JP7036419B2 - 移動体制御装置 - Google Patents

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本発明は、移動体制御装置に関する。
従来、特許文献1、2に記載されているように、自律して走行する自律移動装置が知られている。
国際公開2013-046563号公報 特開2017-134794号公報
特許文献1の構成では、移動体と作業者等の人との接触の可能性があるとき、移動体の移動速度または回転速度を制御する。また、移動体の移動経路を示し、作業者に回避行動を促す。移動体が回避行動を頻繁に行うと、移動体の作業効率が低下する虞がある。
特許文献2の構成では、複数の移動体が移動する場合において、移動体同士が接触する可能性があるとき、少なくとも一方の移動体の移動経路を変更する。
ところで、移動体および作業者が共存して作業する場合、移動体の移動経路および作業者の移動経路が交差しないとき、移動体と作業者との接触する可能性が低くなる。
一方、移動体の移動経路および作業者の移動経路が交差するとき、作業者は、非定常作業または不意な行動をすることがある。このため、移動体の移動経路を変更したとしても、移動体と作業者との接触する可能性がある。特許文献1の記載のように、移動体が回避行動を頻繁に行うと、移動体の作業効率が低下する虞がある。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、作業効率が向上しつつ、人への安全性が向上する移動体制御装置を提供することにある。
本発明の移動体制御装置は、移動部(20、221、222、223、224、225)、地図管理部(51)、移動体目的設定部(52、252)、作業者目的設定部(56)、経路計画部(53、253)および作業者誘導部(70)を備える。
移動部は、通路(11、12、13)を移動可能である。
地図管理部は、移動部または人(15)が移動可能な範囲を示す地図(M)を設定可能である。
移動体目的設定部は、地図における移動部の目的地である移動体目的地(Gm、Gm1、Gm2、Gm3、Gm4、Gm5)を設定可能である。
作業者目的設定部は、地図における人の目的地である作業者目的地(Gw)を設定可能である。
経路計画部は、移動体目的地に基づいて、地図における移動部の経路である移動体経路(Rm、Rm1、Rm2)を設定可能であり、作業者目的地に基づいて、地図における人の経路である作業者経路(Rw)を設定可能である。経路計画部はさらに、移動体経路および作業者経路の交点である第1交点(I1)が存在するとき、移動体経路を変更し、移動体再経路(Rm_R、Rm1_R、Rm2_R)を設定する。
作業者誘導部は、移動体経路および作業者経路に基づき、人の視覚、聴覚または触覚を介して、人の移動を誘導可能である。
経路計画部により、移動部と人とが接触する可能性がある場所を把握できる。これにより、移動部と人との接触を未然に防ぐことができ、移動部による回避行動の回数を減少できる。このため、移動体制御装置1の作業効率が向上する。また、作業者誘導部により、人は、人の視覚、聴覚または触覚を介して、移動を誘導される。このため、人は、状況が認識しやすくなり、不意な行動がしにくくなる。したがって、人への安全性が向上する。
第1実施形態による移動体制御装置が用いられる施設の模式図。 第1実施形態による移動体制御装置の斜視図。 第1実施形態による移動体制御装置のブロック図。 第1実施形態による移動体制御装置の経路計画部が移動体経路を計画したときの模式図。 第1実施形態による移動体制御装置の経路計画部が作業者経路を計画したときの模式図。 第1実施形態による移動体制御装置の経路計画部が作業者経路と交差しないように、移動体再経路を計画したときの模式図。 第1実施形態による移動体制御装置の経路計画部が作業者経路と交差する移動体再経路を計画したときの模式図。 第1実施形態による移動体制御装置の横断猶予距離演算部および横断閾値距離演算部を説明するための模式図。 (a)第1実施形態による移動体制御装置の横断閾値距離と通路幅との関係図。(b)第1実施形態による移動体制御装置の横断閾値距離および作業者速さの関係図。(c)第1実施形態による移動体制御装置の横断閾値距離および移動体速さの関係図。 第1実施形態による移動体制御装置の作業者誘導部のブロック図。 第1実施形態による移動体制御装置における作業者誘導部の経路表示部、音案内部、作業者携帯部および横断案内部を説明するための模式図。 第1実施形態による移動体制御装置の制御を説明するためのフローチャート。 第1実施形態による移動体制御装置の制御を説明するためのフローチャート。 第2実施形態による移動体制御装置の移動体目的設定部および経路計画部を説明するための模式図。 第2実施形態による移動体制御装置のブロック図。 第2実施形態による移動体制御装置の横断閾値距離演算部を説明するための模式図。 第2実施形態による移動体制御装置の制御を説明するためのフローチャート。 第2実施形態による移動体制御装置の制御を説明するためのフローチャート。 第3実施形態による移動体制御装置の地図を説明するための模式図。
以下、本発明の実施形態による移動体制御装置を図面に基づいて説明する。複数の実施形態の説明において、実質的に同一の構成には、同一の符号を付して説明する。本実施形態という場合、複数の実施形態を包括する。
図1に示すように、本実施形態の移動体制御装置1は、例えば、複数の第1通路11、第2通路12、交差点13および設備16を有する工場等の施設に用いられる。第1通路11および第2通路12は、施設の敷地および設備16により区画形成されている。移動体制御装置1および人としての作業者15は、第1通路11、第2通路12および交差点13を通行可能である。第1通路11および第2通路12を作業者15が移動する速さを作業者速さVwとする。
第2通路12は、第1通路11に交差している。第1通路11の幅を第1通路幅Wp1とする。第2通路12の幅を第2通路幅Wp2とする。図において、紙面に対して左右に延びる通路を第1通路11として記載している。紙面に対して上下に延びる通路を第2通路12として記載している。
