JP7031609B2 - 基地局、無線端末、無線通信システム、及び無線通信方法 - Google Patents

基地局、無線端末、無線通信システム、及び無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、基地局、無線端末、無線通信システム、及び無線通信方法に関する。
Third Generation Partnership Project(3GPP)で仕様の策定が進められている第5世代(Fifth Generation;5G)モバイル通信では、Self-contained TDD Subframeが検討されている。なお、TDDはTime Division Duplex(時分割複信)の略称である。以下、Self-contained TDDを「内蔵型TDD」と表記する場合がある。
内蔵型TDDでは、データとAutomatic Repeat Request(ARQ)応答とで同一の無線リソースを共有させることができる。
例えば、3GPPで仕様が策定されるLong Term Evolution(LTE)又はLTE-Advanced(LTE-A)(以下、これらを総称して、単に「LTE」と表記する場合がある)では、同時送受信を実現する通信手法の一つとして、TDDが採用されている。LTEで採用されているTDDでは、無線端末はUplink(UL)サブフレームのタイミングにおいてHybrid ARQ(HARQ)応答が可能である。換言すれば、TDDでは、ULサブフレームの位置によってHARQ Round Trip Time(RTT)が左右されていた。
これに対し、内蔵型TDDサブフレームでは、無線端末はULサブフレームを待つことなくHARQ応答を送信することが可能となるため、レイテンシを削減可能となり、Uplink/Downlink(UL/DL)比と遅延とを切り離すことができる。
John E. Smee, Ph.D.、「5G Design Across Services」、Qualcomm Technologies, Inc.、2015年5月 Patrick Marsch, Nokia Networks、Icaro Da Silva, Ericsson、「5G RAN Architecture and Functional Design」、METIS II、5G-PPP、2016年3月8日
上述のように、内蔵型TDDサブフレームでは、無線端末は、データを受信した無線リソースの末尾にて当該データのACK又はNACKを送信できるため、データを受信してからACK又はNACKを送信するまでの時間をTDDよりも短くできる。なお、ACK又はNACK(以下、「ACK/NACK」又は単に「ACK」と表記する場合がある)は、受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す情報の一例である。
しかし、無線端末によるACK/NACKの決定は受信したデータのブロック復号処理結果を用いて行なわれるため、ブロック復号処理に要する時間によっては、ACK応答の送信時間内に、無線端末がACK/NACKを決定することが困難となる場合がある。
1つの側面では、本発明は、無線端末によるデータ受信から受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す情報の送信までの時間を効率良く確保することを目的の1つとする。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の1つとして位置付けることができる。
1つの側面において、基地局は、送信部と、受信部と、を備えてよい。前記送信部は、無線端末との時分割複信(TDD)通信に用いる無線リソースにおいて、第1のデータを、第2のデータよりも時間的に先行するタイミングで多重した送信データであって、前記第1のデータを前記無線端末個別のリファレンス信号を用いて符号化し、前記第2のデータを基地局が提供するセル内で共通のリファレンス信号を用いて符号化した前記送信データを生成して、前記送信データを前記無線端末宛に送信してよい。前記第2のデータは、前記第1のデータよりも遅延許容度の高いデータであってよい。また、前記受信部は、前記送信データを受信した前記無線端末から、前記無線リソースにおいて、前記第1のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第1の応答情報を受信してよい。さらに、前記送信データは、前記第1の応答情報についての第1の送信タイミングを示す第1の制御情報、及び、前記第2のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第2の応答情報についての第2の送信タイミングを示す第2の制御情報、の少なくとも一方を含んでよい。
他の1つの側面において、基地局は、送信部と、受信部と、を備えてよい。前記送信部は、無線端末との時分割複信(TDD)通信に用いる無線リソースにおいて、第1のデータを、第2のデータよりも時間的に先行するタイミングで多重した送信データであって、前記第1のデータを前記無線端末個別のリファレンス信号を用いて符号化し、前記第2のデータを基地局が提供するセル内で共通のリファレンス信号を用いて符号化した前記送信データを生成して、前記送信データを前記無線端末宛に送信してよい。前記第2のデータは、前記第1のデータよりも遅延許容度の高いデータであってよい。また、前記受信部は、前記送信データを受信した前記無線端末から、前記無線リソースにおいて、前記第1のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第1の応答情報を受信してよい。さらに、前記送信データは、前記第1の応答情報についての第1の送信タイミングを示す第1の制御情報、及び、前記第2のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第2の応答情報についての第2の送信タイミングを示す第2の制御情報、の少なくとも一方を含んでよい。さらに、前記送信部は、前記第1の応答情報についての第1の送信タイミングを示す情報、及び、前記第2のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第2の応答情報についての第2の送信タイミングを示す情報、の少なくとも一方を、前記送信データの送信よりも前に前記無線端末に通知してよい。
1つの側面では、無線端末によるデータ受信から受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す情報の送信までの時間を効率良く確保することができる。
一実施形態に係る無線通信システムの構成例を示すブロック図である。 内蔵型TDDサブフレームの一例を示す図である。 内蔵型TDDサブフレームにおけるガード時間を説明する図である。 遅延が許容されるデータの一例を示す図である。 遅延が許容されるデータの一例を示す図である。 制御情報のデータ構造の一例を示す図である。 下り制御情報を用いてACK応答タイミングが通知される場合のシーケンスの一例を示す図である。 ACK応答タイミングが予め報知情報によって通知される場合のシーケンスの一例を示す図である。 一実施形態に係る無線基地局の機能構成例を示すブロック図である。 一実施形態に係る無線基地局のハードウェア構成例を示すブロック図である。 一実施形態に係るUser Equipment(UE)の機能構成例を示すブロック図である。 一実施形態に係るUEのハードウェア構成例を示すブロック図である。 無線基地局によるスケジューリング処理の動作例を示すフローチャートである。 無線基地局によるベースバンド処理の動作例を示すフローチャートである。 UEによる受信処理の動作例を示すフローチャートである。 UEによる送信処理の動作例を示すフローチャートである。 UEが低遅延データを受信した後にULデータを送信する例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。例えば、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
なお、以下の実施形態で用いる図面において、同一符号を付した部分は、特に断らない限り、同一若しくは同様の部分を表す。
〔1〕一実施形態
〔1-1〕無線通信システムの構成例
図1は、一実施形態に係る無線通信システム100の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、一実施形態に係る無線通信システム100は、例示的に、無線基地局110、User Equipment(UE)120、及び上位装置130を備えてよい。なお、無線通信システム100は、複数の無線基地局110を備えてもよく、また、複数のUE120を備えてもよい。
