JP7032808B2 - ペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグ - Google Patents

ペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグ Download PDF

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Description

本発明は、マイオスタチン阻害活性を有するペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグに関する。本発明はまた、当該ペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグを含む、マイオスタチン阻害剤、ならびに筋萎縮障害の予防および/または治療剤に関する。本発明はまた、当該ペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグを患者に投与することを含む、筋萎縮障害の予防および/または治療方法に関する。
筋ジストロフィーは、骨格筋の変性・壊死を主病変とし、筋力低下が進行する遺伝性疾患である。筋力の発現には、細胞内の筋原繊維で生じた張力を複数のタンパク質を介して細胞外の基底膜まで伝達する仕組みが必要である。これに携わるタンパク質群をコードする遺伝子の不具合は、筋ジストロフィー発症の原因となる。例えば、最も重篤なデュシェンヌ型の筋ジストロフィーでは、ジストロフィン遺伝子が変異し、当該タンパク質の欠失や機能不全が主因といわれている。そこで、筋ジストロフィーでの骨格筋の変性壊死に対抗する一手段として、骨格筋量を負に制御する因子であるマイオスタチン(増殖分化因子-8、GDF-8)の機能を阻害することで筋肉量を増加させる治療法の開発が、特に有用と考えられている。
マイオスタチンは、TGF-βファミリーに属し、骨格筋に多く発現する分泌性タンパク質であり、N末端側のプロドメインとC末端側の成熟ドメインとを含む前駆体タンパク質として細胞内で合成される。細胞から分泌されたマイオスタチンは、latency associated protein(LAP)と呼ばれるプロドメイン由来のプロペプチドが、成熟ドメイン由来の活性ダイマーと会合し、骨格筋量を負に制御する主体である活性ダイマーを不活性化する。このように不活化状態で生体内にストックされたマイオスタチンは、必要時に、プロペプチドが酵素によって分解され、活性体となると考えられている。活性体となったマイオスタチンは、アクチビンタイプIIB受容体に代表される受容体との結合を介して、骨格筋量を負に制御するシグナル分子としての機能を果たす。
したがって、マイオスタチンプロペプチドに由来するペプチドを用いて生体内のマイオスタチンを阻害することで、骨格筋量の増大や、筋ジストロフィーに代表されるような筋萎縮性障害の治療といった効果が期待できる。例えば、特許文献1や非特許文献1には、マイオスタチンプロペプチドに由来する、マイオスタチン阻害ペプチドに関して記載されている。
国際公開第2014/119753号
K.Takayamaら、 Journal of Medicinal Chemistry (2015)58、1544-1549
ここで、上記のようなペプチドを医薬等の生理活性剤として利用する場合、その鎖長(ペプチドの残基数)を短くすることが合成および生体内での利用率の両面から有利である。すなわち、合成されるペプチドの鎖長を短くすることにより、合成工程の簡素化や合成コストの削減を図ることができる。また、ペプチドの鎖長を短くすることで、酵素等により分解を受ける部位を減らしたり、細胞への取り込みを促進できたりするといった効果が期待できる。
しかしながら、従来、マイオスタチンプロペプチドに由来するペプチドの鎖長を減らすと、マイオスタチン阻害活性が低下する傾向があるという問題が存在していた。例えば、特許文献1の図6に示されるように、ペプチド鎖長が長い配列番号2を有するペプチド1と比べて、鎖長が短い同文献における配列番号4を有するペプチド3では、マイオスタチン阻害活性が低下している。また、非特許文献1の図2においても、鎖長の短いペプチド11は、他のペプチドに比べてマイオスタチン阻害活性が低下している。
したがって、本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、鎖長が短い、例えば、アミノ酸残基数が20以下であり、且つ高いマイオスタチン阻害活性を有するペプチドを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の問題を解決すべく、鋭意研究を行った。その結果、所定のアミノ酸配列を含むペプチドによって上記課題が解決されることを見出し、本発明の完成に至った。
本発明の一側面は、以下の式(1)で表されるアミノ酸配列を含み、アミノ酸残基数が20以下である、ペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグに関する。なお、「以下の式(1)で表されるアミノ酸配列を含み、アミノ酸残基数が20以下である、ペプチドもしくはその薬学的に許容される塩」を、単に「本発明の第一の側面に係るペプチド」とも称する。
Figure 0007032808000001
上記式(1)において、
は、脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基を側鎖に有していてもよい、Trp、Gly、Ala、Val、Leu、Ile、Pro、Phe、His、Tyr、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、2-アミノイソ酪酸、3,4-ジデヒドロプロリン、ホモフェニルアラニン、およびホモメチオニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損であり;
は、脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基を側鎖に有していてもよい、Tyr、Ser、Thr、Trp、Phe、Ala、Leu、Ile、Val、Arg、Lys、His、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、および2-アミノイソ酪酸からなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損であり;
、X、X、X10、X14、およびX16は、それぞれ独立に、脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基を側鎖に有していてもよい、Gly、Ala、Phe、Val、Leu、Ile、Met、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、2-アミノイソ酪酸、ホモフェニルアラニン、およびホモメチオニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
は、親水性アミノ酸残基またはCysであり;
は、Trp、Ser、Tyr、Val、Leu、Ile、Arg、His、Glu、Asp、Phe、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、ホモフェニルアラニン、ならびに脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基を有するAlaからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
およびX13は、それぞれ独立にArg、Lys、Pro、Cys、His、(α-メチル)リジン、2,3-ジアミノプロピオン酸、2,4-ジアミノブタン酸、およびオルニチンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
は、Asn、Pro、Gln、Cysおよび3,4-ジデヒドロプロリンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
11は、脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基を側鎖に有していてもよい任意のアミノ酸残基であり;
12は、Ser、Pro、Cys、Thr、Tyr、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、およびホモシステインからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
15は、脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基を側鎖に有していてもよい任意のアミノ酸残基、または欠損である。
本発明の別の側面は、以下の(a)または(b)を満たし、アミノ酸残基数が20以下である、ペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグに関する。なお、「以下の(a)または(b)を満たし、アミノ酸残基数が20以下である、ペプチドもしくはその薬学的に許容される塩」を、単に「本発明の第二の側面に係るペプチド」とも称する。
(a)下記配列番号2~9、配列番号11~38、配列番号380~385、配列番号573~581および配列番号583~597で表されるアミノ酸配列のいずれか1つを含む
(b)上記(a)のアミノ酸配列において、X~XおよびX~X16のうち1のアミノ酸残基が置換、または欠損されたアミノ酸配列を1つ含み、マイオスタチン阻害活性を有する。
Figure 0007032808000002
Figure 0007032808000003
Figure 0007032808000004
本発明の一実施形態は、本発明の第一の側面に係るペプチド、本発明の第二の側面に係るペプチド、およびこれらのプロドラッグからなる群から選択される1種以上の有効量を患者に投与することを含む、マイオスタチンの阻害方法に関する。
本発明の一実施形態は、本発明の第一の側面に係るペプチド、本発明の第二の側面に係るペプチド、およびこれらのプロドラッグからなる群から選択される1種以上の化合物の、マイオスタチン阻害剤の製造における使用に関する。
本発明の一実施形態は、本発明の第一の側面に係るペプチド、本発明の第二の側面に係るペプチド、およびこれらのプロドラッグからなる群から選択される1種以上の有効量を患者に投与することを含む、筋萎縮障害の予防および/または治療方法に関する。
本発明の一実施形態は、本発明の第一の側面に係るペプチド、本発明の第二の側面に係るペプチド、およびこれらのプロドラッグからなる群から選択される1種以上の化合物の、筋萎縮障害の予防および/または治療剤の製造における使用に関する。
本発明の一実施形態に係るペプチドによる、マイオスタチン阻害活性を示す。 本発明の一実施形態に係るペプチド、または比較例のペプチドによる、マイオスタチン阻害活性を示す。 本発明の一実施形態に係るペプチドによる、マイオスタチン阻害活性を示す。 本発明の一実施形態に係るペプチドによる、マイオスタチン阻害活性を示す。 本発明の一実施形態に係るペプチドによる、マイオスタチン阻害活性を示す。 本発明の一実施形態に係るペプチドによる、マイオスタチン阻害活性を示す。 本発明の一実施形態に係るペプチドによる、マイオスタチン阻害活性を示す。 本発明の一実施形態に係るペプチドによる、マイオスタチン阻害活性を示す。 本発明の一実施形態に係るペプチドを左脚に、生理食塩水を右脚に投与して6週間飼育した後の、筋ジストロフィーモデルマウスの脚前脛骨筋の写真である(図9(A):個体番号1、図9(B):個体番号2、それぞれの写真中の左側が本発明の一実施形態に係るペプチドを投与した脚、右側が生理食塩水を投与した脚である。) 本発明の一実施形態に係るペプチドによる、マイオスタチン阻害活性を示す。 本発明の一実施形態に係るペプチドによる、マイオスタチン阻害活性を示す。 本発明の一実施形態に係るペプチドによる、マイオスタチン阻害活性を示す。 本発明の一実施形態に係るペプチドによる、マイオスタチン阻害活性を示す。 本発明の一実施形態に係るペプチドまたは生理食塩水を両脚腓腹筋内に投与して、6週間飼育した後の、mdxマウスおよびC57BL/6マウスの筋繊維(200本)の断面積を解析した結果を示す。 本発明の一実施形態に係るペプチドまたは生理食塩水を両脚腓腹筋内に投与して、6週間飼育した後の、mdxマウスおよびC57BL/6マウスの腓腹筋の写真である。 本発明の一実施形態に係るペプチドおよび比較例のペプチドによる、マイオスタチン阻害活性を示す。 本発明の一実施形態に係るペプチドおよび比較例のペプチドを両脚腓腹筋内に投与によるmdxマウスの血清クレアチンキナーゼ値の変動を示す(図16(A):実験の模式図、図16(B):血清クレアチンキナーゼ値の変動)。
以下の配列番号1は、上記の非特許文献1にも示されるように、マイオスタチン阻害活性が認められなかったマイオスタチンプロペプチドに由来するペプチドのアミノ酸配列である。
Figure 0007032808000005
本発明者らは、驚くべきことに、上記配列番号1のペプチドにおいて、N末端側から1番目のSerと、5番目のAlaを置換したペプチドが、すなわち本発明の第一の側面に係るペプチドや第二の側面に係るペプチドが、高いマイオスタチン阻害活性を有することを見出した。かようなペプチドであれば、鎖長が短く、且つ高いマイオスタチン阻害活性を有するペプチドを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態のみには限定されない。
本明細書において、範囲を示す「X~Y」は「X以上Y以下」を意味する。また、特記しない限り、操作および物性等の測定は室温(20~25℃)/相対湿度40~50%RHの条件で行う。
本明細書において、「式(1)で表されるアミノ酸配列を含み、アミノ酸残基数が20以下である、ペプチドもしくはその薬学的に許容される塩」と「(a)または(b)を満たし、アミノ酸残基数が20以下である、ペプチドもしくはその薬学的に許容される塩」とを、総称して、単に「本発明に係るペプチド」とも称する。
本発明における「アミノ酸残基」とは、ペプチドまたはタンパク質分子上で、ペプチドまたはタンパク質を構成しているアミノ酸の一単位に当たる部分を意味する。より具体的には、以下の式(2)のように表される、α-アミノ酸から誘導される2価の基を意味する:
Figure 0007032808000006
ただし、上記Rはアミノ酸の側鎖であり、例えばGlyであれば水素原子、Alaであればメチル基である。
「アミノ酸残基」は、天然もしくは非天然のα-アミノ酸に由来し、光学活性体があり得る場合、L体、D体の何れであってもよいが、L体が好ましい。より具体的には、「アミノ酸残基」は、Arg、Lys、Asp、Asn、Glu、Gln、His、Pro、Tyr、Trp、Ser、Thr、Gly、Ala、Met、Cys、Phe、Leu、Val、およびIle、ならびにこれらの類縁体が例示できる。上記の類縁体としては、例えば上記20種のアミノ酸残基の側鎖が任意の置換基で置換された誘導体等であってもよく、例えば、上記20種のアミノ酸残基のハロゲン化誘導体(例えば、3-クロロアラニン)、2-アミノ酪酸、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノイソ酪酸、ホモフェニルアラニン、2,3-ジアミノプロピオン酸、2,4-ジアミノブタン酸、オルニチン、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ヒドロキシリジン、ヒドロキシプロリン、3,4-ジデヒドロプロリン、ホモシステイン、ホモメチオニン、アスパラギン酸エステル(例えば、アスパラギン酸-メチルエステル、アスパラギン酸-エチルエステル、アスパラギン酸-プロピルエステル、アスパラギン酸-シクロヘキシルエステル、アスパラギン酸-ベンジルエステルなど)、グルタミン酸エステル(グルタミン酸-シクロヘキシルエステル、グルタミン酸-エチルエステル、グルタミン酸-プロピルエステル、グルタミン酸-メチルエステル、グルタミン酸-ベンジルエステルなど)、ホルミルトリプトファン、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキシルグリシン、2-フェニルグリシン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-ピリジルアラニン、3-ピラゾリルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、および3-ナフチルアラニン等のアミノ酸に由来するアミノ酸残基が例示できるが、これらに制限されない。また、IleやThrのように、側鎖に不斉炭素を有するジアステレオマーが存在するものについては、天然型(例えば、(2R,3R)-2-アミノ-3-メチルペンタン酸、および(2R,3S)-2-アミノ-3-ヒドロキシブタン酸)および非天然型(例えば、(2R,3S)-2-アミノ-3-メチルペンタン酸、および(2R,3R)-2-アミノ-3-ヒドロキシブタン酸)が特に区別なく使用され得る。すなわち、「Ile」は(2R,3R)-2-アミノ-3-メチルペンタン酸および(2R,3S)-2-アミノ-3-メチルペンタン酸の両方を含む意味として使用され、「Thr」は(2R,3S)-2-アミノ-3-ヒドロキシブタン酸および(2R,3R)-2-アミノ-3-ヒドロキシブタン酸の両方を含む意味として使用される。好ましくは。天然型ジアステレオマー(すなわち、Ileであれば(2R,3R)-2-アミノ-3-メチルペンタン酸、Thrであれば(2R,3S)-2-アミノ-3-ヒドロキシブタン酸)が使用される。
本明細書に記載のアミノ酸配列は、特に言及がない限り、慣例に従ってN末端(アミノ末端)側からC末端(カルボキシル末端)側への方向に表記される。
各アミノ酸残基は、その側鎖の相違に基づいて、類似の性質を有するアミノ酸残基と置換し得ることが本技術分野において知られている(保存的置換)。例えば、脂肪族疎水性アミノ酸であるVal、Leu、Ile、2-アミノ酪酸(Abu)、ノルロイシン(Nle)、ノルバリン(Nva)、およびイソバリン(Iva)は相互に置換し得る。側鎖が水素原子またはメチル基であるGly、Alaおよび2-アミノイソ酪酸(Aib)は相互に置換し得る。側鎖がフェニルアルキル基であるPheおよびホモフェニルアラニン(Hph)は相互に置換し得る。中性極性アミノ酸であるAsnおよびGlnは相互に置換し得る。塩基性アミノ酸であるArg、Lys、His、2,3-ジアミノプロピオン酸(Dpr)、2,4-ジアミノブタン酸(Dbu)、およびオルニチン(Orn)は相互に置換し得る。酸性アミノ酸であるAspおよびGluは相互に置換し得る。側鎖がヒドロキシ基または短鎖のヒドロキシアルキル基であるSer、2-ヒドロキシグリシン(Hyg)およびホモセリン(Hse)は相互に置換し得る。Proと、その側鎖のピロリジル基が脱水素した構造の側鎖を有する3,4-ジデヒドロプロリン(Dhp)とは、相互に置換し得る。側鎖が短鎖のチオールアルキル基であるCysおよびホモシステイン(Hcy)は相互に置換し得る。側鎖が短鎖のスルフィド構造であるMetおよびホモメチオニン(Hme)は相互に置換し得る。
本明細書において「薬学的に許容される塩」は、患者や被験体へ投与された後、望ましくない生理学的効果を生じさせない、金属塩、アンモニウム塩、有機酸塩、無機酸塩、または有機塩基もしくは無機塩基との塩である。より具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩、アルミニウム塩、亜鉛塩、アンモニウム塩、メチルアミン塩、エチルアミン塩、アニリン塩、ジメチルアミン塩、ジエチルアミン塩、ピロリジン塩、ピペリジン塩、モルホリン塩、ピペラジン塩、トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、フタル酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、リンゴ酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、およびp-トルエンスルホン酸塩等が例示できるが、これらに限定されない。
本発明の第一の側面および第二の側面に係るペプチドのプロドラッグ(以下、「本発明の第一の側面に係るペプチドのプロドラッグ」および「本発明の第二の側面に係るペプチドのプロドラッグ」を総称して、単に「プロドラッグ」とも称する。)は、本発明に係るペプチドに変換するペプチド誘導体、すなわち、胃酸や酵素等により酸化、還元、加水分解等を起こして本発明に係るペプチドに変化するペプチド誘導体を指す。これらのペプチド誘導体は、例えばBundgard, H., Design of Prodrugs, pp. 7-9, 21-24, Elsevier, Amsterdam 1985等に記載の従来公知の方法によって、本発明に係るペプチドから製造することができる。
プロドラッグとしては、本発明に係るペプチドの側鎖がカルボキシル基を有する場合には、当該カルボキシル基とアルコールとを反応させることによって得られるエステル誘導体、または当該カルボキシル基とアミンとを反応させることによって得られるアミド誘導体が例示できる。より具体的には、例えば、ペプチド側鎖のカルボキシル基を-COOR(Rは、炭素数1~20のアルキル基)で表されるエステル、または-CONHRもしくは-CONRR’(RおよびR’は、それぞれ独立に、炭素数1~20のアルキル基)で表されるアミド基に誘導体化したペプチドが挙げられる。
プロドラッグとしては、本発明に係るペプチドの側鎖が水酸基を有する場合には、当該水酸基と酸無水物等を反応させてアシル化させたアシルオキシ誘導体が例示できる。より具体的には、例えば、ペプチド側鎖の水酸基を-OCOR(Rは、炭素数1~20のアルキル基)で表されるアシルオキシ基に誘導体化したペプチドが挙げられる。
プロドラッグとしては、本発明に係るペプチドの側鎖がアミノ基を有する場合には、当該アミノ基がアシル化、N-オキシド化、アルキル化、またはリン酸化された誘導体が例示できる。より具体的には、例えば、側鎖のアミノ基を-NHCOR(Rは、炭素数1~20のアルキル基)や-NHCOCH(NH)CHで表されるアミド基に誘導体化したペプチドが挙げられる。
本発明に係るペプチドのN末端の構造は特に制限されず、例えば、水素原子(すなわち、未修飾)、または従来公知の手法により修飾基を導入した構造であってもよい。N末端の修飾基としては、炭素数1~20のアルキル基、炭素数1~20のアルケニル基、炭素数1~20のアルキニル基、炭素数6~20の芳香族炭化水素基、複素環基、下記式(3)で表される基、スルホニル基、カルボキシル基、グリオキシル基、ホルミル基;ポリエチレングリコール基(PEG化)、ポリオキシエチレングリコール基、ポリプロピレングリコール基;tert-ブトキシカルボニル基(Boc基)、ベンジルオキシカルボニル基(Z基)、フルオレニルメトキシカルボニル基(Fmoc基)のような保護基;シクロペンチルオキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基、アダマンチルオキシカルボニル基、ノルボルニルオキシカルボニル基、イソボルニルオキシカルボニル基等のシクロアルキルオキシカルボニル基;ピログルタミン酸やモロタン酸などのアミノ酸から誘導される保護基;カルバメート系保護基;ベンゼンスルホン酸などのスルホン酸やリン酸から誘導される保護基等、が例示できる。このうち、マイオスタチン阻害活性の観点から、ペプチドは、N末端が水素原子、アルキル基、芳香族炭化水素基、複素環基、下記式(3)で表される基、スルホニル基、カルボキシル基、グリオキシル基、ホルミル基またはポリエチレングリコール基であることが好ましく、水素原子、アシル基またはポリエチレングリコール基であることがより好ましい。
ペプチドのN末端に存在し得るアルキル基の炭素数は、例えば1~20であり、好ましくは1~10である。アルキル基は飽和鎖、不飽和鎖、または環状の構造であって良く、分岐鎖構造を取っていても良い。より具体的には、アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、アミル基、イソアミル基、tert-アミル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2-エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基等が例示できる。
ペプチドのN末端に存在し得る芳香族炭化水素基の炭素数は、例えば6~20であり、より具体的には、フェニル基、ナフチル基、トリル基、およびフェナントリル基等が例示できる。ペプチドのN末端に存在し得る複素環基としては、環内に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択されるヘテロ原子を1~3個含む、単環、縮合二環式または縮合三環式構造の置換基が例示でき、より具体的には、ピロリジル基、ピロール基、ピペリジル基、ピリジル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、モルホリル基、インドリル基、ベンゾイミダゾリル基、キノリル基、カルバゾリル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロチオフェニル基、フラニル基、チオフェニル基、テトラヒドロピラニル基、およびテトラヒドロチオピラニル基等が例示できる。これらの芳香族炭化水素基や複素環基は、炭素数1~6の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、炭素数1~6の直鎖もしくは分岐鎖のアルコキシ基、アミノ基、カルボキシル基、エステル基、カルバモイル基、アミド基、ニトロ基、スルホ基、スルホンアミド基、および/またはハロゲン等のさらなる置換基によって置換されていてもよい。
N末端の修飾基は、例えば下記式(3)で表される官能基であってもよい。
Figure 0007032808000007
ただし、式(3)において、
は単結合、酸素原子もしくは硫黄原子であるか、または、アミノ基、アセチルアミノ基およびプロピオニルアミノ基からなる群から選択される置換基を有してもよい、炭素数1~3のアルキレン基(例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基およびプロピレン基)、炭素数1~3のオキシアルキレン基(例えば、オキシメチレン基、オキシエチレン基、オキシトリメチレン基およびオキシプロピレン基)および炭素数1~3のアルキレンオキシ基(例えば、メチレンオキシ基、エチレンオキシ基、トリメチレンオキシ基およびプロピレンオキシ基)からなる群から選択される2価の連結基であり;
は、置換基を有していてもよい炭素数1~20のアルキル基、ならびに
Figure 0007032808000008
からなる群から選択され、
上記R11~R30はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、炭素数1~3のアルキル基(すなわち、メチル基、エチル基、プロピル基)、炭素数1~3のアルコキシ基(すなわち、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基)、水酸基、およびアミノ基からなる群から選択される。
上記式(3)において、Rが置換基を有していてもよい炭素数1~20のアルキル基である場合、その脂肪鎖は飽和鎖、不飽和鎖、または環状の構造であって良く、分岐鎖構造を取っていても良い。Rのアルキル基の炭素数は、2~12であることが好ましい。
の置換基としては、ヒドロキシ基、炭素数1~5以下のアルコキシ基(例えばメトキシ基、エトキシ基など)、アミノ基、カルボキシル基、エステル基、カルバモイル基、アミド基、ニトロ基、スルホ基、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)などが例示できる。
上記式(3)において、好ましくは、Xは単結合であるか、または、アミノ基およびアセチルアミノ基からなる群から選択される置換基を有していてもよい、炭素数1~3のアルキレン基および炭素数1~3のオキシアルキレン基からなる群から選択される2価の連結基である。
一実施形態では、上記式(3)で表される基は、アシル基である。アシル基としては、種々のカルボン酸から誘導されるアシル基が含まれる。より具体的には、脂肪鎖、芳香族環または複素環を有するアシル基であってもよく、あるいは、アミノ酸、アシル基を有するビタミン、アシル基を有する核酸塩基よりなる群から選択される化合物から誘導されるアシル基であってもよい。
上記式(3)におけるRが置換基を有していてもよい炭素数1~20のアルキル基であるアシル基としては、より具体的には、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレル基、ピバロイル基、カプロイル基、カプリノイル基、メチルヘキサノイル基、シクロプロパンカルボニル基、アミノシクロプロパンカルボニル基、シクロヘキサンカルボニル基、シクロヘキシルアセチル基、シクロペンチルプロピオニル基、シクロヘキシルプロピオニル基、シクロペンチルブタノイル基、シクロヘキシルブタノイル基、アダマンチルアセチル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オキサリル基、マロニル基、スクシニル基、グルタリル基、アジポイル基、グリコール基、ラクトイル基、グリセロイル基、ピルボイル基、アセトアセチル基等が例示できるが、これらに限定されない。
アシル基を有するビタミンとしては、例えば、ニコチン酸、パントテン酸、ビオチン、プテロイルグルタミン酸(葉酸)、オロチン酸、フルオロオロチン酸、α-リポ酸、ピリドキシン酸、ビオシチン、プテロイン酸、10-ホルミルプテロイン酸、7,8-ジヒドロ葉酸、ホモプテロイン酸、プテリン-6-カルボン酸、ジヒドロリポ酸、ハイドロオロチン酸などが挙げられる。
アシル基を有する核酸塩基誘導体は、ヌクレオチドを構成する塩基成分およびその誘導体を指し、好ましくはピリミジン誘導体等、例えば5-カルボキシメチルウラシル、5-カルボキシチオウラシル等を例示することができる。
ペプチドのN末端に存在し得るスルホニル基としては、例えば、上記したアシル基におけるカルボニル構造をスルホン構造に変換した構造を有するものが例示できる。
ペプチドのN末端に存在し得るポリエチレングリコール基は、エステル結合、アミン(-NH-)、アシル基(例えば、炭素数1~12のアシル基)等や、これらの組み合わせを介して、ポリエチレングリコールまたはその類似体が連結された構造である。ポリエチレングリコール基の炭素数は、例えば2~20(すなわち、-(CO)-で表される構造単位を有し、n=1~10である。)、好ましくは4~16(すなわち、-(CO)-で表される構造単位を有し、n=2~8である。)である。ポリエチレングリコール基におけるペプチドのN末端と連結している側とは反対側の末端は、炭素数1~6のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、アミル基、イソアミル基、tert-アミル基、ヘキシル基)のような、一般的に水酸基の保護に使用される保護基やアミノ基で修飾されていてもよい。
本発明に係るペプチドのC末端の構造もまた特に制限されず、カルボン酸の保護に一般的に使用される保護基で修飾された構造であってもよい。より具体的には、本発明に係るペプチドのC末端の構造は、例えば、カルボキシル基(-COOH)、カルボキシレート(-COO)、アミド(-CONH)、アルキルアミド(-CONHR31、-CONR3132)、エステル(-COOR31)、ピバロイルオキシメチル基のようなアシルオキシアルキル(-R33-OCOR31)、炭素数1~4のアルキル基もしくはアルコキシ基で置換されてもよいフタリジル基(例えば、フタリジル基、ジメチルフタリジル基、ジメトキシフタリジル基)、または(5-メチル-2-オキソ-1,3-ジオキソレン-4-イル)メチル基であり得る。このうち、ペプチドのC末端はアミドであることが好ましい。上記のアルキルアミド、エステル、およびアシルオキシアルキルにおけるR31およびR32は、それぞれ独立に、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、アミル基、イソアミル基、tert-アミル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基等の炭素数1~6のアルキル基;フェニル基、ナフチル等の炭素数6~10のアリール基;ベンジル基、フェネチル基、ベンズヒドリル基等の炭素数7~18のアラルキル基;グルコース等の糖;炭素数1~6のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、アミル基、イソアミル基、tert-アミル基、ヘキシル基)で修飾されていてもよいポリエチレングリコール基などが挙げられる。アシルオキシアルキルにおけるR33は、メチレン基、エチレン基、n-プロピレン基、イソプロピレン基、n-ブチレン基、イソブチレン基、s-ブチレン基、t-ブチレン基のような炭素数1~4のアルキレン基である。
本発明に係るペプチドには、ポリマー、脂質等との共有結合によって化学的に修飾されたペプチド誘導体や、ペプチド内に含まれるα-へリックス性をさらに強化した誘導体も包含される。α-へリックス性をさらに強化した誘導体としては、アミノ酸配置としてi,i+4位等に塩橋を形成した誘導体や、ジスルフィド結合、炭素-炭素結合などによる架橋構造を有する誘導体が例示できる。
本発明に係るペプチドのアミノ酸残基数は20以下である。アミノ酸残基数が20以下であることにより、合成および生体内での利用率の両面から有利となる。本発明に係るペプチドでは、アミノ酸残基数は20以下である限り、式(1)で表されるアミノ酸配列、配列番号2~9で表されるアミノ酸配列、配列番号2~9で表されるアミノ酸配列においてX~XおよびX~X16のうち1のアミノ酸残基が置換もしくは欠損されたアミノ酸配列、配列番号11~38で表されるアミノ酸配列、配列番号11~38で表されるアミノ酸配列においてX~XおよびX~X16のうち1のアミノ酸残基が置換もしくは欠損されたアミノ酸配列、配列番号380~385で表されるアミノ酸配列、または配列番号380~385で表されるアミノ酸配列においてX~XおよびX~X16のうち1のアミノ酸残基が置換もしくは欠損されたアミノ酸配列の、N末端側またはC末端側にアミノ酸残基が1~5残基付加された構造であってもよい。あるいは、本発明に係るペプチドでは、アミノ酸残基数は20以下である限り、式(1)で表されるアミノ酸配列、配列番号2~9で表されるアミノ酸配列、配列番号2~9で表されるアミノ酸配列においてX~XおよびX~X16のうち1のアミノ酸残基が置換もしくは欠損されたアミノ酸配列、配列番号11~38で表されるアミノ酸配列、配列番号11~38で表されるアミノ酸配列においてX~XおよびX~X16のうち1のアミノ酸残基が置換もしくは欠損されたアミノ酸配列、配列番号380~385で表されるアミノ酸配列、または配列番号380~385で表されるアミノ酸配列においてX~XおよびX~X16のうち1のアミノ酸残基が置換もしくは欠損されたアミノ酸配列の、N末端側およびC末端側にアミノ酸残基が付加された構造であって、当該付加されたアミノ酸残基数が2~5残基であってもよい。本発明に係るペプチドのアミノ酸残基数は、例えば15~20残基であり、好ましくは15~19残基であり、より好ましくは15~18残基であり、さらに好ましくは15~17残基であり、特に好ましくは16残基である。
