JP7036011B2 - 通信装置および通信方法 - Google Patents

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Description

本開示は、通信装置および通信方法に関する。
近年、センサ機能を有する端末から無線通信により情報を収集するための無線センサネットワークが注目されている。無線センサネットワークの用途は、興味対象の位置を確認する用途、および興味対象の行動を管理する用途など、多岐に渡る。なお、無線ネットワークにおける通信制御については、例えば下記特許文献1に開示されている。
特開2015-8532号公報
ここで、通信装置の上限電力は法律で規制されることがある。通信装置は、1の無線通信装置に無線信号を送信する場合には、当該無線信号に上限電力を適用することが可能である。しかし、複数の無線通信装置に同時に送信される各無線信号に上限電力が適用されると、各無線信号の送信電力の総和が上限電力を上回ってしまう。
そこで、本開示では、所定の送信電力の範囲内で複数の無線通信装置に同一の時間リソースにおいて無線信号を送信することが可能な、新規かつ改良された通信装置および通信方法を提案する。
本開示によれば、通信装置であって、複数の無線通信装置に同一の時間リソースにおいて無線信号を送信する送信部と、前記複数の無線通信装置の各々と前記通信装置の間の各伝搬環境の関係に基づき、所定の送信電力の範囲内で、前記複数の無線通信装置の各々への前記無線信号の送信のために送信電力を分配する制御部と、2以上の無線通信装置についての前記伝搬環境のうちで最良の伝搬環境を特定し、最良の伝搬環境に対応する装置数を特定し、特定した装置数の範囲内で前記2以上の無線通信装置から前記複数の無線通信装置を選択する選択部と、を備える、通信装置が提供される。
また、本開示によれば、複数の無線通信装置の各々と通信装置の間の各伝搬環境の関係に基づき、所定の送信電力の範囲内で、前記複数の無線通信装置の各々への無線信号の送信のために送信電力をプロセッサが分配することと、前記複数の無線通信装置の各々に、分配された送信電力で、同一の時間リソースにおいて無線信号を送信することと、2以上の無線通信装置についての前記伝搬環境のうちで最良の伝搬環境を特定し、最良の伝搬環境に対応する装置数を特定し、特定した装置数の範囲内で前記2以上の無線通信装置から前記複数の無線通信装置を選択することと、を含む、通信方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、所定の送信電力の範囲内で複数の無線通信装置に同一の時間リソースにおいて無線信号を送信することができる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の実施形態による無線通信システムの構成を示す説明図である。 時間軸上の通信リソースの区分の一例を示す説明図である。 センサ端末が送信するフレームの構成例を示す説明図である。 基地局と複数のセンサ端末とが行う通信の具体例を示す説明図である。 センサ端末の構成を示す説明図である。 送信電力と上限電力の関係の一例を示す説明図である。 本開示の第1の実施形態による基地局の構成を示す説明図である。 第1の実施形態による送信電力の分配の具体例を示す説明図である。 第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。 ACKの送信処理の詳細を示すフローチャートである。 第2の実施形態による基地局の構成を示す説明図である。 選択条件記憶部が記憶する条件の具体例を示す説明図である。 第2の実施形態によるACK送信処理を示すフローチャートである。 センサ端末の選択処理の詳細を示すフローチャートである。 変形例による選択条件記憶部が記憶する条件の具体例を示す説明図である。 変形例の動作を示すフローチャートである。 センサ端末の選択処理の詳細を示すフローチャートである。 センサ端末のハードウェア構成を示した説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成または論理的意義を有する複数の構成を、必要に応じてセンサ端末20A、20Bおよび20Cのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、センサ端末20A、20Bおよび20Cを特に区別する必要が無い場合には、単にセンサ端末20と称する
また、以下に示す項目順序に従って本開示を説明する。
0.無線通信システムの概要
0-1.無線通信システムの構成
0-2.無線通信の概要
0-3.センサ端末の構成
0-4.背景
1.第1の実施形態
1-1.基地局の構成
1-2.動作
1-3.変形例
2.第2の実施形態
2-1.基地局の構成
2-2.動作
2-3.変形例
3.ハードウェア構成
4.むすび
<<0.無線通信システムの概要>>
本開示の実施形態は、無線センサネットワークを形成する無線通信システムに関する。まず、本開示の実施形態の詳細な説明に先立ち、本開示の実施形態による無線通信システムの概要を説明する。
<0-1.無線通信システムの構成>
図1は、本開示の実施形態による無線通信システムの構成を示す説明図である。図1に示したように、本開示の実施形態による無線通信システムは、複数の基地局10と、複数のセンサ端末20と、アプリケーションサーバ30と、を備える。
基地局10は、センサ端末20と無線通信を行う機能、および、アプリケーションサーバ30と有線通信を行う機能を有する通信装置である。例えば、基地局10は、セル内に位置するセンサ端末20と無線通信を行う。図1に示した例では、基地局10Aは、基地局10Aのセル内に位置するセンサ端末20A、20Bおよび20Cと無線通信を行い、基地局10Bは、基地局10Bのセル内に位置するセンサ端末20D、20E、20Fおよび20Gと無線通信を行う。特に、本実施形態による基地局10は、センサ端末20からセンサデータを受信し、当該センサデータをアプリケーションサーバ30に送信する。
センサ端末20は、センサ機能、および基地局10と無線通信を行う機能を有する無線通信装置である。例えば、センサ機能は、加速度センサ、ジャイロセンサ、温度センサ、気圧センサ、音圧センサ、脈拍センサまたはGPS(Global Positioning System)などの、多様なセンサにより実現され得る。センサ端末20は、センサ機能により取得したセンサデータを基地局10に送信する。
アプリケーションサーバ30は、センサ端末20により得られたセンサデータを基地局10から受信し、受信したセンサデータを用いたサービスを提供する。センサデータを用いたサービスは、興味対象の位置を確認するサービス、および興味対象の行動を管理するサービスなど、多岐に渡る。興味対象の位置を確認するサービスに関しては、例えば、GPS機能を有するセンサ端末20を高齢者や子供が装着し、アプリケーションサーバ30が基地局10を介してセンサ端末20から位置情報を取得しておくことにより、家族や行政に高齢者や子供の位置を提供することが可能である。興味対象の行動を管理するサービスに関しては、例えば、加速度センサを有するセンサ端末20を牛や豚などの家畜に装着させ、アプリケーションサーバ30が基地局10を介してセンサ端末20から家畜の動きに関する情報を取得することにより、放牧地での家畜の行動管理を行うことが可能である。
