JP7036475B2 - バーチャル空間交流システム、バーチャル空間交流方法及びプログラム - Google Patents
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このため、会議などは、ウェブ上でおこなうことを余儀なくされており、ユーザがそれぞれの端末(通常パーソナルコンピュータ)をネットワークで接続し、ユーザがリアルタイムで情報交換を行うウェブ会議システムが広く用いられている。ウェブ会議システムは、コロナウイルスの感染リスクがなく、また、遠隔地にいるユーザ同士がネットワーク上の仮想空間(バーチャル)で、画面上で互いの顔を見ながら、ミーティングを行うことができ、また、文字によるチャット、画面上に電子ファイルを共有することで、会議を進めることができる。
しかしながら、ポスターセッションや個展のような、ユーザが任意に関心のある内容を探し、その内容をポスター発表者(作成者)や展示物の製作者に質問を行うような形式のものは、既存のウェブ会議システムでは行うことが難しい。
また、会話している内容を秘密にしたい場合などに、対策がないため、秘密にしたい内容の漏洩の恐れがあるなど問題があった。
を備え、前記交流領域には、会話中でない他の前記参加ユーザが会話に参加することを制限する制限手段が設けられており、前記制御手段は、会話中の前記参加ユーザが前記制限手段を使用している場合には、会話中の前記参加ユーザ以外の他の前記参加ユーザが、前記会話に参加することを制限する制御をし、会話中の前記参加ユーザ以外が、前記参加ユーザの操作するアバターが会話中の前記参加ユーザのアバターに隣接して、前記所定の操作を行った場合、会話中の前記参加ユーザの前記交流領域に、前記参加ユーザと前記所定の操作を行うことで会話できる小アバターを表示する制御を行う、ことを特徴とする。
以下、添付図面を参照しながら、本実施形態のバーチャルセッションシステム(バーチャル空間交流システム)について詳細に説明する。ここでは、好適な例として、ポスターセッションを例に説明するが、本願発明は、ポスターや美術品等の展示物を有するものや、複数の参加ユーザがバーチャル空間で交流するものであれば、どのようなものにでも適用可能である。
図1は、本発明に係るバーチャルセッションシステムの一例を示すシステム構成図である。本発明のバーチャルセッションシステムに好適な管理者端末1000は、バーチャルセッションのサービスを提供する装置で、Webサーバ機能を備えており、参加ユーザ端末2000が備えるWebブラウザからのアクセスを受け付け、サービスを提供するサーバである。また、管理者端末1000は、参加ユーザ端末2000から送信された認証情報に基づきユーザの認証を行い、認証が許可された場合にバーチャルセッションのサービスを提供する。具体的には、Webサーバ機能を備えた、パーソナルコンピュータ計算機端末であり、ネットワーク通信機能を備え、クラウドやLAN(ローカルエリアネットワーク)を介してデータ通信が可能なものである。あるいは管理者端末1000は管理者端末(パーソナルコンピュータ計算機端末)とは分離したWebサーバ自体でもよく、具体的なハードウェア構成を指定しないクラウドサービス(Amazon(商標) Web Servicesなど)自体とすることや仮想化環境(Docker(商標)など)などを使用することも可能である。
なお、本願発明での、会話は、チャットなど文字情報を用いたものや、映像情報、音声情報等で相手とコミュニケーションをとることが可能なものを全て含むものとする。
図2は、管理者端末1000をパーソナルコンピュータとした際のハードウェア構成を示す図である。図2に示すように、管理者端末1000は、システムバス1010を介して中央制御部1001、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の記憶装置1002、入力制御部1003、周辺機器制御部1004及び通信I/F制御部1005が接続される。
中央制御部1001は、CPU(Central Processing Unit)等であり、システムバス1010に接続される各デバイスや制御部を統括的に制御する。なお、管理者端末は具体的なハードウェア構成を指定しないクラウドサービス(Amazon Web Servicesなど)や仮想化環境(Docker)で代替することも可能である。
管理者端末1000は、通信I/F制御部1005を介して、参加ユーザ端末2000からのアクセスを受け付け、サービスを提供する、または、参加ユーザ端末2000から送信された認証情報に基づきユーザの認証を行い、認証が許可された場合にバーチャルセッションのサービスを提供する。
