JP7038851B2 - パーキングロックユニット、およびこのようなパーキングロックユニットを備えたトランスミッションアッセンブリ - Google Patents

パーキングロックユニット、およびこのようなパーキングロックユニットを備えたトランスミッションアッセンブリ Download PDF

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Description

本発明は、自動車のトランスミッションアッセンブリのための、特にハイブリッド電気自動車または電気自動車のためのパーキングロックユニット、ならびにこのようなパーキングロックユニットを備えたトランスミッションアッセンブリに関する。
トランスミッションアッセンブリには、パーキングロックユニットを設けることができ、その主たる課題は、駐車状態にある車両を確実に停止させておくことである。特に、機械的に作動するパーキングブレーキの代わりに、電気的に作動するパーキングブレーキを使用することにより、パーキングロックはますます頻繁に、車両の意図しない動きに対する主要な保護手段となっている。この場合、ロック作用は通常、形状接続によりパーキングロックギヤに係止するロックエレメントによって達成される。
トランスミッションアッセンブリは自動車のパワートレインにおいて、駆動ユニットの回転数・トルク特性を、タイヤで必要な回転数・トルクに変換して伝えるために必要である。このために、通常、駆動ユニットの高い回転数は、トランスミッションアッセンブリを介して、タイヤのより低い回転数に減じられ、駆動ユニットのトルクは逆にこれに比例して高くなる。駆動ユニットが内燃機関であるならば、回転数・トルク特性をタイヤで必要な特性に合わせるために、トランスミッションアッセンブリには切替可能なギヤが設けられる。これに対して、電気モータの回転数・トルク特性は、タイヤの所要特性に似ているので、切替可能なギヤは通常設ける必要はない。それにもかかわらず、高回転数の電気モータは、有利な出力密度を有していて、ひいては構成スペースが最適であるので、通常、電化されたパワートレインに、トランスミッションアッセンブリが設けられるが、ただし、このトランスミッションアッセンブリは固定されたギヤ比を有する。
米国特許第6588294号明細書により、パーキングロックユニットが公知であり、このパーキングロックユニットは、シフトチェンジアクチュエータによるパーキングロックの操作の際に、被駆動軸をロックする。このために、パーキングロックユニットは、トランスミッション軸に相対回動不能に配置されているパーキングロックギヤと、ロック用つめを有しており、このロック用つめは、トランスミッションケーシングに回転可能に支持されていて、選択的にパーキングロックギヤに係合させられ、かつパーキングロックギヤから再び解除可能である。このために、ロック用つめは、噛み合い状態で、アクチュエータロッドによるばね力に抗して、パーキングロックギヤの作用領域に押し込まれ、これによりロック用つめの歯は、パーキングロックギヤの歯列構造内に係合し、これによりパーキングロックギヤもしくはトランスミッション軸の回転をロックする。
独国特許出願公開第102008061201号明細書により、自動車のパーキングロックとして形成されている機械的な回転ロック装置が公知である。このパーキングロックは、ディスク状の軸受シェルを有していて、この軸受シェル内には3つのロックエレメントが配置されていて、回転軸線に対して半径方向かつディスク平面に対して平行にガイドされている。ロックエレメントはそれぞればねエレメントによって半径方向外側に向かって、パーキングロックのロック位置の方向へと力が加えられている。パーキングロックのロック位置では、3つのロックエレメントは、歯車ボディの内周面に形成されている対応する受容部に係合する。切替リングの回転により、ロックエレメントは、ばねエレメントのばね力に抗して、半径方向内側に向かって解放位置の方向へと移動することができ、この解放位置では、ロックエレメントは、受容部の作用領域外に配置されている。
独国特許出願公開第102016201177号明細書により、車両トランスミッションのためのパーキングロック装置が公知であり、このパーキングロック装置では、ロック装置が、線形アクチュエータ装置によって、パーキングロックギヤの回転軸線に対して平行に選択的に、ロック装置がパーキングロックギヤの回転運動をロックするロック位置から、ロック装置がパーキングロックギヤを解放する解放位置へと移動可能であり、かつその逆に解放位置からロック位置へと移動可能である。
独国特許出願公開第1889763号明細書により、パーキングロッククラッチのための解放機構が公知である。
本発明の根底を成す課題は、その構造により、所要構成スペースが僅かであり、必要な構成部品数が減じられているパーキングロックユニットを提案することである。課題はさらに、トランスミッション出力経路の確実なロックを可能にし、所要構成スペースが僅かである、このようなパーキングロックユニットを備えた相応のトランスミッションアッセンブリを提案することである。