無線通信システム100は、無線基地局110とUE120との間で、予め定められた無線通信方式に従った無線通信を行なう。例えば、無線通信方式は、第5世代以降の無線通信方式であってもよく、LTE/LTE-A、又はWorldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX)等の既存の無線通信方式であってもよい。一例として、以下の説明では、無線通信方式は第5世代の内蔵型TDDサブフレームを用いた無線通信方式であるものとする。
無線基地局110は、基地局又は第1の無線通信装置の一例である。無線基地局110としては、例えば、マクロ基地局、マイクロ基地局、フェムト基地局、ピコ基地局、メトロ基地局、ホーム基地局、又はCentralized-Radio Access Network(C-RAN)に接続される無線信号送受信装置等であってもよい。無線信号送受信装置としては、例えば、Remote Radio Equipment(RRE)やRemote Radio Head(RRH)等が挙げられる。
無線基地局110として無線信号送受信装置が用いられる場合、図1に示す無線基地局110のいずれかの位置、又は、無線基地局110と離れた位置に、無線基地局110の各々と接続されたデータ処理装置が存在してよい。データ処理装置は、無線信号送受信装置から送信されるデータ又は無線信号送受信装置で受信されたデータに対する種々の処理を行なう。データ処理装置としては、例えば、Baseband Unit(BBU)等が挙げられる。この場合、無線基地局110としての機能は、データ処理装置及び無線信号送受信装置の双方に分散して存在してもよい。
無線基地局110は、無線エリアを形成又は提供してよい。なお、無線エリアには、複数の無線エリアを1つの仮想的な無線エリアとして扱う「仮想無線エリア」が含まれてもよい。無線エリアは、セル又はセクタであってよい。セルには、マクロセル、マイクロセル、フェムトセル、ピコセル、メトロセル、又はホームセル等のセルが含まれてよい。なお、セルは、無線基地局110が送信する無線電波をUE120が所要品質で受信可能な範囲(例えば、所要の無線回線品質を満たすことができる範囲、カバレッジと称してもよい)に応じて形成される無線エリアの一例である。
なお、「セル」という用語は、無線基地局110が無線サービスを提供する個々の地理的範囲を意味する他、その個々の地理的範囲においてUE120と通信を行なうために無線基地局110が管理する機能の一部をも意味してよい。以下の説明において、無線基地局110の機能又は動作を、当該無線基地局110が形成又は提供するセルの機能又は動作として説明する場合がある。
無線基地局110は、UE120との間で無線通信を行なうことにより、UE120と上位装置130との間、又は、UE120間の通信を中継してよい。無線通信は、無線基地局110からUE120に割り当てられた無線リソースを用いて行なわれてよい。なお、無線リソースは時間及び周波数に関連するリソースであってよい。無線基地局110は、例えばS1インタフェースを介して上位装置130に接続されてよい。
UE120は無線端末又は第2の無線通信装置の一例である。UE120としては、例えば、スマートフォン等の携帯電話、タブレット端末、ラップトップ等の移動可能なPersonal Computer(PC)、モバイルルータ等のデータ通信装置、等の、無線通信機能を有する移動局が挙げられる。なお、移動局は、例えば車両等の移動体に取り付けられて移動してもよい。また、UE120は、これらの移動局の他にも、無線通信機能を有するセンサ等の装置(Integrated Circuit(IC)チップを含む)であってもよい。
上位装置130は制御装置の一例である。上位装置130としては、例えば、MME、SGW、及び、他の制御又は管理ノード、の少なくとも1つが挙げられる。「MME」はMobility Management Entityの略称であり、例えば、無線基地局110を収容し、ネットワーク制御のControl Plane(C-plane)の処理を行なってよい。「SGW」はServing Gatewayの略称であり、例えば、User Plane(U-plane)のデータ(ユーザデータ)を処理してよい。
上位装置130は、上位ネットワーク140に存在してよい。上位ネットワーク140としては、例えば、パケット通信が行なわれる有線ネットワークが挙げられる。パケット通信は、例えばInternet Protocol(IP)パケット通信であってよい。有線ネットワークは、Evolved Packet Core(EPC)等のパケットコア網と称されてもよい。
〔1-2〕一実施形態の説明
次に、図2~図8を参照して、一実施形態に係る手法について説明する。
図2に、内蔵型TDDサブフレームの一例として、無線基地局110からUE120宛に送信されるDL送信データと、UE120から無線基地局110宛に送信されるUL ACK/NACKとを示す。DL送信データとUL ACK/NACKとの間にはGuard Period(GP)が設けられてよい。GPは、別個の信号(例えばDL信号及びUL信号)間の干渉を防ぐための領域の一例である。なお、GPに相当する期間を無線基地局110又はUE120によるタイミング制御によって実現してもよく、この場合、GPは設けられなくてもよい。
なお、図2の例では、縦軸を周波数帯域、横軸を時間として、DL送信データとUL ACK/NACKとが同一の周波数帯域であって時間的に連続した無線リソースを用いて伝送される様子を示す。
DL送信データには、宛先アドレスを含む「address headers」と、スケジューリング情報を含む制御情報の一例である「DL Control」と、送信対象となるデータ、例えばユーザデータを含む「Data」と、がマッピングされている。なお、「address headers」の位置には、参照信号の一例としてのReference Signal(RS)がマッピングされてもよい。UE120は、無線基地局110からDL送信データを受信すると、「DL Control」に含まれるスケジューリング情報を用いて「Data」の復調及び復号を行ない、復調又は復号の処理結果を用いて決定したACK/NACKをUE120に送信する。
なお、ACKは受信成功又は復号成功を示す応答情報の一例であり、NACKは受信失敗又は復号失敗を示す応答情報の一例である。また、UE120から無線基地局110に送信されるACK又はNACKは、受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す応答情報の一例である。
図3に例示するように、UE120によるACK/NACKの決定は、上述したようにデータの復調又は復号結果を用いて行なわれる。しかし、UE120では、データの受信後に(あるいは並行して)復調及び復号(例えばブロック復号)処理が行なわれるため、データの受信直後にACK応答を無線基地局110に送信することは困難である。なお、5Gモバイル通信では、内蔵型TDDのタイムスロットにおいて、DL送信データからACKまでの時間として100~200μs(マイクロ秒)程度が想定されている。
そこで、図3に例示するように、UE120によるデータを受信してからACK応答までの処理時間を確保するために、ガード時間を長くとることが考えられる。なお、ガード時間は、例えば、GPが無線リソースの時間方向に占める期間であってよい。
しかし、この場合、不当にガード時間が長くなり、当該ガード時間においてはデータ等の伝送が行なわれないため、無線リソースの利用効率を損なう可能性がある。
そこで、一実施形態に係る無線通信システム100は、以下に例示する処理を行なってよい。
例えば、無線基地局110は、UE120との時分割複信(TDD)通信に用いる無線リソースにおいて、第1のデータを、第2のデータよりも時間的に先行するタイミングで多重した送信データを生成して、送信データをUE120宛に送信してよい。この第2のデータは、第1のデータよりも遅延許容度の高いデータであってよい。
また、UE120は、当該無線リソースにおいて、第1のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第1の応答情報を無線基地局110宛に送信してよい。
これにより、UE120が送信データの第1のデータを受信してから第1の応答情報を無線基地局110宛に送信するまでの時間を、第2のデータの伝送に用いることができる。換言すれば、UE120による第1のデータを受信してから第1の応答情報を送信するまでの処理時間を確保するために設けられるガード時間のうちの少なくとも一部の時間を、第2のデータの伝送に充てることができる。
また、第2のデータは、第1のデータよりも遅延許容度の高いデータであるため、UE120は、第1の応答情報を無線基地局110に送信する処理を、第2のデータに係る応答情報を無線基地局110に送信する処理よりも優先して行なうことができる。
