JP7032147B2 - 加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、DAF(Die Attach Film)の上面に複数のデバイスが隙間を有して配設された被加工物を個々のデバイスに対応してDAFを分割する加工装置に関する。
IC、LSI等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハは、個々のデバイスに分割され、携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
一般的に、デバイスの裏面には、配線フレームにボンディングするためのDAFと称されるボンド層が配設される。DAFは、ウエーハを個々のデバイスに分割する前にウエーハの裏面に配設され、ウエーハと共に個々のデバイスに対応して分割される。
ところで、ウエーハの分割予定ラインにデバイスの仕上がり厚さに相当する深さの溝を形成し、ウエーハの表面に保護部材を配設して裏面を研削し、分割溝をウエーハの裏面に表出させてウエーハを個々のデバイスに分割する技術(例えば、特許文献1を参照。)、及びウエーハの裏面から分割予定ラインに対応する内部にレーザー光線の集光点を位置付けて照射し、分割予定ラインに沿って改質層を形成し、その後、外力を付与してウエーハを個々のデバイスに分割する技術(例えば、特許文献2を参照。)においては、上記した一般的な方法を適用して、ウエーハを個々のデバイスに分割する前にウエーハの裏面にDAFを配設してウエーハと共にDAFを分割することができない。よって、このような場合は、DAFの上面に個々のデバイスに分割された後のウエーハを配設し、ウエーハを分割した際に形成される隙間に沿ってレーザー光線を照射して個々のデバイスに対応してDAFを切断している(例えば、特許文献3を参照。)。
特開2011-113446号公報 特開2002-192370号公報 特開2002-118081号公報
特許文献3に記載された技術によれば、DAFの上面に個々のデバイスに分割した後のウエーハを配設し、個々のデバイスに対応してDAFを分割することができる。しかし、個々のデバイスに分割した後のウエーハをDAFの上面に配設した場合、分割予定ラインに沿って分割された分割溝からなる隙間が蛇行した状態で個々のデバイスがDAFの上面に保持されることになる。この蛇行した隙間を、通常のアライメント工程等において使用される撮像手段によって撮像して検出し、該隙間の座標を記録し、この記録した座標に従ってレーザー光線の照射位置を制御して個々のデバイスに対応してDAFを切断する場合は、レーザー光線の照射とは別に、予め全ての隙間の蛇行状態を検出する必要があるため、レーザー加工を開始するまでの時間が掛かり、生産性が悪くなるという問題がある。
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、その主たる技術課題は、DAFの上面に複数のデバイスが第一の方向、及び第一の方向に直交する第二の方向に延在する隙間を有して配設された被加工物を効率よく個々のデバイスに対応してDAFを分割する加工装置を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、DAFの上面に複数のデバイスが第一の方向、及び第二の方向に延在する隙間を有して配設された被加工物を個々のデバイスに対応してDAFを分割する加工装置であって、被加工物を保持する保持手段と、該保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射する集光器を備えたレーザー光線照射手段と、該保持手段に対して該集光器をX軸方向に相対的に加工送りする加工送り手段と、該保持手段に対して該集光器をX軸方向に直交するY軸方向に相対的に補正送りする補正送り手段と、該集光器に隣接し先行する方向に該集光器を介さずに撮像する形態で独立して配設され、該保持手段に保持された被加工物を撮像し、該第一の方向に延在する隙間を検出してX軸方向のX座標におけるY軸方向の蛇行をY座標として検出すると共に、該第二の方向に延在する隙間を撮像してX軸方向のX座標におけるY軸方向の蛇行をY座標として検出する撮像手段と、該撮像手段により検出された該隙間の蛇行を特定するX座標、及びY座標を記録する座標記録手段と、該撮像手段により該隙間の蛇行を検出し記録しながら、該座標記録手段に記録されたX座標、及びY座標に基づいて該補正送り手段を作動して該集光器を補正送りし、該保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射して第一の方向、及び第二の方向に延在する隙間のDAFを切断する制御手段と、から少なくとも構成された加工装置が提供される。
該撮像手段は、該集光器のX軸方向に先行して配設されるようにすることができ、また、該撮像手段は、Y軸方向に先行して配設されるようにすることもできる。さらに、該撮像手段によって、該隙間のX軸方向のX座標におけるY軸方向の蛇行をY座標として検出し、該X座標、及び該Y座標を座標記録手段に記録するのと並行して、該座標記録手段に記録された該X座標、及び該Y座標に基づいて該保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射して個々のデバイスに対応してDAFを分割するように構成することが好ましい。
本発明の加工装置は、被加工物を保持する保持手段と、該保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射する集光器を備えたレーザー光線照射手段と、該保持手段に対して該集光器をX軸方向に相対的に加工送りする加工送り手段と、該保持手段に対して該集光器をX軸方向に直交するY軸方向に相対的に補正送りする補正送り手段と、該集光器に隣接し先行する方向に該集光器を介さずに撮像する形態で独立して配設され、該保持手段に保持された被加工物を撮像し、該第一の方向に延在する隙間を検出してX軸方向のX座標におけるY軸方向の蛇行をY座標として検出すると共に、該第二の方向に延在する隙間を撮像してX軸方向のX座標におけるY軸方向の蛇行をY座標として検出する撮像手段と、該撮像手段により検出された該隙間の蛇行を特定するX座標、及びY座標を記録する座標記録手段と、該撮像手段により該隙間の蛇行を検出し記録しながら、該座標記録手段に記録されたX座標、及びY座標に基づいて該補正送り手段を作動して該集光器を補正送りし、該保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射して第一の方向、及び第二の方向に延在する隙間のDAFを切断する制御手段と、から少なくとも構成されていることから、効率よくDAFを切断することが可能になるので、加工装置の生産性を向上させることができる。
第一の実施形態に係る加工装置の全体斜視図である。 図1に示す加工装置における被加工物の隙間の蛇行の検出、及びレーザー加工を説明するための概念図である。 第二の実施形態に係る加工装置における被加工物の隙間の蛇行の検出、及びレーザー加工を説明するための概念図である。
以下、本発明の第一の実施形態、及び第二の実施形態に係る加工装置について添付図面を参照して、詳細に説明する。
図1には、第一の実施形態に係る加工装置1の全体斜視図が示されている。加工装置1は、被加工物を保持する保持手段20と、保持手段20を移動させる移動手段30と、保持手段20に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段50と、を備えている。
保持手段20は、図中に矢印Xで示すX軸方向において移動自在に基台2に載置される矩形状のX方向可動板21と、図中に矢印Yで示すY軸方向において移動自在にX方向可動板21に載置される矩形状のY方向可動板22と、Y方向可動板22の上面に固定された円筒状の支柱24と、支柱24の上端に固定された矩形状のカバー板26とを含む。カバー板26には、カバー板26上に形成された長穴を通って上方に延びる円形状のチャックテーブル28が配設されている。チャックテーブル28は被加工物を保持し、図示しない回転駆動手段により回転可能に構成されている。チャックテーブル28の上面には、多孔質材料から形成され実質上水平に延在する円形状の吸着チャック40が配置されている。吸着チャック40は、支柱24の内部を通る流路によって図示しない吸引手段に接続されている。チャックテーブル28には、後述する保護テープTを介して被加工物を支持する環状のフレームF(図2、及び図3を参照。)を固定するためのクランプ42が配設されている。なお、X軸方向は図1に矢印Xで示す方向であり、Y軸方向は矢印Yで示す方向であってX軸方向に直交する方向である。X軸方向、Y軸方向で規定される平面は実質上水平である。