本明細書において、アミノ酸またはアミノ酸残基についての「脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基」は、アミノ酸またはアミノ酸残基のα炭素に結合した側鎖の置換基である。置換基の数は、通常、アミノ酸当たり0~3個であり、好ましくは0~1個である。
上記脂環式基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、シクロデシル基、ノルボルニル基、イソボルニル基、およびアダマンチル基等の、炭素数3~12の脂環式基が例示でき、好ましくはシクロヘキシル基である。
上記芳香族炭化水素基としては、単環または縮合環構造の芳香族炭化水素に由来する基であり、より具体的には、フェニル基、ナフチル基、トリル基、およびフェナントリル基等の、炭素数6~20の芳香族炭化水素基が例示でき、好ましくはフェニル基またはナフチル基である。
上記アラルキル基としては、炭素数1~4のアルキル基が上記の炭素数6~20の芳香族炭化水素基で置換された基であり、より具体的には、ベンジル基、フェネチル基、ベンズヒドリル基等の炭素数7~24のアラルキル基が例示できる。
上記複素環基としては、環内に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択されるヘテロ原子を1~3個含む、単環、縮合二環式または縮合三環式構造の置換基が例示でき、より具体的には、ピロリジル基、ピロール基、ピペリジル基、ピリジル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、モルホリル基、インドリル基、ベンゾイミダゾリル基、キノリル基、カルバゾリル基、オキセタニル基、チエタニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロチエニル基、フラニル基、チエニル基、テトラヒドロピラニル基、およびテトラヒドロチオピラニル基等が例示できる。
これらのアミノ酸またはアミノ酸残基についての置換基は、炭素数1~6の直鎖または分岐鎖のアルキル基、炭素数1~6の直鎖または分岐鎖のアルコキシ基、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エステル基、カルバモイル基、アミド基、アシル基、ニトロ基、スルホ基、スルホンアミド基、および/またはハロゲン等のさらなる置換基によって置換されていてもよい。
上記のような置換基で置換されたアミノ酸またはアミノ酸残基としては、特に制限されるものでは無いが、例えば、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキシルグリシン、2-フェニルグリシン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-ピリジルアラニン、3-ピラゾリルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、3-ビフェニルアラニン、3-(3-ベンゾチエニル)-アラニン、3-ナフチルアラニン(例えば、3-(1-ナフチル)-アラニン、および3-(2-ナフチル)-アラニン)等が例示できる。
本発明のペプチドの構造は、特に制限されず、直鎖状であっても、環状であってもよい。環状化されたペプチドとしては、例えば2つのCysによるジスルフィド結合で環状化されたものが挙げられる。
<第一の側面に係るペプチド>
上記式(1)で表されるアミノ酸配列を含み、アミノ酸残基数が20以下であるペプチドもしくはその薬学的に許容される塩(本発明の第一の側面に係るペプチド)において、Xは、脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基を側鎖に有していてもよい、Trp、Gly、Ala、Val、Leu、Ile、Pro、Phe、His、Tyr、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、2-アミノイソ酪酸、3,4-ジデヒドロプロリン、ホモフェニルアラニン、およびホモメチオニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損である。高いマイオスタチン阻害活性のためには、上記配列番号1のペプチドにおけるN末端側から1番目のSerを上記した所定のアミノ酸に置換することが必要である。
例えば、Xは、Trp、Gly、Ala、Val、Leu、Ile、Pro、Phe、His、Tyr、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキシルグリシン、2-フェニルグリシン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-ピリジルアラニン、3-ピラゾリルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、3-ナフチルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、2-アミノイソ酪酸、3,4-ジデヒドロプロリン、ホモフェニルアラニン、およびホモメチオニンからなる群から選択され得る。
マイオスタチン阻害活性の観点から、好ましくは、Xは、Trp、Val、Leu、Ile、Phe、His、Tyr、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキシルグリシン、2-フェニルグリシン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、3-ナフチルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、およびホモフェニルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損である。
より好ましくは、Xは、Trp、Val、Leu、Ile、Phe、His、Tyr、3-ナフチルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、およびイソバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損である。
さらに好ましくは、Xは、Trp、Val、Leu、Ile、Phe、Tyr、3-ナフチルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、およびイソバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損である。
特に好ましくは、Xは、Trp、Leu、Phe、Tyr、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損である。
本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、Xは、脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基を側鎖に有していてもよい、Tyr、Ser、Thr、Trp、Phe、Ala、Leu、Ile、Val、Arg、Lys、His、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、および2-アミノイソ酪酸からなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損である。例えば、Xは、Tyr、Ser、Thr、Trp、Phe、Ala、Leu、Ile、Val、Arg、Lys、His、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、2-アミノイソ酪酸、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-ピリジルアラニン、3-ピラゾリルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択され得る。
マイオスタチン阻害活性の観点から、好ましくは、Xは、Tyr、Ser、Thr、Trp、Phe、Leu、Ile、Val、Arg、Lys、His、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-ピリジルアラニン、3-ピラゾリルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損である。
より好ましくは、Xは、Tyr、Ser、Trp、Phe、Arg、Lys、His、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損である。
さらに好ましくは、Xは、Tyr、Ser、Trp、Arg、Lys、His、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損である。
特に好ましくは、Xは、Tyr、Ser、Trp、Arg、Lys、His、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損である。
本発明の第一の側面に係るペプチドのXおよびXにおいて、欠損は、XおよびXのいずれか一方のみであることが好ましい。
本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、XがSer、2-ヒドロキシグリシンまたはホモセリンの場合は、XはTyr、Ser、Thr、Trp、Phe、Leu、Ile、Val、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であることが好ましい。特に、XがSerの場合は、XはTyr、Ser、Trp、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であることがより好ましい。
本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、X、X、X、X10、X14、およびX16は、それぞれ独立に、脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基を側鎖に有していてもよい、Gly、Ala、Phe、Val、Leu、Ile、Met、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、2-アミノイソ酪酸、ホモフェニルアラニン、およびホモメチオニンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。X、X、X、X10、X14、およびX16は、例えば、それぞれ独立にGly、Ala、Phe、Val、Leu、Ile、Met、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、2-アミノイソ酪酸、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキシルグリシン、2-フェニルグリシン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、3-ナフチルアラニン、ホモフェニルアラニン、およびホモメチオニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であってもよい。
マイオスタチン阻害活性の観点から、好ましくは、X、X、X、X10、X14およびX16は、それぞれ独立にAla、Val、Leu、Ile、Phe、2-シクロヘキシルグリシン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、および2-アミノイソ酪酸からなる群から選択されるアミノ酸残基である。
より好ましくは、X、X、X、X10、X14およびX16は、それぞれ独立にVal、Leu、Ile、Phe、2-シクロヘキシルグリシン、ノルロイシン、ノルバリン、およびイソバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
さらに好ましくは、X、X、X、X10、X14およびX16は、それぞれ独立にVal、Leu、Ile、Phe、および2-シクロヘキシルグリシンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
特に好ましくは、XおよびX10はIleまたはPheであり、XはIleであり、XはIleまたは2-シクロヘキシルグリシンであり、X14はLeu、Ileまたは2-シクロヘキシルグリシンであり、X16はLeuである。特に、X14を2-シクロヘキシルグリシンとすることで、特に高いマイオスタチン活性が発揮され得る。
本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、Xは、親水性アミノ酸残基またはCysである。本明細書において「親水性アミノ酸」は、側鎖に水酸基、アミノ基、カルボキシル基、スルホ基、イミダゾリル基、グアニジノ基等の親水性基を有するアミノ酸残基であり、例えば、Wimley and White, Nat. Struct. Biol., 3, 842-848 (1996)における疎水性インデックスが-0.1以下のものが例示できる。Wimley and Whiteの疎水性インデックス(wwHydrophobicity)について、下記の表に例示する。親水性アミノ酸としては、より具体的には、例えば、Arg、Lys、Asp、Asn、Glu、Gln、His、Pro、Ser、Thr、2,3-ジアミノプロピオン酸、2,4-ジアミノブタン酸、オルニチン、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ヒドロキシリジン、およびヒドロキシプロリンが例示できる。
Figure 0007032808000009
マイオスタチン阻害活性の観点から、好ましくは、Xは、Arg、Lys、His、Asn、Gln、Asp、Glu、Cys、2,3-ジアミノプロピオン酸、2,4-ジアミノブタン酸、およびオルニチンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
より好ましくは、Xは、Arg、Lys、Gln、Asp、Glu、Cys、およびオルニチンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
さらに好ましくは、Xは、Arg、Lys、Gln、Cys、およびGluからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、Xは、Trp、Ser、Tyr、Val、Leu、Ile、Arg、His、Glu、Asp、Phe、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、もしくはホモフェニルアラニンであるか、または脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基を有するAlaである。高いマイオスタチン阻害活性のためには、上記配列番号1のペプチドにおけるN末端側から5番目のAlaを、上記した所定のアミノ酸に置換することが必要である。
上記の「脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基を有するAla(アラニン)」としては、例えば、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-ピリジルアラニン、3-ピラゾリルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、および3-ナフチルアラニン等が例示できるが、これらに限定されない。
マイオスタチン阻害活性の観点から、好ましくは、Xは、Trp、Ser、Tyr、Val、Leu、Ile、Arg、His、Glu、Asp、Phe、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、ホモフェニルアラニン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-ピリジルアラニン、3-ピラゾリルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
より好ましくは、Xは、Trp、Ser、Tyr、Val、Leu、Ile、Glu、Asp、Phe、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、ホモフェニルアラニン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
さらに好ましい実施形態では、Xは、Trp、Ser、Tyr、Val、Leu、Ile、Phe、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり、ただし、XがSer、2-ヒドロキシグリシンまたはホモセリンの場合は、XはTyr、Ser、Thr、Trp、Phe、Leu、Ile、Val、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。一実施形態では、Xは、Trp、Ser、Tyr、Val、Leu、Ile、Phe、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり、ただし、XがSer、2-ヒドロキシグリシンまたはホモセリンの場合は、XがTyr、Ser、Trp、Phe、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。一実施形態では、Xは、Trp、Ser、Tyr、Val、Leu、Ile、Phe、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり、ただし、XがSer、2-ヒドロキシグリシンまたはホモセリンの場合は、Xが、Tyr、Ser、Trp、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。一実施形態では、Xは、Trp、Ser、Tyr、Val、Leu、Ile、Phe、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり、ただし、XがSer、2-ヒドロキシグリシンまたはホモセリンの場合は、Xが、Tyrである。
特に好ましくは、Xは、Trp、Ser、Tyr、Leu、His、Phe、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり、ただし、XがSerの場合は、XはTyr、Ser、Thr、Trp、Phe、Leu、Ile、Val、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。一実施形態では、Xは、Trp、Ser、Tyr、Leu、His、Phe、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり、ただし、XがSerの場合は、XがTyr、Ser、Trp、Phe、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。一実施形態では、Xは、Trp、Ser、Tyr、Leu、His、Phe、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり、ただし、XがSerの場合は、Xが、Tyr、Ser、Trp、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。一実施形態では、Xは、Trp、Ser、Tyr、Leu、His、Phe、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり、ただし、XがSerの場合は、Xが、Tyrである。
本発明の一実施形態では、上記式(1)において、
が、Trp、Val、Leu、Ile、Phe、His、Tyr、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキシルグリシン、2-フェニルグリシン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、3-ナフチルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、およびホモフェニルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損であり;
が、Tyr、Ser、Thr、Trp、Phe、Leu、Ile、Val、Arg、Lys、His、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-ピリジルアラニン、3-ピラゾリルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損であり;ならびに
が、Trp、Ser、Tyr、Val、Leu、Ile、Glu、Asp、Phe、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、ホモフェニルアラニン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
なお、本実施形態では、欠損は、XおよびXのいずれか一方のみであることが好ましい。
本発明の第一の側面に係るペプチドでは、X、XおよびXのアミノ酸が所定の組み合わせであることが好ましい。より具体的には、本発明の一実施形態では、式(1)で表されるアミノ酸配列として、下記式(1-1)~式(1-27)からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む:
Figure 0007032808000010
ただし、上記式(1-1)~式(1-27)において、X、X、およびX~X16は式(1)と同様であり、式(1)についてのX、X、およびX~X16の説明が、それぞれ独立して、式(1-1)~式(1-27)に適用される。
好ましい実施形態では、本発明の第一の側面に係るペプチドは、式(1)で表されるアミノ酸配列として、上記式(1-1)~式(1-17)、および式(1-19)~式(1-27)からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、XおよびX13は、それぞれ独立にArg、Lys、Pro、Cys、His、(α-メチル)リジン、2,3-ジアミノプロピオン酸、2,4-ジアミノブタン酸、およびオルニチンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
好ましくは、本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、XおよびX13は、それぞれ独立にArg、Lys、Pro、Cys、(α-メチル)リジン、およびオルニチンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
より好ましくは、本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、XおよびX13はArg、LysまたはProである。
本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、Xは、Asn、Pro、Gln、Cysおよび3,4-ジデヒドロプロリンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
マイオスタチン阻害活性の観点から、本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、好ましくは、Xは、Asn、Pro、Gln、およびCysからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
より好ましくは、本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、Xは、Asn、Gln、およびCysからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、X11は、脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基を側鎖に有していてもよい任意のアミノ酸残基である。
マイオスタチン阻害活性の観点から、X11は、嵩高い基や疎水基を側鎖に有するものであることが好ましく、より具体的には、Pro、Tyr、Trp、Thr、Gly、Ala、Met、Phe、Leu、Val、Ile、3-クロロアラニン、2-アミノ酪酸、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノイソ酪酸、ホモフェニルアラニン、ヒドロキシプロリン、3,4-ジデヒドロプロリン、ホモメチオン、アスパラギン酸エステル、グルタミン酸エステル、ホルミルトリプトファン、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキシルグリシン、2-フェニルグリシン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-ピリジルアラニン、3-ピラゾリルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であることが好ましい。
より好ましくは、X11が、Ala、Val、Leu、Ile、Phe、Trp、Tyr、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキシルグリシン、2-フェニルグリシン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、3-ナフチルアラニン、ホモフェニルアラニン、2-アミノ酪酸、2-アミノイソ酪酸、ノルロイシン、ノルバリン、およびイソバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
さらに好ましくは、X11が、Val、Leu、Ile、Phe、Trp、Tyr、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキシルグリシン、2-フェニルグリシン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、3-ナフチルアラニン、ホモフェニルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、およびイソバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり、ただし、XおよびXがTrpであり、且つXがTyrである場合は、X11はPhe、Trp、Tyr、2-シクロヘキシルグリシン、およびノルバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
特に好ましくは、X11がTrpである。X11がTrpであることにより、マイオスタチン阻害活性が特に顕著に向上する。
本発明の一実施形態では、上記式(1)において、
が、Trp、Val、Leu、Ile、Phe、His、Tyr、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキシルグリシン、2-フェニルグリシン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、3-ナフチルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、およびホモフェニルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損であり;
が、Tyr、Ser、Trp、Phe、Arg、Lys、His、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり、ただし、XがSer、2-ヒドロキシグリシンまたはホモセリンの場合は、XはTyr、Ser、Trp、Phe、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損であり;
が、Trp、Ser、Tyr、Val、Leu、Ile、Phe、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;ならびに
11が、Val、Leu、Ile、Phe、Trp、Tyr、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキシルグリシン、2-フェニルグリシン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、3-ナフチルアラニン、ホモフェニルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、およびイソバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
ただし、XおよびXがTrpであり、且つXがTyrである場合は、X11はPhe、Trp、Tyr、2-シクロヘキシルグリシン、およびノルバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
なお、本実施形態では、欠損は、XおよびXのいずれか一方のみであることが好ましい。
本発明の一実施形態では、上記式(1)において、
が、Trp、Val、Leu、Ile、Phe、Tyr、3-ナフチルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、およびイソバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損であり;
が、Tyr、Ser、Trp、Arg、Lys、His、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり、ただし、XがSerの場合は、XはTyr、Ser、Trp、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損であり;
が、Trp、Ser、Tyr、Val、Leu、Ile、Phe、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;ならびに
11が、Val、Leu、Ile、Phe、Trp、Tyr、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキシルグリシン、2-フェニルグリシン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、3-ナフチルアラニン、ホモフェニルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、およびイソバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
ただし、XおよびXがTrpであり、且つXがTyrである場合は、X11はPhe、Trp、Tyr、2-シクロヘキシルグリシン、およびノルバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
なお、本実施形態では、欠損は、XおよびXのいずれか一方のみであることが好ましい。
本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、X12は、Ser、Pro、Cys、Thr、Tyr、2-ヒドロキシグリシン、およびホモセリンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、好ましくは、X12は、Ser、Pro、Cys、Thr、2-ヒドロキシグリシン、およびホモセリンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、より好ましくは、X12は、Ser、Pro、Cys、2-ヒドロキシグリシン、およびホモセリンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、さらに好ましくは、X12は、Ser、ProまたはCysである。
本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、X15は、脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基を側鎖に有していてもよい任意のアミノ酸残基、または欠損である。
マイオスタチン阻害活性の観点から、本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、X15は、Arg、Lys、Asp、Asn、Glu、Gln、His、Tyr、Ser、Thr、Gly、Cys、2,3-ジアミノプロピオン酸、2,4-ジアミノブタン酸、オルニチン、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ヒドロキシリジン、ヒドロキシプロリン、およびホモシステインからなる群から選択されるアミノ酸残基、または欠損である。
本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、より好ましくは、X15は、Arg、Lys、Asp、Asn、Glu、Gln、His、Ser、Thr、Cys、2,3-ジアミノプロピオン酸、2,4-ジアミノブタン酸、オルニチン、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ヒドロキシリジン、およびホモシステインからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、さらに好ましくは、X15は、Arg、Lys、His、2,3-ジアミノプロピオン酸、2,4-ジアミノブタン酸、およびオルニチンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