従って、UE120によるACK応答までの時間を確保することができ、設計を容易とすることができる。また、第1のデータの受信後、ACK応答までの空きリソースの有効活用を可能とすることができる。
なお、無線基地局110からUE120への下り送信データは、第1のデータと第2のデータとを時分割多重(TDM)したデータであってもよく、第1のデータと第2のデータとを空間多重(Spatial Mulplexing)したデータであってもよい。
多重方式として時分割多重が用いられる場合、UE120は、送信データの第2のデータの時分割多重タイミングよりも後において、第1の応答情報を無線基地局110に送信してよい。
多重方式として空間多重が用いられる場合、UE120は、送信データの第2のデータの空間多重タイミングよりも時間的に先行するタイミングにおいて、第1の情報を無線基地局110に送信してよい。このように、空間多重の場合、UE120は、第1のデータを受信してACK応答を行なった後、第2のデータを受信してよい。
ところで、内蔵型TDDサブフレームは、上述のように、3GPPにおいて、UL/DL比と遅延とを切り離すことを達成する手法の一つとして検討されているが、さらに、以下を達成する手法の一つとしても位置付けられる。
(a)ライセンス/アンライセンス帯域、Massive MIMO、及びD2Dのいずれの方式も共通にカバーできるフレームフォーマットを提供すること。
なお、MIMOはMultiple-Input and Multiple-Outputの略称であり、D2DはDevice to Deviceの略称である。
(b)アプリケーションレイヤでの低遅延を実現すること。
これらは、例えば内蔵型TDDサブフレームの以下のような利点によって達成することができる。
(A)データとARQ応答とで同一の無線リソースを共有することで、リソース管理が容易となる。
LTEでは、PDSCHに対応するHARQ ACK応答は4サブフレーム後のPUCCH(PDSCHをスケジューリングしたPDCCHのリソースに関連付けられる)若しくはPUSCH(UL-SCHがスケジューリングされている場合)で送信される。このように、或るルールに基づいて独立した無線リソースに割り当てられたPDSCHとHARQ ACK応答が関連付けられるという仕様は複雑であり、実装や仕様拡張の阻害となっていた。そこで、ARQ応答とで同一の無線リソースを共有するフレームフォーマットを採用することで、リソース管理を容易とすることができる。
なお、PDSCHはPhysical Downlink Shared Channelの略称であり、PUCCHはPhysical Uplink Control Channelの略称である。また、PDCCHはPhysical Downlink Control Channelの略称であり、PUSCHはPhysical Uplink Shared Channelの略称であり、UL-SCHはUplink Shared Channelの略称である。
(B)RSがオンデマンド(On Demand)送信になりシステム全体のオーバヘッドを低減可能となる。
LTEでは、基地局はMulticast-Broadcast Single-Frequency Network(MBSFN)サブフレーム以外のサブフレームではCell specific Reference Signal(C-RS)を全帯域に渡って送信しており、端末はこのC-RSを用いて復調を実施する。内蔵型TDDサブフレームによれば、同一フレーム内でUE SpecificなRSを送信するため、C-RSを含むセル共通情報の送受信によるオーバヘッドを少なくすることができる。
このように、内蔵型TDDサブフレームによれば、リソース管理の容易化やシステム全体の遅延低減という利点がある。
以上のことから、一実施形態に係る無線通信システム100によれば、上述した内蔵型TDDサブフレームの利点を活かしつつ、UE120によるデータ受信からACK応答までの時間を効率良く確保することができる。
〔1-2-1〕第1及び第2のデータについて
上述のように、第2のデータは、第1のデータよりも遅延許容度の高いデータである。例えば、第1のデータはACK応答について低遅延が求められる低遅延データであってよく、第2のデータはACK応答の遅延が許容される遅延許容データであってよい。このように、無線リソースには、低遅延データが前半に、遅延許容データが後半に、それぞれ配置されるものと捉えることができる。
(遅延許容データの第1の例)
遅延許容データの第1の例として、図4に示すように、ACK応答が求められない共通情報が用いられてもよい。ACK応答が求められない共通情報としては、System Information Block(SIB)、RS等の報知情報が挙げられる。
図4に例示するように、第2のデータとして共通情報が用いられる場合、無線基地局110からの送信データには、第1のデータの一例である「Data」と、第2のデータの一例である「BCH」とが時分割多重されてよい。BCHは、Broadcast Channelの略称である。
3GPPでは、5Gモバイル通信において、無線トラフィックの輻輳を低減させる等のために、複数の無線端末に対するRS等の情報の共通報知を止める若しくは制限することが検討されている。この場合、無線基地局110は、SIBやRS等の共通情報を、周期的に、特定のタイミングで、あるいは、オンデマンドで、UE120に対して個別に送信することが考えられる。そこで、図4の例では、このような共通情報を第2のデータとして用いてよい。
なお、図4の例では、下り送信データの先頭に「RS」が存在するが、RSは、「RS」及び「BCH」の一方又は双方にマッピングされてもよい。RSは、位相雑音の算出や、Channel State Information(CSI)の算出等の用途別にまとめられてもよい。
図4の例において、UE120は、第1のデータの一例である「Data」の復調を行ない、復調が完了すると復号を行なってよい。なお、復調は、例えば、Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM)シンボルの受信タイミングにおいて、シンボル単位で行なわれてよい。
そして、UE120は、復調結果を用いた受信成功又は受信失敗、あるいは、復号結果を用いた復号成功又は復号失敗を判定し、第1のタイミングで無線基地局110宛にACK/NACKを送信してよい。
(遅延許容データの第2の例)
遅延許容データの第2の例として、図5に示すように、極低遅延が求められないRadio Access Bearer(RAB)が用いられてもよい。RABとしては、例えば、Signaling Radio Bearer(SRB)、音声等が挙げられる。
図5に例示するように、第2のデータとしてRAB(例えばRABで伝送される情報)が用いられる場合、無線基地局110からの送信データには、第1のデータの一例である「VLL Data」と、第2のデータの一例である「non VLL Data」とが時分割多重されてよい。VLLは、Very Low Latency(極低遅延)の略称である。
図5の例において、UE120は、図4の例と同様に、第1のデータの一例である「VLL Data」の復調を行ない、復調が完了すると復号を行なってよい。
そして、UE120は、図4の例と同様に、復調結果を用いた受信成功又は受信失敗、あるいは、復号結果を用いた復号成功又は復号失敗を判定し、第1のタイミングで無線基地局110宛にACK/NACKを送信してよい。
また、UE120は、第2のデータの一例である「non VLL Data」の復調を行ない、復調が完了すると復号を行なってよい。なお、「non VLL Data」の復調は、「VLL Data」と同様にシンボル単位で行なわれてよく、また、「VLL Data」の復号と少なくとも一部の時間区間で並行して行なわれてもよい。
そして、UE120は、復調結果を用いた受信成功又は受信失敗、あるいは、復号結果を用いた復号成功又は復号失敗を判定し、第2のタイミングで無線基地局110宛にACK/NACKを送信してよい。
〔1-2-2〕ACK応答タイミングについて
第1のデータのACKを返す第1のタイミング、第2のデータのACKが不要である旨(図4の例)、及び、第2のデータのACKを返す第2のタイミング(図5の例)、の少なくとも1つは、以下の(i)又は(ii)の手法により通知されてよい。
(i)無線基地局110からUE120に、制御情報の一例である「Control」により通知される。
図6は、制御情報のデータ構造の一例を示す図である。図6に示すように、制御情報には、例示的に、データの先頭から、「共通情報」、「低遅延データ制御情報」、及び「遅延許容データ制御情報」が設定されてよい。なお、制御情報は、Transmission Time Interval(TTI)のサブフレーム毎に設定されてよい。