交差点13は、第1通路11と第2通路12とが交わる範囲である。
また、第1通路11および第2通路12には、通路壁14が形成されている。図において、説明のため、移動体制御装置1、第1通路11、第2通路12、交差点13、通路壁14および作業者15を模式的に記載している。
(第1実施形態)
図2に示すように、移動体制御装置1は、移動部20、環境認識部30、移動体モニタ40、移動体操作部45および制御部50を備える。
移動部20は、第1通路11,第2通路12および交差点13を移動可能であり、搬送物を積載可能である。また、移動部20は、4つの車輪21および電動機22を有する。
車輪21は、メカナムホイールであり、4つ以上の円筒24を含む。なお、模式図において、車輪21の所在を明確にするため、車輪21をドット柄で記載している。
円筒24は、樽型であり、車輪21の円周上に設けられている。また、円筒24は、円筒24の軸が車輪21の軸に対して45度傾くように、設けられている。さらに、円筒24は、車輪21に対して自由に回転可能である。
電動機22は、モータであり、通電されることにより、回転可能である。電動機22は、各車輪21に接続されている。電動機22により、各車輪21は、それぞれ回転可能である。各車輪21の回転方向の組み合わせにより、移動部20は、四方八方に移動できる。車輪21および電動機22により、移動部20は、全方向に移動可能である。電動機22には、エンコーダが設けられており、車輪21の回転数である車輪回転数eが検出される。
環境認識部30は、移動部20の前後にそれぞれ設けられている。環境認識部30は、移動部20に対して、前後、左右または天地側の障害物を検出可能であり、移動部20の周囲の障害物を検出可能である。なお、移動部20から所定の距離における範囲を移動部20の周囲とする。障害物は、例えば、床の老朽化、転倒物、転倒者、フォークリフト、歩行者もしくは作業者等の人、または、移動体制御装置1とは別の移動体等である。
環境認識部30は、レーダ、ソナー、カメラ、ジャイロセンサ、加速度センサ、エンコーダ、トルクセンサ、温度センサ、気圧センサおよびガスセンサ等を有する。なお、各検出器により、障害物を検出できる範囲および距離は異なる。環境認識部30により検出された障害物または距離等は、環境情報Ieとして得られる。
移動体モニタ40は、画面41を有する。移動体モニタ40は、移動部20の動作状態、積載部に積載されている搬送物の状態または移動体制御装置1の状態等を画面41に表示可能である。画面41には、例えば、環境認識部30の画像、搬送物の名称、地図M、移動体出発地Sm、移動体目的地Gm、移動体経路Rm、移動体推定位置Ep、移動体推定向きEdまたは移動体制御装置1に関する異常もしくは警告等が表示されている。
移動体操作部45は、移動体モニタ40と一体になっており、移動体モニタ40は、タッチパネルである。なお、移動体モニタ40と移動体操作部45とは、別体であってもよい。移動体操作部45は、ティーチングペンダント等であり、制御部50の制御を変更可能である。移動体モニタ40および移動体操作部45は、移動部20の前側に設けられることに限定されず、移動部20の後側、右側または左側に設けられてもよい。また、アクチュエータ等により、移動体モニタ40および移動体操作部45は、回転可能であってもよい。
制御部50は、マイコンを主体として構成されており、CPU、読み出し可能な非一時的有形記録媒体、ROM、I/O、および、これらの構成を接続するバスライン等を備えている。制御部50の各処理は、ROM等の実体的なメモリ装置に予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理であってもよいし、専用の電子回路によるハードウェア処理であってもよい。
図3に示すように、制御部50は、地図管理部51、移動体目的設定部52、経路計画部53、状態管理部54、自己位置推定部55および移動制御部80を有する。
図4に示すように、地図管理部51は、移動部20および作業者15が移動する範囲の地図Mを設定可能である。地図Mは、第1通路11、第2通路12、交差点13および設備16の配置等が詳細に設定されている。図において、地図Mの一部が模式的に記載されている。
移動体目的設定部52は、地図Mにおける移動体出発地Smおよび移動体目的地Gmを設定可能である。移動体出発地Smおよび移動体目的地Gmは、任意に設定可能であり、目的に応じて、設定される。地図Mにおける移動体出発地Smから移動体目的地Gmまでの移動部20の経路を移動体経路Rmとする。図において、移動体出発地Smおよび移動体目的地Gmを白丸で記載している。移動体経路Rmを実線の矢印で記載している。
経路計画部53は、移動体出発地Smおよび移動体目的地Gmに基づいて、移動体経路Rmを設定可能である。経路計画部53は、地図Mの幾何学関係に基づいて、スプライン補間またはクロソイド曲線を用いて、経路を設定する。また、経路計画部53は、ダイクストラ法またはA*アルゴリズムを用いて、経路を設定してもよい。
状態管理部54は、ジャイロセンサ、加速度センサおよびエンコーダである。電動機22のエンコーダと併用されている。なお、状態管理部54に用いられるジャイロセンサおよび加速度センサは、環境認識部30のものと併用されてもよい。状態管理部64は、移動部20の角速度ω、加速度aおよび車輪回転数eを検出可能である。また、状態管理部64は、角速度ω、加速度aおよび車輪回転数eに基づき、移動体速さVmを演算する。検出された角速度ω、加速度a、車輪回転数eおよび移動体速さVmは、自己位置推定部55および移動制御部80に出力される。
自己位置推定部55は、環境情報Ie、地図M、移動体経路Rm、角速度ω、加速度aおよび車輪回転数eに基づいて、地図Mにおける移動部20の位置または向きを推定する。推定された移動部20の位置を移動体推定位置Epとする。なお、移動体推定位置Epは、移動部20の中心を推定した位置である。推定された移動部20の向きを移動体推定向きEdとする。移動体推定位置Epおよび移動体推定向きEdは、移動制御部80に出力される。図において、移動体推定位置Epを黒丸で記載している。
