JP7030369B1 - 内視鏡用の処置具ハンガー - Google Patents
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Abstract
Description
処置具には、鉗子類、局注射、高周波ナイフなど各種デバイスがあり、細長い挿入部を通して操作される。普通の手術等の処置具には、長いワイヤやチューブは必要なく、処置具は薄い皿型のバッドに準備されるが、内視鏡用の処置具は、ワイヤやチューブを伴うので、支柱の頂部にフックなどを設けた処置具スタンドが用いられている。
1.板状体製であって、プレート本体、複数のフック、ホルダーを備えた内視鏡用の処置具ハンガープレートであって、
1枚の板状体製であって、プレート本体の下辺にJ型のフックと、フックとフックの間に受溝、プレート本体の側端部にホルダーが設けられており、
該ホルダーは、前方が開放した「C字」形のホルダー片が上下にあって、下側よりも上側の径が大きく形成された「C字」形であり、
プレート本体の下辺の受溝が、キャスタ付きの処置具ハンガースタンドに設けられたハンガー装着機構のL型支持部に着脱可能に係止されることを特徴とする処置具ハンガープレート。
2.1.に記載された処置具ハンガープレート、ハンガー装着機構、固定機構を備えた処置具ハンガー装置であって、
ハンガー装着機構は、下辺部にL型支持部を有するハンガープレート受を前方に、支柱嵌合部を後方に有するT型の支持バーを備えており、
固定機構は、前方にコ字型の固定具を有し後方に着脱ハンドルを有し、固定軸と長穴が中間に設けられており、
プレート本体の受溝をハンガー装着機構のL型支持部に係止した状態で、固定機構の固定具をプレート本体とハンガープレート受を上下から押さえて固定する状態と、固定機構の固定具を引いた状態においてプレート本体とハンガープレート受の固定を解除できる、着脱機構を備えていること、
を特徴とする処置具ハンガー装置。
3.支柱、支柱の下端に設けられたキャスタ、支柱の上部に設けられた2.記載の処置具ハンガー装置、支柱の中間に設けられた受枠を備えていることを特徴とする処置具ハンガースタンド。
2.処置具ハンガープレートは、金属製などの板材から展開上に切り出しあるいは打ち抜いて準備した素板を、折り曲げ加工などによって一体的に形成されているので、全体を消毒でき、細菌等が増殖できる隙間が無く清潔なハンガーを提供できる。例えば、プレート本体の下辺から下方に延出した長片を屈曲させてJフックとし、プレート本体の端部の上下に「C字」状の切り欠き片を設けて、これを前方に折り曲げることによって、上下2段となる「C字」形のホルダー片を形成することができ、一枚の金属板製とすることができる。
3.フック部には内視鏡処置具の操作用のリング部を係止でき、注射器具関連の操作部やシリンジなどを上下2段の「C字」形のホルダーで係止することで安定させることができる。「C字」形の開口部は、操作部やシリンジから伸びるチューブ類を挿通することができる。
4.複数の部品を組み立てる処置具ハンガーでは、部品間に生ずる隙間などに細菌等が侵入して繁殖、残存しやすく、消毒が不十分になるリスクがあるが、本発明の内視鏡用の処置具ハンガーは全体が一様なので、消毒漏れの恐れは少ない。プラスチック製の部品を用いた場合は、滅菌処理が難しい。同様に、複雑な構造の部品も滅菌処理が完全に行われたか確認も困難である。
本発明は、1枚の板状体製であって、プレート本体の下辺にJ型のフック、プレート本体の側端部にホルダーが設けられている処置具ハンガープレートである。そして、この処置具ハンガープレートを着脱自在に装着した処置具ハンガー装置であり、この処置具ハンガー装置を取り付けた処置具ハンガースタンドである。
そして、処置具ハンガープレート及び処置具ハンガー装置を個別の部品にして、滅菌処理することができる。特に、これらを金属製として、同一条件の滅菌処理をすることができる。
図1、2に本発明の処置具ハンガースタンドの全体を示す。
図1に示すように、処置具ハンガースタンド5は、支柱52と、該支柱52の上部に処置具ハンガー装置4が装着され、支柱の中間には保管袋用の受枠53、支柱の下部にはキャスタ51が取り付けられている。また、支柱52には、必要に応じてサイドトレイ55を取り付けることができる。
処置具ハンガー装置4は、処置具ハンガープレート1を着脱自在に取り付けてあるハンガー装着機構2、固定機構によって構成されている。
サイドトレイ55は、高さ調整ハンドル56によって、高さ調整が可能に取り付けられている。この高さ調整ハンドル56を保管袋の受枠53、処置具ハンガー装置4にも適用することができる。