本発明の第一の側面に係るペプチドにおいて、特に好ましくは、X15は、Argである。
本発明の好ましい一実施形態では、上記式(1)において、
は、Trp、Val、Leu、Ile、Phe、His、Tyr、3-ナフチルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、およびイソバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損であり;
は、Tyr、Ser、Trp、Phe、Arg、Lys、His、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり、ただし、XがSer、2-ヒドロキシグリシンまたはホモセリンの場合は、XはTyr、Ser、Trp、Phe、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損であり;
、X、X、X10、X14およびX16は、それぞれ独立にVal、Leu、Ile、Phe、2-シクロヘキシルグリシン、ノルロイシン、ノルバリン、およびイソバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
は、Arg、Lys、Gln、Asp、Glu、Cys、およびオルニチンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
は、Trp、Ser、Tyr、Val、Leu、Ile、Phe、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
およびX13は、それぞれ独立にArg、Lys、Pro、Cys、(α-メチル)リジン、およびオルニチンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
は、Asn、Pro、Gln、Cysおよび3,4-ジデヒドロプロリンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
11は、Val、Leu、Ile、Phe、Trp、Tyr、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキシルグリシン、2-フェニルグリシン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、3-ナフチルアラニン、ホモフェニルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、およびイソバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり、ただし、XおよびXがTrpであり、且つXがTyrである場合は、X11はPhe、Trp、Tyr、2-シクロヘキシルグリシン、およびノルバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
12は、Ser、Pro、Cys、Thr、2-ヒドロキシグリシン、およびホモセリンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;ならびに
15は、Arg、Lys、Asp、Asn、Glu、Gln、His、Ser、Thr、Cys、2,3-ジアミノプロピオン酸、2,4-ジアミノブタン酸、オルニチン、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ヒドロキシリジン、およびホモシステインからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
なお、本実施形態では、欠損は、XおよびXのいずれか一方のみであることが好ましい。
本発明の特に好ましい一実施形態では、上記式(1)において、
は、Trp、Leu、Phe、Tyr、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損であり;
は、Tyr、Ser、Trp、Arg、Lys、His、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり、ただし、XがSerの場合は、XはTyr、Ser、Trp、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損であり;
およびX10は、Ile、およびPheからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
は、Arg、Lys、Gln、Cys、およびGluからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
は、Trp、Ser、Tyr、Leu、His、Phe、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
は、Ileであり;
およびX13はArg、LysまたはProであり;
は、Ile、および2-シクロヘキシルグリシンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
は、Asn、Gln、およびCysからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
11は、Trpであり;
12は、Ser、ProまたはCysであり;
14は、Leu、Ile、および2-シクロヘキシルグリシンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
15は、Argであり;ならびに
16は、Leuである。
なお、本実施形態では、欠損は、XおよびXのいずれか一方のみであることが好ましい。
<第二の側面に係るペプチド>
本発明の第二の側面に係るペプチドは、下記の(a)または(b)を満たし、アミノ酸残基数が20以下である:
(a)上記配列番号2~9、配列番号11~38、配列番号380~385、配列番号573~581および配列番号583~595で表されるアミノ酸配列のいずれか1つを含む
(b)上記(a)のアミノ酸配列において、X~XおよびX~X16のうち1のアミノ酸残基が置換、または欠損されたアミノ酸配列を1つ含み、マイオスタチン阻害活性を有する。
上記配列番号2~9、配列番号11~38、配列番号380~385、配列番号573~581および配列番号583~595のように、上記配列番号1のペプチドにおけるN末端側から1番目のSerおよび5番目のAlaを所定のアミノ酸に置換することで、高いマイオスタチン阻害活性が達成され得る。
本発明の第二の側面に係るペプチドは、マイオスタチン阻害活性の観点から、好ましくは、以下の(a-1)または(b-1)を満たし、アミノ酸残基数が20以下である:
(a-1)前記(a)を満たすペプチドのアミノ酸配列が、配列番号4、配列番号6~8、配列番号12、配列番号13、配列番号15、配列番号16、配列番号18、配列番号23~29、配列番号33~36、配列番号380~385、配列番号573~581、配列番号583、配列番号584、および配列番号586~594のいずれか1つで表される
(b-1)上記(a-1)のアミノ酸配列において、X~X、X、X、X11、およびX14のうち1のアミノ酸残基が置換、または欠損されたアミノ酸配列を1つ含み、マイオスタチン阻害活性を有する。
なお、本明細書において、ペプチドまたはその塩が「マイオスタチン阻害活性を有する」とは、実施例に記載のレポーターアッセイにおいて、1μMの試験試料(ペプチドまたはその塩)濃度で相対ルシフェラーゼ活性が60%以下であることをいう。実施例に記載のレポーターアッセイで測定される相対ルシフェラーゼ活性は、1μMの試験試料濃度で50%以下であることが好ましく、40%以下であることがより好ましく、30%以下であることが更に好ましく、25%以下であることが特に好ましい(下限は0%)。上記のようなマイオスタチン阻害活性を有する限り、アミノ酸残基の置換は特に制限されず、例えば、置換後のアミノ酸が上記のような「脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基」を側鎖に有するアミノ酸残基による置換であってもよい。好ましくは、アミノ酸の置換は、保存的置換である。
一実施形態では、上記(b)や(b-1)を満たすアミノ酸配列として、例えば、下記(b-2)~(b-11)からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む:
(b-2)Xが、脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基を側鎖に有していてもよい、Tyr、Ser、Thr、Trp、Phe、Ala、Leu、Ile、Val、Arg、Lys、His、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、および2-アミノイソ酪酸からなる群から選択されるアミノ酸残基で置換され、または欠損であるアミノ酸配列;
(b-3)X、X、XまたはX10が、Ala、Val、Leu、Phe、2-シクロヘキシルグリシン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、および2-アミノイソ酪酸からなる群から選択されるアミノ酸残基で置換され、または欠損であるアミノ酸配列;
(b-4)Xが、Arg、Lys、Asp、Asn、Glu、Gln、His、Pro、Tyr、Trp、Ser、Thr、Cys、2,3-ジアミノプロピオン酸、2,4-ジアミノブタン酸、オルニチン、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ヒドロキシリジン、およびヒドロキシプロリンからなる群から選択されるアミノ酸残基で置換され、または欠損であるアミノ酸配列;
(b-5)XまたはX13が、Arg、Lys、Pro、Cys、His、(α-メチル)リジン、2,3-ジアミノプロピオン酸、2,4-ジアミノブタン酸、およびオルニチンからなる群から選択されるアミノ酸残基で置換され、または欠損であるアミノ酸配列;
(b-6)Xが、Asn、Pro、Gln、Cysおよび3,4-ジデヒドロプロリンからなる群から選択されるアミノ酸残基で置換され、または欠損であるアミノ酸配列;
(b-7)X11が、Pro、Tyr、Trp、Thr、Gly、Ala、Met、Phe、Leu、Val、Ile、3-クロロアラニン、2-アミノ酪酸、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノイソ酪酸、ホモフェニルアラニン、ヒドロキシプロリン、3,4-ジデヒドロプロリン、ホモメチオン、アスパラギン酸エステル、グルタミン酸エステル、ホルミルトリプトファン、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキシルグリシン、2-フェニルグリシン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-ピリジルアラニン、3-ピラゾリルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基で置換され、または欠損であるアミノ酸配列;
(b-8)X12が、Ser、Pro、Cys、Thr、Tyr、2-ヒドロキシグリシン、およびホモセリンからなる群から選択されるアミノ酸残基で置換され、または欠損であるアミノ酸配列;
(b-9)X14が、Ala、Val、Leu、Ile、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-シクロヘキシルグリシン、2-アミノ酪酸、および2-アミノイソ酪酸からなる群から選択されるアミノ酸残基で置換され、または欠損であるアミノ酸配列;
(b-10)X15が、Arg、Pro、Cys、Lys、Asp、Asn、Glu、Gln、His、Tyr、Ser、Thr、Gly、Cys、2,3-ジアミノプロピオン酸、2,4-ジアミノブタン酸、オルニチン、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ヒドロキシリジン、ヒドロキシプロリン、およびホモシステインからなる群から選択されるアミノ酸残基で置換され、または欠損であるアミノ酸配列;
(b-11)X16が、Ala、Val、Ile、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、および2-アミノイソ酪酸からなる群から選択されるアミノ酸残基で置換され、または欠損であるアミノ酸配列。
上記(b)や(b-1)を満たすアミノ酸配列として、好ましくは、下記(b-12)~(b-23)からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む:
(b-12)Xが、Tyr、Ser、Trp、Arg、Lys、His、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基で置換され、ただし、XがSerの場合は、XはTyr、Ser、Trp、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されたアミノ酸残基で置換されたアミノ酸配列;
(b-13)XまたはX10が、Val、Leu、Ile、およびPheからなる群から選択されるアミノ酸残基で置換されたアミノ酸配列;
(b-14)Xが、Arg、Lys、Gln、CysおよびGluからなる群から選択されるアミノ酸残基で置換されたアミノ酸配列;
(b-15)Xが、Val、およびLeuからなる群から選択されるアミノ酸残基で置換されたアミノ酸配列;
(b-16)XまたはX13が、Arg、Lys、Pro、Cys、(α-メチル)リジン、およびオルニチンからなる群から選択されるアミノ酸残基で置換されたアミノ酸配列;
(b-17)Xが、Val、Leu、Ile、および2-シクロヘキシルグリシンからなる群から選択されるアミノ酸残基で置換されたアミノ酸配列;
(b-18)Xが、Asn、Gln、およびCysからなる群から選択されるアミノ酸残基で置換されたアミノ酸配列;
(b-19)X11が、Val、Leu、Ile、Phe、Trp、Tyr、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキシルグリシン、2-フェニルグリシン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、3-ナフチルアラニン、ホモフェニルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、およびイソバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基で置換され、ただし、XおよびXがTrpであり、且つXがTyrである場合は、X11はPhe、Trp、Tyr、2-シクロヘキシルグリシン、およびノルバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基で置換されたアミノ酸配列;
(b-20)X12が、Ser、Pro、Cys、2-ヒドロキシグリシン、およびホモセリンからなる群から選択されるアミノ酸残基で置換されたアミノ酸配列;
(b-21)X14が、Val、Leu、およびIleからなる群から選択されるアミノ酸残基で置換されたアミノ酸配列;
(b-22)X15が、Lys、His、2,3-ジアミノプロピオン酸、2,4-ジアミノブタン酸、2-シクロヘキシルグリシン、およびオルニチンからなる群から選択されるアミノ酸残基で置換されたアミノ酸配列;
(b-23)X16が、Val、およびIleからなる群から選択されるアミノ酸残基で置換されたアミノ酸配列。
上記(b)や(b-1)を満たすアミノ酸配列としては、より好ましくは、下記の配列番号40~379、配列番号386~581および配列番号583~595からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。ただし、下記配列番号40~379、配列番号386~581および配列番号583~595において、Chaは3-シクロヘキシルアラニンを、Nvaはノルバリンを、Naaは3-ナフチルアラニンを、Chgは2-シクロヘキシルグリシンを、wはD-トリプトファンを、sはD-セリンを、(α-Me)Lysは(α-メチル)リジンを、cはD-システインをそれぞれ指す;
配列番号40: Y-S-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号41: Y-R-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号42: Y-K-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号43: Y-H-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号44: Y-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号45: Y-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号46: Y-Y-I-R-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号47: Y-Y-I-K-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号48: Y-Y-I-N-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号49: Y-Y-I-Q-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号50: Y-Y-I-D-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号51: Y-Y-I-E-W-I-K-I-N-I-I-S-K-L-R-L
配列番号52: Y-Y-I-E-W-I-K-I-P-I-I-S-K-L-R-L
配列番号53: Y-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-V-S-K-L-R-L
配列番号54: Y-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-L-S-K-L-R-L
配列番号55: Y-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L
配列番号56: Y-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号57: Y-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-Y-S-K-L-R-L
配列番号58: Y-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Nva)
配列番号59: Y-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Chg)
配列番号60: Y-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L配列番号61: X-S-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号62: X-W-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号63: X-R-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号64: X-K-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号65: X-H-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号66: X-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa, X=Cha)
配列番号67: X-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa, X=Naa)
配列番号68: X-Y-I-R-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号69: X-Y-I-K-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号70: X-Y-I-N-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号71: X-Y-I-Q-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号72: X-Y-I-D-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号73: X-Y-I-E-W-I-K-I-N-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号74: X-Y-I-E-W-I-K-I-P-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号75: X-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-V-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号76: X-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-L-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号77: X-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号78: X-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号79: X-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-Y-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号80: X-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X=Naa, X11=Nva)
配列番号81: X-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X=Naa, X11=Chg)
配列番号82: X-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L (X=Naa)
配列番号83: F-S-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号84: F-W-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号85: F-R-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号86: F-K-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号87: F-H-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号88: F-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号89: F-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号90: F-Y-I-R-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号91: F-Y-I-K-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号92: F-Y-I-N-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号93: F-Y-I-Q-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号94: F-Y-I-D-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号95: F-Y-I-E-W-I-K-I-N-I-I-S-K-L-R-L
配列番号96: F-Y-I-E-W-I-K-I-P-I-I-S-K-L-R-L
配列番号97: F-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-V-S-K-L-R-L
配列番号98: F-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-L-S-K-L-R-L
配列番号99: F-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L
配列番号100: F-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号101: F-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-Y-S-K-L-R-L
配列番号102: F-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Nva)
配列番号103: F-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Chg)
配列番号104: F-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号105: L-S-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号106: L-W-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号107: L-R-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号108: L-K-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号109: L-H-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号110: L-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号111: L-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号112: L-Y-I-R-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号113: L-Y-I-K-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号114: L-Y-I-N-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号115: L-Y-I-Q-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号116: L-Y-I-D-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号117: L-Y-I-E-W-I-K-I-N-I-I-S-K-L-R-L
配列番号118: L-Y-I-E-W-I-K-I-P-I-I-S-K-L-R-L
配列番号119: L-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-V-S-K-L-R-L
配列番号120: L-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-L-S-K-L-R-L
配列番号121: L-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L
配列番号122: L-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号123: L-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-Y-S-K-L-R-L
配列番号124: L-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Nva)
配列番号125: L-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Chg)
配列番号126: L-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号127: W-K-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号128: W-X-I-R-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号129: W-X-I-K-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号130: W-X-I-N-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号131: W-X-I-Q-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号132: W-X-I-D-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号133: W-X-I-E-W-I-K-I-N-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号134: W-X-I-E-W-I-K-I-P-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号135: W-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-V-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号136: W-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-L-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号137: W-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号138: W-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号139: W-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-Y-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号140: W-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X=Naa, X11=Nva)
配列番号141: W-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X=Naa, X11=Chg)
配列番号142: W-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L (X=Naa)
配列番号143: W-X-I-R-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号144: W-X-I-K-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号145: W-X-I-N-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号146: W-X-I-Q-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号147: W-X-I-D-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号148: W-X-I-E-W-I-K-I-N-I-I-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号149: W-X-I-E-W-I-K-I-P-I-I-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号150: W-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-V-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号151: W-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-L-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号152: W-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号153: W-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号154: W-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-Y-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号155: W-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X=Cha, X11=Nva)
