JP7036132B2 - 掘削データ処理方法、掘削データ処理装置、溝掘削機 - Google Patents

掘削データ処理方法、掘削データ処理装置、溝掘削機 Download PDF

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Description

本発明は、掘削チェーンを有する掘削体縦方向および横方向へ移動させることによって溝が掘削される場合における前記溝の形状に関する値を導出する掘削データ処理方法、掘削データ処理装置および溝掘削機に関する。
ソイルセメント地中連続壁工法の一つとして、TRD(Trench cutting Re-mixing Deep wall method)が知られている。前記TRDで用いられる溝掘削機は、縦長のポスト部および前記ポスト部の外縁に沿って回転する無端の掘削チェーンを有する掘削体を備える。
前記溝掘削機は、前記掘削体をその一部が地中に位置する状態で横方向へ移動させることによって溝を掘削する。さらに、前記溝掘削機は、前記溝内において土と固化液とを撹拌混合することによって前記壁を造成する。このようにして造成される前記壁は、土留め壁のように工事の過程で土砂の崩れを防ぐ仮の壁、または、本壁である。前記本壁は、建造物自体の壁である。前記土留め壁は、山留め壁または山止めと称される場合もある。
また、前記溝掘削機において、演算器が、前記掘削体に埋設された1つ以上の傾斜計の検出結果のデータと、前記掘削体の前記横方向の移動距離のデータとを累積し、累積したデータをモニターに表示させることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001-348906号広報
ところで、前記溝は、地面から地中における根切底の深さよりも深い位置までに亘って形成される。そして、前記溝を埋める前記壁が造成された後、建物が建設される前に、土地における前記壁の一方の側の部分が前記根切底の深さまで掘削される。
そして、前記建物が建設される際に、前記壁における前記根切底の深さの位置での形状が特に重要である。ここで、前記壁の形状は、実質的に前記溝の形状と同じである。しかしながら、前記溝掘削機において、前記掘削体内の前記傾斜計が、前記根切底の深さの位置に配置されているとは限らない。
一方、従来の掘削データの処理においては、前記溝における前記傾斜計が配置された位置での形状値が算出される。そのため、前記傾斜計が前記根切底の深さの位置に配置されていない場合、従来の掘削データの処理では、前記溝における最も重要な部分の形状値が算出されない。
本発明の目的は、TRDにより溝が掘削される場合に、掘削体における傾斜角が検出される部位の位置にかかわらず、前記溝における前記根切底の深さの位置での形状値を導出できる掘削データ処理方法、掘削データ処理装置および溝掘削機を提供することにある。
本発明の一の局面に係る掘削データ処理方法は、縦長のポスト部および前記ポスト部の外縁に沿って回転する無端の掘削チェーンを有する掘削体をその一部が地中に位置する状態で予め定められた進行方向へ移動させることによって溝を掘削する溝掘削機から出力されるデータを取得し、前記溝の形状に関する値を導出する掘削データ処理装置により実行される方法である。本方法は、第1取得工程と、第2取得工程と、第2導出工程と、出力工程と、を含む。前記第1取得工程は、地面上の原点に対する前記掘削体の基準部位の位置、前記掘削体における前記基準部位に対する複数の計測部位の位置、および地面から地中の根切底までの深さである根切深さを表すデータを取得する工程である。前記第2取得工程は、前記溝掘削機から出力される前記複数の計測部位の傾斜角検出値のデータを取得する工程である。前記第1導出工程は、前記基準部位の位置および前記複数の計測部位の前記傾斜角検出値から前記原点に対する前記複数の計測部位の位置である複数の計測位置を導出する工程である。前記第2導出工程は、前記複数の計測位置および前記根切深さに基づく補間処理により前記掘削体における前記根切深さの水平面と交差する部分の位置である根切位置を導出する工程である。前記出力工程は、前記根切位置の情報を出力する工程である。
本発明の他の局面に係る掘削データ処理装置は、前記溝掘削機から、前記掘削体における長手方向の複数の計測部位の傾斜角検出値のデータを取得し、溝の形状に関する値を導出する。前記掘削データ処理装置は、第1取得部と、第2取得部と、第1導出部と、第2導出部と、出力部と、を備える。前記第1取得部は、地面上の原点に対する前記掘削体の基準部位の位置、前記掘削体における前記基準部位に対する複数の計測部位の位置、および地面から地中の根切底までの深さである根切深さを表すデータを取得する。前記第2取得部は、前記溝掘削機から出力される前記複数の計測部位の傾斜角検出値のデータを取得する。前記第1導出部は、前記基準部位の位置および前記複数の計測部位の前記傾斜角検出値から前記原点に対する前記複数の計測部位の位置である複数の計測位置を導出する。前記第2導出部は、前記複数の計測位置および前記根切深さに基づく補間処理により前記掘削体における前記根切深さの水平面と交差する部分の位置である根切位置を導出する。前記出力部は、前記根切位置の情報を出力する。
本発明の他の局面に係る溝掘削機は、前記掘削体と、前記掘削体における長手方向の複数の計測部位の傾斜角を検出し、前記複数の計測部位に対応する複数の傾斜角検出値のデータを出力する傾斜角検出装置と、前記掘削データ処理装置は、前記傾斜角検出装置から前記複数の傾斜角検出値のデータを取得し、前記溝の形状に関する値を導出する前記掘削データ処理装置と、を備える。
本発明によれば、TRDにより溝が掘削される場合に、掘削体における傾斜角が検出される部位の位置にかかわらず、前記溝における前記根切底の深さの位置での形状値を導出できる掘削データ処理方法、掘削データ処理装置および溝掘削機を提供することが可能になる。
図1は、第1実施形態に係る溝掘削機の正面図である。 図2は、第1実施形態に係る溝掘削機の側面図である。 図3は、第1実施形態に係る溝掘削機におけるデータ処理関連機器の構成を示すブロック図である。 図4は、第1実施形態に係る溝掘削機におけるデータ処理装置の構成を示すブロック図である。 図5は、第1実施形態に係る溝掘削機における掘削データ処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図6は、第1実施形態に係る溝掘削機においてデータ処理装置が出力する第1掘削結果出力画像である。 図7は、第1実施形態に係る溝掘削機においてデータ処理装置が出力する第2掘削結果出力画像である。 図8は、第1実施形態に係る溝掘削機においてデータ処理装置が出力する第3掘削結果出力画像である。 図9は、第1実施形態に係る溝掘削機においてデータ処理装置が出力する第4掘削結果出力画像である。 図10は、第3実施形態に係る溝掘削機においてデータ処理装置が出力する第5掘削結果出力画像である。 図11は、第3実施形態に係る溝掘削機においてデータ処理装置が出力する第6掘削結果出力画像である。 図12は、第3実施形態に係る溝掘削機においてデータ処理装置が出力する第7掘削結果出力画像である。 図13は、第4実施形態に係る溝掘削機におけるデータ処理関連機器の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[第1実施形態:溝掘削機10の機械構成]