移動制御部80は、車輪21および電動機22を制御して、移動部20の移動を制御可能である。移動制御部80は、環境情報Ie、地図M,移動体出発地Sm、移動体目的地Gm、移動体経路Rm、移動体推定位置Ep、移動体推定向きEd、角速度ω、加速度a、車輪回転数eおよび移動体速さVmに基づいて、移動部20を制御する。移動制御部80により、移動部20は、自律して移動可能である。
従来、特許文献1、2に記載されているように、自律して走行する自律移動装置が知られている。特許文献1の構成では、移動体と作業者等の人との接触の可能性があるとき、移動体の移動速度または回転速度を制御する。また、移動体の移動経路を示し、作業者に回避行動を促す。移動体が回避行動を頻繁に行うと、移動体の作業効率が低下する虞がある。特許文献2の構成では、複数の移動体が移動する場合において、移動体同士が接触する可能性があるとき、少なくとも一方の移動体の移動経路を変更する。
ところで、移動体および作業者が共存して作業する場合、移動体の移動経路および作業者の移動経路が交差しないとき、移動体と作業者との接触する可能性が低くなる。
一方、移動体の移動経路および作業者の移動経路が交差するとき、作業者は、非定常作業または不意な行動をすることがある。このため、移動体の移動経路を変更したとしても、移動体と作業者との接触する可能性がある。特許文献1の記載のように、移動体が回避行動を頻繁に行うと、移動体の作業効率が低下する虞がある。そこで、移動体制御装置1は、作業効率が向上しつつ、作業者15への安全性が向上する。
図3に戻って、制御部50は、作業者目的設定部56、経路判定部57、移動体時間演算部58、時間判定部59、横断猶予距離演算部60、横断閾値距離演算部61、横断可能判定部62、横断完了通知部63および作業者誘導部70をさらに有する。
図5に示すように、作業者目的設定部56は、地図Mにおける作業者出発地Swおよび作業者目的地Gwを設定可能である。作業者出発地Swおよび作業者目的地Gwは、任意に設定可能であり、作業者15の目的に応じて、設定される。地図Mにおける作業者出発地Swから作業者目的地Gwまでの作業者15の経路を作業者経路Rwとする。図において、作業者出発地Swおよび作業者目的地Gwを白丸で記載している。図5において、移動体経路Rmを実線で記載しており、作業者経路Rwを一点鎖線で記載している。
経路計画部53は、移動体経路Rmだけでなく、作業者出発地Swおよび作業者目的地Gwに基づいて、作業者経路Rwを設定可能である。作業者目的設定部56が作業者出発地Swおよび作業者目的地Gwを設定したとき、経路計画部53は、移動体経路Rmと交差しないように、作業者経路Rwを設定する。
経路判定部57は、移動体経路Rmと作業者経路Rwとが交わるか否かを判定可能である。経路判定部57は、作業者目的設定部56が作業者出発地Swおよび作業者目的地Gwを設定したとき、移動体経路Rmと作業者経路Rwとの交点である第1交点I1が存在するか否かを判定する。図において、第1交点I1を黒丸で記載している。
第1交点I1が存在しなかったとき、経路判定部57は、第1交点無信号Sn1を作業者誘導部70に出力する。
第1交点I1が存在したとき、経路判定部57は、第1交点有信号So1を経路計画部53に出力する。経路計画部53は、第1交点有信号So1を取得したとき、移動体経路Rmを再計画し、変更する。
図6に示すように、再計画された移動体経路Rmを移動体再経路Rm_Rとする。図6において、移動体経路Rmを二点鎖線で記載しており、作業者経路Rwを一点鎖線で記載しており、移動体再経路Rm_Rを実線で記載している。経路計画部53が移動体経路Rmを再計画したとき、経路判定部57は、交差点13内に位置し、移動体再経路Rm_Rと作業者経路Rwとの交点である第2交点I2が存在するか否かを判定する。
なお、移動体経路Rmが再計画されたとき、自己位置推定部55は、移動体再経路Rm_Rに基づいて、移動体推定位置Epおよび移動体推定向きEdを推定する。また、移動体経路Rmが再計画されたとき、移動制御部80は、移動体再経路Rm_Rに基づいて、移動部20を制御する。
第2交点I2が存在しなかったとき、経路判定部57は、第2交点無信号Sn2を移動体時間演算部58および作業者誘導部70に出力する。
図7に示すように、第2交点I2が存在したとき、経路判定部57は、第2交点有信号So2を経路計画部53に出力する。経路計画部53は、第2交点有信号So2を取得したとき、作業者経路Rwを再計画する。再計画された作業者経路Rwを作業者再経路Rw_Rとする。このとき、移動体再経路Rm_Rと作業者再経路Rw_Rとが交差しないようにすることは不可であり、作業者再経路Rw_Rは、移動体再経路Rm_Rと交差する。経路計画部53は、移動体再経路Rm_Rおよび作業者再経路Rw_Rを横断猶予距離演算部60および作業者誘導部70に出力する。
移動体時間演算部58は、第2交点無信号Sn2を取得したとき、移動体再経路Rm_Rの長さおよび移動体速さVmに基づいて、移動体再経路Rm_Rを経由して、移動体目的地Gmまで移動部20が移動するのにかかる時間である移動体時間Tmを演算する。演算された移動体時間Tmは、時間判定部59に出力される。予め設定される移動体時間Tmの上限値を上限時間Tm_limとする。上限時間Tm_limは、任意に設定可能であり、実験やシミュレーション等で設定される。
時間判定部59は、移動体時間Tmと上限時間Tm_limとを比較して、移動体時間Tmが上限時間Tm_lim未満であるか否かを判定する。
移動体時間Tmが上限時間Tm_lim未満であったとき、時間判定部59は、時間適正信号St_Oを作業者誘導部70に出力する。
移動体時間Tmが上限時間Tm_lim以上であったとき、時間判定部59は、上限時間オーバー信号St_Nを経路計画部53に出力する。経路計画部53は、上限時間オーバー信号St_Nを取得したとき、作業者再経路Rw_Rを演算する。