この課題を解決するために、自動車のトランスミッションアッセンブリのためのパーキングロックユニットであって、トランスミッションアッセンブリの回転可能に支持された軸に相対回動不能に接続可能なパーキングロックギヤと、第1のばね装置と、パーキングロックギヤの縦軸線に関して、第1のばね装置の半径方向外側に配置されている第2のばね装置と、第1のばね装置と第2のばね装置との間に縦軸線に関して半径方向可動に配置されていて、第1のばね装置および第2のばね装置のうちの少なくとも一方によってばね負荷されている少なくとも1つのロックエレメントと、パーキングロックギヤに対して同心的に配置されている支持スリーブであって、この支持スリーブは、トランスミッションアッセンブリの構成部分に周方向で支持可能であって、さらに少なくとも1つのロックエレメントが半径方向可動に配置されている少なくとも1つの開口を有している支持スリーブと、を有しており、縦軸線を中心とした操作リングの回転により、少なくとも1つのロックエレメントは半径方向内側に向かって、少なくとも1つのロックエレメントがパーキングロックギヤの回転運動をロックするロック位置へと移動可能であって、かつ少なくとも1つのロックエレメントは半径方向外側に向かって、少なくとも1つのロックエレメントが、パーキングロックギヤが自由に回転可能となるようにパーキングロックギヤを解放する解放位置へと移動可能である、パーキングロックユニットが提案される。
パーキングロックギヤとトランスミッションアッセンブリの軸との間の相対回動不能な接続は、例えばスプラインまたは嵌合キー接続によって形成することができる。パーキングロックギヤをさらに、軸方向でスナップリングまたはナットによって軸上に固定することができる。パーキングロックギヤは、周囲にわたって均等に分配された歯とギャップとを交互に有している。ロック位置では、ロックエレメントが、操作リングによってそれぞれギャップ内へ押し込まれる。パーキングロックギヤの回転の際に、ロックエレメントは、パーキングロックギヤの対応する歯に接触し、ロックエレメントが、支持スリーブの開口にも接触するまで、歯によって周方向で動かされる。支持スリーブは、トランスミッションアッセンブリの定置の構成部分に回転しないように支持されている、もしくは定置の構成部分に相対回動不能に接続されている、または定置の構成部分に一体に形成されている。したがってロックエレメントは、歯と支持スリーブとの間に挟まれて、パーキングロックギヤを、ひいてはパワートレイン全体をロックする。
少なくとも1つのロックエレメントは円筒状のローラ体であってもよい。これにより、パーキングロックギヤの歯が、この歯によってロックエレメントが挟み込まれる領域で凹状の形状を有していれば、特に接触圧が減じられる。ロックエレメントは、両ばね装置の間にばね的に支持されている。ロックエレメントの移動方向は、支持スリーブの開口により、パーキングロックギヤの縦軸線に関してほぼ半径方向に画定される。ロックエレメントの移動の外側のストップ位置は、操作リングの内輪郭の各有効直径により、または第1および第2のばね装置のばね力が相殺される位置への到達により、規定される。操作リングの内輪郭はこのために非円形に形成されていてもよく、これにより有効直径は、操作リングと支持スリーブの相対回動により変化する。したがって、操作リングの回転により、有効直径が小さくなる場合は、ロックエレメントは、パーキングロックギヤの方向に押し込まれ、有効直径が大きくなる場合は、解放位置への経路が解放される。
このために可能な実施形態では、操作リングの内輪郭は、複数の角を有する多角形として、特に、複数の丸み付けられた角を有する多角形として形成されている。このような形状は、例えば、DIN32711に準拠する軸・ハブ結合、三角形については形状P3G、または四角形については形状P4Cにより公知であり、任意の数の角を有する多角形についても同様に使用することができる。2つのロックエレメントを有する構成のためには、多角形は特に楕円の形状であってもよい。この場合、多角形は、直径d1の1つの共通の外接円上に全て位置し、周にわたって均一に分配された複数の角を有し、角の数は少なくともロックエレメントの数に相当する。さらにこの多角形は、直径d2の1つの共通の内接円上に全て位置し、周方向で角に対してずらされて配置されていて、かつ周にわたって均一に分配された複数の内側点を有し、内側点の数は角の数に相当する。したがって、ロックエレメントの最大のばね撓みは、直径d1と直径d2との差の半分によって規定される。最大のばねの撓みは、ロックエレメントが一方では解放位置で、パーキングロックギヤの作用領域から完全に外へ移動させられることができるように、他方ではロック位置で、パーキングロックギヤの作用領域内に十分に入り込むように選択されており、ロックエレメントは好適には常に、少なくとも1つの部分で、支持スリーブの開口の内側に配置されていてもよい。多角形の形状の他に、操作リングの回転の際に有効直径を変化させる別の形状も考えられ、特に直径の急激な変化を伴う一貫性のない形状も考えられる。
パーキングロックギヤの縦軸線を中心とした周方向での、トランスミッションアッセンブリの構成部分における支持スリーブの支持は、トランスミッションアッセンブリのケーシングとの、例えばねじ接続および/または差込接続により行うことができる。この場合、パーキングロックユニットは完全に交換可能なモジュールであり得る。別の実施形態では、支持スリーブは、トランスミッションアッセンブリのケーシングの一部を形成していてもよく、特にケーシングに一体に形成されてもよく、したがって、パーキングロックギヤの縦軸線に対して周方向で支持され得る。支持スリーブの複数の開口は、操作リングの多角形の角が有する、周方向で等しい角度間隔を置いて位置している。開口は、矩形の貫通孔として形成されていてもよく、各個所で、ロックエレメントの長さよりも大きな軸方向の幅を有している。