まず、図1,2を参照しつつ、第1実施形態に係る溝掘削機10の機械構成について説明する。溝掘削機10は、ソイルセメント地中連続壁工法の一つであるTRDで用いられる作業機械である。
即ち、溝掘削機10は、壁の外形を成す溝を掘削する。前記壁は、例えば土留め壁または本壁などである。さらに、溝掘削機10は、前記溝内において土と固化液とを撹拌混合することによって前記壁を造成する。
図1に示されるように溝掘削機10は、本体部11、門型フレーム12、リーダー13、掘削体14、スライドアクチュエーター15、昇降アクチュエーター16およびステイアクチュエーター17などを備えている。
さらに、溝掘削機10は、本体部11に連結された走行装置11aおよびキャブ11bも備える。走行装置11aは、地面上を走行することにより、本体部11を地面に沿って移動させる。
門型フレーム12は、本体部11によって回動可能に支持されている。ステイアクチュエーター17は、本体部11および門型フレーム12を連結し、鉛直方向に対する門型フレーム12の角度を調節する。
リーダー13は、門型フレーム12によって横方向にスライド可能に支持されている。スライドアクチュエーター15は、リーダー13を横方向へ移動させる。
掘削体14は、掘削基部140、カッターポスト141、掘削チェーン142、原動スプロケット143、従動スプロケット144およびチェーン駆動モーター145などを備える。
掘削基部140は、リーダー13によって上下方向に移動可能に支持されている。昇降アクチュエーター16は、掘削基部140を上下方向に移動させる。掘削基部140は、原動スプロケット143およびチェーン駆動モーター145を内包している。原動スプロケット143は、掘削基部140によって回転可能に支持されている。
カッターポスト141は、掘削基部140の下方に連結され、縦長に形成されている。カッターポスト141は、縦方向に連結された複数の単位ポスト1410により構成されている。従動スプロケット144は、カッターポスト141の下端部によって回転可能に支持されている。カッターポスト141は、無端の掘削チェーン142を支持するポスト部の一例である。
無端の掘削チェーン142は、原動スプロケット143および従動スプロケット144に架け渡されている。チェーン駆動モーター145が原動スプロケット143を回転駆動することにより、掘削チェーン142は、カッターポスト141の外縁に沿って回転する。
チェーン駆動モーター145が掘削チェーン142を回転させつつ、昇降アクチュエーター16が掘削体14を下方へ向かう第1方向D1へ移動させることにより、掘削体14は、地中に前記溝の端部となる縦穴を掘削する。
第1方向D1は、前記溝の深さ方向、即ち、前記壁の深さ方向である。図1,2に示される例では、第1方向D1は鉛直下方向である。なお、第1方向D1が、鉛直方向に対して予め定められた角度を成す斜め下方向であることもある。掘削体14の長手方向が第1方向D1に沿うように、ステイアクチュエーター17が掘削体14の角度を調節する。
さらに、掘削体14のカッターポスト141が前記縦穴に挿入された状態で、チェーン駆動モーター145が掘削チェーン142を回転させつつ、スライドアクチュエーター15が掘削体14を第1方向D1に直交する第2方向D2へ移動させる。第2方向D2は、予め定められた進行方向である。
第2方向D2は、前記溝の長さ方向、即ち、前記壁の長さ方向であり、水平方向である。スライドアクチュエーター15による掘削体14の横への移動方向は、第2方向D2および第2方向D2の反対の方向である。
掘削体14が横方向の可動範囲の終点に到達すると、スライドアクチュエーター15は、掘削体14を横方向の可動範囲の始点に戻るように移動させる。さらに、走行装置11aが、掘削体14を含む溝掘削機10全体を第2方向D2へ移動させる。
スライドアクチュエーター15または走行装置11aによる第2方向D2への掘削体14の移動は、掘削体14が第2方向D2における前記溝の始端位置から終端位置へ移動するまで繰り返される。
即ち、溝掘削機10は、掘削チェーン142を回転させつつ掘削体14を地面から第1方向D1(下方向)へ移動させ、さらに掘削体14を第2方向D2(横方向)へ移動させることにより、前記壁の外形を成す前記溝を掘削する。
なお、図1,2に示される第3方向D3は、第2方向D2に直交する水平な方向である。第3方向D3は、掘削体14を基準にして本体部11側から本体部11に対し反対側へ向かう方向である。換言すれば、第3方向D3は、前記進行方向である第2方向D2に直交する幅方向である。
また、溝掘削機10は、掘削チェーン142を回転させつつカッターポスト141から固化液を吐出する。これにより、掘削チェーン142が前記溝内で土と前記固化液とを撹拌混合する。その結果、前記溝の形状を外形とする前記壁が形成される。
[溝掘削機10のデータ処理関連機器の構成]
さらに、図3に示されるように、溝掘削機10は、状態検出装置4、データ処理装置5およびデータ処理装置5の周辺装置を備える。前記周辺装置は、操作入力装置61、表示装置62、AD変換装置63、記憶装置64および無線通信装置65などを含む。
例えば、データ処理装置5、操作入力装置61、表示装置62および記憶装置64は、キャブ11b内に配置されている。
状態検出装置4は、溝掘削機10の各種の状態を検出する。具体的には、状態検出装置4は、走行距離センサー41、ストロークセンサー42、カッター負荷センサー43および複数の傾斜計44などを含む。状態検出装置4から出力される検出信号は、AD変換装置63によってデジタルデータに変換され、変換後のデータがデータ処理装置5へ伝送される。
走行距離センサー41は、走行装置11aの動作により走行する溝掘削機10の第2方向D2への走行距離を計測する。AD変換装置63は、走行距離センサー41の検出信号を走行距離検出値のデータへ変換し、前記走行距離検出値のデータをデータ処理装置5へ出力する。
ストロークセンサー42は、スライドアクチュエーター15の動作により移動する掘削体14の第2方向D2へのスライド移動の距離であるスライド距離を計測する。前記スライド距離は、掘削体14が予め定められた基点から第2方向D2へスライド移動した距離である。前記基点は、溝掘削機10における掘削体14の初期位置である。AD変換装置63は、ストロークセンサー42の検出信号をスライド距離検出値のデータへ変換し、前記スライド距離検出値のデータをデータ処理装置5へ出力する。
前記走行距離検出値および前記スライド距離検出値の合計が、掘削体14の第2方向D2への移動距離である。前記走行距離検出値のデータおよび前記スライド距離検出値のデータは、掘削体14の第2方向D2への移動距離を表すデータの一例である。
カッター負荷センサー43は、チェーン駆動モーター145に加わる負荷、即ち、掘削チェーン142に加わる負荷を検出する。例えば、カッター負荷センサー43の検出負荷は、前記固化液を撹拌する掘削チェーン142の動作が制御される際に、前記固化液の固化状況の指標として用いられる。
複数の傾斜計44は、カッターポスト141内におけるそれぞれ異なる位置に配置される。複数の傾斜計44は、掘削体14における長手方向の複数の計測部位の傾斜角を検出する。
