JP7035756B2 - ステアリングコラム装置 - Google Patents

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本発明は、ステアリングホイールを支持したステアリングシャフトを回転自在に支持するためのステアリングコラム装置に関する。
図15は、自動車用のステアリング装置の1例を示している。ステアリングホイール1の回転は、ステアリングシャフト2や自在継手3、中間シャフト4などを介して、ステアリングギヤユニット5に伝達され、このステアリングギヤユニット5で直線運動に変換される。この直線運動により、左右のタイロッド6を押し引きすることで、操舵輪7に舵角が付与される。ステアリングシャフト2は、ステアリングコラム装置8により、車体に対し回転可能に支持される。
国際公開第2015/064392号パンフレットには、運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイールの上下位置および前後位置を調節可能なチルト・テレスコピック機構を備えた自動車用ステアリングコラム装置が記載されている。このステアリングコラム装置は、チルト・テレスコピック機構に加え、二次衝突の際に、運転者の身体に加わる衝撃荷重を緩和するための衝撃吸収機構を備える。このために、ステアリングシャフトを、インナシャフトとアウタシャフトとを組み合わせることにより、全長を伸縮可能に構成するとともに、ステアリングコラムを、前側のアウタコラムの後側部と、後側のインナコラムの前側部とを軸方向に変位可能に嵌合させることにより、全長を伸縮可能に構成している。また、インナコラムの前側部下面に、固定ブラケットを、合成樹脂製の剪断ピンにより結合固定している。二次衝突時に、ステアリングホイールからステアリングシャフトを介して、インナコラムに前方に向いた大きな衝撃荷重が加わると、剪断ピンが剪断される。この結果、ステアリングホイールの前方への変位が許容され、運転者の身体に加わる衝撃荷重が緩和される。
また、特開2008-265646号公報には、盗難防止のため、たとえば、イグニッションキーをロック位置とし、このイグニッションキーを引き抜いた状態で、ステアリングホイールの操作を実質的に阻止するステアリングロック機構を備えたステアリング装置が記載されている。
国際公開第2015/064392号パンフレット 特開2008-265646号公報
国際公開第2015/064392号パンフレットに記載のステアリングコラム装置では、二次衝突時にインナコラムに加わる衝撃荷重に基づいて、このインナコラムと固定ブラケットとの間に生じる剪断力により、剪断ピンを剪断するように構成している。このステアリングコラム装置において、二次衝突時のステアリングホイールの前方への変位に要する荷重、すなわち、剪断ピンの裂断に要する許容剪断荷重は、剪断ピンの材質や断面積に加え、インナコラムおよび固定ブラケットに形成された通孔の内周面のうち、刃に相当する部分の尖度など、多くの要素の影響を受ける。したがって、許容剪断荷重を安定させるには、剪断ピンおよび通孔の形状精度や、インナコラムと固定ブラケットとの組立精度を十分に確保する必要があり、ステアリングコラム装置の製造コストが増大する可能性がある。
また、国際公開第2015/064392号パンフレットに記載のステアリングコラム装置に、ステアリングロック機構を組み込んだ場合、次のような問題を生じる可能性がある。ステアリングロック機構を作動させた状態で、ステアリングホイールを大きな力で回転させようとすると、ロックピンからステアリングコラムに回転方向の大きな力が加わり、インナコラムと固定ブラケットとの間に剪断力が生じる可能性がある。したがって、国際公開第2015/064392号パンフレットに記載のステアリングコラム装置に、ステアリングロック機構を組み込む場合には、ステアリングロック機構を作動させた状態で、ステアリングコラムに回転方向の大きな力が加わることを防止するための回転防止機構などを別途設ける必要がある。
本発明は、上述のような事情に鑑み、二次衝突時のステアリングホイールの前方への変位に要する荷重の安定化を、容易に図ることができる、ステアリングコラム装置の構造を実現することを目的としている。
本発明のステアリングコラム装置は、ステアリングコラムと、車体側ブラケットと、調節ロッドと、1対の押圧部と、拡縮機構と、テレスコ摩擦板と、支持ブラケットとを備える。
ステアリングコラムは、インナコラムと、該インナコラムの前側に配置され、かつ、後側部に、前記インナコラムの前側部を内嵌したアウタコラムとを有する。前記アウタコラムは、軸方向に伸長するスリットと、該スリットを幅方向両側から挟む位置に設けられた1対の被挟持部と、該1対の被挟持部のそれぞれを幅方向に貫通した1対のコラム側通孔とを有する。
前記車体側ブラケットは、前記1対の被挟持部を幅方向両側から挟持する1対の支持板部と、該1対の支持板部の互いに整合する部分に形成された1対の車体側通孔とを有する。
前記調節ロッドは、前記1対のコラム側通孔と前記1対の車体側通孔とを挿通する。
前記1対の押圧部は、前記調節ロッドの両端部で、前記1対の支持板部の外側面から突出している。
前記拡縮機構は、前記1対の押圧部同士の間隔を拡縮する。
前記テレスコ摩擦板は、前記1対の支持板部の内側面と前記1対の被挟持部の外側面との間部分、および、前記1対の支持板部の外側面と前記1対の押圧部の内側面との間部分のうちの少なくとも1箇所の間部分に挟持され、前記調節ロッドが挿通されたテレスコ長孔を有する。
前記支持ブラケットは、前記インナコラムに対し支持固定された取付部と、前記ステアリングコラムの軸方向に貫通するブラケット貫通孔とを有する。
本発明の第1態様のステアリングコラム装置は、支持ホルダと、連結部材とをさらに備える。
前記支持ホルダは、前記テレスコ摩擦板を支持し、前記ステアリングコラムの軸方向に貫通し、かつ、前記ブラケット貫通孔の後側に配置されたホルダ貫通孔を有する。
前記連結部材は、前記ブラケット貫通孔および前記ホルダ貫通孔に挿通された軸部と、該軸部に形成された破断部と、前記ブラケット貫通孔の前側開口から突出した部分、および、前記ホルダ貫通孔の後側開口から突出した部分または前記ホルダ貫通孔の後側部に形成された1対の抜け止め部とを有する。