配列番号156: W-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X=Cha, X11=Chg)
配列番号157: W-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L (X=Cha)
配列番号158: W-H-I-R-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号159: W-H-I-K-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号160: W-H-I-N-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号161: W-H-I-Q-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号162: W-H-I-D-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号163: W-H-I-E-W-I-K-I-N-I-I-S-K-L-R-L
配列番号164: W-H-I-E-W-I-K-I-P-I-I-S-K-L-R-L
配列番号165: W-H-I-E-W-I-K-I-Q-I-V-S-K-L-R-L
配列番号166: W-H-I-E-W-I-K-I-Q-I-L-S-K-L-R-L
配列番号167: W-H-I-E-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L
配列番号168: W-H-I-E-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号169: W-H-I-E-W-I-K-I-Q-I-Y-S-K-L-R-L
配列番号170: W-H-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Nva)
配列番号171: W-H-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Chg)
配列番号172: W-H-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号173: W-R-I-R-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号174: W-R-I-K-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号175: W-R-I-N-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号176: W-R-I-Q-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号177: W-R-I-D-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号178: W-R-I-E-W-I-K-I-N-I-I-S-K-L-R-L
配列番号179: W-R-I-E-W-I-K-I-P-I-I-S-K-L-R-L
配列番号180: W-R-I-E-W-I-K-I-Q-I-V-S-K-L-R-L
配列番号181: W-R-I-E-W-I-K-I-Q-I-L-S-K-L-R-L
配列番号182: W-R-I-E-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L
配列番号183: W-R-I-E-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号184: W-R-I-E-W-I-K-I-Q-I-Y-S-K-L-R-L
配列番号185: W-R-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Nva)
配列番号186: W-R-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Chg)
配列番号187: W-R-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号188: W-S-I-E-X-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号189: W-W-I-E-X-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号190: W-R-I-E-X-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号191: W-K-I-E-X-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号192: W-H-I-E-X-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号193: W-X-I-E-X-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Cha, X=Naa)
配列番号194: W-X-I-E-X-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa, X=Naa)
配列番号195: W-Y-I-R-X-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号196: W-Y-I-K-X-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号197: W-Y-I-N-X-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号198: W-Y-I-Q-X-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号199: W-Y-I-D-X-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号200: W-Y-I-E-X-I-K-I-N-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号201: W-Y-I-E-X-I-K-I-P-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号202: W-Y-I-E-X-I-K-I-Q-I-V-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号203: W-Y-I-E-X-I-K-I-Q-I-L-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号204: W-Y-I-E-X-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号205: W-Y-I-E-X-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号206: W-Y-I-E-X-I-K-I-Q-I-Y-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号207: W-Y-I-E-X-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X=Naa, X11=Nva)
配列番号208: W-Y-I-E-X-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X=Naa, X11=Chg)
配列番号209: W-Y-I-E-X-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L (X=Naa)
配列番号210: W-S-I-E-F-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号211: W-W-I-E-F-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号212: W-R-I-E-F-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号213: W-K-I-E-F-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号214: W-H-I-E-F-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号215: W-X-I-E-F-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L (X=Cha)
配列番号216: W-X-I-E-F-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L (X=Naa)
配列番号217: W-Y-I-R-F-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号218: W-Y-I-K-F-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号219: W-Y-I-N-F-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号220: W-Y-I-Q-F-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号221: W-Y-I-D-F-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号222: W-Y-I-E-F-I-K-I-N-I-I-S-K-I-R-L
配列番号223: W-Y-I-E-F-I-K-I-P-I-I-S-K-I-R-L
配列番号224: W-Y-I-E-F-I-K-I-Q-I-V-S-K-I-R-L
配列番号225: W-Y-I-E-F-I-K-I-Q-I-L-S-K-I-R-L
配列番号226: W-Y-I-E-F-I-K-I-Q-I-F-S-K-I-R-L
配列番号227: W-Y-I-E-F-I-K-I-Q-I-W-S-K-I-R-L
配列番号228: W-Y-I-E-F-I-K-I-Q-I-Y-S-K-I-R-L
配列番号229: W-Y-I-E-F-I-K-I-Q-I-X11-S-K-I-R-L (X11=Nva)
配列番号230: W-Y-I-E-F-I-K-I-Q-I-X11-S-K-I-R-L (X11=Chg)
配列番号231: W-Y-I-E-F-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号232: W-S-I-E-Y-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号233: W-W-I-E-Y-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号234: W-R-I-E-Y-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号235: W-K-I-E-Y-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号236: W-H-I-E-Y-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号237: W-X-I-E-Y-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L (X=Cha)
配列番号238: W-X-I-E-Y-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L (X=Naa)
配列番号239: W-Y-I-R-Y-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号240: W-Y-I-K-Y-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号241: W-Y-I-N-Y-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号242: W-Y-I-Q-Y-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号243: W-Y-I-D-Y-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号244: W-Y-I-E-Y-I-K-I-N-I-I-S-K-I-R-L
配列番号245: W-Y-I-E-Y-I-K-I-P-I-I-S-K-I-R-L
配列番号246: W-Y-I-E-Y-I-K-I-Q-I-V-S-K-I-R-L
配列番号247: W-Y-I-E-Y-I-K-I-Q-I-L-S-K-I-R-L
配列番号248: W-Y-I-E-Y-I-K-I-Q-I-F-S-K-I-R-L
配列番号249: W-Y-I-E-Y-I-K-I-Q-I-W-S-K-I-R-L
配列番号250: W-Y-I-E-Y-I-K-I-Q-I-Y-S-K-I-R-L
配列番号251: W-Y-I-E-Y-I-K-I-Q-I-X11-S-K-I-R-L (X11=Nva)
配列番号252: W-Y-I-E-Y-I-K-I-Q-I-X11-S-K-I-R-L (X11=Chg)
配列番号253: W-Y-I-E-Y-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号254: W-S-I-E-H-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号255: W-W-I-E-H-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号256: W-R-I-E-H-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号257: W-K-I-E-H-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号258: W-H-I-E-H-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号259: W-X-I-E-H-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L (X=Cha)
配列番号260: W-X-I-E-H-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L (X=Naa)
配列番号261: W-Y-I-R-H-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号262: W-Y-I-K-H-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号263: W-Y-I-N-H-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号264: W-Y-I-Q-H-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号265: W-Y-I-D-H-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号266: W-Y-I-E-H-I-K-I-N-I-I-S-K-I-R-L
配列番号267: W-Y-I-E-H-I-K-I-P-I-I-S-K-I-R-L
配列番号268: W-Y-I-E-H-I-K-I-Q-I-V-S-K-I-R-L
配列番号269: W-Y-I-E-H-I-K-I-Q-I-L-S-K-I-R-L
配列番号270: W-Y-I-E-H-I-K-I-Q-I-F-S-K-I-R-L
配列番号271: W-Y-I-E-H-I-K-I-Q-I-W-S-K-I-R-L
配列番号272: W-Y-I-E-H-I-K-I-Q-I-Y-S-K-I-R-L
配列番号273: W-Y-I-E-H-I-K-I-Q-I-X11-S-K-I-R-L (X11=Nva)
配列番号274: W-Y-I-E-H-I-K-I-Q-I-X11-S-K-I-R-L (X11=Chg)
配列番号275: W-Y-I-E-H-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号276: W-S-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Nva)
配列番号277: W-W-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Nva)
配列番号278: W-K-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Nva)
配列番号279: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Nva)
配列番号280: W-Y-I-K-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Nva)
配列番号281: W-Y-I-N-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Nva)
配列番号282: W-Y-I-Q-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Nva)
配列番号283: W-Y-I-D-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Nva)
配列番号284: W-Y-I-E-W-I-K-I-N-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Nva)
配列番号285: W-Y-I-E-W-I-K-I-P-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Nva)
配列番号286: W-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-V-S-K-L-R-L
配列番号287: W-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-L-S-K-L-R-L
配列番号288: W-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-I-R-L (X11=Nva)
配列番号289: W-S-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Chg)
配列番号290: W-W-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Chg)
配列番号291: W-K-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Chg)
配列番号292: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Chg)
配列番号293: W-Y-I-K-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Chg)
配列番号294: W-Y-I-N-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Chg)
配列番号295: W-Y-I-Q-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Chg)
配列番号296: W-Y-I-D-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Chg)
配列番号297: W-Y-I-E-W-I-K-I-N-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Chg)
配列番号298: W-Y-I-E-W-I-K-I-P-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Chg)
配列番号299: W-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-I-R-L (X11=Chg)
配列番号300: W-S-I-E-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L
配列番号301: W-W-I-E-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L
配列番号302: W-K-I-E-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L
配列番号303: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L
配列番号304: W-Y-I-K-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L
配列番号305: W-Y-I-N-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L
配列番号306: W-Y-I-Q-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L
配列番号307: W-Y-I-D-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L
配列番号308: W-Y-I-E-W-I-K-I-N-I-F-S-K-L-R-L
配列番号309: W-Y-I-E-W-I-K-I-P-I-F-S-K-L-R-L
配列番号310: W-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-I-R-L
配列番号311: W-S-I-E-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号312: W-W-I-E-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号313: W-K-I-E-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号314: W-Y-I-D-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号315: W-Y-I-E-W-I-K-I-N-I-W-S-K-L-R-L
配列番号316: W-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-I-R-L
配列番号317: W-S-I-E-S-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号318: W-W-I-E-S-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号319: W-R-I-E-S-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号320: W-K-I-E-S-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号321: W-H-I-E-S-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号322: W-X-I-E-S-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号323: W-X-I-E-S-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号324: W-Y-I-R-S-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号325: W-Y-I-K-S-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号326: W-Y-I-N-S-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号327: W-Y-I-Q-S-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号328: W-Y-I-D-S-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号329: W-Y-I-E-S-I-K-I-N-I-W-S-K-L-R-L
配列番号330: W-Y-I-E-S-I-K-I-P-I-W-S-K-L-R-L
配列番号331: W-Y-I-E-S-I-K-I-Q-I-V-S-K-L-R-L
配列番号332: W-Y-I-E-S-I-K-I-Q-I-L-S-K-L-R-L
配列番号333: W-Y-I-E-S-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L
配列番号334: W-Y-I-E-S-I-K-I-Q-I-Y-S-K-L-R-L
配列番号335: W-Y-I-E-S-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Nva)
配列番号336: W-Y-I-E-S-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Chg)
配列番号337: W-Y-I-E-S-I-K-I-Q-I-W-S-K-I-R-L
配列番号338: W-S-I-K-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号339: W-W-I-K-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号340: W-R-I-K-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号341: W-K-I-K-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号342: W-H-I-K-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号343: W-X-I-K-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号344: W-X-I-K-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号345: W-Y-I-K-W-I-K-I-N-I-W-S-K-L-R-L
配列番号346: W-Y-I-K-W-I-K-I-P-I-W-S-K-L-R-L
配列番号347: W-Y-I-K-W-I-K-I-Q-I-V-S-K-L-R-L
配列番号348: W-Y-I-K-W-I-K-I-Q-I-L-S-K-L-R-L
配列番号349: W-Y-I-K-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号350: W-Y-I-K-W-I-K-I-Q-I-Y-S-K-L-R-L
配列番号351: W-Y-I-K-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-I-R-L
配列番号352: W-S-I-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号353: W-W-I-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号354: W-R-I-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号355: W-K-I-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号356: W-H-I-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号357: W-X-I-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号358: W-X-I-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号359: W-Y-I-R-W-I-K-I-N-I-W-S-K-L-R-L
配列番号360: W-Y-I-R-W-I-K-I-P-I-W-S-K-L-R-L
配列番号361: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-I-V-S-K-L-R-L
配列番号362: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-I-L-S-K-L-R-L
配列番号363: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号364: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-I-Y-S-K-L-R-L
配列番号365: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-I-R-L
配列番号366: W-S-I-Q-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号367: W-W-I-Q-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号368: W-R-I-Q-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号369: W-K-I-Q-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号370: W-H-I-Q-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号371: W-X-I-Q-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号372: W-X-I-Q-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号373: W-Y-I-Q-W-I-K-I-N-I-W-S-K-L-R-L
配列番号374: W-Y-I-Q-W-I-K-I-P-I-W-S-K-L-R-L
配列番号375: W-Y-I-Q-W-I-K-I-Q-I-V-S-K-L-R-L
配列番号376: W-Y-I-Q-W-I-K-I-Q-I-L-S-K-L-R-L
配列番号377: W-Y-I-Q-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号378: W-Y-I-Q-W-I-K-I-Q-I-Y-S-K-L-R-L
配列番号379: W-Y-I-Q-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-I-R-L
配列番号386: Y-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号387: Y-Y-F-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号388: Y-Y-I-E-W-I-K-X-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号389: X-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-X14-R-L (X=Naa, X14=Chg)
配列番号390: X-Y-F-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号391: X-Y-I-E-W-I-K-X-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa, X=Chg)
配列番号392: F-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号393: F-Y-F-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号394: F-Y-I-E-W-I-K-X-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号395: L-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号396: L-Y-F-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号397: L-Y-I-E-W-I-K-X-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号398: W-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-X14-R-L (X=Naa, X14=Chg)
配列番号399: W-X-F-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号400: W-X-I-E-W-I-K-X-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa, X=Chg)