また、管理者は、管理者端末1000において、認証情報である、例えば、ユーザの電子メールアドレスをユーザIDとして登録、認証を行い、登録、認証された参加者は、各参加ユーザ端末2000A、2000B、2000Cから、管理者端末1000に紐付けされたURLにアクセスする。
図3を用いて本願発明の実施形態でのバーチャルセッション画面、ここでは、展示物としてポスターを用いた、バーチャルポスターセッション画面を例に説明する。図3は、参加ユーザがバーチャルセッションに参加登録を行い、管理者端末1000から送付されたURLから、登録したアカウント(例えば、電子メールアドレス)でログインした際に表示されるバーチャルポスターセッションシステムのバーチャルポスターページの画面である。画面は、主に、左上のポスターセッション領域(セッション領域)100と、中央から右上の交流領域200からなる。
本願発明のバーチャルセッションは三人称視点の2次元バーチャル空間画面で行われる。
ポスターセッション領域100は、複数のマス目からなる2次元のバーチャル空間画面で表示される。マス目数は特に限定されない。参加ユーザがログインすると、ランダムにアバターが割り当てられることで自身のユーザアバター1が作製され、ログイン時に登録されたネームコード(ユーザ表示名10)と共にポスターセッション領域100に表示される。なお、実際には、ユーザ表示名は全てのアバターに表示されているが、図3では、ユーザ表示名10は、ユーザアバター1にのみ示す形にしている。ポスターセッション領域100の右下には移動操作キー2が表示され、入力手段で上下左右の矢印を所定の操作、例えば、クリックすることで、ユーザアバター1が、ポスターセッション領域100を、矢印のクリック数に応じ、矢印の方向にマス目を自由に移動することができる。
参加ユーザは、移動操作キー2などを操作して別のバーチャルポスター3のバーチャルポスター出現範囲4に入ることで、ポスターセッション領域100内に表示されているバーチャルポスター3の中から好きなポスターを見ることができる。
交流領域は会話履歴部201とチャット部202からなる。会話履歴部201には、チャットを用いた会話では、他の参加ユーザとの会話が表示される。また、端末のカメラ、マイクを利用した場合には、映像画面となる。
チャット部202は、チャット入力部211と、4つのボタン、左から鍵のキャラクタで示す暗号化ボタン212、送信ボタン213、離脱ボタン214、会話中ボタン(会話制限手段)215が設けられている。チャット入力部211は会話したい内容を入力手段で入力し、送信ボタン213を所定の操作、例えば、クリックする、又は、所定のキーを入力することにより、記入内容を送信することができる。暗号化ボタン212は、会話内容を外部の機器などで読み取られない暗号化したい場合に用いることができる。なお、暗号化が有効な場合の会話は、受信する他の参加ユーザの公開鍵を用いて暗号化される。受信する参加ユーザが複数いる場合は、受信者ごとに会話を暗号化し、管理者端末1000に送信する。これにより、管理者端末1000においても会話の内容が読み取ることが不可能なエンドツーエンド暗号化が実現される。なお暗号化においては、送信した参加ユーザの秘密鍵と受信者の公開鍵を用いた楕円曲線ディフィー・ヘルマン鍵共有などの手法を用いても良い。また、上記の暗号化は文字情報に限らず、画像・音声・動画等にも適用することが可能である。暗号化の詳細については、後述する。送信ボタン213はチャット入力部211に入力した内容を会話している参加ユーザに送信する際に使用する。離脱ボタン214は会話している参加ユーザとの会話を終了する際に使用する。会話中ボタン215は、現在会話しているユーザ以外、他のユーザが会話に入らないようにしたい場合に使用する。暗号化ボタン212、送信ボタン213、離脱ボタン214、会話中ボタン215は移動しているときや、会話をしていないときには、非アクティブな薄いボタンとして表示されており、会話する際に、アクティブとなり、濃いボタンとして表示され、使用可能となる。
暗号化ボタン212は、使用した参加ユーザの会話内容が、送信時に暗号化されるものである。
会話中ボタン215は、会話に参加している参加ユーザの一人が使用すれば、会話中の参加ユーザ全員に適用される。
なお、会話中ボタン215は、参加ユーザの一人が使用を望み、所定の操作、例えば、クリックにすると、他の会話中の参加ユーザの会話履歴部201に承諾を求めるボタンが現れ、他の会話中の参加ユーザが承諾することで、アクティブになる、会話に参加している全員の合意のもとに有効になるものとしてもよい。