前記連結部材は、前記1対の抜け止め部のうちの一方であり、前記軸部の外径よりも大きな外径を有する頭部を含む連結ボルトと、前記1対の抜け止め部のうちの他方であり、前記雄ねじ部が螺合された雌ねじ部を含むねじ止め固定部とから構成することができる。この場合、前記ねじ止め固定部を、内周面に前記雌ねじ部を有する連結ナットとすることができる。あるいは、前記ねじ止め固定部を、前記支持ホルダとし、前記雌ねじ部を、前記ホルダ貫通孔の後側部に形成することができる。
前記連結ボルトは、先端面に非円形の凹孔をさらに有するものとすることができる。
前記破断部を、軸方向両側に隣接する部分の外径よりも小さな外径を有する括れ部とすることができる。あるいは、前記破断部を、たとえば、前記軸部を径方向に貫通する通孔を形成することにより、軸方向両側に隣接する部分よりも断面積を小さくした小断面積部としてもよい。
前記取付部を、前記スリットの内側に配置することが好ましい。この場合、前記スリットを、前記アウタコラムの上側部に形成することが好ましい。
前記支持ホルダを、該支持ホルダの外面と前記ホルダ貫通孔の内周面とに開口する窓孔をさらに有するものとすることが好ましい。
前記雌ねじ部に前記雄ねじ部を締め付けることにより、前記連結ボルトに軸力を付与することができる。
上述のような本発明のステアリングコラム装置によれば、二次衝突時のステアリングホイールの前方への変位に要する荷重の安定化を、容易に図ることができる。
図1は、本発明の実施の形態の第1例にかかるステアリングコラム装置を後方から見た様子を示す端面図である。 図2は、本発明の実施の形態の第1例にかかるステアリングコラム装置を上方から見た様子を示す平面図である。 図3は、本発明の実施の形態の第1例にかかるステアリングコラム装置を下方から見た様子を示す底面図である。 図4は、ステアリングホイールを調節可能な範囲の後端位置とした状態で示す、図2のX-X断面図である。 図5は、ステアリングホイールを調節可能な範囲の後端位置とした状態で示す斜視図である。 図6は、ステアリングホイールを調節可能な範囲の中間位置とした状態で示す、図2のX-X断面図である。 図7は、ステアリングホイールを調節可能な範囲の中間位置とした状態で示す斜視図である。 図8は、ステアリングホイールを調節可能な範囲の前端位置とした状態で示す、図2のX-X断面図である。 図9は、ステアリングホイールを調節可能な範囲の前端位置とした状態で示す斜視図である。 図10は、二次衝突が発生した状態で示す、図2のX-X断面図である。 図11は、二次衝突が発生した状態で示す斜視図である。 図12は、図4のY部拡大図である。 図13は、図10のZ部拡大図である。 図14は、本発明の実施の形態の第2例を示す、図12に相当する図である。 図15は、ステアリング装置の従来構造の1例を示す、斜視図である。
[実施の形態の第1例]
図1~図14は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例のステアリングコラム装置8aは、後端部にステアリングホイール1(図15参照)が支持されたステアリングシャフト2aを、車体に対し回転可能に支持するためのもので、ステアリングホイール1の上下位置および前後位置を調節可能なチルト・テレスコピック機構と、二次衝突の際に、運転者の身体に加わる衝撃荷重を緩和するための衝撃吸収機構とを備える。なお、ステアリングシャフト2aは、後側のアウタシャフト9と前側のインナシャフト10とをスプライン係合などにより、トルク伝達可能に、かつ、全長を伸縮可能に組み合わせた構造を有する。インナシャフト10は、軸方向中間部に、軸方向両側に隣接する部分の外径よりも大きな外径を有する大径部11を備える。大径部11には、ステアリングロック機構を構成するキーロックカラー12が外嵌されている。なお、上下方向、前後方向および幅方向とは、特に断らない限り、ステアリングコラム装置8aを車両に組み付けた状態での上下方向、前後方向および幅方向をいう。
ステアリングコラム装置8aは、ステアリングコラム13と、車体側ブラケット24と、調節ロッド36と、1対の押圧部のそれぞれであるカム装置39の被駆動側カム43およびスラスト軸受41と、拡縮機構を構成する調節レバー38およびカム装置39と、テレスコ摩擦板44とを備える。
ステアリングコラム13は、後側のインナコラム14の前側部と前側のアウタコラム15の後側部とを軸方向の相対変位を可能に嵌合させることにより、全長を伸縮可能に構成されている。ステアリングシャフト2aは、アウタシャフト9の後側部をインナコラム14の後端部に転がり軸受16aを介して回転可能に支持し、かつ、アウタコラム15の前端部にインナシャフト10の前側部を転がり軸受16bを介して回転可能に支持することにより、ステアリングコラム13の内径側に回転可能に支持されている。
アウタコラム15は、スリット17と、1対の被挟持部18a、18bと、1対のコラム側通孔19とを有する。
スリット17は、アウタコラム15の後側部の内径を拡縮可能とするためのもので、このアウタコラム15の軸方向に伸長している。本例では、スリット17は、アウタコラム15の径方向から見てT字形の形状を有し、アウタコラム15の前側部から後側部にかけての部分の上面に、このアウタコラム15の軸方向に伸長するように形成された主スリット20と、円周方向中間部にこの主スリット20の後側の端部が開口した副スリット21とを含む。ただし、スリットを、アウタコラムの径方向から見てI字形の形状を有し、後側の端部がアウタコラムの後側の端面に開口する構造とすることもできる。
1対の被挟持部18a、18bは、スリット17の主スリット20の後側部を幅方向両側から挟む位置に設けられている。1対のコラム側通孔19のそれぞれは、単なる円孔であり、1対の被挟持部18a、18bの互いに整合する部分に、すなわち互いに同軸となるように、かつ、1対の被挟持部18a、18bのそれぞれを幅方向に貫通するように形成されている。