配列番号401: W-X-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-X14-R-L (X=Cha, X14=Chg)
配列番号402: W-X-F-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号403: W-X-I-E-W-I-K-X-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Cha, X=Chg)
配列番号404: W-H-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号405: W-H-F-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号406: W-H-I-E-W-I-K-X-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号407: W-R-I-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号408: W-R-F-E-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号409: W-R-I-E-W-I-K-X-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号410: W-Y-I-E-X-I-K-I-Q-I-I-S-K-X14-R-L (X=Naa, X14=Chg)
配列番号411: W-Y-F-E-X-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号412: W-Y-I-E-X-I-K-X-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa, X=Chg)
配列番号413: W-Y-I-E-F-I-K-I-Q-I-I-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号414: W-Y-F-E-F-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号415: W-Y-I-E-F-I-K-X-Q-I-I-S-K-I-R-L (X=Chg)
配列番号416: W-Y-I-E-Y-I-K-I-Q-I-I-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号417: W-Y-F-E-Y-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号418: W-Y-I-E-Y-I-K-X-Q-I-I-S-K-I-R-L (X=Chg)
配列番号419: W-Y-I-E-H-I-K-I-Q-I-I-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号420: W-Y-F-E-H-I-K-I-Q-I-I-S-K-I-R-L
配列番号421: W-Y-I-E-H-I-K-X-Q-I-I-S-K-I-R-L (X=Chg)
配列番号422: W-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-X14-R-L (X11=Nva, X14=Chg)
配列番号423: W-Y-F-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Nva)
配列番号424: W-Y-I-E-W-I-K-X-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X=Chg, X11=Nva)
配列番号425: W-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-X14-R-L (X11=Chg, X14=Chg)
配列番号426: W-Y-F-E-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Chg)
配列番号427: W-Y-I-E-W-I-K-X-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X=Chg, X11=Chg)
配列番号428: W-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号429: W-Y-F-E-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L
配列番号430: W-Y-I-E-W-I-K-X-Q-I-F-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号431: W-Y-I-E-S-I-K-I-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号432: W-Y-F-E-S-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号433: W-Y-I-E-S-I-K-X-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号434: W-S-I-R-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号435: W-W-I-R-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号436: W-R-I-R-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号437: W-K-I-R-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号438: W-H-I-R-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号439: W-X-I-R-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Cha, X=Chg)
配列番号440: W-X-I-R-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa, X=Chg)
配列番号441: W-Y-I-K-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号442: W-Y-I-N-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号443: W-Y-I-Q-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号444: W-Y-I-D-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号445: W-Y-I-E-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号446: W-Y-I-R-W-I-K-X-N-I-W-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号447: W-Y-I-R-W-I-K-X-P-I-W-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号448: W-Y-I-R-W-I-K-X-Q-I-V-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号449: W-Y-I-R-W-I-K-X-Q-I-L-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号450: W-Y-I-R-W-I-K-X-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号451: W-Y-I-R-W-I-K-X-Q-I-F-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号452: W-Y-I-R-W-I-K-X-Q-I-Y-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号453: W-Y-I-R-W-I-K-X-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X=Chg, X11=Nva)
配列番号454: W-Y-I-R-W-I-K-X-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X=Chg, X11=Chg)
配列番号455: W-S-I-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号456: W-W-I-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号457: W-R-I-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号458: W-K-I-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号459: W-H-I-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号460: W-X-I-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=Cha, X14=Chg)
配列番号461: W-X-I-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=Naa, X14=Chg)
配列番号462: W-Y-I-K-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号463: W-Y-I-N-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号464: W-Y-I-Q-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号465: W-Y-I-D-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号466: W-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号467: W-Y-I-R-W-I-K-I-N-I-W-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号468: W-Y-I-R-W-I-K-I-P-I-W-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号469: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-I-V-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号470: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-I-L-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号471: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号472: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号473: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-I-Y-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号474: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-X14-R-L (X11=Nva, X14=Chg)
配列番号475: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-X14-R-L (X11=Chg, X14=Chg)
配列番号476: W-S-I-R-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号477: W-W-I-R-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号478: W-R-I-R-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号479: W-K-I-R-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号480: W-H-I-R-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号481: W-X-I-R-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=Cha, X=Chg, X14=Chg)
配列番号482: W-X-I-R-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=Naa, X=Chg, X14=Chg)
配列番号483: W-Y-I-K-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号484: W-Y-I-N-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号485: W-Y-I-Q-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号486: W-Y-I-D-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号487: W-Y-I-E-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号488: W-Y-I-R-W-I-K-X-N-I-W-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号489: W-Y-I-R-W-I-K-X-P-I-W-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号490: W-Y-I-R-W-I-K-X-Q-I-V-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号491: W-Y-I-R-W-I-K-X-Q-I-L-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号492: W-Y-I-R-W-I-K-X-Q-I-I-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号493: W-Y-I-R-W-I-K-X-Q-I-F-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号494: W-Y-I-R-W-I-K-X-Q-I-Y-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号495: W-Y-I-R-W-I-K-X-Q-I-X11-S-K-X14-R-L (X=Chg, X11=Nva, X14=Chg)
配列番号496: W-Y-I-R-W-I-K-X-Q-I-X11-S-K-X14-R-L (X=Chg, X11=Chg, X14=Chg)
配列番号497: W-Y-I-R-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-I-R-L (X=Chg)
配列番号498: W-Y-F-R-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号499: W-S-F-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号500: W-W-F-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号501: W-R-F-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号502: W-K-F-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号503: W-H-F-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号504: W-X-F-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号505: W-X-F-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号506: W-Y-F-K-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号507: W-Y-F-N-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号508: W-Y-F-Q-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号509: W-Y-F-D-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号510: W-Y-F-E-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L
配列番号511: W-Y-F-R-W-I-K-I-N-I-W-S-K-L-R-L
配列番号512: W-Y-F-R-W-I-K-I-P-I-W-S-K-L-R-L
配列番号513: W-Y-F-R-W-I-K-I-Q-I-V-S-K-L-R-L
配列番号514: W-Y-F-R-W-I-K-I-Q-I-L-S-K-L-R-L
配列番号515: W-Y-F-R-W-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L
配列番号516: W-Y-F-R-W-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L
配列番号517: W-Y-F-R-W-I-K-I-Q-I-Y-S-K-L-R-L
配列番号518: W-Y-F-R-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Nva)
配列番号519: W-Y-F-R-W-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X11=Chg)
配列番号520: W-Y-F-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-I-R-L
配列番号521: W-Y-F-R-W-I-K-I-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号522: W-Y-F-R-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号523: W-S-I-R-W-I-K-I-Q-F-W-S-K-L-R-L
配列番号524: W-W-I-R-W-I-K-I-Q-F-W-S-K-L-R-L
配列番号525: W-R-I-R-W-I-K-I-Q-F-W-S-K-L-R-L
配列番号526: W-K-I-R-W-I-K-I-Q-F-W-S-K-L-R-L
配列番号527: W-H-I-R-W-I-K-I-Q-F-W-S-K-L-R-L
配列番号528: W-X-I-R-W-I-K-I-Q-F-W-S-K-L-R-L (X=Cha)
配列番号529: W-X-I-R-W-I-K-I-Q-F-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号530: W-Y-I-K-W-I-K-I-Q-F-W-S-K-L-R-L
配列番号531: W-Y-I-N-W-I-K-I-Q-F-W-S-K-L-R-L
配列番号532: W-Y-I-Q-W-I-K-I-Q-F-W-S-K-L-R-L
配列番号533: W-Y-I-D-W-I-K-I-Q-F-W-S-K-L-R-L
配列番号534: W-Y-I-E-W-I-K-I-Q-F-W-S-K-L-R-L
配列番号535: W-Y-I-R-W-I-K-I-N-F-W-S-K-L-R-L
配列番号536: W-Y-I-R-W-I-K-I-P-F-W-S-K-L-R-L
配列番号537: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-F-V-S-K-L-R-L
配列番号538: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-F-L-S-K-L-R-L
配列番号539: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-F-I-S-K-L-R-L
配列番号540: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-F-F-S-K-L-R-L
配列番号541: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-F-Y-S-K-L-R-L
配列番号542: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-F-X11-S-K-L-R-L (X11=Nva)
配列番号543: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-F-X11-S-K-L-R-L (X11=Chg)
配列番号544: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-F-W-S-K-I-R-L
配列番号545: W-Y-I-R-W-I-K-I-Q-F-W-S-K-X14-R-L (X14=Chg)
配列番号546: W-Y-F-R-W-I-K-I-Q-F-W-S-K-L-R-L
配列番号547: W-Y-I-R-W-I-K-X-Q-F-W-S-K-L-R-L (X=Chg)
配列番号548: Y-S-I-R-X-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号549: Y-W-I-R-X-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号550: Y-R-I-R-X-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号551: Y-K-I-R-X-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号552: Y-H-I-R-X-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号553: Y-X-I-R-X-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Cha, X=Naa)
配列番号554: Y-X-I-R-X-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa, X=Naa)
配列番号555: Y-Y-I-K-X-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号556: Y-Y-I-N-X-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号557: Y-Y-I-Q-X-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号558: Y-Y-I-D-X-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号559: Y-Y-I-E-X-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号560: Y-Y-I-R-X-I-K-I-N-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号561: Y-Y-I-R-X-I-K-I-P-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号562: Y-Y-I-R-X-I-K-I-Q-I-V-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号563: Y-Y-I-R-X-I-K-I-Q-I-L-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号564: Y-Y-I-R-X-I-K-I-Q-I-I-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号565: Y-Y-I-R-X-I-K-I-Q-I-F-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号566: Y-Y-I-R-X-I-K-I-Q-I-Y-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号567: Y-Y-I-R-X-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X=Naa, X11=Nva)
配列番号568: Y-Y-I-R-X-I-K-I-Q-I-X11-S-K-L-R-L (X=Naa, X11=Chg)
配列番号569: Y-Y-I-R-X-I-K-I-Q-I-W-S-K-I-R-L (X=Naa)
配列番号570: Y-Y-I-R-X-I-K-I-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=Naa, X14=Chg)
配列番号571: Y-Y-F-R-X-I-K-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa)
配列番号572: Y-Y-I-R-X-I-K-X-Q-I-W-S-K-L-R-L (X=Naa, X=Chg)
配列番号573: W-Y-I-R-W-I-K-X-Q-I-W-S-R-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号574: W-Y-I-R-W-I-R-X-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号575: W-Y-I-R-W-I-R-X-Q-I-W-S-R-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号576: W-Y-I-R-W-I-R-X-Q-I-W-S-R-X14-P-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号577: W-Y-I-R-W-I-R-X-Q-I-W-P-R-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号578: W-Y-I-R-W-I-R-X-P-I-W-S-R-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号579: W-Y-I-R-W-I-P-X-Q-I-W-S-R-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号580: W-Y-I-R-W-I-R-X-P-I-W-S-R-X14-P-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号581: X-Y-I-R-W-I-R-X-Q-I-W-S-R-X14-P-L (X=欠損, X=Chg, X14=Chg)
配列番号583: W-Y-I-R-W-I-X-X-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=(α-Me)Lys, X=Chg, X14=Chg)
配列番号584: W-Y-I-R-W-I-K-X-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg)
配列番号585: W-Y-I-C-W-I-C-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (Cの側鎖SH基間でジスルフィド結合を形成してもよい)
配列番号586: W-Y-I-E-W-I-K-I-C-I-W-C-K-L-R-L (Cの側鎖SH基間でジスルフィド結合を形成してもよい)
配列番号587: W-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-W-C-K-L-C-L (Cの側鎖SH基間でジスルフィド結合を形成してもよい)
配列番号588: W-Y-I-R-w-I-R-X-Q-I-W-S-R-X14-P-L (X=Chg, X14=Chg, w=D-Trp)
配列番号589: W-Y-I-R-w-I-R-X-Q-I-W-s-R-X14-P-L (X=Chg, X14=Chg, w=D-Trp, s=D-Ser)
配列番号590: W-Y-I-R-w-I-K-X-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg, w=D-Trp)
配列番号591: W-Y-I-R-w-I-K-X-Q-I-W-s-K-X14-R-L (X=Chg, X14=Chg, w=D-Trp, s=D-Ser)
配列番号592: W-Y-I-R-w-I-X-X-Q-I-W-S-K-X14-R-L (X=(α-Me)Lys, X=Chg, X14=Chg, w=D-Trp)
配列番号593: W-Y-I-c-W-I-C-I-Q-I-W-S-K-L-R-L (c=D-Cys, cおよびCの側鎖SH基間でジスルフィド結合を形成してもよい)
配列番号594: W-Y-I-E-W-I-K-I-c-I-W-C-K-L-R-L (c=D-Cys, cおよびCの側鎖SH基間でジスルフィド結合を形成してもよい)
配列番号595: W-Y-I-E-W-I-K-I-Q-I-W-c-K-L-C-L (c=D-Cys, cおよびCの側鎖SH基間でジスルフィド結合を形成してもよい)
マイオスタチン阻害活性の観点から、さらに好ましくは、本発明の第二の側面に係るペプチドは、以下の(a-2)、(a-3)、(a-4)または(b-24)を満たし、アミノ酸残基数が20以下である:
(a-2)前記(a)を満たすアミノ酸配列が、配列番号29、配列番号33、配列番号380~382、および配列番号385のうちいずれかで表される
(a-3)前記(a)を満たすアミノ酸配列が、配列番号配列番号29、配列番号33~36、配列番号381、配列番号382、配列番号385、配列番号573~579、配列番号581、および配列番号588~590のうちいずれかで表される
(a-4)前記(a)を満たすペプチドのアミノ酸配列が、配列番号573~579、配列番号581、および配列番号588~590のいずれか1つで表される
(b-24)前記(b)を満たすアミノ酸配列が、配列番号138、配列番号153、配列番号168、配列番号183、配列番号286、配列番号287、配列番号311~配列番号337、配列番号431~配列番号498、配列番号521、配列番号522、および配列番号548~配列番号572のうちいずれかで表される。
なお、上記の配列番号138、配列番号153、配列番号168、配列番号183、配列番号286、配列番号287、配列番号311~配列番号337、配列番号431~配列番号498、配列番号521、配列番号522および配列番号548~配列番号572は、配列番号29、配列番号33、配列番号380~382および配列番号385のうちいずれかで表されるアミノ酸配列において、X~X、X、X、X11、およびX14のうち1のアミノ酸残基が置換されたアミノ酸配列である。
<ペプチドの製造方法>
本発明に係るペプチドは、化学的合成法や組換え技術を含む従来公知の手法によって製造することができる。ペプチドを化学合成により調製するには、各アミノ酸をペプチド化学において通常用いられる方法、例えば、「ザ ペプチド(The Peptides)」第1巻〔Schroder and Luhke著, Academic Press, New York, U.S.A.(1966年)〕、「ペプチド合成の基礎と実験」(泉屋信夫ら著丸善株式会社、1985年)等に記載されている方法によって製造することが可能であり、液相法および固相法のいずれによっても製造できる。さらに、カラム法、バッチ法のいずれの方法も用いることができる。
本発明に係るペプチドはまた、例えば下記のCurrent Protocols in Molecular Biology、Chapter 16に記載されるような手法により、動物細胞、昆虫細胞、または微生物等を利用した組み換え技術により製造してもよい。ペプチドは、培養細胞や微生物によって生成された後、従来公知の方法によって精製し得る。ペプチドの精製および単離法は当分野の技術者に公知であり、例えばCurrent Protocols in Molecular Biology、Chapter 16(Ausubelら、John Wiley and Sons、2006年)等に記載の手法により行うことができる。
ペプチド結合を形成するための縮合方法として、アジド法、酸ハライド法、酸無水物法、カルボジイミド法、カルボジイミド-アディティブ法、活性エステル法、カルボニルイミダゾール法、酸化還元法、酵素法、ウッドワード試薬K、HATU試薬、Bop試薬を用いる方法等を例示することができる。なお、固相法での縮合反応は上記した方法のうち、酸無水物法、カルボジイミド法、および活性エステル法が主な方法として挙げられる。