図8に示すように、地図Mにおける交差点13内に位置し、移動体再経路Rm_Rと作業者再経路Rw_Rとの交点を第3交点I3とする。地図Mにおける移動部20の前後方向に対して、移動部20の中心から所定の距離である第1距離L1に位置する点を第1点P1とする。移動部20の前後方向に対して、移動部20の中心から所定の距離である第2距離L2に位置する点を第2点P2とする。なお、第1距離L1および第2距離L2は、任意に設定可能である。第2距離L2は、第1距離L1よりも大きい距離とする。第1点P1から第3交点I3までの距離を横断猶予距離Lrとする。第2距離L2から第1距離L1を減算した距離を横断閾値距離Lr_thとする。横断閾値距離Lr_thは、第1点P1から第2点P2までの距離であり、横断猶予距離Lrの閾値に相当する。
横断猶予距離演算部60は、地図M、移動体推定位置Ep、移動体推定向きEd、移動体再経路Rm_R、作業者再経路Rw_R、第1点P1および第3交点I3に基づいて、横断猶予距離Lrを演算する。演算された横断猶予距離Lrは、横断可能判定部62に出力される。
横断閾値距離演算部61は、第1通路幅Wp1、第2通路幅Wp2、作業者速さVwおよび移動体速さVmに基づき、関係図を用いて横断閾値距離Lr_thを演算可能である。なお、第1通路幅Wp1、第2通路幅Wp2および作業者速さVwは、予め設定されてもよいし、演算時に測定されてもよい。また、移動体速さVmは、状態管理部54から取得される。
図9(a)に示すように、横断閾値距離Lr_thは、第1通路幅Wp1または第2通路幅Wp2が大きくなるに伴い、小さくなる。
図9(b)に示すように、横断閾値距離Lr_thは、作業者速さVwが大きくなるに伴い、小さくなる。
図9(c)に示すように、横断閾値距離Lr_thは、移動体速さVmが大きくなるに伴い、大きくなる。演算された横断閾値距離Lr_thは、横断可能判定部62に出力する。
横断可能判定部62は、横断閾値距離Lr_thに基づいて、交差点13を作業者15が横断可能か否かを判定する。横断可能判定部62は、横断猶予距離Lrが横断閾値距離Lr_thを超えているか否かを判定し、交差点13を作業者15が横断可能か否かを判定する。
横断猶予距離Lrが横断閾値距離Lr_thを超えているとき、横断可能判定部62は、交差点13を作業者15が横断可能と判定する。このとき、横断可能判定部62は、横断可能信号Sc_Oを作業者誘導部70に出力する。
横断猶予距離Lrが横断閾値距離Lr_th以下であるとき、横断可能判定部62は、交差点13を作業者15が横断不可と判定する。このとき、横断可能判定部62は、横断不可信号Sc_Nを作業者誘導部70および移動制御部80に出力する。
横断完了通知部63は、スイッチ、カメラ、GPSまたはセンサ等を含む。横断完了通知部63は、第3交点I3が存在する交差点13を作業者15が横断したか否かを判定可能である。作業者15が交差点13を横断し終えたとき、横断完了通知部63は、横断完了信号Sc_Fを作業者誘導部70または移動制御部80に出力する。なお、作業者15が交差点13を横断し終えたことは、作業者15等により手動で入力されてもよいし、スイッチ、カメラ、GPSまたはセンサ等の出力により、自動で出力されてもよい。
作業者誘導部70は、移動体経路Rm、作業者経路Rw、移動体再経路Rm_Rおよび作業者再経路Rw_Rに基づいて、作業者15に移動を誘導可能である。また、作業者誘導部70は、第1交点無信号Sn1、第2交点無信号Sn2、時間適正信号St_O、横断可能信号Sc_O、横断不可信号Sc_Nおよび横断完了信号Sc_Fに基づいて、作業者15の移動を誘導可能である。
図10に示すように、作業者誘導部70は、経路表示部71、音案内部72、作業者携帯部73および横断案内部74を含む。作業者誘導部70は、作業者15の視覚、聴覚または触覚を介して、作業者15の移動を誘導可能である。
図11に示すように、経路表示部71は、モニタであり、移動体経路Rm、作業者経路Rw、移動体再経路Rm_Rおよび作業者再経路Rw_Rを表示可能である。各経路が表示されることにより、作業者15の視覚を介して、作業者15は、移動体経路Rmまたは移動体再経路Rm_Rを認識しつつ、作業者経路Rwまたは作業者再経路Rw_Rを移動できる。図において、経路表示部71のモニタの画面をドット柄で記載している。
音案内部72は、移動体経路Rm、作業者経路Rw、移動体再経路Rm_Rおよび作業者再経路Rw_Rに基づき、作業者経路Rwに関する音であるアナウンス音Anを発生可能である。音案内部72は、アナウンス音Anを用いて、作業者15に作業者経路Rwを案内する。アナウンス音Anにより、作業者15の聴覚を介して、作業者15は、作業者経路Rwまたは作業者再経路Rw_Rを移動できる。
作業者携帯部73は、作業者15に携帯可能であり、作業者15の両耳、両腕または両手等に携帯されている。作業者携帯部73は、作業者15の触覚に作用して、作業者15に移動を誘導する。作業者経路Rwまたは作業者再経路Rw_Rに沿って作業者15が移動しており、作業者15が右折または左折しなければならないとき、作業者携帯部73は、作業者15の一方の耳、腕または手に、振動B等を与える。例えば、作業者15が右折しなければならないとき、作業者携帯部73は、作業者15の右耳、右腕または右手が振動する。作業者携帯部73が振動等することにより、作業者15の触覚を介して、作業者15の移動を誘導可能にする。
横断案内部74は、横断可能信号Sc_Oまたは横断不可信号Sc_Nを取得したとき、第3交点I3が存在する交差点13を作業者15が横断可能なタイミングを案内する。また、横断案内部74は、横断完了信号Sc_Fを取得したとき、作業者15の案内を終了する。
また、横断案内部74は、横断可能信号Sc_Oまたは横断不可信号Sc_Nに基づき、作業者15が横断可能な時間、作業者15が横断不可能な時間、図形または色等を表示して、横断可能か否かを作業者15に案内する。図において、「○」であるとき、作業者15は、横断可能であることを意味する。「×」であるとき、作業者15は、横断不可であることを意味する。なお、横断案内部74は、投影機のように、交差点13に横断歩道を投影してもよい。