本例では、アウタコラム15は、前側部上面に揺動ブラケット22をさらに有し、この揺動ブラケット22は、幅方向に貫通した挿通孔23を有する。アウタコラム15は、挿通孔23に挿通した図示しない枢軸により、車体に対し上下方向の揺動を可能に支持される。揺動ブラケット22は、アウタコラム15を、アルミニウム合金やマグネシウム合金などの軽合金の鋳造により造る際に、一体に形成することもできるし、筒状の本体部分とは別体に形成した後で、溶接やボルト止めなどにより固定することもできる。さらに、本例では、アウタコラム15は、スリット17の主スリット20の前側部を幅方向両側から挟む位置に配置された1対の前側ストッパ板部80と、1対の被挟持部18a、18bの前側に隣接し、かつ、主スリット20を幅方向両側から挟む位置に配置された1対の後側ストッパ板部81とを備える。また、アウタコラム15は、前側部の下側部分に、ステアリングロック機構のロックピンを挿通するためのキーロック孔74を有する。
車体側ブラケット24は、ステアリングコラム13の軸方向中間部を、ステアリングホイール1の上下位置および前後位置を調節可能なアンクランプ状態と、ステアリングホイール1を調節後の位置に保持するクランプ状態とを切り替え可能に支持するためのもので、1対の支持板部25a、25bと、1対の車体側通孔26とを有する。1対の支持板部25a、25bは、1対の被挟持部18a、18bを幅方向両側から挟持するように配置されており、1対の車体側通孔26は、1対の支持板部25a、25bの互いに整合する部分に形成されている。
本例では、1対の支持板部25a、25bのそれぞれは、前後方向に伸長する側板部27a、27bと、取付板部28a、28bとを有する。
側板部27a、27bのそれぞれは、アウタコラム15の軸方向長さとほぼ同じ軸方向長さを有し、かつ、幅方向から見て前側部が後側部よりも上方にオフセットした略クランク形状を有する。側板部27a、27bのそれぞれは、被挟持部18a、18bの幅方向外側に配置され、かつ、上下方向に伸長する矩形の挟持部29a、29bと、揺動ブラケット22の挿通孔23と整合する前側部に形成され、かつ、前記枢軸が挿通される通孔30と、後端部および下端部から幅方向外方に折れ曲がったリブ部31とを有する。
取付板部28a、28bのそれぞれは、側板部27a、27bの中間部の幅方向外側面に、溶接などにより支持固定された固定板部32と、この固定板部32の上端部から幅方向外側に折れ曲がった上板部33a、33bとを有する。上板部33a、33bのそれぞれは、上板部33a、33bの板厚方向、すなわち上下方向に貫通した通孔34を有する。車体側ブラケット24は、上板部33a、33bの通孔34を挿通したボルト(図示省略)により、車体に対し支持固定される。
本例では、1対の支持板部25a、25bは、側板部27a、27bの前側部の上側部分同士に掛け渡すように設けられた連結板部35により連結されている。
1対の車体側通孔26は、側板部27a、27bの挟持部29a、29bの互いに整合する部分に形成され、かつ、上下方向に伸長している。具体的には、たとえば、車体側通孔26のそれぞれは、前記枢軸を中心とする円弧方向に伸長している。
調節ロッド36は、1対のコラム側通孔19と1対の車体側通孔26とを、車体の幅方向に挿通している。調節ロッド36は、軸方向片側(図1の左側)の端部に頭部37を有し、軸方向他側(図1の右側)の端部に雄ねじ部を有する。調節ロッド36の軸方向片側で、1対の支持板部25a、25bのうちの一方(図1の左方)の支持板部25aの側板部27aの外側面から突出した部分の周囲には、幅方向外側から順に、調節レバー38と、カム装置39とが配置されている。換言すれば、頭部37と側板部27aの外側面との間に、調節レバー38とカム装置39とが配置されている。調節ロッド36の軸方向他側で、1対の支持板部25a、25bのうちの他方(図1の右方)の支持板部25bの側板部27bの外側面から突出した部分の周囲には、幅方向外側から順に、ナット40とスラスト軸受41とが配置されている。ナット40は、調節ロッド36の雄ねじ部に螺合されている。
本例では、調節レバー38を揺動させて、カム装置39の軸方向寸法、すなわち車体の幅方向に関する寸法を拡縮することで、カム装置39の被駆動側カム43とスラスト軸受41との間隔を拡縮させることにより、1対の支持板部25a、25bの側板部27a、27b同士の間隔を拡縮可能としている。すなわち、本例では、カム装置39の被駆動側カム43およびスラスト軸受41が1対の押圧部であり、調節レバー38およびカム装置39により拡縮装置が構成される。
カム装置39は、幅方向外側に配置された駆動側カム42と、幅方向内側に配置された被駆動側カム43とを有する。駆動側カム42は、焼結金属製で、車体の幅方向に関する内側面に、円周方向に関する凹凸面である駆動側カム面を有する。駆動側カム42は、調節レバー38の基部に固定されており、調節レバー38の往復揺動に伴って往復回転する。具体的には、たとえば、駆動側カム42のうち、車体の幅方向に関する外側面に形成された嵌合凸部と、調節レバー38の基部に形成された取付孔とを非円形嵌合させる。なお、調節レバー38の基部および駆動側カム42は、調節ロッド36と一体に回転するように、この調節ロッド36に対し外嵌することもできるし、調節ロッド36に対して相対回転可能に外嵌することもできる。
被駆動側カム43は、焼結金属製で、車体の幅方向に関する外側面に円周方向に関する凹凸面である被駆動側カム面を有し、かつ、内側面に、幅方向内側に突出した略矩形状の係合凸部を有する。このような被駆動側カム43は、調節ロッド36に対する相対回転、および、調節ロッド36の軸方向に関する相対変位を可能に、調節ロッド36に外嵌されている。被駆動側カム43は、前記係合凸部を、一方の支持板部25aに形成された車体側通孔26に対し、この車体側通孔26に沿った変位のみを可能に係合させている。
テレスコ摩擦板44は、車体側ブラケット24に対するアウタコラム15の保持力を大きくするためのものである。本例では、1対のテレスコ摩擦板44同士の間に1枚の固定側摩擦板75を挟持してなる摩擦板ユニット76を、1対の被挟持部18a、18bの幅方向外側面と1対の挟持部29a、29bの幅方向内側面との間部分のそれぞれに配置することにより、アウタコラム15の保持力をより大きくしている。