本実施形態において、傾斜計44各々が検出する傾斜角は、前記計測部位各々を第2方向D2から見たときに前記計測部位各々が鉛直線に対して傾斜する角度である。換言すれば、傾斜計44各々が検出する傾斜角は、前記計測部位各々が鉛直線に対して第3方向D3へ傾斜する角度である。
複数の傾斜計44は、1つの地上傾斜計44aと、複数の地中傾斜計44bとを含む。地上傾斜計44aは、前記複数の計測部位のうち地面から上に位置する部位に配置されている。複数の地中傾斜計44bは、前記複数の計測部位のうち地中に位置する複数の部位に配置されている。
以下の説明において、地面から地中傾斜計44b各々までの深さのことを計測深さと称する。また、地面から地上傾斜計44aまでの高さのことを計測高さと称する。
AD変換装置63は、複数の傾斜計44の検出信号を複数の傾斜角検出値のデータへ変換し、前記複数の傾斜角検出値のデータをデータ処理装置5へ出力する。前記複数の傾斜計44およびAD変換装置63は、傾斜角検出装置の一例である。
操作入力装置61は、人の操作に従って情報を入力する装置であり、例えば、キーボードまたはタッチパネルなどを含む。表示装置62は、情報を表示する装置であり、例えば、液晶表示パネルなどのパネル表示装置である。
記憶装置64は、データ処理装置5によって参照または記録される各種のデータを記憶する不揮発性の記憶装置である。例えば、SSD(Solid State Drive)またはハードディスクドライブなどが、記憶装置64として採用される。
無線通信装置65は、無線通信網を通じて不図示の管理装置と通信する通信インターフェイス装置である。データ処理装置5は、無線通信装置65を通じてインターネットに接続された前記管理装置と通信可能である。
図4に示されるように、データ処理装置5は、CPU(Central Processing Unit)51、RAM(Random Access Memory)52およびバスインターフェイス53などを備える。CPU51は、記憶装置64に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、各種のデータ処理を実行するプロセッサーである。
RAM52は、CPU51によって実行される前記コンピュータープログラムと、CPU51によって参照または記録されるデータとを一次記憶する揮発性メモリーである。
バスインターフェイス53は、CPU51と操作入力装置61、表示装置62、記憶装置64および無線通信装置65との間のバスを通じたデータの受け渡しを中継するインターフェイス装置である。
データ処理装置5は、溝掘削機10の状態検出装置4から出力される複数の検出値のデータを取得し、各検出値から前記溝の形状に関する値を導出する。データ処理装置5は、掘削データ処理装置の一例である。複数の検出値は、前記走行距離検出値、前記スライド距離検出値、および前記複数の計測部位の前記傾斜角検出値を含む。
ところで、前記溝は、地面から地中における根切底の深さよりも深い位置までに亘って形成される。そして、前記溝を埋める前記壁が造成された後、建物が建設される前に、土地における前記壁の一方の側の部分が前記根切底の深さまで掘削される。
そして、前記建物が建設される際に、前記溝における前記根切底の深さの位置での形状が特に重要である。ここで、前記壁の形状は、実質的に前記溝の形状と同じである。しかしながら、溝掘削機10において、掘削体14内の複数の傾斜計44が、前記根切底の深さの位置に配置されているとは限らない。
一方、従来の掘削データの処理においては、前記溝における複数の傾斜計44が配置された位置での形状値が算出される。そのため、傾斜計44が前記根切底の深さの位置に配置されていない場合、従来の掘削データの処理では、前記溝における最も重要な部分の形状値が算出されない。
溝掘削機10において、データ処理装置5は、後述する掘削データ処理を実行する(図5参照)。これにより、データ処理装置5は、掘削体14における傾斜角が検出される前記複数の計測部位の位置にかかわらず、前記溝における前記根切底の深さの位置での形状値を導出できる。
[掘削データ処理]
以下、図5に示されるフローチャートを参照しつつ、データ処理装置5により実行される前記掘削データ処理の手順の一例について説明する。前記掘削データ処理が実行されることにより、掘削データ処理方法が実現される。
データ処理装置5は、CPU51が前記コンピュータープログラムを実行することによって実現される複数の処理モジュールを含む。前記複数の処理モジュールが、前記掘削データ処理を実行する。
前記複数の処理モジュールは、主制御部5a、データ取得部5b、計測位置導出部5c、補間処理部5d、ズレ導出部5eおよび出力部5fを含む(図3参照)。
例えば、操作入力装置61に対して予め定められた開始操作が行われたときに、主制御部5aが前記掘削データ処理を開始させる。溝掘削機10が、前記溝の掘削を開始する地点において第1方向D1への穴の掘削が終了した後、掘削体14の第2方向D2への移動を開始するときに、前記開始操作が行われる。
以下の説明において、S1,S2,…は、前記掘削データ処理における複数の工程の識別符号を表す。
<工程S1>
まず、工程S1において、データ取得部5bが、操作入力装置61を通じて、または、記憶装置64から、基本データDT1を取得する。図3は、基本データDT1が予め記憶装置64に記憶されている例を示す。
基本データDT1は、地上傾斜計位置のデータ、複数の地中傾斜計位置のデータ、壁厚のデータ、根切深さのデータ、および1つ以上の指定位置のデータを含む。
前記壁厚は、前記壁の厚みであり、前記溝の厚みでもある。前記壁厚は、掘削体14における地中に進入する部分の厚みに相当する。
前記地上傾斜計位置は、掘削体14と地面との交点から地上傾斜計44aまでの距離である。本実施形態において、前記基点に位置する掘削体14と地面との交点が、各種の位置の基準となる地面上の原点である。
従って、地上傾斜計44aの検出角度がφa、前記地上傾斜計位置の値がLaである場合、前記原点を基準とした地上傾斜計44aの位置の第3方向D3の座標Yaおよび鉛直方向の座標Zaは、それぞれ以下の(1)式で表される。
Figure 0007036132000001
本実施形態において、掘削体14における地上傾斜計44aが配置された部位が基準部位である。また、前記地上傾斜計位置のデータは、前記原点に対する前記基準部位の位置を表すデータの一例である。なお、掘削体14における地上傾斜計44aが配置された部位は、前記複数の計測部位の1つでもある。
前記複数の地中傾斜計位置は、地上傾斜計44aから複数の地中傾斜計44b各々までの距離である。前記複数の地中傾斜計位置のデータは、前記基準部位に対する前記複数の計測部位の位置を表すデータの一例である。
地中傾斜計44bの検出角度がφb、前記地中傾斜計位置の値がLbである場合、前記原点を基準とした地中傾斜計44bの位置の第3方向D3の座標Ybおよび鉛直方向の座標Zbは、それぞれ以下の(2)式で表される。なお、検出角度φbは、鉛直方向に対して第3方向D3へ傾斜する角度を表す第1傾斜角検出値である。
Figure 0007036132000002
前記複数の地中傾斜計位置のデータは、掘削体14における前記基準部位に対する複数の計測部位の位置を表すデータの一例である。本実施形態において、前記計測部位各々が鉛直方向に対して第2方向D2へ傾斜していないとみなされる。