「共通情報」には、全てのデータに共通する制御情報、例えば、低遅延データの有無、遅延許容データの有無、該当チャネルの時間長若しくはシンボル数等が含まれてよい。
低遅延データが送信される場合、下り制御情報にも「低遅延データ制御情報」が多重されてよい。「低遅延データ制御情報」には、低遅延データの送信ブロックサイズ、Phase-Shift Keying(PSK)やQuadrature Amplitude Modulation(QAM)等の変調方式、空間多重方式や空間多重パラメータ、低遅延データのACK応答リソース等の情報が含まれてよい。換言すれば、「低遅延データ制御情報」は、第1の応答情報についての第1の送信タイミングを示す第1の制御情報の一例である。
遅延許容データが送信される場合、下り制御情報にも「遅延許容データ制御情報」が多重されてよい。「遅延許容データ制御情報」には、遅延許容データの送信ブロックサイズ、PSKやQAM等の変調方式、空間多重方式や空間多重パラメータ、遅延許容データのACK応答リソース等の情報が含まれてよい。換言すれば、「遅延許容データ制御情報」は、第2の応答情報についての第2の送信タイミングを示す第2の制御情報の一例である。
図7に、下り制御情報を用いてACK応答タイミングが通知される場合のシーケンスの一例を示す。例えば、UE120は、無線基地局110に対して、無線リンク接続確立要求を行ない、ACK応答可能遅延時間を通知する(処理A1)。無線基地局110は、UE120に対して、無線リンク確立設定を行なう(処理A2)。
なお、無線リンク接続確立要求は、例えば、Random Access(RA;ランダムアクセス)手順におけるRandom Access Preambleであってもよい。ACK応答可能遅延時間は、例えば、UE120が下り送信データを受信してからACK応答を返すまでの最短の遅延時間であってもよく、あるいは、UE120の処理性能を示す情報等であってもよい。ACK応答可能遅延は、無線リンク接続確立の手順において伝送される情報に含められてもよいし、このような情報とは別に、UE120から無線基地局110に通知されてもよい。
無線基地局110は、UE120宛の下りデータが発生すると、UE120に対して下りデータを送信し、制御情報でUE120に対するACK応答遅延時間を通知する(処理A3)。UE120は、無線基地局110から通知されたACK応答時間に従って、ACK応答を送信する(処理A4)。
(ii)無線基地局110からUE120に予め通知される。
「予め通知」とは、第1のデータを含む下り送信データよりも前のサブフレームの制御情報等により通知されること、及び、所定の通信において通知されること、の少なくとも一方を含んでよい。「所定の通信」には、例えばUE120が無線基地局110に接続するための処理、例えば無線基地局110とUE120との間のランダムアクセス手順やRadio Resource Control(RRC)接続手順等における通信、あるいは関連する通信が含まれてもよい。
図8に、ACK応答タイミングが予め報知情報によって通知される場合のシーケンスの一例を示す。例えば、無線基地局110は、UE120に対して、報知情報を送信し、ACK応答遅延時間を通知する(処理B1)。無線基地局110は、UE120に対して、下りデータを送信する(処理B2)。
UE120は、UE120は、報知情報により通知されたACK応答時間に従って、ACK応答を送信する(処理B3)。
〔1-3〕各装置の構成例
次に、図9~図12を参照して、一実施形態に係る無線基地局110及びUE120の各々の構成例について説明する。なお、図9に示す無線基地局210及び図10に示す無線基地局310は、それぞれ、図1に示す無線基地局110の一例である。また、図11に示すUE220及び図12に示すUE320は、それぞれ、図1に示すUE120の一例である。
〔1-3-1〕基地局の構成例
図9に示すように、無線基地局210は、例示的に、アンテナ211、Radio Frequency(RF)受信部212、ベースバンド受信部213、スケジューリング部214、回線終端部215、ベースバンド送信部216、及び、RF送信部217を備えてよい。
アンテナ211は、UE220との間で無線信号を送受信するインタフェースの一例である。アンテナ211は、例えば、UE220から送信されたULの無線信号を受信して、受信したULの無線信号をRF受信部212に出力してよい。また、アンテナ211は、RF送信部217から入力されたDLの無線信号(例えば変調信号)をUE220へ送信してよい。なお、アンテナ211は、受信用及び送信用で別々に設けられてもよい。
RF受信部212は、ULの受信信号について所定の受信処理を施して上り搬送波除去後信号を生成して、生成した当該信号をベースバンド受信部213に出力する。受信処理には、例示的に、受信信号の低雑音増幅、ベースバンド周波数への周波数変換(ダウンコンバート)、利得調整、復調等が含まれてもよい。
ベースバンド受信部213は、RF受信部212により上り受信信号から上り搬送波が除去された信号に対してベースバンド受信処理を施し、ベースバンド受信処理により得られた受信信号を回線終端部215に出力する。ベースバンド受信処理には、例示的に、スケジューリング部214から通知される上りスケジューリング情報を用いた復号が含まれてよい。
スケジューリング部214は、UE220から取得した、又は無線基地局210が測定した、UE220との間の無線回線品質等を用いて、上りスケジューリング情報及び下りスケジューリング情報を生成する。上りスケジューリングには、上りデータ伝送に使用する無線リソース、変調方式、及び符号化率等が含まれてよい。下りスケジューリング情報には、無線基地局210が通信先として選択したUE220を示す情報、並びに、下りデータ伝送に使用する無線リソース、変調方式、及び符号化率等が含まれてよい。
回線終端部215は、無線ネットワーク又は有線ネットワークとの接続を終端する。有線ネットワークには、S1回線等の上位ネットワーク(例えば図1の上位ネットワーク140)、X2回線等の無線基地局210との間のネットワーク等が含まれてもよい。
例えば、回線終端部215は、ベースバンド受信部213から入力される受信信号を、当該受信信号の宛先又は経由先である上位ネットワークに送信してよい。また、回線終端部215は、上位ネットワークから受信したUE220宛の送信信号を、ベースバンド送信部216に出力してよい。
ベースバンド送信部216は、回線終端部215から入力された送信信号に対してベースバンド送信処理を施し、ベースバンド送信処理により得られた下りベースバンド信号をRF送信部217に出力する。ベースバンド送信処理には、例示的に、スケジューリング部214から通知される下りスケジューリング情報を用いた符号化が含まれてよい。
一実施形態において、ベースバンド送信部216は、スケジューリング部214から通知されたスケジューリング情報を用いて、内蔵型TDDサブフレームについて低遅延データ及び遅延許容データを生成しマッピングしてよい。
RF送信部217は、下りベースバンド信号について所定の送信処理を施して下り変調信号を生成し、生成した下り変調信号をアンテナ211に出力する。送信処理には、例示的に、信号の変調、無線周波数への周波数変換(アップコンバート)、電力増幅等が含まれてもよい。
上述したスケジューリング部214、回線終端部215、ベースバンド送信部216、及びRF送信部217の少なくとも1つは、一実施形態に係る無線基地局110の送信系の処理を行なう送信部218の一例である。送信部218は、UE120との時分割複信(TDD)通信に用いる無線リソースにおいて、第1のデータを、第2のデータよりも時間的に先行するタイミングで多重した送信データを生成して、送信データをUE120宛に送信してよい。
また、上述したRF受信部212、ベースバンド受信部213、及びスケジューリング部214の少なくとも1つは、一実施形態に係る無線基地局110の受信系の処理を行なう受信部219の一例である。受信部219は、送信データを受信したUE120から、上記無線リソースにおいて、第1のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第1の応答情報を受信してよい。
次に、図10を参照して、無線基地局310のハードウェア構成例について説明する。図10に示すように、無線基地局310は、例示的に、アンテナ311、RF回路312、Integrated Circuit(IC)313、プロセッサ315、記憶領域314及び316、並びに、ネットワークInterface(IF)317を備えてよい。