テレスコ摩擦板44のそれぞれは、鋼板など、側板部27a、27bの幅方向内側面および被挟持部18a、18bの幅方向外側面に対する摩擦係数が大きな金属板製で、略矩形形状を有し、かつ、中間部から後側部にかけての範囲に、アウタコラム15の軸方向に伸長するテレスコ長孔45を有する。テレスコ摩擦板44のそれぞれは、テレスコ長孔45に調節ロッド36を挿通するとともに、前側部を、支持ホルダ46、支持ブラケット47、並びに、連結部材である連結ボルト48および連結ナット49を介してインナコラム14に対し支持している。
固定側摩擦板75のそれぞれは、鋼板など、テレスコ摩擦板44の側面に対する摩擦係数が大きな金属板製で、調節ロッド36を挿通するための円孔を有する。このような固定側摩擦板75は、上側の端部同士を連結部77により連結されている。この連結部77の下側には、1対の被挟持部18a、18bが存在している。したがって、固定側摩擦板75は、ステアリングホイール1の上下位置や前後位置を調節する際には、1対の被挟持部18a、18bと同期して変位する。すなわち、固定側摩擦板75は、ステアリングホイール1の上下位置を調節する際には、1対の被挟持部18a、18bとともに上下方向に変位し、ステアリングホイール1の前後位置を調節する際には、そのままの位置に止まる。
支持ホルダ46は、テレスコ摩擦板44のそれぞれを支持し、かつ、ステアリングコラム13の軸方向に貫通するホルダ貫通孔50を有する。本例では、支持ホルダ46は、炭素鋼などの十分な強度を有する金属材料製で、幅方向に配置された棒状部材であり、中間部の矩形柱状部51と、両側部の円柱状部52とを含む。テレスコ摩擦板44のそれぞれは、前側部に形成された円孔を挿通した、ねじ或いはピンなどの結合部材78を、円柱状部52の端面に形成された結合孔に螺合または圧入するなどにより、支持ホルダ46に支持されている。ホルダ貫通孔50は、矩形柱状部51を、ステアリングコラム13の軸方向(ステアリングコラム13の中心軸と平行)に貫通するように形成されている。本例では、ホルダ貫通孔50の内周面は、軸方向全長にわたり単なる円筒面となっている。さらに、矩形柱状部51は、ホルダ貫通孔50を直交するように形成された窓孔53を有する。
円柱状部52のそれぞれのうちで矩形柱状部51の幅方向外側に隣接する部分には、合成樹脂またはゴムなどの弾性材製で、円筒形状を有する緩衝部材71が外嵌されている。本例では、ステアリングホイール1を調節可能な範囲の前端位置とした状態で、緩衝部材71と前側ストッパ板部80の後側面とが当接し、かつ、ステアリングホイール1を調節可能な範囲の後端位置とした状態で、緩衝部材71と後側ストッパ板部81の前側面とが当接するようにしている。
支持ブラケット47は、インナコラム14に対し支持固定された取付部54と、ステアリングコラム13の軸方向に貫通するブラケット貫通孔55とを備える。本例では、支持ブラケット47は、鋼板などの十分な強度および剛性を有する金属板を曲げ成形することにより構成されたもので、取付部54と、前側支持板部56とを有する。
取付部54は、インナコラム14の前側部上面で、アウタコラム15のスリット17の内側に露出した部分に支持固定されている。すなわち、取付部54は、スリット17の内側に配置されている。本例では、支持ブラケット47は、組ねじのような構成を有する支持ボルト57と雌ねじ部材58とにより、インナコラム14に対し支持固定されている。雌ねじ部材58は、フランジ状の頭部59と、筒状の軸部60とを有する。軸部60は、内周面に雌ねじ部61を有し、かつ、外周面にセレーション部62を有する。雌ねじ部材58は、セレーション部62を、インナコラム14の前側部の上端部に形成された通孔63に、このインナコラム14の内径側から圧入することにより、インナコラム14に対して固定されている。このような雌ねじ部材58の雌ねじ部61に、取付部54に形成された通孔64を上方から挿通した支持ボルト57を螺合することにより、支持ブラケット47をインナコラム14に対し支持固定している。本例では、支持ボルト57の頭部の座面と、取付部54の上側面との間に、スプリングワッシャ79を挟持することにより、インナコラム14に対する支持ブラケット47のがたつきを防止している。
前側支持板部56は、取付部54の前側の端部から上方に折れ曲がった前側板部65と、この前側板部65の幅方向両側の端部から前方に折れ曲がった1対のリム部66とを有する。ブラケット貫通孔55は、前側板部65を、この前側板部65の板厚方向、すなわちステアリングコラム13の軸方向に貫通するように形成されている。1対のリム部66のそれぞれは、前側板部65の幅方向両側の端部から90度以上折り返されている。換言すれば、リム部66のそれぞれと前側板部65とのなす角度は、90度以下となっている。これにより、支持ブラケット47がインナコラム14とともに、アウタコラム15に対して前後方向に変位する際に、リム部66の前側の端部が、スリット17の内側面と干渉することを防止している。
連結ボルト48は、抜け止め部である頭部67と、軸部68とを備える。軸部68は、先端部に雄ねじ部69を備え、かつ、中間部に、破断部であり、軸方向両側部分よりも小さい外径を有する括れ部70を備える。したがって、括れ部70は、軸部68のうちで括れ部70から軸方向に外れた部分よりも、軸方向に衝撃的な引っ張り荷重が加わった場合に破断しやすくなっている。換言すれば、括れ部70は、軸部68のうちで括れ部70から軸方向に外れた部分よりも、破断に要する許容破断荷重が小さくなっている。なお、本例では、括れ部70の外周面の断面形状がV字形となっているが、円弧形や矩形などとすることもできる。
連結ボルト48は、軸方向に衝撃的な引っ張り荷重が加わった場合に、軸部68の変形を小さく抑え、括れ部70を速やかに破断させる、すなわち、括れ部70に脆性破壊を生じさせることが好ましい。このために、連結ボルト48は、高炭素鋼や焼結金属などの靭性が低い材料製としたり、焼き入れなどの熱処理により靭性を低下させたりすることができる。
