JP7029889B2 - 給油口構造 - Google Patents
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Description
このような観点から、本発明は、通気管を有していない燃料タンクに、燃料タンク自体を改造することなく簡易的に通気管を設置することを可能とした給油口構造を提案することを課題とする。
かかる給油口構造によれば、給油口キャップの通気孔と通気管とが連通しているため、通気管を有していない燃料タンクに対して、簡易に通気管を設置することができる。そのため、燃料タンクの内部圧力の大きさに応じて、空気の取り込みや気化ガスの放出が行われる。この給油口構造は、複雑な機構を有していないため、製造コストが安い。また、燃料タンクに備え付けられた通常の給油口キャップを改造して本発明の給油口構造を形成する場合でも、簡易な加工を施すことで、燃料タンクに通気管を設置することができる。
また、前記非可とう管区間は、上下方向に配管された直管路と、前記直管路の上端に接続されて下向きに開口するように配管された曲がり管路とを備えているのが望ましい。かかる給油口キャップによれば、通気管の先端(通気口)を地上または床上から所定高さ離れた位置に配置することができるとともに、通気管の先端から雨水等が入り込むことを防止することができる。
さらに、給油口構造を可搬型の燃料タンクに適用することにより、安全性が向上するとともに、通気管をマグネットを利用してタンク本体に固定することができ、別途支持具を必要とせず、工事現場などでの利便性が高い。また、保管時や移動時は密閉用の従来のキャップを使用し、発電機などへ燃料を供給する実用時に本給油口構造を装着することにより、実用性が向上する。また、本給油口構造は、未装着時にはマグネット等でタンク本体または機械本体に付着させておくことができる。
本実施形態では、図1に示すように、燃料タンクを有する機械Mに対して、燃料タンクに通じる通気管3を備える給油口構造1を形成する場合について説明する。機械Mは、例えば、発電機、溶接機、コンプレッサー等である。通気管3により燃料タンクの内部圧力の大きさに応じて、空気の取り込みや気化ガスの放出が行われる。本実施形態の通気管3の先端(通気口30)は、地上または床上から2m以上の高さに配置される。また、通気口30は、雨水等の進入を防止するために下向きに形成されている。なお、通気口30は、必ずしも下向きである必要はなく、例えば、屋内に配置される機械Mに適用する場合には上向きや横向きであってもよい。
通気管3は、図2に示すように、燃料タンクの給油口Miを遮蔽する給油口キャップ2に連結する。給油口構造1は、給油口キャップ2と通気管3とを備えている。本実施形態の給油口キャップ2は、燃料タンクに備え付けられた給油口キャップを加工(改造)することにより形成されている。なお、給油口キャップ2は、燃料タンクに備え付けられたものとは別に、新たに形成したもの(交換用キャップ)であってもよい。
内蓋21は、外蓋22の内面側(燃料タンク側)に固定されている。内蓋21には、2つの通気孔23,23が貫通しているとともに、内蓋21の中心を挟んで対向するように一対の係止部24,24が形成されている。給油口キャップ2は、内蓋21の係止部24が給油口Miに係止されることで、給油口Miからの脱落が防止されている。なお、係止部24の形状、配置および数等は限定されるものではない。また、通気孔23の形状、数および配置も限定されるものではなく、適宜決定すればよい。さらに、内蓋21は必要に応じて形成すればよく、省略してもよい。
外蓋22には、通気管3を取り付けるための継手4が形成されている。継手4は、図2に示すように、外蓋22を貫通させた管継手(いわゆるニップル)を給油口キャップ2(内蓋21または外蓋22)に固定することにより形成されている。また、継手4は、内蓋21の通気孔23と連通している。内蓋21は、継手4の端面に固定されている。外蓋22には、給油口Miとの当接部分にパッキン25が設けられている。なお、パッキン25は必要に応じて設ければよい。
非可とう管区間31は、複数の非可とう性の金属管を組み合わせることにより構成されている。本実施形態の非可とう管区間31は、上下方向に配管された直管路33と、直管路33の上端に接続された曲がり管路34とを備えている。本実施形態では、円形断面の金属管を使用する。なお、金属管の断面形状や内径(断面寸法)等は限定されるものではない。また、非可とう管区間31を構成する管材は必ずしも金属管である必要はない。
本実施形態の曲がり管路34は、2つのエルボー管35,35を連結することにより逆U字状に形成されている。非可とう管区間31の先端(通気口30)は、曲がり管路34によって下向きに開口している。本実施形態の曲がり管路34(非可とう管区間31)の先端には、網材(例えば金網)36が設置されていて、通気口30から不純物が入り込むことが防止されている。なお、網材36は、必要に応じて設置すればよい。
また、通気管3の一部がフレキシブル管37(可とう管区間32)により構成されているため、配管の自由度が高い。また、直管路33は、マグネットホルダ5を介して着脱可能に配管しているため、配管の自由度が高いとともに、必要に応じて通気管3の位置を移動させることができる。また、給油口キャップ2に対して通気管3の脱着が可能なため、燃料タンクの給油口Miに給油口キャップ2を脱着する際に通気管3が邪魔な場合には、給油口キャップ2から通気管3を取り外せばよい。
本実施形態では、第一の実施形態と同様に、機械Mに対して、燃料タンクに通じる通気管3を有する給油口構造1を形成する場合について説明する。通気管3は、図3に示すように、燃料タンクの給油口Miを遮蔽する給油口キャップ2に連結する。なお、本実施形態の給油口キャップ2の構成は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
