A層の軟化温度は222℃、B層の軟化温度は220℃、A層とB層を積層した繊維強化プラスチック積層体の荷重たわみ温度は155℃と不十分であった。
[実施例4]
一方向に炭素繊維(三菱レイヨン社製、製品名:パイロフィル(登録商標)TR-50S15L)を平面状に引き揃えて目付が72.0g/mとなる強化繊維シートとし、強化繊維シートの両面を、変性ポリプロピレン樹脂(三菱化学社製、製品名:モディックP958)からなる目付が36.4g/mのフィルムで挟み、250℃に加熱したカレンダロールを通して、熱可塑性樹脂を繊維シートに含浸し、繊維体積含有率(Vf)が33%、厚さが、0.12mmの一方向繊維強化プラスチックを得た。得られた一方向繊維強化プラスチックを300mm角に切り出し、4層を疑似等方([0/45/90/-45])に重ねた(A層)。
ついで実施例1と同一の方法ポリアミド66のペレット375gを加熱プレスして、厚み3mmのB層を得た後、実施例1と全く同一の方法でA層/B層/A層の順に積層し、加熱プレスを行い、4mm厚みの繊維強化プラスチック積層体を得た。
その結果A層の軟化温度は165℃、B層の軟化温度は263℃、A層とB層を積層した繊維強化プラスチック積層体の荷重たわみ温度は200℃と十分であった。
[比較例3]
B層にポリアミド6を用いたいた以外は、実施例4と全く同一の方法で4mm厚みの繊維強化プラスチック積層体を得た。
その結果A層の軟化温度は165℃、B層の軟化温度は220℃、A層とB層を積層した繊維強化プラスチック積層体の荷重たわみ温度は155℃と不十分であった。
[実施例5]
実施例1と同様の方法で一方向配向繊維強化プラスチックを得た後に、加熱プレスを行って1mm厚みの疑似等方積層の繊維強化プラスチックを得た(A層)。その後、その繊維強化プラスチックを100mm×100mmに切り出し、キャビティサイズが100mm×100mm、厚み4mmの射出成形用金型に挿入した。その後、インサートしたA層の片側に樹脂が充填するように、シリンダ温度330℃、金型温度110℃にてPPS樹脂(東レ社製、製品名:トレリナA504X90)を射出成形した。
その結果A層の軟化温度は220℃、B層の軟化温度は278℃、A層とB層を積層した繊維強化プラスチック積層体の荷重たわみ温度は250℃以上で十分に高いものであった。
[比較例4]
B層の射出樹脂をPEEK樹脂(VICTREX社製、製品名:450G)、シリンダ温度380℃、金型温度150℃に設定した以外は、実施例5と同一の方法で繊維強化プラスチック積層体を得た。しかしながら射出成形の際にPEEK樹脂が高温のために、界面に存在するA層が分解し、評価を行うことができなかった。
[比較例5]
(A層)
一方向に炭素繊維(三菱レイヨン社製、製品名:パイロフィル(登録商標)TR-50S15L)を平面状に引き揃えて目付が72.0g/mとなる強化繊維シートとし、強化繊維シートの両面を、ポリアミド66樹脂(デュポン社製、製品名:ザイデル101F)からなる目付が45.6g/mのフィルムで挟み、280℃に加熱したカレンダロールを通したが、繊維束中に樹脂を十分に含浸することはできなかった。
Figure 0007039823000001
1 ダブルベルト式加熱加圧機
10 プレスロール
12 ベルト
14 IRヒータ
16 温水ロール
18 巻取りロール
20 駆動ロール
22 従動ロール
24 ガイドロール
100 一方向繊維強化プラスチック
110 強化繊維
120 繊維強化プラスチック(A層)

Claims (9)

  1. 少なくとも2層構造を有する積層体であって、下記A層と下記B層を有し、B層の軟化点がA層より高く、かつB層の軟化点が263℃以上、278℃以下であり、A層の軟化点が222℃以下である、繊維強化プラスチック積層体。
    A層:強化繊維と熱可塑性樹脂とを含む一方向連続繊維プリプレグ複数枚の積層体である繊維強化プラスチックあって、前記強化繊維の平均繊維長が10mm以上である。
    B層:熱可塑性樹脂からなりフィラーを含まないプラスチックである。
    軟化点:層を構成する熱可塑性樹脂が結晶性樹脂の場合は、当該熱可塑性樹脂の融点が当該層の軟化点であり、層を構成する熱可塑性樹脂が非晶性樹脂の場合は、当該熱可塑性樹脂のガラス転移点が当該層の軟化点である。
  2. 繊維強化プラスチック積層体の全厚みに対して、B層の厚みの割合が0.5以上、0.9以下である、請求項1に記載の繊維強化プラスチック積層体。
  3. A層における強化繊維が炭素繊維を含み、炭素繊維の繊維体積含有率が10~60体積%である、請求項1または2に記載の繊維強化プラスチック積層体。
  4. A層における繊維強化プラスチックが、切込入りである、請求項1~3のいずれか一項に記載の繊維強化プラスチック積層体。
  5. A層における熱可塑樹脂が、ポリオレフィン樹脂、変性ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂及びポリカーボネート樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の繊維強化プラスチック積層体。
  6. B層における熱可塑樹脂が、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂及びポリフェニレンサルファイド樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の繊維強化プラスチック積層体。
  7. 少なくとも3層構造を有する積層体であって、両表面層に前記A層を有し、両表面層の間に前記B層を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の繊維強化プラスチック積層体。
  8. A層とB層を、プレス成形で一体化する、請求項1~7のいずれか一項に記載の繊維強化プラスチック積層体の製造方法。
  9. A層とB層を、射出成形で一体化する、請求項1~7のいずれか一項に記載の繊維強化プラスチック積層体の製造方法。
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