移動手段30は、静止基台2上に配設され、保持手段20をX軸方向に加工送りするX軸送り手段31と、保持手段20をY軸方向に割り出し送りするY軸送り手段32と、を備えている。X軸送り手段31は、パルスモータ33の回転運動を、ボールねじ34を介して直線運動に変換してX方向可動板21に伝達し、基台2上の案内レール2a、2aに沿ってX方向可動板21をX軸方向において進退させる。Y軸送り手段32は、パルスモータ35の回転運動を、ボールねじ36を介して直線運動に変換してY方向可動板22に伝達し、X方向可動板21上の案内レール21a、21aに沿ってY方向可動板22をY軸方向において進退させる。なお、図示は省略するが、X軸送り手段31、Y軸送り手段32、及びチャックテーブル28には、位置検出手段が配設されており、チャックテーブル28のX軸方向の位置、Y軸方向の位置、周方向の回転位置が正確に検出され、後述する制御手段10(図2、及び図3を参照。)に伝達され、制御手段10から指示される指示信号に基づいてX軸送り手段31、Y軸送り手段32、及び図示しないチャックテーブル28の回転駆動手段が駆動され、任意のX座標位置、Y座標位置、及び角度にチャックテーブル28を位置付けることが可能である。
移動手段30の側方には、枠体4が立設される。枠体4は、基台2上に配設される垂直壁部4a、及び垂直壁部4aの上端部から水平方向に延びる水平壁部4bと、を備えている。枠体4の水平壁部4bの内部には、図2に示すようにレーザー光線照射手段50の光学系が内蔵されている。水平壁部4bの先端部下面には、レーザー光線照射手段50の一部を構成する集光器51が配設され、集光器51の内部には、レーザー光線を集光する図示しない集光レンズが内蔵されている。レーザー光線照射手段50は、レーザー発振器52を備えており、レーザー発振器52から発振されたレーザー光線LBは、反射ミラー部53において光路を下方側に90度変換されて集光器51によって集光され、保持手段20に保持される被加工物の所望の位置に集光スポットを形成する。
レーザー光線照射手段50は、上記構成に加え、補正送り手段70を備えている。補正送り手段70は、保持手段20に対して集光器51をX軸方向に直交するY軸方向(図中矢印Y2で示す方向)に補正送りする機能を備える。具体的には、補正送り手段70は、パルスモータ71の回転運動を、ボールねじ72を介して直線運動に変換して集光器保持基台73に伝達し、矢印Y2で示す方向に配設された案内レール74、74に沿って集光器保持基台73を進退させる。図に示すように、集光器51は、集光器保持基台73に固定されていることから、集光器保持基台73と共に矢印Y2で示す方向に進退させられる。また、図示は省略するが、補正送り手段70には、集光器51のY軸方向の位置を検出する位置検出手段が配設されており、集光器51のY軸方向の位置がμmオーダーで精密に検出される。該位置検出手段によって検出される位置情報は、制御手段10に伝達され、該位置情報を参照しながら算出される指示信号に基づいてパルスモータ71が駆動される。これにより、集光器51によるレーザー光線のY軸方向における照射位置をμmオーダーで補正することが可能である。
制御手段10は、コンピュータにより構成され、制御プログラムに従って演算を実行する中央演算処理装置(CPU)と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)と、検出した検出値、演算結果等を格納するための読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)と、入力インターフェース、及び出力インターフェースとを備えている。