なお、本実施形態においては通信装置の一例としてセンサ機能を有するセンサ端末20を説明するが、センサ機能を有さない通信装置にも本実施形態を適用可能である。例えば、通信装置は、外部装置からデータを供給され、供給されたデータを基地局10に送信してもよい。外部装置が自動販売機である場合、自動販売機から売上げデータが通信装置に供給され、通信装置は売上げデータを基地局10に送信してもよい。
<0-2.無線通信の概要>
以上、本開示の実施形態による無線通信システムの構成を説明した。続いて、無線通信システムにおける基地局10とセンサ端末20との無線通信の概要を説明する。
(通信リソース)
基地局10とセンサ端末20は、時間軸上で区分された各通信リソースの開始タイミングを共有する。当該共有は、例えば、基地局10が時間同期のための基準信号を送信し、センサ端末20が当該基準信号を受信することで実現され得る。しかし、センサ端末20が当該基準信号の受信を継続的に行うと、相応の電力が消費される。このため、基地局10とセンサ端末20は、各々が管理する絶対時間に基づいて各通信リソースの開始タイミングを共有してもよい。センサ端末20は、例えば、上記絶対時間をGPSの受信処理により取得可能である。以下、図2を参照し、基地局10とセンサ端末20によりタイミングが共有される時間軸上の通信リソースの一例を説明する。
図2は、時間軸上の通信リソースの区分の一例を示す説明図である。本実施形態においては、時間軸上の通信リソースは、スーパーフレームと称されるリソース単位に区分される。図2に示した例では、スーパーフレーム#0~#9からなる10個のスーパーフレームが繰り返される。各スーパーフレームの時間幅は、特に限定されず、例えば、6秒であってもよい。各スーパーフレームの時間幅が6秒である場合、スーパーフレームの繰り返しの周期は1分となる。センサ端末20は、いずれかのスーパーフレームを利用して、センサデータを含むフレームを送信する。
(フレーム構成)
図3は、センサ端末20が送信するフレームの構成例を示す説明図である。図3に示したように、センサ端末20が送信するフレームは、プリアンブル51と、SFD(Sync Frame Detector)52と、端末ID53と、データ54と、CRC(Cyclic Redundancy Check)55と、パリティビット56と、を含む。
プリアンブル51は、基地局10においてフレームの検出のために用いられる信号パターンである。SFD52は、フレーム内でのペイロード(端末ID53~パリティビット56)の開始位置を示す信号パターンである。基地局10は、プリアンブル51が検出されたフレームから当該SFD52を検出することにより、以降がペイロードであることを認識する。
端末ID53は、フレームを送信するセンサ端末20のIDである。当該端末ID53は、例えばセンサ端末20の固有の番号であってもよい。データ54は、アプリケーションサーバ30における利用のためのデータであり、加速度情報や位置情報などのセンサデータが当該データ54に含まれ得る。CRC55は、当該フレームの受信が成功したか否かの判断に用いられる。パリティビット56は、端末ID53、データ54およびCRC55に応じて生成される冗長ビットであり、当該パリティビットの利用により、基地局10でのフレームの受信成功率が向上する。
(長距離伝送)
無線通信システムをより低コストで実現するために、1つの基地局10がカバーするセルエリアを広くすること、すなわち、長距離伝送が有効である。長距離伝送では、無線通信システムを構成する基地局10の数を低減することが可能である。
また、設置場所の制約、バッテリ交換、充電の手間などの観点から、センサ端末20には小型化および長時間駆動が望まれる。容量の少ないバッテリの利用により小型化が実現され、低消費電力の実現により長時間駆動が実現され得るが、送信電力の制限により低消費電力を実現しようとすると、通信可能な距離も制限されかねない。この点に関し、センサ端末20が低送信電力で長距離伝送を行う技術として、例えばセルラー通信で採用されているH-ARQ(Hybrid-ARQ)が存在する。H-ARQは、送信側が同一フレームを繰り返し送信し、受信側が複数のフレームを信号処理により合成することで、受信感度を向上するための技術である。
具体的には、H-ARQに従うセンサ端末20は、図3を参照して説明したフレームを、基地局10から受信確認応答(ACK)が受信されるまで、あるいは、送信回数が上限に達するまで、繰り返し送信する。基地局10は、新たなフレームが受信される度にフレーム合成を行い、合成後のフレームの復調を試みる。フレームの合成によりSN比が向上するので、高い受信性能が実現される。そして、復調が成功した場合、基地局10は、センサ端末20にACKを送信する。
なお、基地局10はフレームの受信、合成および復調を並列処理することにより、複数のセンサ端末20から送信されるフレームを同時に扱うことが可能である。図4を参照し、基地局10と複数のセンサ端末20とが行う通信の具体例を説明する。
図4は、基地局10と複数のセンサ端末20とが行う通信の具体例を示す説明図である。図4に示したように、基地局10がセンサ端末20A、20Bおよび20Cからタイムスロット1および2において繰り返しフレームを受信し、タイムスロット2においてセンサ端末20Aから送信されたフレームの復調が成功すると、基地局10はセンサ端末20AにACKを送信する。
センサ端末20AはACKの受信によりフレームの送信を終了するので、タイムスロット3では、センサ端末20Bおよび20Cがフレームを送信する。そして、センサ端末20Bから送信されたフレームの復調が成功すると、基地局10が図4に示したようにセンサ端末20BにACKを送信する。
センサ端末20BはACKの受信によりフレームの送信を終了するので、タイムスロット4以降ではセンサ端末20Cがフレームを送信する。そして、タイムスロット5においてセンサ端末20Cから送信されたフレームの復調が成功すると、基地局10が図4に示したようにセンサ端末20CにACKを送信する。
H-ARQによれば、上記のように、一度の受信で復調するにはフレームの受信電力が足りない場合であっても、当該フレームを繰り返し受信し、受信された各フレームを合成することにより、復調を成功させることが可能である。
<0-3.センサ端末の構成>
ここで、図5を参照して、センサ端末20の構成を説明する。図5に示したように、本開示の実施形態によるセンサ端末20は、無線通信部220と、センサ部230と、制御部250と、を備える。
(無線通信部)