アンテナ311は、図9に示すアンテナ211の一例であり、UE320(図12参照)との間で無線信号の送受信を行なってよい。RF回路312は、図9に示すRF受信部212及びRF送信部217の一例である。なお、RF回路312は、RF受信部212とRF送信部217とで別々に設けられてもよい。
IC313は、図9に示すベースバンド受信部213及びベースバンド送信部216の一例である。プロセッサ315は、図9に示すスケジューリング部214及び回線終端部215の一例である。
IC313及びプロセッサ315は、それぞれ種々の制御や演算を行なってよい。IC313及びプロセッサ315としては、それぞれ、例えば、CPU、MPU、DSP、ASIC、又は、FPGA等の集積回路(IC)が挙げられる。なお、CPUはCentral Processing Unitの略称であり、MPUはMicro Processing Unitの略称であり、DSPはDigital Signal Processorの略称である。また、ASICはApplication Specific Integrated Circuitの略称であり、FPGAはField Programmable Gate Arrayの略称である。
記憶領域314及び316は、それぞれ、IC313及びプロセッサ315に用いられ、制御情報やユーザデータ等の種々のデータ及びプログラム等の情報を格納するハードウェアの一例である。記憶領域314及び316としては、それぞれ、例えば、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの少なくとも一方が用いられてよい。揮発性メモリとしては、例えばRandom Access Memory(RAM)が挙げられる。不揮発性メモリとしては、例えばRead Only Memory(ROM)、フラッシュメモリ、又は、Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory(EEPROM)等が挙げられる。
ネットワークIF317は、上位ネットワーク(例えば図1の上位ネットワーク140)との間の接続及び通信の制御等を行なう通信インタフェースの一例であり、上位装置130(図1参照)との間で信号の送受信を行なってよい。
例えば、IC313及びプロセッサ315は、それぞれ、記憶領域314及び316に格納されたプログラムを実行することにより、図9に示す無線基地局210の機能を実現できる。
〔1-3-2〕無線端末の構成例
図11に示すように、UE220は、例示的に、アンテナ221、RF受信部222、ベースバンド受信部223、レイヤ2処理部224、ベースバンド送信部225、及び、RF送信部226を備えてよい。
アンテナ221は、無線基地局210との間で無線信号を送受信するインタフェースの一例である。アンテナ221は、例えば、無線基地局210から送信されたDLの無線信号を受信して、受信したDLの無線信号をRF受信部222に出力してよい。また、アンテナ221は、RF送信部226から入力されたULの無線信号(例えば変調信号)を無線基地局210へ送信してよい。なお、アンテナ221は、受信用及び送信用で別々に設けられてもよい。
RF受信部222は、DLの受信信号について所定の受信処理を施して下り搬送波除去後信号を生成して、生成した当該信号をベースバンド受信部223に出力する。受信処理には、例示的に、受信信号の低雑音増幅、ベースバンド周波数への周波数変換(ダウンコンバート)、利得調整、復調等が含まれてもよい。
ベースバンド受信部223は、RF受信部222により下り受信信号から下り搬送波が除去された信号に対してベースバンド受信処理を施し、ベースバンド受信処理により得られた受信信号をレイヤ2処理部224に出力する。ベースバンド受信処理には、例示的に、下りスケジューリング情報を用いた復号が含まれてよい。下りスケジューリング情報は、例えば、無線基地局210から受信したデータの制御情報に含まれてよい。
レイヤ2処理部224は、レイヤ2に関する種々の処理を行なう。一例として、レイヤ2処理部224は、無線リソースの割り当てやHARQ再送制御等に関するMedium Access Control(MAC)層に関する処理を行なってよい。例えば、レイヤ2処理部224は、ベースバンド受信部223から入力される受信信号等を用いてACK/NACK等の決定を行なってよい。また、レイヤ2処理部224は、UE220のプロセッサ325(図12参照)との間で、受信した受信信号や送信する送信信号の受け渡しを行なってよい。なお、送信信号には、ユーザデータや種々の制御情報(例えばACK応答)が含まれてもよい。
ベースバンド送信部225は、レイヤ2処理部224から入力された送信信号に対してベースバンド送信処理を施し、ベースバンド送信処理により得られた上りベースバンド信号をRF送信部226に出力する。ベースバンド送信処理には、例示的に、上りスケジューリング情報を用いた符号化が含まれてよい。上りスケジューリング情報は、例えば、無線基地局210から受信したデータの制御情報に含まれてよい。
RF送信部226は、上りベースバンド信号について所定の送信処理を施して上り変調信号を生成し、生成した上り変調信号をアンテナ221に出力する。送信処理には、例示的に、信号の変調、無線周波数への周波数変換(アップコンバート)、電力増幅等が含まれてもよい。
上述したRF受信部222及びベースバンド受信部223の少なくとも1つは、一実施形態に係るUE120の受信系の処理を行なう受信部228の一例である。受信部228は、無線基地局110との時分割複信(TDD)通信に用いる無線リソースにおいて、第1のデータを、第2のデータよりも時間的に先行するタイミングで多重した送信データを、無線基地局110から受信してよい。
また、上述したベースバンド送信部225、RF送信部226、及びレイヤ2処理部224の少なくとも1つは、一実施形態に係るUE120の送信系の処理を行なう送信部229の一例である。送信部229は、上記無線リソースにおいて、第1のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第1の応答情報を無線基地局110宛に送信してよい。
次に、図12を参照して、UE320のハードウェア構成例について説明する。図12に示すように、UE320は、例示的に、アンテナ321、RF回路322、IC323、プロセッサ325、並びに、記憶領域324及び326を備えてよい。
アンテナ321は、図11に示すアンテナ221の一例であり、無線基地局310との間で無線信号の送受信を行なってよい。RF回路322は、図11に示すRF受信部222及びRF送信部226の一例である。なお、RF回路322は、RF受信部222とRF送信部226とで別々に設けられてもよい。
IC323は、図11に示すベースバンド受信部223及びベースバンド送信部225の一例である。プロセッサ325は、図11に示すレイヤ2処理部224の一例である。
IC323及びプロセッサ325は、それぞれ種々の制御や演算を行なってよい。IC323及びプロセッサ325としては、それぞれ、例えば、CPU、MPU、DSP、ASIC、又は、FPGA等の集積回路(IC)が挙げられる。
記憶領域324及び326は、それぞれ、IC323及びプロセッサ325に用いられ、制御情報やユーザデータ等の種々のデータ及びプログラム等の情報を格納するハードウェアの一例である。記憶領域324及び326としては、それぞれ、例えば、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの少なくとも一方が用いられてよい。揮発性メモリとしては、例えばRAMが挙げられる。不揮発性メモリとしては、例えばROM、フラッシュメモリ、又は、EEPROM等が挙げられる。
例えば、IC323及びプロセッサ325は、それぞれ、記憶領域324及び326に格納されたプログラムを実行することにより、図11に示すUE220の機能を実現できる。
〔1-4〕動作例
次に、図13~図16を参照して、上述の如く構成された無線通信システム100の動作例について、図9及び図11に示す無線基地局210及びUE220の機能構成例を用いて説明する。
〔1-4-1〕スケジューリング処理
図13に例示するように、無線基地局210のスケジューリング部214は、ベースバンド送信部216からユーザ(例えばUE220)ごとの送信バッファサイズを取得する。そして、スケジューリング部214は、送信バッファサイズが“0”よりも大きいUE220、換言すれば、送信すべきデータのあるUE220をスケジューリング対象として抽出する(ステップP11)。なお、送信バッファには、例えば回線終端部215により、ユーザごとに当該ユーザを宛先としたデータ等が格納されてよい。