インナコラム14に支持固定された支持ブラケット47は、支持ホルダ46に対し、連結ボルト48の軸部68を、支持ブラケット47のブラケット貫通孔55と支持ホルダ46のホルダ貫通孔50とに前側から挿通し、かつ、軸部68の雄ねじ部69のうち、支持ホルダ46の矩形柱状部51の後側面から突出する部分を、抜け止め部であり、内周面に雌ねじ部を有する連結ナット49に締め付けることにより、二次衝突に伴う前方への衝撃荷重により前方に離脱可能に支持されている。なお、連結ボルト48の軸部68を、支持ホルダ46のホルダ貫通孔50と支持ブラケット47のブラケット貫通孔55とに後側から挿通し、かつ、軸部68の雄ねじ部69のうち、支持ブラケット47の前側板部65の前側面から突出する部分を連結ナット49に締め付けることもできる。
本例では、連結ボルト48の軸部68の雄ねじ部69を連結ナット49に締め付ける際には、トルク勾配法や回転角度法などの軸力管理法により、連結ボルト48の締め付けに基づく軸力を管理している。これにより、二次衝突の際に括れ部70が破断することにより、ステアリングホイール1が前方に離脱するのに要する荷重である離脱荷重を適正な大きさに調整可能としている。また、本例では、ホルダ貫通孔50を、支持ホルダ46の矩形柱状部51に形成している。矩形柱状部51の前側面および後側面は、ステアリングコラム13の軸方向に直交する平坦面となっているため、矩形柱状部51の前側面と支持ブラケット47の前側板部65の後側面との当接部、および、矩形柱状部51の前側面と連結ナット49の座面との当接部のそれぞれの当接状態を安定させることができる。
ステアリングホイール1の位置調節を行う際には、調節レバー38を下方に揺動させることにより、駆動側カム42をロック解除方向に回転させ、カム装置39の軸方向寸法を縮め、被駆動側カム43とスラスト軸受41との間隔を拡げる。これにより、支持板部25a、25bの側板部27a、27bの内側面と被挟持部18a、18bの外側面との当接部の面圧が低下または喪失すると同時に、アウタコラム15の内径が弾性的に拡がり、このアウタコラム15の内周面とインナコラム14の前側部外周面との当接部の面圧が低下する。このようなアンクランプ状態では、調節ロッド36が車体側通孔26の内側で動ける範囲で、ステアリングホイール1の上下位置の調節が可能となり、かつ、支持ホルダ46の円柱状部52のそれぞれに外嵌された緩衝部材71が、前側ストッパ板部80の後側面と後側ストッパ板部81の前側面との間で動ける範囲で、ステアリングホイール1の前後位置の調節が可能になる。
ステアリングホイール1を所望位置に移動させた後は、調節レバー38を上方に揺動させることにより、駆動側カム42をロック方向に回転させ、カム装置39の軸方向寸法を拡げ、被駆動側カム43とスラスト軸受41との間隔を縮める。これにより、支持板部25a、25bの側板部27a、27bの内側面と被挟持部18a、18bの外側面との当接部の面圧が上昇すると同時に、アウタコラム15の内径が弾性的に縮まり、このアウタコラム15の内周面とインナコラム14の前側部外周面との当接部の面圧が上昇する。この結果、ステアリングホイール1が、調節後の位置に保持される。
本例のステアリングコラム装置8aを搭載した車両が衝突事故を起こし、運転者の身体がステアリングホイール1に衝突する二次衝突が発生すると、ステアリングホイール1から、アウタシャフト9およびインナコラム14を介して支持ブラケット47に前方に向いた衝撃荷重が加わる。支持ブラケット47に前方に向いた衝撃荷重が加わり、連結ボルト48の頭部67が前方に引っ張られると、連結ボルト48の軸部68に、軸方向に衝撃的な引っ張り荷重が加わり、括れ部70が破断する。これにより、インナコラム14、並びに、このインナコラム14に支持されたアウタシャフト9およびステアリングホイール1の前方への変位が許容され、運転者の身体に加わる衝撃荷重が緩和される。
なお、本例では、二次衝突の進行に伴って、ステアリングホイール1がある程度前方に変位すると、アウタシャフト9の前側の端部が、インナシャフト10の大径部11と干渉して、ステアリングホイール1が過度に前方に変位することが阻止される。このため、衝突事故の程度によっては、衝突事故後に、車両を自走させたり、押して路肩に退避させたりする作業を容易に行うことができる。なお、二次衝突時に、ステアリングホイール1が過度に前方に変位することを防止するためのストッパ機構は、上述のように、アウタシャフト9の前側の端部と、インナシャフト10の大径部11とを干渉させる構造に限らず、各種構造を採用することができる。たとえば、支持ブラケット47の前側支持板部56と、スリット17の主スリット20の前側面とを干渉させることにより、ステアリングホイール1が過度に前方に変位することを防止することもできる。
本例では、二次衝突に伴う衝撃荷重に基づいて、連結ボルト48を軸方向に引っ張り、この連結ボルト48の括れ部70を破断させることにより、ステアリングホイール1の前方への変位を許容している。すなわち、本例によれば、テレスコ摩擦板44の側面と、固定側摩擦板75の側面、並びに、挟持部29a、29bの幅方向内側面および被挟持部18a、18bの幅方向外側面とを互いに滑らせつつ、ステアリングホイール1を前方へ変位させるよりも小さな荷重により、ステアリングホイール1の前方への変位を許容することができる。このため、体重が軽い運転者に合わせて括れ部70の許容破断荷重を小さく設定しつつ、クランプ状態でのステアリングホイール1の保持力を向上させることができる。