水平壁部4bの先端部下面において、集光器51のX軸方向で隣接し先行する方向には、被加工物を撮像する撮像手段60が配設される。なお、ここで「先行する方向に、被加工物を撮像する撮像手段60が配設される」とは、加工装置1においてレーザー加工を実施する際に、撮像手段60が、集光器51から照射されるレーザー光線が通過する隙間の所定位置の直上を、該レーザー光線の通過に先行して通過するように配設されることをいう。
撮像手段60は、可視光線により撮像する通常の撮像素子(CCD)62と、被加工物に光線を照射する図示しない照明手段と、を備え、制御手段10に接続されている。撮像手段60によって撮像された画像の信号は、制御手段10に送られる。
制御手段10は、制御部11と、座標記録部12とを備える。制御部11は、上記した構成に基づき、メモリに記録された制御プログラムによってX軸送り手段31、Y軸送り手段32、及び補正送り手段70を含むレーザー光線照射手段50を作動させるための制御信号を出力する。また、座標記録部12は、撮像手段60から送られた画像の信号に基づき、隙間の蛇行を特定するX座標、及びY座標を記録する。
本実施形態の加工装置1は、概ね上記したとおりの構成を備えており、図1、及び図2を参照しながら、その作用について説明する。
図2に示すように、本実施形態における被加工物Wは、DAFの上面に、複数のデバイス100が第一の方向D1、及び第一の方向に直交する第二の方向D2に延在する隙間110を有して配設されている。被加工物Wに形成されるデバイス100は、複数のデバイス100が分割予定ラインによって区画され表面に形成された半導体ウエーハを該分割予定ラインに沿って分割することで得られる。これにより、隣接するデバイス100の間には隙間110が形成される。該半導体ウエーハには、被加工物Wの方向を規定するためのノッチNが予め形成されており、このノッチNを基準として、隙間110が形成された後の被加工物Wの第一の方向D1と、第一の方向D1と直交する方向D2が規定される。図に示されているように、この被加工物Wは、保護テープTを介して環状のフレームFに保持される。
ここで、図2に基づき、座標記録手段12に記憶される被加工物Wの第一の方向D1、及び第二の方向D2に延在する隙間110の蛇行について、より具体的に説明する。図2の中央の上方に被加工物Wの一部を拡大して示すように、第一の方向D1に延在する各隙間110の中心を結ぶ線(拡大部分において一点鎖線L1~L4で示す。)が、X軸方向のX座標(X1~Xn)においてY軸方向に対し蛇行している。これと同様に、第二の方向D2に延在する隙間110も蛇行している。この被加工物W上の第一の方向D1、及び第二の方向D2に延在する隙間110をX軸方向に沿って撮像することにより、X軸方向のX座標(X1~Xn)におけるY軸方向の蛇行をY座標(Y1~Ym)として検出することが可能になる。なお、このY軸方向の蛇行を特定するY座標の値は、被加工物W上の第一の方向D1、及び第二の方向D2に延在する隙間110の中心を結ぶ線の座標を直接的に示すものでよいが、被加工物W上の第一の方向D1、及び第二の方向D2に延在する隙間110の中心を結ぶ線が、X軸方向のX座標(X1~Xn)においてY軸方向に対して蛇行しないと想定した場合の設計上の隙間の中心線に対するずれ量として求めるものであってもよい。
加工装置1によるレーザー加工を実施する際には、まず、保護テープTを介してフレームFに保持された被加工物Wをチャックテーブル28の吸着チャック40上に載置し、図示しない吸引手段を作動することにより、チャックテーブル28の吸着チャック40に被加工物Wを吸引保持する。チャックテーブル28に被加工物Wを吸引保持したならば、クランプ42を作動してフレームFを把持して固定する。
チャックテーブル28に被加工物Wを固定したならば、撮像手段60、及び制御手段10の作用により、被加工物Wの第一の方向D1に形成されている隙間110と、レーザー光線照射手段50の集光器51との位置合わせを行う。より具体的には、DAF上に配設されるデバイス100を構成する半導体ウエーハを上方から撮像し、パターンマッチング等の画像処理を実行してレーザー光線照射位置のアライメントを行う。なお、第一の方向D1と直交する第二の方向D2に形成される隙間110に対しても同様のアライメント工程を遂行する。