第1のばね装置の外周面は、支持スリーブの内周面に相対回動不能に接続されていてもよい。このために、第1のばね装置は、例えば支持スリーブと共にプレス接続部を形成することができ、この場合、生じる摩擦力は第1のばね装置のつながっているスリーブ区分の領域で主に伝達される。接着、または堅固な結合部を形成する第1のばね装置と支持スリーブとの各種その他の接合も可能であることは勿論である。
1つの可能な実施形態では、第1のばね装置は、周方向に敷設されたばねアームを備えた2つのリングエレメントを有しており、少なくとも1つのロックエレメントは、2つのリングエレメントのそれぞれのばねアームのうちの少なくとも1つに載置される。ばねアームは、この場合、ロックエレメントを負荷するために働き、ばね力の作用方向は、ほぼ半径方向外側に向けられている。したがってロックエレメントは、少なくとも2つのばねアーム、すなわち各リングエレメントのそれぞれ1つのばねアームの上に載置され、ばねアームの力の作用点は特に、ロックエレメントの重心点から対称に間隔を置いて位置し、これにより付加的に傾けられることなく、ほぼ半径方向の運動が保証されている。ばねアームは、1つの構成では、全て同じ周方向に、時計回りまたは反時計回りに方向付けることができる。この場合、ばねアームは、操作リングの多角形の角が有する、周方向で等しい角度間隔を置いて位置している。代替的にばねアームは、交互にそれぞれ逆の周方向に向けられていてもよく、これにより、端部はそれぞれ対を成して対向している。この場合、対向する2つの端部の間の仮想中心平面は、操作リングの多角形の角が有する等しい角度間隔を置いて位置しており、ロックエレメントは、各リングエレメントにつきそれぞれ2つのばねアームの上に載置される。ばねアームの数は、この構成では、ロックエレメントの数の2倍に相当する。この構成は、ばねが撓む際にロックエレメントが周方向でも支持される一種の漏斗を、ばねアームが形成しているという利点を有している。ばねアームは例えば、つながっているスリーブ区分に結合されていてもよい。ばねアームの領域におけるパーキングロックギヤの縦軸線方向でのリングエレメントの間隔は、この場合、パーキングロックギヤが、これらのリングエレメントの間で回転することができるような大きさに選択されている。
1つの可能な実施形態では、2つのリングエレメントは位置決めエレメントを有していてもよく、位置決めエレメントを介して、第1のばね装置は周方向で支持スリーブに対して位置決めされており、これによりばねアームは、支持スリーブの少なくとも1つの開口に対して整列させられている。整列された状態では、ばねアームと開口とが、構造により所望される相対位置に互いに位置している。したばって、ばねアームのばね力が、ほぼ半径方向でロックエレメントに作用し、周方向の大きな割合の力により支持スリーブの開口内でクランプされてひっかかることが回避され、さらには各切替位置で、全てのロックエレメントに作用するばね力がほぼ同じであることが保証される。この構成では、支持スリーブは、位置決めエレメントに相補的な溝を有している。さらには、ロックエレメントに対する均一な力作用を実現するために、1つのリングエレメントの、周方向で隣接するそれぞれ2つのばねアームを対称的に形成することができる。
代替的には、第1のばね装置がワンピースに形成されていて、両リングエレメントは、つながっているスリーブ区分の領域の接続ウェブにより互いに接続されていることも考えられる。この実施形態では、接続ウェブは、構成部分の衝突を避けるために、パーキングロギヤの外径よりも大きな内径を有していなければならない。
別の可能な実施形態では、第1のばね装置は、載置区分と支持区分とを有する少なくとも1つのリング状のばねエレメントを有していてもよい。少なくとも1つのリング状のばねエレメントは、載置区分で、支持スリーブの外周面に設けられた凹部に載置される。さらに、少なくとも1つのロックエレメントが、少なくとも1つのリング状のばねエレメントの支持区分上に載置される。このような実施形態では、少なくとも1つのロックエレメントは、円筒体の円形の面に支持突起または支持溝を有していてもよい。
ロックエレメントをばね負荷するために、第2のばね装置は、ばね舌片を有しているスリーブとして形成されていてもよく、少なくとも1つのロックエレメントは解放位置で、ばね舌片のうちの少なくとも1つの上に載置される。ばね舌片は、真ん中でスリーブから打ち抜いて形成することができ、これによりばね舌片は、つながっているスリーブ区分の間に配置されていて、側方ではそれぞれ1つのリング区分によって画定されている。ばね舌片は、1つの構成では、全て同じ周方向に、時計回りまたは反時計回りに方向付けることができる。この場合、ばね舌片は、操作リングの多角形の角が有する、周方向で等しい角度間隔を置いて位置している。代替的にばね舌片は、交互にそれぞれ逆の周方向に向けられていてもよく、これにより、端部はそれぞれ対を成して対向している。この場合、対向する2つの端部の間の仮想中心平面は、操作リングの多角形の角が有する等しい角度間隔を置いて位置しており、ロックエレメントは、それぞれ2つのばね舌片の上に載置される。ばね舌片の数は、したがって、ロックエレメントの数の2倍に相当する。この構成は、ばねが撓む際にロックエレメントが周方向でも支持される一種の漏斗を、ばね舌片が形成しているという利点を有している。ロックエレメントへのばね力のほぼ半径方向での導入のために、第2のばね装置の、周方向で隣接しているそれぞれ2つのばね舌片を対称的に形成することができる。第2のばね装置を第1のばね装置と同様に、複数の部分から形成し、ばね舌片をリングエレメントに付設することも考えられる。