また、括れ部70の破断に要する許容破断荷重は、主として、連結ボルト48の材質および括れ部70の断面積が影響する。これに対し、国際公開第2015/064392号パンフレットに記載のステアリングコラム装置では、二次衝突の際に、インナコラムと固定ブラケットとの間に生じる剪断力により、剪断ピンを裂断することで、ステアリングホイールの前方への変位を許容している。このため、国際公開第2015/064392号パンフレットに記載の構造では、剪断ピンの裂断に要する許容剪断荷重は、剪断ピンの材質や断面積に加え、インナコラムおよび固定ブラケットに形成された通孔の内周面のうち、刃に相当する部分の形状(尖度)など、多くの要素の影響を受ける。要するに、本例のステアリングコラム装置8aによれば、二次衝突時にステアリングホイール1の前方への変位に要する荷重である、括れ部70の許容破断荷重の安定化を、国際公開第2015/064392号パンフレットに記載のステアリングコラム装置の剪断ピンの許容剪断荷重の安定化と比較して容易に行うことができる。
また、ステアリングロック機構を作動させ、キーロック孔74を挿通したロックピンの先端部をキーロックカラー12の係合凹部に係合させた状態で、ステアリングホイール1を大きな力で回転させることにより、ロックピンからステアリングコラム13に回転方向の大きな力が加わった場合でも、連結ボルト48に軸方向の破断力が加わることはない。したがって、国際公開第2015/064392号パンフレットに記載の構造のように、ステアリングロック機構を作動させた状態で、ステアリングコラムに回転方向の大きな力が加わることを防止するための回転防止機構を別途設ける必要がない。
なお、本例では、支持ホルダ46の矩形柱状部51に、ホルダ貫通孔50に直交するように窓孔53を形成しているため、支持ホルダ46に対し支持ブラケット47を支持した状態で、連結ボルト48の括れ部70の様子を観察することができる。なお、窓孔53は、括れ部70の様子が観察可能であれば、図示のように、支持ホルダ46の矩形柱状部51を貫通している必要はない。すなわち、窓孔は、一方の端部を、支持ホルダの外面に開口させ、かつ、他方の端部を、ホルダ貫通孔の内面に開口させることもできる。また、窓孔は、ホルダ貫通孔に必ずしも直交している必要はなく、ホルダ貫通孔に対し傾斜方向に形成することもできる。
なお、本例のステアリングコラム装置8aを実施する場合には、図12に破線で示すように、連結ボルト48の軸部68の先端面(図12の右側面)に、有底の凹孔82を形成しても良い。この凹孔82は、六角レンチなどの締め付け工具を係合させるためのもので、非円形の断面形状を有する。このような構造において、連結ボルト48の雄ねじ部69を連結ナット49に締め付ける際には、連結ボルト48の凹孔82に締め付け工具の先端部を挿入し、この締め付け工具を固定したうえで連結ナット49を回す、あるいは、連結ナット49の回転を阻止した状態で締め付け工具により連結ボルト48を回すことで、連結ボルト48の雄ねじ部69を連結ナット49に締め付ける。締め付け工具により連結ボルト48の回転を阻止した状態で連結ナット49を回すようにすれば、締め付け作業の際に、連結ボルト48の括れ部70に、捩れ方向の大きな力が作用するのを防止することができる。なお、この場合でも、トルク勾配法や回転角度法などの軸力管理法により、連結ボルト48の締め付けに基づく軸力を管理する。
[実施の形態の第2例]
図14は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例では、支持ホルダ46aのホルダ貫通孔50aは、窓孔53が形成された部分よりも後側部分(図14の右側部分)の内周面に雌ねじ部72を有し、かつ、窓孔53が形成された部分よりも前側部分(図14の左側部分)の内周面に、軸方向に関して内径が変化しない円筒部73を有する。円筒部73は、連結ボルト48aの雄ねじ部69の外径よりも大きな内径を有する。連結ボルト48aは、軸部68aの先端面(図14の右側面)に、非円形の断面形状を有し、かつ、有底の凹孔82を有する。
本例では、連結ボルト48aの軸部68aを、支持ブラケット47のブラケット貫通孔55とホルダ貫通孔50aの円筒部73とに前側から挿通し、軸部68aの雄ねじ部69をホルダ貫通孔50aの雌ねじ部72に締め付けることにより、支持ブラケット47を支持ホルダ46aに対し、二次衝突に伴う衝撃荷重により前方に離脱可能に支持している。すなわち、本例では、実施の形態の第1例のステアリングコラム装置8aが備えていた連結ナット49を設けていない。要するに、本例のステアリングコラム装置は、連結ナット49を設けていない分、部品管理コストや組立コストを低減することができる。
また、本例では、連結ボルト48aの凹孔82に締め付け工具の先端部を挿入し、この締め付け工具により連結ボルト48aを回すことで、連結ボルト48aの雄ねじ部69を支持ホルダ46aの雌ねじ部72に締め付けている。このため、締め付け作業の際に、連結ボルト48aの括れ部70に、捩れ方向の大きな力が作用するのを防止することができる。なお、本例の場合も、実施の形態の第1例と同様に、連結ボルト48aの雄ねじ部69を支持ホルダ46aの雌ねじ部72に締め付ける際には、トルク勾配法や回転角度法などの軸力管理法により、連結ボルト48aの締め付けに基づく軸力を管理することが好ましい。その他の部分の構成および作用効果は、実施の形態の第1例と同様である。
1 ステアリングホイール
2、2a ステアリングシャフト
3 自在継手
4 中間シャフト
5 ステアリングギヤユニット
6 タイロッド
7 操舵輪
8、8a ステアリングコラム装置
9 アウタシャフト
10 インナシャフト
11 大径部
12 キーロックカラー
13 ステアリングコラム
14 インナコラム
15 アウタコラム
16a、16b 転がり軸受
17 スリット
18a、18b 被挟持部
19 コラム側通孔
20 主スリット
21 副スリット
22 揺動ブラケット
23 挿通孔
24 車体側ブラケット
25a、25b 支持板部
26 車体側通孔
27a、27b 側板部
28a、28b 取付板部
29a、29b 挟持部
30 通孔
31 リブ部
32 固定板部
33a、33b 上板部
34 通孔
35 連結板部
36 調節ロッド
37 頭部
38 調節レバー
39 カム装置
40 ナット
41 スラスト軸受
42 駆動側カム
43 被駆動側カム
44 テレスコ摩擦板
45 テレスコ長孔
46、46a 支持ホルダ
47 支持ブラケット
48 連結ボルト
49 連結ナット
50、50a ホルダ貫通孔
51 矩形柱状部
52 円柱状部
53 窓孔
54 取付部
