JP7035354B2 - 把持ハンド - Google Patents
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Description
上記課題を解決する把持ハンドは、外力の作用により第1移動方向及び第1移動方向の逆方向となる第2移動方向に往復動する可動部と、弾性を有し、前記可動部から延びる複数のアームと、前記アームにおいて、前記可動部に接続する基端部とその反対側となる先端部との間の部位の前記第1移動方向への変位を制限する制限部と、を備えた把持ハンドであって、前記把持ハンドが前記第2移動方向に移動し前記可動部がワークに接触すると、前記可動部とともに前記基端部が前記第1移動方向に変位し、複数の前記アームは、前記可動部とともに前記基端部が前記第1移動方向に変位するとき、前記制限部に変位が制限される部位を支点として、前記先端部が互いに離れた開位置から前記先端部が互いに近付いた閉位置に向かって変位する。
上記把持ハンドにおいて、複数の前記アームが前記開位置に配置されるとき、前記可動部は、前記アームの前記先端部よりも前記第2移動方向に突出している。
上記構成によれば、可動部に外力を作用させなくても、複数のアームが開位置に配置される。このため、可動部に外力を作用させて複数のアームを開位置に配置させる場合よりも、開位置に配置される複数のアームの姿勢が安定する。したがって、開位置に配置される複数のアームの姿勢に起因して、把持ハンドがワークを把持しにくくなることを抑制できる。
上記構成によれば、可動部に外力を作用させなくても、複数のアームが閉位置に配置される。このため、可動部に外力を作用させなくても、把持ハンドは、複数のアームの弾性によってワークを把持した状態を維持できる。言い換えれば、把持ハンドがワークを把持する際に、可動部に対して外力を作用し続ける必要がなくなる。
上記構成によれば、把持ハンドが、積み重なった複数のワークから1以上のワークを把持する際に、アームの先端部が積み重なるワークの間に形成される隙間に入り込みやすい。このため、把持ハンドは、積み重なった複数のワークから1以上のワークを把持しやすい。
上記構成によれば、把持ハンドがワークを把持するときに、ワークの一部又は全部を空間に収めることが可能となる。このため、把持ハンドがワークを把持する際に、ワークの姿勢が安定しやすい。
以下、搬送装置の第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。第1実施形態の搬送装置は、ワークを把持する把持ハンドを有する把持装置を用いて、ワークを搬送する装置である。
図5に示すように、従動ロッド34(駆動ロッド53)が第1移動方向M1に変位すると、可動部31は、第2移動方向M2に突出する「第2の位置」から第1移動方向M1に退避する「第1の位置」に変位する。すると、第1移動方向M1に変位する可動部31にアーム32の基端部321が引っ張られ、アーム32の基端部321が可動部31とともに第1移動方向M1に変位する。このとき、アーム32は、弾性変形しながら、可動部31との連結部位P1を回動中心として回動する。
次に、制御部13の制御対象及び制御内容について説明する。
図8(a)に示すように、第2の位置に配置される把持ハンド30の可動部31がワークWに接触すると、アクチュエータ50により、従動ロッド34が第1移動方向M1に変位し始める。すなわち、把持ハンド30の複数のアーム32が開位置から閉位置に変位し始める。
図9(a)に示すように、比較的大きなワークWを把持する場合と同様に、第2の位置に配置される把持ハンド30の可動部31がワークWに接触すると、アクチュエータ50により、従動ロッド34が第1移動方向M1に変位し始める。すなわち、把持ハンド30の複数のアーム32が開位置から閉位置に変位し始める。
(1)把持ハンド30にワークWを把持させる場合には、把持ハンド30をワークWに接触させた状態で、可動部31を第1移動方向M1に変位させる。すると、把持ハンド30の複数のアーム32が開位置から閉位置に変位し、複数のアーム32がワークWを挟み込む。ここで、複数のアーム32は弾性を有しているため、ワークWの形状に合わせて弾性変形できる。すなわち、形状及び姿勢が一定でないワークWに合わせて複数のアーム32が弾性変形し、複数のアーム32とワークWとの隙間が生じにくくなる。こうして、把持ハンド30は、ワークWを把持する際にワークWの形状及び姿勢の影響を受けにくい。
(7)アクチュエータ50は、従動ロッド34を介して可動部31に外力を作用させる。このため、アクチュエータ50が把持ハンド30の可動部31に外力を直接作用させる場合と異なり、アクチュエータ50を可動部31の近くに配置しなくてもよくなる。このため、把持装置20の設計の自由度を高めることができる。