以下に、会話手法について説明する。
図5に会話している状態のバーチャルポスターセッションシステムの画面を示す。参加ユーザは、他の参加ユーザと会話したい場合、自身のユーザアバター1を会話したい他のユーザのアバター11に隣接させる。隣接した状態で、他の参加ユーザのアバター11をダブルクリックすると、自身のユーザアバター1と、他の参加ユーザのアバター11が、会話枠線(会話グループ表示)210で囲まれ、会話している範囲が明示される。図5では、会話枠線210は、グループ毎に、枠線、破線などで表しているが、実際には、色を用い行う。会話枠線210の色は、10種類程度の色の中から会話のグループごとに、同じポスターセッション領域内でできるかぎり重複のないように自動で選択される。これにより、近くにいる会話グループを明確に区別することが可能である。この状態では、交流領域200のチャット部202に設けられた、送信ボタン213、会話からの離脱ボタン214が図5に示すように、アクティブな状態(濃い色のボタン表示)に変化する。会話を求められた他の参加ユーザの送信ボタン215、離脱ボタン216も同様に変化する。互いにその状態になると、交流領域200の左隅に会話が開始されたことが表示される。その状態で、交流領域200に会話したい内容をチャット部202に記入して、送信ボタン213を所定の操作、例えば、クリックする、又は、所定のキーを入力することにより、記入内容を送信することができる。送信すると、自分の交流領域200と、送信した先である会話中の他の参加ユーザの交流領域200に、記入した内容が、参加ユーザの登録された名前と共に表示される。
他のユーザも、同様に返事を記入して、送信することで、交流領域200に記入された返事が表示される。
このようにして、任意の他の参加ユーザと会話することができる。
また、チャット部202の入力は、不図示の音声入力アイコンを設け、当該アイコンをクリックすることで、文字の音声入力を行う形にしてもよい。
あるいは、隣接した複数の参加ユーザが会話している場合、会話しているどちらかの参加ユーザのアバターに、自身のユーザアバター1を隣接させて、隣接した参加ユーザのアバターを所定の操作、例えば、ダブルクリックすると会話中の複数の参加ユーザが会話に加わることもできる。
ただし、会話中の複数の参加ユーザが、会話を制限する会話中ボタン215をアクティブにして会話している場合は、会話に加わることができない。
会話中ボタン215をアクティブにしている場合、会話中の参加ユーザグループには会話中ボタン使用中を示す表示や、会話枠線210を壁状の特殊なキャラクタ等で表示して会話中ボタン215を使用中であることを示してもよい。
会話しようとした参加ユーザが会話中ボタン24をアクティブにして会話中である場合、参加ユーザのアバター11にユーザアバター1を隣接しアバター11を所定の操作、例えば、ダブルクリックしても、送信ボタン213、離脱ボタン214はアクティブにならない。代わりに、会話履歴部201に『現在会話中です。しばらくお待ちください。』と表示される。一方、ダブルクリックされた参加ユーザの会話履歴部201には、図6に示すように、隣接しているユーザアバター1の小アイコン220及び承諾小アイコン221、非承諾小アイコン222が表示され、隣接しているユーザアバター1から会話を求められていることが表示される。会話中の参加ユーザは、ユーザアバター1を画面上で確認することで、会話に参加させて問題ない場合は、会話中ボタン215を非アクティブにして、隣接しているユーザアバター1のアイコンをダブルクリック会話に参加させる、或いは、承諾小アイコン221をクリックすることで、会話中ボタン215を非アクティブにすることなく、会話に参加させることができる。なお、ユーザアバター1の小アイコン220及び承諾小アイコン221、非承諾小アイコン222の表示箇所は、ダブルクリックされた参加ユーザの会話履歴部201に限らず、バーチャルポスターセッション画面の任意の位置に表示してもよい。
次に、再度、図4を用いて、バーチャルポスター表示領域300について説明する。
前述のように、参加ユーザのアバター1がバーチャルポスター出現範囲4に入ることで、バーチャルポスター表示領域300に登録されているポスターが表示される。
バーチャルポスター表示領域300の上には、ポスター発表者(作成者)名が表示される。
ポスターは、バーチャルポスター表示領域300を所定の操作、例えば、クリックする、或いはマウスをスクロールすることで、拡大することができる。参加ユーザはバーチャルポスター表示領域300に表示されたポスターをみることで、内容を詳細に知ることができる。