スケジューリング部214は、抽出したUE220の中から該当タイミングで送信するUE220を選択する(ステップP12)。UE220の選択の手法としては、例えば、ラウンドロビンによる選択や、Proportional Fairness(PF)に基づく選択等が挙げられる。
スケジューリング部214は、選択したUE220について低遅延データのバッファサイズに基づき、低遅延データの送信ブロックサイズ、変調方式、符号化率等に関するスケジューリングパラメータを決定する(ステップP13)。
また、スケジューリング部214は、選択したUE220について遅延許容データのバッファサイズに基づき、遅延許容データの送信ブロックサイズ、変調方式、符号化率等に関するスケジューリングパラメータを決定する(ステップP14)。
そして、スケジューリング部214は、低遅延データ及び遅延許容データのそれぞれのデータのスケジューリングパラメータを含むスケジューリング情報をベースバンド送信部216に通知し(ステップP15)、スケジューリング処理が終了する。
なお、ステップP15でベースバンド送信部216に通知されるスケジューリング情報には、低遅延データ及び遅延許容データの少なくとも一方についてのACK応答タイミングが含まれてもよい。ACK応答タイミングは、例えば、ステップP13及びP14において決定されてもよい。ACK応答タイミングは、例えば、UE220の種別や能力等に応じて決定されてよい。
〔1-4-2〕ベースバンド処理
図14に例示するように、無線基地局210のベースバンド送信部216及びRF送信部217は、スケジューリング部214からスケジューリング情報を受信すると、当該スケジューリング情報に基づいて下り送信データを生成する。
例えば、ベースバンド送信部216は、スケジューリング情報で通知された周波数リソースについて、リファレンス信号を生成する。そして、ベースバンド送信部216は、リファレンス信号がマッピングされることが予め定められた時間周波数リソースにマッピングを行なう(ステップP21)。
また、ベースバンド送信部216は、RF送信部217とともに、スケジューリング情報を用いて、低遅延データ及び遅延許容データの双方の送信情報を含む下り制御情報について符号化及び変調処理を行なう。そして、ベースバンド送信部216は、変調した下り制御情報について、スケジューリング情報で通知された周波数リソースに対して、下り制御情報がマッピングされることが予め定められた時間周波数リソースにマッピングを行なう(ステップP22)。
なお、無線基地局210は、例えば、下り制御情報を用いてUE220にACK応答タイミングを通知してもよい。ACK応答タイミングを通知する場合、ベースバンド送信部216は、スケジューリング部214から通知されたACK応答タイミングの情報を下り制御情報に多重してよい。
さらに、ベースバンド送信部216は、RF送信部217とともに、スケジューリング情報を用いて、低遅延データの符号化及び変調処理を行なう。そして、ベースバンド送信部216は、変調した低遅延データについて、スケジューリング情報で通知された低遅延データ送信用の時間周波数リソースにマッピングを行なう(ステップP23)。
また、ベースバンド送信部216は、RF送信部217とともに、スケジューリング情報に基づき、遅延許容データの符号化及び変調処理を行なう。そして、ベースバンド送信部216は、変調した遅延許容データについて、スケジューリング情報で通知された遅延許容データ送信用の時間周波数リソースにマッピングを行ない(ステップP24)、ベースバンド処理が終了する。
なお、ステップP21~P24により生成された下り送信データは、RF送信部217により残りの送信処理が施され、アンテナ211を介してUE220に送信される。
〔1-4-3〕受信処理
図15に例示するように、UE220のRF受信部222及びベースバンド受信部223は、無線基地局210からのリファレンス信号を受信し(ステップP31)、受信したリファレンス信号に基づいてチャネル推定を実施する(ステップP32)。
そして、RF受信部222及びベースバンド受信部223は、チャネル推定結果を用いて、下り制御信号の復調及び復号を行ない(ステップP33)、低遅延データの復調及び復号を行なう(ステップP34)。
ベースバンド受信部223は、低遅延データの復調及び復号結果を用いて、ACK又はNACKを決定し、決定したACK又はNACKを示す情報をフィードバック情報としてベースバンド送信部225に通知する(ステップP35)。
RF受信部222及びベースバンド受信部223は、チャネル推定結果を用いて、遅延許容データの復調及び復号を行ない(ステップP36)、受信処理が終了する。
なお、復号された低遅延データ及び遅延許容データは、それぞれレイヤ2処理部224に出力されてよい。
〔1-4-4〕送信処理
図16に例示するように、UE220は、無線基地局210から受信した下り制御情報に多重されているACK応答タイミングに基づきACK/NACK応答の送信を実施してよい。
例えば、UE220のレイヤ2処理部224及びベースバンド送信部225は、ACK及びNACKの双方のフィードバック送信データを生成する(ステップP41)。
そして、ベースバンド送信部225は、ベースバンド受信部223からのフィードバック情報の通知を待つ(ステップP42)。フィードバック情報は、例えば、図15のステップP35においてベースバンド受信部223から通知されてよい。
ベースバンド送信部225は、通知されたフィードバック情報がACKか否かを判定する(ステップP43)。フィードバック情報がACKの場合(ステップP43でYes)、ベースバンド送信部225は、RF送信部226とともに、ステップP41で生成したACKのフィードバック送信データをマッピングして無線基地局210に送信する(ステップP44)。
一方、フィードバック情報がNACKの場合(ステップP43でNo)、ベースバンド送信部225は、RF送信部226とともに、ステップP41で生成したNACKのフィードバック送信データをマッピングして無線基地局210に送信する(ステップP45)。
以上により、UE220による送信処理が終了する。
なお、図16に例示する送信処理のACK応答タイミングは、UE220毎に予め定められてもよい。例えば、上位レイヤによるUE220に対するパラメータ設定によってUE220に対してACK応答タイミングが設定されてもよい。また、例えば、報知情報によって設定されてもよい。これらのACK応答タイミングは、少なくとも低遅延データ用と遅延許容データ用とでそれぞれ個別に設定されてもよい。このように、UE220は、これらの予め設定されたACK応答タイミングを用いてACK応答を実施してもよい。
〔1-5〕変形例
一実施形態に係る手法は以下の(I)~(IX)のいずれか、又は、これらの2以上の組み合わせに従って変形してもよい。
(I)一実施形態において、無線基地局110は、UE120に対して、低遅延データを遅延許容データよりも時間的に先行するタイミングで多重した下り送信データを送信するものとしたが、これに限定されるものではない。
一例として、UE120は、無線基地局110から低遅延データを受信した後、ACK応答の処理時間を確保するためにULデータを送信してもよい。すなわち、遅延許容データを送信する下り無線リソースについて、下りのデータを無線基地局110が送信する代わりに、UE120が無線基地局110に対して上りのデータを送信してもよい。
図17は、UE120が低遅延データを受信した後にULデータを送信する例を示す図である。図17に示すように、UE120は、ULデータ送信処理として、ULデータの送信を指示する制御信号を受信し、制御信号に基づきデータの符号化及び変調等の処理を行ない、変調したULデータを無線基地局110宛に送信してよい。また、UE120は、ACK応答処理として、DLデータを復調及び復号し、復調及び復号結果に基づき無線基地局110宛にACKを送信してよい。
このように、UE120は、送信系(例えば図11のベースバンド送信部225及びRF送信部226等)がULデータ送信を行なうことにより、受信系(例えば図11のRF受信部222及びベースバンド受信部223)でのDLデータの受信時間を確保できる。
他の観点では、UE120によるULデータの符号化処理時間を稼ぐために、無線基地局110は、無線リソースにおいて、無線基地局110による制御信号の送信とUE120によるULデータの送信との間にDLデータ送信を含んでいると捉えることもできる。
図17について、具体的に説明すると、無線基地局110は、下り信号として、リファレンス信号、制御信号、及び下り低遅延データチャネルを送信した後、UE120からの上りデータチャネル、及びACK応答を受信してよい。制御信号は、UE120において下り低遅延データチャネルを復調及び復号するための第1の情報と、UE120において上りデータチャネルを送信するための第2の情報と、を含んでよい。なお、第1及び第2の情報は、それぞれ、スケジューリング情報であってよい。
