JP7037112B2 - 止水構造 - Google Patents
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Description
除塵装置は、例えば深さ約15メートルの取水路に設置される大型の装置であるため、点検などを行う際には水の流れを遮断する必要がある。そのため、水路の両側に設けられたコンクリート壁の側壁にそれぞれ上下方向のガイド溝を対向して形成し、このガイド溝に設置された戸当り金物に沿って、複数の角落しをそれぞれ挿入し積み重ねて止水ゲートを構築している。
一例として、高さ約2メートル、重量約2000キログラム程度の鋼製の角落しを水路中のガイド溝に沿って水圧方向に注意しながら水路底面から順番に水平に約6個積み重ねて除塵装置の手前にゲートを構築する。その後、除塵装置がある側(下流側)から水を抜くことで点検作業スペースを確保する。このようにして角落しを積み重ねたゲートを境に水のある環境と水のないドライな空間を形成できる。
従来の角落しは、ガイドとの接触箇所にゴムを設けて、上流側から働く水圧が作用することによって、角落しとガイド溝を密着させていた(例えば特許文献1に開示)。
止水時に水圧がかかる前記両側壁の壁面又は前記角落しの主面のいずれか一方に設けて、前記側壁又は前記主面から突出する当て板と、
止水時に水圧がかかる前記両側壁の壁面又は前記角落しの主面のいずれか他方に設けて、前記当て板に当接する摺動部と、
を備え、
前記角落しの取り付け時に対向する前記当て板及び前記摺動部の組は、前記両側壁の側面又は前記角落しの上下方向に沿って複数設け、
各組の前記当て板と前記摺動部の間の距離は、水路底面から水面に向けて段階的に広げて設置していることを特徴とする止水構造を提供することにある。
上記第1の手段によれば、ガイド溝の角落しを取り付けた際、摺動部が当て板を押し当てる構造となり、水圧に加えて隙間なく角落しの水密ゴムをガイド溝の戸当り金物に密着させることができ角落しの設置の作業効率を向上できる。
また角落しをガイド溝へ挿入する作業のみで良く、作業者の作業負担を軽減できる。
また作用する水圧が不十分であってもガイド溝と角落しの密着性を高めることができる。
上記第2の手段によれば、角落しをガイド溝に取り付ける又は取り外す作業時において、摺動部が当て板を摺動して引っ掛かることがなく容易に取り付けることができ、作業効率を向上できる。
また取り付け又は取り外しの際、当て板又は摺動部が破損するおそれがない。
前記当て板と前記摺動部は、間の距離が水路底面から水面に向けて段階的に広げて設置していることを特徴とする止水構造を提供することにある。
上記第3の手段によれば、角落しをガイド溝に取り付ける作業時において、下方に取り付ける角落しがガイド溝の中間部分などで当て板と摺動部が当接し、水密ゴムが戸当り金物に密着して自重による降下を妨げることがなく、容易に取り付けることができる。
上記第4の手段によれば、上記第3の効果に加えて、初期設定後からスペーサを用いて当て板と摺動部の間の距離を任意に変更する微調整を容易に行うことができる。
また角落しをガイド溝へ挿入する作業のみで良く、作業効率を向上でき、かつ作業者の作業負担を大幅に軽減できる。
図示のように本発明の止水構造10は、水路12の両側壁に設けたガイド溝20と、前記ガイド溝20に挿入する角落し30を備えた止水構造10において、止水時に水圧がかかる両側壁の壁面14又は角落し30の主面のいずれか一方に設けて、側壁又は主面から突出する当て板40と、止水時に水圧がかかる両側壁の壁面14又は角落し30の主面のいずれか他方に設けて、当て板40に当接する摺動部50を備えている。
ガイド溝20は、水路12の両側壁の壁面14であって水路底面から地面に亘って設けた溝であり、後述する所定長さの角落し30の端部を挿入可能な溝深さと、溝幅に設定している。またガイド溝20の内壁にはU字型の戸当り金物22を設置している。
角落し30は、水路12の幅長さよりも僅かに長い角落しスキンプレート32の端部にC形鋼34の一方のフランジ34aを固定し、他方のフランジ34bに両側水密(止水)ゴム36と支圧板38を取り付け、ウェブ34cの主面に沿って他方のフランジ34bから支圧板38を突出させている。支圧板38は、先端が戸当り金物22に接触すると、両側水密ゴム36も戸当り金物22に接触変形してガイド溝20と角落し30の密着性を高めることができる(図1,2のA=0)。また角落し30は底面に底面水密(止水)ゴム39を取り付けている。底面水密ゴム39は、角落し30の自重により水路底面又は下方の角落し30の上面に接触して変形して密着性を高めることができる。また角落し30の長さ方向(水圧方向の直交方向)には複数のH形鋼35を上下方向に複数並べて取り付けて水圧に対する所定の剛性を高めている(図1参照)。
図1,2に示す当て板40は、角落し30の角落しスキンプレート32の主面(止水時に水圧がかかる面又は上流側の面)から上流側へ突出するように取り付けている。当て板40は角落し30の両端に夫々上下直線上に2箇所設置し、上端及び下端の角を面取りして、後述する摺動部50が摺動し易く、かつ破損しないように形成している。
なお当て板40の突出長さ(角落しスキンプレート32の主面からの突出長さ)は、ガイド溝20に固定した際に後述する摺動部と隙間なく接触する長さに設定している。
図1,2に示す摺動部50は、水路12の両側壁の壁面14に設けている。摺動部50はローラ52と、このローラ52の回転軸を水平に軸支するローラ台54を備えている。本実施形態の摺動部50は、ローラ台54を両側壁の壁面14から角落し30に向けて直角に屈曲してローラ面が当て板40と対向して接触するように、かつ上下方向に複数(図1,2では2個、すなわち1枚の角落しの左右で上下に2個ずつ)取り付けている。摺動部50は、ガイド溝20に角落し30を設置したときに当て板40と対向する箇所に取り付けている。