55 ブラケット貫通孔
56 前側支持板部
57 支持ボルト
58 雌ねじ部材
59 頭部
60 軸部
61 雌ねじ部
62 セレーション部
63 通孔
64 通孔
65 前側板部
66 リム部
67 頭部
68、68a 軸部
69 雄ねじ部
70 括れ部
71 緩衝部材
72 雌ねじ部
73 円筒部
74 キーロック孔
75 固定側摩擦板
76 摩擦板ユニット
77 連結部
78 結合部材
79 スプリングワッシャ
80 前側ストッパ板部
81 後側ストッパ板部
82 凹孔

Claims (11)

  1. インナコラム、および、該インナコラムの前側に配置され、かつ、後側部に、前記インナコラムの前側部を内嵌し、軸方向に伸長するスリットと、該スリットを幅方向両側から挟む位置に設けられた1対の被挟持部と、該1対の被挟持部のそれぞれを幅方向に貫通した1対のコラム側通孔とを含むアウタコラムを有するステアリングコラムと、
    前記1対の被挟持部を挟持する1対の支持板部と、該1対の支持板部の互いに整合する部分に形成された1対の車体側通孔とを有する車体側ブラケットと、
    前記1対のコラム側通孔と前記1対の車体側通孔とを挿通した調節ロッドと、
    前記調節ロッドの両端部で、前記1対の支持板部の外側面から突出する1対の押圧部と、
    前記1対の押圧部同士の間隔を拡縮する拡縮機構と、
    前記1対の支持板部の内側面と前記1対の被挟持部の外側面との間部分、および、前記1対の支持板部の外側面と前記1対の押圧部の内側面との間部分のうちの少なくとも1箇所の間部分に挟持され、前記調節ロッドが挿通されたテレスコ長孔を有するテレスコ摩擦板と、
    前記インナコラムに対し支持固定された取付部と、前記ステアリングコラムの軸方向に貫通するブラケット貫通孔とを有する支持ブラケットと、
    前記テレスコ摩擦板を支持し、前記ステアリングコラムの軸方向に貫通し、かつ、前記ブラケット貫通孔の後側に配置されたホルダ貫通孔を有する支持ホルダと、
    前記ブラケット貫通孔および前記ホルダ貫通孔に挿通された軸部と、該軸部に形成された破断部と、前記ブラケット貫通孔の前側開口から突出した部分、および、前記ホルダ貫通孔の後側開口から突出した部分または前記ホルダ貫通孔の後側部に形成された1対の抜け止め部とを有する連結部材とを備え、
    前記連結部材が、前記1対の抜け止め部のうちの一方であり、前記軸部の外径よりも大きな外径を有する頭部および雄ねじ部を含む連結ボルトと、前記1対の抜け止め部のうちの他方であり、前記雄ねじ部が螺合された雌ねじ部を含むねじ止め固定部とから構成されており、
    前記ねじ止め固定部が、内周面に前記雌ねじ部を有する連結ナットである、
    ステアリングコラム装置。
  2. インナコラム、および、該インナコラムの前側に配置され、かつ、後側部に、前記インナコラムの前側部を内嵌し、軸方向に伸長するスリットと、該スリットを幅方向両側から挟む位置に設けられた1対の被挟持部と、該1対の被挟持部のそれぞれを幅方向に貫通した1対のコラム側通孔とを含むアウタコラムを有するステアリングコラムと、
    前記1対の被挟持部を挟持する1対の支持板部と、該1対の支持板部の互いに整合する部分に形成された1対の車体側通孔とを有する車体側ブラケットと、
    前記1対のコラム側通孔と前記1対の車体側通孔とを挿通した調節ロッドと、
    前記調節ロッドの両端部で、前記1対の支持板部の外側面から突出する1対の押圧部と、
    前記1対の押圧部同士の間隔を拡縮する拡縮機構と、
    前記1対の支持板部の内側面と前記1対の被挟持部の外側面との間部分、および、前記1対の支持板部の外側面と前記1対の押圧部の内側面との間部分のうちの少なくとも1箇所の間部分に挟持され、前記調節ロッドが挿通されたテレスコ長孔を有するテレスコ摩擦板と、
    前記インナコラムに対し支持固定された取付部と、前記ステアリングコラムの軸方向に貫通するブラケット貫通孔とを有する支持ブラケットと、
    前記テレスコ摩擦板を支持し、前記ステアリングコラムの軸方向に貫通し、かつ、前記ブラケット貫通孔の後側に配置されたホルダ貫通孔を有する支持ホルダと、
    前記ブラケット貫通孔および前記ホルダ貫通孔に挿通された軸部と、該軸部に形成された破断部と、前記ブラケット貫通孔の前側開口から突出した部分、および、前記ホルダ貫通孔の後側開口から突出した部分または前記ホルダ貫通孔の後側部に形成された1対の抜け止め部とを有する連結部材とを備え、
    前記連結部材が、前記1対の抜け止め部のうちの一方であり、前記軸部の外径よりも大きな外径を有する頭部および雄ねじ部を含む連結ボルトと、前記1対の抜け止め部のうちの他方であり、前記雄ねじ部が螺合された雌ねじ部を含むねじ止め固定部とから構成されており、
    前記ねじ止め固定部が、前記支持ホルダであり、前記雌ねじ部が、前記ホルダ貫通孔の後側部に形成されている、
    ステアリングコラム装置。
  3. 前記連結ボルトが、先端面に非円形の凹孔をさらに有する、請求項1または2に記載のステアリングコラム装置。
  4. インナコラム、および、該インナコラムの前側に配置され、かつ、後側部に、前記インナコラムの前側部を内嵌し、軸方向に伸長するスリットと、該スリットを幅方向両側から挟む位置に設けられた1対の被挟持部と、該1対の被挟持部のそれぞれを幅方向に貫通した1対のコラム側通孔とを含むアウタコラムを有するステアリングコラムと、
    前記1対の被挟持部を挟持する1対の支持板部と、該1対の支持板部の互いに整合する部分に形成された1対の車体側通孔とを有する車体側ブラケットと、
    前記1対のコラム側通孔と前記1対の車体側通孔とを挿通した調節ロッドと、
    前記調節ロッドの両端部で、前記1対の支持板部の外側面から突出する1対の押圧部と、
    前記1対の押圧部同士の間隔を拡縮する拡縮機構と、
    前記1対の支持板部の内側面と前記1対の被挟持部の外側面との間部分、および、前記1対の支持板部の外側面と前記1対の押圧部の内側面との間部分のうちの少なくとも1箇所の間部分に挟持され、前記調節ロッドが挿通されたテレスコ長孔を有するテレスコ摩擦板と、