以下、搬送装置の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態と比較したとき、把持ハンド30の可動部31を往復動させるアクチュエータ50の構造が主に異なる。このため、第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明し、第1実施形態と共通する構成について同一の符号を付し、構成、作用及び効果についての説明を省略する。
図11に示すように、制御部13Aは、アクチュエータ80を制御し、可動部31を往復動させる。詳しくは、制御部13Aは、電磁弁82を吸引状態に切り替えて、減圧部81に閉空間CSを減圧させる。すると、閉空間CSの圧力が低くなり、図12に示すように、可動部31が閉空間CSの容積が小さくなる方向(第1移動方向M1)に変位する。その結果、把持ハンド30Aの複数のアーム32が開位置から閉位置に変位する。
図13に示すように、制御部13Aは、第2移動機構12を駆動し、把持装置20Aがワーク支持部14の第1移動方向M1に位置するように把持装置20Aを移動させる(ステップS21)。その後、制御部13は、第1移動機構11を駆動し、把持装置20Aを第2移動方向M2に移動させる(ステップS22)。続いて、制御部13Aは、圧力検出部83から出力される信号に基づいて、閉空間CSの圧力が変化したか否かを判定する(ステップS23)。詳しくは、制御部13Aは、閉空間CSの圧力が増大したか否かを判定する。このため、ステップS23では、所定の判定値を予め設定し、制御部13Aは、閉空間CSの圧力が判定値以上となったときに、閉空間CSの圧力が変化したと判定すればよい。
(1)把持装置20Aをワーク支持部14に接近させる際に、可動部31に外力を作用させなくても、複数のアーム32が開位置に配置される。詳しくは、閉空間CSの圧力を調整しなくても、複数のアーム32が開位置に配置される。このため、可動部31に外力を作用させて複数のアーム32を開位置に配置させる場合よりも、開位置に配置される複数のアーム32の姿勢が安定する。したがって、開位置に配置される複数のアーム32の姿勢に起因して、把持ハンド30がワークWを把持しにくくなることを抑制できる。
・図14及び図15に示すように、把持ハンド30Bは、円板状をなす可動部31Bと、可動部31Bから延びる複数のアーム32Bと、複数のアーム32Bの基端部321Bと先端部322Bとの間の部位を支持する支持部33Bと、を有する。複数のアーム32Bは、可動部31Bから直線状に延びている。複数のアーム32Bの先端部322Bは、球状に形成される。また、アーム32が開位置に配置されるとき、アーム32の先端は、可動部31よりも第2移動方向M2に位置している。
Claims (9)
- 外力の作用により第1移動方向及び第1移動方向の逆方向となる第2移動方向に往復動する可動部と、
弾性を有し、前記可動部から延びる複数のアームと、
前記アームにおいて、前記可動部に接続する基端部とその反対側となる先端部との間の部位の前記第1移動方向への変位を制限する制限部と、を備えた把持ハンドであって、
前記把持ハンドが前記第2移動方向に移動し前記可動部がワークに接触すると、前記可動部とともに前記基端部が前記第1移動方向に変位し、複数の前記アームは、前記可動部とともに前記基端部が前記第1移動方向に変位するとき、前記制限部に変位が制限される部位を支点として、前記先端部が互いに離れた開位置から前記先端部が互いに近付いた閉位置に向かって変位する
把持ハンド。 - 複数の前記アームが前記開位置に配置されるとき、前記可動部は、前記アームの前記先端部よりも前記第2移動方向に突出している
請求項1に記載の把持ハンド。 - 前記可動部に外力が作用しない場合には、複数の前記アームは、前記開位置に配置される
請求項1又は請求項2に記載の把持ハンド。 - 前記可動部に外力が作用しない場合には、複数の前記アームは、前記閉位置に配置される
請求項1又は請求項2に記載の把持ハンド。 - 複数の前記アームは、前記可動部と一体に形成され、
前記アームの前記基端部において、前記アームの延びる方向と直交する断面積は、前記可動部に向かうに連れて次第に小さくなる
請求項1~請求項4の何れか一項に記載の把持ハンド。 - 前記制限部は、弾性を有し、前記アームと交差する方向に延びるように当該アームと一体に形成され、
前記制限部における前記アームに接続する端部において、前記制限部の延びる方向と直交する断面積は、前記アームに向かうに連れて次第に小さくなる
請求項1~請求項5の何れか一項に記載の把持ハンド。 - 前記アームの前記先端部において、前記アームの延びる方向と直交する断面積は、前記アームの先端に向かうに連れて次第に小さくなる
請求項1~請求項6の何れか一項に記載の把持ハンド。 - 前記可動部と前記閉位置に配置される複数の前記アームとの間には、空間が形成される
請求項1~請求項7の何れか一項に記載の把持ハンド。 - 前記可動部は、前記第1移動方向と直交する断面形状が円形をなし、
複数の前記アームは、前記可動部の周方向に等間隔に設けられる
請求項1~請求項8の何れか一項に記載の把持ハンド。
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