無線通信部220は、基地局10から送信された無線信号の受信処理、および基地局10への無線信号の送信処理を行う。より具体的に説明すると、無線通信部220は、基地局10から送信された無線信号(例えば、920MHz帯の無線信号)をアンテナにより高周波受信信号に変換し、当該高周波受信信号にアナログ処理およびダウンコンバージョンを施すことにより、ベースバンド受信信号を出力する。また、無線通信部220は、制御部250から供給されるベースバンド送信信号を搬送波周波数帯の高周波送信信号にアップコンバージョンし、アップコンバージョンにより得られた高周波送信信号をアンテナにより無線信号に変換して送信する。
(センサ部)
センサ部230は、1または2以上のセンサからなる。図5においては、センサの一例としてGPS処理部232を示している。GPS処理部232は、GPS衛星から送信される衛星信号を処理することにより、センサ端末20の位置情報および時間情報を取得する。センサ部230は、GPS処理部232に加えて、またはGPS処理部232に代えて、加速度センサ、ジャイロセンサ、温度センサ、気圧センサ、音圧センサおよび脈拍センサなどの他のセンサを有してもよい。
(制御部)
制御部250は、センサ端末20における通信全般を制御する。例えば、制御部250は、センサ部230により得られたセンサデータを含むフレームを生成し、当該フレームを無線通信部220に繰り返し送信させる。制御部250は、基地局10からACKが受信された場合、または、繰り返しの送信回数が上限に達した場合、フレームの送信を停止する。
なお、図5においては同期部および復調部などに対応するブロックが省略されているが、センサ端末20は同期部および復調部を備えてもよい。センサ端末20は、同期部および復調部の機能により、基地局10から送信されたペイロードを含むフレームを復調することも可能である。
<0-4.背景>
ところで、通信装置の上限電力は法律で規制されることがある。例えば、日本での920MHz帯の標準規格であるARIB STD-T108では、上限電力が250mWまたは20mWに制限されている。
基地局10は、1のセンサ端末20に無線信号を送信する場合には、当該無線信号に上限電力を適用することにより、遠距離通信および耐干渉の向上を実現することが可能である。一方、基地局10において複数のセンサ端末20から送信されたフレームの復調が同時に成功すると、基地局10は、複数のセンサ端末20に同時にACKを送信する。ここで、各ACKに上限電力が適用されると、各ACKの送信電力の総和が上限電力を上回ってしまう。例えば図6に示したように、センサ端末20AのみにACKが送信される場合には当該ACKに上限電力が適用されても問題無いが、センサ端末20Aおよび20Bに同時に送信される各ACKの送信電力に上限電力が適用されると、各ACKの送信電力の総和が上限電力を上回ってしまう。
そこで、本件発明者は上記事情に着眼して本開示の各実施形態を創作するに至った。本開示の各実施形態によれば、複数のセンサ端末20に送信するための各ACKに、上限電力の範囲内で適切に送信電力を分配することが可能である。以下、このような本開示の各実施形態を順次詳細に説明する。
<<1.第1の実施形態>>
<1-1.基地局の構成>
図7は、本開示の第1の実施形態による基地局10-1の構成を示す説明図である。図7に示したように、本開示の第1の実施形態による基地局10-1は、無線通信部120と、同期部130と、復調部140と、制御部150と、有線通信部160と、を備える。無線通信部120、同期部130、復調部140および制御部150は、複数のセンサ端末20との通信を並列的に取り扱うことが可能である。
(無線通信部)
無線通信部120は、センサ端末20から送信された無線信号の受信処理を行う受信部、およびセンサ端末20への無線信号の送信処理を行う送信部としての機能を有する。より具体的に説明すると、無線通信部120は、センサ端末20から送信された無線信号(例えば、920MHz帯の無線信号)をアンテナにより電気信号に変換し、当該電気信号にアナログ処理およびダウンコンバージョンを施すことにより、ベースバンドの受信信号を出力する。また、無線通信部120は、制御部150から供給されるベースバンドの送信信号をアップコンバージョンし、アップコンバージョンにより得られた電気信号をアンテナにより無線信号に変換して送信する。
(同期部)
同期部130は、無線通信部120から出力される受信信号から、プリアンブルを検出する。具体的には、同期部130は、1または2以上の信号パターンと受信信号との相関を、演算の対象とする受信信号を時間軸上でシフトさせながら算出し、相関のピークの出現に基づいてプリアンブルを検出する。また、同期部130は、相関のピークが得られた時の受信信号のシフト量に基づき、受信信号についての同期を獲得する。
(復調部)
復調部140は、同期部130により獲得された同期に基づき、受信信号から図3を参照して説明したフレームにおけるペイロードを切り出す。そして、復調部140は、ペイロードの復調を試みる。本実施形態においては、同一のフレームに対応する無線信号をセンサ端末20が繰り返し送信するので、復調部140は、同一のセンサ端末20から繰り返し送信された複数の無線信号のペイロードを受信信号から切り出し、切り出した複数のペイロードを合成し、合成後のペイロードの復調を試みる。復調が成功したか否かは、図3を参照して説明した、ペイロードに含まれるCRC55を用いて確認される。
なお、ペイロードには端末IDが含まれているものの、端末IDはペイロードの復調に成功した後に得られる。このため、復調部140は、ペイロードの合成のために同一のセンサ端末20から送信されたペイロードを認識することを、ペイロードに含まれる端末IDを用いない方法で行う。例えば、センサ端末20が端末IDに応じたプリアンブルを使用する場合、復調部140は、プリアンブルの信号パターンに基づいて同一のセンサ端末20から送信されたペイロードを認識することが可能である。
(有線通信部)
有線通信部160は、アプリケーションサーバ30とのインタフェースである。有線通信部160は、復調部140により復調されたペイロードに含まれる端末IDおよびデータを、アプリケーションサーバ30に送信する。
(制御部)
制御部150は、基地局10-1の通信全般を制御する。例えば、制御部150は、復調部140がペイロードの復調に成功した場合、当該ペイロードの送信元のセンサ端末20にACKが送信されるよう、無線通信部120を制御する。
特に、本実施形態による制御部150は、複数のセンサ端末20から送信された無線信号の復調が同一の時間リソースで成功した場合、複数のセンサ端末20への同一の時間リソースでのACKの送信のために、上限電力の範囲内で送信電力を分配する。例えば、制御部150は、上記の送信電力の分配を、複数のセンサ端末20の各々と基地局10-1の間の各伝搬環境の関係に基づき行う。以下、当該送信電力の分配方法をより詳細に説明する。
あるセンサ端末20と基地局10-1の間の伝搬環境が良好であるほど、当該センサ端末20において、基地局10-1から送信された無線信号の受信が成功しやすい。このため、各センサ端末20での受信成功の可能性を平滑化するためには、基地局10-1との間の伝搬環境が悪いセンサ端末20に、基地局10-1との間の伝搬環境が良好なセンサ端末20に分配するよりも高い送信電力を分配することが考えられる。