    前記インナコラムに対し支持固定された取付部と、前記ステアリングコラムの軸方向に貫通するブラケット貫通孔とを有する支持ブラケットと、
    前記テレスコ摩擦板を支持し、前記ステアリングコラムの軸方向に貫通し、かつ、前記ブラケット貫通孔の後側に配置されたホルダ貫通孔を有する支持ホルダと、
    前記ブラケット貫通孔および前記ホルダ貫通孔に挿通された軸部と、該軸部に形成された破断部と、前記ブラケット貫通孔の前側開口から突出した部分、および、前記ホルダ貫通孔の後側開口から突出した部分または前記ホルダ貫通孔の後側部に形成された1対の抜け止め部とを有する連結部材とを備え、
    前記連結部材が、前記1対の抜け止め部のうちの一方であり、前記軸部の外径よりも大きな外径を有する頭部および雄ねじ部を含む連結ボルトと、前記1対の抜け止め部のうちの他方であり、前記雄ねじ部が螺合された雌ねじ部を含むねじ止め固定部とから構成されており、
    前記連結ボルトが、先端面に非円形の凹孔をさらに有する、
    ステアリングコラム装置。
  5. 前記雌ねじ部に前記雄ねじ部を締め付けることにより、前記連結ボルトに軸力を付与する、請求項~4のいずれかに記載のステアリングコラム装置。
  6. インナコラム、および、該インナコラムの前側に配置され、かつ、後側部に、前記インナコラムの前側部を内嵌し、軸方向に伸長するスリットと、該スリットを幅方向両側から挟む位置に設けられた1対の被挟持部と、該1対の被挟持部のそれぞれを幅方向に貫通した1対のコラム側通孔とを含むアウタコラムを有するステアリングコラムと、
    前記1対の被挟持部を挟持する1対の支持板部と、該1対の支持板部の互いに整合する部分に形成された1対の車体側通孔とを有する車体側ブラケットと、
    前記1対のコラム側通孔と前記1対の車体側通孔とを挿通した調節ロッドと、
    前記調節ロッドの両端部で、前記1対の支持板部の外側面から突出する1対の押圧部と、
    前記1対の押圧部同士の間隔を拡縮する拡縮機構と、
    前記1対の支持板部の内側面と前記1対の被挟持部の外側面との間部分、および、前記1対の支持板部の外側面と前記1対の押圧部の内側面との間部分のうちの少なくとも1箇所の間部分に挟持され、前記調節ロッドが挿通されたテレスコ長孔を有するテレスコ摩擦板と、
    前記インナコラムに対し支持固定された取付部と、前記ステアリングコラムの軸方向に貫通するブラケット貫通孔とを有する支持ブラケットと、
    前記テレスコ摩擦板を支持し、前記ステアリングコラムの軸方向に貫通し、かつ、前記ブラケット貫通孔の後側に配置されたホルダ貫通孔を有する支持ホルダと、
    前記ブラケット貫通孔および前記ホルダ貫通孔に挿通された軸部と、該軸部に形成された破断部と、前記ブラケット貫通孔の前側開口から突出した部分、および、前記ホルダ貫通孔の後側開口から突出した部分または前記ホルダ貫通孔の後側部に形成された1対の抜け止め部とを有する連結部材とを備え、
    前記連結部材が、前記1対の抜け止め部のうちの一方であり、前記軸部の外径よりも大きな外径を有する頭部および雄ねじ部を含む連結ボルトと、前記1対の抜け止め部のうちの他方であり、前記雄ねじ部が螺合された雌ねじ部を含むねじ止め固定部とから構成されており、
    前記雌ねじ部に前記雄ねじ部を締め付けることにより、前記連結ボルトに軸力を付与する、
    ステアリングコラム装置。
  7. 前記支持ホルダが、該支持ホルダの外面と前記ホルダ貫通孔の内周面とに開口する窓孔をさらに有する、請求項1~6のいずれかに記載のステアリングコラム装置。
  8. インナコラム、および、該インナコラムの前側に配置され、かつ、後側部に、前記インナコラムの前側部を内嵌し、軸方向に伸長するスリットと、該スリットを幅方向両側から挟む位置に設けられた1対の被挟持部と、該1対の被挟持部のそれぞれを幅方向に貫通した1対のコラム側通孔とを含むアウタコラムを有するステアリングコラムと、
    前記1対の被挟持部を挟持する1対の支持板部と、該1対の支持板部の互いに整合する部分に形成された1対の車体側通孔とを有する車体側ブラケットと、
    前記1対のコラム側通孔と前記1対の車体側通孔とを挿通した調節ロッドと、
    前記調節ロッドの両端部で、前記1対の支持板部の外側面から突出する1対の押圧部と、
    前記1対の押圧部同士の間隔を拡縮する拡縮機構と、
    前記1対の支持板部の内側面と前記1対の被挟持部の外側面との間部分、および、前記1対の支持板部の外側面と前記1対の押圧部の内側面との間部分のうちの少なくとも1箇所の間部分に挟持され、前記調節ロッドが挿通されたテレスコ長孔を有するテレスコ摩擦板と、
    前記インナコラムに対し支持固定された取付部と、前記ステアリングコラムの軸方向に貫通するブラケット貫通孔とを有する支持ブラケットと、
    前記テレスコ摩擦板を支持し、前記ステアリングコラムの軸方向に貫通し、かつ、前記ブラケット貫通孔の後側に配置されたホルダ貫通孔を有する支持ホルダと、
    前記ブラケット貫通孔および前記ホルダ貫通孔に挿通された軸部と、該軸部に形成された破断部と、前記ブラケット貫通孔の前側開口から突出した部分、および、前記ホルダ貫通孔の後側開口から突出した部分または前記ホルダ貫通孔の後側部に形成された1対の抜け止め部とを有する連結部材とを備え、
    前記支持ホルダが、該支持ホルダの外面と前記ホルダ貫通孔の内周面とに開口する窓孔をさらに有する、
    ステアリングコラム装置。
  9. 前記破断部が、軸方向両側に隣接する部分の外径よりも小さな外径を有する括れ部である、請求項1~8のいずれかに記載のステアリングコラム装置。
  10. 前記取付部が、前記スリットの内側に配置されている、請求項1~9のいずれかに記載のステアリングコラム装置。
  11. 前記スリットが、前記アウタコラムの上側部に形成されている、請求項10に記載のステアリングコラム装置。
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