この処置具ハンガースタンド5は、キャスタ51によって、移動可能であり、支柱52を伸縮調整可能とすることができ、支柱52に装着している処置具ハンガー装置4、受枠53、サイドトレイ55はそれぞれ着脱ができる。
図3、4に処置具ハンガープレートの例を示す。
図示されている処置具ハンガープレート1は、一枚の金属板から構成されている。
処置具ハンガープレート1は、横長のプレート本体14の下部にフック11、両端にホルダー12、フック11、11の中間部に受溝13が設けられている。
展開図が示された図4(d)を参照すると、平板状に切り出された金属板であって、プレート本体14の下方に、フック11用の細長い片が5本あり、プレート本体14の両端には、上下にホルダー12用のC型片が設けられている。フック11、11間のUカット部には受溝13、13が形成されている。
ホルダー12は、「C字」形の上部ホルダー片12a、下部ホルダー片12bから形成され、前面の開放部12cが設けられている。上部ホルダー片12aが大きく、下部ホルダー片12bが小さい。そして、開放部12cはチューブが挿通できる幅を持っている。この開放部12cを利用して、チューブを出し入れできるので、注射器操作部と先端の注射針を繋ぐチューブの出し入れが容易になる。
左右のフック11、11の間には、受溝13、13が形成されている。この受溝13は、処置具ハンガープレート1を後面から支持するハンガープレート受のL型支持部と係止する部分であって、切り溝が形成されているので、L型支持部が嵌って安定するように形成されている。
図4には、この処置具ハンガープレート1の4面図を示している。説明は図3と重複するので省略する。
したがって、この処置具ハンガープレート1は、切り出された、あるいは型取りされた一枚の金属板を折り曲げ加工して、注射器具などのホルダー12と処置具のリングを係止するフック11が形成されているので、滅菌処理が容易であり、他の、金属製の医療器具と同様の滅菌処理を行うことができる。
処置具ハンガープレートを支柱52に取りつける構成を図5に示す。図5には(a)側面図、(b)平面図、(c)正面図が示されている。
支柱52に処置具ハンガープレートを取り付ける構成は、ハンガー装着機構2と固定機構3を備えている。
ハンガー装着機構2は、前方にハンガープレート受21、後方に支柱嵌合部24に繋がる支持バー25を基本としている。ハンガープレート受21は、処置具ハンガープレート1の後から支えるプレートと、処置具ハンガープレート1の受溝に嵌るL型支持部22をプレートの下辺に有している。支柱嵌合部24は支柱52の竿あるいは頂部に嵌合する部分であり、固定用のネジを備えたレバー26によって、ハンガー装着機構2を支柱52に固定する構造である。
平面図(b)を参照すると、支持バー25の前方にハンガープレート受21があって、後方に支柱嵌合部24がある。支柱嵌合部24にはレバー26と羅合するネジ穴が設けられていて、レバー26を支柱52に対して弛緩することができる。ハンガープレート受21の左右端にはL型支持部22が設けられている。正面図(c)を参照すると、L型支持部22は、ハンガープレート受21の端部の下辺に設けられていることがわかる。処置具ハンガープレート1の受溝13をこのL型支持部22が係止する。
固定機構3は、着脱ハンドル32の前方にコ字型の固定具31を有しており、支持バー25に対して、前後に移動可能に取り付けられている。支持バー25の中間部に穴を開けた連結部があり、この連結部の穴に軸ボルト34aで形成された固定軸34が、通されており、軸の一端はヘッドであり、他端にはナット34bが設けられている。着脱ハンドル32の中間には長穴33が形成されており、長穴33に軸ボルト34aが通されており、長穴33の長さ分、着脱ハンドル32を前後に動かすことができ、それに伴い固定具31が進退することになる。着脱ハンドル32は、スライドすることで固定することができる。さらに、ナット34bを締めることによって、しっかり固定することができる。ナット34bは操作しやすいように蝶ナット、あるいは、L型ハンドルによって操作することもできる。
ハンガープレート受21に設けられているL型支持部22に処置具ハンガープレート1の受溝13を係止する。着脱ハンドル32を前方に送り出す操作をして、固定具31でハンガープレート受21と処置具ハンガープレート1を上下から挟み込んで、固定状態とする。さらに、必要があれば、ナット34bを締めて、着脱ハンドル32をきつく固定することができる。支柱嵌合部24を支柱52に嵌めて、レバー26を締めて、支柱52に固定する。