横断可能であると作業者15に認識される音を横断可能音Ac_Oとする。横断不可能であると作業者15に認識される音を横断不可音Ac_Nとする。また、横断案内部74は、横断可能音Ac_Oおよび横断不可音Ac_Nを発生可能である。横断案内部74は、横断可能音Ac_Oおよび横断不可音Ac_Nにより、作業者15に横断可能か否かを作業者15に知らせて、作業者15の横断を案内する。
さらに、横断案内部74は、作業者携帯部73と同様に、作業者15に携帯可能である。横断案内部74は、作業者15が横断可能かを振動等で案内する。例えば、作業者15が横断可能であるとき、横断案内部74は、振動しない。作業者15が横断不可能であるとき、横断案内部74は、振動する。このように、作業者15の視覚、聴覚または触覚を介して、横断案内部74は、交差点13を作業者15が横断可能か否かを案内する。
図12および図13のフローチャートを参照して、移動体制御装置1の制御について説明する。フローチャートにおいて、「S」は、ステップを意味する。
ステップ101において、初期設定として、移動体目的設定部52は、移動体出発地Smおよび移動体目的地Gmを設定する。経路計画部53は、移動体経路Rmを設定する。
ステップ102において、作業者目的設定部56は、作業者出発地Swおよび作業者目的地Gwを設定する。
ステップ103において、経路計画部53は、作業者経路Rwを設定する。
ステップ104において、経路判定部57は、移動体経路Rmと作業者経路Rwとの交点である第1交点I1が存在するか否かを判定する。
第1交点I1が存在しなかったとき、処理は、ステップ105に移行する。
第1交点I1が存在したとき、処理は、ステップ109に移行する。
ステップ105において、経路判定部57は、第1交点無信号Sn1を作業者誘導部70に出力する。
ステップ106において、作業者誘導部70は、経路表示部71、音案内部72または作業者携帯部73により、作業者経路Rwを案内して、作業者目的地Gwまで作業者15を誘導する。
ステップ107において、作業者誘導部70は、作業者15が作業者目的地Gwに到達したか否かを判定する。
作業者15が作業者目的地Gwに到達したとき、処理は、ステップ108に移行する。
作業者15が作業者目的地Gwに到達していなかったとき、処理は、ステップ106に戻る。
ステップ108において、移動制御部80は、移動部20が移動体目的地Gmに到達したか否かを判定する。
移動部20が移動体目的地Gmに到達したとき、処理は、終了する。
移動部20が移動体目的地Gmに到達していなかったとき、移動制御部80は、移動部20が移動体目的地Gmに到達するように、移動部20を制御する。その後、処理は、ステップ107に戻る。
ステップ109において、経路判定部57は、第1交点有信号So1を経路計画部53に出力する。
ステップ110において、経路計画部53は、作業者経路Rwと交差しないように、移動体再経路Rm_Rを設定する。
ステップ111において、経路判定部57は、移動体再経路Rm_Rと作業者経路Rwとの交点である第2交点I2が存在するか否かを判定する。
第2交点I2が存在しなかったとき、処理は、ステップ112に移行する。
第2交点I2が存在したとき、処理は、ステップ125に移行する。
ステップ112において、経路判定部57は、第2交点無信号Sn2を移動体時間演算部58および作業者誘導部70に出力する。
ステップ113において、移動体時間演算部58は、移動体時間Tmを演算する。
ステップ114において、時間判定部59は、移動体時間Tmが上限時間Tm_lim未満であるか否かを判定する。
移動体時間Tmが上限時間Tm_lim未満であったとき、処理は、ステップ115に移行する。
ステップ115において、時間判定部59は、時間適正信号St_Oを作業者誘導部70に出力する。その後、処理は、ステップ106に移行する。
移動体時間Tmが上限時間Tm_lim以上であったとき、処理は、ステップ116に移行する。
ステップ116において、時間判定部59は、上限時間オーバー信号St_Nを経路計画部53に出力する。
ステップ117において、経路計画部53は、移動体時間Tmが上限時間Tm_lim未満となるように、作業者再経路Rw_Rを設定する。このとき、移動体再経路Rm_Rおよび作業者再経路Rw_Rにより、第3交点I3が設定される。
ステップ118において、作業者誘導部70は、経路表示部71、音案内部72または作業者携帯部73により、作業者再経路Rw_Rを案内する。また、作業者誘導部70は、第3交点I3が存在する交差点13まで作業者15を誘導する。
ステップ119において、横断猶予距離演算部60は、横断猶予距離Lrを演算する。横断閾値距離演算部61は、横断閾値距離Lr_thを演算する。
ステップ120において、横断可能判定部62は、横断猶予距離Lrが横断閾値距離Lr_thを超えているか否かを判定し、交差点13を作業者15が横断可能か否かを判定する。
横断猶予距離Lrが横断閾値距離Lr_thを超えているとき、処理は、ステップ121に移行する。
横断猶予距離Lrが横断閾値距離Lr_th以下であるとき、処理は、ステップ126に移行する。
ステップ121において、横断可能判定部62は、横断可能信号Sc_Oを作業者誘導部70に出力する。
ステップ122において、作業者誘導部70は、横断案内部74により、作業者15の横断を案内し、作業者15を誘導する。
ステップ123において、横断完了通知部63は、第3交点I3が存在する交差点13を作業者15が横断したか否かを判定する。
作業者15が横断したとき、処理は、ステップ124に移行する。
作業者15が横断していなかったとき、処理は、ステップ122に戻る。
ステップ124において、横断完了通知部63は、横断完了信号Sc_Fを作業者誘導部70に出力する。その後、処理は、ステップ106に移行する。
ステップ125において、経路判定部57は、第2交点有信号So2を経路計画部53に出力する。その後、処理は、ステップ117に移行する。