前記根切深さは、前記原点を基準とした根切底までの深さである。また、前記指定位置は、人の操作によって指定される第2方向D2(横方向)の位置である。具体的には、前記指定位置は、第2方向D2における前記原点からの距離である。
なお、工程S1において、前記地上傾斜計位置、前記複数の地中傾斜計位置および前記根切深さのデータを取得するデータ取得部5bは、第1取得部の一例である。さらに、工程S1において、1つ以上の前記指定位置のデータを取得するデータ取得部5bは、第3取得部の一例である。また、工程S1は、第1取得工程および第3取得工程の一例である。
<工程S2>
次に、工程S2において、データ取得部5bは、状態検出装置4から検出データを取得する。前記検出データは、前記複数の計測部位の前記傾斜角検出値のデータと、前記走行距離検出値のデータと、前記スライド距離検出値のデータとを含む。
なお、工程S2は、溝掘削機10の前記傾斜角検出装置から出力される前記複数の計測部位の前記傾斜角検出値のデータを取得する第2取得工程の一例である。また、工程S2の処理を実行するデータ取得部5bは、第2取得部の一例である。
工程S2において、データ取得部5bは、前記走行距離検出値のデータおよび前記スライド距離検出値のデータを、前記原点から第2方向D2への掘削体14の前記移動距離を表すデータとして取得する。
<工程S3>
次に、工程S3において、計測位置導出部5cが、予め定められた出力実行条件が成立するか否かを判定する。計測位置導出部5cは、前記出力実行条件が成立すると判定した場合に処理を工程S4へ移行させ、そうでない場合に処理を工程S2へ移行させる。
前記出力実行条件は、前記溝の形状に関する値を導出および出力する処理を実行するか否かを判定するための条件である。例えば、前記出力実行条件が、操作入力装置61に対して予め定められた実行指示操作が行われた、という第1実行条件を含む。
また、前記出力実行条件が、掘削体14が前記溝を掘削しつつ前記原点から第2方向D2へ移動した距離である掘削進行距離が予め設定される指定距離の整数倍に達した、という第2実行条件を含むことも考えられる。
計測位置導出部5cは、前記スライド距離検出値を積算し、さらに、前記走行距離検出値に前記スライド距離検出値の積算値を加算することにより、前記掘削進行距離を導出する。
<工程S4>
次に、工程S4において、計測位置導出部5cが、前記基準部位の位置および前記複数の計測部位の前記傾斜角検出値から複数の計測位置を導出する。前記複数の計測位置は、前記原点に対する前記複数の計測部位の位置である。
具体的には、計測位置導出部5cは、前記掘削進行距離を前記複数の計測位置における第2方向D2の座標値として導出する。即ち、工程S4において、計測位置導出部5cは、前記掘削進行距離に基づいて第2方向D2における前記複数の計測部位の位置を導出する。さらに、計測位置導出部5cは、前述の(1)式および(2)式に基づいて、前記複数の計測位置における第3方向D3の座標値および鉛直方向の座標値を導出する。
なお、工程S4の処理を実行する計測位置導出部5cが第1導出部の一例である。また、工程S4が第1導出工程の一例である。
<工程S5>
次に、工程S5において、補間処理部5dが、工程S4で導出される前記複数の計測位置および工程S1で取得される前記根切深さに基づく補間処理により、根切位置を導出する。前記根切位置は、掘削体14における前記根切深さの水平面と交差する部分の位置である。
例えば、補間処理部5dは、工程S4で導出される前記複数の計測位置のうち、前記根切深さに対して鉛直方向の両隣に位置する2つの隣接計測位置を選択する。さらに、補間処理部5dは、2つの前記隣接計測位置と前記根切深さとに基づく線形補間処理により、前記根切位置を導出する。
工程S5の処理を実行する補間処理部5dが、第2導出部の一例である。また、工程S5が第2導出工程の一例である。
なお、補間処理部5dは、工程S5において、工程S4で導出される前記複数の計測位置に基づく補間処理により、溝上端位置も導出する。前記溝上端位置は、掘削体14における地面と交差する部分の位置である。
図6は、第1分布図g1の一例を示す。第1分布図g1は、第2方向D2に沿って見たときの第2方向D2のある位置における前記複数の計測位置および前記根切位置の分布図である。換言すれば、第1分布図g1は、第2方向D2のある位置における前記複数の計測位置および前記根切位置の第3方向D3の座標の分布図である。
図6において、複数の白い丸マークの位置が前記複数の計測位置の一例を表し、黒い菱形マークの位置が前記根切位置の一例を表す。
また、図7は、第2分布図g4の一例を示す。第2分布図g4は、鉛直方向に沿って見たときの前記計測位置の深さごとの複数の前記計測位置の分布図である。換言すれば、第2分布図g4は、前記計測位置の深さごとの前記計測位置の第3方向D3の座標の分布図である。
図7において、複数の白い丸マークの位置が前記複数の計測位置の一例を表す。
また、図8は、第3分布図g5および第4分布図g6の一例を示す。第3分布図g5は、鉛直方向に沿って見たときの複数の前記根切位置の分布図である。換言すれば、第3分布図g5は、複数の前記根切位置の第3方向D3の座標の分布図である。
図8において、複数の黒い菱形マークの位置が第2方向D2の複数の位置に対応する複数の前記根切位置の一例を表す。
第4分布図g6は、鉛直方向に沿って見たときの複数の前記溝上端位置の分布図である。換言すれば、第4分布図g6は、複数の前記溝上端位置の第3方向D3の座標の分布図である。
図8において、複数の黒い三角形マークの位置が第2方向D2の複数の位置に対応する複数の前記溝上端位置の一例を表す。
<工程S6>
次に、工程S6において、計測位置導出部5cが、掘削体14が前記指定位置を通過したか否かを判定する。具体的には、計測位置導出部5cは、前記掘削進行距離が、前記指定位置が表す前記原点からの距離を超えている場合に、掘削体14が前記指定位置を通過したと判定する。
そして、計測位置導出部5cは、掘削体14が前記指定位置を通過したと判定する場合に処理を工程S7へ移行させ、そうでない場合に処理を工程S8へ移行させる。
<工程S7>
次に、工程S7において、補間処理部5dが、複数の前記根切位置および前記指定位置に基づく補間処理により、指定根切位置を導出する。前記指定根切位置は、掘削体14が前記指定位置を通過するときの掘削体14における前記根切深さの水平面と交差する部分の位置である。
工程S7は、前記指定根切位置を導出する第3導出工程の一例である。また、工程S7の処理を実行する補間処理部5dは、第3導出部の一例である。
例えば、補間処理部5dは、工程S5で導出される複数の前記根切位置のうち、前記指定位置に対して第2方向D2の両隣に位置する2つの隣接根切位置を選択する。さらに、補間処理部5dは、2つの前記隣接根切位置と前記指定位置とに基づく線形補間処理により、前記指定根切位置を導出する。
なお、補間処理部5dは、工程S7において、工程S4で導出される前記溝上端位置に基づく補間処理により、指定溝上端位置も導出する。前記指定溝上端位置は、掘削体14が前記指定位置を通過するときの掘削体14における地面と交差する部分の位置である。