上記したアライメント工程を実施したならば、被加工物Wに対するレーザー加工を実施する。レーザー加工を実施するに際し、上記したアライメント工程において求めた位置情報に基づき、保持手段20を構成するX軸送り手段31、Y軸送り手段32を作動して、図2で示す座標において、Y1で示す位置にある隙間110の一端部の直上に撮像手段60を位置付ける。
隙間110の一端部を撮像手段60の直下に位置付けたならば、撮像手段60による撮像を開始すると共に、加工送り手段として機能するX軸送り手段31を作動して、図2において矢印X1で示す方向にチャックテーブル28を移動させる。これにより、撮像手段60が、保持手段20に保持された被加工物W上においてX軸方向に延在する隙間110を撮像することになる。撮像した画像の情報は、制御手段10に送られ、撮像した隙間110の中心を画像処理等により検出し、X座標おけるY軸方向の蛇行をY座標として検出する。ここで検出された蛇行を特定するX座標、及びY座標は、制御手段10の座標記録手段12に記録される。
上記したように、撮像手段60により隙間110の蛇行を検出し記録しながら、X軸送り手段31によって保持手段20をさらに矢印X1で示す方向に移動させることで、レーザー光線照射手段50の集光器51が、先に蛇行を検出した隙間110の一端部の直上に位置付けられる。
上記した集光器51が先に蛇行を検出した隙間110の一端部の直上に位置付けられるタイミングで、レーザー発振器52の作動が開始され、集光器51を介してレーザー光線LBの照射が開始される。撮像手段60は、集光器51にX軸方向で隣接し先行する方向に配設されていることから、集光器51によってレーザー光線LBが照射される位置の隙間110の蛇行が、既に座標記録手段12に記録されている。制御部11は、隙間110の蛇行をX座標におけるY座標として検出し、座標記録手段12に記録するのと並行して、座標記録手段12を参照し、座標記録手段12から得られた蛇行に関するX座標、Y座標の情報に基づき、補正送り手段70のパルスモータ71に対して制御信号を送信する。この制御信号により、集光器51の位置を矢印Y2で示す方向で進退させて補正送りし、隙間110の中心に沿ってレーザー光線LBが照射されるようにする。このようにして、隙間110の他端が集光器51の直下位置に達したならば、レーザー光線LBの照射を停止するとともに、チャックテーブル28の移動を停止する。この結果、被加工物Wの隙間110の中心に沿ってDAFが分割される。隙間110の一端から他端に対してこのようなレーザー加工を実施したならば、Y軸送り手段32によりチャックテーブル28を矢印Y1で示す方向に対して順次割り出し送りし、隣接する未加工の隙間110の中心線L1~L4に沿って、上記した加工と同様のレーザー加工を実施する。このような加工を、第一の方向D1に沿って配設された隙間110に対して繰り返すことにより、被加工物Wの第一の方向D1に沿う全ての隙間110に対してDAFを分割するレーザー加工を実施する。
第一の方向D1に形成された全ての隙間110に対するレーザー加工が実施されたならば、チャックテーブル28を90度回転させることにより、被加工物Wにおける第二の方向D2に延在する隙間110をX軸方向に沿うように位置付ける。このように第二の方向D2をX軸方向に位置付けたならば、上記した第一の方向D1に形成された隙間110に対するレーザー加工と同様のレーザー加工を実施する。すなわち、撮像手段60を使用して第二の方向D2に延在する隙間110の蛇行を特定するX座標、及びY座標を検出し、検出したX座標、及びY座標を座標記録手段12に記録すると共に、これと並行して、座標記録手段12を参照しながら、隙間110に沿ってDAFを分割する。これを第二の方向D2に延在する全ての隙間110に対し実施することで、第一の方向D1、及び第二の方向に沿う全ての隙間110に対応してDAFを分割するレーザー加工が完了する。なお、隙間110が蛇行する量は、数μm~数十μm程度であり、補正送り手段70によって実施される補正送りの量は、この蛇行する量に対応して設定される。