第2のばね装置の内周面は、支持スリーブの外周面に相対回動不能に接続されていてもよい。この実施形態では、操作リングは、パーキングロックユニットを切り換えるために個別に回転し、円形とは異なる内輪郭を有している。ロックエレメントはロック位置では少なくとも1つの舌片上に載置されており、この少なくとも1つの舌片は、操作リングの内輪郭によってほぼブロックされている。解放位置では、ばね舌片はロックエレメント共に半径方向外側に向かって、操作リングの内輪郭によって制限されるまで、または第1および第2のばね装置のばね力が相殺されるまで、動かされる。第2のばね装置のスリーブは、位置決めエレメントを有していてもよく、位置決めエレメントを介して、第2のばね装置は周方向で支持スリーブに対して位置決めされており、これによりばね舌片は、支持スリーブの少なくとも1つの開口に対して整列させられている。
別の実施形態では、第2のばね装置の外周面は、操作リングの内輪郭に相対回動不能に接続されていてもよい。したがって、パーキングロックユニットを操作するために、操作リングと第2のばね装置とが共に回転させられる。このような実施形態では、第2のばね装置の内周面および操作リングの内輪郭のうちの少なくとも1つが、円形とは異なる形状でよい。ロック位置では、ロックエレメントは、つながっているスリーブ区分上に位置している。解放位置では、ばね舌片はロックエレメントと共に半径方向外側に向かって、操作リングの内輪郭によって移動が制限されるまで、または第1および第2のばね装置のばね力が相殺されるまで、動くことができる。第2のばね装置のスリーブは、位置決めエレメントを有していてもよく、位置決めエレメントを介して、第2のばね装置は周方向で操作リングに対して相対的に位置決めされており、これによりばね舌片は、操作リングの内輪郭の角に対して整列させられている。上述した両実施形態の選択に応じて第2のばね装置の外周面もしくは内周面が、対応する滑動パートナと共に、滑り軸受として形成されている。
操作リングが解放位置へと回転した後、ロックエレメントがパーキングロックギヤを解放することを保証するために、1つの実施形態では、第1のばね装置は、解放位置で、第2のばね装置よりも高いばね剛性を有していてもよく、これによりばねの合力はロックエレメントに、パーキングロックギヤの縦軸線に関して半径方向外側に向かって作用する。
操作リングは、電気モータによってパーキングロックギヤの縦軸線を中心として回転可能であってもよく、電気モータの回転軸線は、パーキングロックギヤの縦軸線に対して同心的に、またはずらされて配置されている。電気モータのステータは、上述した両実施形態では、トランスミッションアッセンブリのケーシングに対して定置である。同心的な実施形態では、電気モータのロータは、操作リングに堅固に接続されている。電気モータが、パーキングロックギヤの縦軸線に対してずらされた回転軸線を有して形成されている場合は、ロータは、操作リングを動かすために、操作リングの相補的な対応歯列に噛み合う歯列を有している。上述した両構成に対して代替的な構成として、操作リングは、ボーデンケーブルを介して操作されてもよい。
多角形の角、第2のばね装置のばね舌片、支持スリーブの開口、および第1のばね装置のばねアームが、ロックエレメントの数に相応に、それぞれ均一に間隔を置いて、例えば3つのロックエレメントの場合、120°の間隔を置いて位置していて、ばねアームとばね舌片とはそれぞれ対になって周方向で対向して配置されている場合は、第1の解放位置からロック位置への、そしてさらに第2の解放位置への切替は、同じ周方向への操作リングの回転により達成することができる。したがって、電気モータの出力電子機器は、一方の回転方向のみで設計することができ、電圧の反転は省くことができる。電気モータの電力供給が故障した場合に、車両を危険なく引き続き利用できることを保証するために、特にロック状態の意図しない設計を回避するために、輪郭は特に、ロック位置で安定的な均衡状態となるように設計されている。したがって、ロックエレメントは、操作リングが機械的に回転されるまで、ロック位置に留まる。
課題を解決するために、さらに、本発明によるパーキングロックユニットを備えたトランスミッションアッセンブリが提案される。本発明によるパーキングロックユニットを備えたトランスミッションアッセンブリは、上記にパーキングロックユニットとの関連で説明したのと同様の利点を提供し、これについては手短に参照されたい。特に、パーキングロックユニットは、予め組み立てられた構成ユニットとして簡単にトランスミッションアッセンブリに接続することができる。このために、規定された2つのインターフェース、すなわち軸接続部とケーシング接続部とが設けられていて、これらのインターフェースに、両ユニットが機能的かつ構造的に互いに接続される。
次に、図面につき好適な実施例を説明する。