図9は、第5分布図g7および第6分布図g8の一例を示す。第5分布図g7は、鉛直方向に沿って見たときの複数の前記指定根切位置の分布図である。換言すれば、第5分布図g7は、複数の前記指定根切位置の第3方向D3の座標の分布図である。
図9において、複数の黒い菱形マークの位置が第2方向D2の複数の位置に対応する複数の前記指定根切位置の一例を表す。
第6分布図g8は、鉛直方向に沿って見たときの複数の前記指定溝上端位置の分布図である。換言すれば、第6分布図g8は、複数の前記指定溝上端位置の第3方向D3の座標の分布図である。
図9において、複数の黒い三角形マークの位置が複数の前記指定位置に対応する複数の前記指定溝上端位置の一例を表す。
なお、工程S4,S5,S7において導出される前記計測位置、前記根切位置、前記溝上端位置、前記指定根切位置および前記指定溝上端位置の座標値は、前記溝の形状に関する値の一例である。
<工程S8>
次に、工程S8において、ズレ導出部5eが、工程S4で導出される前記複数の計測位置に対する近似直線g3を導出する(図6参照)。例えば、ズレ導出部5eは、最小二乗法により近似直線g3を導出する。
<工程S9>
さらに、工程S9において、ズレ導出部5eは、各種のズレ量を導出する。本実施形態において、前記ズレ量は、前記複数の計測位置、前記根切位置および前記溝上端位置に対応する複数の位置ズレ量Δxと、ズレ角度Δθとを含む(図6参照)。
ズレ角度Δθは、第1方向D1に対して近似直線g3が成す角度である。本実施形態において、ズレ角度Δθは、第3方向D3において第1方向D1に対して近似直線g3が成す角度である。
また、位置ズレ量Δxは、第3方向D3における2つの位置の差である。具体的には、位置ズレ量Δxは、前記計測位置の目標位置P1に対する前記計測位置の差と、前記根切位置の目標位置P2に対する前記根切位置の差と、前記溝上端位置の目標位置P0に対する前記溝上端位置の差とを含む。
換言すれば、位置ズレ量Δxは、前記計測深さにおける前記計測位置の目標位置P1に対する前記計測位置の第3方向D3のズレ量と、前記根切深さにおける前記根切位置の目標位置P2に対する前記根切位置の第3方向D3のズレ量と、地面における前記溝上端位置の目標位置P0に対する前記溝上端位置の第3方向D3のズレ量とを含む。
前述したように、前記計測位置は工程S4で導出され、前記根切位置は工程S5で導出される。前記根切位置に対応する位置ズレ量Δxは、前記根切位置の情報の一例である。なお、位置ズレ量Δxは、前記根切深さの水平面内における予め定められた目標位置P1に対する前記根切位置の第3方向D3のズレ量である。
前記溝上端位置の目標位置P0は、前記原点から第2方向D2へ前記掘削進行距離だけ離れた基準点の位置である。
前記計測位置各々の目標位置P1は、前記基準点を通り第1方向D1に沿う直線と、前記計測位置各々の深さにおける水平面との交点の位置である。なお、第1方向D1が鉛直下方向である場合、前記計測位置各々に対応する位置ズレ量Δxは、第3方向D3における前記計測位置各々の座標値と等しい。
前記根切位置の目標位置P2は、前記基準点を通り第1方向D1に沿う直線と、前記根切深さにおける水平面との交点の位置である。第1方向D1が鉛直下方向である場合、前記根切位置に対応する位置ズレ量Δxは、第3方向D3における前記根切位置の座標値と等しい。前記根切位置の目標位置P2は、前記根切深さにおける前記根切位置の目標の位置であり、前記基準部位に対する予め定められた相対位置である。
なお、ズレ導出部5eは、工程S9において、前記指定根切位置および前記指定溝上端位置に対応する位置ズレ量Δxも同様に導出する。
<工程S10>
次に、工程S10において、出力部5fが、少なくとも工程S4で導出された前記複数の計測位置のデータを含む掘削データDT2を記憶装置64に記録する。
また、出力部5fが、掘削データDT2に工程S5で導出された前記根切位置のデータを含めた上で、掘削データDT2を記録することも考えられる。この場合、工程S10は、前記根切位置の情報を記憶装置64へ出力する出力工程の一例である。
また、出力部5fが、掘削データDT2に工程S7で導出された前記指定根切位置のデータおよび工程S9で導出された前記ズレのデータの一方または両方を含めた上で、掘削データDT2を記録することも考えられる。
<工程S11>
さらに、工程S11において、出力部5fが、工程S4,S5,S7で導出される位置の情報、工程S9で導出される近似直線g3の情報または工程S10で導出される前記ズレ量のうちの一部または全部の情報を含む掘削監視画面を表示装置62に出力する。
例えば、出力部5fは、図6に示される第1掘削結果出力画像Im1、図7に示される第2掘削結果出力画像Im2、図8に示される第3掘削結果出力画像Im3および図9に示される第4掘削結果出力画像Im4のうちの1つまたは複数を含む前記掘削監視画面を表示装置62に出力する。
図6に示される例において、第1掘削結果出力画像Im1は、前述した第1分布図g1と、第1分布図g1に対応する前記複数の計測位置の深さの数値データg11と、前記複数の計測位置および前記根切位置に対応する複数の位置ズレ量Δxの数値データg2と、近似直線g3の画像と、ズレ角度Δθの数値データg31とを含む。
一般に、前記溝の掘削において、前記根切位置に対応する位置ズレ量Δxおよびズレ角度Δθが小さいことが望ましい。従って、前記根切位置に対応する位置ズレ量Δxおよびズレ角度Δθが、前記溝が掘削されているときに速やかに溝掘削機10の操縦者に提示されることにより、前記操縦者は、より適切に溝掘削機10を操縦することができる。その結果、形状精度の高い前記壁を造成することが可能となる。
図7に示される例において、第2掘削結果出力画像Im2は、前記複数の計測位置の深さごとの第2分布図g4と、第2分布図g4に対応する前記複数の計測位置の深さの数値データg11と、前記根切深さの数値データg21とを含む。
図8に示される例において、第3掘削結果出力画像Im3は、前述した第3分布図g5および第4分布図g6と、複数の前記溝上端位置および複数の前記根切位置に対応する複数の位置ズレ量Δxの数値データg2と、複数の前記指定溝上端位置に対応する複数の位置ズレ量Δxの数値データg81とを含む。
さらに、第3掘削結果出力画像Im3は、複数の前記溝上端位置および複数の前記根切位置に対応する複数の位置ズレ量Δxの代表値の数値データg22も含む。例えば、前記代表値は、第3方向D3における本体部11側への位置ズレ量Δxの最大値、第3方向D3における本体部11に対し反対側への位置ズレ量Δxの最大値、または平均値などである。
一般に、前記溝の掘削において、前記根切位置および前記溝上端位置は、重要な管理パラメータである。従って、第3分布図g5および第4分布図g6の一方または両方が、前記溝が掘削されているときに速やかに前記操縦者に提示されることにより、前記操縦者は、より適切に溝掘削機10を操縦することができる。その結果、形状精度の高い前記壁を造成することが可能となる。
図9に示される例において、第4掘削結果出力画像Im4は、前述した第5分布図g7および第6分布図g8と、第5分布図g7および第6分布図g8に対応する前記指定位置の数値データg9と、複数の前記指定根切位置に対応する複数の位置ズレ量Δxの数値データg71と、複数の前記指定溝上端位置に対応する複数の位置ズレ量Δxの数値データg81とを含む。