UE120は無線基地局110から送信されたリファレンス信号、制御信号、及び下り低遅延データチャネルを受信し、リファレンス信号を利用して制御信号の復調及び復号を行なって制御信号に多重されているスケジューリング情報を取得してよい。
次に、UE120は、リファレンス信号とスケジューリング情報とを利用して下り低遅延データチャネルの復調及び復号を試み、復号結果の成否に従ってACK又はNACKの応答を決定してよい。ここで、スケジューリング情報に上りデータ送信の指示が含まれている場合、UE120は、下り低遅延データチャネルの直後のタイミングで上りデータチャネルの送信が可能となるように、上りデータの符号化及び変調処理を行なってよい。そして、UE120は、変調した上りデータチャネルを無線基地局110宛に送信してよい。
このように、図17の例において、無線基地局110からUE120への送信データは、第1のデータの受信に用いる第1の情報と第2のデータの送信に用いる第2の情報とを含む制御情報と、第1のデータとを多重したデータであってよい。
また、無線基地局110は、UE120により制御情報に含まれる第2の情報を用いて生成された第2のデータであって、送信データの第1のデータの多重タイミングよりも後においてUE120から送信された第2のデータを受信してよい。さらに、無線基地局110は、UE120により制御情報に含まれる第1の情報を用いて判定された応答情報であって、第2のデータの送信タイミングよりも後においてUE120から送信された応答情報を受信してよい。
(II)無線基地局110は、第1のデータに対して端末個別のシーケンス、例えばUE120個別のシーケンスによりスクランブルを行ない、第2のデータに対してセル共通のシーケンスによりスクランブルを行なってもよい。第2のデータは、例えば、セル内の他の無線端末によってもデスクランブルされてよい。
(III)無線基地局110は、第1のデータを端末個別のリファレンス信号、例えばUE120個別のリファレンス信号を用いて符号化し、第2のデータをセル共通のリファレンス信号を用いて符号化してもよい。UE120は、第1のデータを端末個別のリファレンス信号、例えばUE120個別のリファレンス信号を用いて復調し、第2のデータをセル共通のリファレンス信号を用いて復調してもよい。なお、セル共通のリファレンス信号は、無線基地局110からのBCH等の報知情報又は共通情報に含まれてもよい。
(IV)第1のデータに付加されるCyclic Redundancy Check(CRC)等の誤り検出符号と、第2のデータに付加される誤り検出符号とは、異なるデータ長を有してもよい。例えば、第1のデータに付加される誤り検出符号を、第2のデータに付加される誤り検出符号よりも短くすることで、第1のデータに対する誤り検出及び誤り訂正等の処理時間を短くできる。これにより、UE120が第1のデータを受信してからACK応答を送信するまでの時間を短縮できる。
(V)無線基地局110は、第1のデータに対する符号化方式、及び、第2のデータに対する符号化方式について、互いに異なる符号化方式を適用してもよい。
(VI)無線基地局110は、第1のデータに対してはDynamic Schedulingを行ない、第2のデータに対してはSemi-Persistent Scheduling(SPS)又はPersistent Schedulingを行なってもよい。
(VII)一実施形態において、無線基地局110からUE120宛の下り送信データにおけるデータ領域には、1つ(例えば第1)又は2つ(例えば第1及び第2)のデータが含まれるものとしたが、3つ以上のデータが含まれてもよい。データ領域に多重されるデータ数n(nは1以上の整数)、及び、n個のデータの選択は、例えば、無線基地局110により、n個のデータのうちの第1のデータに対するACK/NACKの決定に要する時間と、残りのデータの受信時間と、から決定されてもよい。
一例として、無線基地局110は、第1のデータに対するACK/NACKの決定に要する時間よりも短い受信時間且つ最大の受信時間となるように、第1のデータとともに多重するデータ及びデータ数を決定してよい。なお、図6を用いて説明した制御情報には、第1のデータとともに多重されるデータ毎に個別の制御情報が設定されてもよい。
(VIII)データ領域に多重されるデータ数nが2以上の場合、無線基地局110は、データ領域における第2のデータ及びそれ以降のデータの開始位置を、例えば、サブフレーム内に含まれるそれぞれのデータのOFDMシンボルの番号で表現してよい。このような開始位置は、例えば、図6を用いて説明した制御情報に設定されてよい。
(IX)無線基地局110は、第1のデータに対するHARQ ACKフィードバックの送信タイミング、及び、第2のデータに対するHARQ ACKフィードバックの送信タイミングを、例えば、以下のように指定してもよい。
Timing=0はHARQ ACKフィードバック不要
Timing=1は同一サブフレーム内でHARQ ACKフィードバックを送信する
Timing=2は次のサブフレーム内でHARQ ACKフィードバックを送信する
〔2〕その他
上述した実施形態及び変形例は、各実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。各実施形態の各構成及び各処理は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
100 無線通信システム
110、210、310 基地局
120、220、320 無線端末
130 上位装置
140 上位ネットワーク
211、221、311、321 アンテナ
212、222 RF受信部
213、223 ベースバンド受信部
214 スケジューリング部
215 回線終端部
216、225 ベースバンド送信部
217、226 RF送信部
218、229 送信部
219、228 受信部
224 レイヤ2処理部
312、322 RF回路
313、323 IC
314、316、324、326 記憶領域
315、325 プロセッサ
317 ネットワークIF

Claims (14)

  1. 無線端末との時分割複信(TDD)通信に用いる無線リソースにおいて、第1のデータを、前記第1のデータよりも遅延許容度の高い第2のデータよりも時間的に先行するタイミングで多重した送信データであって、前記第1のデータを前記無線端末個別のリファレンス信号を用いて符号化し、前記第2のデータを基地局が提供するセル内で共通のリファレンス信号を用いて符号化した前記送信データを生成して、前記送信データを前記無線端末宛に送信する送信部と、
    前記送信データを受信した前記無線端末から、前記無線リソースにおいて、前記第1のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第1の応答情報を受信する受信部と、を備え、
    前記送信データは、前記第1の応答情報についての第1の送信タイミングを示す第1の制御情報、及び、前記第2のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第2の応答情報についての第2の送信タイミングを示す第2の制御情報、の少なくとも一方を含む、基地局。
  2. 無線端末との時分割複信(TDD)通信に用いる無線リソースにおいて、第1のデータを、前記第1のデータよりも遅延許容度の高い第2のデータよりも時間的に先行するタイミングで多重した送信データであって、前記第1のデータを前記無線端末個別のリファレンス信号を用いて符号化し、前記第2のデータを基地局が提供するセル内で共通のリファレンス信号を用いて符号化した前記送信データを生成して、前記送信データを前記無線端末宛に送信する送信部と、
    前記送信データを受信した前記無線端末から、前記無線リソースにおいて、前記第1のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第1の応答情報を受信する受信部と、を備え、
    前記送信部は、前記第1の応答情報についての第1の送信タイミングを示す情報、及び、前記第2のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第2の応答情報についての第2の送信タイミングを示す情報、の少なくとも一方を、前記送信データの送信よりも前に前記無線端末に通知する、基地局。
  3. 前記送信データは、前記第1のデータと前記第2のデータとを時分割多重したデータであり、
    前記受信部は、前記送信データの前記第2のデータの時分割多重タイミングよりも後において前記無線端末から送信された、前記第1の応答情報を受信する、請求項1又は請求項2に記載の基地局。
  4. 前記送信データは、前記第1のデータと前記第2のデータとを空間多重したデータであり、