ここで、あるセンサ端末20から送信されたフレームの復調が成功するまでに合成されたフレームの数である合成数は、当該センサ端末20と基地局10-1の間の伝搬環境を示す指標として用いることができる。すなわち、合成数が少ないほど当該センサ端末20と基地局10-1の間の伝搬環境は良好であり、合成数が多いほど当該センサ端末20と基地局10-1の間の伝搬環境は悪い。
そこで、制御部150は、ACKの送信先である複数のセンサ端末20の各々についての合成数の関係に基づいて各センサ端末20に分配する送信電力を算出してもよい。具体的には、制御部150は、合成数が相対的に多いセンサ端末20により高い送信電力を分配してもよい。例えば、制御部150は、センサ端末20Aおよび20BがACKの送信先である場合、下記の数式に従ってセンサ端末20Aに分配する送信電力を算出してもよい。なお、下記数式におけるNAはセンサ端末20Aの合成数、NBはセンサ端末20Bの合成数、Pmaxは上限電力、PAはセンサ端末20Aに分配される送信電力を示す。下記数式の右辺の(NA/(NA+NB))の部分が、センサ端末20Aおよび20Bの合成数の関係に対応する。
PA=Pmax(NA/(NA+NB))
上記の送信電力の分配方法を、図8に示したように、センサ端末20Aの合成数が「3」であり、センサ端末20Bの合成数が「1」である場合に適用すると、センサ端末20Aには、センサ端末20Bに分配される送信電力の3倍の送信電力が分配される。結果、センサ端末20Aおよびセンサ端末20BでのACKの受信成功の可能性を、センサ端末20Aおよびセンサ端末20Bに同一の送信電力を分配する場合よりも平滑化することができる。
<1-2.動作>
以上、第1の実施形態による基地局10-1の構成を説明した。続いて、図9および図10を参照して、第1の実施形態の動作を整理する。
図9は、第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。図9に示したように、基地局10-1の同期部130がプリアンブルを検出すると(S404)、復調部140が、検出されたプリアンブルと関連付けて記憶されているペイロードがあるか否かを判断する(S408)。
ここで、検出されたプリアンブルと関連付けて記憶されているペイロードがある場合(S408/YES)、復調部140は、新たに受信されたペイロードと、検出されたプリアンブルと関連付けて記憶されているペイロードを合成する(S412)。そして、復調部140は、合成後のペイロードの復調を試みる(S416)。一方、S404において検出されたプリアンブルと関連付けて記憶されているペイロードが無い場合(S408/NO)、復調部140は、今回受信されたペイロードの復調を試みる(S416)。
そして、復調が失敗した場合(S420/NO)、復調部140は、復調を試みたペイロードを、S404において検出されたプリアンブルと関連付けて記憶する(S424)。一方、復調が成功した場合(S420/YES)、制御部150がACKの送信処理を制御し(S430)、処理が終了する。
なお、S404において複数のプリアンブルが検出されることも考えられる。S404において複数のプリアンブルが検出された場合、S408~S430の処理は各プリアンブルについて実行される。
図10は、ACKの送信処理の詳細を示すフローチャートである。図10に示したように、制御部150は、2以上のセンサ端末20に関して復調が成功したか否かを判断する(S432)。ここで、1のセンサ端末20に関してのみ復調が成功した場合(S432/NO)、制御部150は、当該センサ端末20に上限電力を割り当て、無線通信部120が上限電力でACKを当該センサ端末20に送信する(S434)。
一方、2以上のセンサ端末20に関して復調が成功した場合(S432/YES)、制御部150は、2以上のセンサ端末20に、上限電力の範囲内で、各センサ端末20と基地局10-1の間の各伝搬環境の関係に基づいて送信電力を分配する(S436)。そして、無線通信部120が、各センサ端末20に、各センサ端末20に分配された送信電力でACKを同一の時間リソースで送信する(S438)。
<1-3.変形例>
以上、本開示の第1の実施形態を説明した。上述した本開示の第1の実施形態は、多様な形態に変形可能である。例えば、センサ端末20と基地局10-1の間の伝搬環境を示す指標として合成数が説明されたが、制御部150は、以下に説明するように、伝搬環境を示す指標として他の指標を利用してもよい。
(第1の変形例)
センサ端末20が一定の送信電力で無線信号を送信する場合、基地局10-1での無線信号の受信電力は、センサ端末20と基地局10-1の間の伝搬環境が良好であるほど高くなると考えられる。このため、制御部150は、各センサ端末20から送信された無線信号の受信電力を、各センサ端末20と基地局10-1の間の伝搬環境を示す指標として利用することができる。
この場合、制御部150は、ACKの送信先である複数のセンサ端末20の各々についての受信電力の関係に基づいて各センサ端末20に分配する送信電力を算出する。具体的には、制御部150は、受信電力が相対的に低いセンサ端末20により高い送信電力を分配してもよい。例えば、制御部150は、センサ端末20Aおよび20BがACKの送信先である場合、下記の数式に従ってセンサ端末20Aに分配する送信電力を算出してもよい。なお、下記数式におけるRAはセンサ端末20Aから送信された無線信号の受信電力、RBはセンサ端末20Bから送信された無線信号の受信電力、Pmaxは上限電力、PAはセンサ端末20Aに分配される送信電力を示す。
PA=Pmax(RB/(RA+RB))
上記数式によれば、センサ端末20Bから送信された無線信号の受信電力が、センサ端末20Aから送信された無線信号の受信電力の3倍であった場合、センサ端末20Aには、センサ端末20Bに分配される送信電力の3倍の送信電力が分配される。
このように、受信電力が相対的に低いセンサ端末20により高い送信電力を分配することにより、各センサ端末20でのACK受信の成功の可能性を、各センサ端末20に同一の送信電力を分配する場合よりも平滑化することができる。
(第2の変形例)
一般的に、2の無線通信装置の間の距離が長くなるほど、2の無線通信装置の間での伝搬損失が大きくなることが知られている。このため、制御部150は、各センサ端末20と基地局10-1との距離を、各センサ端末20と基地局10-1の間の伝搬環境を示す指標として利用することもできる。
この場合、制御部150は、ACKの送信先である複数のセンサ端末20の各々との距離の関係に基づいて各センサ端末20に分配する送信電力を算出する。具体的には、制御部150は、距離が相対的に離れているセンサ端末20により高い送信電力を分配してもよい。例えば、制御部150は、センサ端末20Aおよび20BがACKの送信先である場合、下記の数式に従ってセンサ端末20Aに分配する送信電力を算出してもよい。なお、下記数式におけるDAはセンサ端末20Aと基地局10-1の間の距離、DBはセンサ端末20Bと基地局10-1の間の距離、Pmaxは上限電力、PAはセンサ端末20Aに分配される送信電力を示す。
PA=Pmax(DA/(DA+DB))