さらに、第4掘削結果出力画像Im4は、複数の前記指定根切位置に対応する複数の位置ズレ量Δxの代表値の数値データg72、および、複数の前記指定溝上端位置に対応する複数の位置ズレ量Δxの代表値の数値データg82も含む。
第5分布図g7および第6分布図g8の一方または両方が、前記溝が掘削されているときに速やかに前記操縦者に提示されることにより、第3分布図g5または第4分布図g6が提示される場合と同様の効果が得られる。
なお、工程S11は、前記根切位置の情報を表示装置62へ出力する出力工程の一例である。
<工程S12>
次に、工程S12において、主制御部8aが、予め定められた終了条件が成立するか否かを判定する。例えば、前記終了条件が、操作入力装置61に対して予め定められた終了操作が行われたという条件であることが考えられる。
そして、主制御部8aは、前記終了条件が成立したと判定する場合に処理を工程S13へ移行させ、そうでない場合に処理を工程S2へ移行させる。これにより、工程S2~S11までの処理が、前記終了条件が成立するまで、掘削体14の第2方向D2における複数の位置に対応して複数回実行される。
<工程S13>
工程S13において、出力部5fは、記憶装置64に蓄積された掘削データDT2を、無線通信装置65を通じて前記管理装置へ送信する。その後、出力部5fは、前記掘削データ処理を終了させる。
以上に示されるように、前記TRDにより前記溝が掘削される場合に、データ処理装置5は、掘削体14における傾斜角が検出される前記計測部位の位置にかかわらず、前記溝における前記根切底の深さの位置での形状を表す前記根切位置および前記指定根切位置を導出できる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るデータ処理装置について説明する。本実施形態におけるデータ処理装置は、溝掘削機10に搭載されない計算機などである。以下の説明において、本実施形態に係る前記データ処理装置のことを外部データ処理装置と称する。前記外部データ処理装置は、掘削データ処理装置の一例である。
前記外部データ処理装置は、図5の工程S2において溝掘削機10から出力される前記検出データを、不揮発性の記憶媒体または通信ネットワークを介して取得する。
例えば、溝掘削機10のデータ処理装置5が、第2方向D2における複数の位置に対応する前記検出データをUSBメモリーなどの可搬記憶装置に記録し、前記外部データ処理装置が、前記可搬記憶装置から前記検出データを取得する。
或いは、溝掘削機10のデータ処理装置5が、図5の工程S13において、第2方向D2における複数の位置に対応する前記検出データを前記管理装置へ送信し、前記外部データ処理装置が、前記管理装置から通信ネットワークを通じて前記検出データを取得する。
そして、前記外部データ処理装置は、第2方向D2における複数の位置に対応する前記検出データそれぞれに対応して、図5に示される工程S1~S5および工程S7~S11の処理を実行する。
但し、前記外部データ処理装置は、図5の工程S10において、掘削データDT2を表す情報を、数値データの表または図6~9に示される図としてプリンターへ出力する。これにより、掘削データDT2を表す情報が、数値データの表または図6~9に示される図の印刷物として出力される。
なお、本実施形態における工程S10は、前記根切位置の情報を前記プリンターを通じて紙へ出力する出力工程の一例である。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係るデータ処理装置について説明する。本実施形態におけるデータ処理装置も、データ処理装置5と同様の構成を備え、さらに、図5に示される前記掘削データ処理を実行する。
<工程S2>
但し、図5の工程S2において、本実施形態におけるデータ取得部5bは、前記複数の計測部位における第1傾斜角検出値および第2傾斜角検出値のデータと、前記走行距離検出値のデータと、前記スライド距離検出値のデータとを含む前記検出データを、状態検出装置4から取得する。
前記第1傾斜角検出値は、前記計測部位各々が鉛直方向に対して第3方向D3へ傾斜する角度を表す。前記第2傾斜角検出値は、前記計測部位各々が鉛直方向に対して第2方向D2へ傾斜する角度を表す。
即ち、本実施形態において、溝掘削機10の傾斜計44各々は、前記計測部位各々が鉛直方向に対して第3方向D3および第2方向D2の各々へ傾斜する角度を検出する。
例えば、傾斜計44各々が、第3方向D3および第2方向D2に対応する2つの傾斜計を含むことが考えられる。また、傾斜計44各々が、第3方向D3および第2方向D2に対応する2方向の傾斜角度を検出する機能を備えいることも考えられる。
<工程S4>
さらに、図5の工程S4において、本実施形態における計測位置導出部5cは、前記基準部位の位置と、前記複数の計測部位の前記第1傾斜角度検出値および前記第2傾斜角度検出値とに基づいて、前記複数の計測位置を導出する。
本実施形態におけるズレ導出部5eは、図5の工程S4において、計測位置導出部5cの一部として第2方向D2の位置ズレ量Δyを導出する処理を実行する(図10参照)。
第2方向D2の位置ズレ量Δyは、前記計測高さ、前記計測深さおよび前記根切深さの各々における目標位置P0,P1,P2に対する前記溝上端位置、前記計測位置および前記根切位置の第2方向D2のズレ量である(図10参照)。
図5の工程S4において、ズレ導出部5eは、地上傾斜計44aおよび地中傾斜計44bにより検出される前記第2傾斜角度検出値を前述の(1)式および(2)式におけるφaおよびφbに適用することにより、第2方向D2の位置ズレ量Δyを導出する。
さらに、図5の工程S4において、計測位置導出部5cは、前記掘削進行距離に第2方向D2の位置ズレ量Δyを加算した値を前記複数の計測位置における第2方向D2の座標値として導出する。これにより、前記複数の計測位置がより高精度で導出される。
さらに、計測位置導出部5cは、前述の(1)式および(2)式に基づいて、前記複数の計測位置における第3方向D3の座標値および鉛直方向の座標値を導出する。この点は、データ処理装置5と同様である。
<工程S9>
また、本実施形態におけるズレ導出部5eは、図5の工程S9において、データ処理装置5と同様に、前記複数の計測位置、前記根切位置および前記溝上端位置に対応する複数の位置ズレ量Δxと、ズレ角度Δθとを導出する。
前述したように、位置ズレ量Δxは、第3方向D3の位置ズレの大きさである。また、ズレ角度Δθは、第3方向D3において第1方向D1に対して近似直線g3が成す角度である(図6参照)。
さらに、ズレ導出部5eは、図5の工程S9において、第2方向D2において第2方向D1に対して近似直線g3が成す角度であるズレ角度Δθyも導出する(図10参照)。
<工程S11>
また、本実施形態における出力部5fは、図5の工程S11において、工程S4,S5,S7で導出される位置の情報、工程S9で導出される近似直線g3の情報または工程S10で導出される前記ズレ量のうちの一部または全部の情報を含む掘削監視画面を表示装置62に出力する。
例えば、出力部5fは、図6に示される第1掘削結果出力画像Im1、図7に示される第2掘削結果出力画像Im2、図10に示される第5掘削結果出力画像Im5、図11に示される第6掘削結果出力画像Im6および図12に示される第7掘削結果出力画像Im7のうちの1つまたは複数を含む前記掘削監視画面を表示装置62に出力する。