本発明によるパーキングロックユニットを備えたトランスミッションアッセンブリを示す縦断面図である。 図1の細部Zを拡大して示す図である。 解放位置にある図1のパーキングロックユニットを軸方向で見た図である。 ロック位置にある図1のパーキングロックユニットを軸方向で見た図である。 解放位置にある図1の第1のばね装置とロックエレメントとの間の接触を示す詳細図である。 ロック位置にある図1の第1のばね装置とロックエレメントとの間の接触を示す詳細図である。 ロック位置にある図1のパーキングロックギヤとロックエレメントとの間の接触を示す詳細図である。 解放位置にある図1の操作リングと第2のばね装置との間の接触を部分分解図で示す詳細図である。 ロック位置にある図1の操作リングと第2のばね装置との間の接触を部分分解図で示す詳細図である。 操作リングの解放位置にある図1の第2のばね装置の詳細を示す斜視図である。 操作リングのロック位置にある図1の第2のばね装置の詳細を示す斜視図である。 図1の操作リングの内輪郭を示す概略図である。 第1のばね装置の第2の実施形態を部分的に示す斜視図である。 図13の第1のばね装置の第2の実施形態を示す部分分解図である。 第1のばね装置の第3の実施形態を部分的に示す斜視図である。 同心的に配置され、操作リングに堅固に接続された電気モータを示す概略図である。 軸がずらされて配置された電気モータを示す概略図である。
図1には、電気式もしくはハイブリッド電気式車両のためのトランスミッションアッセンブリ1が示されており、このトランスミッションアッセンブリは、所属の中間軸29を備えた2つの平歯車段28,28’と、下流に接続されたディファレンシャル35とを有している。図示されていない駆動電気モータは、軸歯列を介して駆動軸26に接続されていてもよく、ねじ固定によりケーシング24に接続されていてもよく、これにより完全な駆動装置が形成される。駆動機械を有したトランスミッションアッセンブリ1は、純粋な電気車両(BEV)では、前車軸および/または後車軸の駆動装置として使用することができ、またはプラグインハイブリッド車両(PHEV)では主に、後車軸の駆動装置として使用することができる。駆動機械の駆動トルクは、駆動軸26によって受け取られ、平歯車段28,28’を介して伝達される。ディファレンシャル35は、伝達された駆動トルクを、サイドギヤに相対回動不能に結合された被駆動軸27;27’に分割し、例えばカーブ走行の際に、各駆動軸の車輪における異なる回転数を補償することができる。中間軸29の軸端部36には、望ましくない動きから車両を保護すべき本発明によるパーキングロックユニット2が装着されている。本明細書に示されたトランスミッションアッセンブリは単なる例であり、パーキングロックユニットは、任意の別のトランスミッションアッセンブリにおいても使用することができ、特にケーシング24の内側に配置することができることは勿論である。
本発明によるパーキングロックユニット2の構造およびロック機構の第1の実施形態を、以下に、図2~図12の共通の考察に基づき説明する。パーキングロックユニット2は、この場合、中間軸29の軸端部36に堅固に接続されているパーキングロックギヤ3を有している。軸端部36はこのために、軸歯列31を有しており、この軸歯列には、パーキングロックギヤ3の相補的な内側歯列31’が、ストッパ段部に到るまで被せ嵌められ、これにより中間軸29とパーキングロックギヤ3とは相対回動不能に接続されている。中間軸29上におけるパーキングロックギヤ3の軸方向の位置固定は、スナップリング30によって行われるが、これに限定されるものではない。
図7によりわかるように、パーキングロックギヤ3は、全周にわたって均一に分配された歯4とギャップ5とを交互に有している。パーキングロックユニット2は、解放位置からロック位置へと切り換えることができ、この場合、3つのロックエレメント6,6’,6’’はギャップ5内へと動かされ、これにより縦軸線を中心とした中間軸29の回転自由度はパーキングロックギヤ3を介してロックされる。ロックエレメントの数は、必要なロックモーメントを伝達することができるように任意に選択することができる。歯4は、歯底と歯先との間にクランプ領域37を有しており、クランプ領域の輪郭は、ロックエレメント6,6’,6’’の直径よりも大きな直径を有する円弧によって規定され、ロックエレメントはロック位置でクランプ領域に当接する。歯4は歯先に退避領域38を有している。退避領域は、解放位置からロック位置へと切り換えられている状態で、中間軸29の臨界回転数を上回ると、ロックエレメント6,6’,6’’が半径方向外側に向かって退避され、ギャップ5内に入ることができないように構成されており、ラチェットの呼称でも公知である。臨界回転数を下回ると、ロックエレメント6,6’,6’’はギャップ内へと動くことができ、パワートレインはすぐにロックされる。したがって、退避領域38は、時速5km未満の臨界車両速度に相当する、中間軸29の臨界回転数が達せられるように設計されている。ただし、臨界車両速度の選択は、法規制と自動車メーカの快適性規定によって大きく影響される。パーキングロックギヤ3は、ロック状態で大きな力を吸収しなければならず、これにより材料としては鋼材料が選択される。しかしながら、応力に合わせて最適化されたプラスチック、特に繊維強化プラスチックを使用することも考えられる。