ステップ126において、横断可能判定部62は、横断不可信号Sc_Nを作業者誘導部70および移動制御部80に出力する。
ステップ127において、移動制御部80は、横断猶予距離Lrおよび横断閾値距離Lr_thに基づいて、移動体速さVmを制御する。移動制御部80は、横断猶予距離Lrが横断閾値距離Lr_thよりも大きくなるように、移動体速さVmを制御する。
ステップ128において、作業者誘導部70は、横断案内部74により、作業者15の横断を案内し、作業者15を誘導する。
ステップ129において、横断完了通知部63は、第3交点I3が存在する交差点13を作業者15が横断したか否かを判定する。
作業者15が横断したとき、処理は、ステップ130に移行する。
作業者15が横断していなかったとき、処理は、ステップ128に戻る。
ステップ130において、横断完了通知部63は、横断完了信号Sc_Fを作業者誘導部70および移動制御部80に出力する。
ステップ131において、移動制御部80は、ステップ127における移動体速さVmとなるように、移動体速さVmを制御する。その後、処理は、ステップ106に移行する。
(効果)
[1]経路計画部53は、移動体経路Rmおよび作業者経路Rwを設定可能である。このため、移動部20と作業者15とが接触する可能性がある場所を把握できる。これにより、移動部20と作業者15との接触を未然に防ぐことができ、移動部20による回避行動の回数を減少できる。このため、移動体制御装置1の作業効率が向上する。また、作業者誘導部70により、作業者15は、作業者経路Rwに沿って移動するように、作業者15の視覚、聴覚または触覚を介して誘導される。このため、作業者15は、状況が把握しやすくなり、作業者15によるミスが起こりにくくなり、不意な行動がしにくくなる。したがって、作業者への安全性が向上する。
[2]移動体時間演算部58および時間判定部59により、経路計画部53は、作業効率を低下させない移動体再経路Rm_Rを設定できる。これにより、移動部20は、時間を厳守しながら、移動可能になる。したがって、移動体制御装置1の作業効率の低下が防止される。
[3]横断閾値距離演算部61は、第1通路幅Wp1、第2通路幅Wp2、移動体速さVmおよび作業者速さVwに基づいて、横断閾値距離Lt_thを演算する。また、横断可能判定部62は、横断閾値距離Lt_thに基づいて、交差点13を作業者15が横断可能か否かを判定する。これにより、移動部20と作業者15とが交差点13で接触する可能性が低下する。
[4]横断完了通知部63によって、移動体速さVmを制御するタイミングを移動制御部80が認識できる。このため、移動制御部80が移動体速さVmを制御しやすくなる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、移動部の数、移動体目的設定部、経路計画部、移動体時間演算部、時間判定部、横断閾値距離演算部および横断可能判定部の処理が異なる点を除き、第1実施形態と同様である。
図14および図15に示すように、第2実施形態の移動体制御装置2は、複数の移動部221-225を備える。第2実施形態の移動体制御装置2は、第1移動部221、第2移動部222、第3移動部223、第4移動部224および第5移動部225の5台を備える。図において、第1移動部221は、第1移動体目的地Gm1に向かって、移動している。第2移動部222は、第2移動体目的地Gm2に向かって、移動している。第3移動部223は、第3移動体目的地Gm3に向かって、移動している。第4移動部224は、第4移動体目的地Gm4に向かって、移動している。第5移動部225は、第5移動体目的地Gm5に向かって、移動している。
移動体目的設定部252は、地図Mにおいて、第1移動体目的地Gm1、第2移動体目的地Gm2、第3移動体目的地Gm3、第4移動体目的地Gm4および第5移動体目的地Gm5の5つの移動体目的地Gmを設定する。なお、図において、第1移動体目的地Gm1、第2移動体目的地Gm2、第3移動体目的地Gm3、第4移動体目的地Gm4および第5移動体目的地Gm5を丸印で記載している。
第1移動部221および第2移動部222は、第1移動体目的地Gm1から第2移動体目的地Gm2に移動する。その後、第1移動部221および第2移動部222は、第2移動体目的地Gm2から第1移動体目的地Gm1に戻る。この経路を第1移動体経路Rm1とする。第1移動体経路Rm1は、閉曲線となるように、設定される。第1移動部221および第2移動部222は、第1移動体経路Rm1に沿って移動を繰り返す。
同様に、第3移動部223、第4移動部224および第5移動部225は、第3移動体目的地Gm3から第4移動体目的地Gm4に移動する。第3移動部223、第4移動部224および第5移動部225は、第4移動体目的地Gm4から第5移動体目的地Gm5に移動する。第3移動部223、第4移動部224および第5移動部225は、第5移動体目的地Gm5から第3移動体目的地Gm3に戻る。この経路を第2移動体経路Rm2とする。第2移動体経路Rm2は、第1移動体経路Rm1と同様に、閉曲線となるように、設定される。第3移動部223、第4移動部224および第5移動部225は、第2移動体経路Rm2に沿って移動を繰り返す。
経路計画部253は、第1移動体経路Rm1および第2移動体経路Rm2を設定可能であり、第1移動体経路Rm1および第2移動体経路Rm2を再計画可能である。再計画された第1移動体経路Rm1を第1移動体再経路Rm1_Rとする。再計画された第2移動体経路Rm2を第2移動体再経路Rm2_Rとする。第1移動体再経路Rm1_Rおよび第2移動体再経路Rm2_Rは、閉曲線となるように、設定されている。第1移動体再経路Rm1_Rまたは第2移動体再経路Rm2_Rと作業者再経路Rw_Rとの交点を第3交点I3とする。
第1移動部221または第2移動部222が第1移動体経路Rm1を1周する最も長い時間を第1移動体時間Ts1とする。第1移動体経路Rm1から第1移動体再経路Rm1_Rに再計画されたことによる移動時間の増加量を第1増加時間ΔTs1とする。第1移動部221または第2移動部222が第1移動体再経路Rm1_Rを移動するのにかかる時間を第1再移動時間Ts1_Rとする。第1再移動時間Ts1_Rは、以下関係式(1)のように表される。