    前記受信部は、前記送信データの前記第2のデータの空間多重タイミングよりも時間的に先行するタイミングにおいて前記無線端末から送信された、前記第1の応答情報を受信する、請求項1又は請求項2に記載の基地局。
  5. 前記第2のデータは、前記基地局から前記無線端末を含む複数の無線端末の各々に対して送信される報知情報である、請求項1~4のいずれか1項に記載の基地局。
  6. 前記第2のデータは、シグナリングアクセスベアラ(SRB)において伝送されるデータである、請求項1~4のいずれか1項に記載の基地局。
  7. 前記第2の送信タイミングを示す情報は、前記第2の応答情報の送信が不要である旨を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の基地局。
  8. 前記送信データは、前記第1のデータの受信に用いる第1の情報と前記第2のデータの送信に用いる第2の情報とを含む制御情報と、前記第1のデータとを多重したデータであり、
    前記受信部は、
    前記無線端末により前記制御情報に含まれる前記第2の情報を用いて生成された前記第2のデータであって、前記送信データの前記第1のデータの多重タイミングよりも後において前記無線端末から送信された前記第2のデータを受信し、
    前記無線端末により前記制御情報に含まれる前記第1の情報を用いて判定された前記第1の応答情報であって、前記第2のデータの送信タイミングよりも後において前記無線端末から送信された前記応答情報を受信する、請求項1又は請求項2に記載の基地局。
  9. 基地局との時分割複信(TDD)通信に用いる無線リソースにおいて、第1のデータを、前記第1のデータよりも遅延許容度の高い第2のデータよりも時間的に先行するタイミングで多重した送信データであって、前記第1のデータが無線端末個別のリファレンス信号を用いて符号化され、前記基地局が提供するセル内で共通のリファレンス信号を用いて前記第2のデータが符号化された前記送信データを、前記基地局から受信する受信部と、
    前記無線リソースにおいて、前記第1のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第1の応答情報を前記基地局宛に送信する送信部と、を備え、
    前記送信データは、前記第1の応答情報についての第1の送信タイミングを示す第1の制御情報、及び、前記第2のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第2の応答情報についての第2の送信タイミングを示す第2の制御情報、の少なくとも一方を含む、無線端末。
  10. 基地局との時分割複信(TDD)通信に用いる無線リソースにおいて、第1のデータを、前記第1のデータよりも遅延許容度の高い第2のデータよりも時間的に先行するタイミングで多重した送信データであって、前記第1のデータが無線端末個別のリファレンス信号を用いて符号化され、前記基地局が提供するセル内で共通のリファレンス信号を用いて前記第2のデータが符号化された前記送信データを、前記基地局から受信する受信部と、
    前記無線リソースにおいて、前記第1のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第1の応答情報を前記基地局宛に送信する送信部と、を備え、
    前記受信部は、前記第1の応答情報についての第1の送信タイミングを示す情報、及び、前記第2のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第2の応答情報についての第2の送信タイミングを示す情報、の少なくとも一方を、前記送信データの受信よりも前に前記基地局から受信する、無線端末。
  11. 基地局と、
    無線端末と、を備え、
    前記基地局は、前記無線端末との時分割複信(TDD)通信に用いる無線リソースにおいて、第1のデータを、前記第1のデータよりも遅延許容度の高い第2のデータよりも時間的に先行するタイミングで多重した送信データであって、前記第1のデータを前記無線端末個別のリファレンス信号を用いて符号化し、前記第2のデータを前記基地局が提供するセル内で共通のリファレンス信号を用いて符号化した前記送信データを生成して、前記送信データを前記無線端末宛に送信し、
    前記無線端末は、前記無線リソースにおいて、前記第1のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第1の応答情報を前記基地局宛に送信し、
    前記送信データは、前記第1の応答情報についての第1の送信タイミングを示す第1の制御情報、及び、前記第2のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第2の応答情報についての第2の送信タイミングを示す第2の制御情報、の少なくとも一方を含む、無線通信システム。
  12. 基地局と、
    無線端末と、を備え、
    前記基地局は、前記無線端末との時分割複信(TDD)通信に用いる無線リソースにおいて、第1のデータを、前記第1のデータよりも遅延許容度の高い第2のデータよりも時間的に先行するタイミングで多重した送信データであって、前記第1のデータを前記無線端末個別のリファレンス信号を用いて符号化し、前記第2のデータを前記基地局が提供するセル内で共通のリファレンス信号を用いて符号化した前記送信データを生成して、前記送信データを前記無線端末宛に送信し、
    前記無線端末は、前記無線リソースにおいて、前記第1のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第1の応答情報を前記基地局宛に送信し、
    前記基地局は、前記第1の応答情報についての第1の送信タイミングを示す情報、及び、前記第2のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第2の応答情報についての第2の送信タイミングを示す情報、の少なくとも一方を、前記送信データの送信よりも前に前記無線端末に通知する、無線通信システム。
  13. 基地局と、無線端末と、を備えた無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    前記基地局は、前記無線端末との時分割複信(TDD)通信に用いる無線リソースにおいて、第1のデータを、前記第1のデータよりも遅延許容度の高い第2のデータよりも時間的に先行するタイミングで多重した送信データであって、前記第1のデータを前記無線端末個別のリファレンス信号を用いて符号化し、前記第2のデータを前記基地局が提供するセル内で共通のリファレンス信号を用いて符号化した前記送信データを生成して、前記送信データを前記無線端末宛に送信し、
    前記無線端末は、前記無線リソースにおいて、前記第1のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第1の応答情報を前記基地局宛に送信し、
    前記送信データは、前記第1の応答情報についての第1の送信タイミングを示す第1の制御情報、及び、前記第2のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第2の応答情報についての第2の送信タイミングを示す第2の制御情報、の少なくとも一方を含む、無線通信方法。
  14. 基地局と、無線端末と、を備えた無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    前記基地局は、前記無線端末との時分割複信(TDD)通信に用いる無線リソースにおいて、第1のデータを、前記第1のデータよりも遅延許容度の高い第2のデータよりも時間的に先行するタイミングで多重した送信データであって、前記第1のデータを前記無線端末個別のリファレンス信号を用いて符号化し、前記第2のデータを前記基地局が提供するセル内で共通のリファレンス信号を用いて符号化した前記送信データを生成して、前記送信データを前記無線端末宛に送信し、
    前記無線端末は、前記無線リソースにおいて、前記第1のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第1の応答情報を前記基地局宛に送信し、
    前記基地局は、前記第1の応答情報についての第1の送信タイミングを示す情報、及び、前記第2のデータの受信成功又は受信失敗、あるいは、復号成功又は復号失敗を示す第2の応答情報についての第2の送信タイミングを示す情報、の少なくとも一方を、前記送信データの送信よりも前に前記無線端末に通知する、無線通信方法。
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