上記数式によれば、センサ端末20Aと基地局10-1の間の距離が、センサ端末20Bと基地局10-1の間の距離の3倍であった場合、センサ端末20Aには、センサ端末20Bに分配される送信電力の3倍の送信電力が分配される。
ただし、ある伝搬損失モデルによれば、2の無線通信装置の間での伝搬損失は、2の無線通信装置の間の距離の2乗に比例する。当該伝搬損失モデルに従って伝搬損失が生じる場合、各センサ端末20でのACKの受信成功の可能性を平滑化するためには、各センサ端末20の距離の2乗に比例するように送信電力が各センサ端末20に分配されることが望まれる。このため、制御部150は、各センサ端末20の距離の2乗に比例するように各センサ端末20に送信電力を分配してもよい。このように、制御部150は、想定される伝搬損失モデルに応じて適宜設計される。
なお、基地局10-1は、各センサ端末20からGPS処理部232により取得された位置情報を受信し、当該位置情報を記憶しておいてもよい。この場合、基地局10-1は、記憶されている各センサ端末20の位置情報を用いて当該第2の変形例の制御を実現できる。
(第3の変形例)
ここまで、各センサ端末20でのACK受信の成功の可能性を平滑化するための制御を説明した。これに対し、第3の変形例として、一部のセンサ端末20におけるACK受信をより確実に成功させる制御を提案する。
第3の変形例による制御部150は、基地局10-1との間の伝搬環境が良好なセンサ端末20に、基地局10-1との間の伝搬環境が悪いセンサ端末20に分配するよりも高い送信電力を分配する。
具体的には、制御部150が伝搬環境を示す指標として合成数を利用する場合、制御部150は、合成数が少ないセンサ端末20により高い送信電力を分配してもよい。例えば、制御部150は、センサ端末20Aおよび20BがACKの送信先である場合、下記の数式に従ってセンサ端末20Aに分配する送信電力を算出してもよい。なお、下記数式におけるNAはセンサ端末20Aの合成数、NBはセンサ端末20Bの合成数、Pmaxは上限電力、PAはセンサ端末20Aに分配される送信電力を示す。
PA=Pmax(NB/(NA+NB))
かかる構成によれば、基地局10-1との間の伝搬環境が良好なセンサ端末20に、より確実にACK受信を成功させることが可能となる。
なお、当該制御では、伝搬環境が相対的に悪いセンサ端末20ではACK受信が失敗する可能性が高くなる。そして、ACK受信に失敗したセンサ端末20は、フレームの繰り返し送信を継続してしまう。しかし、基地局10-1が当該センサ端末20にACKを次に送信するときには、基地局10-1は、前回の送信でACK受信が成功したセンサ端末20にはACKを送信しない。従って、制御部150は、次のACKの送信で、前回の送信よりも高い送信電力を当該センサ端末20に分配し、当該センサ端末20におけるACK受信の成功の可能性を高め得る。
また、上記では制御部150が伝搬環境を示す指標として合成数を利用する例を説明したが、第1の変形例および第2の変形例において説明したように、制御部150は伝搬環境を示す指標として受信電力または距離などの他の指標を利用して上記制御を実現してもよい。
(第4の変形例)
また、制御部150は、各センサ端末20でのACK受信の成功の可能性を平滑化する制御、および、一部のセンサ端末20におけるACK受信をより確実に成功させる制御のうちで、実行する制御を切替えてもよい。
例えば、各センサ端末20でのACK受信の成功の可能性を平滑化する制御では、ACKの送信先のセンサ端末20の数が少ないほど各センサ端末20がACK受信に成功する可能性が高くなり、ACKの送信先のセンサ端末20の数が多くなるほど各センサ端末20がACK受信に成功する可能性が低くなる。このため、ACKの送信先のセンサ端末20の数が過多である場合、全てのセンサ端末20がACK受信に失敗することも起こり得る。
そこで、制御部150は、ACKの送信先のセンサ端末20の数が所定数未満である場合には、各センサ端末20でのACK受信の成功の可能性を平滑化する制御、すなわち、基地局10-1との間の伝搬環境が悪いセンサ端末20に、基地局10-1との間の伝搬環境が良好なセンサ端末20に分配するよりも高い送信電力を分配する制御を実行してもよい。また、制御部150は、ACKの送信先のセンサ端末20の数が所定数以上である場合には、一部のセンサ端末20におけるACK受信をより確実に成功させる制御、すなわち、基地局10-1との間の伝搬環境が良好なセンサ端末20に、基地局10-1との間の伝搬環境が悪いセンサ端末20に分配するよりも高い送信電力を分配する制御を実行してもよい。
かかる構成により、各センサ端末20でのACK受信の成功の可能性を平滑化する制御では各センサ端末20でのACK受信が失敗してしまう場合に、一部のセンサ端末20におけるACK受信をより確実に成功させることが可能である。
<<2.第2の実施形態>>
以上、本開示の第1の実施形態を説明した。次に、本開示の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態で説明した送信電力の分配によれば、ペイロードの復調に成功したセンサ端末20の数が多いほど、各端末に分配される送信電力が小さくなり、各センサ端末20がACKを受信し難くなる。この点に関し、第1の実施形態と第2の実施形態の主な相違は、第2の実施形態は、復調に成功したペイロードの送信元の2以上のセンサ端末20から一部のセンサ端末20を選択し、選択されたセンサ端末20にACKを送信することである。
<2-1.基地局の構成>
図11は、第2の実施形態による基地局10-2の構成を示す説明図である。図11に示したように、第2の実施形態による基地局10-2は、無線通信部120と、同期部130と、復調部140と、制御部150と、有線通信部160と、選択条件記憶部170と、選択部180と、を備える。無線通信部120、同期部130、復調部140および有線通信部160の機能は第1の実施形態で説明した通りであるので、ここでの詳細な説明を省略する。
(選択条件記憶部)
選択条件記憶部170は、ACKの送信先となるセンサ端末20の選択に関する条件を記憶する。より詳細には、選択条件記憶部170は、復調部140が復調に成功したペイロードの送信元のセンサ端末20のうちで、少なくとも伝搬環境が最良であったセンサ端末20でのACK受信を成功させるための、ACKの上限端末数を記憶する。以下、図12を参照し、選択条件記憶部170が記憶する条件をより具体的に説明する。
図12は、選択条件記憶部170が記憶する条件の具体例を示す説明図である。図12に示したように、選択条件記憶部170は、最少合成数に関連付けて上限端末数を記憶する。最少合成数は、復調部140が復調に成功した各ペイロードの合成数のうちで最少の合成数である。上限端末数は、ACKをいくつのセンサ端末20にまで同時に送信することが許容されるかを示す数である。