図3~図6に示すように、ポスターセッション領域100の右上には小アイコンとして、左から、ポスターセッション全体領域表示アイコン101、ポスターリストアイコン102、ユーザ設定アイコン103、ログアウトアイコン104が設けられている。
ポスターセッション全体領域表示アイコン101をクリックすると、図5に示されているように、ポスターセッション領域100の左下にポスターセッション全体領域400が表示される。ポスターセッション全体領域400には、現在、ポスターセッション領域100で表示されている領域が表示枠401で表示され、ユーザが全体の領域のどの位置にいるのか把握することができる。また、管理者から、後述のポスターリストページで、参加ユーザリストが送られている場合、当該参加リストの中で所在を確かめたい参加者ユーザをリスト上でクリックすることで、当該参加者が、ポスターセッション領域100のどこにいるのかを、点滅等で、位置を知らせることで、迅速に発見できるようにしてもよい。
ポスターセッション全体領域表示アイコン101を再度クリックすると、ポスターセッション全体領域400を非表示にできる。
なお、ポスターセッション全体領域400は、バーチャルポスター出現範囲4にユーザアバター1が入ると、前述のバーチャルポスターコメント領域301に自動的に変化する。
ポスターリストアイコン102をクリックすると、図7に示される、ポスターリストページが別ページとして立ち上がる。ポスターリストページには、ポスターセッション領域100に掲示されているポスターリスト、及び、ポスターセッションの参加者リストが表示される。
ポスターリストでは、ポスターセッション領域100に設置されているバーチャルポスター3の番号、ポスターのポスターセッション領域100での座標位置、ポスター発表者名(作成者名)、ポスタータイトルが表示され、どのような内容のポスターが、ポスターセッション領域100のどこに配置されているかを一目で確認することができる。
また、ポスターセッションの参加者リストでは、バーチャルポスターセッションに参加している参加ユーザの名前、所属、現在のポスターのポスターセッション領域100での座標位置、ログイン状態について示される。参加ユーザは参加者リストを見ることで、関心のある参加ユーザがどこにいるのか、また、ログイン中であるのか、ログイン中でないのか知ることができ、バーチャルポスターセッション領域内で、無駄に探すことなく、また、ログアウト中で、質問できない状態であることを知ることができる。また、参加者リストクリックすることで、ポスターセッション全体領域のどこにいるのかを、点滅等で表示するようにすることもできる。
なお、ポスターリストページを閉じることで、バーチャルポスターページに戻ることができ、また、ポスターリストページを立ち上げたまま、バーチャルポスターページをクリックすることで、バーチャルポスターページに戻ることができる。
ユーザ設定アイコン103をクリックすると、図8に示される、ログインしたユーザの設定ページであるマイページが別ページとして立ち上がる。マイページ内には、ユーザ情報、アバターに表示される表示名、Edit ボタンが設けられ、更に、アバターページ103A、ユーザポスターページ103B、投票ページ103C、暗号化ページ103Dが設けられている。
アバターページ103Aには、複数のアバターが設けられている。ユーザは、Edit ボタンをクリックした状態で、好みのアバターをクリックすることでアバターを変更できる。変更が完了したら、OKボタンをクリックすることで、ポスターセッション領域100でのユーザの表示を変更することができる。
なお、アバターは、ユーザが個人的に作成したものを、事前に管理人に送り、管理人が送ったユーザにのみ使用可能のものとして登録することで、ユーザ個人のアバターを使用することもできる。
現実のポスターセッションでは、修正はできないが、バーチャルポスターセッションでは、ユーザ(ポスター発表者(作成者))は、バーチャルポスターセッション中でもポスターの修正を行うことができる。
なお、ユーザ(ポスター発表者(作成者))がポスターを修正中には、バーチャルポスター表示領域300には『未アップロード』とのみ表示される。
投票ページ103Cでは、バーチャルポスターセッションで評価したいポスターについて投票や、意見を書くことができる。