図10に示される例において、第5掘削結果出力画像Im5は、第7分布図g10と、第7分布図g10に対応する前記複数の計測位置の深さの数値データg11と、前記複数の計測位置および前記根切位置に対応する第2方向D2における複数の位置ズレ量Δyの数値データg20と、近似直線g3の画像と、第2方向D2のズレ角度Δθyの数値データg310とを含む。
図11に示される例において、第6掘削結果出力画像Im6は、図8に示される第3掘削結果出力画像Im3に含まれる情報に加え、複数の前記溝上端位置および複数の前記根切位置に対応する第2方向D2における複数の位置ズレ量Δyの数値データg20をさらに含む。
また、第6掘削結果出力画像Im6は、複数の前記溝上端位置および複数の前記根切位置に対応する第2方向D2における複数の位置ズレ量Δyの代表値の数値データg220をさらに含む。
図12に示される例において、第7掘削結果出力画像Im7は、図9に示される第4掘削結果出力画像Im4に含まれる情報に加え、複数の前記指定根切位置に対応する第2方向D2における複数の位置ズレ量Δyの数値データg710と、複数の前記指定溝上端位置に対応する第3方向D3における複数の位置ズレ量Δyの数値データg810とを含む。
さらに、第7掘削結果出力画像Im7は、複数の前記指定根切位置に対応する第3方向D3における複数の位置ズレ量Δyの代表値の数値データg720、および、複数の前記指定溝上端位置に対応する第3方向D3における複数の位置ズレ量Δyの代表値の数値データg820も含む。
本実施形態において、前記根切位置に対応する第3方向D3における位置ズレ量Δxおよび前記根切位置に対応する第2方向D2における位置ズレ量Δxは、前記根切位置の情報の一例である。即ち、図6,図10~図12に示される数値データg2,g20,g71,g710は、前記根切位置の情報の一例である。
本実施形態において、工程S10および工程S11は、前記根切位置の情報を出力する出力工程の一例である。また、本実施形態において、工程S10および工程S11において出力される前記根切位置の情報は、前記根切深さにおける予め定められた目標位置P2に対する前記根切位置の第3方向D3および第2方向D2各々の位置ズレ量Δx,Δyの情報を含む。
[第4実施形態]
次に、図13を参照しつつ、第4実施形態に係るデータ処理装置5Aおよびデータ処理装置5Aを備える溝掘削機10Aについて説明する。データ処理装置5Aも、データ処理装置5と同様の構成を備える。
また、図13に示されるように、溝掘削機10Aは、溝掘削機10に位置センサー45が追加された構成を備える。位置センサー45は、溝掘削機10Aの水平面内における二次元の位置を検出する位置検出装置の一例である。位置センサー45は、検出値のデータをデータ処理装置5Aへ出力する。
例えば、位置センサー45が、GPS(Global Positioning System)の受信機であることが考えられる。なお、溝掘削機10Aにおいて、走行距離センサー41が位置センサー45に置き換えられてもよい。
データ処理装置5Aも、データ処理装置5と同様に、図5に示される前記掘削データ処理を実行する。
<工程S1>
但し、図5の工程S1において、データ処理装置5Aのデータ取得部5bは、位置センサー45の検出値のデータを、前記原点の位置を表すデータとして取得する。前記原点の位置は、溝掘削機10が前記溝の掘削を開始するときの位置センサー45の検出値が表す位置に対する予め定められた相対位置である。
<工程S2>
また、図5の工程S2において、データ処理装置5Aのデータ取得部5bは、位置センサー45の検出値のデータおよび前記スライド距離検出値のデータを、前記原点から第2方向D2への掘削体14の前記移動距離を表すデータとして取得する。位置センサー45の検出値における第2方向D2の座標値の変化量が、前記走行距離検出値に相当する。
<工程S3>
また、図5の工程S3において、データ処理装置5Aの計測位置導出部5cは、前記スライド距離検出値を積算し、さらに、前記走行距離検出値に位置センサー45の検出値における第2方向D2の座標値の変化量を加算することにより、前記掘削進行距離を導出する。
さらに、図5の工程S3において、前記走行距離検出値に位置センサー45の検出値における第3方向D3の座標値の変化量を、第3方向ズレ量として導出する。
<工程S4>
さらに、図5の工程S4において、データ処理装置5Aの計測位置導出部5cは、工程S3で導出された前記掘削進行距離に基づいて第2方向D2における前記複数の計測部位の位置を導出する。さらに、計測位置導出部5cは、前述の(1)式および(2)式に基づいて、前記複数の計測位置における第3方向D3の座標値および鉛直方向の座標値を導出する。
さらに、計測位置導出部5cは、前記複数の計測位置における第3方向D3の座標値を、工程S3で導出された前記第3方向ズレ量により補正する。
即ち、工程S3,S4において、データ処理装置5Aの計測位置導出部5cは、位置センサー45の検出値と、工程S1で得られる前記基準部位の位置と、工程S2で得られる前記複数の計測部位の前記傾斜角検出値とに基づいて、前記複数の計測位置を導出する。
溝掘削機10Aが採用されることにより、前記原点の位置および前記原点を基準とする前記掘削進行距離が、位置センサー45によって自動的に計測される。さらに、位置センサー45が、水平面内における二次元の位置を検出できるため、溝掘削機10が第2方向D2へ走行するときの第2方向D2への位置ズレが、前記複数の計測位置の導出結果に反映される。その結果、前記複数の計測位置がより高精度で導出される。
[応用例]
データ処理装置5,5Aまたは前記外部データ処理装置において、計測位置導出部5cおよび補間処理部5dが、前記壁厚に基づいてカッターポスト141の厚み方向の一端または両端の位置を、前記計測位置、前記根切位置、前記溝上端位置、前記指定根切位置または前記指定溝上端位置として導出してもよい。
また、第4実施形態におけるデータ処理装置5Aが、第3実施形態と同様に、前記計測位置および前記根切位置の情報に、前記計測深さおよび前記根切深さにおける目標位置P1,P2に対する前記計測位置および前記根切位置の第3方向D3および第2方向D2各々のズレ量の情報を含めてもよい。
また、第4実施形態において、位置センサー45が溝掘削機10に搭載される代わりに、溝掘削機10の水平面内における二次元の位置を検出する位置検出装置が、溝掘削機10の外部に配置されてもよい。この場合、図5の工程S1および工程S2において、データ取得部5bが、例えば無線通信装置65を通じて、外部の前記位置検出装置から前記位置検出装置の検出値のデータを取得する。
例えば、外部の前記位置検出装置が、溝掘削機10を自動追尾するトータルステーションであることが考えられる。
4 :状態検出装置
5 :データ処理装置
5a :主制御部
5b :データ取得部
5c :計測位置導出部
5d :補間処理部
5e :ズレ導出部
5f :出力部
8a :主制御部
10,10A:溝掘削機
11 :本体部
11a :走行装置
11b :キャブ
12 :門型フレーム
13 :リーダー
14 :掘削体
15 :スライドアクチュエーター
16 :昇降アクチュエーター
17 :ステイアクチュエーター
41 :走行距離センサー