上記したレーザー加工工程は、例えば、以下の加工条件で実施することができる。
レーザー光線の波長 :355nm
繰り返し周波数 :50kHz
平均出力 :3.0W
加工送り速度 :250mm/秒
上記した第一の実施形態によれば、撮像手段60を、集光器51に隣接し先行する方向に配設し、保持手段20に保持された被加工物Wを撮像し、第一の方向D1、及び第二の方向D2に延在する隙間110を検出してX軸方向のX座標におけるY軸方向の蛇行をY座標として検出し、座標記録手段12に記録されたX座標、及びY座標に基づいて保持手段20に保持された被加工物Wにレーザー光線LBを照射する。よって、第一の方向D1、及び第二の方向D2に延在する隙間110の中央に沿ってDAFを分割することが可能になり、加工装置1におけるレーザー加工を短時間で完了させることができ、生産効率が極めて良好である。
上記した実施形態に限定されず、本発明の技術的範囲に含まれる範囲で種々の変形例が提供される。以下に、図3に示す第二の実施形態について説明する。
第二の実施形態に係る加工装置1’を、第一の実施形態の加工装置1と対比すると、撮像手段60’の配設位置、及び被加工物Wの加工送り方向(矢印Y3で示す。)が相違し、同一の番号を付したその余の構成、及び作用は一致する。よって、以下では、該相違点を中心に説明し、その余の構成についての詳細な説明は省略する。
撮像手段60’の配設位置は、集光器51に対しY軸方向で隣接する位置であり、集光器51に先行する方向に配設されている。
加工装置1’によるレーザー加工を実施するに際し、まず、保護テープTを介してフレームFに保持された被加工物Wをチャックテーブル28の吸着チャック40上に載置し、図示しない吸引手段を作動することにより、チャックテーブル28の吸着チャック40に被加工物Wを吸引保持する。チャックテーブル28に被加工物Wを吸引保持したならば、クランプ42を作動してフレームFを把持して固定する。
チャックテーブル28に被加工物Wを固定したならば、撮像手段60’、及び制御手段10は、DAFの上面にデバイス100が配設された被加工物Wを上方から撮像し、撮像手段60’に配設された撮像素子62’により撮像された画像の信号に基づき、パターンマッチング等の画像処理を実行してレーザー光線照射位置の位置合わせ(アライメント工程)を遂行する。
上記したアライメント工程を実施したならば、被加工物Wに対するレーザー加工を実施する。レーザー加工を実施するに際し、上記したアライメント工程において求めた位置情報に基づき、保持手段20を構成するX軸送り手段31、Y軸送り手段32を作動して、図3の座標においてYmで示す位置にある隙間110の一端部の直上に撮像手段60’を位置付ける。
座標のYmで示す位置の隙間110の一端部を撮像手段60’の直下に位置付けたならば、撮像手段60’による撮像を開始すると共に、X軸送り手段31を作動して、図3において矢印X1で示す方向にチャックテーブル28を移動させる。これにより、撮像手段60’が、保持手段20に保持された被加工物W上においてX軸方向に延在する隙間110を撮像する。撮像した画像の信号は、制御手段10に送られ、撮像した隙間110の中心を画像処理等により検出し、X座標おけるY軸方向の蛇行をY座標として検出する。ここで検出された隙間110の蛇行を特定するX座標、及びY座標は、制御手段10の座標記録手段12に記録される。
上記したように、撮像手段60’により隙間110の蛇行を検出し、X座標、及びY座標を記録しながら、X軸送り手段31によって保持手段20をさらに矢印X1で示す方向に移動させる。このようにして、隙間110の他端が撮像手段60’の直下に達したならば、チャックテーブル28の移動を停止する。この結果、被加工物Wの隙間110が一端部から他端部に亘って撮像され、隙間110の蛇行を特定するX座標、及びY座標が制御手段10の座標記録手段12に記録される。一つの隙間110に対してこのような蛇行の検出、及び座標記録手段への記録を実施したならば、Y軸送り手段32によりチャックテーブル28を矢印Y3で示す方向に対して割り出し送りし、図3に示す隙間110の中心線L1~L4に沿って、隙間110の蛇行を特定するX座標、及びY座標の検出を実施する。このような検出を、第一の方向D1に沿って配設された隙間110に対して繰り返すことにより、被加工物Wの第一の方向D1に沿う全ての隙間110の蛇行を示すX座標、及びY座標の検出、及び座標記録手段12への記録を実施することができる。