投票内容は暗号化されて管理者端末1000に送信され、管理者端末上でブラインド署名を付与される。そして、付与されたブラインド署名と平文の投票内容を組として、匿名通信路で管理者に送信される。匿名通信路としては、Torなどの匿名ネットワークや、Google Form(商標)による匿名集計など、管理者が送信者を特定できない経路であれば何を使用しても良い。これによって参加ユーザの投票内容が管理者に秘匿しながら、各ユーザが二回以上投票することを防ぐことが可能となる。
投票ページ103Cで投票された結果は、管理人の方で集計して、バーチャルポスターセッションで評価が高かったポスターを決定することができる。また、ポスター発表者(作成者)に、送られた意見等を送付することができる。
暗号キーは、参加ユーザの初回ログイン時に参加ユーザの端末において自動的に作成されるもので、秘密鍵は参加ユーザ端末にのみ保存され、管理者端末1000には、保存されないものである。公開鍵はサーバに転送され保存され、暗号化ボタン212を使用した際他の参加ユーザに共有されるものである。
図10を用いて、参加ユーザが、バーチャルポスターセッションに参加登録して、アクセスする際のシーケンスを示す。ここでは、認証情報としてメールアドレスを用いる場合について説明する。
ステップS00で、バーチャルポスターセッションに参加する参加ユーザは、参加ユーザ端末2000を用いて、バーチャルポスターセッションに参加するため、管理者(主催者)の管理者端末1000に送信する。また、ポスター発表を行う場合は、ポスター発表を行うことを伝える。なお、複数の参加者のグループ代表者として、参加を申し込む場合は、参加者の認証情報となるメールアドレスのリストを管理者に送信する。
公開鍵は、自身に送信される内容を暗号化するものである。公開鍵は内容を暗号化できるが、内容を復号化はできないものである。
一方、秘密鍵は自身の公開鍵で暗号化されたものを復号化できる機能を持つ。また、受信者に送信の際、自身の秘密鍵と受信者の公開鍵を用いた楕円曲線ディフィー・ヘルマン鍵共有などの手法を用いた共通鍵暗号の利用も可能である。秘密鍵は、自身が送信者送信する情報への電子署名付与にも用いられる。
作成され、保存された、参加ユーザ自身の秘密鍵、公開鍵は、参加ユーザ端末1000暗号化ページ103Dに表示される。
図11を用いて、暗号化ボタン212を使用した際の、管理者端末1000と参加ユーザ端末2000A、2000Bでの暗号化シーケンスについて説明する。
端末2000A、端末2000Bを使用する参加ユーザのうち端末2000Aの参加ユーザが会話中に暗号化ボタン212を有効にしたとする(ステップS010)。
端末2000Aの暗号化ボタン212が有効になると、管理者端末1000から、会話に参加中の端末2000Aに相手の参加ユーザ(端末2000B)の公開鍵が送られる(ステップS011)。
暗号化ボタン212が有効になったときのみ、相手の公開鍵が送られるため、後から参加したユーザに、暗号化ボタン212が使用されている参加以前の会話を復号化される心配がない。
受信する参加ユーザが複数いる場合は、受信者ごとに公開鍵を用いて会話を暗号化し、管理者端末1000に送信する。
これにより、管理者端末1000においても会話の内容が読み取ることが不可能なエンドツーエンド暗号化が実現される。
次に図12を用いて、参加ユーザが、ポスターセッション領域100内で会話を行う場合の処理について説明する。基本的な会話処理では、S1において、参加ユーザはポスターセッション領域100内で、会話を行いたい参加ユーザのアバター11を探し、移動操作キー2、又は、会話を行いたい参加ユーザのアバター11の隣接マスのダブルクリックを用いて、参加ユーザ自身のアバター1を参加ユーザのアバター11に隣接させる。また、会話している複数の参加ユーザの会話グループの会話に参加したい場合は、会話グループの参加ユーザのどれかのアバターに隣接する。
また、複数の参加ユーザと新たな会話グループを作成して、会話したいときは、隣接する会話を行いたい複数の参加ユーザのアバター11をダブルクリックすることでな会話グループと会話可能となる。
なお、ダブルクリックによる高速移動を用い、会話を行いたい参加ユーザを目的地としてダブルクリックすることで、隣接したマスまで高速移動した後に、会話可能となるようにしてもよい。
このとき、会話を行いたい参加ユーザがチャット部202の会話中ボタン215をアクティブにしていない場合は、参加ユーザ自身のアバター1と、参加ユーザのアバター11とが、同じ色の会話枠線210で囲まれる。このとき、参加ユーザの及び会話を行いたい参加ユーザのチャット部202の、チャット入力部211と、送信ボタン213、離脱ボタン214がアクティブになる。また、移動操作キー2が非アクティブになり、移動ができなくなり、S3に進む。