パーキングロックギヤ3は、半径方向外側に位置する支持スリーブ17によって取り囲まれており、支持スリーブ17は、特に、トランスミッションケーシングとも呼ぶことができるケーシング24に一体に形成されているが、代替的には、ねじ接続を介してケーシング24に取り付けられていてもよい。支持スリーブ17は、パーキングロックギヤに同心的に配置されている。支持スリーブ17は、120°ずつ、ずらされている3つの開口20を有しており、この開口内に3つのロックエレメント6,6’,6’’が配置されていて、半径方向でガイドされている。したがって開口20の数は好適には、ロックエレメント6,6’,6’’の数に相当する。開口20は、ロックエレメント6,6’,6’’の長さよりも僅かにだけ広い幅の矩形の貫通孔である。パーキングロックユニット2のロック位置では、ロックエレメント6,6’,6’’は開口20の側壁に支持されており、これによりロックエレメント6,6’,6’’は支持スリーブ17とパーキングロックギヤ3との間に挟み込まれる。ロックエレメント6,6’,6’’と支持スリーブ17との間の接触部における応力を最小限にするために、開口20の側壁は凹状に形成されている。しかしながら、製造コストをさらに減じるために、開口20の側壁をまっすぐ形成することも考えられる。
支持スリーブ17の内周面18は、第1のばね装置7の外周面10がプレス嵌めにより接続されている。第1のばね装置7は、複数の部分から形成されており、パーキングロックギヤ3の第1の側およびパーキングロックギヤ3の第2の側にそれぞれ配置されたリングエレメント8,8’を有している。したがって、パーキングロックギヤ3は、両リングエレメント8,8’の間で自由に回転することができる。リングエレメント8,8’は、120°ずつ、ずらされている3つのスリーブ区分39,39’をそれぞれ有していて、このスリーブ区分の周方向で対向する2つの端部には、それぞれ2つのばねアーム9,9’が配置されている。3つのロックエレメント6,6’,6’’は、それぞれ2つのばねアーム9,9’上に載置されており、ばねアーム9,9’が半径方向内側に向かって曲げられる間は、ばね作用により半径方向外側に向かって負荷されている。第1のばね装置7は、ばね鋼から製作されており、最適化されたプラスチック、特に繊維強化プラスチックを使用ことも考えられる。
支持スリーブ17の半径方向外側には、特に金属材料から成る第2のばね装置12が配置されている。支持スリーブ17の外周面19と、第2のばね装置12の内周面15とは、滑り軸受を形成している。第2のばね装置12は、側方で、周方向に延びる2つのリング区分40,40’によって画定されており、これらのリング区分は、つながった3つのスリーブ区分41,41’を介して互いに接続されている。スリーブ区分41,41’からは、それぞれ周方向逆向きに2つのばね舌片14,14’が延びている。第2のばね装置12は、特に外周面16で、パーキングロックギヤ3と同心的に配置され支持されている操作リング21内に圧入されており、この操作リングと共に、支持スリーブ17に対して相対的に回動することができる。
操作リング21の内輪郭22は、角が丸み付けられた三角形状の多角形として形成されている。多角形の角42,42’42’’は、直径d1の外接円に沿ってそれぞれ120°ずつ、ずらされて位置している。直径d2の内接円上には、多角形の3つの内側点43,43’43’’が、同じく120°ずつ、ずらされて位置していて、したがってそれぞれ角の60°後方には内側点が続いていて、逆に内側点の60°後方には角が続いている。これを角42,42’42’’から内側点43,43’43’’へとたどると、角42,42’42’’と内側点43,43’43’’とは連続した輪郭線によって接続されているので、d1の有効直径は、連続的にd2の方向に減少する。操作リング21と第2のばね装置12とは、パーキングロックギヤ3の縦軸線L1と、ばね舌片14,14’の対向する2つの端部の間の仮想中心線とによって規定される平面に角42,42’42’’が位置するように周方向で位置決めされている。スリーブ区分41,41’、角42,42’42’’、および内側点43,43’43’’の数は、ロックエレメント6,6’,6’’の数に相当し、必要なロックモーメントを伝達することができるように任意に選択することができる。
解放位置では、それぞれ1つの角42,42’42’’が、支持スリーブ17の開口20に並んでいる。ばねアーム9,9’のばね剛性が、ばね舌片14,14’のばね剛性よりも高く選択されているので、ロックエレメント6,6’,6’’は、第1のばね装置7のばねアーム9,9’によって、ばね舌片14,14’のばね力に抗して角42,42’42’’の方向に押される。したがってロックエレメント6,6’,6’’は、ばねアーム9,9’とばね舌片14,14’との間でばね的に、半径方向で支持されている。ロックエレメント6,6’,6’’は、パーキングロックギヤ3の縦軸線L1から最大の間隔を置いた位置をとるので、これによりパーキングロックギヤ3は解放される。最大の間隔は、この場合、ばね舌片14,14’が、操作リング21の内輪郭22に当接することにより画定される。代替的には、最大の間隔は、第1のばね装置7と第2のばね装置12とのばね力が釣り合う点に位置していてもよい。
解放位置からロック位置の方向に操作リング21が回転することにより、ばね舌片14,14’とロックエレメント6,6’,6’’との間の各接触点の有効直径は減じられて、これによりロックエレメント6,6’,6’’は、連続的にそれぞれパーキングロックギヤ3のギャップ5内へと押される。60°の回転後に、ロック位置に到達する。