また摺動部50は、ガイド溝20に角落し30を挿入した際、当て板40に当接して、角落しを溝水圧方向に押す力を与えることができれば良く、この他にもボールローラ等を適用することもできる。
図3はスペーサの説明図である。スペーサ60は、摺動部50のローラ52とローラ台54の間に取り付けて、ローラ52と当て板40との間の長さを任意に調整可能な平板である。当て板40と摺動部50は、所定厚みのスペーサ60を複数用いて、間の距離が水路底面から水面に向けて段階的に広がるように設置している。具体的には、水路底面に最も近い摺動部50のスペーサ60の設置枚数をn枚とし、その上方の摺動部50のスペーサ60の設置枚数を以下水面に向けてn-1、n-2…とし、スペーサ60の設置枚数を少なくすることにより、当て板40と摺動部50の間の距離Bが水路底面から水面に向けて段階的に広がるように設定している。このとき当て板40は、水路底面から水面に向けて段階的に突出長さ(角落しスキンプレート32の主面からの突出長さ)が長くなるように設定している(後述する図4参照)。
このような構成により、ガイド溝20に角落し30を挿入して降下作業中に下部に設置される角落し30が水路12の中間部分等で両側水密ゴム36が戸当り金物22に接触してガイド溝20に密着してしまい、角落し30の自重による降下を妨げることを防止して、取り付け作業を短時間かつ効率的に行うことができる。
上記構成による本発明の止水構造の作用について以下説明する。図4は本発明の止水構造の角落しの取り付け説明図である。
水路12の両側壁の壁面のガイド溝20に複数(図4では4枚)の角落し30を挿入して設置する際、角落し30の当て板40が、地面に最も近い(両側壁の壁面14の上方の)摺動部50のローラ52と接触して水圧方向(下流側)へ力が加えられる。更に角落し30の自重によって下方へ移動して当て板40が摺動部50と接触して水圧方向(下流側)力が加えられる。このように段階的に力が加えられて水路底面に到達する。このとき水路12の上方に設置した摺動部50と当て板40との間の距離(スペーサ60の設置枚数がn-3)は水路底面(スペーサ60の設置枚数がn)よりも広いため、水圧方向(下流側)に加えられる力は少しずつ加えられる。これにより角落し30の水路左右(水路の平面視で角落しの両端が水圧方向に対して交差する方向)が傾いて密着することを防止できる。また摺動部50が一度に当て板40を押し付けることによって水密ゴムが破損することを防止できる。水路底面と接触する角落し30の当て板40は、摺動部50に当接しており、支圧板がガイド溝20の戸当り金物と接触するとともに両側水密ゴムも接触変形して密着性を高めることができる。
上方に位置する角落し30は、当て板40と摺動部50の間の距離Bが水路底面から水面に向けて段階的に広がる設定に応じて、当て板40の突出長さを長くして摺動部50と接触する長さに設定している。このため、固定時(下方の角落し30の上部に接触したとき)に当て板40が摺動部50に当接して、支圧板がガイド溝20の戸当り金物と接触するとともに両側水密ゴムも接触変形して密着性を高めることができる。
このような本発明によれば、従来の角落しの取り付け又は取り外し作業のように作業者が潜水することなく、角落しを水路中へ設置する際に十分な力を角落しに加えることができる。
図1-4に示す当て板40は角落し30の主面から突出する形態で説明したが、この他にも水路12の両側壁の壁面14から突出するように取り付けても良い。同様に摺動部50は水路12の両側壁の壁面14から突出する形態で説明したが、この他にも角落し30の主面から突出するように取り付けても良い。
また、図2,3に示すような当て板40と摺動部50の間の距離の調整に用いるスペーサ60を用いずに、摺動部50のローラ台54の取り付け位置を水路底面から水面に向けて段階的に離間するように設定しても良い。
また、本発明は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。
20………ガイド溝、22………戸当り金物、
30………角落し、32………角落しスキンプレート、34………C形鋼、34a………一方のフランジ、34b………他方のフランジ、34c………ウェブ、35………H形鋼、36………両側水密ゴム、38………支圧板、39………底面水密ゴム、
40………当て板、
50………摺動部、52………ローラ、54………ローラ台、
60………スペーサ。
Claims (3)
- 水路の両側壁に設けたガイド溝と、前記ガイド溝に挿入する角落しを備えた止水構造において、
止水時に水圧がかかる前記両側壁の壁面又は前記角落しの主面のいずれか一方に設けて、前記側壁又は前記主面から突出する当て板と、
止水時に水圧がかかる前記両側壁の壁面又は前記角落しの主面のいずれか他方に設けて、前記当て板に当接する摺動部と、
を備え、
前記角落しの取り付け時に対向する前記当て板及び前記摺動部の組は、前記両側壁の側面又は前記角落しの上下方向に沿って複数設け、
各組の前記当て板と前記摺動部の間の距離は、水路底面から水面に向けて段階的に広げて設置していることを特徴とする止水構造。 - 前記摺動部は、ローラ又はボールローラであることを特徴とする請求項1に記載の止水構造。
- 前記各組の前記当て板と前記摺動部の間の距離を、前記水路底面から水面に向けて段階的に広げる調整が可能なスペーサを用いたことを特徴とする請求項1又は2に記載の止水構造。
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