図12に示したN1~N3の関係は、N1≧N2≧N3、または、N1>N2>N3である。すなわち、最少合成数が少ないほど、当該最少合成数には多い上限端末数が関連付けられる。これは、伝搬環境が良好なセンサ端末20がACK受信に成功できるACKの同時送信数は、伝搬環境が悪いセンサ端末20がACK受信に成功できるACKの同時送信数よりも多く、本実施形態では、少なくとも伝搬環境が最良なセンサ端末20におけるACK受信の成功を目指していることに基づく。
(選択部)
選択部180は、2以上のセンサ端末20に関して復調が成功した場合、選択条件記憶部170を参照して、最少合成数に対応する上限端末数を特定する。そして、選択部180は、特定した上限端末数の範囲内で、2以上のセンサ端末20から複数のセンサ端末20を選択する。ここで、2以上のセンサ端末20の数が上限端末数を上回る場合、選択部180は、2以上のセンサ端末20から、伝搬環境が良好なセンサ端末20を優先的に選択する。
(制御部)
制御部150は、選択部180により選択された各センサ端末20に、第1の実施形態にて説明した制御で送信電力を分配する。そして、無線通信部120が、選択部180により選択された各センサ端末20に、制御部150により分配された送信電力でACKを送信する。
<2-2.動作>
以上、第2の実施形態による基地局10-2の構成を説明した。続いて、図13および図14を参照して、第2の実施形態の動作を整理する。
図13は、第2の実施形態によるACK送信処理を示すフローチャートである。図13に示したように、制御部150は、2以上のセンサ端末20に関して復調が成功したか否かを判断する(S432)。ここで、1のセンサ端末20に関してのみ復調が成功した場合(S432/NO)、制御部150は、当該センサ端末20に上限電力を割り当て、無線通信部120が上限電力でACKを当該センサ端末20に送信する(S434)。
一方、2以上のセンサ端末20に関して復調が成功した場合(S432/YES)、選択部180は、2以上のセンサ端末20からACKの送信先となる複数のセンサ端末20を選択する(S435)。
その後、制御部150は、選択された複数のセンサ端末20に、各センサ端末20と基地局10-2の間の各伝搬環境の関係に基づいて送信電力を分配する(S436)。そして、無線通信部120が、各センサ端末20に、各センサ端末20に分配された送信電力でACKを送信する(S438)。
図14は、センサ端末20の選択処理(S435)の詳細を示すフローチャートである。図14に示したように、選択部180は、選択条件記憶部170を参照し、最少合成数に対応する上限端末数を特定する(S510)。
そして、復調に成功したペイロードの送信元のセンサ端末20の数が上限端末数以下である場合(S520/NO)、選択部180は、復調に成功したペイロードの送信元の全てのセンサ端末20を選択する(S530)。
一方、復調に成功したペイロードの送信元のセンサ端末20の数が上限端末数を上回る場合(S520/YES)、選択部180は、合成数が少ないセンサ端末20を優先して上限端末数のセンサ端末20を選択する(S540)。
以上説明したように、本開示の第2の実施形態によれば、ACKの送信先となるセンサ端末20の数を上限端末数以下に制限することにより、少なくとも伝搬環境が最良であったセンサ端末20でのACK受信を成功させることが可能となる。
<2-3.変形例>
続いて、ACKの送信先となるセンサ端末20の選択処理の変形例を説明する。変形例による選択処理によれば、ACKの送信先となる各センサ端末20でのACK受信の成功の可能性が担保されるように、ACKの送信先となるセンサ端末20が選択される。
そのために、変形例による選択条件記憶部170は、下限送信電力を伝搬環境ごとに記憶する。下限送信電力は、あるセンサ端末20と基地局10-2の間の伝搬環境が当該下限送信電力に対応付けられた伝搬環境である場合に、当該センサ端末20におけるACK受信の成功の可能性を一定以上確保するための送信電力である。以下、図15を参照し、変形例による選択条件記憶部170が記憶する条件をより具体的に説明する。
図15は、変形例による選択条件記憶部170が記憶する条件の具体例を示す説明図である。図15に示したように、選択条件記憶部170は、伝搬環境を示す指標の一例である合成数ごとに下限送信電力を記憶する。図15に示したP1~P3の関係は、P1≦P2≦P3、または、P1<P2<P3である。すなわち、合成数が相対的に少ないセンサ端末20にはより低い下限送信電力が関連付けられる。このP1~P3の関係は、基地局10-2との間の伝搬環境が良好なセンサ端末20がACK受信に成功できる最低送信電力は、伝搬環境が悪いセンサ端末20がACK受信に成功できる最低送信電力よりも低いことに基づく。
当該変形例においては、制御部150が第1の実施形態で説明した制御により各センサ端末20に送信電力を分配した後に、選択部180が、各センサ端末20に分配された送信電力が、各センサ端末20の合成数に対応する下限送信電力以上であるか否かを判断する。そして、選択部180は、分配された送信電力が下限送信電力以上であるセンサ端末20をACKの送信先となるセンサ端末20として選択し、分配された送信電力が下限送信電力未満であるセンサ端末20をACKの送信先から外す。以下、図16および図17を参照し、当該変形例の動作をより具体的に説明する。
図16は、変形例の動作を示すフローチャートである。図16に示したように、制御部150は、2以上のセンサ端末20に関して復調が成功したか否かを判断する(S432)。ここで、1のセンサ端末20に関してのみ復調が成功した場合(S432/NO)、制御部150は、当該センサ端末20に上限電力を割り当て、無線通信部120が上限電力でACKを当該センサ端末20に送信する(S434)。
一方、2以上のセンサ端末20に関して復調が成功した場合(S432/YES)、制御部150は、2以上のセンサ端末20に、上限電力の範囲内で、各センサ端末20と基地局10-2の間の各伝搬環境の関係に基づいて送信電力を分配する(S436)。
そして、選択部180が、2以上のセンサ端末20からACKの送信先となるセンサ端末20を選択する(S437)。ここで、ACKの送信先として選択されなかったセンサ端末20がある場合、S436およびS437の処理が繰り返される(S438/NO)。その後、無線通信部120が、各センサ端末20に、各センサ端末20に分配された送信電力でACKを送信する(S439)。
図17は、センサ端末20の選択処理(S437)の詳細を示すフローチャートである。図17に示したように、選択部180は、選択条件記憶部170を参照し、センサ端末20の合成数から、センサ端末20についての下限送信電力を特定する(S610)。
そして、センサ端末20に分配された送信電力が当該センサ端末についての下限送信電力未満である場合(S620/NO)、選択部180は当該センサ端末20をACKの送信先から外す(S630)。一方、センサ端末20に分配された送信電力が当該センサ端末についての下限送信電力以上である場合(S620/YES)、選択部180は当該センサ端末20をACKの送信先として選択する(S640)。そして、復調に成功したペイロードの送信元の全てのセンサ端末20について判断が終了するまで、S610~S640の処理が繰り返される(S650)。