さらに、固相法でペプチド鎖を延長するときは、用いる有機溶媒に対して不溶な樹脂等の支持体に、C末端アミノ酸を結合する。かような樹脂としては、アミノ酸を樹脂に結合させる目的で官能基を導入した樹脂や、樹脂と官能基の間にスペーサーを挿入したもの等を目的に応じて用いることもできる。より具体的には、例えば、クロロメチル樹脂などのハロメチル樹脂、オキシメチル樹脂、4-(オキシメチル)-フェニルアセトアミドメチル樹脂、4-(オキシメチル)-フェノキシメチル樹脂、Rinkアミド樹脂などを挙げることができる。なお、これらの縮合反応を行う前に、通常公知の手段によって当該縮合反応に関与しないカルボキシル基やアミノ基や水酸基やアミジノ基等の保護手段を施すことができる。また逆に当該縮合反応に直接関与するカルボキシル基やアミノ基を活性化することもできる。
各ユニットの縮合反応に関与しない官能基の保護手段に用いる保護基としては有機化学において通常用いられている保護基、例えば、「Protective Groups in Organic Synthesis(Greene著、John Wiley & Sons, Inc.(1981年))等に記載されている保護基によって保護することが可能である。より具体的には、カルボキシル基の保護基としては、例えば、各種のメチルエステル、エチルエステル、ベンジルエステル、p-ニトロベンジルエステル、t-ブチルエステル、シクロヘキシルエステル等の通常公知の保護基を挙げることができる。アミノ基の保護基としては、例えば、ベンジルオキシカルボニル基、t-ブトキシカルボニル基、イソボルニルオキシカルボニル基、9-フルオレニルメトキシカルボニル基(Fmoc基)等を挙げることができる。
カルボキシル基の活性化されたものとしては、例えば、当該カルボキシル基に対応する酸無水物;アジド;ペンタフルオロフェノール、2,4-ジニトロフェノール、シアノメチルアルコール、p-ニトロフェノール、N-ヒドロキシコハク酸イミド、N-ヒドロキシ-5-ノルボルネン-2,3-ジカルボキシミド、N-ヒドロキシフタルイミド、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール等との活性エステル等が挙げられる。アミノ基の活性化されたものとしては、当該アミノ基に対応する燐酸アミド等を挙げることができる。
ペプチド合成の際の縮合反応は、通常溶媒中で行われる。当該溶媒としては、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、N-メチルピロリドン、水、メタノール等、または、これらの混合物を挙げることができる。また、当該縮合反応の反応温度は、通常の場合と同様に、-30℃~50℃の範囲で行なうことができる。
さらに、本発明のペプチドの製造工程における保護基の脱離反応の種類は、ペプチド結合に影響を与えずに保護基を脱離させることができる限りにおいて、用いる保護基の種類に応じて選択することができる。例えば、塩化水素、臭化水素、無水フッ化水素、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、またはこれらの混合物等による酸処理、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ヒドラジン、ジエチルアミン、ピペリジン等によるアルカリ処理、液体アンモニア中におけるナトリウム処理やパラジウム炭素による還元および、トリメチルシリルトリフラート、トリメチルシリルブロマイド等のシリル化処理等が挙げられる。なお、上記の酸またはシリル化剤処理による脱保護基反応においては、アニソール、フェノール、クレゾール、チオアニソール、エタンジチオール等のカチオン捕捉剤を添加するのが、脱保護基反応が効率的に行われるという観点から好ましい。
なお、固相法で合成した本発明のペプチドの固相からの切断方法も通常公知の方法に従う。例えば、上記の酸またはシリル化剤による処理等を当該切断方法として挙げることができる。このようにして製造された本発明のペプチドに対しては、上記の一連の反応の終了後に通常公知の分離、精製手段を駆使することができる。例えば、抽出、分配、再沈澱、再結晶、固相抽出、カラムクロマトグラフィー等によって、より高純度で本発明のペプチドを収得することができる。
得られたペプチドは、アミノ酸自動分析機、キャピラリー電気泳動、逆相高速液体クロマトグラフィー、質量分析法等によって解析できる。また、ファージディスプレイ法、ツーハイブリッド法、アフィニティークロマトグラフィー、表面プラズモン共鳴法、共免疫沈降法、プロテインチップ法、立体構造解析、ファーウェスタン法、蛍光消光法等の各種生体分子相互作用解析手法を利用し、マイオスタチンとの相互作用を指標としてペプチドを選別してもよい。
本発明に係るペプチドは、単離または精製されていてもよい。「単離または精製」とは、目的とする成分以外の成分を除去する操作が施されていることを意味する。単離または精製された本発明に係るペプチドの純度は、通常50%以上(例えば、70%以上、80%以上、90%以上、95%以上、98%以上、99%以上、100%)である。
<マイオスタチン阻害剤、予防剤/治療剤、予防方法/治療方法>
本発明の一実施形態では、本発明に係るペプチドまたはそのプロドラッグを含む、マイオスタチン阻害剤が提供される(以下、「本発明に係るペプチドまたはそのプロドラッグを含むマイオスタチン阻害剤」を、単に「マイオスタチン阻害剤」とも称する。)。上記マイオスタチン阻害剤の有効量を対象に投与することにより、筋肉量や筋力の維持、増加、増強、低下の抑制等の効果を達成し得る。マイオスタチン阻害剤は、本発明に係るペプチドの1種以上、もしくはそのプロドラッグの1種以上、またはこれらの混合物から構成されてもよいが、通常は、本発明に係るペプチドおよびそのプロドラッグから選択される1種以上、ならびに薬学的に許容される担体を含む医薬組成物である。
本発明の一実施形態は、本発明に係るペプチドまたはそのプロドラッグの有効量を患者に投与することを含む、マイオスタチンの阻害方法に関する。本発明の一実施形態は、また、マイオスタチンの阻害に使用するための、本発明に係るペプチドまたはそのプロドラッグに関する。
本発明の一実施形態では、本発明に係るペプチドまたはそのプロドラッグを含む、筋萎縮障害の予防および/または治療剤が提供される(以下、「本発明に係るペプチドまたはそのプロドラッグを含む筋萎縮障害の予防および/または治療剤」を、単に「筋萎縮障害の予防・治療剤」とも称する)。上記筋萎縮障害の予防・治療剤の有効量を患者に投与することにより、筋萎縮障害の進行速度の低下、進行の阻害、進行の停止、改善、治癒、および/または予防等の治療的効果を達成し得る。筋萎縮障害の予防・治療剤は、本発明に係るペプチドの1種以上、もしくはそのプロドラッグの1種以上、またはこれらの混合物から構成されてもよいが、通常は、本発明に係るペプチドおよびそのプロドラッグから選択される1種以上、ならびに薬学的に許容される担体を含む医薬組成物である。
本発明の一実施形態は、本発明に係るペプチドまたはそのプロドラッグの有効量を患者に投与することを含む、筋萎縮障害の予防および/または治療方法に関する。本発明の一実施形態は、また、筋萎縮障害の予防および/または治療に使用するための、本発明に係るペプチドまたはそのプロドラッグに関する。
マイオスタチン阻害剤、筋萎縮障害の予防・治療剤、ならびに上記予防および/または治療方法は、通常歩行に障害をもつ老人を対象とした局所投与による前脛骨筋の強化にも有効である。前脛骨筋を強化するのみでも足関節の背屈が容易になり、転倒防止に繋がる。また、たとえば、宇宙滞在時の継続的な局所投与を実施できれば、帰還後のリハビリ期間短縮等に貢献できる。
上記の筋萎縮障害としては、特に限定するものではないが、例えば、筋ジストロフィー、遠位型ミオパチー、先天性ミオパチー、封入体筋炎等の炎症性筋疾患、ミトコンドリアミオパチー等のミオパチー;廃用性筋萎縮;サルコペニアなどが例示できる。より好適には、筋萎縮障害の予防・治療剤は、デュシェンヌ型筋ジストロフィー、ベッカー型筋ジストロフィー、福山型先天性筋ジストロフィー、メロシン欠損型先天性筋ジストロフィー、肢体型筋ジストロフィー、顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー、エメリー・ドレフュス型筋ジストロフィー、三好型筋ジストロフィー、および乳児型神経軸索筋ジストロフィーなどの筋ジストロフィーに有効に用いられ、この中でもデュシェンヌ型筋ジストロフィーに対して特に有効である。
筋萎縮障害は、筋萎縮性側索硬化症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、癌、AIDS、腎不全、および関節リウマチなどの慢性疾患からも生じ得る。したがって、本発明の筋萎縮障害の予防・治療剤、ならびに上記予防および/または治療方法は、筋肉の萎縮を伴う悪液質の改善に利用できる。さらに、マイオスタチンの阻害によって、筋量を増加させると、骨強度が改善され、そして骨粗しょう症および他の変性骨疾患を減少させることも可能である。
本明細書において、治療上の「有効量」とは、合理的な利益/リスク比に見合う、なんらかの望ましい治療効果を生じさせるのに有効な量である。
本明細書において、「対象」および「患者」とは、ヒトおよび魚類を含む非ヒト動物が挙げられるが、好ましくは、ヒト、イヌ、ネコ、マウス、ラット、ハムスター、モルモット、ウマ(競走馬を含む)、ウシ、ブタ、ウサギ、およびヒツジ等の哺乳動物、ならびにニワトリ、ウズラ、および七面鳥等の家禽から選択され、ヒトであることがより好ましい。
上記の薬学的に許容される担体としては、特に限定されないが、乳糖、ショ糖、マンニトール、デンプン、コーンスターチ、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸等の賦形剤;シリカ、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤;ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、結晶セルロース、デキストリン、ゼラチン等の結合剤;アスコルビン酸、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、トコフェロール等の酸化防止剤;エチレンジアミン四酢酸(EDTA)等のキレート剤;ホウ酸塩、重炭酸塩、Tris-HCl、クエン酸塩、リン酸塩、他の有機酸等の緩衝剤;注射用水、生理食塩水、エタノール、プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、マクロゴール、オリーブ油、トウモロコシ油等の溶媒;プルロニック(登録商標)、ポリエチレングリコール、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリソルベート、トリトン(登録商標)、レシチン、コレステロール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリン等の界面活性剤または湿潤剤;塩化ナトリウム、塩化カリウム、グリセリン、ブドウ糖、ソルビトール、マンニトール等の等張化剤;安息香酸、サリチル酸、チメロサール、フェネチルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン、クロルヘキシジン等の保存剤;錯化剤;アミノ酸;抗菌剤;着色剤;フレーバー剤および希釈剤;乳化剤;ナトリウム等の塩形成対イオン;搬送ビヒクル;希釈剤などが挙げられる(Remington’s Pharmaceutical Sciences, 第18版, A.R. Gennaro監修, Mack Publishing Company, 1990)。
本発明に係るペプチドまたはそのプロドラッグの薬剤中の含有量は、薬剤全体に対して0.01~100重量%であり得る。
本発明の化合物の投与量は、年齢、症状、投与方法などにより差異はあるが、経口投与の場合、一般的に、ヒト(体重60kgとして)に対して、一日につき約0.1~100mg、好ましくは約1.0~50mg、より好ましくは約1.0~20mgである。非経口的に投与する場合は、その1回投与量は年齢、症状、投与方法などによっても異なるが、例えば、注射剤の形では通常、ヒト(体重60kgとして)に対して、一日につき約0.01~30mg程度、好ましくは約0.1~20mg程度、より好ましくは約0.1~10mg程度を投与するのが好都合である。ヒト以外の動物の場合も、体重60kg当たりに換算した量を投与することができる。
<実施形態>
以下に、本発明の実施形態を例示する。
[1] 以下の式(1)で表されるアミノ酸配列を含み、アミノ酸残基数が20以下である、ペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグ:
Figure 0007032808000011
上記式(1)において、
は、脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基を側鎖に有していてもよい、Trp、Gly、Ala、Val、Leu、Ile、Pro、Phe、His、Tyr、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、2-アミノイソ酪酸、3,4-ジデヒドロプロリン、ホモフェニルアラニン、およびホモメチオニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損であり;
は、脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基を側鎖に有していてもよい、Tyr、Ser、Thr、Trp、Phe、Ala、Leu、Ile、Val、Arg、Lys、His、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、および2-アミノイソ酪酸からなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損であり;
、X、X、X10、X14、およびX16は、それぞれ独立に、脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基を側鎖に有していてもよい、Gly、Ala、Phe、Val、Leu、Ile、Met、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、2-アミノイソ酪酸、ホモフェニルアラニン、およびホモメチオニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
は、親水性アミノ酸残基またはCysであり;
は、Trp、Ser、Tyr、Val、Leu、Ile、Arg、His、Glu、Asp、Phe、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、ホモフェニルアラニン、ならびに脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基を有するAlaからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
およびX13は、それぞれ独立にArg、Lys、Pro、Cys、His、(α-メチル)リジン、2,3-ジアミノプロピオン酸、2,4-ジアミノブタン酸、およびオルニチンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
は、Asn、Pro、Gln、Cysおよび3,4-ジデヒドロプロリンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
11は、脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基を側鎖に有していてもよい任意のアミノ酸残基であり;
12は、Ser、Pro、Cys、Thr、Tyr、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、およびホモシステインからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
15は、脂環式基、芳香族炭化水素基、アラルキル基および複素環基からなる群から選択される置換基を側鎖に有していてもよい任意のアミノ酸残基、または欠損である。
[2] Xが、Trp、Val、Leu、Ile、Phe、His、Tyr、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキシルグリシン、2-フェニルグリシン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、3-ナフチルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、およびホモフェニルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損である、[1]に記載のペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグ。
[3] X、X、X、X10、X14、およびX16が、それぞれ独立にAla、Val、Leu、Ile、Phe、2-シクロヘキシルグリシン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、および2-アミノイソ酪酸からなる群から選択されるアミノ酸残基である、[1]または[2]に記載のペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグ。
[4] X11が、Ala、Val、Leu、Ile、Phe、Trp、Tyr、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキシルグリシン、2-フェニルグリシン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、3-ナフチルアラニン、ホモフェニルアラニン、2-アミノ酪酸、2-アミノイソ酪酸、ノルロイシン、ノルバリン、およびイソバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基である、[1]~[3]のいずれか1つに記載のペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグ。
[5] Xが、Arg、Lys、His、Asn、Gln、Asp、Glu、Cys、2,3-ジアミノプロピオン酸、2,4-ジアミノブタン酸、およびオルニチンからなる群から選択されるアミノ酸残基である、[1]~[4]のいずれか1つに記載のペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグ。
[6] X15が、Arg、Pro、Cys、Lys、His、2,3-ジアミノプロピオン酸、2,4-ジアミノブタン酸、およびオルニチンからなる群から選択されるアミノ酸残基である、[1]~[5]のいずれか1つに記載のペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグ。
[7] X12が、Ser、Pro、Cys、Thr、2-ヒドロキシグリシン、およびホモセリンからなる群から選択されるアミノ酸残基である、[1]~[6]のいずれか1つに記載のペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグ。
[8] 前記式(1)で表されるアミノ酸配列として、下記式(1-1)~式(1-27)からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、[1]~[7]のいずれか1つに記載のペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグ:
Figure 0007032808000012
[9] Xが、Trp、Ser、Tyr、Val、Leu、Ile、Phe、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
ただし、XがSer、2-ヒドロキシグリシンまたはホモセリンの場合は、XはTyr、Ser、Thr、Trp、Phe、Leu、Ile、Val、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基である、[1]~[8]のいずれか1つに記載のペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグ。
[10] Xが、Tyr、Ser、Trp、Phe、Arg、Lys、His、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損である、[1]~[9]のいずれか1つに記載のペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグ。
[11] X11が、Val、Leu、Ile、Phe、Trp、Tyr、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキシルグリシン、2-フェニルグリシン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、3-ナフチルアラニン、ホモフェニルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、およびイソバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
ただし、XおよびXがTrpであり、且つXがTyrである場合は、X11はPhe、Trp、Tyr、2-シクロヘキシルグリシン、およびノルバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基である、[1]~[10]のいずれか1つに記載のペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグ。
[12] 以下の(a)または(b)を満たし、アミノ酸残基数が20以下である、ペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグ:
(a)下記配列番号2~9、配列番号11~38、配列番号380~385、配列番号573~581および配列番号583~595で表されるアミノ酸配列のいずれか1つを含む
(b)上記(a)のアミノ酸配列において、X~XおよびX~X16のうち1のアミノ酸残基が置換、または欠損されたアミノ酸配列を1つ含み、マイオスタチン阻害活性を有する。
Figure 0007032808000013
Figure 0007032808000014
Figure 0007032808000015
[13] 以下の(a-1)または(b-1)を満たす、[12]に記載のペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグ:
(a-1)前記(a)を満たすペプチドのアミノ酸配列が、配列番号4、配列番号6~8、配列番号12、配列番号13、配列番号15、配列番号16、配列番号18、配列番号23~29、配列番号33~36、配列番号380~385、配列番号573~581、配列番号583、配列番号584、および配列番号586~594のいずれか1つで表される
(b-1)上記(a-1)のアミノ酸配列において、X~X、X、X、X11、およびX14のうち1のアミノ酸残基が置換、または欠損されたアミノ酸配列を1つ含み、マイオスタチン阻害活性を有する。
[14] [1]~[13]のいずれか1つに記載のペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグを含む、マイオスタチン阻害剤。
[15] [1]~[13]のいずれか1つに記載のペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグを含む、筋萎縮障害の予防および/または治療剤。
[16] 前記筋萎縮障害が、筋ジストロフィーである、[15]に記載の筋萎縮障害の予防および/または治療剤。
[17] [1]~[13]のいずれか1つに記載のペプチドもしくはその薬学的に許容される塩、またはそれらのプロドラッグの有効量を患者に投与することを含む、筋萎縮障害の予防および/または治療方法。
[18] 前記筋萎縮障害が、筋ジストロフィーである、[17]に記載の筋萎縮障害の予防および/または治療方法。
本発明の効果を、以下の実施例および比較例を用いて説明する。ただし、本発明の技術的範囲が以下の実施例のみに制限されるわけではない。
<ペプチドの合成>
(合成例1)
配列番号2のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-27の合成
111-WYIEWIKIQIISKLRL-NH(PDM-27)
ただし、R111は以下の式(4)で表される基である。
Figure 0007032808000016
PDM-27は以下に示すFmoc固相ペプチド合成法により合成した。
Rink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)をPrelude 6チャンネルペプチド合成装置(Protein Technologies社)用反応容器に量りとり、装置にセットした。以下の反応はすべて窒素雰囲気下で行った。ジメチルホルムアミド(DMF)溶液中室温(25℃)で30分間樹脂を膨潤させた後、20%(v/v)ピペリジン/DMF溶液(2.5mL)中、室温(25℃)で5分間2サイクル反応させることで樹脂上の保護基Fmoc(9-フルオレニルメトキシカルボニル)基を除去した。DMF(2.5mL)で6回樹脂を洗浄し、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(HOAt, 0.20mmol,10eq.)、O-(7-アザ-1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU, 0.20mmol,10eq.)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIEA , 0.20mmol, 10eq)存在下で、Fmoc-Leu-OH(0.20mmol,10eq.)を室温(25℃)で30分間DMF(2mL)中にて反応させ、樹脂上にアミノ酸を導入した。次のアミノ酸を縮合させるため、20%(v/v)ピペリジン/DMF溶液(2.5mL)中にて5分間2サイクル反応させることで樹脂上のFmoc基を除去した。以下、Fmoc-Leu-OHの場合と同様にして順次C末端側からFmoc-Arg(Pbf)-OH(0.20mmol,10eq.)、Fmoc-Leu-OH(0.20mmol,10eq.)、Fmoc-Lys(Boc)-OH(0.20mmol,10eq.)、Fmoc-Ser(tBu)-OH(0.20mmol,10eq.)、Fmoc-Ile-OH(0.20mmol,10eq.)、Fmoc-Ile-OH(0.20mmol,10eq.)、Fmoc-Gln(Trt)-OH(0.20mmol,10eq.)、Fmoc-Ile-OH(0.20mmol,10eq.)、Fmoc-Lys(Boc)-OH(0.20mmol,10eq.)、Fmoc-Ile-OH(0.20mmol,10eq.)、Fmoc- Trp(Boc)-OH(0.20mmol,10eq.)、Fmoc-Glu(OtBu)-OH(0.20 mmol,10eq.)、Fmoc-Ile-OH(0.20mmol,10eq.)、Fmoc-Tyr(tBu)-OH(0.20mmol,10eq.)、Fmoc-Trp(Boc)-OH(0.20mmol,10eq.)Fmoc-Acp-OH(0.20mmol,10eq.; Acp:アミノカプロン酸)を導入してペプチド鎖を伸長させた。20%(v/v)ピペリジン/DMF溶液(2.5mL)中で5分間2サイクル反応させることでN末端のFmoc基を除去し、Fmocアミノ酸と同様の縮合方法にてm-dPEG(4)Acid(ナカライテスク株式会社、0.20mmol,10eq.)を導入し、DMF(2.5mL,6回)およびメタノール(2.5mL,5回)洗浄後、窒素パージにより樹脂を乾燥させた。各種側鎖保護基の除去および脱樹脂のため、m-クレゾール(0.125mL)、チオアニソール(0.125mL)、1,2-エタンジチオール(0.050mL)存在下でトリフルオロ酢酸(TFA)5.0mL中にて2時間反応させた。ガラスフィルター付きロートを用いてろ過することで樹脂を除去した後、ロータリーエバポレーターによりTFAを減圧留去し、ジエチルエーテル40mLを加えて粗精製ペプチドを析出させた。粗精製ペプチドを1M酢酸に溶解し、高速液体クロマトグラフィーを用いて精製することにより、白色固体を得た(2.8mg,収率5.1%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)811.4947,found 811.4844。
(合成例2)
配列番号3のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-28の合成
111-YWIEWIKIQIISKLRL-NH(PDM-28)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-28はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(2.2mg,収率4.0%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)811.4947,found 811.4984。
(合成例3)
配列番号4のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-29の合成
111-YYIEWIKIQIISKLRL-NH(PDM-29)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-29はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(0.9mg,収率1.6%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)803.8227,found 803.8185。
(合成例4)
配列番号5のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-30の合成
111-WWIEWIKIQIISKLRL-NH(PDM-30)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-30はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(2.1mg,収率3.8%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)819.1667,found 819.1708。
(合成例5)
配列番号6のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-31の合成
111-(Naa)-YIEWIKIQIISKLRL-NH(PDM-31; Naa: 3-(2-ナフチル)-アラニン)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-31はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(2.1mg,収率3.8%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)815.1629,found 815.1537。
(合成例6)
配列番号7のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-32の合成
111-FYIEWIKIQIISKLRL-NH(PDM-32)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-32はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(2.7mg,収率4.9%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)798.4911,found 798.5083。
(合成例7)
配列番号8のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-34の合成
111-LYIEWIKIQIISKLRL-NH(PDM-34)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-34はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(3.7mg,収率6.9%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)787.1629,found 787.1746。
(合成例8)
配列番号9のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-35の合成
111-HYIEWIKIQIISKLRL-NH(PDM-35)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-35はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(10.2mg,収率19%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)795.1546,found 795.1572。
(合成例9)
配列番号11のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-37の合成
111-WFIEWIKIQIISKLRL-NH(PDM-37)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-37はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(3.3mg,収率6.0%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)806.1631,found 806.1714。