また、S3において、会話内容を外部の端末から、勝手に解読されたくない場合は、チャット部202の暗号化ボタン212をアクティブにする。また、他の参加ユーザが現在開始した会話に参加して欲しくない場合は、チャット部202の会話中ボタン215をアクティブにすることで、現在会話している以外の他の参加ユーザが勝手に会話に参加することを阻止できる。
以上が、本発明に係るバーチャルポスターセッションシステムの基本的な会話処理である。
参加ユーザが会話を行いたい参加ユーザのアバターに隣接した際(S1)、会話を行いたい参加ユーザが会話中ボタン215をアクティブにしている状況にある(S2でYESのとき)。
この状況の時、参加ユーザが会話を行いたい参加ユーザのアバターを参加ユーザがダブルクリックすると図13のS5に進み、ダブルクリックした(会話を求めた)参加ユーザの会話履歴部201には『現在会話中です。しばらくお待ちください。』と表示される。一方、ダブルクリックされた参加ユーザは、会話履歴部201には隣接している参加ユーザアバターの小アイコン及び承諾小アイコン、非承諾小アイコンが表示され、隣接している参加ユーザから会話を求められていることが表示される(S5’)。ダブルクリックされた会話中の参加ユーザは、隣接している会話を求めている参加ユーザユーザアバターを画面上で確認することで、会話に参加させて問題ない場合は、会話中ボタン215を非アクティブにして、隣接しているユーザアバター1のアイコンをダブルクリック会話に参加させる、或いは、承諾小アイコンをクリックすることで、会話に参加させることができる(S6’)。これにより、会話を求めた参加ユーザの会話履歴部201には『ようこそ。』と表示され、通常の会話状態である図12のS3に移行する。一方、会話を求めている参加ユーザとの会話は後にしたい場合は非承諾小アイコンをクリックする。すると、会話を求めた参加ユーザの会話履歴部201には『また後で。』と表示される。
その後、会話可能になった時点で、通常の手法で会話を行うか、会話履歴部201に表示された参加ユーザアバターの小アイコンをクリックすることで、通常の会話状態とすることができる。
S10で、参加ユーザは自身のアバター1をバーチャルポスター3に隣接させる。バーチャルポスター3を介した会話は、バーチャルポスター出現範囲4にポスター作成者(発表者)のアバターが発見できない時などに利用されることを想定している。
S11で、参加ユーザはバーチャルポスター3に自身のアバター1を隣接させた状態で、バーチャルポスター3をダブルクリックする。ポスターの作成者が会話中でない場合には、送信ボタン213、離脱ボタン214がアクティブになり会話が可能になる(S12)。その後は通常の会話手法と同じである。
一方、ポスターの作成者が会話中の場合は、会話を求めた参加ユーザの会話履歴部201に『現在会話中です。しばらくお待ちください。』と表示される。同時に自身のポスターをダブルクリックされたポスターの作成者の会話履歴部201には『ポスター』という表示と共に、会話を望むユーザのアバター小アイコンが表示され、ポスターについて会話を求められていることが表示される。ポスターの作成者は現在の会話終了後、通常通り、自身のバーチャルポスター3周辺で、会話を求めた参加ユーザのアバター1を探して、通常通り会話を行っても良いし、会話を望むユーザのアバター小アイコンをダブルクリックすることで、質問に答えることができる(S12’)。
例えば、セッション領域100内に複数のマスからなる講演(公園)広場エリアを設け参加ユーザがそこに移動操作キー2を操作して侵入すると、バーチャルポスター(展示物)表示領域300に講演者の発表スライドが表示され、また、交流領域200のチャット部202に設けられた、送信ボタン213、会話からの離脱ボタン214がアクティブな状態に変化する。その状態で、送信ボタン213をクリックすると、映像や、音声の回線がつながり、講演者が、交流領域200に表示される形となり、講演を聞くことができるようにしてもよい。
本願発明は、実施例は、ポスターセッションを例に説明したが、ポスターセッションに限られるものではない。展示物があるもの、たとえば、絵画や美術作品などがあるものにも、好適に用いることができる。
その場合、バーチャルポスター表示領域300に、絵画の写真や、美術作品の映像、動画など展示物をドロップすることで容易にバーチャル空間内を美術館や、個展、展示場にすることができる。
また、管理人や、説明者がバーチャル空間内に参加したユーザと会話することで、展示物の内容の説明や、商談などをすることができる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