以上説明したように、本変形例によれば、各センサ端末20に、各センサ端末20と基地局10-2との間の伝搬環境に応じた下限送信電力以上の送信電力でACKが送信される。従って、ACKの送信先となる各センサ端末20でのACK受信の成功の可能性を担保することが可能である。
また、S438においてACKの送信先から外されたセンサ端末20がある場合、ACKの送信先として選択されたセンサ端末20に対して再度送信電力が分配されるので、上限電力の範囲内で送信電力を有効活用することが可能である。
なお、当該変形例は、第2の実施形態にて説明した選択処理(すなわち、送信電力の分配まえの最少合成回数に基づく選択処理)と組み合わせて実施されてもよい。
<<3.ハードウェア構成>>
以上、本開示の実施形態を説明した。上述した送信電力の分配およびセンサ端末20の選択などの情報処理は、ソフトウェアとハードウェアをとの協働により実現される。以下、図18を参照し、センサ端末20のハードウェア構成を説明する。以下に説明するハードウェア構成は、基地局10にも適用可能である。
図18は、センサ端末20のハードウェア構成を示した説明図である。図18に示したように、センサ端末20は、CPU(Central Processing Unit)201と、ROM(Read Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)203と、入力装置208と、出力装置210と、ストレージ装置211と、通信装置215とを備える。
CPU201は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってセンサ端末20内の動作全般を制御する。また、CPU201は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM202は、CPU201が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM203は、CPU201の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバスにより相互に接続されている。基地局10においては、当該CPU201、ROM202およびRAM203に対応するハードウェアとソフトウェアとの協働により、制御部150および選択部180などの機能が実現される。
入力装置208は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU201に出力する入力制御回路などから構成されている。センサ端末20のユーザは、該入力装置208を操作することにより、センサ端末20に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力装置210は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置およびランプなどの表示装置を含む。さらに、出力装置210は、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置を含む。例えば、表示装置は、撮像された画像や生成された画像などを表示する。一方、音声出力装置は、音声データ等を音声に変換して出力する。
ストレージ装置211は、本実施形態にかかるセンサ端末20の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置211は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。このストレージ装置211は、CPU201が実行するプログラムや各種データを格納する。
通信装置215は、例えば、基地局10に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。
<<4.むすび>>
以上説明したように、本開示の実施形態によれば、送信電力の分配制御の創意工夫により、複数のセンサ端末20に同時にACKを送信する際に効率性に優れた通信を実現することが可能である。
なお、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では、基地局10が複数のセンサ端末20にACKを送信する場面に適用される送信電力の分配制御を説明したが、送信電力の分配制御は、ACK以外の他の制御信号またはデータ信号にも同様に適用可能である。
また、基地局10の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、基地局10の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、基地局10およびセンサ端末20に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアに、上述した基地局10およびセンサ端末20の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
また、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
通信装置であって、
複数の無線通信装置に同一の時間リソースにおいて無線信号を送信する送信部と、
前記複数の無線通信装置の各々と前記通信装置の間の各伝搬環境の関係に基づき、所定の送信電力の範囲内で、前記複数の無線通信装置の各々への前記無線信号の送信のために送信電力を分配する制御部と、
を備える、通信装置。
(2)
前記通信装置は、
同一の無線通信装置から繰り返し送信された無線信号を合成し、合成後の無線信号の復調を試みる復調部をさらに備え、
前記制御部は、ある無線通信装置から送信された無線信号の復調が成功するまでに合成された無線信号の数である合成数を、当該無線通信装置と前記通信装置の間の前記伝搬環境を示す指標として用いて送信電力の分配を行う、前記(1)に記載の通信装置。
(3)
前記制御部は、ある無線通信装置から送信された無線信号の受信電力を、当該無線通信装置と前記通信装置の間の前記伝搬環境を示す指標として用いて送信電力の分配を行う、前記(1)に記載の通信装置。
(4)
前記制御部は、ある無線通信装置と前記通信装置の距離を、当該無線通信装置と前記通信装置の間の前記伝搬環境を示す指標として用いて送信電力の分配を行う、前記(1)に記載の通信装置。
(5)
前記制御部は、前記通信装置との前記伝搬環境が相対的に良好である無線通信装置への前記無線信号の送信により高い送信電力を分配する、前記(1)~(4)のいずれか一項に記載の通信装置。
(6)
前記制御部は、前記通信装置との前記伝搬環境が相対的に良好である無線通信装置への前記無線信号の送信により低い送信電力を分配する、前記(1)~(4)のいずれか一項に記載の通信装置。
(7)
前記制御部は、前記複数の無線通信装置の数が所定数未満である場合には、前記通信装置との前記伝搬環境が相対的に良好である無線通信装置への前記無線信号の送信により低い送信電力を分配し、前記複数の無線通信装置の数が所定数以上である場合には、前記通信装置との前記伝搬環境が相対的に良好である無線通信装置への前記無線信号の送信により高い送信電力を分配する、前記(1)~(4)のいずれか一項に記載の通信装置。