Ts1_R=Ts1+ΔTs1 ・・・(1)
第3移動部223、第4移動部224または第5移動部225が第2移動体経路Rm2を1周する最も長い時間を第2移動体時間Ts2とする。第2移動体経路Rm2から第2移動体再経路Rm2_Rに再計画されたことによる移動時間の増加量を第2増加時間ΔTs2とする。第3移動部223、第4移動部224または第5移動部225が第2移動体再経路Rm2_Rを移動するのにかかる時間を第2再移動時間Ts2_Rとする。第2再移動時間Ts2_Rは、以下関係式(2)のように表される。
Ts2_R=Ts2+ΔTs2 ・・・(2)
移動体時間演算部258は、第1移動部221および第2移動部222のそれぞれの移動体速さVmに基づいて、第1移動体時間Ts1を演算する。また、移動体時間演算部258は、第2交点無信号Sn2を取得したとき、移動体時間演算部258は、第1増加時間ΔTs1および第1再移動時間Ts1_Rを演算する。
さらに、移動体時間演算部258は、第3移動部223、第4移動部224および第5移動部225のそれぞれの移動体速さVmに基づいて、第2移動体時間Ts2を演算する。また、移動体時間演算部258は、第2交点無信号Sn2を取得したとき、第2増加時間ΔTs2および第2再移動時間Ts2_Rを演算する。
予め設定される第1再移動時間Ts1_Rの上限値を第1上限時間Ts1_limとする。予め設定される第2再移動時間Ts2_Rの上限値を第2上限時間Ts2_limとする。第1上限時間Ts1_limおよび第2上限時間Ts2_limは、上限時間Tm_limと同様に、任意に設定可能であり、実験やシミュレーション等で設定される。
時間判定部259は、第1再移動時間Ts1_Rと第1上限時間Ts1_limとを比較し、第1再移動時間Ts1_Rが第1上限時間Ts1_lim未満であるか否かを判定する。
第1再移動時間Ts1_Rが第1上限時間Ts1_lim未満であるとき、時間判定部259は、時間適正信号St_Oを作業者誘導部70に出力する。
第1再移動時間Ts1_Rが第1上限時間Ts1_lim以上であるとき、時間判定部259は、上限時間オーバー信号St_Nを経路計画部253に出力する。
また、時間判定部259は、第2再移動時間Ts2_Rと第2上限時間Ts2_limとを比較し、第2再移動時間Ts2_Rが第2上限時間Ts2_lim未満であるか否かを判定する。
第2再移動時間Ts2_Rが第2上限時間Ts2_lim未満であるとき、時間判定部259は、時間適正信号St_Oを作業者誘導部70に出力する。
第2再移動時間Ts2_Rが第2上限時間Ts2_lim以上であるとき、時間判定部259は、上限時間オーバー信号St_Nを経路計画部253に出力する。
図16に示すように、第1移動部221または第2移動部222の横断閾値距離Lr_thを第1横断閾値距離Lr1_thとする。同様に、第3移動部223、第4移動部224および第5移動部225の横断閾値距離Lt_thを第2横断閾値距離Lr2_thとする。
横断閾値距離演算部261は、第1通路幅Wp1、第2通路幅Wp2、作業者速さVwおよびそれぞれの移動体速さVmに基づき、第1横断閾値距離Lr1_thおよび第2横断閾値距離Lr2_thを演算する。
図17および図18のフローチャートを参照して、移動体制御装置2の制御について説明する。説明をわかりやすくするため、第1移動部221および第2移動部222における処理を説明する。第3移動部223、第4移動部224および第5移動部225における処理は、第1移動部221および第2移動部222における処理と同様である。
ステップ201において、初期設定として、移動体目的設定部252は、第1移動体目的地Gm1および第2移動体目的地Gm2を設定する。経路計画部253は、第1移動体経路Rm1を設定する。また、移動体時間演算部258は、第1移動体時間Ts1を演算する。
ステップ202-207は、第1実施形態のステップ102-107と同様である。
ステップ208において、第1移動部221および第2移動部222は、第1移動体経路Rm1に沿って移動する。なお、第1移動体再経路Rm1_Rとなっている場合、経路計画部253は、第1移動体経路Rm1に戻す。
ステップ209は、第1実施形態のステップ109と同様である。
ステップ210において、経路計画部253は、作業者経路Rwと交差しないように、第1移動体再経路Rm1_Rを設定する。
ステップ211において、経路判定部257は、第1移動体再経路Rm1_Rと作業者経路Rwとの交点である第2交点I2が存在するか否かを判定する。
第2交点I2が存在しなかったとき、処理は、ステップ212に移行する。
第2交点I2が存在したとき、処理は、ステップ225に移行する。
ステップ212は、第1実施形態のステップ112と同様である。
ステップ213において、移動体時間演算部258は、第1増加時間ΔTs1および第1再移動時間Ts1_Rを演算する。
ステップ214において、時間判定部259は、第1再移動時間Ts1_Rが第1上限時間Ts1_lim未満であるか否かを判定する。
第1再移動時間Ts1_Rが第1上限時間Ts1_lim未満であったとき、処理は、ステップ215に移行する。
第1再移動時間Ts1_Rが第1上限時間Ts1_lim以上であったとき、処理は、ステップ216に移行する。
ステップ215-218は、第1実施形態のステップ115-118と同様である。
ステップ219において、横断猶予距離演算部60は、横断猶予距離Lrを演算する。横断閾値距離演算部261は、第1横断閾値距離Lr1_thを演算する。
ステップ220において、横断可能判定部262は、横断猶予距離Lrが第1横断閾値距離Lr1_thを超えているか否かを判定し、交差点13を作業者15が横断可能か否かを判定する。
横断猶予距離Lrが第1横断閾値距離Lr1_thを超えているとき、処理は、ステップ221に移行する。
横断猶予距離Lrが第1横断閾値距離Lr1_th以下であるとき、処理は、ステップ226に移行する。