2 移動操作キー
3 バーチャルポスター
4 バーチャルポスター出現範囲
5 バーチャル障害物
10 ユーザ表示名
11 他の参加ユーザのアバター
30 ポスター番号
100 ポスターセッション領域
101 ポスターセッション全体領域表示アイコン
102 ポスターリストアイコン
103A アバターページ
103B ユーザポスターページ
103C 投票ページ
103D 暗号化ページ
103 ユーザ設定アイコン
200 交流領域
201 会話履歴部
202 チャット部
210 会話枠線
211 チャット入力部
212 暗号化ボタン
213 送信ボタン
214 離脱ボタン
215 会話中ボタン
220 ユーザ小アイコン
221 承諾小アイコン
222 非承諾小アイコン
300 バーチャルポスター表示領域
301 バーチャルポスターコメント領域
302 ポスターチャット部
303 ポスターコメント送信ボタン
400 ポスターセッション全体領域
401 表示枠
1000 管理者端末
1001 中央制御部
1002 記憶装置
1003 入力制御部
1004 周辺機器制御部
1005 通信I/F制御部
1010 システムバス
2000、2000A、2000B、2000C 参加ユーザ端末
Claims (13)
- ネットワークを介して接続された管理者端末上に構築された2次元バーチャル空間を複数の参加ユーザが参加ユーザ端末で共有し、前記複数の参加ユーザが前記2次元バーチャル空間内で各自のアバターを操作して情報交換を行う2次元バーチャル空間交流システムであって、
前記管理者端末は、前記参加ユーザがアクセスすることで、前記参加ユーザ端末に、前記参加ユーザのアバターが表示され、前記参加ユーザの前記参加ユーザ端末の操作により、前記参加ユーザの操作するアバターを、前記2次元バーチャル空間内の任意の位置へ移動可能な前記2次元バーチャル空間及び前記参加ユーザの間で会話ができる交流領域を提供する提供手段と、
前記参加ユーザが、前記2次元バーチャル空間内で前記参加ユーザの操作するアバターを他の参加ユーザのアバターと隣接させて、所定の操作を行うことで、前記交流領域で会話ができるように制御をする制御手段と、を備え、
前記交流領域には、会話中でない他の前記参加ユーザが会話に参加することを制限する制限手段が設けられており、前記制御手段は、会話中の前記参加ユーザが前記制限手段を使用している場合には、会話中の前記参加ユーザ以外の他の前記参加ユーザが、前記会話に参加することを制限する制御をし、会話中の前記参加ユーザ以外が、前記参加ユーザの操作するアバターが会話中の前記参加ユーザのアバターに隣接して、前記所定の操作を行った場合、会話中の前記参加ユーザの前記交流領域に、前記参加ユーザと前記所定の操作を行うことで会話できる小アバターを表示する制御を行う、
ことを特徴とする2次元バーチャル空間システム。 - 前記制御手段は、前記参加ユーザが前記他の参加ユーザと会話を開始すると、前記参加ユーザと前記他の参加ユーザとが、会話中であることが前記アバターに表示されるように制御をすることを特徴とする請求項1に記載の2次元バーチャル空間システム。
- 前記制御手段は、会話中の前記アバターの表示を、会話グループ毎に、異なる会話枠線を用いて表示されるように制御をすることを特徴とする請求項2に記載の2次元バーチャル空間システム。
- 前記交流領域には、会話中でない他の前記参加ユーザが会話に参加することを制限する制限手段が設けられており、前記制御手段は、会話中の前記参加ユーザが前記制限手段を使用していない場合には、会話中の前記参加ユーザ以外の他の前記参加ユーザが、前記参加ユーザの操作するアバターを会話中の前記参加ユーザに隣接させて、前記所定の操作を行うことで、会話中の前記参加ユーザと前記交流領域で会話ができるように制御をすることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の2次元バーチャル空間システム。
- 前記制御手段は、会話中の前記参加ユーザが前記制限手段を使用している時に、会話中の前記参加ユーザ以外が、前記参加ユーザの操作するアバターが会話中の前記参加ユーザのアバターに隣接して、前記所定の操作を行った場合、会話中の前記参加ユーザの前記交流領域に、前記参加ユーザの会話参加の可否を選択する手段を表示する制御を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の2次元バーチャル空間システム。