(合成例10)
配列番号12のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-38の合成
111-W-(Naa)-IEWIKIQIISKLRL-NH(PDM-38; Naa: 3-(2-ナフチル)-アラニン)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-38はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(2.7mg,収率4.8%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)822.8349,found 822.8392。
(合成例11)
配列番号13のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-39の合成
111-W-Cha-IEWIKIQIISKLRL-NH(PDM-39; Cha: 3-シクロヘキシルアラニン)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-39はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(5.5mg,収率10%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)808.1787,found 808.1852。
(合成例12)
配列番号14のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-40の合成
111-WLIEWIKIQIISKLRL-NH(PDM-40)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-40はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(1.1mg,収率2.0%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)794.8349,found 794.8349。
(合成例13)
配列番号15のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-41の合成
111-WHIEWIKIQIISKLRL-NH(PDM-41)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-41はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(6.5mg,収率12%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)802.8266,found 802.8266。
(合成例14)
配列番号16のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-42の合成
111-WRIEWIKIQIISKLRL-NH(PDM-42)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-42はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(7.8mg,収率14%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)809.1740,found 809.1740。
(合成例15)
配列番号17のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-43の合成
111-WSIEWIKIQIISKLRL-NH(PDM-43)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-43はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(7.0mg,収率13%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)786.1509,found 786.1509。
(合成例16)
配列番号18のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-44の合成
111-WYIE-(Naa)-IKIQIISKLRL-NH(PDM-44; Naa: 3-(2-ナフチル)-アラニン)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-44はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(7.0mg,収率13%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)815.1629,found 815.1629。
(合成例17)
配列番号19のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-45の合成
111-WYIELIKIQIISKLRL-NH(PDM-45)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-45はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(5.6mg,収率10%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)787.1629,found 787.1585。
(合成例18)
配列番号20のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-46の合成
111-WYIESIKIQIISKLRL-NH(PDM-46)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-46はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(3.8mg,収率7.1%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)778.4789,found 778.4739。
(合成例19)
配列番号21のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-47の合成
111-WYIERIKIQIISKLRL-NH(PDM-47)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-47はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(1.4mg,収率2.6%)
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)801.5020,found 801.5007。
(合成例20)
配列番号22のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-48の合成
111-YWIEEIKIQIISKLRL-NH(PDM-48)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-48はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(1.6mg,収率3.0%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)792.4825,found 792.4794。
(合成例21)
配列番号23のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-49の合成
111-WYIEFIKIQIISKIRL-NH(PDM-49)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-49はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(4.3mg,収率7.9%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)798.4911,found 798.4918。
(合成例22)
配列番号24のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-50の合成
111-WYIEYIKIQIISKIRL-NH(PDM-50)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-50はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(5.8mg,収率11%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)803.8227,found 803.8186。
(合成例23)
配列番号25のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-51の合成
111-WYIEHIKIQIISKIRL-NH(PDM-51)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-51はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(6.2mg,収率11%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)795.1546,found 795.1539。
(合成例24)
配列番号26のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-52の合成
111-WYIEWIKIQI-Nva-SKLRL-NH(PDM-52; Nva:ノルバリン)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-52はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(7.0mg,収率13%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)806.8228,found 806.8233。
(合成例25)
配列番号27のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-53の合成
111-WYIEWIKIQI-Chg-SKLRL-NH(PDM-53; Chg:2-シクロヘキシルグリシン)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-53はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(6.5mg,収率12%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)820.1666,found 820.1666。
(合成例26)
配列番号28のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-54の合成
111-WYIEWIKIQIFSKLRL-NH(PDM-54)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-54はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(8.5mg,収率15%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)822.8228,found 822.8180。
(合成例27)
配列番号29のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-55の合成
111-WYIEWIKIQIWSKLRL-NH(PDM-55)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-55はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(9.3mg,収率16%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)835.8264,found 835.8290。
(合成例28)
配列番号30のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-56の合成
111-WYIEWIKIQIYSKLRL-NH(PDM-56)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-56はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(10.5mg,収率19%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)828.1544,found 828.1489。
(合成例29)
配列番号31のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-61の合成
111-YYIESIKIQIISKLRL-NH(PDM-61)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-61はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(4.7mg,収率8.9%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)770.8069,found 770.8032。
(合成例30)
配列番号32のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-62の合成
111-WRIESIKIQIISKLRL-NH(PDM-62)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-62はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(12.7mg,収率23%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)776.1582,found 776.1566。
(合成例31)
配列番号33のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-63の合成
111-WYIESIKIQIWSKLRL-NH(PDM-63)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-63はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(35.9mg,収率65%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)802.8107,found 802.8067。
(合成例32)
配列番号20のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-46の合成
WYIESIKIQIISKLRL-NH(nPDM-46)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-46はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法によりペプチド鎖を伸長させ、20%(v/v)ピペリジン/DMF溶液によりN末端Fmoc基を除去した。その後、DMF(2.5mL,6回)およびメタノール(2.5mL,5回)洗浄し、その後、窒素パージにより樹脂を乾燥させた。以降は合成例1と同様の手法により、側鎖保護基の除去および脱樹脂を経て、精製した(2.7mg,収率5.8%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)668.0791,found 668.0797。
(合成例33)
配列番号29のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-55の合成
WYIEWIKIQIWSKLRL-NH(nPDM-55)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-55はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(6.3mg,収率13%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)725.4266,found 725.4266。
(合成例34)
配列番号33のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-63の合成
WYIESIKIQIWSKLRL-NH(nPDM-63)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-63はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(3.6mg,収率7.5%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)692.4109,found 692.4109。
(合成例35)
配列番号34のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-55/E31Kの合成
WYIKWIKIQIWSKLRL-NH(nPDM-55/E31K)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-55/E31KはRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(8.2mg,収率16%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)725.1107,found 725.0985。
(合成例36)
配列番号35のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-55/E31Rの合成
WYIRWIKIQIWSKLRL-NH(nPDM-55/E31R)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-55/E31RはRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(6.2mg,収率12%)。
HRMS(ES+)calcd for(M2++2H)1101.1653,found 1101.1569。
(合成例37)
配列番号36のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-55/E31Qの合成
WYIQWIKIQIWSKLRL-NH(nPDM-55/E31Q)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-55/E31QはRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(4.4mg,収率8.7%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)725.0986,found 725.0933。
(合成例38)
配列番号37のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-55/E31Nの合成
WYINWIKIQIWSKLRL-NH(nPDM-55/E31N)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-55/E31NはRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(2.6mg,収率5.2%)。
HRMS(ES+)calcd for(M2++2H)1080.1362,found 1080.1362。
(合成例39)
配列番号38のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-55/Q36Pの合成
WYIEWIKIPIWSKLRL-NH(nPDM-55/Q36P)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-55/Q36PはRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(3.2mg,収率6.4%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)715.0913,found 715.0822。
(合成例40)
配列番号29のアミノ酸配列を含むペプチド:succinyl-nPDM-55の合成
HOOC-(CH-CO-WYIEWIKIQIWSKLRL-NH(succinyl-nPDM-55)
succinyl-nPDM-55はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法によりペプチド鎖を伸長させ、20%(v/v)ピペリジン/DMF溶液によりN末端Fmoc基を除去した。その後、DIEA存在下、無水コハク酸(関東化学、0.20mmol,10eq.)を反応させ、DMF(2.5mL,6回)およびメタノール(2.5mL,5回)にて洗浄した。その後、窒素パージにより樹脂を乾燥させた。以降は合成例1と同様の手法により、側鎖保護基の除去および脱樹脂を経て、精製した(2.0mg,収率3.8%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)758.7653,found 758.7484。
(合成例41)
配列番号29のアミノ酸配列を含むペプチド:orotinyl-nPDM-55の合成
112-WYIEWIKIQIWSKLRL-NH(orotinyl-nPDM-55)
ただし、R112は以下の式(5)で表される基である。
Figure 0007032808000017
orotinyl-nPDM-55はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法によりペプチド鎖を伸長させ、20%(v/v)ピペリジン/DMF溶液によりN末端Fmoc基を除去した。その後、Fmocアミノ酸と同様の縮合方法にてオロチン酸(東京化成工業、0.20mmol,10eq.)を導入し、DMF(2.5mL,6回)およびメタノール(2.5mL,5回)にて洗浄した。その後、窒素パージにより樹脂を乾燥させた。以降は合成例1と同様の手法により、側鎖保護基の除去および脱樹脂を経て、精製した(1.8mg,収率3.5%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)771.4288,found 725.4266。
(合成例42)
配列番号29のアミノ酸配列を含むペプチド:3-pyridil-nPDM-55の合成
113-WYIEWIKIQIWSKLRL-NH(3-pyridil-nPD
M-55)
ただし、R113は以下の式(6)で表される基である。
Figure 0007032808000018
3-pyridil-nPDM-55はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法によりペプチド鎖を伸長させ、20%(v/v)ピペリジン/DMF溶液によりN末端Fmoc基を除去した。その後、Fmocアミノ酸と同様の縮合方法にて3-ピリジンプロピオン酸(東京化成工業、0.20mmol,10eq.)を導入し、DMF(2.5mL,6回)およびメタノール(2.5mL,5回)にて洗浄した。その後、窒素パージにより樹脂を乾燥させた。以降は合成例1と同様の手法により、側鎖保護基の除去および脱樹脂を経て、精製した(3.4mg,収率6.5%)。
HRMS(ES+)calcd for(M2++2H)1147.1546,found 1147.1439。
(合成例43)
配列番号1のアミノ酸配列を含むペプチド(比較例):mMPS(28-43)の合成
SRIEAIKIQILSKLRL-NH(mMPS(28-43))
上記ペプチドのN末端は水素原子である。mMPS(28-43)に含まれる配列番号1のアミノ酸配列は、ヒトやマウス等の複数の生物種に共通な、マイオスタチンプロペプチドの部分配列に相当する。
mMPS(28-43)はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(11.5mg,収率25%)。
HRMS(ES+)calcd for(M4++4H)470.8102,found 470.8124。
(合成例44)
配列番号39のアミノ酸配列を含むペプチド(比較例):d-14の合成
WYIEAIKIQILSKLRL-NH(d-14)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
d-14はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(9.6mg,収率20%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)993.6173,found 993.6211。
(合成例45)
配列番号10のアミノ酸配列を含むペプチド(比較例):PDM-36の合成
111-SYIEWIKIQIISKLRL-NH(PDM-36)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-36はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(1.4mg,収率2.6%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)778.4789,found 778.4884。
(合成例46)
配列番号380のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-64の合成
WYIRWIK-Chg-QIWSKLRL-NH(nPDM-64; Chg:2-シクロヘキシルグリシン)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-64はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(2.3mg,収率4.5%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)743.1076,found 743.1024。
(合成例47)
配列番号381のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-65の合成
WYIRWIKIQIWSK-Chg-RL-NH(nPDM-65; Chg:2-シクロヘキシルグリシン)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-65はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020 mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(2.3mg,収率4.5%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)743.1076,found 743.1217。
(合成例48)
配列番号382のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-66の合成
WYIRWIK-Chg-QIWSK-Chg-RL-NH(nPDM-66; Chg:2-シクロヘキシルグリシン)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-66はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(2.3mg,収率4.4%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)751.7899,found 751.7762。
(合成例49)
配列番号383のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-67の合成
WYFRWIKIQIWSKLRL-NH(nPDM-67)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-67はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(5.4mg,収率10%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)745.7742,found 745.7523。
(合成例50)
配列番号384のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-68の合成
WYIRWIKIQIWSKXRL-NH(nPDM-68)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-68はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(9.1mg,収率18%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)745.7742,found 745.7604。
(合成例51)
配列番号385のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-69の合成
YYIR-Naa-IKIQIWSKLRL-NH(nPDM-69; Naa: 3-(2-ナフチル)-アラニン)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-69はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(5.2mg,収率10%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)730.4424,found 730.4194。
(合成例52)
配列番号35のアミノ酸配列を含むペプチド:A-nPDM-55/E31Rの合成
AWYIRWIKIQIWSKLRL-NH(A-nPDM-55/E31R)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
A-nPDM-55/E31RはRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(10mg,収率19%)。
HRMS(ES+)calcd for(M2++2H)1101.1653,found 1101.1569。
(合成例53)
配列番号573のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-70の合成
WYIRWIK-Chg-QIWSR-Chg-RL-NH(nPDM-70,Chg:2-シクロヘキシルグリシン)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-70はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(1.3mg,収率2.4%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)761.1253,found 761.1242。
(合成例54)
配列番号574のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-71の合成
WYIRWIR-Chg-QIWSK-Chg-RL-NH(nPDM-71,Chg:2-シクロヘキシルグリシン)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-71はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成及び精製した(4.7mg,収率8.6%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)761.1253,found 761.1221。
(合成例55)
配列番号575のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-72の合成
WYIRWIR-Chg-QIWSR-Chg-RL-NH(nPDM-72,Chg:2-シクロヘキシルグリシン)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-72はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(10mg,収率19%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)770.7940,found 770.4622。
(合成例56)
配列番号576のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-73の合成
WYIRWIR-Chg-QIWSR-Chg-PL-NH(nPDM-73,Chg:2-シクロヘキシルグリシン)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-73はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(20mg,収率39%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)750.7779,found 750.7799。
(合成例57)