(8)
前記複数の無線通信装置は、前記復調部が復調に成功した無線信号の送信元の装置であり、
前記送信部が送信する無線信号は、前記複数の無線通信装置から送信された無線信号に対応する受信確認応答を示す無線信号である、前記(2)に記載の通信装置。
(9)
2以上の無線通信装置についての前記伝搬環境のうちで最良の伝搬環境を特定し、最良の伝搬環境に対応する装置数を特定し、特定した装置数の範囲内で前記2以上の無線通信装置から前記複数の無線通信装置を選択する選択部をさらに備える、前記(1)~(8)のいずれか一項に記載の通信装置。
(10)
前記選択部は、前記最良の伝搬環境が良好であるほど、多い端末数を特定する、前記(9)に記載の通信装置。
(11)
前記選択部は、前記2以上の無線通信装置から、前記伝搬環境が良好である無線通信装置を優先して前記複数の無線通信装置を選択する、前記(9)または(10)に記載の通信装置。
(12)
2以上の無線通信装置の各々についての前記伝搬環境に基づき、各無線通信装置に対応する下限送信電力を特定し、前記2以上の無線通信装置のうちで前記制御部により分配された送信電力が前記下限送信電力以上である無線通信装置から、前記複数の無線通信装置を選択する選択部をさらに備える、前記(1)~(11)のいずれか一項に記載の通信装置。
(13)
前記選択部により前記2以上の無線通信装置のうちの一部の無線通信装置のみが前記複数の無線通信装置として選択された場合、前記制御部は、選択された前記複数の無線通信装置の各々のために再度送信電力の分配を行う、前記(12)に記載の通信装置。
(14)
複数の無線通信装置の各々と通信装置の間の各伝搬環境の関係に基づき、所定の送信電力の範囲内で、前記複数の無線通信装置の各々への無線信号の送信のために送信電力をプロセッサが分配することと、
前記複数の無線通信装置の各々に、分配された送信電力で、同一の時間リソースにおいて無線信号を送信することと、
を含む、
通信方法。
10 基地局
20 センサ端末
30 アプリケーションサーバ
120 無線通信部
130 同期部
140 復調部
150 制御部
160 有線通信部
170 選択条件記憶部
180 選択部
220 無線通信部
230 センサ部
232 GPS処理部
250 制御部

Claims (13)

  1. 通信装置であって、
    複数の無線通信装置に同一の時間リソースにおいて無線信号を送信する送信部と、
    前記複数の無線通信装置の各々と前記通信装置の間の各伝搬環境の関係に基づき、所定の送信電力の範囲内で、前記複数の無線通信装置の各々への前記無線信号の送信のために送信電力を分配する制御部と、
    2以上の無線通信装置についての前記伝搬環境のうちで最良の伝搬環境を特定し、最良の伝搬環境に対応する装置数を特定し、特定した装置数の範囲内で前記2以上の無線通信装置から前記複数の無線通信装置を選択する選択部と、
    を備える、通信装置。
  2. 前記通信装置は、
    同一の無線通信装置から繰り返し送信された無線信号を合成し、合成後の無線信号の復調を試みる復調部をさらに備え、
    前記制御部は、ある無線通信装置から送信された無線信号の復調が成功するまでに合成された無線信号の数である合成数を、当該無線通信装置と前記通信装置の間の前記伝搬環境を示す指標として用いて送信電力の分配を行う、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記制御部は、ある無線通信装置から送信された無線信号の受信電力を、当該無線通信装置と前記通信装置の間の前記伝搬環境を示す指標として用いて送信電力の分配を行う、請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記制御部は、ある無線通信装置と前記通信装置の距離を、当該無線通信装置と前記通信装置の間の前記伝搬環境を示す指標として用いて送信電力の分配を行う、請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記制御部は、前記通信装置との前記伝搬環境が相対的に良好である無線通信装置への前記無線信号の送信により高い送信電力を分配する、請求項1~4のいずれか一項に記載の通信装置。
  6. 前記制御部は、前記通信装置との前記伝搬環境が相対的に良好である無線通信装置への前記無線信号の送信により低い送信電力を分配する、請求項1~4のいずれか一項に記載の通信装置。
  7. 前記制御部は、前記複数の無線通信装置の数が所定数未満である場合には、前記通信装置との前記伝搬環境が相対的に良好である無線通信装置への前記無線信号の送信により低い送信電力を分配し、前記複数の無線通信装置の数が所定数以上である場合には、前記通信装置との前記伝搬環境が相対的に良好である無線通信装置への前記無線信号の送信により高い送信電力を分配する、請求項1~4のいずれか一項に記載の通信装置。
  8. 前記複数の無線通信装置は、前記復調部が復調に成功した無線信号の送信元の装置であり、
    前記送信部が送信する無線信号は、前記複数の無線通信装置から送信された無線信号に対応する受信確認応答を示す無線信号である、請求項2に記載の通信装置。
  9. 前記選択部は、前記最良の伝搬環境が良好であるほど、多い端末数を特定する、請求項1~8のいずれか一項に記載の通信装置。
  10. 前記選択部は、前記2以上の無線通信装置から、前記伝搬環境が良好である無線通信装置を優先して前記複数の無線通信装置を選択する、請求項1~9のいずれか一項に記載の通信装置。
  11. 2以上の無線通信装置の各々についての前記伝搬環境に基づき、各無線通信装置に対応する下限送信電力を特定し、前記2以上の無線通信装置のうちで前記制御部により分配された送信電力が前記下限送信電力以上である無線通信装置から、前記複数の無線通信装置を選択する選択部をさらに備える、請求項1~10のいずれか一項に記載の通信装置。
  12. 前記選択部により前記2以上の無線通信装置のうちの一部の無線通信装置のみが前記複数の無線通信装置として選択された場合、前記制御部は、選択された前記複数の無線通信装置の各々のために再度送信電力の分配を行う、請求項11に記載の通信装置。
  13. 複数の無線通信装置の各々と通信装置の間の各伝搬環境の関係に基づき、所定の送信電力の範囲内で、前記複数の無線通信装置の各々への無線信号の送信のために送信電力をプロセッサが分配することと、
    前記複数の無線通信装置の各々に、分配された送信電力で、同一の時間リソースにおいて無線信号を送信することと、
    2以上の無線通信装置についての前記伝搬環境のうちで最良の伝搬環境を特定し、最良の伝搬環境に対応する装置数を特定し、特定した装置数の範囲内で前記2以上の無線通信装置から前記複数の無線通信装置を選択することと、
    を含む、
    通信方法。
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