ステップ221-226は、ステップ121-126と同様である。
ステップ227において、移動制御部80は、横断猶予距離Lrおよび第1横断閾値距離Lr1_thに基づいて、移動体速さVmを制御する。移動制御部80は、横断猶予距離Lrが第1横断閾値距離Lr1_thよりも大きくなるように、移動体速さVmを制御する。
ステップ228-231は、ステップ128-131と同様である。
第2実施形態のように、複数の移動部が存在する場合においても、第1実施形態と同様の効果を奏する。
(第3実施形態)
第3実施形態では、地図が異なる点を除き、第1実施形態と同様である。
図19に示すように、地図Mにおいて、移動部20のみが移動可能な範囲を移動部専用範囲Mmとする。地図Mにおいて、作業者15のみが移動可能な範囲を作業者専用範囲Mwとする。第3実施形態では、地図Mは、地図Mが移動部専用範囲Mmおよび作業者専用範囲Mwを含むように、設定される。図において、移動部専用範囲Mmを網掛け状のハッチングで記載している。また、作業者専用範囲Mwを斜線のハッチングで記載している。
第3実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏する。さらに、第3実施形態では、移動部専用範囲Mmおよび作業者専用範囲Mwにより、第1交点I1または第2交点I2が存在する可能性が減少する。また、移動部専用範囲Mmにより、作業者15が進入できず、作業者15へ安全が確保されつつ、移動制御部80は、移動体速さVmを速くできる。
(他の実施形態)
(i)移動部の車輪は、オムニホイールであり、3つ以上の円筒を含んでもよい。オムニホイールに用いられる円筒は、樽型であり、車輪の円周上に設けられている。この円筒は、車輪に対して自由に回転可能である。この車輪により、移動部は、前後左右に自由に移動可能である。また、移動部は、車輪に金属、ゴムまたは樹脂等のベルトが巻回されて、移動してもよい。
(ii)作業者誘導部は、各部が作業者に携帯可能であってもよい。
(iii)第1交点I1または第2交点I2が存在する場合において、作業者は、第1交点I1または第2交点I2が存在する交差点を横断してもよい。このとき、横断猶予距離演算部は、第1点P1から第1交点I1または第2交点I2までの距離を横断猶予距離Lrとする。横断完了通知部は、第1交点I1または第2交点I2が存在する場合においても、第1交点I1または第2交点I2が存在する交差点を作業者が横断したか否かを判定してもよい。このとき、作業者誘導部は、第1交点I1または第2交点I2付近まで、作業者を誘導する。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
11 ・・・第1通路、 12 ・・・第2通路、 13 ・・・交差点、
15 ・・・人(作業者)
51 ・・・地図管理部、
52、252 ・・・移動体目的設定部、
53、253 ・・・経路計画部
56 ・・・作業者目的設定部、
70 ・・・作業者誘導部。

Claims (6)

  1. 通路(11、12、13)を移動可能な移動部(20、221、222、223、224、225)と、
    前記移動部または人(15)が移動可能な範囲を示す地図(M)を設定可能な地図管理部(51)と、
    前記地図における前記移動部の目的地である移動体目的地(Gm、Gm1、Gm2、Gm3、Gm4、Gm5)を設定可能な移動体目的設定部(52、252)と、
    前記地図における前記人の目的地である作業者目的地(Gw)を設定可能な作業者目的設定部(56)と、
    前記移動体目的地に基づいて、前記地図における前記移動部の経路である移動体経路(Rm、Rm1、Rm2)を設定可能であり、前記作業者目的地に基づいて、前記地図における前記人の経路である作業者経路(Rw)を設定可能な経路計画部(53、253)と、
    前記移動体経路および前記作業者経路に基づき、前記人の視覚、聴覚または触覚を介して、前記人の移動を誘導可能な作業者誘導部(70)と、
    を備え
    前記経路計画部は、前記移動体経路および前記作業者経路の交点である第1交点(I1)が存在するとき、前記移動体経路を変更し、移動体再経路(Rm_R、Rm1_R、Rm2_R)を設定する移動体制御装置。
  2. 前記移動体再経路を経由して、前記移動体目的地まで前記移動部が移動するのにかかる時間である移動体時間(Tm、Ts1_R、Ts2_R)を演算可能な移動体時間演算部(58、258)と、
    予め設定される前記移動体時間の上限値である上限時間(Tm_lim、Ts1_lim、Ts2_lim)および前記移動体時間を比較する時間判定部(59、259)と、
    をさらに備える請求項に記載の移動体制御装置。
  3. 前記経路計画部は、前記移動体再経路および前記作業者経路の交点である第2交点(I2)が存在するとき、前記作業者経路を変更し、作業者再経路(Rw_R)を設定する請求項またはに記載の移動体制御装置。
  4. 前記作業者誘導部は、
    前記移動体経路および前記作業者経路を表示可能な経路表示部(71)と、
    前記作業者経路に基づき、音(An)を発生可能な音案内部(72)と、
    前記人に携帯可能であり、前記作業者経路に基づき、前記人の触覚に作用する作業者携帯部(73)と、
    を有する請求項1からのいずれか一項に記載の移動体制御装置。
  5. 前記地図は、前記移動部のみが移動可能な範囲である移動部専用範囲(Mm)および前記人のみが移動可能な範囲である作業者専用範囲(Mw)を含むように、設定されており、
    前記経路計画部は、前記移動部専用範囲に基づいて、前記移動体経路を設定し、前記作業者専用範囲に基づいて、前記作業者経路を設定する請求項1からのいずれか一項に記載の移動体制御装置。
  6. 前記移動体経路および前記作業者経路に基づき、前記移動部の速さ(Vm)を制御可能な移動制御部(80)をさらに備える請求項1からのいずれか一項に記載の移動体制御装置。
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