- 前記2次元バーチャル空間には、展示物に関連する展示物オブジェが表示され、前記制御手段は、前記展示物オブジェの周囲に設けられた展示物出現範囲に前記参加ユーザの操作するアバターが存在することに対応して、前記アバターを操作する前記参加ユーザの画面に展示物表示領域を出現させ、前記展示物表示領域に前記展示物の詳細情報を表示する制御をおこなうことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の2次元バーチャル空間システム。
- 前記展示物表示領域に、前記展示物の任意の箇所を示すポインタを表示させる機能を更に有する、請求項6に記載の2次元バーチャル空間システム。
- 前記制御手段は、前記展示物出現範囲に前記参加ユーザのアバターが存在することに対応して、前記アバターを操作する前記参加ユーザの画面にバーチャルポスターコメント領域を出現させ、前記参加ユーザが前記バーチャルポスターコメント領域にコメントを記載することができるように制御をすることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の2次元バーチャル空間システム。
- 前記提供手段は、さらに、前記参加ユーザ端末に、前記参加ユーザの間で会話できる交流領域を提供し、
前記制御手段は、前記参加ユーザの操作するアバターを前記展示物オブジェに隣接させて、所定の操作を行うことで、前記交流領域で前記展示物の発表者と会話ができるように制御をすることを特徴とする請求項6乃至8の何れか1項に記載の2次元バーチャル空間システム。 - 管理者端末上は記憶装置を有し、
前記参加ユーザ端末は、前記2次元バーチャル空間に初期ログインする際に、前記参加ユーザ端末で、公開鍵、秘密鍵が作成され、全ての参加ユーザの前記公開鍵は、前記管理者端末の前記記憶装置に保存され、
前記交流領域には、前記会話の送信内容を暗号化する暗号化手段が設けられており、
前記提供手段は、前記参加ユーザが、前記暗号化手段を使用したとき、前記記憶装置から前記他の参加ユーザの前記公開鍵を提供し、
前記参加ユーザが前記他の参加ユーザに前記会話を送信したとき、前記会話内容を前記参加ユーザの前記秘密鍵と、前記他の参加ユーザの前記公開鍵で暗号化することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の2次元バーチャル空間システム。 - 前記暗号化手段は、受信する複数の前記他の参加ユーザが存在する場合は、
前記提供手段は、前記記憶装置から受信する前記複数の他の参加ユーザのそれぞれの前記公開鍵を提供し、
前記参加ユーザが前記他の参加ユーザに前記会話を送信したとき、前記複数の他の参加ユーザごとにそれぞれの公開鍵を用いて会話が暗号化されることを特徴とする請求項10に記載の2次元バーチャル空間システム。 - 請求項1乃至11のいずれかに記載の2次元バーチャル空間システムの処理を、前記管理者端末上のプロセッサに実行させるプログラム。
- ネットワークを介して接続された管理者端末上に構築された2次元バーチャル空間を複数の参加ユーザが参加ユーザ端末で共有し、前記複数の参加ユーザが前記2次元バーチャル空間内で各自のアバターを操作して情報交換を行う2次元バーチャル空間交流システムの制御方法であって、
前記管理者端末は、前記参加ユーザがアクセスすることで、前記参加ユーザ端末に、前記参加ユーザのアバターが表示され、前記参加ユーザの前記参加ユーザ端末の操作により、記参加ユーザの操作するアバターを、前記2次元バーチャル空間内の任意の位置へ移動可能な前記2次元バーチャル空間及び前記参加ユーザの間で会話ができる交流領域を提供し、
前記参加ユーザが、前記2次元バーチャル空間内で前記参加ユーザの操作するアバターを他の参加ユーザのアバターと隣接させて、所定の操作を行うことで、前記交流領域で会話ができるように制御をし、
前記交流領域には、会話中でない他の前記参加ユーザが会話に参加することを制限する制限手段が設けられており、会話中の前記参加ユーザが前記制限手段を使用している場合には、会話中の前記参加ユーザ以外の他の前記参加ユーザが、前記会話に参加することを制限する制御をし、会話中の前記参加ユーザが前記制限手段を使用している時に、会話中の前記参加ユーザ以外が、前記参加ユーザの操作するアバターが会話中の前記参加ユーザのアバターに隣接して、前記所定の操作を行った場合、会話中の前記参加ユーザの前記交流領域に、前記参加ユーザと前記所定の操作を行うことで会話できる小アバターを表示する制御を行う、
ことを特徴とする2次元バーチャル空間システムの制御方法。
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