本実施形態の加工装置1’においても、隙間110の蛇行を示すX座標、及びY座標の検出、及び座標記録手段12への記録と並行して、DAFを分割するレーザー加工が実施される。上記したように、撮像手段60’は、集光器51に対しY軸方向に隣接して配設されている。したがって、図3に矢印Y3で示す方向に割り出し送りしながら隙間110の蛇行を特定するX座標、及びY座標の検出を所定回数実施することで、蛇行を特定するX座標、及びY座標が記録された隙間110が、レーザー光線LBが照射される位置に順次達する。
上記した移動手段30の作用により、隙間110の蛇行を特定するX座標、及びY座標が記録された隙間110が、レーザー光線LBが照射される位置に達したならば、レーザー発振器52の作動が開始され、集光器51を介してレーザー光線LBの照射が開始される。集光器51によってレーザー光線LBが照射される位置の隙間110の蛇行は、既に座標記録手段12に記録されていることから、制御部11は座標記録手段12を参照しながら補正送り手段70を制御する。補正送り手段70によって集光器51を矢印Y2で示す方向に制御して、レーザー光線LBの照射位置をY軸方向において制御することにより、隙間110の中心に沿ってレーザー光線LBが照射される。このようして、隙間110の他端が集光器51の直下位置に達すると共に、撮像手段60’によって未加工の隙間110に対して実施されている蛇行の検出が隙間110の他端に達したならば、矢印X1で示す加工送り方向へのチャックテーブル28の移動を停止する。この結果、未加工の隙間110に対する蛇行の検出が実施されると共に、先行して蛇行が検出された隙間110の中心に沿ってDAFが分割される。次いで、Y軸送り手段32によりチャックテーブル28を矢印Y3で示す方向に対して割り出し送りし、蛇行が検出されていない新たな隙間110に対する蛇行の検出と、既に蛇行が検出された未加工の新たな隙間110に対するレーザー加工を並行して実施する。このような検出、及びレーザー加工を、第一の方向D1に沿って配設された隙間110に対して繰り返すことにより、被加工物Wの第一の方向D1に沿う全ての隙間110に対してDAFを分割するレーザー加工が実施される。なお、撮像手段60’がY軸方向に隣接して先行する位置に配設されていることから、隙間110の蛇行の検出は、蛇行が検出された未加工の隙間110に対するレーザー加工よりも先に終了する。
第一の方向D1に沿って形成された全ての隙間110に対するレーザー加工が実施されたならば、チャックテーブル28を90度回転させることにより、被加工物Wにおける第二の方向D2に延在する隙間110をX軸方向に沿うように位置付ける。このように第二の方向D2をX軸方向に位置付けたならば、上記した第一の方向D1に形成された隙間110に対するレーザー加工と同様のレーザー加工を実施する。すなわち、撮像手段60’を使用して第二の方向D2に延在する隙間110の蛇行をX座標、及びY座標で検出し、検出したX座標、及びY座標を座標記録手段12に記録すると共に、これと並行して、座標記録手段12を参照しながら、先に蛇行の状態を検出した隙間110に沿ってDAFを分割する。これを第二の方向D2に延在する全ての隙間110に対し実施することで、第一の方向D1、及び第二の方向に沿う全ての隙間110に対応してDAFを分割するレーザー加工が完了する。なお、第二の実施形態におけるレーザー加工は、第一の実施形態と同様の加工条件で実施することができる。