共に図示されている図13および図14には、第1のばね装置7の第2の実施形態が示されている。第1のばね装置7は、リング状の3つのばねエレメント44を含み、そのうちの1つだけが図示されている。ばねエレメント44の数は、パーキングロックユニット2のロックエレメント6の数に相当する。ばねエレメント44は、支持区分46,46’を介して互いに接続されているU字型の載置区分45,45’を有している。ばねエレメント44は、支持スリーブ17の外周面19における凹部49内に配置されていて、載置区分45,45’で支持スリーブ17上に載置されている。凹部49はこの場合、支持スリーブ17の開口20を取り囲んでいる。ロックエレメント6は、それぞれ円筒体の円形の面に支持溝47,47’を有している。支持溝47,47’内には、ばねエレメント44のそれぞれ1つの支持区分46,46’が受容されているので、ばねエレメント44とロックエレメント6とは形状接続的に互いに接続されている。パーキングロックギヤ3の縦軸線L1に関して半径方向へのばねエレメント44の載置区分45,45’の移動は、組込み状態で第2のばね装置12によってロックされており、これによりばねエレメント44は支持スリーブ17と第2のばね装置12との間に位置決めされている。支持区分46,46’は、この場合、ロックエレメント6と共に、開口20内で半径方向にばね的に出入りする。
図15には、第1のばね装置7の第2の実施形態が、ロックエレメント6の代替的な構成と組み合わされて示されている。ロックエレメント6は、それぞれ円筒体の円形の面に円筒状の支持突起48を有しており、この場合、そのうちの1つだけが、図13の斜視図に示されている。支持突起48は、ばねエレメント44の支持区分46,46’上に載置されている。
操作リング21の回転は、電気モータ25によって作動される。図16に示した第1の実施形態では、電気モータ25の回転軸線L2は、パーキングロックギヤ3の縦軸線L1と同軸である。ステータ32は、ねじ接続によってケーシング24に堅固に接続されている。ロータ33は、操作リング21に堅固に接続されている。図17に示した第2の実施形態では、電気モータ25の回転軸線L2は、パーキングロックギヤ3の縦軸線L1に対して軸がずらされている。ステータ32は、ねじ接続によりケーシング24に対して定置である。ロータ33は、一方の端部に歯列34を有していて、この歯列は、操作リング21の外輪郭23における相補的な対応歯列34’に噛み合い、回転運動を伝達する。
1 トランスミッションアッセンブリ
2 パーキングロックユニット
3 パーキングロックギヤ
4 歯
5 ギャップ
6,6’,6’’ ロックエレメント
7 第1のばね装置
8,8’ リングエレメント
9,9’ ばねアーム
10 外周面
12 第2のばね装置
14,14’ ばね舌片
15 内周面
16 外周面
17 支持スリーブ
18 内周面
19 外周面
20 開口
21 操作リング
22 内輪郭
23 外輪郭
24 ケーシング
25 電気モータ
26 駆動軸
27,27’ 被駆動軸
28,28’ 平歯車段
29 中間軸
30 スナップリング
31,31’ 軸歯列
32 ステータ
33 ロータ
34,34’ 歯列
35 ディファレンシャル
36 軸端部
37 クランプ領域
38 退避領域
39,39’ スリーブ区分
40,40’ リング区分
41,41’ スリーブ区分
42,42’42’’ 角
43,43’43’’ 内側点
44 ばねエレメント
45,45’ 載置区分
46,46’ 支持区分
47,47’ 支持溝
48 支持突起
49 凹部
d1 外接円の直径
d2 内接円の直径
L1 パーキングロックギヤの縦軸線
L2 電気モータの回転軸線

Claims (15)

  1. 自動車のトランスミッションアッセンブリ(1)のためのパーキングロックユニット(2)であって、
    前記トランスミッションアッセンブリ(1)の回転可能に支持された軸(29)に相対回動不能に接続可能なパーキングロックギヤ(3)と、
    第1のばね装置(7)と、
    前記パーキングロックギヤ(3)の縦軸線(L1)に関して、前記第1のばね装置(7)の半径方向外側に配置されている第2のばね装置(12)と、
    前記第1のばね装置(7)と前記第2のばね装置(12)との間に前記縦軸線(L1)に関して半径方向可動に配置されていて、前記第1のばね装置(7)および前記第2のばね装置(12)のうちの少なくとも一方によってばね負荷されている少なくとも1つのロックエレメント(6)と、
    前記パーキングロックギヤ(3)に対して同心的に配置されている支持スリーブ(17)であって、前記支持スリーブは、前記トランスミッションアッセンブリ(1)の構成部分に前記縦軸線(L1)に関して周方向で支持可能であって、少なくとも1つのロックエレメント(6)が半径方向可動に配置されている少なくとも1つの開口(20)を有している支持スリーブ(17)と、
    を有しており、
    前記縦軸線(L1)を中心とした操作リング(21)の回転により、前記少なくとも1つのロックエレメント(6)は半径方向内側に向かって、前記少なくとも1つのロックエレメント(6)が前記パーキングロックギヤ(3)の回転運動をロックするロック位置へと移動可能であって、かつ前記少なくとも1つのロックエレメント(6)は半径方向外側に向かって、前記少なくとも1つのロックエレメント(6)が、パーキングロックギヤ(3)が自由に回転可能となるように前記パーキングロックギヤ(3)を解放する解放位置へと移動可能である、パーキングロックユニット(2)。
  2. 前記操作リング(21)は、複数の角を有する多角形として、特に、複数の丸み付けられた角(42,42’42’’)を有する多角形として形成されている内輪郭(22)を有している、請求項1記載のパーキングロックユニット。