処置具ハンガープレート1を取り外す場合は、着脱ハンドル32を斜め上方にスライドさせ、固定具31をはずすことによって、処置具ハンガープレート1をハンガープレート受21から分離することができる。
図7(a)は固定状態を示している。処置具ハンガープレート1はハンガープレート受21のL型支持部22に支えられた状態で、着脱ハンドル32の先端に設けられているコ字型の固定具31で上下から挟み込まれて、処置具ハンガープレート1が外れないように取り付けられている。
図7(b)は固定解除状態を示している。着脱ハンドル32を斜め上方にスライドさせることによって、固定具31は処置具ハンガープレート1とハンガープレート受21から外れた状態となる。なお、ナット34bを締めてある場合は、事前に緩める操作を伴う。
図7(c)は分離状態を示している。処置具ハンガープレート1をハンガープレート受21から分離した状態であり、固定機構3がハンガー装着機構2に取り付けられた状態である。
さらに、この処置具ハンガー装置4は、板状の金属製の部材を中心に構成されており、固定軸34も軸ボルト34aとナット34bで構成されており、複雑な機構でもないので、医療用の滅菌処理を行うことができる。
処置具ハンガープレート1を取り付けた処置具ハンガースタンド5の使用状態の例を図8に示す。
適度の長さに調整された支柱52の頂部に処置具ハンガープレート1が取り付けられている。支柱52の中間には受枠53が取り付けられている。プラスチックフィルム製の一次保管用の保管袋54が受枠53に保持される。
処置具100の操作リングが処置具ハンガープレート1のフックに係止され、処置具から伸びるチューブ104が保管袋54の中に納められている。
処置具ハンガープレート1のホルダーには注射器具101が係止されており、注射器具101のチューブ104も保管袋54に納められている。
処置具ハンガースタンド5は、移動可能なキャスタ51がついているので、必要な場所に移動させることができる。
11 フック
12 ホルダー
12a 上部ホルダー片
12b 下部ホルダー片
12c 開放部
13 受溝
14 プレート本体
2 ハンガー装着機構
21 ハンガープレート受
22 L型支持部
23 連結部
24 支柱嵌合部
25 支持バー
26 レバー
3 固定機構
31 固定具
32 着脱ハンドル
33 長穴
34 固定軸
34a 軸ボルト
34b ナット
4 処置具ハンガー装置
5 処置具ハンガースタンド
51 キャスタ
52 支柱
53 受枠
54 保管袋
55 サイドトレイ
56 高さ調整ハンドル
100 処置具
101 注射器具
104 チューブ
Claims (3)
- 板状体製であって、プレート本体、複数のフック、ホルダーを備えた内視鏡用の処置具ハンガープレートであって、
1枚の板状体製であって、プレート本体の下辺にJ型のフックと、フックとフックの間に受溝、プレート本体の側端部にホルダーが設けられており、
該ホルダーは、前方が開放した「C字」形のホルダー片が上下にあって、下側よりも上側の径が大きく形成された「C字」形であり、
プレート本体の下辺の受溝が、キャスタ付きの処置具ハンガースタンドに設けられたハンガー装着機構のL型支持部に着脱可能に係止されることを特徴とする処置具ハンガープレート。 - 請求項1に記載された処置具ハンガープレート、ハンガー装着機構、固定機構を備えた処置具ハンガー装置であって、
ハンガー装着機構は、下辺部にL型支持部を有するハンガープレート受を前方に、支柱嵌合部を後方に有するT型の支持バーを備えており、
固定機構は、前方にコ字型の固定具を有し後方に着脱ハンドルを有し、固定軸と長穴が中間に設けられており、
プレート本体の受溝をハンガー装着機構のL型支持部に係止した状態で、固定機構の固定具をプレート本体とハンガープレート受を上下から押さえて固定する状態と、固定機構の固定具を引いた状態においてプレート本体とハンガープレート受の固定を解除できる、着脱機構を備えていること、
を特徴とする処置具ハンガー装置。 - 支柱、支柱の下端に設けられたキャスタ、支柱の上部に設けられた請求項2記載の処置具ハンガー装置、支柱の中間に設けられた受枠を備えていることを特徴とする処置具ハンガースタンド。
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JPS58159740A (ja) * | 1982-03-18 | 1983-09-22 | オリンパス光学工業株式会社 | 内視鏡用処置具保持装置 |
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