配列番号577のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-75の合成
WYIRWIR-Chg-QIWPR-Chg-RL-NH(nPDM-75,Chg:2-シクロヘキシルグリシン)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-75はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(7.9mg,収率14%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)773.8009,found 773.8043。
(合成例58)
配列番号578のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-76の合成
WYIRWIR-Chg-PIWSR-Chg-RL-NH(nPDM-76,Chg:2-シクロヘキシルグリシン)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-76はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(9.6mg,収率17%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)760.1254,found 760.1267。
(合成例59)
配列番号579のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-77の合成
WYIRWIP-Chg-QIWSR-Chg-RL-NH(nPDM-77,Chg:2-シクロヘキシルグリシン)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-77はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(5.6mg,11%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)750.7779,found 750.7751。
(合成例60)
配列番号588のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-80の合成
WYIRwIR-Chg-QIWSR-Chg-PL-NH(nPDM-80,Chg:2-シクロヘキシルグリシン,w:D-Trp)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-80はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(7.5mg,収率14%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)750.7779,found 750.7756。
(合成例61)
配列番号589のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-82の合成
WYIRwIR-Chg-QIWsR-Chg-PL-NH(nPDM-82,Chg:2-シクロヘキシルグリシン,w:D-Trp,s:D-Ser)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-82はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(15mg,収率30%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)750.7779,found 750.7808。
(合成例62)
配列番号580のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-83の合成
WYIRWIR-Chg-PIWSR-Chg-PL-NH(nPDM-83,Chg:2-シクロヘキシルグリシン)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-83はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(18mg,収率36%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)740.4426,found 740.4407。
(合成例63)
配列番号581のアミノ酸配列を含むペプチド:3,3-diphenylpropionyl-nPDM-85の合成
114-YIRWIR-Chg-QIWSR-Chg-PL-NH(3,3-diphenylpropionyl-nPDM-85,Chg:2-シクロヘキシルグリシン)
ただし、R114は以下の式(7)で表される基である。
Figure 0007032808000019
3,3-diphenylpropionyl-nPDM-85はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(4.9mg,収率9.4%)。
HRMS(ES+)calcd for(M2++2H)1136.6677,found 1136.6760。
(合成例64)
配列番号590のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-86の合成
WYIRwIK-Chg-QIWSK-Chg-RL-NH(nPDM-86,Chg:2-シクロヘキシルグリシン,w:D-Trp)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-86はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(4.6mg,収率8.5%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)751.7899,found 751.7857。
(合成例65)
配列番号591のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-88の合成
WYIRwIK-Chg-QIWsK-Chg-RL-NH(nPDM-88,Chg:2-シクロヘキシルグリシン,w:D-Trp,s:D-Ser)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-88はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(4.0mg,収率7.4%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)751.7899,found 751.7872。
(合成例66)
配列番号592のアミノ酸配列を含むペプチド:nPDM-92の合成
WYIRwI-(α-Me)Lys-Chg-QIWSK-Chg-RL-NH(nPDM-92,w:D-Trp,(α-Me)Lys:(α-メチル)リジン,Chg:2-シクロヘキシルグリシン)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
nPDM-92はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(13mg,収率23%)。
MALDI-TOF-MS:calcd for(M+H)2267.37,found 2268.06。
(合成例67)
配列番号588のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-80の合成
111-WYIRwIR-Chg-QIWSR-Chg-PL-NH(PDM-80,w:D-Trp,Chg:2-シクロヘキシルグリシン)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-80はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(8.8mg,収率15%)。
MALDI-TOF-MS:calcd for(M+H)2581.52,found 2581.69。
(合成例68)
配列番号590のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-86の合成
111-WYIRwIK-Chg-QIWSK-Chg-RL-NH(PDM-86,w:D-Trp,Chg:2-シクロヘキシルグリシン)
ただし、R111は上記式(4)で表される基である。
PDM-86はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例1と同様の手法により合成および精製した(8.4mg,収率14%)。
MALDI-TOF-MS:calcd for(M+H)2584.25,found 2584.67。
(合成例69)
配列番号590のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-89の合成
115-WYIRwIK-Chg-QIWSK-Chg-RL-NH(PDM-89,w:D-Trp,Chg:2-シクロヘキシルグリシン)
ただし、R115は以下の式(8)で表される基である。
Figure 0007032808000020
PDM-89はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(6.2mg,収率9.9%)。
MALDI-TOF-MS:calcd for(M+H)2684.62,found 2683.39。
(合成例70)
配列番号590のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-90の合成
116-WYIRwIK-Chg-QIWSK-Chg-RL-NH(PDM-90,w:D-Trp,Chg:2-シクロヘキシルグリシン)
ただし、R116は以下の式(9)で表される基である。
Figure 0007032808000021
PDM-90はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(9.5mg,収率15%)。
MALDI-TOF-MS:calcd for(M+H)2628.55,found 2629.53。
(合成例71)
配列番号590のアミノ酸配列を含むペプチド:PDM-91の合成
117-WYIRwIK-Chg-QIWSK-Chg-RL-NH(PDM-91,w:D-Trp,Chg:2-シクロヘキシルグリシン)
ただし、R117は以下の式(10)で表される基である。
Figure 0007032808000022
PDM-91はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(6.8mg,収率11%)。
MALDI-TOF-MS:calcd for(M+H)2685.58,found 2686.02。
(合成例72)
配列番号593のアミノ酸配列を含むペプチド:CR-60の合成
WYIcWICIQIWSKLRL-NH(CR-60,c:D-Cys,cとCの側鎖SH基間でジスルフィド結合を形成した環状ペプチド)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
CR-60はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により直鎖ペプチドを合成および精製した後、終濃度1mMの直鎖ペプチドが溶解した25%アセトニトリル水溶液に3当量のmethyl 3-nitro-2-pyridinesulfenateを加えて24時間室温で反応させ、得られたジスルフィド環状ペプチドをHPLC精製した。(1.2mg,収率2.4%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)707.7150,found 707.7081。
(合成例73)
配列番号594のアミノ酸配列を含むペプチド:CR-61の合成
WYIEWIKIcIWCKLRL-NH(CR-61,c:D-Cys,cとCの側鎖SH基間でジスルフィド結合を形成した環状ペプチド)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
CR-61はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例72と同様の手法により合成および精製した(16mg,収率31%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)721.7306,found 721.7327。
(合成例74)
配列番号595のアミノ酸配列を含むペプチド:CR-62の合成
WYIEWIKIQIWcKLCL-NH(CR-62,c:D-Cys,cとCの側鎖SH基間でジスルフィド結合を形成した環状ペプチド)
上記ペプチドのN末端は水素原子である。
CR-62はRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例72と同様の手法により合成および精製した(3.3mg,収率7.0%)。
HRMS(ES+)calcd for(M3++3H)712.3831,found 712.3789。
(合成例75)
配列番号582のアミノ酸配列を含むペプチド(比較例):3dの合成
118-RQNTRYSRIEWIKIQIISKLRL-NH(3d)
ただし、R118は以下の式(11)で表される基である。
Figure 0007032808000023
3dはRink Amide resin(0.37mmol/g,渡辺化学工業株式会社)54mg(0.020mmol)を用いて合成例32と同様の手法により合成および精製した(21mg,収率29%)。
HRMS(ES+)calcd for(M4++4H)750.1875,found 750.1732。
<マイオスタチン阻害活性の評価>
(試験例1)
合成例1で合成したPDM-27の濃度依存的なマイオスタチン阻害活性評価を、以下のレポーターアッセイにより実施した。その結果を図1に示す。PDM-27は1μM以上の濃度において顕著なマイオスタチン阻害活性を示した。なお、図中、「マイオスタチン-」はマイオスタチンを含まないジメチルスルホキシド(DMSO)を添加した試験区についての結果を、「マイオスタチン+」は8ng/mLのマイオスタチンを含み試験試料(ペプチド)を含まない試験区についての結果を、それぞれ示す。また、レポーターアッセイの結果は、8ng/mLのマイオスタチンを含み試験試料を含まない試験区についての結果をマイオスタチン活性100%(相対ルシフェラーゼ活性100%)として算出し、各試験区あたり3ウェルの平均値±標準偏差として図示した。
(1)細胞培養
ヒト胎児腎細胞HEK293細胞は、1%(v/v)の非必須アミノ酸(和光純薬工業株式会社)が添加された10%(v/v)ウシ胎児血清(FBS)を含むDMEM(ナカライテスク株式会社)を用いて、37℃の5%(v/v)COインキュベータ内で培養した。
(2)in vitroレポーターアッセイ
D-Lys-corted 96 well透明プレート(サーモフィッシャーサイエンティフィック社)にHEK293細胞を1ウェルあたり2.0×10cells(100μL DMEM+10%(v/v)FBS)播種し、24時間培養した。
その翌日、1ウェルあたり100ngのpGL4.48[luc2P/SBE/Hygro](プロメガ社)、インターナルコントロールとして10ngのpGL4[hRluc/TK](プロメガ社)、およびFuGENE HD(プロメガ社)(最終濃度 41.25μg/mL)をOPTI-MEMを用いて混合し、8μLずつウェル中の培地に添加した。この細胞を37℃、24時間培養したのち、細胞培養液を無血清DMEMに交換して8時間培養した。なお、pGL4.48[luc2P/SBE/Hygro]は、Smad結合領域(SBE)制御下にあるホタルルシフェラーゼレポーター遺伝子luc2Pを含み、マイオスタチンによるシグナル伝達経路が活性化されると細胞内在性のSmadが複合体を形成し、SBEと結合してluc2Pの転写が促進される。
試験試料であるペプチドは、ストック溶液として10mMになるようDMSOを用いて懸濁させ、-30℃で保存した。培地に添加する1時間前に、ペプチドとマイオスタチン(メルクミリポア社)とを無血清DMEMで懸濁して室温(25℃)で20分間静置した。次いで、任意の終濃度(0.3~10μM)のペプチドと、8ng/mLのマイオスタチンとになるよう培地に添加し、その後4時間培養を行った。4時間の培養後、アスピレーターで培養液を取り除き、細胞を1×PBSで洗浄した。その後、1ウェルあたり50μLのPassive Lysis buffer(プロメガ社)を加えて細胞を溶解した。溶解液を4℃条件下、4500rpmで6分間遠心分離した。遠心分離後の上清20μLを白色96wellプレート(コスター社)へ移した後、50μLのLuciferase Assay Reagent(プロメガ社)を添加し、発光をLuminoskan Ascent(サーモフィッシャーサイエンティフィック社)で検出してホタルルシフェラーゼ活性を測定した。更に、50μLのStop & Glo Buffer(プロメガ社)を添加した後、発光をLuminoskan Ascentで検出してウミシイタケルシフェラーゼ活性を測定することで、インターナルコントロールとした。
(試験例2)
合成例43のmMPS(28-43)、および合成例44のd-14について、試験例1の試験方法に準じてマイオスタチン阻害活性を評価した。mMPS(28-43)およびd-14については、終濃度1μMでは高いマイオスタチン阻害活性は認められなかった。mMPS(28-43)は、終濃度10μMでもマイオスタチン阻害活性が認められなかった。
(試験例3)
合成例2~合成例28、および合成例45において調製したペプチドについて、試験例1の試験方法に準じ、各ペプチドの終濃度1μMにてマイオスタチン阻害活性を評価した。その結果を図2および図3に示す。図2および図3に示すように、比較例であるPDM-36(配列番号10のアミノ酸配列を含むペプチド)以外のペプチドは、終濃度1μMで阻害活性40%以上(ルシフェラーゼ活性60%以下)という高い阻害活性を示した。
(試験例4)
合成例29~合成例31において調製したペプチドについて、試験例1の試験方法に準じ、各ペプチドの終濃度1μMにてマイオスタチン阻害活性を評価した。その結果を図4に示す。図4に示すように、これらのペプチドは、終濃度1μMで阻害活性40%以上(ルシフェラーゼ活性60%以下)という高い阻害活性を示した。
(試験例5)
合成例18のPDM-46、合成例27のPDM-55、および合成例31のPDM-63について、試験例1の試験方法に準じ、各ペプチドの終濃度0.3μMにてマイオスタチン阻害活性を評価した。その結果を図5に示す。PDM-55やPDM-63については、終濃度0.3μMでも阻害活性40%以上(ルシフェラーゼ活性60%以下)という高い阻害活性を示した。
(試験例6)
合成例32~合成例34において調製したペプチドについて、試験例1の試験方法に準じ、各ペプチドの終濃度1μMおよび0.3μMにてマイオスタチン阻害活性を評価した。その結果を図6に示す。図6に示すように、これらのペプチドは、終濃度1μMで阻害活性40%以上(ルシフェラーゼ活性60%以下)という高い阻害活性を示した。また、合成例33のnPDM-55については、終濃度0.3μMでも阻害活性40%以上(ルシフェラーゼ活性60%以下)という特に高い阻害活性を示した。
(試験例7)
合成例35~合成例42において調製したペプチドについて、試験例1の試験方法に準じ、各ペプチドの終濃度0.3μMにてマイオスタチン阻害活性を評価した。その結果を図7に示す。これらのペプチドは終濃度0.3μMにおいてルシフェラーゼ活性の低下が認められたことから、終濃度1μMで阻害活性40%以上(ルシフェラーゼ活性60%以下)の高い阻害活性を示すと推定される。特に、合成例35のnPDM-55/E31K、合成例36のnPDM-55/E31R、および合成例37のnPDM-55/E31Qについては、終濃度0.3μMでも阻害活性40%以上(ルシフェラーゼ活性60%以下)という特に高い阻害活性を示した。
(試験例8)
合成例46~合成例51において調製したペプチドについて、試験例1の試験方法に準じ、各ペプチドの終濃度1μMおよび0.3μMにてマイオスタチン阻害活性を評価した。その結果を図8に示す。図8に示すように、これらのペプチドは、終濃度1μMで阻害活性40%以上(ルシフェラーゼ活性60%以下)という高い阻害活性を示した。また、合成例46のnPDM-64、合成例47のnPDM-65、合成例48のnPDM-66、および合成例51のnPDM-69については、終濃度0.3μMでも阻害活性40%以上(ルシフェラーゼ活性60%以下)という特に高い阻害活性を示した。
(試験例9)
合成例52~59において調製したペプチドについて、試験例1の試験方法に準じ、各ペプチドの終濃度0.3μMにてマイオスタチン阻害活性を評価した。その結果を図10に示す。図10に示すように、これらのペプチドは、終濃度0.3μMで阻害活性40%以上(ルシフェラーゼ活性60%以下)という特に高い阻害活性を示した。なお、図10において、「Propeptide」は、マイオスタチンプロペプチドを示す。
(試験例10)
合成例60~65において調製したペプチドについて、試験例1の試験方法に準じ、各ペプチドの終濃度0.3μMにてマイオスタチン阻害活性を評価した。その結果を図11に示す。図11に示すように、nPDM-86、nPDM-80、nPDM-82およびnPDM-85については、終濃度0.3μMで阻害活性40%以上(ルシフェラーゼ活性60%以下)という特に高い阻害活性を示した。なお、図11において、「Propeptide」は、マイオスタチンプロペプチドを示す。
(試験例11)
合成例66~71において調製したペプチドについて、試験例1の試験方法に準じ、各ペプチドの終濃度0.3μMにてマイオスタチン阻害活性を評価した。その結果を図12に示す。図12に示すように、PDM-80、PDM-86、PDM-89、PDM-90およびPDM-91は、終濃度0.3μMで阻害活性40%以上(ルシフェラーゼ活性60%以下)という特に高い阻害活性を示した。なお、図12において、「Propeptide」は、マイオスタチンプロペプチドを示す。
(試験例12)
合成例72~74において調製したペプチドについて、試験例1の試験方法に準じ、各ペプチドの終濃度1μMにてマイオスタチン阻害活性を評価した。その結果を図13に示す。図13に示すように、これらのペプチドは、終濃度1μMで阻害活性40%以上(ルシフェラーゼ活性60%以下)という高い阻害活性を示した。
(試験例13)
合成例64および75において調製したペプチドについて、試験例1の試験方法に準じ、濃度0.016~2μMの範囲でマイオスタチン阻害活性を評価した。その結果を図15に示す。22残基からなる3dが273nMのIC50値を示したのに対し、16残基からなるnPDM-86は131nMのIC50値を示した。3dと比べて、6残基短いnPDM-86は、約2倍高い阻害活性を示した。
<デュシェンヌ型筋ジストロフィーモデルmdxマウス前脛骨筋に及ぼす影響(in vivo評価)>
合成例18で調製したPDM-46について、in vivoにおける筋量増大効果を検証するため以下の手法により評価を行った。
PDM-46を、0.75mMとなるよう生理食塩水に溶解した。麻酔下にある5週齢のmdx雄マウス(日本クレア社より購入)の左脚前脛骨筋内に40μL筋肉内投与した(対照として生理食塩水を右脚前脛骨筋内に40μL筋肉内投与した)。2週間後、再度同じ量のPDM-46を同じ部位に投与した。さらに4週間後、マウスの剖検を行い両脚から前脛骨筋を摘出して重量を測定した。
この結果を図9に示す(図9(A):個体番号1、図9(B):個体番号2、それぞれの写真中の左側が6週間飼育後の右脚(PDM-46投与)、右側が6週間飼育後の左脚(生理食塩水投与)である。)。PDM-46はそのマイオスタチン阻害活性に基づいて、mdxマウス前脛骨筋の筋量を、重量換算で13%程度(3匹の平均値)増大させた。
<mdxマウスおよびC57BL/6マウス腓腹筋に及ぼす影響(in vivo評価)>
合成例36で調製したnPDM-55/E31Rのin vivoにおける筋量増大効果を検証するため以下の手法により評価を行った。
nPDM-55/E31Rを0.75mMになるように生理食塩水に溶解した。麻酔下にある5週齢mdxマウスおよびC57BL/6マウス(いずれも雄、日本クレア社より購入)の両脚腓腹筋内に40μL筋肉内投与した(対照マウスには、生理食塩水を両脚腓腹筋内に40μL筋肉内投与した)。2週間後、再度同じ量のnPDM-55/E31Rを同じ部位に投与した。さらに4週間後、マウスの剖検を行い、両脚から腓腹筋を摘出してクリオスタットを用いて横断凍結切片(6μm)を作成した。ヘマトキシリン・エオシン染色し、ランダムに選択した3つの切片に関して、筋繊維(200本)の断面積を蛍光顕微鏡BZX700(キーエンス社)により解析した。
この結果を図14に示す。nPDM-55/E31Rを投与したマウスは、生理食塩水を投与したマウスの筋切片よりも、筋断面積を増大させた。各mdxおよびC57BL/6マウスに関する解析画像から、得られた筋肥大は、炎症性ではなく、nPDM-55/E31Rのマイオスタチン阻害活性に基づくものであることが明らかとなった。
<mdxマウスの血清クレアチンキナーゼ値に及ぼす影響(in vivo評価)>
合成例36で調製したnPDM-55/E31Rのmdxマウスにおける血清クレアチンキナーゼ(CK)値に与える効果を検証するため以下の手法により評価を行った。なお、合成例75で調製した3dを比較例とした。
nPDM-55/E31Rおよび3dを0.75mMになるように生理食塩水に溶解した。麻酔下にある5週齢mdxマウス(いずれも雄、日本クレア社より購入)の両脚腓腹筋内に40μL筋肉内投与した。2週間後、再度同じ量のnPDM-55/E31Rを同じ部位に投与した。血清サンプルは、これらの投与直前に採取(0日目,14日目)し、さらに4週間後にも採取した(42日目)。血清中のCK含量を解析した結果を図16に示す。3dを投与したマウスのCK値は14日目において低下したが、42日目で再び上昇する傾向を示した。一方、nPDM-55/E31Rを投与したマウスのCK値は、14日および42日において、0日目よりも明らかに低い値を示した。これらの結果より、nPDM-55/E31Rは3dよりも持続的に血中CK値を低く保つ効果があることが示唆された。
本出願は、2016年8月10日に出願された日本国特許出願第2016-158123号に基づいており、その開示内容は、参照により全体として引用されている。

Claims (12)

  1. 以下の式(1)で表されるアミノ酸配列を含み、アミノ酸残基数が20以下である、マイオスタチン阻害活性を有するペプチドまたはその薬学的に許容される塩:
    Figure 0007032808000024

    上記式(1)において、
    は、Trp、Val、Leu、Ile、Phe、His、Tyr、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキシルグリシン、2-フェニルグリシン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、3-ナフチルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、2-アミノ酪酸、およびホモフェニルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
    は、Tyr、Ser、Trp、Phe、Arg、Lys、His、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ホモフェニルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損であり;
    、X、X、X10、X14、およびX16は、それぞれ独立に、Val、Leu、Ile、Phe、2-シクロヘキシルグリシン、ノルロイシン、ノルバリン、およびイソバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
    は、Arg、Lys、His、Asn、Gln、Asp、Glu、Cys、2,3-ジアミノプロピオン酸、2,4-ジアミノブタン酸、およびオルニチンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
    は、Trp、Ser、Tyr、Val、Leu、Ile、Glu、Asp、Phe、2-ヒドロキシグリシン、ホモセリン、ノルロイシン、ノルバリン、イソバリン、ホモフェニルアラニン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
    およびX13は、それぞれ独立にArg、Lys、Pro、Cys、His、(α-メチル)リジン、2,3-ジアミノプロピオン酸、2,4-ジアミノブタン酸、およびオルニチンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
    は、Asn、Pro、Gln、Cysおよび3,4-ジデヒドロプロリンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
    11は、Val、Leu、Ile、Phe、Trp、Tyr、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキシルグリシン、2-フェニルグリシン、3-シクロペンチルアラニン、3-シクロヘキシルアラニン、3-フラニルアラニン、3-チエニルアラニン、メトキシフェニルアラニン、3-ナフチルアラニン、ホモフェニルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、およびイソバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり、ただし、XおよびXがTrpであり、且つXがTyrである場合は、X11はPhe、Trp、Tyr、2-シクロヘキシルグリシン、およびノルバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
    12は、Ser、Pro、Cys、2-ヒドロキシグリシン、およびホモセリンからなる群から選択されるアミノ酸残基であり;
    15は、Arg、Pro、Cys、Lys、His、2,3-ジアミノプロピオン酸、2,4-ジアミノブタン酸、およびオルニチンからなる群から選択されるアミノ酸残基である。
  2. が、Trp、Val、Leu、Ile、Phe、His、Tyr、3-ナフチルアラニン、ノルロイシン、ノルバリン、およびイソバリンからなる群から選択されるアミノ酸残基である、請求項1に記載のマイオスタチン阻害活性を有するペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
  3. 、X、X、X10、X14、およびX16が、それぞれ独立に、Val、Leu、Ile、Phe、および2-シクロヘキシルグリシンからなる群から選択されるアミノ酸残基である、請求項1または2に記載のマイオスタチン阻害活性を有するペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
  4. が、Arg、Lys、Gln、Cys、およびGluからなる群から選択されるアミノ酸残基である、請求項1~3のいずれか1項に記載のマイオスタチン阻害活性を有するペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
  5. 12が、Ser、Pro、およびCysからなる群から選択されるアミノ酸残基である、請求項1~4のいずれか1項に記載のマイオスタチン阻害活性を有するペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
  6. 前記式(1)で表されるアミノ酸配列として、下記式(1-1)~式(1-11)、式(1-13)~式(1-17)、式(1-19)~式(1-21)、式(1-23)~式(1-25)および式(1-27)からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のマイオスタチン阻害活性を有するペプチドまたはその薬学的に許容される塩:
    Figure 0007032808000025
  7. が、Tyr、Ser、Trp、Arg、Lys、His、3-シクロヘキシルアラニン、および3-ナフチルアラニンからなる群から選択されるアミノ酸残基または欠損である、請求項1~6のいずれか1項に記載のマイオスタチン阻害活性を有するペプチドまたはその薬学的に許容される塩。
  8. 以下の(a)を満たし、アミノ酸残基数が20以下である、マイオスタチン阻害活性を有するペプチドまたはその薬学的に許容される塩
    (a)下記配列番号2~9、配列番号11~20、配列番号22~38、配列番号380~385、配列番号573~580および配列番号583~595で表されるアミノ酸配列のいずれか1つを含む。
    Figure 0007032808000026

    Figure 0007032808000027

    Figure 0007032808000028
  9. 以下の(a-1)を満たす、請求項8に記載のマイオスタチン阻害活性を有するペプチドまたはその薬学的に許容される塩:
    (a-1)前記(a)を満たすペプチドのアミノ酸配列が、配列番号4、配列番号6~8、配列番号12、配列番号13、配列番号15、配列番号16、配列番号18、配列番号23~29、配列番号33~36、配列番号380~385、配列番号573~580、配列番号583、配列番号584、および配列番号586~594のいずれか1つで表され
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載のマイオスタチン阻害活性を有するペプチドまたはその薬学的に許容される塩を含む、マイオスタチン阻害剤。
  11. 請求項1~9のいずれか1項に記載のマイオスタチン阻害活性を有するペプチドまたはその薬学的に許容される塩を含む、筋萎縮障害の予防および/または治療剤。
  12. 前記筋萎縮障害が、筋ジストロフィーである、請求項11に記載の筋萎縮障害の予防および/または治療剤。
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