  3. 前記第1のばね装置(7)は、周方向に敷設されたばねアーム(9,9’)を備えた2つのリングエレメント(8,8’)を有しており、前記少なくとも1つのロックエレメント(6)は、前記2つのリングエレメント(8,8’)のそれぞれの前記ばねアーム(9,9’)のうちの少なくとも1つに載置される、請求項1または2記載のパーキングロックユニット。
  4. 前記第1のばね装置(7)の外周面(10)は、前記支持スリーブ(17)の内周面(18)に相対回動不能に接続されている、請求項3記載のパーキングロックユニット。
  5. 前記2つのリングエレメント(8,8’)は位置決めエレメントを有しており、前記位置決めエレメントを介して、前記第1のばね装置(7)は周方向で前記支持スリーブ(17)に対して位置決めされており、これにより前記ばねアーム(9,9’)は、前記支持スリーブ(17)の前記少なくとも1つの開口(20)に対して整列させられている、請求項3または4記載のパーキングロックユニット。
  6. 前記第1のばね装置(7)は少なくとも1つのリング状のばねエレメント(44)を有しており、前記ばねエレメントは、載置区分(45)と支持区分(46)とを有しており、
    前記少なくとも1つのリング状のばねエレメント(44)は、前記載置区分(45)で、前記支持スリーブ(17)の外周面(19)に設けられた凹部(49)に載置されていて、
    前記少なくとも1つのロックエレメント(6)は、前記少なくとも1つのリング状のばねエレメント(44)の前記支持区分(46)上に載置されている、請求項1または2記載のパーキングロックユニット。
  7. 前記第2のばね装置(12)は、ばね舌片(14,14’)を有しているスリーブとして形成されており、前記少なくとも1つのロックエレメント(6)は前記解放位置で、前記ばね舌片(14,14’)のうちの少なくとも1つの上に載置される、請求項1から6までのいずれか1項記載のパーキングロックユニット。
  8. 前記第2のばね装置(12)の外周面(16)は、前記操作リング(21)の前記内輪郭(22)に相対回動不能に接続されている、請求項2または請求項2を引用する請求項3から7までのいずれか1項記載のパーキングロックユニット。
  9. 前記第2のばね装置(12)の内周面(15)は、前記支持スリーブ(17)の前記外周面(19)に相対回動不能に接続されている、請求項6または請求項6を引用する請求項7記載のパーキングロックユニット。
  10. 前記第2のばね装置(12)は位置決めエレメントを有しており、前記位置決めエレメントを介して、前記第2のばね装置(12)は周方向で前記操作リング(21)に対して位置決めされており、これにより前記ばね舌片(14,14’)は、前記操作リング(21)の前記内輪郭(22)の前記角(42,42’42’’)に対して整列させられている、請求項2を引用する請求項7記載のパーキングロックユニット。
  11. 前記第2のばね装置(12)は位置決めエレメントを有しており、前記位置決めエレメントを介して、前記第2のばね装置(12)は周方向で前記支持スリーブ(17)に対して位置決めされており、これにより前記ばね舌片(14,14’)は、前記支持スリーブ(17)の前記少なくとも1つの開口(20)に対して整列させられている、請求項7または請求項7を引用する請求項9記載のパーキングロックユニット。
  12. 前記第1のばね装置(7)は、前記解放位置で、前記第2のばね装置(12)よりも高いばね剛性を有しており、これによりばねの合力は前記ロックエレメント(6)に、前記パーキングロックギヤ(3)の前記縦軸線(L1)に関して半径方向外側に向かって作用する、請求項1から11までのいずれか1項記載のパーキングロックユニット。
  13. 前記支持スリーブ(17)は、前記トランスミッションアッセンブリ(1)のケーシング(24)の一部を形成し、特に前記ケーシング(24)に一体に形成されている、請求項1から12までのいずれか1項記載のパーキングロックユニット。
  14. 前記操作リング(21)は、電気モータ(25)によって前記パーキングロックギヤ(3)の前記縦軸線(L1)を中心として回転可能であって、前記電気モータ(25)の回転軸線(L2)は、前記パーキングロックギヤ(3)の前記縦軸線(L1)に対して同心的に、またはずらされて配置されている、請求項1から13までのいずれか1項記載のパーキングロックユニット。
  15. 特に電気モータにより駆動可能な自動車のためのトランスミッションアッセンブリ(1)であって、
    ケーシング(24)と、
    それぞれ前記ケーシング(24)内に回転可能に支持されていて、モーメント伝達および運動伝達のために、少なくとも1つの平歯車段(28)を介して接続されている、駆動軸(26)および被駆動軸(27)と、
    請求項1から14までのいずれか1項記載のパーキングロックユニット(2)であって、前記駆動軸(26)、前記被駆動軸(27)、または出力経路において前記駆動軸(26)と前記被駆動軸(27)との間に配置された回転可能な駆動部分のうちの1つと、相対回動不能に接続されているパーキングロックユニット(2)と、
    を有するトランスミッションアッセンブリ(1)。
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