42 :ストロークセンサー
43 :カッター負荷センサー
44 :傾斜計
44a :地上傾斜計
44b :地中傾斜計
51 :CPU
52 :RAM
53 :バスインターフェイス
61 :操作入力装置
62 :表示装置
63 :AD変換装置
64 :記憶装置
65 :無線通信装置
140 :掘削基部
141 :カッターポスト
142 :掘削チェーン
143 :原動スプロケット
144 :従動スプロケット
145 :チェーン駆動モーター
1410 :単位ポスト
D1 :第1方向
D2 :第2方向
D3 :第3方向
DT1 :基本データ
DT2 :掘削データ
Im1 :第1掘削結果出力画像
Im2 :第2掘削結果出力画像
Im3 :第3掘削結果出力画像
Im4 :第4掘削結果出力画像
Δx :第3方向の位置ズレ量
Δy :第2方向の位置ズレ量
Δθ :第3方向のズレ角度
Δθy :第2方向のズレ角度

Claims (10)

  1. 縦長のポスト部および前記ポスト部の外縁に沿って回転する無端の掘削チェーンを有する掘削体をその一部が地中に位置する状態で予め定められた進行方向へ移動させることによって溝を掘削する溝掘削機から出力されるデータを取得し、前記溝の形状に関する値を導出する掘削データ処理装置により実行される掘削データ処理方法であって、
    地面上の原点に対する前記掘削体の基準部位の位置、前記掘削体における前記基準部位に対する複数の計測部位の位置、および地面から地中の根切底までの深さである根切深さを表すデータを取得する第1取得工程と、
    前記溝掘削機から出力される前記複数の計測部位の傾斜角検出値のデータを取得する第2取得工程と、
    前記基準部位の位置および前記複数の計測部位の前記傾斜角検出値から前記原点に対する前記複数の計測部位の位置である複数の計測位置を導出する第1導出工程と、
    前記複数の計測位置および前記根切深さに基づく補間処理により前記掘削体における前記根切深さの水平面と交差する部分の位置である根切位置を導出する第2導出工程と、
    前記根切位置の情報を出力する出力工程と、を含む掘削データ処理方法。
  2. 前記出力工程は、前記進行方向に沿って見たときの前記複数の計測位置の一部または全部および前記根切位置の分布図を出力する工程を含む、請求項1に記載の掘削データ処理方法。
  3. 前記傾斜角検出値のデータは、前記計測部位各々が鉛直方向に対して前記進行方向に直交する幅方向へ傾斜する角度を表す第1傾斜角検出値および鉛直方向に対して前記進行方向へ傾斜する角度を表す第2傾斜角検出値のデータを含み、
    前記出力工程において出力される前記根切位置の情報は、前記根切深さにおける予め定められた目標位置に対する前記根切位置の前記幅方向および前記進行方向各々のズレ量の情報を含む、請求項1または請求項2に記載の掘削データ処理方法。
  4. 前記第2取得工程は、前記溝掘削機から出力される、前記原点から前記進行方向への前記掘削体の移動距離を表すデータを取得する工程を含み、
    前記第1導出工程は、前記移動距離に基づいて前記進行方向における前記複数の計測部位の位置を導出する工程を含み、
    前記第2取得工程、前記第1導出工程および前記第2導出工程は、前記掘削体の前記進行方向における複数の位置に対応して複数回実行される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の掘削データ処理方法。
  5. 前記第2取得工程は、
    前記溝掘削機の前記進行方向への走行距離を検出する走行距離検出装置の検出値のデータと、前記掘削体が前記溝掘削機における予め定められた基点から前記進行方向に沿ってスライド移動する距離を検出するスライド距離検出装置の検出値のデータと、を前記移動距離を表すデータとして取得する工程を含む、請求項4に記載の掘削データ処理方法。
  6. 前記第2取得工程は、
    前記溝掘削機の水平面内における二次元の位置を検出する位置検出装置の検出値のデータと、前記掘削体が前記溝掘削機における予め定められた基点から前記進行方向に沿ってスライド移動する距離を検出するスライド距離検出装置の検出値のデータと、を取得する工程を含み、
    前記第1導出工程は、前記位置検出装置の検出値と前記基準部位の位置と前記複数の計測部位の前記傾斜角検出値とに基づいて前記複数の計測位置を導出する工程であり、
    前記第2取得工程、前記第1導出工程および前記第2導出工程は、前記掘削体の前記進
    行方向における複数の位置に対応して複数回実行される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の掘削データ処理方法。
  7. 前記出力工程は、鉛直方向に沿って見たときの複数の前記根切位置の分布図を出力する工程を含む、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の掘削データ処理方法。
  8. 前記進行方向の位置である1つ以上の指定位置を表すデータを取得する第3取得工程と、
    複数の前記根切位置および前記指定位置に基づく補間処理により前記掘削体が前記指定位置を通過するときの前記掘削体における前記根切深さの水平面と交差する部分の位置である指定根切位置を導出する第3導出工程と、をさらに含む、請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の掘削データ処理方法。
  9. 縦長のポスト部および前記ポスト部の外縁に沿って回転する無端の掘削チェーンを有する掘削体をその一部が地中に位置する状態で予め定められた進行方向へ移動させることによって溝を掘削する溝掘削機から出力されるデータを取得し、前記溝の形状に関する値を導出する掘削データ処理装置であって、
    地面上の原点に対する前記掘削体の基準部位の位置、前記掘削体における前記基準部位に対する複数の計測部位の位置、および地面から地中の根切底までの深さである根切深さを表すデータを取得する第1取得部と、
    前記溝掘削機から出力される前記複数の計測部位の傾斜角検出値のデータを取得する第2取得部と、
    前記基準部位の位置および前記複数の計測部位の前記傾斜角検出値から前記原点に対する前記複数の計測部位の位置である複数の計測位置を導出する第1導出部と、
    前記複数の計測位置および前記根切深さに基づく補間処理により前記掘削体における前記根切深さの水平面と交差する部分の位置である根切位置を導出する第2導出部と、
    前記根切位置の情報を出力する出力部と、を備える掘削データ処理装置。
  10. 縦長のポスト部および前記ポスト部の外縁に沿って回転する無端の掘削チェーンを有する掘削体と、
    前記掘削体における長手方向の複数の計測部位の傾斜角を検出し、前記複数の計測部位に対応する複数の傾斜角検出値のデータを出力する傾斜角検出装置と、を備え、前記掘削体をその一部が地中に位置する状態で進行方向へ移動させることによって溝を掘削する溝掘削機であって、
    前記傾斜角検出装置から前記複数の傾斜角検出値のデータを取得し、前記溝形状に関する値を導出する請求項9に記載の掘削データ処理装置と、を備える溝掘削機。
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