上記した第二の実施形態によっても、第一の実施形態と同様に、撮像手段60’を、集光器51に隣接し先行する方向に配設し、保持手段20に保持された被加工物Wの第一の方向D1、及び第二の方向D2に延在する隙間110を撮像してX軸方向のX座標におけるY軸方向の蛇行をY座標として検出し、これと並行して、座標記録手段12に記録されたX座標、及びY座標に基づいて保持手段20に保持された被加工物Wの隙間110にレーザー光線LBを照射して第一の方向D1、及び第二の方向D2に延在する隙間110のDAFを分割することが可能になる。したがって、加工装置1におけるレーザー加工を短時間で完了させることができ、生産効率が極めて良好である。
上記した第一、及び第二の実施形態では、補正送り手段70を、パルスモータ71とボールねじ72により構成した。しかし、集光器51を補正送りする手段はこれに限定されず、公知の他の駆動手段を採用してもよい。例えば、集光器51をY軸方向に補正送りするための駆動源として、圧電素子からなるピエゾアクチュエータを採用することができる。具体的には、図2、及び図3に示すパルスモータ71、及びボールねじ72に代えて、ピエゾアクチュエータをY軸方向に沿って配置する。このピエゾアクチュエータに集光器保持基台73を結合して制御手段10からの制御信号に基づきピエゾアクチュエータを駆動する。これにより、集光器保持基台73を矢印Y2で示す方向にて補正送りするように構成することが可能である。ピエゾアクチュエータによる補正送り量は、上記した実施形態と同様に、蛇行の量に合わせて設定される。ピエゾアクチュエータは、応答性が高く、且つ精密な制御が可能であり、補正送り手段として好適である。
1、1’:加工装置
2:静止基台
4:枠体
10:制御手段
11:制御部
12:座標記録手段
20:保持手段
28:チャックテーブル
30:移動手段
31:X軸送り手段
32:Y軸送り手段
40:吸着チャック
50:レーザー光線照射手段
51:集光器
60、60’:撮像手段
70:補正送り手段

Claims (4)

  1. DAFの上面に複数のデバイスが第一の方向、及び第二の方向に延在する隙間を有して配設された被加工物を個々のデバイスに対応してDAFを分割する加工装置であって、
    被加工物を保持する保持手段と、
    該保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射する集光器を備えたレーザー光線照射手段と、
    該保持手段に対して該集光器をX軸方向に相対的に加工送りする加工送り手段と、
    該保持手段に対して該集光器をX軸方向に直交するY軸方向に相対的に補正送りする補正送り手段と、
    該集光器に隣接し先行する方向に該集光器を介さずに撮像する形態で独立して配設され、該保持手段に保持された被加工物を撮像し、該第一の方向に延在する隙間を検出してX軸方向のX座標におけるY軸方向の蛇行をY座標として検出すると共に、該第二の方向に延在する隙間を撮像してX軸方向のX座標におけるY軸方向の蛇行をY座標として検出する撮像手段と、
    該撮像手段により検出された該隙間の蛇行を特定するX座標、及びY座標を記録する座標記録手段と、
    該撮像手段により該隙間の蛇行を検出し記録しながら、該座標記録手段に記録されたX座標、及びY座標に基づいて該補正送り手段を作動して該集光器を補正送りし、該保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射して第一の方向、及び第二の方向に延在する隙間のDAFを切断する制御手段と、
    から少なくとも構成された加工装置。
  2. 該撮像手段は、該集光器のX軸方向に先行して配設される請求項1に記載の加工装置。
  3. 該撮像手段は、該集光器のY軸方向に先行して配設される請求項1に記載の加工装置。
  4. 該撮像手段によって、該隙間のX軸方向のX座標におけるY軸方向の蛇行をY座標として検出し、該X座標、及び該Y座標を座標記録手段に記録するのと並行して、該座標記録手段に記録された該X座標、及び該Y座標に基づいて該保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射して個々のデバイスに対応してDAFを分割する、請求項1乃至3のいずれかに記載の加工装置。
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