通気管3は、継手4に連結された管材からなり、継手4を介して給油口キャップ2の通気孔23と連通する。本実施形態の通気管3は、フレキシブル管37により構成されている。
フレキシブル管37には、マグネットホルダ5が取り付けられている。マグネットホルダ5は、機械Mの側面に磁力により固定される。すなわち、フレキシブル管37は、マグネットホルダ5を介して機械Mの側面に固定されている。なお、フレキシブル管37の機械Mへの固定方法は限定されるものではない。例えば、マグネットホルダ5以外の治具を利用してもよい。
以上、本実施形態の給油口構造1によれば、第一の実施形態の給油口構造1と同様の作用効果を得ることができる。
本実施形態では、第一の実施形態と同様に、機械Mに対して、燃料タンクに通じる通気管3を有する給油口構造1を形成する場合について説明する。通気管3は、図4に示すように、燃料タンクの給油口Miを遮蔽する給油口キャップ2に連結する。なお、本実施形態の給油口キャップ2の構成は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
通気管3は、継手4に連結された管材からなり、継手4を介して給油口キャップ2の通気孔23と連通する。本実施形態の通気管3は、縦向きまたは横向きに配管された直管路33と、通気管3の角部に配管された曲がり管路34(エルボー管35)とを組み合わせることにより、全長にわたって非可とう性の管材(例えば、金属管)により構成されている。この他の本実施形態の通気管3の構成は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
また、本実施形態の給油口構造1によれば、第一の実施形態の給油口構造1と同様の作用効果を得ることができる。
本実施形態では、図5に示すように、燃料タンクを有する機械Mに対して、燃料タンクに通じる通気管3を備える給油口構造1を形成する場合について説明する。本実施形態の給油口構造1は、給油口Miと給油口キャップ2との間に介設された嵩上げ管6と、嵩上げ管6から分岐された通気管3とを備えている。
本実施形態の給油口キャップ2は、図6に示すように、給油口Miを遮蔽するために備え付けられたものであって、燃料タンクの給油口Miの内側において当該給油口Miの孔口に係止される内蓋21と、燃料タンクの給油口Miを覆うとともに当該給油口Miに固定される外蓋22とを備えている。
また、嵩上げ管6の側面には、通気管3を取り付けるための継手部63が形成されている。通気管3は、継手部63を介して給油口Miと連通する。なお、この他の通気管3の詳細は、第一の実施形態乃至第三の実施形態のいずれかに示した通気管3と同様なため、詳細な説明は省略する。
嵩上げ管6は、給油ノズルよりも短いため、給油ノズルの先端を給油口Miよりも燃料タンク側に配置させた状態で給油することができる。
例えば、前記各実施形態では、給油口Miに給油口キャップ2または嵩上げ管6を係止させる場合について説明したが、給油口Miへの給油口キャップ2または嵩上げ管6を取り付ける構造はこれに限定されるものではない。例えば、給油口Miの外面に形成された雄ネジに給油口キャップ2または嵩上げ管6の内面に形成された雌ネジを締結させる螺着式であってもよい。
前記実施形態では、機械Mに内蔵された燃料タンクに給油口構造1を形成する場合について説明したが、給油口構造1は、可搬型の燃料タンクの給油口Miに形成してもよい。
2 給油口キャップ
21 内蓋
22 外蓋
23 通気孔
3 通気管
30 通気口
31 非可とう管区間
32 可とう管区間
4 継手
5 マグネットホルダ
6 嵩上げ管
Claims (6)
- 通気孔が設けられた給油口キャップと、
前記給油口キャップに接続されて、前記通気孔と連通された通気管と、を備える給油口構造であって、
前記給油口キャップは、燃料タンクの給油口を覆う外蓋と、前記外蓋の内面側に固定された内蓋とを備えており、
前記外蓋には、管継手が貫通しており、
前記内蓋には、前記管継手と連通する通気孔が形成されているとともに、前記給油口の孔口内側に係止される係止部が形成されていて、
前記外蓋は、前記給油口に固定され、
前記内蓋は、前記管継手の端面に固定されていることを特徴とする、給油口構造。 - 前記通気管が、非可とう管区間と、前記非可とう管区間の前記給油口キャップ側に配置された可とう管区間と、を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の給油口構造。
- 前記非可とう管区間が、上下方向に配管された直管路と、前記直管路の上端に接続されて下向きに開口するように配管された曲がり管路と、を備えていることを特徴とする、請求項2に記載の給油口構造。
- 前記給油口キャップは、交換用キャップであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の給油口構造。
- 前記通気管に取り付けられたマグネットホルダを備えていることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の給油口構造。
- 可搬型燃料タンクの給油口に設けられることを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の給油口構造。
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- 2017-05-25 JP JP2017103840A patent/JP7029889B2/ja active Active
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